JP2007191019A - 車輪駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インホイールモータを備える車輪は車軸方向の寸法が大きくなる。
【解決手段】車輪駆動装置は、ホイール14の内側に設けられたモータ94により車輪が駆動される。遊星歯車減速機98は、モータ94の出力軸26に連結される。内輪側部材64は、アクスルベアリング100の内輪と減速機98の外周との間に配置され、車両の懸架装置に対して固定される。外輪側部材96は、アクスルベアリング100の外輪に固定され内輪側部材64に対し回転可能に保持される。ホイール14は、外輪側部材96に固定される。動力伝達部材66は、遊星キャリアを円盤状に形成した部材である。円盤の外周が外輪側部材96の位置まで延在し、円盤の外周部分で該外輪側部材96と連結され、減速機98からの出力を外輪側部材96に伝達する。
【選択図】図2
【解決手段】車輪駆動装置は、ホイール14の内側に設けられたモータ94により車輪が駆動される。遊星歯車減速機98は、モータ94の出力軸26に連結される。内輪側部材64は、アクスルベアリング100の内輪と減速機98の外周との間に配置され、車両の懸架装置に対して固定される。外輪側部材96は、アクスルベアリング100の外輪に固定され内輪側部材64に対し回転可能に保持される。ホイール14は、外輪側部材96に固定される。動力伝達部材66は、遊星キャリアを円盤状に形成した部材である。円盤の外周が外輪側部材96の位置まで延在し、円盤の外周部分で該外輪側部材96と連結され、減速機98からの出力を外輪側部材96に伝達する。
【選択図】図2
Description
本発明は減速機を使用するインホイールモータを有する車輪駆動装置の構造に関する。
従来から、各輪の制駆動力を独立に制御可能なインホイールモータ方式の車両が知られている。インホイールモータにはいくつかの種類があり、モータの出力を減速機を介してホイールに伝えるものや、ダイレクトドライブ方式により減速機を介さずにホイールを直接モータで回転させるものがある。前者のなかにも、ホイールがアクスルベアリングの内輪側に固定されているものと外輪側に固定されているものがある。例えば、特許文献1には、アクスルベアリングの外輪側にホイールが固定されているインホイールモータが開示されている。
特開平5−238276号公報
特開2005−104216号公報
しかしながら、上記特許文献1のようなアクスルベアリングの外輪側を駆動させるタイプのインホイールモータでは、減速機とアクスルベアリングとが車軸上に直列に配置される構成となるため、車軸方向の寸法が長くなり、懸架装置の設計上の制約が大きくなるという問題がある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、アクスルベアリングの外輪側を駆動させるインホイールモータを有する車輪において、車軸方向の長さを短縮する技術を提供することにある。
本発明のある態様は、車輪に設けられたモータにより車輪が駆動される車輪駆動装置である。この装置は、車輪外側に向けて延びる前記モータの出力軸に連結される減速機と、前記減速機の外周に配置されるベアリングと、前記ベアリングの内輪と前記減速機の外周との間に配置され、車両の懸架装置に対して固定される略円筒形状の内輪側部材と、前記ベアリングの外輪に固定され前記内輪側部材に対し回転可能に保持される略円筒形状の外輪側部材と、前記外輪側部材に固定されるホイールと、前記減速機からの出力を前記外輪側部材に伝達する動力伝達部材と、を備える。
この態様によると、モータにより発生され減速機で減速された出力は、動力伝達部材によって減速機の外周に配置された外輪側部材に伝達されて、ホイールを回転させる。このように、ベアリングの内輪側に減速機を配置するとともに、減速機からの出力をベアリングの外輪側に伝達する動力伝達部材を別途設けることによって、減速機とベアリングとを直列に配置する場合に比して車軸方向の長さを短縮することができる。
前記減速機は、前記モータの出力軸からの出力を受け取る太陽歯車と、前記内輪側部材の内周に設けられる外歯車と、前記太陽歯車と前記外歯車との間に歯合し、太陽歯車の周りを公転するように配置された複数の遊星歯車と、車輪外側に配置され前記複数の遊星歯車の中心軸に固定される遊星キャリアと、を備える遊星歯車機構であり、前記動力伝達部材は前記遊星キャリアを円盤状に形成した部材であり、円盤の外周が前記外輪側部材の位置まで延在し、円盤の外周部分で該外輪側部材と連結されてもよい。これによると、円盤状の動力伝達部材が外輪側部材の位置まで延在することによって、減速機とベアリングとが動力伝達部材により覆われることになる。したがって、外部から減速機およびベアリングへの異物の侵入を防止することができる。また、保護用のケースを別に設ける必要がないので、部品点数を削減することができる。
前記外輪側部材は、車輪外側に面する端面から車輪外方に延び、円周方向に所定の長さを有する複数の平板状の突起を有してもよい。前記動力伝達部材は、円盤の外周に沿って前記外輪側部材の突起と対応する位置に形成され該突起の円周方向の長さと実質的に同寸法の凹部を有してもよい。前記外輪側部材と前記動力伝達部材とは、前記突起と前記凹部とを嵌合させることによって連結されてもよい。このように、凹凸を組み合わせて連結することによって、回転駆動力を損失少なく伝達でき、また車輪駆動装置の車軸方向の寸法を小さくできる。
前記外輪側部材の突起は、前記動力伝達部材の嵌合部分の厚みよりも長く、嵌合させたときに該動力伝達部材の外周部分の表面から突出する車軸方向長さを有しており、前記外輪側部材の突起と前記動力伝達部材の凹部とを嵌合させた後、前記外輪側部材の突起の先端部分を前記動力伝達部材の中心方向に折り曲げてかしめられてもよい。これによって連結部分の強度が向上し、また、がたがなくなることで回転駆動時の騒音を抑制することができる。
本発明によれば、アクスルベアリングの外輪側を駆動させるインホイールモータを有する車輪の車軸方向の長さを短縮することができる。
本発明の一実施形態は、車輪毎にモータを有しモータからの出力を減速機を介してホイールに伝達して車輪を駆動する、インホイールモータ方式の車輪駆動装置に関する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車輪駆動装置10の断面構造を示す。ホイール14のホイールリムにはタイヤ12が装着される。ホイール14の内周側には、インホイールモータ20が配置される。インホイールモータ20は、ナックル16を介して車両のロワーアームやアッパーアーム、タイロッド(図示せず)と連結される。ロワーアーム、アッパーアームは、図示しない車両に接続され、インホイールモータ20を含む車輪を支持している。車輪駆動装置10はブレーキディスク18も備え、図示しないブレーキキャリパにより挟持されて制動力を発生する。
図2は、図1に示したインホイールモータ20の断面の拡大図である。図中、左方が車輪内側であり、右方が車輪外側になる。
ナックル16は、モータ94を収納する筒状のモータケース22と接続される。モータケース22の内側には車軸と同軸に出力軸26が配置され、ベアリング24、40によって回転自在に軸支される。出力軸26には、積層された電磁鋼板28の外周に固定された複数の永久磁石30からなるロータ38が嵌挿される。ロータ38の外周には、積層された電磁鋼板で形成される鉄心32と、鉄心32に形成された各ティース部に巻回配置される3相のコイルスロットに巻回されたコイル34とから構成されるステータ36が配置される。ロータ38とステータ36とは、所定のギャップを介して対面する。モータケース22によりステータ36とロータ38とが密閉され、外部からの異物の侵入を防止している。以上のように構成されるモータ94において、コイル34に順次所定のタイミングで電流を供給することにより、ステータ36に回転磁界を発生させ、ロータ38を回転させることができる。
モータ94の出力軸26の右方には、遊星歯車減速機98が配置される。遊星歯車減速機98は、二段の遊星歯車機構から構成される。出力軸26の先端、つまり図2の右端には、一段目の遊星歯車機構の第1太陽歯車42が形成されている。第1太陽歯車42は、複数(図2では一つのみ図示される)の第1遊星歯車46と歯合する。第1遊星歯車46は、さらに、ナックル16に固定保持される内輪側部材64の内周面に形成されている第1外歯車48と歯合する。この構成によって、第1遊星歯車46は第1太陽歯車42の周りを公転する。
複数の第1遊星歯車46に固定されたシャフト44は遊星キャリア50に固定され、一段目の遊星歯車機構の公転運動が二段目の遊星歯車機構に伝達される。遊星キャリア50の中心には、車軸と同軸に延びるシャフト52が接続されている。このシャフト52は、ベアリング84により回転自在に軸支される。シャフト52には二段目の遊星歯車機構の第2太陽歯車54が形成されている。第2太陽歯車54は、複数(図2では一つのみ図示される)の第2遊星歯車60と歯合する。第2遊星歯車60は、さらに内輪側部材64の内周面に形成されている第2外歯車62と歯合する。この構成によって、第2遊星歯車60は第2太陽歯車54の周りを公転する。なお、遊星歯車機構の各歯車ははすば歯車であり、車軸方向のスラスト荷重を受けられるようになっている。
複数の第2遊星歯車60に固定されたシャフト56は、動力伝達部材66に固定される。この動力伝達部材66は、遊星歯車減速機98より車輪外側に配置され、図3にその一部を示すように、略円盤形状をなしている。動力伝達部材66の円盤の外周は、車輪の径方向に向けて、遊星歯車減速機98の外周よりも外側に延びる。動力伝達部材66の車輪内側には、第2遊星歯車60のシャフト56を受け入れる凹部66bが形成される。動力伝達部材66は、二段目の遊星歯車機構の遊星キャリアとしても機能し、第2遊星歯車60の公転運動を取り出す。
なお、本実施形態では、遊星歯車機構を二段階用いることによって大きな減速比を得るようにしているが、遊星歯車機構は一段でも三段以上でもよい。
なお、本実施形態では、遊星歯車機構を二段階用いることによって大きな減速比を得るようにしているが、遊星歯車機構は一段でも三段以上でもよい。
遊星歯車減速機98の外周には、アクスルベアリング100が配置される。アクスルベアリング100は、ナックル16に固定されるつば部64aを一端に有する略円筒形状の内輪側部材64に形成された内インナーレース部64bと、内輪側部材64に固定される外インナーレース78と、外輪側部材96の内周面に形成されたアウターレース部96aと、インナーレースとアウターレースによって画成される転動路内を転動するベアリング玉74と、インナーレースとアウターレースとの間を塞ぎ、ベアリング内部への異物の侵入を防止するダストシール76と、から構成される。このアクスルベアリング100によって、外輪側部材96が内輪側部材64に対して回転自在に保持される。なお、アクスルベアリング100のアウターレースやインナーレースを外輪側部材96や内輪側部材64と一体化せずに、別部品のアウターレースやインナーレースを外輪側部材または内輪側部材に固定してもよい。
外輪側部材96は、内周にアウターレース部96aが形成される円筒部96bと、円筒部96bの中間から車輪径方向外側に延びるつば部96cとから構成される。つば部96cには複数の雌ねじ80が形成される。ホイール14には、雌ねじ80の位置に対応してボルト穴82が複数形成される。図示しないハブボルトをボルト穴82を貫通して雌ねじ80に螺合することで、ホイール14とブレーキディスク18とが外輪側部材96に固定される。
動力伝達部材66の円盤の外周は、外輪側部材96の円筒部96bの位置まで延在する。そして、動力伝達部材66の外周と外輪側部材96の円筒部96bの先端とがかしめ70によって連結される。このかしめ部分の構造の詳細は、図3および図4を参照して後述する。
動力伝達部材66の右方、つまり車輪外側には、装飾目的の意匠板68が配置される。
以上の構成をまとめると、車輪駆動装置10において、車輪の外径側から内径側に向かって、ホイール14、ブレーキディスク18、外輪側部材96、アクスルベアリング100、内輪側部材64、遊星歯車減速機98の順に配置されることになる。
このようなインホイールモータは、単一のモータの出力を各ホイールに分配する方式に比べて、伝達系の部品やその設置スペースを省略することができ、また伝達による損失もなくすことができるという特徴がある。
次に、上記構成において、モータ94により発生する動力の伝達経路について説明する。
まず、図示しない車両制御装置からの指令によりモータ94が駆動されると、ロータ38がステータ36に対して回転し、この回転駆動力が出力軸26を介して遊星歯車減速機98に伝達される。出力軸26の回転により出力軸に形成された第1太陽歯車42が回転し、これによって第1遊星歯車46が自転しつつ、第1太陽歯車42の周りを公転運動する。この公転運動は、遊星キャリア50により取り出され、遊星キャリア50に接続されているシャフト52に形成された第2太陽歯車54を回転させる。これによって第2遊星歯車60が自転しつつ、第2太陽歯車54の周りを公転運動する。この公転運動は、動力伝達部材66により取り出され、かしめ70により連結された外輪側部材96に回転駆動力を伝達する。そして、外輪側部材96に固定されたホイール14が回転され、車輪を駆動するのである。
まとめると、遊星歯車減速機98の出力は、車輪外側に配置された円盤形状の動力伝達部材66により外輪側部材96およびホイール14に伝達される。したがって、外輪側部材96、ブレーキディスク18およびホイール14が、ナックル16に固定された内輪側部材64に対して回転することになる。
従来のインホイールモータの構成では、モータ、減速機、アクスルベアリング、ハブ、ホイールが直列に配置されるため車軸方向の全長が長くなってしまうが、本実施形態によれば、上記のように、ベアリングの内輪側に減速機を、ベアリングの外輪側にホイールを配置する構成としたので、車輪駆動装置10の車軸方向の全長を短縮することができる。また、遊星歯車機構の外歯車を、内輪側部材64の内周面に直接形成したことによって、部品点数を削減でき、構成を簡素化できる。
本実施形態の円盤状の動力伝達部材66は、その外周が外輪側部材96の円筒部96bまで延在している。したがって、遊星歯車減速機98とアクスルベアリング100とが動力伝達部材66によって覆われ、車両外部からこれらを密閉する構造となっている。したがって、車両外部から遊星歯車減速機98およびアクスルベアリング100への異物の侵入を防止することができる。なお、意匠板68は密閉機能を有さないので、設けなくてもよい。
続いて、動力伝達部材66と外輪側部材96との結合方法について説明する。
図3は、動力伝達部材66と外輪側部材96とをかしめる前の嵌合状態を示す。外輪側部材96の円筒部96bの、車輪外側に面する端面には、車輪外方に延び、円周方向に所定の長さを有する複数の平板状の突起86が形成されている。また、動力伝達部材66には、円盤の外周に沿って外輪側部材の突起86と対応する位置に形成され、突起86の円周方向の長さと実質的に同寸法の凹部88が形成されている。そして、外輪側部材96と動力伝達部材66とは、突起86と凹部88とを嵌合させることによって連結される。このように、凹凸を組み合わせて連結することによって、回転駆動力を損失少なく伝達できるほか、遊星歯車減速機98の歯面スラスト力をも動力伝達部材66で受けることができる。
図4は、動力伝達部材66と外輪側部材96とをかしめた状態を示す。外輪側部材96の突起86は、動力伝達部材66の嵌合部分の厚みよりも長く、嵌合させたときに動力伝達部材66の外周部分の表面から突出する車軸方向長さを有している。そして、外輪側部材96の突起86と動力伝達部材66の凹部88とを嵌合させた後、突起86の先端部分を動力伝達部材66の中心方向に折り曲げることによって、かしめ70を形成する。
突起86を折り曲げることによって、突起86のうち凹部88に嵌合している部分がわずかに変形して円周方向に広がり、嵌合部分の隙間を埋めるように作用するため、嵌合部分のがたをなくすことができる。したがって、嵌合部分の強度が向上し、がたがないことで回転駆動時の騒音を抑制することができる。さらに、動力伝達部材66と外輪側部材96との連結に要する部分の寸法を小さくできるので、車輪駆動装置10の車軸方向の長さの短縮に貢献する。また、遊星歯車減速機98を比較的容易に密閉することができる。
以上、本発明をいくつかの実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態はあくまで例示であり、実施の形態どうしの任意の組合せ、実施の形態の各構成要素の組合せなどの変形例もまた、本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態では、減速機として遊星歯車機構を使用したが、これ以外の減速機を使用してもよい。
実施の形態では、動力伝達部材66と外輪側部材96との嵌合とかしめとが、突起と凹部とにより同一の位置においてなされていたが、嵌合とかしめとを別の位置で実施するようにしてもよい。一例として、図5は、動力伝達部材66’と外輪側部材96’とを全周にわたってかしめた状態を示し、図6は、図5のA部の拡大図である。図6に示すように、この例では、嵌合は突起90と凹部102とで実現され、かしめはかしめ部104により実現されている。このようにすることで、動力伝達部材66’と外輪側部材96’の全周にわたってかしめをすることができるため、かしめの強度を向上することができる。
10 車輪駆動装置、 12 タイヤ、 14 ホイール、 16 ナックル、 18 ブレーキディスク、 20 インホイールモータ、 36 ステータ、 38 ロータ、 42 第1太陽歯車、 46 第1遊星歯車、 48 第1外歯車、 50 遊星キャリア、 54 第2太陽歯車、 60 第2遊星歯車、 62 第2外歯車、 64 内輪側部材、 66 動力伝達部材、 70 かしめ、 86 突起、 88 凹部、 94 モータ、 96 外輪側部材、 98 遊星歯車減速機、 100 アクスルベアリング。
Claims (4)
- 車輪に設けられたモータにより車輪が駆動される車輪駆動装置であって、
車輪外側に向けて延びる前記モータの出力軸に連結される減速機と、
前記減速機の外周に配置されるベアリングと、
前記ベアリングの内輪と前記減速機の外周との間に配置され、車両の懸架装置に対して固定される略円筒形状の内輪側部材と、
前記ベアリングの外輪に固定され前記内輪側部材に対し回転可能に保持される略円筒形状の外輪側部材と、
前記外輪側部材に固定されるホイールと、
前記減速機からの出力を前記外輪側部材に伝達する動力伝達部材と、
を備えることを特徴とする車輪駆動装置。 - 前記減速機は、前記モータの出力軸からの出力を受け取る太陽歯車と、前記内輪側部材の内周に設けられる外歯車と、前記太陽歯車と前記外歯車との間に歯合し、太陽歯車の周りを公転するように配置された複数の遊星歯車と、車輪外側に配置され前記複数の遊星歯車の中心軸に固定される遊星キャリアと、を備える遊星歯車機構であり、
前記動力伝達部材は前記遊星キャリアを円盤状に形成した部材であり、円盤の外周が前記外輪側部材の位置まで延在し、円盤の外周部分で該外輪側部材と連結されることを特徴とする請求項1に記載の車輪駆動装置。 - 前記外輪側部材は、車輪外側に面する端面から車輪外方に延び、円周方向に所定の長さを有する複数の平板状の突起を有し、
前記動力伝達部材は、円盤の外周に沿って前記外輪側部材の突起と対応する位置に形成され該突起の円周方向の長さと実質的に同寸法の凹部を有し、
前記外輪側部材と前記動力伝達部材とは、前記突起と前記凹部とを嵌合させることによって連結されることを特徴とする請求項2に記載の車輪駆動装置。 - 前記外輪側部材の突起は、前記動力伝達部材の嵌合部分の厚みよりも長く、嵌合させたときに該動力伝達部材の外周部分の表面から突出する車軸方向長さを有しており、
前記外輪側部材の突起と前記動力伝達部材の凹部とを嵌合させた後、前記外輪側部材の突起の先端部分を前記動力伝達部材の中心方向に折り曲げてかしめられることを特徴とする請求項3に記載の車輪駆動装置。
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