JP2007188720A - 埋込型照明器具の留具及び取付方法 - Google Patents

埋込型照明器具の留具及び取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】天井板や壁板等の裏面側に配置した場合であっても、この天井板や壁板等の表面側から打ち込まれたビスを確実に係止することのできる留具を提供する。
【解決手段】器具取付枠体31の外周に固着される照明器具側固定片12と、壁板20の裏面に固着される壁板側固定片11とを備え、前記壁板側固定片11の全体に、前記壁板側固定片11を貫通する小孔14をネジ孔として多数形成する。
壁板20の裏面に前記壁板側固定片が接触した状態で、壁板20の表側の適当な位置よりビス50を打ち込むと、壁板20を貫通したビスの先端が小孔14のいずれかに入り、この小孔14を拡大、変形しながら螺合して、強固に固定される
【選択図】図2

Description

本発明は、埋込型照明器具の取り付けに使用する留具、及び前記留具を使用した埋込型照明器具の取付方法に関し、例えば天井等に吊りボルトを使用することなく埋込型照明器具を取り付け可能とする留具及び該留具を用いた前記器具の取付方法に関する。
埋込型照明器具は、天井板や壁板等に形成された開口21内に埋め込んで設置する照明器具であり、室内照明用に広く使用されている。
このような埋込型照明器具のうち、天井埋込型照明器具を例として、留具及びその取付方法を図6を参照して説明する。
図6に示すように、従来の天井埋込型照明器具にあっては、天井裏に設けられたスラブ(図示せず)に、予め照明器具の配置間隔にあわせて照明器具あるいは,その取付用の枠体を取り付けるための吊りボルト60を取り付け、また、天井板20の照明器具の取付位置に開口21を形成し、この開口21内に器具取付枠体31を嵌合すると共に、前記吊りボルト60に器具取付枠体31を固定することにより取り付けられている。
この器具取付枠体31は、下向きに開口する箱状ないしはカップ状を成すと共に、下端開口縁に外周方向に突出するフランジ部32を備え、この器具取付枠体31の天板33に設けられたボルト孔34内に前記吊りボルト60の下端を挿入すると共に、この吊りボルト60に螺合したナット61を、器具取付枠体31のフランジ部32が天井板20と接触する迄締め付けることによって、天井板20に形成された開口21内に固定されている。
そして、このように形成された器具取付枠体内31に、電球や蛍光灯、その他、照明器具として必要な機器(図示せず)を取り付けることにより、照明器具の取り付けが完了する。
このように、従来の天井埋込型照明器具にあっては、器具取付枠体31を吊りボルト60によって天井裏のスラブ等に吊り下げていたために、照明器具を設置するためには、このような吊りボルト60の存在が不可欠であった。
そのため、照明器具の取付位置の変更、増加に際しては、吊りボルト60の移動、増設が必要となる等、作業上の労力が増大するだけでなく、建築物の施工過程において前述の吊りボルト60の取り付けは建物の建築・施工業者が行い、照明器具の取り付けは配線工事業者が行っているため、人的な調整作業に費やす労力も増大する。
また、前述のような吊りボルト60の存在は、室内を改装等する際に照明器具の配置、種類の変更等に際しても制約となり、照明器具の配置、種類の選択の自由度を低下させるものとなっている。
このように、取り付けに吊りボルト60を必要としていた従来の天井埋込型の照明器具に対し、吊りボルト60なしに取り付け可能な構成を備えた天井埋込型の照明器具も提案されている。
このような天井埋込型照明器具の一例として、器具取付枠体31の上面に回転可能に取り付けられた取付金具70を設け、開口21内に器具取付枠体31を嵌合した後にこの取付金具70を回転させることにより、器具取付枠体31の幅方向にこの取付金具70が突出し、天井裏に設置されているCチャンネル、Mバー、開口周縁(図示の例ではMバー41)上に取付金具70の両端を載置することで、器具取付枠体31を取り付け可能としたものがある(特許文献1;図7参照)。
この発明の先行技術文献情報としては次のものがある。
特開2001−14934号公報
上記特許文献1に記載の照明器具にあっては、前述の取付金具70を設けたことにより、吊りボルト60を設けることなく照明器具を天井板20に形成した開口21内に固定することが可能となる。
しかし、器具取付枠体31を前述の開口21内に嵌合すると、この器具取付枠体31によって天井板20の裏側は作業者の視界から遮られるために、作業後に取付金具70が正確にCチャンネルやMバー等の上に載置されているか否かを確認することができない。
そのため、特許文献1に記載の発明にあっては、天井裏の状態を目視により確認することなしに取付金具70が正確に所望の位置に回動するように、前記取付金具70の回転位置を規制する構成を備えており、そのために部品点数の増加と、構成の複雑化をもたらしている。
また、前記構成の照明器具にあっては、天井板20に形成された開口21内に照明器具を固定するためには、器具取付枠体31に天板33を設け、この天板33に前記取付金具70を取り付けると共に、器具取付枠体31の下端開口部周縁に外周方向へ突出するフランジ部32を設け、前述の取付金具70とフランジ部32とで、天井板(取付金具がCチャンネルやMバー上に載置される場合には、天井板と共にCチャンネル又はMバー)を挟持する必要があり、器具取付枠体31に天板33やフランジ部32を設けることが必須となる。
そのため、室内側より見たときに、照明器具の設置位置の天井にフランジ部32の形状が模様として浮かび上がることとなるため、室内空間のデザイン上、このような模様の表出が好ましくない場合には、フランジ部を天井板の色彩と同色で塗装して目立たなくする作業が必要となる。
また、このように器具取付枠体31に天板33やフランジ部32を設けることが必要であることは、照明器具にデザイン上の制約を与えることとなる。
なお、器具取付枠体31を天井板20に留具等を介して直接ビス止め等により固定することができれば、予め吊りボルト60を設置することなく、また、器具取付枠体31に前述の天板33やフランジ部32を設けることなく、且つ複雑な取付機構なしに器具取付枠体31を天井板20に形成された開口21内に固定することができる。
しかし、器具取付枠体31を天井板20に固定する留具を室内側で天井板に固定すれば、取り付け後の美観が著しく損なわれる一方、このような留具を、天井裏側に配置すれば、作業者はビス等の打ち込み先となる留具を目視により確認することも、手や指で触れることもできないために、留具にビス等を確実に打ち込むことができない。
そこで、本発明は、上記従来技術における欠点を解消するためになされたもので、天井板や壁板等の裏面側に配置した場合であっても、この天井板や壁板等の表面側から打ち込まれたビスを確実に係止することのできる留具を提供することにより、吊りボルト等を設けることなく、天井板、その他の壁板に埋込型の器具取付枠体を直接固定可能とすることを目的とする。
なお、本発明において特に区別して説明する場合を除き、「天井板」は「壁板」に包含する。
上記目的を達成するために、本発明の埋込式照明器具用の留具は、天井板を含む壁板20に設けた開口21内に嵌合して設置される埋込式照明器具30の器具取付枠体31を前記開口21内に固定するために使用する留具10であって、
前記器具取付枠体31の外周に固着される照明器具側固定片12と、前記壁板20の裏面に固着される壁板側固定片11とを備え、
前記壁板側固定片11の全体に、前記壁板側固定片11を貫通する小孔14をネジ孔として多数形成したことを特徴とする(請求項1)。
前記留具10は、前記照明器具側固定片12の全体にも、前記照明器具側固定片12を貫通する小孔14をネジ孔として多数形成することが好ましい(請求項2)。
この留具10の前記壁板側固定片11及び照明器具側固定片12は、一例としてパンチングメタル、又はメタルラスによって製造することができる(請求項3)。
また、本発明の埋込型照明器具の取付方法は、器具取付枠体31の外周に、前述したいずれかの留具10の前記照明器具側固定片12を溶着、ビス止め、ボルト止め、リベット止め、その他既知の各種の方法によって固着し、
該器具取付枠体31を、壁板20に形成された照明器具取付用の開口21内に嵌合して、前記留具10の前記壁体側固定片11を前記壁板20の裏面に接触させると共に、
前記壁板20の表面より裏面側に向かってビス50を打ち込んで、該ビス50で前記壁板20を貫通すると共に、該ビス50を前記壁体側固定片11に形成された小孔14のいずれかに螺合させることを特徴とする(請求項4;図4参照)。
また、本発明の別の埋込型照明器具の取付方法は、壁板20に形成された照明器具取付用の開口21を介して、壁板側固定片11に小孔14が形成された前記留具10(請求項2又は3の留具)の前記壁板側固定片11を、前記壁板10の裏面に接触配置し、
前記壁板20の表面より裏面側に向かってビス50を打ち込んで該ビス50で前記壁板20を貫通すると共に、該ビス50を前記壁体側固定片11に形成された小孔14のいずれかに螺合させて、前記留具10を前記開口21周縁に固定し、
前記開口21内に、器具取付枠体31を嵌合すると共に、前記器具取付枠体31の側壁に内周より外周側に向かってビス50を打ち込んで該ビスで前記器具取付枠体31の側壁を貫通すると共に、該ビス50を前記照明器具側固定片12に形成された小孔14のいずれかに螺合させることを特徴とする(請求項5;図5参照)。
以上説明した構成から、本発明の留具10にあっては、壁板側固定片11に多数の小孔14を設けたことにより、壁板20の表面側の適当な位置からビス50を打ち込むだけで留具10に形成された小孔14のいずれかにビス50を容易に、かつ強固に螺合させることができた。
その結果、壁板20に留具を介して器具取付枠体31を固定するという、従来不可能であった取付方法が可能となった。
また、従来行えなかった前記取り付けが可能となったことにより、器具取付枠体31に天板33やフランジ部32を設ける必要がなくなり、照明器具のデザインの自由度を増すことができた。
留具10の壁板側固定片11と共に、照明器具側固定片12に多数の小孔を設けた構成にあっては、器具取付枠体31の側壁内周の適当な位置よりビス50を打ち込むことにより、留具10に形成された小孔14のいずれかにビス50を螺合させることができ、その結果、留具10の固定順序を、壁板側において先に行うか、又は照明器具側において先に行うかのいずれか任意に選択することが可能となった。
その結果、例えば器具取付枠体31の下端開口に外周方向に突出するフランジ部32が設けられた既存の器具取付枠体31であっても、本発明の留具10を介して壁板20に固定することが可能である。
なお、前述の留具10は、これをパンチングメタルやメタルラスを加工等して製作することにより、前記小孔14を備えた壁板側固定片11及び照明器具側固定片12を容易に形成することができ、埋込型照明器具30の例えば取付作業現場で、取り付ける照明器具に対応した形状、サイズの留具10を容易に得ることができる。
次に、本発明の実施形態を添付図面を参照しながら以下に説明する。
〔留具〕
本発明の留具10は、壁板20に形成された開口21内に取り付けられる埋込型照明器具の器具取付枠体31と、壁板20の裏面間を連結して、器具取付枠体31を壁板20の裏面に固定可能としたものであり、前述の壁板20の裏面に固着される壁板側固定片11と、器具取付枠体31の外面に固着される照明器具側固定片12とを備えている。
図1に示す実施形態にあっては、壁板側固定片11と照明器具側固定片12とが略90度に交わるL字状に形成しているが、本発明の留具10は、壁板側固定片11、照明器具側固定片12を備えるものであれば、前述したようなL字状に限定されず、例えば図2に示すように壁板20に形成された開口21に近接してCチャンネルやMバー等が設けられている場合等(図示の例ではMバー41)には、壁板側固定片11と照明器具側固定片12との間に、CチャンネルやMバーを迂回するための中間部分13を設ける等、照明器具の設置状況に合わせてその形状等を適宜変更可能である。
また、照明器具側固定片12は、平坦な形状である必要はなく、固定する器具取付枠体31の外形形状に対応して、湾曲等させたものであっても良く、また、台形状、裁頭円錐状の器具取付枠体の側壁に照明器具側固定片12を固着する場合には、壁板側固定片11と照明器具側固定片12の交差角は90度である必要はなく、器具取付枠体31の側壁の傾斜角に従って前述の角度は適宜変更可能である。
以上のように構成された留具10には、後述するようにビス50を打ち込んだ際に、このビス50を螺合する小孔14が多数形成されている。
この小孔14の形成は、留具10の全体に行うことが好ましいが、「取付方法1」として後述するように、本発明の留具10を、予め器具取付枠体31に固着しておき、このように留具10が取り付けられた器具取付枠体31を壁板20の開口21に固定する場合には、器具取付枠体31と留具10との固着は、必ずしもビス50止めとする必要はなく、溶着、ボルト止め、リベット止め、その他の既知の各種の方法で行うことができるため、この場合には必ずしも照明器具側固定片12に前述した小孔14を設ける必要はない。
図1に示す実施形態にあっては、本発明の留具10を、矩形状のパンチングメタルを中央で折り曲げてL字状に形成したものであり、二枚の片11,12のいずれにも小孔14が設けられている。従って、図1に示す留具10にあっては、図中に示した符号に拘わらず、いずれの片を壁板側固定片11、又は照明器具側固定片12として使用しても良い。
また、本発明の留具10は、パンチングメタルに限定されず、メタルラス、その他、ネジ孔となり得る小孔が多数形成された多孔金属板を使用することができ、固定する埋込式照明器具30の荷重に耐え得る強度を有するものであれば、各種材質のものが使用可能である。
留具10に設けられた前述の小孔14は、後述するようにビス50止めの際に、ビス50と螺合するネジ孔として機能するもので、そのサイズは、使用するビス50の径との関係によって各種サイズに設定可能であるが、いずれのサイズのビス50を使用する場合にも、ビス50の径よりも小径に形成する。
なお、固定に使用するビス50の種類や形状は特に限定されないが、前述のようにビス50の径に対して小径に形成された留具10の小孔14に対して円滑に螺合し、かつ、この小孔14を変形、拡大しながら締め付けを行うことができるように、好ましくはテーパーネジを備えたものを使用することが好ましい。
〔埋込型照明器具〕
前述の留具10によって取り付けを行う埋込型照明器具30の種類は特に限定されず、吊りボルト60を使用して取り付けていた従来の埋込型照明器具30に対しても本発明の留具10を使用して、吊りボルト60によらない取り付けを行うことも可能である。
従って、このような吊りボルト60による取付のために必要であった、フランジ部32を備えた器具取付枠体31、このようなフランジ部32を持たない器具取付枠体31のいずれにも適用可能である。
また、器具取付枠体31の形状についても特に限定されず、器具取付枠体31の形状が矩形状(箱型)の場合に限定されず、円筒状、裁頭円錐状、半球状等の如何なる形状のものであって適用可能であり、適用対象となる埋込型照明器具30は、特に限定されない。
〔埋込型照明器具の取付方法〕
次に、本発明の留具10による埋込型照明器具30の取付方法について説明すれば、以下の通りである。
なお、埋込型照明器具30の種類によっては若干取付手順が異なることから、以下では場合分けして説明する。
また、以下に示す例では、天井に対する照明器具の取付例として説明するが、例えば垂直方向の壁面等に対しても同様の方法で取り付けることが可能である。
(1)取付方法1
ここで説明する取付方法は、天井板20に形成した開口21を介して、一旦、器具取付枠体31を天井裏に持ち上げ、その後、器具取付枠体31の下端31a部分を前記開口21内に嵌合して取り付ける方法であり、器具取付枠体31の高さが幅以下である箱型であると共に、下端縁にフランジ部32を備えていない場合に適用可能である。
このような器具取付枠体31に対しては、予め器具取付枠体31の外周面に、照明器具側固定片12を固着して留具10を取り付けておく。
留具10の取り付けは、如何なる方法によって行っても良く、前述したように、溶着、ボルト止め、リベット止め等、既知の各種の方法によって取り付けることができる。
本実施形態にあっては、照明器具側固定片12にも前述した小孔14を設けた留具10を使用して、留具側、又は照明器具側のいずれかの側からビスを打ち込むことにより、留具10の照明器具側固定片12を器具取付枠体に固着している。
器具取付枠体に対する前記留具10の取付位置は、器具取付枠体31を天井板20に形成した開口21内に取付状態で配置した際に、留具10の壁板側固定片11が天井板20の裏面に載置されるように取り付ける。このようにして留具10の取り付けが完了した器具取付枠体31は、図3に示すようにその側面より留具の壁板側固定片11が突出した状態となる。
なお、図3に示す実施形態にあっては、前記留具10を器具取付枠体31の長さ方向の側面に取り付けた例を示したが、留具10の取り付けは、器具取付枠体31の幅方向の側面に対して行っても良く、又は長さ方向、幅方向の双方に対して行っても良い。
このようにして留具10の取り付けが完了した器具取付枠体31は、これを例えば図4(A)に示すように天井板20に形成した開口21を介して、一旦天井裏に持ち上げる。
そして、天井裏にて器具取付枠体31の向きを整え、その下端31aを天井板20に形成された開口21内に挿入し、各留具10の壁板側固定片11が天井板20の裏面と接触するまで、器具取付枠体31を引き下げる〔図4(B)参照〕。
このようにして、留具10の壁板側固定片11が天井板20上に載置された状態において、この壁板側固定片11の接触位置に対応する天井板20の部分に、室内側からビス50を打ち込むと、ビス50の先端はやがて天井板20を貫通して、この天井板20上に載置された留具10の壁板側固定片11に到達する。
このとき、ビス50の先端は前記壁板側固定片11に多数形成された小孔14のいずれかに入り込み、ビス50は小孔14を変形、拡大しながらこの小孔14内に螺合し、天井板20に留具10を固定し、このようなビス打ちを適当回数繰り返すことにより取り付けが完了する。
その後、この器具取付枠体31内に、電球や蛍光灯等の光源や附属機器等を備えたユニット等を取り付けることにより、埋込型照明器具30の取り付けが完了する。
既知の一般的なアングル材等の留具を使用する場合には、器具取付枠体31を嵌合することにより天井板20に形成した開口21を塞いだ後は、天井板20の裏側に配置された留具10はこれを目視により確認することも、手で触れることもできないために、留具10にビス50を確実に打ち込むことは不可能であった。
しかし、本願発明の留具10にあっては、前述したようにこの留具10として、壁板側固定片11に多数の小孔14を形成したものを使用したことにより、作業者の視界から遮られ、かつ、手や指で触れることのできない場所にある留具10に対してもビス50を確実に打ち込むことが可能となった。
しかも、留具10の小孔14内に螺合したビスは、小孔内に螺合してこれを変形、拡大する際に、図4(B)における拡大図に示すようにビスの進行方向側に小孔14の周縁を膨出変形させることから、一旦螺合したビス50は、これを抜き取る方向に力が加わったとしても、この膨出部分が元の平坦形状に戻ろうとする際に小孔の径を狭めるように作用するために、抜け落ち難いものとなっている。
さらに、ビス50の締め付け時に過剰なトルクをかける等して、ねじ孔が拡がってしまった場合には、既知の一般的な留具では留具全体を交換する必要があったが、本発明の留具10では、ビス50の打ち込み位置を適宜移動させることによって、新たな小孔14に対してビス50を螺合することで、留具10の交換等を行うことなく器具取付枠体31の固定を行うことができる。
(2)取付方法2
以上で説明した取付方法にあっては、予め本発明の留具10を器具取付枠体31に取り付けておき、このように留具10が取り付けられた後の器具取付枠体31を天井板20に形成した開口21内に取り付ける場合を例として説明したが、例えば器具取付枠体31が円筒状や裁頭円錐状である場合、又は、器具取付枠体31が、下端にフランジ部32を備える場合には、留具10を予め器具取付枠体31に取り付けてしまうと天井板20に形成した開口21内に嵌合できなくなる。
従って、このような器具取付枠体31を取付の対象とする場合には、壁板側固定片11及び照明器具側固定片12の双方共に小孔が形成された留具10を使用し、このような留具10を開口21の位置において予め天井板20上に固定した後〔図5(A)〕、天井板20の開口21内に器具取付枠体31を嵌合し、この器具取付枠体31の側壁に予め形成しておいたビス孔等を介して、留具10の照明器具側固定片12に向かってビス50を打ち込み、器具取付枠体31と留具10とを固定しても良い〔図5(B)参照〕。
このように、器具取付枠体31の内周側よりビス50を打ち込んだ場合であっても、打ち込まれたビス50の先端が留具10に形成された小孔14のいずれかに挿入されて、小孔14を変形、拡大しながら螺合するので、ビス50を確実に留具10に螺合することができ、極めて能率的に作業を行うことができる。
以上説明した本発明の留具は、前述したように天井埋込型照明器具の場合のように、水平方向に配置された壁体に対する照明器具の固定に限らず、その他の方法、例えば、垂直の壁面に形成された開口内に照明器具を埋込配置する場合についても同様に使用でき、ビス等の先端側が作業者の視界から遮られた状態で行う取付作業に好適に使用することができる。
本発明の留具の斜視図。 本発明の別の留具の使用状態を示す概略断面図。 本発明の留具を取り付けた器具取付枠体の底面図。 本発明の留具を使用した器具取付枠体の取付方法の説明図であり、(A)は天井裏に対して持ち上げている状態、(B)は、開口内に嵌合した状態である。 本発明の留具を使用した器具取付枠体の別の取付方法の説明図であり、(A)は天井板に対する留具の取り付け、(B)は器具取付枠体を留具に取り付けている状態を示す。 従来の埋込型器具取付枠体の取付状態を示す概略断面図。 従来の埋込型器具取付枠体の取付状態を示す概略断面図。
符号の説明
10 留具
11 壁板側固定片
12 照明器具側固定片
13 中間部分
14 小孔
20 壁板(天井板)
21 開口
31 器具取付枠体
32 フランジ部
33 天板(器具取付枠体の)
34 ボルト孔
41 Mバー
50 ビス
60 吊りボルト
61 ナット
70 取付金具

Claims (5)

  1. 壁板に設けた開口内に嵌合して設置される埋込式照明器具の器具取付枠体を前記開口内に固定するために使用する留具であって、
    前記器具取付枠体の外周に固着される照明器具側固定片と、前記壁板の裏面に固着される壁板側固定片とを備え、
    前記壁板側固定片の全体に、前記壁板側固定片を貫通する小孔をネジ孔として多数形成したことを特徴とする埋込型照明器具の留具。
  2. 前記照明器具側固定片の全体に、前記照明器具側固定片を貫通する小孔をネジ孔として多数形成したことを特徴とする請求項1記載の埋込型照明器具の留具。
  3. パンチングメタル、又はメタルラスによって前記壁板側固定片及び照明器具側固定片を製造した請求項2記載の埋込型照明器具の留具。
  4. 器具取付枠体の外周に、請求項1〜3いずれか1項記載の留具の前記照明器具側固定片を固着し、
    該器具取付枠体を、壁板に形成された照明器具取り付け用の開口内に嵌合して、前記留具の前記壁体側固定片を前記壁板の裏面に当接させると共に、
    前記壁板の表面より裏面側に向かってビスを打ち込んで、該ビスで前記壁板を貫通すると共に、該ビスを前記壁体側固定片に形成された小孔のいずれかに螺合させることを特徴とする埋込型照明器具の取付方法。
  5. 壁板に形成された照明器具取り付け用の開口を介して、前記請求項2又は3記載の留具の前記壁板側固定片を、前記壁板の裏面に接触配置し、
    前記壁板の表面より裏面側に向かってビスを打ち込んで該ビスで前記壁板を貫通すると共に、該ビスを前記壁体側固定片に形成された小孔のいずれかに螺合させて、前記留具を前記開口周縁に固定し、
    前記開口内に、器具取付枠体を嵌合すると共に、前記器具取付枠体の側壁に内周より外周側に向かってビスを打ち込んで該ビスで前記器具取付枠体の側壁を貫通すると共に、該ビスを前記照明器具側固定片に形成された小孔のいずれかに螺合させることを特徴とする埋込型照明器具の取付方法。
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