JP2007184145A - リチウム二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、充放電による体積変化が小さくサイクル特性に優れたリチウム二次電池を提供することにある。
【解決手段】本発明は、リチウムを吸蔵放出可能な正極とリチウムを吸蔵放出可能な負極とを有するリチウム二次電池であって、正極が、層状の結晶構造を有するリチウム−ニッケル−マンガン−コバルト複合酸化物と、複合酸化物に分布している層状の結晶構造を有するリチウム−マンガン複合酸化物と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、リチウム二次電池に関する。
近年、リチウム二次電池は、高いエネルギー密度で高い電圧を有することから、パソコンや携帯機器などの電源として広く使用されている。また、リチウム二次電池は、環境に配慮した電気自動車やハイブリッド自動車の電源としても有望である。
特許文献1では、α−NaFeO2構造を有するLiMO2型複合酸化物とLi2MnO3を共存させた正極材料を用いて容量維持率を向上する試みがなされている。また、この正極材料は、CuKα線を使用したエックス線回折図において、2θ=18.6±0.3°の回折線強度(m)に対する2θ=21±1.5°の回折線強度(s)の比(s/m)が
0.04 未満であり、特許文献1には、この正極材料が、高い充放電サイクル特性を発揮するものであることが記載されている。
WO2003/044881
自動車にリチウム二次電池を使用するためには、さらなる長寿命化,高出力化及び低コスト化が要求されている。
本発明は、特に、自動車に使用されるリチウム二次電池としては、さらなる長寿命化が必要であるとの観点にたってなされたものである。長寿命化の指標としては、例えば、
10年以上の使用可能性がある点、または、1000サイクル後の容量維持率が85%以上である点、等が挙げられる。
本発明は、リチウムを吸蔵放出可能な正極と、リチウムを吸蔵放出可能な負極と、を有するリチウム二次電池であって、正極が、層状の結晶構造を有するリチウム−ニッケル−マンガン−コバルト複合酸化物と、この複合酸化物に分布している層状の結晶構造を有するリチウム−マンガン複合酸化物と、を有することを特徴とする。
そして、リチウム−マンガン複合酸化物は、好ましくは、Li2MnO3である。
また、本発明にいう「分布」とは、一次粒子が集合して二次粒子を形成するリチウム−ニッケル−マンガン−コバルト複合酸化物の一次粒子と一次粒子との接合部分に、リチウム−マンガン複合酸化物が形成されることをいう。更には、リチウム−ニッケル−マンガン−コバルト複合酸化物の結晶の内部にリチウム−マンガン複合酸化物が形成されることをいう。
本発明のリチウム二次電池は、特に、長寿命化が可能である。
本発明を実施するための形態の一つを以下に示す。
図1は、リチウム二次電池の断面形状の概略を示したものである。
リチウム二次電池は、正極1と負極2との間にセパレータ3が介在する。これら正極1,負極2及びセパレータ3が捲回され、非水電解液と共にステンレス製又はアルミニウム製の電池缶4に封入される。正極1には正極リード7が、負極2には負極リード5が、それぞれ形成され、電流が取り出される。正極1と負極リード5との間、負極2と正極リード7との間には、それぞれ絶縁板9が形成される。また、負極リード5と接触している電池缶4と正極リード7と接触している蓋部6との間には、電解液の漏れ防止と共にプラス極とマイナス極とを分けるパッキン8が形成される。
正極1は、アルミニウム等からなる集電体に正極材料を塗布して形成される。正極材料は、リチウムの吸蔵放出に寄与する活物質や、導電材,結着剤等を有する。
負極2は、銅等からなる集電体に負極材料を塗布して形成される。負極材料は、リチウムの吸蔵放出に寄与する活物質や、導電材,結着剤等を有する。負極2の活物質としては、炭素系の材料、例えば、非晶質炭素,黒鉛又はこれらの混合物等が用いられる。
正極1の活物質としては、層状の結晶構造を有するリチウム−ニッケル−マンガン−コバルト複合酸化物(以下、「複合酸化物」と称する)を用いる。そして、正極1の活物質は、一次粒子が集合して二次粒子を形成している。また、六方晶の結晶単位格子を有することが好ましい。
このような複合酸化物として、具体的には、組成式LiaNixMnyCoz2(但し、0<a≦1.2,0.10≦x≦0.45,0.45≦y≦0.80,0.1≦z≦0.3 及びx+y+z=1)で示されるものを用いる。
ここで、Liの含有量aは、0<a≦1.2 であるが、これはリチウム二次電池が充電された状態(0<a)と放電された状態(a≦1.2 )を考慮したものである。なお、好ましくは充電状態で0.5≦aである。
また、1.2<a の場合には、複合酸化物におけるNi,Mn,Coの遷移金属の含有量がLiの含有量に対して相対的に減少してしまい、リチウム二次電池の容量が低下してしまう。
そこで、複合酸化物におけるLiの含有量aを0<a≦1.2 とすると共に、複合酸化物に層状の結晶構造を有するリチウム−マンガン複合酸化物が分布させることによって、高出力をも達成できる。
本実施形態においては、このように複合酸化物に、層状の結晶構造を有するリチウム−マンガン複合酸化物が分布している。
つまり、複合酸化物の一次粒子と一次粒子との接合部分や複合酸化物の結晶の内部に、リチウム−マンガン複合酸化物が形成される。
なお、このようなリチウム−マンガン複合酸化物は、リチウムの吸蔵放出は行わない、いわゆる不活性な物質であることが必要であり、具体的には、Li2MnO3であることが好ましい。
ここで、複合酸化物とLi2MnO3との分布の割合を、CuKα線を用いたエックス線回折測定におけるピーク強度の比で表すと、回折角2θ=18.3±1° における複合酸化物の(003)の回折ピーク強度(p)とし、回折角2θ=21.1±1°における
Li2MnO3の(020)の回折ピークの強度(q)とし場合、その比(q/p)が、
0.04≦q/p≦0.07であることが好ましいことがわかった。
こうしたLi2MnO3が分布した複合酸化物は、充放電による結晶格子の体積変化率が小さいため、リチウム二次電池の長寿命化が望め、また、自動車用リチウム二次電池として用いるために十分な高い充放電サイクル性能を発揮する。
充放電時における結晶構造の膨張収縮が小さいことについて、具体的には、複合酸化物は、金属リチウム基準で、3.0V〜4.2Vの状態における六方晶の格子定数aと格子定数cと結晶格子体積V(=√3×a2c/2)とが、2.80Å≦a≦2.86Å,14.1Å≦c≦14.5Å,98.9Å3≦V≦101.0Å3であると表すことができる。
Li2MnO3の存在が、複合酸化物の結晶構造に悪影響を及ぼしている場合には、充放電前後の複合酸化物の結晶格子に歪みが生じる。このため、充放電前後の複合酸化物の結晶格子a及び結晶格子cは、それぞれ2.80Å≦a≦2.86Å,14.1Å≦c≦14.5Åであるものとする。
ここで、結晶格子aが2.80Å 未満のときは、充電時の結晶格子が層状構造を維持することが難しくサイクル特性が低下する。一方、結晶格子aが2.86Å を超えているときは、充放電前の状態で、既にLi2MnO3が複合酸化物の結晶格子を押し広げ、複合酸化物の結晶構造が不安定となりサイクル特性が低下する。
結晶格子cが、14.1Å≦c≦14.5Åの範囲外のものは、結晶構造が乱れていると判断できる。
そして、こうした複合酸化物を用いたリチウム二次電池は、充電深度80%の状態で出力重量密度が2500W/kg以上であり、好ましくは3500W/kg以上である。また、1000サイクル後の容量維持率が85%以上である。なお、出力重量密度の上限をあえて記載すると4000W/kg程度ある。
本実施形態において、種々の複合酸化物とLi2MnO3について検討した結果、複合酸化物に分布するLi2MnO3の存在形態および含有量を制御することによって、充放電による複合酸化物の格子体積変化を抑制することが可能であることが分かった。
また、Li2MnO3の存在によって、層状の結晶構造を有する複合酸化物中の、リチウム層と遷移金属層との間で原子の置換が起きにくくなると考えられる。そのため、充放電時のリチウム層のLiイオンの拡散が阻害されにくくなり、その結果、イオン導電率が向上し、出力向上につながると考えることができる。
ここでは、充放電による正極活物質である複合酸化物の体積変化を抑制するために、特に、Li2MnO3に着目した。Li2MnO3は電気化学的には不活性であるものの、複合酸化物にも含まれるリチウム及びマンガンの酸化物であり、複合酸化物と同じ層状の結晶構造を有する物質であるためである。
正極活物質である複合酸化物は、充電により結晶格子からリチウムが脱離した際、隣接する酸素原子と酸素原子との反発力が強まって結晶格子のc軸が長くなる。このとき、
Li2MnO3が複合酸化物に分布していることによって、酸素原子と酸素原子との反発力が弱まってc軸の膨張が抑制される。これにより、充電時の結晶格子の体積変化が小さくなると考えられる。したがって、充放電を繰り返すリチウム二次電池において、結晶構造の膨張収縮が小さくなり、複合酸化物の劣化が抑制され、長寿命化が達成できる。
充放電における複合酸化物の体積変化を抑制するためには、正極活物質である複合酸化物に分布するLi2MnO3について、CuKα線を用いたエックス線回折測定の結果、回折角2θ=18.3±1° における複合酸化物(003)の回折ピーク強度(p)と回折角2θ=21.1±1° におけるLi2MnO3(020)の回折ピークの強度(q)との比(q/p)を所定の範囲にすることが、特に、有効であることを見出した。
ここで、(q/p)<0.04では、リチウム脱離時における隣接する酸素原子と酸素原子との反発力を抑制するには不十分である。
一方、0.07<(q/p)というような過剰なLi2MnO3が存在すると、Li2MnO3は電気化学的に不活性であるため、複合酸化物の結晶構造が不安定となり、充放電による結晶格子の体積変化が増加し、容量の低下といった悪影響を及ぼす。
0.04≦(q/p)≦0.07であることによって、はじめて充放電時の結晶格子体積変化を抑制できる。こうした知見により、複合酸化物に分布しているLi2MnO3の含有量が、所定の範囲に制限されることを見出した。
また、Li2MnO3と複合酸化物とが混合されている状態では、充放電による複合酸化物の結晶格子の体積変化を抑制することができないことがわかった。Li2MnO3は、複合酸化物に分布している必要がある。
複合酸化物にLi2MnO3を分布させるためには、複合酸化物におけるマンガンの含有量が重要となる。
すなわち、遷移金属(ニッケル,コバルト,マンガン)に占めるマンガンの原子比が
0.45 未満では、Li2MnO3を十分に生成させることができず、充放電による正極活物質の体積変化を抑制することができない。
一方、遷移金属に占めるマンガンの原子比が0.80を超えると、Li2MnO3 が過剰に生成され、充放電による正極活物質の体積変化を抑制する効果よりも、電気化学的に不活性な異物としての悪影響が勝ってしまう。
このように、遷移金属に占めるマンガンの原子比を0.45以上0.80以下とすることにより、Li2MnO3を適度な量で形成させることができる。
また、遷移金属に占めるコバルトの原子比が0.10 未満では、正極活物質の結晶構造が不安定となり、充放電による正極活物質の体積変化が大きくなる。
一方、遷移金属中に占めるコバルトの原子比が0.30 を超えると、コスト面で不利となると共に、Li2MnO3が形成されにくくなる。
なお、こうした遷移金属に占めるマンガンやコバルトの原子比を考慮すると、遷移金属に占めるニッケルの原子比は、0.10以上であって0.45以下であることが好ましい。
さらに、リチウムと遷移金属の原子比に関しては、容量低下や結晶構造の不安定化につながるため、原子比が1.2以下となるようにする必要がある。
ここで、複合酸化物を正極活物質とした場合の作製方法について説明する。
正極活物質の原料として以下のものを用いることができる。
リチウム化合物としては、水酸化リチウム,炭酸リチウムを、ニッケル化合物としては、水酸化ニッケル,炭酸ニッケル,酸化ニッケル,硫酸ニッケル,硝酸ニッケルを、マンガン化合物としては、炭酸マンガン,酸化マンガン,硫酸マンガン,硝酸マンガンを、コバルト化合物としては、水酸化コバルト,炭酸コバルト,酸化コバルト,硫酸コバルト,硝酸コバルトを挙げることができる。
原料となる物質は、所定の組成比の粉体として供給し、これをボールミル等の機械的な方法で粉砕し混合する。粉砕混合は、乾式又は湿式のどちらの方法を用いてもよい。粉砕された原料粉末の最大粒径は、1μm以下が好ましく、より好ましくは0.3μm 以下である。
さらに、このように粉砕した原料粉末を噴霧乾燥して造粒することが必要である。この造粒工程が複合酸化物にLi2MnO3を分布させるためには重要な工程となる。
そして、このようにして得られた粉末を850〜1100℃、好ましくは900〜1050℃で焼成する。焼成する際の雰囲気は、空気などの酸化ガス雰囲気,窒素,アルゴンといった不活性ガス雰囲気のどちらの雰囲気であってもよく、これらを混合した雰囲気を用いてもよい。また、二段階以上の焼成を行う場合に、異なる雰囲気でそれぞれの焼成を行うこともできる。
このように、本実施形態において記載したリチウム二次電池は、正極に、活物質として層状の結晶構造を有する複合酸化物に、層状の結晶構造を有するリチウム−マンガン複合酸化物を分布させた酸化物材料を使用することとなる。
また、本実施形態において記載したリチウム二次電池は、正極に、造粒工程を用いて製造した、層状の結晶構造を有する複合酸化物及び層状の結晶構造を有するリチウム−マンガン複合酸化物を有する酸化物材料を使用することとなる。
ここで得られた正極活物質において、Li2MnO3の含有の有無または含有の形態を分析する手法として、エックス線回折測定及び微粒子分析測定を挙げることができる。
エックス線回折測定では、正極活物質及びLi2MnO3の結晶面に由来するピークが確認できる。また、エックス線回折測定の結果から、正極活物質の単位格子の格子定数を求めることが可能であり、正極活物質の充放電前後における結晶格子の格子定数及び格子体積を算出することができる。
一方、微粒子分析測定では、正極活物質に含まれる元素が、基準となる元素と化合物を形成していない、すなわち、基準となる元素と混合状態である元素との割合を遊離率として算出することができる。
微粒子分析測定は、以下のとおりである。
まず、アスピレータによって正極活物質の粒子を吸い上げる。吸い上げた粒子は、順次、プラズマ中に導入され、瞬時に蒸発して原子化・イオン化、さらに励起される。この励起にともなう発光スペクトルを観察することで粒子の元素分析を行う。
例えば、マンガンとコバルトとの化合物を測定した場合には、マンガンとコバルトとの発光スペクトルが同時に観察できる。
一方、マンガンの粒子とコバルトの粒子とが混合された状態では、励起される時間が異なるため、それぞれの発光スペクトルが異なる時間に観察される。
また、各粒子について、得られたコバルト原子に起因する発光電圧の三乗根をX値、得られたマンガン原子に起因する発光電圧の三乗根をY値とし、各粒子を二次元座標(X,Y)として表示する。発光電圧の三乗根を用いるのは、粒子を球形状としたときに原子数の三乗根が粒径に比例するためで、一般的な表示方法である。ここで、全粒子数に対して、X軸又はY軸上に表示される粒子数の割合を遊離率として表す。
この例において、Y軸上に表示される粒子の割合は、コバルトを含有しないマンガンで構成される粒子、例えばLi2MnO3の遊離率に相当する。
エックス線回折測定においてLi2MnO3が確認される複合酸化物を、微粒子分析測定した場合、コバルトに対するマンガンの遊離率は0.1〜1% と小さな値を示す場合がある。こうした場合は、Li2MnO3が複合酸化物に混合しているのではなく、分布しているといえる。
したがって、コバルトに対するマンガンの遊離率が1%以下であれば、Li2MnO3が複合酸化物に分布しているとみなすことができる。
本実施形態におけるリチウム二次電池は、正極に、複合酸化物と層状の結晶構造を有するリチウム−マンガン複合酸化物とを有し、CuKα線を用いたエックス線回折測定の回折角2θ=21.1±1°におけるリチウム−マンガン複合酸化物、例えば、Li2MnO3の(020)の回折ピークが確認されると共に、Coに対するMnの遊離率が、特に、複合酸化物のコバルトに対するリチウム−マンガン複合酸化物のマンガンの遊離率が、1%以下である。なお、好ましくは遊離率が0.1%〜0.8%である。
リチウム二次電池の作製方法の一例を示すと以下のとおりである。
正極活物質を炭素材料粉末の導電材及びポリフッ化ビニリデン等の結着剤と共に混合してスラリーを作製する。正極活物質に対する導電材の混合比は5〜20重量%が望ましい。また、正極活物質に対する結着剤の混合比は1〜10重量%が望ましい。
このとき、正極活物質をスラリー中で均一に分散させるため、混合機を用いて十分な混練を行うことが好ましい。
得られたスラリーは、たとえばロール転写式の塗布機などによって、集電体として厚み15〜25μmのアルミニウム箔上に両面塗布する。両面塗布した後、プレス乾燥することによって正極1の電極板を形成する。正極活物質,導電材,結着剤を混合した合材部分の厚さは20〜100μmが望ましい。
負極活物質は、黒鉛,非晶質炭素、又はこれらの混合物を用い、正極1と同様に、結着剤と混合して、塗布,プレス乾燥し、負極2の電極板を形成する。
ここで、負極2の合材部分の厚さは20〜70μmが望ましい。負極2の場合は、集電体として厚さ7〜20μmの銅箔を用いる。塗布の混合比は、負極活物質と結着剤との重量比で、例えば、85:15から95:5程度であることが望ましい。
得られた電極板を所定の長さに切断し、正極1及び負極2の電極を作製し、電流引き出し用のタブ部をスポット溶接または超音波溶接により形成する。タブ部は、長方形の形状をした集電体とそれぞれ同じ材質の金属箔からできており、電極から電流を取り出すために設置するものであり、正極リード7及び負極リード5となる。
タブ付けされた正極1及び負極2の間に多孔性樹脂、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などからなるセパレータ3を挟んで重ね、これを円筒状に捲いて電極群とし、円筒状容器からなる電池缶4に収納する。
あるいは、セパレータに袋状のものを用いてこの中に電極を収納し、これらを順次重ねて角型容器に収納しても良い。容器の材質はステンレスまたはアルミニウムが望ましい。
電極群を電池缶4に収納した後、非水電解液を注入し、蓋部6及びパッキン8を用いて密封する。
非水電解液としては、エチレンカーボネート(EC),プロピレンカーボネート(PC),ジメチルカーボネート(DMC),メチルエチルカーボネート(MEC),ジエチルカーボネート(DEC)等の溶媒に、溶質としての電解質としてLiPF6,LiBF4
LiClO4等のリチウム塩を溶解させたものを用いることが望ましい。電解質の濃度は0.7M〜1.5Mが望ましい。
これにより、作製されたリチウム二次電池は、一対の正極及び負極が、セパレータ及び非水電解液を介して対向し、正極の活物質が、組成式LiaNixMnyCoz2(但し、0<a≦1.2,0.10≦x≦0.45,0.45≦y≦0.80,0.1≦z≦0.3 及びx+y+z=1)であって、正極の活物質にLi2MnO3を有することになる。こうした正極を用いることにより、高い出力特性と優れたサイクル特性を有するリチウム二次電池を提供することができる。
以下、さらに詳細に実施例を説明するが、本発明はこうした実施例に限定されるものではない。
正極活物質の作製について説明する。
実施例1では、原料として酸化ニッケル,二酸化マンガン,四三酸化コバルトを使用し、原子比でNi:Mn:Coが、0.200:0.500:0.300 となるように秤量し、湿式粉砕機で粉砕し、混合した。得られた粒子を粒度分布測定したところ、平均粒径が0.23μm であった。
次に、結着剤として、ポリビニルアルコール(PVA)を原料に対して1wtパーセント加えた粉砕混合粉を噴霧乾燥機で造粒した。得られた造粒粉末を高純度アルミナ容器に入れ、PVAを蒸発させるため600℃で12時間の仮焼成を行い、空冷後解砕した。
さらに、解砕粉にLi:遷移金属(Ni,Mn,Co)の原子比が1.2:1.0となるよう水酸化リチウム一水和物を添加し、混合した。
この混合粉末を高純度アルミナ容器に入れ、1050℃で12時間の本焼成を行った。得られた正極活物質を解砕分級した。
正極活物質の特性評価について説明する。
この正極活物質のCuKα線を用いたエックス線回折図を図2に示す。図2は、角度
(2θ)に対する回折強度(cps:count/second)を示したものである。
図2より、R3−mに帰属する層状構造と思われる回折ピーク、つまり、正極活物質としての複合酸化物の(003)の回折ピークが2θ=18.6° 付近に確認された。また、Li2MnO3の(020)の回折ピークが2θ=20.8° 付近に確認された。
ここで、結晶系の表記について、本来、R3mの3の上にバー「−」を記すべきところを、便宜上、「R3−m」と示すこととした。
2θ=18.6°付近の回折ピークに対する2θ=20.8°付近の回折ピークの強度比は、0.04であることが分かった。
また、R3−mに帰属する結晶格子は、格子定数aが2.85Å、格子定数cが14.1Å、結晶格子体積Vが99.5Å3であることが分かった。
実施例1で得た正極活物質の微粒子分析測定の結果を表1に示す。
コバルトを基準として、ニッケル,マンガンの遊離率を示している。表1から、コバルトに対するマンガンの遊離率は0.19% であり、コバルトに対するニッケルの遊離率は0.20%であることが分かった。
すなわち、実施例1で得た正極活物質は、エックス線回折測定の結果からLi2MnO3が含まれていることが確認されたにも関わらず、各粒子を分析してみるとLi2MnO3の粒子がほとんど確認できなかった。
よって、実施例1で得た正極活物質は、Li2MnO3が複合酸化物と混合状態にあるのではなく、複合酸化物に分布していることが確認された。
Figure 2007184145
正極の作製について説明する。
得られた正極活物質を用いて正極を作製した。正極活物質,炭素系の導電材、及びあらかじめ溶媒N−メチル−2−ピロリドン(NMP)に溶解させた結着剤を、質量パーセントで表して、それぞれ85.0:10.7:4.3 の割合で混合し、混合されたスラリーを厚み20μmのアルミニウム集電体に塗布した。
その後120℃で乾燥し、プレスにて電極密度が2.7g/cm3になるよう圧縮成形した。圧縮成形した後、直径15mmの円盤状に打ち抜き金具を用いて打ち抜き、正極を作製した。
試験電池の作製について説明する。
作製された正極を用い、金属リチウムを負極、1.0モルのLiPF6を電解質とした
ECとDMCとの混合溶媒を電解液として試験電池を作製した。
正極の特性評価について説明する。
ここで、正極の充放電後の格子定数,格子体積及び格子体積の変化率を以下の手順で評価した。試験電池を用い、充電レートを0.4Cとして4.2Vまで定電流/定電圧で充電した後、定電流で所望の電圧まで0.4C の放電レートで放電した。その後、試験電池を解体して正極を取り出し、エックス線回折測定を行った。結果を表2に示す。
Figure 2007184145
表2は、試験電池の正極の回折強度比、並びに充放電前と4.0V との充放電状態における格子定数a,格子定数c,格子体積V及び格子体積の変化率を示すものである。
ここで、格子体積の変化率とは、4.0V まで充電した正極の格子体積と充放電前の格子体積の差を充放電前の格子体積で除した値とする。
表2に示すように、実施例1の格子体積の変化率は、0.8%と低い値を示した。
18650(直径18mm×高さ650mm)型電池の作製について説明する。
得られた正極活物質を用いて18650型電池を作製した。最初に、正極活物質,黒鉛の導電材,カーボンブラックの導電材,PVDFの結着剤を、重量比で80:12:3:5となるように混合し、適量のNMPを加えてスラリーを作製した。
作製されたスラリーをプラネタリーミキサーで3時間撹拌して、混練を行った。
次に、混練されたスラリーを、ロール転写式の塗布機を用いて、厚さ20μmのアルミニウム箔の両面に塗布した。これをロールプレスで合材密度が2.7g/cm3となるようプレスし、正極を得た。
負極活物質としての非晶質炭素を用い、非晶質炭素にカーボンブラックの導電材を重量比で6.5wt%加えて、スラリーミキサーで30分撹拌して、混練を行った。
混練されたスラリーを、塗布機を用いて、厚さ10μmの銅箔の両面に塗布し、乾燥した後に、ロールプレスでプレスし、負極を得た。
正極及び負極の電極を、それぞれ所定の大きさに裁断し、電極においてスラリーの未塗布部に集電タブを超音波溶接で設置した。
この正極及び負極の電極の間に多孔性のポリエチレンフィルムを挟んで円筒状に捲回した後に、18650型電池缶に挿入した。
集電タブと電池缶の蓋部とを接続した後、電池缶の蓋部と電池缶とをレーザー溶接により溶接して電池を密封した。
最後に、電池缶に設けた注液口から非水電解液を注入して18650型電池を得た。なお、電池重量は37gであった。
出力特性の評価について説明する。
作製した18650型電池の出力特性は、以下の手順で評価した。最初に、1mA/
cm2の電流値の電流を流して充電終止電圧4.2Vまで定電流充電した。1時間の休止を挟んだ後に、同じ電流値の電流で2.7Vまで定電流放電した。
この電池を放電深度20%まで放電した状態で出力重量密度を求めた。出力は10A,30A,90Aの各電流値で放電したときの10秒目の電圧値を求めて、これを2.5Vまで外挿したときの限界電流から求めた。
この電池の正極の出力重量密度は、3580W/kgであり、高い値を示した。
サイクル特性の評価について説明する。
作製した18650型電池のサイクル特性は、以下の手順で評価した。最初に、1mA/cm2の電流値の電流を流して充電終止電圧4.2Vまで定電流充電した。1時間の休止を挟んだ後に、同じ電流値の電流で2.7Vまで定電流放電した。
これを1000サイクル繰り返した。試験環境温度は50℃とした。
この電池の容量維持率は、88.4%であり、高い値を示した。
これら、出力特性及びサイクル特性を表3にまとめて示す。
Figure 2007184145
実施例2では、原子比でNi:Mn:Co比が0.267:0.533:0.200 となるようにしたことを除いては、実施例1と同様に正極活物質を作製した。この正極活物質を用いて実施例1と同様に、試験電池を用いて正極電極の特性を評価した。
R3−mに帰属する層状構造と思われる回折ピークに加え、2θ=20.8°付近に
Li2MnO3相のピークが確認できた。
2θ=18.7°における回折ピークに対して、2θ=20.8°における回折ピークの強度比は、0.06であることが分かった。なお、Li2MnO3 は、正極活物質に分布している。
また、充放電前後の格子定数,格子体積,格子体積変化率は表2と同様の指標で表した表4に示すとおりであった。
実施例1と同様に、18650型電池を作製して出力特性及びサイクル特性を評価した。
出力特性の評価指標である出力重量密度、及びサイクル特性の評価指標である容量維持率を、表3と同様の指標で表した表5に示す。
実施例2で作製した正極電極も、高い性能を示していることがわかる。
実施例3では、原子比でNi:Mn:Co比が0.200:0.600:0.200 となるようにしたことを除いては、実施例1と同様に正極活物質を作製した。この正極活物質を用いて実施例1と同様に、試験電池を用いて正極電極の特性を評価した。
R3−mに帰属する層状構造と思われる回折ピークに加え、2θ=20.7° 付近に
Li2MnO3相のピークが確認できた。
2θ=18.6°における回折ピークに対して、2θ=20.7°における回折ピークの強度比は、0.07であることが分かった。なお、Li2MnO3 は、正極活物質に分布している。
また、充放電前後の格子定数,格子体積,格子体積変化率は表4に示すとおりであった。
実施例1と同様に、18650型電池を作製して出力特性及びサイクル特性を評価した。
出力重量密度、及び容量維持率を、表5にそれぞれ示す。
実施例3で作製した正極電極も、高い性能を示していることがわかる。
実施例4では、原子比でNi:Mn:Co比が0.400:0.450:0.150 となるようにしたことを除いては、実施例1と同様に正極活物質を作製した。この正極活物質を用いて実施例1と同様に、試験電池を用いて正極電極の特性を評価した。
R3−mに帰属する層状構造と思われる回折ピークに加え、2θ=20.8°付近に
Li2MnO3相のピークが確認できた。
2θ=18.6°における回折ピークに対して、2θ=20.7°における回折ピークの強度比は、0.04 であることが分かった。なお、Li2MnO3は、正極活物質に分布している。
また、充放電前後の格子定数,格子体積,格子体積変化率は表4に示すとおりであった。
実施例1と同様に、18650型電池を作製して出力特性及びサイクル特性を評価した。
出力重量密度、及び容量維持率を、表5にそれぞれ示す。
実施例4で作製した正極電極も、高い性能を示していることがわかる。
Figure 2007184145
Figure 2007184145
(参考例1)
参考例1では、原子比でNi:Mn:Co比が0.400:0.400:0.200 となるようにした。また、参考例1では、基本的に実施例1と同様に正極活物質を作製したが、造粒工程は施していない。この正極活物質を用いて実施例1と同様に試験電池を用いて正極電極の特性を評価した。
参考例1の場合、R3−mに帰属する層状構造と思われる回折ピークは確認できたが、Li2MnO3相のピークは確認できなかった。また、充放電前後の格子定数,格子体積,格子体積変化率は表7に示すとおりであった。
実施例1と同様に、18650型電池を作製して、出力特性及びサイクル特性を評価した。出力重量密度及び容量維持率を表8にそれぞれ示す。表7及び表8から、参考例1で作製したものは、実施例1で作製したものと比較して、容量維持率がほぼ同等であるが、出力重量密度が劣ることがわかった。
(参考例2)
参考例2では、原子比でNi:Mn:Co比が0.450:0.450:0.100 となるようにした。また、参考例2では、基本的に参考例1と同様に正極活物質を作製したが、仮焼成を800℃で12時間、本焼成を1050℃で12時間実施した。
この正極活物質を用いて参考例1と同様に試験電池を用いて正極電極の特性を評価した。
なお、参考例1で得た正極活物質の微粒子分析測定の結果を表6に示す。
Figure 2007184145
表6から、コバルトに対するニッケルの遊離率が0.21% であり、コバルトに対するマンガンの遊離率が6.80% であることがわかる。ニッケルの遊離率に比較してマンガンの遊離率が大きいことがわかる。
すなわち、エックス線回折測定で確認された、Li2MnO3に含有されるマンガンと、複合酸化物に含有されるコバルトとが、分離された状態であることがわかった。よって、参考例1で得られた正極活物質は、Li2MnO3と複合酸化物とが混合状態であるとみなすことができる。
参考例2の場合、R3−mに帰属する層状構造と思われる回折ピークのほかに、多数のピークが確認できた。2θ=18.7°における回折ピークに対する2θ=20.7°における回折ピークの強度比は0.01 であることがわかった。また、充放電前後の格子定数,格子体積,格子体積変化率は表7に示すとおりであった。
参考例1と同様に、18650型電池を作製して、出力特性及びサイクル特性を評価した。出力重量密度及び容量維持率を表8にそれぞれ示す。表7及び表8から、参考例2で作製したものは、実施例1で作製したものと比較して、出力重量密度及び容量維持率のいずれもが劣ることがわかった。
(参考例3)
参考例3では、原子比でNi:Mn:Co比が0.100:0.800:0.100 となるようにした。また、参考例3では、基本的に参考例2と同様に正極活物質を作製したが、仮焼成を600℃で12時間、本焼成を900℃で12時間実施した。この正極活物質を用いて参考例2と同様に試験電池を用いて正極電極の特性を評価した。
参考例3の場合、R3−mに帰属する層状構造と思われる回折ピークのほかに、多数のピークが確認できた。2θ=18.7°における回折ピークに対する2θ=20.8°における回折ピークの強度比は0.09 であることがわかった。また、充放電前後の格子定数,格子体積,格子体積変化率は表7に示すとおりであった。
参考例2と同様に、18650型電池を作製して、出力特性及びサイクル特性を評価した。出力重量密度及び容量維持率を表8にそれぞれ示す。表7及び表8から、実施例1で作製したものと比較して、出力重量密度及び容量維持率のいずれもが劣ることがわかった。
(参考例4)
参考例4では、原子比でNi:Mn:Co比が0.250:0.500:0.250 となるようにした。また、参考例4では、基本的に参考例2と同様に正極活物質を作製したが、仮焼成を700℃で12時間、本焼成を1050℃で12時間実施した。この正極活物質を用いて参考例2と同様に試験電池を用いて正極電極の特性を評価した。
参考例4の場合、R3−mに帰属する層状構造と思われる回折ピークのほかに、多数のピークが確認できた。2θ=18.7°における回折ピークに対する2θ=20.8°における回折ピークの強度比は0.03 であることがわかった。また、充放電前後の格子定数,格子体積,格子体積変化率は表7に示すとおりであった。
参考例2と同様に、18650型電池を作製して、出力特性及びサイクル特性を評価した。出力重量密度及び容量維持率を表8にそれぞれ示す。表7及び表8から、実施例1で作製したものと比較して、出力重量密度及び容量維持率のいずれもが劣ることがわかった。
Figure 2007184145
Figure 2007184145
以上、実施例1〜参考例4に関する評価結果を図3に示す。図3は、回折強度比(q/p)に対する体積変化率(%)の関係を示したものである。図3から、回折強度比(q/p)が、0.04以上0.07以下のものが、体積変化率が1.5% 以下と優れる特性を示すことがわかる。
本実施形態によれば、複合酸化物にLi2MnO3を分布させることによって、充放電による格子体積変化の小さな正極活物質を形成することができると共に、その正極活物質を用いた高出力特性,高サイクル性能のリチウム二次電池を提供できる。
また、図4は、本実施形態で作製したリチウム二次電池を搭載した二次電池システムの概略を示したものである。
リチウム二次電池10は、例えば、4個〜8個の複数個が直列に接続され、リチウム二次電池群を形成する。そして、こうしたリチウム二次電池群を、さらに複数個有する。
セルコントローラ11は、こうしたリチウム二次電池群に対応して形成され、リチウム二次電池10を制御する。セルコントローラ11は、リチウム二次電池10の過充電や過放電のモニターやリチウム二次電池10の残存容量のモニターを行う。
バッテリーコントローラ12は、セルコントローラ11に信号を、例えば、通信手段を使用して与えると共に、セルコントローラ11から信号を、例えば、通信手段を使用して得る。
バッテリーコントローラ12は、セルコントローラ11に対する電力の入出力管理を行う。
バッテリーコントローラ12は、例えば、最初のセルコントローラ11の入力部111に信号を与える。こうした信号が、セルコントローラ11の出力部112から他のセルコントローラ11の入力部111にシリーズに伝えられる。こうした信号は、最後のセルコンローラ11の出力部112からバッテリーコントローラ12に与えられる。
こうしてバッテリーコントローラ12は、セルコントローラ11をモニターすることが可能となる。
なお、バッテリーコントローラ12は、信号線13によって、自動車の制御システムと接続され、自動車サイドの要求に応じて、制御信号を出力する。
本発明のリチウム二次電池は、特に、環境に配慮した電気自動車やハイブリッド自動車の電源として有望である。
リチウム二次電池の断面概略図を示したものである。 CuKα線を用いたエックス線回折測定図である。 回折強度比と体積変化率との関係を示す図である。 二次電池システムの概略を示す図である。
符号の説明
1…正極、2…負極、3…セパレータ、4…電池缶、5…負極リード、6…蓋部、7…正極リード、8…パッキン、9…絶縁板、10…リチウム二次電池。




Claims (13)

  1. リチウムを吸蔵放出可能な正極と、リチウムを吸蔵放出可能な負極と、を有し、
    前記正極が、層状の結晶構造を有するリチウム−ニッケル−マンガン−コバルト複合酸化物と、前記複合酸化物に分布している層状の結晶構造を有するリチウム−マンガン複合酸化物と、を有することを特徴とするリチウム二次電池。
  2. 前記リチウム−マンガン複合酸化物が、Li2MnO3であることを特徴とする請求項1記載のリチウム二次電池。
  3. 前記リチウム−ニッケル−マンガン−コバルト複合酸化物は、一次粒子が集合して二次粒子を形成し、前記リチウム−マンガン複合酸化物は、前記リチウム−ニッケル−マンガン−コバルト複合酸化物の一次粒子と一次粒子との接合部分に形成されることを特徴とする請求項1記載のリチウム二次電池。
  4. 前記リチウム−マンガン複合酸化物は、前記リチウム−ニッケル−マンガン−コバルト複合酸化物の結晶の内部に形成されることを特徴とする請求項1記載のリチウム二次電池。
  5. 前記リチウム−マンガン複合酸化物は、不活性な物質であることを特徴とする請求項1記載のリチウム二次電池。
  6. リチウムを吸蔵放出可能な正極と、リチウムを吸蔵放出可能な負極と、を有し、
    前記正極が、層状の結晶構造を有するリチウム−ニッケル−マンガン−コバルト複合酸化物とLi2MnO3とを有し、CuKα線を用いたエックス線回折測定の回折角2θ=
    18.3±1° における前記複合酸化物の(003)の回折ピーク強度(p)とCuKα線を用いたエックス線回折測定の回折角2θ=21.1±1°における前記Li2MnO3の(020)の回折ピークの強度(q)との比(q/p)が0.04≦q/p≦0.07であることを特徴とするリチウム二次電池。
  7. 前記複合酸化物は、六方晶の結晶単位格子を有し、金属リチウム基準で3.0V〜4.2Vの状態における前記六方晶の格子定数aと格子定数cと結晶格子体積Vとが、2.80Å≦a≦2.86Å,14.1Å≦c≦14.5Å,98.9Å3≦V≦101.0Å3 であることを特徴とする請求項6記載のリチウム二次電池。
  8. 前記複合酸化物は、組成式LiaNixMnyCoz2(但し、0<a≦1.2 ,0.10≦x≦0.45,0.45≦y≦0.80,0.1≦z≦0.3 及びx+y+z=1)であることを特徴とする請求項1記載のリチウム二次電池。
  9. 一対の正極及び負極が、セパレータ及び非水電解液を介して対向するリチウム二次電池において、
    前記正極の活物質が、組成式LiaNixMnyCoz2(但し、0<a≦1.2,0.10≦x≦0.45,0.45≦y≦0.80,0.1≦z≦0.3 及びx+y+z=1)であって、前記活物質にLi2MnO3を有することを特徴とするリチウム二次電池。
  10. 充電深度80%の状態で出力重量密度が2500W/kg以上であることを特徴とする請求項9記載のリチウム二次電池。
  11. 1000サイクル後の容量維持率が85%以上であることを特徴とする請求項9記載のリチウム二次電池。
  12. リチウムを吸蔵放出可能な正極と、リチウムを吸蔵放出可能な負極と、を有し、
    前記正極が、層状の結晶構造を有するリチウム−ニッケル−マンガン−コバルト複合酸化物と、層状の結晶構造を有するリチウム−マンガン複合酸化物と、を有し、
    前記正極が、CuKα線を用いたエックス線回折測定の回折角2θ=21.1±1° における前記リチウム−マンガン複合酸化物の回折ピークを有し、
    前記リチウム−ニッケル−マンガン−コバルト複合酸化物のコバルトに対する前記リチウム−マンガン複合酸化物のマンガンの遊離率が1%以下であることを特徴とするリチウム二次電池。
  13. 前記リチウム−マンガン複合酸化物が、Li2MnO3であることを特徴とする請求項
    12記載のリチウム二次電池。
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