JP2007176029A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】品質と生産性とに優れたタイヤ8の提供。
【解決手段】本発明に係るタイヤ8のサイドウォール12は、内側層4及び外側層6からなる。サイドウォール12の上端面30は、トレッド10の内周面に接している。この上端面30はさらに、ベルト20の内周面に接している。上端面30には、外側層6が露出していない。サイドウォール12の下端面32は、クリンチ部14に接している。下端面32には、内側層4が露出していない。サイドウォール12の外周面46には、内側層4が露出していない。内側層4の断面積と外側層6の断面積との比は、40/60以上60/40以下である。内側層4のゴム組成物のスコーチタイムt5(i)に対する外側層6のゴム組成物のスコーチタイムt5(o)の比(t5(o)/t5(i))は、1.1以上2.5以下である。
【選択図】図3

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、空気入りタイヤのサイドウォールの改良に関する。
空気入りタイヤは、サイドウォールを備えている。サイドウォールは、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォールは、カーカスの外傷を防止する。タイヤにおいてサイドウォールは、重要な役割を果たす。サイドウォールの層構造に関する提案が、特開平10−44720号公報に開示されている。
サイドウォールの上端は、バットレスに位置する。一般的なタイヤでは、このバットレスの厚みは、他の部位の厚みよりも大きい。タイヤは、グリーンタイヤが加圧されつつ加熱されることで得られる。この加圧かつ加熱は、加硫工程でなされる。厚みが大きいことに起因して、バットレスの内部は、加硫工程における熱伝導が不足しがちである。バットレスでは、アンダーキュアが生じやすい。長時間の加熱により、バットレスにおいて十分な架橋密度が達成される。しかし、長時間の加熱は、タイヤの生産性を阻害する。しかも、長時間の加熱は、他の部位のオーバーキュアを招来するおそれがある。
スコーチタイムの小さなゴム組成物がサイドウォールに用いられれば、バットレスのアンダーキュアが防止されうる。しかし、このゴム組成物は、加硫工程において十分には流動しない。不十分な流動により、サイドウォールの表面にベアーが生じる。
特開2001−287513公報には、サイドウォールが内側層と外側層とを備えた空気入りタイヤが開示されている。この内側層のゴム組成物のスコーチタイムは、外側層のゴム組成物のスコーチタイムよりも小さい。このタイヤでは、内側層のゴム組成物が、短い加熱時間に寄与する。さらにこのタイヤでは、外側層のゴム組成物が、ベアーを抑制する。
特開平10−44720号公報 特開2001−287513公報
サイドウォール用のゴムシートは、ゴム組成物が押し出されることによって形成される。内側層と外側層とを備えたサイドウォールが得られるには、一方のゴム組成物と他方のゴム組成物とが、押し出されつつ積層される必要がある。換言すれば、このゴムシートが得られるには、2台の押出機が必要である。2つのゴム組成物が押し出されつつ積層されるには、一方の押出機の押出速度が、他方の押出機の押出速度と同調される必要がある。押出機の押出速度は、ダイの開口の断面積に依存する。具体的には、開口の断面積が大きい場合に押出速度が小さく、開口の断面積が小さい場合に押出速度が大きい。内側層の断面積が外側層の断面積よりも大きい場合は、ゴムシートのライン速度は、この内側層のゴム組成物の押出速度に依存する。この押出速度は、遅い。外側層の断面積が内側層の断面積よりも大きい場合は、ゴムシートのライン速度は、この外側層のゴム組成物の押出速度に依存する。この押出速度は、やはり遅い。遅いライン速度は、タイヤの生産性を阻害する。
本発明の目的は、品質と生産性とに優れたタイヤの提供にある。
本発明に係るタイヤ製造方法は、
第一ゴム組成物と、この第一ゴム組成物のスコーチタイムt5とは異なるスコーチタイムt5を有する第二ゴム組成物とが、両者の断面積比が40/60以上60/40以下となるように押し出されつつ積層されて、サイドウォール用のゴムシートが得られる工程、
このゴムシートが、カーカスプライと積層され、グリーンタイヤが得られる工程
及び
このグリーンタイヤが、モールド内で加圧かつ加熱される工程
を含む。
本発明に係る空気入りタイヤは、その外面がトレッド面をなすトレッドと、このトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、このサイドウォールよりも半径方向内側に位置する一対のビードと、トレッド及びサイドウォールの内側に沿って両ビードの間に架け渡されたカーカスとを備える。このサイドウォールは、内側層とこの内側層に積層された外側層とを備える。この内側層及び外側層は、ゴム組成物が架橋されることで得られる。この内側層のゴム組成物のスコーチタイムt5(i)は、外側層のゴム組成物のスコーチタイムt5(o)よりも小さい。この内側層の断面積と外側層の断面積との比は、40/60以上60/40以下である。
好ましくは、サイドウォールの上端面は、内側層のみからなる。好ましくは、サイドウォールの下端面は、外側層のみからなる。好ましくは、サイドウォールの外周面は、外側層のみからなる。
好ましくは、スコーチタイムt5(i)に対するスコーチタイムt5(o)の比(t5(o)/t5(i))は、1.1以上2.5以下である。
本発明に係るタイヤ製造方法では、ゴムシートのライン速度が速い。この製造方法は、生産性に優れる。本発明に係る空気入りタイヤでは、内側層が短い加熱時間に寄与し、外側層がベアーの抑制に寄与する。このタイヤでは、サイドウォール用のゴムシートのライン速度が速い。このタイヤは、品質及び生産性に優れる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ製造方法が示されたフローチャートである。この製造方法では、まずサイドウォール用のゴムシートが形成される(STEP1)。一方、成形機のドラム(又はフォーマー)に、カーカスプライが巻き付けられる(STEP2)。カーカスプライは、筒状を呈する。次に、カーカスプライに一対のビードがセットされる(STEP3)。次に、カーカスプライの両端が、軸方向内側へと折り返される(STEP4)。折り返しにより、カーカスプライはビードに巻かれる。次に、カーカスプライに一対のゴムシートが巻かれる(STEP5)。このゴムシートは、上記形成(STEP1)で得られたものである。次に、カーカスプライがシェーピングに供される(STEP6)。シェーピングにより、カーカスプライはトロイダル形状を呈する。次に、カーカスプライに、ベルトプライ及びトレッドゴムが貼り合わされる(STEP7)。この貼り合わせにより、グリーンタイヤが予備成形される。次に、このグリーンタイヤがモールドに投入され、加硫に供される(STEP8)。加硫では、モールド内でグリーンタイヤが加圧及び加熱される。この加圧と加熱とにより、グリーンタイヤのゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こす。こうして、タイヤが得られる。
図2は、形成工程(STEP1)で得られたゴムシート2が示された断面図である。この図2には、ゴムシート2の長手方向に対して垂直な平面に沿った断面が示されている。このゴムシート2は、内側層4及び外側層6を備えている。内側層4は、第一ゴム組成物からなる。外側層6は、第二ゴム組成物からなる。このゴムシート2は、第一ゴム組成物が第一押出機から押し出され、第二ゴム組成物が第二押出機から押し出され、両者が積層されることで得られる。第一ゴム組成物のスコーチタイムt5(i)は、第二ゴム組成物のスコーチタイムt5(o)とは異なっている。この例では、スコーチタイムt5(i)は、スコーチタイムt5(o)よりも小さい。スコーチタイムt5(i)がスコーチタイムt5(o)よりも大きくてもよい。
内側層4の断面積Siと外側層6の断面積Soとの比(Si/So)は、40/60以上60/40以下が好ましい。比(Si/So)が40/60以上に設定されることにより、第二押出機において第二ゴム組成物が十分速く押し出される。この観点から、比(Si/So)は45/55以上がより好ましい。比(Si/So)が60/40以下に設定されることにより、第一押出機において第一ゴム組成物が十分速く押し出される。この観点から、比(Si/So)は55/45以下がより好ましい。比(Si/So)が上記範囲に設定されることにより、ゴムシート2が、速いライン速度で形成される。速いライン速度により、優れた生産性が達成される。
図2において、両矢印Wiで示されているのは内側層4の幅であり、両矢印Woで示されているのは外側層6の幅である。幅Wiと幅Woとの比(Wi/Wo)は、45/55以上55/45以下が好ましい。比(Wi/Wo)が45/55以上に設定されることにより、第二押出機において第二ゴム組成物が十分速く押し出される。この観点から、比(Wi/Wo)は47/53以上がより好ましい。比(Wi/Wo)が55/45以下に設定されることにより、第一押出機において第一ゴム組成物が十分速く押し出される。この観点から、比(Wi/Wo)は53/47以下がより好ましい。比(Wi/Wo)が上記範囲に設定されることにより、ゴムシート2が、速いライン速度で形成される。速いライン速度により、優れた生産性が達成される。
図3は、図2のゴムシート2が用いられた空気入りタイヤ8の一部が示された断面図である。この図1において、上下方向がタイヤ8の半径方向であり、左右方向がタイヤ8の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ8の周方向である。このタイヤ8は、図1中の一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤ8の赤道面を表す。このタイヤ8は、トレッド10、サイドウォール12、クリンチ部14、ビード16、カーカス18、ベルト20、インナーライナー22及びチェーファー24を備えている。このタイヤ8は、チューブレスタイプの空気入りタイヤである。このタイヤ8は、乗用車に装着される。
トレッド10は架橋ゴムからなり、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド10は、路面と接地するトレッド面26を形成する。トレッド面26には、溝28が刻まれている。この溝28により、トレッドパターンが形成されている。トレッド10に溝28が形成されなくてもよい。
サイドウォール12は、トレッド10の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール12は、前述のゴムシート2が架橋さて得られる。サイドウォール12は、内側層4及び外側層6からなる。サイドウォール12の上端面30は、トレッド10の内周面に接している。この上端面30はさらに、ベルト20の内周面に接している。このタイヤ8は、TOS(Tread Over Sidewall)構造である。サイドウォール12の下端面32は、クリンチ部14に接している。
ビード16は、サイドウォール12よりも半径方向内側に位置している。ビード16は、コア34と、このコア34から半径方向外向きに延びるエイペックス36とを備えている。コア34はリング状であり、複数本の非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)を含む。エイペックス36は、半径方向外向きに先細りであるテーパ状であり、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス18は、カーカスプライ38からなる。カーカスプライ38は、両側のビード16の間に架け渡されており、トレッド10及びサイドウォール12の内側に沿っている。カーカスプライ38は、コア34の周りを、軸方向内側から外側に向かって巻かれている。
図示されていないが、カーカスプライ38は、コードとトッピングゴムとからなる。コードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、70°から90°である。換言すれば、このカーカス18はラジアル構造である。コードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。バイアス構造のカーカスが採用されてもよい。
ベルト20は、カーカス18の半径方向外側に位置している。ベルト20は、カーカス18と積層されている。ベルト20は、カーカス18を補強する。ベルト20は、内側ベルトプライ40及び外側ベルトプライ42からなる。図示されていないが、内側ベルトプライ40及び外側ベルトプライ42のそれぞれは、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、通常は10°以上35°以下である。内側ベルトプライ40のコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側ベルトプライ42のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。
インナーライナー22は、カーカス18の内周面に接合されている。インナーライナー22は、架橋ゴムからなる。インナーライナー22には、空気透過性の少ないゴムが用いられている。インナーライナー22は、タイヤ8の内圧を保持する役割を果たす。
チェーファー24は、ビード16の近傍に位置している。タイヤ8がリムに組み込まれると、このチェーファー24がリムと当接する。この当接により、ビード16の近傍が保護される。チェーファー24は、通常は布とこの布に含浸したゴムとからなる。ゴム単体からなるチェーファー24が用いられてもよい。
図3から明らかなように、サイドウォール12の上端面30は、バットレス44に至っている。加硫工程において熱が伝導しにくいバットレス44に、スコーチタイムt5(i)が短いゴム組成物が存在することにより、バットレス44のアンダーキュアが抑制される。このタイヤ8の加硫工程(STEP8)では、加熱時間が短い。短い加熱時間は、生産性に寄与する。短い加熱時間はさらに、バットレス44以外の部位のオーバーキュアを抑制する。
図2及び図3から明らかなように、サイドウォール12の上端面30には、外側層6が露出していない。換言すれば、この上端面30は、内側層4のみからなる。バットレス44には、スコーチタイムt5(i)が小さい第一ゴム組成物が主として配置される。これにより、さらに短い加熱時間が達成される。
図3から明らかなように、サイドウォール12の外周面46には、内側層4が露出していない。換言すれば、外周面46は、外側層6のみからなる。この外周面46は、加硫工程(STEP8)においてモールドと接触する。外周面46には、スコーチタイムt5(o)が大きい第二ゴム組成物のみが配置される。この第二ゴム組成物は、加硫工程(STEP8)において十分に流動する。この流動により、外周面46におけるベアーが抑制される。
図2及び図3から明らかなように、サイドウォール12の下端面32には、内側層4が露出していない。換言すれば、この下端面32は、外側層6のみからなる。サイドウォール12とクリンチ部14との境界には、スコーチタイムt5(o)が大きい第二ゴム組成物のみが存在する。従って、加硫工程(STEP8)において、この第二ゴム組成物とクリンチ部14のゴム組成物との間で、十分な架橋反応が生じる。十分な架橋は、サイドウォール12とクリンチ部14との接合強度に寄与する。さらに、このタイヤ8では、サイドウォール12の下端面32に内側層4が露出する場合に比べ、サイドウォール12とクリンチ部14との境界の構造がシンプルである。構造がシンプルな境界では、界面剥離が生じにくい。このタイヤ8は、耐久性にも優れる。
スコーチタイムt5(i)に対するスコーチタイムt5(o)の比(t5(o)/t5(i))は、1.1以上が好ましい。比(t5(o)/t5(i))が1.1以上に設定されることにより、タイヤ8の品質と生産性とが両立される。この観点から、比(t5(o)/t5(i))は1.3以上がより好ましく、1.5以上が特に好ましい。比(t5(o)/t5(i))は、2.5以下が好ましい。
スコーチタイムt5(i)及びt5(o)は、「JIS K 6300」の規定に準拠して測定される。試験条件は、以下の通りである。
測定装置:島津製作所社の「ムーニービスコメーターSMV200」
ロータ:Lタイプ
試験温度:130±1℃
測定では、まずダイが閉じられる。1分間の予熱後、ロータが回転する。ダイが閉じられてから、ムーニー粘度が最低値Vmよりも5M大きくなるまでの時間が、測定される。
生産性の観点から、スコーチタイムt5(i)は20分以下が好ましく、18分以下がより好ましく、16分以下が特に好ましい。スコーチタイムt5(i)は、10分以上が好ましい。
ベアー抑制の観点から、スコーチタイムt5(o)は12分以上が好ましく、15分以上がより好ましく、18分以上が特に好ましい。スコーチタイムt5(o)は、25分以下が好ましい。
タイヤ8の各部材の寸法及び角度は、タイヤ8が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ8に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ8には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ8が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ8が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。JATMA規格に準拠した乗用車用タイヤ8の正規内圧は、180kPaである。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図2に示されたゴムシートを用い、図3に示された構造を備えた実施例1のタイヤを得た。このタイヤのサイドウォールは、内側層及び外側層を備えている。内側層のゴム組成物のスコーチタイムt5(i)は、15.0分である。外側層のゴム組成物のスコーチタイムt5(o)は、19.5分である。このゴムシートの比(Si/So)は、50/50である。
[実施例2から5及び比較例1から2]
比(Si/So)を下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2から5及び比較例1から2のタイヤを得た。
[実施例6から8]
内側層に、スコーチタイムt5(i)が下記の表2に示されるゴム組成物を用いた他は実施例1と同様にして、実施例6から8のタイヤを得た。
[比較例3及び4]
外側層に、スコーチタイムt5(o)が下記の表2に示されるゴム組成物を用いた他は実施例1と同様にして、比較例3のタイヤを得た。このタイヤでは、内側層のゴム組成物は、外側層のゴム組成物と同一である。さらに、内側層に、スコーチタイムt5(i)が下記の表2に示されるゴム組成物を用いた他は実施例1と同様にして、比較例4のタイヤを得た。このタイヤでは、内側層のゴム組成物は、外側層のゴム組成物と同一である。
[実施例9]
図4に示されるゴムシート48を用いた他は実施例1と同様にして、実施例9のタイヤを得た。このゴムシート48は、内側層50及び外側層52を備えている。このタイヤでは、サイドウォールの下端面54に、内側層50が露出している。この内側層50は、クリンチ部と接している。
[ライン速度の測定]
ゴムシートの形成時のライン速度を測定した。この結果が、比較例1が100とされたときの指数として、下記の表1及び2に示されている。
[バットレスの架橋密度]
バットレスに位置するサイドウォールのゴム硬度を測定し、架橋密度を「A」から「C」に格付けした。十分な架橋密度が得られているものを、「A」とした。この結果が、下記の表1及び2に示されている。
[外観観察]
5本のタイヤを目視で観察し、サイドウォールにおけるベアーの有無を判定した。この結果が、下記の表1及び2に示されている。
Figure 2007176029
Figure 2007176029
表1及び2に示されるように、実施例のタイヤは品質及び生産性に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るタイヤは、種々の車両に装着されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ製造方法が示されたフローチャートである。 図2は、形成工程で得られたゴムシートが示された断面図である。 図3は、図2のゴムシートが用いられた空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図4は、本発明の実施例9に係るタイヤのゴムシートが示された断面図である。
符号の説明
2、48・・・ゴムシート
4、50・・・内側層
6、52・・・外側層
8・・・タイヤ
10・・・トレッド
12・・・サイドウォール
14・・・クリンチ部
16・・・ビード
18・・・カーカス
20・・・ベルト
22・・・インナーライナー
24・・・チェーファー
30・・・上端面
32、54・・・下端面
44・・・バットレス
46・・・外周面

Claims (6)

  1. 第一ゴム組成物と、この第一ゴム組成物のスコーチタイムt5とは異なるスコーチタイムt5を有する第二ゴム組成物とが、両者の断面積比が40/60以上60/40以下となるように押し出されつつ積層されて、サイドウォール用のゴムシートが得られる工程、 このゴムシートが、カーカスプライと積層され、グリーンタイヤが得られる工程
    及び
    このグリーンタイヤが、モールド内で加圧かつ加熱される工程
    を含むタイヤ製造方法。
  2. その外面がトレッド面をなすトレッドと、このトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、このサイドウォールよりも半径方向内側に位置する一対のビードと、トレッド及びサイドウォールの内側に沿って両ビードの間に架け渡されたカーカスとを備えており、
    このサイドウォールが、内側層とこの内側層に積層された外側層とを備えており、
    この内側層及び外側層が、ゴム組成物が架橋されることで得られており、
    この内側層のゴム組成物のスコーチタイムt5(i)が、外側層のゴム組成物のスコーチタイムt5(o)よりも小さく、
    この内側層の断面積と外側層の断面積との比が40/60以上60/40以下である空気入りタイヤ。
  3. 上記サイドウォールの上端面が内側層のみからなる請求項2に記載のタイヤ。
  4. 上記サイドウォールの下端面が外側層のみからなる請求項2又は3に記載のタイヤ。
  5. 上記サイドウォールの外周面が外側層のみからなる請求項2から4のいずれかに記載のタイヤ。
  6. 上記スコーチタイムt5(i)に対するスコーチタイムt5(o)の比(t5(o)/t5(i))が1.1以上2.5以下である請求項2から5のいずれかに記載のタイヤ。
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