JP2007161332A - キャップ材、キャップ付容器及びライナーの製造方法 - Google Patents
キャップ材、キャップ付容器及びライナーの製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】円板状の天板部と該天板部の周縁から略垂下してなる周壁部とを有するキャップ本体と、前記天板部内面に装着されるシートタイプのライナー20とを有するキャップ材であって、ライナー20は、熱可塑性合成樹脂で構成されシール機能を有するライナー本体21に、アンチブロッキング剤および/または滑剤を含有したフィルム22が接合されて構成されていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
ここで、共押出法によれば、機能層を構成する樹脂と支持層を構成する樹脂のMFR(JIS K 7210)等が大きく異なる場合には、これら機能層と支持層との間の境界面が波打つように変化してしまうことになる。
このように共押出法によって成形する場合には、機能層を構成する樹脂と支持層を構成する樹脂とのMFR(JIS K 7210)が近似していなければならず、機能層及び支持層の樹脂の選択範囲が制限されてしまうといった問題があった。
アンチブロッキング剤の代用として滑剤を添加することも考えられるが、この場合でも滑剤を表面に配置することができずに天板部と支持層との摩擦抵抗を低減できなくなってしまうおそれがあった。
ここで、好ましくは二軸配向フィルムを使用するとよい。アンチブロッキング剤および滑剤の少なくとも一方を含有したフィルムを二軸配向とすることにより、アンチブロッキング剤および滑剤がフィルムの表面に浮き上がるように配置され、キャップ天板部の内面とライナーとの摩擦抵抗を確実に低減できる。
また、ライナー本体及びフィルムそれぞれの厚さを調整した上で接合できるので、ロール圧延によってライナー全体の厚さを調整する必要がなく、例えば、アンチブロッキング剤を添加することによりフィルム表面に形成された微小な凹凸が埋没してしまうことを防止できる。
ここで、フィルムとして、アンチブロッキング剤または滑剤を含有して二軸配向されたものを使用することにより、アンチブロッキング剤および滑剤がフィルムの表面に浮き上がるように配置させることができるので好ましい。
キャップ材10は、アルミニウム合金板を絞り加工することにより形成されたキャップ本体11とキャップ本体11に装着されるライナー20とから構成されている。
キャップ本体11は、円板状の天板部12と、天板部12の周縁から略垂下してなる周壁部13を有し、周壁部13の上方には、周壁部13の内面側に凹んで断面矩形をなすナール部14と、周壁部13の内面側に凹んで断面三角形をなし、ライナー20をその下面側から支持するライナー支持部15とが、周方向に交互に等間隔で配置されている。
そして、この天板部12の内面には、例えば、合成樹脂に滑剤としてポリエチレンワックスが少量添加された塗料が塗布されている。
なお、本実施形態では、フィルム22の厚さは、ライナー本体21の厚さの5%以下となるように設定されている。
ライナー本体21は、押出機又はTダイによって一定厚さのシート状に成形される。フィルム22はインフレーション法によって成形され、このフィルム22がライナー本体21の上面に、例えばドライラミネートによって接合されることにより、ライナー20が製造される。
また、フィルム22に滑剤として脂肪酸アマイドが0.3重量%添加されているとともに、キャップ本体11天板部12内面に滑剤としてポリエチレンワックスが少量添加された塗料が塗布されているので、ライナー20とキャップ本体11天板部12内面との摩擦抵抗をさらに低減することができる。
例えば、本実施形態においてはアルミニウム合金製のキャップ付ボトル缶を用いて説明したが、これに限定されることはなく、例えば、ガラスビンに金属製キャップが装着されたものや、PET容器に樹脂製キャップが装着されたものでも良い。
また、ライナー本体に滑剤を添加したもので説明したが、滑剤は必ずしも添加されている必要はない。
この比較試験では、厚さ0.22mmのアルミニウム合金板を28mmPPキャップ用のキャップ本体に成型し、後述するライナーを挿入してキャップ材とし、内容量180mlの口径28mmのガラス瓶に80℃の熱水を充填し上記キャップ材で施栓して試料とした。なお、ライナー径27.5mm、ライナー支持部内径26.5mmとし、ライナーはフィルムをキャップ本体の天板部内面に向けてキャップ本体にセットした。また、天板部の内面にはエポキシフェノール系塗料に滑剤としてポリエチレンワックスを添加したものを塗布した。
この試料を室温(20℃)にて放置した後に、開栓トルクの測定を行った。ここで、開栓トルクとしては、回転開始時のトルク(第1トルク)とブリッジ部が破断する際のトルク(第2トルク)をそれぞれ10個の試料で測定し、平均値を算出した。
比較試験結果を表1に示す。
また、本発明例3〜5ではフィルムの厚さを変化させているが、いずれもTPS−2単層のライナーである比較例3と比較して、開栓トルクが低減されている。なお、フィルムの厚さが薄いほど開栓トルクの低減効果が大きくなる傾向にある。
この試料を室温(20℃)にて放置した後に、開栓トルク(第1トルク)を測定するとともに容器内における滑剤の浮遊状態を確認した。
また、比較例5〜7の結果が示すように、滑剤の添加量の増加に伴い開栓トルクは減少するが、滑剤の浮遊が認められた。
フィルムに滑剤を添加した本発明例7、8、10では、容器内での滑剤の浮遊は認められなかった。
この試料にレトルト処理(120℃ 30分)を施して室温で放置した後に、開栓トルク(第1トルク)を測定するとともに容器内の滑剤の浮遊状態を確認した。
さらに、天板部に塗装を施した本発明例15、16、17と、塗装を施していない本発明例18、19、20とを比較すると、天板部に塗装が施されたものがさらに開栓トルクが低減されることが確認された。
この試料にレトルト処理(120℃ 30分)を施して室温で放置した後に、開栓トルク(第1トルク)を測定するとともに容器内の滑剤の浮遊状態を確認した。
また、フィルムをPET、PA、PBTで構成した場合であっても、開栓トルクの低減効果が確認された。
11 キャップ本体
12 天板部
13 周壁部
15 ライナー支持部
20 ライナー
21 ライナー本体
22 フィルム
34 口金部(ボトル口部)
40 キャップ
Claims (11)
- 円板状の天板部と該天板部の周縁から略垂下してなる周壁部とを有するキャップ本体と、前記天板部内面に装着されるシートタイプのライナーとを有するキャップ材であって、
前記ライナーは、熱可塑性合成樹脂で構成されシール機能を有するライナー本体に、アンチブロッキング剤および滑剤の少なくとも一方を含有したフィルムが接合されて構成されていることを特徴とするキャップ材。 - 前記フィルムの厚さが、前記ライナー本体の厚さの10%以下とされていることを特徴とする請求項1記載のキャップ材。
- 前記フィルムの厚さが、前記ライナー本体の厚さの5%以下とされていることを特徴とする請求項1記載のキャップ材。
- 前記フィルムに、滑剤が含有されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のキャップ材。
- 前記フィルムの少なくとも一方の面には、印刷が施されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のキャップ材。
- 前記フィルムが、ポリプロピレンまたはプロピレン重合体で構成されるとともに、
前記ライナー本体が、ポリオレフィン系エラストマーまたはポリスチレン系エラストマーで構成されていること特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のキャップ材。 - 前記天板部の前記内面には、塗膜が形成されており、該塗膜の最外層には滑剤が含有されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のキャップ材。
- 前記キャップ本体が、アルミニウム合金または合成樹脂またはブリキ若しくはティンフリースチールで構成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のキャップ材。
- 前記キャップ材は、前記キャップ本体の前記天板部近傍に設けられたライナー支持部によって、前記ライナーを回転自在に支持する構成とされたことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のキャップ材。
- 請求項1から請求項8のいずれかに記載のキャップ材をボトル口部に配置するとともに、前記周壁部内面にボトル口部に螺着させる雌ネジ部を形成したキャップ付容器
- 熱可塑性合成樹脂で構成されシール機能を有するライナー本体と、アンチブロッキング剤および滑剤の少なくとも一方を含有したフィルムとがそれぞれ独立に成形された後に、前記ライナー本体に前記フィルムを積層するように接合することを特徴とするライナーの製造方法。
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