JPH03187731A - プロモーション用キャップの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、特にキャップ本体が合成樹脂で形成されたも
のに適用して好適なプロモーション用キャップの製造方
法に関するものである。

「従来の技術」 販売促進のために、第５図および第６図に示すような、
隠し表示の付されたプロモーション用キャップが利用さ
れている。

このキャップは、天板部２とその周縁から垂下する筒部
３とからなるキャップ本体１の天板部２の内面に円板状
のライナー４が設けられ、このライナー４の中央部４ａ
とキャップ本体１の天板部２との間に、隠し表示５が設
けられてなるものである。そしてライナー４には、隠し
表示５を覆う中央部（切り取り可能部）４ａと瓶口をシ
ールする外周部４ｂとを仕切る弱化線６が形成されてい
る。

このプロモーション用キャップは、ライナー４の中央に
形成された突起１１を引っ張ると、弱化線６が切断され
て、弱化線６に囲まれた中央部４ａのみを剥ぎ取ること
ができ、これにより隠し表示５を確認できるようになっ
ている。

キャップを製造する際には、通常キャップ本体ｌ内に溶
融状部の合成樹脂を投入しこれを押圧成形してライナー
４を形成するインシェルモールド法（特公昭５６−３０
２６８号公報参照）と、キャップ本体！内に円板状のシ
ートを投入しこれを加熱状態で押圧してキャップ本体ｌ
に接着、融着するシート圧着法（特願昭５９−９８２９
５号参照）が採用されている。

そして隠し表示部５を囲む弱化線６をライナー４に形成
する必要がある前記プロモーション用キャップを前記イ
ンシェルモールド法で製造する場合には、ライナー４を
成形する際に第７図に示すような弱化線６に対応する凸
条１２が設けられた押圧型１４を用いていた。

また前記シート圧着法でプロモーション用キャップを製
造する場合には、投入した円板状シートを第８図に示す
ような、弱化線６に対応する凸条１５が設けられた押圧
型１６を用いていた。

「発明の解決しようとする課題」 前記従来のように弱化線６を形成する凸条１５を有する
押圧型１４．１６を用いてプロモーション用キャップを
製造すると、インシェルモールド法を採用した場合にあ
っては、弱化線６の部分を薄く設計すると押圧型１４の
凸条１２によって樹脂の流れが阻止されてライナー４の
外周部分が欠ける不良が多発する問題がある。またシー
ト圧着法を採用した場合には、キャップ本体１が合成樹
脂製のものであると、弱化線６の部分を薄くしたときに
弱化線６を形成する押圧型１６の凸条１５によって強く
押された部分がキャップ本体ｌの外面側に膨らみ、キャ
ップの外観が損なわれる問題がある。

このため従来の方法でプロモーション用キャップを製造
する場合は、前記問題を避けるために弱化線６の部分の
肉厚を薄く設計することができず、弱化線６の部分を十
分弱めることができない。その結果これら製造方法で製
造されたプロモーション用キャップはライナー４の中央
部４ａ（切り取り可能部分）が切り取り難く、当たり外
れ等の表示を確認しにくい問題があった。

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、より破断し
易い弱化線をライナーに形成できるプロモーション用キ
ャップの製造方法を提供することを目的とする。

「課題を解決するための手段」 本発明のプロモーション用キャップの製造方法では、キ
ャップ本体内にライナーを設けたあと、このライナーを
、所望する弱化線に沿って刃が設けられたポンチによっ
て押圧する。

「作用　」 このプロモーション用キャップの製造方法によれば、キ
ャップ本体内に設けられたライナーをポンチで押圧した
とき、ポンチの刃によりライナーが切断されて弱化線が
形成される。

「実施例」 （実施例１） 第１図ないし第４図を参照して本発明のプロモーション
用キャップの製造方法の第一実施例を説明する。

このキャップの製造方法によれば、まずポリプロピレン
系樹脂等を圧縮成形法等で成形してキャップ本体２１を
作製する。ついでこのように成形されたキャップ本体２
１に、当たり外れ等の所望の表示マークが印刷された表
示フィルム２５を投入する。この表示フィルム２５は後
述するライナー２２に対して接着性を有するようにポリ
プロピレン系樹脂によって形成されている。

このように表示フィルム２５を投入した後、キャップ本
体２１内に溶融状態のポリプロピレン系樹脂を投入し押
圧型で押圧し、第２図に示すように、キャップ本体２１
の天板部２３の内面にライナー２２を成形する。このよ
うにライナー２２を形成したとき、キャップ本体２１と
ライナー２２とが直に接している部分はキャップ本体２
１とライナー２２とが互いに融着する。そしてこれによ
りライナー２２の脱落が防止される。他方表示フィルム
２５が介在する部分では、表示フィルム２５とライナー
２２が融着一体化し、表示フィルム２５とキャップ本体
２１との間は融着せずに易剥離性界面となる。

このようにライナー２２を形成したあと、この製造方法
では、第３図に示すポンチ４０によってライナー２２を
押す。このポンチ４０は、その先端面に所望する弱化線
３３（第４図参照）に沿う刃４１が立設されたものであ
る。この刃４１は、リング状部分４１ａとその内側に設
けられた舌片形成部４１ｂとによって形成されている。

この刃４１のリング状部分４１ａの径は、前記表示フィ
ルム２５の外径より若干小さく設定されている。またこ
の刃４１には、所定間隔をおいてブリッジ形成用の切欠
４２・・・が形成されている。このポンチ４０による押
圧は、第１図に示すように、刃４１の先端がキャップ本
体２１の天板・部２３に該天板部２３の肉厚の約１／３
〜１／４の深さまで達するように行う。またこのポンチ
４０で押圧する位置は、該ポンチ４０の刃４１が前記表
示フィルム２５の内側とされる。

このようにポンチ４０によってライナー２２を押圧する
と刃４１によってライナー２２が切断されて、第４図に
示すように、スリット４３・・・からなる弱化線３３が
形成される。このとき刃４１の切欠４２・・・の部分で
はライナー２２が切断されずに残るので、この部分は、
弱化線３３の内外を連設するブリッジ４４・・・とじて
残る。

このキャップの表示マークを確認する際には、まずライ
ナー２２に設けた突起１１を引っ張る。

突起１１を引っ張ると弱化線３３のブリッジ４４・・・
が切断されてそのライナー２２の中央部２２ａが取り外
される。このようにしてライナー２２の中央部２２ａを
切り取ると、そこに接着している表示フィルム２５も取
り外され、これにより表示フィルム２５に印刷された表
示マークを視認することができる。

このキャップの製造方法によれば、合成樹脂製のキャッ
プ本体２１内にライナー２２を設けたあと、このライナ
ー２２を、所望する弱化線３３に沿って刃４１が設けら
れたポンチ４０によってライナー２２を押圧するので、
ポンチ４０で押圧したときにポンチ４０の刃４１により
ライナー２２が切断されて弱化線３３をなすスリット４
３・・・が形成される。従ってこの製造方法によれば、
プロモーション用キャップを製造する際に凸条（第７図
の凸条１２を参照）の無い押圧型を用いてライナー２２
をインシェルモールド成形することができるので、ライ
ナー２２を成形するときに凸条により樹脂の流れが阻害
されることがなく、ライナー２２の外周部が欠ける不良
の発生を回避できる。

そしてこの製造方法によれば、用いるポンチ４０のブリ
ッジ形成用切欠４２・・・の幅を調整することにより弱
化線３３の切断強度を十分弱めることができるので、ラ
イナー２２の中央部２２ａを切り取り易く形成でき、当
たり外れ等の表示を確認し易いキャップを製造すること
ができる。

（実施例２） 本発明のプロモーション用キャップの製造方法の第二実
施例を説明する。

この製造方法では、キャップ本体内に実施例１と同様の
表示フィルム２５を投入したあと、更にライナーとなる
円板状のシートを投入する。ついで投入された円板状シ
ートを加熱状態で押圧してキャップ本体に接着、融着す
ることによってキャップ本体内にライナーを設ける。こ
の後このライチーを実施例１の場合と同様第３図に示し
たポンチ４０を用いて押圧し、その刃４１でライナーを
切断して弱化線を形成する。

この製造方法においては、キャップ本体内に設けられた
ライナーをポンチ４０で押圧しその刃４１で弱化線３３
を形成するため、ライナーをキャップ本体に融着する際
に、キャップ本体の一部を強く押圧して天板部の外面を
変形させる可能性のある凸条１５付きの押圧型１６（第
８図参照）を用いる必要がなくなる。そしてこの製造方
法によれば、キャップ本体の天板部の変形を伴わずに弱
化線をライナーに形成できるので弱化線を十分弱めるこ
とが可能となり、表示マークを確認し易いプロモーショ
ン用キャップを提供できる。

なお、前記実施例１のキャップを製造するに際して、キ
ャップ本体２１に表示フィルム２５の投入される部分を
囲むように多数のリブを間隔をおいて立設しておくと、
表示フィルム２５をキャップ本体２１に投入したときそ
の位置が安定する利点がある。

また前記実施例では、ポンチ４０の刃４１をキャップ本
体２１に若干食い込ませるようにして押圧したが、ポン
チ４０による押圧は刃４１がキャップ本体２１に達しな
い位置までとしても良い。この場合は刃４１にブリッジ
形成用切欠４２を設ける必要はない。

「発明の効果」 以上説明したように、本発明のプロモーション用キャッ
プの製造方法では、キャップ本体内にライナーを設けた
あと、このライナーを、所望する弱化線に沿って刃が設
けられたポンチによって押圧する方法なので、ポンチで
ライナーを押圧したとき、にポンチの刃によりライナー
が切断されて弱化線が形成される。従って本発明の製造
方法によれば、強度が十分弱められた弱化線を形成でき
、当たり外れ等の表示マークを確認し易いキャップを製
造することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のプロモーション用キャップの製造方法
の第一実施例の弱化線を形成する工程を示す断面図、第
２図はライナーを成形した際の状態を示す断面図、第３
図は同実施例で用いたポンチを示す斜視図、第４図は同
実施例で製造されたプロモーシロン用キャップを示す裏
面図、第５図は従来の方法で製造されたプロモーション
用キャップを示す断面図、第６図は同平面図、第７図お
よび第８図は各々従来の製造方法で用いられていた押圧
型を示すもので、第７図は断面図、第８図は斜視図であ
る。 ２１・・・キャップ本体、２２・・・ライナー　２２ａ
・・・中央部、２３・・・天板部、３３・・・弱化線、
４ｏ・・・ポンチ、４１・・・刃。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　天板部の周縁から筒部が垂下したキャップ本体と、該
   キャップ本体の天板部内面に配設された合成樹脂製ライ
   ナーとからなり、該ライナーの所定部分に弱化線によっ
   て囲まれた切り取り可能部が形成されてなるプロモーシ
   ョン用キャップの製造方法であって、 前記キャップ本体内にライナーを設けたあと、このライ
   ナーを、所望する弱化線に沿って刃が設けられたポンチ
   によって押圧し弱化線を形成することを特徴とするプロ
   モーション用キャップの製造方法。