JP2914750B2 - 易開封性蓋の製造方法 - Google Patents

易開封性蓋の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、缶切り等の器具を用いずに開封できるガス
バリア性を有するプラスチック製の易開封性蓋の製造方
法に関する。更に詳しくは、ガスバリア層を損傷するこ
となく、弱化線が形成できる上記易開封性蓋の製造方法
に関する。
「従来技術および発明が解決しようとする課題」 第7図は従来の易開封性蓋を示すものである。このも
のは、プラスチック製蓋本体1の下面側にガスバリア材
2が積層されたものである。ガスバリア材2は、気体の
透過を高度に防止できるアルミニウム箔の表裏両面に無
延伸のポリプロピレンフィルムが積層された複合フィル
ムによって形成されている。プラスチック製蓋本体1は
ポリプロピレンによって形成されている。こと易開封性
蓋の外周部分は容器本体の口部に係合するフランジ部3
とされており、フランジ部3の内周側には弱化線4が形
成されている。そしてこの弱化線4で囲まれた部分は被
開封部5とされている。
弱化線4は開封時に引き裂けるように弱く形成された
部分である。この例の蓋ではプラスチック製蓋本体1に
ガスバリア材2が露出する溝を設けることによって弱化
線4が形成されている。
前記被開封部5にはタブ6が溶着されている。この易
開封性蓋はこのタブ6の一端を引き上げてその他端で弱
化線4の部分を押し下げて引き裂き、次に該タブを引く
ことによって開封できるようになっている。
この易開封性蓋を製造するには、まず複合フィルムを
所定形状(上記例では、フランジ部と底部とそれらの接
続壁部を有し、容器本体の口部に前記フランジ部を引っ
掛けて落とし込み、組み合わせる形状)に賦形してガス
バリア材2とし、ついでこのものを射出成形金型にイン
サートし、この状態でその一面側に、しかも弱化線部分
を残して金型に樹脂を注入してプラスチック製蓋本体1
の部分を成形する。このあと被開封部5の部分にタブ6
を溶着すると、前記易開封性蓋を得ることができる。
このような従来の易開封性蓋の製造方法では、弱化線
部分に注入樹脂の廻りがないようにするために弱化線形
成用金型を強く前記インサートされたガスバリア材に押
し付けたり、また、シャープな弱化線が形成されるよう
にエッジを有する金型を用いなければならず、従って該
金型によりガスバリア材が損傷し易く、ガスバリア層の
本来の性能を損なうことがあった。
本発明者らはこの問題に対処するため、成形型を用い
て板成形法によりシートをプラスチック製蓋本体の形状
に成形し、成形型を抜いた後弱化線を形成し、プラスチ
ック製蓋本体を製作し、これを別途該蓋本体下面側形状
と嵌合できる形に賦形されたガスバリア材と組み合わせ
て相互に接着し易開封性蓋を製造することを考えた。
ところがこの製造方法で易開封性蓋を製造すると、弱
化線の位置の精度を±0.5mmよりも高めることができな
いため、弱化線の位置をフランジの部分に正確にしかも
十分近付けることができない。この場合、もし弱化線が
フランジの部分に十分近付いていなければ、前記従来の
製造方法で製作された易開封性蓋は、開封時にフランジ
部と弱化線との間にフランジ部の延長部分(蓋の底部)
が生じ開封時にそこがたわんで弱化線を破断しにくいう
え、開缶後には容器中央に向く長く突出した部分(前記
蓋の底部)が生じて、内容物を取り出す際に該突出部分
に内容物が引っ掛かり、取り出しにくくなる。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、シートを
成形型を用いて板成形してプラスチック製蓋本体を製造
した場合でも、弱化線をフランジに可及的に近付けて正
確に形成できる易開封性蓋の製造方法を提供することを
目的とする。
「課題を解決するための手段」 本発明の易開封性蓋の製造方法では、成形型を用いて
板成形法によりシートをプラスチック製蓋本体の形状に
成形した後、この成形品を該成形型から外さずに成形型
に取り付けたままの状態で弱化線を形成することによっ
て前記目的を達成した。
ここで用いられる成形型を用いた板成形法は、プラス
チックのシートを成形型の上に載置し外力を加えて賦形
する方法で、シートを加熱した状態で賦形する熱成形法
と、シートを加熱せずに賦形するコールドフォーミング
法とがあり、ともに真空成形法、圧空成形法等がある。
またここで、弱化線を形成する方法としては、エッジ
付きプレスの押圧によってあるいはカッタの押圧まらは
押圧と回転によって所定の部分に断続的にあるいは浅く
切り込みやスリット入れる方法が好適に用いられる。
「作用」 本発明の製造方法では、プラスチック製蓋本体の成形
品を成形型から取り外さずにそのままの状態で弱化線を
形成するので、成形型によって成形品を緩みなく保持し
正確な位置決めをした状態で正確な位置に弱化線を形成
することができる。
「実施例」 以下、図面を参照して本発明の易開封性蓋の製造方法
の一実施例を詳しく説明する。
第5図および第6図は製造された易開封性蓋を示すも
ので、図中符号11はプラスチック製蓋本体、12はガスバ
リア材である。プラスチック製蓋本体11は、外周側部分
に容器の口部に係止する断面L字状のフランジ部13が形
成されたもので、このフランジ部13の内周側(容器と反
対側)には弱化線14が形成されている。弱化線14は所定
間隔を置いて形成された2本以上(この例では4本)の
スリット15…によって形成されたものである。スリット
15…の間はブリッジ16…とされ(被開封部17とフランジ
部13とは接続され)ており、このブリッジ16…の部分は
浅い切り込みが施されていても良い。弱化線14の内周側
は前記被開封部17とされており、この被開封部17には、
弱化線14にその端部が近接するようにタブ18が溶着され
ている。
この易開封性蓋を製造するには、まず第1図に示すよ
うに、ポリプロピレン製のシート20(厚さ0.8mm)を真
空成形法により、プラスチック製蓋本体11の形状の成形
品19を製作した。つぎに第2図に示すように、この成形
品19を成形型21から外さずに、成形型21に取り付けたま
まの状態で弱化線14を形成し、同時に外形を打ち抜い
た。この処理は、第3図に示すように、スリット用カッ
タ23と外形用カッタ24を備えた打ち抜き型26を用いたプ
レス加工によって行った。打ち抜き型26のスリット用カ
ッタ23は、弱化線14のスリット15を形成するためのもの
で、外形用カッタ24はプラスチック製蓋本体11の外形を
打ち抜くものである。プレス加工を行う際には、成形型
21を利用して打ち抜型26と成形品19との相対的な位置を
定めた。
このようにプレス加工を行ったあと、成形型21の下部
から空気を吹き込んで作成されたプラスチック製蓋本体
11を取り出した。
つぎにこのプラスチック製蓋本体11にタブ18を超音波
溶着した。もちろん、この溶着は、前記成形型21から取
り出す前に行っても良い。成形型により変形が防止でき
るからである。
他方、第4図に示すような、ガスバリア材(アルミニ
ウム箔)30の表裏両面に熱融着用樹脂フィルム(無延伸
ポリプロピレンフィルム)31,31が積層されてなる複合
フィルム32を準備し、これを真空成形法によってガスバ
リア材12の形状に賦形した。この形状は、プラスチック
製蓋本体の下面側形状に対応するもので、第5図の12は
その一例である。
ついで上記のように製造されたプラスチック製蓋本体
11とガスバリア材12とを組み合わせ、これらを緊密に圧
接し、この状態でプラスチック製蓋本体11の下面にガス
バリア材12を高周波溶着した。この溶着処理は、両者間
に空気留りができないように減圧雰囲気下で行なった。
この製造方法では、シート20を真空成形法して得た成
形品19を成形型21から取り外さずに、成形型21に取り付
いたままの状態で打ち抜き型26によるプレスを行って弱
化線14を形成したので、成形品19が成形型21によって緩
みなく保持されており、成形品19と打ち抜き型26との相
対的な位置を正確に定めることができ、弱化線14を正確
な位置に形成することができた。従ってこの製造方法に
よれば、弱化線14をフランジ13に十分近付けて設けるこ
とができる。このように弱化線14がフランジ13に近接し
て設けられた易開封性蓋は、内容物を取り出す際に内容
物が開封後の蓋の残部に引っ掛かりにくく、しかもフラ
ンジ13と弱化線14との間の部分が極めて狭いので弱化線
の破断時にその部分の変形量は極めて少なく開封を容易
に行うことができるものとなる。
「発明の効果」 以上説明したように本発明の易開封性蓋の製造方法
は、成形型を用いて板成形法によりシートをプラスチッ
ク製蓋本体の形状に成形し、ついでこの成形品を成形型
から外さずに成形型に取り付けたままの状態で弱化線を
形成し、この後こうして製作されたプラスチック製蓋本
体とガスバリア材とを組み合わせて接着する方法である
ので、成形品を成形型によって緩みなく保持した状態
で、かつ成形型を利用して正確に位置決めした状態で弱
化線を形成することができる。従って本発明の製造方法
によれば、弱化線を正確な位置に形成することができる
ので、弱化線をフランジに十分、かつ正確に近付けて設
けることができる。そしてこの本発明の製造方法によれ
ば、開封後、缶の内容物を取り出す際に該内容物が蓋の
残部に引っ掛かりにくく、しかも弱化線の破断を円滑に
行うことができる易開封性蓋を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の易開封性蓋の製造方法の
一実施例の各工程を示す断面図、第4図はガスバリア材
となる複合フィルムの一例を示す断面図、第5図および
第6図は同実施例によって製造された易開封性蓋を示す
もので、第5図は断面図、第6図は正面図、第7図は従
来の製造方法で製造された易開封性蓋を示す断面図であ
る。 11……プラスチック製蓋本体、12……ガスバリア材、14
……弱化線、17……被開封部、19……成形品、20……シ
ート、21……成形型。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック製蓋本体の下面側にガスバリ
    ア材が積層され、中央部に弱化線で囲繞された被開封部
    が形成された易開封性蓋の製造方法において、 成形型を用いて板成形法によりシートをプラスチック製
    蓋本体の形状に成形し、ついで該成形品を前記成形型か
    ら外さずにそのままの状態で弱化線を形成し、該成形後
    のプラスチック製蓋本体と別途該蓋本体下面側形状と嵌
    合できる形に賦形されたガスバリア材を組み合わせて接
    着することを特徴とする易開封性蓋の製造方法。
JP33338090A 1990-11-29 1990-11-29 易開封性蓋の製造方法 Expired - Lifetime JP2914750B2 (ja)

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