JP3016613B2 - 易開封性容器用原反シート、易開封性容器及びその製造方法 - Google Patents

易開封性容器用原反シート、易開封性容器及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空成形又は圧空成形に
よるプラスチック製容器用の原反シート、プラスチック
製容器、及びその製造方法に関し、特に易開封性を有す
るとともに強度的にも優れた真空成形又は圧空成形によ
るプラスチック製容器用の原反シート、プラスチック製
容器、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】各種食
品類、菓子等の容器として従来よりプラスチック製の原
反シートを真空成形又は圧空成形した容器が広く用いら
れている。
【0003】このようなプラスチックシートを真空成形
又は圧空成形してなる容器としては、例えば包装鏡餅用
の容器が挙げられる。
【0004】包装鏡餅は、図9に示すように、プラスチ
ックス製の鏡餅容器1に鏡餅2を充填したものである。
【0005】この包装鏡餅は、プラスチックのシート状
物を底部が開口した鏡餅形状に真空成形してなる容器体
部3を用い、これを倒立させて、餅2を充填した後、底
部をプラスチック製の密封シート(底シート)4で密封
し、次いで加熱処理たものである。このような容器体部
3には、餅2との密着性の観点からポリプロピレン等が
用いられている。しかもこのポリプロピレンは、形状保
持性及びガスバリア性を確保するために、かなりの肉厚
と硬度のものを用いている。また底シート4としては、
容器体部3と同様に各種プラスチックが用いられてい
る。
【0006】この包装鏡餅において容器体部3から餅2
を取り出すには、通常、包丁等で容器体部3ごと餅2を
切り、切ってから容器体部3と餅2とを分離している。
これは、容1体部3と餅とがぴったりと密着しており、
底シート4を剥離しただけでは、餅を取り出すことが容
易でないからである。しかしながら、包丁等で容器体部
3ごと餅2を切断する際、容器体部3は、上述したよう
にある程度の硬さと肉厚とを有しているので、最初に包
丁等で大きな押圧力を加える必要があり、しかも容器体
部3の外面は平滑であるので、包丁が滑り易く、けがを
しやすいという問題がある。
【0007】このように真空成形容器は開封するのが困
難である。そこで、カッターやローラー等により原反シ
ートに線状の薄肉部や切込みを設けてから、真空成形又
は圧空成形を行うことにより容器に線状の薄肉部を設
け、手で引き裂けるようにした容器が提案されている。
【0008】しかしながら、プラスチック製シートに
は、カッターやローラー等により切込みを形成する場合
は、切込みの深さをコントロールするのが困難であり、
またこれから真空成形又は圧空成形により得られた薄肉
部は、必ずしも十分な易開封性を有さないことがわかっ
た。一方開封を容易にするために薄肉部をかなり薄くす
ると、真空成形又は圧空成形時や容器に内容物を充填す
る際に、この部分から容器に亀裂を生じやすいだけでな
く、衝撃時にも亀裂が入りやすいという問題が生ずる。
【0009】したがって本発明の目的は、易開封性を有
するとともに強度的にも優れた易開封性容器用の原反シ
ート、易開封性容器、及びその製造方法を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、プラスチックシートにレーザ加
工により切込みを形成してなる原反シートを真空成形又
は圧空成形し、容器としたものは、切込みが線状の薄肉
部となっており、切込みの深さが浅くとも十分な易開封
性を有し、さらに薄肉部での容器の強度が向上している
ことを見出し、本発明に想到した。
【0011】すなわちプラスチック製シートに切込みを
設けてなる本発明の易開封性容器用原反シートは、前記
切込みがレーザ加工により形成されたものであり、前記
切込みの深さが前記シートの厚さの50%以下であり、前
記シートを真空成形又は圧空成形することにより、前記
切込みが線状の薄肉部となることを特徴とする。
【0012】また切込みを有するプラスチック製原反シ
ートを真空成形又は圧空成形して線状の薄肉部を設けた
本発明の易開封性容器は、前記切込みがレーザ加工によ
り形成されたものであり、前記切込みの深さが前記シー
トの厚さの50%以下であることを特徴とする。
【0013】さらに線状の薄肉部を有する易開封性容器
の本発明の製造方法は、レーザ加工によりプラスチック
製シートの厚さの50%以下の深さで連続的に切込みを設
け、これを真空成形又は圧空成形することにより、前記
線状の薄肉部を形成することを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明においては、レーザ加工によりプラスチ
ック製シート上に切込みを形成してなる原反シートを真
空成形又は圧空成形し、容器としている。このようにし
て得られる容器は、切込みが線状の薄肉部となってお
り、しかも切込みの深さが浅くとも易開封性を損なうこ
とがなく、さらに薄肉部での容器の強度が向上してい
る。
【0015】このような効果が得られる理由は必ずしも
明らかではないが、レーザ加工によりより設けられた切
込みの周辺部では、その素材であるプラスチックが、瞬
間的に高温にさらされるために熱変性し、容易に手で引
き裂けるようになっているためであると考えられる。こ
のため、手で引き裂くのに適する切込みを浅くすること
ができるので、薄肉部での容器の強度は向上することに
なる。
【0016】
【実施例】以下本発明を添付図面を参照して以下詳細に
説明する。図1及び図2は、本発明の易開封性容器の典
型的な例である鏡餅容器の側面図及び正面図である。
【0017】この鏡餅容器1は、容器体部3と底シート
4とからなる。容器体部3は、中央及び下端近傍に括れ
を有する鏡餅形状にプラスチック製のシート状物を真空
成形又は圧空成形したものであり、下端部にはフランジ
5が形成されている。
【0018】また、底シート4もプラスチック製のシー
トからなり、フランジ5にヒートシールされて容器体部
3を密封する(ただし、図2には図示していない)。こ
の底シート4の素材としては、容器体部3に対してイー
ジーピール性のあるものが用いられ、餅2を取り出す際
に密封シート(底シート)4を容器体部3から容易に剥
がせるようにしてある。このような鏡餅容器において、
容器体部3の鏡餅形状部の外表面には線状の薄肉部6が
形成されている。またフランジ5には、切欠部7を設け
てあり、開封をより簡単にしている。
【0019】なお、本実施例においては、薄肉部6は容
器体部3の外面側に形成したが、容器体部の内面側に形
成してもよく、さらに、外面と内面の両方に設けてもよ
い。
【0020】このような鏡餅容器を製造する方法につい
て説明する。本発明において、易開封性容器を形成する
プラスチック製シートとしては、特に制限はなく、プラ
スチックの単体あるいはプラスチックの積層物等を使用
することができる。プラスチックの単体としてはポリプ
ロピレンが好ましく、また積層物としてはポリプロピレ
ン/ポリビニルアルコール/ポリプロピレン等の層構成
のものが好ましい。なお、本実施例のように鏡餅容器と
する場合には、餅との剥離性の向上を目的として、プラ
スチック樹脂にステアリン酸等の高級脂肪酸を加えるこ
とができる。上記シート状物がプラスチック単体からな
る場合は、そのプラスチックに高級脂肪酸を加えればよ
く、またシート状物が積層シートの場合、その最内層
(餅と接する面)となる層の樹脂にステアリン酸等の高
級脂肪酸を加えればよい。ステアリン酸等の高級脂肪酸
を添加する場合、その添加量は0.1〜5重量%が好まし
い。
【0021】またシートの厚さは、容器に充填する物
品、大きさ、形状、重さ等により適宜設定すればよい。
例えば本実施例のように鏡餅容器とする場合には、上記
鏡餅容器体部3に充填する餅の重量は通常160 g〜8kg
程度であるから、550 μm〜1.5mm 程度のものを使用す
るのが好ましい。シートの厚さが550 μm未満では餅の
充填時に鏡餅形状を維持するのが困難となるとともに、
ガスバリア性を有するのが困難となり、また1.5 mmを超
えると、真空成形又は圧空成形が困難となる。
【0022】本発明においては、このようなシートにレ
ーザ加工により切込みを設ける。切込み形成後のシート
を図3に示す。図3において、原反シート30のほぼ中央
に切込み31が設けられている。
【0023】上記レーザ加工用のレーザとしては、炭酸
ガスレーザ、アルゴンイオンレーザ、YAGレーザ等が
挙げられるが、出力等の点で炭酸ガスレーザが好まし
い。このようなレーザによる切込みの形成は、プラスチ
ック製シートの所望の位置をレーザビームによりスキャ
ンすればよい。なお、スキャンは、シートを固定した状
態でレーザのヘッド部を移動させてもよいし、逆にシー
トを移動させてもよい。
【0024】このようなレーザ加工による切込みの一例
の拡大図を図4に示す。図4に示すようにレーザ加工に
よる切込みは、微細な点状の凹部40が連続的に連なるこ
とにより線状に形成されたものである。これはレーザビ
ームの出力が周期的に変化するためためであり、シート
の移動速度に応じて凹部40の連結状態が異なる。このレ
ーザ加工による切込みは、凹部40が完全に連結している
必要はなく、図5に示すように近接していれば断続的で
もよい。このようなレーザ加工による切込みから得られ
る線状の薄肉部は十分な易開封性を有する。
【0025】この点状の凹部40の径 (切込みの幅に相
当) は50〜150 μmであり、またその深さはシート状物
30の厚さの50%以下、好ましくは35%以下である。なお
深さの下限としては、表面に傷がつく程度でもよく、特
に厚さの10%以下が好ましい。例えば、シート状物の厚
さが550 μmの場合、点状の凹部の深さは50〜150 μm
程度が好ましく、シート状物の厚さが1.5 mmの場合、点
状の凹部の深さは150 〜500 μm程度が好ましい。また
上記切込みは、片面に形成してもよいし、両面に形成し
てもよい。両面に形成する場合、各切込みの深さはシー
ト状物3の厚さの25%以下程度が好ましい。
【0026】またレーザの出力、ビーム径、スキャン速
度は、プラスチック製底シートの素材、厚さ、及び切込
みの深さ等により適宜設定すればよい。ただし、スキャ
ン速度については、その速度が速いほど点状の凹部の間
隔が大きくなりすぎてしまい、易開封性が損なわれる。
【0027】このような点状の凹部を設けたシートの断
面を図6に示す。図6において、プラスチック製シート
60には、点状の凹部61が設けられており、またその周辺
は変性部分62となっている。従来の鏡餅容器のように、
カッターやローラー等により切込みを設けた場合、あま
り浅くすると、得られる容器を手で引き裂くのが困難と
なるが、本発明による原反シートのように、切込みの周
辺部分が変性していれば、切込みをシートに傷として残
る程度としても引裂が可能である。
【0028】なお、レーザ加工による切込みは本実施例
のようにシート状物の中央を横断するように形成されて
いる必要はなく、少なくとも内容物 (本実施例において
は鏡餅) を容易に取り出せる位置及び長さであればよ
く、線状の薄肉部に対応して、シートの途中まで設けて
もよい。また同様に切込みは鏡餅容器全体にある必要は
ない。
【0029】このようなシートに対して真空成形又は圧
空成形を行う。真空成形及び圧空成形の方法は、通常行
われている方法でよい。例えば真空成形の場合、シート
状物をヒーター等により加熱軟化し、必要に応じて加圧
しながら所望の形状となるような雌型側から吸引するこ
とにより雌型に押しつけて成形すればよい。また圧空成
形の場合、シート状物をヒーター等により加熱軟化し、
雄型側からエア等により圧力をかけ、所望の形状となる
ような雌型に押しつけて成形すればよい。なお、容器の
外面に薄肉部を設ける場合、雌型と接する側を切込みの
方にすればよい。
【0030】成形の条件は使用するプラスチックの種類
により異なるが、真空成形の場合、シートの加熱温度を
150 〜180 ℃とし、減圧度を 600〜650mmHg とするのが
好ましい。また、圧空成形の場合、シートの加熱温度を
150 〜180 ℃とし、シートが変形する程度の圧力をかけ
ればよい。
【0031】このようにしてシート状物を真空成形又は
圧空成形することにより延伸される部分 (本実施例にお
いては鏡餅形状となる部分) ではシートに設けられた切
込みが拡開し、図7に示すような薄肉部6が形成され
る。またフランジ部5では切込みは、拡開せず、そのま
ま残る。なお、上記薄肉部は容器を目視した際には、線
状に見えるが、拡大すればやはり点状の凹部の連続によ
り形成されたものであり、その薄肉部により形成される
溝の深さ(a) は、通常真空成形又は圧空成形後のシート
状物の厚さ(b) の10〜30%となる。
【0032】このようにして鏡餅形状を形成した後、切
り欠きを設ける。このようにして図1及び図2に示すよ
うな容器体部3を形成することができる。なお、その
後、後述する密封シートを剥離しやすくするために、シ
ートの角の部分をわずかに切り落としたり、シートの角
の部分に折り目をつける等の加工を鏡餅容器体部に対し
て施してもよい。
【0033】また、鏡餅容器においては、線状の薄肉部
6は容器の外面に設けられるのが一般的であるが、薄肉
部を内面側に設けてもよい。また、より軽快な開封感を
得るために、シートの両面に切込みを設けることによ
り、薄肉部を両面に設けてもよい。
【0034】このような本発明の易開封性容器は、通常
底部 (開口部) を密封する密封シートを有する。密封シ
ートとしては、上述の容器体部用シートと同様に種々の
プラスチックを用いることができるが、特にポリプロピ
レン、ポリエチレン等の単層物や、それらとポリエステ
ル、アルミニウム箔等との積層物等を用いるのが好まし
い。その厚さは70〜100 μmが好ましい。また密封シー
トの大きさ及び形状は少なくとも容器の底部の開口部分
を完全にカバーできればよいが、シート状物とほぼ同じ
大きさであるのが好ましい。
【0035】このような密封シートを内容物 (本実施例
においては餅)を充填した後の容器体部の底部にヒート
シールすることにより包装することができる。
【0036】このような本発明の易開封性容器は、例え
ば先ず密封シートを容器体部から剥し、次いで、切欠7
の両側部を手で保持し、引張し切欠7から薄肉部6に沿
って容器体部を引裂して餅2を取り出せばよい。
【0037】以上本発明をその典型的な例である鏡餅容
器を参照して説明してきたが、本発明はこれに限定され
ることなく、レーザ加工により切込みを設けたシートを
真空成形又は圧空成形により種々の形状とすることで、
種々の充填物用の容器とすることができる。
【0038】また、鏡餅容器の底部の形状は、正方形で
ある必要はなく、長方形、菱形等種々の形状とすること
ができる。
【0039】以下の具体的実施例により本発明をさらに
詳細に説明する。実施例1 厚さ0.55mmのポリプロピレン製シートに炭酸ガスレーザ
加工機(精電舎電子工業(株)製、LASUC-4000)を用い
て、出力25Wでレーザ加工し、シートのほぼ中央に深さ
70μmの切込みを入れた。
【0040】この容器体部用シートを外面が切込みとな
るように鏡餅形状の雌型を有する枠上に設置し、ヒータ
ー温度180 ℃、減圧度650 mmHgで真空成形した。成形後
のシートの切込みは深さ約80μmの線状の薄肉部となっ
ていた。このようにして鏡餅形状を形成した後、図8に
示すような形状(一辺の長さが300 mmの正方形で、その
一辺のほぼ中央に切り欠きを有し、さらに一つの角部が
約45°の角度で切り落とされたもの)に切出し、鏡餅容
器体部を製造した。
【0041】次に得られた鏡餅容器体部に餅550 gを充
填し、冷却後、鏡餅容器体部の底部をポリエステルとナ
イロンとの積層シート(厚さ80μm)でヒートシールし
た。この包装鏡餅の底部のシートを角部より剥がし、切
欠部より手で引き裂いたところ、線状の薄肉部に沿って
容易に開封することができた。
【0042】比較例1、2 厚さ0.55mmのポリプロピレン製シートを横断するように
それぞれ深さ0.3mm(比較例1)と深さ0.2mm(比較例2)
の切込みを回転円形刃により入れた。
【0043】このようにして得られた容器体部用シート
をそれぞれ切込みが外面にくるように雌型を有する枠上
に設置し、ヒーター温度180 ℃、減圧度650 mmHgで真空
成形した。このようにして得られた鏡餅容器体部におい
て、深さ0.3mm のシートの切込みを設けたもの(比較例
1)は、一部に亀裂を生じた。また深さ0.2mm の切込み
を設けたもの(比較例2)では約0.01mmの線状の薄肉部
となっていた。この比較例2のシートから実施例1と同
様にして鏡餅容器体部を製造した。
【0044】この比較例2の鏡餅容器体部に餅550 gを
充填し、冷却後、鏡餅容器体部の底部をポリエステルと
ナイロンとの積層シート(厚さ80μm)でヒートシール
した。
【0045】この包装鏡餅の底部のシートを角部より剥
がし、切欠部より手で引き裂いたところ、線状の薄肉部
において引裂が困難な箇所が数箇所生じていた。
【0046】実施例1及び比較例1、2から明らかなよ
うに、本発明の易開封性容器は、カッターやローラー等
の機械的手段により切込みを設けたシートを真空成形し
てなる従来の容器よりも、大幅に切込みを浅くしても容
易に引き裂くことができ、しかも線状の薄肉部において
亀裂を生じにくいことがわかる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の易開封性容
器用原反シートは、レーザ加工によりプラスチック製シ
ート上に切込みを形成してなり、また本発明の易開封性
容器は、この原反シートを真空成形又は圧空成形してな
る。
【0048】このようにして得られる本発明の易開封性
容器は、切込みが線状の薄肉部となっており、しかも切
込みが浅くとも易開封性を損なうことがなく、さらに薄
肉部での容器の強度が向上している。
【0049】このような本発明の易開封性容器は、鏡餅
容器等のように易開封性とともに強度の要求される物の
包装用に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による鏡餅容器の側面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例による鏡餅容器の正面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例による鏡餅容器の体部となる
シートの平面図である。
【図4】図3のシートにおける切込みの一例を示す拡大
図である。
【図5】切込みの他の例を示す拡大図である。
【図6】切込みの断面の状態を示す概略図である。
【図7】シートの薄肉部の状態を示す概略図である。
【図8】本発明の別の実施例による鏡餅容器の正面図で
ある。
【図9】鏡餅容器の餅の充填状態を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・鏡餅用容器 2・・・餅 3・・・容器体部 4・・・底シート 5・・・フランジ部 6・・・薄肉部 30,60 ・・・プラスチック製シート 31・・・切込み 40,61 ・・・点状の凹部 62・・・変性部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B65D 77/30 B65D 77/30 A // B29K 23:00 B29L 7:00 (56)参考文献 特開 昭63−84921(JP,A) 特開 昭56−142162(JP,A) 特開 昭54−64797(JP,A) 特開 平1−275028(JP,A) 特開 平4−175143(JP,A) 特開 平2−25316(JP,A) 特開 昭60−147317(JP,A) 実開 平3−69673(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 51/00 - 51/46

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック製シートに切込みを設けて
    なる易開封性容器用原反シートであって、前記切込みが
    レーザ加工により形成されたものであり、前記切込みの
    深さが前記シートの厚さの50%以下であり、前記シート
    を真空成形又は圧空成形することにより、前記切込みが
    線状の薄肉部となることを特徴とする易開封性容器用原
    反シート。
  2. 【請求項2】 切込みを有するプラスチック製原反シー
    トを真空成形又は圧空成形して線状の薄肉部を設けた易
    開封性容器であって、前記切込みがレーザ加工により形
    成されたものであり、前記切込みの深さが前記シートの
    厚さの50%以下であることを特徴とする易開封性容器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の易開封性容器におい
    て、前記易開封性容器が容器の開口部を密封するプラス
    チック製の密封シートを備えてなることを特徴とする易
    開封性容器。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の易開封性容器に
    おいて、前記容器のプラスチック製シートが、ポリプロ
    ピレンの単層物、又はポリプロピレン/ポリビニルアル
    コール/ポリプロピレンからなる積層物であることを特
    徴とする易開封性容器。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれかに記載の易開
    封性容器において、前記レーザ加工を炭酸ガスレーザに
    より行うことを特徴とする易開封性容器。
  6. 【請求項6】 線状の薄肉部を有する易開封性容器の製
    造方法であって、レーザ加工によりプラスチック製シー
    トの厚さの50%以下の深さで連続的に切込みを設け、真
    空成形又は圧空成形することにより、前記切込みを前記
    線状の薄肉部とすることを特徴とする易開封性容器の製
    造方法。
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