JPH046890Y2 - - Google Patents
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- JPH046890Y2 JPH046890Y2 JP13316786U JP13316786U JPH046890Y2 JP H046890 Y2 JPH046890 Y2 JP H046890Y2 JP 13316786 U JP13316786 U JP 13316786U JP 13316786 U JP13316786 U JP 13316786U JP H046890 Y2 JPH046890 Y2 JP H046890Y2
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- thermoforming
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Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、熱可塑性樹脂シート(フイルムを含
めてシートと称する。)から熱成形手段によつて
容器類を成形する装置に関し、特に、開口部が長
円状をした容器類を成形する場合、容器類にひけ
を生じることなく、しかも、成形シートにカール
を生じない状態で成形できるようにした容器類の
熱成形装置に関する。
めてシートと称する。)から熱成形手段によつて
容器類を成形する装置に関し、特に、開口部が長
円状をした容器類を成形する場合、容器類にひけ
を生じることなく、しかも、成形シートにカール
を生じない状態で成形できるようにした容器類の
熱成形装置に関する。
[従来の技術]
熱可塑性樹脂シートは、種々の形状の容器類に
熱成形され、食品あるいは医薬品などの包装材等
として広く利用されている。
熱成形され、食品あるいは医薬品などの包装材等
として広く利用されている。
熱可塑性樹脂シートのうち、厚みが200μ以下
の薄肉シートによつて容器類を成形する場合は、
薄肉シートを、加熱板と複数のキヤビテイ部を有
する型板とで挟み、加熱板で加熱しつつ差圧によ
り成形する方法が一般に行なわれている。この場
合、第5図に示すように、型板15のキヤビテイ
部17における開口部周縁20は、型板15の圧
着面16に対し直角、すなわち傾斜のない状態と
してあつた。
の薄肉シートによつて容器類を成形する場合は、
薄肉シートを、加熱板と複数のキヤビテイ部を有
する型板とで挟み、加熱板で加熱しつつ差圧によ
り成形する方法が一般に行なわれている。この場
合、第5図に示すように、型板15のキヤビテイ
部17における開口部周縁20は、型板15の圧
着面16に対し直角、すなわち傾斜のない状態と
してあつた。
[解決すべき問題点]
しかしながら、上述した従来の、キヤビテイ部
の開口部周縁に傾斜のない型板を用いて容器類の
成形を行なうと、容器壁に窪みを生じる、いわゆ
るひけが発生し、良好な成形品を得られないとい
つた問題があつた。
の開口部周縁に傾斜のない型板を用いて容器類の
成形を行なうと、容器壁に窪みを生じる、いわゆ
るひけが発生し、良好な成形品を得られないとい
つた問題があつた。
この、ひけの発生は、次のような原因によると
考えられる。すなわち、開口部周縁に傾斜のない
キヤビテイ部によつて容器類を成形すると、成形
容器の肉厚分布が不同となりやすく(特に、開口
部周縁に近い容器壁部分の肉厚が薄くなりやす
い。)、しかも容器壁の肉厚が薄いこともあつて、
成形部の残留応力の影響を受けひけを発生するも
のと考えられる。
考えられる。すなわち、開口部周縁に傾斜のない
キヤビテイ部によつて容器類を成形すると、成形
容器の肉厚分布が不同となりやすく(特に、開口
部周縁に近い容器壁部分の肉厚が薄くなりやす
い。)、しかも容器壁の肉厚が薄いこともあつて、
成形部の残留応力の影響を受けひけを発生するも
のと考えられる。
さらに、開口部が長円状をした容器類である場
合には、容器類の長さの方向を基準にしてカール
を生じ、その後における容器類への内容物の充填
工程、あるいはシール工程での作業や取扱いを困
難にするといつた問題があつた。
合には、容器類の長さの方向を基準にしてカール
を生じ、その後における容器類への内容物の充填
工程、あるいはシール工程での作業や取扱いを困
難にするといつた問題があつた。
これら、ひけやカールの発生は、最終製品の商
品価値を著しく低下させることからも極力避けな
ければならない問題であつた。
品価値を著しく低下させることからも極力避けな
ければならない問題であつた。
本考案は上記の問題点にかんがみてなされたも
ので、成形後の容器類にひけを生じたり、成形シ
ートにカールを発生しないようにして、商品価値
を損なわない良好な成形品を得られるようにした
容器類の熱成形装置の提供を目的とする。
ので、成形後の容器類にひけを生じたり、成形シ
ートにカールを発生しないようにして、商品価値
を損なわない良好な成形品を得られるようにした
容器類の熱成形装置の提供を目的とする。
[問題点の解決手段]
上記目的を達成するため本考案の容器類の成形
装置は、熱可塑性樹脂シートを密着加熱する加熱
板と、複数のキヤビテイ部を有する型板とからな
り、差圧によつて容器類の成形を行なう熱成形装
置において、前記型板のキヤビテイ部周縁に、キ
ヤビテイ部側に傾斜する傾斜面を形成した構成と
してあり、その傾斜角は、通常5度〜30度として
ある。
装置は、熱可塑性樹脂シートを密着加熱する加熱
板と、複数のキヤビテイ部を有する型板とからな
り、差圧によつて容器類の成形を行なう熱成形装
置において、前記型板のキヤビテイ部周縁に、キ
ヤビテイ部側に傾斜する傾斜面を形成した構成と
してあり、その傾斜角は、通常5度〜30度として
ある。
[実施例]
以下、本考案の実施例について図面を参照して
説明する。
説明する。
第1図は成形装置の一実施例の全体図、第2図
は成形装置要部の断面図、第3図はキヤビテイ部
の長手方向截断図、第4図はキヤビテイ部の拡大
断面図を示す。
は成形装置要部の断面図、第3図はキヤビテイ部
の長手方向截断図、第4図はキヤビテイ部の拡大
断面図を示す。
これら図面において、10は熱板圧着式の圧空
成形装置の全体を示し、11は加熱板、15は型
板であり、これら加熱板11と型板15は上下方
向において対向し、かつ上下動可能に設けてあ
る。加熱板11にはヒータ等の熱源12が埋設し
てあり、また加熱板11の表面は、シート1と接
触し加熱する加熱面13としてある。そしてこの
加熱面13には、通常、後述する型板15のキヤ
ビテイ部17に対応して空気を吹き出す微小な圧
空吹出孔14が多数形成してある。
成形装置の全体を示し、11は加熱板、15は型
板であり、これら加熱板11と型板15は上下方
向において対向し、かつ上下動可能に設けてあ
る。加熱板11にはヒータ等の熱源12が埋設し
てあり、また加熱板11の表面は、シート1と接
触し加熱する加熱面13としてある。そしてこの
加熱面13には、通常、後述する型板15のキヤ
ビテイ部17に対応して空気を吹き出す微小な圧
空吹出孔14が多数形成してある。
型板15は、加熱板11と対向する圧着面16
に、容器類を成形するためのキヤビテイ部17を
複数個設けてある。このキヤビテイ部17は、開
口部が長円状のほぼ半円筒形としてある。また、
キヤビテイ部17の開口部周縁には、キヤビテイ
部側に傾斜する傾斜面17aが形成してある。こ
の傾斜面17aの、圧着面16に対する傾斜角θ
は5度〜30度としてあり、好ましくは10度〜20度
の範囲としてある。なお、この傾斜面17aは、
通常平坦状にしてあるが、多少丸味を有する円弧
状としても問題はない。
に、容器類を成形するためのキヤビテイ部17を
複数個設けてある。このキヤビテイ部17は、開
口部が長円状のほぼ半円筒形としてある。また、
キヤビテイ部17の開口部周縁には、キヤビテイ
部側に傾斜する傾斜面17aが形成してある。こ
の傾斜面17aの、圧着面16に対する傾斜角θ
は5度〜30度としてあり、好ましくは10度〜20度
の範囲としてある。なお、この傾斜面17aは、
通常平坦状にしてあるが、多少丸味を有する円弧
状としても問題はない。
また、キヤビテイ部17の底部には通孔18が
設けてあり、例えば、シート1の加熱時には、圧
空を供給してシート1を加熱板11の加熱面13
に押圧し、成形時には、真空吸引あるいは脱気を
行なうことにより、加熱板11の圧空吹出孔14
からの圧空より低い圧力状態となるようにしてあ
る。したがつて、シート1は加熱面13で加熱さ
れた後、キヤビテイ部17の内部における加熱板
側と型板側の圧力差(差圧)によつて、キヤビテ
イ部17で所定の形状の容器類に成形される。
設けてあり、例えば、シート1の加熱時には、圧
空を供給してシート1を加熱板11の加熱面13
に押圧し、成形時には、真空吸引あるいは脱気を
行なうことにより、加熱板11の圧空吹出孔14
からの圧空より低い圧力状態となるようにしてあ
る。したがつて、シート1は加熱面13で加熱さ
れた後、キヤビテイ部17の内部における加熱板
側と型板側の圧力差(差圧)によつて、キヤビテ
イ部17で所定の形状の容器類に成形される。
なお、型板15としては、一般的には、金型を
用いるが、他の材質からなる型、例えば樹脂製の
型であつてもよく、また、金型のキヤビテイ部1
7あるいはキヤビテイ部17以外の部分のみを樹
脂製とすることも可能である。
用いるが、他の材質からなる型、例えば樹脂製の
型であつてもよく、また、金型のキヤビテイ部1
7あるいはキヤビテイ部17以外の部分のみを樹
脂製とすることも可能である。
このように、加熱板11と、キヤビテイ部17
の開口部周縁に傾斜面17aを形成した型板15
とによつて、薄肉の熱可塑性樹脂シート1を挟
み、圧着加熱して容器類を圧空(差圧)成形する
と、成形容器の肉厚分布精度が良くなつて、容器
壁にひけを生じたり、成形シートにカールなどを
生じることがない。
の開口部周縁に傾斜面17aを形成した型板15
とによつて、薄肉の熱可塑性樹脂シート1を挟
み、圧着加熱して容器類を圧空(差圧)成形する
と、成形容器の肉厚分布精度が良くなつて、容器
壁にひけを生じたり、成形シートにカールなどを
生じることがない。
したがつて、変形、収縮等のない形状および寸
法精度良好な容器類を得ることができる。また、
開口部が長円状をした容器類であつてもカールを
生じないので、次工程における内容物の充填作業
およびシール作業等を円滑に行なえる。特に、蓋
材シール時のしわ発生等のシール不良を起すこと
がない。これにより、薄肉シートを用いた容器類
成形の歩留りがよくなり、経済性にも優れたもの
となる。
法精度良好な容器類を得ることができる。また、
開口部が長円状をした容器類であつてもカールを
生じないので、次工程における内容物の充填作業
およびシール作業等を円滑に行なえる。特に、蓋
材シール時のしわ発生等のシール不良を起すこと
がない。これにより、薄肉シートを用いた容器類
成形の歩留りがよくなり、経済性にも優れたもの
となる。
なお、本考案は比較的厚みの薄い100μ〜500μ
の熱可塑性樹脂シート等の成形に実施でき、特
に、250μ以下の薄肉状熱可塑性樹脂シートから
容器類を成形する場合に適している。
の熱可塑性樹脂シート等の成形に実施でき、特
に、250μ以下の薄肉状熱可塑性樹脂シートから
容器類を成形する場合に適している。
次に、実施例により本考案を具体的に説明す
る。
る。
実施例
メルトインデツクス8.0g/10分のポリプロピ
レン樹脂を用い、Tダイ押出成形、スリツト水冷
法により成形された厚み150μのシートを、熱圧
着式の圧空成形装置によつて幅10mm、長さ60mm、
深さ10mmのほぼ半円筒状の容器を成形した。
レン樹脂を用い、Tダイ押出成形、スリツト水冷
法により成形された厚み150μのシートを、熱圧
着式の圧空成形装置によつて幅10mm、長さ60mm、
深さ10mmのほぼ半円筒状の容器を成形した。
なお、型板としては、キヤビテイ部をピツチ間
25mmで10列配置とし、かつ、キヤビテイ部の開口
部周縁に傾斜角15度で圧着面より1mm低くなる傾
斜面を形成した金型を用いた。
25mmで10列配置とし、かつ、キヤビテイ部の開口
部周縁に傾斜角15度で圧着面より1mm低くなる傾
斜面を形成した金型を用いた。
この結果、得られた成形シートには、カールの
発生もなく、しかも容器壁にひけによる変形など
はまつたく見られなかつた。この容器成形シート
を紙とシーラントからなる蓋材シートでヒートシ
ールしたところ、良好なシール性を示した。
発生もなく、しかも容器壁にひけによる変形など
はまつたく見られなかつた。この容器成形シート
を紙とシーラントからなる蓋材シートでヒートシ
ールしたところ、良好なシール性を示した。
比較例
金型のキヤビテイ部の開口部周縁に傾斜面を形
成しなかつた以外は実施例に準じて成形を行なつ
た。この結果得られた容器は、中央部が全体的に
幅せまとなり、部分的にひけによる変形がみられ
た。
成しなかつた以外は実施例に準じて成形を行なつ
た。この結果得られた容器は、中央部が全体的に
幅せまとなり、部分的にひけによる変形がみられ
た。
なお、本考案は上記実施例に限定されるもので
はなく、本考案要旨の範囲内で種々実施すること
が可能であり、例えば、圧空成形装置のみなら
ず、真空成形あるいは真空圧空成形方式等の差圧
によつて成形を行なう成形装置に実施することも
可能である。
はなく、本考案要旨の範囲内で種々実施すること
が可能であり、例えば、圧空成形装置のみなら
ず、真空成形あるいは真空圧空成形方式等の差圧
によつて成形を行なう成形装置に実施することも
可能である。
[考案の効果]
上述のように本考案によれば、型板におけるキ
ヤビテイ部の開口部周縁に傾斜面を形成すること
により、成形時における容器類のひけ、あるいは
成形シートのカールの発生を防止し、これらに起
因する変形等を生じない形状良好な容器類を成形
することができる。
ヤビテイ部の開口部周縁に傾斜面を形成すること
により、成形時における容器類のひけ、あるいは
成形シートのカールの発生を防止し、これらに起
因する変形等を生じない形状良好な容器類を成形
することができる。
第1図は成形装置の一実施例の全体図、第2図
は成形装置要部の断面図、第3図はキヤビテイ部
の長手方向截断図、第4図はキヤビテイ部の拡大
断面図、第5図は従来のキヤビテイ部の截断図を
示す。 1……熱可塑性樹脂シート、10……成形装
置、11……加熱板、15……型板、17……キ
ヤビテイ部、17a……傾斜面。
は成形装置要部の断面図、第3図はキヤビテイ部
の長手方向截断図、第4図はキヤビテイ部の拡大
断面図、第5図は従来のキヤビテイ部の截断図を
示す。 1……熱可塑性樹脂シート、10……成形装
置、11……加熱板、15……型板、17……キ
ヤビテイ部、17a……傾斜面。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 熱可塑性樹脂シートを密着加熱する加熱板
と、複数のキヤビテイ部を有する型板とからな
り、差圧によつて容器類の成形を行なう熱成形
装置において、前記型板のキヤビテイ部周縁
に、キヤビテイ部側に傾斜する傾斜面を形成し
たことを特徴とする容器類の熱成形装置。 (2) キヤビテイ部周縁の傾斜面の傾斜角を、型板
の圧着面に対し、5度〜30度としたことを特徴
とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の容
器類の熱成形装置。 (3) キヤビテイ部の開口部を長円状に形成したこ
とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1ま
たは2項記載の容器類の熱成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13316786U JPH046890Y2 (ja) | 1986-08-29 | 1986-08-29 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13316786U JPH046890Y2 (ja) | 1986-08-29 | 1986-08-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6339529U JPS6339529U (ja) | 1988-03-14 |
JPH046890Y2 true JPH046890Y2 (ja) | 1992-02-25 |
Family
ID=31033228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13316786U Expired JPH046890Y2 (ja) | 1986-08-29 | 1986-08-29 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH046890Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-08-29 JP JP13316786U patent/JPH046890Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6339529U (ja) | 1988-03-14 |
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