JP2001294251A - キャップ付き金属容器及びその製造方法 - Google Patents

キャップ付き金属容器及びその製造方法

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Kenichi Takao
健一 高尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒状口部の一部を切り取り、切り取った一
部を首部に螺合、嵌合、着脱可能なキャップとすること
によって、コスト低減、省資源化を図ったキャップ付き
金属容器を提供する。 【解決手段】 少なくとも肩部と首部が一体成形された
キャップ付き金属容器において、首部から切り離した、
同一素材のキャップを首部に嵌合したキャップ付き金属
容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、首部から切り離さ
れた、首部と同一素材の着脱可能なキャップを有するキ
ャップ付き金属容器及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、金属容器、特に金属缶において
は、スリーピース缶とツーピース缶が広く用いられて来
た。スリーピース缶は、底蓋、上蓋及び缶胴部の3つの
部材で構成され、平板を円筒状に曲げ加工し、側壁の継
ぎ目を溶接或いは接着等により接合して缶胴を形成した
後、底蓋と上蓋を缶胴に巻締めして缶とする構造であ
る。これに対して、ツーピース缶は、素材板から缶胴と
缶底を一体化したカップ状の缶体を絞り−しごき加工に
よって形成し、これに上蓋を巻締めて缶とするもので、
2つの部材で構成されていることから、ツーピース缶と
呼ばれている。これらのスリーピース缶やツーピース缶
の金属缶は、上蓋に付けられたタブによって一度開封さ
れれば、再び密封することは困難である。そこで、カッ
プ状素材から絞り、しごき加工により缶体を形成した
後、上蓋の中央部を上方へ突出させて円筒状口部を形成
し、円筒状口部外周面にキャップが着脱できるネジを形
成した、再密閉可能な金属缶(特開昭64−62233
号、特表平10−509095号)等が提案、開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
円筒状口部の外周面にねじを形成した金属缶は、いずれ
もキャップを嵌合、着脱できるものではあるが、開口部
形成のために、端壁の一部を除去してしまうため、材料
の利用率が悪く、更に別途プラスチック製或いは金属製
のキャップを必要とし、結果として金属くずの発生、コ
ストアップにつながり、特に開口部の広口化はそれらの
影響が大きかった。
【0004】本発明は、このような上記問題点を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、円筒状口部の一部を切り取り、切り取った一部を首
部に螺合、嵌合、着脱可能なキャップとすることによっ
て、材料の利用率の向上、コスト低減、省資源化を図っ
たキャップ付き金属容器及びその製造方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、少なくとも肩部と首部が一体成形されたキ
ャップ付き金属容器において、首部から切り離した、同
一素材のキャップを上記首部に嵌合することを特徴とす
るキャップ付き金属容器が提供される。また、本発明に
よれば、首部及びキャップをねじによって嵌合すること
を特徴とするキャップ付き金属容器が提供される。さら
に、キャップがタブ付きキャップであることを特徴とす
るキャップ付き金属容器が提供される。
【0006】また、キャップ付き金属容器の製造方法に
おいて、金属板素材から端壁と側壁から成るカップに成
形する工程と;端壁を1回乃至必要に応じて数回の絞り
加工を行い、肩部と円筒状突部に成形する工程と;円筒
状突部の側壁部を切断し、首部とキャップ素材に分割す
る工程と;首部の外径をキャップ素材の内径よりも相対
的に小さくする工程と;首部の上端をカール、又は折り
返しをつける工程とを含むことを特徴とするキャップ付
き金属容器の製造方法が提供される。更に首部の外径を
キャップ素材の内径よりも相対的に小さくする工程が、
首部に少なくとも一回以上のネッキングを行うことを特
徴とするキャップ付き金属容器の製造方法が提供され
る。更に円筒状突部の成形工程前に、タブ付きキャップ
用のスコア加工を施す工程を含むことを特徴とするキャ
ップ付き金属容器の製造方法が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下詳細に説明する。本発明に用いる金属素材は、例えば
ブラックプレート(表面未処理鋼板)、表面処理鋼板、
或いはアルミニウム板の如き軽金属板が全て使用され
る。表面処理鋼板の適当な例は、リン酸処理及び/又は
クロム酸処理等の化学処理を行った鋼板;電解クロム酸
処理鋼板等の化成処理を行った鋼板;錫メッキ鋼板、亜
鉛メッキ鋼板、ニッケルメッキ鋼板、アルミ二ウムメッ
キ鋼板等のメッキ処理鋼板を挙げることができる。ま
た、錫メッキ鋼板は、電解メッキを施したままのノーリ
フロー板(マット板)でもよいし、電解メッキ後溶融処
理を行ったリフロー板(ブライト板)でもよい。また、
アルミニウムまたはアルミニウム合金から成るアルミニ
ウム板は、特に制限はないが、通常金属缶に用いられる
3004系アルミニウム合金や5052系アルミニウム
合金、5081系アルミニウム合金等種々のアルミニウ
ム合金が使用できる。
【0008】金属板の厚みは、金属の種類、用途、或い
はサイズによっても相違するが、一般に0.10乃至
0.50mmの厚みを有するのがよく、この内でも表面
処理鋼板の場合には、0.10乃至0.30mmの厚
み、また軽金属板の場合には0.15乃至0.40mm
の厚みを有するのがよい。
【0009】さらに、これらの金属素材に樹脂を被覆し
て使用しても良い。熱可塑性樹脂としては、皮膜物性や
加工性,更には耐食性の点で、熱可塑性ポリエステル乃
至共重合ポリエステル、そのブレンド物、或いはそれら
の積層体をあげることができる。エチレンテレフタレー
ト単位を主体とするポリエステルが特に好適である。
【0010】上記熱可塑性樹脂には、金属板の色を隠蔽
する目的で無機フィラー(顔料)を含有させることがで
きる。また、この熱可塑性樹脂にはそれ自体公知の配合
剤、例えば非晶質シリカ等のアンチブロッキング剤、各
種帯電防止剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を公
知の処方に従って配合することができる。
【0011】金属板への樹脂被覆の形成は、任意の手段
で行うことができる。例えば、押出コート、キャストフ
ィルム、二軸延伸フィルム等により行うことができる。
【0012】即ち、従来の絞り缶、絞り−しごき缶、あ
るいは絞り−引伸ばし成形−しごき缶の製造に使用され
ている金属素材は全て使用できる。
【0013】以下、図面に基づいて本発明の具体例をね
じ付きキャップの場合について説明する。図1は、本発
明のキャップ付き金属容器の全体を表したもので、キャ
ップ付き金属容器1は胴部2,肩部3、首部4,キャッ
プ5,底部6及び底蓋7から構成されている。
【0014】胴部2は、絞り−しごき加工によって胴部
2より直径が小さい首部4へテーパ状の肩部3を経て継
ぎ目なしに接続している。首部4には、ねじ8が施され
ている(図2)。首部4の上端部は、カール10又は折
り返しがつけられ、キャップとの密封性の保持及びこの
容器を取り扱う者の保護の役目をしている。
【0015】キャップ5は、首部4の側壁部26を所定
の長さに切断して形成されている。即ち、キャップ5
は、従来は他の材料から作られ、首部の先端部を切除し
て開口部を形成させていた。本発明のキャップ5は首部
4の一部分を捨てないでキャップ5として適用するもの
である。キャップ5のねじ9は、首部4のねじ8と螺合
するように施される。キャップ5には、ねじ付きキャッ
プ(スクリューキャップ)をはじめとして、王冠、ツイ
ストオフキャップ、ピルファプルーフキャップ、タブ付
きキャップ等各種キャップを適用することができるが、
特にねじ付きキャップを適用した場合には、再密封(リ
シール)ができるので、一度に飲み切らなくても、使い
切らなくてもよく、持ち運びにも便利である。勿論この
キャップは、内容物の密封時においては、ライナー等が
付設され、密封性が保持されるようになっている。尚、
胴部2の底部6は、底蓋7を通常の二重巻締めや接着で
形成する。
【0016】図3は、テーパ状の肩部3以外の他の例を
示したもので、図3(a)は、肩部を内方に湾曲させて
細長とした形状、(b)は、肩部を外方に円弧状とした
形状、(c)は、肩部を水平状とした形状である。
【0017】図4は、本発明の金属容器に適用される首
部の上端部における開口部の大きさの例を示したもの
で、図4(a)は広口、(b)は中口、(c)は細口の例で
ある。
【0018】図5乃至図6は本発明の金属容器の他の例
を示し、図5は、金属容器を上部体11と底付き下部体
12で構成し、両者を接着剤等を介して接合したもので
ある。この場合は、下部体12は絞り−しごき加工等に
よって底付き筒状体を成し、上端部をネッキングしてそ
の外面に接着剤を塗布、貼着して、上部体11と接合さ
れるものである。図6に示す例は、上部体11と絞り−
しごき加工等によって底付き筒状体から成る下部体12
は二重巻締めした場合である。接合部13の位置は、図
5に示すような胴部間、図6に示すような胴部と肩部の
境界であってもよい。
【0019】本発明の金属容器における首部とキャップ
の嵌合は、首部4及びキャップ5のねじ加工の代わりに
他のねじ部材を首部4及び/又はキャップ5に嵌着させ
てもよい。図7は、首部4にねじ部材14を嵌着させた
例であり、図8は、キャップ5にねじ部材15を嵌着さ
せた例である。ねじ部材14,15は、廃棄の点から金
属製が好ましいが、プラスチック製であってもよい。
【0020】図9は、キャップをタブ付きキャップとし
た例を示したものである。キャップの天面19からスカ
ート部20にかけてスコア16が施されている。スコア
16のスカート部20における終端部22にはノッチ1
8が形成され、タブ21の連結部22がノッチ18間の
スカート部20に固定されている。尚、タブ21は、金
属、プラスチックのいずれでも良い。
【0021】次に、本発明のキャップ付き金属容器の製
造方法について、図10を参照して説明する。(1)ま
ずアルミニウム板、表面処理鋼板等の金属板、或いは樹
脂被覆金属板を打ち抜いて、1回乃至必要に応じて数回
の絞り成形及びしごき成形によりカップ状に成形する。
カップは端壁23及び側壁24から成る。(2)(3)
次いでこのカップの端壁23を1回乃至数回の絞り成形
を行い、端壁23から継ぎ目なしに接続する円筒状突部
25を成形する。円筒状突部25はキャップを螺合する
ためにそこに成形すべきねじを考慮して充分な長さ及び
適当な径でなければならない。(4)次に円筒状突部2
5の側壁部26を所定のキャップになり得る位置で切断
し、首部4とキャップ素材27に分割する。(5)次い
で、首部4の外径をネッキング加工により縮径する。こ
の縮径は、キャップ素材27の内径よりも相対的に小さ
くするものでキャップと螺合させるためのものである。
この場合、首部4の外径はそのままで、キャップ素材2
7の径を拡張してもよい。(6)次いで首部4の上端部
をカーリング10又は折り返す加工を施す。カールは外
方にカールするように図示されているが、用途に応じて
内方にカールしても良い。(7)次に首部4にねじ加工
を施す。ねじ加工は回転押圧成形又はプレス成形により
行う。次に円筒状突部25から切り取られたキャップ素
材27に首部4と同様の方法でねじ加工を施し、首部4
のねじに螺合するねじをキャップ素材27に付設させ、
ねじ付きキャップを形成する。このねじに関しては、首
部4及びキャップ素材27のねじ加工の代わりに他のね
じ部材14,15を首部4及び/又はキャップ5に嵌着
させてもよい(図7、図8)又(6)のカーリングまた
は折り返し加工は、(7)のねじ加工の後に行っても良
い。
【0022】以上は本発明の金属容器の製造方法をキャ
ップをねじ付きキャップ(スクリューキャップ)とした
例について述べたが、次にキャップをタブ付きキャップ
とした例について図11を参照して説明する。スコア1
6の成形は、円筒状突部25をキャップ素材27と首部
4に分離する径とする絞り成形前に常法に従って行う。
具体的には、金属板、カップ、又は円筒状突部25を成
形する途中工程品のいずれかに、図示しないが、スコア
ダイとスコアアンビルを用いて押圧成形を行いスコア1
6を形成する。更に図11のスコア終端部17を打ち抜
き、図9のようにノッチ18を形成しても良い。
【0023】次いで、この円筒状突部25を首部4とキ
ャップ素材27に分割し、キャップ素材27を通常の手
段でノッチ18を形成し、タブ21をリベットでかしめ
て図9に示すようなタブ付きキャップに形成する。ま
た、タブ21がプラスチックの場合はインジェクション
成形で固定される。更に、このタブ付きキャップの内側
には、密封を行うためのライナー乃至はガスケットが設
けられる。
【実施例】 以下に実施例を挙げて本発明を説明する
が、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
【0024】
【実施例1】(1)厚さ0.26mm、引張強さ31k
gf/mmのアルミニウム合金板(A3004H1
9)の両面に厚さ0.020mmのポリエステル系フィ
ルムを熱接着することによって作成されたラミネート板
を、直径175mmの円形ブランクに打ち抜き、常法に
より、直径101mm、深さ50mmの浅絞りカップを
作成した。このカップを特開平9−253772号に開
示されるような薄肉化再絞り成形を二度行い、直径66
mm、高さ170mmで平底を有するカップを作成し
た。 (2)続いて、このカップの平底を絞り加工し、外径4
8mm、長さ40mmの円筒状突部を形成した。 (3)次に円筒状突部を切断し、長さ18mmのキャッ
プ素材と長さ22mmの首部を形成した。このとき、キ
ャップ素材の内径は47.2mmであった。 (4)次に首部をネッキングし、首部の外径を47mm
とした。 (5)次に首部の開口端部から約5mmをネッキング、
及びカール加工した。 (6)直径約15mmの小ロールを首部内周に配し、首
部外周に最小内径47mmの成形ダイを配して、1inch
/8回転の割合で小ロールを移動しながら回転押圧成形
し、首部にねじ部を形成した。 (7)直径約15mmの小ロールをキャップ素材内周に
配し、キャップ素材外周に最小内径48mmの成形ダイ
を配して、1inch/8回転の割合で小ロールを移動しな
がら回転押圧成形し、キャップ素材にねじ部を形成し
た。 (8)最後に底蓋を二重巻締めして金属容器とした。こ
うして、キャップ付き金属容器を得た。
【0025】
【実施例2】(1)実施例1と同様の条件で直径66m
m、高さ170mmの平底を有するカップを作成した。 (2)続いて、このカップの平底を絞り加工し、更に二
度再絞り加工を行い、外径27mm、長さ40mmの円
筒状突部を形成した。 (3)次に円筒状突部を切断し、長さ18mmのキャッ
プ素材と長さ22mmの首部を形成した。このとき、キ
ャップ素材の内径は26.2mmであった。 (4)次に首部をネッキングし、首部の外径を26mm
とした。 (5)直径約15mmの小ロールを首部内周に配し、首
部外周に最小内径26mmの成形ダイを配して、1inch
/8回転の割合で小ロールを移動しながら回転押圧成形
し、首部にねじを形成した。 (6)直径約15mmの小ロールをキャップ素材内周に
配し、キャップ素材外周に最小内径27mmの成形ダイ
を配して、1inch/8回転の割合で小ロールを移動しな
がら回転押圧成形し、キャップ素材にねじ部を形成し
た。 (7)最後に底蓋を二重巻締めして金属容器とした。こ
うして、キャップ付き金属容器を得た。
【0026】
【実施例3】厚さ0.18mm、引張強さ50kgf/
mmのティンフリースチール(電解クロム酸処理鋼
板)の両面に厚さ0.020mmのポリエステル系樹脂
フィルムを熱接着することによって作成されたラミネー
ト板を用いる以外は実施例1と同様にして、キャップ付
き金属容器を得た。
【実施例4】
【0027】厚さ0.34mm、引張強さ31kgf/
mmのアルミニウム合金板(A3004H19)を直
径140mmの円形ブランクに打ち抜き、常法により、
直径85mm、深さ40mmの浅絞りカップを作成し
た。このカップを一度の再絞り成形と三度のしごき成形
により、直径66mm、高さ170mmで平底を有する
絞り−しごき缶(DI缶)を作成した。この平底カップ
を用いる以外は実施例1と同様にして、キャップ付き金
属容器を得た。
【実施例5】
【0028】(1)厚さ0.26mm,引張強さ31k
gf/mmのアルミニウム合金板(A3004H1
9)の両面に厚さ0.020mmのポリエステル系フィ
ルムを熱接着することによって作成されたラミネート板
を直径175mmの円形ブランクに打抜き,常法によ
り,直径101mm,深さ50mmの浅絞りカップを作
成した。このカップを特開平9−253772号に開示
されるような薄肉化再絞り成形を2度行い,直径66m
m,高さ170mmで端壁を有するカップを作成した。
(2)次に,端壁にスコアアンビルとスコアダイを用い
て,押圧成形によりスコアを形成した。(3)続いて,
このカップの端壁を絞り加工し,更に2度再絞り加工を
行い外径32mm,長さ22mmの円筒状突部を形成し
た.(4)次に円筒状突部を切断し,長さ7mmのスコ
ア付きキャップ素材と長さ15mmの首部を形成した。
この時,キャップ素材の内径は31.2mmであった。
(5)次に首部を2回ネッキングし,首部の外径を2
6.9mmとした。(6)次に首部の開口端部をカール
半径1.2mmでカール加工した。この時,カール部外
径は31mmであった。(7)次にスコア付きキャップ
素材のスカート部に常法によりノッチ及びリベットを形
成した後,アルミ製のタブをかしめてタブ付きキャップ
を得た。(8)底蓋を二重巻き締めした。こうしてアル
ミ製金属容器とタブ付きキャップを得た。
【0029】
【発明の効果】本発明のキャップ付き金属容器によれ
ば、首部から切り離した同一素材のキャップ素材をキャ
ップとして用いるため使用材料のロスが少なく、その利
用率が高くなると共にコストダウンが可能となる。特に
使用材料が多くなる傾向の開口部が大径の金属容器にお
いて有効となる。また、本発明のキャップ付き金属容器
の製造方法によれば、上記した首部から切り離した同一
素材のキャップ素材をキャップとして用いる金属容器
を、極めて容易に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るキャップ付き金属容器の一例を
示す図である。
【図2】 本発明に係る容器の首部とキャップにねじを
付設した図である。
【図3】 本発明に係る容器の肩部の例を示す図であ
る。
【図4】 本発明に係る容器の首部及びキャップの大き
さの例を示す図である。
【図5】 本発明に係る容器の上部体と下部体を接合し
た例を示す図である。
【図6】 本発明に係る容器の上部体と下部体を接合し
た他の例を示す図である。
【図7】 本発明に係る容器の首部にねじ部材を嵌着
し、キャップにはねじを付設した図である。
【図8】 本発明に係る容器のキャップにねじ部材を嵌
着し、首部にはねじを付設した図である。
【図9】 本発明に係る容器のタブ付きキャップを例を
示す図である。
【図10】 本発明に係る容器の製造方法に関する工程
を示す図である。
【図11】 本発明に係る容器のスコアを施した例を示
す図である。
【符号の説明】
1 キャップ付き金属容器 2 胴部 3 肩部 4 首部 5 キャップ 6 底部 7 底蓋 8 首部ねじ 9 キャップ部ねじ 10 カール部 11 上部体 12 底付き下部体 13 接合部 14 首部ねじ部材 15 キャップ部ねじ部材 16 スコア 17 スコア終端部 18 ノッチ 19 天面 20 スカート部 21 タブ 22 連結部 23 端壁 24 側壁 25 円筒状突部 26 側壁部 27 キャップ素材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B21D 51/50 B21D 51/50 B65D 41/32 B65D 41/32 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも肩部と首部が一体成形されたキ
    ャップ付き金属容器において、首部から切り離した同一
    素材のキャップを上記首部に嵌合したことを特徴とする
    キャップ付き金属容器。
  2. 【請求項2】首部及びキャップをねじによって嵌合する
    ことを特徴とする請求項1記載のキャップ付き金属容
    器。
  3. 【請求項3】キャップがタブ付きキャップであることを
    特徴とする請求項1記載のキャップ付き金属容器。
  4. 【請求項4】キャップ付き金属容器の製造方法におい
    て、金属板素材から端壁と側壁から成るカップに成形す
    る工程と;端壁を1回乃至必要に応じて数回の絞り加工
    を行い、肩部と円筒状突部に成形する工程と;円筒状突
    部の側壁部を切断し、首部とキャップ素材に分割する工
    程と;首部の外径をキャップ素材の内径よりも相対的に
    小さくする工程と;首部の上端をカール又は折り返す工
    程と;を含むことを特徴とするキャップ付き金属容器の
    製造方法。
  5. 【請求項5】首部の外径をキャップ素材の内径よりも相
    対的に小さくする工程が、首部に少なくとも一回以上の
    ネッキングを行うことを特徴とする請求項4記載のキャ
    ップ付き金属容器の製造方法。
  6. 【請求項6】円筒状突部の成形工程前に、タブ付きキャ
    ップ用のスコア加工を施す工程を含むことを特徴とする
    請求項4記載のキャップ付き金属容器の製造方法。
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