JP2007157641A - コネクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コネクタ嵌合時に良好な作業性を確保し、コスト高となるのを抑える。
【解決手段】コネクタ装置は、箱形のケーシング50と、ケーシング50内に組み付けられて、初期位置と終端位置とを変位可能な雌ハウジング30と、操作部72を備えて枠状をなし、ケーシング50に対して操作部72とケーシング50との間に隙間をあけて配される後退位置とそこから押し込まれて隙間をつめる進出位置とを進退可能に組み付けられるスライド部材70とを備える。雌雄の両ハウジング10,30の嵌合動作が開始される前、スライド部材70の操作部72とケーシング50との間に形成された嵌合空間91にプロテクタ90が挿入される。プロテクタ90によって、スライド部材70は後退位置に保持され、雌ハウジング30は初期位置に保持される。
【選択図】図7

Description

本発明は、コネクタ装置に関する。
特許文献1に開示されたコネクタ装置は、互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングを備え、このうち、一方のコネクタハウジングがケーシング内に収容されている。そして、ケーシング内に上方から他方のコネクタハウジングが進入することにより、両コネクタハウジングが係合するとともに、一方のコネクタハウジングがケーシングとの間に形成されたカム機構によって他方のコネクタハウジング側(側方)へ相対変位し、さらに他方のコネクタハウジングがケーシング内に完全挿入されることによって、両コネクタハウジングが正規嵌合されるようになっている。したがって、このコネクタ装置は、両コネクタハウジングを接近させる方向を略90度変換して両コネクタハウジングの嵌合方向となすところに特徴があるといえる。
特開2000−286015公報
ところで、コネクタが多極化した場合に、嵌合助勢手段としてレバーを利用することにより、作業上の負担を軽減したいという要請がある。そうすると、上記したコネクタ装置を改良して、他方のコネクタハウジングにカム部を設けるとともに、ケーシングにレバーを回動可能に取り付け、このレバーにカム部と係合可能なカム受け部を設ける必要がある。
さらに、ケーシングに対してスライド部材を進退可能に取り付け、レバーの回動中心から離れた位置にスライド部材を係合させ、スライド部材の押し込み操作によってレバーが回動可能なようにすると、レバーが摘み難い奥まったところに配置されているという事情があっても使用できるので、より有用である。しかし、コネクタ装置をこのような構造に改良すると、両コネクタハウジングの嵌合操作を開始する前に、ケーシングに対する一方のコネクタハウジング及びスライド部材の相対位置が変動する可能性がある。
そうすると、作業現場においてスライド部材等が初期状態にあるか否かを検査するための検査装置を導入する必要があり、設備コストが高くつくという問題がある。また、仮に、スライド部材等がすでに押し込まれた状態になっていると、作業現場においてスライド部材等を元の初期状態に戻す作業が必要となるため、両コネクタハウジングの嵌合操作を迅速に始めることができないという問題もある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コネクタの嵌合操作を行う場合に良好な作業性を確保し、さらにコスト高となるのを抑えることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、箱形をなしてその側壁にガイドカム溝を有するケーシングと、前記ケーシング内に組み付けられ、前記ガイドカム溝に係合案内されるガイドカム部を有して初期位置と終端位置とを変位可能とされ、前記終端位置にて前記ケーシング内に挿入された第1のコネクタハウジングに正規嵌合される第2のコネクタハウジングと、操作部とその両端から突出する板状のスライド装着部とを備えて枠状をなし、前記ケーシングに対して前記スライド装着部が係合した状態で前記操作部と前記ケーシングとの間に隙間をあけて配される後退位置とそこから押し込まれて前記隙間をつめる進出位置とを進退可能に組み付けられるスライド部材と、前記スライド部材と前記ケーシングのいずれか一方側に回動可能に装着されるとともに、その回動中心から離れた位置にて他方側に係合支持され、かつ、前記第1のコネクタハウジングに設けられたカム部に係合可能なカム受け部を有するレバーとを備え、前記スライド部材を前記後退位置から前記進出位置へと押し込むことにより、前記レバーを回動させて前記カム部と前記カム受け部とのカム作用によって前記第1のコネクタハウジングを前記ケーシング内に深く挿入させるとともに、この第1のコネクタハウジングと係合状態にある前記第2のコネクタハウジングを、前記ガイドカム部と前記ガイドカム溝とのガイド作用によって前記初期位置から前記終端位置へと相対変位させて、両コネクタハウジングを正規嵌合させるようになっており、さらに、前記第1のコネクタハウジングが前記ケーシング内に挿入される前の状態で、前記操作部と前記ケーシングとの間に形成された前記隙間に、プロテクタが挿入され、このプロテクタが前記操作部と前記第2のコネクタハウジングとに当接することにより、前記スライド部材が前記後退位置に移動規制状態で保持されるとともに、前記第2のコネクタハウジングが前記初期位置に移動規制状態で保持される構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記プロテクタは、前記隙間に挿入されることで前記操作部と前記第2のコネクタハウジングとの間に突っ張り状態で嵌め込まれるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記スライド部材には取付面に固定された保持部材が挿入される挿入空間が開口して形成され、前記スライド部材は、前記後退位置にて前記保持部材によって係合保持されるようになっており、かつ、前記プロテクタは、前記隙間に挿入されることで前記挿入空間の開口を塞ぐ挿入規制部を備えているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記スライド部材における前記操作部には、前記後退位置にて取付面に固定された保持部材に係合保持可能なロック部が露出状態で形成されており、前記プロテクタは、前記隙間に挿入されることで前記ロック部の露出面を被覆する保護部を備えているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
ケーシングに対して第2のコネクタハウジングを初期位置に配するとともに、ケーシングに対してスライド部材を後退位置に配し、その状態で、スライド部材の操作部とケーシングとの間に形成される隙間にプロテクタを挿入する。その後、このプロテクタ付きのコネクタ装置を両コネクタの嵌合操作を行う作業現場へ搬送する。プロテクタの装着に伴い、スライド部材が後退位置に移動規制状態で保持されるとともに第2のコネクタハウジングも初期位置に移動規制状態で保持されるため、作業現場では、プロテクタを外したあと迅速に両コネクタの嵌合操作を始めることができる。また、プロテクタの装着によって第2のコネクタハウジングとスライド部材(以下、可動部材という)が初期状態にあることが保障されるので、可動部材の位置を確認するための検査装置を別途必要とせず、設備コストが高くつくのを抑えることができる。さらに、搬送時に外力を受けても可動部材がケーシングに対して不用意に動き出す事態を回避できる。
<請求項2の発明>
プロテクタが操作部と第2のコネクタハウジングとの間に突っ張り状態で嵌め込まれているから、可動部材にプロテクタとの係合構造を別に設ける必要がなく、また、可動部材を傷付けることもなく、プロテクタを簡単に挿入することができる。
<請求項3の発明>
スライド部材が後退位置にて取付面に固定された保持部材によって係合保持されるようになっており、プロテクタがスライド部材における保持部材の挿入空間の開口を塞ぐ挿入規制部を備えているので、作業現場においてプロテクタが装着されている限り、保持部材に取り付けることができない。したがって、作業者は、プロテクタを外したあと保持部材に取り付けることを義務付けられ、作業手順を順守させられる。その結果、不正規状態で保持部材に取り付けられる事態を回避できる。
<請求項4の発明>
スライド部材の操作部には取付面に固定された保持部材に係合保持可能なロック部が露出状態で形成されているので、両コネクタの嵌合操作を開始する前に、外力を受けることによってロック部が破損されることが懸念される。しかるに請求項4の発明によれば、ロック部の露出面がプロテクタの保護部によって覆われているから、両コネクタの嵌合操作を開始する前に、ロック部が破損される事態を防止できる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図15によって説明する。本実施形態に係るコネクタ装置は、雄ハウジング10(本発明の第1のコネクタハウジングに相当する)と、雄ハウジング10に嵌合可能な雌ハウジング30(本発明の第2のコネクタハウジングに相当する)と、両ハウジング10,30を収容可能なケーシング50と、ケーシング50に対して進退可能に取り付けられるスライド部材70と、両ハウジング10,30の嵌合動作を助勢するレバー20と、ケーシング50とスライド部材70との間に挿入可能なプロテクタ90とを備えている。なお、以下の説明において前後方向については両ハウジング10,30の嵌合面側を前方とし、上下方向については図1を基準とする。
自動車のダッシューボードの裏面(取付面F)側には可動側のモジュールM1が設けられてそこに雌ハウジング30が移動可能に配され、これと対向するエンジンルーム側の取付面Bには待受側のモジュールM2が設けられてそこに雄ハウジング10が固定される。可動側のモジュールM1は、雌ハウジング30、ケーシング50、スライド部材70、レバー20、プロテクタ90により構成され、使用に際してプロテクタ90が取り外される。
両ハウジング10,30の嵌合機構については後に詳述するが、簡単に説明すると、雌ハウジング30とスライド部材70が装着されたケーシング50からプロテクタ90を外したあとスライド部材70をエンジンルーム側へ押し込むことにより、押し込み途中でケーシング50内に雄ハウジング10を挿入するとともにカム機構によってその押し込み方向と略直交する方向に両ハウジング10,30を接近させ、さらなる押し込み操作によって両ハウジング10,30を正規嵌合状態に至らすというものである。
雌ハウジング30は、合成樹脂材によって略ブロック状に形成され、図示しない雌端子金具を収容可能な複数のキャビティ31を有している。雌ハウジング30の上面には、図14に示すように、左右一対の突部32が形成されている。両突部32は、雄ハウジング10側に設けられたムービングプレート11と係合することにより、後退位置にあるムービングプレート11を元位置へ連れ戻すようになっている。
雌ハウジング30の両側面には、側方から見ると多角形状をなす左右一対のガイドカム部33が突設されている。両ガイドカム部33は、ケーシング50側に形成されたガイドカム溝51に嵌入してこのガイドカム溝51の延び方向に移動可能とされ、その上下両面が互いに平行に配されて両ガイドカム溝51の両側縁に面当り状態で摺動することにより、ガイドカム部33を支点とする雌ハウジング30の揺動回転を規制している。そして、雌ハウジング30は、ガイドカム部33がガイドカム溝51の一端側に位置する初期位置と、同ガイドカム部33がガイドカム溝51の他端側に位置する終端位置との間を変位可能とされており、終端位置にて雄ハウジング10と正規嵌合されるようになっている。雌ハウジング30の両側面の前端上部には、左右一対の仮保持部34が突設されている。両仮保持部34がケーシング50側に形成された仮保持受け部52に係合することで、雌ハウジング30が初期位置に留め置かれるようになっている。
雄ハウジング10は、合成樹脂材により形成され、図示しない雄端子金具を収容可能な端子収容部12とその前面から前方へ突出する筒状のフード部13とを備えている。雄ハウジング10の上面にはレール部14が形成されており、このレール部14に対して取付面Bから突設された取付部材15が前後方向にスライド装着されることで、雄ハウジング10が取付部材15を介して取付面Bに固定されるようになっている。雄ハウジング10の両側面には、左右一対のカム部16が突設されている。両カム部16は、それぞれ略円柱状をなし、ケーシング50側に形成されたカム通し溝53に進入して移動案内されたあとレバー20側に形成されたカム受け部21と係合する。そしてレバー20の回動操作に伴ってカム部16はカム受け部21に沿って相対変位し、これによりカム作用が発揮されて両ハウジング10,30の嵌合動作が進行するようになっている。
雄ハウジング10の両側面の後端には、左右一対のガイド突起17が突設されている。両ガイド突起17がケーシング50側に形成されたガイド溝54に進入して移動案内されたあとレバー20側に形成された弾性係止片22と係合して、この弾性係止片22を係止解除方向へ撓み変形させる。また、雄ハウジング10の下面には略山型の検知部18が突設されている。検知部18は、下端側へ行くにつれ幅を狭める形態とされ、そのテーパ面によってケーシング50の上面開口部55へ円滑に誘い込まれるようになっている。
フード部13には雄端子金具のタブが突出状態で配されている。フード部13の上壁には下方を開放させた押さえ部19が形成されており、この押さえ部19の内側で雌ハウジング30の上面を押さえ付けた状態で雄ハウジング10側へ雌ハウジング30を引き寄せるようになっている。また、フード部13内には、合成樹脂材により板状をなすムービングプレート11が組み付けられている。ムービングプレート11は、両ハウジング10,30の嵌合開始前は雄端子金具の先端前方にあってタブを保護し、両ハウジング10,30が嵌合されると雌ハウジング30により押されてタブを貫通させつつ後退するようになっている。
ケーシング50は、合成樹脂製であって、前後両面、上面前半部、及び下面後半部を開放させたボックス状をなし、その上面前半部における上面開口部55を通して上方から雄ハウジング10を受け入れ可能とされ、かつ、その下面後半部における下面開口部56を通して下方から雌ハウジング30を受け入れ可能とされる。ケーシング50の両側壁の外側面には、図14に示すように、上下方向の全域に亘って延びる左右一対ずつのスライド部材ガイド部57が突設されており、このスライド部材ガイド部57に沿ってスライド部材70の移動操作が案内されるようになっている。ケーシング50のうち、後面開口部を挟んだ両側位置であってスライド部材ガイド部57と対応する位置には、左右一対のケースロック受け部58が突設されている。
そして、ケーシング50の両側壁には、雌ハウジング30側のガイドカム部33と係合可能なガイドカム溝51が所定方向に延出しかつ板厚方向に貫通して形成されている。ガイドカム溝51は、ケーシング50の両側壁の後半部にあって前下がりの直線状をなし、この直線に沿って雌ハウジング30が前方へ移動することで雄ハウジング10側へ接近するようになっている。ケーシング50の両側壁のうち、ガイドカム溝51よりも上方には、略コの字の切り込みによって内外に撓み変形可能とされた仮保持受け部52が形成されている。仮保持受け部52の先端部には、ケーシング50の内側へ向けて突出することで雌ハウジング30側の仮保持部34と係合可能な仮保持突起59が形成されている。雌ハウジング30は、仮保持部34と仮保持突起59との係合によって初期位置に留め置かれた状態から雄ハウジング10との係合に伴って下方へ押圧され、これによって仮保持受け部52が外側へ撓み変形して仮保持突起59が仮保持部34との係合状態を解除することで、その前方移動が許容される。
また、ケーシング50の両側壁の外側面には、ガイドカム溝51よりも前方に、レバー装着部61が略円形に凹設されている。そして、このレバー装着部61の中心部には、レバー20を回動可能に支持する略円柱状の支持ピン62が同軸で立設されている。レバー20は支持ピン62を支点として回動可能となっている。ケーシング50の両側壁のうち、支持ピン62よりも鉛直上方には、上下方向に延出してケーシング50の上端縁に開口するカム通し溝53が形成されている。このカム通し溝53には、レバー20が回動初期位置にあるときにレバー20のカム受け部21の入り口が臨んでいる。そしてカム通し溝53には上方から雄ハウジング10側のカム部16が進入し、さらにこのカム部16がカム受け部21の入り口に進入するようになっている。
また、ケーシング50の両側壁の内側面には、カム通し溝53と並んでガイド溝54が凹設されている。ガイド溝54の溝縁部には、レバー20側に形成された弾性係止片22が係合してレバー20を回動初期位置に留め置くようになっている。そしてガイド溝54には上方から雄ハウジング10側のガイド突起17が進入して弾性係止片22による係止状態を解除し、もってレバー20の回動操作を許容するようになっている。
レバー20は、合成樹脂製であって、板状のアーム部23を備えている。アーム部23の内側面には、厚み寸法を増大させて円盤状をなす部分が含まれており、ここが上記したレバー装着部61に摺動可能に嵌め込まれる。そして、アーム部23の内側面には、図1に示すように、所定方向に湾曲して延びるカム受け部21が凹設されており、その近傍に、支持ピン62に嵌合可能な略円形の支持受け部24が凹設されている。
アーム部23の周縁部には、同周縁部に沿うようにして弾性係止片22が片持ち状に延出して形成されている。弾性係止片22は、内外に撓み変形可能とされ、その先端部(自由端部)がガイド溝54の溝縁部に係合した状態からガイド突起17により押圧されることで外側へ拡開変形されて、先端部がカイド溝54から抜け出るようになっている。アーム部23のうち、支持受け部24から離れた端部外側面には、略円柱状の操作カム部25が突設されている。操作カム部25は、スライド部材70側に形成された操作カム受け部71と係合状態にあり、この操作カム受け部71の形成方向に沿って変位可能とされている。
ところで、レバー20は、支持受け部24と支持ピン62との係合位置を支点、カム受け部21とカム部16との係合位置を作用点、操作カム部25と操作カム受け部71との係合位置を力点とするてこを構成しており、このてこ作用に基づいて回動可能となっている。つまり、カム部16をカム受け部21の入り口に臨ませた状態で、スライド部材70をケーシング50に対し深く挿入すると、操作カム部25が操作カム受け部71に沿って相対的に移動し、これに伴ってレバー20が支持ピン62を中心として回動する。こうしてレバー20が回動すると、カム部16がカム受け部21に沿って相対的に移動し、もって雄ハウジング10がケーシング50に対して下方へ移動して雌ハウジング30を引き寄せつつケーシング50内に正規挿入される。
スライド部材70は、合成樹脂製であって、図7に示すように、操作部72とその両端から突出する左右一対のスライド装着部73とからなり、全体として門型に形成されている。このスライド部材70は、ケーシング50に対して操作部72が隙間をあけて配される後退位置と、同ケーシング50に対して操作部72が隙間をつめて配される進出位置との間を進退可能とされており、後退位置ではコックピット側の取付面Fに固定された保持部材85に保持される。
操作部72は、平板状をなし、雄ハウジング10側の検知部18が突入可能な検知窓74を有している。検知部18は検知窓74から下方へ突出するようになっており、その突出量を視認することで、雄ハウジング10がケーシング50に正規深さで挿入され、ひいては両ハウジング10,30が正規嵌合されたか否かを知ることができる。なお、検知部18は、検知窓74に突入する前に、ケーシング50の下面前半部64に貫設された通し孔63を貫通する。
また、操作部72には、両側に入れられたスリット間にて撓み変形可能とされたロック部75が露出状態で形成されている。ロック部75は、操作部72の一端中央部にその根元を接続させつつ他側へ延びる片持ち状をなし、操作部72の操作面よりも下方へ突出状態で配されている。ロック部75の根元側にはロック爪76が形成され、このロック爪76が保持部材85側に形成されたロック受け部86に係止可能とされ、これによりスライド部材70が保持部材85に保持されるようになっている。そして、ロック部75の先端側にはロック解除操作部77が形成されており、このロック解除操作部77を解除方向へ押圧操作することでロック爪76をロック受け部86から離間させ、ロック状態を解除するようになっている。
スライド装着部73の先端側には段差部78が形成されており、この段差部78の前後両縁がスライド部材ガイド部57に摺動可能となっている。スライド装着部73の段差部78には、レバー20側の操作カム部25と係合可能な操作カム受け部71が横一線上に延出しつつ板厚方向に貫通して形成されている。操作カム部25と操作カム受け部71とが係合状態を保つことでスライド部材70とケーシング50とがレバー20を介して一体的に連結される。そして、操作カム部25と操作カム受け部71とが係合状態を保ちつつ、レバー20が弾性係止片22とカイド溝54の溝縁部との係合に基づいて回動初期位置で回動規制されることにより、スライド部材70が後退位置に留め置かれるようになっている。
スライド装着部73の外側面には、保持部材85と対応する位置に、上下に貫通してトンネル状をなす左右一対の取付箱部79が膨出して形成されている。取付箱部79の内側空間は保持部材85の先端部を挿入可能な挿入空間81として構成されている。この取付箱部79の挿入空間81は、図15に示すように、行くにつれ先窄まりの狭小空間82を有しており、その幅狭となった対向面間に、保持部材85の先端部が進入して圧接保持されるようになっている。スライド部材70が押し込まれると、押し込み過程で保持部材85の先端部が狭小空間82から円滑に抜け出て、スライド部材70と保持部材85との係合状態が解除される。取付箱部79の内底面には、ケーシング50側のケースロック受け部58と係止可能なケースロック部83が撓み変形可能に形成されている。ケースロック部83の先端側(自由端側)にはケースロック突起84が内向きに突設されており、スライド部材70が進出位置に至ると、ケースロック突起84がケースロック受け部58に弾性係止してスライド部材70がケーシング50に抜け止め状態でロックされるようになっている。
保持部材85は、金属板を所定形状に曲げ加工して形成され、図6に示すように、取付板部87とその一端から直角曲げされた固定板部88とからなり、全体として略Lの字をなしている。固定板部88には4つの長孔88Aが貫設されており、これら長孔88Aに図示しないボルト等の固定部材が通されて取付面Fに固定される。取付板部87の両側縁の先端部には左右一対の突出片87Aが形成されており、この突出片87Aが取付箱部79の挿入空間81に進入し、さらに狭小空間82の対向面間に圧入される。また、取付板部87の両側縁には左右一対の弾性片87Bが切り起こしにより形成されている。両弾性片87Bは、スライド部材70が後退位置にあるときに取付箱部79の内壁面に突っ張り状態で弾接される。
取付板部87の略中央部には、スライド部材70側のロック部75と対応する位置に、ロック受け部86が形成されている。ロック受け部86は、取付板部87の基準面から段違いの平面を備えて略門型状をなし、上記した弾性片87Bと同じ側に切り起こしにより形成されている。ロック受け部86には、スライド部材70が後退位置にあるときにロック部75のロック爪76が嵌入可能なロック受け孔86Aが板厚方向に貫通して形成されている。
さて、ケーシング50に雌ハウジング30を組み付けて初期位置に留め置き、さらにケーシング50にスライド部材70を組み付けて後退位置に留め置いた状態で、雌ハウジング30の下面とスライド部材70の操作部72の内面との隙間(以下、嵌合空間91という)には、プロテクタ90が嵌め込まれる。プロテクタ90は合成樹脂材によりキャップ状に形成され、図7から図8にかけて示すように、スライド部材70及びケーシング50の後面開口を通して嵌合空間91に挿入される。そしてこのプロテクタ90は、図12に示すように、操作部72の内縁と当接可能な第1当接面90Aを備え、この第1当接面90Aと反対側に、雌ハウジング30の下面と当接可能な第2当接面90Bを備えるとともに、ケーシング50の下面前半部64と当接可能な第3当接面90Cを備えており、第2当接面90Bと第3当接面90Cとが互いに段違いに配されている。また、プロテクタ90には、図13に示すように、凹角状の凹所99が随所に設けられている。
プロテクタ90の挿入方向後面には、板状の突片92が側方へ張り出して形成されている。突片92は、プロテクタ90が正規挿入されたときに、スライド部材70の後端縁に当て止めされる。そして突片92の後面には、取付箱部79の挿入空間81の入り口を閉止可能な左右一対の挿入規制部93が突設されている。挿入規制部93は、正面から見ると略直角三角形状をなし、図8に示すように、その外側端面が垂直面とされて取付箱部79の切り欠き内縁に当接可能となっている。プロテクタ90を外さないと、図9に示すように、保持部材85が取付箱部79の挿入空間81へ進入できない構造となっている。
また、プロテクタ90の側面には、同プロテクタ90が嵌合空間91に正規挿入されたときに、スライド部材70におけるロック部75の露出面を覆い隠す保護部94が設けられている。保護部94は、上記した突片92の一部を構成してロック部75の根元部75Aに当接可能な基壁94Aと、基壁94Aの前面に接続されてプロテクタ90の挿入方向に沿って延びる2つの対向壁94Bとを備え、両対向壁94B間でロック部75の全体を挟み込むようになっている。そして保護部94の基壁94Aには、ロック部75のロック爪76が進入可能な逃し孔95が厚み方向に貫通して形成されている。プロテクタ90が正規挿入状態にあるときに、ロック爪76が逃し孔95の孔面に引っ掛け状態で係止され、これによりロック部75の撓み動作が規制されるようになっている。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。まず雌雄の両ハウジング10,30を嵌合させるに先立って、可動側のモジュールM1を組み上げる。すなわち、ケーシング50に対して下方から雌ハウジング30を挿入してガイドカム部33をガイドカム溝51に嵌入し、さらに仮保持部34を仮保持受け部52に係止させて、雌ハウジング30を初期位置に留め置く。初期位置における雌ハウジング30は、ガイドカム部33をガイドカム溝51の一端に位置させて、その上面をケーシング50の上面後半部65に当接または近接する位置に引き上げた状態で配される。そして、ケーシング50に対してレバー20を弾性係止片22によって回動初期位置に留め置き、カム受け部21の入り口をケーシング50のカム通し溝53に臨ませる。
また、ケーシング50に対してスライド部材70をレバー20を介して後退位置に留め置き、スライド部材70の操作部72と雌ハウジング30との間に嵌合空間91を保有させる。その状態で、プロテクタ90を、図7に示す矢線方向からスライド部材70及びケーシング50の後面開口を通して嵌合空間91に挿入する。すると、図8に示すように、スライド部材70及びケーシング50の後面開口の全体がプロテクタ90によって閉止されるとともに、スライド部材70の後端縁にプロテクタ90の突片92が載せられて、取付箱部79の挿入空間81の入り口がプロテクタ90の挿入規制部93によって部分的に塞がれる。また、ロック部75の周囲全体がプロテクタ90の保護部94によって被覆されて保護状態におかれる。こうしてプロテクタ90を嵌め付けた可動側のモジュールM1は、両ハウジング10,30の嵌合操作を行う作業現場へ搬送される。搬送中は、雌ハウジング30とスライド部材70の操作部72との間にプロテクタ90が突っ張り状態で配されることで、雌ハウジング30の初期位置からの遊動が規制されるとともに、スライド部材70の後退位置からの遊動が規制される。
作業現場において、待受側のモジュールM2が組み合げられる。すなわち、エンジンルーム側の取付面Bにボルト等の固定部材により固定された取付部材15に対し、雄ハウジング10のレール部14をスライドさせたあと所定位置で移動規制状態にロックして、雄ハウジング10を固定する。また、雄ハウジング10のフード部13にムービングプレート11を仮係止状態で装着する。
一方、可動側のモジュールM1について、図10に示すように、嵌合空間91からプロテクタ90を取り外し、これによって開放された取付箱部79の挿入空間81に対し保持部材85の突出片87Aを挿入して、スライド部材70のロック部75に保持部材85のロック受け部86を弾性係止させる。すると、図1及び図5に示すように、ケーシング50の上面開口部55が雄ハウジング10の下面と所定間隔をあけて対向に配される。このとき作業者が作業手順を誤ってプロテクタ90を外す前に保持部材85に取り付けようとすると、図9に示すように、保持部材85の突出片87Aがプロテクタ90の挿入規制部93に突き当たって挿入空間81への進入動作が規制される。
図1に示す状態から、スライド部材70におけるロック部75のロック解除操作部77を押圧操作してスライド部材70のロック状態を解除するとともに、操作部72の操作面を押圧して、スライド部材70をケーシング50とともに雄ハウジング10側へ移動させる。移動途中で、図2に示すように、雄ハウジング10が上面開口部55からケーシング50内に誘い込まれる。すると、図3に示すように、雄ハウジング10のカム部16がケーシング50のカム通し溝53の溝面に摺動するとともに、雄ハウジング10のガイド突起17がケーシング50のガイド溝54の溝面に摺動する。また、雄ハウジング10の押さえ部19が雌ハウジング30を上方から押さえ付けて雌ハウジング30の仮保持部34による係止状態を解除し、雌ハウジング30がガイドカム溝51に沿って移動する。このときには保持部材85の突出片87Aが取付箱部79の挿入空間81から抜け出ており、ケーシング50に対する雄ハウジング10の挿入作業も完了しているため、その後の作業に支障を来たすことはない。
雄ハウジング10がケーシング50内に深く挿入されると、ガイド突起17がレバー20の弾性係止片22と当接してこれをロック解除方向へ撓み変形させる。このときカム部16は、レバー20のカム受け部21の入り口に進入している。そして雌雄の両端子金具は、それぞれの先端同士を一部ラップさせて接続動作を開始する。
その後、スライド部材70を押し込むと、レバー20の操作カム部25がスライド部材70の操作カム受け部71に沿って相対変位し、レバー20が支持ピン62を中心として図示時計周りに回動する。すると、スライド部材70が後退位置から進出位置へ移動するとともに、雄ハウジング10のカム部16がレバー20のカム受け部21に沿って相対変位し、これに伴って雌雄の両ハウジング10,30の嵌合動作が進行する。そしてスライド部材70の操作部72がケーシング50の下壁に当て止めされる位置に至ると、図4及び図6に示すように、レバー20の回動操作が完了して両ハウジング10,30が正規嵌合される。こうしてスライド部材70が進出位置に至ると、スライド部材70のケースロック部83がケーシング50のケースロック受け部58に弾性係止し、これによりスライド部材70がケーシング50から離脱規制状態にロックされる。
以上のように本実施形態によれば、可動側のモジュールM1において、ケーシング50とスライド部材70の操作部72との間に形成される嵌合空間91にプロテクタ90を挿入することにより、スライド部材70を後退位置に留め置くとともに、雌ハウジング30を初期位置に留め置くようにしたから、両ハウジング10,30の嵌合動作を開始する前に、スライド部材70または雌ハウジング30がケーシング50に対し不用意に動き出すことがない。その結果、スライド部材70が後退位置にあり雌ハウジング30が初期位置にあることが保障されるので、これらの位置確認のための検査装置を別途導入する必要はなく、コスト高になるのを抑えることができる。そして作業現場では、プロテクタ90を外したあと両ハウジング10,30を嵌合動作を迅速に始めることができる。
また、プロテクタ90がスライド部材70の操作部72と雌ハウジング30との間に突っ張り状態で嵌め込まれているから、スライド部材70または雌ハウジング30にプロテクタ90に対する係合構造を別に設ける必要がなく、構造の簡略化を図れる。
さらに、スライド部材70における取付箱部79の挿入空間81の入り口がプロテクタ90の挿入規制部93によって塞がれているから、作業者は、保持部材85にスライド部材70を取り付けるに先立って、プロテクタ90の取り外し作業を行うことを余儀なくされ、図10に示す作業手順を遵守させられる。その結果、スライド部材70が不正規状態で保持部材85に取り付けられる事態を回避できる。
さらにまた、搬送中はスライド部材70におけるロック部75の露出面がプロテクタ90の保護部94によって覆われているので、外力によってロック部75が破損される事態を回避できる。しかも、ロック部75のロック爪76が保護部94の逃し孔95の孔面に引っ掛け状態で係止されるから、ロック部75の不用意な撓み変形動作が確実に規制される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本発明によれば、上記とは逆に、スライド部材にレバーを回動可能に支持させ、ケーシングに操作カム受け部を設けてもよい。
(2)本発明によれば、上記とは逆に、操作カム部を溝状に形成し、操作カム受け部をピン状に形成してもよい。
(3)本発明によれば、可動側のモジュールに雄ハウジングを配し、待受側のモジュールに雌ハウジングを配してもよい。
(4)プロテクタは、少なくとも、スライド部材の操作部とケーシングとの隙間に挿入されることで、スライド部材を後退位置に移動規制状態で保持するとともに、雌ハウジングを初期位置に移動規制状態で保持することが可能な構成であればよく、挿入規制部や保護部を備えることは任意である。
本実施形態において、待受側のモジュールと可動側のモジュールを間隔をあけて対向に配した状態を示す側面図 ケーシングに雄ハウジングが挿入された状態を示す側面図 図2における要部断面図 スライド部材が進出位置に押し込まれて正規嵌合された状態を示す側面図 待受側のモジュールと可動側のモジュールを間隔をあけて対向に配した状態を示す斜視図 ケーシングに雄ハウジングが挿入された状態を示す斜視図 ケーシングとスライド部材の操作部との間に形成された嵌合空間にプロテクタを挿入する前の状態を示す斜視図 嵌合空間にプロテクタを挿入した状態を示す斜視図 プロテクタの挿入規制部によって保持部材の取り付けが規制される状態を示す斜視図 プロテクタを取り外して保持部材がスライド部材の挿入空間に挿入された状態を示す斜視図 プロテクタを装着する前の可動側のモジュールを示す要部断面図 プロテクタを装着した可動側のモジュールを示す要部断面図 プロテクタの前面図 雌ハウジングを装着したケーシングの斜視図 ケーシングに対して後退位置に置かれたスライド部材を示す要部断面図
符号の説明
M1…可動側のモジュール
M2…待受側のモジュール
10…雄ハウジング(第1のコネクタハウジング)
20…レバー
25…操作カム部
30…雌ハウジング(第2のコネクタハウジング)
50…ケーシング
70…スライド部材
72…操作部
73…スライド装着部
75…ロック部
81…挿入空間
85…保持部材
90…プロテクタ
91…嵌合空間
93…挿入規制部
94…保護部

Claims (4)

  1. 箱形をなしてその側壁にガイドカム溝を有するケーシングと、
    前記ケーシング内に組み付けられ、前記ガイドカム溝に係合案内されるガイドカム部を有して初期位置と終端位置とを変位可能とされ、前記終端位置にて前記ケーシング内に挿入された第1のコネクタハウジングに正規嵌合される第2のコネクタハウジングと、
    操作部とその両端から突出する板状のスライド装着部とを備えて枠状をなし、前記ケーシングに対して前記スライド装着部が係合した状態で前記操作部と前記ケーシングとの間に隙間をあけて配される後退位置とそこから押し込まれて前記隙間をつめる進出位置とを進退可能に組み付けられるスライド部材と、
    前記スライド部材と前記ケーシングのいずれか一方側に回動可能に装着されるとともに、その回動中心から離れた位置にて他方側に係合支持され、かつ、前記第1のコネクタハウジングに設けられたカム部に係合可能なカム受け部を有するレバーとを備え、
    前記スライド部材を前記後退位置から前記進出位置へと押し込むことにより、前記レバーを回動させて前記カム部と前記カム受け部とのカム作用によって前記第1のコネクタハウジングを前記ケーシング内に深く挿入させるとともに、この第1のコネクタハウジングと係合状態にある前記第2のコネクタハウジングを、前記ガイドカム部と前記ガイドカム溝とのガイド作用によって前記初期位置から前記終端位置へと相対変位させて、両コネクタハウジングを正規嵌合させるようになっており、さらに、
    前記第1のコネクタハウジングが前記ケーシング内に挿入される前の状態で、前記操作部と前記ケーシングとの間に形成された前記隙間に、プロテクタが挿入され、このプロテクタが前記操作部と前記第2のコネクタハウジングとに当接することにより、前記スライド部材が前記後退位置に移動規制状態で保持されるとともに、前記第2のコネクタハウジングが前記初期位置に移動規制状態で保持されることを特徴とするコネクタ装置。
  2. 前記プロテクタは、前記隙間に挿入されることで前記操作部と前記第2のコネクタハウジングとの間に突っ張り状態で嵌め込まれることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ装置。
  3. 前記スライド部材には取付面に固定された保持部材が挿入される挿入空間が開口して形成され、前記スライド部材は、前記後退位置にて前記保持部材によって係合保持されるようになっており、かつ、前記プロテクタは、前記隙間に挿入されることで前記挿入空間の開口を塞ぐ挿入規制部を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ装置。
  4. 前記スライド部材における前記操作部には、前記後退位置にて取付面に固定された保持部材に係合保持可能なロック部が露出状態で形成されており、前記プロテクタは、前記隙間に挿入されることで前記ロック部の露出面を被覆する保護部を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコネクタ装置。
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