JP2007154144A - 粘着加工シート及び粘着剤付剥離紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気が自然に抜けて膨れず、貼り直しが可能で長期間経過後も跡を残さず、きれいに再剥離することができる、粘着加工シートと両面テープ及び現場施工において、粘着未加工品を容易に粘着加工品にすることができる粘着剤付剥離紙を提供する。
【解決手段】独立した多数の粘着剤が個々に間隔を有し配置され、粘着層の全面に傾斜角度をもって連通した格子柄の溝を形成し、剥離紙と貼設一体で構成する。粘着剤付剥離紙は軽剥離面と重剥離面で成る両面剥離紙に粘着剤をパターン(柄)で塗布する。
【選択図】図2

Description

本発明は粘着加工シートで施工時において容易に空気抜きと貼り直しができ、きれいな仕上がりと優れた作業性を実現して、しかも保温性に優れ、尚且、長期間経過後も簡単に再剥離が可能な粘着加工シート又は、両面テープ及び該粘着加工シートを作るための粘着剤付剥離紙に関する。
従来の粘着加工シート(粘着シート又は両面テープを総称して本発明では粘着加工シートと呼ぶ)は基材に粘着剤が平坦に塗布して形成され、その平坦粘着面に貼設された剥離紙とから構成されていた。そして使用の際は剥離紙を剥して手作業で貼る場合が多かった。(これより1部本発明者の特願2005−261294の説明文を引用したことをお断りします)しかし、こうした従来の粘着加工シートは一旦貼ると強固な粘着力を有するため剥がれなくなり、貼り直しが難しく、更に面積の大きい粘着加工シートは貼り付ける物体の表面との間に空気が入り膨れ(所謂空気膨れ)又、シワが入りきれいに貼れないという欠点があった。こうした問題に対応するため粘着剤を調整(例えば粘着力を弱くするとか再剥離粘着剤を使う)する方法があるが、粘着加工シートや接着物体の伸縮や自重により時間の経過と共に剥がれてしまい根本的な解決に至っていない。そこで1.
特許番号第3660740号 特開平7−310057号公報 特開平10−219204号公報 特開平11−29749号公報 特開平11−29750号公報 特開2000−303030号公報[実用新案文献1]公開実用新案平3−50040号公報などがあるが、いずれも粘着層を非粘着又は、微粘着のマスキング部材やネットで積層被覆又は、埋め込むなどの方法で非粘着部分を形成することで解決しようとしている。又、2. 特許番号第2980423号は基材の発泡体表面をセル構造にして粘着層に凸凹を設け初期の接着面積を小さくしている。3. 特開平9−31421号公報 特開平9−263735号公報 特開平11−116917号公報 国際公開第96/41604号等ではマスキング部材やネットによる被覆の他、粘着剤を塗布しない非粘着部分を設けるとしているが、その具体的な加工方法や非粘着部分の形状及び範囲等が明確に詳しく説明されていない。僅かに本発明者が提案した前述の 第5頁[0016]で、格子状に設けられるものでニス等のアクリル樹脂を印刷したり、既成の樹脂シートを貼り合わすことにより形成されるとだけ述べられているにすぎない。4.粘着シートの初期粘着を小さくして且つ、貼り付け時の空気を自然に抜く方法として[実用新案文献2]実用新案登録第250317号公報 特許番号第3377439号は剥離紙にエンボス加工を施し該剥離紙に粘着剤を充填(塗布)して多数の微小凸部を有し連通する隙間を設けた粘着層を形成した粘着シートが紹介されている。
しかしながら、上述のようなマスキング部材の積層被覆やネットの埋め込む方法は基材が厚みのある発泡体のようなものであれば初期の軽い圧着では貼り直しができ、更に貼り付け時の強い圧着でマスキング部材が発泡体に埋没して強固な接着が可能であるが、一般的に基材として使われる薄い(15μ〜100μ程度のもの)プラスチックフィルムや紙、不織布の場合は粘着剤の厚さがが通常10〜50μ程度で埋没が不可能であり又、積層被覆した場合マスキング部材やネットの厚みが障害になり、圧着しても粘着層が被着体に充分届かずしっかりした接着ができない。又、こうした条件をクリアするため相当薄いマスキング部材やネットが仮に確保できたとしても粘着層へ積層被覆或いは埋め込むという特別な加工は非常に困難であり、特に帯状(巻取り)の粘着加工シートの場合は尚更である。しかもこうした構造の粘着シートは粘着層に厚さのムラが生じ均一にならない。即ち粘着層にマスキング部材やネットが積層被覆されその分厚くなる部分とそうでない部分に高さの相違ができる。又、粘着剤の塗布部分と非塗布部分の構造からなる粘着シートにおいても同じことがいえる。そのため、薄いフィルムや紙を粘着シートとする場合表面に凸凹が現象する。これは剥離紙にエンボスを施し粘着層に微小凸部を有する前述の粘着シート[実用新案文献2]及び
でも同じようなことが考えられる。そのため、こうした粘着シートは印刷適正の確保が難しくきれいな印刷ができない。又、前述の発泡体基材にマスキング部材を積層被覆したもの、発泡体表面をセル状にしたもの、粘着層に微小凸部を有した其々の粘着シートは初期に軽く貼り付けたときは貼り直しが容易にできるが、一度強く圧着してしまうと粘着面積が広がり貼り直しが困難になる。更に長期間経過した場合は経日変化により粘着力が昂進して強固になり剥がれなくなり、跡が残り汚くなる。又、粘着層に微小凸部を形成する製造方法として剥離紙にエンボス加工をする場合、エンボス加工をした後でシリコーン加工をする旨が記述されているが、これだと一般に流通する既成の剥離紙には該加工ができない等の欠点がある。
課題を解決する手段
本発明は上記課題を達成するためになされたものであり、請求項1、及び請求項2、の発明はいずれも独立した多数の粘着剤が個々に間隔を有し配置され、粘着層の全面に連通した溝を形成し(以下全面に連通した溝を形成した粘着層と云う)剥離紙と貼設一体になった粘着加工シート又は、両面テープが構成され又、請求項3は現場施工においてシートと貼り合せ請求項1、の粘着加工シートを実現するために発明された粘着剤付剥離紙である。請求項4は上記、請求項1、又は、請求項2、又は、請求項3、の粘着加工シート又は、両面テープ、又は、粘着剤付剥離紙の空気抜き及び粘着力及び再剥離性等全体のバランスをより最良に実現する粘着層における粘着剤塗布の形、及び連通する溝の柄、及び貼り付け時や撤去時に優れた作業性を発揮する構造について具体的に説明をしている。この多数の独立した粘着剤が個々に間隔を有し配置され、粘着層の全面に連通した溝を形成することにより、空気が自然に抜け、位置を間違えて貼った場合でも貼り直しが可能で、尚且つ、長期間経過後も簡単に跡を残さずきれいに剥すことができる粘着加工シート又は、両面テープを実現する。
発明の効果
本発明は上述の構成により、次のような著大な効果を奏する。表面シート体1の全面に連通した溝5を形成した粘着層3aが剥離紙4aと貼設一体を構成した請求項1、の粘着加工シート又は、剥離紙4bと貼設一体を構成する請求項2、の両面テープにおいて剥離紙4a又は、4bを剥離除去した場合、粘着層3aが現れその粘着層には全面に連通する溝が設けられている。従来、粘着加工シートを貼る場合相手の物体表面との間に空気が入り、そのため粘着加工シートが膨れきれいに貼ることが困難であり、特に面積の大きいものの場合はその現象が顕著に見られた。又、位置を間違えた場合粘着力が強固で剥すのが難しく無理に剥すと粘着加工シートにシワが入り、相手の表面を捲るため実質的に貼り直しが出来ない状態であった。こうした現象は両面テープで貼る場合も同様である。本発明における粘着層3aは全面に連通した溝が形成されているので、この溝を通して空気が自然に抜けて膨れは起きない。又、表面シート体の樹脂から発生するガスも同様に抜けるので長期に亘り粘着加工シートが変形しないと云う効果がある。加えて全面に連通した溝を形成した粘着層は粘着剤が各溝に囲まれた部分即ち、独立した多数の粘着剤が個々に間隔を有し配置されることになる。このため平坦全面の粘着面と違い全体の粘着面積が小さく、しかも個々の小さい粘着剤塗布面積で構成されるため、粘着力が減少、緩和され容易に再剥離が可能となり貼り直しができて、尚且つ、長期間経過後も跡を残さずきれいに剥すことができると云う効果と共に保温性に優れた粘着加工シートを実現した。一方、粘着剤が塗布されていないシートを現場で接着剤を塗布する現場施工の方法も多く行われている。この場合も(貼り直しについては接着剤の特性上可能)空気膨れ及び長期間経過後の再剥離と云った問題は従来の粘着加工シートと同様である。しかもリードタイムが必要である等、高度な技術が求められ、粘着加工シートの施工以上に技術を必要とするが、そうした豊富な経験と技術を持つ人が少なくなり更に減少する傾向にある。請求項3、の粘着剤付剥離紙は現場施工においてシートに貼り合せ剥離紙を剥離除去することにより、全面に連通した溝を形成した粘着層がシート側に転写され、本発明よる粘着加工シートと同様の効果を得ることができる。粘着加工シート又は、両面テープの粘着剤塗工方法の詳細については後述するが、請求項3、の粘着剤付剥離紙とシートを貼り合せ圧着することにより本発明の粘着加工シート又は、両面テープを作ることもできる。
以下、実施の形態を図面に基づき、本発明を詳説する。図1に、粘着加工シートの構造を断面図で示し、この粘着加工シートは(長尺の)帯状であって、一般的にロール巻きである。そして図1に示すように表面シート体1と粘着剤2から成る粘着層3aと剥離紙4aから成る。なお、この表面シート体の材質は種々のものが使用でき紙、又は、プラスチックとする。紙の厚さは坪量50g/m〜250g/mの上質紙が好ましい。又、プラスチックの種類としては例えばポリエステルや塩化ビニルが使用でき、更にその他のプラスチックも使用可能である。そして、その厚さは自由で20μ〜300μ程度が好ましい。そして、剥離紙の素材紙は材質を紙、又はプラスチックフィルム等としたものである。(本発明に於いて素材紙の材質がプラスチックの場合も「剥離紙」と呼ぶこととする)剥離紙の片側表面には離型処理加工(詳細については後述の請求項3、で説明する)が施されて粘着剤の移行を防ぎ粘着剤2は表面シート体1に定着する。図2は独立した多数の粘着剤2が個々に間隔を有し配置された粘着層3aの平面図である。粘着層の全面に連通した溝5が形成される。こうした構造により成る粘着加工シートは空気が自然に抜け膨れを起こさず、貼り直しが可能で、保温性に優れ、きれいに貼れる上、長期間経過後も跡を残さず再剥離することができる。図3は請求項2、の両面テープの構造を示す断面図である。剥離紙4bは両面に離型処理加工が施され、両面共粘着剤の移行を防ぐ。第1面側(繰り出すと最初に現れる面)の粘着層3bは全面平坦の粘着剤により基材6に積層され、第2面側(剥離紙を剥離除去したとき現れる面)の粘着層3aと一体となりテープ本体を構成して剥離紙と貼設され帯状で一般的にはロール巻きである。基材の材質は種々のものが使用できるが一般的には不織布、紙、ポリエステルフィルムやその他のプラスチックフィルムが用途により其々選択して使われる。又、クッション性を持たすためには発泡体が多く用いられる。厚さは15μ〜200μが好ましい。本説明では両面テープの第1面側の粘着層3bが全面平坦と説明したが第2面側の粘着層3aと同様に全面に連通した溝を形成した粘着層にすることもできる。又、第1面側と第2面側の粘着層の構造を逆転、即ち、第1面側に全面に連通した溝を形成した粘着層、第2面側を全面平坦の粘着層にすることもできる。図4は請求項3、の粘着剤付剥離紙の断面図である。両面剥離紙4Cは両面に離型処理加工が施され、表面Aと表面Bとを有し其々剥離力が違うことを特徴とする。表面Aは軽剥離、表面Bは重剥離であることが不可欠である。理想的には軽剥離:重剥離の比率が1:2以上の異差剥離荷重があることが好ましい。これは、表面B(重剥離面)に塗布した粘着剤2が巻回したとき表面A(軽剥離面)と接触、重なり合うがこの場合に粘着剤が表面Aに移行するのを防止するためである。表面Aと表面Bの剥離荷重が同等又は、差異が小さい場合、表面Bに塗布した粘着剤が表面Aに転写して完全な形で表面Bに定着することができない。又、粘着剤塗工方法について詳しくは後述するが、一般的には粘着剤を剥離紙にウエット状態で塗布して乾燥、ドライ状態にして表面シート体に転写する方法(反転塗工)が多く用いられる、しかし、剥離紙は後で説明の通り(本発明者の特願2005−261294でも説明がされている)表面に離型処理加工が施されているため、図2のごとくパターン(柄状)で塗布すると粘着剤が弾かれ凝縮して正確なパターン(柄)を実現することが難しい。剥離性が軽いほどその傾向が強く剥離性が重くなるほど、弾きが緩和され正確なパターン(柄)の粘着剤塗布ができる。したがって粘着剤を塗布する表面Bは重剥離面であることが条件になる。粘着剤は印刷、又は、その他の塗工方法、例えば粘着剤を型を通して押し出す方法でパターン(柄)に塗布する。こうした構造により成る粘着剤付剥離紙は現場施工において、粘着剤が付いていないシートと貼り合わせることにより、粘着加工シートと同じものができる。貼り合せはラミネーターを使えば簡単にできるが、手作業で行う場合も空気が自然に抜けるのできれいに貼り合せができる。ここで剥離紙4a又は4bの構造を拡大して示し、この剥離紙4a又は、4bは(長尺の)帯状であって一般的にロール巻きである。そして図5に示すように素材紙7と、樹脂層8と、離型層9とから成る。なお、この剥離紙用の素材紙8は材質を紙、又は、プラスチックフィルム等としたものであることを前述したが、ここで、剥離紙について詳しく説明すると、材質がプラッチックの場合は素材紙7が樹脂層8の機能を兼ねるため樹脂層を特別に設けない。素材紙7(材質は紙、又はプラスチック)はラミネートにより樹脂層8が積層され、さらにその表面上に離型層9が塗布被膜されている。樹脂層8は離型剤の塗布加工において離型剤溶液が素材紙7に、浸透するのを目止め防止すると共に滑性を促し、離型効果をより一層高めるためのものである。樹脂層の材質は一般的にはポリエチレンが広く使われるがポリプロピレンやポリエステル等でも同じである。したがって素材紙7がプラスチックの場合は樹脂層8をラミネートする必要がない。ここで素材紙が紙の場合ラミネートにより樹脂層を積層すると説明したが、紙に直接、離型剤をコーティングする方法もある。(ダイレクトシリコーン)又、剥離紙は、表面シート体に塗布された粘着剤を保管時において、離型剤が保護しており剥離除去して使用する。この場合粘着剤が剥離紙に残らないようにするための離型層を形成している。したがって一般的には離型剤としてシリコーンが広く用いられるが充分な離型効果があれば他の物質でもよい。素材紙7の、材質が紙の場合種類としては種々のものが使用可能であり、例えば坪量30g/m〜150g/m程度の上質紙を使用するのも好ましい。又、プラスチックフィルムの種類としては例えば、ポリエステルやポリプロピレンが好ましく、その他のプラスチックフィルムも使用可能である。そして厚さは自由で好ましくは15μ〜150μ程度とする。又、ラミネートによる樹脂層8はポリエチレンが広く使われ厚さは、5〜50μ程度とし、好ましくは10μ〜30μ程度とする。離型剤の塗布量は素材紙及び離型剤の種類により異なるが、紙にシリコーンを塗布する場合の例としては軽剥離の場合0.3g/m〜1.5g/m(固形分)程度が好ましい。図6は片面剥離紙、図7は両面剥離紙の其々の断面図である。粘着剤はアクリル系、ゴム系、シリニーン系等、種々あるが用途別に選択し使われる。塗布する粘着剤の厚さは10μ〜100μ(ドライ)程度とし、好ましくは10μ〜50μ(ドライ)程度とする。粘着加工シートは建装材、自動車内装材、家具化粧材、インクジェット出力メディア等に幅広く使われるが、かくして成る粘着加工シート、又は、両面テープ、を使えば、きれいに仕上がり又、必要に応じて剥がすことができる。又、該粘着剤付剥離紙は現場施工において粘着未加工品を容易に粘着加工品に変えることができることを最大の特徴とする。本発明の粘着加工シート、又は、両面テープ、又は、粘着剤付剥離紙を使い転写によりできた粘着加工品は、粘着剤のパターン(柄)によって、粘着力が大きく変わる。即ち粘着剤の塗布面積が大きければ、粘着力が強く、逆に小さければ粘着力は弱くなる。又、溝の形、太さにより空気抜けの具合が変わり、パターン(柄)全体のバランスで再剥離性も大きく変わる。又、粘着加工シートの厚さが薄い場合、粘着剤のパターン(柄)が粘着加工シート表面に現象することも考えられ、そのようなことになれば出来栄えが悪くなる。請求項4、はこうした問題を解決するために取り組み、空気抜け、再剥離性、のバランスを最大に生かし、表面への影響が最も小さい粘着剤塗布のパターン(柄)を図8で示すように格子柄とした。粘着加工シート、又は、両面テープ、又は、粘着剤付剥離紙、の長手方向に45°の傾斜角度で独立した多数の格子柄(四角形)で成る粘着剤2が個々に一定の間隔を有し配置され、全面に連通した溝5を形成した粘着層3aを作る。粘着剤の一辺の長さは2mm、溝の幅は1mmである。したがって、2mmの四角形の独立した粘着剤を1mm幅の溝が取り囲み、全面に連続した格子柄を形成して(粘着剤塗布面積約45%)連通した溝を構成する。以上の条件が最も好ましいが傾斜角度は30°<60°、粘着剤の一辺の長さは0.5mm〜30mm、溝の幅は0.25mm〜15mm、又、四角形は正方形、菱形が考えられる。長手方向に傾斜角度をもつことにより空気が全方向に自然に抜け、又、四角形のパターン(柄)は連通する溝を均一に作ることができる。剥離紙の表面上は弾き性があり粘着剤が凝縮して正確なパターン(柄)を塗布することが難しいことを前述したが、本発明は塗工方法として、表面シート体の材質により反転塗工と表面シート体に直引き(直接塗工)を選択して使い分け、又、反転塗工の場合は重剥離の剥離紙を用い、高粘度の粘着剤を使い、塗布の阻害要因である弾き性を緩和し凝縮しない正確なパターン(柄)で粘着剤塗布を実現する。
本発明の粘着加工シートの粘着剤塗工方法には次の二通りがある。先ず、反転塗工方法についての実施例を述べる。厚さ100μの剥離紙4aの重剥離処理面に粘着剤2をスクリーン印刷で図8のパターン(柄)により厚さ50μで塗布(ウエット)後、乾燥固形化(ドライ)して厚さ25μの図2のごとく粘着層3aを作り、厚さ100μの塩ビフィルムの表面シート体1と貼り合せ巻取り、幅970mm、長さ30m巻の塩ビ粘着加工シートを完成させた。使用時に剥離紙を剥離除去すると、粘着剤が剥離紙から塩ビシート本体へ転写していることを確認した。この粘着加工シートを、長さ1mに切りガラスに貼ってみたところ、空気が自然に抜けて膨れることなく、きれいに貼ることができた。1ヶ月経過後に剥したところ跡が残らずきれいにしかも、ラクに剥すことができた。粘着剤の凝縮を回避するため、剥離紙には非シリコーン系の離型剤を使用して重剥離面とした上、又、高粘度39,000(mPa・/30℃)の粘着剤にさらに増粘剤を添加することで凝縮を抑え正確なパターン(柄)を実現した。
次に、直引き(直接塗工)方法について述べる。前記、(実施例1)と同じく粘着加工シートにおいて、厚さ100μのポリエステルフィルムの表面シート体1に図8のパターン(柄)の型を通して直接粘着剤2を押し出し厚さ50μで塗布(ウエット)後、乾燥固形化(ドライ)して厚さ25μの図2のごとく粘着層3aを作り、厚さ100μの剥離紙4aの離型処理面と貼り合せ巻取り、幅970mm、長さ30m巻のポリエステル粘着加工シートを完成させた。使用時に剥離紙を剥離除去すると、粘着剤がポリエステルシート本体に定着していることを確認した。この粘着加工シートを、長さ1mに切りガラスに貼ってみたところ、空気が自然に抜けて膨れることなく、きれいに貼ることができた。1ヶ月経過後に剥したところ、跡が残らずきれいにしかもラクに剥すことができた。シート本体へ直接塗布するので粘着剤の凝縮はなく、正確なパターン(柄)を実現した。パターン(柄)により粘着面積が小さくなり粘着力がその分弱くなるため、粘着層との貼設の一体感を強めるため重剥離の剥離紙を使用した。但し、前記(実施例1)ほど重剥離を要求しないので離型剤はシリコーン系のものとした。
両面テープについては、両面粘着層のうち少なくてもどちらか一方が図2の粘着層3aを有していることを特徴とする他、構造、機能において粘着加工シートと極めて近い、或いは、同じであるため、具体的な実施例は(実施例1)及び、(実施例2)を参考として、ここでは、請求項3、の粘着剤付剥離紙について述べる。厚さ100μの両面剥離紙4cを使い、この剥離紙は表面A(軽剥離面)と表面B(重剥離面)を有している。表面Bに粘着剤2をスクリーン印刷で図8のパターン(柄)により厚さ50μで塗布(ウエット)後、乾燥固形化(ドライ)して厚さ25μの図2のごとく粘着層3aを作り巻取り、幅970mm、長さ30m巻の粘着剤付剥離紙を完成させた。このとき巻回しても粘着剤は表面Aと接するが剥離紙に貼り付くことはない。この粘着剤付剥離紙を、厚さ170μの硬質塩ビフィルムとラミネーターを使い貼り合せ、長さ1mに切り剥離紙を剥離除去したところ、粘着剤は剥離紙から硬質塩ビフィルム本体に転写移行して定着したことを確認した。この硬質塩ビフィルムを壁面に貼ってみたところ、空気が自然に抜けて膨れることなく、きれいに貼ることができた。次にこの粘着剤付剥離紙を、幅900mm、高さ650mm、厚さ10mm、のスチレンボードに手で貼り合せとところ、空気が自然に抜け膨れることもなく、ラクに簡単に貼ることができた。このスチレンボードを化粧合板の上に貼り、位置を修正するため一旦剥したが、容易に剥すことができラクに貼り直しができた。1ヶ月経過後に剥したところ、跡を残さずきれいに剥がすことができた。かくのごとく、粘着剤付剥離紙は現場施工において、粘着未加工品を容易に粘着加工品に変えることができる。同じ目的で両面テープが広く使われるが、両面テープとシート及びその他の被着体と貼り合す場合、大きいとラミネーターを使わないと、空気が入り手作業ではきれいに貼れないが、該粘着剤付剥離紙は空気が抜けるので、手でも簡単にきれいに貼り合ことができる。両面テープに比べ低コストで、しかも、粘着層がシンプルで薄くきれいな仕上がりができる。粘着剤付剥離紙に用いる両面剥離紙は表面Aと表面Bの剥離荷重に異差が不可欠で、その比率が1:2以上あることが好ましいと前述したが、ここでは粘着剤の塗布時における凝縮回避と塗布後、巻回により表面Aに粘着剤が移行するのを防止するため、表面Bの離型剤には非シリコーン系を使い重剥離面とした。
産業上の利用効果
本発明は粘着加工シートと両面テープ、及び粘着剤付剥離紙に関する。このような粘着加工品は建装材、自動車内装材、家具化粧材、インクッジェツト出力メディア、等で比較的面積の大きいものが広く使われ、貼るのに相当の熟練を要していたが、本発明により簡単にきれいに貼ることができ、再剥離に優れた特性はリサイクルも促進する。又、粘着剤付剥離紙は現場施工において、粘着未加工品を容易に粘着加工品に変えることができるので、利用範囲を大きく広げることが可能である。
粘着加工シートの構造を示す断面図である。 粘着層3aの構造を示す平面図である。 両面テープの構造を示す断面図である。 粘着剤付剥離紙の構造を示す断面図である。 片面剥離紙の構造を示す断面図である。 両面剥離紙の構造を示す断面図である。 両面テープの実施の形態を示す斜視図である。 請求項4、の粘着剤塗布のパターン(柄)を示す平面図である。
符号の説明
1 表面シート体
2 粘着剤
3a パターン(柄)粘着層
3b 平坦粘着層
4a 片面剥離紙
4b 両面剥離紙
4c 粘着剤付剥離紙の両面剥離紙
5 溝
6 基材
7 素材紙
8 樹脂層
9 離型層
10 表面A
11 表面B

Claims (4)

  1. 表面シート体1に独立した多数の粘着剤2が個々に間隔を有し配置され、粘着層3aの全面に連通した溝5を形成し剥離紙4aと貼設一体を構成したことを特徴とする粘着加工シート。
  2. 上記、請求項1の粘着加工シートの粘着層3aが少なくとも一方にあることを特徴とする両面テープ。
  3. 両面剥離紙4cの重剥離面に独立した多数の粘着剤2が個々に間隔を有し配置され、粘着層3aの全面に連続した溝5を形成したことを特徴とする粘着剤付剥離紙。
  4. 独立した多数の粘着剤2の各個が四角形で長手方向に対し30°<60°の傾斜角度をもって連続的に全面に配置され、連通した溝5を形成した粘着層3aを特徴とする上記、請求項1又は、請求項2又は、請求項3の粘着加工シート又は、両面テープ又は、粘着剤付剥離紙。
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