JPH06322937A - 粘着施工用内装材 - Google Patents

粘着施工用内装材

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JPH06322937A
JPH06322937A JP18874593A JP18874593A JPH06322937A JP H06322937 A JPH06322937 A JP H06322937A JP 18874593 A JP18874593 A JP 18874593A JP 18874593 A JP18874593 A JP 18874593A JP H06322937 A JPH06322937 A JP H06322937A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 裏面の周縁13に沿って連続した粘着剤塗膜
11が積層されていて下地面15から剥離し難く、離形
シートを用いず粘着剤塗膜11が防塵処理された粘着施
工用内装材14を得る。 【構成】 乾燥した粘着剤の塗膜11を裏面の周縁13
に沿って連続形成した2枚の内装材片12A・12B
を、それらの裏面同士を向かい合わせにして、それらの
周縁13A・13Bを重ね合わせて粘着施工用内装材1
4を構成する。その場合、乾燥した粘着剤の塗膜11と
内装材片12との間の剥離強度gを、それらの密着した
2枚の内装材片12A・12Bの粘着剤の塗膜相互間1
1A・11Bの剥離強度fよりも大きくする(g>
f)。そのようにすると、重ね合わせた2枚の内装材片
相互間12A・12Bを綺麗に剥離することが出来、そ
の結果、重ね合わせる際に2枚の内装材片相互間12A
・12Bに離形シートを挟み込まずに済むようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾燥した粘着剤の塗膜
(以下、粘着剤塗膜と言う。)が積層されていて壁面や
床面等に粘着して施工される壁張地、クッションフロア
ー、リノリューウム、合成樹脂製タイル、カーペット、
タイルカーペット、木質床材等の内装材(以下、粘着施
工用内装材と言う。)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粘着施工用内装材では、その粘着剤塗膜
に塵埃が付着して粘着力が低下しないようにするため、
或いは、それを梱包するとき粘着剤塗膜が梱包資材や他
の粘着施工用内装材の表面に接着しないようにするため
に粘着剤塗膜の上に離形シートが積層される。粘着施工
用内装材は、その離形シートを剥離除去して裏面の粘着
剤塗膜を顕にし、壁面や床面等の下地面に圧着して施工
されるのであるが、粘着施工用内装材の寸法が1m以上
にもなると、その一端を下地面の端縁に合わせて粘着施
工しても、その他端が下地面の他の端縁からずれてしま
うことがあり、そのような場合は、一旦粘着施工した内
装材を下地面から剥離して再度施工し直すことになる。
しかし、その際内装材の粘着剤塗膜には下地面の塵埃等
がへばり付くことになるので、その剥離した粘着剤塗膜
の粘着力は弱まり、それを再度施工し直しても下地面に
強く粘着施工することは出来なくなる。また、粘着施工
用内装材は、その寸法が長大になるほど、施工する過程
で裏面同士が触れ合って接着してしまったり、施工現場
の周囲に不用意に裏面が触れて接着したりして、端々を
下地面の所定の位置に合わせて綺麗に施工し難くなる。
このため多くの粘着施工用内装材は、縦横1m以下の三
角形、四角形、六角形等のタイル状に裁断し、持ち運び
易い内装材片として商品化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】離形シートは、粘着剤
塗膜から極めて容易に剥離し得るように調製されている
ので、時として梱包過程や施工準備過程等で内装材片の
周縁から剥離しだすことがあり、そのような場合には、
その剥離した離形シートと粘着剤塗膜との間に塵埃等が
入り込んで、粘着剤塗膜の粘着力が低下してしまうこと
になる。また、離形シートは極めて容易に剥離し得るよ
うに処理されたものであるから高価なものである一方、
内装材にはビニル壁紙の如く離形シートに比して低廉な
ものもあり、そのように低廉な内装材に、施工後除去さ
れるにも拘らず高価な離形シートを使用すると、内装材
全体が高価なものとなるため、そのような低廉な内装材
は、粘着施工用内装材として商品化し得なくなる。
【0004】そこで、図4〜5に図示する如く、裏返し
て左右に並べられる2枚1組の内装材片12A・12B
の各裏面に、それら左右の内装材片相互間12A・12
Bで左右線対称となる模様状に粘着剤を塗布積層し、そ
の際模様状に塗着した粘着剤塗膜の周縁19A・19B
の図形が左右線対称となるも、一方の内装材片12Aの
粘着剤塗膜の周縁19Aに囲まれる内部20に粘着剤塗
膜11が形成される場合には、その周縁19Aに対し左
右線対称となる他方の内装材片12Bの乾燥塗膜の周縁
19Bに囲まれる外部21に粘着剤塗膜11が形成され
るように、それぞれ左右の内装材片12A・12Bに形
成される粘着剤塗膜11A・11Bの塗着位置をずら
し、それら左右の内装材片の裏面同士を合わせて重ね合
わせたとき、一方の粘着剤塗膜12Aが他方の粘着剤塗
膜の未積層部分16に重なり、双方の粘着剤塗膜11A
・11Bが重ならないようにし、そのようにすることに
よって離形シートを用いずに2枚の内装材片12A・1
2Bを剥離可能に密着一体化して粘着施工用内装材を調
製する方法が考えられた。
【0005】しかし、この方法によると、それら2枚の
内装材片12A・12Bの各裏面の周縁13では、粘着
剤塗膜の積層部分11と未積層部分16とが交互するこ
とになるか、又は、一方の内装材片12Aの周縁13に
連続した粘着剤塗膜11Aが形成されるときは他方の内
装材片12Bには周縁13に沿って連続する粘着剤塗膜
(16)が形成されないことになり、その結果、それら
を粘着施工した場合には、周縁13と下地面15との接
着が不完全なものとなり、下地面15からの剥離が周縁
13の粘着剤塗膜の未積層部分16から生じて内装材片
全体12が剥離し易くなる。
【0006】特に、内装材片12が床材である場合は、
周縁13を突き合わせて粘着施工されるのであるが、そ
の表面の塵埃が床材間の隙間22を通って粘着剤の未積
層部分16へと入り込んで溜ることになり、足圧擦過を
受ける床材12の使用状態においては、その入り込んだ
塵埃が次第に粘着剤塗膜11へと移行して粘着剤塗膜1
1の粘着力を弱めることになるので、その周縁13(1
6)が下地面15から剥離して反り上がり易くなる。
【0007】そこで本発明は、裏面の周縁13に沿って
連続した粘着剤塗膜11が積層されていて下地面15か
ら剥離し難く、離形シートを用いず粘着剤塗膜11が防
塵処理された粘着施工用内装材14を得ることを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る粘着施工用
内装材14は、(a) それぞれ裏面に乾燥した粘着剤
の塗膜11を有し、2枚の内装材片12A・12Bを、
それらの裏面同士を向かい合わせにして、それらの周縁
13A・13Bを重ね合わせて構成されており、(b)
それら2枚の内装材片12A・12Bの乾燥した粘着
剤の塗膜11は、それぞれ裏面の周縁13に沿って実質
的に連続しており、(c) それら裏面の周縁13に沿
って連続しており向かい合わせになった2枚の内装材片
12A・12Bの粘着剤の塗膜相互間11A・11Bが
密着しており、(d) それらの乾燥した粘着剤の各塗
膜11と内装材片12との間の剥離強度gが、それらの
密着した2枚の内装材片12A・12Bの粘着剤の塗膜
相互間11A・11Bの剥離強度fよりも大きい(g>
f)ことを特徴とするものである。
【0009】ここに「実質的に連続」とは、内装材片1
2の裏面に、内装材片12の表面模様・図柄の天地(連
続方向)や内装材片12のロット番号等を、粘着剤の塗
膜11の一部に粘着剤の塗着されない未塗着部分を残し
て表示する場合において、それらを表示する僅かな未塗
着部分によって粘着剤の塗膜11が分断されるとして
も、それによって本発明の効果は左右されないことを意
味する。即ち本発明では、図4〜5に図示する従来例と
同様に、粘着剤塗膜11A・11Bを積層した2枚の内
装材片12A・12Bの裏面同士を密着するものである
が、施工した下地面15からの剥離を防ぐために、粘着
剤塗膜11は裏面の周縁13に沿って連続形成される。
【0010】しかし、そのように裏面の周縁13に沿っ
て連続形成するとしても、必ずしも裏面の全面に塗布積
層する必要はなく、周縁部分の粘着剤塗膜11Pに囲ま
れる裏面の内側部分は未積層部分16とすることも出来
るし、粘着剤塗膜11をスクリーンプリント機やスクリ
ーン捺染機により内装材片12の裏面にスクリーン型枠
を載せて粘着剤をスキージングして積層する場合におい
て、その載設するスクリーン型枠の載設代として20m
m前後の幅kの未積層部分16aを内装材片12の裏面
の周縁に残すことも出来、また、図1〜3に図示する如
く斜線状や市松状或いは点状に粘着剤塗膜11Qを積層
することも出来る。即ち、粘着剤の塗膜11は、(1)
内装材片12の周縁13に続く裏面全面に積層しても
よいし、(2) 内装材片12の周縁13に続く裏面の
外周部分(11P)にのみ連続積層し、その外周部分
(11P)に囲まれる内側部分は粘着剤の塗着されない
未積層部分16としてもよいし、(3) 20mm前後
の幅kの未積層部分16aを内装材片12の裏面の周縁
に残してスクリーン型枠によって積層してもよいし、
(4) 内装材片12の周縁13に続く裏面の外周部分
(11P)にのみ連続積層し、その外周部分(11P)
に囲まれる内側部分では、斜線状や市松状或いは点状に
塗着された粘着剤の塗膜11Qと、その塗膜間11Q・
11Qの粘着剤が塗着されない未積層部分16とが混在
するようにしてもよい。そのように内側部分で粘着剤塗
膜11Qと未積層部分16を混在させる場合には、その
内側部分に占める未積層部分16の合計面積が、斜線状
や市松状或いは点状に塗着された粘着剤の塗膜11Qの
合計面積よりも大きくなるようにするとよく、また、ス
クリーン型枠の載設代として内装材片12の周縁に出来
る未積層部分16aの幅kがスクリーン型枠の載設仕方
によってばらつくとしても、そのバラツキ幅kは10m
m前後となる20mm以下に抑える。
【0011】2枚の内装材片12A・12Bは粘着剤塗
膜同士11A・11Bを密着させて重ね合わされるが、
施工の際には内装材片相互間12A・12Bを剥離する
ので、それら2枚の内装材片12A・12Bの粘着剤の
塗膜相互間11A・11Bの剥離強度fは、粘着剤塗膜
11と内装材片12との間の剥離強度gよりも小さくし
(g>f)、概して10Kg/50mm以下、好ましく
は5Kg/50mm以下になるようにする。しかし、そ
のように塗膜相互間11A・11Bの剥離強度fが5K
g/50mm以下になる場合でも、粘着剤の塗膜11が
内装材片12の周縁13に続く裏面全面に積層すると施
工時に内装材片相互間12A・12Bで剥離し難くなる
一方、塗膜相互間11A・11Bの剥離強度fが10K
g/50mm前後になる場合でも、図示する如く内装材
片12の周縁13に続く裏面の外周部分(11P)にの
み連続積層し内側部分を未積層部分16として残し外周
部分の塗膜11Pの幅を狭くすると左程剥離し難くはな
らない。特に、施工時に内装材片相互間12A・12B
で剥離し易くする上では、粘着剤塗膜11をスクリーン
プリント機やスクリーン捺染機により積層する場合にス
クリーン型枠の載設代として内装材片12の裏面の周縁
に20mm以下の幅kの未積層部分16aを残しておく
とよく、その程度の未積層部分16aがあるとしても、
施工後に周縁の未積層部分16aに塵埃が入り込んで内
装材片12が自然剥離すると言う不都合は生じない。即
ち、内装材片相互間12A・12Bで剥離し難いか否か
は、単に塗膜相互間11A・11Bの剥離強度fだけに
よるのではなく、外周部分の塗膜11Pの幅によっても
変わる。この点を考慮すると、外周部分の塗膜11Pの
幅をw(mm)とした場合に、外周部分の塗膜11Pの
幅wと塗膜相互間11A・11Bの剥離強度f(Kg/
50mm)との積(w×f)が5Kg以下、好ましくは
1〜5Kgになると内装材片相互間12A・12Bで剥
離し易くなる。粘着剤塗膜11は粘弾性を帯びた軟弱な
ものであるから、その厚みtは200μm以下にしてお
くとよい。
【0012】2枚の内装材片12A・12Bの粘着剤の
塗膜相互間11A・11Bの剥離強度fが余りにも少な
くなると、それらの塗膜相互間11A・11Bを密着さ
せて2枚の内装材片12A・12Bを重ね合わせる意味
がなくなるし、粘着剤塗膜11の粘着力が弱くなって床
面に粘着施工し得なくなる。従って、2枚の内装材片1
2A・12Bの粘着剤の塗膜相互間11A・11Bの剥
離強度fは少なくとも5g/50mmになるようにし、
好ましくは10〜15g/50mm以上で、5Kg/5
0mm以下になるようにする。また、粘着剤塗膜11の
床面に対する粘着力は、セメント1と川砂3の比率によ
って構成されるモルタル床面において50g/50mm
以上、好ましくは200g/50mm以上になるように
する。
【0013】内装材片12の裏面は、合成樹脂製タイル
(クッションフロアー、リノリューウム)やタイルカー
ペットの如く塩化ビニル樹脂組成物によって構成された
ものであってもよいし、壁張地の如く紙や不織布によっ
て構成されたものであってもよく、粘着剤11には、内
装材片の裏面の素材に応じてSBR系粘着剤、アクリル
樹脂系粘着剤、ポリウレタン樹脂系粘着剤、シリコン樹
脂系粘着剤のもの等が使用される。その中でもアクリル
樹脂系粘着剤は、その重合成分である2・エチル・ヘキ
シル単量体の重合成分全体に占める割合によって粘着力
を調整することが出来、而も、種々の物質に対し耐剥離
性のある強い乾燥塗膜(11)を形成し、特に、塩化ビ
ニル樹脂に対しては強い接着性を示すので、裏面が塩化
ビニル樹脂で構成されるタイルカーペットや合成樹脂製
タイルには、粘着剤(11)としてアクリル樹脂系のも
のを使用することが推奨される。
【0014】粘着剤は、所要の塗布装置により内装材片
12の裏面に塗布した後、水や有機溶剤等の揮発成分を
乾燥除去して適用される。内装材片12は、その縦横の
寸法がそれぞれ1m以下であり、隙間なく突き合わせて
施工し得る形状を有するものであれば、その周縁形状は
特に限定されないが、好ましくは三角形、四角形、六角
形等、重ね合わせる2枚の内装材片12A・12Bの周
縁形状が同一になるようにすると効率的である。
【0015】
【実施例】塩化ビニルペーストレジンによる裏打層17
を形成したタイルカーペット12の裏面に、図2に図示
する模様状にエマルジョン形アクリル樹脂系粘着剤を塗
布し加熱乾燥して膜厚(t)が約200μmの粘着剤塗
膜11を積層した。この粘着剤塗膜相互間(11A・1
1B)の剥離強度fをJISZ−0237(180度引
きはがし法)により測定すると2.5Kg/50mmで
あった。
【0016】得られた2枚のタイルカーペット12A・
12Bを、裏面同士を向かい合わせにし周縁13A・1
3Bを重ね合わせ、粘着剤塗膜11A・11Bを密着さ
せて、40℃の下に30日間放置後剥離すると、それら
の各粘着剤塗膜内(11)に層内剥離が生ぜず、また、
粘着剤塗膜11と裏打層17の間にも層間剥離が生ぜ
ず、それらの粘着剤塗膜相互間11A・11Bで綺麗に
剥離した。
【0017】その剥離したタイルカーペット12をモル
タル床面15に圧着した結果、タイルカーペット12は
強固に粘着し、その上を歩行する実用試験を60日間行
ったが、床面15からの周縁13の浮き剥がれは見られ
なかった。
【0018】
【発明の効果】
(1) 本発明に係る内装材14は、裏面周縁13に沿
って連続した粘着剤塗膜11が形成されていて下地面1
5との間に塵埃等の入り込む隙間が出来ず、粘着施工後
の使用において下地面15からの剥離が生じない。
【0019】(2) 施工するまでの間は、重ね合わせ
た2枚の内装材片相互間12A・12Bが、裏面周縁1
3に沿って連続形成された粘着剤塗膜11A・11Bに
密封されているので、それら2枚の内装材片相互間12
A・12Bに塵埃等が入り込まず、粘着剤塗膜11A・
11Bの粘着力は、両者を剥離して粘着施工する直前ま
で維持される。
【0020】(3) 乾燥した粘着剤塗膜11と内装材
片12との間の剥離強度gが、密着した2枚の内装材片
12A・12Bの粘着剤塗膜相互間11A・11Bの剥
離強度fよりも大きい(g>f)ので、裏面同士を向か
い合わせにして2枚の内装材片12A・12Bを重ね合
わせても、それらの粘着剤塗膜相互間11A・11Bで
2枚の内装材片12A・12Bを剥離することが出来、
そのように重ね合わせた粘着施工用内装材を粘着剤塗膜
相互間11A・11Bで剥離し得るようにするためにそ
れらの間に離形シートを挟み込む必要がなく、従って、
内装材がビニル壁紙の如く離形シートに比して低廉なも
のであっても、内装材を割高にすることなく粘着施工用
内装材として商品化することが可能になる。
【0021】尚、そのように本発明に係る粘着施工用内
装材14に離形シートは必要とされないが、2枚の内装
材片12A・12Bの周縁部分(11P)を剥離した
後、全体を簡単に剥離して2枚の内装材片12Aと12
Bに分離し易くするために、粘着剤塗膜の周縁部分11
Pから内側となる部分(11Q)に内装材片12より小
さい離形シート18を挟み込むことも出来るが、その場
合でも、それらの粘着剤塗膜11A・11Bの周縁部分
同士11P・11Pが密着している限り、そのように離
形シート18を挟み込むことは、本発明の効果を損なわ
ず、また、本発明の技術的範囲は何ら縮減するものでは
ない。
【0022】(4) 図4〜5に図示する従来例の如く
粘着剤を内装材片の裏面に模様状に塗着する場合でも、
従来例の如く重ね合わせる2枚の内装材片の塗着模様を
左右線対称形にする必要がなく、従って、そのように模
様状に塗着するための形枠も1種類で済み、2枚の内装
材片12A・12Bを重ね合わせる際に粘着剤の塗着模
様が左右対称か否か確認する必要もなく、粘着剤の塗着
工程や2枚の内装材片12A・12Bの重ね合わせ工程
が合理化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粘着施工用内装材の斜視図であ
る。
【図2】本発明に係る粘着施工用内装材片の裏面図であ
る。
【図3】本発明に係る粘着施工用内装材片の断面図であ
る。
【図4】従来例に係る粘着施工用内装材片の裏面図であ
る。
【図5】従来例に係る粘着施工用内装材片の断面図であ
る。
【符号の説明】
11 粘着剤塗膜 12 内装材片 13 周縁 14 内装材 15 下地面 16 未積層部分 17 裏打層 18 離形シート 19 周縁 20 内部 21 外部 22 隙間

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) それぞれ裏面に乾燥した粘着剤
    の塗膜11を有し、2枚の内装材片12A・12Bを、
    それらの裏面同士を向かい合わせにして、それらの周縁
    13A・13Bを重ね合わせて構成されており、(b)
    それら2枚の内装材片12A・12Bの乾燥した粘着
    剤の塗膜11は、それぞれ裏面の周縁13に沿って実質
    的に連続しており、(c) それら裏面の周縁13に沿
    って連続しており向かい合わせになった2枚の内装材片
    12A・12Bの粘着剤の塗膜相互間11A・11Bが
    密着しており、(d) それらの乾燥した粘着剤の各塗
    膜11と内装材片12との間の剥離強度gが、それらの
    密着した2枚の内装材片12A・12Bの粘着剤の塗膜
    相互間11A・11Bの剥離強度fよりも大きい(g>
    f)ことを特徴とする粘着施工用内装材。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の粘着剤の塗膜11
    が、内装材片12の周縁13に続く裏面全面に積層され
    ていることを特徴とする前掲請求項1に記載の粘着施工
    用内装材。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載の粘着剤の塗膜11
    が、内装材片12の周縁13に続く裏面の外周部分(1
    1P)にのみ連続しており、その外周部分(11P)に
    囲まれる内側部分は粘着剤の塗着されない未積層部分1
    6となっていることを特徴とする前掲請求項1に記載の
    粘着施工用内装材。
  4. 【請求項4】 前掲請求項1に記載の粘着剤の塗膜11
    が、内装材片12の周縁13に続く裏面の外周部分(1
    1P)にのみ連続しており、その外周部分(11P)に
    囲まれる内側部分では、斜線状や市松状或いは点状に塗
    着された粘着剤の塗膜11Qと、その塗膜間11Q・1
    1Qの粘着剤が塗着されない未積層部分16とが混在し
    ていることを特徴とする前掲請求項1に記載の粘着施工
    用内装材。
  5. 【請求項5】 前掲請求項1に記載の粘着剤の塗膜11
    が、内装材片12の周縁13に続く裏面の外周部分(1
    1P)にのみ連続しており、その外周部分(11P)に
    囲まれる内側部分では、斜線状や市松状或いは点状に塗
    着された粘着剤の塗膜11Qと、その塗膜間11Q・1
    1Qの粘着剤が塗着されない未積層部分16とが混在し
    ており、その外周部分(11P)に囲まれる内側部分に
    占める未積層部分16の合計面積が、斜線状や市松状或
    いは点状に塗着された粘着剤の塗膜11Qの合計面積よ
    りも大きいことを特徴とする前掲請求項1に記載の粘着
    施工用内装材。
  6. 【請求項6】 前掲請求項1に記載の密着した2枚の内
    装材片12A・12Bの粘着剤の塗膜相互間11A・1
    1Bの剥離強度fが10Kg/50mm以下であり、そ
    れら2枚の内装材片12A・12Bの乾燥した粘着剤の
    各塗膜11の厚みtが200μ以下であることを特徴と
    する前掲請求項1に記載の粘着施工用内装材。
  7. 【請求項7】 前掲請求項1に記載の内装材片12がタ
    イルカーペットであることを特徴とする前掲請求項1に
    記載の粘着施工用内装材。
  8. 【請求項8】 前掲請求項1に記載の内装材片12が、
    塩化ビニル樹脂の裏打層17を有するタイルカーペット
    であり、塗膜11がアクリル樹脂系粘着剤によって構成
    されており、密着した2枚の内装材片12A・12Bの
    粘着剤の塗膜相互間11A・11Bの剥離強度fが10
    Kg/50mm以下であり、それら2枚の内装材片12
    A・12Bの乾燥した粘着剤の各塗膜11の厚みtが2
    00μ以下であることを特徴とする前掲請求項1に記載
    の粘着施工用内装材。
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