JP2007151454A - インスタント食品 - Google Patents
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Abstract
【課題】健康によいとされる雑穀類や食物繊維含有食材類を、手軽に食感良く摂食できるインスタント食品を提供する。
【解決手段】玄米粉末、だったんそば粉末、大豆由来粉末、蒟蒻粉末および寒天粉末からなる群より選ばれる少なくとも1種の粉末とでんぷんから製造した即席麺とスープ調味料ならびに具材を袋またはカップ状容器に包装したインスタント食品。
【選択図】 なし
【解決手段】玄米粉末、だったんそば粉末、大豆由来粉末、蒟蒻粉末および寒天粉末からなる群より選ばれる少なくとも1種の粉末とでんぷんから製造した即席麺とスープ調味料ならびに具材を袋またはカップ状容器に包装したインスタント食品。
【選択図】 なし
Description
本発明は、健康素材として注目されている玄米、だったんそば、大豆、蒟蒻、寒天を配合した湯戻りの良い即席麺を製造し、インスタント食品に活用したものである。
近年、消費者の健康志向の高まりから、食品においても体に良い食材を用いた物を求める傾向にある。健康素材として注目されている食材として雑穀類や食物繊維含有食材類がある。これらの雑穀類として、例えば玄米、だったんそばや大豆等がある。これらの雑穀類を手軽に摂食できるメニューは限られている。食品としては例えばグラノーラバーが挙げられるが、グラノーラバーの食感は非常に硬く、消費者に広く受けいれられるものではなかった。
食物繊維含有食材類として、例えば蒟蒻や寒天が挙げられるが、摂食できるメニューは限られている。またその独特の食感からも消費者に広く受け入れられるものではなかった。
本発明は、健康によいとされる雑穀類や食物繊維含有食材類を、手軽に食感よく摂食できるインスタント食品を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、本発明者らは、でんぷんをつなぎとし、雑穀類や食物繊維含有食材類の粉末を混合し、この混合した粉末から凍結乾燥法により即席麺とすれば良いことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、下記を要旨とするものである。
(1) 玄米粉末、だったんそば粉末、大豆由来粉末、蒟蒻粉末および寒天粉末からなる群より選ばれる少なくとも1種の粉末とでんぷんから製造した即席麺とスープ調味料ならびに具材を袋またはカップ状容器に包装したインスタント食品。
(2) 前記でんぷんが、馬鈴薯でんぷん、緑豆でんぷんおよび甘藷でんぷんからなる群より選ばれる少なくとも1種のでんぷんであることを特徴とする(1)に記載のインスタント食品。
(3) 前記即席麺が凍結乾燥法により製造された即席麺であることを特徴とする(1)または(2)に記載のインスタント食品。
(4) 前記スープ調味料が液状、粉末状または凍結乾燥ブロック状であることを特徴とする(1)ないし(3)のいずれか1項に記載のインスタント食品。
(5) 前記具材が調理後レトルトパウチ化されたもの、野菜や畜肉、魚介などの凍結乾燥片またはその熱風乾燥片のいずれか1種もしくは複数の組み合わせからなるものであることを特徴とする(1)ないし(4)のいずれか1項に記載のインスタント食品。
(6) 前記スープ調味料および具材が、スープ調味料と具材が一体となった凍結乾燥ブロック、スープ調味料と具材を充填したレトルトパウチまたは粉末スープと乾燥具材を混合一体化して充填した袋であることを特徴とする(1)に記載のインスタント食品。
(1) 玄米粉末、だったんそば粉末、大豆由来粉末、蒟蒻粉末および寒天粉末からなる群より選ばれる少なくとも1種の粉末とでんぷんから製造した即席麺とスープ調味料ならびに具材を袋またはカップ状容器に包装したインスタント食品。
(2) 前記でんぷんが、馬鈴薯でんぷん、緑豆でんぷんおよび甘藷でんぷんからなる群より選ばれる少なくとも1種のでんぷんであることを特徴とする(1)に記載のインスタント食品。
(3) 前記即席麺が凍結乾燥法により製造された即席麺であることを特徴とする(1)または(2)に記載のインスタント食品。
(4) 前記スープ調味料が液状、粉末状または凍結乾燥ブロック状であることを特徴とする(1)ないし(3)のいずれか1項に記載のインスタント食品。
(5) 前記具材が調理後レトルトパウチ化されたもの、野菜や畜肉、魚介などの凍結乾燥片またはその熱風乾燥片のいずれか1種もしくは複数の組み合わせからなるものであることを特徴とする(1)ないし(4)のいずれか1項に記載のインスタント食品。
(6) 前記スープ調味料および具材が、スープ調味料と具材が一体となった凍結乾燥ブロック、スープ調味料と具材を充填したレトルトパウチまたは粉末スープと乾燥具材を混合一体化して充填した袋であることを特徴とする(1)に記載のインスタント食品。
本発明により、健康によいとされる雑穀類を、手軽に摂食することができる。
本発明における雑穀類、食物繊維含有食材類等の粉末とは、玄米粉末、だったんそば粉末、大豆由来粉末、蒟蒻粉末および寒天粉末からなる群より選ばれる少なくとも1種の粉末である。
玄米粉末とは、例えば玄米と水を湿式粉砕した
微粉末をさす。
微粉末をさす。
だったんそば粉末とは、だったんそばの実の籾殻を脱穀し中の実を臼で微粉末に挽いたものをいう。
大豆由来粉末とは、大豆の熱水可溶性成分を抽出したもの(豆乳)、またはこれを乾燥したものをいう。あるいは、乾燥大豆そのものを粉砕して微粉末化したものをいう。
蒟蒻粉末とは、蒟蒻生芋を数ミリの輪切りにし、水分15%以下に乾燥して荒粉を作り、これを粉砕して夾雑物を除去し、マンナン粒子だけを分離して作った精粉のことをいう。
寒天粉末とはテングサを主原料にイギス、エゴノリなどの原藻を熱水で処理して粘質物を抽出し、これを凝固、凍結乾燥して微粉末にしたものをいう。
本発明の即席麺のつなぎとなるものはでんぷんである。本発明に用いられるでんぷんは、馬鈴薯でんぷん、緑豆でんぷんおよび甘藷でんぷんからなる群より選ばれる少なくとも1種である。
雑穀類粉末、または食物繊維含有食材類粉末とでんぷんとの配合は、雑穀類粉末、または食物繊維含有食材類粉末1重量部から70重量部、好ましくは10重量部から60重量部に、でんぷんを30重量部から99重量部、好ましくは40重量部から好ましくは90重量部の範囲で適宜選択すればよい。
雑穀類粉末、または食物繊維含有食材類粉末とでんぷんの混合物から即席麺を製造するには、凍結乾燥法等の公知の即席麺の製造法を採用すればよい。
例えば、雑穀類の粉末、または食物繊維含有食材類粉末とでんぷんの混合物に水を加えて混練してドゥを製造し、得られたドゥを、細かい穴の開いたノズルを通して麺線を製造する押し出し法等の成形手段により麺線を形成し、該麺線を熱湯で茹でて糊化させて凍結した後、解凍して乾燥させればよい。
他方、即席麺といっしょに容器に包装するスープ調味料の製法は、(1)塩、胡椒、醤油、砂糖、味噌、椎茸風味だし、かつお風味だし、グルタミンソーダ、イノシン酸などを加熱処理した液状スープ、(2)畜肉エキス、魚貝エキス、野菜エキス、塩、胡椒、醤油、砂糖、味噌グルタミンソーダ、イノシン酸などを粉末状に混合したスープ、(3)(1)の液状スープを凍結乾燥しブロック状にした固形スープ、(4)(1)から(3)のスープを複数組み合わせたスープのいずれでも良い。
更に、即席麺といっしょに容器に包装する具材の製法は、(1)野菜、畜肉、魚肉、塩、胡椒、醤油、砂糖、味噌、椎茸風味だし、かつお風味だし、グルタミンソーダ、イノシン酸など加熱調理ごレトルト包装した具材、(2)野菜や畜肉、魚貝などの凍結乾燥片、熱風乾燥片のいずれかもしくは複数の組み合わせからなる具材、(3)(1)から(2)の具材を複数組み合わせた具材のいずれでも良い。
また、スープ調味料と具材が一体となった凍結乾燥ブロックもしくはレトルトパウチまたは粉末スープと乾燥具材を混合して充填した袋とを製造した即席麺といっしょに包装しても良い。
緑豆でんぷん30重量部と馬鈴薯でんぷん30重量部からなるでんぷんに玄米粉40重量部を加えて水で練りドゥを製造した。得られたドゥを細かい穴の開いたノズルに通して湯槽に落下させ加熱によって糊化させ、冷却した。
次に出来た麺を一食ずつに成型し、凍結させた後、乾燥させて即席麺を製造した。
キャベツ、小松菜、人参、キクラゲの具材はあらかじめ沸騰した湯で2〜3分過熱後、冷却し適当な大きさに切って水を切っておき、これをプラスティックなどで出来た1食単位の大きさのトレイに所定重量ずつ充填した。
一方、味噌、豆板醤、砂糖、醤油、にんにく、しょうが、エキス調味料、食塩、食用油、でんぷんに水を加えて加熱した液状スープを用意し、あらかじめ野菜が詰めてあるトレイに充填し、冷却後、凍結して乾燥して具材とスープが一体となったブロックを製造し、個装した。
発砲スチロール製のカップ状容器に即席麺を入れ、その上に個包装された具とスープのブロックを入れ、ふたをして包装し、インスタント食品を製造した。
緑豆でんぷん30重量部と馬鈴薯でんぷん30重量部からなるでんぷんに玄米粉40重量部を加えて水で練りドゥを製造した。製造したドゥを細かい穴の開いたノズルに通して湯槽に落下させ加熱によって糊化させ、冷却した。次に出来た麺を一食ずつに成型し、凍結させた後、乾燥させて即席麺を製造した。
一方、にら、コリアンダーの具材類をあらかじめ沸騰した湯で1〜2分加熱して冷却し、手ごろな大きさにカットして水切りをしたものを1食サイズに作ったトレイに詰め込み、ゼラチン液、乳糖などをまぶして、凍結後、凍結乾燥して具材ブロックを製造した。
また、チキンエキス、食塩、砂糖、酵母エキス、魚醤、増粘剤、その他の調味料などを混ぜ合わせ液状のスープを調製し、個包装してスープの素を製造した。
紙製のカップ状容器に即席麺を入れ、凍結乾燥した具材ブロック、スープの素を入れてふたをして包装し、インスタント食品を製造した。
本発明により、雑穀類や食物繊維含有食材類を手軽に食感良く摂食することができ、健康志向を重視する消費者のニーズに応えるインスタント食品を提供することができる。
Claims (6)
- 玄米粉末、だったんそば粉末、大豆由来粉末、蒟蒻粉末および寒天粉末からなる群より選ばれる少なくとも1種の粉末とでんぷんから製造した即席麺とスープ調味料ならびに具材を袋またはカップ状容器に包装したインスタント食品。
- 前記でんぷんが、馬鈴薯でんぷん、緑豆でんぷんおよび甘藷でんぷんからなる群より選ばれる少なくとも1種のでんぷんであることを特徴とする請求項1に記載のインスタント食品。
- 前記即席麺が凍結乾燥法により製造された即席麺であることを特徴とする請求項1または2に記載のインスタント食品。
- 前記スープ調味料が液状、粉末状または凍結乾燥ブロック状であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のインスタント食品。
- 前記具材が調理後レトルトパウチ化されたもの、野菜や畜肉、魚介などの凍結乾燥片またはその熱風乾燥片のいずれか1種もしくは複数の組み合わせからなるものであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のインスタント食品。
- 前記スープ調味料および具材が、スープ調味料と具材が一体となった凍結乾燥ブロック、スープ調味料と具材を充填したレトルトパウチまたは粉末スープと乾燥具材を混合一体化して充填した袋であることを特徴とする請求項1に記載のインスタント食品。
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