JP2007148333A - 電極形成方法、アクティブマトリクス駆動回路、アクティブマトリクス駆動回路の製造方法、フラットパネルディスプレイ、フラットパネルディスプレイの製造方法、およびスクリーン版 - Google Patents

電極形成方法、アクティブマトリクス駆動回路、アクティブマトリクス駆動回路の製造方法、フラットパネルディスプレイ、フラットパネルディスプレイの製造方法、およびスクリーン版 Download PDF

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Abstract

【課題】平面状に格子状に配置される個別電極の寸法精度を良好に形成する、電極形成方法を提供する。
【解決手段】複数の個別電極をスクリーン印刷によって形成する電極形成方法であって、同じ形状のペースト吐出部が格子状に配列されてなるスクリーン版を用いて前記個別電極を印刷する第1の工程と、印刷された前記個別電極を硬化する第2の工程と、を有し、前記第1の工程では、複数の前記ペースト吐出部のうち、第1のペースト吐出部で前記電極を印刷し、第2のペースト吐出部でダミーパターンを印刷することを特徴とする電極形成方法。
【選択図】図3

Description

本発明は、平板上に個別電極を形成する電極形成方法と、これを用いた電子回路および表示装置に関する。
近年、例えば液晶表示装置や、有機EL表示装置などの薄型でかつ大画面化が可能な表示装置(フラットパネルディスプレイ)が普及してきている。このような表示装置は、ITOなどの透明電極よりなる共通電極と、画素ごとにマトリクス状に配置された画素電極(個別電極)の間に、例えば、液晶、EL素子、電気泳動素子などの表示素子が挟み込まれた構造を有している。
上記のフラットパネルディスプレイでは、画素ごとに、例えばTFT(薄膜トランジスタ)などの制御用の素子が組み込まれる場合が多い。この場合、TFTのソース電極と上記の個別電極が接続され、さらにTFTのゲート電極とドレイン電極は、格子状に形成されたゲート線とドレイン線に接続され、画素ごとの表示の制御が行われる。このような表示装置の駆動回路は、アクティブマトリクス駆動回路と呼ばれている。
従来、上記のアクティブマトリクス駆動回路は、フォトリソグラフィ法やドライエッチング法など、LSI回路の製造方法を適用して形成されていた。しかし、フォトリソグラフィ法やドライエッチング法を用いたアクティブマトリクス回路の形成はその製造コストが高くなり、表示装置の低コスト化が困難となる問題が生じていた。
そこで、例えば上記の個別電極の形成(パターニング)に、スクリーン印刷法を適用することが検討されており、この場合、リソグラフィ法やドライエッチング法などに比べて低コストでアクティブマトリクス回路を形成することが可能になる。例えば、上記の個別電極は、1素子の大きさが85dpiで200〜270μm、200dpiで約100μm程度であり、例えばオフコンタクト方式のスクリーン印刷法で形成することが可能である。
ここで、上記のオフコンタクト方式のスクリーン印刷法の概略を、図1に基づき、説明する。オフコンタクト方式のスクリーン印刷法では、まずステンレスメッシュからなるスクリーン版を用意し、基板とスクリーン版の間にはクリアランス(空隙)を設けて置く。次に、図1に示すように、スクリーン版にペーストを乗せてスキージで刷ると、スキージ直下近傍ではペーストは基板と接触し、ペーストのタッキング力によってスクリーン版と基板とが接着される。
一方スクリーン版はスキージ直下でクリアランスが0となるため、大きな張力が発生する。そのため印刷方向に対しスキージ後方ではスクリーン版の張力がタッキング力に勝り、基板からスクリーン版が離れ始める(版離れ工程)。その時メッシュ内に保持されているペーストには大きなせん断応力が作用し、ペーストの粘度が急激に低下する。その結果ペーストはメッシュを通過でき、基板に転写される。
特開2004−253575号公報 特開昭62−222692号公報 特公平8−31669号公報
しかし、スクリーン印刷法により平面状に一定周期で配置された個別電極を形成すると、最外周の個別電極では、例えば図2に示すような形状の劣化が発生する場合があった。図2は、スクリーン印刷法により平面状に一定周期で格子状(マトリクス状)に配置された個別電極の一例であるが、内側の個別電極ではペーストはほぼ矩形に印刷されるが、最外周の個別電極では周辺部でペーストがかすれて矩形とならない場合があり、面積の小さい画素電極が発生する頻度が高くなっていた。そのためフラットパネルディスプレイでは最外周部で画質の劣化を招く場合があった。この理由について、以下に説明する。
スクリーン印刷におけるペーストのタッキング力は、ペーストの粘弾性や基板と接着しているスクリーン版の面積に影響される。つまりスクリーン版に設けられたパターン形状(通常はメッシュの一部を乳剤で遮蔽して、所望のパターンの反転形状をスクリーン版表面に形成しておく)に大きく依存する。一方、スクリーン版の張力は版の面積、紗張りの強さ、クリアランス、スクリーン版上の位置等に影響される。
ここで、平面状に一定周期で配置された個別電極の印刷を考えると、スクリーン版の張力やペーストの粘弾性は最外周の個別電極と最外周の1個内側の個別電極では顕著な違いは無いと思われる。一方タッキング力に影響するパターン形状は、最外周の1個内側にある個別電極では全ての方向で隣接して個別電極のパターンが存在するが、最外周の個別電極は隣接する個別電極のパターン数は半分程度になっており、更に隣接したパターンの無い側はフラットパネルディスプレイの表示領域の外側に当たり、スクリーン版上では広く乳剤で遮蔽されており、ペーストは吐出されない。そのため最外周の個別電極は最外周の1個内側の個別電極よりもタッキング力が小さくなり、スクリーン版の版離れが加速されてペーストが基板に十分転写されず、個別電極の周辺部でパターンがかすれる頻度が増加したと予測される。
スクリーン印刷による個別電極の印刷ではこのような問題が発生するため、画面全体で表示品質が良好である表示装置を形成するためには、最外周の個別電極の印刷形状を良好とする必要がある。
例えば、上記の特許文献1(特開2004−253575号公報)では、スクリーン印刷法によって半導体ウェハに保護膜を印刷する場合、チップパターンの外側に50〜2000μmの間隔をあけて、50〜100μmの幅を有するダミーパターンを形成し、ペーストのタッキング力を大きくすることで最外周のチップパターンに形成される保護膜のかすれを防止している。
しかし、上記の方法において形成される膜は、チップパターンの保護膜であり、例えば個別電極のように、形成される寸法精度が直接的に表示装置の表示の画質に影響する場合と異なり、要求される寸法の精度の水準が高くないと考えられる。
そのため、上記の方法を個別電極を印刷する場合に適用しようとすると、例えば幅広のダミーパターンによって過剰のタッキング力が加わることで最外周の個別電極の寸法の増加が生じる場合があり、表示装置の画質の低下を招く懸念があった。すなわち、上記の方法ではダミーパターンの寸法や精度に関しての記載は無く、またダミーパターンを形成したことに伴う最外周のチップパターンの寸法精度への影響が考慮されていなかった。
また、上記の特許文献2(特開昭62−222692号公報)には、既存パターンの近傍に追加パターンを印刷する場合、追加パターン位置に対し既存パターンの反対側に既存パターンとほぼ等しい膜厚のダミーパターンを印刷する方法が開示されている。この場合、
追加パターンの印刷ではスクリーン版が既存パターンとダミーパターンの両方で支持されるため、スクリーン版の当たり具合が改善され、良好な追加パターンが印刷できる。
しかし、上記の方法は、スクリーン印刷を複数回行うことを前提としており、個別電極の印刷のように、通常1回の印刷で完了する印刷方法に単純に適用することは困難である。
また、上記の特許文献3(特公平8−31669号公報)では、コンタクト方式によって配線パターンを印刷する場合、配線パターンの端部にダミーパターンを形成しておき、印刷後ダミーパターンに向かうように版離れを起こさせる方法を提案している。しかしながら上記の方法はコンタクト方式を前提としており、より微細な配線形成に適したオフコンタクト方式での作用・効果は述べられていない。
そこで、本発明では、上記の問題を解決した、新規で有用な電極形成方法、アクティブマトリクス駆動回路、アクティブマトリクス駆動回路の製造方法、フラットパネルディスプレイ、フラットパネルディスプレイの製造方法、およびスクリーン版を提供することを統括的課題としている。
本発明の具体的な第1の課題は、平面状に格子状に配置される個別電極の寸法精度を良好に形成する、電極形成方法を提供することである。
また、本発明の具体的な第2の課題は、平面状に格子状に配置される個別電極の寸法精度が良好な、アクティブマトリクス駆動回路を提供することである。
また、本発明の具体的な第3の課題は、表示画質が良好なフラットパネルディスプレイを提供することである。
また、本発明の第4の課題は、平面状に格子状に配置される個別電極の寸法精度を良好に形成するための、スクリーン印刷に用いるスクリーン版を提供することである。
本発明の第1の観点では、上記の課題を、複数の個別電極をスクリーン印刷によって形成する電極形成方法であって、同じ形状のペースト吐出部が格子状に配列されてなるスクリーン版を用いて前記個別電極を印刷する第1の工程と、印刷された前記個別電極を硬化する第2の工程と、を有し、前記第1の工程では、複数の前記ペースト吐出部のうち、第1のペースト吐出部で前記電極を印刷し、第2のペースト吐出部でダミーパターンを印刷することを特徴とする電極形成方法により、解決する。
当該電極形成方法によれば、平面状に格子状に配置される個別電極の寸法精度を良好に形成することが可能となる。
また、複数の前記第1のペースト吐出部の設置間隔と、前記第1のペースト吐出部と前記第2のペースト吐出部の設置間隔が等しいと、格子状に形成される個別電極の、最外周の寸法精度が良好となる。
また、前記ペースト吐出部は、前記スクリーン版に等間隔で形成されていると、スクリーン版の形状が単純となるとともに、個別電極とダミーパターンの印刷が容易となる。
また、前記ダミーパターンは、前記個別電極を囲むように形成されると、格子状に形成される個別電極の、最外周の寸法精度が良好となる。
また、前記ダミーパターンは、前記個別電極の外側に一列形成されると、ダミーパターンが占める面積を抑制することができる。
また、本発明の第2の観点では、上記の課題を、基板上に設置された複数の素子と、前記素子上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成された、上記の電極形成方法により形成された個別電極およびダミーパターンと、を有し、前記素子と前記個別電極とがそれぞれ対応するように格子状に配列されて電気的に接続されていることを特徴とするアクティブマトリクス駆動回路により、解決する。
当該アクティブマトリクス駆動回路は、平面状に格子状に配置される個別電極の寸法精度が良好である特徴を有している。
また、本発明の第3の観点では、上記の課題を、上記のアクティブマトリクス駆動回路を用いたことを特徴とするフラットパネルディスプレイを用いて解決する。
当該フラットパネルディスプレイは、表示画質が良好である特徴を有している。
また、本発明の第4の観点では、上記の課題を、基板上にアクティブマトリクス駆動回路を形成するアクティブマトリクス駆動回路の製造方法であって、前記基板上に複数の素子を格子状に配列するように形成する素子形成工程と、前記素子に接続される複数の個別電極をスクリーン印刷によって形成する電極形成工程と、を有し、前記電極形成工程は、同じ形状のペースト吐出部が格子状に配列されてなるスクリーン版を用いて前記個別電極を印刷する第1の工程と、印刷された前記個別電極を硬化する第2の工程と、を含み、前記第1の工程では、複数の前記ペースト吐出部のうち、第1のペースト吐出部で前記電極を印刷し、第2のペースト吐出部でダミーパターンを印刷することを特徴とするアクティブマトリクス駆動回路の製造方法により、解決する。
当該製造方法によれば、平面状に格子状に配置される個別電極の寸法精度が良好であるアクティブマトリクス駆動回路を製造することが可能となる。
また、本発明の第5の観点では、上記の課題を、フラットパネルディスプレイの製造方法であって、基板上に複数の素子を格子状に配列するように形成する素子形成工程と、前記素子に接続される複数の個別電極をスクリーン印刷によって形成する電極形成工程と、前記個別電極上に表示素子を形成する工程と、を有し、前記電極形成工程は、同じ形状のペースト吐出部が格子状に配列されてなるスクリーン版を用いて前記個別電極を印刷する第1の工程と、印刷された前記個別電極を硬化する第2の工程と、を含み、前記第1の工程では、複数の前記ペースト吐出部のうち、第1のペースト吐出部で前記電極を印刷し、第2のペースト吐出部でダミーパターンを印刷することを特徴とするフラットパネルディスプレイの製造方法により、解決する。
当該製造方法によれば、表示画質が良好なフラットパネルディスプレイを製造することが可能となる。
また、本発明の第6の観点では、上記の課題を、複数の個別電極をスクリーン印刷する場合に用いるスクリーン版であって、同じ形状のペースト吐出部が格子状に配列されて形成され、前記ペースト吐出部は、前記電極を印刷するための第1のペースト吐出部と、ダミーパターンを印刷するための第2の吐出部とを含むことを特徴とするスクリーン版により、解決する。
当該スクリーン版によれば、平面状に格子状に配置される個別電極の寸法精度を良好に形成することが可能となる。
本発明によれば、平面状に格子状に配置される個別電極の寸法精度を良好に形成することが可能となる。
また、寸法精度が良好に形成された個別電極を有するアクティブマトリクス駆動回路を提供することが可能となる。
また、表示画質が良好なフラットパネルディスプレイを提供することが可能となる。
また、平面状に格子状に配置される個別電極の寸法精度を良好に形成することが可能なスクリーン版を提供することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態に関して図面に基づき、説明する。
図3は、本発明の実施例1によるスクリーン版100を模式的に示す平面図であり、図4はその一部(A部)の拡大図である。上記のスクリーン板100は、個別電極とダミーパターン(後述)をスクリーン印刷するための印刷版であって、メッシュ500番の平織りステンレス線からなり、版表面の一部は乳剤で遮蔽されている。
前記スクリーン版100には、略正方形の開口部(乳剤で遮蔽されていないパターン)よりなるペースト吐出部101が、格子状(マトリクス状)に配列されている。前記ペースト吐出部101は、個別電極を印刷するための第1のペースト吐出部101Aと、個別電極の周囲に形成されるダミーパターンを印刷するための第2のペースト吐出部101Bと、を含む構成となっている。
前記第1のペースト吐出部101Aは、例えば、平面上にX、Y方向とも設置のピッチが300μmで、マトリクス状に配置される、640×480個の個別電極(個別電極の設計寸法は250μm×250μm)の印刷に用いられる。前記第1のペースト吐出部101Aは、前記スクリーン版100の略中心に相当する位置の、第1の領域100Aに形成されている。
また、前記第2のペースト吐出部101Bは、マトリックス状に配置された複数の前記第1のペースト吐出部101Aの外側(前記第1の領域100Aの外側)に近接して、該スクリーン版100の第2の領域101Bに形成されている。前記第2の領域101Bは、前記第1の領域100A(前記第1のペースト吐出部101A)を囲むようにして、前記第1の領域100Aの外側に設けられている。
前記第1のペースト吐出部101Aは、大きさが250μm×250μmの個別電極の印刷に用いられ、Agペーストのレべリング、滲み等を考慮して個別電極の設計寸法に片側5μmのオフセットを考慮して、240μm×240μmの正方形の開口を持ち、X、Y方向(X方向とY方向は直交)とも設置のピッチPが、300μmとなるように、マトリックス状に640×480個配列されている。
前記第2のペースト吐出部101Bは、マトリクス状に印刷される個別電極のうち、最外周の個別電極の外側に配置されるダミーパターンの印刷に用いられ、第1のペースト吐出部101Aと同じ開口(240μm×240μm)を持ちX、Y方向とも設置のピッチPdが300μmとなるように、最外周の第1のペースト吐出部(図2に示した最外周100a)を取り囲むように、2列配列されている。また最外周の前記第1のペースト吐出部101Aと前記第2のペースト吐出部101Bの間隔Sは70μmとなっている。
なお、図1においては、前記ペースト吐出部101のうち、その一部の記載を省略し、4隅のペースト吐出部のみを記載している。
次に、上記のスクリーン版100を用いた個別電極の形成方法の一例について、図5A〜図5Cに基づき、手順を追って説明する。ただし以下の図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する場合がある。
まず、図5A〜図5Bに示す工程において、例えば、耐熱性の良好なポリカーボネート(PC)基板203上に、上記のスクリーン版100を用いて導電ペースト202の印刷を行った。印刷に用いた導電ペーストはAgペーストであり、Ag粒子,アクリル樹脂,カルビトールアセタート等からなり、粘度は200〜300Pa・s(ブルックフィールドHBT No.14スピンドルを用い10rpmで測定)である。前記スクリーン版100と前記基板203とのクリアランスは1.5〜2.5mmとし、ゴム硬度70のスキージ201を用い、アタック角70度、印刷速度30〜100mm/Sで印刷を行った。
この場合、前記スキージ201の直下では前記スクリーン版100と前記基板203とのクリアランスが0となるが、印刷方向に対してスキージ後方ではスキージの移動に伴って版離れが進行し、前記第1のペースト吐出部101A、前記第2のペースト吐出部101BからAgペーストが前記基板203に転写される。640×480個の前記第1のペースト吐出部101Aを通過したAgペーストは、熱硬化工程(後述)後では640×480個の個別電極となり、最外周の前記第1のペースト吐出部101Aに近接して設けられた前記第2のペースト吐出部101Bを通過したAgペーストは、熱硬化工程後では640×480個の個別電極の外側に配置されたダミーパターンとなる。
次に、図5Cに示す工程では、Agペーストの印刷終了後、前記基板203を強制対流式オーブン204に入れて加熱し、Agペーストを硬化させた。硬化条件は150℃で1時間である。このようにして、前記基板203上に、個別電極301と、ダミーパターン302が形成された。
上記の方法で形成した個別電極とダミーパターンを、実際に金属顕微鏡で観察した。その結果、最外周の個別電極ではAgペーストかすれによる形状劣化はほとんど観察されず、基板面内での個別電極の寸法均一性は良好であり、上記の方法で寸法精度の良好な個別電極が形成できることが確認された。
また、比較例として、前記第2のペースト吐出部101Bを設けていないスクリーン版を用い、上記と同様な方法で個別電極を形成した結果、最外周にある個別電極の一部ではAgペーストかすれが発生し、個別電極寸法の面内均一性は著しく低下していたことが確認された。
本実施例によるスクリーン版100では、最外周の前記第1のペースト吐出部101Aの外側に近接して、該第1のペースト吐出部101Aと同じ形状で同じ大きさ(240μm×240μm)の第2の吐出部101Bを設けていることが特徴である。このため、最外周の第1のペースト吐出部101Aは、その内部にある第1ペース吐出部101Aと同程度のタッキング力となり、最外周の第1のペースト吐出部101Aからも基板にAgペーストが十分転写され、最外周の個別電極の形状劣化が抑制されたと考えられる。
また上記の場合、複数の前記第1のペースト吐出部101Aの設置間隔と、前記第1のペースト吐出部101Aと前記第2のペースト吐出部101Bの設置間隔が等しいと、さらに好適である。この場合、最外周にある第1のペースト吐出部101Aも、内部にある第1のペースト吐出部101Aと同様な位置関係で前記ペースト吐出部101Bに取り囲まれる構造となる。その結果、最外周の第1のペースト吐出部101Aと、その内部にある第1のペースト吐出部101Aのタッキング力の差がさらに小さくなり、個別電極の大きさのばらつきがさらに小さくなることで個別電極の寸法精度がさらに良好となり、好ましい。
また、同様に、前記第1のペースト吐出部101Aと、前記第2の吐出部101Bの、X方向または/およびY方向の、設置のピッチが同一であると、最外周の第1のペースト吐出部101Aと、その内部にある第1のペースト吐出部101Aのタッキング力の差がさらに小さくなり、個別電極の大きさのばらつきがさらに小さくなることで個別電極の寸法精度がさらに良好となり、好ましい。
例えば、上記の場合、前記第1のペースト吐出部101Aと、前記第2の吐出部101Bを含む前記ペースト吐出部101は、前記スクリーン版100に、等間隔で配列されていると、前記スクリーン版の形状が単純となるとともに、個別電極とダミーパターンの配置の割合の変更が容易となり、個別電極の設置の設計の自由度が向上し、好ましい。
また、本実施例では前記第1のペースト吐出部101Aと前記第2のペースト吐出部101Bの形状を同一としているが、本発明は最外周の個別電極を形成する場合に内側の個別電極を形成する場合と同様なタッキング力を発生させることで、個別電極の寸法精度を良好とすることを目的としており、第2のペースト吐出部の形状は、第1のペース吐出部と同様なタッキング力となる程度に類似であれば、本実施例と実質的に同一と考えられる。
また、本実施例では、先に説明したように、前記第1のペースト吐出部101Aと、前記第2の吐出部101Bの設置の、X方向または/およびY方向の、設置のピッチが同一であることが好ましいが、最外周の個別電極を形成する場合に内側の個別電極を形成する場合と同様なタッキング力となるように、前記第1のペースト吐出部101Aと、前記第2の吐出部101Bの、X方向または/およびY方向の、設置のピッチを定めればよい。
また、本実施例では、個別電極の設置のピッチがX方向とY方向で同一であるが、個別電極の設置のピッチがX方向とY方向で異なっている場合にも本実施例を適用することが可能である。この場合、第1のペースト吐出部と第2のペースト吐出部のX方向のピッチを略一致させ、同様に第1のペースト吐出部と第2のペースト吐出部のY方向のピッチを略一致させるようにすればよい。
また、本実施例では、前記基板203として、PC基板、前記導電ペースト202としてAgペーストを例に取り説明したが、本発明は上記の材料に限定されず、基板としてはガラス基板、石英基板、セラミック基板、PES(ポリエーテルサルフォン),PEN(ポリエチレンナフタレート),PI(ポリイミド),PET(ポリエチレンテレフタレート)等のプラスチック基板、Si、GaAs等の半導体基板が使用でき、導電ペーストとしてはCuペースト、Niペースト、Ptペースト、Pdペースト、カーボン樹脂、導電性高分子樹脂等の一般的に使用されている導電ペーストが使用できる。
次に、以下の実施例2〜実施例3において、本実施例記載のスクリーン版100において、第2のペースト吐出部を様々に変更して比較した結果について説明する。
実施例2では、実施例1に記載のスクリーン版100において、前記第1のペースト吐出部101Aと前記第2のペースト吐出部の間隔Sを0〜300μmに変えたスクリーン版A〜Eを作製した。そこで、当該スクリーン版A〜Eを用いて、実施例1に記載した方法と同様な方法でAgペーストの印刷・硬化を行い、PC基板上に設置のピッチを300μmとして、640×480個配列された個別電極を作製した。その後、実施例1の場合と同様にして、最外周の個別電極を金属顕微鏡で観察した。上記の実験の条件について図6に、図6に対応する実験結果について図7にそれぞれ示す。
図6、図7を参照するに、前記間隔Sが60〜300μmの場合には、最外周にある全ての個別電極はダミーパターンと分離されており、Agペーストのかすれも発生していなかった。
しかし、間隔Sが0の場合には、最外周にある全ての個別電極はダミーパターンと短絡しており、間隔Sが30μmの場合には、最外周にある個別電極の一部がダミーパターンと短絡していた。
上記の結果を鑑みるに、間隔Sが0の場合には、第1のペースト吐出部と第2のペースト吐出部は完全に繋がっているため、最外周にある全ての個別電極がダミーパターンと繋がるのは当然である。また、間隔Sが30μmの場合には、最外周の個別電極とダミーパターンの間隔がスクリーン印刷の解像限界に当たるため、最外周にある一部の個別電極がダミーパターンとつながったと予想される。
このことから、スクリーン印刷法を用い、平面上に一定の周期でマトリックス状に配置された複数の個別電極を形成する場合、全ての個別電極間を分離するためには、少なくとも個別電極間の間隔を、使用するスクリーン印刷の諸条件での解像限界以上に設定することが好ましい。
本実施例では、基板上に設置のピッチを300μmとして、設計寸法が250μm×250μmの個別電極を640×480個形成する条件となっている。当該条件の場合、少なくとも、最外周の個別電極に印刷に用いられる第1のペースト吐出部と、ダミーパターンの印刷に用いられる第2のペースト吐出部の間隔Sを、第1のペースト吐出部間の設置間隔(Agペーストのレべリング,滲み等を考慮して片側5μmのオフセットをかけているため、本実施例は60μmになる)と同じすることで、最外周の個別電極とダミーパターンがつながることを防止することができる。
実施例3では、マトリックス状に配置された複数の第1のペースト吐出部の外側に近接して、前記第1のペースト吐出部を囲むようにして配置された、第2のペースト吐出部の周数(列数)を0〜5周(列)に変えたスクリーン版F〜Iを作製した。そこで、当該スクリーン版F〜Iを用いて、実施例1に記載した方法と同様な方法でAgペーストの印刷・硬化を行い、PC基板上に設置のピッチを300μmとして、640×480個配列された個別電極を作製した。なお、第2のペースト吐出部の周数(列数)が0(スクリーン版I)とは、第2のペースト吐出部を設けていない印刷版に相当する。その後、実施例2の場合と同様にして、最外周の個別電極を金属顕微鏡で観察した。上記の実験の条件について図8に、図8に対応する実験結果について図9にそれぞれ示す。
図8、図9を参照するに、マトリックス状に配置された複数の第1のペースト吐出部の外側に、設置の間隔Sを60μmとして、第2のペースト吐出部を1〜5周設けた場合は、最外周の個別電極にAgペーストのカスレは発生せず、PC基板面内での個別電極の寸法精度(寸法精度の分布)は良好となった。
上記の結果を鑑みると、少なくともマトリックス状に配置された複数の第1のペースト吐出部の外側に近接して、該第1のペースト吐出部を囲むように、第2のペースト吐出部を1周(1列)配置することで、最外周の個別電極のタッキング力が改善され、本発明の目的を達成できることが判った。
また、上記のスクリーン版F〜Iのうち、スクリーン版Gを用いた場合(第2のペースト吐出部が1周(1列)配置された場合)には、スクリーン版H、Iを用いた場合に比べてダミーパターンの占有面積は小さくなっていることは明らかである。すなわち、スクリーン版Gを用いて形成したマトリックス状に配置した複数の個別電極を、例えばフラットパネルディスプレイの個別電極に用いると、額縁の面積が抑制され、かつ基板面内で寸法均一性の高い個別電極を有するフラットパネルディスプレイを形成することができる。
次に、上記の個別電極の形成方法を適用して形成される、電子回路の一例である、アクティブマトリクス駆動回路について図10A、図10Bに基づき、説明する。
図10Aは、アクティブマトリクス駆動回路400の平面図であり、図10Bは、図10AのA−A’断面図である。図10A,図10Bを参照するに、本実施例によるアクティブマトリクス駆動回路400は、個別電極301とダミーパターン302とを有している。前記個別電極301とダミーパターン302は、実施例3に記載したスクリーン版Gを用い、実施例1に記載した方法で作製されている。
前記アクティブマトリクス駆動回路400の概略は、前記個別電極301がマトリクス状に配置され、さらに該個別電極301に対応して、該個別電極301に接続される例えばTFT(薄膜トランジスタ)よりなる素子400Aが、マトリクス状に配置された構造となっている。また、ダミーパターン302は、マトリクス状に配列された前記個別電極301を囲むようにして、前記個別電極301の外側に設けられている。
次に、前記アクティブマトリクス駆動回路400の詳細について説明する。前記アクティブマトリクス回路400は、例えばポリイミド(PI)よなる基板203上に、配置のピッチを300μmとして、640×480個の前記素子(TFT)400Aが、マトリックス状に配列された構造を有している。当該素子400Aは、前記基板203上に形成されたゲート電極401と、該ゲート電極401を覆うように形成されたゲート絶縁膜405と、該ゲート絶縁膜405上に形成されたソース電極403、ドレイン電極402と、該ソース電極403とドレイン電極402上に形成された活性層404とを有する構成となっている。
例えば、前記ゲート電極405、ソース電極403、ドレイン電極402はAlからなり、前記活性層404は非晶質Si、前記ゲート絶縁膜はSiO膜(シリコン酸化膜)から構成される。また、マトリックス状に配列された前記素子400Aは、例えばSiON膜からなる層間絶縁膜407によって被覆された構造となっている。
被覆された複数の前記ソース電極403は、前記層間絶縁膜407を貫通するように形成されたビアプラグ406によって、設置のピッチが300μmで前記層間絶縁膜407上にマトリックス状に配置された640×480個の個別電極301に、各々接続された構造となっている。
更に、前記層間絶縁膜407上にはダミーパターン302が、640×480個の個別電極301の外側に近接(間隔は約50μm)して、該個別電極301を取り囲むように1周(1列)配置されている。また、前記ダミーパターン302の配置のピッチは300μm、大きさは約250μm×250μmである。
前記個別電極301と前記ダミーパターン302は、主にAgから構成されており、実施例3のスクリーン版Gを用いてAgペーストにより印刷され、その後150℃で1時間熱硬化されることによって形成されている。
本実施例による個別電極301は、実施例3のスクリーン版Gを用いて印刷され、その後熱硬化されているので、最外周の個別電極にもAgペーストのかすれは発生せず、基板面内での寸法精度(寸法均一性)は良好である。
また、前記ダミーパターン302は、前記層間絶縁膜407によって、その下側の面を絶縁され、前記素子400Aとは電気的に分離された構造となっている。
上記の構造となっているため、前記ダミーパターン302はゲート電極401、ソース電極403、ドレイン電極402と電気的に接続されないので、アクティブマトリックス駆動回路を構成するTFTによって、従来と同様に任意の個別電極を選択することができる。
更に、本実施例の構造では、前記ゲート電極401や、前記ドレイン電極402の引き出し配線である、それぞれ、ゲート線401A、ドレイン線402を、前記層間絶縁膜407の下層に配置することができる。そのため、前記層間絶縁膜407表面には、前記個別電極301と前記ダミーパターン302のみが配置されることになる。よって、実施例1で説明した、第2のペースト吐出部がマトリックス状に配置された第1のペースト吐出部の外側に配置されたスクリーン版を用いて、これらの個別電極およびダミーパターンを容易に形成することができる。
また、本実施例によるアクティブマトリックス駆動回路400は、前記個別電極301を、スクリーン印刷法によって作製しているので、フォトリソグラフィ法とエッチング法の組み合わせによって個別電極を作製する従来のアクティブマトリックス駆動回路に比べて、製造コストが低くなる特徴を有している。
次に、本実施例によるアクティブマトリックス駆動回路400の作製方法の一例を、図11A〜図11において、手順を追って説明する。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、以降説明を省略する場合がある。
まず、図11Aに示す工程において、PIよりなる基板203に、Alをスパッタ法により成膜し、成膜されたAl膜を、フォトリソグラフィ法とエッチング法によりパターニングして、ゲート電極401と、該ゲート電極401につながるゲート線401Aを形成した。
次に、図11Bに示す工程において、前記ゲート電極401上に、SiO膜よりなるゲート絶縁膜405を、プラズマCVD法で形成した。
次に、図11Cに示す工程において、ゲート絶縁膜405上に、Alをスパッタ法により成膜し、成膜されたAl膜を、フォトリソグラフィ法とエッチング法によりパターニングして、ソース電極403、ドレイン電極402と、該ドレイン電極402につながるドレイン線401Aを形成した。また、前記ゲート線401Aと、ドレイン線402Aは、互いに直行する方向に延伸するように形成した。
次に、図11Dに示す工程において、前記ゲート絶縁膜405上に、プラズマCVD法によって非晶質Si層を成膜し、成膜された非晶質Si膜を、フォトリソグラフィ法とエッチング法によりパターニングして個別化し、活性層404を形成した。その結果、640×480個の素子(TFT)400Aが、設置のピッチが300μmで、マトリックス状に配列された。
次に、図11Eに示す工程において、前記素子400Aを覆うように、プラズマCVD法によってSiON膜を成膜し、前記素子400Aを層間絶縁膜407で被覆した。
次に、図11Fに示す工程において、フォトリソグラフィ法により、前記層間絶縁膜407にスルーホールのレジストパターンを形成し、リアクティブイオンエッチング法によってソース電極403上に層間絶縁膜407を貫通するスルーホール406Aを形成し、その後レジストパターンを除去した。
次に、図11Gに示す工程において、先に説明した実施例3のスクリーン版GとAgペーストを用いて、スルーホール上に640×480個の個別電極401を印刷するとともに、該個別電極301の外側に近接してダミーパターン302を印刷した。この後、150℃で1時間の加熱を行い、Agペーストを硬化させた。熱硬化後、スクリーン版の第1のペースト吐出部を通過したAgペーストは個別電極301となり、第2のペースト吐出部を通過したAgペーストは個別電極301に近接したダミーパターン302となる。このようにして、アクティブマトリクス駆動回路400を形成した。
本実施例では、実施例3で説明したスクリーン版Gを用いて個別電極301とダミーパターン302を形成したアクティブマトリックス駆動回路400について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、実施例2のスクリーン版C〜E、実施例3のスクリーン版H,Iを用いて個別電極301とダミーパターン302を形成しても、本実施例と同様の効果が期待できる。
但し、スクリーン版Gを用いた場合には、スクリーン版C〜Eやスクリーン版H,Iを用いた場合よりもダミーパターンの占有する面積を小さくできるので、個別電極とダミーパターンをあわせた全パターン面積を小さくすることができる。
なお、本実施例では、前記基板203を構成する材料として、PIを用いる場合を例にとって説明したが、本発明は上記の基板に限定されず、ガラス基板、石英基板、セラミック基板、PC,PES,PEN,PET等のプラスチック基板、Si,GaAs等の半導体基板等が使用できる。
次に、上記のアクティブマトリクス回路400を用いた、フラットパネルディスプレイの一例を図12に示す。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。図12を参照するに、本実施例によるフラットパネルディスプレイ600は、上記の実施例4のアクティブマトリックス駆動回路400と、TN液晶を用いた表示素子500から構成される。
本実施例によるフラットパネルディスプレイ600は、前記基板203上に実施例4のアクティブマトリックス駆動回路400が形成された構造を有しており、更に個別電極301とダミーパターン302上には、表示素子500が配置されている。前記表示素子500は、ポリイミドよりなり、互いに対向する配向膜502、503と、当該配向膜502、503に挟まれるように封入された、液晶層(TN液晶)501より構成されている。2つの配向膜502、503の間のギャップは、図示されていないスペーサー材によって保持されている。
前記配向膜502は、前記個別電極301と前記ダミーパターン302上に形成され、さらに前記液晶層501を挟んで対向する当該配向膜502上には、透明導電膜(ITO)からなる共通電極504が設けられ、当該共通電極504は、対向基板505の表面に形成されている。
本実施例によるフラットパネルディスプレイ600は、実施例4のアクティブマトリックス駆動回路400を用いているため、最外周の個別電極301にAgペーストのかすれはなく、個別電極301の寸法精度(寸法の面内分布)は良好である。そのためフラットパネルディスプレイの最外周でも画質が良好であり、第2のペースト吐出部を設けていないスクリーン版で個別電極を作製したフラットパネルディスプレイに比べて表示部の面内での表示むらが少ない特徴を有している。また、本実施例におるフラットパネルディスプレイは、個別電極をフォトリソグラフィ法とエッチング法によって作製したフラットパネルディスプレイと同等の表示性能を実現することができる。
また、本実施例におるフラットパネルディスプレイは、個別電極がスクリーン印刷法により形成されているので、フォトリソグラフィ法とエッチング法により個別電極が形成されるフラットパネルディスプレイに比べて、製造コストが低い特徴を有している。
特に、本実施例によるフラットパネルディスプレイは、実施例3に記載したスクリーン版Gを用いて個別電極とダミーパターンを作製したアクティブマトリックス駆動回路を用いているので、ダミーパターンが占有する面積が小さく、フラットパネルディスプレイの額縁増加を抑制しながら上記の効果を実現することが可能となっている。
次に、本実施例によるフラットパネルディスプレイの製造方法の一例を述べる。
まず、実施例4記載の方法で形成した前記アクティブマトリクス駆動回路400上に、スピンナー法によって可溶性ポリイミドを塗布し、熱硬化後ラビング処理を行い配向膜502とした。
次に、対向基板505となるPC基板には、スパッタ法によってITOを成膜し、当該ITO膜をフォトリソグラフィ法と、エッチング法によるパターニングを行って共通電極504を形成した。次に、共通電極504上に、スピンナー法によって可溶性ポリイミドを塗布し、熱硬化後ラビング処理を施し、配向膜503を形成した。
次に、対向基板505上にギャップ材を散布し、基板203と基板505の配向膜が対抗するようにシール接着を行い、基板203と対向基板505のギャップにTN液晶を封入して、反射型液晶表示素子とアクティブマトリックス駆動回路からなるフラットパネルディスプレイを完成させた。
また、本実施例では、フラットパネルディスプレイの表示素子に液晶表示素子を用いた場合を例にとって説明したが、表示素子にはEL素子や電気泳動素子等を使用することも可能である。また、アクティブマトリックス駆動回路のTFTは、非晶質Siを用いたものに限定されず、例えば、多結晶Siや、有機半導体を用いたTFTも使用することができる。
また、本発明は表示素子やアクティブマトリックス駆動回路を構成する場合に何ら制限されず、例えば本発明を適用して様々な電子回路、電子装置などの個別電極とダミーパターンを形成することが可能であることは明らかである。
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明は上記の特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
本発明によれば、平面状に格子状に配置される個別電極の寸法精度を良好に形成することが可能となる。
また、寸法精度が良好に形成された個別電極を有するアクティブマトリクス駆動回路を提供することが可能となる。
また、表示画質が良好なフラットパネルディスプレイを提供することが可能となる。
また、平面状に格子状に配置される個別電極の寸法精度を良好に形成することが可能なスクリーン版を提供することが可能となる。
スクリーン印刷の原理を示す図である。 従来のスクリーン印刷の問題点を示す図である。 実施例1によるスクリーン版を示す図(その1)である。 実施例1によるスクリーン版を示す図(その2)である。 実施例1による電極形成方法を示す図(その1)である。 実施例1による電極形成方法を示す図(その2)である。 実施例1による電極形成方法を示す図(その3)である。 実施例2によるスクリーン印刷の条件を示す図である。 実施例2による印刷結果を示す図である。 実施例3によるスクリーン印刷の条件を示す図である。 実施例3による印刷結果を示す図である。 実施例4によるアクティブマトリクス駆動回路を示す図である。 図10Aの断面図である。 実施例4によるアクティブマトリクス駆動回路の製造方法を示す図(その1)である。 実施例4によるアクティブマトリクス駆動回路の製造方法を示す図(その2)である。 実施例4によるアクティブマトリクス駆動回路の製造方法を示す図(その3)である。 実施例4によるアクティブマトリクス駆動回路の製造方法を示す図(その4)である。 実施例4によるアクティブマトリクス駆動回路の製造方法を示す図(その5)である。 実施例4によるアクティブマトリクス駆動回路の製造方法を示す図(その6)である。 実施例4によるアクティブマトリクス駆動回路の製造方法を示す図(その7)である。 実施例5によるフラットパネルディスプレイを示す図である。
符号の説明
100 スクリーン版
100A 第1の領域
100B 第2の領域
100a 最外周
101 ペースト吐出部
101A 第1のペースト吐出部
101B 第2のペースト吐出部
201 スキージ
202 ペースト
203 基板
204 オーブン
301 個別電極
302 ダミーパターン
400 アクティブマトリクス駆動回路
400A 素子
401 ゲート電極
401A ゲート線
402 ドレイン電極
402A ドレイン線
403 ソース電極
404 活性層
405 ゲート絶縁膜
406 ビアプラグ
407 層間絶縁膜
500 表示素子
501 液晶層
502,503 配向膜
504 透明電極
505 対向基板
600 フラットパネルディスプレイ

Claims (10)

  1. 複数の個別電極をスクリーン印刷によって形成する電極形成方法であって、
    同じ形状のペースト吐出部が格子状に配列されてなるスクリーン版を用いて前記個別電極を印刷する第1の工程と、
    印刷された前記個別電極を硬化する第2の工程と、を有し、
    前記第1の工程では、複数の前記ペースト吐出部のうち、第1のペースト吐出部で前記電極を印刷し、第2のペースト吐出部でダミーパターンを印刷することを特徴とする電極形成方法。
  2. 複数の前記第1のペースト吐出部の設置間隔と、前記第1のペースト吐出部と前記第2のペースト吐出部の設置間隔が等しいことを特徴とする請求項1記載の電極形成方法。
  3. 前記ペースト吐出部は、前記スクリーン版に等間隔で形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の電極形成方法。
  4. 前記ダミーパターンは、前記個別電極を囲むように形成されることを特徴とする請求項1乃至3のうち、いずれか1項記載の電極形成方法。
  5. 前記ダミーパターンは、前記個別電極の外側に一列形成されることを特徴とする請求項4項記載の電極形成方法。
  6. 基板上に設置された複数の素子と、
    前記素子上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に形成された、請求項1乃至5のうち、いずれか1項記載の電極形成方法により形成された個別電極およびダミーパターンと、を有し、
    前記素子と前記個別電極とがそれぞれ対応するように格子状に配列されて電気的に接続されていることを特徴とするアクティブマトリクス駆動回路。
  7. 請求項6記載のアクティブマトリクス駆動回路を用いたことを特徴とするフラットパネルディスプレイ。
  8. 基板上にアクティブマトリクス駆動回路を形成するアクティブマトリクス駆動回路の製造方法であって、
    前記基板上に複数の素子を格子状に配列するように形成する素子形成工程と、
    前記素子に接続される複数の個別電極をスクリーン印刷によって形成する電極形成工程と、を有し、
    前記電極形成工程は、
    同じ形状のペースト吐出部が格子状に配列されてなるスクリーン版を用いて前記個別電極を印刷する第1の工程と、
    印刷された前記個別電極を硬化する第2の工程と、を含み、
    前記第1の工程では、複数の前記ペースト吐出部のうち、第1のペースト吐出部で前記電極を印刷し、第2のペースト吐出部でダミーパターンを印刷することを特徴とするアクティブマトリクス駆動回路の製造方法。
  9. フラットパネルディスプレイの製造方法であって、
    基板上に複数の素子を格子状に配列するように形成する素子形成工程と、
    前記素子に接続される複数の個別電極をスクリーン印刷によって形成する電極形成工程と、
    前記個別電極上に表示素子を形成する工程と、を有し、
    前記電極形成工程は、
    同じ形状のペースト吐出部が格子状に配列されてなるスクリーン版を用いて前記個別電極を印刷する第1の工程と、
    印刷された前記個別電極を硬化する第2の工程と、を含み、
    前記第1の工程では、複数の前記ペースト吐出部のうち、第1のペースト吐出部で前記電極を印刷し、第2のペースト吐出部でダミーパターンを印刷することを特徴とするフラットパネルディスプレイの製造方法。
  10. 複数の個別電極をスクリーン印刷する場合に用いるスクリーン版であって、
    同じ形状のペースト吐出部が格子状に配列されて形成され、
    前記ペースト吐出部は、前記電極を印刷するための第1のペースト吐出部と、ダミーパターンを印刷するための第2の吐出部とを含むことを特徴とするスクリーン版。
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