JP4643956B2 - 表示装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置の製造方法に係り、特に、基板上にインクジェット法を用いて配線等の所用パターンを形成した表示装置に好適なものである。
例えば、画素ごとに点灯を制御するアクティブ方式のフラットパネル型画像表示装置では、薄膜トランジスタ等のスイッチング素子とこの薄膜トランジスタで駆動される画素電極を有する多数の画素を絶縁基板(ガラス等の基板)上に行および列にマトリクス状に配置して構成される。マトリクス配置された多数の薄膜トランジスタを行毎に選択する走査信号を供給する複数のゲート配線(選択線)と、選択されたゲート配線に接続した薄膜トランジスタに表示データを供給する複数のデータ配線(信号線)とは、上記行および列に対応してマトリクス状に交差配置される。そして、各配線(ゲート配線とデータ配線)の交差部のそれぞれに画素が配置されている。
上記のゲート配線やデータ配線は、ホトリソグラフィー(以下ホトリソと略記する)手法で形成するのが一般的であるが、近年、インクジェットを用いた配線形成方法が提案された。このインクジェットを用いた配線技術は、例えば「非特許文献1」に記載されている。また、「特許文献1」には、基板面にバンクで溝を形成し、この溝にインクジェット法で薄膜材料液を充填して薄膜パターンを形成する技術が開示されている。
図10は、基板面にバンクで形成した溝にインクジェット法で薄膜材料溶液を充填する薄膜パターンの形成方法の説明図である。この薄膜パターンの形成方法は、ガラス等の基板1に例えばレジスト5を塗布し、ホトマスクによる露光、現像を経るホトリソ手法で所要の薄膜パターンに沿った溝6を形成する。この溝6に沿ってインクジェット装置のノズル4を移動させつつ、例えば溶剤に導電粒子を混合した配線材料インク(溶液)3を吐出し滴下する。滴下された配線材料インクは溝6内で流動して互いに連結し、所定塗布厚となる。その後、焼成して溶剤を蒸散させて配線を得る。
図11は、図10で説明した薄膜パターンの形成方法を説明する工程図である。先ず、ガラス等の基板1にレジスト5で溝6を形成する(図11(a))。この溝6にノズルから吐出した配線材料インク3を滴下する(図11(b))。滴下するインク滴は必要な膜厚を得るためには、溝6の幅より大きいもの、あるいは溝6の幅より小さくても、溝6から盛り上がって溝6から溢れ出るものとなる。滴下された配線材料インク3の最初の状態は、溝6を形成するレジスト5との接触角に従った所定の盛り上がりとなる(図11(c))。配線材料インク3は溝の長手方向に流れて隣の配線材料インク同士が連結し、溝6を覆う。
このとき、インクの溝6での流れ広がりに応じて溝6の両壁縁に一部がはみ出していたインクの大部分は溝6に引き込まれるが、一部が残渣3Cとなって溝6の両壁縁に残留する(図11(d))。その後、焼成して溶剤を蒸散させ、配線3Aを得る(図11(e))。この残渣3Cは異物3Dとなり、その後のプロセスで形成される機能膜等、あるいは最終的に出来上がる表示装置などの特性を劣化させる要因となる。
「日経エレクトロニクス」(2002.6.17発行、67頁から78頁) 特開2000−353594号公報
インクジェット装置を用いたパターン形成は、パターン形成材料インクを基板の上の所要パターンに沿って不連続に吐出して滴下し、滴下された該インク同士の連結(落下滴が基板上を流れて移動することによる合流)後、乾燥や焼成などでインクに含まれる溶剤を消散させることで、所要のパターンを得るものである。このようなパターン形成では、滴下したパターン形成材料の溶液の高さは基板に対する該溶液の接触角で決まる。したがって、同一溶液を使用して形成するパターンの線幅を規定すると滴下する溶液の量が決まってしまう。
このため、限られた線幅で、当該線幅で規定される以上の膜厚パターンを形成することは出来ない。例えば、金属微粒子などの導電性材料を含むパターン形成材料インクで配線パターンを形成する場合、配線の膜厚がパターン形成材料インクの塗布厚に比例する。線幅が決まると膜厚も決まり、それ以上の膜厚を得ることができないことになる。そのため、配線抵抗、配線容量等の性能が線幅で決まり、配線抵抗を下げるためにはパターン幅を広げるか、インク塗布と乾燥と焼成の回数を増やして膜厚を増加する外ない。しかし、パターン幅を広げることは、配線パターンである場合には基板上の配線占有率を上げることになり、表示装置用の基板に適用した場合には、高精細な回路配線の実現が困難となり、高開口率による低消費電力の表示装置を得ることが難かしい。また、インク塗布と乾燥あるいは焼成の回数を増やして膜厚を増加することは、生産性を低下させる大きな要因となる。
また、基板上にレジスト等で溝を形成するものでは、膜厚の大きい配線パターン等を形成するために溝からはみ出せてインクを滴下すると、前記した異物が発生する恐れがある。
本発明の目的は、幅が狭くかつ膜厚が厚い配線等の薄膜パターンを形成した表示装置の製造方法を提供することにある。また、本発明の他の目的は線幅が狭くかつ膜厚が厚い配線パターンを形成して低抵抗で大きな電流容量、および高開口率による低消費電力の液晶パネルで構成した表示装置の製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、基板の薄膜パターン形成部に、側縁にエッジを有して前記形成される薄膜パターンに沿って延在する堤状突部を設け、この堤状突部の上に薄膜形成材料インクの塗布で薄膜パターンを形成した。上記堤状突部の上に形成された薄膜パターンの膜厚は、当該薄膜パターンの幅と同一幅で前記基板上に直接に前記薄膜形成材料インクと同一の薄膜形成材料インクの塗布により形成した薄膜パターンの膜厚よりも厚い。
また、上記他の目的を達成するために、本発明は、第1の絶縁基板と第2の絶縁基板の貼り合せ間隙に液晶層を封入した表示装置において、上記第1の絶縁基板の表面に上記ゲート配線とデータ配線の少なくとも一方の配線を形成するための当該少なくとも一方の配線パターンに沿って形成され、その上層に配線材料インクを塗布した堤状突部を形成した。堤状突部の上に形成された配線パターンの膜厚は、当該配線パターンの幅と同一幅で第1の絶縁基板上に直接に配線形成材料インクと同一の配線形成材料インクの塗布により形成した配線パターンの膜厚よりも厚い。
本発明の構成とすることで、薄膜パターンの膜厚を厚くすることができ、厚膜化が有効なパターニング、例えば配線パターンの形成において、その配線等の膜厚を厚くできることから、配線抵抗を下げることが可能となる。その結果、配線幅が狭くかつ膜厚が厚い薄膜配線を形成した表示装置用の絶縁基板が得られ、高開口率で、低消費電力の液晶パネルで構成した表示装置を実現できる。
以下、本発明の表示装置用の基板およびこの基板を用いた液晶表示装置の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。本発明は、基板に対する液体の接触角に着目して、パターン幅よりも多い量のインクを滴下し、パターン幅で規定される膜厚よりも厚い薄膜パターンを得るものである。まず、図1により基板に対する液体の接触角を利用した本発明の原理を説明する。
図1は、本発明の原理を説明する図である。図1(a)は基板上に薄膜形成材料インクを直接に滴下した場合を示し、図1(b)は基板上に堤状突部を形成して、この堤状突部の上に薄膜形成材料インクを滴下した場合に得られる薄膜を示す。図1(a)の(a−1)および図1(b)の(b−1)は断面図で、同(a−2)(b−2)は乾燥又は焼成した側面図である。基板1は水平に置かれており、薄膜形成材料インクは基板上または基板に形成した堤状突部上に所定の間隔でパターンに沿って滴下されるものとする。
基板1上に所望のパターン幅Wとなる量で薄膜形成材料インク3を直接に滴下した場合、図1(a)の(a−1)(a−2)に示したように、基板1の表面の濡れ性と薄膜形成材料インク3の表面エネルギー(表面張力)とで決まる接触角θ1で決まる状態で停留する。このときの薄膜形成材料インク3の盛り込み高さはhである。これを乾燥または焼成すると図1(a)の(a−)に示したように、幅がWで膜厚がtの薄膜パターン3Aが得られる。
これに対して、図1(b)に示したように、基板1上に所望のパターン幅に相当する幅Wの堤状突部2を形成して、この堤状突部2の上に図1(a)と同じ薄膜形成材料インク3を滴下する。幅Wの堤状突部2に保持される薄膜形成材料インク3の最大量は堤状突部2の幅方向両端のエッジ部における接触角θ2で決まる。このときの接触角θ2は図1(a)のときの接触角θ1よりも大きい(θ1<<θ2)。基板1や堤状突部2の濡れ性や薄膜形成材料インク3の表面エネルギーに依存するが、薄膜配線パターンなどに用いる薄膜形成材料インクでは図1(b)の(b−1)に示したように90度を超えるものが一般的である。そして、この場合の薄膜形成材料インク3の盛り込み高さはHであり、h≪Hである。これを乾燥または焼成すると図1(b)の(b−)に示したように、幅がWで膜厚がTの薄膜パターン3Aが得られる(t<<T)。
本発明は、基板上に所望のパターン幅で直接的に薄膜形成材料インクを滴下する場合よりも、該基板に所望のパターン幅の堤状突部を形成して、その上に薄膜形成材料インクを滴下することで膜厚の厚い薄膜パターンをインクジェット法で形成することができる。
図2は、本発明の実施例1を説明する模式図である。図2(a)に示したように、ガラス基板1の表面に幅Wの堤状突部2を形成してある。この幅Wはガラス基板1に形成されるべき配線パターンの幅に相当する。実施例1では、堤状突部2を感光性レジストの塗布とホトマスクを用いた露光、現像等の工程を経るホトリソグラフィー手法で形成した。形成した堤状突部2の幅Wは数十μmである。このような堤状突部2を形成した基板1を図示しないインクジェット装置に水平に載置し、そのノズル4を矢印E方向に移動させながら配線材料インク3を間歇的に吐出し、堤状突部2の上に滴下する。これを図2(b)に示す。
配線材料インク3は、溶剤に金属粒子等の導電性微粒子を混入して適宜の粘度に調整したものを用いる。配線材料インク3の滴下する量は、前記した図1(b)で説明したように、堤状突部2のエッジにおける接触角によってガラス基板上に所望の幅で直接に滴下する場合よりも多い。滴下された配線材料インク3は互いに流動して連結し、連続する塗布パターンとなる。必要なパターンに配線材料インク3を滴下し、塗布後に、焼成して溶剤を蒸散させることで膜厚の厚い配線パターンが得られる。
図3は、本発明の実施例1の配線パターンの形成を説明する工程図である。先ず、ガラス基板1の表面に感光性レジストの塗布とホトマスクを用いた露光、現像等の工程を経るホトリソグラフィー手法で堤状突部2を形成する(a)。堤状突部2を形成したガラス基板1を水平にして、該堤状突部2の上に配線材料インク3を滴下する(b)。堤状突部2の上に滴下で塗布された配線材料インク3は、ガラス基板の上に直接に所望の幅で滴下した場合よりも大量に塗布できる(c)。これを焼成することで膜厚の厚い配線パターン(薄膜配線)3Aが得られる。本実施例により、配線幅が狭くかつ膜厚が厚い薄膜配線を得ることができる。
図4は、本発明の実施例2を説明する模式図である。実施例2では、図4(a)に示したように、ガラス基板1の表面に形成した幅Wの堤状突部2の一部に幅広部2Aを設けてある。この幅広部2Aは、好ましくは配線パターンの下地となる堤状突部2の長手方向中央部、複数設ける場合は等間隔にも設ける。また、この幅広部2Aは配線のパッド部に位置させることもできる。配線材料インク3はインクジェット装置のノズル4からこの幅広部2Aにのみ滴下する。滴下された配線材料インク3は堤状突部2の上に塗れ流れて塗布パターンを形成する(図4(b))。他の構成および工程は実施例1と同様である。
本実施例により、配線幅が狭くかつ膜厚が厚い薄膜配線を得ることができる。また、インクジェット装置のノズル4の移動制御が容易となる。さらに、幅広部2Aを配線のパッド部に対応させることで、パッド部付きの配線パターンを容易に形成できる。
図5は、本発明の実施例3を説明する模式図である。実施例3では、ガラス基板1上に形成する堤状突起部2の表面配線材料インク3の焼成で形成された配線のパターン3Aとの密着性をガラス基板1の表面密着性より高くしてある。ここでは、堤状突起部2が樹脂(感光性レジスト)で形成されており、塗布する配線材料インク3に有機溶剤あるいは樹脂成分を混入することで堤状突起部2の表面との密着性ガラス基板1密着性より高いものとしてある。堤状突起部2への配線材料インク3の塗布は図2の実施例と同様であるが、実施例4にも応用できる。


このとき、ノズル4から吐出された配線材料インク3の一部3Bが堤状突部2から外れてガラス基板1上に付着することがある。このまま焼成したままにすると、付着した配線材料インク3の一部3Bはガラス基板1に残留して異物3Eとなり、後工程で形成される各種の機能膜の平坦性を阻害したり、他の配線間で短絡を生じる、等の不具合の原因となる。
図6は、本発明の実施例3において堤状突部から外れてガラス基板上に付着して形成された配線材料インクの一部による異物を除去する工程を説明する図である。図6(a)は基板1の堤状突部2に配線材料インク3を滴下して塗布した後、焼成した状態を示す。堤状突部2の上には配線パターン3Aが形成されると共に、ガラス基板1上に異物3Eが形成されている。本実施例では、図6(a)に示した基板1を純水等のスプレーで洗浄する。この洗浄で、密着性が低いガラス基板1上の異物3Eのみが剥離除去され、堤状突部2と強く密着している配線パターン3Aは除去されることなく、堤状突部2上に残る(図6(b))。
なお、上記の各実施例の説明では、配線材料インク3を塗布したガラス基板を焼成して配線パターン3Aを得る際に、当該配線パターン3Aの下層に堤状突部2が残留しているものとして説明した。この場合、焼成温度は堤状突部2が蒸散される温度以下とするか、または、配線パターン3Aを形成するための焼成温度に耐える樹脂材料で堤状突部2を形成する必要がある。
これに対し、焼成温度によって配線材料インク3をガラス基板1に強固に接着させるような接着剤に変化する樹脂材料を用いて堤状突部2を形成することもできる。この場合、配線パターン3Aは図6(c)に示したように、配線パターン3Aは堤状突部2が変化した接着層2Bでガラス基板1に密着する。
本実施例により、ガラス基板に付着した配線材料インクの一部が焼成後に異物3として残留することがなくなり、後工程で形成される各種の機能膜の平坦性を阻害したり、他の配線間で短絡を生じる、等の不具合を回避することができる。
図7は、本発明による表示装置用基板の実施例4を説明する液晶パネルの一方の基板(第1の絶縁基板、薄膜トランジスタ基板(TFT基板とも言う。一般的にはガラス基板))の1画素付近の平面図である。図7には、画素の構成要素の中のゲート配線8、データ配線10、透明画素電極40、薄膜トランジスタ(TFT)12を示してある。また、図8は、図7のG−G'に沿って切断した断面を他方の基板であるカラーフィルタ基板(第2の絶縁基板、CF基板とも言う。一般的にはガラス基板)と共に示す断面図である。
液晶パネルは、TFT基板42とCF基板43を有する。TFT基板42は、ガラス基板1の内面に絶縁材で形成した堤状突部2の上に形成したゲート配線8(ゲート配線8から延びるゲート電極8a)、ゲート絶縁膜20、真性半導体21bとN型半導体21aからなる半導体層21、データ配線10(データ配線10から延びるドレイン電極10a)、保護膜23、ITOを好適とする透明画素電極40、TFT基板側配向膜24を有する。薄膜トランジスタ12はゲート配線8から延びるゲート電極8a、半導体層21、データ配線10から延びるドレイン電極10aおよびソース電極10bで構成される。なお、ドレイン電極10aとソース電極10bとは表示動作中に入れ替わるが、ここでは混乱をさけるため、上記のように固定した表記で説明する。透明画素電極40は保護膜23に設けたスルーホールを通してソース電極10bと接続している。
CF基板43は、ガラス基板25の内面にブラックマトリクス27で区画したカラーフィルタ26を有し、その上層に保護膜28、透明画素電極41、CF基板側配向膜29を有する。そして、このCF基板43をTFT基板42に貼り合せ、その貼り合せ間隙に液晶層30を挟持し、TFT基板42の外面に偏光板31を積層し、CF基板43の外面に偏光板32を積層して構成される。
TFT基板42のガラス基板1には、図7に示したように、互いに平行な複数のゲート配線8(走査信号線または水平信号線とも称する)とゲート配線8と交差して形成された互いに平行なデータ配線10(映像信号線または垂直信号線とも称する)が形成されている。隣接する2本のゲート配線8、8と隣接する2本のデータ配線10、10で囲まれた領域が一画素領域である。
実施例4の表示装置用の基板(表示パネルの基板)は、液晶パネル用の基板におけるゲート配線8に適用したものである。ゲート配線8は前記の実施例1ないし3で説明した工程で作製されたものである。
なお、配線材料インクとしては、Ag、Cu、Auやこれらの合金等を含有するもので良く、インクの形態も金属微粒子を溶媒に分散させたものや金属錯体としたもの、またそれらを組み合わせたものでも良い。また、プラズマ耐性の向上やマイグレーションの抑制のためにNiやCo等の配線材料インクを前述のAgやCu配線のキャップメタルとして積層してゲート配線8を形成しても良い。
ゲート配線8を形成後、プラズマCVD装置にてゲート絶縁層20となるSiN膜、真性半導体(非晶質Si)21bとN型半導体(非晶質Si)21aからなる半導体層21を成膜する。例えば、真性半導体とN型半導体の膜厚はそれぞれ140nm、40nmとする。ここで、ホトリソグラフィー手法を用いて、半導体層21(真性半導体21bとN型半導体21aの積層)をエッチング(SF6ガス使用)でパターン加工する。
続いて、DCスパッタ法にて例えばクロム(Cr)を300nmの膜厚に成膜する。成膜したCr膜にホトリソグラフィー工程、エッチング工程によりデータ配線10を形成する。次に、形成したデータ配線パターンをマスクとして、N型半導体21aをドライエッチング(SF6 ガス使用)でパターン加工する。さらに、プラズマCVD装置を用いてSiNの保護膜23を350nmの厚さで成膜する。ホトリソグラフィー工程により保護膜23をドライエッチング(SF6ガス使用)し、スポット上にデータ配線10を露出させるスルーホールを形成する。
ここで、スパッタターゲットにIn2O3−SnO2を用いたDCスパッタ装置で、スズ添加酸化インジウム(ITO)透明画素電極40を厚さ150nmにスパッタ成膜する。ホトリソグラフィー工程を施し、透明画素電極40をエッチングして所定パターンを作製する。こうして、液晶表示装置のTFT基板が作製される。
一方、対向基板であるCF基板43は、ガラス基板25上にスパッタ法によりCr膜を形成後、ホトリソ工程、エッチング工程を経てブラックマトリクス27を形成する。続いて赤の色料を分散したレジストをスピンコートで1.5μmの厚さで塗布し、ホトリソグラフィー工程によりカラーフィルタ26の赤を形成する。緑、青も同様の工程を繰り返すことで赤、緑、青3色のカラーフィルタ26を形成する。
カラーフィルタ26を覆って、アクリル樹脂による保護膜28を厚さ2μmで形成後、ITO膜を厚さ150nmにスパッタ成膜することで共通透明電極41が形成される。こうして、対向基板が作製される。ブラックマトリクス27をCr膜に代えて黒色顔料スラリーを用いたホトリソグラフィー工程で形成することもできる。また、カラーフィルタの赤、緑、青はホト工程によらず、インクジェット法や各種印刷法で形成しても良い。
以上の工程で作製したTFT基板42およびCF基板43にはさらに、配向膜24、配向膜29を塗布し、ラビング等による配向制御能付与、スペーサビーズの分散後、TFT基板42とCF基板43を貼り合わせ、液晶層30を封入する。そして、偏光板31、32の貼り付けといった工程を経て液晶パネルが完成する。この液晶パネルに周辺回路等を接続し、バックライトの設置、ケースによる一体化を行って液晶表示装置が組み立てられる。
この液晶パネルを用いて形成されたゲート配線8は、幅が狭く膜厚が厚く形成されている。そのため、画素領域の高開口率化、ゲート配線8の低抵抗化、低容量化が実現でき、高開口率で低消費電力の液晶表示装置を提供できる。
図9は、本発明を適用した液晶パネル用のTFT基板の配線と周辺回路を接続した液晶表示装置の構成例を説明するブロック図である。なお、図9にはバックライトの図示は省略してある。TFT基板42には、ゲート配線8、データ配線10がマトリクス状に設けられ、表示領域ARを構成している。なお、図9には、カラーフィルタ基板(CF基板)側に形成する共通透明電極(対向電極)7も示してある。ゲート配線8はゲート配線駆動回路(走査信号線駆動回路)50で駆動される。また、データ配線10はデータ配線駆動回路(映像信号線駆動回路)60で駆動される。
ゲート配線駆動回路50とデータ配線駆動回路60には、表示制御回路80からのタイミング信号、表示データ信号が供給されるとともに、電源回路70から所要の電圧が印加される。表示制御回路80は外部信号源90から表示信号を受けて上記のタイミング信号、表示データ信号を生成する。CF基板に有する共通透明電極7には、TFT基板42に設けた接続端子Vcomを介して共通電極電圧が供給される。
以上説明した表示装置用基板は液晶パネル用のTFT基板の配線形成のみに適用されるものではなく、有機EL、その他の同様な表示装置のパネルや他の電子装置の配線形成にも適用可能である。
本発明の原理を説明する図である。 本発明の実施例1を説明する模式図である。 本発明の実施例1の配線パターンの形成を説明する工程図である。 本発明の実施例2を説明する模式図である。 本発明の実施例3を説明する模式図である。 本発明の実施例3において堤状突部から外れてガラス基板上に付着して形成された配線材料インクの一部による異物を除去する工程を説明する図である。 本発明による表示装置用基板の実施例4を説明する液晶パネルの一方の基板の1画素付近の平面図である。 図7のG−G'に沿って切断した断面を他方の基板であるカラーフィルタ基板と共に示す断面図である。 本発明を適用した液晶パネル用のTFT基板の配線と周辺回路を接続した液晶表示装置の構成例を説明するブロック図である。 基板面にバンクで形成した溝にインクジェット法で薄膜材料溶液を充填する薄膜パターンの形成方法の説明図である。 図10で説明した薄膜パターンの形成方法を説明する工程図である。
1・・・・ガラス基板(薄膜トランジスタ基板側)、2・・・・堤状突部、3・・・・配線材料インク、4・・・・ノズル、8・・・・ゲート配線、10・・・・データ配線、12・・・・薄膜トランジスタ(TFT)、20・・・・ゲート絶縁膜、21・・・・半導体層、21a・・・・n型半導体、21b・・・・真性半導体、23・・・・保護膜、24・・・・配向膜、25・・・・ガラス基板(カラーフィルタ基板側)、26・・・・カラーフィルタ、27・・・・ブラックマトリクス、28・・・・保護膜、29・・・・配向膜、30・・・・液晶層、31…偏光板(薄膜トランジスタ基板側)、32・・・・偏光板(カラーフィルタ基板側)、40・・・・透明画素電極、41・・・・共通透明電極(対向電極)、42・・・・TFT基板、43・・・・CF基板。


Claims (3)

  1. 一方向に延在し該一方向と直交する他方向に並設された複数のゲート配線と該複数のゲート配線に交差して前記他方向に延在し前記一方向に並設された複数のデータ配線と前記複数のゲート配線と前記複数のデータ配線の各交差部に形成された薄膜トランジスタと画素電極を有する多数の画素をマトリクス状に配置した第1の絶縁基板と、前記第1の絶縁基板に間隙を持って貼り合せた第2の絶縁基板と、前記第1の絶縁基板と前記第2の絶縁基板の前記貼り合せ間隙に封入した液晶層を有する液晶パネルを備えた表示装置の製造方法であって、
    前記ゲート配線と前記データ配線の一方の配線は、配線材料インクの滴下塗布と焼成により形成されるものであり、
    前記第1の絶縁基板の表面に、前記ゲート配線と前記データ配線の前記一方の配線のパターンに沿って樹脂材料からなる堤状突部を形成し、
    前記堤状突部と、前記堤状突部の上に前記配線材料インクの滴下塗布と焼成により形成される前記一方の配線との密着性を前記第1の絶縁基板の表面と当該一方の配線との密着性より高くしてなり、
    前記堤状突部の上に前記配線材料インクを滴下した場合に当該堤状突部の幅方向両端のエッジ部における接触角が前記第1の絶縁基板の表面に直接滴下した場合の接触角よりも大きいことを利用して、前記一方の配線のパターンの幅と同一幅になるように前記第1の絶縁基板上に当該配線材料インクと同一の配線材料インクを直接塗布したものより大量に当該配線材料インクを滴下塗布し、
    前記滴下塗布した前記一方の配線材料インクを焼成して前記一方の配線材料を前記堤状突部に密着させて前記一方の配線を形成し、
    前記配線材料インクの滴下塗布の際に前記堤状突部から外れて前記第1の絶縁基板上に付着し、前記焼成により当該第1の絶縁基板上に密着して形成された前記配線材料インクの一部による異物のみをスプレー洗浄で除去し、
    前記第1の絶縁基板に前記一方の配線を形成することを特徴とする表示装置の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記配線材料インクに有機溶剤あるいは樹脂成分を混入することで、前記配線材料インクと前記堤状突部との密着性を前記第1の絶縁基板との密着性より高いものとしたことを特徴とする表示装置の製造方法。
  3. 請求項1又は2において、
    前記堤状突部を、前記焼成により接着剤に変化する樹脂材料で形成し、
    記一方の配線を、前記焼成により変化した接着剤の層で前記第1の絶縁基板に密着させることを特徴とする表示装置の製造方法。


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