JP4792228B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置に係り、特にインクジェット法を用いて形成した薄膜配線を有する表示装置用のアクティブ・マトリクス基板に好適なものである。
画素ごとに点灯を制御する、所謂アクティブ・マトリクス方式の平板(フラットパネル)型表示装置では、薄膜トランジスタ等のスイッチング素子(以下、薄膜トランジスタで説明)とこの薄膜トランジスタで駆動される画素電極を有する多数の画素を絶縁基板上に行および列にマトリクス状に配置して構成される。そして、マトリクス配置された多数の薄膜トランジスタを行毎に選択する走査信号を供給する複数のゲート配線と、選択されたゲート配線に接続した薄膜トランジスタに表示データを供給する複数のデータ配線とは、上記行および列に対応してマトリクス状に交差配置される。これらの配線は、所謂薄膜配線と称される。そして、この各薄膜配線(ゲート配線とデータ配線)の交差部のそれぞれに画素が配置されている。なお、表示装置によっては、ゲート配線とデータ配線の他に当該表示装置の表示方式に応じて必要な薄膜配線を有するものがある。以下の説明は、このような薄膜配線にも同様に適用できる。
上記のゲート配線やデータ配線は、ホトリソグラフィー工程(以下、ホトリソ工程と称する)で形成するのが一般的であったが、近年、インクジェットを用いた配線形成方法が提案されている。このインクジェットを用いた配線技術は、例えば「非特許文献1」に記載されている。また、「特許文献1」には、基板面にバンクで溝を形成し、この溝にインクジェット法で薄膜材料液を充填して薄膜を形成する成膜技術が開示されている。
「日経エレクトロニクス」(2002.6.17発行、67頁から78頁) 特開2000−353594号公報
表示装置を構成する絶縁基板上に、特に幅の狭い薄膜配線を形成する場合には、上記の非特許文献1の78頁に記載されるように、配線形成部を親液化したり、あるいは配線形成部に溝を設けるといった絶縁基板側を事前処理している。
上記の従来技術において、絶縁基板の配線形成部を親液化するものでは、配線材料インクを多く盛り込むことが難しいため、十分な膜厚の薄膜配線を形成することが困難である。そのため、配線の低抵抗化や配線容量の低減は難しく、画面サイズの拡大化を制限する要因の一つとなっている。また、絶縁基板の配線形成部に溝を設けるものでは、インク液滴の大きさ、インク滴下位置のばらつき等により、配線形成部の溝を大きくする必要があるため、溝の幅を太くせざるを得ず基板面での配線占有率が高くなる。その結果、高精細な回路配線を実現し、高開口率による低消費電力の液晶パネルで構成した表示装置を得ることが困難である。
特に、薄膜トランジスタに走査信号やデータ信号を供給するためのゲート配線やデータ配線等の薄膜配線は真空成膜装置やホトリソ装置を用いたパターニングで形成する方法が広く採用されている。そして、これらの薄膜配線の膜厚は絶縁基板内において、例えば±5%と言った均一性が要求されていた。
このような薄膜配線を上記のような真空成膜装置やホトリソ工程を用いない手法、すなわち脱真空プロセスの一つの候補が前記したインクジェット方式の採用である。インクジェット方式は、必要なところに必要な配線パターンを形成するのに適した成膜方法である。しかし、絶縁基板の上に配線材料インクをインクジェット方式で滴下塗布して形成した薄膜配線は、その膜厚が配線材料インクの塗布幅によって異なり、上記したような±5%と言った均一性を確保することは難しい。
基板上に同じ接触角の液体を隣接した位置に異なる量で滴下し、当該滴下した液体間を接続すると、少ない量で滴下された方が多い量で滴下された方に流動する。そのため、インクジェット方式で異なる幅のパターンを有する配線を形成すると、幅の広い配線部分の膜厚は厚くなり、幅の狭い配線部分の膜厚は薄くなってしまう。液体の盛り込み量は、インクを滴下する部分の幅によって規定される。インクジェット方式を用いた薄膜配線の形成方法の一つとして、基板上に所要の形状と幅を有する溝を形成し、この溝に配線材料インクを滴下する方法が提案されている。
このようなことから、インクジェット方式を用いて、微細配線を必要な膜厚で均一に形成することは困難である。特に、インクジェット方式で表示装置用の基板に形成する配線等の電極を微細に形成することは難しい。インクジェット方式でこのような配線等の電極を形成するには、配線幅を広くしなければならない。配線幅を広くすると、所謂開口率が低下する。その結果、高品質で高輝度の表示装置を得ることが困難となる。
本発明の目的は、所要の膜厚で均一な膜厚の薄膜配線をインクジェット方式で形成した表示装置を提供することにある
上記本発明の目的を達成するために、本発明の表示装置用基板は、ガラス等の絶縁基板(以下、単に基板と称する)上に塗布した樹脂膜に薄膜配線パターンの溝を設け、該溝の長手方向に沿って幅広の部分と幅狭の部分を交互に設ける。幅広の部分の大きさは幅狭の部分と共に所要の膜厚を得るための配線材料インクの接触角による最大盛り込み量に応じて決定する。
また、前記樹脂膜に形成した前記溝の底面部は配線材料インクに対して親液性を持たせ、前記樹脂膜の他の表面は撥液性とした。前記溝の底面部には該溝の内壁を含ませることもできる。
上記本発明の他の目的を達成するために、本発明の表示装置を構成する表示装置用基板上に、データ配線と、この交差する複数のゲート配線と、各交差部に形成された薄膜トランジスタと画素電極を有する多数の画素をマトリクス状に配置してなり、ゲート配線とデータ配線の少なくとも一方の薄膜配線を上記の配線材料インクの滴下で形成した。
なお、幅狭の部分の配線幅は変えずに幅広の部分を設け、この幅広の部分を結ぶ直線の内側に画素電極を設けるのが一般的な構成であるが、幅広の部分と幅狭の部分の外形に沿った画素電極の外形とすることで、開口率を向上させることができる。
本発明により、インクジェット方式を用いて、微細配線を必要な膜厚で均一に形成することができ、特に、表示装置用の基板に形成する配線等の微細な電極の形成に適用することで、高品質で高輝度の表示装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、実施例の図面を参照して詳細に説明する。先ず、本発明の基本構成を説明する。
図1は、基板上に所要の形状と幅を有する溝を形成し、この溝に配線材料インクを滴下する方法を説明する模式図である。ここでは、アクティブ・マトリクス型表示装置の基板に形成するゲート配線を例としている。図1(a)は基板に形成したゲート配線パターン80とゲート電極部パターン80aに倣って形成された溝4にインクジェット装置のノズルから配線材料インク3を滴下した直後の状態を示す。溝4の底面部を親液性とし、その他の部分を撥液性とすることができる。
ここでは、幅広であるゲート配線パターン80に倣って形成された溝4にインクを滴下する。配線材料インク3は未だ滴下した後の低粘度状態にあるものとして示す。滴下された配線材料インク3は隣接するインク滴と連結すると共に、図1(b)に矢印で示したように、インク3は溝4の中をゲート配線パターン80では相互に連結し、側からゲート電極部パターン80aに漸次濡れ広がる。そして、図1(c)に示したように、溝4の中を満たして連続した状態となる。このとき、溝4に滴下する配線材料インク3の量は、ゲート配線パターン80とゲート電極部パターン80aとなる薄膜の膜厚を満足する量になるように決める。
図2は、溝の幅と膜厚を実験で求めた結果の説明図で、ゲート配線(ゲート電極も含む)を模擬したテスト用の配線パターンの溝を用いて実験したものであり、図2(a)に示す1画素分のパターンが図2(b)のように繰り返し配列されているものである。ここで図2(a)に示した1画素分のパターンにおいて、そのA、B、Cのパターン幅を測定した。パターン幅(溝幅)はA、B、Cの順に細くなっており、その時の膜厚を図2(c)に示す。図2(c)に示すように、パターン幅が細くなるに従い、膜厚が薄くなっている。また、膜厚の分布は、同じパターン幅の個所においては、±5%以内に入っている。また、図2(d)は溝の幅と膜厚の関係を示す。図2(d)に示されたように、溝の幅と膜厚は比例関係にある。なお、ここでの膜厚は、乾燥又は焼成後で固化した状態での薄膜の厚みである。本発明は、この様な知見に基づいてなされたものであり、以下、本発明の実施例を説明する。
図3は、本発明の実施例1を説明する模式図である。実施例1は表示装置用基板に形成されるゲート配線に本発明を適用したものである。ゲート配線は、後述するゲートドライバ(走査線駆動回路)からの走査信号を印加されるもので、各画素(カラー表示では各副画素)ごとに、その薄膜トランジスタのゲート電極が突出して形成される。図3では、ゲート配線パターンに対応する部分の溝パターン80とゲート電極に対応する部分の溝パターン80aとで構成される溝4で形成される。幅広部の溝パターン81は、ゲート配線に沿って等間隔に配置される。
実施例1では、ゲート配線パターンに対応する部分の溝パターン80に沿って幅広部81が幅狭部82を介在して形成してある。そして、この幅広部81に配線材料インク3を滴下する(図3(a))。このときの配線材料インク3の滴下位置及び滴下量は最終的なゲート配線およびゲート電極となる薄膜の膜厚に応じて決める。滴下されたインク3は溝4中を流動して、幅広部81間の溝パターン80を満たすと共に幅狭部の溝パターン80aに至る(図3(b))。幅広部81の溝パターン80と幅狭部の溝パターン80aの底面部(溝の内壁を含んでもよい)を親液性とし、その他の部分は撥液性とする。以下の各実施例においても同様である。
実施例1により、幅広部の溝パターン81の大きさを設定することで、インクの滴下量(盛り込み量)を任意に選択できるため、溝パターン80aまで流動して薄膜となるインク量を選択でき、所要の膜厚で均一な膜厚の薄膜配線を形成した表示装置用基板を得ることが可能となる。
図4は、本発明の実施例2を説明するための従来技術と比較して示す平面図である。実施例2は表示装置用基板に形成されるゲート配線とデータ配線とに本発明を適用したものである。この表示装置用基板はアクティブ・マトリクス基板(薄膜トランジスタ基板、TFT基板、以下単に基板)である。図4(a)は従来技術を、図4(b)は本発明の実施例2を示す。図4(a)と図4(b)において、基板の内面には、多数のゲート配線8と多数のデータ配線10が互いに交叉して配置される。ゲート配線8から突出させてゲート電極8aが形成されている。データ配線10からはドレイン電極10aが突出して形成されている。ドレイン電極10aと同層で、このドレイン電極10aとは所定間隔をもってソース電極10bが形成されている。図示しないが、ゲート電極8aの上層でドレイン電極およびソース電極10bの下層には半導体層(能動層)を有している。ソース電極10bには画素電極40が接続されている。
実施例2では、図4(b)に示すように、ゲート配線8が図3で説明したものと同様の溝パターンで形成した幅広部81aと幅狭部82aを有している。そして、データ配線10にも、同様に幅広部101aと幅狭部102aを有している。図4(a)との比較で示したように、実施例2のゲート配線8は、インク滴下位置に幅広部81aを形成し、ゲート電極8aを除く他の部分を幅狭部82aに形成してある。そして、データ配線10にも、インク滴下位置に幅広部101aを形成し、ドレイン電極10aを除く他の部分を幅狭部102aに形成してある。
図5は、図4(b)を拡大して示す実施例2の詳細な説明図である。幅広部81aと幅狭部82aのそれぞれが全て同じサイズとして、ゲート配線8に設ける幅広部81a間の間隔D1はゲート電極8aの無い部分では等間隔で、ゲート電極8aの有る部分では当該ゲート電極8aの形成部分との間の間隔D2は間隔D1よりも短くしてある(D1>D2)。データ配線10についても同様で、幅広部101a間の間隔D3はドレイン電極10aの無い部分では等間隔で、ドレイン電極10aの有る部分では当該ドレイン電極10aの形成部分との間の間隔D4は間隔D3よりも短くしてある(D3>D4)。
なお、幅広部部81a、幅狭部82a、およびゲート電極8aは、それぞれ線幅に応じた膜厚になる可能性はある。従って、上記図5の実施例において、D1=D2、D3=D4であってもよい場合もある。
このように幅広部と幅狭部を配置することで、所要の膜厚で、かつ均一な膜厚のゲート配線8とデータ電極10をインクジェット方式で精細に形成することができる。このようにして配線を形成した基板を用いることで、高品質の表示装置が得られる。
図6は、本発明の実施例3を説明するための平面図である。実施例3は、実施例2の構成に新規なゲート電極の形状を付加したものである。したがって、実施例2と共通する部分の説明は省略する。実施例3では、図6に丸で囲んだ部分に示したように、ゲート電極8aの先端に幅広部83aを設けてある。幅広部83aは、この幅広部83aのパターンに倣った溝を形成し、その溝にもインクを滴下することで得られる。
実施例3により、前記実施例2の効果に加え、ゲート電極の膜厚もより均一化できることから、その上層に成膜する半導体層もより均一に成膜されるため、薄膜トランジスタを均一な特性とすることができる。このようにして配線を形成した基板を用いることで、高品質の表示装置が得られる。
図7は、本発明の実施例4を説明するための平面図である。実施例4では、データ配線10に幅広部101aを設けたことによる開口率の低下を、画素電極40の辺縁をデータ配線10の幅狭部102aに近接した突出形状部40aを形成することで抑制するものである。なお、このような突出形状部40aをゲート線8にも適用可能である。
実施例4により、前記実施例2の効果に加え、開口率を向上できる。このようにして配線を形成した基板を用いることで、高品質の表示装置が得られる。
図8は、本発明の実施例5を説明するための平面図である。実施例5は、ゲート電極8の端子部への引出線9にも当該ゲート線引出線9に幅広部91aを設けたものである。従って、ゲート線引出線9は幅広部91aと幅狭部92aを交互に形成したものとなる。幅広部91aと幅狭部92aの配置、大きさはゲート線引出線9に求められる電気特性によって決める。
実施例5により、ゲート線引出線を均一な膜厚で形成でき、前記各実施例の効果に加え、ゲートドライバからゲート線の端部に至るまで、所望の電気特性を得ることができる。そして、このような配線を形成した基板を用いることで、高品質の表示装置が得られる。実施例5は、データ配線の引出線にも適用できる。
以上の各実施例の構成は、相互に、かつ選択的に組み合わせることが可能であり、実施例1乃至実施例5の配線を形成した表示装置用基板を用いることで、高品質の表示装置をえることができる。以下、本発明による表示装置の実施例を液晶表示装置に適用したものを実施例6として説明する。
図9は、本発明による表示装置用基板を一方の基板と他方の基板とで示す本発明の表示装置の断面図である。実施例6の表示装置は、薄膜トランジスタと画素電極を有する多数の画素をマトリクス状に配置した第1の表示装置用基板(TFT基板)42と、このTFT基板42に間隙を持って貼り合わせた第2の表示装置用基板(カラーフィルタ基板、第2の基板、CF基板)43と、TFT基板42とCF基板43の間に液晶を挟持して構成される。


TFT基板42は、ガラスを好適とする基板1の内面に形成したゲート配線用の溝を形成した透明な樹脂膜2、ゲート配線8、窒化シリコン(SiN)膜20、真性半導体21bとN型半導体21aからなる半導体層21、窒化シリコン(SiN)膜20上に絶縁材で形成したデータ配線用の溝を形成した透明な樹脂膜110、データ配線10、保護膜23、樹脂膜110及びデータ配線10上に形成した画素電極用の溝を形成した樹脂膜120、ITOを好適とする透明画素電極40、TFT基板側配向膜24を有する。
薄膜トランジスタはゲート配線8から延びるゲート電極8a、半導体層21、データ配線10から延びるドレイン電極10aおよび画素電極に接続するソース電極10bで構成される。なお、ドレイン電極10aとソース電極10bとは表示動作中に入れ替わるが、ここでは混乱をさけるため、上記のように固定した表記で説明する。
CF基板43は、ガラスを好適とする基板25の内面にブラックマトリクス27で区画したカラーフィルタ26を有し、その上層に保護膜28、透明共通電極41、CF基板側配向膜29を有する。そして、このCF基板43をTFT基板42に貼り合せ、その貼り合せ間隙に液晶層30を挟持し、TFT基板42の外面に偏光板31を積層し、CF基板43の外面に偏光板32を積層して構成される。
なお、実施例6に示した表示装置では、ゲート配線8、データ配線10、画素電極40をインクジェット方式で形成してある。ゲート配線8とデータ配線10の形成については、前記した各実施例に記述してある。なお、画素電極40は、当該画素電極の形成領域の複数箇所にインクを滴下して形成することができる。
配線材料インクとしては、銀ペースト(Agペースト)が好適であるが、この他にCu、Auやこれらの合金等を含有するものが使用可能である。インクの形態も金属微粒子を溶媒に分散させたものや金属錯体としたもの、またそれらを組み合わせたものでも良い。また、NiやCo等の配線材料インクを前述のAgやCu配線のキャップメタルとして積層してゲート配線8を形成しても良い。
インクジェット装置を用いる薄膜配線の形成では、配線材料インクとして例えばAgペーストをノズルから吐出して基板上に形成した配線等のパターンを倣った溝内に滴下し、該溝内に濡れ広がらせた後、該基板を焼成し、配線材料インク3に含まれる溶媒、樹脂成分を蒸発させ、Ag粒子同士を融着させる。
ゲート配線8およびゲート電極8aを形成後、プラズマCVD装置にてゲート絶縁層20となるSiN膜を成膜し、その上に真性半導体(非晶質Si)21bとN型半導体(非晶質Si)21aからなる半導体層21を成膜する。例えば、ゲート絶縁層20の膜厚は350nm、真性半導体とN型半導体の膜厚はそれぞれ140nm、40nmとする。ここで、ホトリソ工程を用いて、半導体層21(真性半導体とN型半導体の積層)をエッチング(フッ素系ガス使用)でパターン加工する。
続いて、データ配線10をゲート配線8と同じように、樹脂に溝を形成して配線材料インク3をインクジェット装置により滴下塗布し、ドレイン電極10aおよびソース電極10bを形成する。次に、形成したドレイン電極10aとソース電極10bのパターンをマスクとして、N型半導体21aをドライエッチングでパターン加工する。さらに、プラズマCVD装置を用いてSiNの保護膜23を350nmの厚さで成膜する。
透明画素電極40も前記ゲート配線8、データ配線10と同様に、樹脂膜に溝120を形成した後、スズ添加酸化インジウム(ITO)をインク材料化して、インクジェット装置により、画素電極用バンク120内に滴下塗布する。こうして、液晶表示装置のTFT基板が作製される。この場合は、配線よりも画素の面積が広いので、画素電極形成領域の複数箇所にインクを滴下する。
一方、対向基板であるCF基板43は、基板25上にスパッタ法によりCr膜を形成後、ホトリソ工程、エッチング工程を経てブラックマトリクス27を形成する。続いて赤の色料を分散したレジストをスピンコートで1.5μmの厚さで塗布し、ホトリソ工程によりカラーフィルタ26の赤を形成する。緑、青も同様の工程を繰り返すことで赤、緑、青3色のカラーフィルタ26を形成する。
さらに、アクリル樹脂による保護膜28を厚さ2μmで形成後、ITO膜を厚さ150nmにスパッタ成膜することで共通電極41が形成される。こうして、対向基板43が作製される。カラーフィルタの赤、緑、青はホトリソ工程によらず、インクジェット法や各種印刷法で形成しても良い。なお、上記の寸法は、あくまで一例である。
以上の工程で作製したTFT基板42およびCF基板43にはさらに、配向膜24、配向膜29を塗布し、ラビング等による配向制御能付与、スペーサビーズの分散等のセルギャップ規制部材を介してTFT基板42とCF基板43を貼り合わせ、液晶層30を封入する。そして、偏光板31、32の貼り付けといった工程を経て液晶パネルが完成する。この液晶パネルに周辺回路等を接続し、バックライトの設置、ケースによる一体化を行って液晶表示装置が組み立てられる。
実施例6により、幅が狭く所要の膜厚を均一にもつゲート配線やデータ配線が形成でき、画素領域の高開口率化、ゲート配線8の低抵抗化、低容量化が実現でき、高開口率で低消費電力の液晶表示装置を提供できる。
図10は、本発明を適用したTFT基板の配線と周辺回路を接続した液晶表示装置の構成例を説明するブロック図である。なお、図10にはバックライトの図示は省略してある。TFT基板42には、ゲート配線8、データ配線10がマトリクス状に設けられ、表示領域ARを構成している。図10には、カラーフィルタ基板(CF基板)側に形成する共通透明電極(対向電極)7も示してある。ゲート配線8はゲートドライバ(走査線駆動回路)50で駆動される。また、データ配線10はデータドライバ(データ線駆動回路)60で駆動される。
ゲートドライバ50とデータドライバ60には、表示制御回路80からのタイミング信号、表示データ信号が供給されるとともに、電源回路70から所要の電圧が印加される。表示制御回路80は外部信号源90から表示信号を受けて上記のタイミング信号、表示データ信号を生成する。CF基板に有する共通電極7には、TFT基板42に設けた接続端子Vcomを介して共通電極電圧が供給される。共通電極7はライン状であるように図示したが、ベタ成膜されるのが一般的である。
以上説明した表示装置用基板は液晶表示装置用のTFT基板の配線形成のみに適用されるものではなく、有機ELパネル、その他の同様な表示装置のパネルや他の電子装置の配線形成基板にも適用可能である。
基板上に所要の形状と幅を有する溝を形成し、この溝に配線材料インクを滴下する方法を説明する模式図である。 溝の幅と膜厚を実験で求めた結果の説明図である。 本発明の実施例1を説明する模式図である。 本発明の実施例2を説明するための従来技術と比較して示す平面図である。 図4(b)を拡大して示す実施例2の詳細な説明図である。 本発明の実施例3を説明するための平面図である。 本発明の実施例4を説明するための平面図である。 本発明の実施例5を説明するための平面図である。 本発明による表示装置用基板を一方の基板とし他方の基板であると共に示す本発明の表示装置の断面図である。 本発明を適用したTFT基板の配線と周辺回路を接続した液晶表示装置の構成例を説明するブロック図である。
符号の説明
1・・・・基板、2・・・・樹脂膜、3・・・・配線材料インク、4・・・・溝、8・・・・ゲート配線、8a・・・・ゲート電極、10・・・・データ配線、10a・・・・ドレイン電極、10b・・・・ソース電極、20・・・・SiN膜、21・・・・半導体層、21a・・・・n型半導体、21b・・・・真性半導体、23・・・・保護膜、24・・・・配向膜、25・・・・基板、26・・・・カラーフィルタ、27・・・・ブラックマトリクス、28・・・・保護膜、29・・・・配向膜、30・・・・液晶層、31…偏光板、32・・・・偏光板、40・・・・画素電極、41・・・・共通電極(対向電極)、42・・・・TFT基板、43・・・・CF基板、80・・・・ゲート配線パターン、80a・・・・ゲート電極部パターン、81a・・・・幅広部、82a・・・・幅狭部、101a・・・・幅広部、102a・・・・幅狭部。


Claims (2)

  1. 一方向に延在し該一方向と直交する他方向に並設された複数のゲート配線と該複数のゲート配線に交差して前記他方向に延在し前記一方向に並設された複数のデータ配線と前記複数のゲート配線と前記複数のデータ配線の各交差部に形成された薄膜トランジスタと画素電極を有する多数の画素をマトリクス状に配置した第1の表示装置用基板と、前記第1の表示装置用基板に間隙を持って貼り合せた第2の表示装置用基板と、前記第1の表示装置用基板と前記第2の表示装置用基板の前記貼り合せ間隙に液晶層を封入してなる液晶パネルを備えた表示装置であって、
    前記複数のゲート配線は、当該ゲート配線から前記薄膜トランジスタの領域に延びるゲート電極を有し、
    前記ゲート配線と前記ゲート電極は、前記第1の表示装置用基板上への配線材料インクの滴下と流動で連結したものを乾燥又は焼成して形成されたものであり、
    前記第1の表示装置用基板に設けられた前記ゲート配線と前記データ配線は、その長手方向に沿って複数の幅狭の部分と複数の幅広の部分を交互に、且つ当該ゲート配線と前記データ配線のそれぞれの長手方向に沿って規則的に配置され
    前記ゲート電極は、幅狭の部分と当該ゲート配線と反対側の端部に形成された前記幅狭の部分よりも幅広の部分を持つことを特徴とする表示装置。
  2. 前記第2の表示装置用基板の内面に対向電極と複数色のカラーフィルタを有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。


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