JP4014588B2 - 表示装置用の基板およびこの基板を用いた表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置用の基板およびこの基板を用いた表示装置に係り、特にインクジェット法を用いて形成した薄膜配線を有する液晶パネル等の表示装置用の基板に好適なものである。
画素ごとに点灯を制御するアクティブ方式のフラットパネル型表示装置では、薄膜トランジスタ等のスイッチング素子とこの薄膜トランジスタで駆動される画素電極を有する多数の画素を絶縁基板上に行および列にマトリクス状に配置して構成される。マトリクス配置された多数の薄膜トランジスタを行毎に選択する走査信号を供給する複数のゲート配線と、選択されたゲート配線に接続した薄膜トランジスタに表示データを供給する複数のデータ配線とは、上記行および列に対応してマトリクス状に交差配置される。これらの配線は、所謂薄膜配線と称される。そして、この各薄膜配線(ゲート配線とデータ配線)の交差部のそれぞれに画素が配置されている。
上記のゲート配線やデータ配線は、ホトリソグラフィー(以下ホトリソと略記する)手法で形成するのが一般的であるが、近年、インクジェットを用いた配線形成方法が提案された。このインクジェットを用いた配線技術は、例えば「非特許文献1」に記載されている。また、「特許文献1」には、基板面にバンクで溝を形成し、この溝にインクジェット法で薄膜材料液を充填して薄膜を形成する成膜技術が開示されている。
「日経エレクトロニクス」(2002.6.17発行、67頁から78頁) 特開2000−353594号公報
表示装置を構成する絶縁基板上に、特に幅の狭い薄膜配線を形成する場合には、上記の非特許文献1の78頁に記載されるように、配線形成部を親液化したり、あるいは配線形成部に溝を設けるといった絶縁基板側を事前処理している。
上記従来技術において、絶縁基板の配線形成部を親液化するものでは、配線材料インクを多く盛り込むことが難しいため、十分な膜厚の薄膜配線を形成することが困難である。そのため、配線の低抵抗化は難しく、画面サイズの拡大化を制限する要因の一つとなっている。また、絶縁基板の配線形成部に溝を設けるものでは、配線材料インクを流し込むために別途配線幅より大きい穴を必要とするため、配線のレイアウトが制約されて基板面での配線占有率が高くなる。その結果、高精細な回路配線を実現し、高開口率による低消費電力の液晶パネルで構成した表示装置を得ることが困難である。
本発明の目的は、幅が狭くかつ膜厚が厚い薄膜配線を任意のレイアウトで形成した表示装置用の絶縁基板を提供することにある。また、本発明の他の目的は線幅が狭くかつ膜厚が厚い薄膜配線を形成して低抵抗、低容量および高開口率による低消費電力の液晶パネルで構成した表示装置を提供することにある。
上記本発明の目的を達成するために、本発明は、絶縁基板の薄膜配線の形成部に、当該形成される薄膜配線のパターンに沿った凹溝を設け、この凹溝の両縁に薄膜配線の両側に対向する側壁を有して延びるバンク、すなわち配線材料インクの濡れ広がりを制限するための土手を備えた点を特徴とする。そして、好ましくは、上記凹溝の表面に配線材料インクに対して親液性を持つと共に、上記バンクの表面には配線材料インクに対して撥液性を持たせる。


また、上記本発明の他の目的を達成するために、上記の絶縁基板を液晶パネルの一方の基板として用い、そのゲート配線またはデータ配線の少なくとも一方を上記のバンクを用いた薄膜配線とする。
本発明により、線幅が狭くかつ膜厚が厚い薄膜配線を形成した表示装置用の絶縁基板が得られ、高開口率で、低消費電力の液晶パネルで構成した表示装置を実現できる。
以下、本発明の表示装置用の基板およびこの基板を用いた液晶表示装置の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明による表示装置用基板を説明する液晶パネルの一方の基板(第1の絶縁基板、薄膜トランジスタ基板(TFT基板とも言う。一般的にはガラス基板))の1画素付近の平面図である。図1には、画素の構成要素の中のゲート配線8、データ配線10、透明画素電極40、薄膜トランジスタ(TFT)12を示してある。また、図2は、図1のD−D’に沿って切断した断面を他方の基板であるカラーフィルタ基板(第2の絶縁基板、CF基板とも言う。一般的にはガラス基板)と共に示す断面図である。
液晶パネルは、TFT基板42とCF基板43を有する。TFT基板42は、ガラス基板1の内面に絶縁材で形成したバンク2、ゲート配線8、窒化シリコン(SiN)膜20、真性半導体21bとN型半導体21aからなる半導体層21、データ配線10、保護膜23、ITOを好適とする透明画素電極40、TFT基板配向膜24を有する。薄膜トランジスタ12はゲート配線8から延びるゲート電極8a、半導体層21、データ配線10から延びるドレイン電極10aおよびソース電極10bで構成される。なお、ドレイン電極10aとソース電極10bとは表示動作中に入れ替わるが、ここでは混乱をさけるため、上記のように固定した表記で説明する。
CF基板43は、ガラス基板25の内面にブラックマトリクス27で区画したカラーフィルタ26を有し、その上層に保護膜28、透明画素電極41、CF基板配向膜29を有する。そして、このCF基板43をTFT基板42に貼り合せ、その貼り合せ間隙に液晶層30を挟持し、TFT基板42の外面に偏光板31を積層し、CF基板43の外面に偏光板32を積層して構成される。
TFT基板42のガラス基板1には、図1に示したように、互いに平行な複数のゲート配線8(走査信号線または水平信号線とも称する)とゲート配線8と交差して形成された互いに平行なデータ配線10(映像信号線または垂直信号線とも称する)が形成されている。隣接する2本のゲート配線8、8と隣接する2本のデータ配線10、10で囲まれた領域が一画素領域である。
本発明の実施例1の表示装置用の基板(表示パネルの基板)は、液晶パネル用の基板におけるゲート配線8に適用したものである。ゲート配線8は次の工程により作製できる。先ず、TFT基板42を構成するガラス基板1の表面を感光性樹脂との密着性を向上するためにHMDS(ヘキサメチルジシラザン)処理する。これに、スピンコート法を用いてバンク2となる感光性樹脂(ここでは、アクリル系ポジ型感光性樹脂)を厚さ200nmで塗布する。なおここで、感光性樹脂はネガ型を用いても良い。
次に、ホトマスクを用いた選択パターン露光により配線パターンを露光し、現像して露光部分の感光性樹脂を溶解して除去する。その後、焼成することでバンク2の形成が完了する。次いで、バンク2の両側壁の間に露出したガラス基板1の表面にフッ酸によりエッチング処理して凹溝5を形成する。その後、フッ素系ガス(SF6)を用いたプラズマ処理により、該ガラス基板1の親液性を保ったままバンク2の内壁の表面に撥液性を付与する。ここで用いるフッ素系ガスはCF4等でも良い。この工程により薄膜配線形成のためのバンクが得られる。
図3は、本発明の実施例1の表示パネル用基板に形成したバンクの説明図であり、図3(a)は断面図、図3(b)は平面図である。ガラス基板1は配線材料インクを用いて配線を形成するための下地であり、バンク2はガラス基板1上に形成された配線材料インクの濡れ広がりを制限するための土手である。また、バンク2の側壁(配線材料インクと対向する内壁面)のテーパ部(端縁)と凹溝5とで囲まれる範囲を以下では配線形成部4と表記する。
ガラス基板1に形成した凹溝5は、ガラス基板1のエッチング処理時のエッチングレートがバンク2のエッチングレートよりも大きくすることで加工が可能となる。そのため、ガラス基板1に代えて無機材料あるいは有機材料からなる基板を用いることもできる。また、基板のエッチング加工もウエットエッチングだけではなく、プラズマ等を利用したドライエッチング加工でも良い。図3では、凹溝5の側縁にバンク2の側壁がはみ出すようにエッチングされている様子を示す。
エッチングが等方的になされれば、図3(a)に示したように、例えばガラス基板1の凹溝形状の深さと同程度でバンク2の下も横方向にエッチングされる。この横方向のエッチングは凹溝形状の深さより少なくても、あるいは若干多くても構わない。これは等方的エッチングにより凹溝形状を加工する場合についてであるが、異方性エッチングによって形成された横方向にエッチングがない凹溝形状、すなわち、図3(a)に示したように凹溝5の側縁にバンク2の側壁がはみ出さない形状(バンクの幅と凹溝の幅が同じ、図示せず)とした基板を用いても良い。バンクの幅と凹溝の幅とは、上記以外の種々の組み合わせが可能である。
前記した工程では、バンク2の形成後に撥液性を付与したが、予め撥液性を有する感光性樹脂をバンク2として用いた場合には、フッ素系ガスによるプラズマ処理で撥液性を付与する工程は必要がない。また、ガラス基板1は、配線材料インクに対して親液性を示す他の無機材料や有機材料で形成されたもの、または、撥液性の高い材料の表層のみをUV露光処理や酸素プラズマ処理あるいはフッ酸(HF)処理で親液性を付与したものでも良い。
続いて、インクジェット法を用いた薄膜配線の作製方法を説明する。図4は、本発明の実施例1におけるガラス基板1に配線材料インク3をインクジェット装置のノズルから吐出し、滴下した際の濡れ広がりの説明図であり、図4(a)は配線材料インクの滴下直後の様子を示す平面図(図4(a−1))および図4(a−1)のA−A’線に沿った断面図(図4(a−2))である。また、図4(b)は配線材料インクの滴下後に濡れ広がったときの様子を示す平面図(図4(b−1))および図4(b−1)の線B-B'に沿った断面図(図4(b−2))、図4(b−1)の線C-C'に沿った断面図(図4(b−3))である。
図4において、ガラス基板1の凹溝5とバンク2により構成された配線形成部4に、Ag微粒子50wt%含有した配線材料インク3を体積4plで吐出し、幅20μmのゲート配線8を形成する。4plで吐出された配線材料インク3の液滴直径は約20μmであるが、ガラス基板1に着弾した時に直径が約30μmとなり、図4(a)に示すように、液滴は幅20μmの配線形成部からはみ出す。しかし、バンク2は配線材料インク3に対して撥液性を有し、ガラス基板1は配線材料インク3に対し親液性を有するため、図4(b)に示すように、その濡れ性の違いによって配線材料インク3は配線形成部4(図3)に保持、収納される。
着弾した配線材料インク3が配線形成部4を濡れ広がるが、この時、図4(b)の(b−1)の平面図およびその線C-C'に沿った断面図(b−3)に示したように、ガラス基板1とバンク2との境界縁に沿ってさらに濡れ広がる効果がある。この効果は、バンク2の上記境界縁に配線材料インク3が寄ることで配線材料インク3の表面積、言い換えれば表面エネルギーが低下し、より安定な状態となるために発現する。実施例1のガラス基板では、ガラス基板1の凹溝5の端縁も親液性であるため、配線材料インク3が濡れ広がる効果は大きい。
同様に、配線形成部4上で当該バンクの延長方向に沿って位置をずらしながら配線材料インク3の吐出を繰り返すことで(図示せず)、ずれて着弾した配線材料インク同士が配線形成部でつながり、着弾径より幅の狭い配線形成部に配線材料インクが充填される。
配線材料インクとしては、Agの他にCu、Auやこれらの合金等を含有するものでも良く、インクの形態も金属微粒子を溶媒に分散させたものや金属錯体としたもの、またそれらを組み合わせたものでも良い。また、プラズマ耐性の向上やマイグレーションの抑制のためにNiやCo等の配線材料インクを前述のAgやCu配線のキャップメタルとして積層してゲート配線8を形成しても良い。
インクジェット法では、配線材料インク3中の金属含有量や配線形成部に盛り込み可能なインク体積に応じて吐出ピッチや吐出回数を最適化することで、任意の膜厚の配線を形成可能である。盛り込み可能な配線材料インクの体積とは、配線材料インク3がバンク2となす接触角によって保持できる体積と、バンク2の厚さで保持できる体積とを加えたものである。
実施例1のガラス基板1ではバンク2の厚さ分だけ保持できるインクの量が増加するため、膜厚の厚い配線を形成可能である。また、実施例1のガラス基板1では配線材料インク3を流し込むための大面積の親液部を必要とせず、薄膜配線を自由にレイアウトすることができる。また、実施例1の配線形成用基板にインクジェット法を用いて配線を形成する際に、配線材料インクの着弾径よりも幅の広い配線を形成可能であることは言うまでもない。
配線材料インク3をノズルから吐出して滴下し、配線形成部4に濡れ広がらせた後、該ガラス基板を焼成し、配線材料インク3に含まれる溶媒、樹脂成分を蒸発させ、Ag粒子同士を融着させる。さらに、このようなインクジェット装置のノズルからのインクの吐出と焼成工程を繰り返すことで、例えば膜厚500nmを持つゲート配線8の形成が完了する。なお、1回のインクジェットの吐出、焼成工程で必要膜厚が得られる場合にはこれらの工程を繰り返す必要はない。
次に、プラズマCVD装置にてゲート絶縁層20となるSiN膜、真性半導体(非晶質Si)21bとN型半導体(非晶質Si)21aからなる半導体層21を成膜する。例えば、ゲート絶縁層20の膜厚は350nm、真性半導体とN型半導体の膜厚はそれぞれ140nm、40nmとする。ここで、ホトリソ工程を用いて、半導体層21(真性半導体21bとN型半導体21aの積層)をエッチング(SF6ガス使用)でパターン加工する。
続いて、DCスパッタ法にて例えばクロム(Cr)を300nmの膜厚に成膜する。成膜したCr膜にホトリソ工程、エッチング工程によりデータ配線10(図1、図2)を形成する。次に、形成したデータ配線パターンをマスクとして、N型半導体21aをドライエッチング(SF6 ガス使用)でパターン加工する。さらに、プラズマCVD装置を用いてSiNの保護膜23を350nmの厚さで成膜する。ホトリソ工程により保護膜23をドライエッチング(SF6ガス使用)し、スポット上にデータ配線10を露出させるスルーホールを形成する。
ここで、スパッタターゲットにIn2O3−SnO2を用いたDCスパッタ装置で、スズ添加酸化インジウム(ITO)透明画素電極40を厚さ150nmにスパッタ成膜する。ホトリソ工程を施し、透明画素電極40をエッチングして所定パターンを作製する。こうして、液晶表示装置のTFT基板が作製される。
一方、対向基板であるCF基板43は、ガラス基板25上にスパッタ法によりCr膜を形成後、ホトリソ工程、エッチング工程を経てブラックマトリクス27を形成する。続いて赤の色料を分散したレジストをスピンコートで1.5μmの厚さで塗布し、ホトリソ工程によりカラーフィルタ26の赤を形成する。緑、青も同様の工程を繰り返すことで赤、緑、青3色のカラーフィルタ26を形成する。
さらに、アクリル樹脂による保護膜28を厚さ2μmで形成後、ITO膜を厚さ150nmにスパッタ成膜することで共通透明電極41が形成される。こうして、対向基板が作製される。カラーフィルタの赤、緑、青はホト工程によらず、インクジェット法や各種印刷法で形成しても良い。
以上の工程で作製したTFT基板42およびCF基板43にはさらに、配向膜24、配向膜29を塗布し、ラビング等による配向制御能付与、スペーサビーズの分散後、TFT基板42とCF基板43を貼り合わせ、液晶層30を封入する。そして、偏光板31、32の貼り付けといった工程を経て液晶パネルが完成する。この液晶パネルに周辺回路等を接続し、バックライトの設置、ケースによる一体化を行って液晶表示装置が組み立てられる。
実施例1の液晶パネルのゲート配線8はガラス基板1に形成したバンク2を利用したインクジェット法を用いて形成されたものであり、幅が狭く膜厚が厚い配線が形成されている。そのため、画素領域の高開口率化、ゲート配線8の低抵抗化、低容量化(ゲート配線とデータ配線の交差容量の低減化)が実現でき、高開口率で低消費電力の液晶表示装置を提供できる。また同じく、ガラス基板に形成した保護膜20上にバンクを設けて、データ配線10を形成しても前述のゲート配線8の場合と同様の効果が得られる。
図5は、本発明の実施例2におけるガラス基板に備えたバンクの他例に配線材料インクを滴下した際の濡れ広がりを示す平面図である。図5に示すように、幅広部と絞り部で構成されるような配線を形成する場合に、バンク2の幅広部にのみ適量の配線材料インク3を吐出すれば(図5(a))、その良好な濡れ広がりによって絞り部にも配線材料インク3を濡れ広げることができ(図5(b))、連続した薄膜配線を得ることができる。
図6Aと図6Bは、本発明の実施例2におけるガラス基板に備えたバンクのさらに他例に配線材料インクを滴下した際の濡れ広がりを示す平面図である。図6A(a)または図6A(b)に示すように、ゲート配線にゲート電極用の突起やデータ配線にドレイン電極となる突起部を設ける配線形成においても、当該突起部に配線材料インクを直接吐出しなくても良好な濡れ広がりによって図6B(a)または図6B(b)に示すように配線材料インクを充填することができる。
図7Aと図7Bは、本発明の実施例2におけるガラス基板に備えたバンクのさらにまた他例に配線材料インクを滴下した際の濡れ広がりを示す平面図である。図7A(a)、図7A(b)に示すように、配線形成部の片端や配線中に配線材料インクの着弾径よりも大きなインク吐出領域を設けたバンクの場合、同一箇所に複数回吐出することで、その良好な濡れ広がりにより図7B(a)、図7B(b)に示すように幅の狭い配線を形成することができる。いずれの場合においても、インクジェット装置のヘッドとステージの位置精度や吐出の安定性が低くても、細線部のある配線を形成可能である。
以上の実施例では、バンクに撥液性、基板に親液性を持たせたものであったが、その配線形成部の幅が配線材料インクの着弾直径に比べて広い場合や、配線材料インクの着弾時に配線形成部から配線材料インクのはみ出しを許容できる用途においては、バンクが撥液性、基板が親液性、基板が親液性という特性を持たなくても、バンクと基板の形状によって配線形成部を濡れ広がり配線形成可能であることは言うまでもない。
図8は、本発明を適用した液晶パネル用のTFT基板の配線と周辺回路を接続した液晶表示装置の構成例を説明するブロック図である。なお、図8にはバックライトの図示は省略してある。TFT基板42には、ゲート配線10、データ配線8がマトリクス状に設けられ、表示領域ARを構成している。なお、図15には、カラーフィルタ基板(CF基板)側に形成する共通透明電極(対向電極)7も示してある。ゲート配線10はゲート配線駆動回路(走査信号線駆動回路)50で駆動される。また、データ配線8はデータ配線駆動回路(映像信号線駆動回路)60で駆動される。
ゲート配線駆動回路50とデータ配線駆動回路60には、表示制御回路80からのタイミング信号、表示データ信号が供給されるとともに、電源回路70から所要の電圧が印加される。表示制御回路80は外部信号源90から表示信号を受けて上記のタイミング信号、表示データ信号を生成する。CF基板に有する共通透明電極7には、TFT基板42に設けた接続端子Vcomを介して共通電極電圧が供給される。
以上説明したガラス基板は液晶パネル用のTFT基板の配線形成のみに適用されるものではなく、有機EL、その他の同様な表示装置のパネルや他の電子装置の配線形成にも適用可能である。
本発明による表示装置用基板の実施例1を説明する液晶パネルの一方の基板の1画素付近の平面図である。 図1のH−H’に沿って切断した断面を他方の基板であるカラーフィルタ基板と共に示す断面図である。 本発明の実施例1の表示パネル用基板に形成したバンクの説明図である。 ガラス基板に配線材料インクをインクジェット装置のノズルから吐出し、滴下した際の濡れ広がりの説明図である。 本発明の実施例2の表示パネル用基板に形成したバンクを説明する断面図である。 本発明の実施例2のガラス基板に配線材料インクを滴下した際の濡れ広がりを説明する図である。 本発明の実施例2のガラス基板に配線材料インクを滴下した際の濡れ広がりを説明する図である。 本発明の実施例2の配線形成用基板に撥液処理した際のプラズマ密度を示す断面図である。 本発明の実施例2の配線形成用基板に撥液処理した際のプラズマ密度を示す断面図である。 本発明を適用した液晶パネル用のTFT基板の配線と周辺回路を接続した液晶表示装置の構成例を説明するブロック図である。
符号の説明
1・・・・ガラス基板(薄膜トランジスタ基板側)、2・・・・バンク、3・・・・配線材料インク、4・・・・配線形成部、5・・・・凹溝、6・・・・フッ素系プラズマ、8・・・・ゲート配線、10・・・・データ配線、12・・・・薄膜トランジスタ(TFT)、20・・・・SiN膜、21・・・・半導体層、21a・・・・n型半導体、21b・・・・真性半導体、23・・・・保護膜、24・・・・配向膜、25・・・・ガラス基板(カラーフィルタ基板側)、26・・・・カラーフィルタ、27・・・・ブラックマトリクス、28・・・・保護膜、29・・・・配向膜、30・・・・液晶層、31…偏光板(薄膜トランジスタ基板側)、32・・・・偏光板(カラーフィルタ基板側)、40・・・・透明画素電極、41・・・・共通透明電極(対向電極)、42・・・・TFT基板、43・・・・CF基板。


Claims (11)

  1. 絶縁基板上に、配線材料インクの塗布で形成した薄膜配線を有する表示装置用基板であって、
    前記絶縁基板の前記薄膜配線の形成部に、当該形成される薄膜配線のパターンに沿った凹溝を有し、
    前記絶縁基板の前記凹溝の両縁に前記薄膜配線の両側に対向する側壁を有して延び、配線材料インクの濡れ広がりを制限するための土手を備えたことを特徴とする表示装置用基板。
  2. 前記絶縁基板の凹溝は、該凹溝の深さと同程度に前記土手の下の横方向に加工されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置用基板。
  3. 前記絶縁基板の凹溝の幅は、前記土手の幅と同程度に加工されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置用基板。
  4. 前記側壁を持つ土手の表面が前記配線材料インクに対して撥液性を有し、前記基板の表面が配線材料インクに対して親液性を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の表示装置用基板。
  5. 一方向に延在し該一方向と直交する他方向に並設された複数のゲート配線と該複数のゲート配線に交差して前記他方向に延在し前記一方向に並設された複数のデータ配線と前記複数のゲート配線と前記複数のデータ配線の各交差部に形成された薄膜トランジスタと画素電極を有する多数の画素をマトリクス状に配置した第1の絶縁基板と、前記第1の絶縁基板に間隙を持って貼り合せた第2の絶縁基板と、前記第1の絶縁基板と前記第2の絶縁基板の前記貼り合せ間隙に封入した液晶層を有する液晶パネルを備えた表示装置であって、
    前記第1の絶縁基板の表面に、前記ゲート配線と前記データ配線の少なくとも一方の薄膜配線を形成するための配線材料インクを収容する凹溝を有すると共に、当該凹溝の両縁に沿って前記薄膜配線の両側に対向する側壁を有して延び、配線材料インクの濡れ広がりを制限するための土手を備えたことを特徴とする表示装置。
  6. 前記絶縁基板の凹溝は、該凹溝の深さと同程度で前記土手の下の横方向に加工されていることを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記絶縁基板の凹溝の幅は、前記土手の幅と同程度に加工されていることを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  8. 前記ゲート配線を覆う少なくとも一層の絶縁膜を有し、前記データ配線は前記絶縁膜上に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  9. 前記第2の絶縁基板の内面に対向電極と複数色のカラーフィルタを有することを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  10. 前記第1の絶縁基板と前記第2の絶縁基板の前記貼り合せ内面の前記液晶層との界面に配向膜を有することを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  11. 前記第1の絶縁基板と前記第2の絶縁基板の各外面に偏光板を有することを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
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