JP2007145397A5 - - Google Patents

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基板収納容器、マスクブランク収納体、および転写マスク収納体
本発明は、ガラス基板の表面に遮光膜およびレジスト膜が積層された構成のマスクブランク、パターニングされた遮光膜が積層されている転写マスクなどの膜付きガラス基板を搬送するために用いる基板収納容器に関するものである。
マスクブランク、転写マスクなどの基板は一般に機械的に脆弱であり、その用途上、微細な塵などが表面に付着しないように管理する必要がある。このような基板を出荷するに当たっては、埃などが侵入しないように密閉状態の容器に基板を収納する必要がある。また、表面を傷つけることの無いように、基板外周縁部分のみを保持した状態で基板を収納する必要がある。
特許文献1には、大型サイズの基板(大型精密シート状(半)製品)を縦置き状態で密閉収納するための縦型容器が提案されている。この縦型容器では、支持部材および一対の保持部材にそれぞれ形成されている支持用溝および一対の保持用溝によって、容器内において縦置き状態の基板の下側の外周端面部分および左右の外周端面部分を保持できるようになっている。また、基板を収納した本体部に蓋体部を被せると、これらの間に介在しているOリングによって内部が密閉状態に保持されるようになっている。
また、基板の外周端面を保持するための溝は、当該特許文献にも開示されているように、溝底面から溝開口側に向けて左右に広がった台形状の断面とされ、基板の外周端面部分を両側から把持でき、基板表面には当らないようになっている。
特開2005−173556号公報
ここで、基板の外周端面部分を把持するための溝の断面形状を適切に設定しないと、マスクブランク、転写マスクなどのように、ガラス基板の表面に薄膜が形成されているものにおいては、ガラス基板表面の薄膜の端が溝側面に干渉するおそれがある。これらが干渉すると、薄膜の一部が剥離して、薄膜表面に塵として付着するなどの弊害を引き起こすので好ましくない。
図5を参照して説明すると、膜付きガラス基板、例えばマスクブランク100においては、ガラス基板101として外周端面の両側の縁に面取りが施されたものが使用され、また、そのガラス基板101の表面102には遮光膜103およびレジスト膜104が積層されている。遮光膜103およびレジスト膜104の外周縁105は、それらの成膜後に、ガラス基板101の面取り面102aから外側にはみ出している部分が除去される。この構成のマスクブランク100を収納するために用いる容器110の溝120として、左右の側面121、122がガラス基板101の面取り面102aとほぼ同一の傾斜角度となっている場合には、マスクブランク100を当該溝120に挿入する際に、遮光膜およびレジスト膜の外周縁105が溝側面121に当たり、膜の一部が剥離するなどの弊害が発生する。また、挿入時に膜が剥離しなくとも、搬送中に加わる振動などによって、マスクブランク100の外周端面が溝から浮き上がる方向に振動すると、膜の外周縁105が溝側面121に繰り返し当たり、剥離などの弊害が発生してしまう。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、マスクブランク、転写マスクなどの膜付きガラス基板の外周端面が挿入保持される基板収納容器の溝の断面形状を改良して、基板表面に形成されている膜が溝側面に干渉して剥離するなどの弊害が発生しないようにした基板収納容器を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、表面に薄膜が形成され、当該表面と外周端面の出隅部分が面取り面となっている膜付きガラス基板を収納するための基板収納容器であって、前記膜付きガラス基板の前記外周端面を保持するための保持溝を有し、当該保持溝は、溝底面と、対向する第1および第2溝側面とを備えており、前記溝底面は、前記膜付きガラス基板の外周端面に当接し、前記溝底面と前記第1溝側面との入り隅は、前記膜付きガラス基板の外周端面と面取り面との出隅に一致し、前記第1溝側面と前記溝底面の入り隅の角度は、前記膜付きガラス基板の前記外周端面と前記面取り面のなす角度より大きいことを特徴としている。
ここで、前記第1溝側面と前記溝底面の入り隅の角度は、135°よりも大きく180°よりも小さい値とすることができる。
本発明では、溝底面と第1溝側面の入り隅の角度が、膜付きガラス基板における外周端面と面取り面のなす角度よりも大きい。したがって、膜付きガラス基板の外周端面を保持溝に位置決めして挿入して、当該外周端面を溝底面に当接させた状態において、膜付きガラス基板の面取り面に対して保持溝の第1溝側面が離れる方向に傾斜しているので、膜の端が当該第1溝側面に干渉することが無い。
ここで、本発明では、前記膜付きガラス基板における裏面と前記外周端面との出隅部分も面取り面となっている場合には、前記保持溝における前記第2溝側面と前記溝底面の入り隅の角度が、前記膜付き基板の外周端面と前記裏面側の前記面取り面のなす角度より小さく、第2溝側面は、前記膜付きガラス基板の裏面と前記裏面側の面取り面との出隅に当接することを特徴としている。
この場合には、前記第2溝側面と前記溝底面の入り隅の角度は、90°よりも大きく135°よりも小さい値にすることができる。
このようにすると、膜付きガラス基板の外周端面を保持溝に挿入して、当該外周端面を保持溝の溝底面に当接させた状態において、膜付きガラス基板の裏面と面取り面のなす出隅が第2溝側面に当接する。かかる当接によって、膜付きガラス基板の保持溝の幅方向における位置決め状態を形成できる。
また、前記膜付きガラス基板における裏面と前記外周端面との出隅部分も面取り面となっている場合においては、前記溝底面と前記第2溝側面との入り隅を、前記膜付きガラス基板の外周端面と前記裏面側の面取り面との出隅に一致させ、前記第2溝側面と前記溝底面との入り隅の角度を、前記膜付きガラス基板の前記外周端面と前記面取り面とのなす角度より大きくすることもできる。
この場合には、前記第2溝側面と前記溝底面の入り隅の角度を、135°よりも大きく180°よりも小さい値にすることができる。
また、前記溝底面の幅を、前記膜付きガラス基板の外周端面の幅と同一とすることができる。
また、本発明では、前記保持溝が形成された基板保持部材が着脱可能な状態で取り付けられていることを特徴としている。保持溝に汚れなどが付着した場合に、基板保持部材を取り外して洗浄することができる。よって、常に汚れの無い状態で膜付きガラス基板を収納できる。
さらに、本発明では、上端面が開口部となっている偏平な直方体形状の容器本体と、前記開口部を封鎖している着脱可能な容器蓋とを有し、前記基板保持部材が、前記容器本体内部の底面および対向する一対の側面に取り付けられていることを特徴としている。縦置き状態で矩形輪郭の膜付きガラス基板を収納する場合には、これら三辺の保持溝によって膜付きガラス基板が確実に保持される。
この場合、本発明では、前記容器蓋は赤色の半透明部分を備えており、前記容器本体に収納される膜付きガラス基板の裏面に前記半透明部分が対峙するように、前記容器蓋を前記容器本体に被せることが可能となっていることを特徴としている。
容器本体に膜付きガラス基板を収納した後に、膜付きガラス基板に容器蓋が当たることの無いように、半透明部分を通して膜付きガラス基板の位置を確認しながら、容器蓋を被せることができる。また、赤色の半透明部分は、収納される膜付き基板の裏面に対峙することになるので、当該半透明部分を透過した光が直接に基板表面の膜を照射することがないので、感光性のレジスト膜などが形成されている場合においても、当該膜が感光してしまうことがない。
次に、本発明はマスクブランク収納体に関するものであり、上記構成の基板収納容器と、当該基板収納容器に収納されている前記膜付きガラス基板とを有し、当該膜付きガラス基板は、遮光膜およびレジスト膜が積層されたマスクブランクであることを特徴としている。
また、本発明は転写マスク収納体に関するものであり、上記構成の基板収納容器と、当該基板収納容器の収納されている前記膜付きガラス基板とを有し、当該膜付きガラス基板は、パターニングされた遮光膜が形成されている転写マスクであることを特徴としている。
本発明の基板収納容器では、収納される膜付きガラス基板の膜が、基板外周端面を保持するための保持溝の溝側面に干渉することがない。よって、収納時あるいは搬送時において、かかる干渉により膜が剥離するなどの弊害が発生しないので、埃の発生しない好適な状態で膜付きガラス基板を収納保持できる。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用したマスクブランク収納体を示す斜視図および蓋を外した状態を示す部分斜視図である。図2は図1のa−a線で切断した場合の断面図、b−b線およびc−c線で切断した場合の各断面図である。また、図3はマスクブランクを保持するための溝の断面形状を示す部分拡大断面図である。マスクブランク収納体1は、矩形の一枚のマスクブランク10と、このマスクブランク10を密閉状態で収納している収納容器20から構成されている。
まず、収納されているマスクブランク10は、図3から分かるように、一定の厚さの矩形のガラス基板11の表面11aに、遮光膜12およびレジスト膜13が積層された構成となっている。ガラス基板11は矩形形状のものであり、その外周端面11bの両側の縁部分は45度で面取りされた面取り面11c、11dとなっている。ガラス基板表面11aに積層されている遮光膜12およびレジスト膜13の端14は、ガラス基板表面11aと面取り面11cの出隅部分に位置している。例えば、ガラス基板11は厚さが8mmであり、遮光膜12の厚さは約100nm、レジスト膜13の厚さは約1ミクロンである。
次に、収納容器20は、図1に示すように、縦置き型の偏平な直方体形状の容器であり、容器本体30と容器蓋50から構成されている。なお、容器蓋50を容器本体30に固定するための固定具(図示せず)を設けても良い。容器蓋50の下縁枠部分51は、容器本体30の上端開口部31を規定している上縁枠部分32よりも一回り大きく、当該下縁枠部分41の内側に上端縁枠部分32が丁度、嵌り込む大きさとされている。
容器蓋50を被せた状態では、その下縁枠部分51の下端面が、容器本体30の段面33に当接した状態になる。この状態で、固定具(図示せず)によって容器蓋50が容器本体30の側に締結固定され、容器蓋50と容器本体30の合わせ面が密閉され、収納容器20の内部が密閉状態に保持される。
図2および図3も参照して説明すると、容器本体30は、一対の側板部分35、36、一対の端板部分37、38、底板部分39、および上端が段面33となっている矩形枠状部分40を備えたプラスチック成形品からなる。また、一対の端板部分37、38の内側面には、それぞれ基板保持板42が着脱可能な状態で取り付けられており、これらの基板保持板42には、マスクブランク10の左右の外周端面11bをそれぞれ保持するための保持溝43が形成されている。底板部分39にも着脱可能な状態で基板保持板44が配置されており、当該保持板44にもマスクブランク10の下側の外周端面11bを保持するための保持溝45が形成されている。
本例では、端板部分37、38の内側面に上下方向に延びる差込溝37a、38aが形成されており、各基板保持板42を、それらの上端開口から垂直に差し込むことにより、端板部分37、38に取り付けることができ、上端開口から上方に引き抜くことにより取り外すことが可能となっている。また、底板部分39の基板保持板44は、その両端部が端板部分37、38に形成した差込溝37a、38aの下端部に挿入された状態で配置される。したがって、基板保持板44の両端部を差込溝37a、38aに入れた状態で底板部分39まで落とし込み、次に、左右の基板保持板42を差込溝37a、38aに上側から差し込むと、これらの基板保持板42の下端面によって底板部分39に配置した基板保持板44の両端部が押さえ付けられて固定される。差込溝37a、38aに差し込まれた左右の基板保持板42は、固定用のビス(不図示)によって、端板部分37、38に固定されるようになっている。
左右の基板保持板42の保持溝43に沿って、上側からマスクブランク10を挿入すると、左右の保持溝43と、底板部分39の基板保持板44の保持溝45によって、マスクブランク10の左右および下側の外周端面の三辺が保持された状態で、容器本体30に収納された状態になる。
一方、容器蓋50は、一対の側板部分53、54と、一対の端板部分55、56と、天板部分57を備えたプラスチック製のものである。天板部分57には外周端面の長辺方向に沿って一定の間隔で複数の弾性体58が設けられている。容器本体30にマスクブランク10を収納した後に容器蓋50を被せた状態において、これらの弾性体58によってマスクブランク10の上側の外周端面が下方に押し付けられた状態が形成されるように、弾性体58の取り付け高さが設定されている。したがって、容器蓋50を被せ、締結具60によって容器蓋50を容器本体30に固定した状態では、その内部に収納されているマスクブランク10は、上側の外周端面が弾性体58によって下方に押し付けられ、その左右および下側の外周端面が、容器本体30の左右の保持溝43および底側の保持溝45によってがたつき無く保持された状態が形成される。
ここで、本例の容器蓋50においては、一方の側板部分53における下縁枠部分51より上側の部分が赤色の半透明板59によって形成されている。容器蓋50を容器本体30に着脱する際に、外側から当該半透明板59を通して、内部のマスクブランク10の上端部分を視認できるようになっている。
(保持溝の断面形状)
次に、図3を参照して、本例の保持溝43、45の断面形状について説明する。左右の基板保持板42および底側の基板保持板44に形成されている保持溝43、45の断面形状は同一であるので、底側の基板保持板44に形成されている保持溝45について説明し、左右の保持溝43については詳細な説明を省略する。
本例の保持溝45は、溝底面45aと、一対の溝側面45b、45cとによって規定されており、溝開口側に向けて広がった台形状の断面形状をしている。溝底面45aと、一方の溝側面45bが交わる入り隅の角度θaは次の角度範囲とされ、本例では、150°に設定されている。
135°<θa<180°
これに対して、溝底面45aと、他方の溝側面45cが交わる入り隅の角度θbは次の角度範囲とされ、本例では100°に設定されている。
90°<θb<135°
先に説明したように、マスクブランク10の外周縁には面取り面11c、11dが形成されており、表面11aと面取り面11cのなす角度、裏面11eと面取り面11dのなす角度は45°となっている。したがって、図3に示すように、マスクブランク10の表面側(膜形成側)が溝側面45bの側となるように、マスクブランク10の外周端面11bを保持溝45に挿入すると、表面に形成されている遮光膜およびレジスト膜の端14に対して溝側面45bが干渉しないように離れ、反対側の溝側面45cには、ガラス基板の裏面11eと面取り面11dの出隅が当接した状態になる。
左右の基板保持板42に形成されている保持溝43も同一断面となっており、溝底面43a、溝側面43b、43cを備え、溝底面43aと溝側面43bの入り隅の角度θaが上記のように設定され、溝底面43aと他方の溝側面43cの入り隅の角度θbも上記のように設定されている。
したがって、マスクブランク10の表面の遮光膜およびレジスト膜の端14に、溝側面43b、45bが干渉してしまうことを回避できる。また、マスクブランク10の裏面11eと面取り面11dの出隅が溝側面43c、45cに当たり、マスクブランク10の溝幅方向の位置決めもなされる。特に、図3に示すように、外周端面11bと表面側の面取り面11cの出隅が、保持溝43、45の溝底面43aと溝側面43bの入り隅、および、溝底面45aと溝側面45bの入り隅に一致するように、溝底面43a、45aの幅を設定しておけば、マスクブランク10の溝幅方向の位置決めが確実に行われ、保持溝43、45内においてマスクブランク10の外周端面11bが溝幅方向に移動することを確実に防止できる。
なお、保持溝43(45)としては図4に示すように、溝底面43a(45a)と左右の溝側面43b、43c(45b、45c)の入り隅の角度θが、135°<θ<180°の範囲内の角度に設定されたものであってもよい。この場合においても、マスクブランク表面の遮光膜およびレジスト膜の端14と保持溝43(45)の溝側面との干渉を回避できる。また、溝底面の幅と、マスクブランクの外周端面の幅を同一幅としておけば、マスクブランクの溝幅方向の位置決めも行われる。
また、図3に示す断面形状の保持溝と、図4に示す断面形状の保持溝を組み合わせて用いることもできる。例えば、左右の基板保持板42の保持溝43として図3に示す保持溝を採用し、底側の基板保持板44の保持溝45として図4に示す保持溝を採用することができる。逆に、左右の基板保持板の保持溝として図4に示すものを採用し、底側の基板保持板の保持溝として図4に示すものを採用することもできる。
以上説明したように、本例のマスクブランク収納体1では、マスクブランク10の左右および下側の三辺の外周端面11bが、収納容器20の容器本体30の左右の保持溝43および底側の保持溝45によって保持され、この状態で、マスクブランク10は容器蓋50の弾性体58によってがたつかないように押さえ付けられている。また、容器蓋50と容器本体30の合わせ面はシール材により密閉され、マスクブランク10が収納されている内部が密閉状態となっている。さらに、各保持溝43、45の一方の溝側面43b、45bの傾斜角度を、マスクブランク10の表面に形成した遮光膜およびレジスト膜の端14に干渉しないように設定してある。
したがって、本例のマスクブランク収納体1を用いれば、マスクブランク10を傷つけることなく、また、表面に塵、埃などが付着することなく、マスクブランク10の移動、輸送を行うことができる。特に、保持溝43、45の溝側面43b、45bがマスクブランク10の膜に干渉しないので、マスクブランク10を収納容器20に出し入れする作業時、あるいは、マスクブランク収納体1の搬送あるいは輸送時に、かかる干渉によって膜の端が剥離して、それによって発生した埃がマスクブランク表面に付着するという弊害を確実に防止できる。
また、本例のマスクブランク収納体1の収納容器20の容器蓋50は、その一方の側板部分に赤色の半透明板59が取り付けられている。容器蓋50は、この半透明板59が、収納されるマスクブランク10の裏面側に面するように、容器本体30に被せられる。半透明板59を通して、容器本体30に収納されたマスクブランク10の上端部分を視認できるので、容器蓋50を被せる際あるいは取り外す際に、容器蓋50をマスクブランク10に当たらないように扱うことができる。また、半透明板59はマスクブランク10の裏面に対峙する。半透明板59を通して外光の一部の光成分がマスクブランク10の裏面を照射しても、反対側の表面11aに形成されているレジスト膜13が感光してしまうなどといった弊害が発生することもない。
ここで、容器蓋50の半透明板59が、容器本体30に収納されたマスクブランク10の裏面側に面するように、容器本体30に、半透明板59を位置させる側を示す指標を設けておくことが望ましい。
なお、上記の例は、マスクブランク収納体についてのものであるが、本発明は、遮光膜がパターニングされている転写マスクの収納体、収納容器としても用いることができる。さらには、表面に膜が形成されている膜付きガラス基板であれば、マスクブランクおよび転写マスク以外のものであっても、本発明を適用できる。
本発明を適用したマスクブランク収納体を示す斜視図である。 図1のマスクブランク収納体を示す断面図であり、(a)は図1のa−a線で切断した場合の断面図、(b)は(a)のb−b線で切断した場合の断面図、および(c)は(a)のc−c線で切断した場合の断面図である。 図1のマスクブランク収納体の収納容器の保持溝を示す部分拡大断面図である。 保持溝の別の例を示す説明図である。 マスクブランクと保持溝の干渉による弊害を示す説明図である。
1 マスクブランク収納体
10 マスクブランク
11 ガラス基板
11a 表面
11b 外周端面
11c、11d 面取り面
11e 裏面
12 遮光膜
13 レジスト膜
14 膜の端
20 収納容器
30 容器本体
35、36 側板部分
37、38 端板部分
37a、38a 差込溝
39 底板部分
42、44 基板保持板
43、45 保持溝
43a、45a 溝底面
43b、43c、45b、45c 溝側面
50 容器蓋
58 弾性体
59 半透明板

Claims (12)

  1. 表面に薄膜が形成され、当該表面と外周端面の出隅部分が面取り面となっている膜付きガラス基板を収納するための基板収納容器であって、
    前記膜付きガラス基板の前記外周端面を保持するための保持溝を有し、
    当該保持溝は、溝底面と、対向する第1および第2溝側面とを備えており、
    前記溝底面は、前記膜付きガラス基板の外周端面に当接し、
    前記溝底面と前記第1溝側面との入り隅は、前記膜付きガラス基板の外周端面と面取り面との出隅に一致し、
    前記第1溝側面と前記溝底面の入り隅の角度は、前記膜付きガラス基板の前記外周端面と前記面取り面のなす角度より大きいことを特徴とする基板収納容器。
  2. 前記第1溝側面と前記溝底面の入り隅の角度は、135°よりも大きく180°よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の基板収納容器。
  3. 前記膜付きガラス基板における裏面と前記外周端面の出隅部分も面取り面となっており、
    前記保持溝における前記第2溝側面と前記溝底面との入り隅の角度は、前記膜付きガラス基板の前記外周端面と前記裏面側の面取り面とのなす角度より小さく、
    第2溝側面は、前記膜付きガラス基板の裏面と前記裏面側の面取り面との出隅に当接することを特徴とする請求項1または2に記載の基板収納容器。
  4. 前記第2溝側面と前記溝底面の入り隅の角度は、90°よりも大きく135°よりも小さいことを特徴とする請求項3記載の基板収納容器。
  5. 前記膜付きガラス基板における裏面と前記外周端面の出隅部分も面取り面となっており、
    前記溝底面と前記第2溝側面との入り隅は、前記膜付きガラス基板の外周端面と前記裏面側の面取り面との出隅に一致し、
    前記第2溝側面と前記溝底面との入り隅の角度は、前記膜付きガラス基板の前記外周端面と前記面取り面とのなす角度より大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の基板収納容器。
  6. 前記第2溝側面と前記溝底面の入り隅の角度は、135°よりも大きく180°よりも小さいことを特徴とする請求項5記載の基板収納容器。
  7. 前記溝底面の幅は、前記膜付きガラス基板の外周端面の幅と同一とすることを特徴とする請求項5または6に記載の基板収納容器。
  8. 前記保持溝が形成された基板保持部材が着脱可能な状態で取り付けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の基板収納容器。
  9. 上端面が開口部となっている偏平な直方体形状の容器本体と、前記開口部を封鎖している着脱可能な容器蓋とを有し、
    前記基板保持部材は、前記容器本体内部の底面および対向する一対の側面に取り付けられていることを特徴とする請求項8記載の基板収納容器。
  10. 前記容器蓋は赤色の半透明部分を備えており、
    前記容器本体に収納される膜付きガラス基板の裏面に前記半透明部分が対峙するように、前記容器蓋を前記容器本体に被せることが可能となっていることを特徴とする請求項9記載の基板収納容器。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の基板収納容器と、
    当該基板収納容器に収納されている前記膜付きガラス基板とを有し、
    前記膜付きガラス基板は、遮光膜およびレジスト膜が積層されたマスクブランクであることを特徴とするマスクブランク収納体。
  12. 請求項1から10のいずれかに記載の基板収納容器と、
    当該基板収納容器に収納されている前記膜付きガラス基板とを有し、
    前記膜付きガラス基板は、パターニングされた遮光膜が形成されている転写マスクであることを特徴とする転写マスク収納体。
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