JP2007145332A - 収納式シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シートクッションとシートバックとを重ね合わせ状態としたシートを、シート後方の車体フロアに形成した収納凹部に収納できるようにした収納式シートにおいて、ロック機構を作動させるコントロールレバーを備えており、シートバックが前倒しされていない場合にはコントロールレバーの動作がロック機構に伝達されず、一方、シートバックが前倒しされている場合にはコントロールレバーの動作がロック機構に伝達されてロックを解除する前倒れ検知制御手段を設け、この前倒れ検知制御手段をシートバックを前倒しさせるリクライニング機構に連結部材により連結した。
【選択図】図1
Description
図面は、本発明を6:4に分割可能な自動車用リヤシートに適用した場合を示すものであって、1は車体フロア20上に後記するようなロック機構によって係脱自在な脚部6、7を備えたシートクッション1aと、その後部に設けられて後記するリクライニング機構40により起伏自在なシートバック1bからなるシートであって、このシート1は使用時には折り畳み可能な脚部6、7が車体フロア20側にロックされるとともに、シートクッション1aの後部にシートバック1bが起立された状態にあるが、不使用時には脚部と車体フロア側とのロックを解いてシートバック1bをシートクッション1aの座面に向け前倒しして重ね合わせ状態とし、この重ね合わせシート1を、シートクッション1aの後部と車体フロア20側とを連繋するリンク部材10を介してシート後方の車体フロア20に形成してある収納凹部2に収納できるようにしたものである。
そして、本発明では、特に起立状態にあるシートバック1bを前倒しさせないとロック機構による車体フロア20と脚部6、7とのロック解除が行なわれないようにする前倒れ検知制御手段30を設けた点に特徴がある。
図4および図6に示されるように、この前倒れ検知制御手段30は、コントロールレバー31とオープンレバー32とキャンセルレバー33がブラケット30aに組付けられたものである。このコントロールレバー31は、脚部6、7のロック状態を解除可能な状態とするためのもので、軸35aを中心に回転自在に取り付けられており、また、軸35aに対し円周方向と法線方向に分岐したL字状の長孔31aが設けられている。また、オープンレバー32は、脚部6、7のロック解除機構に連結しており、軸35aを回転中心とし時計回りに回転することで脚部6、7のロックを解除させるよう構成されており、また、軸35aに対し法線方向に長孔32aが設けられている。さらに、キャンセルレバー33は、シートバック1bの前倒れ時にケーブルで引っ張られて軸35bを回転中心とし時計回りに回転するよう構成されており、また、軸35aに対し円周方向に長孔33aが設けられている。
これらコントロールレバー31とオープンレバー32とキャンセルレバー33は、各々の長孔31a、32a、33aにキャンセルピン34が挿通されてブラケット30aに一体化されたものとなっている。
即ち、リクライニング機構40を作動してシートバック1bを前倒しすると、軸40aを中心にラチェット41が回転し、該ラチェット41に設けたシートバックピン42がシートバックリンク43を反時計回りに回転させ、ケーブル44で連結した前記前倒れ検知制御手段30のキャンセルレバー33を引っ張るように作動する。そして、このようにしてキャンセルレバー33が引っ張られると、キャンセルレバー33が時計回りに回転し、前倒れ検知制御手段30を作動可能とするのである。
この結果、前倒れ検知制御手段30は、シートバック1bが前倒しされていない場合にはコントロールレバー31の動作がロック機構に伝達されず、一方、シートバック1bが前倒しされている場合にはコントロールレバー31の動作がロック機構に伝達されてロックを解除するよう機能するのである。
図5に示されるように、前記リクライニング機構40によりシートバック1bを前倒しすると、ラチェット41が反時計方向に回転してシートバックピン42がシートバックリンク43を反時計回りに回転させ、ケーブル44を引っ張る。これにより、図6に示されるように、前記前倒れ検知制御手段30のキャンセルレバー33が引っ張られて軸35bを中心に回転し、それと同時にキャンセルピン34が長孔33aに案内されて軸35aに対し法線方向に移動する。次いで、図7に示されるように、コントロールレバー31を操作することにより、長孔31aの法線方向端面でキャンセルピン34を押し、該キャンセルピン34がオープンレバー32に設けた長孔32aの法線方向端面を押す。この結果、オープンレバー32は軸35aを中心として時計回りに回転し、ケーブル45を引っ張って脚部6、7のロック状態を解除することとなる。
即ち、前倒れ検知制御手段30は、連結部材を介してシートバック1bを前倒しさせるリクライニング機構40に連結されていて、シートバック1bが前倒しされていない場合にはコントロールレバー31の動作がロック機構に伝達されず、一方、シートバック1bが前倒しされている場合にはコントロールレバー31の動作がロック機構に伝達されてロックを解除するよう構成されているのである。
この起立検知制御手段50は、図9〜図10に示されるように、リクライニング機構40と脚部6、7のロック状態とを連動して制御するものであり、シート後方の車体フロア20に形成した収納凹部2から旧位置に戻されて重ね合わせたシート1の底部に設けられた脚部6、7の先端と、車体フロア20に設けた各々のストライカー6a、7aとよりなるロック機構が確実にロックされていない状態ではシートバック1bを起こすことができないよう構成されている。
先ず、脚部6がストライカー6aに係合していない場合は、図9に示されるように、前記ポール62がラッチ61の凸部に乗り上げた状態となっており、この状態でリンク63がケーブル46を通じガードリンク47を引っ張ることとなる。同様に、脚部7がストライカー7aに係合していない場合も、ポール72がラッチ71の凸部に乗り上げた状態となっており、この状態でリンク73、74がケーブル49を通じガードリンク47を引っ張ることとなる。この引張力によりガードリンク47は、軸40bを中心に時計方向に回転した状態となり、ここで、シートバック1bを起こすためには、リクライニング機構40のロックを解除してやる必要があり、レリーズアーム48を反時計方向に回転させることになる。しかし、前記ガードリンク47が引っ張られた状態にあるために、ストッパーピン48aの進行を邪魔をすることとなり、リクライニング機構40のロック解除操作は行えないこととなる。この結果、脚部6、7がストライカー6a、7aのいずれか、あるいは双方に係合していない場合は、シートバック1bを起こすことができないこととなる。
なお、実施例のように、起立検知制御手段50を設けてある場合は、重ね合わせ状態で収納凹部2に収納されているシート2をそのまま旧位置に戻しても、脚部6、7がロック状態にない限りシートバック1bの起立操作ができないように制御されるため、脚部6、7が不安定のままで着座できる状態とされることがないという利点もある。
1a シートクッション
1b シートバック
2 収納凹部2
6 脚部
7 脚部
10 リンク部材
20 車体フロア
30 前倒れ検知制御手段
50 起立検知制御手段
Claims (2)
- 車体フロア上にロック機構によって係脱自在な脚部を備えたシートクッションとその座面に向け前倒し可能なシートバックからなるシートを、不使用時にはシートクッションとシートバックとを重ね合わせ状態としてシート側と車体フロア側とを連繋しているリンク部材によってシート後方の車体フロアに形成した収納凹部に収納し、再使用時には重ね合わせ状態のまま旧位置に戻して脚部を車体フロア上にロックできるようにした収納式シートにおいて、前記ロック機構を作動させるコントロールレバーを備えており、シートバックが前倒しされていない場合にはコントロールレバーの動作がロック機構に伝達されず、一方、シートバックが前倒しされている場合にはコントロールレバーの動作がロック機構に伝達されてロックを解除する前倒れ検知制御手段を設け、この前倒れ検知制御手段を連結部材を介してシートバックを前倒しさせるリクライニング機構に連結したことを特徴とする収納式シート。
- 脚部がシートクッションの底部の前後位置に設けられている請求項1に記載の収納式シート。
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- 2007-03-19 JP JP2007070144A patent/JP4070220B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN113147537A (zh) * | 2021-03-31 | 2021-07-23 | 贵州华阳汽车零部件有限公司 | 一种汽车及车用座椅收纳装置 |
CN113147537B (zh) * | 2021-03-31 | 2023-06-23 | 贵州华阳汽车零部件有限公司 | 一种汽车及车用座椅收纳装置 |
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