JP2007138967A - 建設機械の回転輪機構及び建設機械の駆動輪機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固定ハウジング22と、駆動輪24との間にフローティングシール32を設けるとともに、そのフローティングシール32の外周側を包囲するように外側シール33を設ける。外側シール33は、固定ハウジング22に設けられた固定側シール部材35と、駆動輪24に一体回転可能に設けられた回転側シール部材37と、両シール部材35,37間に介在された隙間40,41とよりなる隙間シールから構成する。回転側シール部材37の外周面には、外側シール33の外周を回転する羽根43を突設する。
【選択図】図2
Description
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記外側シールは、前記車体側固定部に設けた固定側シール部材と、回転輪に設けた回転側シール部材の間に隙間を介在させて構成された隙間シールであって、その隙間シールは、内周側シール部と、回転輪の回転中心を中心とした円周領域の下部側においてが下方へ向かって開放された外周側シール部を同軸上に有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、請求項2に記載の発明において、前記外周側シール部と内周側シール部との間には回転輪の回転中心を中心とした円周領域の下部側において下方へ向かって開放された環状空間を形成したことを特徴とする。
請求項5に記載の発明においては、請求項2または3に記載の発明において、固定側シール部材が回転側シール部材の外周側に位置していることを特徴とする。
請求項6に記載の発明においては、請求項4に記載の発明において、前記羽根を回転側シール部材に設けたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明においては、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記羽根を回転輪に設けたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明においては、請求項6または7に記載の発明において、前記羽根が、前記回転輪の外周側に向かって突出する第1の羽根と、その第1の羽根の内周側において内周側に向かって突出する第2の羽根とを備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発明においては、請求項1〜8のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記羽根は、回転輪の回転にともなって土砂を回転中心側から外方へ排出させるための斜面を有することを特徴とする。
請求項10に記載の発明においては、請求項9に記載の発明において、記羽根の斜面を回転輪の回転方向の前方側及び後方側に設けたことを特徴とする。
請求項11に記載の発明においては、請求項1〜10のうちのいずれか一項に記載の構成を備えた建設機械の駆動輪機構としたものである。
以下に、この発明をブルドーザ等の建設機械の履帯用駆動輪機構に具体化した第1実施形態を、図1〜図4に基づいて説明する。
前記外側シール33は、複数のネジ34により固定ハウジング22の側壁面に固定された円環状の固定側シール部材35と、その固定側シール部材35に対向して、複数のネジ36により駆動輪24の側壁面に一体回転可能に固定された円環状の回転側シール部材37とを備えている。回転側シール部材37の外周端縁には覆い部37aが固定ハウジング22側に向かって突出形成され、この覆い部37aにより固定側シール部材35の外周が覆われている。
次に、この発明の第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、この第2実施形態以降の各実施形態においては、第1実施形態と異なる構成及び作用を中心に説明する。
従って、この第2実施形態によれば、第1〜第3の隙間40,41,45の協働作用と外側環状空間46の作用により、フローティングシール32への土砂の侵入を一層確実に抑制することができる。また、固定側シール部材35の下部側が切除されて、第2及び第3の隙間41,45の下部領域に広い開口部41aが形成されているため、第3の隙間45から外側環状空間46内に侵入した土砂、及び第2の隙間41から環状空間42内に侵入した土砂を、開口部41aから外部へ確実に排出することができる。
次に、この発明の第3実施形態について説明する。
この第3実施形態においては、図8及び図9に示すように、前記第2実施形態における突出部35aが形成されず、突出部35bのみが形成されている。そして、シール部材37の延長部37bの内周側に内側羽根43aが形成されており、この内側羽根43aは固定側シール部材35の外側環状空間46内に位置している。従って、この第3実施形態においては、羽根43,43aが駆動輪24の回転軸を中心とした2箇所の環状領域を回転する。固定側シール部材35と回転側シール部材37との間で駆動輪機構の上部・下部領域にわたって、外側環状空間46の内周側に環状空間42が形成され、さらに環状の第1の隙間40を経てフローティングシール32が配される。第1の隙間40は、外周側に回転側シール部材37から回転放射方向に突出した環状の突部40bと固定側シール部材35とにより形成された隙間と、その内周側に連続して固定側シール部材35から回転軸方向に突出した突部40aにより形成された隙間とから形成される。
次に、この発明の第4実施形態を説明する。
この第4実施形態においては、図10〜図13に示すように、固定側シール部材35の外周端縁に覆い部35cが駆動輪24側に向かって突出形成され、この覆い部35cにより回転側シール部材37の外周が覆われている。そして、この固定側シール部材35の覆い部35cと回転側シール部材37の外周面との間に、前記第2実施形態と異なり傾斜されてはいないが、第2の隙間41、第3の隙間45及び外側環状空間46が形成されている。この場合、第3の隙間45は駆動輪24の側壁面側に向かって開口されている。そして、覆い部35cの下部領域には、その全周の1/3程度の角度範囲にわたって開口部47が形成され、第3の隙間45から外側環状空間46内に侵入した土砂がこの開口部47を通して外部へ排出されるようになっている。外側環状空間46の内周側には連続して環状空間42,第1の隙間40が形成され、第1の隙間40のさらに内周側の空間にフローティングシール32が配される。第1の隙間40は、駆動機構の上部領域のみに存する外周側の隙間と上部・下部全領域に存する内周側の隙間よりなる。外周側の隙間は、回転側シール部材37から回転輪放射方向外方に環状に突出した突部40bの外周面と、固定側シール部材35から回転軸方向に突出した欠落部を持つ環状の突部40aの内周面とにより形成される。突部40aの欠落部は、その円周方向部位の駆動輪機構下部領域を中心とする3分の1の部位にある。
次に、この発明の第5実施形態を説明する。
この第5実施形態においては、図14に示すように、前記第4実施形態の構成において、固定側シール部材35の下部側の覆い部35cに切除部35dを形成して、環状空間46の下部側を下方へ向かって大きく開放したものである。
(第6実施形態)
次に、この発明の第6実施形態について説明する。
従って、この第6実施形態においては、前記第4,第5実施形態に記載の効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
次に、この発明を履帯式走行装置の遊動輪機構に具体化した第7実施形態を、図17〜図20に基づいて説明する。
(第8実施形態)
次に、この発明をブルドーザ等の建設機械の転輪機構に具体化した第8実施形態を、図21及び図22に基づいて説明する。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記第1,第2実施形態において、羽根43を第3実施形態とほぼ同様に断面三角状に形成すること。
Claims (11)
- 車体側固定部と回転輪との間において、回転輪と同軸上に環状のシールと、そのシールの外周側を包囲する外側シールとを設けた建設機械の回転輪機構であって、
前記回転輪または回転輪と一体に回転する部分には外側シールの外周領域を回転する羽根を設けたことを特徴とする建設機械の回転輪機構。 - 前記外側シールは、前記車体側固定部に設けた固定側シール部材と、回転輪に設けた回転側シール部材の間に隙間を介在させて構成された隙間シールであって、その隙間シールは、内周側シール部と、回転輪の回転中心を中心とした円周領域の下部側においてが下方へ向かって開放された外周側シール部を同軸上に有することを特徴とする請求項1に記載の建設機械の回転輪機構。
- 前記外周側シール部と内周側シール部との間には回転輪の回転中心を中心とした円周領域の下部側において下方へ向かって開放された環状空間を形成したことを特徴とする請求項2に記載の建設機械の回転輪機構。
- 前記外周側シール部において、回転側シール部材が固定側シール部材の外周側に位置していることを特徴とする請求項2または3に記載の建設機械の回転輪機構。
- 固定側シール部材が回転側シール部材の外周側に位置していることを特徴とする請求項2または3に記載の建設機械の回転輪機構。
- 前記羽根を回転側シール部材に設けたことを特徴とする請求項4に記載の建設機械の回転輪機構。
- 前記羽根を回転輪に設けたことを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の建設機械の回転輪機構。
- 前記羽根が、前記回転輪の外周側に向かって突出する第1の羽根と、その第1の羽根の内周側において内周側に向かって突出する第2の羽根とを備えることを特徴とする請求項6または7に記載の建設機械の回転輪機構。
- 前記羽根は、回転輪の回転にともなって土砂を回転中心側から外方へ排出させるための斜面を有することを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか一項に記載の建設機械の回転輪機構。
- 前記羽根の斜面を回転輪の回転方向の前方側及び後方側に設けたことを特徴とする請求項9に記載の建設機械の回転輪機構。
- 請求項1〜10のうちのいずれか一項に記載の構成を備えたことを特徴とする建設機械の駆動輪機構。
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