JP2007134070A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸排気用の開口部を有するトッププレートを単一の構成体にて提供し、他の部材との複合構成による面倒な組立作業や継ぎ目などの汚れ易さを解消し、更には外観デザインにも優れたものとする。
【解決手段】ケース本体2の上面に装着されトッププレート3を、強化耐熱ガラス若しくはセラミック製とするとともに、前記ケース本体2の内外を連通する吸排気用の開口部9a,9bを形成し、この開口部9a,9bには、その開口部周縁より上方に突出する高さの開口周壁20bを有する通気口体20を設けた構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、トッププレートに空冷用の吸気或は排気するための開口部を備えた誘導加熱調理器に関する。
この種の誘導加熱調理器では、箱状のケース本体内に加熱手段である誘導加熱コイルを設け、その上面を覆うように装着したトッププレート上に被加熱調理器具を載置して加熱する構成にある。しかるに、前記誘導加熱コイルを駆動する駆動手段として、発熱性のスイッチング素子からなるインバータ回路などにより構成しているため、前記誘導加熱コイルとともに駆動手段を冷却すべく冷却ファン等からなる空冷手段を備えている。しかるに、空冷手段により吸排気するための開口部は、通常はケース本体の上面に形成される。
ところが、従来ではケース本体の上面に装着された例えば耐熱ガラス製のトッププレートには、上記開口部は形成されておらず、その周縁部を別部材たる金属製のフレームにて構成している。すなわち、トッププレート(耐熱ガラス)への穴あけ加工等が難しいことから、別部材たる前記フレーム部分のうち後部にやや幅広とした部位を形成し、ここに吸気または排気のための開口部を設け、所謂トッププレートは複合構成としている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2004−87235号公報(第3頁、及び図5参照) 特開2002−93559号公報(第3,4頁、及び図3参照)
しかしながら、上記したようにフレームを設ける構成では、商品の外観やデザイン的に好ましくない上に、トッププレートとフレームとの接合部位に段差を生じ、更には隙間が生じ易い。従って、これら部位に吹き零れなどによる汚れが付着し或いは浸入し易く、一層外観を損ねることになり、且つ清掃するにも面倒であった。そして、トッププレートに対しフレームを別部材として組み立てる(接着)作業が面倒で、しかも金属製であるため端部をカール加工などして手指の安全性を確保するなどの成形加工を要し、組立工数やコスト的にも不利である。また、吹き零れなどの煮汁が開口部から内部に浸入しないように、例えばフレームの周囲を高くして開口部を設けねばならず、このフレームの凹凸形状は、やはり誘導加熱調理器の上面における外観やデザインを制約することとなり好ましくない。
本発明は上記問題点を解決するため、トッププレートを単一の構成体にて提供し、面倒な組立作業をなくし且つ汚れが付着し難くて外観デザインも良好とする誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の誘導加熱調理器は、矩形箱状のケース本体と、このケース本体の上面を覆うように装着され被加熱調理器具を載置するトッププレートと、前記トッププレートの下方に位置して前記被加熱調理器具を加熱する誘導加熱コイルと、この誘導加熱コイルを駆動する駆動手段と、この駆動手段を冷却する空冷手段とを備え、
前記トッププレートは、強化耐熱ガラス若しくはセラミック製とするとともに、前記ケース本体の内外を連通する開口部を形成し、前記トッププレートの開口部には、前記空冷手段の通風路に連通した通気口体が装着され、該通気口体は前記開口部周縁より上方に突出する高さの開口周壁を備えた構成を特徴とするものである。
上記手段によれば、通気口体により吹き零れ汁などの浸入を阻止できるので、吸気または排気のための開口部をトッププレートと容易に一体に形成できて、ケース本体の上面はトッププレートの単一体にて構成できる。従って、他の部材との接合部分や組合せ部分をなくすことができ、延いては隙間部分も生じないので、これらの部分が汚れ易かった問題点を解消でき、且つ汚れても容易に清掃でき美観に維持できる。また、トッププレートは実質的に上面をフラット形状にて提供できるので、強化耐熱ガラスなどによる成形を容易にするとともに、トッププレートのシンプルな優れた外観デザインを得ることができる誘導加熱調理器を提供できる。
以下、本発明の一実施例を示す図1ないし図5を参照して説明する。
そのうち、図2は例えばシステムキッチンのカウンタートップ1に誘導加熱調理器を組み込んだ使用状態を示す外観斜視図、図3はかば−部材(後述する)を取除いた誘導加熱調理器単体の平面図、そして図4は特に内部の概略構成を示す縦断側面図で、まずこれら図面に基づき説明する。
誘導加熱調理器は、特に図2,4に示すようにカウンタートップ1の開口から下方に落とし込まれた矩形箱状のケース本体2と、このケース本体2の上面を覆うように装着され前記カウンタートップ1上に露呈した配置状態のトッププレート3とから構成されている。そして、前記ケース本体2内には後述する複数の加熱手段を有するとともに、その前面右側には操作パネル部4が設けられ、調理のための条件設定を操作するダイアルや表示部等を備え、また左側には図示しないシーズヒータからなる加熱手段を内蔵したロースター装置5が設けられている。
一方、前記トッププレート3は、例えば強化耐熱ガラス製にて平坦な矩形板状に形成されており、その上面には、例えば図2中二点鎖線で示す3箇所に、鍋6などの被加熱調理器具を加熱するに好適とする位置を示す載置部7a,7b,7cが印刷等により円形枠状に表示されている。そのうち、前方左右の2箇所の載置部7a,7bは、図3に示すように加熱手段たる誘導加熱コイル8a,8bに基づき被加熱調理器具を誘導加熱可能とし、後方中央に位置する載置部7cは電気ヒータである、例えばコイルヒータ8cにより被加熱調理器具を所謂ヒータ加熱可能としている。
このような、上記3箇所の載置部7a,7b,7cを有する所謂載置面7をはじめ、該トッププレート3の外周縁部には面取り加工した如く外方へ下降する傾斜面部3aを形成しているが、実質的にほぼ上面全体をフラット(平坦面)に形成され、後方の左右に吸排気用の開口部9a,9b(図3参照)を開口形成している。そして、これら開口部9a,9bは同一形状の長穴形状として両端部の角部は円滑な円弧状にして、強化耐熱ガラス製のトッププレート3の開口加工を容易にしている。尚、図2ではこれら開口部9a,9bの上面を覆うように多数の通気穴10aを有するカバー部材10が着脱可能に被着されており(詳細は後述する)、図3ではこのカバー部材10を取外した状態を示している。
次いで、特に図4を中心にケース本体2内の構成につき説明する。
前記トッププレート3上面の2箇所の載置部7a及び7bに対向するケース本体2の内方には、前記したように加熱手段としての前記誘導加熱コイル8a及び8b(図3参照)がベースプレート11を介して配設され、また後方中央の載置部7cに対向する位置には、図3に破線のみにて示すコイルヒータ8cが配設されている。そして、これら加熱手段の下方の空間には、該加熱手段を駆動し制御する駆動手段12を装備していて、例えば前記誘導加熱コイル8a及び8bに高周波電流を供給するインバータや、マイクロコンピュータを主とする制御手段を構成する制御回路基板等を備えている。しかるに、この駆動手段12を構成するインバータの主回路などにIGBT等の発熱性のスイッチング素子を採用している。
しかして、上記駆動手段12や誘導加熱コイル8a及び8bを冷却するための空冷手段13を設けている。この空冷手段13は、ファン13a,ファンモータ13b(図3参照)、ファンケーシング13c等を具備してなり、この空冷手段13による冷風が前記駆動手段12や誘導加熱コイル8a,8bを冷却できるように冷風の通気路(詳細は後述する)が形成されている。しかるに、前記ファンケーシング13cに連通し外気を取り込む吸気ダクト14を備えており、その開口端はトッププレート3の右側の開口部9aを介して外方を臨む位置にある。
一方、前記ファンケーシング13cの吹出し側である下流側は、前記駆動手段12及び誘導加熱コイル8a,8bが存在する閉空間S1を形成していて、該閉空間S1を前記した通気路として送風され、その冷却後の排気は排気ダクト15の開口端(図3参照)を前記トッププレート3の左側の開口部9bに臨んで設けていて、外部へ排出可能としている。
これに対し、図3においてケース本体2の内方左側に設けた前記ロースター装置5においては、調理にて発生した煙等を排出する独立した排気手段が設けてある。以下、簡略的に述べると、例えば前記した閉空間S1とは区画形成された閉空間S2を排気用の通風路として、その先端の排気ダクト19を前記開口部9bに臨ませている。従って、この左側の開口部9bには前記閉空間S1と連通する排気ダクト15と、閉空間S2に連通する排気ダクト19とが並んで設けられている。尚、このロースター装置5側の排気手段は、焼き物調理時等に発生した暖かい煙が閉空間S2から排気ダクト19へと上昇して自然に排出される。この場合、吸気作用は特に図示しないがロースター装置5の前面側の適宜の隙間から吸入される。
ここで、図1に基づきトッププレート3の一方の開口部9a側近辺における具体構成につき詳述するが、他方の開口部9b側については実質的に同様の構成につき必要に応じ述べるに止める。この図1は、図3中のY−Y線に沿って切断して示す要部の拡大断面図で、ただ二点鎖線で示すカバー部材10を付け加えている。
この図1に明示するように、前記カウンタートップ1の開口周縁にケース本体2の上部周縁に設けたフランジ部2aを引っ掛けて、落とし込み時のケース本体2を支持するとともに、トッププレート3を含む最終的な組込み完了状態において、所謂誘導加熱調理器のほぼ全重量を支える構成としている。また、このケース本体2の上部には矩形枠状の支持部材16がネジ17にて取付固定されている。この支持部材16は、本来的にはトッププレート3をケース本体2と連結するために介在されたもので、前記した加熱手段たる誘導加熱コイル8a,8b及びコイルヒータ8cと対向する部位、及びトッププレート3の左右の開口部9a,9bに対向する部位などを切除した如き枠形状にあって、換言すればトッププレート3の外周縁部、及び上記開口部9a,9bの開口周縁部において、そのいずれも下面側に接合する枠形状をなしている。
そして、上記枠形状部分の全体にわたり上面を開放し下方に窪んだ例えばコ字状の凹溝16cを形成している。すなわち、トッププレート3の外周縁部下面及び開口部9a,9bの各開口周縁部下面に所謂周回する凹溝16cを連続して形成していて(図5も参照)、この凹溝16cには接着剤18が充填され、その上方からトッププレート3が被せられることで、その下面に接合固定され、以ってケース本体2側に連結固定される。この接着剤18による接合と同時に、トッププレート3の外周端部とカウンタートップ1の上面との間にはパッキン24が介在され、これを若干圧縮した状態で接合固定されることで、この外周縁部からの零れ汁などの液体の浸入を防止している。
これにより、トッププレート3の左右の開口部9a,9bに対し、支持部材16の左右の開口部16a,16b(図3参照)が対向配置され、ケース本体2の内外連通した構成としている。尚、上記開口部16a(16b)の開口形状は、図5からも明らかなようにトッププレート3の開口部9aの少なくとも長手方向の寸法が若干小さい矩形状に形成されている。そして、図1に示す支持部材16の開口部16aは、その内方部位では前記したファンケーシング13cに連通した吸気ダクト14が連通接続され、一方該開口部16aの外方部位では、すなわちトッププレート3の開口部9a内にあっては、詳細は後述する通気口体20が配置されていて、本実施例ではこれら吸気ダクト14、支持部材16、通気口体20の3者をネジ21により一体的に取付固定している。
まず、前記通気口体20の構成につき述べると、これは金属製或は耐熱樹脂製など剛性を有し、その外形形状はトッププレート3の開口部9aの長穴形状より若干小さくした謂わば長い浅皿容器状をなしているが、その底部は例えば前記支持部材16の開口部16aと同一形状の開口部20aを形成している。また、その開口周りに立ち上がった開口周壁20bは、ほぼ垂直に立上り前記開口部9a周縁たるトッププレート3の上面より上方に高く延出形成されている。
従って、この通気口体20を取付固定するには、ケース本体2側に組み込まれている吸気ダクト14の開口端のフランジ部14aに支持部材16及び通気口体20を重ね、その上方からネジ21を螺挿して同時に締結固定する(図5も参照)。しかるに、図1に示すように通気口体20の開口周壁20bの外側面とトッププレート3の開口部9aの内側面との間には隙間22が形成される。この隙間22には、接着剤23を塗布して該部位からの水などの浸入を防止している。そして、開口周壁20bをガイドに図中ニ点鎖線で示す前記カバー部材10が着脱自在に嵌合され、該通気口体20を塞ぐように被着されている。
このカバー部材10は、前記通気口体20と同様の外形形状をなし、多数の小孔10aを設けて通気性を良好とする一方、特に加熱調理時などに該通気口体20からの異物の浸入や落下を防いでいる。そして、その外周側壁10bが前記通気口体20の開口周壁20bにガイドされ、着脱可能に被着している。尚、上記支持部材16,通気口体20及びカバー部材10は、吸気側の開口部9aにおける構成及び取付手段等につき述べたが、排気側の開口部9bにあっては、二つの排気ダクト15,19が臨んで設けられている点で相違するが、実質的に上記同様の手段にて組み込まれており、その説明は省略する。
次に、上記構成の誘導加熱調理器の作用について説明する。
例えば、図2,3に示すようにトッププレート3上に記された載置部7aに鍋6を載置し、特に図4に示す加熱手段の一つである誘導加熱コイル8aをインバータなどによる駆動手段12を介して駆動し、煮物調理を行なう場合、空冷手段13も通電駆動され、ファン13aによる送風は発熱性のスイッチング素子などを有する駆動手段12をはじめ、誘導加熱コイル8aを冷却する。この所謂冷風の流れは、図3,4中に矢印Aで示すように、外気がトッププレート3の右側の開口部9aから吸気ダクト14に取り込まれ、ファンケーシング13cを経てケース本体2の閉空間S1である通風路を流れ、上記誘導加熱コイル8a及び駆動手段12等を冷却した後、排気ダクト15を経てトッププレート3の左側の開口部9bから外部に排出される。
また、ロースター装置5を利用して魚などの焼き物調理する場合は、その際に発生する煙は、図3に矢印Bで示すように上記閉空間S1とは別に区画された閉空間S2を流れ、そして排気ダクト19を経てトッププレート3の開口部9bから排出される。このロースター装置5の排気手段は、前面側の適宜の隙間から吸気しながら暖かい排煙は上昇気流となって排出され、所謂対流作用による自然排気にて行なわれる。
従って、前記した誘導加熱調理とロースター調理とを同時に行なう場合も、それぞれ前述の通り独立した閉空間S1,S2による吸排気経路を経て有効に行なわれることは云うまでもない。しかも、本実施例では2個の開口部9a,9bを左右に離間して設け、一方の右側の開口部9aを吸気用とし、他方の左側の開口部9bを排気用に集束したので、排気を直ちに吸気することなく円滑に行なわれる。
一方、トッププレート3上面に鍋6などの相当大きな荷重が加わり、該トッププレート3は弾性的に撓み変形することも多い。そして、その撓み変形は載置面7のみでなく吸排気口用の開口部9a,9bにも当然及ぶことになる。この場合、開口形状が上記した円弧状でなく鋭角な矩形の開口形状としたときには、そのコーナー部に応力が集中し且つその作用を繰り返し受けることになり早期に破損するなどの憂いを有する。これに対し、本実施例では上記した如く開口部9a,9bの開口両端部は滑らかな円弧状にしているので、応力が拡散して集中し難くいため早期に破損することなく長期使用に耐える。
尚、このような現象は成形加工の際にも考えられるもので、例えば耐熱ガラス材料が硬化する以前の加工可能な段階で穴あけ加工し、開口部9a,9bを形成した後の結晶化する段階で、矩形の開口形状の場合にはその鋭角なコーナー部に応力が集中し破損するおそれが生じる。従って、開口部9a,9bを円弧状とすることで上記製作時の憂いも解消でき製造ロスを低減でき、更にはトッププレート3が実質的にほぼ全面フラット(平坦面)であることも成形を容易にしている。
一方、実用上の使い勝手の面においては、上記したトッププレート3に煮汁などが吹き零れたり、或いはキッチンで使用する水が零れたりする場合があり、開口部9a,9bから浸入するおそれがある。ところが、本実施例では該開口部9a,9b周縁たるトッププレート3の上面より高い開口周壁20bを有する通気口体20を設けたので、該開口周壁20bにより水などの流入を阻止できる。
しかも、上記通気口体20を取付固定する支持部材16は、トッププレート3下面に接合され下方のケース本体2と一体的に連結する構成にあって、これを有効活用できるとともにトッププレート3の開口部9a,9bの開口周縁を下方から支持し、上記した応力が集中し易い部位を支える補強作用としても有効である。
斯くして、トッププレート3は実質的に全面フラットな形状にあって、開口部9a,9bもトッププレート3に直接開口形成され、且つこの吸排気用の開口部9a,9bからの水などの流入を防止できるので、従来構成のように別部材の金属製フレームを採用した場合のような面倒な接合作業を要せず、また段差部や継ぎ目が存在しないので、汚れが付着したり隙間にしみ込むことがなく美麗に維持でき、且つ清掃も容易にできるなど美麗な外観を維持できる。
以上説明したように、本実施例によれば次の効果を有する。
誘導加熱調理器は、ケース本体2内に加熱手段としての誘導加熱コイル8a,8b、これを駆動するインバータなどの駆動手段12、及びこれらを空冷する空冷手段13を備えるとともに、この空冷手段13の吸排気用の開口部9a,9bをトッププレート3に形成した構成において、上記開口部9a,9bには該開口部周縁より上方に突出する高さの開口周壁20bを有する通気口体20を被着して、所謂吸排気用の通気路の出入口構成とした。つまり、開口部9a,9b内に納まる小さな通気口体20を被着することで有効な吸排気手段を構成した。
従って、本実施例によれば開口部9a,9bを有するトッププレート3は単一の構成体にて提供でき、従来別部材の金属製フレームに開口部を設けてトッププレートと接合するなどの複合構成のものに比して、接合部の段差部や隙間に汚れが付着したり侵入したりすることがないので、トッププレート3の上面に対し汚れが付着し難く、且つ汚れの清掃が容易であるなどから美麗に維持できる。しかも、通常難しいと言われている強化耐熱ガラス材料による成形も、実質的に全面フラットなトッププレート3は容易に成形できることも加えて、製造組立が容易で特に従来構成のフレームを精度良く接合する大きな作業負担を回避できるので、製造コストの低減が期待できる。しかも、継ぎ目のない平坦なトッププレート3に対し、その開口部9a,9bに被着されたカバー部材10が僅か突出した形態のシンプルな形態に整えることができ、誘導加熱調理器の上面を外観デザイン的にも優れた構成とすることができる。
また、強化耐熱ガラス製のトッププレート3は、その開口部9a,9bを滑らかな円弧状をなす開口形状としたことで、鍋6などの調理物を収容した被加熱調理器具の大きな荷重が加わった際、応力が集中するのを軽減できて早期に破損することを防止できる。つまり、鋭角な矩形の開口形状では、そのコーナー部に応力が集中し易く且つ破損し易いが、本実施例のように角のない円弧状開口としたので、応力が拡散して早期に破損することなく長期使用に耐える。
しかも、トッププレート3の外周縁及び開口部9a,9bの周縁の下面には、通気口体20を取付固定するための支持部材16が宛がわれるので、トッププレート3全体に対する強度上の補強効果が得られる。因みに、この支持部材16はトッププレート3とケース本体2とを一体的に連結すべく介在されており、従って開口部9a,9bの周縁に及ぶ形状変更程度で有効活用できる。
加えて、これまで上記支持部材16の外周縁部に形成していた接着剤18を充填する凹溝16cは、開口部9a,9bの開口周縁を周回して連続して設けたので、トッププレート3との間における水などの浸入を確実に防止できるとともに、撓みやすい開口部9a,9bを中心にトッププレート3と支持部材16とを、より一体的に強固に結合でき大きな撓み変形や早期破損を招くことなく長期使用に耐える利点を有する。
また、開口部9a,9bに対し、その内方に被着された通気口体20の開口周壁20bとは全周に隙間22を形成し、該隙間22を利用して接着剤23を塗布して、より水密な構成を提供するとともに、カバー部材10の外周側壁10bの進入を可能にし、従ってカバー部材10を通気口体20の開口周壁20bをガイドとして容易に嵌合し、着脱自在に被着することができる。
更には、トッププレート3上面の外周縁部は、面取り加工した如く外方へ下降する傾斜面部3aとしたので、トッププレート3の外周端部における厚み方向への急峻な立上りを抑え、鍋6などの被加熱調理器具の移動時における衝突を避け易くするとともに、衝突してもショック(衝撃)を和らげるに有効で、以って鍋6内の煮汁などを零すおそれがなくなるなど、実用上安全な取扱い性が期待できる。
また、2個の開口部9a,9bは左右に離間して形成するとともに、一方の開口部9aには空冷手段13の吸気用とし、他方の開口部9bには空冷手段13の排気とともに、ロースター装置5の排気とを寄せ集めた排気用とに分けて使用するようにしたので、排気が直ちに吸気されるような不具合を解消でき、従って冷却性能が低下したりケース本体2内が排気で汚されるおそれはない。
尚、上記実施例では支持部材16と通気口体20とは別部材として、これらを連結する構成としたが、これに限らず支持部材16をプレス加工により開口周壁20bの如き立上り壁を形成することも可能で、この場合、部品点数や組立工数を減らすことができ、一層作業性が向上する。その他、支持部材16に形成したコ字状の凹溝16cも、V字状でもよいなど、接着剤を充填できる溝形状であればよい。
上記実施例に対し、図6は変形例を示す図1相当図で、以下、上記実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
このものは、上記実施例では通気口体20が剛性であったのに対し、この変形例ではゴム等の弾性材料にて形成された通気口体25とする点で異なり、他の構成は共通とするものである。しかるに、この通気口体25は、上記実施例と同様に底部に開口部25a、及びその周りに開口周壁25bを形成しているが、弾性材料の特徴を活かした取付手段を採用している。すなわち、支持部材16への取付固定に際しネジ20により確実に締結する点は同じであるが、トッププレート3の開口部9aの内側に圧接するように挿入され、且つ下面側に接着剤26を塗布して水の浸入防止と固定手段とを兼ねた構成としている。
また、前記開口周壁25bは、全周非対称のU字状に形成されてU字状の溝部27を有し、該開口周壁25bのU字状を構成する内壁部はトッププレート3上面より上方に突出する高さに設定してあるのに対し、外壁部はほぼ同一高さに設定してある。そして、このU字状の溝部27をガイドに前記カバー部材10が弾性的に差し込まれて固定され、所謂着脱自在に被着される。
斯かる構成によれば、上記実施例と実質的に共通の作用効果が得られるとともに、特に通気口体25が弾性を有するため、カバー部材10の微振動音を防止でき、且つ開口部9a部分における防水構造としても好適する。また、開口壁部25bの外壁部をトッププレート3の上面までの高さとしていることと相俟って、上記カバー部材10を被着することで当該通気口体25自体が目立たなくなり、上記実施例同様にほぼ全面フラットなトッププレート3に対し、カバー部材10のみが僅か突出するシンプルで良好な外観デザインを維持できる。
尚、本発明は上記し且つ図面に示した実施例に限定されず、例えばケース本体内に設けた空冷手段や吸排気手段の風路構成は他に種々考えられ、またトッププレートはセラミック製としてもよいことはもとより、2個の開口部は1個として更に長い長穴状としてもよく、勿論カバー部材も1個でもよい。その他、開口部を周回する凹溝は、僅かの切断箇所があっても実質的に同様の作用効果が得られればよいなど、実施に際して本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
本発明の一実施例を示す図3中のY−Y線に沿って切断して示す要部の拡大断面図 誘導加熱調理器がキッチンに組み込まれた使用状態を示す外観斜視図 誘導加熱調理器のカバー部材を取除いた状態の平面図 誘導加熱調理器の概略構成を示す縦断側面図 要部の拡大平面図 変形例を示す図1相当図
符号の説明
図中、2はケース本体、3はトッププレート、6は鍋(被加熱調理器具)、8a,8bは誘導加熱コイル(加熱手段)、9a,9bは開口部、10はカバー部材、12は駆動手段、13は空冷手段、14は吸気ダクト、15,19は排気ダクト、16は支持部材、16cは凹溝、18,23,26は接着剤、20,25は通気口体、20b,25bは開口周壁、及び27は溝部を示す。

Claims (4)

  1. 矩形箱状のケース本体と、このケース本体の上面を覆うように装着され被加熱調理器具を載置するトッププレートと、前記トッププレートの下方に位置して前記被加熱調理器具を加熱する誘導加熱コイルと、この誘導加熱コイルを駆動する駆動手段と、この駆動手段を冷却する空冷手段とを備え、
    前記トッププレートは、強化耐熱ガラス若しくはセラミック製とするとともに、前記ケース本体の内外を連通する開口部を形成し、
    前記トッププレートの開口部には、前記空冷手段の通風路に連通した通気口体が装着され、該通気口体は前記開口部周縁より上方に突出する高さの開口周壁を備えた構成を特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 通気口体は、トッププレートの下面に接合される平板状の支持部材から突設され、この支持部材には、トッププレートの開口部を周回する凹溝を形成するとともに、該凹溝に接着剤を充填し前記トッププレートと前記支持部材とを接合したことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 通気口体の上面に、該通気口体の開口周壁をガイドとして通気用のカバー部材を被着したことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  4. 通気口体は、弾性部材で形成するとともに、開口周壁に通気用のカバー部材を差し込み固定する溝部を有することを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。

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