JP4346532B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、誘導加熱装置を冷却する空冷手段を備えた誘導加熱調理器に関する。
従来、調理器本体を構成する箱状の筐体内に誘導加熱コイルを設け、対向するトッププレート上に載置された被加熱調理器を加熱する誘導加熱調理器では、前記誘導加熱コイルを駆動する駆動手段として、発熱性のスイッチング素子からなるインバータ回路から構成している。そこで、前記誘導加熱コイルとともに駆動手段を冷却するため、冷却ファン等からなる空冷手段を装備している。しかるに、空冷手段により吸排気するための開口部は、通常は調理器本体の上面に形成されている。
ところが、調理器本体の上面を構成する耐熱ガラス製のトッププレートには、上記開口部は形成されておらず、且つその周縁部を金属製のフレームにて覆い接着剤にて固定している。このフレームは、調理器本体をシステムキッチンのカウンタートップに落とし込みにより装着する場合、カウンタートップの開口周縁に当接して支持するとともに、トッププレート(耐熱ガラス)への穴あけ加工等が難しいことから、別部材たる前記フレーム部分のうち後部にやや幅広とした部位を形成し、ここに吸気または排気のための開口部を設けた構成としている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2004−87235号公報(第3頁、および図5参照) 特開2002−93559号公報(第3,4頁、および図3参照)
しかしながら、上記したようにフレームを設ける構成では、商品の外観やデザイン的に好ましくない上に、トッププレートとフレームとの接合部位に段差を生じ、更には隙間が生じ易いなど、従ってこれら部位に吹き零れなどによる汚れが付着し或いは浸入し易く一層外観を損ねることになり、且つ清掃するにも面倒であった。そして、トッププレートに対しフレームを別部材として組み立てる(接着)作業が面倒で、しかも金属製であるため端部をカール加工などして手指の安全性を確保するなどの成形加工を要し、組立工数やコスト的にも不利である。また、吹き零れなどの煮汁が開口部から内部に浸入しないように、例えばフレームの周囲を高くして開口部を設けねばならず、このフレームの凹凸形状は、やはり調理器本体の上面における外観やデザイン上好ましくない。
本発明は上記問題点を解決するため、フレーム無しのトッププレートとしながら、その外周縁部でカウンタートップの開口周縁に支持可能とするとともに、清掃などが容易で使い勝手の良い誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の誘導加熱調理器は、内部に誘導加熱装置や空冷手段等を有する矩形箱状の筐体、および筐体の上面に設けられ被加熱熱調理器を載置するトッププレートとを具備してなる調理器本体を、カウンタートップの開口に組み込むようにしたものにおいて、前記トッププレートは、強化耐熱ガラス若しくはセラミック製とするとともに、上面の外周縁部に外方へ下降する傾斜面部を形成し、前記トッププレートには、該トッププレートの周縁部の下面を支持する支持枠を有し、前記調理器本体の筐体が前記カウンタートップの開口に落とし込まれたとき、該筐体に設けたフランジ部が前記開口の周縁部に引っ掛け支持され、また前記支持枠が前記開口の周縁部に引っ掛け保持されるとともに、該支持枠は前記筐体と連結される構成としたことを主たる特徴とするものである。
上記手段によれば、トッププレートの周縁部を覆うフレームをなくしたので、接合部分や組合せ部分をなくすことができ、延いては隙間部分も生じないので、これらの部分が汚れ易かった問題点を解消でき、且つ汚れても容易に清掃でき美観に維持できる。また、カウンタートップの開口に組み込んだ状態では、筐体側の重量は開口周縁部に引っ掛けられたフランジ部および支持枠にて支持され、トッププレートには直接加わらないので、従来の金属製のフレームを要しない。しかも、トッププレート外周縁部の傾斜面部は、被加熱調理器が衝突し難く、且つ衝突してもショックを和らげることができるなど使い勝手を良くし、更には部品点数や組立工数を減少できて作業性が向上し、コスト的にも有利誘導加熱調理器を提供できる。
以下、本発明の一実施例を示す図1ないし図5を参照して説明する。
まず、図5には例えばシステムキッチンのカウンタートップ1に誘導加熱調理器を組み込んだ状態の外観構成を示している。その概略構成につき説明すると、その調理器本体2は、上面を開放した矩形箱状の筐体3と、その上面に装着されたトッププレート4とを具備した構成からなり、その筐体3部分がカウンタートップ1の開口1a(図2,3参照)から落とし込まれて、トッププレート4の下面側の周縁部で支持されている(詳細は後述する)。調理器本体2の前面たる筐体3の前面右側には操作パネル部5が設けられ、調理のための条件設定を操作するダイアルや表示部等を備えている。また、左側には図示しないシーズヒータを内蔵したロースター装置6が設けられている。
一方、調理器本体2の上面を構成するトッププレート4は、例えば強化耐熱ガラス製にて平坦な矩形板状に形成されており、その上面には、例えば図中二点鎖線で示す3箇所に、鍋7などの被加熱調理器を加熱するに好適とする位置を示す載置部8a,8b,8cが印刷により円形表示されている。そのうち、前方左右の2箇所の載置部8a,8bは、筐体3内に設けられた誘導加熱装置(詳細は後述する)に基づき被加熱調理器を加熱可能とし、後方中央に位置する載置部8cは電気ヒータである、例えばコイルヒータ11c(後述する図1参照)により被加熱調理器を加熱可能としている。
このような、上記3箇所の載置部8a,8b,8cを有する平坦面は、所謂載置面8としてトッププレート4上面のうち、後方の一部を除く大半を占める構成としている。そして、この載置面8を後方の一部と仕切るように、左右に延びる断面山形状(或いは三角形状)の突条部9が突設されている。しかるに、この突条部9の後方区域には、後述する吸排気機能を有する吸排気口面17として形成され、その上面を覆うように多数の通気穴10aを有するカバー部材10が着脱可能に被着され、例えば載置されている。
次いで、図1ないし図4を参照して特に調理器本体2内の構成につき説明する。
まず、図1の前記カバー部材10を取除いた状態の誘導加熱調理器の平面図、および図2の概略構成を示す縦断側面図に基づき説明すると、前記トッププレート4上面の2箇所の載置部8aおよび8bに対向する筐体3の内方には、加熱手段としての誘導加熱コイル11aおよび11bがコイル支持部材12を介して配設され、また後方中央の載置部8cに対向する位置には、図1に破線のみにて示すコイルヒータ11cが配設されている。
これら、加熱手段の下方の空間には、該加熱手段を駆動し制御する手段を装備していて、前記誘導加熱コイル11aおよび11bに高周波電流を供給するインバータを構成するインバータ基板13、およびマイクロコンピュータを主とする制御手段を構成する制御回路基板14等を備えている。そのうち、特に駆動手段を構成する前記インバータ基板13には、インバータの主回路を構成するIGBTなどの発熱性のスイッチング素子を具備した構成としている。従って、この駆動手段と前記誘導加熱コイル11aおよび11bとにより誘導加熱装置を構成している。
しかして、上記誘導加熱装置であるインバータ基板13や誘導加熱コイル11aおよび11bを冷却するための空冷手段を設けている。この空冷手段は、送風ファン15aおよびモータ15b(図1参照)からなる送風ユニット15にて構成され、空冷による冷却作用を行なう。従って、前記送風ユニット15には外気を吸気する吸気ダクト16を備え、その吸気口16aはトッププレート4の開口部17aを介して外方を臨む位置にある(詳細は後述する)。なお、開口部17aは前記した突条部9より後方区域に形成され、その左側にも同様の開口部17bを形成していて、いずれも長孔形状で両端部の角部は円滑な円弧状に形成されている。しかるに、この2個の開口部17a,17bに対し、上方から前記した1枚のカバー部材10にて覆う構成としている(図5参照)。
一方、前記送風ユニット15の吐出側である下流側は、調理器本体2のインバータ基板13等を有する内部空間を閉空間S1として送風され、その排気は筐体3に形成した排気口3aを図1に示す前記トッププレート4の開口部17bに臨んで設けられ、外部へ排出可能としている。なお、前記誘導加熱コイル11aおよび11bに対しては、送風の一部を導き空冷すべき内部ダクト18を設けていて、当該加熱コイル11a,11bに対応する側に開口された透孔18aから吹き出された風により効果的に冷却される。
また、図1において筐体3の内方左側に設けた前記ロースター装置6に対しては、調理にて発生した煙等を排出する独立した排気手段が設けてある。すなわち、前記した閉空間S1を形成する筐体3内にあって、ロースター装置6を覆う別の閉空間S2を区画形成し、この閉空間S2に連通し排気口19aを前記開口部17bを介して外部を臨む位置に配した排気ダクト19を設けた構成としている。
従って、焼き物調理時等に発生した暖かい煙は閉空間S2から排気ダクト19へと上昇して上端の排気口19aから排出される。この場合、吸気作用はロースター装置6の前面側の適宜の隙間から吸入される。斯くして、トッププレート4の左側の開口部17bからは、誘導加熱装置の冷却後の排気と、ロースター装置6からの煙などの排気の両方を排出可能としている。このように、2個の開口部17a,17bは吸排気機能を有し、前記載置面8とは突条部9を境に前記した吸排気口面17を形成している。
ここで、調理器本体2がカウンタートップ1内に落とし込まれ支持固定された構成につき、図3に基づき説明する。この図3は、図1のA−A線に沿って切断して示す断面図で、開口1aの周縁に落とし込まれた筐体3の上端部のフランジ部3bが引っ掛かり支持される。この筐体3には、トッププレート4の周縁部の下面を支持する支持枠20が連結され、該支持枠20とトッププレート4の下面とは接着剤21により一体的に接合され、且つ支持枠20は開口1aの周縁部に引っ掛け保持される。従って、筐体3側の重量は直接トッププレート4に加わることなく、筐体3のフランジ部3b或いは支持枠20によって支持される。更に、トッププレート4の外周端部とカウンタートップ1の上面との間にパッキン22を介在して水などの液体の浸入を防止している。
そして、図4は図1のB−B線に沿って切断して示す断面図で、前記した吸気ダクト16がトッププレート4に直接形成された開口部17aに臨む具体構成を示している。なお、この図4にはトッププレート4の載置面8と突条部9を介して区分された後方区域たる吸排気口面17に、ここでは吸気口手段が施していることを示し、また前記開口部17a,17b上を覆うべく設けられた二点鎖線で示すカバー部材10は、トッププレート4の僅かな凹部23に左右前後(横方向)への動きを規制されて載置され、以って着脱可能に被着されている。
ところで、特に図3,4に拡大して示されるように、トッププレート4上面の外周縁部は面取り加工した如く外方へ下降する傾斜面部4aを切削加工により形成している。これは、トッププレート4の外周端部における厚み方向への立上り寸法を抑えるべく、所謂直角な角部を切削して徐々に下降傾斜する形態としたもので、特に鍋7などの被加熱調理器の移動時(図3の矢印方向)に衝突するのを軽減し、且つ衝突時のショック(衝撃)を和らげるに有効とし、以って鍋7内の煮汁などこぼすおそれがなくなるなど、安全な取扱い性が期待できるものである。また、トッププレート4に一体的に設けた開口部17a,17bは、トッププレート4の製作時、従って強化耐熱ガラスの加熱成形後にあって、結晶化する以前の未だ加工可能な段階で、穴あけ加工することで欠損することなく開口できるもので、角の無い円弧形状とする点でも有効としている。
次に、上記構成の誘導加熱調理器の作用について説明する。まず、空冷手段による吸排気作用について説明すると、誘導加熱コイル11a,11bをインバータ基板13などの駆動手段を介して駆動し、例えば鍋7による煮物調理を行なっている場合、空冷手段を構成する送風ユニット15も駆動され、この送風により発熱性のスイッチング素子を有するインバータ基板13、および誘導加熱コイル11a,11b等を空冷する。この空気の流れは、図中矢印Cで示すとともに特に図1,2に概略示すように、トッププレート4の右側の開口部17aに臨んで設けられた吸気ダクト16の吸気口16aから外気が取り込まれ、送風ユニット15を経て調理器本体2の閉空間S1に吐出される。
これにより、同閉空間S1内に位置するインバータ基板13などの駆動手段を冷却し、冷却後の空気は閉空間S1を形成する筐体3の上面に開口形成した排気口3aから、左側の開口部17bを介して外部に排出される。また、筐体3の上部に配設された誘導加熱コイル11a,11bに対しては、冷却すべく空気の一部を導入して有効に接触するように内部ダクト18を設けている。すなわち、この内部ダクト18の上面側に設けた複数の透孔18aから上方に向けて空気を放出し、これと対向配置で且つ水平配置状態の誘導加熱コイル11a,11bに対し効果的に接触させて冷却する。以って、誘導加熱装置は閉空間S1において送風ユニット15により強制的に冷却される。
これに対し、ロースター装置6を利用して、例えば魚などの焼き物調理する場合は、その際に発生する煙を速やかに排出する必要がある。しかるに、本実施例では上記閉空間S1とは別に区画された閉空間S2を、ロースター装置6を囲むように形成するとともに、後部の上方に指向した排気ダクト19を経て、その上端部に位置する排気口19aを左側の開口部17bに臨んで設けている。従って、新しい空気はロースター装置6の前面側の適宜の隙間から吸気され、暖かい排煙は上昇気流となって上記排気口19aおよび開口部17bを介して外部に排出され(図中矢印Dで示す)、所謂対流作用による自然排気が効率よく行なわれる。
従って、前記した誘導加熱調理とロースター調理とを同時に行なう場合も、それぞれ前述の通り独立した吸排気経路を経て有効に行なわれることは云うまでもない。しかも、本実施例では2個の開口部17a,17bを左右に離間して設け、一方の開口部17aを吸気用とし、他方の開口部17bを排気用に集束したので、排気を直ちに吸気するような不具合も回避できる。加えて、開口部17a,17bの開口両端部は円滑な円弧状にしているので、吸排気の乱流を抑制して送風性能、延いては冷却性能の向上が期待できる。また、排気側の開口部17bからの排気も乱流することなく排出されるので、排気が直ちに吸気側に吸引される作用を抑えるにも有効である。
また、トッププレート4上面に被加熱調理器などの大きな荷重が加わり、該トッププレート4は弾性的に撓み変形することも多い。そして、その撓み変形は載置面8のみでなく吸排気口面17の開口部17a,17bにも当然及ぶことになる。しかるに、開口両端部の形状が上記した円弧状でなく鋭角な矩形となす開口形状の場合には、そのコーナー部に応力が集中し且つその作用を繰り返し受けることになり早期に破損するなどの憂いを有する。これに対し、本実施例では上記した如く円弧状の開口部17a,17bとしたので、応力が拡散して集中し難くいため早期に破損することなく長期使用に耐える。なお、このような現象は成形加工の際にも考えられるもので、例えば耐熱ガラス材料が硬化する以前の加工可能な段階で穴あけ加工し、開口部17a,17bを形成した後の結晶化する段階で、矩形の開口形状の場合にはその鋭角なコーナー部に応力が集中し破損するおそれが生じる。従って、開口部17a,17bを円弧状とすることで上記製作時の憂いも解消でき製造ロスを低減できる。
一方、実用上の使い勝手の面においては、上記したトッププレート4を利用した加熱調理に際し、煮汁などが吹き零れたり、或いはキッチンで使用する水が零れたりする場合がある。ところが、本実施例では鍋7などの載置部8a,8b,8cを有する載置面8と、上記した開口部17a,17b等を有する吸排気口面17となす区域とを仕切るように、連続した突条部9を突設した構成としているので、トッププレート4の載置面8上を水などが流れても吸排気口面17の区域に達することがなく、以って開口部17a,17bを介して調理器本体2内に水などが浸入することを防止できる。
しかも、突条部9はトッププレート4と一体なので、別部材とした場合のような継ぎ目が存在せず、汚れが付着したりしみ込むことがなく美麗に維持できる。また、開口部17a,17bもトッププレート4に直接開口形成したので、従来構成のように別部材(例えば、金属製フレーム)に開口部を形成して、そのフレームをトッププレートと接合する組立構成に非ず、従って接合部位の段差部や隙間などに汚れが付着したりしみ込むことがなく、且つ清掃も容易にできるなど美麗な外観を維持できる。
以上説明したように、本実施例によれば次の効果を有する。
誘導加熱調理器は、誘導加熱コイル11a,11bなど誘導加熱装置による加熱調理およびロースター装置6を有する複合調理器の構成にあって、前者の誘導加熱装置に対しては送風ユニット15を採用した強制的な吸排気作用をなす空冷手段を備え、後者のロースター装置6では被調理物から発生した煙等を自然の吸排気作用を利用した排気手段を備えている。しかるに、これら吸排気作用はトッププレート4に直接一体に形成した2個の開口部17a,17bを介して行なうようにした。
これにより、従来別部材の金属製フレームに開口部を設けてトッププレートと接合するなどの組立構成のものに比して、接合部の段差部や隙間に汚れが付着したり侵入したりすることがないので、トッププレート4の上面に対し汚れが付着し難く、且つ汚れの清掃が容易であるなどから美麗に維持できる。しかも、別部材による部品点数および組立工数を削減でき、中でも別部材を精度良く接合する大きな作業負担を回避できるので、組立作業性が頗る向上し製造コストの低減が期待できるとともに、特に別部材を要しないのでトッププレート4、従って調理器本体2の上面を外観良くデザイン的にも優れた構成とすることができる。
また、2個の開口部17a,17bは左右に離間して形成するとともに、一方の開口部17aには空冷手段の吸気用とし、他方の開口部17bには空冷手段の排気ととともに、ロースター調理の排気とを寄せ集めた排気用とに分けて使用するようにしたので、排気が直ちに吸気されるような不具合を解消でき、従って冷却性能が低下したり調理器本体2内が排気で汚されるおそれはない。加えて、これら開口部17a,17bが円滑な円弧状をなす開口形状としているので、吸排気流の乱流を抑えて送風性能が向上し、或いは排気流が吸気側に吸引される不具合を防止できるので、結果的に空冷効果を向上するに一層有利に作用する。
のみならず、開口部17a,17bを円弧状をなす開口形状としたことで、トッププレート4上面に被加熱調理器などの大きな荷重が加わった際、応力が集中するのを軽減できて早期に破損することを防止できる。つまり、鋭角な矩形の開口形状では、そのコーナー部に応力が集中し易く且つ破損し易いが、本実施例のように角のない円弧状開口としたので、応力が拡散して早期に破損することなく長期使用に耐える。
一方、トッププレート4上面を利用した誘導加熱調理を行なう際、煮汁などが吹き零れたり、或いはキッチンで使用する水が零れたりする場合がある。ところが、本実施例では鍋7などの載置部8a,8b,8cを有する載置面8と、上記した開口部17a,17b等を有する所謂吸排気口面17となす区域とを、連続した突条部9により仕切る構成としたので、該突条部9によりトッププレート4の載置面8上の水などが開口部17a,17bに達することを阻止でき、依って調理器本体2内に水などが浸入することを防止できる。このような突条部9も、トッププレート4と一体に設けた構成のため、別部材とした場合のような継ぎ目が存在せず、汚れが付着したりしみ込むことがなく美麗に維持できる。
更には、トッププレート4上面の外周縁部は、面取り加工した如く外方へ下降する傾斜面部4aとしたので、トッププレート4の外周端部における厚み方向への立上り寸法を抑え、鍋7などの被加熱調理器が移動時に衝突し難くするとともに、衝突してもショック(衝撃)を和らげるに有効で、以って鍋7内の煮汁などを零すおそれがなくなるなど、実用上安全な取扱い性が期待できる。
上記実施例に対し、図6は変形例を示す図4相当図である。以下、上記実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
このものは、上記実施例のトッププレート4に形成した突条部9に代わる実施例にあって、平坦な載置面8に対し開口部17a,17b(図示せず)を有する吸排気口面17全体を隆起した隆起面部24を一体に設けた構成にある。
従って、載置面8との境には高さ方向に段差を生じ、載置面8上の水などは隆起面部24に達するのを阻止され、開口部17a,17bに達して調理器本体2内に浸入することはない。また、この隆起面部24は、謂わばトッププレート4の厚み寸法を調整するのみの簡易な構成にて提供できるので、加工が難しい強化耐熱ガラス材料にあっても容易に成形できる。
その他、この種の開口部17a,17bからの水などの浸入防止としては、該開口部17a,17bの周囲のみ高い堤部を設けても良いし、或いは前記した突条部9を複数条形成しても良いなど、種々展開可能である。
なお、本発明は上記し且つ図面に示した実施例に限定されず、例えば調理器本体内に設けた空冷手段や吸排気手段の経路構成は他の構成も種々考えられ、またトッププレートはセラミック製としても良いことはもとより、2個の開口部は更に長孔状として1個としても良いなど、実施に際して本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
本発明の一実施例を示す誘導加熱調理器のカバー部材を取除いた状態の平面図 要部の概略構成を示す縦断側面図 図1のA−A線に沿って切断して示す断面図 図1のB−B線に沿って切断して示す断面図 誘導加熱調理器がキッチンに組み込まれた状態の外観斜視図 変形例を示す図4相当図
符号の説明
図面中、2は調理器本体、3は筐体、3a,19aは排気口、4はトッププレート、6はロースター装置、8は載置面、8a,8b,8cは載置部、9は突条部、11a,11bは誘導加熱コイル、13はインバータ基板(駆動手段)、15は送風ユニット(空冷手段)、16aは吸気口、17は吸排気口面、17a,17bは開口部、および24は隆起面部を示す。

Claims (8)

  1. 内部に誘導加熱装置や空冷手段等を有する矩形箱状の筐体、および筐体の上面に設けられ被加熱熱調理器を載置するトッププレートとを具備してなる調理器本体を、カウンタートップの開口に組み込むようにしたものにおいて、
    前記トッププレートは、強化耐熱ガラス若しくはセラミック製とするとともに、上面の外周縁部に外方へ下降する傾斜面部を形成し、
    前記トッププレートには、該トッププレートの周縁部の下面を支持する支持枠を有し、
    前記調理器本体の筐体が前記カウンタートップの開口に落とし込まれたとき、該筐体に設けたフランジ部が前記開口の周縁部に引っ掛け支持され、また前記支持枠が前記開口の周縁部に引っ掛け保持されるとともに、該支持枠は前記筐体と連結される構成としたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. トッププレートの外周端部には、カウンタートップの上面との間にパッキンを介在したことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. トッププレートには、調理器本体の内外を連通する開口部を一体に形成し、この開口部を介して空冷手段の吸気または排気を行なうようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の誘導加熱調理器。
  4. 調理器本体内にはロースター装置を備えるとともに、このロースター装置を覆う閉空間をトッププレートの開口部に臨むように形成し、この閉空間および開口部を介してロースター装置からの排気を行なうようにしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  5. トッププレートの開口部は複数設け、そのうち空冷手段の吸気とロースター装置の排気とを異なる開口部を介して行なうようにしたことを特徴とする請求項記載の誘導加熱調理器。
  6. トッププレートの上面に、開口部と被加熱調理器の載置面との間を仕切るように突条部を形成したことを特徴とする請求項ないし5のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  7. トッププレートの開口部周縁の上面を、被加熱調理器の載置面より高く形成したことを特徴とする請求項3ないし6のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  8. トッププレートの開口部は、そのコーナー部を円滑な円弧形状としたことを特徴とする請求項3ないし7のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
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