JP2011258442A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Koichi Izawa
浩一 井澤
Hidetake Hayashi
秀竹 林
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Abstract

【課題】トッププレートの厚みを薄く形成でき、加熱効率の向上が期待できる誘導加熱調理器を提供する。
【解決手段】本実施形態の誘導加熱調理器は、カウンタートップの開口に組み込むようにしたものにおいて、トッププレートの下面側に宛がわれ支持する補強手段10を備える。該補強手段10は、補強部材14と支持部材17と、これら両部材を連結する連結部材16を具備した構成とする。前記補強部材14は、トッププレートの載置部の環状をなす外周部に対応する下面側に配置する。支持部材17は、カウンタートップの開口周縁部に保持され且つトッププレートの周縁部下面を支持する。連結部材16は、前記支持部材17と補強部材14とを連結する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、誘導加熱調理器に関する。
従来、誘導加熱調理器は、内部にインバータにて駆動される誘導加熱コイルなどの誘導加熱手段等を備えた箱状の筐体と、該筐体の上面を覆うように設けられたトッププレートから調理器本体が構成され、該調理器本体を例えばキッチンユニットのカウンタートップに組み込むようにしている。そして、前記誘導加熱コイルと対向するトッププレート上に載置した鍋などの調理容器を磁力により誘導加熱するようにしているが、この調理容器を効率よく加熱するには該調理容器と誘導加熱コイルとの対向するギャップを小さくし、磁気結合を密にすることが必要で、例えばトッププレートの厚みを小さくすることも有効である(特許文献1参照)。
ところが、トッププレートは一般的に強化耐熱ガラス(結晶化ガラス)材料が採用されていることから、必要な強度を得るべく相当の厚み、例えば通常4mm以上としており、従ってこれ以上薄く形成することは安全上問題であり限界がある。
特開2003−245491号公報
そこで、トッププレートの厚みを薄く形成でき、加熱効率の向上が期待できる誘導加熱調理器を提供する。
本実施形態の誘導加熱調理器は、カウンタートップの開口に組み込み該開口周縁部でトッププレートの周縁部の下面側を支持するようにしたものにおいて、前記トッププレートの下面側に補強手段を備える。トッププレートは、上面に調理容器の載置部位を示す環状の載置部を有する。補強手段は、前記トッププレートの載置部に対応する下面側に設けられた環状の補強部材と、カウンタートップの開口周縁部に保持され且つ前記トッププレートの周縁部下面を支持する支持部材と、該支持部材と前記補強部材とを連結する連結部材とから構成する。
第1の実施形態による誘導加熱調理器のトッププレートに対する補強手段を示す平面図 補強手段の一部を拡大して示す斜視図 図1中のA−B−C−D線に沿って切断した断面に相当する組み込み状態の誘導加熱調理器の一部縦断面図 トッププレート上に載置した調理容器の使用形態を断面にして示す拡大縦断面図 変形例を示す図4相当図 キッチンユニットに組み込んだ誘導加熱調理器の外観斜視図 第2の実施形態を示す図4相当図
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態を示す誘導加熱調理器につき、図1〜図6を参照して説明する。
そのうち、図6は例えばキッチンユニット2のカウンタートップ3に誘導加熱調理器1を組み込んだ状態の基本的な一例としての外観構成を示している。詳細は後述するが、この組み込まれた状態ではトッププレート5のみがカウンタートップ3上に突出して支持された形態としており、該トッププレート5の上面には調理容器4(図4参照)の載置部6として例えば3箇所に載置部6a、6b、6cが形成されている。また、キッチンユニット2の前面側には、前面に露出した状態で加熱調理のための条件設定等を操作する操作パネル部7を設け、これに隣接して図示しないシーズヒータ等を内蔵してなるロースター部8を前面側から操作できるように設けている。
次いで、図1〜図4を参照して具体構成につき説明する。
図1は、トッププレート5の下面側に宛がわれる補強手段10の平面図、図2は、該補強手段10の一部を拡大して示す斜視図、図3は、図1中のA−B−C−D線に沿って切断した断面に相当し、且つ矢視方向から見た組み込み状態の誘導加熱調理器の一部を示す断面図、図4はトッププレート5上に載置した調理容器4の使用形態を断面にして示す拡大縦断面図である。
そこで、まずトッププレート5の構成につき説明すると、該トッププレート5は例えば強化耐熱ガラス製にて全体的には平坦な矩形板状に一体形成されており、その上面に形成された本実施形態による載置部6(3箇所の個々には、符号6a、6b、6cで示す)の構成は、本実施形態では環状たる円形状の凹部12(個々には、符号12a、12b、12cで示す)を形成して、調理容器4を適正位置に載置できるようにしている(但し、載置部6cに対応する凹部12cは図示せず)。
この凹部12の個々の外形形状は、後述する各誘導加熱コイル25(個々には、符号25a、25b、25c(図示せず)で示す)の外径寸法より若干大きく形成するとともに、特に図4に明示するように載置部6aに対応する位置に凹部12aを形成することで、当該底部が他の非載置部に比して薄肉形成され、この構成は他の載置部6b、6cでも同様に形成され、以って全ての載置部6において薄肉形成されたトッププレート5の構成としている。
この凹部12aの外周部に生じる非載置部との段差部分には、内方に向かって下降傾斜する傾斜部9を設けるとともに、該傾斜部9の上下端部における水平面との交差部位は円弧状にして、所謂角部に丸みを付した形状としている。また、図3に示すようにトッププレート5の外周縁部は、所謂面取り加工した如く外方側に下降傾斜する傾斜面部13を全周に形成している。
このような構成のトッププレート5の下面側には、補強手段10が施されている。
該補強手段10は、まず概略構成につき述べると、本実施形態では非磁性材料である例えばアルミニウムの板材をプレス加工して製作され、図1に示すように外形形状としては矩形状をなし、内方の3箇所に環状たる円形枠状部分を形成して、これらを放射状の直線枠状部分で連結するなどして全体を一体的に形成している。従って、補強手段10は、やはり矩形状をなすトッププレート5全体の下面側のほぼ全域を支持する配置形態としている。
具体的には、補強手段10は、補強部材14と支持部材17と、これら両部材14,17を連結する連結部材16とを具備した構成としている。そのうち、円形枠状に形成された補強部材14(個々には、符号14a、14b、14cで示す)は、トッププレート5の3箇所の載置部6a、6b、6cの各外周部に対応する下面側に宛がわれ、載置部6の下面側を支持し、従ってトッププレート5を下方から支持する態様としている。
しかるに、本実施形態では特に図4に明示し前述した如く、載置部6aの外周部は凹部12aの傾斜部9に相当する位置関係にある(図示しないが、他の載置部6b、6cにおいても同様である)。よって、補強部材14は該傾斜部9に対向する位置の下面側に宛がわれ、トッププレート5を下方から支持するように環状に配置される。なお、本実施形態における補強部材14は、図2,図4に示すように下方を開放した断面コ字状をなし、特には図4に示すように水平な上面をトッププレート5の下面と接合し、その両側から垂下する折曲部15,15を有する構成、つまりトッププレート5から離れる方向に延びる折曲部15,15を有する形状としている。
次いで、連結部材16につき述べると、これは個々の円形状の補強部材14a、14b、14cから、図1に示すように放射状に直線的に延びる複数の連結部材16から構成され、そのうちの幾つかの連結部材16の他端は該補強手段10の外周枠部に相当する支持部材17(詳細は後述する)まで至り、また幾つかの連結部材16は放射方向に位置する各補強部材14a、14b、14cとの間を互に直接連結し、或は異方向に延びる連結部材16を介して間接的に連結する形態とするなど、全体に堅固に一体形成されている。
従って、該連結部材16の上面は補強部材14の上面と面一構成にあって、トッププレート5の下面と接合し該トッププレート5を下方から支持する作用も有している。その他、連結部材16の断面形状は、上記補強部材14と同様に断面コ字状をなし、つまりトッププレート5から離れる方向に延びる折曲部15,15を有する形状をなし、図2に示すように補強部材14と連続した同一断面形状としている。
そして、上記支持部材17の具体構成につき説明すると、これは矩形枠状をなす外周枠部に上面を開放した断面コ字状をなす凹溝18を形成している。この凹溝18の開放端の内方側には一部平坦面19を経て、前記連結部材16と面一に連接している。つまり、前記補強部材14、連結部材16、支持部材17の各上端面或は上端部は面一とする同一水平面を形成している。なお、詳細は後述するが、図3に示すようにカウンタートップ3の開口20に組み込まれた状態では、凹溝18の外底面が開口20の周縁部に保持され、平坦面19を含む上端面がトッププレート3の周縁部の下面側を支持する形態をなし、且つ凹溝18は接着剤21の溜め部として機能するとともに、該接着剤21によりトッププレート3下面との接合を確実にする。
この場合、補強手段10を構成する補強部材14、連結部材16、支持部材17の上面側とトッププレート5の下面側とが接触する部分全体、或は適宜の複数箇所に接着剤21を塗布して接合してもよく、これによればトッププレート5と補強手段10との、より強固な一体化構造が提供できる。
また、この支持部材17を示す図1において、その左右内側には平坦面18から延びるように突出した取付片22を計4箇所に設けている。この取付片22は、図2,3に示すようにL字状に折曲された、その垂下部分が後述する筐体11とねじ23により連結固定される。なお、図3に示すように、支持部材17の更に外側に位置して弾性部材からなるパッキン24が装着され、これはカウンタートップ3の上面とトッププレート5の下面との間で挟持され、液汁などの浸入を阻止する水密構造をなしている。
ここで、前記筐体11の構成につき説明すると、図3では上部の一部のみ図示しているが該筐体11は、金属製など剛性を有する材料にて上面を開放した矩形箱状をなし、その開放した上部に位置して誘導加熱コイル25が3箇所に配置しており、図3では2箇所の誘導加熱コイル25a、25bにつき図示している。その他、筐体11内には誘導加熱コイル25に高周波電流を供給するインバータなどの駆動手段や、この駆動手段を制御する制御回路基板(いずれも図示せず)などを有する誘導加熱手段、及び前記ロースター部8などを具備している。
しかして、上記構成の筐体11と、該筐体11の開放した上面を覆うように前記補強手段10を介して装着された前記トッププレート5とにより調理器本体26を構成している。この調理器本体26を、カウンタートップ3の開口20に筐体11側から落とし込むことにより、図3に示す組み込み状態を得る。すなわち、誘導加熱手段たる誘導加熱コイル25やその駆動手段等を内蔵した筐体11は、その上端部の外方に折曲されたフランジ部11aが開口20の周縁部に引っ掛け保持され、内蔵する重量負荷を実質的に該フランジ部11aにて受け止める構成としている。
更には、前記支持部材17は取付片22を介して筐体11に連結されているので、その凹溝18の外底面が開口20の周縁部に引っ掛け保持される。一方、該支持部材17の上面側は接着剤21によりトッププレート5を一体的に接合し支持している。従って、筐体11側の重量負荷は、支持部材17においても受け止めることが可能であるが、少なくともトッププレート5側に直接加わらない構成としている。
次に、上記構成の第1の実施形態における誘導加熱調理器1の作用について説明する。
図4に示すように、加熱調理する場合にはトッププレート5の載置部6aに調理用の食材を収容した鍋などの調理容器4を載置する。本実施形態では、載置部6aに凹部12aを形成しているので、該凹部12aに調理容器4を位置ずれすることなく載置できる。そして、誘導加熱コイル25aに高周波電流を供給することで高周波磁界を発生し調理容器4を加熱する。
この場合、載置部6aたる凹部12aの底部は、他の非載置部に比して薄肉に形成できるため、調理容器4と誘導加熱コイル25aとのギャップGを小さくでき、それだけ磁気結合を密とすることができる。また、凹部12aの外周部は傾斜部9としていることで、調理容器4が移動して当接しても、そのショックを緩衝できる。しかも、該傾斜部9の上下端部の角部を丸みを付した形状としているので、傾斜部9全体の強度が増すことができるとともに、角部が欠損するようなことも防止できる。
また、載置部6aには調理容器4などの荷重が加わり、トッププレート5としても全体に弾性的に撓み変形し易い上に、特に薄肉となる凹部12aの外周部にはせん断作用が集中し易く、且つ疲労などにより劣化し亀裂が生じ易い。ところが、本実施形態では凹部12aの外周部たる位置に傾斜部9を形成したので、上記の如く強度が増すに加えて荷重などの応力を分散でき、延いては疲労による劣化や亀裂などを防ぐに有効に作用する。
なお、図4に基づく説明は、1箇所の載置部6aについてのみの説明となり、他の載置部6b、6cにおける詳細な説明は省略するが、これらも大きさ(径寸法)で異なる点を有するものの、実質的に同様の関連構成にあって同様の作用効果を有することは言うまでもない。
加えて、本実施形態ではカウンタートップ3の開口20に組み込まれた状態において、トッププレート5の下面側のほぼ全域にわたり配置された補強手段10を介して該トッププレート5を下方から支持する構成としているので、トッププレート5全体の強度が増し調理容器4などの荷重を受けて撓み変形するのを抑制できる。しかも、具体構成において、応力が集中し易い上記傾斜部9に対向するトッププレート5の下面側に、環状たる円形状の補強部材14を宛がい下方から支持する構成としている。この場合、補強部材14の接合面は傾斜部9より幅広として対峙している。これにより、当該傾斜部9及びその近傍における剛性を高めて変形作用を有効に抑制でき、それだけ疲労現象を軽減できるとともに、底部が薄肉の凹部12全体の補強作用が期待できる。
なお、円形状に配置された傾斜部9、及びこれと対向配置の補強部材14aの直径(内径)は、誘導加熱コイル25aの直径(外径)寸法より小さく、且つ特に近傍に位置する補強部材14aは非磁性材料のアルミニウム製としているので、該コイル25から発生し調理容器4との間における磁束の流れを妨げたり誘導加熱するようなことはない。のみならず、上記補強作用を得て載置部6aたる凹部12aを薄肉に形成できることから、調理容器4と誘導加熱コイル25aとのギャップG(図4参照)を小さくでき、それだけ磁気結合を密とすることが可能となる。
勿論、この補強部材14は、図1に示すように放射状に直線的に延び、外周枠部の支持部材17に至り連結された複数の連結部材16により支持される。しかも、複数箇所(3箇所)に配置した個々の補強部材14a、14b、14cは、連結部材16の幾つかを利用して互に直接連結し、或は間接的に連結した構成にあって、この放射状配置の連結部材16により補強部材14は強固に連結支持され、延いては補強手段10全体に有用な強度を付与している。
そして、図3に示す組み込み状態において、補強手段10の外周枠部に形成した支持部材17が開口20の周縁部に引っ掛け保持され、その上面側では接着剤21によりトッププレート5の下面側が接合された支持構成にある。一方、この支持部材17に形成した取付片22により筐体11と連結されているので、以って補強手段10はトッププレート5とカウンタートップ3との間で取付固定された構成にある。従って、トッププレート5には調理容器4などの荷重のみが加わり、筐体11が有する誘導加熱手段たる誘導加熱コイル25やインバータなどの駆動手段の重量負荷は筐体11自体で受け止め、トッププレート5に加わることはない。
また、図2,4に示すように本実施形態では補強部材14及び連結部材16は、共に下方を開放した断面コ字状とし、つまりトッププレート5から離れる方向に延びる折曲部15,15を有する形状としたので、補強部材14及び連結部材16自体の強度を増すことができる。一方、補強手段10の外周枠部を形成する支持部材17は、接着剤21の溜め部としても機能する凹溝18は、図2,3からも明らかなように上面を開放した断面コ字状をなすことからも、やはり支持部材17自体の十分な強度を得ることができる。よって、これら補強部材14、連結部材16、及び支持部材17からなる補強手段10自体の強度も十分で、トッププレート5を支持し補強するに有用な強度を確保できる。
その他、トッププレート5上面の外周縁部には、外方へ下降する形状の傾斜面部13を形成したので、鍋などの調理容器4が移動時に当接し難くできるとともに、当接してもショック(衝撃)を和らげるに有効で、該トッププレート5の外周縁部を欠損したり、調理容器4内の煮汁などを零すことも軽減できる。これにより、トッププレート5は上面側に別部材による補強手段等を施したり突出させる構成を要することなく、強化耐熱ガラスにより一体に形成できるので、美観的にも安全な取扱い性を得るにも有利である。
(変形例)
図5は、上記実施形態の変形例を示す図4相当図である。この変形例は、補強部材14が断面L字状をなす点で異なり、他は上記実施形態と共通の構成とするものである。
すなわち、この補強部材14はトッププレート5の接合面の片側から垂下する折曲部27を設けたもので、つまりトッププレート5から離れる方向に延びる折曲部27を形成したものである。
従って、上記実施形態における両側部に折曲部15,15を有する構成に対し、片側に折曲部27を有する変形例は、簡易な形状にて製作容易であるが、単純比較では若干強度的に低下する。しかしながら、当該強度はトッププレート5に対する補強作用、或は補強手段10の板厚とか全体の強度等を勘案して、必要な強度を得られる範囲で採用すればよい。なお、特に図示しないが連結部材16にも同様の断面L字状の折曲部27を有する形状としてもよいし、上記した折曲部15,15を有する構成としてもよい。
以上説明したように、変形例を含む第1の実施形態を示す誘導加熱調理器1によれば、トッププレート5の下面側に宛がわれ支持する補強手段10を設ける構成とした。その補強手段10は、補強部材14と支持部材17と、これら両部材14、17を連結する連結部材16とを具備した構成とした。そのうち、補強部材14は、トッププレート5の載置部6の円形状をなす外周部に対応する下面側に配置する。支持部材17は、カウンタートップ3の開口20の周縁部に保持され且つトッププレート5の周縁部下面を支持する構成とする。そして連結部材16は、支持部材17と前記補強部材14とを連結する構成とした。
斯かる構成の補強手段10によれば、トッププレート5全体の強度を増し、調理容器4などの荷重に対し大きく撓み変形することを抑制できる。具体的には、調理容器4が載置された載置部6において、その外周部たる非載置部との境界部分に荷重による応力が集中し易いが、該外周部と対応する下面側に補強部材14が宛がわれ支持する構成としたので、載置部6に対する補強作用として有効に機能し荷重による大きな撓み変形を抑え、疲労現象による劣化などを防ぐことができる。
また、載置部6は本実施形態では複数(3箇所)の載置部6a、6b、6cが設けられ、これらに対応する反対側位置である下面側に補強部材14a、14b、14cを設けるとともに、これら補強部材14a、14b、14cの個々を連結部材16を利用して連結し一体化したので、堅固な構成とすることができる。しかも、補強部材14a、14b、14cをいずれも断面コ字状となすようにトッププレート5から離れる方向に延びる折曲部15,15(図4参照)、或は断面L字状となすようにトッププレート5から離れる方向に延びる折曲部27(図5参照)を設けたので、補強部材14自体の強度を増すことができ、材料の板厚を薄くすることが可能となり、また本来のトッププレート5の載置部6に対する補強作用として一層有効に作用する。
更には、連結部材16も上記補強部材14と同等の断面形状にして強度を増すことにより、補強部材14と支持部材17とを強固に連結するとともに補強手段10全体の強度を増し、トッププレート5全体に対する撓み変形などを抑制するに一層有効な補強作用が期待できる。
このように、補強手段10によりトッププレート5に対する補強作用が得られ、特には荷重が集中し易い載置部6への補強作用が有効に発揮されることから、ガラス製のトッププレート5全体の肉厚を薄くすることができる。このことは、材料費の大幅な低減にも寄与することはもとより、誘導加熱コイル25と調理容器4とのギャップ(図4,5中の符号Gに相当)を小さくできることから、両者間の磁気結合を密にして加熱効率の向上が期待できる。
なお、上記構成にあって円形状の誘導加熱コイル25は、トッププレート5の載置部6に対応した筐体11内の上部に配置されるとともに、載置部6の外周部に対応する下面側に配置された補強部材14は、誘導加熱コイル25より径大な円形状としているものの、該コイル25の近傍に配置される。ところが、補強部材14はアルミニウムなどの非磁性材料を採用しているので、該補強部材14が誘導加熱されたり磁束の流れを妨げたりする不具合は生じない。
また、上記実施形態では、図4,5に一例を開示したことから理解できるように、トッププレート5の載置部6に対応する領域に凹部12を形成し、該凹部12の底壁部分を薄肉とし、誘導加熱コイル25と調理容器4とのギャップGを小さくする構成とし、上記したように調理容器4に対する加熱効率を向上した。この構成によれば、トッププレート5全体を薄肉に形成するのに比して、載置部6のみを薄肉にして他の非載置部は従前の通りの肉厚に維持できることから、トッププレート5自体の全体強度の低下を抑える点で有利であるとともに、補強手段10の強度を軽減することも可能となる。
しかも、凹部12の外周部には段差部を生じるが、この部位に内方に傾斜する傾斜部9を形成した。結果、載置部6を凹部12の形状としたので、調理容器4の適正位置へ載置するのが容易であるとともに、傾斜部9にて調理容器4の位置ずれを防止できる。また傾斜部9に調理容器4が当接しても、その衝撃を分散して緩和することができるので、例えば衝撃時の煮汁の零れ防止に有効とか、或はガラス製のトッププレート5が欠損するのを防止するのに有効で、これは更に傾斜部9の水平面と交差する角部を丸みをつけた形状とすることで一層有効となる。
また、上記傾斜部9は、調理容器4などの荷重による応力が集中し易い部位であるが、この傾斜部9に対向する下面側に該傾斜部9を覆うように幅広な補強部材14を宛がい支持するようにしたので、当該傾斜部9部分の補強がなされ、且つその周辺を含む撓み変形も抑制できることから疲労現象も軽減できるなど、以って薄肉となる凹部12及び傾斜部9などの強度を増すことができて耐久性に富んだものとなる。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態を示す図4相当図で、図4と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分につき説明する。
この第2の実施形態は、上記第1の実施形態で述べた凹部12が載置部6たるトッププレート5の上面に設けた構成であるのに対し、下面側に凹部28を形成した点で異なる。
以下、具体的に説明するとトッププレート5の同一平坦面状の上面には、3箇所の載置部6のうちの一つである載置部6a(の外形)を標示すべく、円形枠線Sを印刷表示している。この載置部6aに対応する下面側に、下面を開放した凹部28aを形成し、該凹部28aの外周部における段差部には内方に傾斜する傾斜部29を形成している。なお、載置部6aの下面側に配置される補強部材14aは、凹部28aの傾斜部29の僅か外側に宛がわれ支持されるが、実質的に載置部6aの外周部に対応する位置に設けられたものと同等である。また、図示しない載置部6b、6cにおいても上記同様の凹部や傾斜部を有している。
従って、斯かる構成によれば下面側に凹部28を形成しているので、載置部6に対応するトッププレート5の肉厚を薄くできる。そして、本実施形態では、誘導加熱コイル25aを凹部28a内に侵入した位置に取付固定することで、ギャップGを小さくすることができる。これにより、調理容器4に対する加熱効率をよくし、載置部6を含む周辺の補強とともにトッププレート5の補強にも有効であるなど、上記実施形態と同様の作用効果が期待できる。
なお、以上説明した誘導加熱調理器は、上記し且つ図面に示した各実施形態に限定されず、例えば補強手段を構成する補強部材や連結部材は折曲部を設けないで平板状であってもよいし、或は必要であれば補強用のビードを設けてもよい。また、補強部材は円形状に限らず多角形など所謂環状であればよく、且つ補強部材を別部材として非磁性材料で製作し、これを結合して補強手段を構成するようにしてもよい。
その他、載置部や誘導加熱コイルの設置数は適宜に設定可能であり、またトッププレートはセラミック製としてもよいなど、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
図面中、1は誘導加熱調理器、2はキッチンユニット、3はカウンタートップ、5はトッププレート、6(6a、6b、6c)は載置部、9は傾斜部、10は補強手段、11は筐体、12(12a、12b、12c)は凹部、14(14a、14b、14c)は補強部材、15は折曲部、16は連結部材、17は支持部材、18は凹溝、20は開口、21は接着剤、22は取付片、25(25a、25b、25c)は誘導加熱コイル、26は調理器本体、27は折曲部、28(28a)は凹部、及び29は傾斜部を示す。

Claims (7)

  1. 誘導加熱コイルなどの誘導加熱手段を有する筐体、及び筐体の上面側を覆うように設けられ調理容器の載置部位を示す環状の載置部を有するトッププレートとを具備してなる調理器本体を、カウンタートップの開口に組み込み該開口周縁部で前記トッププレートの周縁部の下面側を支持するようにしたものにおいて、
    前記トッププレートの下面側に宛がわれ支持する補強手段を備え、
    前記補強手段は、前記トッププレートの載置部の外周部に対応する下面側に配置された環状の補強部材と、前記調理器本体がカウンタートップの開口に組み込まれたとき、該開口の周縁部に保持されるとともに前記トッププレートの周縁部下面を支持する支持部材と、該支持部材と前記環状の補強部材とを連結する連結部材とから構成したことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. トッププレートには複数の載置部が設けられ、各載置部に対応して設けられた各補強部材間を連結した構成としたことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 補強部材は、トッププレートから離れる方向に延びる折曲部を有する構成としたことを特徴とする請求項1または2記載の誘導加熱調理器。
  4. 補強部材は、非磁性材料で形成したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  5. トッププレートの載置部に対応する上面側または下面側に、薄肉とする凹部を形成したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  6. トッププレートに形成した凹部は、その外周部を内方に傾斜する傾斜部を有することを特徴とする請求項5記載の誘導加熱調理器。
  7. トッププレートの上面側に形成した凹部にあって、該凹部の傾斜部と対向する下面側に補強部材を宛がうように配置したことを特徴とする請求項6記載の誘導加熱調理器。
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