JP7194969B2 - ガスコンロ - Google Patents

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Description

本発明は、ガスコンロに関する。
特許文献1には、ガスコンロの天板部に関する一例が開示されている。特許文献1で開示される天板部(ガスコンロ天板)は、天板本体部となるガラス板と排気枠とが前後に隣接して配置され、これらの周囲を囲むように外周枠が配置されている。更に、天板本体部(ガラス板)の裏面側には、外周枠の水平溝に挿入される形で補強部材が設けられている。
特開2006-10218号公報
特許文献1のガスコンロでは、補強部材を構成する中央裏板と側方裏板とが連結されて裏板として一体化し、このように一体化した裏板が天板本体部(ガラス板)の裏面全体に及ぶように全体的に配置される。しかし、このように裏板が天板本体部(ガラス板)の裏面全体に配置される構成では、補強部材の大型化を招き、天板部全体の重量化を招いてしまう。
本発明は、上述した課題の少なくとも一つを解決するためになされたものであり、補強部材が配置される領域を削減して軽量化を図りやすく且つ強度を確保しやすい構成を実現することを目的とする。
本発明の一つであるガスコンロは、
所定位置に配置される前側ガスバーナと、
前記前側ガスバーナよりも後方側に配置される後側ガスバーナと、
上端側が開放した構成をなし、前記前側ガスバーナ及び前記後側ガスバーナを収容する筐体部と、
前記筐体部の上端側に取り付けられる天板部と、
を備え、
前記天板部は、
板状に構成されるとともに複数の開口部が形成され、複数の前記開口部のうち、少なくともいずれかは前記前側ガスバーナが挿し通される前側開口部として構成され、少なくともいずれかは前記後側ガスバーナが挿し通される後側開口部として構成されてなる天板本体部と、
横方向に沿って延びるとともに前記前側開口部よりも前方側において前記天板本体部の裏面に固定される第1補強部材と、
横方向に沿って延びるとともに前記前側開口部よりも後方側且つ前記後側開口部よりも前方側において前記天板本体部の裏面に固定される第2補強部材と、
横方向に沿って延びるとともに前記後側開口部よりも後方側において前記天板本体部の裏面に固定される第3補強部材と、
前後方向に沿って延びるとともに前記天板本体部の左右方向一端側において前記天板本体部の裏面に固定される第4補強部材と、
前後方向に沿って延びるとともに前記天板本体部の左右方向他端側において前記天板本体部の裏面に固定される第5補強部材と、
を備え、
前記第4補強部材は、左右方向一端側において前記第2補強部材に連結され、
前記第5補強部材は、左右方向他端側において前記第2補強部材に連結されている。
上記のガスコンロは、裏面全体に大きな一枚板の補強部材を配置する構成に代えて、第1~第5補強部材によって効果的に補強することができ、補強部材の軽量化を図ることができる。特に、横方向各位置での変形を抑える対策としては、第1補強部材を前側開口部よりも前方側において横方向に沿って配置し、第2補強部材を前側開口部よりも後方側且つ後側開口部よりも前方側において横方向に沿って配置し、第3補強部材を前記後側開口部よりも後方側において横方向に沿って配置して対策している。このような構成であるため、前側開口部及び後側開口部の前後のスペースを有効に利用し、強度を確保しやすい構成で効率よく補強部材を配置することができる。更に、前後方向各位置での変形を抑える対策としては、前後方向に沿って延びる第4補強部材及び第5補強部材を左右両側に配置し且つそれぞれを第2補強部材に連結する形で対策している。このような構成であるため、左右両側のスペースを有効に利用しつつ、より一層強度を確保しやすい構成で効率よく補強部材を配置することができる。しかも、軽量化を図りつつ、荷重が加わりやすい天板本体部の左右両縁部付近及び前後両縁部付近、及びガスバーナの熱の影響を受けやすい中間領域(前後方向において前側開口部と後側開口部との間の領域)付近に対し重点的に補強することができるため、軽量化と強度確保の両立を図ることができる。
実施例1のガスコンロを概略的に例示する正面図である。 実施例1のガスコンロの天板部を斜め上側から見た斜視図である。 図2の天板部の平面図である。 図2の天板部の底面図である。 図2の天板部の正面図である。 図2の天板部の背面図である。 図2の天板部の側面図である。 図2の天板部の分解斜視図である。 図2の天板部について、図8とは異なる方向から見た分解斜視図である。 図2の天板部から後板部を取り外した状態を示す斜視図である。 図2の天板部を斜め下側から見た斜視図である。 図3のC-C位置で切断した断面を概略的に示す断面図である。 図12で示す断面の一部を拡大して示す断面拡大図である。 図2の天板部を図3のC-C位置で切断した構成を部分的に示す斜視図である。 図3のB-B位置で切断した断面を概略的に示す断面図である。 図15の断面の一部を拡大して示す断面拡大図である。 図3のD-D位置で切断した断面を概略的に示す断面図である。 図18(A)は、図17の断面の左右方向一方側を拡大して示す断面拡大図であり、図18(B)は、図17の断面の左右方向他方側を拡大して示す断面拡大図である。 図4のF-F位置で切断した断面の左右方向中央部付近を拡大して示す断面拡大図である。 図20(A)は、図4のF-F位置で切断した断面の左右方向一方側を拡大して示す断面拡大図であり、図20(B)は、図4のF-F位置で切断した断面の左右方向他方側を拡大して示す断面拡大図である。 図4のG-G位置で切断した断面の左右方向中央部付近を拡大して示す断面拡大図である。 図22(A)は、図4のG-G位置で切断した断面の左右方向一方側を拡大して示す断面拡大図であり、図22(B)は、図4のG-G位置で切断した断面の左右方向他方側を拡大して示す断面拡大図である。 図1のガスコンロの製造方法における第1工程の一部を説明する説明図である。 第1工程において図23に続く工程を説明する説明図である。 第1工程において図24に続く工程を説明する説明図である。 第1工程において図25に続く工程を説明する説明図である。 第1工程において図26に続く工程を説明する説明図である。 第1工程において図27に続く工程を説明する説明図である。 第1工程に続く第2工程及び第3工程を説明する説明図である。
本発明の望ましい例を以下に示す。但し、本発明は、以下の例に限定されない。
本発明の一つであるガスコンロにおいて、前側開口部は、天板本体部の左右方向一方寄りに形成される第1前側開口部と、天板本体部の左右方向他方寄りに形成される第2前側開口部と、を有し、前側ガスバーナは、第1前側開口部に挿し通される第1前側ガスバーナと、第2前側開口部に挿し通される第2前側ガスバーナと、を有し、第1補強部材及び第2補強部材に連結された状態で第1前側開口部と第2前側開口部との間に配置される第6補強部材を備えていてもよい。
このような構成とすれば、第1前側開口部と第2前側開口部の間の領域に補強部材を効率的に配置して強度を一層高めることができる。特に、第1前側開口部と第2前側開口部の間の領域は熱による影響が極めて大きいため、このような領域に、強度を確保しやすい形で第6補強部材を配置すれば、より効果的である。
本発明の一つであるガスコンロは、前側開口部に沿って配置される環状形態をなすとともに少なくとも一部が前側開口部の周囲において天板本体部の上面を覆う構成をなし且つ前側ガスバーナが挿し通される前側リング部と、天板本体部の裏面側に配置されるとともに前側リング部に固定され且つ前側ガスバーナが挿し通される前側板状部材と、前側リング部と前側板状部材とを連結する前側連結部材と、を有する前側内枠部を備えていてもよい。そして、第1補強部材は、前側板状部材の前端側の第1部位によって天板本体部に向けて押圧され、第2補強部材は、前側板状部材の後端側の第2部位によって天板本体部に向けて押圧されていてもよい。
このようにすれば、安定的に固定された前側内枠部の一部を利用して、第1補強部材及び第2補強部材のそれぞれの一部を天板本体部側に向けて押圧するように保持することができるため、ガスコンロの製造時又は製造後において補強部材を効率的に保持し得る構成をより簡易に実現することができる。しかも、他用途に利用される前側内枠部を梁部材として兼用することができるため、軽量化を図りつつ一層の強度向上を達成し得る。
本発明の一つであるガスコンロは、第1前側開口部に沿って配置される環状形態をなすとともに少なくとも一部が第1前側開口部の周囲において天板本体部の上面を覆う構成をなし且つ第1前側ガスバーナが挿し通される第1前側リング部と、天板本体部の裏面側に配置されるとともに第1前側リング部に固定され且つ第1前側ガスバーナが挿し通される第1前側板状部材と、第1前側リング部と第1前側板状部材とを連結する第1前側連結部材と、を有する第1前側内枠部を備えていてもよい。そして、第2前側開口部に沿って配置される環状形態をなすとともに少なくとも一部が第2前側開口部の周囲において天板本体部の上面を覆う構成をなし且つ第2前側ガスバーナが挿し通される第2前側リング部と、天板本体部の裏面側に配置されるとともに第2前側リング部に固定され且つ第2前側ガスバーナが挿し通される第2前側板状部材と、第2前側リング部と第2前側板状部材とを連結する第2前側連結部材と、を有する第2前側内枠部を備えていてもよい。そして、第6補強部材は、第1前側板状部材と第2前側板状部材との間の領域において第1前側板状部材寄りに配置される第1梁部材と、第1前側板状部材と第2前側板状部材との間の領域において第2前側板状部材寄りに配置される第2梁部材と、を有していてもよい。
このようにすれば、変形が特に懸念される第1前側内枠部と第2前側内枠部の間の領域において、軽量化を図りつつ前後方向の強度を一層高め得る構成を効率的に組み込むことができる。
本発明の一つであるガスコンロは、後側開口部に沿って配置される環状形態をなすとともに少なくとも一部が後側開口部の周囲において天板本体部の上面を覆う構成をなし且つ後側ガスバーナが挿し通される後側リング部と、天板本体部の裏面側に配置されるとともに後側リング部に固定され且つ後側ガスバーナが挿し通される後側板状部材と、後側リング部と後側板状部材とを連結する後側連結部材と、を有する後側内枠部を備えていてもよい。そして、第2補強部材は、後側板状部材の前端側の第3部位によって天板本体部側に向けて押圧され、第3補強部材は、後側板状部材の後端側の第4部位によって天板本体部側に向けて押圧されていてもよい。
このようにすれば、安定的に固定された後側内枠部の一部を利用して、第2補強部材及び第3補強部材のそれぞれの一部を天板本体部側に向けて押圧するように保持することができるため、ガスコンロの製造時又は製造後において補強部材を効率的に保持し得る構成をより簡易に実現することができる。しかも、他用途に利用される後側内枠部を梁部材として兼用することができるため、軽量化を図りつつ一層の強度向上を達成し得る。
<実施例1>
本発明の実施例1に係るガスコンロ1について、図面を参照しつつ説明する。
1-1.ガスコンロの概要
まず、ガスコンロ1の概要を説明する。図1に示すガスコンロ1は、調理鍋等の調理器具を加熱可能なビルトインコンロとして構成され、複数のこんろ部6A,6B,6Cを備えるとともに、器内にグリル庫10を内蔵してなる。このガスコンロ1は、装置本体1Aに天板部4が取り付けられた構成をなす。装置本体1Aは、ガスコンロ1から天板部4や五徳9A,9B,9Cなどを除いた部分であり、ガスコンロ1の外殻をなす筐体部2と、筐体部2内に収容される様々な部品(グリル庫10等)とを有してなる。天板部4は、筐体部2の上端部に固定されている。ガスコンロ1には、天板部4から露出するように、左こんろ部6A、右こんろ部6Bが夫々設けられ、その左右のこんろ部6A,6Bの間で後方寄りに小こんろ部6Cが設けられている。左こんろ部6Aには、ガスバーナ8Aが設けられ、右こんろ6Bには、ガスバーナ8Bが設けられ、小こんろ部6Cには、ガスバーナ8Cが設けられている。ガスバーナ8A,8B、8Cは、公知のガスバーナとして構成され、図示しないガス供給路(図1では図示を省略)を介してガスが供給される構成をなし、それぞれの一部が天板部4の上方側に配置されるようになっている。ガスバーナ8A,8B、8Cの周囲には、天板部4に載置された状態で五徳9A,9B,9Cがそれぞれ組み付けられている。天板部4の下方において装置本体1Aの内部中央付近にはグリル庫10が設けられている。
1-2.天板部の基本構成
次に、天板部4について詳述する。天板部4は、上端側が開口してなる筐体部2の上端側に組み付けられ、筐体部2を閉塞するように機能するものであり、ガスコンロ1の上面部を構成するものである。
天板部4の取付対象となる筐体部2は、図示しない左右の側壁部と、図示しない後壁部と、前壁部として機能する前面パネル2Aと、図示しない底壁部とを備え、前後左右の壁部によって部品の収容空間が囲まれた構成をなし、部品の収容空間の下方側は底壁部によって閉塞される。筐体部2は、上端側が開放した構成をなす箱状形態をなしており、ガスバーナ8A,8B,8Cやグリル庫10などの各種部品を収容する。天板部4は、筐体部2の上端部(開放側端部)に構成される開口部(開放部)を閉塞する構成で筐体部2に取り付けられる。本構成では、ガスバーナ8A,8Bは、所定位置に配置されるガスバーナ前側ガスバーナの一例に相当し、ガスバーナ8Cは、前側ガスバーナよりも後方側に配置される後側ガスバーナの一例に相当する。
なお、本明細書では、天板本体部20の厚さ方向(板厚方向)を上下方向とし、天板本体部20を平面視したときの長手方向を左右方向又は横方向とし、上下方向及び左右方向と直交する方向を前後方向とする。上下方向において、天板本体部20の表側(五徳9A,9B,9Cが配置される側)を上方側とし裏側を下方側とする。なお、左右方向は、横方向ともいう。なお、天板本体部20の上側の表面(上側板面)を上面20Bといい、天板本体部20の下側板面を裏面20Aという。
天板部4は、図2~図7のような構成をなし、図8、図9で示す各部品が組み立てられてなる。図9のように、天板部4は、板状の天板本体部20と、天板本体部20の裏面側に固定される補強フレーム80と、天板本体部20の裏面側において左右方向両端付近に配置される作用部材70と、天板本体部20の一部の周縁部に沿うように天板本体部20に固定される枠体30と、枠体30に沿って配置されるパッキン102と、天板本体部20の後方に隣接して配置される後板部40と、天板本体部20における中央側の所定位置にそれぞれ固定される中央側内枠部61,62,63とを備える。
図2、図8、図9で示すように、天板本体部20は、板状且つ外縁が長方形状に構成された部材であり、ガラス板からなる板状部材、或いは金属板材の表面にホーロー処理を施してガラスコート層を形成した板状部材などとして構成されている。天板本体部20は、全体的に均一な板厚となっており、図2で概念的に示すように、天板本体部20の中央側には、ガスバーナ8A,8B、8C(図1)が挿し通される開口部21A,21B,21Cが貫通孔として形成されている。なお、図1のように開口部21A,21B,21Cの周辺には中央側内枠部61,62,63がそれぞれ配置され、開口部21A,21B,21C及びそれぞれの近傍は中央側内枠部61,62,63によって覆われている。本構成では、開口部21A,21Bは、ガスバーナ8A,8B(前側ガスバーナ)が挿し通される前側開口部の一例に相当する。そして、開口部21Cは、ガスバーナ8C(後側ガスバーナ)が挿し通される後側開口部の一例に相当する。開口部21Aは、第1前側開口部の一例に相当し、天板本体部20の左右方向一方寄りに形成されている。開口部21Bは、第2前側開口部の一例に相当し、天板本体部20の左右方向他方寄りに形成されている。ガスバーナ8Aは、開口部21A(第1前側開口部)に挿し通される第1前側ガスバーナの一例に相当する。ガスバーナ8Bは、開口部21B(第2前側開口部)に挿し通される第2前側ガスバーナの一例に相当する。図8のように、天板本体部20の周縁部29は、平面視矩形状(具体的には略長方形状)となっており、周縁部29のうちの前端側周縁部29A及び後端側周縁部29Bは、端部が左右方向に延びる形態をなす。周縁部29のうちの左右端側周縁部29C,29Dは、端部が前後方向に延びる形態をなす。
枠体30は、天板本体部20と補強フレーム80とが一体的に組み付けられてなる構造体を外側から囲む構成をなす部品であり、図2のように天板本体部20の領域と天板本体部20の後方側の領域とを外側から囲む構成で配置されるものである。枠体30は、例えば金属材料や樹脂材料などからなり、図8のように矩形枠状に構成されている。枠体30は、接着剤などの接着媒体によって天板本体部20の周縁部29に接着され、天板本体部20の周縁部29の近傍を補強する機能を有する。枠体30は、天板本体部20の前縁部及び両側縁部に固定される第1枠部31と、第1枠部31の後方側に続く構成をなし且つ天板本体部20の後方側の領域の周囲に配置される第2枠部32と、を備える。
具体的には、図8のように、枠体30の前後両端部が左右方向に延びる第1直線状部33,34として構成され、枠体30の左右両端部が前後方向に延びる第2直線状部35,36として構成されている。そして、第1直線状部33及び第2直線状部35,36の一部が天板本体部20の周縁部29に固定される構成をなす。なお、枠体30において天板本体部20の周縁部29に固定される部分が第1枠部31である。第1枠部31(露出枠部)は、天板本体部20及び補強フレーム80(具体的には補強部材81,84,85)に隣接し且つ露出した構成をなす部分である。第2枠部32は、第1枠部31の後方側に続く部分であり、枠体30のうち天板本体部20の後端よりも後方側の部分である。図10、図11のように、天板本体部20に枠体30が固定された状態では、第2枠部32が天板本体部20の後端部(後端側周縁部29B)よりも後方側に延びており、その後端部(後端側周縁部29B)と第2枠部32とによって開口部を構成している。
パッキン102は、枠体30の下面に固定されるシール部材であり、図10、図11のように枠体30に沿うように配置される。パッキン102は、天板部4がキッチンカウンターの載置面(取付孔周縁部の上面)に載置されたときに、その載置面と枠体30とによって挟み込まれ、天板部4と載置面の間の隙間を埋めるようにシールする部品である。
後板部40は、例えば金属材料などからなり、天板本体部20と補強フレーム80と枠体30とが組み付けられてなる組付体100に固定される部品である。組付体100は、天板部4から後板部40を外した構造体であり、後板部40は、組付体100において天板本体部20の後方側に構成される開口部(天板本体部20の後端部と枠体30の一部とによって構成される開口部)の開口領域を部分的に埋めるように天板本体部20及び枠体30に固定される。図2、図3のように、後板部40は、天板本体部20の上面部22の後方側に配置される環状上面部43と、環状上面部43に一体的に連結されるとともに天板本体部20の上面部22の後端22Aに沿って配置され、上面部後端22Aを上方側から覆う構成をなす第1被覆部41と、環状上面部43に一体的に連結されるとともに第2枠部32に沿って配置され、第2枠部32を外側から覆う構成をなす第2被覆部42と、を備える。図2のように、後板部40には、グリル庫10からの排気を排出する排気口49が貫通孔として形成されている。後板部40の表面側には、下方に凹む凹部47が形成されており、凹部47には、図示しないカバー部材が嵌め込まれるようになっている。このカバー部材は、排気口49を覆うように後板部40に装着される部材であり、排気を導出するための多数の貫通孔が形成されてなるものである。このカバー部材が後板部40に装着された状態では、排気口49を介して排出される排気が、カバー部材に形成された多数の貫通孔を介して外部に放出されることになる。図4のように、環状上面部43の裏面側後端部付近には、左右方向に延びる補強部材90が固定されている。
1-3.中央側内枠部及び補強フレームの詳細構成
次に、中央側内枠部61,62,63及び補強フレーム80などの詳細について説明する。
図2のように、天板本体部20には、中央側内枠部61,62,63がそれぞれ固定される。中央側内枠部61,62,63は、天板本体部20の中央側において貫通孔として形成された各開口部21A,21B,21Cの付近にそれぞれ固定される。中央側内枠部61は、前側内枠部の一例に相当するとともに第1前側内枠部の一例に相当し、天板本体部20の上面20B側に前側リング部61A(以下、リング部61Aともいう)が固定され、天板本体部20の裏面20A側に前側板状部材61B(以下、板状部材61Bともいう)が固定され、これらが前側連結部材61E(以下、連結部材61Eともいう)によって連結される。前側リング部61Aは、第1前側リング部の一例に相当し、第1前側開口部の一例に相当する開口部21Aに沿って配置される環状形態をなすとともに少なくとも一部が開口部21Aの周囲において天板本体部20の上面20Bを覆う構成をなし且つ第1前側ガスバーナの一例に相当するガスバーナ8Aが挿し通される構成をなす。前側板状部材61Bは、第1前側板状部材の一例に相当し、天板本体部20の裏面20A側に配置されるとともに前側リング部61Aに固定され且つガスバーナ8Aが挿し通される構成をなす。前側連結部材61Eは、第1前側連結部材の一例に相当し、前側リング部61Aと前側板状部材61Bとを連結する。
中央側内枠部62は、前側内枠部の一例に相当するとともに第2前側内枠部の一例に相当し、天板本体部20の上面20B側に前側リング部62A(以下、リング部62Aともいう)が固定され、天板本体部20の裏面20A側に前側板状部材62B(以下、板状部材62Bともいう)が固定され、これらが前側連結部材62E(以下、連結部材62Eともいう)によって連結される。前側リング部62Aは、第2前側リング部の一例に相当し、第2前側開口部の一例に相当する開口部21Bに沿って配置される環状形態をなすとともに少なくとも一部が開口部21Bの周囲において天板本体部20の上面20Bを覆う構成をなし且つ第2前側ガスバーナの一例に相当するガスバーナ8Bが挿し通される構成をなす。前側板状部材62Bは、第2前側板状部材の一例に相当し、天板本体部20の裏面20A側に配置されるとともに前側リング部62Aに固定され且つガスバーナ8Bが挿し通される構成をなす。前側連結部材62Eは、第2前側連結部材の一例に相当し、前側リング部62Aと前側板状部材62Bとを連結する。
中央側内枠部63は、後側内枠部の一例に相当し、天板本体部20の上面20B側に後側リング部63A(以下、リング部63Aともいう)が固定され、天板本体部20の裏面20A側に後側板状部材63B(以下、板状部材63Bともいう)が固定され、これらが後側連結部材63E(以下、連結部材63Eともいう)によって連結される。後側リング部63Aは、開口部21C(後側開口部)に沿って配置される環状形態をなすとともに少なくとも一部が開口部21C(後側開口部)の周囲において天板本体部20の上面20Bを覆う構成をなし且つガスバーナ8C(後側ガスバーナ)が挿し通される後側第1貫通孔が形成されてなる。後側板状部材63Bは、天板本体部20の裏面20A側に配置されるとともに後側リング部63Aに固定され且つガスバーナ8C(後側ガスバーナ)が挿し通される後側第2貫通孔が形成されてなる。
中央側内枠部61,62,63のそれぞれには、上下に貫通した貫通孔61C,62C,63Cがそれぞれ形成され、これらが天板本体部20における開口部21A,21B,21Cの内側の位置に配置されている。即ち、開口部21A,21B,21Cのそれぞれの開口領域の内側に、貫通孔61C,62C,63Cのそれぞれの開口領域が位置している。そして、図1のような天板部4の装着時には、貫通孔61C,62C,63Cに対して下側からガスバーナ(コンロバーナ)8A,8B、8Cがそれぞれ挿入される。なお、本構成では、中央側内枠部61,62,63が同様の特徴をなし、いずれもリング部、環状パッキン、板状部材、連結部材を備えた構成をなしている。以下では、これらのうち、中央側内枠部61付近の構成を代表例として説明する。
図13、図14のように、中央側内枠部61は、リング部61A、環状パッキン61D、板状部材61B、連結部材61Eなどを備える。リング部61Aは、主に、筒状部122と環状張出部124とを備え、座金部材として構成されている。なお、図14は、図3のC-C位置で切断した断面であるが、図13とは逆側を見た断面となっている。
筒状部122は、筒状に構成されるとともに開口部21A内に挿し通され且つガスバーナ8A(図1)と開口部21Aの隙間に配置される部位である。リング部61Aの筒状部122の内周部は貫通孔61Cの一部を構成している。具体的には、筒状部122の内周部と後述する板状部材側開口部142Bとによって貫通孔61Cが構成されており、天板部4を筐体部2に組み付けた状態では、貫通孔61C内にガスバーナ8Aが挿入されるようになっている。
環状張出部124は、筒状部122の外周部からフランジ状に張り出した構成をなすとともに開口部21Aに沿って環状に配置され且つ開口部21Aの上側を覆うように配置される部位である。環状張出部124には、五徳9Aを係合させる対象部位となる装着部126(図2等)が形成されている。装着部126は、環状張出部124の外周部において中心側(貫通孔61C側)に向かって凹むように形成された凹部であり、五徳9Aに形成された図示しない3つの突起(具体的には、五徳9Aにおいて下方向に突出するように所定の位置関係で配置される3つの突起)が装着部126に嵌まり合って装着されるようになっている。五徳9Aに形成された3つの突起が3つの装着部126にそれぞれ挿入されているときには、環状張出部124に対するそれら3つの突起の変位(天板本体部20の上面20Bに沿った方向の変位)が規制され、五徳9Aは天板本体部20の上面20Bに沿った方向に移動しないように位置決めされる。
環状パッキン61Dは、例えば、カーボンなどの非金属材料からなり、薄板状且つ円環状に構成されるシール部材である。環状パッキン61Dは、開口部21Aの内周縁に沿って環状に配置されるとともに環状張出部124と天板本体部20の上面20Bとの間に挟まれつつ固定される。環状パッキン61Dは、全周にわたって天板本体部20の上面20B及びリング部61Aに密着する。パッキン61Dの内周縁は円形となっており、図13、図14の例では、上面20Bと平行な平面方向において、パッキン61Dの内周縁が開口部21Aの内周縁よりも内側(開口部21Aの開口領域中心側)の位置となっており、貫通孔61Cの内周縁よりも外側の位置となっている。上面20Bと平行な平面方向において、パッキン61Dの外周縁は、開口部21Aの内周縁よりも外側の位置となっており、環状張出部124の外周縁よりも内側の位置となっている。そして、パッキン61Dの上面全体が環状張出部124によって覆われている。パッキン61Dは、開口部21Aの周方向全体にわたって環状張出部124に密着し、且つ、開口部21Aの周方向全体にわたって上面20B(具体的には上面20Bにおける開口部21A近傍の部分)に密着する。なお、パッキン61Dは、耐熱性を有する部材であればカーボンに限定されない。
板状部材61Bは、板状に構成された部品であり、例えば金属材料によって構成されている。この板状部材61Bは、天板本体部20の裏面20A側に配置され、筒状部122に固定される。板状部材61Bは、主に、膨出部142と押圧部144とを備える。
膨出部142は、弾性変形可能な構成をなし、裏面20Aよりも下側に膨出するとともに少なくとも一部が筒状部122の下方に配置される部位である。具体的には、図13、図14のように、膨出部142は、平坦な板状に構成された板状押圧部144Aよりも下方側に膨らんだ膨出形態をなしている。膨出部142の中央側には、貫通孔としての板状部材側開口部142Bが形成されており、この板状部材側開口部142Bは、ガスバーナ8A(図1)を挿し通すための孔として機能する。具体的には、筒状部122の内周部(筒状部122に形成された貫通孔の内壁部)と板状部材側開口部142Bの内周部とによって貫通孔61Cが形成され、筒状部122内の開口領域と板状部材側開口部142Bの開口領域とが上下に続く構成をなし、各開口領域にガスバーナ8Aが挿入されるようになっている。そして、本構成では、図13、図14のように膨出部142と筒状部122とが連結部材61Eによって連結されているとき(具体的には連結部材61Eがある程度の深さまでねじ込まれて筒状部122の下端部と膨出部142とが当接しているとき)に膨出部142が弾性変形した状態となり、膨出部142が筒状部122に対して下方向に力を加えるようになっている。
押圧部144は、膨出部142の周囲に配置されるとともに天板本体部20の裏面20Aを直接的に又は他部材を介して間接的に押圧する部位である。なお、図13、図14の例では、押圧部144が裏面20Aに接触して裏面20Aを直接的に押圧するようになっているが、押圧部144と裏面20Aとの間に他部材(例えば薄い板材など)が介在し、押圧部144が他部材を介して裏面20Aを押圧するようになっていてもよい。押圧部144は、平坦な板状に構成されるとともに一方側の板面によって裏面を押圧する板状押圧部144Aを有している。本構成では、膨出部142の外縁が周方向全体にわたって板状押圧部144Aに連結されており、膨出部142における裏面20A側の対向面142Aが、裏面20Aよりも下側において裏面20Aと対向して配置されている。対向面142Aと裏面20Aとの間には空間が構成されている。対向面142Aの外縁は、全部又は大部分が、裏面20Aと平行な平面方向において環状パッキン61Dの外側に配置されている。そして、板状押圧部144Aは、上記平面方向において環状パッキン61Dの外側で裏面20Aを押圧する構成となっている。
連結部材61Eは、ねじ部材として構成されており、リング部61Aと板状部材61Bとを連結するように機能する。連結部材61Eは、軸状に構成されるとともに少なくとも一端側に第1ねじ部64Aが形成されており、他端側には係合部としてのねじ頭部64Bが形成されている。図13、図14の例では、第1ねじ部64Aが雄ねじ部として構成されている。一方で、筒状部122の下端部には、連結部材61Eの第1ねじ部64Aが嵌り合う第2ねじ部132Aが形成されている。図13、図14の例では、第2ねじ部132Aは、雌ねじ部132におけるねじ孔(内周面にねじ溝が形成されたねじ孔)として構成されている。そして、膨出部142には、ねじ挿入部142Cが形成されている。ねじ挿入部142Cは、連結部材64が挿し通される部位であり、図13、図14の例では切欠き部として構成されている。連結部材61Eは、ねじ挿入部142Cに挿入されつつ第2ねじ部132Aに挿入されたときに、ねじ挿入部142Cに係合しつつ固定される。具体的には、連結部材61Eha,ねじ頭部64Bと筒状部122の下端部とによって膨出部142の一部(開口部142B側の切欠き部分)が挟み込まれるように係合した状態で固定される。このように連結部材61Eがねじ挿入部142Cに挿入され且つねじ挿入部142Cと係合した状態で第2ねじ部132Aと嵌まり合っているときには、膨出部142において連結部材61Eを下方へ下げる弾性力が生じるようになっている。具体的には、このような係合状態で連結部材61Eと第2ねじ部132Aとが嵌り合っているときに膨出部142の下端部付近(ねじ挿入部142C付近)が上方側(天板本体部20側)に撓むように弾性変形し、膨出部142は、このように弾性変形した状態から自然状態に戻ろうとする力(ねじ挿入部142C付近が下方に移動しようとする力)によって連結部材64を下方へ下げようとする力が加わる。
図11のように、天板本体部20の裏面20Aに対しては、複数の補強部材を備えてなる補強フレーム80が固定されている。補強フレーム80は、左右方向に延びる長手状の補強部材(第1補強部材81、第2補強部材82、第3補強部材83)と、前後方向に延びる長手状の補強部材(第4補強部材84、第5補強部材85、第6補強部材86,87)とを備え、これらが接着剤などの接着媒体(固定手段)によって天板本体部20の裏面20Aに固定されつつ互いに連結されている。補強部材81,82,83,84,85,86,87は、例えば板状の金属材料などからなる。
図11のように、第1補強部材81は、左右方向に長い長手状且つ板状の部材であり、開口部21Aよりも前側且つ板状部材61Bの前側において横方向に沿って延びるとともに天板本体部20の前端部寄りに固定され、第1直線状部33付近において第1直線状部33に沿って配置される。第1補強部材81は、一部が板状部材61Bと上下に重なっている。第1補強部材81の両端部側は、第4補強部材84及び第5補強部材85とそれぞれ連結されている。
第2補強部材82は、左右方向に長い長手状且つ板状の部材として構成され、天板本体部20の前後方向中央部付近(具体的には、開口部21A,21Bよりも後ろ側且つ開口部21Cよりも前側)に配置される。この第2補強部材82は、板状部材61Bの後ろ側且つ板状部材63Bの前側において横方向に沿って延びるように配置され、一部が板状部材61Bと上下に重なり、一部が板状部材63Bと上下に重なっている。第2補強部材82の両端部側は、第4補強部材84及び第5補強部材85とそれぞれ連結されている。
第3補強部材83は、左右方向に長い長手状且つ板状の部材として構成され、開口部21Cよりも後ろ側において横方向に沿って延びるとともに天板本体部20の後端部付近に配置される。この第3補強部材83は、板状部材63Bの後ろ側に配置され、一部が板状部材63Bと上下に重なっている。第3補強部材83の両端部側は、第4補強部材84及び第5補強部材85とそれぞれ連結されている。
第4補強部材84は、前後に長い長手状且つ板状の構成をなし、天板本体部20の裏面20Aにおいて左右方向一方側の端部寄りに固定され、第2直線状部35付近において第2直線状部35に沿って配置される。第4補強部材84は、開口部21A及び開口部21Cよりも左右方向一方側の端部寄りに配置され、具体的には、左右方向において板状部材61Bよりも第2直線状部35側において板状部材61Bと第2直線状部35との間に配置され、左右方向において板状部材63Bよりも第2直線状部35側において板状部材63Bと第2直線状部35との間に配置されている。図20(A)のように、第4補強部材84は、左右方向一端側において、ねじ等の連結部材171によって第2補強部材82に連結されている。また、図22(A)のように、第4補強部材84は、左右方向一端側において、ねじ等の連結部材172によって第1補強部材81に連結されている。更に、第4補強部材84は、左右方向一端側において、ねじ等の連結部材175によって第3補強部材83に連結されている(図28参照)。
第5補強部材85は、前後に長い長手状且つ板状の構成をなし、天板本体部20の裏面20Aにおいて左右方向他方側の端部寄りに固定され、第2直線状部36付近において第2直線状部36に沿って配置される。第5補強部材85は、開口部21B及び開口部21Cよりも左右方向他方側の端部寄りに配置され、具体的には、左右方向において板状部材62Bよりも第2直線状部36側において板状部材62Bと第2直線状部36との間に配置され、左右方向において板状部材63Bよりも第2直線状部36側において板状部材63Bと第2直線状部36との間に配置されている。図20(B)のように、第5補強部材85は、左右方向他端側においてねじ等の連結部材173によって第2補強部材82に連結されている。また、図22(B)のように、第5補強部材85は、左右方向他端側においてねじ等の連結部材174によって第1補強部材81に連結されている。更に、第5補強部材85は、左右方向一端側において、ねじ等の連結部材176によって第3補強部材83に連結されている(図28参照)。
第6補強部材86,87は、前後に長い長手状且つ板状の部材であり、天板本体部20の裏面20A側において第1補強部材81及び第2補強部材82に連結された状態で開口部21A(第1前側開口部)と開口部21B(第2前側開口部)との間に配置される部材である。このうち、第6補強部材86は、第1梁部材の一例に相当し、板状部材61B(第1前側板状部材)と板状部材62B(第2前側板状部材)との間の領域において板状部材61B寄りに配置され、第1補強部材81及び第2補強部材82に連結された構成でこれらの間に架け渡されている。第6補強部材87は、第2梁部材の一例に相当し、板状部材61B(第1前側板状部材)と板状部材62B(第2前側板状部材)との間の領域において板状部材62Bに配置され、第1補強部材81及び第2補強部材82に連結された構成でこれらの間に架け渡されている。図19、図21のように、第6補強部材86,87は、ねじ等の連結部材181、182、183、184によって、第1補強部材81及び第2補強部材82に連結されている。
具体的には、図4のように第1補強部材81が板状部材61Bの前側に配置され、この第1補強部材81の後端側の部位81Bが板状部材61Bの前端部側の第1部位151Aによって天板本体部20側(即ち上側)に向けて押圧される。つまり、第1補強部材81の後端側の部位81Bと板状部材61Bの前端部側の第1部位151Aとが上下に重なっており、下側に配置された第1部位151Aによって第1補強部材81の後端側の部位81Bが上向きに押される。そして、第2補強部材82が板状部材61Bの後ろ側に配置され、この第2補強部材82の前端側の部位82Aが板状部材61Bの後端部側の第2部位152Aによって天板本体部20側(即ち上側)に向けて押圧される。つまり、第2補強部材82の前端側の部位82Aと板状部材61Bの後端部側の第2部位152Aとが上下に重なっており、下側に配置された第2部位152Aによって第2補強部材82の前端側の部位82Aが上向きに押される。
同様に、第1補強部材81が板状部材62Bの前側に配置され、この第1補強部材81の後端側の部位81Bが板状部材62Bの前端部側の第1部位151Bによって天板本体部20側(即ち上側)に向けて押圧される。つまり、第1補強部材81の後端側の部位81Bと板状部材62Bの前端部側の第1部位151Bとが上下に重なっており、下側に配置された第1部位151Bによって第1補強部材81の後端側の部位81Bが上向きに押される。そして、第2補強部材82が板状部材62Bの後ろ側に配置され、この第2補強部材82の前端側の部位82Aが板状部材62Bの後端部側の第2部位152Bによって天板本体部20側(即ち上側)に向けて押圧される。つまり、第2補強部材82の前端側の部位82Aと板状部材62Bの後端部側の第2部位152Bとが上下に重なっており、下側に配置された第2部位152Bによって第2補強部材82の前端側の部位82Bが上向きに押される。
更に、第2補強部材82が板状部材63Bの前側に配置され、この第2補強部材82の後端側の部位82Bが板状部材63Bの前端部側の第3部位163によって天板本体部20側(即ち上側)に向けて押圧される。つまり、第2補強部材82の後端側の部位82Bと板状部材63Bの前端部側の第3部位163とが上下に重なっており、下側に配置された第3部位163によって第2補強部材82の後端側の部位82Bが上向きに押される。そして、第3補強部材83が板状部材63Bの後ろ側に配置され、この第3補強部材83の前端側の部位83Aが板状部材63Bの後端部側の第4部位164によって天板本体部20側(即ち上側)に向けて押圧される。つまり、第3補強部材83の前端側の部位83Aと板状部材63Bの後端部側の第4部位164とが上下に重なっており、下側に配置された第4部位164によって第3補強部材83の前端側の部位83Aが上向きに押される。
本構成では、図13のように、天板本体部20の領域と天板本体部20の後方側の領域とを外側から囲む構成で枠体30が設けられ、枠体30において第1枠部31及び第2枠部32が設けられている。そして、第1枠部31は、天板本体部20の前縁部(前端側周縁部29A:図8)及び両側縁部(左右端側周縁部29C,29D:図8)に固定され、第2枠部32は、第1枠部31の後方側に続く構成をなし且つ天板本体部20の後方側の領域の周囲に配置されている。一方で、天板本体部20と枠体30とが組み付けられてなる組付体100に固定される構成で後板部40が設けられ、後板部40において排気口49が形成されている。このような構成において、枠体30の内周部に、枠体側溝部110が形成されている。
枠体側溝部110は、第1溝部111(図15参照)、第2溝部112(図18(A)、図20(A)、図22(A)参照)、第3溝部113(図18(B)、図20(B)、図22(B)参照)を有している。
図15のように、第1溝部111は、第1補強部材81の前縁部が差し込まれる溝部となっている。第1溝部111は、第1直線状部33の内壁部(天板本体部20と対向する側の壁部)において外側(前後方向において前側であり、天板本体部20から離れる側)に向かって凹むように形成され且つ第1直線状部33に沿って左右方向に延びるよう形成された溝部である。第1補強部材81は、第1溝部111内に差し込まれ且つ第1溝部111の内壁の下端部に当接するように配置される。一方、天板本体部20の前端縁は第1溝部111内に差し込まれ且つ第1溝部111の内壁の上端部に当接するように配置される。第1溝部111内及びその付近において、第1溝部111の内壁と天板本体部20と第1補強部材81とによって囲まれた空間には、これらに接触するように接着剤等の接着媒体が設けられている。
図18(A)、図20(A)、図22(A)のように、第2溝部112は、第4補強部材84の外縁部が差し込まれる溝部となっている。第2溝部112は、第2直線状部35の内壁部(天板本体部20と対向する側の壁部)において外側(左右方向一方側であり、天板本体部20から離れる側)に向かって凹むように形成され且つ第2直線状部35に沿って前後方向に延びるよう形成された溝部である。第4補強部材84は、第2溝部112内に差し込まれ且つ第2溝部112の内壁の下端部に当接するように配置される。一方、天板本体部20における左右方向一方側の端部(左右端側周縁部29C)は第2溝部112内に差し込まれ且つ第2溝部112の内壁の上端部に当接するように配置される。第2溝部112内及びその付近において、第2溝部112の内壁と天板本体部20と第4補強部材84とによって囲まれた空間には、これらに接触するように接着剤等の接着媒体が設けられている。
図18(B)、図20(B)、図22(B)のように、第3溝部113は、第5補強部材85の外縁部が差し込まれる溝部となっている。第3溝部113は、第2直線状部36の内壁部(天板本体部20と対向する側の壁部)において外側(左右方向他方側であり、天板本体部20から離れる側)に向かって凹むように形成され且つ第2直線状部36に沿って前後方向に延びるよう形成された溝部である。第5補強部材85は、第3溝部113内に差し込まれ且つ第3溝部113の内壁の下端部に当接するように配置される。一方、天板本体部20における左右方向他方側の端部(左右端側周縁部29D)は第3溝部113内に差し込まれ且つ第3溝部113の内壁の上端部に当接するように配置される。第3溝部113内及びその付近において、第3溝部113の内壁と天板本体部20と第5補強部材85とによって囲まれた空間には、これらに接触するように接着剤等の接着媒体が設けられている。
更に、図16のように、後板部40の下方側且つ後方側の端部には、後板部側溝部44が形成されている。後板部側溝部44は、後方側に向かって凹む構成をなし且つ左右方向に延びる溝部として構成されており、第3補強部材83の後縁部が差し込まれる溝部となっている。図16の構成では、後板部40における上述の第1被覆部41が天板本体部20の後端側の上面20Bに当接し、後板部側溝部44における下端部付近が第3補強部材83の後端部に当接するようになっている。そして、図16のように取り付けられた状態では、後板部側溝部44における下端部付近によって第3補強部材83の後端部が上方側へと押圧されるようになっている。なお、第3補強部材83と後板部側溝部44の内壁と天板本体部20とによって囲まれた空間には、これらに接触するように接着剤等の接着媒体が設けられている。
1-4.ガスコンロの製造方法
次に、ガスコンロ1の製造方法を説明する。
ガスコンロ1を製造する場合、まず、第1工程を行う。この第1工程は、図23~図28で示す工程であり、図28のように、複数の開口部が形成された天板本体部20の裏面20Aの前端側において当該裏面20Aとの間に接着剤を介在させた状態で長手状の第1補強部材81を横方向に沿って配置し、裏面20Aにおける開口部21A,21B(前側開口部)よりも後方側且つ開口部21C(後側開口部)よりも前方側の中間領域に対向させるように第2補強部材82を横方向に沿って取り付け、裏面20Aの後端側において当該裏面20Aとの間に接着剤を介在させた状態で長手状の第3補強部材83を横方向に沿って配置する工程である。
第1工程は、主に、第1配置工程と第2配置工程とを含む。第1配置工程は、裏面20Aとの間に接着剤を介在させた状態で第1補強部材81を横方向に沿って配置し、裏面20Aとの間に接着剤を介在させた状態で第3補強部材83を横方向に沿って配置し、裏面20Aとの間に接着剤を介在させた状態で第4補強部材84を前後方向に沿って配置し、裏面20Aとの間に接着剤を介在させた状態で第5補強部材85を前後方向に沿って配置する工程である。第2配置工程は、第1配置工程の後、第2補強部材82を中間領域に対向させつつ第2補強部材82の両端部を第4補強部材84及び第5補強部材85にそれぞれ連結する工程である。
具体的には、図23のように、上述した後板部40を裏返した状態で用意し、図24のように、この後板部40の内壁側に第2枠部32を配置するように後板部40に対して枠体30を位置決めする。そして、枠体30の枠体側溝部110内(具体的には、第1溝部111、第2溝部112、第3溝部113のそれぞれの溝内)に遅乾性接着剤を塗布し、その塗布状態で、図25のように第1溝部111、第2溝部112、第3溝部113の各溝内に天板本体部20の前縁部(前端側周縁部29A:図8)及び両側縁部(左右端側周縁部29C,29D:図8)をそれぞれ差し込むように天板本体部20を配置する。図25のように天板本体部20を配置する前には、リング部61A,62A,63Aを所定位置に配置し、天板本体部20を配置したときにリング部61A,62A,63Aの一部(筒状部の一部)が天板本体部20の開口部21A,21B,21にそれぞれ挿入されるように配置する。
図25のように配置した後、図26のように、第2溝部112、第3溝部113の各溝内に第4補強部材84及び第5補強部材85の側部をそれぞれ差し込むように、且つ第4補強部材84及び第5補強部材85のそれぞれと天板本体部20の裏面20Aとの間に遅乾性接着剤を介在させた状態で第4補強部材84及び第5補強部材85をそれぞれ配置する。更に、図27のように、第1補強部材81と天板本体部20の裏面との間に遅乾性接着剤を介在させた状態で天板本体部20の前縁部(前端側周縁部29A:図8)に沿うように第1補強部材81を配置し、第3補強部材83と天板本体部20の裏面との間に遅乾性接着剤を介在させた状態で天板本体部20の後縁部(後端側周縁部29B:図8)に沿うように第3補強部材83を配置する。そして、第4補強部材84と第5補強部材85との間に架け渡すように第2補強部材82の端部を第4補強部材84及び第5補強部材85に対してねじ等の締結部材によって連結する。図27は、このように第1補強部材81、第2補強部材82、第3補強部材83が連結された状態を示すものである。更に、図28のように第1補強部材81と第2補強部材82との間に架け渡すように第6補強部材86,87の前後の端部を第1補強部材81及び第2補強部材82に対してねじ等の締結部材によって連結する。
このように第1工程を行った後、第2工程を行う。第2工程では、図28のように補強部材が配置された状態で、前側リング部61A,62Aと前側板状部材61B,62Bとをそれぞれ連結する工程である。具体的には、図29のように、開口部21A,21B(前側開口部)に沿って前側リング部61A,62Aが配置され、前側板状部材61B,62Bの前端部側の第1部位151A,151Bが第1補強部材81の下方(天板本体部20とは反対側)に配置されつつ第1補強部材81と上下に重なり、前側板状部材61B,62Bの後端部側の第2部位152A,152Bが第2補強部材82の下方(天板本体部20とは反対側)に配置されつつ第2補強部材82と上下に重なった状態で前側リング部61A,62Aのそれぞれを前側板状部材61B,62Bのそれぞれと連結する。
更に、第1工程の後、第3工程も行う。第3工程は、図28のように補強部材が配置された状態で、後側リング部63Aと後側板状部材63Bとをそれぞれ連結する工程である。具体的には、図29のように、開口部21C(後側開口部)に沿って後側リング部63Aが配置され、後側板状部材63Bの前端部側の第3部位163が第2補強部材82の下方(天板本体部20とは反対側)に配置されつつ第2補強部材82と上下に重なり、後側板状部材63Bの後端部側の第4部位164が第3補強部材83の下方(天板本体部20とは反対側)に配置されつつ第3補強部材83と上下に重なった状態で後側リング部63Aと後側板状部材63Bとを連結する。
このような第2工程及び第3工程を行った後、第4工程を行う。第4工程は、第2工程及び第3工程の後、接着剤を乾燥させる工程である。乾燥工程では、自然乾燥を行うようにしてもよく、加熱室内において加熱して乾燥を行うようにしてもよく、その他の公知方法で乾燥を行うようにしてもよい。
1-5.効果
上記のガスコンロ1は、裏面全体に大きな一枚板の補強部材を配置する構成に代えて、第1~第5補強部材によって効果的に補強することができ、補強部材の軽量化を図ることができる。特に、横方向各位置での変形を抑える対策としては、第1補強部材81を前側開口部21A,21Bよりも前方側において横方向に沿って配置し、第2補強部材82を前側開口部21A,21Bよりも後方側且つ後側開口部21Cよりも前方側において横方向に沿って配置し、第3補強部材83を前記後側開口部21Cよりも後方側において横方向に沿って配置して対策している。このような構成であるため、前側開口部21A,21B及び後側開口部21Vの前後のスペースを有効に利用し、強度を確保しやすい構成で効率よく補強部材を配置することができる。更に、前後方向各位置での変形を抑える対策としては、前後方向に沿って延びる第4補強部材84及び第5補強部材85を左右両側に配置し且つそれぞれを第2補強部材82に連結する形で対策している。このような構成であるため、左右両側のスペースを有効に利用しつつ、より一層強度を確保しやすい構成で効率よく補強部材を配置することができる。しかも、軽量化を図りつつ、荷重が加わりやすい天板本体部20の左右両縁部付近及び前後両縁部付近、及びガスバーナの熱の影響を受けやすい中間領域(前後方向において前側開口部21A,21Bと後側開口部21Cとの間の領域)付近に対し重点的に補強することができるため、軽量化と強度確保の両立を図ることができる。
また、前側開口部は、天板本体部20の左右方向一方寄りに形成される第1前側開口部21Aと、天板本体部20の左右方向他方寄りに形成される第2前側開口部21Bと、を有し、前側ガスバーナは、第1前側開口部21Aに挿し通される第1前側ガスバーナと、第2前側開口部21Bに挿し通される第2前側ガスバーナと、を有し、第1補強部材81及び第2補強部材82に連結された状態で第1前側開口部21Aと第2前側開口部21Bとの間に配置される第6補強部材86,87を備えている。このような構成とすれば、第1前側開口部21Aと第2前側開口部21Bの間の領域に補強部材を効率的に配置して強度を一層高めることができる。特に、第1前側開口部21Aと第2前側開口部21Bの間の領域は熱による影響が極めて大きいため、このような領域に、強度を確保しやすい形で第6補強部材を配置すれば、より効果的である。
更に、ガスコンロ1は、前側開口部に沿って配置される環状形態をなすとともに少なくとも一部が前側開口部の周囲において天板本体部20の上面を覆う構成をなし且つ前側ガスバーナが挿し通される前側リング部と、天板本体部20の裏面側に配置されるとともに前側リング部に固定され且つ前側ガスバーナが挿し通される前側板状部材と、前側リング部と前側板状部材とを連結する前側連結部材と、を有する前側内枠部(中央側内枠部61,62)を備えている。そして、第1補強部材81は、前側板状部材の前端側の第1部位によって天板本体部20に向けて押圧され、第2補強部材82は、前側板状部材の後端側の第2部位によって天板本体20部に向けて押圧される構成となっている。このようにすれば、安定的に固定された前側内枠部の一部を利用して、第1補強部材81及び第2補強部材82のそれぞれの一部を天板本体部20側に向けて押圧するように保持することができるため、ガスコンロの製造時又は製造後において補強部材を効率的に保持し得る構成をより簡易に実現することができる。しかも、他用途に利用される前側内枠部(中央側内枠部61,62)を梁部材として兼用することができるため、軽量化を図りつつ一層の強度向上を達成し得る。
更に、ガスコンロ1は、第1前側開口部21Aに沿って配置される環状形態をなすとともに少なくとも一部が第1前側開口部21Aの周囲において天板本体部20の上面を覆う構成をなし且つ第1前側ガスバーナが挿し通される第1前側リング部と、天板本体部20の裏面側に配置されるとともに第1前側リング部に固定され且つ第1前側ガスバーナが挿し通される第1前側板状部材と、第1前側リング部と第1前側板状部材とを連結する第1前側連結部材と、を有する第1前側内枠部(中央側内枠部61)を備えている。そして、第2前側開口部21Bに沿って配置される環状形態をなすとともに少なくとも一部が第2前側開口部21Bの周囲において天板本体部20の上面を覆う構成をなし且つ第2前側ガスバーナが挿し通される第2前側リング部と、天板本体部20の裏面側に配置されるとともに第2前側リング部に固定され且つ第2前側ガスバーナが挿し通される第2前側板状部材と、第2前側リング部と第2前側板状部材とを連結する第2前側連結部材と、を有する第2前側内枠部(中央側内枠部62)を備えている。そして、第6補強部材86,87は、第1前側板状部材と第2前側板状部材との間の領域において第1前側板状部材寄りに配置される第1梁部材と、第1前側板状部材と第2前側板状部材との間の領域において第2前側板状部材寄りに配置される第2梁部材と、を有している。このようにすれば、変形が特に懸念される第1前側内枠部と第2前側内枠部の間の領域において、軽量化を図りつつ前後方向の強度を一層高め得る構成を効率的に組み込むことができる。
ガスコンロ1は、後側開口部21Cに沿って配置される環状形態をなすとともに少なくとも一部が後側開口部21Cの周囲において天板本体部20の上面を覆う構成をなし且つ後側ガスバーナが挿し通される後側リング部と、天板本体部の裏面側に配置されるとともに後側リング部に固定され且つ後側ガスバーナが挿し通される後側板状部材と、後側リング部と後側板状部材とを連結する後側連結部材と、を有する後側内枠部(中央側内枠部63)を備えている。そして、第2補強部材82は、後側板状部材の前端側の第3部位によって天板本体部20側に向けて押圧され、第3補強部材83は、後側板状部材の後端側の第4部位によって天板本体部20側に向けて押圧される構成となっている。このようにすれば、安定的に固定された後側内枠部(中央側内枠部63)の一部を利用して、第2補強部材82及び第3補強部材83のそれぞれの一部を天板本体部20側に向けて押圧するように保持することができるため、ガスコンロの製造時又は製造後において補強部材を効率的に保持し得る構成をより簡易に実現することができる。しかも、他用途に利用される後側内枠部(中央側内枠部63)を梁部材として兼用することができるため、軽量化を図りつつ一層の強度向上を達成し得る。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、上述した実施例や後述する実施例の様々な特徴は、発明の趣旨を逸脱せず且つ矛盾しない組み合わせであればどのように組み合わせてもよい。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
上述した実施例では、ガスコンロの例としてビルトインコンロを例示したが、テーブルコンロなどであってもよい。
上述した実施例では、天板部から3つのガスバーナが突出するガスコンロを例示したが、天板部から突出するガスバーナの数は、2以下であってもよく、4以上であってもよい。
1…ガスコンロ
2…筐体部
4…天板部
8A…ガスバーナ(前側ガスバーナ、第1前側ガスバーナ)
8B…ガスバーナ(前側ガスバーナ、第2前側ガスバーナ)
8C…ガスバーナ(後側ガスバーナ)
9A,9B,9C…五徳
20…天板本体部
21A…開口部(前側開口部、第1前側開口部)
21B…開口部(前側開口部、第2前側開口部)
21C…開口部(後側開口部)
30…枠体
31…第1枠部
32…第2枠部
40後板部
44…後板部側溝部
49…排気口
61…中央側内枠部(前側内枠部、第1前側内枠部)
61A…前側リング部(第1前側リング部)
61B…前側板状部材(第1前側板状部材)
61E…前側連結部材(第1前側連結部材)
62…中央側内枠部(前側内枠部、第2前側内枠部)
62A…前側リング部(第2前側リング部)
62B…前側板状部材(第2前側板状部材)
62E…前側連結部材(第2前側連結部材)
63…中央側内枠部(後側内枠部)
63A…後側リング部
63B…後側板状部材
63E…後側連結部材
81…第1補強部材
82…第2補強部材
83…第3補強部材
84…第4補強部材
85…第5補強部材
86…第6補強部材(第1梁部材)
87…第6補強部材(第2梁部材)
100…組付体
110…枠体側溝部
111…第1溝部
112…第2溝部
113…第3溝部
151A,151B…第1部位
152A,152B…第2部位
163…第3部位
164…第4部位

Claims (6)

  1. 所定位置に配置される前側ガスバーナと、
    前記前側ガスバーナよりも後方側に配置される後側ガスバーナと、
    上端側が開放した構成をなし、前記前側ガスバーナ及び前記後側ガスバーナを収容する筐体部と、
    前記筐体部の上端側に取り付けられる天板部と、
    を備え、
    前記天板部は、
    板状に構成されるとともに複数の開口部が形成され、複数の前記開口部のうち、少なくともいずれかは前記前側ガスバーナが挿し通される前側開口部として構成され、少なくともいずれかは前記後側ガスバーナが挿し通される後側開口部として構成されてなる天板本体部と、
    横方向に沿って延びるとともに前記前側開口部よりも前方側において前記天板本体部の裏面に固定される第1補強部材と、
    横方向に沿って延びるとともに前記前側開口部よりも後方側且つ前記後側開口部よりも前方側において前記天板本体部の裏面に固定される第2補強部材と、
    横方向に沿って延びるとともに前記後側開口部よりも後方側において前記天板本体部の裏面に固定される第3補強部材と、
    前後方向に沿って延びるとともに前記天板本体部の左右方向一端側において前記天板本体部の裏面に固定される第4補強部材と、
    前後方向に沿って延びるとともに前記天板本体部の左右方向他端側において前記天板本体部の裏面に固定される第5補強部材と、
    を備え、
    前記第1補強部材、前記第2補強部材、前記第3補強部材、前記第4補強部材、及び前記第5補強部材は、互いに別部材であり、
    前記天板本体部は、板状部材であり、
    前記第4補強部材は、左右方向一端側において前記第2補強部材に連結され、
    前記第5補強部材は、左右方向他端側において前記第2補強部材に連結され、
    前記天板本体部及び前記第1補強部材が囲む空間に、前記天板本体部及び前記第1補強部材に接触するように接着媒体が設けられ、
    前記天板本体部及び前記第3補強部材が囲む空間に、前記天板本体部及び前記第3補強部材に接触するように接着媒体が設けられ、
    前記天板本体部及び前記第4補強部材が囲む空間に、前記天板本体部及び前記第4補強部材に接触するように接着媒体が設けられ、
    前記天板本体部及び前記第5補強部材が囲む空間に、前記天板本体部及び前記第5補強部材に接触するように接着媒体が設けられる
    ガスコンロ。
  2. 前記前側開口部は、前記天板本体部の左右方向一方寄りに形成される第1前側開口部と、前記天板本体部の左右方向他方寄りに形成される第2前側開口部と、を有し、
    前記前側ガスバーナは、前記第1前側開口部に挿し通される第1前側ガスバーナと、前記第2前側開口部に挿し通される第2前側ガスバーナと、を有し、
    前記第1補強部材及び前記第2補強部材に連結された状態で前記第1前側開口部と前記第2前側開口部との間に配置される第6補強部材を備える
    請求項1に記載のガスコンロ。
  3. 前記前側開口部に沿って配置される環状形態をなすとともに少なくとも一部が前記前側開口部の周囲において前記天板本体部の上面を覆う構成をなし且つ前記前側ガスバーナが挿し通される前側リング部と、前記天板本体部の裏面側に配置されるとともに前記前側リング部に固定され且つ前側ガスバーナが挿し通される前側板状部材と、前記前側リング部と前記前側板状部材とを連結する前側連結部材と、を有する前側内枠部を備え、
    前記第1補強部材は、前記前側板状部材の前端側の第1部位によって前記天板本体部に向けて押圧され、
    前記第2補強部材は、前記前側板状部材の後端側の第2部位によって前記天板本体部に向けて押圧されている
    請求項1又は請求項2に記載のガスコンロ。
  4. 前記第1前側開口部に沿って配置される環状形態をなすとともに少なくとも一部が前記第1前側開口部の周囲において前記天板本体部の上面を覆う構成をなし且つ前記第1前側ガスバーナが挿し通される第1前側リング部と、前記天板本体部の裏面側に配置されるとともに前記第1前側リング部に固定され且つ前記第1前側ガスバーナが挿し通される第1前側板状部材と、前記第1前側リング部と前記第1前側板状部材とを連結する第1前側連結部材と、を有する第1前側内枠部を備え、
    前記第2前側開口部に沿って配置される環状形態をなすとともに少なくとも一部が前記第2前側開口部の周囲において前記天板本体部の上面を覆う構成をなし且つ前記第2前側ガスバーナが挿し通される第2前側リング部と、前記天板本体部の裏面側に配置されるとともに前記第2前側リング部に固定され且つ前記第2前側ガスバーナが挿し通される第2前側板状部材と、前記第2前側リング部と前記第2前側板状部材とを連結する第2前側連結部材と、を有する第2前側内枠部を備え、
    前記第6補強部材は、前記第1前側板状部材と前記第2前側板状部材との間の領域において前記第1前側板状部材寄りに配置される第1梁部材と、前記第1前側板状部材と前記第2前側板状部材との間の領域において前記第2前側板状部材寄りに配置される第2梁部材と、を有する
    請求項2に記載のガスコンロ。
  5. 前記後側開口部に沿って配置される環状形態をなすとともに少なくとも一部が前記後側開口部の周囲において前記天板本体部の上面を覆う構成をなし且つ前記後側ガスバーナが挿し通される後側リング部と、前記天板本体部の裏面側に配置されるとともに前記後側リング部に固定され且つ後側ガスバーナが挿し通される後側板状部材と、前記後側リング部と前記後側板状部材とを連結する後側連結部材と、を有する後側内枠部を備え、
    前記第2補強部材は、前記後側板状部材の前端側の第3部位によって前記天板本体部側に向けて押圧され、
    前記第3補強部材は、前記後側板状部材の後端側の第4部位によって前記天板本体部側に向けて押圧されている
    請求項1から請求項4に記載のガスコンロ。
  6. 前記天板本体部の周縁部に沿うように前記天板本体部に固定される枠体を備え、
    前記枠体の内周部には、枠体側溝部が形成され、
    前記枠体側溝部は、第1溝部と第2溝部と第3溝部とを有し、
    前記天板本体部の前端縁及び前記第1補強部材は、前記第1溝部内に差し込まれ、前記第1溝部の内壁と前記天板本体部と前記第1補強部材とによって囲まれた空間には、前記第1溝部の内壁と前記天板本体部と前記第1補強部材とに接触するように接着媒体が設けられ、
    前記天板本体部における左右方向一方側の端部及び前記4補強部材は、前記第2溝部内に差し込まれ、前記第2溝部の内壁と前記天板本体部と前記第4補強部材とによって囲まれた空間には、前記第2溝部の内壁と前記天板本体部と前記第4補強部材とに接触するように接着媒体が設けられ、
    前記天板本体部における左右方向他方側の端部及び前記5補強部材は、前記第3溝部内に差し込まれ、前記第3溝部の内壁と前記天板本体部と前記第5補強部材とによって囲まれた空間には、前記第3溝部の内壁と前記天板本体部と前記第5補強部材とに接触するように接着媒体が設けられている
    請求項1から請求項5に記載のガスコンロ。
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