JP6897960B2 - ガスコンロ及びガスコンロの製造方法 - Google Patents

ガスコンロ及びガスコンロの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ガスコンロ及びガスコンロの製造方法に関するものである。
従来から、魚などの被調理物に対して加熱調理を行うためのグリル庫が器内に設けられた加熱調理器が知られている。例えば、特許文献1で開示される加熱調理器は、天板(天板本体部)の後端側の表面に設けられて排気口が形成される内枠体と、この排気口を覆うように排気口と対向する範囲に多数の通風可能な小開口を有する排気口カバーと、を備えており、グリル庫からの排気を排気経路及び排気口を介して排出する構成となっている。
特開2009−36383号公報
特許文献1で開示されるガスコンロでは、内枠体の左右方向の幅と天板(天板本体部)の左右方向の幅とが同程度となっており、天板(天板本体部)の後端側の領域において天板(天板本体部)の左右方向全体に及ぶように内枠体が組み付けられている。しかし、このように天板本体部において左右方向の広い領域を占めるように内枠体が組み付けられてしまうと、使用者がガスコンロを見たときに内枠体が目に入りやすくなり、内枠体の存在感が大きくなりすぎてしまう。
一方、内枠体の存在感を抑える構成として、内枠体の左右方向の幅を小さくし、天板本体部の左右方向中央側において左右方向一部領域のみに内枠体を配置するような構成が考えられる。この場合、天板本体部の左右方向両端部から離れた位置に貫通孔又は切り欠き部からなる開口領域を形成し、この開口領域に嵌め込むように内枠体を接着剤などによって接着することになる。しかし、内枠体を天板本体部に接着する際には、ある程度の時間をかけて接着剤を乾燥させなければならず、この乾燥過程では内枠体が天板本体部に強く圧着されていない状態、即ち、内枠体の「浮き」が生じやすくなる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、排気口が形成される内枠体を天板本体部に固定するに際し、内枠体が浮き上がってしまうことを確実に抑えることを目的とするものである。
本発明の第1の例であるガスコンロは、
上端側が開放した形態をなし、少なくともグリル庫を収容する筐体部と、
前記筐体部の上端側に組み付けられて前記筐体部を閉塞する天板部と、
を有するガスコンロであって、
前記天板部は、
板状に構成されるとともに後端側に開口部又は切り欠き部からなる内縁部が形成された天板本体部と、
前記内縁部に沿うように前記天板本体部に固定されるとともに、前記グリル庫からの排気を排出する排気口が自身の内縁側に形成された内枠体と、
前記天板本体部の裏面側に固定される補強板と、
前記天板本体部の裏面側に固定される浮き防止板と、
を具備し、
前記内枠体は、
前記内縁部の表側を覆う構成で前記内縁部に沿って配置される被覆部と、
前記浮き防止板と係合する被係合部と
を備え、
少なくとも前記被覆部と前記内縁部の表側の面との間に貯留される接着媒体によって前記内縁部に接着され、
前記内枠体の外縁側には、前記天板本体部の表側の面と当接する当接部が前記被覆部の一部として前記内枠体の外縁に沿って設けられ、
前記浮き防止板は、前記内枠体と係合する係合部を有し、前記係合部が前記被係合部に対して下方側への押圧力を加えた状態で前記天板本体部の裏面側に固定されている。
本発明の第2の例であるガスコンロの製造方法は、
上端側が開放した形態をなし、少なくともグリル庫を収容する筐体部と、前記筐体部の上端側に組み付けられて前記筐体部を閉塞する天板部と、を有し、
前記天板部が、板状に構成されるとともに後端側に開口部又は切り欠き部からなる内縁部が形成された天板本体部と、前記内縁部に沿うように前記天板本体部に固定されるとともに、前記グリル庫からの排気を排出する排気口が自身の内縁側に形成された内枠体と、前記天板本体部の裏面側に固定される補強板と、前記天板本体部の裏面側に固定される浮き防止板と、を具備し、
前記内枠体が、前記内縁部の表側を覆う構成を前記内縁部に沿って配置される被覆部と、前記浮き防止板と係合する被係合部と、を備える
ガスコンロの製造方法であって、
前記被覆部と前記内縁部の表側の面との間に接着媒体を介在させた状態で前記内枠体を前記内縁部に沿って配置する配置工程と、
前記補強板を前記天板本体部の裏面側に固定する第1固定工程と、
前記浮き防止板の係合部が前記内枠体の前記被係合部と係合する状態、且つ前記係合部において前記被係合部に対し下方側への押圧力が生じる状態で、前記浮き防止板を前記天板本体部の裏面側に固定する第2固定工程と、
を含む。
本発明の第1の例である上記ガスコンロは、排気口が形成された内枠体が、天板本体部の内縁部に沿うように接着されるようになっており、内枠体に設けられた被覆部と天板本体部における内縁部の表側の面との間に接着媒体が貯留されるようになっている。内枠体の外縁側には、天板本体部の表側の面と当接する当接部が被覆部の一部として内枠体の外縁に沿って設けられている。そして、浮き防止板は、内枠体と係合する係合部を有し、係合部が内枠体に設けられた被係合部に対して下方側への押圧力を加えた状態で天板本体部の裏面側に固定されている。このように構成されるため、内枠体には下方側への力が継続的に付加されることになり、内枠体が天板本体部から浮き上がることを確実に抑えることができる。しかも、浮き防止板によって内枠体に対し下方側への力を付加することができるため、接着媒体の乾燥が不十分な時期であっても内枠体の浮き上がりを確実に抑えることができる。また、天板本体部の裏面側に固定される浮き防止板によってこのような作用を生じさせることができるため、見栄えを大きく損ねることもない。
本発明の第2の例であるガスコンロの製造方法によっても、上記ガスコンロと同様の効果を生じさせることができる。
実施例1のガスコンロを概略的に例示する斜視図である。 実施例1のガスコンロにおける天板部の底面図である。 図2のB−B断面概略図である。 図2のA−A断面概略図である。 図2のC−C断面概略図である。 実施例1のガスコンロの製造方法に関し、内枠体、中央側内枠部を配置する工程を説明する説明図である。 天板本体部の形成工程で形成された天板本体部を説明する説明図である。 天板本体部の配置工程を説明する説明図である。 外枠体の配置工程を説明する説明図である。 第1固定工程を説明する説明図である。
本発明の望ましい例を以下に示す。但し、本発明は、以下の例に限定されない。
本発明のガスコンロにおいて、補強板は、下方側に膨出した構成をなす第1膨出部を有していてもよい。浮き防止板は、第1膨出部と上下に重なって配置されるとともに下方側に膨出した構成をなす第2膨出部を有していてもよい。更に、第1膨出部と第2膨出部とを締結する締結部材が設けられていてもよい。そして、締結部材により第2膨出部を第1膨出部に近づける上方側への力が加えられることに応じて、係合部を下方側に付勢する付勢力が生じるように構成されていてもよい。このように構成されていれば、第1膨出部と第2膨出部とを締結部材によってより強固に固定しつつ、その強固な固定構造に基づいて係合部を下方側に付勢する強い付勢力を発生させることができる。
本発明のガスコンロは、第1膨出部と第2膨出部の間に隙間が構成されていてもよい。このようにすれば、第2膨出部を第1膨出部側に近づけることによって付勢力を発生させようとする構造を採用する上で、第2膨出部の移動可能な範囲をより大きく確保することができ、より強い付勢力を発生させやすくなる。
本発明のガスコンロは、少なくとも一部が天板部の上方側に配置されるコンロバーナを有していてもよい。天板本体部には、コンロバーナが挿し通される開口形状のバーナ挿通部が形成されていてもよい。天板部は、天板本体部の表側においてバーナ挿通部に沿って配置される環状の座金部材と、天板本体部の裏面側に配置されるとともに、座金部材に組み付けられる組付部材と、を具備し、座金部材と組付部材とが天板本体部及び補強板を上下に挟む構成で互いに組み付けられていてもよい。浮き防止板における前側の縁部には、後方側に凹む凹部が形成されていてもよい。組付部材は、天板本体部の裏面側において、少なくとも一部が凹部内に配置されるとともに凹部内において浮き防止板に隣接した状態で座金部材に組み付けられていてもよい。このようにすれば、コンロバーナの周囲に配置される座金部材と組付部材を利用し、浮き防止板により近い位置で補強板と天板本体部を強固に密着させることができる。
組付部材においてバーナ挿通部よりも凹部側に、補強板を天板本体部側に向かって押圧する突出部が形成されていてもよい。このように突出部が設けられていれば、浮き防止板により近い位置で、点接触又はそれに近い形で補強板を押圧することができ、補強板と天板本体部を強固に密着させることができる。
<実施例1>
まず、ガスコンロ1の概要を説明する。図1に示すガスコンロ1は、調理鍋等の調理器具を加熱可能なビルトインコンロとして構成され、複数のこんろ部6A,6B,6Cを備え、器内にグリル庫10を内蔵してなる。ガスコンロ1は、装置本体1Aに天板部4(トッププレート)が取り付けられた構成をなす。装置本体1Aは、ガスコンロ1から天板部4を除いた部分であり、ガスコンロ1の外殻をなす筐体部2と、筐体部2内に収容される様々な部品(グリル庫10等)とを有してなる。天板部4は、筐体部2の上端部に固定されており、この天板部4から露出するように、左こんろ部6A、右こんろ部6Bが夫々設けられ、その左右のこんろ部6A,6Bの間で後方寄りに小こんろ部6Cが設けられている。左こんろ部6Aには、コンロバーナ8Aが設けられ、右こんろ6Bには、コンロバーナ8Bが設けられ、小こんろ部6Cには、コンロバーナ8Cが設けられている。コンロバーナ8A,8B、8Cは、公知のガスバーナとして構成され、図示しないガス供給路を介してガスが供給される構成をなし、それぞれの一部が天板部4の上方側に配置されるようになっている。また、天板部4の下方において装置本体1Aの内部中央付近にはグリル庫10が設けられている。
次に、天板部4について説明する。図1、図2のように、天板部4は、上端側が開口してなる筐体部2の上端部に固定されるものであり、ガスコンロ1の上面部を構成するものである。天板部4の取付対象となる筐体部2は、左右の側壁部(図1では、一方の側壁部2Bを図示)と、図示しない後壁部と、前壁部として機能する前面パネル2Aと、図示しない底壁部とを備え、前後左右の壁部によって部品の収容空間が囲まれた構成をなし、部品の収容空間の下方側は底壁部によって閉塞される。このように、筐体部2は、上端部が開放した箱状形態をなし、天板部4は筐体部2の上端側に構成される開口部を閉塞する構成で筐体部2に取り付けられる。なお、本明細書では、天板本体部20の厚さ方向を上下方向とし、天板本体部20を平面視したときの長手方向を左右方向とし、上下方向及び左右方向と直交する方向を前後方向とする。上下方向において、天板本体部20の表側を上方側とし裏側を下方側とする。また、天板本体部20の板面方向(天板本体部20の厚さ方向と直交する平面方向)において天板本体部20の中心側を天板部4の内側とし天板本体部20の周縁部側を天板部4の外側とする。
図1、図2のように、天板部4は、板状の天板本体部20と、天板本体部20の周縁部に沿うように天板本体部20の裏面部22に固定される周縁枠体28と、天板本体部20を裏面部側から補強する補強板50と、天板本体部20の内縁部24に固定される内枠体30と、天板本体部20における中央側の所定位置にそれぞれ固定される中央側内枠部61,62,63とを備えており、図1のように筐体部2の上端側に組み付けられて筐体部2を閉塞する構成をなす。
天板本体部20は、ガラス板からなる板状部材、或いは金属板材の表面にホーロー処理を施してガラスコート層を形成した板状部材などとして構成されている。天板本体部20は、単体としては図7のような形状をなしており、後端側には、貫通した長孔形状の開口部からなる内縁部24が形成されている。図7のように、天板本体部20には、コンロバーナ8A,8B、8Cが挿し通される開口形状のバーナ挿通部21A,21B,21Cが形成されている。
図1、図2のように、天板本体部20には、内枠体30,中央側内枠部61,62,63がそれぞれ固定されている。中央側内枠部61,62,63は、天板本体部20の中央側に形成された各バーナ挿通部21A,21B,21Cの付近にそれぞれ固定されている。中央側内枠部61は、天板本体部20の裏面部22に板状の組付部材61Aが固定され、天板本体部20の表側の面20Aにリング状の座金部材61Bが固定され、これらが固定部材(ねじ等)によって連結される。中央側内枠部62は、天板本体部20の裏面20Bに板状の組付部材62Aが固定され、表側の面20Aにリング状の座金部材62Bが固定され、これらが固定部材(ねじ等)によって連結される。中央側内枠部63は、天板本体部20の裏面20Bに板状の組付部材63Aが固定され、天板本体部20の表側の面20Aにリング状の座金部材63Bが固定され、これらが固定部材(ねじ等)によって連結される。中央側内枠部61,62,63のそれぞれには、上下に貫通した開口部61C,62C,63Cがそれぞれ形成され、これらがバーナ挿通部21A,21B,21Cのそれぞれと連通しており、天板部4の装着時には、開口部61C,62C,63Cに対して下側からコンロバーナ(ガスバーナ)8A,8B、8Cがそれぞれ挿入されようになっている(図1参照)。
周縁枠体28は、例えば金属材料や樹脂材料などからなり、図1〜図3のように、接着剤などの接着媒体によって天板本体部20の裏面20Bに接着される構成をなし、天板本体部20の周縁部近傍を補強する機能を有する。図2、図3のように、周縁枠体28は、矩形状に構成された天板本体部20の周縁部に沿った形状の矩形枠として構成され、周縁枠体28の外縁部は、天板本体部20の板面方向において天板本体部20の周縁部とほぼ同位置、又は天板本体部20の周縁部よりも僅かに外側に張り出している。周縁枠体28の下面には、パッキン94が周縁枠体28に沿うように固定されている。
内枠体30は、例えば金属材料などからなり、図2、図3のように、天板本体部20の内縁部24(開口部)に沿うように天板本体部20に固定され、グリル庫10からの排気を排出する排気口35が自身の内縁側に形成されている。図1のように、内枠体30には、カバー部材96が嵌め込まれ、このカバー部材96には、排気を導出するための多数の貫通孔が形成されている。図3、図4のように、内枠体30は、天板本体部20の内縁部24(開口部)の表側(上側)を覆う構成で内縁部24に沿って配置される被覆部32と、後述する浮き防止板70と係合する被係合部33とを備え、被覆部32と内縁部24の表側の面24Aとの間に貯留される接着剤92(接着媒体)によって内縁部24に接着される。内枠体30の外縁側には、天板本体部20の表側の面と当接する当接部34が被覆部32の一部として内枠体30の外縁に沿って設けられている。被覆部32は、内縁部24の上方側において内縁部24に沿うように環状に配置される。32は、内縁部24の上方側において内縁部24に沿うように環状に配置される。被覆部32の下方側には、内縁部24(貫通孔)内に配置されるとともに内縁部24の上方側から下方側まで及ぶように環状に配置された環状壁部37が連結されており、この環状壁部37の下端部に被係合部33が連結されている。
補強板50は、例えば金属材料などからなり、図2〜図4のように、天板本体部20の裏面側に固定される板状の部材として構成されている。補強板50は、天板本体部20の裏面20Bに密着する板状の密着部54と、密着部54よりも下方側に突出する形で形成されるとともに下方側に膨出した構成をなす第1膨出部51とを有する。密着部54は、図示しない接着剤や締結部材などによって天板本体部20の裏面20Bに固定されている。第1膨出部51は、内縁部24側の位置(具体的には、前後方向において組付部材63Aと内枠体30の間に位置)に設けられている。
浮き防止板70は、例えば金属材料などからなり、図2〜図4のように、天板本体部20の裏面20B側に固定される板状の部材として構成されている。浮き防止板70は、板状に構成されるとともに補強板50の密着部54の下面に密着する板状部71と、第1膨出部51と上下に重なって配置されるとともに下方側に膨出した構成をなす第2膨出部72と、内枠体30と係合する係合部76とを有し、係合部76が被係合部33に対して下方側への押圧力を加えた状態で天板本体部20の裏面20B側に固定されている。具体的には、補強板50の第1膨出部51と浮き防止板70の第2膨出部72とがねじ等からなる締結部材90によって固定されている。そして、図4のように、締結部材90により第2膨出部72を第1膨出部51に近づける上方側への力が加えられることに応じて、係合部76を下方側に付勢する付勢力が生じるようになっており、係合部76から被係合部33に対して下方側への押圧力が継続的に加わるようになっている。具体的には、第2膨出部72の頂部72Aが第1膨出部51の頂部51A側に押されることに応じて、係合部76と第2膨出部72の間に設けられた支点部79を支点として、テコの原理により被係合部76側が下方側に押し下げられるようになっている。なお、第1膨出部51のテーパ部51Bと第2膨出部72のテーパ部72Bの間には隙間が構成されており、締結部材90を用いて共締め固定するに際し、浮き防止板70がより撓りやすく、且つ第2膨出部72が第1膨出部51側へとより移動しやすくなっている。ゆえに、テコの原理による力をより生じさせやすく、浮き防止効果をより発揮しやすくなっている。
図3、図5のように、浮き防止板70の付近では、座金部材63Bと組付部材63Aとが天板本体部20及び補強板50を上下に挟む構成で互いに組み付けられている。そして、図3のように、浮き防止板70において前側の縁部には、後方側に凹む凹部74が形成されている。組付部材63Aは、天板本体部20の裏面20B側において、一部が凹部74内に配置される構成をなし、凹部74内において浮き防止板70に隣接した状態で座金部材63Bに組み付けられている。更に、組付部材63Aにおいてバーナ挿通部21Cよりも凹部74側に、補強板50を天板本体部20側に向かって押圧する突出部63Dが形成されている。突出部63Dの一部又は全部を凹部74内に配置するように突出部63Dと浮き防止板70とをより近接させて設けることで、締結部材90を用いて共締め固定するに際し、共締め部分付近で補強板50が浮き防止板70側に浮いてしまうこと(裏面20Bから離れて下方側に移動すること)を、より効果的に防止し得る。
次に、ガスコンロ1の製造方法を説明する。
以下では、ガスコンロ1における天板部4の製造工程を主に説明する。なお、天板部4以外は公知の製造方法を採用可能である。天板部4を製造する場合、図6のように、内枠体30、座金部材61B,62B,63Bを、それぞれ形成する。内枠体30、座金部材61B,62B,63Bは、公知の金属加工方法により予め定められた形状で形成する。一方で、図7のように、天板本体部20を形成する工程を行う。例えば、天板本体部20をガラス板として構成する場合、ガラス板状の天板本体を形成する公知の様々な方法を採用することができ、形状や厚さなども様々に設定し得る。そして、図8のように、天板本体部20を配置する配置工程を行う。この配置工程では、まず、図6で示す内枠体30において環状に構成された被覆部32の裏面側に接着剤92(図3参照)を塗布し、その状態で、図8のように天板本体部20を配置する。つまり、被覆部32と内縁部24の表側の面との間に接着剤92を介在させた状態で内枠体30を内縁部24に沿って配置する。
なお、天板本体部20を形成する工程の前、又は後、又は同時期に、周縁枠体28を形成する工程(枠体形成工程)を行う。具体的には、上述した形状の周縁枠体28(図1〜図4等)を公知の金属加工方法を用いて形成する。また、天板本体部20や周縁枠体28を形成する工程の前、又は後、又は同時期に、補強板50を形成する工程(補強板形成工程)を行う。具体的には、上述した形状の補強板50(図2〜図4等)を公知の金属加工方法を用いて形成する。
図8のように天板本体部20を配置した後には、図9のように天板本体部20の裏面20B上の所定位置(天板本体部20の周縁部に沿うように周縁枠体28の周縁部が配置される位置)に周縁枠体28を配置する工程を行う。そして、図9のように周縁枠体28を配置した後には、図10のように、補強板50を天板本体部20の裏面20B側に固定する工程(第1固定工程)を行う。補強板50は、接着剤により天板本体部20の裏面20Bに接着され、周縁枠体28にも接着される。また、補強板50は、中央側内枠部61,62,63のそれぞれの上下の挟み込みによっても固定される。図10のように補強板50が固定された後には、浮き防止板70を天板本体部20の裏面20B側に固定する工程(第2固定工程)を行う。具体的には、図2〜図4のような状態(即ち、浮き防止板70の係合部76が内枠体30の被係合部33と係合する状態、且つ係合部76において被係合部33に対し下方側への押圧力が生じる状態)となるように、浮き防止板70を天板本体部20の裏面側に固定する。具体的には、締結部材90により浮き防止板70を補強板50に固定する。この工程後には、図2と同様の構成となる。そして、このように天板本体部20、周縁枠体28、補強板50、浮き防止板70などを一体的に組み付けた後には、得られた結合体を乾燥させる乾燥工程を行う。乾燥工程では、得られた結合体を例えば常温で所定時間放置し、被覆部32と内縁部24の表側の面との間に介在する接着剤92(図3等参照)を乾燥させる。なお、図4のように、接着剤92は、内縁部24の孔の内壁と環状壁部37との間にも介在し、係合部76や被係合部33にも密着する。
次に、本発明の主な効果を例示する。
ガスコンロ1の構成によれば、内枠体30には下方側への力が継続的に付加されることになり、内枠体30が天板本体部20から浮き上がることを確実に抑えることができる。しかも、浮き防止板70によって内枠体30に対し下方側への力を付加することができるため、接着剤92(接着媒体)の乾燥が不十分な時期であっても内枠体30の浮き上がりを確実に抑えることができる。また、天板本体部20の裏面側に固定される浮き防止板70によってこのような作用を生じさせることができるため、見栄えを大きく損ねることもない。
また、ガスコンロ1は、補強板50が、第1膨出部51を有し、浮き防止板70が、第2膨出部72を有し、第1膨出部51と第2膨出部72とを締結するように締結部材90が設けられ、締結部材90により第2膨出部72を第1膨出部に近づける上方側への力が加えられることに応じて、係合部76を下方側に付勢する付勢力が生じるように構成される。このように構成されていれば、第1膨出部51と第2膨出部72とを締結部材90によってより強固に固定しつつ、その強固な固定構造に基づいて係合部76を下方側に付勢する強い付勢力を発生させることができる。
また、ガスコンロ1は、第1膨出部と51第2膨出部72の間に隙間が構成されるため、第2膨出部72を第1膨出部51側に近づけることによって付勢力を発生させようとする構造を採用する上で、第2膨出部72の移動可能な範囲をより大きく確保することができ、より強い付勢力を発生させやすくなる。
また、ガスコンロ1において、組付部材63Aは、天板本体部20の裏面20B側において、少なくとも一部が凹部74内に配置されるとともに凹部74内において浮き防止板70に隣接した状態で座金部材63Bに組み付けられている。このように、コンロバーナ8Cの周囲に配置される座金部材63Bと組付部材63Aを利用し、浮き防止板70により近い位置で補強板50と天板本体部20を強固に密着させることができる。
また、組付部材63Aにおいてバーナ挿通部21Cよりも凹部74側には、補強板50を天板本体部20側に向かって押圧する突出部63Dが形成されている。このように突出部63Dが設けられていれば、浮き防止板70により近い位置で、点接触又はそれに近い形で補強板50を押圧することができ、補強板50と天板本体部20を強固に密着させることができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような例も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上述した実施例の特徴や後述する実施例の特徴は矛盾しない範囲で様々に組み合わせることが可能である。
実施例1では、天板本体部20の内縁部が貫通孔からなる内縁部24として構成されていたが、切り欠き部からなる内縁部として構成されていてもよい。具体的には、天板本体部の後端側の外縁の一部が前方側に向かって凹んだ凹部として切り欠き部が形成されていてもよい。この場合、天板本体部20の外周部に沿って外枠体を固定し、切り欠き部と外枠体とによって構成される開口部に内枠体を嵌め込んで固定するように構成すればよい。
1…ガスコンロ、2…筐体部、4…天板部、8A,8B,8C…コンロバーナ、10…グリル庫、20…天板本体部、20A…天板本体部の表側の面、20B…天板本体部の裏面、24…天板本体部の内縁部、30…内枠体、32…被覆部、33…被係合部、34…当接部、35…排気口、50…補強板、51…第1膨出部、63A…組付部材、63B…座金部材、63C…バーナ挿通部、63D…突出部、70…浮き防止板、72…第2膨出部、74…凹部、76…係合部、90…締結部材、92…接着剤(接着媒体)

Claims (6)

  1. 上端側が開放した形態をなし、少なくともグリル庫を収容する筐体部と、
    前記筐体部の上端側に組み付けられて前記筐体部を閉塞する天板部と、
    を有するガスコンロであって、
    前記天板部は、
    板状に構成されるとともに後端側に開口部又は切り欠き部からなる内縁部が形成された天板本体部と、
    前記内縁部に沿うように前記天板本体部に固定されるとともに、前記グリル庫からの排気を排出する排気口が自身の内縁側に形成された内枠体と、
    前記天板本体部の裏面側に固定される補強板と、
    前記天板本体部の裏面側に固定される浮き防止板と、
    を具備し、
    前記内枠体は、
    前記内縁部の表側を覆う構成で前記内縁部に沿って配置される被覆部と、
    前記浮き防止板と係合する被係合部と
    を備え、
    少なくとも前記被覆部と前記内縁部の表側の面との間に貯留される接着媒体によって前記内縁部に接着され、
    前記内枠体の外縁側には、前記天板本体部の表側の面と当接する当接部が前記被覆部の一部として前記内枠体の外縁に沿って設けられ、
    前記浮き防止板は、前記内枠体と係合する係合部を有し、前記係合部が前記被係合部に対して下方側への押圧力を加えた状態で前記天板本体部の裏面側に固定されているガスコンロ。
  2. 前記補強板は、下方側に膨出した構成をなす第1膨出部を有し、
    前記浮き防止板は、前記第1膨出部と上下に重なって配置されるとともに下方側に膨出した構成をなす第2膨出部を有し、
    更に、前記第1膨出部と前記第2膨出部とを締結する締結部材が設けられており、
    前記締結部材により前記第2膨出部を前記第1膨出部に近づける上方側への力が加えられることに応じて、前記係合部を下方側に付勢する付勢力が生じる構成をなす請求項1に記載のガスコンロ。
  3. 前記第1膨出部と前記第2膨出部の間に隙間が構成されている請求項2に記載のガスコンロ。
  4. 少なくとも一部が前記天板部の上方側に配置されるコンロバーナを有し、
    前記天板本体部には、前記コンロバーナが挿し通される開口形状のバーナ挿通部が形成され、
    前記天板部は、前記天板本体部の表側において前記バーナ挿通部に沿って配置される環状の座金部材と、前記天板本体部の裏面側に配置されるとともに、前記座金部材に組み付けられる組付部材と、を具備し、前記座金部材と前記組付部材とが前記天板本体部及び前記補強板を上下に挟む構成で互いに組み付けられており、
    前記浮き防止板における前側の縁部には、後方側に凹む凹部が形成され、
    前記組付部材は、前記天板本体部の裏面側において、少なくとも一部が前記凹部内に配置されるとともに前記凹部内において前記浮き防止板に隣接した状態で前記座金部材に組み付けられている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガスコンロ。
  5. 前記組付部材において前記バーナ挿通部よりも前記凹部側に、前記補強板を前記天板本体部側に向かって押圧する突出部が形成されている請求項4に記載のガスコンロ。
  6. 上端側が開放した形態をなし、少なくともグリル庫を収容する筐体部と、前記筐体部の上端側に組み付けられて前記筐体部を閉塞する天板部と、を有し、
    前記天板部が、板状に構成されるとともに後端側に開口部又は切り欠き部からなる内縁部が形成された天板本体部と、前記内縁部に沿うように前記天板本体部に固定されるとともに、前記グリル庫からの排気を排出する排気口が自身の内縁側に形成された内枠体と、前記天板本体部の裏面側に固定される補強板と、前記天板本体部の裏面側に固定される浮き防止板と、を具備し、
    前記内枠体が、前記内縁部の表側を覆う構成を前記内縁部に沿って配置される被覆部と、前記浮き防止板と係合する被係合部と、を備える
    ガスコンロの製造方法であって、
    前記被覆部と前記内縁部の表側の面との間に接着媒体を介在させた状態で前記内枠体を前記内縁部に沿って配置する配置工程と、
    前記補強板を前記天板本体部の裏面側に固定する第1固定工程と、
    前記浮き防止板の係合部が前記内枠体の前記被係合部と係合する状態、且つ前記係合部において前記被係合部に対し下方側への押圧力が生じる状態で、前記浮き防止板を前記天板本体部の裏面側に固定する第2固定工程と、
    を含むガスコンロの製造方法。
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