JP6897960B2 - ガスコンロ及びガスコンロの製造方法 - Google Patents
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Description
上端側が開放した形態をなし、少なくともグリル庫を収容する筐体部と、
前記筐体部の上端側に組み付けられて前記筐体部を閉塞する天板部と、
を有するガスコンロであって、
前記天板部は、
板状に構成されるとともに後端側に開口部又は切り欠き部からなる内縁部が形成された天板本体部と、
前記内縁部に沿うように前記天板本体部に固定されるとともに、前記グリル庫からの排気を排出する排気口が自身の内縁側に形成された内枠体と、
前記天板本体部の裏面側に固定される補強板と、
前記天板本体部の裏面側に固定される浮き防止板と、
を具備し、
前記内枠体は、
前記内縁部の表側を覆う構成で前記内縁部に沿って配置される被覆部と、
前記浮き防止板と係合する被係合部と
を備え、
少なくとも前記被覆部と前記内縁部の表側の面との間に貯留される接着媒体によって前記内縁部に接着され、
前記内枠体の外縁側には、前記天板本体部の表側の面と当接する当接部が前記被覆部の一部として前記内枠体の外縁に沿って設けられ、
前記浮き防止板は、前記内枠体と係合する係合部を有し、前記係合部が前記被係合部に対して下方側への押圧力を加えた状態で前記天板本体部の裏面側に固定されている。
上端側が開放した形態をなし、少なくともグリル庫を収容する筐体部と、前記筐体部の上端側に組み付けられて前記筐体部を閉塞する天板部と、を有し、
前記天板部が、板状に構成されるとともに後端側に開口部又は切り欠き部からなる内縁部が形成された天板本体部と、前記内縁部に沿うように前記天板本体部に固定されるとともに、前記グリル庫からの排気を排出する排気口が自身の内縁側に形成された内枠体と、前記天板本体部の裏面側に固定される補強板と、前記天板本体部の裏面側に固定される浮き防止板と、を具備し、
前記内枠体が、前記内縁部の表側を覆う構成を前記内縁部に沿って配置される被覆部と、前記浮き防止板と係合する被係合部と、を備える
ガスコンロの製造方法であって、
前記被覆部と前記内縁部の表側の面との間に接着媒体を介在させた状態で前記内枠体を前記内縁部に沿って配置する配置工程と、
前記補強板を前記天板本体部の裏面側に固定する第1固定工程と、
前記浮き防止板の係合部が前記内枠体の前記被係合部と係合する状態、且つ前記係合部において前記被係合部に対し下方側への押圧力が生じる状態で、前記浮き防止板を前記天板本体部の裏面側に固定する第2固定工程と、
を含む。
本発明のガスコンロにおいて、補強板は、下方側に膨出した構成をなす第1膨出部を有していてもよい。浮き防止板は、第1膨出部と上下に重なって配置されるとともに下方側に膨出した構成をなす第2膨出部を有していてもよい。更に、第1膨出部と第2膨出部とを締結する締結部材が設けられていてもよい。そして、締結部材により第2膨出部を第1膨出部に近づける上方側への力が加えられることに応じて、係合部を下方側に付勢する付勢力が生じるように構成されていてもよい。このように構成されていれば、第1膨出部と第2膨出部とを締結部材によってより強固に固定しつつ、その強固な固定構造に基づいて係合部を下方側に付勢する強い付勢力を発生させることができる。
まず、ガスコンロ1の概要を説明する。図1に示すガスコンロ1は、調理鍋等の調理器具を加熱可能なビルトインコンロとして構成され、複数のこんろ部6A,6B,6Cを備え、器内にグリル庫10を内蔵してなる。ガスコンロ1は、装置本体1Aに天板部4(トッププレート)が取り付けられた構成をなす。装置本体1Aは、ガスコンロ1から天板部4を除いた部分であり、ガスコンロ1の外殻をなす筐体部2と、筐体部2内に収容される様々な部品(グリル庫10等)とを有してなる。天板部4は、筐体部2の上端部に固定されており、この天板部4から露出するように、左こんろ部6A、右こんろ部6Bが夫々設けられ、その左右のこんろ部6A,6Bの間で後方寄りに小こんろ部6Cが設けられている。左こんろ部6Aには、コンロバーナ8Aが設けられ、右こんろ6Bには、コンロバーナ8Bが設けられ、小こんろ部6Cには、コンロバーナ8Cが設けられている。コンロバーナ8A,8B、8Cは、公知のガスバーナとして構成され、図示しないガス供給路を介してガスが供給される構成をなし、それぞれの一部が天板部4の上方側に配置されるようになっている。また、天板部4の下方において装置本体1Aの内部中央付近にはグリル庫10が設けられている。
以下では、ガスコンロ1における天板部4の製造工程を主に説明する。なお、天板部4以外は公知の製造方法を採用可能である。天板部4を製造する場合、図6のように、内枠体30、座金部材61B,62B,63Bを、それぞれ形成する。内枠体30、座金部材61B,62B,63Bは、公知の金属加工方法により予め定められた形状で形成する。一方で、図7のように、天板本体部20を形成する工程を行う。例えば、天板本体部20をガラス板として構成する場合、ガラス板状の天板本体を形成する公知の様々な方法を採用することができ、形状や厚さなども様々に設定し得る。そして、図8のように、天板本体部20を配置する配置工程を行う。この配置工程では、まず、図6で示す内枠体30において環状に構成された被覆部32の裏面側に接着剤92(図3参照)を塗布し、その状態で、図8のように天板本体部20を配置する。つまり、被覆部32と内縁部24の表側の面との間に接着剤92を介在させた状態で内枠体30を内縁部24に沿って配置する。
ガスコンロ1の構成によれば、内枠体30には下方側への力が継続的に付加されることになり、内枠体30が天板本体部20から浮き上がることを確実に抑えることができる。しかも、浮き防止板70によって内枠体30に対し下方側への力を付加することができるため、接着剤92(接着媒体)の乾燥が不十分な時期であっても内枠体30の浮き上がりを確実に抑えることができる。また、天板本体部20の裏面側に固定される浮き防止板70によってこのような作用を生じさせることができるため、見栄えを大きく損ねることもない。
また、ガスコンロ1は、補強板50が、第1膨出部51を有し、浮き防止板70が、第2膨出部72を有し、第1膨出部51と第2膨出部72とを締結するように締結部材90が設けられ、締結部材90により第2膨出部72を第1膨出部に近づける上方側への力が加えられることに応じて、係合部76を下方側に付勢する付勢力が生じるように構成される。このように構成されていれば、第1膨出部51と第2膨出部72とを締結部材90によってより強固に固定しつつ、その強固な固定構造に基づいて係合部76を下方側に付勢する強い付勢力を発生させることができる。
また、ガスコンロ1は、第1膨出部と51第2膨出部72の間に隙間が構成されるため、第2膨出部72を第1膨出部51側に近づけることによって付勢力を発生させようとする構造を採用する上で、第2膨出部72の移動可能な範囲をより大きく確保することができ、より強い付勢力を発生させやすくなる。
また、ガスコンロ1において、組付部材63Aは、天板本体部20の裏面20B側において、少なくとも一部が凹部74内に配置されるとともに凹部74内において浮き防止板70に隣接した状態で座金部材63Bに組み付けられている。このように、コンロバーナ8Cの周囲に配置される座金部材63Bと組付部材63Aを利用し、浮き防止板70により近い位置で補強板50と天板本体部20を強固に密着させることができる。
また、組付部材63Aにおいてバーナ挿通部21Cよりも凹部74側には、補強板50を天板本体部20側に向かって押圧する突出部63Dが形成されている。このように突出部63Dが設けられていれば、浮き防止板70により近い位置で、点接触又はそれに近い形で補強板50を押圧することができ、補強板50と天板本体部20を強固に密着させることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような例も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上述した実施例の特徴や後述する実施例の特徴は矛盾しない範囲で様々に組み合わせることが可能である。
実施例1では、天板本体部20の内縁部が貫通孔からなる内縁部24として構成されていたが、切り欠き部からなる内縁部として構成されていてもよい。具体的には、天板本体部の後端側の外縁の一部が前方側に向かって凹んだ凹部として切り欠き部が形成されていてもよい。この場合、天板本体部20の外周部に沿って外枠体を固定し、切り欠き部と外枠体とによって構成される開口部に内枠体を嵌め込んで固定するように構成すればよい。
Claims (6)
- 上端側が開放した形態をなし、少なくともグリル庫を収容する筐体部と、
前記筐体部の上端側に組み付けられて前記筐体部を閉塞する天板部と、
を有するガスコンロであって、
前記天板部は、
板状に構成されるとともに後端側に開口部又は切り欠き部からなる内縁部が形成された天板本体部と、
前記内縁部に沿うように前記天板本体部に固定されるとともに、前記グリル庫からの排気を排出する排気口が自身の内縁側に形成された内枠体と、
前記天板本体部の裏面側に固定される補強板と、
前記天板本体部の裏面側に固定される浮き防止板と、
を具備し、
前記内枠体は、
前記内縁部の表側を覆う構成で前記内縁部に沿って配置される被覆部と、
前記浮き防止板と係合する被係合部と
を備え、
少なくとも前記被覆部と前記内縁部の表側の面との間に貯留される接着媒体によって前記内縁部に接着され、
前記内枠体の外縁側には、前記天板本体部の表側の面と当接する当接部が前記被覆部の一部として前記内枠体の外縁に沿って設けられ、
前記浮き防止板は、前記内枠体と係合する係合部を有し、前記係合部が前記被係合部に対して下方側への押圧力を加えた状態で前記天板本体部の裏面側に固定されているガスコンロ。 - 前記補強板は、下方側に膨出した構成をなす第1膨出部を有し、
前記浮き防止板は、前記第1膨出部と上下に重なって配置されるとともに下方側に膨出した構成をなす第2膨出部を有し、
更に、前記第1膨出部と前記第2膨出部とを締結する締結部材が設けられており、
前記締結部材により前記第2膨出部を前記第1膨出部に近づける上方側への力が加えられることに応じて、前記係合部を下方側に付勢する付勢力が生じる構成をなす請求項1に記載のガスコンロ。 - 前記第1膨出部と前記第2膨出部の間に隙間が構成されている請求項2に記載のガスコンロ。
- 少なくとも一部が前記天板部の上方側に配置されるコンロバーナを有し、
前記天板本体部には、前記コンロバーナが挿し通される開口形状のバーナ挿通部が形成され、
前記天板部は、前記天板本体部の表側において前記バーナ挿通部に沿って配置される環状の座金部材と、前記天板本体部の裏面側に配置されるとともに、前記座金部材に組み付けられる組付部材と、を具備し、前記座金部材と前記組付部材とが前記天板本体部及び前記補強板を上下に挟む構成で互いに組み付けられており、
前記浮き防止板における前側の縁部には、後方側に凹む凹部が形成され、
前記組付部材は、前記天板本体部の裏面側において、少なくとも一部が前記凹部内に配置されるとともに前記凹部内において前記浮き防止板に隣接した状態で前記座金部材に組み付けられている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガスコンロ。 - 前記組付部材において前記バーナ挿通部よりも前記凹部側に、前記補強板を前記天板本体部側に向かって押圧する突出部が形成されている請求項4に記載のガスコンロ。
- 上端側が開放した形態をなし、少なくともグリル庫を収容する筐体部と、前記筐体部の上端側に組み付けられて前記筐体部を閉塞する天板部と、を有し、
前記天板部が、板状に構成されるとともに後端側に開口部又は切り欠き部からなる内縁部が形成された天板本体部と、前記内縁部に沿うように前記天板本体部に固定されるとともに、前記グリル庫からの排気を排出する排気口が自身の内縁側に形成された内枠体と、前記天板本体部の裏面側に固定される補強板と、前記天板本体部の裏面側に固定される浮き防止板と、を具備し、
前記内枠体が、前記内縁部の表側を覆う構成を前記内縁部に沿って配置される被覆部と、前記浮き防止板と係合する被係合部と、を備える
ガスコンロの製造方法であって、
前記被覆部と前記内縁部の表側の面との間に接着媒体を介在させた状態で前記内枠体を前記内縁部に沿って配置する配置工程と、
前記補強板を前記天板本体部の裏面側に固定する第1固定工程と、
前記浮き防止板の係合部が前記内枠体の前記被係合部と係合する状態、且つ前記係合部において前記被係合部に対し下方側への押圧力が生じる状態で、前記浮き防止板を前記天板本体部の裏面側に固定する第2固定工程と、
を含むガスコンロの製造方法。
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JP2017142502A JP6897960B2 (ja) | 2017-07-24 | 2017-07-24 | ガスコンロ及びガスコンロの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017142502A JP6897960B2 (ja) | 2017-07-24 | 2017-07-24 | ガスコンロ及びガスコンロの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019023521A JP2019023521A (ja) | 2019-02-14 |
JP6897960B2 true JP6897960B2 (ja) | 2021-07-07 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017142502A Active JP6897960B2 (ja) | 2017-07-24 | 2017-07-24 | ガスコンロ及びガスコンロの製造方法 |
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