以下、本発明の望ましい例を示す。但し、本発明は、以下の例に限定されない。
上記ガスコンロにおいて、少なくともいずれかの補強部材は、天板本体部の側縁部に沿って配置される第1補強部と、第1補強部の方向と交差する方向に沿って延びるとともに前縁部又は後縁部のいずれかに沿って配置される第2補強部と、が一体的に連結された折れ曲がり部材として構成されていてもよい。
このようにすれば、補強部材をL状に一体化させることができ、部品点数の削減及び装着作業の容易化を図ることができる。しかも、側縁部に沿って配置される第1補強部と前縁部又は後縁部に沿って配置される第2補強部との相対的な位置関係が固定化されるため、これらの位置関係が変化することに起因する配置精度の低下を抑えることができる。例えば、第2補強部を正確に配置すれば、第1補強部の配置の精度(特に、前後方向の配置の精度)が高まり、第1補強部の位置ずれに起因する不具合を発生しにくくすることができる。
上記ガスコンロにおいて、一対の折れ曲がり部材が、天板本体部の左右両側に配置されていてもよい。そして、一対の折れ曲がり部材のうち、左右方向一方側に配置された一方の折れ曲がり部材は、左右方向一方側の側縁部に沿って配置される第1側縁補強部と、後縁部における左右方向一方側の領域に沿って配置される第1後縁補強部とが一体的に連結された折れ曲がり形状をなしていてもよい。そして、左右方向他方側に配置された他方の折れ曲がり部材は、左右方向他方側の側縁部に沿って配置される第2側縁補強部と、後縁部における左右方向他方側の領域に沿って配置される第2後縁補強部とが一体的に連結された折れ曲がり形状をなしていてもよい。更に、第1後縁補強部と第2後縁補強部とが左右方向に間隔をあけて配置されていてもよい。
このようにすれば、L状に構成された折れ曲がり部材を左右両側に配置して補強することができ、部品点数の削減及び装着作業の容易化の効果が一層高まる。更に、第1後縁補強部と第2後縁補強部とが左右方向に間隔をあけて配置されるため、これらと干渉することなくこれらの間に他部品を配置することが可能となる。
少なくともいずれかの補強部材は、天板本体部の前縁部に沿って直線状に配置されていてもよい。
このようにすれば、簡素化された補強部材によって前縁部付近を補強することができる。
筐体部は、ガスバーナを収容する収容空間の周囲に配置される一対の側壁部及び後壁部を備え、一対の側壁部及び後壁部の少なくともいずれかの固定対象壁部の上端部に当該固定対象壁部が延びる方向に沿って延びるスリット部が形成されていてもよい。少なくともいずれかの補強部材は、天板本体部の下面部に接着される接着板部と、接着板部から
折れ曲がって下方側に突出する突出板と、を備えていてもよい。そして、天板部が筐体部を閉塞した閉塞状態において、突出板がスリット部に挿し込まれ且つ固定対象壁部の内壁面側に配置された状態で突出板と固定対象壁部とが連結部材によって固定されていてもよい。
このように構成されたガスコンロは、天板部の突出板が筐体部の上端部に形成されたスリット部に挿し込まれ且つ周壁部の内壁面側に配置された形態で天板部と筐体部とが組み付けられるため、天板部の連結部分(筐体部と連結するための部分)を筐体部の内側に隠すことができ、連結部分が外部から視認されることに起因する美観の低下を抑えることができる。また、天板本体部の下面部に接着される接着板部から突出板を延出させた形態で天板部を構成することができるため、天板部の周縁部全体を枠体として構成して筐体部の上端部を外側から囲むような構成としなくても済み、天板部の周縁部をより薄く構成しやすくなる。ゆえに、周縁部を薄く構成するデザインを採用することが可能となり、このようなデザインによって美観を高めることができる。更に、天板部に設けられた突出板を筐体部の上端部に形成されたスリット部に挿し込むように組み付ける構成であるため、天板部を筐体部の真上から下降させて組み付けるような装着が可能となり、天板部を大きく回動させるような装着方法を採用しなくても済む。ゆえに、筐体部上に天板部を載置しようとする過程で開口部とガスバーナとが互いに干渉しにくくなり、装着の過程で干渉を原因とする手間をユーザに強いるような事態も生じにくい。
また、このような突出板は、上述した折れ曲がり部材の第1補強部に設けられているとよい。この場合、その突出板が挿し込まれるスリットは、筐体部において側壁部の上端部に形成されていればよい。
この構成では、外枠部のうちの前端側の枠部又は後端側の枠部(即ち、天板本体部の前縁部又は後縁部に近接する部分)に嵌め込むように第2補強部を配置することで、外枠部を基準として第2補強部の前後方向の位置が高精度に定まり、第2補強部と一体的に構成された第1補強部の前後方向の位置も高精度に定まることになる。よって、天板本体部及び外枠部を基準としたときの突出板の相対位置は、正規の位置から大きくずれにくくなり、突出板が正規位置から大きくずれることに起因する不具合(例えば、突出版が正規位置から前後方向に大きくずれているためスリット部に正常に挿入されないといった不具合など)を発生しにくくすることができる。
特に、本発明のように、複数の補強部材が天板本体部の周縁部に沿って分割して配置される構成の場合、補強部材を天板本体部の裏面全体に配置する構成と比較して軽量化などを図ることができるが、その反面、補強部材が小サイズ化されるため、配置上の自由度が大きくなり、各補強部材を天板本体部に固定する際に位置ずれが生じやすくなるという問題がある。このように補強部材が正規位置からずれた位置に固定されてしまうと、当然ながら突出板も正規位置からずれるため、天板部を筐体部に装着する際に突出板がスリット部に正常に嵌まり込みにくくなり、天板部を筐体部に取り付けることができない事態が生じる虞もある。これに対し、L字状の折れ曲がり部材の第1補強部に突出板を設けるようにすれば、第2補強部を外枠部のうちの前端側の枠部又は後端側の枠部(即ち、天板本体部の前縁部又は後縁部に近接する部分)に嵌め込むように配置したときに、第2補強部の前後方向の位置が外枠部を基準として高精度に定まるだけでなく、これと一体化された第1補強部の前後方向の位置も高精度に定まることになる。ゆえに、突出板が正規位置から前後方向にずれにくくなり、天板部を筐体部に装着する際に、突出板がスリット部に正常に挿入されやすくなる。
<実施例1>
以下、本発明を具現化した実施例1について、図面を参照して説明する。
(ガスコンロの基本構成)
図1〜図8等を参照し、ガスコンロ1の基本構成を説明する。なお、図5は、装置本体1Aから天板部30を取り外し、更に排気口カバー80を取り外した分解斜視図であり、五徳18,19は省略している。図1〜図5等で示すガスコンロ1は、テーブルガスコンロとして構成され、天板部30と装置本体1Aを備え、装置本体1Aの上端部に天板部30が固定された構成をなす。なお、装置本体1Aは、図6のような外観をなし、天板部30は、図8のような外観をなす。
本構成では、ガスコンロ1が平坦な載置面に載置されたときの載置面と直交する方向が上下方向である。また、上下方向と直交する方向のうち側壁部4A、4Bが向かい合う方向が左右方向であり、上下方向及び左右方向と直交する方向が前後方向である。ガスコンロ1では、図2のように平面視したときの長手方向が左右方向となっており、短手方向が前後方向となっている。また、ガスコンロ1では、図3のように正面視したときの長手方向が左右方向となっており、短手方向が上下方向となっている。
装置本体1Aは、図6のような構成をなし、ガスコンロ1から天板部30及び天板部30に対する取付物(排気口カバー80、五徳18,19など)を取り外した残りの部分を指す。装置本体1Aは、外殻を構成する筐体部2、梁部材20、右側バーナ14、左側バーナ15、ガス供給装置16,17、グリル庫12、排気路13などを備える。
筐体部2は、例えば金属材料によって構成され、図6のように、上端部が開口する略直方体状に構成されている。筐体部2は、ガスコンロ1の外殻をなすとともにガスバーナ(右側バーナ14、左側バーナ15等)などを収容するケースとして機能する部分である。筐体部2は、主に、筐体本体部4、梁部材20、前パネル5などを備えた構成をなし、上端側が開放した箱状形態をなす。
図6のように、筐体本体部4は、ガスコンロ1の左右両側に配置される一対の側壁部4A,4Bと、後端側に配置される後壁部4Cと、下面側に配置される底壁部(図示略)とを備える。側壁部4A,4B、後壁部4C、底壁部は互いに連結されており、筐体本体部4は、上端側及び前端側が開放した箱状形態をなす。筐体本体部4の一対の側壁部4A,4Bの間には、ガスバーナ(右側バーナ14、左側バーナ15等)、グリル庫12、排気路13などの各種部品が収容される。
図5のように、梁部材20は、筐体本体部4の内部に配置され、筐体本体部4内の前側の位置において左右方向に延びた形態で架設される架設部22を備える。架設部22の両端部は、筐体本体部4を構成する側壁部4A,4Bのそれぞれにおける上側且つ前側の端部に連結されており、側壁部4A,4Bを連結するフレームとして機能する。図6のように、前パネル5は、ガスコンロ1の前面部として機能する。前パネル5は、上述した筐体本体部4及び梁部材20に対して前側から装着される。図6の例では、筐体本体部4の左右両側に前パネル5がそれぞれ装着され、2つの前パネル5の間には、グリル庫12のグリル扉12Aが開閉可能に設けられている。
図1〜図4のように、天板部30は、ガスコンロ1の上面部として機能する部分である。図5のように、天板部30は、板状に構成された天板本体部30Aと、天板本体部30Aの周縁部に取り付けられる外枠部30Bとを備え、全体として板状の形態をなす。天板部30は、筐体部2の上端部に対して当該上端部の開口を閉塞する形態で固定される。なお、天板部30の詳細な構成は後述する。
図6のように、グリル庫12は、装置本体1Aの左右方向中央部付近に設置されるとともに、前後左右上下が囲まれた箱状形態をなし、調理対象物を庫内に収容し得る構成をなす。排気路13は、装置本体1Aの上部後端側においてグリル庫12内の空間から連通する構成をなす。排気路13は、グリル庫12内の排気を行うための経路であり、グリル庫12で生じた排気を天板部30に形成された排気口50Aに誘導するように機能する。排気路13の端部には開口部13Aが形成されている。開口部13Aは、排気路13の上部後端側において上方側に開放した形態をなし、天板部30の排気口50Aの下側に位置している(図1、図5参照)。図1のように、排気口カバー80は、排気口50Aを覆う構成で配置されている。排気口カバー80は、天板部30上に載置される形で着脱可能に設置される。排気口カバー80は、複数の通気孔80Aを備え、通気孔80Aを介して排気口50A(図5)から排出される排気を外部(ガスコンロ1の上方側)に放出する。
図1のように、グリル庫12のグリル扉12Aは、上述した2つの前パネル5の間に設けられ、これら前パネル5とともに、装置本体1Aの前面部を構成する。グリル扉12Aは、グリル庫12の前方側に引き出し可能とされ、使用者はグリル扉12Aに設けられた取っ手を掴みつつグリル扉12Aを前方に引き出すことにより、グリル庫12内に収納された受け皿及び焼き網等を一体的に外部に取り出すことができる。
図6のように、筐体部2内には、右側バーナ14、左側バーナ15、グリルバーナ10が収容されている。図1、図5のように、天板本体部30Aの左右両側には、円形状の一対の開口部31,32が形成され、これら開口部31,32にそれぞれ挿入される形態で右側バーナ14及び左側バーナ15が天板部30の上方側に向けて突出して配置されている。図1〜図4のように、右側バーナ14及び左側バーナ15の各周囲には、五徳18,19が夫々設置される。ガスコンロ1の使用時には、五徳18,19の各上部にフライパン、鍋等の調理容器(図示略)が載置される。
図7のように、右側バーナ14へのガス供給経路には、ガス供給装置16が設けられている。ガス供給装置16は、右側バーナ14の点火消火を行うとともに、右側バーナ14にガスを供給するための装置として機能する。ガス供給装置16は、右側バーナ14の点火又は消火を行うための操作部である点火スイッチ16Aと、装置本体1Aの前方側に延出する操作レバー16Bと備える。ガス供給装置16は、操作レバー16Bの左右方向の変位に応じて右側バーナ14へのガス供給量を調整するように動作する。同様に、左側バーナ15へのガス供給経路には、ガス供給装置17が設けられている。ガス供給装置17は、左側バーナ15の点火消火を行うとともに、左側バーナ15にガスを供給するための装置として機能する。ガス供給装置17は、左側バーナ15の点火又は消火を行うための操作部である点火スイッチ17Aと、装置本体1Aの前方側に延出する操作レバー17Bと備える。ガス供給装置17は、操作レバー17Bの左右方向の変位に応じて左側バーナ15へのガス供給量を調整するように動作する。
グリルバーナ10は、グリル庫12内で火炎を発生させてグリル庫12内を加熱することで、グリル庫12内に収容された調理対象物を加熱するように機能する。グリルバーナ10へのガス供給経路には、ガス供給装置11が設けられている。ガス供給装置11は、グリルバーナ10の点火消火を行うとともに、グリルバーナ10にガスを供給するための装置として機能する。ガス供給装置11は、グリルバーナ10の点火又は消火を行うための操作部である点火スイッチ11Aと、装置本体1Aの前方側に延出する操作レバー11B,11Cと備える。ガス供給装置11は、操作レバー11B,11Cの左右方向の変位に応じてグリルバーナ10へのガス供給量を調整するように動作する。操作レバー11B(上火用火力調整つまみ)は、グリルバーナ10における上側バーナの火力を調整するレバーであり、操作レバー11C(下火用火力調整つまみ)は、グリルバーナ10における下側バーナの火力を調整するレバーである。
(天板部の取付構造)
次に、天板部30の取付構造について説明する。
図6、図7のように筐体部2を構成する側壁部4A,4B及び後壁部4Cは、いずれも上下に立ち上がる壁部の上端側が内側に折れ曲がった構成をなし、その折れ曲がった部分が上端部を構成する。例えば、側壁部4Aは、上下に立ち上がる板状の壁部131の上端側が内側(側壁部4B側)に折れ曲がっており、その折れ曲がった先端側の部分が上端部141となっている。同様に、側壁部4Bは、上下に立ち上がる板状の壁部132の上端側が内側(側壁部4A側)に折れ曲がっており、その折れ曲がった先端側の部分が上端部142となっている。後壁部4Cは、上下に立ち上がる板状の壁部133の上端側が内側(前側)に折れ曲がっており、その折れ曲がった先端側の部分が上端部143となっている。このように構成された筐体部2は、右側バーナ14や左側バーナ15などを収容する収容空間の周囲に複数の周壁部(側壁部4A,4B、後壁部4C)が配置された構成をなし、これら複数の周壁部の上端部141,142,143側が開口部として開放した形態をなす。本構成では、周壁部のうちの側壁部4A、4Bが固定対象壁部の一例に相当し、これら側壁部4A,4Bの上端部141,142には、各上端部の方向に沿って延びるスリット部が形成されている。上端部141に形成されたスリット部141A,141Bは、切り欠き部として構成され、上端部141が延びる方向(前後方向)に沿って延びている。上端部141は、上下方向を厚さ方向とする板状の形態をなし、且つ前後方向に長い長板状の形態をなす。板状に構成された上端部141の内側の端部(折れ曲がり部分とは反対側に設けられた側壁部4B側の縁部)は、全体的に前後方向に沿った直線状の縁部となっており、その内側の端部(縁部)の一部が切り欠かれた形でスリット部141A,141Bが構成されている。スリット部141A,141Bはいずれも、上端部141における側壁部4B側の縁部において、側壁部4Bとは反対側に凹んだ形で切り欠かれており、それら切り欠かれた領域(スリット部141A,141Bのそれぞれにおける凹んだ領域)は、前後方向に長く延びる窪み形態をなす。上端部142に形成されたスリット部142A,142Bは、切り欠き部として構成され、上端部142が延びる方向(前後方向)に沿って延びている。上端部142は、上下方向を厚さ方向とする板状の形態をなし、且つ前後方向に長い長板状の形態をなす。板状に構成された上端部142の内側の端部(折れ曲がり部分とは反対側に設けられた側壁部4A側の縁部)は、全体的に前後方向に沿った直線状の縁部となっており、その内側の端部(縁部)の一部が切り欠かれた形でスリット部142A,142Bが構成されている。スリット部142A,142Bはいずれも、上端部142における側壁部4A側の縁部において、側壁部4Aとは反対側に凹んだ形で切り欠かれており、それら切り欠かれた領域(スリット部142A,142Bのそれぞれにおける凹んだ領域)は、前後方向に長く延びる窪み形態をなす。
図8〜図12で示す天板部30は、筐体部2の上端側に組み付けられて筐体部2を閉塞する板状の部分であり、天板本体部30Aと、外枠部30Bと、複数の補強部材(折れ曲がり部材30C,30D及び長板状部材30E)とを備える。以下の説明では、天板部30から外枠部30B及び複数の補強部材(折れ曲がり部材30C,30D及び長板状部材30E)を除いた部分を天板本体部30Aとする。
図8のように、天板本体部30Aは、板状に構成されるとともに右側バーナ14(ガスバーナ)及び左側バーナ15(ガスバーナ)を挿入する開口部31,32が形成されてなる。図9のように、天板本体部30Aは、主に、板状部材40と、後端側内枠部50と、中央側内枠部61,62と、を有してなる。
図9のように、板状部材40は、平面視長方形状且つ板状に形成され、後端側且つ中央側には、平面視長方形状に切り欠かれた切欠部43が形成されている。板状部材40の前後方向中央部付近には、左右両側に開口形状の貫通孔41,42が形成されている。本構成では、板状部材40の周縁部が天板本体部30Aの周縁部となっている。具体的には、板状部材40の前端部が天板本体部30Aの前縁部45であり、前縁部45は、左右方向に延びた端部として構成されている。板状部材40の後端部と後端側内枠部50の後端部とによって天板本体部30Aの後縁部48が構成されており、後縁部48は、左右方向に延びた端部として構成されている。板状部材40の左右方向一方側の側端部によって天板本体部30Aの一方側の側縁部46が構成されている。側縁部46は、前後方向に延びる端部として構成されている。更に、板状部材40の左右方向他方側の側端部によって天板本体部30Aの他方側の側縁部47が構成されている。側縁部47は、前後方向に延びる端部として構成されている。
外枠部30Bは、天板本体部30Aの外周部の全体を覆う平面視矩形状の枠体であり、天板本体部30Aを囲む構成で天板本体部30Aの前縁部45(図21)、一対の側縁部46,47(図19〜図21)、後縁部48(図19、図20)に沿って配置される。外枠部30Bは、角部が丸みを帯びた略四角リング状に形成され、左右方向に延びる前端側枠部93及び後端側枠部94と、前端側枠部93及び後端側枠部94を連結するように前後方向に延びる右端側枠部91及び左端側枠部92と、を備えている。前端側枠部93、後端側枠部94、右端側枠部91、左端側枠部92はいずれも断面の形状が同様となっている。外枠部30Bは、天板部30の周縁部を構成する部分であり、図1で示すような天板部30の装着状態のときに筐体部2の上側で外部に露出するように配置される。
図9のように、後端側内枠部50は、板状部材40に固定され、排気路13で誘導された排気を排出する排気口50Aが形成されている。具体的には、天板本体部30Aに形成された切欠部43と外枠部30Bの後端側枠部94とによって平面視略長方形状の開口部が構成され、この開口部に沿って嵌り込む構成で後端側内枠部50が固定されている。
中央側内枠部61,62は、貫通孔41,42の付近にそれぞれ配置されている。中央側内枠部61は、貫通孔41付近で板状部材40の裏面(下面)に固定される裏面固定部61Aと、貫通孔41付近で板状部材40の表面(上面)に固定されるリング部材61Bとを有し、これらが板状部材40を貫通して設けられる固定部材(ねじ等)によって連結されている。中央側内枠部62は、貫通孔42付近で板状部材40の裏面(下面)に固定される裏面固定部62Aと、貫通孔42付近で板状部材40の表面(上面)に固定されるリング部材62Bとを有し、これらが板状部材40を貫通して設けられる固定部材(ねじ等)によって連結されている。板状部材40の貫通孔41と、裏面固定部61Aの貫通孔と、リング部材61Bの貫通孔とによって開口部31が構成されている。同様に、板状部材40の貫通孔42と、裏面固定部62Aの貫通孔と、リング部材62Bの貫通孔とによって開口部32が構成されている。天板部30の装着時には、開口部31,32に対して下側から右側バーナ14、左側バーナ15がそれぞれ挿入されようになっている。
天板部30は、複数の補強部材として、折れ曲がり部材30C,30Dと、長板状部材30Eとを備える。折れ曲がり部材30C,30D及び長板状部材30Eは、天板本体部30Aの下面部に固定される部材であり、具体的には、図13のように、接着剤等の接着媒体180によって板状部材40の下面に接着される構成をなす。なお、図13では、折れ曲がり部材30Cが板状部材40に接着される様子を示す。
図9、図12で示す天板部30は、一対の折れ曲がり部材30C,30Dが、天板本体部30Aの左右両側に配置されている。天板本体部30Aの左右方向一方側に配置された一方の折れ曲がり部材30Cは、図16〜図18のような構成をなし、天板本体部30Aの下面部(具体的には、板状部材40の下面)に接着される接着板部71と、接着板部71から折れ曲がって下方側に突出する突出板111A,111Bと、を備える。図12のように、接着板部71は、左右方向一方側の側縁部46(図19)に沿って配置される第1側縁補強部71Aと、第1側縁補強部71Aに対して折れ曲がって配置され、後縁部48(図19)における左右方向一方側の領域に沿って配置される第1後縁補強部71Bとが一体的に連結された折れ曲がり形状をなしている。第1側縁補強部71Aは第1補強部(天板本体部30Aの側縁部に沿って配置される補強部)の一例に相当し、第1後縁補強部71Bは第2補強部(第1補強部の方向と交差する方向に沿って延びるとともに前縁部又は後縁部のいずれかに沿って配置される補強部)の一例に相当する。そして、第1側縁補強部71A及び第1後縁補強部71Bは、いずれも板状に構成され、図13のように、これらの上面部が板状部材40の下面(裏面)に対して接着剤などの接着媒体により固定される構成をなす。そして、板状の第1側縁補強部71Aから折れ曲がる形態で、突出板111A,111Bが設けられている。突出板111A,111Bは、天板本体部30Aの裏面側において下方側に突出する形態をなし且つ板面方向が天板本体部30Aを構成する板状部材40の周縁部(即ち、図19で示す天板本体部30Aの側縁部46)に沿った方向となるように配置される。板状部材40の周縁部のうち、突出板111A,111B側の周縁部(左右方向一方側の端部である側縁部46:図13、図19参照)は、前後方向に延びており、突出板111A,111Bはいずれも、前後方向に沿うように配置される。より具体的には、突出板111A,111Bは、それぞれの板面が側壁部4Aの内壁面と対向(より詳細には、略平行に対向)するように側壁部4Aに沿って配置され、それぞれの板面が前後方向及び上下方向に平行な平面方向に沿った方向となっている。突出板111A,111Bは、板状部材40の周縁部(図13で示す突出板111A,111B側の端部である側縁部46)に沿った方向、即ち、前後方向に沿った方向を幅方向とし、側壁部4A(周壁部)と対向する方向、即ち、左右方向に沿った方向を板厚方向とする構成で配置され、図14のように、先端側となるにつれて幅が小さくなる形状となっている。
図9、図12のように、左右方向他方側に配置された他方の折れ曲がり部材30Dは、天板本体部30Aの下面部(具体的には、板状部材40の下面)に接着される接着板部72と、接着板部72から折れ曲がって下方側に突出する突出板112A,112Bと、を備える。接着板部72は、左右方向一方側の側縁部47(図20、図21)に沿って配置される第2側縁補強部72Aと、第2側縁補強部72Aに対して折れ曲がって配置され、後縁部における左右方向一方側の領域に沿って配置される第2後縁補強部72Bとが一体的に連結された折れ曲がり形状をなしている。第2側縁補強部72Aは第1補強部の一例に相当し、第2後縁補強部72Bは第2補強部の一例に相当する。そして、第2側縁補強部72A及び第2後縁補強部72Bは、いずれも板状に構成され、これらの上面部が板状部材40の下面(裏面)に対して接着剤などの接着媒体により固定される構成をなす。そして、板状の第2側縁補強部72Aから折れ曲がる形態で、突出板112A,112Bが設けられている。突出板112A,112Bは、天板本体部30Aの裏面側において下方側に突出する形態をなし且つ板面方向が天板本体部30Aを構成する板状部材40の周縁部(即ち、図20、図21で示す天板本体部30Aの側縁部47)に沿った方向となるように配置される。板状部材40の周縁部のうち、突出板112A,112B側の周縁部(左右方向他方側の端部である側縁部47)は、前後方向に延びており、突出板112A,112Bはいずれも、前後方向に沿うように配置される。より具体的には、突出板112A,112Bは、それぞれの板面が側壁部4Aの内壁面と対向(より詳細には、略平行に対向)するように側壁部4Aに沿って配置され、それぞれの板面が前後方向及び上下方向に平行な平面方向に沿った方向となっている。突出板112A,112Bは、板状部材40の周縁部(突出板112A,112B側の端部である側縁部47)に沿った方向、即ち、前後方向に沿った方向を幅方向とし、側壁部4A(周壁部)と対向する方向、即ち、左右方向に沿った方向を板厚方向とする構成で配置され、先端側となるにつれて幅が小さくなる形状となっている。
外枠部30B、板状部材40、補強部材の固定構造は図13のような構成となっている。なお、図13では、第1側縁補強部71Aの所定位置において前後方向と直交する方向に切断した断面構造を示しており、右端側枠部91、板状部材40における側縁部46付近、第1側縁補強部71Aの固定構造を例示しているが、第2側縁補強部72Aにおいても同様の固定構造となっている。即ち、第1側縁補強部71Aの所定位置において前後方向と直交する方向に切断した断面構造も、左右対称で図13のようになっており、左端側枠部92、板状部材40における側縁部47付近、第1側縁補強部71Aの固定構造も、左右対称で図13のようになっている。また、第1後縁補強部71Bにおいても同様の固定構造となっている。即ち、第1後縁補強部71Bの所定位置において左右方向と直交する方向に切断した断面構造も、図13のようになっており、後端側枠部94、板状部材40における後縁部48付近、第1後縁補強部71Bの固定構造も、図13のようになっている。また、第2後縁補強部72Bにおいても同様の固定構造となっている。即ち、第2後縁補強部72Bの所定位置において左右方向と直交する方向に切断した断面構造も、図13のようになっており、後端側枠部94、板状部材40における後縁部48付近、第2後縁補強部72Bの固定構造も、図13のようになっている。以下では、これらの固定構造のうち、第1側縁補強部71A付近の固定構造を代表的に説明する。
本構成では、外枠部30Bにおける天板本体部30A側の内壁部には、天板本体部30Aの周縁部に沿って延びる溝部173が形成されている。そして、複数の補強部材(折れ曲がり部材30C,30D、長板状部材30E)は、天板本体部30Aの前縁部45、一対の側縁部46,47、後縁部48に沿って分割されて配置され、各々の補強部材は、外枠部30B側の縁部が溝部173内に嵌り込んだ状態で天板本体部30Aに固定されている。この構成について、図13の部分を参照して説明する。
外枠部30Bのうち右端側枠部91における天板本体部30A側の内壁部には、天板本体部30Aの周縁部(具体的には、側縁部46)に沿って延びる溝部173が形成されている。溝部173は、左右方向一方側(右側)に掘り下げられ、前後方向に延びる水平溝となっており、前後方向に延びる段差部111Dの端部(左右方向一方側の端部)が挿し込まれる対象部位となっている。
一方、折れ曲がり部材30Cの第1側縁補強部71Aには、板状に構成されるとともに前後方向に沿って配置され且つ板状部材40の下面に密着する密着部111Cと、密着部111Cよりも左右方向一方側に延出するとともに密着部111Cよりも下位置となる段差状に配置され且つ前後方向に沿って延びる段差部111Dとが設けられている。そして、第1側縁補強部71Aにおける右端側枠部91側の縁部(段差部111D付近)が溝部173内に嵌り込んだ状態で天板本体部30Aに固定されている。板状部材40の端部付近、第1側縁補強部71Aの端部付近、外枠部30Bの内壁部によって囲まれる領域内には、接着媒体180が存在する。接着媒体180は、板状部材40、第1側縁補強部71A、右端側枠部91と接触し、これらを連結している。
図19のように、第1後縁補強部71Bは、板状に構成されるとともに左右方向に沿って配置され且つ板状部材40の下面に密着する密着部111Eと、密着部111Eよりも後方側に延出するとともに密着部111Eよりも下位置となる段差状に配置され且つ左右方向に沿って延びる段差部111Fとを備える。密着部111Eは、密着部111Cと同様の密着構造をなし、段差部111Fは、段差部111Dと同様の段差構造をなす。そして、第1後縁補強部71B付近の固定構造も、図13で示す第1側縁補強部71A付近の固定構造と同様となっており、第1後縁補強部71Bにおける後端側枠部94側の縁部(段差部111F)が後端側枠部94に形成された溝部(図13で示す溝部173と同様の溝部であり、左右方向に延びる水平溝)に嵌り込んでおり、接着媒体が、板状部材40の後端部付近、第1後縁補強部71Bの後端部付近、後端側枠部94の内壁部を連結している。
図20のように、第2側縁補強部72Aは、板状に構成されるとともに前後方向に沿って配置され且つ板状部材40の下面に密着する密着部112Cと、密着部112Cよりも左右方向他方側に延出するとともに密着部112Cよりも下位置となる段差状に配置され且つ前後方向に沿って延びる段差部112Dとを備える。密着部112Cは、密着部111Cと同様の密着構造をなし、段差部112Dは、段差部111Dと同様の段差構造をなす。第2側縁補強部72A付近の固定構造も、図13で示す第1側縁補強部71A付近の固定構造と同様であり、第2側縁補強部72Aにおける左端側枠部92側の縁部(段差部112D)が左端側枠部92に形成された溝部(図13で示す溝部173と同様の溝部であり、前後方向に延びる水平溝)に嵌り込んでおり、接着媒体が、板状部材40の左端部付近、第2側縁補強部72Aの左端部付近、左端側枠部92の内壁部を連結している。
図20のように、第2後縁補強部72Bは、板状に構成されるとともに左右方向に沿って配置され且つ板状部材40の下面に密着する密着部112Eと、密着部112Eよりも後方側に延出するとともに密着部112Eよりも下位置となる段差状に配置され且つ左右方向に沿って延びる段差部112Fとを備える。密着部112Eは、密着部111Cと同様の密着構造をなし、段差部112Fは、段差部111Dと同様の段差構造をなす。そして、第2後縁補強部72B付近の固定構造も、図13で示す第1側縁補強部71A付近の固定構造と同様となっており、第2後縁補強部72Bにおける後端側枠部94側の縁部(段差部112F)が後端側枠部94に形成された溝部(図13で示す溝部173と同様の溝部であり、左右方向に延びる水平溝)に嵌り込んでおり、接着媒体が、板状部材40の後端部付近、第2後縁補強部72Bの後端部付近、後端側枠部94の内壁部を連結している。
図9、図12、図21のように、長板状部材30Eは、天板本体部30Aの下面部(具体的には、板状部材40の下面)に接着される接着板部として構成され、天板本体部30Aの前縁部45(図21)に沿って直線状に配置されている。長板状部材30Eは、板状に構成されるとともに左右方向に沿って配置され板状部材40の下面に密着する密着部113Cと、密着部113Cよりも前方側に延出するとともに密着部113Cよりも下位置となる段差状に配置され且つ左右方向に沿って延びる段差部113Dとを備える。密着部113Cは、密着部111Cと同様の密着構造をなし、段差部113Dは、段差部111Dと同様の段差構造をなす。なお、長板状部材30Eの密着部113C、段差部113D、前端側枠部93、板状部材40の固定構造は、第1側縁補強部71Aの密着部111C、段差部111D、右端側枠部91、板状部材40の固定構造と同様の構造(図13参照)となっている。
このように構成された天板部30は、突出板111A,111B,112A,112Bが筐体部2のスリット部141A,141B,142A,142Bにそれぞれ挿し込まれ且つ突出板111A,111B,112A,112Bのそれぞれが周壁部の内壁面側に配置された状態で、突出板111A,111B,112A,112Bの各々と筐体部2の周壁部とが連結部材160によって固定される。
図6、図7のように、筐体部2の周壁部の一部をなす側壁部4A(固定対象壁部)の内壁には、筐体部2の内部側に向かって突出する(具体的には、側壁部4B側に向かって左右方向に突出する)突起部151A,151Bが形成されている。また、周壁部の一部をなす側壁部4B(固定対象壁部)の内壁には、筐体部2の内部側に向かって突出する(具体的には、側壁部4A側に向かって左右方向に突出する)突起部152A,152Bが形成されている。そして、突起部151Aの上面は、突起部151Aの突出方向先端側に近づくにつれて下方位置となる傾斜面となっており、突出板111Aの板面と突起部151Aの先端部とが接触又は近接した状態で突出板111Aと突起部151Aとが連結部材160によって固定されるようになっている。同様に、突起部151Bの上面は、突起部151Bの突出方向先端側(図13で示す先端部151B"側)に近づくにつれて下方位置となる傾斜面となっており、突出板111Bの板面111B"(図13)と突起部151Bの先端部151B"(図13)とが接触又は近接した状態で突出板111Bと突起部151Bとが連結部材160によって固定されるようになっている。また、突起部152Aの上面は、突起部152Aの突出方向先端側に近づくにつれて下方位置となる傾斜面となっており、突出板112Aの板面と突起部152Aの先端部とが接触又は近接した状態で突出板112Aと突起部152Aとが連結部材160によって固定されるようになっている。同様に、突起部152Bの上面は、突起部152Bの突出方向先端側に近づくにつれて下方位置となる傾斜面となっており、突出板112Bの板面と突起部152Bの先端部とが接触又は近接した状態で突出板112Bと突起部152Bとが連結部材160によって固定されるようになっている。突出板111A,111B,112A,112Bのそれぞれにおいて、対向する周壁部側の板面(対向する突起部側の板面)は左右方向と直交する方向に沿った平坦面となっており、突起部151A,151B,152A,152Bのそれぞれにおいて、対向する突出板側の板面(先端面)は、左右方向と直交する方向に沿った平坦面となっている。図13の例では、突出板111Bにおいて対向する突起部151B側の板面111B"が左右方向と直交する方向に沿った平坦面となっており、突起部151Bの先端面(先端部151B"の面)が左右方向と直交する方向に沿った平坦面となっている。
次に、本構成の主な効果を例示する。
上述したガスコンロ1のように、複数の補強部材(折れ曲がり部材30C,30D、長板状部材30E)が、天板本体部30Aの前縁部45、一対の側縁部46,47、後縁部48に沿って配置されていれば、天板部30の周縁部を集中的に補強することができる。特に、各々の補強部材は、外枠部30B側の縁部が溝部173内に嵌り込んだ状態で天板本体部30Aに固定されるため、補強部材と外枠部30Bとの結合度合いが高くなり、天板部30の周縁部がより強固となる。ゆえに、天板本体部30Aにおいて熱応力等に起因する反りが生じることを防ぎやすくなる。更に、複数の補強部材が周縁部に沿うように分割状態で配置される構成であれば、各補強部材を装着する際に他部材と干渉しにくくなり、装着作業を確実に且つ効率的に行いやすくなる。
上記ガスコンロにおいて、いずれかの補強部材(折れ曲がり部材30C,30D)は、天板本体部30Aの側縁部に沿って配置される第1補強部と、第1補強部の方向と交差する方向に沿って延びるとともに後縁部に沿って配置される第2補強部と、が一体的に連結された折れ曲がり部材として構成されている。このようにすれば、補強部材をL状に一体化させることができ、部品点数の削減及び装着作業の容易化を図ることができる。
上記ガスコンロ1において、一対の折れ曲がり部材30C,30Dが、天板本体部30Aの左右両側に配置されている。そして、一対の折れ曲がり部材30C,30Dのうち、左右方向一方側に配置された一方の折れ曲がり部材30Cは、左右方向一方側の側縁部46に沿って配置される第1側縁補強部71Aと、後縁部48における左右方向一方側の領域に沿って配置される第1後縁補強部71Bとが一体的に連結された折れ曲がり形状をなす。左右方向他方側に配置された他方の折れ曲がり部材30Dは、左右方向他方側の側縁部47に沿って配置される第2側縁補強部72Aと、後縁部48における左右方向他方側の領域に沿って配置される第2後縁補強部72Bとが一体的に連結された折れ曲がり形状をなす。更に、第1後縁補強部71Bと第2後縁補強部72Bとが左右方向に間隔をあけて配置されている。このようにすれば、L状に構成された折れ曲がり部材を左右両側に配置して補強することができ、部品点数の削減及び装着作業の容易化の効果が一層高まる。更に、第1後縁補強部71Bと第2後縁補強部72Bとが左右方向に間隔をあけて配置されるため、これらと干渉することなくこれらの間に他部品を配置することが可能となる。
補強部材の一つである長板状部材30Eは、天板本体部30Aの前縁部45に沿って直線状に配置されている。このようにすれば、簡素化された補強部材によって前縁部付近を補強することができる。
更に、ガスコンロ1は、天板部30の突出板が筐体部2の上端部に形成されたスリット部に挿し込まれ且つ周壁部の内壁面側に配置された形態で天板部30と筐体部とが組み付けられる構成をなす。このため、天板部30の連結部分(筐体部2と連結するための部分)を筐体部2の内側に隠すことができ、連結部分が外部から視認されることに起因する美観の低下を抑えることができる。また、天板本体部30Aの下面部に接着される接着板部71,72から突出板を延出させた形態で天板部30を構成することができるため、天板部30の周縁部全体を枠体として構成して筐体部の上端部を外側から囲むような構成としなくても済み、天板部30の周縁部をより薄く構成しやすくなる。ゆえに、周縁部を薄く構成するデザインを採用することが可能となり、このようなデザインによって美観を高めることができる。更に、天板部30に設けられた突出板を筐体部2の上端部に形成されたスリット部に挿し込むように組み付ける構成であるため、天板部30を筐体部の真上から下降させて組み付けるような装着が可能となり、天板部30を大きく回動させるような装着方法を採用しなくても済む。ゆえに、筐体部上に天板部30を載置しようとする過程で開口部とガスバーナとが互いに干渉しにくくなり、装着の過程で干渉を原因とする手間をユーザに強いるような事態も生じにくい。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような例も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上述した実施例の特徴や後述する実施例の特徴は矛盾しない範囲で様々に組み合わせることが可能である。
上述した実施例では、スリット部が切り欠き形状で構成された例を示したが、一部又は全部のスリット部が、自身が形成された上端部の方向に沿って延びる貫通形状(例えば、長孔形状)で構成されていてもよい。
上述した実施例では、天板本体部30Aの側縁部と後縁部に沿うように折れ曲がり部材を配置したが、天板本体部の側縁部と前縁部に沿うように折れ曲がり部材を配置してもよい。