JP4818302B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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本発明は、キッチン等に組込まれ被加熱物を天板上に載置した調理容器を介して加熱する加熱調理器に関する。
従来、加熱調理器として、加熱手段に例えば加熱コイルを用いた誘導加熱調理器では、多くはキッチン等に組込まれて利用されており、その組込み手段としてはドロップインタイプが一般的に採用されている。この組込み手段は、キッチン等の上面板に形成された開口部から、ロースタ機能や上記加熱手段、及び冷却ファン等の駆動機構部を内蔵した調理器本体を落とし込み、該本体の上面を覆うように設けられ且つ上記開口部より幅広な天板により、該開口部周縁に保持される構成としている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−267185号公報 (図1,2)
更に具体的に、上記の如き保持手段の一例につき、図4に示す要部の拡大断面図を参照して説明すると、この種ドロップインタイプの加熱調理器にあっては、キッチンの上面板1には横幅寸法Zが560mmの落とし込み用の開口部2を形成していて、これを当業界では標準化設定しており、従ってこれに落とし込む調理器本体3の横幅寸法Yは、当然上記開口部2の横幅寸法Z以下にしながら、できるだけ大きく設定され、通常543mmに設計製作されている。これに対し、本体3の上面を覆う天板4は、開口部2を隠蔽しその周縁に保持されるように上記横幅寸法Z,Yより僅かに大きい長さの横幅寸法X(例えば、599mm)としている。
因みに、天板4の外周端部から本体3の側壁までの寸法、所謂天板4が本体3から側方に突出した寸法Wは28mmとしていて、この寸法W以内の間で上面板1の開口部2周縁に保持されるようにしている。この例では、天板4はトッププレート5と、その周縁部に装着されたフレーム6とから構成され、該フレーム6の背面(下面)側に水封作用を兼ねた弾性部材からなる保持部7を設けている。
従って、天板4は上記保持部7を上面板1に圧接した状態で加熱調理器の重量を支え、以ってキッチン内に収容され上面板1上に保持される構成にある。しかるに、この保持部7は、開口部2と本体3との平均的な間隙Vが8.5mmであることから、上記突出寸法W(28mm)のうちの残り僅か20mm足らずの寸法範囲に設けねばならず、突出寸法Wの中心位置(図中、中心線Uで示す)よりも外側に位置している。
斯くして、上記天板4上に二点鎖線で示す鍋8(調理容器)を載置して、本体3内部の加熱コイル9に高周波電流を供給することで、鍋8に渦電流を誘導して内部の被加熱物の加熱調理ができる。また、天板4の横幅寸法Xは、上記したように本体3の横幅寸法Yに対し、片側で僅か28mm(突出寸法Wに相当)長いとする程度のコンパクトサイズであるため、該天板4上の正確にはトッププレート5上に載置された鍋8等を含む重量負荷は、該負荷と近傍に位置する保持部7、所謂天板4の外周縁部で保持することを可能としている。
ところが、鍋8にしても径寸法が種々異なるものがあり、例えば2口タイプの加熱調理器では鍋8等を左右に並んで載置する場合、中央では所定の鍋間隔を必要とするとともに、当該鍋8が径大のものでは取手部分などの一部が天板4の左右からはみだして他のものと接触したり、或は載置した二つの鍋8やその取手等が当接した状態になるなど、安全性や使い勝手が悪くなる不具合を有するため、上記天板4には鍋8の許容最大径は従来約250mm程度に制約され、該鍋8の左右外殻位置は大略本体3の横幅寸法Y以内に設置可能としている。
そこで、本体3や落とし込み用の開口部2の横幅寸法Y,Z等の業界標準を維持した上で、且つ加熱コイル9も現行の形態(例えば直径180mm)のまま、天板4の横幅寸法Xを現行の599mmより大幅に大きくした、例えば700〜750mmの幅広とすれば、上記不具合を解消して径大な鍋などの多種類の調理容器を使用可能とし、且つ取扱い易くなることが考えられる。
しかしながら、天板4の横幅寸法Xを大きくして径大な調理容器を使用可能とすることは、該天板4自体に加わる重量荷重が増大し、一般にガラス製とするトッププレート5のストレスが増し、加えて保持部7が天板4の外周端部寄りに位置しているので、天板4は重量を受けて一層撓み易くなり、耐久性の点で劣るとともに、延いては加熱コイル9との適正な間隔が維持できなくて加熱特性にも悪影響及ぼすなど、実用に供するには信頼性に欠けるなどの問題が懸念されていた。
解決しようとしている問題点は、径大な鍋などの多種類の調理容器の使用を容易にし、且つ使い勝手を良くするために天板の横幅を大きくした場合、該天板への重量負荷が増大してストレスが大きくなり、天板の耐久性や加熱特性等への影響が懸念される点である。
本発明は上記問題点を解決するために、天板を幅広としながら該天板に加わる重量負荷に十分に耐え得るに有効な保持手段を用いて、キッチン等に組込み実用に供し得る信頼性の高い加熱調理器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の加熱調理器は、キッチンの上面板の内部に収容され加熱手段を内蔵した本体と、この本体上方を覆うように設けられた幅広な天板とを具備し、被加熱物を前記天板上に載置される調理容器を介して加熱するようにしたものにおいて、前記天板は、トッププレートと、このトッププレートの外周端部に設けられたフレームとにより構成され、前記本体上部から前記天板の背面に沿って側方に延出された補強部材が設けられ、前記補強部材は、側方に延出した先端部を前記フレームに宛がい、前記先端部と反対の基部側を前記トッププレートの背面に宛がうとともに、その中間部位に下方に突出する部分を有し、前記フレームに宛がわれた前記補強部材の外周縁部の下方には、前記上面板と接する弾性体が設けられ、前記天板の背面に沿って設けた前記補強部材を介して前記天板が上面板に保持された組込み状態において、前記補強部材の中間部位、及び前記フレームの下端部は、所定量圧縮された状態の前記弾性体を介して前記上面板と所定の隙間を存していることを主たる特徴とするものである。
本発明の加熱調理器によれば、トッププレートの外周縁部を補強部材で補強できるので、幅広とした天板に無理な荷重が掛るのを抑制できて、耐久性や信頼性に優れ使い勝手が良好な加熱調理器を提供できる。
以下、本発明をドロップインタイプの加熱調理器に適用した一実施例を示す図1〜図3を参照して説明する。
そのうち、まず図2のキッチンに組み込んだ外観斜視図、及び図3の要部を破断して示す正面図に基づき全体の概略構成につき述べると、この加熱調理器は、所謂3口タイプにあって、従来と同様に矩形箱状をなす調理器の本体21と、この上方を覆うように設けられた天板22とから構成され、該天板22は、耐熱ガラス製のトッププレート23とその周縁部に装着されたフレーム24とから構成され、トッププレート23の外周端部は該フレーム24に覆われている。
前記本体21には、後述する複数(3つ)の加熱手段や操作ダイヤル等を備えた操作部25をはじめ、図示しない冷却ファンや、各種の検知信号等の入力信号を受けて予め記憶された制御プログラムに基づき上記加熱手段の火力制御や、図示しないインバータ回路等を駆動制御する制御回路等を内蔵している。また、上記加熱手段の下方にあって操作部25の左側には、焼物調理を行なうロースタ26が設けられ、図示しないシーズヒータによる加熱手段を備えている。
一方、天板22の後方部(奥方)には図2に示す如くカバー部材27を装着した吸排気手段を備え、前記した冷却ファンの吸排路と連通している。そして、前記天板22を構成するトッププレート23上面には、後述する加熱手段に対応した3個所に、加熱部28、29,30が例えば印刷によりリング状枠を表示することで形成されている。そして、これら加熱部28〜30に対応する手前側には、加熱手段の火力表示部31〜33を設けていて、これらは複数のLED発光素子を連鎖状態に構成してなり、前記操作部25による設定操作に基づき火力調整され、その強さ度合を点灯表示する位置から容易に判断できるようにしている。
尚、上記加熱部28〜30は、図示しない調理容器を有効に加熱する載置領域であることを示すもので、後述する加熱手段より径大に表示してあるとともに、これら径寸法は、本実施例では調理容器として許容される最大径の鍋(詳細は後述する)の径寸法を兼ねて表すようにしている。
ここで、前記加熱手段の構成につき説明すると、前記した左右に配置された加熱部28,29に対応するトッププレート23の下方位置には、異なる出力の加熱コイル34,35を図示左右方向に並設し、また中央の奥方に位置した加熱部30に対応した下方位置にはニクロム線によるラジエントヒータ36が配設され、これら加熱手段は本実施例ではいずれもほぼ円形状(他に、多角形状でも可)に形成され、本体21内上部の内ケース37に適宜の固着手段により取付固定されている。
そして、このうちの左右に配設された加熱コイル34,35の外周囲近傍には、特には図3に示すようにアルミニウム製でリング状の水平板からなる防磁板38,39が設けられ、加熱コイル34,35からの電磁波漏れを防止している。ただし、図示左側の防磁板38の左端部、及び右側の防磁板39の右端部については、例えば下方に垂直に折曲した折曲部38a,39aを形成し、所謂左右端部では水平部分を僅少にしながら立ち上がり部分により表面積を確保して防磁機能を有効化するとともに、本体21の業界標準とする限られた左右方向の空間スペース内にコンパクトに配置されている。
そして、上記構成からなる加熱調理器は、次のようにしてキッチン40内に組込まれる。即ち、キッチン40の上面板41には、落とし込み用の開口部42が形成されていて、該開口部42の上方から前記本体21を落とし込むように挿入して、幅広な天板22部分が上面板41の開口周縁上に載置された形態に引掛け保持されるもので、所謂ドロップインタイプの加熱調理器としてキッチン40に組み込まれる。
この場合、上記開口部42周縁に天板22の外周縁部が保持される形態をなすが、該部分の機械的強度を増すべく該天板22の外周縁部には、その背面側に本体21上部から延出されたフランジ部を宛がうように構成している。
以下、その具体構成については、図1に示す要部の拡大断面図も参照して説明すると次の通りである。
即ち、上記した本体21のフランジ部としては、まず本体21の外殻を形成する外ケース43の側壁上端から側方に水平に延びた第1のフランジ部44と、この第1のフランジ部44の上部に位置し、前記内ケース37の側壁に側方に連結され水平に延びた第2のフランジ部45とから構成されている。そのうち、第1のフランジ部44は側方への水平部分の長さは短く、その先端部は上方に折曲され第2のフランジ部45に当接している。尚、この第1のフランジ部44の水平部分が主たる保持部46として機能することになるが、その詳細は後述する。
これに対し、第2のフランジ部45は、天板22の外周縁部の背面に沿って、そのほぼ外周端部まで延出された長さを有するとともに、その中間部位は天板22とは離間する下方に突出した水平部分を設けており、この水平部分が前記した主たる保持部46を補助する第2の保持部47として機能することになるが、その詳細は後述する。但し、この下方に突出した第2の保持部47とする水平部分は、前記主たる保持部46より僅か上部に位置する構成にある。そして、この第2のフランジ部45は、その基部側をトッププレート23の背面に宛がい、またその先端部をフレーム24を介して宛がった状態で、天板22に連結固定され、以って天板22の外周縁部に対し、特に第2のフランジ部45は補強部材として有効に機能するなど、本体21のフランジ部により補強された形態を得ている。
また、この第2のフランジ部45の先端部周縁には、ゴムや発泡部材等からなる弾性体48が貼着されており、その厚さ(高さ)は下方に突出してなる前記第2の保持部47、及び天板22の外周端部たるフレーム24の下端部よりも下方に所定量突出する厚さ寸法としている。
従って、前記した開口部42から落とし込まれ上面板41に天板22の外周縁部が保持された状態では、図1に示す如く第1のフランジ部44の保持部46が、上面板41に引掛け保持されて本体21等の重量を受けて圧接した状態にあり、一方弾性体48は自然状態から所定量圧縮され上面板41に圧接した状態に維持される。
これに対し、第2の保持部47は、本来の主たる保持部46より上部に位置し、且つ他方側では所定量圧縮された状態の弾性体48により維持され、この場合、上面板41と僅かの隙間H1を存した状態に維持され、また外周端部であるフレーム24の下端部も上面板41とは隙間H2を存した状態に維持される。尚、本実施例では隙間H2>H1となるように設定されており、例えば隙間H1は0.5mm、隙間H2は1.0mmに設定されている。
このため、第2の保持部47が本体21等の重量を支え保持する機能を発揮するには、例えば被加熱物を収容した鍋49(図1中に二点鎖線で示す)などの重量が天板22の外周縁部側に付加され、弾性体48が更に圧縮されて、隙間H1がなくなり上面板41に圧接するに至った場合が考えられる。このことから、フレーム24の通常は隙間H2を有する外周端部も、その上方近辺の重量負荷に応じて更に弾性体48が圧縮されると上面板41に圧接可能としており、斯かる場合に重量の一部を支える第3の保持部50として機能することを可能としている。
尚、ここで後述の作用説明等で必要でもあるドロップインタイプに関する本実施例の主要な設計製作寸法につき、図1に基づき述べると、まず上面板41の落とし込み用の開口部42の形状は従来で述べたと同様に、横幅寸法Zが560mmを標準とし、本体21の横幅寸法Yも従来と同じく560mm以下で極力大きく設定した例えば543mmとしている。尚、従来と同一部分における同一寸法については共通の符号を付している。
これに対し、本実施例では例えば天板22の横幅寸法Aを750mmとして従来のほぼ25%大幅アップの幅広とし、調理容器として最大径300mmの鍋を左右に配置可能としている。この場合、左右の加熱部28,29は、上記直径300mmと同等のリング状枠が印刷表示されていることとなる。従って、図2に示すように中央部に必要な間隔Sとして30mmを存して直径300mm(以下、最大径Kとも称す)の鍋を左右に配置したとすると、各鍋と天板22の外周端部までの最短距離の左右の寸法Bは、夫々60mmとなる。これは、図1中に二点鎖線で示す同最大径Kとする鍋49の外殻から外周端部までの距離に相当することを示している。
また、上記幅広とした天板22の本体21の側壁から左右方向に突出する寸法Cは、外ケース43から天板22の外周端部までの距離にあって、本実施例では103.5mmに配分され、これは天板22の外周縁部に相当する長さでもあり、且つ本体21から延出したフランジ部の長さとほぼ等しい寸法である。しかるに、そのフランジ部を構成するうちの第1のフランジ部44の長さ寸法Dは18.5mmで、上記寸法C(103.5mm)に対し、その1/5以内の本体21寄りに配設している。このことは、主たる保持部46に対しても全く同様のことが言えるとともに、中心線Uで示すように少なくとも寸法Cの1/2以内で、本実施例の如くできれば1/3以内の本体21寄りに配設することが好ましい。
次に、上記構成の加熱調理器の作用について述べる。
まず、キッチン40に組み込むには、前記した通り上面板41の開口部42の横幅寸法Zと、本体21の横幅寸法Yとは、従来と同様の数値関係(Y<Z)にあるので、問題なくキッチン40に対しドロップインによる落とし込み作業が容易にできる。そして、第1のフランジ部44における保持部46として機能する水平な長さ寸法Dは、本体21が開口部42内でセンター配置よりずれても、その一部は必ず開口周縁たる上面板41に圧接保持される寸法に設定されており、以って加熱調理器は保持部46にて必ず保持された形態で組込まれ、主たる保持手段として機能する。
一方、上記のように組み込まれた加熱調理器にて加熱調理する場合、天板22を幅広(750mm)としたので、当然トッププレート23も幅広の例えば700mm以上とすることが可能となる。従って、最大径K300mmの鍋49を左右に載置しても、図1,2にて開示したように左右端までの寸法Bとして60mmの余裕があり、これら鍋49が天板22の側方にはみだすことなく利用できる。
しかるに、被加熱物及び鍋などの重量負荷が軽い場合や、径小な鍋などを使用する場合などは、その重量負荷は天板22の背面側に当接している第1のフランジ部44に加わり、結果として、トッププレート23の中央側に重量が付加されるだけで済み上記保持部46で保持されるだけで十分で、トッププレート23の外周縁部などに大きなストレスを与えることなく使用できる。
ところが、上記したように最大径Kの鍋49を使用した場合には、図1に開示したように天板22の左右には余裕があり、使い勝手としては何ら問題なく調理作業ができるのであるが、該鍋49の外殻はフランジ部全体のほぼ半分近くまで達して、その重量負荷は保持部46を超えて更に外方側にまで及ぶ。この場合、特にガラス製のトッププレート23には大きな撓み変形を伴ない易く、このような使い方は大きなストレスが発生することになる。
しかるに、本実施例では上記のように天板22の外周縁部側に重量が付加されると、弾性体48が更に圧縮されることとなり、隙間H1を有していた第2の保持部47が、その外方側から上面板41に圧接状態に至る。この結果、天板22の外周縁部に及ぶ被加熱物や鍋49などの重量負荷が加わる場合には、これまでの保持部46に加え、第2の保持部47も重量の一部を支える保持手段として機能し、天板22へのストレスを軽減した状態で径大な鍋49などを使い勝手良く使用可能とする。
更には、加熱調理等する際の作業手順において、被加熱物を収容した鍋などを天板22上の適宜の場所、特には外周端部寄りに載置しておく場合があり、その他キッチン40で使用される調理器具等が一時的にも天板22の外周端部の上部に置かれる場合など種々考えられる。その場合には、当然その重量負荷は天板22の外周端部の上方近辺に集中的に加わることになる。
斯かる場合には、更に弾性体48が圧縮され、遂にはフレーム24の下端である外周端部の隙間H2がなくなり、該端部が上面板41に圧接して重量負荷を支えることになり、所謂第3の保持部50として保持機能を発揮することになる。従って、本体21の外殻より側方に大きく幅広とした天板22に対し、特にその外周縁部付近に大きな重量が付加された場合には、主たる保持部46に加えて、補強部材としての第2のフランジ部45が有する第2の保持部47、更には第3の保持部50の補助を得て保持できるので、トッププレート23のストレスを軽減でき、長期使用に耐え得る強度的に優れた天板22を供することができる。
そして、保持手段として本来の主たる保持部46として機能する第1のフランジ部44は、本体21から側方に延出され天板22の外周端部までの距離(外周端部までの寸法Cとほぼ同等)に対し、その1/2以内(好ましくは1/3以内)の本体21寄りに配設するとともに、以下第2,第3の保持部47,50を順次外方に配設したので、天板22に付加される重量やその配分に応じて保持機能を強化できて、特に天板22の外周縁部における補強が図れ、延いては全体の強度アップに繋がり耐久性に優れ長期使用する上での信頼性を高め得る。また、弾性体48は、第2,第3の保持部47,50による保持手段を有効化するだけでなく、上面板41上に落下した水や液状体のキッチン40内への侵入を防止する水封部材として常に有効に機能する。
以上説明したように本実施例によれば、次の効果を有する。
上記したドロップインタイプの加熱調理器は、従来と同様に業界標準の限られたキッチン40のスペース内にロースタ26や加熱コイル34,35等を組み込んだ本体21を、上面板41から落とし込み、容易に組み込むことができる。このような、組込み手段を維持した上で天板22の横幅寸法Aを大幅に大きくして、許容最大径Kを300mmとする鍋49の使用を可能とし、それだけ多種類の鍋などの調理容器を使用可能にして、実用上の使い勝手を頗る良好とすることができる。
そして、ドロップインタイプの保持手段として主たる保持部46は、第1のフランジ部44を天板22の外周端部までの距離(寸法Cとほぼ同等)の、少なくとも1/2以内の本体21寄りに配設したので、比較的軽量であるとか重量配分が中央部側のみに位置するなど、中央部側におけるトッププレート23の撓みを抑えた保持手段として有効に機能し、最も頻度多く使われる形態に対応できる。そして、天板22を幅広とした場合に懸念される強度上の問題点や信頼性については、上記主たる保持部46はもとより、その外方に向けて第2,第3の保持部47,50を設けて、外周端部寄りの重量負荷やその配分に応じて第2,第3の保持部47,50が有効に保持機能を発揮できるようにした。
従って、重量が天板22の外周側に移動するに応じて第2のフランジ部45は、第2,第3の保持部47,50がトッププレート23の特には外周縁部側の撓み変形を抑えた補強効果とともに保持手段として有効に機能し、以って実使用においてトッププレート23に大きな重量負荷によるストレスを与えることなく、最大径Kが300mmとする径大な鍋49を何ら問題なく使用できるとともに、長期使用に亘って信頼性の高い加熱調理器を提供できる。
尚、本発明は上記し且つ図面に示した実施例に限らず、例えば3口タイプに限らないことはもとより、加熱手段にしても加熱コイル等に代えて例えばハロゲンランプやシーズヒータなどの電気抵抗を用いたものでも良いし、その他、本体に設けたフランジ部の具体形状など、実施に際して本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変更して実施できるものである。
本発明の加熱調理器の一実施例を示す要部の拡大断面図 キッチンに組み込まれた外観斜視図 要部を破断して示す正面図 従来例を示す図1相当図
符号の説明
図面中、21は本体、22は天板、23はトッププレート、24はフレーム、28,29,30は加熱部、34,35は加熱コイル(加熱手段)、37は内ケース、41は上面板、42は開口部、43は外ケース、44,45は第1,第2のフランジ部(フランジ部)、46は保持部(保持手段)、47,50は第2,第3の保持部(保持手段)、及び48は弾性体を示す。

Claims (2)

  1. キッチンの上面板の内部に収容され加熱手段を内蔵した本体と、この本体上方を覆うように設けられた幅広な天板とを具備し、被加熱物を前記天板上に載置される調理容器を介して加熱するようにしたものにおいて、
    前記天板は、トッププレートと、このトッププレートの外周端部に設けられたフレームとにより構成され、
    前記本体上部から前記天板の背面に沿って側方に延出された補強部材が設けられ、
    前記補強部材は、側方に延出した先端部を前記フレームに宛がい、前記先端部と反対の基部側を前記トッププレートの背面に宛がうとともに、その中間部位に下方に突出する部分を有し、
    前記フレームに宛がわれた前記補強部材の外周縁部の下方には、前記上面板と接する弾性体が設けられ、
    前記天板の背面に沿って設けた前記補強部材を介して前記天板が上面板に保持された組込み状態において、前記補強部材の中間部位、及び前記フレームの下端部は、所定量圧縮された状態の前記弾性体を介して前記上面板と所定の隙間を存していることを特徴とする加熱調理器。
  2. 補強部材の中間部位と上面板との所定の隙間は、フレームと上面板との同隙間より小さく設定し、天板の外周縁部側に被加熱物などの重量が付加され弾性体が更に圧縮されたとき、前記補強部材の中間部位は、前記上面板との隙間がなくなり該上面板に圧接されることにより、前記天板を前記上面板に保持する保持部として機能する構成としたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
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