JP5418264B2 - 誘導加熱調理器およびその取付け方法ならびにそれを用いた厨房装置 - Google Patents

誘導加熱調理器およびその取付け方法ならびにそれを用いた厨房装置 Download PDF

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Description

本発明は、厨房装置のキャビネットに組み入れて使用する誘導加熱調理器に関し、また、その誘導加熱調理器を組み入れる厨房装置に関するものである。
従来、この種の誘導加熱調理器について図面を用いて説明する。図9(a)は従来の誘導加熱調理器の断面図、図9(b)は従来の誘導加熱調理器の断面図であり、厨房装置のキャビネットに組み入れた状態を示している。
図10は従来の誘導加熱調理器の内部透視斜視図である。図9、10に示すように、誘導加熱調理器は、耐熱性ガラスなどの非金属で構成された平板状のプレート1と、プレート1の下部に設けた収容部8で構成される。収容部8内には、プレート1上に載置される鍋などを誘導加熱するための加熱コイルや鍋を抵抗加熱する電気ヒータ等の加熱源がプレート1の裏面から約5mm程度の空間を介して配置される。
これらの加熱源の具体的な配置は、図9、図10に示すように、前方の左右にそれぞれ誘導加熱を行うための、左部加熱コイル21と右部加熱コイル22が配置され、後方の中央には誘導加熱を行うための中部加熱コイル23または抵抗加熱を行うためのラジエントヒータが配置される。
収容部8内で、左部加熱コイル21の下方には、焼き魚などの調理を行うロースタ5が配置され、ロースタ5の庫内には電気抵抗式のヒータ、焼き網、受け皿が配置される。また、収容部8内であって、ロースタ5の右側にはそれぞれの加熱コイル21、22に高周波電力を供給するインバータ装置4が配置され、インバータ装置4は各加熱コイル21、22に対応するインバータ回路基板が上下方向に各々配置される(例えば、特許文献1参照)。
上記誘導加熱調理器は、図9に示すように、厨房装置のキャビネット9の天板20に設けた開口部10から収容部8を挿入し、収容部8を厨房装置のキャビネット9内に収容し、プレート1の周囲が厨房装置のキャビネット9の天板20上に載るようにして、誘導加熱調理器を厨房装置のキャビネット9に組み入れている。
上記開口部10は誘導加熱調理器あるいはガスコンロ機器などをキャビネットに組み入れるために設けており、厨房装置の各社メーカーはこの開口部10の大きさをほぼ同じと
することで、誘導加熱調理器のメーカーあるいはガスコンロ機器のメーカーが外郭の外形寸法を変更することなく厨房装置のメーカー各社のキャビネット内に組み込むことができるようになっている。
このようにすることで、誘導加熱調理器あるいはガスコンロ機器を買い換えて組み込む際にも、誘導加熱調理器あるいはガスコンロ機器のメーカー各社から販売されている製品を自由に選択することができ、厨房装置に比べ製品寿命の短い誘導加熱調理器あるいはガスコンロ機器のみ組み換え自由度を高めている。
特開2001−196153号公報
しかし、従来の誘導加熱調理器においては、厨房装置のキャビネット9の開口部10の大きさ(日本国内ではこの開口部10の横幅は約560mm)によって収容部8の大きさが決まってしまうので、収容部8内に配置される加熱コイル21、22、23の大きさ、レイアウトも制約されることになる。
その結果、大きな直径の加熱コイルを搭載することが困難になるため、鍋底の直径が大きな鍋を良好な加熱分布で加熱することが困難になる課題が生じる。例えば、収容部8の横幅が開口部10の横幅と等しい場合、その収容部8内には左右の加熱コイル21、22が配置されるので、理論的に最大となる加熱コイル21、22の直径は560mm/2=280mmとなり、この直径より大きな鍋底を有する大きな鍋についてはその鍋底全体的を均一に加熱することが困難になり、良好な加熱部分を得ることができない。
また、鍋底の直径の大きな鍋(鍋底の直径が260mm以上ではその鍋の胴回りは300mm以上になる)を複数個並べて加熱しようとすると、上述の通り、加熱コイル21、22の中心に鍋底中心を合わせて載置すると、鍋同士が当たってしまい調理作業性が悪いという課題を有していた。
更に、加熱コイルの大きさに制約を受けることから、図11に示すような加熱コイル21、22、23の外周近傍に配置されるリング状の防磁手段11を配置し、加熱コイルからの漏洩磁界を抑制する場合には、加熱コイルの大きさをより小さくせざるを得ず、大きな鍋を効率よく加熱することが困難になるという課題が生じることになる。
一方、加熱コイル径を大きくするためにプレート1と天板20との間に隙間を設け、その隙間に加熱コイル21、22を配置しようとすると、加熱コイル21、22自体が発熱し、しかも被加熱物からの輻射熱の影響があるため、キャビネット9の熱による劣化を防ぎ、かつ加熱コイル21、22を動作上問題がない温度に保つためにはプレート1と天板20間の高さを高くして冷却する必要があり、使い勝手が悪いという課題を有していた。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、厨房装置のキャビネットの開口部の大きさに制約されることなく、加熱コイルの大きさを自由に設定でき、鍋を載置して加熱する加熱領域の大きさを自由に設定できる誘導加熱調理器およびその取付け方法ならびにそれを用いた厨房装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、誘導加熱調理器の外郭
と、前記外郭の上部を覆うプレートと、前記プレート上に載置した被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ装置とを備え、前記外郭を、厨房装置のキャビネットの天板の開口部内に挿入する収容部と、前記収容部より外周側に延設し、かつ、前記キャビネットの天板上に載置するフランジとから構成し、前記プレートより下方の前記外郭内に前記加熱コイルを配置するとともに、前記収容部内には前記インバータ装置を配置し、前記フランジと前記プレートとの間に前記加熱コイルの一部もしくは全部を収容する加熱コイル収容空間を形成し、前記加熱コイルの一部を前記加熱コイル収容空間に配置させたとともに、前記プレート上に載置した被加熱物の温度を検知する被加熱物温度検知手段とを備え、前記被加熱物温度検知手段が所定の温度以上を検知した場合には前記インバータ装置にて供給する高周波電流を減少または停止させるものである。
これによって、天板上に載置するフランジとプレートとの間に加熱コイル収容空間を形成しているので、厨房装置のキャビネットの開口部の大きさに変更を加えることなく、開口部より広い範囲に加熱コイルを配置することができるとともに、その配置自由度も高まり、結果、プレート、すなわち加熱領域の大きさを自由に設定することができる。例えば、加熱コイル同士の間を広くとることができるため、複数の鍋による同時調理においても隣接する鍋が互いに衝突することなく使用できる、あるいは加熱コイルの直径を大きくできるため鍋底の直径が大きい鍋でも加熱分布を悪化させることなく加熱でき、使い勝手および加熱分布の良い誘導加熱調理器を実現できる。
さらに、天板上のフランジとプレートの間に加熱コイル収容空間を形成するので、その加熱コイル収容空間の高さ分だけ天板よりプレート上面が高くなるが、被加熱物温度検知手段が被加熱物の温度を検知するため、被加熱物からの輻射熱の影響が小さくなるようにインバータ装置にて供給する高周波電流量を制御することが可能となるため、キャビネットが熱によって劣化することを防ぐことができ、かつ加熱コイル収容空間は加熱コイルを配置すれば事足りるので薄型化が可能で、プレート上に鍋を載置する作業性、あるいは調理のためにプレート上で鍋を動かすという調理作業性に支障を起こすことはない。
本発明の誘導加熱調理器は、天板上に載置するフランジとプレートとの間に加熱コイル収容空間を形成したので、キャビネットの開口部の大きさに制約を受けることがなく、加熱コイルの大きさと配置および加熱領域の大きさを自由に設定ができ、加熱効率の向上と調理作業性を向上することができる。
(a)本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の断面図(b)本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の平面図 (a)本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の加熱コイルのA−A断面図(b)本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の加熱コイルの平面図 (a)本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の加熱コイルの他の実施形態のB−B断面図(b)本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の加熱コイルの他の実施形態の平面図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の処理内容を示すグラフ (a)本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の断面図(b)本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の平面図 (a)本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の断面図(b)本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の平面図 本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器のキッチンカウンター組み入れ状態を示す断面図 (a)従来の誘導加熱調理器の断面図(b)従来の誘導加熱調理器の平面図 従来の誘導加熱調理器の内部透視斜視図 従来の他の誘導加熱調理器の内部透視斜視図
第1の発明は、誘導加熱調理器の外郭と、前記外郭の上部を覆うプレートと、前記プレート上に載置した被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ装置とを備え、前記外郭を、厨房装置のキャビネットの天板の開口部内に挿入する収容部と、前記収容部より外周側に延設し、かつ、前記キャビネットの天板上に載置するフランジとから構成し、前記プレートより下方の前記外郭内に前記加熱コイルを配置するとともに、前記収容部内には前記インバータ装置を配置し、前記フランジと前記プレートとの間に前記加熱コイルの一部もしくは全部を収容する加熱コイル収容空間を形成し、前記加熱コイルの一部を前記加熱コイル収容空間に配置させたとともに、前記プレート上に載置した被加熱物の温度を検知する被加熱物温度検知手段とを備え、前記被加熱物温度検知手段が所定の温度以上を検知した場合には前記インバータ装置にて供給する高周波電流を減少または停止させるものである。
これによって、天板上に載置するフランジとプレートとの間に加熱コイル収容空間を形成しているので、厨房装置のキャビネットの開口部の大きさに変更を加えることなく、開口部より広い範囲に加熱コイルを配置することができるとともに、その配置自由度も高まり、結果、プレート、すなわち加熱領域の大きさを自由に設定することができる。
また、加熱コイル収容空間の高さ分だけ天板よりプレート上面が高くなるが、この加熱コイル収容空間は加熱コイルのみを配置すれば事足りるので薄型化が可能で、プレート上に鍋を載置する作業性、あるいは調理のためにプレート上で鍋を動かすという調理作業性に支障を起こすことはない。加熱コイルはガスコンロのようなバーナーとは相違し、それ自体を薄型設計することが可能である。加熱コイルは誘導加熱するのに必要な所定のインダクタンスLを得ることができるように、加熱コイルの巻線の線径、本数、その巻き方、撚り方、加熱コイルの直径(外径)等を決定している。例えば、インダクタンスLは加熱コイルの面積に比例して大きくなるので、加熱コイルの直径が大きいものを用いれば薄い加熱コイルでも所定のインダクタンスLを得ることができ、薄型化の加熱コイル収容空間の実現が可能となる。加熱コイル収容空間の高さ寸法を小さくできると、天板上面とプレート上面との間に発生する段差を小さくでき、調理作業性にも支障を起こすことがない。
第2の発明は、特に、第1の発明の加熱コイルを、高周波電流を流すための電線と、前記高周波電流によって発生した磁界を集束させるための高透磁率の磁性体とから構成し、防磁材を前記高透磁率の磁性体からみて前記電線とは反対側に配設することにより、鍋への誘導加熱の効率を高めることができる。
第3の発明は、特に、第2の発明において、高透磁率の磁性体をフェライトとすることにより、漏れ磁束が少なくなり、また磁性体自体の発熱を防ぐことができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明において、被加熱物温度検知手段は、前記収容部内に配置することにより、被加熱物温度検知手段の配線の引き回しに対する自由度が高まるとともに組立性を向上することができる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明において、被加熱物温度検知手段は、所定の温度以上を検知した場合には、検知した時点での入力電力量に応じてインバータ装置にて供給する高周波電流の減少量を選択することにより、使用者の使い勝手が損な
われないようにすることができる。
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか1つの発明において、被加熱物温度検知手段における所定の温度は、入力電力量に応じて決定されることにより、被加熱物からの輻射熱の影響度合いを考慮した制御が可能となり、使用者の使い勝手が損なわれないようにすることができる。
第7の発明は、キャビネットと、前記キャビネットの天板に設けた開口部と、第1〜6の発明のいずれかに記載の誘導加熱調理器を備え、前記誘導加熱調理器の収容部を前記開口部内に挿入すると共に、前記誘導加熱調理器のフランジを前記天板上に載置する厨房装置としたもので、プレートである加熱領域の大きさおよび加熱コイルの大きさ、数、配置に制約を受けることなく、既存のキャビネットの天板に設けた開口部内に誘導加熱調理器を取り付けることができ、個々人の調理スタイルに合致した厨房装置を提供することができる。
第8の発明は、厨房装置のキャビネットの天板の開口部内に第1〜7の発明のいずれかに記載の誘導加熱調理器の収容部を、前記誘導加熱調理器のフランジを持って挿入し、前記フランジの外周と前記天板との間にシールが位置するように前記フランジを前記天板上に載置する誘導加熱調理器の取付け方法である。この取付け方法によれば、大きいフランジを手で持って収容部を開口部に挿入するので、フランジが持ち手として利用し易くなり、一方、フランジの大型化に伴い天板上面とフランジ下面との隙間が発生しやすくなるが、フランジを天板に載置すればシールが両者間に介在することになるので、隙間をシールで埋めることが一連の作業で終了することになる。そして、フランジと天板との隙間から鍋からの吹き零れ汁が浸入するのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1(a)は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の断面図であり、図1(b)は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の平面図である。図1に示すように、厨房装置のキャビネット(以下、キッチンカウンターという)9の天板20には開口部10が設けられ、誘導加熱調理器の外郭12の一部を構成する収容部8が挿入されている。
誘導加熱調理器の外郭12の上部は、耐熱性ガラスなどの非金属で構成された平坦なプレート1で覆われている。外郭12は、プレート1とキッチンカウンター9の天板20間に載置されるフランジ6と、フランジ6の下部に配置される収容部8から構成される。
フランジ6は、収容部8の上端部から外周囲方向(水平方向)に向かって延設されており、開口部10の外周囲部分の天板20上に載置される。外郭12内には、プレート1の裏面から約5mm程度の空間を介してプレート1上に配設される鍋などを誘導加熱するための巻線25とフランジ側に高周波磁界が向かうのを抑制するための防磁用防磁体27よりなる左部加熱コイル2と右部加熱コイル3が配置され、それぞれの加熱コイルは外径の少なくも一部が、フランジ6とプレート1の間に形成された加熱コイル収容空間13内に位置するように配置される。
そのため、左部加熱コイル2と右部加熱コイル3は、キッチンカウンター9の天板20より上方に位置し、外径の一部はキッチンカウンター9の天板20上に、残りの部分は開口部10内に位置する収容部8内に配置される。
また、加熱コイル2、3を配置する際には被加熱物の温度を測るための被加熱物温度検知手段15が収容部8内に配置される。外郭12の収容部8内で、左部加熱コイル2の下方には、電気ヒータを用いて焼き魚などの調理を行うロースタ5が配置され、右部加熱コイル3の下方には左部加熱コイル2及び右部加熱コイル3に高周波電力を供給するインバータ装置4が配置される。
外郭12は金属板で形成され、収容部8とフランジ6を一体に構成し、加熱コイル2、3をはじめとする重量物を支えることができる剛体として機能を有している。このとき、フランジ6が磁性体材料、例えば磁性ステンレス構成されている場合には加熱コイル2、3により誘導加熱される場合が生じる。
加熱コイル2、3に防磁用磁性体27を設けたりして加熱コイル2、3から下方へ向かう高周波磁界に対応することで、フランジ6が誘導加熱されることによる天板20への熱による悪影響を抑制でき、例えば人工大理石からなる天板20の熱劣化、熱変色などを抑制することができる。
なお、本実施の形態では、左部加熱コイル2と右部加熱コイル3の左右に配置された2つの加熱コイルで構成されているが、キッチンカウンター9の天板20上のフランジ6上に位置する加熱コイル収容空間13に加熱コイルが位置するようにする構成であれば特に限定するものでない。
また、加熱コイルの大型化に伴い、前後方向に延びるフランジ上に加熱コイル収容空間13を形成するようにしてもよく、また、左右のフランジ6を開口部10の外周囲方向に大きく延設して、加熱コイル全体を収容するような加熱コイル収容空間を形成するようにしてもよく、要は、加熱コイルの数、大きさ、配置などにより加熱領域に合わせて自由に設定することができるようにしてもよい。
次に、加熱コイル2、3の詳細について図2より説明する。図2(a)は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の加熱コイルのA−A断面図(b)本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の加熱コイルの平面図である。
図2に示すように、ドーナツ状の巻線25は電気絶縁材料で構成された支持板26上に固定される。巻線25は電気抵抗が小さく熱伝導率のよい銅線あるいはアルミニウム線の表面を絶縁材料で被覆した素線を複数線毎束ねた集合線とし、この束ねた集合線を巻回してドーナツ状に形成されている。
巻線に用いる銅線あるいはアルミニウムの素線の線径はインバータ装置4から20kHz以上の高周波電流が供給されることから0.4mm以下にすることで表皮抵抗を減少させるようにしている。
巻線25からは高周波磁界が発生するので、その巻線25の下方に向かう高周波磁界が上述したフランジ6側に向かうのを抑制するためにも巻線25の下方であって、支持板26の下面に棒状の防磁用磁性体(具体的にはフェライトコア)27をドーナツ状の支持板26の中心部側から放射状に複数本配設している。
この防磁用磁性体27は巻線25から下方に向かう高周波磁界の向きを変更して高周波磁界が防磁用磁性体27より下方に位置するフランジ6側へ向かうことを抑制できる。したがって、フランジ6は上述したとおり、剛性、強度から金属板で構成されることになっても、巻線25から下方に向かう高周波磁界により誘導加熱されてしまうのを抑制するこ
とができる。
上述した加熱コイルは巻線25、支持板26、防磁用磁性体27の各々の高さを加算した高さH1になるが、加熱コイル自体は高さ方向を低くする薄型化が好ましい。この加熱コイル薄型化の理由の詳細は、加熱コイル収容空間13の高さを低く抑えることで、天板20上からプレート1上までの高さ寸法Hを低く抑え、天板20とプレート1との間の段差を小さくでき、プレート1から鍋などの被加熱物を移動し易くでき、使い勝手を向上できるからである。このため、加熱コイルの薄型化に関する詳細を図3により説明する。
図3(a)は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の加熱コイルの他の実施形態のB−B断面図であり、図3(b)本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の加熱コイルの他の実施形態の平面図である。
図2と相違する部材としてはドーナツ状の支持板28である。この支持板28の下面側に棒状の防磁用磁性体27を収納する凹部を形成し、この凹部内に防磁用磁性体27を埋設している。
このように、防磁用磁性体27と支持板28が高さ方向において重なり合うようにすることで巻線26、支持板28、防磁用磁性体27を積み上げた高さH2は小さくなり、加熱コイルの薄型化に寄与することになる。
図3では、加熱コイルを構成する支持板28と防磁用磁性体27の高さ寸法を抑制する技術を開示したが、加熱コイルの巻線25を薄型化することも考えられる。加熱コイルの巻線25は上述したとおり複数の素線を束ねた集合線を巻回して形成されるので、加熱コイルのインダクタンスLは、巻線25の集合線を巻回している数(ターン数)と、加熱コイルの直径との関係において、加熱コイルのインダクタンスL∝(加熱コイルの直径)×(ターン数)という公式がある。
よって、加熱コイルのインダクタンスLは加熱コイルの直径を大きくすれば増大するので、巻線25の集合線の断面形状を円形から楕円形(もしくは四角形状)に押しつぶして巻くと、集合線を同じターン数とすれば加熱コイルの直径が大きくなる分、増加することになる。
したがって、加熱コイルの直径を大きくする偏平な集合線を用いる場合には、必要なインダクタンスLを確保するためにターン数を減らして調整すればよく、ターン数は上述の公式から2乗に比例しているので、インダクタンスLを一定にしようとすれば、断面形状が円形の集合線の加熱コイルの直径より大きくなる範囲でターン数を減らすことが可能である。
このように、巻線25の集合線を偏平形状に押しつぶすことは簡単に加工でき、しかも、押しつぶしたことにより加熱コイルの厚さ(集合線の高さ)は小さくでき、加熱コイルの薄型化が可能になる。
さらに、被加熱物温度検知手段15について図4より説明する。図4は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の構成を示すブロック図である。
図4において、被加熱物温度検知手段15は、被加熱物からの輻射熱によって加熱コイル2、3が焼き切れたり、キッチンカウンター9が熱によって劣化したりするのを防止するため被加熱物の温度を測るように配置され、被加熱物の温度に応じてインバータ装置4にて供給する高周波電流量を制御する。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
まず、誘導加熱調理器の使用者は、プレート1上の定められた位置(外郭12内の加熱コイル2、3との磁気的な結合を強い加熱コイル直上の位置)に鍋などの被加熱物を載置し、加熱コイル2、3にインバータ装置4より高周波電流を供給する加熱指示することで、被加熱物を誘導加熱する。
使用者が加熱開始の指示を行うと、インバータ装置4による高周波の電流が加熱コイル2、3に供給され、この高周波電流により加熱コイル2、3から発生した高周波磁界が被加熱物に供給される。
被加熱物に供給された高周波磁界により、鍋などの被加熱物の表層部には渦電流が発生し、この渦電流と被加熱物自身の高周波抵抗により発熱する。この発熱(誘導加熱)を利用して、使用者は各種の調理を行うことになる。
上記誘導加熱を効率よく行うには、加熱コイル2、3と鍋などの被加熱物との磁気的な結合を良くすることが重要で、そのため、加熱コイル2、3の外径と被加熱部の外径(例えば鍋底直径)が等しくなるように設計する。
本実施の形態では、左右のフランジ6上に形成した加熱コイル収容空間13内に左部加熱コイル2及び右部加熱コイル3を位置させることができるため、収容部8の大きさにかかわりなく、各加熱コイル2、3の大きさ、配置を決めることができる。
そのため、複数の被加熱物をプレート1上に置いた場合でも、鍋などの被加熱物同士が互いに当たらないように加熱コイル2、3間の距離を広く取ることが可能になる。また、加熱コイル2、3の外径は収容部8の大きさに影響されないため、鍋底直径の大きい被加熱物に合わせた外径に設定することができる。
例えば、従来の構成で用いる直径180〜200mm程度の外径の加熱コイル2、3を使用する場合は、その外径の大きさを維持したまま加熱コイル2、3間の距離を広く取ることが可能となる。
あるいは、加熱コイル2、3の外径を直径200mm以上と大きくしても、加熱コイル2、3間の距離は狭くなることがなく大きな鍋底直径の被加熱物を効率よく加熱することができる。
また、本実施の形態に示すように左部加熱コイル2及び右部加熱コイル3ともフランジ6上の加熱コイル収容空間13内に配置することで、各加熱コイル2、3の互いの距離を広げるように配置することも容易に行える。
更に、加熱コイル2、3には加熱コイル2、3からの漏洩磁界を抑制するために、加熱コイル2、3の外周部にアルミなどの非磁性体金属をリング状とした防磁手段11が配置される。
これは、加熱コイル2、3から発生した磁界の中で被加熱物に吸収されず外部に漏洩した磁界に対して、加熱コイル2、3近傍に配置したリング状の非磁性体金属である防磁手段11に加熱コイル2、3からの誘導電流を生じさせ、その誘導電流により防磁手段11から漏洩磁化と逆向きの磁界を発生させ互いにうち消させることで効果を得るものである。
そのため防磁手段11は、断面積が大きい方が自身の発熱も小さく望ましく、一方で加熱コイル2、3に近すぎると打ち消し効果が大きすぎるため、加熱効率が悪くなる特徴を持つことになる。
ここで、本実施の形態の構成であれば加熱コイル2、3の外径の大きさが収容部8の影響を受けることがないため、防磁手段11の形状・位置の制約が少なくなり、加熱効率も良く防磁性能も良い構成をとることが可能となる。
一方、フランジ6上の加熱コイル収容空間13内に配置される加熱コイル2、3は、その外径の1/2以上を収納部内に位置することが望ましい。これは、加熱コイル収容空間13内は高さ寸法を小さく抑えているので、その部分に位置する加熱コイル2、3の一部に冷却風が届きにくくなる。
この冷却風は収容部8内に配された冷却ファン(図示せず)で収容部8内のインバータ装置(スイッチング素子などの発熱部品を含む)4を強制冷却する冷却風を発生させている。
このインバータ装置4を強制冷却した後の冷却風、あるいは冷却ファンからの冷却風の一部を分岐して加熱コイル2、3は冷却されるが、上述したとおり加熱コイル収容空間13内は高さ寸法が小さく、前後左右方向に広くなるので、その加熱コイル収容空間13内の通風抵抗は大きく、収容部8内からの冷却風は届きにくくなるが、我々の加熱コイルに係る冷却設計からすれば、加熱コイル2、3の巻線は通常、銅線やアルミ線などの熱伝導の良い材料を主材料にして構成されているので、加熱コイル収容空間13内に位置する加熱コイル2、3の一部は収納部8内に位置し、冷却風が当たる加熱コイル2、3の他の部分まで熱伝導で熱が伝わることで冷却が可能となり、特に、我々の冷却設計経験からしても加熱コイル2、3の外径の半分以上冷却できれば加熱コイル収容空間13内の加熱コイル2、3の一部は、十分な冷却性能を得ることができる。
ただし、図5に示すように、被加熱物の温度Tが判定温度T0以上になると加熱コイル2、3自身が発熱していることもあり、輻射熱の影響で加熱コイル2、3が焼き切れる可能性も発生する。これを防ぐために判定温度T0以上を検知した場合にはインバータ装置4にて供給される高周波電流量を減少して加熱コイル2、3による発熱および被加熱物からの輻射熱を抑制する。判定温度T0は予め最適な値を実験的に決定するものである。
以上の説明では判定温度T0を検知した場合の減少量はいかなる入力電力量においても同じであるが、検知した時点の入力電力量に応じて減少量を選択しても良い。この場合、無駄に入力電力量を減少させることがなくなるので使用者の使い勝手が損なわれないようにすることができる。
入力電力量を減少させる際の判定温度T0を、入力電力量に応じて選択しても同様の結果を得ることができる。
なお、本実施の形態は、被加熱物温度検知手段15を加熱コイル収容空間13内に収容するものであるが、この場合、被加熱物温度検知手段15とインバータ装置4との間の配線が長くなる傾向にあり、また加熱コイル2、3の直近に配置する関係上ノイズが乗りやすくなる。
このため、被加熱物温度検知手段15を収容部8内に配置した方が良好な結果を得ることができ、また組立性の観点から見ても加熱コイル収容空間13内に配置するよりも簡易化することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の第2の実施の形態について図6を参照して説明する。図6(a)は本発明の第2の実施の形態における誘導加熱調理器の断面図であり、図6(b)は本発明の第2の実施の形態における誘導加熱調理器の平面図である。
なお、上記実施の形態と同一構成部位については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。実施の形態2の構成は、図6に示すように、キッチンカウンター9の天板20において、その開口部10の周辺を凹ませて外郭12のフランジ6がその開口部10周辺の凹み部32上に載置するようにする。
また、凹み部32の深さは加熱コイル収容空間13を収容し、その上部のプレート1上面が天板20上面と面一なるように設定している。
本実施の形態の構成では、既存の開口部10をそのまま使用できないものの、キッチンカウンター9をわずかに加工するだけですみ、プレート1とキッチンカウンター9の天板20との段差がなく、鍋などの被加熱物の移動がし易い効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、凹み部32の深さをプレート1上面が天板20上面と面一なるように設定したが、そもそも加熱コイル収容空間13は低く設定できるので、凹み部の加工のし易さに応じてその深さを適宜設定しても、その凹み部32の深さ分だけは確実にプレート1上面と天板20上面との段差を小さくできることになるので、段差が低い分だけ鍋などの被加熱物の移動が容易になる。
(実施の形態3)
次に、本発明の第3の実施の形態について図7を参照して説明する。図7(a)は本発明の第3の実施の形態における誘導加熱調理器の断面図であり、図7(b)は本発明の第3の実施の形態における誘導加熱調理器の平面図である。
なお、上記実施の形態と同一構成部位については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。実施の形態3の構成と実施の形態1の構成との相違点は、左部加熱コイル2と右部加熱コイル3の間に中部加熱コイル14が配置され、3個の加熱コイル2、3、14が略横一列に配置している点である。
この構成では、すべての加熱コイル2、3、14が略横一列に配置してあるため、各加熱コイル2、3、14上に載置する被加熱物ならばその内容物を確認するために手前側から同じように覗け、従来のように中央奥側に配置した加熱コイル上の被加熱物を覗く場合に比べ無理な姿勢をとることなく、どの加熱コイル上の被加熱物も確認できる。
また、本実施の形態の構成では加熱コイルの一部が開口部10より外側でキッチカウンター9の天板20上に配置されるため、加熱コイルを従来と同じ形状としても従来と同等以上の加熱コイル間の距離とすることができ、被加熱物である鍋の取っ手が互いに当たることも少なくなり、使い勝手を向上することができる。
また、左右に配置した左部加熱コイル2及び右部加熱コイル3の外径を中央に配置した中部加熱コイル14の外径よりも大きくすることで、2つの鍋底直径が大きな鍋などの被加熱物を使用する際には、被加熱物同士が互いの当たらないようにして調理することができる。
あるいは、従来と同等の加熱コイル間の距離を保ったまま左部加熱コイル2及び右部加
熱コイル3の外径を大きくすることができ、従来よりも底直径が大きな鍋などの被加熱物を加熱することが可能となる。
更に、左部加熱コイル2および右部加熱コイル3に高周波電流を供給するインバータ装置4の定格出力を中部加熱コイル14に高周波電流を供給するインバータ装置4の定格出力を大きくすることで、左右の広い場所で複数の被加熱物を高火力で調理を行うことができるため、特に、鍋底直径の大きい被加熱物でも高火力で同時調理でき、使い勝手を向上することができる。
また、定格出力の少ない中部加熱コイル14を設けることで、中部加熱コイル14に電力供給するインバータ装置4の部品を小さくすることができ、収容部8内のスペースを広く確保しつつ、安価な構成を採用することができ、また、複数の加熱コイル2、3、14全てを動作させる場合に、総電力に制限があるため、定格出力に差を持たせることは必要である。
(実施の形態4)
次に、本発明の第4の実施の形態について図8を参照して説明する。図8は本発明の第4の実施の形態における誘導加熱調理器のキッチンカウンター組み入れ状態を示す断面図である。
なお、上記実施の形態と同一構成部位については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
実施の形態4の構成は、キッチンカウンター9と、キッチンカウンター9の天板20に設けた開口部10と、収容部8およびフランジ6を有する外郭12を有する誘導加熱調理器を備え、誘導加熱調理器の収容部8を矢印で示すとおり開口部10内に挿入すると共に、誘導加熱調理器のフランジ6を天板20上に載置する厨房装置としたものである。
外郭12上部を覆うプレート1の大きさおよび加熱コイル2、3の大きさ、数、配置に制約を受けることなく、既存のキッチンカウンター9の天板20に設けた開口部10内に誘導加熱調理器を取り付けることができ、個々人の調理スタイルに合致した厨房装置を提供することができる。
例えば、鍋底直径の大きな鍋を複数同時に調理する場合には、大きな加熱コイルを複数配置するような加熱領域を提供し、逆に、鍋底直径の大きい鍋の使用頻度が少ないが、複数の鍋を同時に使用する場合には実施の形態1に示す誘導加熱調理器を取付け、鍋の操作性を向上させるとともに、手前側に空いたスペースを有効活用するような厨房装置を提供できることになる。
また、外郭12の収容部8を、フランジ6を持って矢印のように天板20の開口部10に挿入し、その後、フランジ6の下面の外周側に取り付けた環状のシール部材(本実施の形態では四角形状としている)35により、フランジ6を開口部10周辺の天板20上に載置すると、フランジ6と天板20上面との間にシール部材35が位置する誘導加熱調理器の取付け方法を提供する。
この取付け方法によれば、大きいフランジ6を手で持って収容部8を開口部10に挿入するので、フランジ6が持ち手として利用し易くなり、一方、フランジ6の大型化に伴い天板20上面とフランジ6下面との隙間が発生しやすくなるが、フランジ6を天板20に載置すればシール部材35が両者間に介在することになるので、隙間をシールで埋めることで一連の作業で終了することになる。
そして、フランジ6と天板20との隙間から鍋などの被加熱物からの吹き零れ汁が浸入するのを防止することができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、厨房装置のキャビネットに設けられた開口部の大きさに制約を受けることがなく、加熱コイルの大きさと配置および加熱領域の大きさを自由に設定ができ、加熱効率の向上と調理作業性を向上させることができるので、厨房装置に組み入れて使用する誘導加熱調理器、また、その誘導加熱調理器を組み入れた厨房装置等の用途に有効である。
1 プレート
2 左部加熱コイル(加熱コイル)
3 右部加熱コイル(加熱コイル)
4 インバータ装置
6 フランジ
8 収容部
9 キッチンカウンター(厨房装置のキャビネット)
10 開口部
12 外郭
13 加熱コイル収容空間
15 被加熱物温度検知手段
20 天板
27 防磁用磁性体
35 シール部材

Claims (8)

  1. 誘導加熱調理器の外郭と、前記外郭の上部を覆うプレートと、前記プレート上に載置した被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ装置とを備え、前記外郭を、厨房装置のキャビネットの天板の開口部内に挿入する収容部と、前記収容部より外周側に延設し、かつ、前記キャビネットの天板上に載置するフランジとから構成し、前記プレートより下方の前記外郭内に前記加熱コイルを配置するとともに、前記収容部内には前記インバータ装置を配置し、前記フランジと前記プレートとの間に前記加熱コイルの一部もしくは全部を収容する加熱コイル収容空間を形成し、前記加熱コイルの一部を前記加熱コイル収容空間に配置させたとともに、前記プレート上に載置した被加熱物の温度を検知する被加熱物温度検知手段とを備え、前記被加熱物温度検知手段が所定の温度以上を検知した場合には前記インバータ装置にて供給する高周波電流を減少または停止させる誘導加熱調理器。
  2. 加熱コイルを、高周波電流を流すための電線と、前記高周波電流によって発生した磁界を集束させるための高透磁率の磁性体とから構成し、防磁材を前記高透磁率の磁性体からみて前記電線とは反対側に配設した請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 高透磁率の磁性体をフェライトとした請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 被加熱物温度検知手段は、前記収容部内に配置するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  5. 被加熱物温度検知手段は、所定の温度以上を検知した場合には、検知した時点での入力電力量に応じてインバータ装置にて供給する高周波電流の減少量を選択する請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  6. 被加熱物温度検知手段における所定の温度は、入力電力量に応じて決定される請求項1〜5のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  7. キャビネットと、前記キャビネットの天板に設けた開口部と、請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の誘導加熱調理器を備え、前記誘導加熱調理器の収容部を前記開口部内に挿入すると共に、前記誘導加熱調理器のフランジを前記天板上に載置する厨房装置。
  8. 厨房装置のキャビネットの天板の開口部内に請求項1〜7のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器の収容部を、前記誘導加熱調理器のフランジを持って挿入し、前記フランジの外周と前記天板との間にシールが位置するように前記フランジを前記天板上に載置する誘導加熱調理器の取付け方法。
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