JP2010075521A - 電気炊飯器 - Google Patents

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Naoki Sugimoto
直樹 杉本
Naomi Shimomura
直美 霜村
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Abstract

【課題】鍋より発生する熱を炊飯器外に放出しにくくし、鍋の保温効果を高めて、電気炊飯器使用時における消費電力の低下を図る。
【解決手段】上方が開口し被炊飯物を収容する鍋と、該鍋を収納する収納ケースと、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋を支持する枠体及びフレームカバーとを有する炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口部を覆い開閉自在に取付けられる蓋体とを備えた電気炊飯器において、前記枠体は、前記フレームカバーの上部に固定され、前記鍋の外側に向かって略水平に折曲したフランジ部を支持し、該枠体は前記フレームカバーに比べて耐熱性の高い素材よりなることによって、前記鍋の熱を外方に放熱しにくくし、鍋の保温効果を高くすることで省エネルギー効果を高めることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は保温効果を高めた電気炊飯器に関するものである。
最近の電気炊飯器は、炊飯後に自動的に保温機能に移行するものが多く、炊飯以外の保温中でも、電力を消費している。また、保温時には、ご飯が腐食しない程度に温度調節されている。保温温度は炊飯温度に比べて低いため、使われる熱量は、炊飯時と比べれば少ないが、ご飯を取り出す際に開閉が行われたり、隙間から外方に熱気がもれることがあり、熱量が外に放出されやすい。
そこで、特許文献1に見られるように、鍋から放出される熱を炊飯器内部に留めるような炊飯器が発明されている。
特開2007−236517号公報
上記特許文献1に開示されている炊飯器は図5(a)、図5(b)に示すように、上枠103には内鍋フランジ部115の外周位置に内鍋フランジ部115上面より高い外壁119を設け、蓋体110と上枠103の境界面120を内鍋フランジ部115の上方に位置させたものである。
外壁119が内鍋フランジ部115より高く形成されていることから、内鍋104の熱が放出されにくくなり、また外壁119と内鍋104との間を狭くすることにより、断熱効果を高めている。その目的は、内鍋104から放出される熱を炊飯器本体101の内部に留めて、保温性能と省エネルギー効果を得た炊飯器を提供することにある。
しかし、外壁119と内鍋フランジ部115周縁との間を狭くすれば、外壁が内鍋のフランジ部よりも高く形成されているため、内鍋が取出しにくくなり、内鍋の取り出しを考慮すると外壁と内鍋の間を広げなければならず、十分な断熱効果が得られなくなっていた。
前記課題を解決するために、本発明の炊飯器では、フレームカバー上に設けられた枠体が鍋のフランジ部を支持し、また、枠体はフレームカバーに比べて耐熱性の高い素材よりなることにより、断熱効果を高め、省エネルギー効果を高めたものである。
本発明は、フレームカバーに比べて断熱性の高い素材よりなる枠体が鍋のフランジ部を支持することによって、保温効果が高く、省エネルギー効果のある炊飯器を提供することができる。
請求項1の発明によれば、上方が開口し被炊飯物を収容する鍋と、該鍋を収納する収納ケースと、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋を支持する枠体及びフレームカバーとを有する炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口部を覆い開閉自在に取付けられる蓋体とを備えた電気炊飯器において、前記枠体は、前記フレームカバーの上部に固定され、前記鍋の外側に向かって略水平に折曲したフランジ部を支持し、該枠体は前記フレームカバーに比べて断熱性の高い素材よりなることによって、前記鍋の熱を外方に放熱しにくくし、鍋の保温効果を高くすることで省エネルギー効果を高めることができる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明において、枠体は、クランク形状とし、鍋の側壁に対峙する垂直片と、前記鍋のフランジ部を支持する支持片と、前記フランジ部の端面に対峙した立上片よりなることによって、特に熱が放出しやすい鍋の側壁からの放熱を抑えることができる。
請求項3の発明によれば、請求項2の発明において、フレームカバーの上部周縁或いは蓋体の下部周縁に設けられた環状壁を、立上片の外方に配設したことによって、枠体が炊飯器外方から見えなくなり、直接炊飯器外への熱の放出がなく、また、外部の部品に熱が伝わりにくくなる。
請求項4の発明によれば、請求項1から3に記載の発明において、フレームカバーは、平坦部を有し、該平坦部に上方に突出した突条を設け、該突条が前記枠体の位置決めをすることによって、枠体の位置決めが簡単に行える。
請求項5の発明によれば、請求項2から4に記載の発明において、枠体の支持片に突起を設けることによって、鍋と支持片ではなく突起が接するようになり、鍋と枠体との接点が少なくなり、熱効率が悪くなるため断熱性が高くなる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明をこの電気炊飯器に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施例のものも等しく適応し得るものである。
図1、図2及び図3を参照して本発明の実施例に係る電気炊飯器について説明する。なお、図1は本発明の実施例に係る電気炊飯器の正面図である。図2は本発明の実施例に係る電気炊飯器の断面図である。図3は図2のP部分の拡大図である。
1は炊飯器本体(以下本体)で、上方が開口し、鍋2を着脱自在に収納する。また、本体1は、開口を覆う蓋体3と、鍋2を収納する収納ケース4と、鍋を加熱する加熱手段5と、本体上方に配置されるフレームカバー6と、鍋を支持する枠体7、炊飯を制御する制御部8と、炊飯メニューを操作する操作部9と、操作された炊飯メニューを表示する表示部10とが設けてなる。
鍋2は、被炊飯物を収容し、ステンレスとアルミニウム、銅などの金属のクラッド材よりなり、鍋の外側に向かって略水平に折曲したフランジ部11を有し、本体1に着脱自在に収納される。
蓋体3は本体の開口を開閉自在に覆い、一側をヒンジにより本体1に枢着した外蓋12と、外蓋に着脱自在に装着される内蓋13及びパッキン14より構成されている。
収納ケース4は本体に設けられ、耐熱性樹脂のポリエチレンテレフタレート(PET)より構成され、所定の隙間を開けて鍋2を本体1に収納する。
加熱手段5は、鍋2を発熱させる電磁誘導コイル15と鍋を加熱する線ヒータ16とからなり、制御部8により制御される。
フレームカバー6は、耐熱温度が135度のポリプロピレンよりなり、本体1上方に配設され、中心に鍋2の入る大きさの孔が開いたドーナツ形状をしている。
枠体7は、環状に形成されており、フレームカバー6の平坦部17上にネジ固定され、鍋2の側壁18と対峙する垂直片19と、フランジ部11を支持する支持片20と、鍋2の端面21と対峙する立上片22よりなる。枠体8は、炊飯時には高温になる鍋2に直接接するために断熱性を有し、かつ耐熱性の高い樹脂であるナイロン(耐熱温度215度)より形成されている。これにより、鍋2から枠体7を介しての放熱及び鍋2からの輻射による放熱を抑えることができる。
フレームカバー6の平坦部17には、枠体7を係止する突条23が設けられており、突条23に立上片22を係止することで、枠体7を固定し鍋2と枠体7との距離を保つ。
立上片22は鍋2の端面21と同じ高さに対峙しており、熱の放出が著しい鍋2の端面21からの放熱を極力防ぐ。
枠体7は環状であって、鍋2を取出しやすくするために切欠を設けたり、環状ではなくて、2以上の部品より構成し、部品間に隙間を設けてもよい。
また、図4に示すように枠体7の支持片20に突起24を設けてもよい。突起24を設けることによって、鍋2と枠体7との接触面積を減少できるため、鍋の放熱を抑え、保温効果を高める。
図1は本発明の実施例に係る電気炊飯器の正面図である。 図2は本発明の実施例に係る電気炊飯器の縦断面図である。 図3は図2のP部分の拡大図である。 図4は本発明の他の実施例に係る部分拡大図である。 図5(a)は従来の電気炊飯器の一部を切欠して示した側面図であり、図5(b)は図5(a)の炊飯器の要部断面図である。
符号の説明
1:炊飯器本体(本体)
2:鍋
3:蓋体
4:収納ケース
5:加熱手段
6:フレームカバー
7:枠体
8:制御部
9:操作部
10:表示部
11:フランジ部
12:外蓋
13:内蓋
14:パッキン
15:電磁誘導コイル
16:線ヒータ
17:平坦部
18:側壁
19:垂直片
20:支持片
21:端面
22:立上片
23:突条
24:突起

Claims (5)

  1. 上方が開口し被炊飯物を収容する鍋と、該鍋を収納する収納ケースと、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋を支持する枠体及びフレームカバーとを有する炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口部を覆い開閉自在に取付けられる蓋体とを備えた電気炊飯器において、
    前記枠体は、前記フレームカバーの上部に固定され、前記鍋の外側に向かって略水平に折曲したフランジ部を支持し、該枠体は前記フレームカバーに比べて断熱性の高い素材よりなることを特徴とする電気炊飯器。
  2. 前記枠体は、クランク形状とし、前記鍋の側壁に対峙する垂直片と、前記鍋のフランジ部を支持する支持片と、前記フランジ部の端面に対峙した立上片とよりなることを特徴とする請求項1に記載の電気炊飯器。
  3. 前記フレームカバーの上部周縁或いは前記蓋体の下部周縁に設けられた環状壁を、前記立上片の外方に配設したことを特徴とする請求項2に記載の電気炊飯器。
  4. 前記フレームカバーは、平坦部を有し、該平坦部に上方に突出した突条を設け、該突条が前記枠体の位置決めをすることを特徴とする請求項1から3に記載の電気炊飯器。
  5. 前記枠体の支持片に突起を設けたことを特徴とする請求項2から4に記載の電気炊飯器。
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