JP2007289303A - 炊飯器 - Google Patents

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Hiroshi Fukuda
浩史 福田
Naoaki Ishimaru
直昭 石丸
Masaki Yura
政樹 由良
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Abstract

【課題】誘導加熱により発熱する発熱部材と発熱した熱を鍋全体に伝導させる熱伝導部材とを有する鍋を備えた炊飯器において、誘導加熱により発生した鍋の発熱部材の熱が鍋のつば部分から鍋外へ漏洩する熱量を低減し、誘導加熱により発生した熱量をより有効に炊飯に使うことができ、エネルギー効率が高く、省エネルギーを実現し、なおかつおいしいご飯を炊くことができる炊飯器を提供する。
【解決手段】炊飯器本体の内部に米と水を入れる鍋2を収納し、鍋2の上部開口部を外蓋により開閉自在に覆い、鍋2を加熱する加熱コイルを制御手段により制御する。鍋2は誘導加熱により発熱する発熱部材8と、発熱した熱を鍋2全体に伝導させる熱伝導部材9の少なくとも2層構造とし、熱伝導部材9の板厚を鍋下部より鍋上部が薄くなるよう構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、誘導加熱により発熱する発熱部材と発熱した熱を鍋全体に伝導させる熱伝導部材とを有する鍋を備えた炊飯器に関するものである。
従来、この種の炊飯器は、図11に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
図11に示すように、炊飯器本体1は、内部に米と水を入れる鍋32を着脱自在に収納し、鍋32の上部開口部を開閉自在に外蓋5により覆っている。鍋32は、図12に示すように、ステンレス、鉄などの発熱部材38とアルミニウムなどの熱伝導部材39によって形成し、少なくとも2層以上の構造として発熱部材38および熱伝導部材39の板厚は鍋下部と鍋上部で均一な厚さのものとしている(例えば、特許文献1参照)。
加熱コイル3は、鍋32の底面外側に配設し、高周波電源から供給される高周波電流により交番磁界を発生し、この交番磁界で鍋32を誘導加熱している。加熱コイル3の巻線方向に対して、その巻線方向がほぼ直交するように、高透磁性の磁性部材で形成したフェライト(図示せず)を加熱コイル3の外側近傍に配置している。フェライトは、加熱コイル3による磁界が炊飯器本体1の外部へ漏れるのを防止するとともに、鍋32への誘導加熱を促進する。鍋温度センサ6は鍋32の温度を検知するもので、その出力を制御基板7に入力している。
特開平10−229938号公報
しかしながら、このような従来の構成では、鍋32の上部開口部を開閉自在に覆う外蓋5が閉じる部分はどうしても断熱することが困難なため熱の漏洩経路となり、誘導加熱により発生した発熱部材38の熱が、熱伝導部材39を介して鍋32全体に熱伝導され、鍋32のつば部分35から鍋外へ漏洩するという現象が起きていた。その結果、誘導加熱により発生した熱量を有効に使い切れていないという問題を抱えていた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、誘導加熱により発生した鍋の発熱部材の熱が鍋のつば部分から鍋外へ漏洩する熱量を低減し、誘導加熱により発生した熱量をより有効に炊飯に使うことができ、エネルギー効率が高く、省エネルギーを実現し、なおかつおいしいご飯を炊くことができる炊飯器を提供することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、炊飯器本体の内部に米と水を入れる鍋を収納し、鍋の上部開口部を外蓋により開閉自在に覆い、鍋を加熱する加熱手段を制御手段により制御するよう構成し、鍋は誘導加熱により発熱する発熱部材と、発熱した熱を鍋全体に伝導させる熱伝導部材の少なくとも2層構造とし、熱伝導部材の板厚を鍋下部より鍋上部が薄くなるよう構成したものである。
これにより、誘導加熱により発生した発熱部材の熱が鍋下部から鍋上部に伝わりにくくなり、鍋のつば部分から鍋外へ漏洩する熱量を低減することができる。その結果、誘導加熱により発生した熱をより有効に鍋内の米と水に伝えることができ、エネルギー効率が高く、省エネルギーを実現することができ、なおかつよりおいしいご飯が炊飯可能な炊飯器を提供することができる。
本発明の炊飯器は、誘導加熱により発生した発熱部材の熱が鍋下部から鍋上部に伝わりにくくなり、鍋のつば部分から鍋外へ漏洩する熱量を低減することができるので、誘導加熱により発生した熱をより有効に鍋内の米と水に伝えることができ、エネルギー効率が高く、省エネルギーを実現することができ、なおかつよりおいしいご飯が炊飯可能な炊飯器を提供することができる。
第1の発明は、炊飯器本体と、前記炊飯器本体の内部に収納され米と水を入れる鍋と、前記鍋の上部開口部を開閉自在に覆う外蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記鍋は誘導加熱により発熱する発熱部材と、発熱した熱を鍋全体に伝導させる熱伝導部材の少なくとも2層構造とし、前記熱伝導部材の板厚を鍋下部より鍋上部が薄くなるよう構成したものであり、誘導加熱により発生した発熱部材の熱が鍋下部から鍋上部に伝わりにくくなり、鍋のつば部分から鍋外へ漏洩する熱量を低減することができる。その結果、誘導加熱により発生した熱をより有効に鍋内の米と水に伝えることができ、エネルギー効率が高く、省エネルギーを実現することができ、なおかつよりおいしいご飯が炊飯可能な炊飯器を提供することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、熱伝導部材は、鍋上部と鍋下部との間で上下に分割する分割部を有するものであり、誘導加熱により発生した発熱部材の熱が鍋下部から鍋上部により一層伝わりにくくなり、鍋のつば部分から鍋外へ漏洩する熱量を低減することができる。その結果、誘導加熱により発生した熱を有効に鍋内の米と水に伝えることができ、より一層エネルギー効率が高く、省エネルギーを実現することができ、なおかつよりおいしいご飯が炊飯可能な炊飯器を提供することができる。
第3の発明は、上記第1の発明において、熱伝導部材は、鍋上部と鍋下部との間に板厚が薄い薄肉部を有するものであり、誘導加熱により発生した発熱部材の熱が鍋下部から鍋上部により一層伝わりにくくなり、鍋のつば部分から鍋外へ逃げる熱量を低減することができる。その結果、誘導加熱により発生した熱をより有効に鍋内の米と水に伝えることができ、より一層エネルギー効率が高く、省エネルギーを実現することができ、なおかつよりおいしいご飯が炊飯可能な炊飯器を提供することができる。
第4の発明は、上記第1の発明において、熱伝導部材に代えて、発熱部材の板厚を鍋下部より鍋上部が薄くなるよう構成したものであり、誘導加熱により発生した発熱部材の熱が鍋下部から鍋上部に伝わりにくくなり、鍋のつば部分から鍋外へ漏洩する熱量を低減することができる。その結果、誘導加熱により発生した熱をより有効に鍋内の米と水に伝えることができ、エネルギー効率が高く、省エネルギーを実現することができ、なおかつよりおいしいご飯が炊飯可能な炊飯器を提供することができる。
第5の発明は、上記第4の発明において、発熱部材は、鍋上部と鍋下部との間で上下に分割する分割部を有するものであり、誘導加熱により発生した発熱部材の熱が鍋下部から鍋上部により一層伝わりにくくなり、鍋のつば部分から鍋外へ漏洩する熱量を低減することができる。その結果、誘導加熱により発生した熱をより有効に鍋内の米と水に伝えることができ、より一層エネルギー効率が高く、省エネルギーを実現することができ、なおかつよりおいしいご飯が炊飯可能な炊飯器を提供することができる。
第6の発明は、上記第4の発明において、発熱部材は、鍋上部と鍋下部との間に板厚が薄い薄肉部を有するものであり、誘導加熱により発生した発熱部材の熱が鍋下部から鍋上部により一層伝わりにくくなり、鍋のつば部分から鍋外へ漏洩する熱量を低減することができる。その結果、誘導加熱により発生した熱をより有効に鍋内の米と水に伝えることができ、より一層エネルギー効率が高く、省エネルギーを実現することができ、なおかつよりおいしいご飯が炊飯可能な炊飯器を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における炊飯器の鍋の断面図を示し、図2は、同炊飯器の断面図を示し、図3は、同炊飯器のブロック図を示すものである。
図2に示すように、炊飯器本体1は、内部に米と水を入れる鍋2を着脱自在に収納し、鍋2の上部開口部を開閉自在に外蓋5により覆っている。この鍋2は、図1に示すように、ステンレス、鉄などの発熱部材8とアルミニウムなどの熱伝導部材9によって、発熱部材8の内側に熱伝導部材9がある2層構造として形成し、熱伝導部材9は、段部16を設けて板厚が鍋下部より鍋上部が薄くなるよう構成している。
加熱コイル(加熱手段)3は、鍋2の底面外側に配設し、高周波電源から供給される高周波電流により交番磁界を発生し、この交番磁界で鍋2を誘導加熱している。加熱コイル3の巻線方向に対して、その巻線方向がほぼ直交するように、高透磁性の磁性部材で形成したフェライト(図示せず)を加熱コイル3の外側近傍に配置している。フェライトは、加熱コイル3による磁界が炊飯器本体の外部へ漏れるのを防止するとともに、鍋2への誘導加熱を促進する。
鍋温度センサ6は鍋2の温度を検知するもので、サーミスタで構成し、その抵抗値により鍋2の温度を検知している、制御基板7は、図3に示す制御手段11と電力供給手段12とを有し、鍋温度センサ6の出力と炊飯開始スイッチ21からの入力信号を入力している。また、制御基板7は、電力供給手段12を構成する高周波電源と加熱コイル3との間に設けたIGBT等の半導体パワー素子のスイッチングにより、加熱コイル3へ高周波電流を供給し、スイッチング周波数によって供給電力を制御できるようにし、加熱コイル3の加熱量を制御して鍋2を加熱し、鍋2内の米と水を炊飯するよう構成している。
メニュー選択手段14は、使用者の判断で少なくとも2つ以上ある炊飯メニューの中から所望の炊飯メニューを選択するもので、制御基板7に搭載した制御手段11に接続している。制御手段11はマイクロコンピュータで構成し、鍋2へ所定の電力供給量となるように電力供給手段12に指示するように構成している。電力供給手段12は、加熱コイル3に接続し、商用電源を供給する電源供給手段からの電源電流を検知して、鍋2への供給電力が制御手段11から指示された供給電力量となるように電源電流を制御するように構成している。
表示手段27は、使用者がメニュー選択手段4により選択したメニューの選択状態を表示するもので、LCD28を有し、このLCD28に少なくとも2つ以上ある炊飯メニューの中から選択した炊飯メニューを表示するようにしている。
また、報知手段(図示せず)を備え、操作部22において炊飯開始スイッチ21を受け付けたときや、炊飯終了時等に鳴動するようにしている。
上記構成において動作、作用を説明する。使用者がメニュー選択手段14により所望のメニューを選択し、炊飯開始スイッチ21を押した場合、制御手段11はLCD28に所望のメニューが選択されたことを表示する信号を出力して表示するとともに、制御手段11は電力供給手段12への電力供給をあらかじめマイクロコンピュータに記憶させている選択したメニューの炊飯シーケンスで炊飯制御を行う。このとき、加熱コイル3は、高周波電源から供給される高周波電流により交番磁界を発生し、この交番磁界で鍋2を誘導加熱する。
すなわち、交番磁界により発熱部材8に渦電流が流れ、渦電流により発熱部材8が発熱する。続いて、発熱部材8の熱が主として熱伝導部材9により鍋全体に伝導することで鍋2を誘導加熱する。このとき、熱伝導部材9の板厚は、鍋下部よりも鍋上部を薄くなるよう構成しているために、熱伝導部材9の板厚が鍋下部と鍋上部で均一な場合に比べ、熱的な抵抗が大きくなり、誘導加熱により発生した発熱部材8の熱が鍋下部から鍋上部に伝わりにくくなる。これにより、鍋2のつば部分15から鍋外へ逃げる熱量を低減することができる。
以上のように、本実施の形態においては、熱伝導部材9の板厚は、鍋下部より鍋上部が薄くなるよう構成したので、鍋2のつば部分15から鍋外へ逃げる熱量を低減することができ、誘導加熱により発生した熱をより有効に鍋2内の米と水に伝えることができ、エネルギー効率が高く、省エネルギーを実現することができ、なおかつよりおいしいご飯が炊飯可能な炊飯器を提供することができる。
本実施の形態においては、炊飯器の製品特性上、鍋2の上部開口部を開閉自在に覆う外蓋5が必要であり、炊飯動作中に鍋2から発生する蒸気やおねばが外蓋5が閉じている隙間から外部へ噴出しないようにパッキン等を配置しているため、その部分を断熱するということが困難になっている。そういった製品特有の背景からも、新たな断熱構造を取らずに、エネルギー効率が高く、省エネルギーを実現することができ、なおかつよりおいしいご飯が炊飯可能な炊飯器を供給することができるということは、非常に有用である。
なお、本実施の形態では、熱伝導部材9は、段部16を設けて板厚が鍋下部より鍋上部が薄くなるよう構成しているが、熱伝導部材9の板厚を鍋下部から段階的に鍋上部にかけて薄くなっていても構わないし、図4に示すように、鍋下部から鍋上部にかけて傾斜部17により滑らかに薄くなっていても構わない。また、熱伝導部材9の板厚を薄くし始める場所も、鍋2のつば部15付近でなくても任意の場所であってももちろん問題はない。
また、鍋2は発熱部材8と熱伝導部材9の2層構造となっているが、もちろんその限りではない。例えば、発熱部材8の外側に種類の異なる発熱部材が構成されていてもよいし、熱伝導部材9の内側にご飯がこびりつかないようにフッ素等のコーティングが施されていてもよく、最外周に発熱部材8の腐食を防止するコーティング等が施されていてもよい。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における炊飯器の鍋の断面図を示すものである。
図5に示すように、鍋2は、ステンレス、鉄などの発熱部材8とアルミニウムなどの熱伝導部材9によって、発熱部材8の内側に熱伝導部材9がある2層構造として形成し、熱伝導部材9は、鍋上部と鍋下部との間で上下に分割する分割部18を有する。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
上記構成において動作、作用を説明する。使用者が所望のメニューをメニュー選択手段14により選択し、炊飯開始スイッチ21を押した場合、制御手段11はLCD28に所望のメニューが選択されたことを表示する信号を出力して表示するとともに、制御手段11は電力供給手段12への電力供給をあらかじめマイクロコンピュータに記憶させている選択したメニューの炊飯シーケンスで炊飯制御を行う。このとき、加熱コイル3は、高周波電源から供給される高周波電流により交番磁界を発生し、この交番磁界で鍋2を誘導加熱する。
すなわち、交番磁界により発熱部材8に渦電流が流れ、渦電流により発熱部材8が発熱する。続いて、発熱部材8の熱が主として熱伝導部材9により鍋全体に伝導することで鍋2を誘導加熱する。このとき、熱伝導部材9は、鍋上部と鍋下部との間で上下に分割する分割部18を有するために、熱伝導部材9の板厚が鍋下部と鍋上部で均一な場合に比べ、熱的な抵抗が非常に大きくなり、熱伝導部材9から鍋上部への熱伝導がほとんど発生しないようになる。
以上のように、本実施の形態においては、熱伝導部材9は、鍋上部と鍋下部との間で上下に分割する分割部18を有するので、誘導加熱により発生した発熱部材8の熱が鍋下部から鍋上部により一層伝わりにくくなり、鍋2のつば部分15から鍋外へ逃げる熱量を低減することができる。その結果、誘導加熱により発生した熱をより有効に鍋内の米と水に伝えることができ、より一層エネルギー効率が高く、省エネルギーを実現することができ、なおかつよりおいしいご飯が炊飯可能な炊飯器を提供することができる。
なお、本実施の形態では、熱伝導部材9は、鍋上部と鍋下部との間で上下に分割する分割部18を有しているが、図6に示すように、分割されてそのまま熱伝導部材9がなくなるような構成となっていてもよい。この場合、熱的な抵抗はさらに大きくなり、つば部への熱伝導がほとんど発生しなくなる。
また、鍋2は発熱部材8と熱伝導部材9の2層構造となっているが、もちろんその限りではない。例えば、発熱部材8の外側に種類の異なる発熱部材が構成されていてもよいし、熱伝導部材9の内側にご飯がこびりつかないようにフッ素等のコーティングが施されていてもよく、最外周に発熱部材8の腐食を防止するコーティング等が施されていてもよい。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3における炊飯器の鍋の断面図を示すものである。
図7に示すように、鍋2は、ステンレス、鉄などの発熱部材8とアルミニウムなどの熱伝導部材9によって、発熱部材8の内側に熱伝導部材9がある2層構造として形成し、熱伝導部材9は、鍋上部と鍋下部との間に板厚が薄い薄肉部19を有する。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
上記構成において動作、作用を説明する。使用者が所望のメニューを、メニュー選択手段4により選択し、炊飯開始スイッチ21を押した場合、制御手段11はLCD28に所望のメニューが選択されたことを表示する信号を出力して表示するとともに、制御手段11は電力供給手段12への電力供給をあらかじめマイクロコンピュータに記憶させている選択したメニューの炊飯シーケンスで炊飯制御を行う。このとき、加熱コイル3は、高周波電源から供給される高周波電流により交番磁界を発生し、この交番磁界で鍋2を誘導加熱する。
すなわち、交番磁界により発熱部材8に渦電流が流れ、渦電流により発熱部材8が発熱する。続いて、発熱部材8の熱が主として熱伝導部材9により鍋全体に伝導することで鍋2を誘導加熱する。このとき、熱伝導部材9は、鍋上部と鍋下部との間に板厚が薄い薄肉部19を有するために、熱伝導部材9の板厚が鍋下部と鍋上部で均一な場合に比べ、熱的な抵抗が大きくなる。
以上のように、本実施の形態においては、熱伝導部材9は、鍋上部と鍋下部との間に板厚が薄い薄肉部19を有するので、誘導加熱により発生した発熱部材8の熱が鍋下部から鍋上部により一層伝わりにくくなり、鍋2のつば部分15から鍋外へ逃げる熱量を低減することができる。その結果、誘導加熱により発生した熱をより有効に鍋内の米と水に伝えることができ、より一層エネルギー効率が高く、省エネルギーを実現することができ、なおかつよりおいしいご飯が炊飯可能な炊飯器を提供することができる。
なお、本実施の形態では、鍋2は発熱部材8と熱伝導部材9の2層構造となっているが、もちろんその限りではない。例えば、発熱部材8の外側に種類の異なる発熱部材が構成されていてもよいし、熱伝導部材9の内側にご飯がこびりつかないようにフッ素等のコーティングが施されていてもよく、最外周に発熱部材8の腐食を防止するコーティング等が施されていてもよい。
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4における炊飯器の鍋の断面図を示すものである。
図8に示すように、鍋2は、ステンレス、鉄などの発熱部材8とアルミニウムなどの熱伝導部材9によって、発熱部材8の内側に熱伝導部材9がある2層構造として形成し、発熱部材8は、段部23を設けて板厚が鍋下部より鍋上部が薄くなるよう構成している。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
上記構成において動作、作用を説明する。使用者が所望のメニューを、メニュー選択手段4により選択し、炊飯開始スイッチ21を押した場合、制御手段11はLCD28に所望のメニューが選択されたことを表示する信号を出力して表示するとともに、制御手段11は電力供給手段12への電力供給をあらかじめマイクロコンピュータに記憶させている選択したメニューの炊飯シーケンスで炊飯制御を行う。このとき、加熱コイル3は、高周波電源から供給される高周波電流により交番磁界を発生し、この交番磁界で鍋2を誘導加熱する。
すなわち、交番磁界により発熱部材8に渦電流が流れ、渦電流により発熱部材8が発熱する。続いて、発熱部材8の熱が熱伝導部材9および発熱部材8により鍋全体に伝導することで鍋2を誘導加熱する。このとき、発熱部材8は、段部23を設けて板厚が鍋下部より鍋上部が薄くなるよう構成しているために、発熱部材8の板厚が鍋下部と鍋上部で均一な場合に比べ、熱的な抵抗が大きくなる。
以上のように、本実施の形態においては、発熱部材8の板厚を鍋下部より鍋上部が薄くなるよう構成したので、誘導加熱により発生した発熱部材8の熱が鍋下部から鍋上部に伝わりにくくなり、鍋2のつば部分15から鍋外へ逃げる熱量を低減することができる。その結果、誘導加熱により発生した熱をより有効に鍋内の米と水に伝えることができ、エネルギー効率が高く、省エネルギーを実現することができ、なおかつよりおいしいご飯が炊飯可能な炊飯器を提供することができる。
なお、本実施の形態では、発熱部材8に段部23を設けて板厚が鍋下部より鍋上部が薄くなるよう構成し、熱伝導部材9は鍋下部より鍋上部にかけて板厚をほぼ同じにしているが、熱伝導部材9を上記実施の形態1〜3のように構成してもよく、この場合は、鍋2のつば部分15から鍋外へ逃げる熱量を一層低減することができる。
また、本実施の形態では、鍋2は発熱部材8と熱伝導部材9の2層構造となっているが、もちろんその限りではない。例えば、発熱部材8の外側に種類の異なる発熱部材が構成されていてもよいし、熱伝導部材9の内側にご飯がこびりつかないようにフッ素等のコーティングが施されていてもよく、最外周に発熱部材8の腐食を防止するコーティング等が施されていてもよい。
(実施の形態5)
図9は、本発明の実施の形態5における炊飯器の鍋の断面図を示すものである。
図9に示すように、鍋2は、ステンレス、鉄などの発熱部材8とアルミニウムなどの熱伝導部材9によって、発熱部材8の内側に熱伝導部材9がある2層構造として形成し、発熱部材8は、鍋上部と鍋下部との間で上下に分割する分割部24を有する。他の構成は上記実施の形態4と同じである。
上記構成において動作、作用を説明する。使用者が所望のメニューを、メニュー選択手段4により選択し、炊飯開始スイッチ21を押した場合、制御手段11はLCD28に所望のメニューが選択されたことを表示する信号を出力して表示するとともに、制御手段11は電力供給手段12への電力供給をあらかじめマイクロコンピュータに記憶させている選択したメニューの炊飯シーケンスで炊飯制御を行う。このとき、加熱コイル3は、高周波電源から供給される高周波電流により交番磁界を発生し、この交番磁界で鍋2を誘導加熱する。
すなわち、交番磁界により発熱部材8に渦電流が流れ、渦電流により発熱部材8が発熱する。続いて、発熱部材8の熱が熱伝導部材9および発熱部材8により鍋全体に伝導することで鍋2を誘導加熱する。このとき、発熱部材8は、鍋上部と鍋下部との間で上下に分割する分割部24を有するために、発熱部材8の板厚が鍋下部と鍋上部で均一な場合に比べ、熱的な抵抗が大きくなる。
以上のように、本実施の形態においては、発熱部材8は、鍋上部と鍋下部との間で上下に分割する分割部24を有するので、誘導加熱により発生した発熱部材8の熱が鍋下部から鍋上部により一層伝わりにくくなり、鍋2のつば部分15から鍋外へ逃げる熱量を低減することができる。その結果、誘導加熱により発生した熱をより有効に鍋内の米と水に伝えることができ、エネルギー効率が高く、省エネルギーを実現することができ、なおかつよりおいしいご飯が炊飯可能な炊飯器を提供することができる。
なお、本実施の形態では、発熱部材8に鍋上部と鍋下部との間で上下に分割する分割部24を設け、熱伝導部材9は鍋下部より鍋上部にかけて板厚をほぼ同じにしているが、熱伝導部材9を上記実施の形態1〜3のように構成してもよく、この場合は、鍋2のつば部分15から鍋外へ逃げる熱量を一層低減することができる。
また、本実施の形態では、鍋2は発熱部材8と熱伝導部材9の2層構造となっているが、もちろんその限りではない。例えば、発熱部材8の外側に種類の異なる発熱部材が構成されていてもよいし、熱伝導部材9の内側にご飯がこびりつかないようにフッ素等のコーティングが施されていてもよく、最外周に発熱部材8の腐食を防止するコーティング等が施されていてもよい。
(実施の形態6)
図10は、本発明の実施の形態6における炊飯器の鍋の断面図を示すものである。
図10に示すように、鍋2は、ステンレス、鉄などの発熱部材8とアルミニウムなどの熱伝導部材9によって、発熱部材8の内側に熱伝導部材9がある2層構造として形成し、発熱部材8は、鍋上部と鍋下部との間に板厚が薄い薄肉部25を有する。他の構成は上記実施の形態4と同じである。
上記構成において動作、作用を説明する。使用者が所望のメニューを、メニュー選択手段4により選択し、炊飯開始スイッチ21を押した場合、制御手段11はLCD28に所望のメニューが選択されたことを表示する信号を出力して表示するとともに、制御手段11は電力供給手段12への電力供給をあらかじめマイクロコンピュータに記憶させている選択したメニューの炊飯シーケンスで炊飯制御を行う。このとき、加熱コイル3は、高周波電源から供給される高周波電流により交番磁界を発生し、この交番磁界で鍋2を誘導加熱する。
すなわち、交番磁界により発熱部材8に渦電流が流れ、渦電流により発熱部材8が発熱する。続いて、発熱部材8の熱が熱伝導部材9および発熱部材8により鍋全体に伝導することで鍋2を誘導加熱する。このとき、発熱部材8は、鍋上部と鍋下部との間に板厚が薄い薄肉部25を有するために、発熱部材8の板厚が鍋下部と鍋上部で均一な場合に比べ、熱的な抵抗が大きくなる。
以上のように、本実施の形態においては、発熱部材8は、鍋上部と鍋下部との間に板厚が薄い薄肉部25を有するので、誘導加熱により発生した発熱部材8の熱が鍋下部から鍋上部により一層伝わりにくくなり、鍋2のつば部分15から鍋外へ逃げる熱量を低減することができる。その結果、誘導加熱により発生した熱をより有効に鍋内の米と水に伝えることができ、エネルギー効率が高く、省エネルギーを実現することができ、なおかつよりおいしいご飯が炊飯可能な炊飯器を提供することができる。
なお、本実施の形態では、発熱部材8の鍋上部と鍋下部との間に板厚が薄い薄肉部25を設け、熱伝導部材9は鍋下部より鍋上部にかけて板厚をほぼ同じにしているが、熱伝導部材9を上記実施の形態1〜3のように構成してもよく、この場合は、鍋2のつば部分15から鍋外へ逃げる熱量を一層低減することができる。
また、本実施の形態では、鍋2は発熱部材8と熱伝導部材9の2層構造となっているが、もちろんその限りではない。例えば、発熱部材8の外側に種類の異なる発熱部材が構成されていてもよいし、熱伝導部材9の内側にご飯がこびりつかないようにフッ素等のコーティングが施されていてもよく、最外周に発熱部材8の腐食を防止するコーティング等が施されていてもよい。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、誘導加熱により発生した発熱部材の熱が鍋下部から鍋上部に伝わりにくくなり、鍋のつば部分から鍋外へ漏洩する熱量を低減することができるため、誘導加熱により発生した熱をより有効に鍋内の米と水に伝えることができ、エネルギー効率が高く、省エネルギーを実現することができ、なおかつよりおいしいご飯が炊飯可能とすることができるので、、誘導加熱により発熱する発熱部材と発熱した熱を鍋全体に伝導させる熱伝導部材とを有する鍋を備えた炊飯器として有用である。
本発明の実施の形態1における炊飯器の鍋の断面図 同炊飯器の断面図 同炊飯器のブロック図 同炊飯器の鍋の他の例の断面図 本発明の実施の形態2における炊飯器の鍋の断面図 同炊飯器の鍋の他の例の断面図 本発明の実施の形態3における炊飯器の鍋の断面図 本発明の実施の形態4における炊飯器の鍋の断面図 本発明の実施の形態5における炊飯器の鍋の断面図 本発明の実施の形態6における炊飯器の鍋の断面図 従来の炊飯器の断面図 同炊飯器の鍋の断面図
符号の説明
1 炊飯器本体
2 鍋
3 加熱コイル(加熱手段)
5 外蓋
8 発熱部材
9 熱伝導部材
11 制御手段

Claims (6)

  1. 炊飯器本体と、前記炊飯器本体の内部に収納され米と水を入れる鍋と、前記鍋の上部開口部を開閉自在に覆う外蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記鍋は誘導加熱により発熱する発熱部材と、発熱した熱を鍋全体に伝導させる熱伝導部材の少なくとも2層構造とし、前記熱伝導部材の板厚を鍋下部より鍋上部が薄くなるよう構成した炊飯器。
  2. 熱伝導部材は、鍋上部と鍋下部との間で上下に分割する分割部を有する請求項1記載の炊飯器。
  3. 熱伝導部材は、鍋上部と鍋下部との間に板厚が薄い薄肉部を有する請求項1記載の炊飯器。
  4. 熱伝導部材に代えて、発熱部材の板厚を鍋下部より鍋上部が薄くなるよう構成した請求項1記載の炊飯器。
  5. 発熱部材は、鍋上部と鍋下部との間で上下に分割する分割部を有する請求項4記載の炊飯器。
  6. 発熱部材は、鍋上部と鍋下部との間に板厚が薄い薄肉部を有する請求項4記載の炊飯器。
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