JP2010108796A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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瑠衣子 兼山
Masayuki Isogai
雅之 磯貝
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Abstract

【課題】
鍋がずれて置かれた場合や、小径鍋を加熱しようとした場合、突沸や、調理物のふきこぼれ,調理物の焦げ付きなどが発生しないように鍋の加熱電力を抑制する。
【解決手段】
鍋30を載置するトッププレート2と、前記トッププレート2の下方に設けられた加熱コイル4と、前記加熱コイル4に高周波電流を供給して前記鍋30を誘導加熱するインバータ回路と、前記トッププレート2に設けられた複数の光透過窓13と、前記光透過窓13に対応して前記トッププレート2下方に設けられた複数の光センサ12と、前記光センサ12の検出数により鍋30の位置ずれや形状を判別する負荷状態判定手段316と、前記負荷状態判定手段316の出力により前記鍋30の加熱電力を低減するように前記インバータ回路を制御する制御手段314とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、誘導加熱調理器に関するものである。
誘導加熱調理器は、高周波電流を流す加熱コイルの近傍に配した金属製の調理容器(鍋)に渦電流を発生させ、そのジュール熱によって調理容器自体が自己発熱することで、効率良く加熱することができるものであり、近年、ガスコンロや電熱ヒータによる調理器具に対して、安全性や温度制御性に優れた点によって、誘導加熱調理器への置き換えが進んでいる。
このような誘導加熱調理器は、その加熱原理の特徴上、炎が無いため、使用者は調理容器を加熱している状態や、加熱中の火力レベルを確認しにくいという問題がある。
この点については、トッププレートに火力設定入力操作部と、操作入力に対応した表示部を設け、火力レベルを色やバーグラフ等で見易く表示したり、火力を設定する操作キーと連動する位置に火力レベルの表示部を配置するなどで解決しようとしているが、調理容器の大きさや調理容器の材質が変動した場合に、実際に印加しようとする希望火力と設定火力が一致しないことが多い。
また、トッププレートの中心部と周辺部にトッププレート下面に接して温度検出手段を複数個設け、鍋が適切な位置に載置されない場合に、誘導加熱により鍋が発熱し、プレート下面に接している複数の温度検知手段で検出する温度を比較することにより鍋の位置が適切でないと判定することにより、鍋の加熱レベルを低下または停止させるように制御して安全使用を可能とする誘導加熱調理器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−329025号公報
上記の従来技術において、特許文献1に示すものは、鍋の発熱による熱伝導によってトッププレート下面に設けた温度検出手段の検出する温度を比較することにより、鍋の位置ずれを判定するものである。
しかし、温度検出手段はトッププレートの熱伝導によって温度が上昇することから、熱的な遅れが生じるため温度検出手段で検出する温度を比較して鍋の位置ずれを判定するのに時間が掛かってしまい、その間に鍋が加熱されて温度が上昇するため、不安全さが残る。
また、鍋底が反った変形した鍋の場合、トッププレートの熱伝導による温度検出手段の温度上昇がさらに遅れることがあり、このような場合、鍋の位置が適切であっても不適切と誤った判定がされることがある。このような場合は、充分な火力が得られず、調理の出来栄えが悪くなったり、調理不能となってしまうことがあった。
本発明は上述の課題を解決するものであり、火力設定が難しい誘導加熱調理器において、鍋がずれて置かれた場合や、小径の鍋を置いた場合を精度良く検知して、調理物が突沸したり、調理物のふきこぼれや、調理物の焦げ付きなどが発生しないように加熱することができる、使い勝手の良い誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、請求項1の誘導加熱調理器では、鍋を載置するトッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられた加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給して前記鍋を誘導加熱するインバータ回路と、前記トッププレートに設けられた複数の光透過窓と、前記光透過窓に対応して前記トッププレート下方に設けられた複数の光センサと、前記光センサの検出数により前記鍋の位置ずれや形状を判別する負荷状態判定手段と、前記負荷状態判定手段の出力により前記鍋の加熱電力を低減するように前記インバータ回路を制御する制御手段とを備えたものである。
また、請求項2の誘導加熱調理器では、前記光センサの検出数に応じて前記鍋の低減する加熱電力を決定するものである。
また、請求項3の誘導加熱調理器では、前記加熱コイルは、複数のブロックに分散されて巻かれ、前記光センサは前記加熱コイルのブロックの存在しない空隙に配置したものである。
また、請求項4の誘導加熱調理器では、前記光透過窓及び前記光センサは、前記加熱コイルの中心に小径鍋を載置した時、該小径鍋外周上位置に等間隔で4個以上設けたものである。
本発明の誘導加熱調理器は、上記のように構成したことにより、加熱コイルからずれて置かれた鍋や、鍋の形状が小さい小径鍋を加熱する場合、鍋内の調理物に必要以上の熱が加わることで起こる突沸や、調理物のふきこぼれ,調理物の焦げ付きなどを発生しにくくすることができる、使い勝手の良い誘導加熱調理器を提供することができる。
以下、本発明の一実施例を図1〜図8を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施例を示す誘導加熱調理器の外観斜視図である。
図1において、誘導加熱調理器の本体1上面にはトッププレート2が水平に配置されている。
トッププレート2は、耐熱性の高い結晶化ガラスよりなり、鉄等の磁性体又はアルミ等の非磁性体よりなる鍋30等の調理容器を載置する。
トッププレート2の周りにはトッププレート枠3が設けられており、トッププレート2とトッププレート枠3との間にはシール材(図示せず)が充填されてトッププレート2の周りに固着され、トッププレート2上に溢した水が本体1内部に漏れないような水密構造となっている。
また、トッププレート枠3は、本体1に固定されており、本体1をシステムキッチン(図示せず)に設置する際は、本体1をシステムキッチンの上面から落とし込んで組み込まれ、トッププレート枠3で本体1を吊り下げて設置される。
トッププレート2下方の本体1内部手前側左右と後側中央には、加熱コイル4が配設されており、トッププレート2に載置された鉄等の磁性体又はアルミ等の非磁性体よりなる鍋30を誘導加熱する。
手前側左右の加熱コイル4は、炒め物や揚げ物など比較的大きい火力が必要な調理用として使用され、夫々最大3kWの加熱出力(火力)を有しており、調理用鍋30でよく使用される直径200mm程度の鍋30を効率よく加熱できるように加熱コイル4の直径の大きさを略200mmとしている。
また、トッププレート2の中央後側に配設された加熱コイル4は、保温や煮込み料理、炊飯調理など調理中の作業がそれ程必要なくかつ比較的火力が弱い調理用として使用され、最大1.6kWの加熱出力(火力)を有している。
加熱コイル4真上のトッププレート2上面には、鍋位置表示部5が加熱コイル4の直径と略同一の大きさで表示され、使用者はこの鍋位置表示部5に合わせて鍋30を載置する。また、加熱コイル4真上のトッププレート2には後述する光透過窓13が設けられている。
トッププレート2上面手前側の辺部に沿って操作部6が設けられており、夫々の加熱コイル4の通電をオン・オフするキーや、火力を設定するキー,通電タイマー値を設定するキー,自動調理を設定するメニューキー等が設けられている。
また、操作部6の近傍には表示部7が設けられており、夫々の加熱コイル4の通電状態や、火力の設定内容をわかりやすく表示する。
本体1後部右側には、上方に向けて開口した吸気口8が設けられており、本体1内に設けられたファン(図示せず)により、吸気口8から吸気した冷却風を本体1内に設けられた制御基板(図示せず)や加熱コイル4等に流して冷却する。
本体1後部左側には、本体1内部を冷却した冷却風を排気する排気口9が設けられている。
本体1前面左部には、グリル加熱部10が設けられている。
図2は誘導加熱調理器の要部平面図である。図3,図4,図5は誘導加熱調理器の要部縦断面図である。
図において、加熱コイル4は、環状の内側加熱コイル4aのブロックと、その外側に環状の隙間11を設けて配設された環状の外側加熱コイル4bのブロックとに分散して巻かれて構成されている。
加熱コイル4に隙間11を設ける理由は、内側加熱コイル4aと外側加熱コイル4bとで発生する磁束を分散させて鍋30の温度を均一化するためである。
なお、加熱コイル4は、2個のブロックに限定して分散するものではなく、2個以上のブロックで構成してもかまわない。
トッププレート2の下方で加熱コイル4の隙間11には、CdSセルのように光の強さを検知する光センサ12が加熱コイル4中心から等距離の円周上に等間隔(90度間隔)で4個設けられている。
このように、加熱コイル4のブロックの存在しないブロック間の隙間11に光センサ12を設けることにより、光センサ12を簡単な構成で設置することができる。
なお、光センサ12は加熱コイル4のブロックの存在しないブロック間の隙間11に設けないで、トッププレート2と加熱コイル4との間の隙間に設けるようにしてもよい。この場合、加熱コイル4のブロック位置限定されず鍋30形状や鍋30ずれを検出する最適位置に光センサ12を配置することができる。
光センサ12の真上のトッププレート2には、結晶化ガラスによる光透過窓13が夫々の光センサ12に対応して設けられており、鍋30が置かれていない場合や小径鍋30が置かれた場合には、トッププレート2上方からの光を光透過窓(結晶化ガラス)13を介して光センサ12により検出することができる構成となっている。
光透過窓13以外からの光が光センサ12の受光面に入射しないようにするため、トッププレート2の光透過窓13以外の部分には遮光膜2aがトッププレート2の上面と下面の両方に設けられている。
なお、光センサ12は、加熱したときに突沸したり、調理物のふきこぼれ、焦げ付きなどが発生する恐れのある小径鍋30を検出できるように、加熱コイル4の中心上に小径鍋30の中心を合わせて置いたとき、4個の光センサ12のいずれもがトッププレート2上方からの光を検出することができる円周上位置に等間隔で4個配設している。
図3は、加熱コイル4の上方に、加熱コイル4の直径と略同じ直径の鍋30が、加熱コイル4の中心と鍋30の中心が合わされて置かれた状態を示している。4個の光センサ12は、トッププレート2の上方からの光が鍋30により遮断されているため、4個の光センサ12は光を検出できない状態となっている。
このような鍋30は、鍋30底全体に加熱コイル4で発生する高周波磁界が印加され、図3の斜線部に示すように、鍋30底全体に渦電流が発生し、このジュール熱により鍋30底全体が自己発熱して加熱される。
図4は、図3と同じ大きさの鍋30が加熱コイル4の中心からずれて置かれた状態を示している。4個の光センサ12の内の一部は鍋30底に覆われないため、トッププレート2の上方からの光が検出される状態となっている。
このような鍋30は、鍋30底の一部分に加熱コイル4で発生する高周波磁界が印加され、図4の斜線部に示すように、鍋30底の一部分にだけ渦電流が発生し、この部分の電力密度が高くなるため、このジュール熱により鍋30内の調理物に必要以上の熱が加わって突沸したり、調理物のふきこぼれ,焦げ付きなどが発生する恐れがある。
図5は、小径の鍋30を加熱コイル4の中心に置いた状態を示している。4個の光センサ12は鍋30底に覆われず、トッププレート2の上方からの光が検出される状態となっている。
このような鍋30は、図5の斜線部に示すように、加熱コイル4で発生する高周波磁界により発生する渦電流の範囲は鍋30底面積が小さいため、この部分の電力密度が高くなる。したがって、このジュール熱により鍋30内の調理物に必要以上の熱が加わって突沸したり、調理物のふきこぼれ,焦げ付きなどが発生する恐れがある。
図6は誘導加熱調理器の回路ブロック図である。
図において、商用電源301は、整流器302で直流電源に変換された後、チヨークコイル303及びコンデンサ304で構成する平滑回路305で平滑化される。
平滑回路305の正電圧出力端には、加熱コイル4と共振コンデンサ306で構成する共振回路の一端が接続され、他端にはスイッチング素子307及び逆並列に接続したダンパダイオード308で構成するスイッチング部が接続され、前記スイッチング部の他端は、平滑回路305の負電圧出力端に接続され、これらによりインバータ回路が構成される。
CT(カレントトランス)309は、商用電源301に流れる電流を検出するための電流検出素子であり、その出力は一次電流検出回路310に入力している。
また、CT(カレントトランス)311は、加熱コイル4に流れる共振電流を検出するための共振電流検出素子であり、その出力は共振電流検出回路312に入力している。
一次電流検出回路310、及び共振電流検出回路312は、それぞれ入力した信号を直流化して適当な信号レベルに変換し、それらの出力は負荷判別回路313に入力している。
負荷判別回路313は、スイッチング素子307の駆動の結果、一次電流検出回路310および共振電流検出回路312から、スイッチング素子307の負荷の状態、および、ドライブ回路315の駆動信号のデューティに対応した信号が出力され、負荷判別回路313は、それらの信号から、スイッチング素子307の負荷が高インピーダンスか、または、低インピーダンスかを判別したり、負荷の共振周波数の高低状態を判別することにより、加熱中の負荷が加熱に適した材質である例えば鉄鍋や、ホーロー鍋,ステンレス鍋,アルミ鍋であるか、又は、ナイフやスプーンなどの小物金属負荷であるか、又は、何も置かない無負荷の状態かを判別して制御手段314に出力している。
なお、スイッチング素子307の負荷としては、加熱コイル4に金属負荷(鍋30)が磁気的結合した等価的なコイル(等価インダクタンスと等価抵抗で構成される)で表され、その中の等価抵抗成分がジュール熱による発熱に寄与する部分である。
そして、等価インダクタンス部分は、コイル電流の共振周波数に関わり、スイッチング素子307の動作周波数やデューティ設定によっては動作域を逸脱する可能性がある。
いずれにしろ、スイッチング素子307の負荷は、インダクタンス成分と抵抗成分に等価できるので、一次電流検出回路310や加熱コイル4に流れる電流を検出する共振電流検出回路312の出力から、加熱可能な負荷か否かを判断している。
制御手段314は、操作部6の操作入力によって鍋30の加熱動作を開始し、スイッチング素子307を駆動するドライブ回路315に駆動信号を出力し、インバータ回路により加熱コイル4に高周波電流を供給し、加熱コイル4近傍に置かれた鍋30に渦電流を発生させ、鍋30自体を発熱させる。
鍋30(負荷)に投入される電力(火力)は、ドライブ回路315に出力する駆動信号の周波数とデューティを可変することにより行われる。
スイッチング素子307の駆動の結果、一次電流検出回路310および共振電流検出回路312より、負荷の状態及びドライブ回路315の駆動信号のデューティに対応した信号が出力され、負荷判別回路313は、それらの信号から、スイッチング素子307の負荷が高インピーダンスか、または、低インピーダンスかを判別したり、負荷の共振周波数の高低状態を判別することにより、加熱中の負荷が加熱に適した材質である例えば鉄鍋や、ホーロー鍋,ステンレス鍋,アルミ鍋であるか、又は、ナイフやスプーンなどの小物金属負荷であるか、又は、何も置かない無負荷の状態かを判別して制御手段314に出力している。
制御手段314は、負荷判別回路313の出力により、負荷が加熱に適していなければ負荷を加熱しないようにスイッチング素子307の駆動を停止する。
光センサ12の出力は、負荷状態判定手段316に入力され、負荷状態判定手段316は、鍋30に覆われないためトッププレート2上方の光を検出した光センサ12の位置、または数の情報から、トッププレート2に載置された鍋30が小径または大径の鍋30であるか、または、鍋30の置かれた位置が熱コイル4の中心からどの程度ずれているのかを判定し、この判定結果を制御手段314へ出力している。
制御手段314は、負荷状態判定手段316からの入力により、加熱コイル4の中心からのずれの大きい鍋30ほど印加される火力を抑制するように制御する。また、小径鍋30の場合も同様に鍋30に印加される火力を抑制するように制御する。
次に、負荷状態判定手段316の動作について詳細に説明する。
図7,図8は加熱コイル4と鍋30との位置関係を示す平面図である。
図7(a)は、加熱コイル4の直径と略同じ直径の大径鍋30が加熱コイル4の中心と、鍋30の中心が合わされて置かれた場合を示している。4個の光センサ12はトッププレート2の上方からの光が鍋30により遮断された状態となっている。
図7(b)は、図7(a)と同じ大径鍋30が横方向に少しずれて置かれた場合を示している。この場合1個の光センサ12cがトッププレート2上方からの光を受光した状態となっており、鍋30底の一部は加熱コイル4から外れているが、大部分は加熱コイル4の上に置かれている。
図7(c)は、図7(a)と同じ大径鍋30が横方向に大幅にずれて置かれた場合を示している。この場合2個の光センサ12c,12dが鍋30に覆われない状態となっており、渦電流の流れる鍋30底の面積は鍋30底全体の半分以下となっている。
図8(a)は、小径鍋30が加熱コイル4の中心と、鍋30の中心が合わされて置かれた場合を示している。この場合、4個の光センサ12a,12b,12c,12dは鍋30底に覆われない状態となっている。
図8(b),図8(c)は、小径鍋30が横方向にずれて置かれた場合を示している。この場合光センサは1個(12a)か2個(12a,12d)が鍋30底に覆われた状態となっている。
このように、負荷状態判定手段316は、4個の光センサ12の全てが光を検出しない場合は、トッププレート2に載置された鍋30が大径鍋30であると検出する。
また、4個の光センサ12の全てが光を検出した場合は、トッププレート2に載置された鍋30が小径鍋30であると検出する。
また、1個の光センサ12が光を検出した場合は、鍋30が加熱コイル4からずれて置かれているが、そのずれはそれ程大きくなく、また、2個の光センサ12が光を検出した場合は、鍋30が大きくずれていると検出する。
同様に、小径鍋30が加熱コイル4から少しずれて置かれ、2個又は3個の光センサ12が光を検出した場合は、トッププレート2に載置された小径鍋30がずれて置かれたものと検出する。
以上のように構成された誘導加熱調理器の動作を説明する。
調理物を入れた鍋30をトッププレート2の上に載せ、操作部6を操作して希望の火力(電力)W0を入力し、通電開始のキー操作を行い通電を開始する。
制御手段314は、先に被加熱物(負荷)の加熱可否を負荷判別回路313で判定を行い加熱可能かどうかを判定する。被加熱物の加熱可否の判定動作は被加熱物を低電力レベルで加熱を行うことにより、一次電流検出回路310の検出電流と、加熱コイル4に流れる共振電流検出回路312の検出値から無負荷や小物負荷、あるいは極端に負荷インピーダンスの低い負荷などを識別し、そのような場合には加熱を停止する。
加熱可能と判定した場合は、次に、光センサ12による負荷状態の判定を行う。
図7(a)に示すように、光センサ12の全てが光を検出しない場合は、トッププレート2上の鍋30の形状が充分大きく、加熱コイル4を覆っているものと判断し、加熱コイル4を駆動して鍋30に設定された電力W0が印加されるようにインバータ回路を制御する。
そして、図7(b),図7(c)に示すように、光センサ12の1個又は2個が光を検出した場合は、鍋30底の渦電流の流れる加熱部分の面積は、少ないものとなるため、通常に電力W0を印加すると、実質的に鍋30底面積に対する電力密度が高くなり、鍋30内の調理物に必要以上の熱が加わり、突沸したり、調理物がふきこぼれたりする恐れがある。
そのため、光センサ12が検知した数に応じて鍋30の加熱電力を低減するように電力制御を行う。例えば、光センサ12の一つが光を検出した場合には電力をW1、二つ検出した場合は電力をW2に、三つ検出した場合は電力をW3となるよう鍋の加熱電力を低く抑える電力制御を行う。このとき、電力W1,W2,W3はW0>W1>W2>W3となるように設定する。
図8(a),図8(b),図8(c)は、光センサ12の全てが光を検出した場合、又は、2個または3個が検出した場合を示し、鍋30が小径鍋30か、または小径鍋30がずれて置かれたものであると判定する。この場合も鍋30底の渦電流の流れる加熱部分の電力密度が高くなり、鍋30内の調理物に必要以上の熱が加わり、突沸したり、調理物がふきこぼれたりしないように、鍋30に印加する電力W4が(W0>W4)となるように低く抑える電力制御を行う。
なお、電力W1,W2,W3,W4は、トッププレート2に置かれた鍋30の底面が加熱コイル4上からどの程度ずれるか、または鍋30径の大きさを想定し設定するものとする。
このようにすることにより、ずれて置かれた鍋30に適度な加熱電力を印加することが可能になるため、鍋30内の調理物は、適度な加熱による調理が可能となる。
また、鍋30を加熱する直前のトッププレート2に鍋30を載置状態で鍋30の位置ずれや鍋30の径の大きさを判定するため、鍋30に過大な電力密度による加熱が印加されることが無く、安全に加熱できる。
なお、負荷判別回路313による被加熱物が加熱に適しているかの判定と、負荷状態判定手段316による鍋30の形状やずれ状態の判定は、鍋30を加熱している期間中常時判定を行うようにして、使用者が調理中に鍋30を移動させたり、別な鍋30に交換しても対応できるようにしている。
このように、トッププレート2の加熱コイル4真上に複数の光透過窓13を設け、この光透過窓13に対応してトッププレート2下方に設けられた複数の光センサ12を設け、トッププレート2上方からの光を光透過窓13を介して検出する光センサ12の位置や数の情報により鍋30の位置ずれや小径鍋30を判定し、位置ずれや小径鍋30と判定したときは、インバータ回路を制御して鍋30の加熱電力を低減するように制御することにより、加熱コイル4からずれて置かれた鍋30や、鍋30の形状が小さい小径鍋30を加熱する場合、設定火力が必要以上に大きく設定されたとしても、鍋30内の調理物に必要以上の熱が加わることで起こる突沸や、調理物のふきこぼれ,調理物の焦げ付きなどを発生しにくくすることができ、適度な加熱が可能となり、使い勝手が向上する。
なお、上記実施例では光センサ12の数を4個としたが、4個に限定されることはなく、例えば、4個以上数多く設けるほど鍋30の大きさ、鍋30のずれ具合を精度良く確実に検出することができる。
本発明の一実施例を示す誘導加熱調理器の外観斜視図である。 同じく誘導加熱調理器の要部平面図である。 同じく誘導加熱調理器の要部縦断面図である。 同じく誘導加熱調理器の要部縦断面図である。 同じく誘導加熱調理器の要部縦断面図である。 同じく誘導加熱調理器の回路ブロック図である。 加熱コイルと鍋との位置関係を示す平面図である。 加熱コイルと鍋との位置関係を示す平面図である。
符号の説明
2 トッププレート
4 加熱コイル
12 光センサ
13 光透過窓
30 鍋
314 制御手段
316 負荷状態判定手段

Claims (4)

  1. 鍋を載置するトッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられた加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給して前記鍋を誘導加熱するインバータ回路と、前記トッププレートに設けられた複数の光透過窓と、前記光透過窓に対応して前記トッププレート下方に設けられた複数の光センサと、前記光センサの検出数により前記鍋の位置ずれや形状を判別する負荷状態判定手段と、前記負荷状態判定手段の出力により前記鍋の加熱電力を低減するように前記インバータ回路を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の誘導加熱調理器において、前記光センサの検出数に応じて前記鍋の低減する加熱電力を決定することを特徴とする誘導加熱調理器。
  3. 請求項1乃至2の何れかに記載の誘導加熱調理器において、前記加熱コイルは、複数のブロックに分散されて巻かれ、前記光センサは前記加熱コイルのブロックの存在しない空隙に配置したことを特徴とする誘導加熱調理器。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の誘導加熱調理器において、前記光透過窓及び前記光センサは、前記加熱コイルの中心に小径鍋を載置した時、該小径鍋外周上位置に等間隔で4個以上設けたことを特徴とする誘導加熱調理器。
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