JP2015008826A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】炊飯時、保温時の熱ロスを小さくできて消費エネルギーを抑制でき、かつ内釜の取り出しが容易で、清掃がし易い炊飯器を提供する。【解決手段】上部に開口部6aを有する内ケース6を備えた本体1と、内ケース6の開口部6aの周縁部に載置されるフランジ7aを有しこの内ケース6に出し入れ自在に収納される内釜7と、内ケース6の開口部6aの周縁部に装着されて内釜7のフランジ7aの下面をシールするシールユニット20とを備え、シールユニット20は、内釜7のフランジ7aの下面に当接する熱絶縁性を有するリング状の弾性部材21と、弾性部材21を固定する保持リング22,23とを備え、保持リング22,23には、リング中心を挟む対称となる位置に、それぞれ外周面から径方向内方へ凹陥する少なくとも一対の切欠き41,42を設ける。【選択図】図6

Description

本発明は、内釜とこれを収容する本体の内ケースとの間の隙間から外部への放熱を阻止でき、かつ本体の内ケースへの内釜の出し入れ、及び清掃を容易とすることができるシールユニットを備えた炊飯器に関する。
一般に炊飯器は、内釜のフランジ部が、本体の内ケースの開口部の周縁部に載置される構造となっている。したがって、内釜とこれを収容する本体の内ケースとの間には、隙間が存在する。この隙間には、炊飯時及び保温時に熱がこもる。この隙間内の熱が外部へ放出されると、炊飯効率またはその後の保温性能が低下する。そのため、内釜のフランジ部の下面と本体の内ケースの開口部の周縁部との間の隙間を、パッキンなどのシール構造で密閉して、隙間からの熱の漏れを抑制しているものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4822915号公報(図5〜図7)
しかしながら、このように隙間を密閉することに主眼を置いているものにあっては、内釜を取り出すときに指を掛けるための隙間が小さく、近年の高付加価値内釜の重量化に伴って取り扱いにくいものとなっている。
さらに、このようなシール構造を持った炊飯器は、本体の左右の外郭とシール構造部との間の寸法が小さく、清掃時に指が入り難く、掃除がし辛い。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、炊飯時、保温時の熱ロスを小さくできて消費エネルギーを抑制でき、かつ内釜の取り出しが容易で、清掃がし易い炊飯器を提供することを目的とする。
本発明に係る炊飯器は、上部に開口部を有する内ケースを備えた本体と、内ケースの開口部の周縁部に載置されるフランジを有し内ケースに出し入れ自在に収納される内釜と、内ケースの開口部の周縁部に装着されて内釜のフランジの下面をシールするシールユニットとを備え、シールユニットは、内釜のフランジの下面に当接する熱絶縁性を有するリング状の弾性部材と、弾性部材を固定する保持リングとを備え、保持リングには、リング中心を挟む対称となる位置に、それぞれ外周面から径方向内方へ凹陥する少なくとも一対の切欠きが設けられているものである。
本発明の炊飯器によれば、内釜のフランジ下面をシールする部品をシールユニットとして構成し、このシールユニットは、内釜のフランジの下面に当接する熱絶縁性を有するリング状の弾性部材と、弾性部材を固定する保持リングとを備え、保持リングには、リング中心を挟む対称となる位置に、それぞれ外周面から径方向内方へ凹陥する少なくとも一対の切欠きが設けられているので、炊飯時、保温時の熱ロスを小さくできて消費エネルギーを抑制できるとともに、切欠きの部分で結果的に内釜のフランジが外側に突出する形となり、内釜が持ち易くなって、内釜の出し入れが容易となる。さらに、切欠きによって、本体の外郭の大きさを変えずに、本体の外郭とシール構造部との間の寸法を大きくとれるので、掃除が容易となる。
本発明の実施形態1に係る炊飯器の全体構成を示す正面視の断面図である。 図1のA部の拡大断面図である。 本発明の実施形態1に係る炊飯器の全体構成を示す側面視の断面図である。 図3のB部の拡大断面図である。 本発明の実施形態1に係る炊飯器の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る炊飯器を蓋体を開けた状態で示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る炊飯器を内釜と蓋体を取り外した状態で示す平面図である。 本発明の実施形態1に係る炊飯器のシールユニットの分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係る炊飯器の第一の保持リング(上リング)と第二の保持リング(下リング)との係合部を示す縦断面図である。 本発明の実施形態1に係る炊飯器の第二の保持リング(下リング)と内ケースとの係合部を示す縦断面図である。 本発明の実施形態2に係る炊飯器の第二の保持リング(下リング)に設けた第一の保持リング(上リング)のバックアップ部を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る炊飯器を説明する。なお、以下に示す図面の形態によって本発明が限定されるものではない。
なお、以下の説明において、理解を容易にするために位置を表す用語(例えば「上」、「下」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本願発明を限定するものではない。
実施形態1.
図1は本発明の実施形態1に係る炊飯器の全体構成を示す正面視の断面図である。図2は図1のA部の拡大断面図である。図3は本発明の実施形態1に係る炊飯器の全体構成を示す側面視の断面図である。図4は図3のB部の拡大断面図である。図5は本発明の実施形態1に係る炊飯器の外観を示す斜視図である。図6は本発明の実施形態1に係る炊飯器を蓋体を開けた状態で示す斜視図である。図7は本発明の実施形態1に係る炊飯器を内釜と蓋体を取り外した状態で示す平面図である。
本発明の実施形態1に係る炊飯器100は、図1、図3、図5及び図6に示すように、本体1と、本体1にヒンジ機構部2を介して取り付けられた蓋体5とを備えている。蓋体5は、ラッチ3と解除ボタン4とによって開閉される。また、炊飯器100は、本体1内に、上部に開口部6aを有し、底部にコイル台が固定された樹脂製の内ケース6を備えており、内ケース6には、内釜7が出し入れ自在に収容される。コイル台の底部外周には、内釜7を電磁誘導加熱する加熱コイル8が配置されている。また、コイル台には、その底部中央に、貫通穴が形成され、この貫通穴に、内釜7の下面に接触して内釜7の温度を検出する温度センサー9が出没自在に設置されている。加熱コイル8は、電源基板11に実装された駆動部によって高周波電力が供給され内釜7を電磁誘導加熱する。すなわち、駆動部は、商用交流電源からの交流電圧を、図示しない整流部で一旦直流に変換し、その後、スイッチング素子のスイッチングによって高周波に変換し、この高周波電流を加熱コイル8に供給する。
本体1の前部には、冷却水を貯留したタンク10が着脱自在に設置されている。また、蓋体5には、図6に示すように、内釜7とタンク10との間に介在して調理中に内釜7内の被加熱物から発生する蒸気をタンク10内に導いて冷却水中に放散させ復水させる蒸気導管13が設けられている。
内釜7は、その上端にフランジ7aが形成され、このフランジ7aが内ケース6への収納時に、内ケース6の開口部6aの周縁部に載置されて支持される。また、内釜7は、内ケース6の開口部6aの周縁部に載置される際、この開口部6aの周縁部に配置されたシールユニット20によって、フランジ7aの下面がシールされる。
シールユニット20は、図2及び図4に示すように、内釜7のフランジ7aの下面に全周に亘って密着する熱絶縁性を有するシリコンゴム製のリング状の弾性部材21と、弾性部材21を上下から挟み固定する第一の保持リング(以下、「上リング」という)22及び第二の保持リング(以下、「下リング」という)23とを備えている。上リング22と下リング23とは、いずれも同一の耐熱樹脂材料(例えばナイロン樹脂)で構成されている。
弾性部材21は、内釜7のフランジ7aの下面に当接するリング状の基部21aと、リング状の基部21aから全周に亘って外向きに張り出す張出部21bとを有する。弾性部材21の内側には下リング23が配置され、弾性部材21の外側には、上リング22が配置されている。上リング22と下リング23とは、弾性部材21の張出部21bを上下から挟み固定している。
また、下リング23における弾性部材21の張出部21bと対向する部位には、弾性部材位置決め用の環状の突条23cが設けられている。一方、弾性部材21における下リング23の環状の突条23cと対向する張出部21bには、環状の突条23cが嵌入できる環状の溝21cが設けられている。つまり、弾性部材21は、環状の溝21cの底部が上リング22と環状の突条23cとの間に挟まれて固定される。
このように、シールユニット20は、フランジ7aの下面を全周に亘ってシールすることで、内ケース6の内周面と内釜7の外周面との間の隙間gを閉塞する。つまり、炊飯時及び保温時には、隙間gが蓄熱空間として構成される。さらに、内釜7は、蓋体5の閉時に、蓋体5側に設けたパッキン12がフランジ7aの上面及び内面に押圧されることによって密閉される。これによって、炊飯効率またはその後の保温性能が向上する。
シールユニット20について、図8〜図10に基づき図1〜図7を参照しながら更に詳述する。図8は本発明の実施形態1に係る炊飯器のシールユニットの分解斜視図である。図9は本発明の実施形態1に係る炊飯器の第一の保持リング(上リング)と第二の保持リング(下リング)との係合部を示す縦断面図である。図10は本発明の実施形態1に係る炊飯器の第二の保持リング(下リング)と内ケースとの係合部を示す縦断面図である。
シールユニット20は、図9のように上リング22の複数個所に設けた爪22aが、下リング23の複数個所に設けた孔23aのエッジとそれぞれ係合することで、互いに固定(仮固定)される。そして、このように弾性部材21と上リング22と下リング23とが組み付けられたシールユニット20は、図10のように下リング23の複数個所に設けた爪23iが、内ケース6に設けた孔6bの一側から垂下する係合用片6cの下端と係合することで、内ケース6すなわち本体1側に固定(仮固定)される。
また、シールユニット20には、図2、図6及び図7のようにリング中心を挟む対称となる位置に、それぞれ外周面から径方向内方へ凹陥する少なくとも一対の切欠き41,42が設けられている。切欠き41,42は、ここではシールユニット20のリング中心を通りヒンジ機構部2の軸線と平行となる仮想線上、つまり、内ケース6の開口部6aの周縁部の左右両側に、対称となるように配置されている。そして、これら切欠き41,42の部分で結果的に内釜7のフランジ7aが外側に突出する形となり、その部分が図6のようにフランジ把持空間として形成されるようにしている。さらにこの左右両側の位置は、内釜7のフランジ7aが両手で持ち易い位置であるため、内釜7の出し入れが容易となる。
また、切欠き41,42によって、本体1の左右の外郭とシールユニット20との間の寸法Aを、本体1の外郭の大きさを変えずに、少なくとも指が入る寸法である15mm以上とすることができ、掃除が容易となる。
一方、上リング22の切欠き形成部22bは、径方向幅が狭くなっていて、他部位と比較して強度が弱く、変形し易いところである。そのため、上リング22の切欠き形成部22bの外周側には、図7及び図8のように下リング23から補強用のリブ23fを突出させて設けている。
また、シールユニット20は、図7及び図8に示すように上リング22と下リング23のヒンジ機構部2と正対する部位の外周面が、それぞれ径方向内方に突状に湾曲する湾曲面22e,23jとして形成されている。そして、これら湾曲面22e,23jによって、本体1の奥部にある蓋体5のヒンジ機構部2とシールユニット20におけるヒンジ機構部2に正対した部位との間の寸法Bを、本体1の外郭の大きさを変えずに、少なくとも指が入る寸法である15mm以上とすることができ、掃除が容易となる。
また、下リング23の内周壁23bの内面の周方向複数個所に、図8に示すように、内釜心出し用の突部23eを設け、内釜7の心出しができるようにしている。
また、上リング22には、図7及び図8に示すように、手前側と奥側の左右に、それぞれ外向きに張り出すダボ形成部22dが設けられ、各ダボ形成部22dに下方へ突出するダボ22cが形成され、各ダボ22cにねじ挿通孔が設けられている。また、下リング23には、上リング22のダボ形成部22dに対応する位置に、それぞれダボ穴形成部23hが設けられ、そこに上リング22のダボ22cが嵌入できるダボ穴23gが設けられている。また、内ケース6の開口部6aの周縁部には、下リング23の各ダボ穴23gに対応する位置に、それぞれねじ穴(図示せず)が形成されている。すなわち、シールユニット20は、上リング22と下リング23との間に弾性部材21が挟みこまれ、各ダボ22cと各ダボ穴23gによって互いに位置決めされ、図9のように上リング22の爪22aによって互いに組み付けられ、仮固定される。そして、このように各部品が組み付けられて仮固定されたシールユニット20は、図10に示すように、下リング23の爪23iによって内ケース6に仮固定される。そして、内ケース6に仮固定されたシールユニット20は、各ダボ22cと各ダボ穴23gに挿通して内ケース6の各ねじ穴に螺合する複数のねじ30によって本体1側に本締めされ、固定される。
次に、本発明の実施形態1に係る炊飯器100の動作を図1〜図10に基づき説明する。
使用者によって操作部からの設定に基づく炊飯指示等の加熱開始の指示がなされると、制御部は、駆動部の制御を開始する。駆動部は、商用交流電源からの交流電圧を、整流部で一旦直流に変換し、その後、スイッチング素子のスイッチングによって高周波に変換し、この高周波電流が加熱コイル8に供給される。加熱コイル8に高周波電流が流れると、加熱コイル8からは交番磁界が発生し、これによって内釜7に磁束が与えられる。これによって内釜7には渦電流が発生し、この渦電流と内釜7の電気抵抗によってジュール熱が発生し、内釜7が加熱され、炊飯が行われる。
炊飯動作中は、パッキン12でシールされた内釜7の内側と、弾性部材21でシールされた内釜7の外側、つまり内ケース6の内周面と内釜7の外周面との間の隙間gも相当の高温となる。
本発明の実施形態1に係る炊飯器100は、内ケース6の開口部6aの周縁部に、内釜7のフランジ7aの下面に全周に亘って密着してシールする弾性部材21を設けているので、炊飯時及び保温時に内釜7と内ケース6との間の隙間gから外部への放熱を阻止できる。このため、炊飯器100が炊飯時及び保温時に消費するエネルギーを減少させることができる。
また、弾性部材21が、これを保持する上リング22及び下リング23と共にシールユニット20として構成されているので、弾性部材21の組立性がよく、かつ本体組立ライン以外でのサブ組立もでき、本体組立ラインの簡素化が図れる。
また、弾性部材21には、内釜7のフランジ7aの下面に当接するリング状の基部21aと、リング状の基部21aから全周に亘って外向きに張り出す張出部21bとを設け、張出部21bが上リング22と下リング23とで上下から挟まれて固定されているので、弾性部材21の浮き上がりが防止される。
また、下リング23における弾性部材21の張出部21bと対向する部位には、弾性部材位置決め用の環状の突条23cを設け、弾性部材21の張出部21bには、環状の突条23cが嵌入できる環状の溝21cを設けているので、製造時の組立作業が容易となる。
また、弾性部材21は、環状の溝21cの底部が下リング23の環状の突条23cと上リング22との間に挟まれて固定されるので、上リング22と下リング23は、小さな押付力(保持力)で弾性部材21を保持することができる。
また、上リング22と下リング23は、いずれも同一の耐熱樹脂材料で構成されているので、炊飯中の熱に伴う膨張または炊き上がり後の収縮が同一となり、熱に伴う変形が抑制される。
また、上リング22の切欠き形成部22bの外周側に、下リング23からリブ23fを突出させて設けているので、上リング22の取付時の変形(広がり)を防止できる。
また、下リング23の内周壁23bの内面の周方向複数個所に、内釜心出し用の突部23eを設け、内釜7の心出しをできるようにしているので、内釜7の外周面と内ケース6の内周面との間の空間(隙間g)が均一になり温度ムラが無くなる。さらに、蓋体5側のパッキン12との心出しもできる。
実施形態2.
図11は本発明の実施形態2に係る炊飯器の第二の保持リング(下リング)に設けた第一の保持リング(上リング)のバックアップ部を示す縦断面図である。図中、前述の実施形態1のものに相当する部分には同一符号を付してある。なお、炊飯器100の本体1、蓋体5、蒸気導管13、及びタンク10は、前述の実施形態1のものと同一構成となっているため説明を省略する。
本発明の実施形態2に係る炊飯器は、図11に示すように、シールユニット20Aの下リング23Aの高さを変えて、薄肉の内釜7Aすなわち薄肉のフランジ7aに対応させたものである。下リング23Aは、その内ケース6への載置部から弾性部材21を挟持する部位までの高さ寸法が、前述の実施形態1の下リング23よりも大きくなっている。一方、弾性部材21と上リング22とは、前述の実施形態1のものと同じである。
したがって、本発明の実施形態2に係る炊飯器においては、内釜7Aのフランジ7aを載置する高さ位置、換言すれば弾性部材21と上リング22を載置する高さ位置が高くなっている。それ以外の下リング23Aの構成、つまりシールユニット20Aの構成は前述の実施形態1のものと同一である。
このように、本発明の実施形態2に係る炊飯器は、シールユニット20Aの下リング23Aの高さを変えるだけで、内釜7Aの厚さの違いに対応させることができる。なお、高さの異なる下リング23Aは、予め複数種用意され、製品に付けられて出荷され、使用者によって選択的に使用されるものである。また、高さの異なる下リング23Aは、製造段階で使用されてもよいものである。この場合、シールユニット20Aの下リング23A以外の部品の共通化が図れる。
本発明の実施形態2に係る炊飯器は、前述の実施形態1が持つ機能を全て備えている。すなわち、シールユニット20Aには、前述の実施形態1と同様に、リング中心を挟む対称となる位置に、それぞれ外周面から径方向内方へ凹陥する少なくとも一対の切欠き41,42(図6及び図7参照)が設けられている。そのため、これら切欠き41,42の部分で結果的に内釜7Aのフランジ7aが外側に突出する形となり、その部分がフランジ把持空間として形成され、内釜7Aの取り出しが容易となっている。さらに、切欠き41,42によって、本体1の左右の外郭とシールユニット20Aとの間の寸法Aを、本体1の外郭の大きさを変えずに、少なくとも指が入る寸法である15mmとすることができ、掃除が容易となる。また、シールユニット20Aによって内釜7Aのフランジ7aの下面を密閉できるため、炊飯時、保温時の熱ロスを小さくでき、消費エネルギーを抑制できる。
また、上リング22の切欠き形成部22bの外周側には、下リング23Aから補強用のリブ23fを突出させて設けているので、上リング22の取付時の変形(広がり)を防止できる。
また、弾性部材21が、これを保持する上リング22及び下リング23Aと共にシールユニット20Aとして構成されているので、弾性部材21の組立性がよく、かつ本体組立ライン以外でのサブ組立もでき、本体組立ラインの簡素化が図れる。
なお、高さの異なる下リング23A相互の色、又は高さの異なる下リング23Aを有するシールユニット20A相互の色を、異ならせてもよい。これによって、間違えて組み立てられるのを防止できる。
1 本体、2 ヒンジ機構部、3 ラッチ、4 解除ボタン、5 蓋体、6 内ケース、6a 開口部、6b 孔、6c 係合用片、7,7A 内釜、7a フランジ、8 加熱コイル、9 温度センサー、10 タンク、11 電源基板、12 パッキン、13 蒸気導管、20,20A シールユニット、21 弾性部材、21a リング状の基部、21b 張出部、21c 環状の溝、22 第一の保持リング(上リング)、22a,23i 爪、22b 上リングの切欠き形成部、22c ダボ、22d ダボ形成部、22e,23j 湾曲面、23,23A 第二の保持リング(下リング)、23a 孔、23b 内周壁、23c 環状の突条、23e 突部、23f リブ、23g ダボ穴、23h ダボ穴形成部、30 ねじ、41,42 切欠き、100 炊飯器、g 隙間。

Claims (8)

  1. 上部に開口部を有する内ケースを備えた本体と、
    前記内ケースの前記開口部の周縁部に載置されるフランジを有し該内ケースに出し入れ自在に収納される内釜と、
    前記内ケースの前記開口部の前記周縁部に装着されて前記内釜の前記フランジの下面をシールするシールユニットとを備え、
    前記シールユニットは、
    前記内釜の前記フランジの下面に当接する熱絶縁性を有するリング状の弾性部材と、
    前記弾性部材を固定する保持リングとを備え、
    前記保持リングには、リング中心を挟む対称となる位置に、それぞれ外周面から径方向内方へ凹陥する少なくとも一対の切欠きが設けられていることを特徴とする炊飯器。
  2. 前記本体には、ヒンジ機構部を介して蓋体が取り付けられており、
    前記一対の切欠きは、前記シールユニットの前記リング中心を通り前記ヒンジ機構部の軸線と平行となる仮想線上に、対称となるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記保持リングの前記ヒンジ機構部と正対する部位の外周面が、それぞれ径方向内方に突状に湾曲する湾曲面として形成されていることを特徴とする請求項2に記載の炊飯器。
  4. 前記弾性部材は、前記内釜の前記フランジの下面に当接するリング状の基部と、該リング状の基部から外向きに張り出す張出部とを有し、
    前記保持リングは、第一の保持リングと第二の保持リングからなり、
    前記第一の保持リングと前記第二の保持リングとは、前記弾性部材の前記張出部を上下から挟み固定していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の炊飯器。
  5. 前記張出部を下方から挟む前記第二の保持リングは、高さの異なるものが複数種用意され、前記内釜の前記フランジの厚さに応じて選択的に使用されることを特徴とする請求項4に記載の炊飯器。
  6. 高さの異なる前記第二の保持リング毎、又は高さの異なる前記第二の保持リングを有する前記シールユニット毎に、色を異ならせたことを特徴とする請求項5に記載の炊飯器。
  7. 前記張出部を下方から挟む前記第二の保持リングは、前記内ケースの前記開口部の内部空間に臨む内周壁を有し、該内周壁の内面の周方向複数個所には、内釜心出し用の突部が設けられていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の炊飯器。
  8. 前記弾性部材を、前記内釜の前記フランジの下面に全周に亘って密着させたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の炊飯器。
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