JP5348454B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、炊飯器における内鍋を本体内に支持する構造に関し、特に省エネルギー効果に優れた内鍋の支持構造に関する。
炊飯器は、内ケースと外ケースとからなる本体に開口部を有し、内鍋を開口部内に着脱自在に収容可能である。炊飯器本体内に収容された内鍋の底部に対応させて、加熱用の電磁誘導コイルが配設されている。通常内鍋は、その上縁部のフランジが本体の肩部に支持されて、内ケース内に収容される構造になっている。
ところが、内鍋は高温になることから、そのような支持構造を採用すると、本体の肩部と内鍋との間に何等かの耐熱又は断熱部材を介在させることが必要となる。しかし、そのようにした場合、内鍋の固定状態が悪く、炊飯時などに外力の作用で内鍋が回転したり、ガタツキが生じたりする。そこで、特許文献1には、本体の肩部と内鍋との間の断熱構造を形成するとともに、炊飯時等における内鍋の確実な係止を可能とした内鍋支持構造として、本体の肩部に、熱絶縁性があり、かつ摩擦係数が高い弾性体からなる内鍋支持部材を設けた構造が開示されている。
それにより、内鍋は内鍋支持部材によつて本体の肩部と離間した状態で支持されることになり、肩部の溶融を生じる恐れは生じない。また、内鍋支持部材は弾性体の高摩擦性部材で作られているから、内鍋の回動に対する効果的な摩擦抵抗となる。従って、内鍋内の被調理物をシャモジ等で掬い取る際にも、内鍋の回動が確実に抑止される。そして、弾性があるためにソフトな支持が可能となり、内鍋が収納された時の衝撃緩衝作用も高い。
一方、近年、地球温暖化及び環境汚染の問題は、地球規模において最優先課題として解決しなければならない状況になっている。この問題に対して、炭酸ガス排出量を低減するために、あらゆる面において省エネルギー対策が求められている。一般家庭で使用される電化製品もその対象となり、炊飯器の目標基準値も設定されている。
特許文献2には、省エネルギー化の点から、炊飯や保温に要するエネルギーを低減させるため、鍋を収容する本体開口部の周縁と鍋のフランジとの間の隙間を塞ぐ手段を採用して、熱エネルギーの損失を抑制することが開示されている。すなわち、炊飯器本体の鍋を収容する内ケースの開口部の周縁に、熱絶縁性の弾性部材からなる突条を設け、鍋収容部と鍋間の熱エネルギーが、鍋収容部の上部から漏れるのを防ぐ。それにより、炊飯時及び保温時に消費するエネルギーを著しく減少させることができる、とされている。
また特許文献3には、内鍋から放出される熱を炊飯器本体の内部に留めて、優れた保温性能と省エネルギー効果を得るための構造が開示されている。すなわち、内鍋のフランジ部を本体内に支持するとともに蓋体と対向する上枠に、内鍋フランジ部の外周に面して内鍋フランジ部の上面より高い外壁を設け、蓋体と上枠の境界面を内鍋フランジ部の上方に位置させた構造である。これによって、内鍋から放出される熱を、炊飯器本体の内部に留めることができる。
特許文献3に記載された構造は、省エネルギー効果に加えて、保温時のご飯のおいしさを維持することをも意図したものである。一般的に、保温時のご飯は、ご飯が腐敗しない温度でご飯温度を維持するように温度制御されている。その際、ご飯の劣化を防止するために可能な限り加熱量を抑えており、その加熱量は炊飯時と比較して大幅に少なくなっている。また、内鍋内のご飯を加熱するために加熱手段により内鍋に与えられた熱量は、内鍋内部のご飯を加熱するのにすべてが使用されることなく、その一部は内鍋外面より外側にも放出されている。
しかしながら、従来の構成では、加熱手段の熱量の放出と同時に、外気が炊飯器本体の内部に流入し、その流入した外気が内鍋を冷却してしまうという事象が発生している。この事象は、多くの加熱量を内鍋に供給する炊飯時では影響は少ないが、内鍋に供給する加熱量の少ない保温時の外気が低温の環境において、保温性能の低下を引き起こしてしまう。具体的には、冷却された内鍋の一部に局所的な水滴の結露が発生し、その結露した水滴が内鍋内部のご飯上に滴下し、ご飯のおいしさを損なう要因となる局所的なご飯の白化を引き起こしてしまうというものである。
このような問題を解決するために、内鍋の内鍋フランジ部近傍を局所的に加熱するものもあったが、常温の環境下においては、過加熱による内鍋のご飯の乾燥、ご飯の劣化(黄変)などが発生し、保温性能の低下を引き起こしてしまう。また、消費電力量の増加という弊害も引き起こす。特許文献3に記載の上記構造は、このような問題を解消することをも意図したものである。
特開平8−98763号公報 特開2007−282868号公報 特開2007−236517号公報
特許文献1に記載された、熱絶縁性があり、かつ摩擦係数が高い弾性体からなる内鍋支持部材を設けた支持構造は、保温のために内鍋を支持する構造としては良好であるが、内鍋支持部材以外の部分の肩部では、内鍋フランジとの間に隙間が形成される。そのため、隙間からの放熱が多く、省エネルギー上の問題がある。
また、特許文献2に記載された支持構造の場合、内鍋フランジ下面の周方向における相当範囲が弾性部材からなる突条でシールされるため、省エネエネルギー特性は向上するが、保温時のご飯のおいしさの維持には問題がある。すなわち、ご飯のおいしさを維持するためには、炊き上がり後、所定の温度まですばやく低下させる必要があるが、特許文献2に記載された支持構造の場合、そのような状態を得ることが困難である。
特許文献3に記載された、蓋体と上枠の境界面を内鍋フランジ部の上方に位置させた構造は、熱の流れを考慮すると、内鍋から放出される熱を炊飯器本体の内部に留めるために必ずしも最適とは言えない。
そこで、本発明は、内鍋を本体内に安定的に支持するとともに、保温時に内鍋から失われる熱エネルギーを低減し、しかも保温時のご飯のおいしさを維持することが可能な炊飯器を提供することを目的とする。
本発明はまた、内鍋から放出される熱を炊飯器本体の内部に留めて、優れた保温性能と省エネルギー効果を得る効果の大きい内鍋支持構造を有する炊飯器を提供することを目的とする。
本発明の第1構成の炊飯器は、内ケース及び外ケースからなり、円形の開口部を有する本体と、前記開口部から前記内ケース内に着脱自在に収容される内鍋と、前記開口部を開閉自在に覆うように前記本体に支持された蓋体と、前記本体内に配置され前記内鍋を加熱する加熱部と、前記開口部の周縁部を形成する前記本体の肩部の周方向の複数個所に分散して設けられた、熱絶縁性の弾性体からなる内鍋支持部材とを備え、前記内鍋が前記内ケース内に収容されたときに、前記内鍋上縁のフランジ部が、前記内鍋支持部材に支持されるように構成される。上記問題を解決するために、前記内鍋支持部材の間の領域における前記肩部は、前記内鍋支持部材の上面の高さより低い凹部有するとともに、前記内鍋支持部材の上面の高さより低く前記凹部よりも高い遮蔽部を形成し、前記蓋体の周縁を形成する蓋体周縁部が前記内ケースと前記外ケースの結合部を形成する肩部材に当接する位置に形成される境界部に対して、前記凹部の上縁が上方に位置している
本発明の第2構成の炊飯器は、内ケース及び外ケースからなり、円形の開口部を有する本体と、前記開口部から前記内ケース内に着脱自在に収容される内鍋と、前記開口部を開閉自在に覆うように前記本体に支持された蓋体と、前記本体内に配置され前記内鍋を加熱する加熱部と、前記開口部の周縁部を形成して前記本体の上面から上方に突出し、かつ前記外ケースの外周面よりも内側に後退して配置された肩部と、前記肩部の周方向の3個所以上に分散して設けられた、熱絶縁性の弾性体からなる内鍋支持部材とを備え、前記内鍋が前記内ケース内に収容されたときに、前記内鍋上縁のフランジ部が、前記内鍋支持部材に支持されるように構成される。上記問題を解決するために、前記内鍋支持部材の間の領域における前記肩部は、前記内鍋支持部材の上面の高さより低い凹部を有するとともに、前記内鍋支持部材の上面の高さより低く前記凹部よりも高い遮蔽部を形成し、前記凹部は前記肩部のみに形成されて前記開口部の径方向における長さが前記遮蔽部と同一であり、前記開口部を覆って閉じた状態の前記蓋体が、前記肩部の前記凹部が形成された領域の外側で前記本体の上面に当接するように構成されている。
上記構成の炊飯器によれば、内鍋支持部材により内鍋を本体内に安定的に支持するとともに、肩部が、凹部と比べて内鍋支持部材に近接した上面高さを有する遮蔽部を形成することにより、保温時に内鍋から失われる熱エネルギーを低減することができる。しかも、内鍋のフランジ部と凹部の間からは適度の放熱が行われるので、保温時のご飯のおいしさを維持することが可能である。
以下、本発明の実施の形態における炊飯器について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態における炊飯器の斜視図、図2は、図1の縦断面である。
炊飯器本体1は、容器収容のための開口部1a(図2参照)を有し、開口部1aを開閉する蓋体2が設けられている。炊飯器本体1の上面部には、蓋体2に隣接して、操作パネル3が設けられている。図2に示すように、蓋体2は、ヒンジユニット4を介して炊飯器本体1に開閉自在に支持される。炊飯器本体1は、合成樹脂製の一体成形品からなる外ケース5を有し、この外ケース5の内部には、内ケース7が設けられている。内ケース7が形成する凹部内に、開口部1aを通して内鍋6が着脱自在に装填される。内ケース7は、内鍋6の形状に沿った保護枠を形成している。
内ケース7の底部中央にはセンサ挿入孔7aが形成され、センサ挿入孔7aを通してサーミスタからなる温度センサ19が、内鍋6に臨むように配置されている。内ケース7の上端は、外ケース5の上端と肩部材8を介して一体的に結合され、外ケース5、内ケース7、及び肩部材8に囲まれた内部に空間部9が形成されている。内ケース7の外側には、内鍋6を誘導加熱するための誘導コイル10が設けられている。
炊飯器本体1の上面部には、蓋体2の設けられた開口に隣接して、炊飯器の動作を制御するためのマイクロコンピュータが搭載されたマイコン基板11が配置されている。図3に示すように、各種スイッチ12(図3参照)、及び炊飯器の動作状態等を表示する液晶表示部13が配置されている。図3は、図1及び図2の状態から、蓋体2と操作パネル3を取り外した状態の斜視図を示す。各種スイッチ12は、炊飯スイッチ、保温スイッチ、各種メニューを設定するメニュースイッチ、時間を設定するタイマースイッチ等を含む。各種スイッチ12、及び液晶表示部13を覆うように、操作パネル3が配置されている。
操作パネル3の下方の空間部9内には、誘導コイル10への通電制御を行うインバータ等を有する電源回路が搭載された電源基板14、各基板11、14を冷却する基板冷却用ファン15が配置されている。
蓋体2は、中央部に蒸気排出口16を有し、前部にはロックレバー17を有する。ロックレバー17は、炊飯器本体1に軸支され、蓋体2をロックする側に向かってばね付勢されている。蓋体2のこのような閉じた状態において、蓋体2のシールパッキンが内鍋6の口縁部に上方から圧接されて内鍋6を密閉し、炊飯や保温を行う状態となる。蓋体2の蒸気排出口16には、ボール状の逆止弁18が設けられ、蓋体2が閉じた状態で、逆止弁18の弁圧を超えたときだけ蒸気を蓋体2外に放出しながら、気液分離したおねばを内鍋6内に戻すようになっている。
一方、図2に示すように、肩部材8の内側には、内鍋6の上縁のフランジ部6aに対向する肩部8aが形成されている。肩部8aは、図2の左側に示されるような断面形状が逆V字状の部分と、図2の右側に示されるような断面形状が逆U字状の部分とがある。右側に示される断面逆U字状の肩部8aには、内鍋6の上縁のフランジ部6aを支持するための内鍋支持部20が設けられている。
肩部8aにおける内鍋支持部20の配置等について、図3〜図5を参照して説明する。図4は、図3の状態から更に内鍋6を取り除いた状態を示す斜視図、図5は、その状態に対応する平面図である。内鍋支持部20は、内鍋6の高温化による肩部8aの溶融を防止するために、図4、図5に示すように、肩部8aの円周方向における所定部位に配置されている。図4、図5の例では、内鍋支持部20は、円周方向の3箇所に120度間隔で配置されている。
内鍋支持部材21の間の領域における肩部8aは、内鍋支持部材21の上面の高さと実質的に同一の高さを有する近接部を形成しているが、一部に、内鍋支持部材21の上面の高さより低い凹部8bが形成されている。図4、図5から判るように、凹部8bは一対設けられ、肩部の円周上の対向する2箇所に配置されている。その位置は、ヒンジユニット4により蓋体2が炊飯器本体1に支持された位置に対して、各々90度隔たっている。図3に示されるように、凹部8bが形成されたことにより、内鍋6のフランジ部6aの下部に、空間が形成される。
内鍋支持部20の構造について、図6の分解斜視図を参照して説明する。内鍋支持部20は、内鍋支持部材21を内鍋支持部材嵌合孔22に取付けることにより構成されている。内鍋支持部材21は、融点が高く、かつ弾力性があって、しかも摩擦係数が高い、例えば耐熱性シリコンゴムからなる。内鍋支持部材21により、内鍋6のフランジ部6aが下方側から支持される。これにより、見映えを重視した比較的融点の低い合成樹脂製の肩部材8の肩部8aに、内鍋6が強く接触しないような構造としている。
内鍋支持部材21は、大径の長方形状頭部23と、周方向両側部に係合部24を有した幅の広い角柱状の小径の脚部25とを有するピン形構造となっている。肩部8aに設けられた内鍋支持部材嵌合孔22は、断面逆U字状の上面に、内鍋支持部材21の脚部25を嵌合させるように形成されている。内鍋支持部材嵌合孔22内に脚部25が嵌合され、係合部24によって係止されることによって、内鍋支持部材21が無理嵌め状態で固定される。また、内鍋支持部材21の脚部25の係合部24間中央部には、上下に長いスリツト26が形成されている。それにより、内鍋支持部材嵌合孔22への脚部25の嵌合がスムーズになるように、係合部24が内側に狭搾変形し得るようにしている。又、それにより、交換時の取り出しも容易になっている。
上記構成によれば、内鍋6のフランジ部6aは、高融点の内鍋支持部材21によって支持される。従って、肩部8aの溶融を生じる恐れはない。また、内鍋支持部材21はシリコンゴム等の耐熱性があり、かつ弾力性があって粘性摩擦力の高い高摩擦係数部材で作られているから、内鍋6の回動に対する効果的な摩擦抵抗となり、内鍋6内の被調理物をシャモジ等で掬い取る際にも、内鍋6の回動が確実に抑止される。また、弾力性があるために内鍋収納時の衝撃力を緩衝することが可能で、内鍋摺動時の金属音なども生じなくなる。また、複数の支持部間での寸法精度による高さ誤差があっても、それらを吸収した安定した支持が可能となる。さらに、脚部25にスリツト26が形成されているために、全体としてはもちろん、特に幅方向での弾性変形が可能であり、無理嵌めも容易である。
本実施の形態の特徴は、肩部8aが、内鍋支持部材21の上面の高さより低い凹部8bを有しながら、他の部分では、内鍋支持部材21の上面の高さより低く凹部8bよりも高い遮蔽部を形成していることである。それにより、内鍋6と内ケースの間の熱気が、内鍋6のフランジ部6aと肩部(遮蔽部)8aの間の間隙を通って逃げることを抑制する効果が得られ、保温時の省エネルギー効果を向上させることができる。但し、肩部(遮蔽部)8aの上面は、フランジ部6aとの間に若干の隙間が生じる程度に、内鍋支持部材21の上面の高さより低く設定されるので、耐熱上の問題はない。一方、肩部8aの一部に、内鍋支持部材21の上面の高さより低い凹部8bが形成されていることにより、フランジ部6aと肩部8aの間が完全なシール状態となることはなく、若干の熱気の漏洩は発生し得る。その結果、完全シールすることに起因する保温時のご飯の劣化を抑制することができる。
また、内鍋支持部材21の間の領域における肩部8aが、内鍋支持部材21の上面の高さと実質的に同一の高さを有する近接部を形成していることにより、内鍋6を指示する開口部の周縁部が、平坦に近い状態になり、肩部材8の清掃が容易になる。
一方、肩部8aの一部に凹部8bを設けることにより、保温時のご飯の劣化を抑制するだけでなく、内鍋6を取り出すときに、凹部8bに指をかけて、内鍋6を容易に持ち上げることができる。そのためには、凹部8bの周方向長さは最小限であればよく、例えば60mm程度とする。また、凹部8bを設けることで、対応する部分のフランジ部6aが、他の部分のフランジ部6aより温度が低くなり、取り扱いが容易になる。
本実施の形態の第2の特徴について、図7を参照して説明する。図7(a)〜(c)は、内ケース7と外ケース5の結合部を形成する肩部材8の近傍を示す断面図である。図7(a)は、図5における肩部8aの部分における状態を示す。この部分では、肩部8aが内鍋6のフランジ部6aに近接している。図7(b)は、ヒンジユニット4に隣接する内鍋支持部20における状態を示す。この部分では、内鍋支持部材21がフランジ部6aに当接している。図7(c)は、内鍋支持部材21の上面よりも低く形成された凹部8bの部分における状態を示す。この部分では、凹部8bの上面とフランジ部6aの間に指を入れるのに十分な隙間が形成されている。
図7(a)〜(c)の各図には、蓋体2の周縁を形成する蓋体周縁部2a、2bが示される。各図から判るように、内鍋支持部材20により支持された状態における内鍋6のフランジ部6aの位置は、蓋体周縁部2a、2bと肩部材8の当接部に形成される境界面よりも上方に位置するように設定されている。この位置関係の設定により、内鍋6と内ケース7の間の空間に溜まっている熱気は、蓋体周縁部2a、2bと肩部材8の当接部に形成される境界部から外部に漏れ難くなる。すなわち、内鍋6と内ケース7間の熱気が内鍋6のフランジ部6aと肩部8aの間の隙間から漏れた場合でも、蓋体周縁部2a、2bと肩部材8の境界部は、より下方に位置しているため、熱流が境界部に向かうことはないからである。
また、このような配置関係を採用することにより、蓋体2を開放した状態で肩部8aが肩部材8よりも上方に位置し、凹部8bを通してフランジ部6aを持ち上げる動作が容易になる。このような構成であれば、肩部8aの外側に内鍋6を取り出すための空間を設ける必要がなく、炊飯器全体の大型化を回避できる。
さらに、図8に示すように、内鍋6のフランジ部6aが対向する肩部8aの内部空間に、断熱層27を設ければ、さらに断熱性を高め、省エネルギー効果を高めることができる。このような断熱部分と、上述の凹部8bによる冷却風の経路を併用することにより、省エネルギー効果を向上させながら、炊飯直後の熱気を迅速に逃がす効果も十分に得ることができる。
本発明の炊飯器によれば、内鍋を本体内に安定的に支持するとともに、保温時に内鍋から失われる熱エネルギーを低減し、しかも保温時のご飯のおいしさを維持することを可能であって、炊飯器の省エネルギー性の向上に有用である。
本発明の実施の形態における炊飯器の斜視図 同炊飯器の断面図 同炊飯器の一部を取り除いて示した斜視図 同炊飯器の図3の状態から更に内鍋を取り除いて示した斜視図 同炊飯器の図4の状態の平面図 同炊飯器の内鍋支持部の構造を示す分解斜視図 同炊飯器の内鍋を支持する部分の構造を示す断面図 同炊飯器の内鍋を支持する部分の構造の他の例を示す断面図
符号の説明
1 炊飯器本体
1a 開口部
2 蓋体
2a 蓋体周縁部
2b 蓋体周縁部
3 操作パネル
4 ヒンジユニット
5 外ケース
6 内鍋
6a フランジ部
7 内ケース
7a センサ挿入孔
8 肩部材
8a 肩部
8b 凹部
9 空間部
10 誘導コイル
11 マイコン基板
12 各種スイッチ
13 液晶表示部
14 電源基板
15 基板冷却用ファン
16 蒸気排出口
17 ロックレバー
18 逆止弁
19 温度センサ
20 内鍋支持部
21 内鍋支持部材
22 内鍋支持部材嵌合孔
23 長方形状頭部
24 係合部
25 脚部
26 スリツト
27 断熱層

Claims (2)

  1. 内ケース及び外ケースからなり、円形の開口部を有する本体と、
    前記開口部から前記内ケース内に着脱自在に収容される内鍋と、
    前記開口部を開閉自在に覆うように前記本体に支持された蓋体と、
    前記本体内に配置され前記内鍋を加熱する加熱部と、
    前記開口部の周縁部を形成する前記本体の肩部の周方向の3個所以上に分散して設けられた、熱絶縁性の弾性体からなる内鍋支持部材とを備え、
    前記内鍋が前記内ケース内に収容されたときに、前記内鍋上縁のフランジ部が、前記内鍋支持部材に支持されるように構成された炊飯器において、
    前記内鍋支持部材の間の領域における前記肩部は、前記内鍋支持部材の上面の高さより低い凹部有するとともに、前記内鍋支持部材の上面の高さより低く前記凹部よりも高い遮蔽部を形成し、
    前記蓋体の周縁を形成する蓋体周縁部が前記内ケースと前記外ケースの結合部を形成する肩部材に当接する位置に形成される境界部に対して、前記凹部の上縁が上方に位置していることを特徴とする炊飯器。
  2. 内ケース及び外ケースからなり、円形の開口部を有する本体と、
    前記開口部から前記内ケース内に着脱自在に収容される内鍋と、
    前記開口部を開閉自在に覆うように前記本体に支持された蓋体と、
    前記本体内に配置され前記内鍋を加熱する加熱部と、
    前記開口部の周縁部を形成して前記本体の上面から上方に突出し、かつ前記外ケースの外周面よりも内側に後退して配置された肩部と、
    前記肩部の周方向の3個所以上に分散して設けられた、熱絶縁性の弾性体からなる内鍋支持部材とを備え、
    前記内鍋が前記内ケース内に収容されたときに、前記内鍋上縁のフランジ部が、前記内鍋支持部材に支持されるように構成された炊飯器において、
    前記内鍋支持部材の間の領域における前記肩部は、前記内鍋支持部材の上面の高さより低い凹部を有するとともに、前記内鍋支持部材の上面の高さより低く前記凹部よりも高い遮蔽部を形成し、
    前記凹部は前記肩部のみに形成されて前記開口部の径方向における長さが前記遮蔽部と同一であり、
    前記開口部を覆って閉じた状態の前記蓋体が、前記肩部の前記凹部が形成された領域の外側で前記本体の上面に当接するように構成されていることを特徴とする炊飯器
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