JP2004087401A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Shinichi Sakashita
坂下 慎一
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Abstract

【課題】天面に吸気口や排気口が開口していても、天面に吹きこぼれたりこぼされた水などが流れ込んで器体内の電気装備に悪影響しないようにする。
【解決手段】器体12に、器体12外からの吸気口115と、器体12内からの排気口116と、器体12の天面12aからの排水部117とを、排水部117が吸気口115および排気口116と独立するようにして設けることにより、上記の目的を達成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチング素子を通じ通電し駆動した加熱コイルの電磁誘導作用を利用して被発熱調理体を発熱させて、被調理物を加熱し調理を行い、スイッチング素子を含む発熱要素を冷却ファンによって冷却するようにした誘導加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
誘導加熱調理器は、図20に示すように厨房の流し台aに器体bを組み込んだビルトインタイプのものや、流し台aなどのワークトップcの上などに置いて使用する載置タイプのものが提供されている。いずれの誘導加熱調理器も、上面はバーナや五徳などがなく平滑なガラス質のトッププレートdで上面を覆っただけである。
【0003】
したがって、トッププレートdの上に鍋などをおいて電磁誘導作用による加熱調理を行うのに吹きこぼれたり、水がこぼされたりすることがあると、トッププレートdがなす天面のどの方向に流れるか不特定である。にもかかわらず、器体bの天面には図20に示すように冷却ファンfが外気を実線矢印gで示すように吸引する吸気口eや図示しない排気口が開口しているので、これらの開口を通じ器体b内に侵入する可能性がある。
【0004】
図20に示すものは特開平10−199668号公報に開示されたものであるが、前記のような問題に対応するため、吸気口eを通じ破線矢印hで示すように器体b内に侵入した水は、器体bの底部における吸気口eに対応する部分を冷却ファンfの設置位置よりも低くした低位部kに溜めるか、低位部kに受けた水を孔mを通じて器体b外に流し去るかし、少なくとも冷却ファンfの側に流れないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、吸気口eからの侵入水が冷却ファンfの側に流れないにしても冷却ファンfが吸気口eから器体b内に落ち込む途中の水を吸い込み、冷却対象となっている発熱要素を持った制御回路jなどに吹きつけることになりかねない。また、器体bの低位部kに溜め置くと前記冷却ファンfの吸引空気が溜まり水の表面を舐めて通る際に加湿され前記制御回路jなどに湿気を及ぼしやすくなるので、侵入水による問題は解消し切らない。
【0006】
本発明の目的は、天面に吸気口や排気口が開口していても、天面に吹きこぼれたりこぼされた水などが流れ込んで器体内の電気装備に悪影響することがない誘導加熱調理器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の誘導加熱調理器のそれぞれは、スイッチング素子を通じ通電し駆動した加熱コイルからの電磁誘導によりトッププレート上の加熱調理体を発熱させて被調理物を加熱し調理を行い、スイッチング素子を含む発熱要素を冷却ファンによって冷却するようにした基本構成を有し、発熱要素が異常に昇温して故障したり事故につながるようなことが防止できる。
【0008】
本発明の誘導加熱調理器は、特に、器体に、器体外からの吸気口と、器体内からの排気口と、器体の天面からの排水部とを、排水部が吸気口および排気口と独立するようにして設けたことを1つの特徴としている。
【0009】
このような構成では、器体の天面からの排水部は天面に吹きこぼれたりこぼされた水を排水部に対応した位置および範囲にて意図した位置や場所に排水することができるし、器体の吸気口および排気口と独立していることにより、その排水が吸気口や排気口およびそれらに続く冷却通路に及ぶことはない。従って、冷却ファンによって吸気口から吸引され発熱要素の冷却に供される空気に混入したり、湿気として乗じたりすることがなく、電気装備に悪影響するのを回避することができる。また、排気口および排気路は水の侵入に特に配慮せずその挙動を規制できないままで問題がない。
【0010】
本発明の誘導加熱調理器は、また、器体の天面に、器体内からの排気口と器体の天面からの排水部とを、排水部が排気口から独立するようにして設けたことを別の特徴としている。
【0011】
このような構成では、器体の天面からの排水部は、天面に吹きこぼれたりこぼされた水を排水部に対応した位置および範囲にて意図した位置や場所に排水することができるし、排気口とともに天面にあって上向きの排気によって周囲に変色や反り、変形といった影響を与えないことを満足して、しかも、排気口から独立していることにより、天面に並ぶ排気口またはおよび排気口、およびこれらに続く冷却通路に及ぶことはない。従って、冷却ファンによって吸気口から吸引され発熱要素の冷却に供される空気に混入したり、湿気として乗じたりすることがなく、電気装備に悪影響するのを回避することができる。また、排気口および排気路は水の侵入に特に配慮せずその挙動を規制できないままで問題がない。
【0012】
本発明の誘導加熱調理器は、また、器体の天面に、器体内からの排気口と器体の天面からの排水部とを、互いに隣接し、かつ排水部が排気口から独立するように設けたことを他の特徴としている。
【0013】
このような構成では、排水部を排気口とともに器体の天面に集約配置して体裁が悪くならないようにすることができるし、調理などに最も邪魔になりにくく、排気が人などに最も影響しにくい部分、例えば後部に設けることができる。同時に、器体の天面からの排水部は、天面に吹きこぼれたりこぼされた水を排水部に対応した位置および範囲にて意図した位置や場所に排水することができるし、排気口とともに天面にあって上向きの排気によって周囲に変色や反り、変形といった影響を与えないことを満足して、しかも、排気口から独立していることにより、天面にない吸気口はもとより、天面に並ぶ排気口、およびこれらに続く吸気路、排気路に及ぶことはない。従って、冷却ファンによって吸気口から吸引され発熱要素の冷却に供される空気に混入したり、湿気として乗じたりすることがなく、電気装備に悪影響するのを回避することができる。また、排気口および排気路は水の侵入に特に配慮せずその挙動を規制できないままで問題がない。
【0014】
排気口と排水部とは、排水部が排気口部の手前側となるようにして天面の後部に配列した、さらなる構成では、
器体の天面の調理などに最も邪魔になりにくく、かつ排気が人などに最も影響しにくい部分に配して、しかも、排水部が排気口の手前側にあることによって、天面に吹きこぼれたり、こぼされた水などを排気口に及ぶ前に排水させることができる。
【0015】
この場合に、排水部が器体の天面のほぼ全幅に渡って設けられている、さらなる構成では、
排水部は吹きこぼれたり、こぼされた水が天面のどの部分から及んできても対応することができ、吹きこぼれたり、こぼされた水が大量で天面の全幅から一挙に及んできてもスムーズに排水させることができるし、後方の排気口が器体の天面の全幅に設けられているかどうかにかかわらず、水が侵入するようなことは勿論、水が届いてしまうようなこと自体を回避できる。
【0016】
排水部が天面からの排水を器体内または器体外に導くいずれの構成とすることもできる。
【0017】
排水が導かれる器体の内部または外部に排水を受ける排水受部を有している、さらなる構成では、
排水が器体内部または器体外部の電気装備や他への影響のない設定位置に排水受部を設けて万一の場合の排水を溜め置くことができるので、直ぐに処理しなくてよく、電気装備や他への影響なく器体の外回りに排出させる特別な排出通路構造が不要である。また、場合により溜め置いた状態で加熱して電送装備や他への影響のない位置または経路で発散させることもできる。
【0018】
排水受部が器体に有したグリル部の水受皿である、さらなる構成では、
特別な部材を特別な位置や場所に設けることなく、電気装備や他に悪影響しないように溜め置いたり、加熱して発散させたりすることができる。
【0019】
排水受部が器体に対し着脱できる、さらなる構成では、
排水受部に排水を溜め置き、排水の終了を待ったり、調理の終了を待ったりした、調理者のいい時期に持ち運んで廃棄することができるし、排水の乾燥後に取り外して洗浄などするのに便利である。
【0020】
排気口と排水部とは、段差部、カバー、またはおよび仕切によって区切られている、さらなる構成では、
排気口の排水部に対する独立性が高まり、器体の天面からの排水がさらに及びにくくなる。
【0021】
排気口が周壁に設けてある、さらなる構成では、
排気口の排水部に対する独立性が高まり、器体の天面からの排水がさらに及びにくくなる。
【0022】
器体の天面に排水部への排水ガイドを設けてある、さらなる構成では、
器体の天面に吹きこぼれたり、こぼされた水は排水ガイドによって排水部に導かれ、排水部以外、つまり、器体の吸排気口やこれらに続く冷却通路はもとより、器体が位置している設置面上や組み込み位置まわりに流れ、及ぶのを防止することができる。
【0023】
排水ガイドが天面からの排水が排気口に流れ込むのを防止する堰、カバーをなしている、さらなる構成では、
排気口の排水部に対する独立性がさらに高まり、器体の天面からの排水がさらに一層及びにくくなる。
【0024】
排気口が器体に有したグリル部からの排気と、冷却ファンが器体の吸気口から空気を吸引して発熱要素を冷却した後の排気と、を個別にまたは共通して行う、さらなる構成のいずれでもよい。
【0025】
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明および図面の記載によって明らかになる。本発明の各特徴は、それ自体単独で、あるいは可能な限り種々な組合せで複合して採用することができる。
【0026】
【実施例】
以下、本発明の幾つかの実施例について図1〜図19を参照して説明し本発明の理解に供する。以下の説明は本発明の具体例を示すものであって、特許請求の範囲の記載を限定するものではない。
【0027】
本実施例の誘導加熱調理器は、図1、図2の例で代表して示しているように、器体12の天面をなすトッププレート13の下に図10〜図15に示す各例のように配置した2つの加熱コイル14を備え、トッププレート13上に置かれた被発熱調理体である鍋などを、IGBT素子18で代表されるスイッチング素子を通じて通電し駆動した加熱コイル14からの電磁誘導作用を利用して発熱させ、その鍋に入れられた魚や肉、野菜などの被調理物を加熱し調理を行い、冷却ファン21によってIGBT素子18などの発熱要素を持った駆動制御系回路20aや加熱コイル14を冷却し、これら加熱要素が異常昇温して故障したり事故につながったりするのを防止する。
【0028】
被発熱調理体としてはプレートタイプやパンタイプ、ポットタイプ等、電磁調理が可能なものであれば他の調理具でもよく、蓋付きのもの、あるいは蓋のないもの、蓋があってもそれを用いない使用、蓋のないものでも適当な蓋を用いる使用も可能である。
【0029】
加熱コイル14は1つあるいは3つなどその設置数や配置は特に問わない。また、図示しないジュール熱により加熱調理体を加熱するヒータによる調理部と併せ設けてもよい。加熱コイル14は個別な調理部に対応していて、個別使用されるものであるので、それぞれに専用の駆動制御系回路20aを設けて、共通な制御回路9を通じ個々に駆動制御する。個々の駆動制御系回路20a、20a、および制御回路9は共通の回路基板20に搭載してあり、各駆動制御系回路20aのそれぞれは紙面に直角な方向に並んでいる。
【0030】
器体12内には回路基板20の設置域の紙面に対する奥側に、図2、図14、図15の例で示すような前面に開閉扉105を有したグリル部103が設けられ、魚などをヒータ104のジュール熱によって加熱し焼き物調理するようにしてある。このヒータ104の駆動制御系回路20bも回路基板20に搭載し、制御回路9を通じ駆動制御するようにしている。
【0031】
また、器体12の前部のグリル部103の開閉扉105のない範囲に、各調理部に共通の操作パネル10を図1、図14、図15に示す例のように設け、その内側には図1に例で示すように操作・表示系制御回路111aを搭載した回路基板111を設け、操作パネル10での各種操作や表示が行えるようにしている。回路基板111は前記回路基板20と一体の回路基板112で形成され、相互の境界部に折れ曲がり部121を有して回路基板20が水平配置であるのに対し、回路基板111が斜め配置で操作パネル10が傾斜しているのと対応するようにしている。折れ曲がり部121では回路基板20、111への部品搭載時に施したワイヤボンディングによるジャンパー線123やフレキシブル配線などによって断線しないように回路基板20と111とをミシン目や切り溝に沿って折り曲げられるようにしている。もっとも、操作パネル10を水平に設ければ、回路基板20と111との間の折れ曲がり部121は不要になる。また、個々の駆動制御系回路20aや操作・表示系制御回路111aのそれぞれは個別の回路基板に搭載して配置することもできる。上記のように傾斜した、または水平なほぼ上向きの操作パネル10は、見やすく、操作も自由度の高い人指し指を使って容易に行える。
【0032】
冷却ファン21は器体12の底部に設けた吸気口115から外気を吸引して冷却通路26に導入して駆動制御系回路20aの発熱要素および加熱コイル14を冷却した後器体12の天面に設けられた排気口116から器体12外に上向きに排気するようにしている。ここで、回路基板20は冷却空気のガイドとして利用することができ、その他のガイドを設け、あるいは設けないで、最も発熱しやすく高温となるIGBT素子18とそれに熱結合した冷却用のヒートシンク19とを冷却ファン21に最も近い位置にて、真っ先に吸引空気に曝すことで効率よく冷却できるようにし、その後回路基板20上のその余の発熱要素を冷却してから、トッププレート13の下側に回って2つの加熱コイル14を冷却して排気口116に至り排気させる。従って、最も強く冷却を受けるようにしている。しかし、基本的には、吸気口115や排気口116は器体12のどこに設けてもよい。
【0033】
加熱コイル14からの電磁作用は距離の2乗に反比例するので、できるだけトッププレート13の下面に密着させてトッププレート13の上に置かれる鍋1などの被発熱調理体との距離が大きくならないように配慮している。トッププレート13上で直接に鍋1などによる焼き物、煮炊き、揚げ物など各種の調理が行われ、煮汁などの吹きこぼれを受けたり、水などがこぼされたりすることがあるので、器体12とトッププレート13との間はシール材22を挟み込んでシールし器体12内に水気や湿気が侵入しないようにしている。
【0034】
本実施例の誘導加熱調理器は、図1〜図3に示す例、図4〜図6に示す各例、図8に示す例、図10〜図15に示す各例のように、器体12に、器体12外からの吸気口115と、器体12内からの排気口116と、器体12の天面12aからの排水部117とを、排水部117が吸気口115および排気口116と独立するようにして設けてある。このようにした器体12の天面12aからの排水部117は天面12aに吹きこぼれたりこぼされた水131を排水部117に対応した位置および範囲にて意図した位置や場所に排水することができる。また、排水部117が器体12の吸気口115および排気口116と独立していることにより、その排水が吸気口115や排気口116またはおよびそれらに続く冷却通路26に及ぶことはない。
【0035】
したがって、図1に示される冷却ファン21によって吸気口115から吸引されIGBT素子18などの発熱要素の冷却に供される空気132に混入したり、湿気として乗じたりすることがなく、電気装備に悪影響するのを回避することができる。また、排気口116および排気路26bは水の侵入に特に配慮せずその挙動を規制できないままで問題がない。
【0036】
また、図1〜図3に示す例、図4〜図6に示す各例、図10〜図15に示す各例では、上記とは別に、器体12の天面12aに、器体12内からの排気口116と器体12の天面12aからの排水部117とを、排水部117が排気口116から独立するようにして設けた構成も有している。このような器体12の天面12aからの排水部117は、先の例と同様に天面12aに吹きこぼれたりこぼされた水131を排水部117に対応した位置および範囲にて意図した位置や場所に排水することができるが、特に、排水部117は排気口116とともに天面12aにあって図1に示すような上向きの排気133によって周囲に変色や反り、変形といった影響を与えないことを満足して、しかも、先の例の場合同様に排気口116から独立していることにより、天面12aにない吸気口115はもとより、天面12aに並ぶ排気口116、およびこれらに続く冷却通路26に及ぶことはない。
【0037】
また、図1〜図3に示す例、図4に示す例、図10〜図13に示す各例では、上記とは、さらに別に、器体12の天面12aに、器体12内からの排気口116と器体12の天面12aからの排水部117とを、互いに隣接し、かつ排水部117が排気口116から独立するように設けた構成をも有している。このように、排水部117を排気口116とともに器体12の天面12aにおける各部から選んだ一箇所に集約配置して体裁が悪くならないようにすることができるし、調理などに最も邪魔になりにくく、排気が人などに最も影響しにくい部分、例えば図示する例のように後部に設けることができる。同時に、先の2つの例と共通した構成によって、それらと共通した特徴をも発揮する。
【0038】
排気口116と排水部117とは、特に、図1〜図3の例、図4の例のように排水部117が手前側となるようにして天面12aの後部に前後に配列することにより、器体12の天面12aの調理などに最も邪魔になりにくく、かつ排気133が人などに最も影響しにくい部分に配して、しかも、排水部117が排気口116の手前側にあることによって、天面12aに吹きこぼれたり、こぼされた水131などを、これが排気口116に及ぶ前に排水させることができる。この場合、図示するように排水部117が器体12の天面12aのほぼ全幅に渡って設けていると、排水部117は吹きこぼれたり、こぼされた水131が天面12aのどの部分から及んできても対応することができ、吹きこぼれたり、こぼされた水131が大量で天面12aの全幅から一挙に及んできてもスムーズに排水させることができるし、後方の排気口116が天面12aの全幅に設けられているかどうかにかかわりなく、水が排気口116に侵入するようなことは勿論、届いてしまうようなこと自体を回避できる。
【0039】
排水部117は天面12aから導く排水131aを、図1〜図3に示す例、図4〜図6に示す各例、図9の例、図10〜図13に示す各例のように器体12内に導き、あるいは受け入れるような構成としても、図8の例、図14、図15の各例のように器体12外に導くように構成してもよい。
【0040】
この場合、排水131aが導かれる器体12の内部または外部に、例えば図2の例、図4〜図6の各例、図8の例、図9の各例で示すような、排水131aを受ける排水受部135を設けるのが好適である。このようにすると、排水131aが器体12内部または器体12外部の電気装備や他への影響のないように選択した設定位置に排水受部135を設けて万一の場合の排水131aを溜め置くことができる。これによって、排水131aは直ぐに処理しなくてよく、電気装備や他への影響なく器体12の外回りに排出させる特別な排出通路構造が不要である。また、場合により排水131aを溜め置いた状態で加熱して電送装備や他への影響のない位置または経路で発散させることもできる。
【0041】
図2、図4の例の排水受部135はいずれも、器体12に有したグリル部103の水受皿を共用している。これにより、特別な部材を特別な位置や場所に設けることなく、電気装備や他に悪影響しないように溜め置いたり、グリル部103の使用時や、使用に関係なくヒータ104を働かせることにより加熱して、グリル部103の対流や上昇気流による自然な排気141を図る排気路136を共用し、電気装備や他への影響なく発散させることもできる。
【0042】
したがって、この場合の排水受部135は器体12に対し開閉扉105を開いた状態で、グリル部103の底部に沿って引き出したり、差し入れたりするなどして着脱できる。また、図5〜図6に示す排水受部135はいずれも、図5、図6に示すように器体12の後部に設けた出し入れ口137を通じ、排気口116の下に、排気路136を確保して着脱できるように装着するようにしてある。
これにより、排水受部135に排水131aを溜め置き、排水131aの終了を待ったり、調理の終了を待ったりした、調理者のいい時期に排水受部135を持ち運んで溜め置いた排水131aを廃棄することができるし、排水131aの乾燥による発散後に排水受部135を取り外して洗浄などするのに便利である。
【0043】
排気口116と排水部117とは、図1〜図3の例、図4の例のように排水部117の天面12aにおける水131を受け入れ排水させるための凹陥形状による段差部をなして、図5、図6の各例のように排気口116の下に、これとの間に排気路136を残すように離隔して排水受部135が位置して、図8、図10〜図13に示す例のように設けたカバー138またはおよび仕切によって区切っていることにより、排気口116の排水部117に対する独立性が高まり、器体の天面からの排水がさらに及びにくくなる。排気口116を図8、図9に示す例にように器体12の周壁12bに設けてあると、排気口116の排水部117に対する独立性が高まり、器体12の天面12aからの排水131aがさらに及びにくくなる。
【0044】
器体12の天面12aには、図1〜図3の例、図4の例、図8の例、図10〜図15の各例のように排水部117への排水ガイド139を設けてある。これにより、器体12の天面12aに吹きこぼれたり、こぼされた水131は排水ガイド139によって排水部117に導かれ、排水部117以外、つまり、器体12の吸排気口115、116やこれらに続く冷却通路26はもとより、器体12が位置している設置面上や組み込み位置まわりに流れ、及ぶのを防止することができる。
【0045】
排水ガイド139は図10〜図13に示す各例において、天面12aからの排水131aが排気口116に流れ込むのを防止するように覆うカバー138をもなしているが、排気口116を覆わないで排水131aが流れ込まないようにする堰とすることもできる。これにより、排気口116の排水部117に対する独立性がさらに高まり、器体12の天面12aからの排水131aがさらに一層及びにくくなる。
【0046】
排気口116は、器体12に有したグリル部103からの排気141と、冷却ファン21が器体12の吸気口115から空気を吸引して発熱要素を冷却した後の排気133と、を個別にまたは共通して図ることができる。図に示す例では意匠的に一連に形成した排気口116から排気141と133とを区別なく排出させている。しかし、排気141、133どうしを積極的に混合させて排気温度を下げたり、直接または間接な接触により熱交換させて排気141の降温を図ることもできる。もっとも、図1〜図3に示す例のように排水部117を排気口116と隣接配置して、排気口116に繋がる排気路136や冷却通路26の通路域を排水受部135への排水通路142とするような場合に、前記排気通路136および冷却通路26とこれに繋がる排気口116の領域とを排水通路142によって仕切ることもできる。これにより、排気口116は高温な排気141を図る部分とあまり高温でない排気133を図る部分とが排水通路142を介して区画され、高温な排気141を図る部分を明確にして調理者が気を付けやすくすることもできる。
【0047】
以下、各例につき詳細に説明する。図1〜図3に示す例では、冷却ファン21として非軸流ファンを採用しているが、これを軸流ファンに代えることもできる。非軸流ファンによる冷却ファン21によればケーシング201の吹き出し口201aの形状、大きさによって冷却空気の吹き出し域を規定しやすい。軸流ファンではケーシングが不要で送風域が広いので、これを生かした広域でダイレクトな送風による冷却ができる。
【0048】
吸気口115は器体12の底部に設けてあるので、外観や機能的な制約がなく十分に大きくできる。底部の吸気口115はゴミなどを吸い込みやすいがその内側にフィルタ202を設けることによってゴミの吸い込み排出を防止する。フィルタ202は器体12の前側の出し入れ口203から着脱できるようにしている。これにより洗浄や交換などのメンテナンスが容易になる。
【0049】
フィルタ202を装着しないで使用すると、電気装備に埃が付着し堆積して機能を損なったり、排気口116からゴミが排出されたりするので、フィルタ202の装着をスイッチ204が検出して初めて制御手段9は操作パネル10からの操作に従って各調理部の駆動ができるようにする。また、制御手段9はフィルタ202の装着がないとこれを操作パネル10に警告表示したり、音や音声にて警告したりする。
【0050】
排水ガイド139は器体12のトッププレート13状面との間のシール材22を挟み込んでいる折り返し部12cによって形成してあり、天面12aの四周全域に連続して形成してあり、天面12aに吹きこぼれ、あるいはこぼされた水131が器体12の外回りに流れ落ちてしまうのを防止しながら、排水部117に流れ込ませるようにする。もっとも、排水部117および排気口116は天面12aよりも高く、排水ガイド139よりも低いテラス部12dに形成してあって、テラス部12dを乗り越える程度の量でないと排水部117へ排水されないようにしている。これは器体12内へ排水させるのは万一の場合に備えてのもので、少しの吹きこぼれやこぼれ落ちは器体12上でふき取るなどの措置を要求することを意味する。
【0051】
排水部117は既述したように器体12の幅一杯に凹陥した溝状の開口117aを有し、この開口117aの長手方向の位置部に排水口117bを有し、この排水口117bから排水受部135に至る排水通路142を設けている。
【0052】
図14に示す例は、排水部117および排気口116に共通なチャンネル型をしたカバー151を上方から被せて外観を統一し、カバー151の天壁に排気孔151aを、前側壁に排水孔151bを設けてある。
【0053】
図15に示す例は、排気口116と吸気口115とを器体12の天面に設けてあり、その1つの例として器体12の天面の後部左右に振り分けて配置し、互いに一連の形態をなすようにしてある。
【0054】
図5、図6に示す例は、排気口116の下方に排水受部135を設けるだけの簡単な構造にて排水部117を形成することができ、しかも、これが外観されず器体12がシンプルな構造となる。いずれの排水受部135もそれ自体を出し入れする器体12の出し入れ口137を塞ぐ外板135aを有し、これの内側に排水131aを溜め置く容器部135bを形成している。容器部135bは出し入れ口137の内側で後方へ延びる左右一対のガイドレール152に受けられて出し入れできる。外板135aはいずれも排気口116を形成した排水蓋153の下まで達しているのに対し、図5に示す例では容器部135bが排水蓋153から高さH離れた高さのものとして、図6に示す例では容器部135bの内板部を排水蓋153からHの高さまで低く切り欠いた切欠き部135cによって、それぞれ排気蓋153との間に排気通路
136を残すようにしてある。
【0055】
また、容器部135bは天面12aの排水131aの流れ込みエッジ部12eよりも適当な距離Bだけ前側に寄っている必要がある。万一にも排水131aが容器部135bから外れてこれ以外の器体12内に落ちてしまわないようにするためである。
【0056】
図6に示す例では、さらに、容器部135bの下に、排水通路154を残した、排水受け155をガイドレール152を利用して形成し、万一にも排水131aが容器部135bから溢れたり、排水受部135が装着されていなくても、排水131aを器体12の後部へ流し去れるようにしている。これにより、排水131aが器体12内の不特定な部分に流れ込んで問題になるようなことがない。
【0057】
図7に示す例では、容器部135bに樹脂ヒンジ135dを介し蓋135eを一体形成してあり、排水131aが入った状態で持ち運ぶようなときに液面が揺れて外部に漏れ出たりするのを防止することができる。
【0058】
図8に示す例では排水部117は、器体12の天面12aの周辺に形成した排水ガイド139が無い部分として形成され、器体12の周壁12bの外まわりに流し去るようにしている。これによれば、排水131aを器体12内に取り入れなくてよく構造および取り扱いともに簡単なものとなり、器体12が流し台の上に載置して使用するような場合、シンク部への洗い流しや拭き取りなど措置しやすくすることができる。しかも、排気口116を図に示すように周壁12bに形成するだけで、排水部117から独立する構造を満足するし、既述したようにカバー138を設けることでその独立性はさらに高められる。しかも、図示する場合、カバー138は排気口116を形成するときの切り起こし片によって特別な部材なしに形成している。また、カバー138は排気口116とともに多段にあって、上のものほど幅が広く、周壁12bからは張出し量が大きくなるようにしているので、排水131aの伝い落ちに対してどの段の排気口116にも侵入しないように排水部117に対する独立性を一段と高めている。排水受部135は合成樹脂製でそれに一体成形した装着部156を器体12の周壁12bの下端に着脱できるように嵌め付けてあり、いつでも外して持ち運んだり、洗浄したりすることができる。
【0059】
図9に示す例は図示しない排水部からの排水131aを器体12内で受ける排水受部135を、器体12における排気口116を有した着脱できる背面板157に一体形成してある。背面板157はねじ158によって器体12の固定壁159に着脱できるように取り付けてある。しかし、具体的な取り付け方は特に問わない。
【0060】
図10〜図13に示す例はいずれも器体12の固定な背面板161の下半部に吸気口115を形成している。図11に示す例は器体12の背面板161およびカバー138の左右両側に張り出すような仕切り板162を設けて、器体12後部両側部分を前後に仕切っている。これによって、器体12の仕切り板162より前で生じる吹きこぼれやこぼれ落ちた水による排水131aが、排気口116および吸気口115のある後部へ左右から万一にも回り込むようなことを阻止できる。
【0061】
図12に示す例では、器体12の背面板161の吸気口115を形成している領域の上に庇状のカバー163を設けて後方へ張り出させ、排水131aが万一にもカバー138を乗り越えて器体12の後方に回り込んでも、吸気口115内に入り込むのを防止している。また、カバー138が庇状に傾斜していることにより器体12の後部へ回り込み吸気口115の上方に至る排水131aを背面板161から離れるように案内して吸気口115により入らなくすることができる。
【0062】
図13に示す例では、図11の仕切り板162に代えて、溝部164aが相対向しあう一対のチャンネル部材164を設け、仕切り板162と同じ仕切り効果を発揮するのと同時に、フィルタ165を前記溝部164aを利用して着脱できるようにし、排気口116および吸気口115の双方でフィルタ165を働かせるようにしている。
【0063】
図14、図15の例は、図8に示した排水部117の具体例であって、図14の例では排水ガイド139は排気口116に排水131aが及ぶのを防止し、器体12の排気口116が設けられない3方に排水131aが流れるように、この3方に排水ガイド139よりも低くした排水部117を形成している。しかし、器体12の天面12aに対しては排水部117も若干の段差部を有して、少しの水131であれば排水部117からも流れ落ちず天面12aの上で措置されるようにしている。図15の例では排水ガイド139は器体12の操作パネル10やグリル部103の開閉扉105のある前面と排気口116とに排水131aが及ばないようにし、排水部117は排水131aを器体12の左右両側に導くように形成してある。しかも、排水部117は器体12の前面および排気口116から少し内側に離れた位置が排水131aを導く端部として、排水131aが前面および排気口116に及びにくくしてある。図16、図17に、図14、図15での排水部117と排水ガイド139との部分を断面して示してある。
【0064】
図18、図19にフィルタ202、165の洗浄や交換の時期を制御回路9が自動的に検出して知らせる場合のフローチャートを示している。図18の例では、フィルタ202、165が詰まってくると冷却ファン21による発熱要素の温度が上昇していくので、IGBT素子18の昇温を目安にして洗浄や交換を促すフィルタサインを表示するようにしている。もっとも表示に代えて、あるいは表示とともにブザーや音声にて告知することもできる。
【0065】
具体的には図18に示すように、加熱コイル14を100パーセント出力にて駆動して調理を開始し、IGBT素子18の温度を検知する図示しないセンサの検出温度が130℃に達するまでは、出力変更要求の有無に応じた制御を繰り返し、出力変更の要求があると出力変更を行って後にステップA以下の制御に転じて調理を継続する。
【0066】
調理中にIGBT素子18の温度が130℃に達すると、加熱コイル14の駆動出力を80%に軽減してフィルターサインを表示し、洗浄や交換を促す。この後IGBT素子18の温度がまだ130℃であれば10秒経過を待って、加熱コイル14の駆動出力をさらに60%に軽減してフィルターサインを継続し、かつブザーを働かせて警告をする。この後IGBT素子18の温度がまだ130℃であれば10秒経過するのを待って加熱コイル14をオフし調理を自動停止し、制御を終了する。
【0067】
いずれの出力段階でフィルタサイン表示後のIGBT素子18の温度チェックを行うにしても、130℃を下回っていると出力変更の要求があるかどうか判定し、出力変更の要求があると出力変更を行ってステップA以下の制御に戻る。出力の変更要求がなければ、これを判断した出力段階での調理を続行してIGBT素子18の温度による制御の判定に戻る。
【0068】
図19に示す例では、不揮発なメモリを用いて冷却ファン21の使用時間を積算して累計し、フィルタの洗浄や交換が必要な使用時間に達したときフィルターサインを表示したりブザーを鳴動させるようにしている。具体的には図19に示すように、加熱コイル14を100%出力にて駆動し、冷却ファン21をオンして調理を継続する。冷却ファン21が駆動されている間の時間を計測しながら不揮発なメモリに記憶しながら更新していき、調理が繰り返される都度累計していく。記憶時間が200時間に達すると、フィルターサインを表示する。フィルターが交換されたことを示すリセットスイッチの信号があるとメモリをクリアしてフィルタサインをオフし、ステップBに戻る。フィルタサイン表示後リセットスイッチの信号がなければ、300時間に達するまで、フィルタサイン表示とリセットスイッチからの信号のモニタとを繰り返しながら調理を続行できるようにする。300時間が経過すると、フィルタに目詰まりが許容度を超えるのでフィルタサインを点滅に変えるとともにブザーを鳴動させて洗浄や交換を強く促し、リセットスイッチからの信号があるまでこの状態を繰り返す。リセットスイッチからの信号があると、メモリのクリアおよびフィルタサイン表示の停止を行いステップBに戻る。
【0069】
【発明の効果】
本発明の誘導加熱調理器の1つの特徴によれば、器体の天面からの排水部は天面に吹きこぼれたりこぼされた水を排水部に対応した位置および範囲にて意図した位置や場所に排水することができるし、器体の吸気口および排気口と独立していることにより、その排水が吸気口や排気口およびそれらに続く冷却通路に及ぶことはない。従って、冷却ファンによって吸気口から吸引され発熱要素の冷却に供される空気に混入したり、湿気として乗じたりすることがなく、電気装備に悪影響するのを回避することができる。また、排気口および排気路は水の侵入に特に配慮せずその挙動を規制できないままで問題がない。
【0070】
本発明の誘導加熱調理器の別の特徴によれば、器体の天面からの排水部は、天面に吹きこぼれたりこぼされた水を排水部に対応した位置および範囲にて意図した位置や場所に排水することができるし、排気口とともに天面にあって上向きの排気によって周囲に変色や反り、変形といった影響を与えないことを満足して、しかも、排気口から独立していることにより、天面にない吸気口はもとより、天面に並ぶ排気口、およびこれらに続く冷却通路に及ぶことはない。従って、冷却ファンによって吸気口から吸引され発熱要素の冷却に供される空気に混入したり、湿気として乗じたりすることがなく、電気装備に悪影響するのを回避することができる。また、排気口および排気路は水の侵入に特に配慮せずその挙動を規制できないままで問題がない。
【0071】
本発明の誘導加熱調理器の他の特徴によれば、排水部を排気口とともに器体の天面に集約配置して体裁が悪くならないようにすることができるし、調理などに最も邪魔になりにくく、排気が人などに最も影響しにくい部分、例えば後部に設けることができる。同時に、器体の天面からの排水部は、天面に吹きこぼれたりこぼされた水を排水部に対応した位置および範囲にて意図した位置や場所に排水することができるし、排気口とともに天面にあって上向きの排気によって周囲に変色や反り、変形といった影響を与えないことを満足して、しかも、排気口から独立していることにより、天面に並ぶ排気口またはおよび吸気口、およびこれらに続く吸気路、排気路に及ぶことはない。従って、冷却ファンによって吸気口から吸引され発熱要素の冷却に供される空気に混入したり、湿気として乗じたりすることがなく、電気装備に悪影響するのを回避することができる。また、排気口および排気路は水の侵入に特に配慮せずその挙動を規制できないままで問題がない。
【0072】
排気口と排水部とが、排水部が手前側となるようにして天面の後部に前後に配列した、さらなる構成によれば、
器体の天面の調理などに最も邪魔になりにくく、かつ排気が人などに最も影響しにくい部分に配して、しかも、排水部が排気口の手前側にあることによって、天面に吹きこぼれたり、こぼされた水などを排気口に及ぶ前に排水させることができる。
【0073】
この場合に、排水部が器体の天面のほぼ全幅に渡って設けられている、さらなる構成によれば、
排水部は吹きこぼれたり、こぼされた水が天面のどの部分から及んできても対応することができ、吹きこぼれたり、こぼされた水が大量で天面の全幅から一挙に及んできてもスムーズに排水させることができるし、後方の排気口が器体の天面の全幅に設けられているかどうかにかかわらず、水が侵入するようなことは勿論、水が届いてしまうようなこと自体を回避できる。
【0074】
排水部が天面からの排水を器体内または器体外に導くいずれの構成とすることもできる。
【0075】
排水が導かれる器体の内部または外部に排水を受ける排水受部を有している、さらなる構成によれば、
排水が器体内部または器体外部の電気装備や他への影響のない設定位置に排水受部を設けて万一の場合の排水を溜め置くことができるので、直ぐに処理しなくてよく、電気装備や他への影響なく器体の外回りに排出させる特別な排出通路構造が不要である。また、場合により溜め置いた状態で加熱して電気装備や他への影響のない位置または経路で発散させることもできる。
【0076】
排水受部が器体に有したグリル部の水受皿である、さらなる構成によれば、
特別な部材を特別な位置や場所に設けることなく、電気装備や他に悪影響しないように溜め置いたり、加熱して発散させたりすることができる。
【0077】
排水受部が器体に対し着脱できる、さらなる構成によれば、
排水受部に排水を溜め置き、排水の終了を待ったり、調理の終了を待ったりした、調理者のいい時期に持ち運んで廃棄することができるし、排水の乾燥後に取り外して洗浄などするのに便利である。
【0078】
排気口と排水部とは、段差部、カバー、またはおよび仕切によって区切られている、さらなる構成によれば、
排気口の排水部に対する独立性が高まり、器体の天面からの排水がさらに及びにくくなる。
【0079】
排気口が周壁に設けてある、さらなる構成によれば、
排気口の排水部に対する独立性が高まり、器体の天面からの排水がさらに及びにくくなる。
【0080】
器体の天面に排水部への排水ガイドを設けてある、さらなる構成によれば、
器体の天面に吹きこぼれたり、こぼされた水は排水ガイドによって排水部に導かれ、排水部以外、つまり、器体の吸排気口やこれらに続く冷却通路はもとより、器体が位置している設置面上や組み込み位置まわりに流れ、及ぶのを防止することができる。
【0081】
排水ガイドが天面からの排水が排気口に流れ込むのを防止する堰、カバーをなしている、さらなる構成によれば、
排気口の排水部に対する独立性がさらに高まり、器体の天面からの排水がさらに一層及びにくくなる。
【0082】
排気口が器体に有したグリル部からの排気と、冷却ファンが器体の吸気口から空気を吸引して発熱要素を冷却した後の排気と、を個別にまたは共通して行う、さらなる構成のいずれでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る誘導加熱調理器の1つの例を冷却通路部で段面して示す断面図。
【図2】図1の調理器のグリル部で断面して示す断面図。
【図3】図1の調理器の排水部および排気口部を示す斜視図。
【図4】本発明の実施例に係る誘導加熱調理器の別の例を示す排水部および排気口部の断面図。
【図5】本発明の実施例に係る誘導加熱調理器の他の例を示す排水部および排気口部の断面図。
【図6】図5の1つの変形例を示す排水部および排気口部の断面図。
【図7】図5、図6の排水受部の変形例を示す断面図。
【図8】本発明の実施例に係る誘導加熱調理器の今1つの例を示す排水部および排気口部の断面図。
【図9】図8の変形例を示す斜視図。
【図10】本発明の実施例に係る誘導加熱調理器のさらに1つの例を示す斜視図。
【図11】図10の変形例を示す斜視図。
【図12】図10の別の変形例を示す斜視図。
【図13】図11の変形例を示す斜視図。
【図14】本発明の実施例に係る誘導加熱調理器のさらに別の例を示す斜視図。
【図15】本発明の実施例に係る誘導加熱調理器のさらに他の例を示す斜視図。
【図16】図14、図15の排水部を示す断面図。
【図17】図14、図15の排水ガイド部を示す断面図。
【図18】フィルタの洗浄、交換自動判定を行う制御例を示すフローチャートである。
【図19】フィルタの洗浄、交換自動判定を行う別の制御例を示すフローチャートである。
【図20】従来の誘導加熱調理器を示す断面図である。
【符号の説明】
10 操作パネル
12 器体
12a 天面
12b 周壁
13 トッププレート
14 加熱コイル
18 IGBT素子
20 回路基板
20a  駆動制御系回路
21 冷却ファン
26 冷却通路
103 グリル部
104 ヒータ
115 吸気口
116 排気口
117 排水部
131 水
131a 排水
133、141 排気
135 排水受部
136 排気路
139 排水ガイド
142 排水通路
138、151、163 カバー
161 背面板
162 仕切り板
164 チャンネル部材

Claims (14)

  1. スイッチング素子を通じ通電し駆動した加熱コイルからの電磁誘導によりトッププレート上の加熱調理体を発熱させて被調理物を加熱し調理を行い、スイッチング素子を含む発熱要素を冷却ファンによって冷却するようにした誘導加熱調理器において、
    器体に、器体外からの吸気口と、器体内からの排気口と、器体の天面からの排水部とを、排水部が吸気口および排気口と独立するようにして設けたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. スイッチング素子を通じ通電し駆動した加熱コイルからの電磁誘導によりトッププレート上の加熱調理体を発熱させて被調理物を加熱し調理を行い、スイッチング素子を含む発熱要素を冷却ファンによって冷却するようにした誘導加熱調理器において、
    器体の天面に、器体内からの排気口と器体の天面からの排水部とを、排水部が排気口から独立するようにして設けたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  3. スイッチング素子を通じ通電し駆動した加熱コイルからの電磁誘導によりトッププレート上の加熱調理体を発熱させて被調理物を加熱し調理を行い、スイッチング素子を含む発熱要素を冷却ファンによって冷却するようにした誘導加熱調理器において、
    器体の天面に、器体内からの排気口と器体の天面からの排水部とを、互いに隣接し、かつ排水部が排気口から独立するように設けたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  4. 排気口と排水部とは、排水部排気口部の手前側となるようにして天面の後部に配列した請求項3に記載の誘導加熱調理器。
  5. 排水部は器体の天面のほぼ全幅に渡って設けられている請求項4に記載の誘導加熱調理器。
  6. 排水部は天面からの排水を器体内または器体外に導く請求項1〜5のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  7. 排水が導かれる器体の内部または外部に排水を受ける排水受部を有している請求項6に記載の誘導加熱調理器。
  8. 排水受部は器体内に有したグリル部の水受皿である請求項7に記載の誘導加熱調理器。
  9. 排水受部は器体に対し着脱できる請求項7、8のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  10. 排気口と排水部とは、段差部、カバー、またはおよび仕切によって区切られている請求項1〜9のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  11. 排気口は周壁に設けてある請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  12. 器体の天面に排水部への排水ガイドを設けてある請求項1〜11のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  13. 排水ガイドは天面からの排水が排気口に流れ込むのを防止する堰、カバーをなしている請求項12に記載の誘導加熱調理器。
  14. 排気口は器体内に有したグリル部からの排気と、冷却ファンが器体の吸気口から空気を吸引して発熱要素を冷却した後の排気と、を個別にまたは共通して行う請求項1〜13のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
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