JP2007120727A - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

無段変速機の変速制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】加速要求時に過渡的な目標入力回転速度を適切に設定して、加速要求が適切に反映される無段変速機の変速制御装置を提供する。
【解決手段】目標入力回転設定手段82により過渡目標入力軸回転速度NIN が、加速要求が有る場合にはステップ状に増加させた第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1に保持され、その後第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1よりも低い実入力回転速度NIN近傍から第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1に向かって漸増させた第2過渡目標入力軸回転速度NIN P2に設定される一方で、急加速要求が有る場合には第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1に保持されて第2過渡目標入力軸回転速度NIN P2に設定されないので、加速要求時と急加速要求時とで過渡目標入力軸回転速度NIN の設定が切り換えられることにより、運転者の加速要求に応じた加速感を実現することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、実際の入力回転速度が目標入力回転速度となるように変速比を変更する無段変速機の変速制御装置に係り、特に、加速要求時におけるその目標入力回転速度の設定に関するものである。
車両に備えられた無段変速機の変速制御装置において、車速やアクセル開度等の車両状態に基づいて無段変速機の目標入力回転速度を設定し、実際の入力回転速度がその目標入力回転速度となるように無段変速機の変速比を変更することが良く知られている。
例えば、特許文献1に記載された無段変速機の変速制御装置がそれである。この特許文献1によれば、通常時には、ショックや変速の遅れが生じない程度の速度で変速を実行するように、上記目標入力回転速度に到達する一次遅れ曲線状となるように過渡的な目標入力回転速度を設定し、その過渡的な目標入力回転速度に実際の入力回転速度を一致させるように無段変速機の変速比をフィードバック制御して最終的には当初の上記目標入力回転速度を達成する一方、アクセルペダルが大きく踏込操作された加速要求時には、過渡的な目標入力回転速度と実際の入力回転速度との回転速度差を大きくすることにより変速速度を早くして要求されている加速感が得られるように、急変速区間において上記目標入力回転速度よりも小さい回転速度であってステップ状に増大させた過渡的な目標入力回転速度を設定すると共に、無段変速機の変速比のフィードバック制御によりその回転速度差が小さくなった後は、その回転速度差を小さくすることにより変速速度を低下して変速終了時点でのショックが回避されるように、定速変速区間において上記目標入力回転速度に向けて徐々に増加する例えば直線的に漸増する過渡的な目標入力回転速度を設定し、その過渡的な目標入力回転速度に実際の入力回転速度を一致させるように無段変速機の変速比をフィードバック制御して最終的には当初の上記目標入力回転速度を達成する技術が記載されている。
特開2001−330143号公報
しかしながら、加速要求時に上記ステップ状に増大させた過渡的な目標入力回転速度が設定されると、絶対的な加速度が要求されたり動力性能が重視されるようなアクセルペダルが大きく急踏込操作される急加速要求時には、変速速度が早い急変速となって加速度勾配が急となり運転者の加速要求に応じた加速感が得られるが、それ程の急加速要求時でない場合には、加速度勾配が急となることで反対にドライバビリティーが低下する可能性があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、実際の入力回転速度が車両状態に基づいて設定される目標入力回転速度となるように変速比が変更される無段変速機において、アクセル踏み込み操作による加速要求時に過渡的な目標入力回転速度を適切に設定して、運転者の加速要求が適切に反映される変速制御装置を提供することにある。
かかる目的を達成するための請求項1にかかる発明の要旨とするところは、(a) 走行用動力源と駆動輪との間の動力伝達経路に無段変速機が配設された車両において、その無段変速機の実際の入力回転速度が車両状態に基づいて設定される目標入力回転速度となるように変速比を変更する無段変速機の変速制御装置であって、(b) アクセルペダルの踏込操作に基づいて運転者の加速要求、およびその加速要求よりも大きい急加速要求の有無を判定する加速要求判定手段と、(c) その加速要求判定手段により前記加速要求が有ると判定された場合には、前記目標入力回転速度を、ステップ状に増加させた第1の目標入力回転速度に所定の第1急変速区間保持し、その後の第2急変速区間においてその第1の目標入力回転速度よりも低い前記実際の入力回転速度近傍からその第1の目標入力回転速度に向かって漸増させた第2の目標入力回転速度に設定する一方で、前記急加速要求が予め設定された急加速要求判定値以上である場合には、前記第2の目標入力回転速度を設定せず、前記第1の目標入力回転速度を前記目標入力回転速度として保持する加速要求時設定手段とを、含むことにある。
このようにすれば、前記加速要求判定手段によりアクセルペダルの踏込操作に基づいて運転者の加速要求が有ると判定された場合には、加速要求時設定手段により前記目標入力回転速度が、ステップ状に増加させた第1の目標入力回転速度に所定の第1急変速区間保持され、その後の第2急変速区間においてその第1の目標入力回転速度よりも低い前記実際の入力回転速度近傍からその第1の目標入力回転速度に向かって漸増させた第2の目標入力回転速度に設定されるので、アクセル踏み込み操作による加速要求時には、絶対的な加速度や動力性能重視の変速速度となる急変速が実行されて急な加速度勾配となると共にその急変速に続いてそれ程の急変速とはならない程度の変速速度となる変速が実行されて緩やかな加速度勾配となるように、変速中は適切な加速度勾配となり、運転者の加速要求に応じた加速感が得られてその運転者の加速要求が適切に反映される。一方、前記急加速要求が予め設定された急加速要求判定値以上である場合には、加速要求時設定手段により前記第2の目標入力回転速度が設定されず、前記第1の目標入力回転速度が前記目標入力回転速度として保持されるので、急加速要求判定値以上となるようなアクセルペダルが急踏込操作される急加速要求時には、絶対的な加速度や動力性能重視の変速速度となる急変速が実行されて加速度勾配が急となり、運転者の急加速要求に応じた加速感が得られてその運転者の加速要求が一層適切に反映される。このように、運転者の加速要求に応じた加速感を実現することができる。
ここで、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の無段変速機の変速制御装置において、前記加速要求時設定手段は、前記第2の目標入力回転速度を前記第1の目標入力回転速度に到達する一次遅れ曲線状となるように設定するものである。このようにすれば、アクセル踏み込み操作による加速要求時には、絶対的な加速度や動力性能重視の変速速度となる急変速に続いてショックや変速の遅れ感が生じない程度の変速速度となるような変速が実行されて緩やかな加速度勾配が得られる。
また、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の無段変速機の変速制御装置において、前記一次遅れ曲線状の時定数は、アクセル開度変化量が増加する程小さくされるものである。このようにすれば、アクセル踏み込み操作による加速要求時において、前記急変速に続く変速が加速要求が大きい程早い変速速度で実行される。よって、運転者の加速要求が一層適切に反映される。
また、請求項4にかかる発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の無段変速機の変速制御装置において、前記第1の目標入力回転速度は、アクセル開度および車速に基づいて決定されるものである。このようにすれば、運転者の加速要求が一層適切に反映される。
また、請求項5にかかる発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の無段変速機の変速制御装置において、前記第1急変速区間は、アクセル開度変化量に基づいて決定されるものである。このようにすれば、運転者の加速要求が一層適切に反映される。
ここで、好適には、加速要求量は、運転者の加速意思の大きさを示す量であって、例えばアクセルペダルの操作量を示すアクセル開度やそのアクセル開度に対応するスロットル弁の開度を示すスロットル弁開度等の加速操作量、或いはアクセル開度変化率、スロットル弁開度変化率等の加速操作速度が用いられる。また、そのアクセル開度に対応するエンジンの吸気管に設けられたチャンバ内或いはシリンダ内へ噴射される燃料の噴射量を示す燃料噴射量、エンジンの吸気管により吸入される吸入空気量などが用いられてもよい。
また、好適には、前記無段変速機は、動力伝達部材として機能する伝動ベルトが有効径が可変である一対の可変プーリに巻き掛けられ変速比が無段階に連続的に変化させられる所謂ベルト式無段変速機、共通の軸心まわりに回転させられる一対のコーンとその軸心と交差する回転中心回転可能な複数個のローラがそれら一対のコーンの間で挟圧されそのローラの回転中心と軸心との交差角が変化させられることによって変速比が可変とされた所謂トラクション型無段変速機などにより構成される。
また、好適には、前記走行用動力源としては、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関であるエンジンが広く用いられる。さらに、補助的な走行用動力源として、電動機等が上記エンジンに加えて用いられても良い。或いは、走行用動力源として電動機のみが用いられてもよい。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された車両用駆動装置10の構成を説明する骨子図である。この車両用駆動装置10は横置き型自動変速機であって、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両に好適に採用されるものであり、走行用の駆動力源としてエンジン12を備えている。内燃機関にて構成されているエンジン12の出力は、エンジン12のクランク軸、流体式伝動装置としてのトルクコンバータ14から前後進切換装置16、ベルト式の無段変速機(CVT)18、減速歯車装置20を介して差動歯車装置22に伝達され、左右の駆動輪24L、24Rへ分配される。
トルクコンバータ14は、エンジン12のクランク軸に連結されたポンプ翼車14p、およびトルクコンバータ14の出力側部材に相当するタービン軸34を介して前後進切換装置16に連結されたタービン翼車14tを備えており、流体を介して動力伝達を行うようになっている。また、それ等のポンプ翼車14pおよびタービン翼車14tの間にはロックアップクラッチ26が設けられており、油圧制御回路100(図2参照)内の図示しない切換弁などによって係合側油室および解放側油室に対する油圧供給が切り換えられることにより、係合または解放されるようになっており、完全係合させられることによってポンプ翼車14pおよびタービン翼車14tは一体回転させられる。ポンプ翼車14pには、無段変速機18を変速制御したりベルト挟圧力を発生させたり、ロックアップクラッチ26を係合解放制御したり、或いは各部に潤滑油を供給したりするための油圧を発生する機械式のオイルポンプ28が連結されている。
前後進切換装置16は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置を主体として構成されており、トルクコンバータ14のタービン軸34はサンギヤ16sに一体的に連結され、無段変速機18の入力軸36はキャリア16cに一体的に連結されている一方、キャリア16cとサンギヤ16sは前進用クラッチC1を介して選択的に連結され、リングギヤ16rは後進用ブレーキB1を介してハウジングに選択的に固定されるようになっている。前進用クラッチC1および後進用ブレーキB1は断続装置に相当するもので、何れも油圧シリンダによって摩擦係合させられる油圧式摩擦係合装置である。
そして、前進用クラッチC1が係合させられるとともに後進用ブレーキB1が解放されると、前後進切換装置16は一体回転状態とされることによりタービン軸34が入力軸36に直結され、前進用動力伝達経路が成立(達成)させられて、前進方向の駆動力が無段変速機18側へ伝達される。また、後進用ブレーキB1が係合させられるとともに前進用クラッチC1が解放されると、前後進切換装置16は後進用動力伝達経路が成立(達成)させられて、入力軸36はタービン軸34に対して逆方向へ回転させられるようになり、後進方向の駆動力が無段変速機18側へ伝達される。また、前進用クラッチC1および後進用ブレーキB1が共に解放されると、前後進切換装置16は動力伝達を遮断するニュートラル(遮断状態)になる。
無段変速機18は、入力軸36に設けられた入力側部材である有効径が可変の入力側可変プーリ(プライマリシーブ)42と、出力軸44に設けられた出力側部材である有効径が可変の出力側可変プーリ(セカンダリシーブ)46と、それ等の可変プーリ42、46に巻き掛けられた伝動ベルト48とを備えており、可変プーリ42、46と伝動ベルト48との間の摩擦力を介して動力伝達が行われる。
可変プーリ42および46は、入力軸36および出力軸44にそれぞれ固定された固定回転体42aおよび46aと、入力軸36および出力軸44に対して軸まわりの相対回転不能かつ軸方向の移動可能に設けられた可動回転体42bおよび46bと、それらの間のV溝幅を可変とする推力を付与する入力側油圧シリンダ42cおよび出力側油圧シリンダ46cとを備えて構成されており、入力側油圧シリンダ42cの油圧(変速制御圧PRATIO)が油圧制御回路100(図2参照)によって制御されることにより、両可変プーリ42、46のV溝幅が変化して伝動ベルト48の掛かり径(有効径)が変更され、変速比γ(=入力軸回転速度NIN/出力軸回転速度NOUT)が連続的に変化させられる。また、出力側油圧シリンダ46cの油圧(挟圧力制御圧PBELT)は、伝動ベルト48が滑りを生じないように油圧制御回路100によって調圧制御される。
図2は、図1の車両用駆動装置10などを制御するために車両に設けられた電気的な制御系統の要部を説明するブロック線図である。電子制御装置50は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、エンジン12の出力制御や無段変速機18の変速制御およびベルト挟圧力制御やロックアップクラッチ26のトルク容量制御等を実行するようになっており、必要に応じてエンジン制御用や無段変速機18およびロックアップクラッチ26の油圧制御用等に分けて構成される。
電子制御装置50には、エンジン回転速度センサ52により検出されたクランク軸回転角度(位置)ACR(°)およびエンジン12の回転速度(エンジン回転速度)Nに対応するクランク軸回転速度を表す信号、タービン回転速度センサ54により検出されたタービン軸34の回転速度(タービン回転速度)Nを表す信号、入力軸回転速度センサ56により検出された無段変速機18の入力回転速度である入力軸36の回転速度(入力軸回転速度)NINを表す信号、車速センサ(出力軸回転速度センサ)58により検出された無段変速機18の出力回転速度である出力軸44の回転速度(出力軸回転速度)NOUTすなわち出力軸回転速度NOUTに対応する車速Vを表す車速信号、スロットルセンサ60により検出されたエンジン12の吸気配管32に備えられた電子スロットル弁30のスロットル弁開度θTHを表すスロットル弁開度信号、冷却水温センサ62により検出されたエンジン12の冷却水温Tを表す信号、CVT油温センサ64により検出された無段変速機18等の油圧回路の油温TCVTを表す信号、アクセル開度センサ66により検出されたアクセルペダル68の操作量であるアクセル開度Accを表すアクセル開度信号、フットブレーキスイッチ70により検出された常用ブレーキであるフットブレーキの操作の有無BONを表すブレーキ操作信号、レバーポジションセンサ72により検出されたシフトレバー74のレバーポジション(操作位置)PSHを表す操作位置信号などが供給されている。
また、電子制御装置50からは、エンジン12の出力制御の為のエンジン出力制御指令信号、例えばアクセル開度Accに応じて電子スロットル弁30の開閉を制御するためのスロットルアクチュエータ76を駆動する信号や燃料噴射装置78から噴射される燃料の量を制御するための噴射信号や点火装置80によるエンジン12の点火時期を制御するための点火時期信号などが出力される。また、無段変速機18の変速比γを変化させる為の変速制御指令信号例えば変速制御圧PRATIOを制御するための指令信号、伝動ベルト48の挟圧力を調整させる為の挟圧力制御指令信号例えば挟圧力制御圧PBELTを制御するための指令信号、ロックアップクラッチ26の係合、解放、スリップ量を制御させる為のロックアップ制御指令信号例えば油圧制御回路100内の図示しないオンオフソレノイド弁やロックアップクラッチ26のトルク容量を調節するリニアソレノイド弁を駆動するための指令信号、ライン油圧Pを制御する図示しないリニアソレノイド弁を駆動するための指令信号などが油圧制御回路100へ出力される。
このライン油圧Pは、エンジン12により回転駆動される機械式オイルポンプ28から発生する油圧を元圧として油圧制御回路100内の図示しない例えばリリーフ型調圧弁(レギュレータバルブ)によって、アクセル開度或いはスロットル開度で表されるエンジン負荷等に応じた値に調圧されるようになっている。
シフトレバー74は、例えば運転席の近傍に配設され、5つのレバーポジション「P」、「R」、「N」、「D」、および「L」(図3参照)のうちの何れかへ手動操作されるようになっている。
「P」ポジション(レンジ)は車両用駆動装置10の動力伝達経路を解放しすなわち車両用駆動装置10の動力伝達が遮断されるニュートラル状態(中立状態)とし且つメカニカルパーキング機構によって機械的に出力軸44の回転を阻止(ロック)するための駐車ポジション(位置)であり、「R」ポジションは出力軸44の回転方向を逆回転とするための後進走行ポジション(位置)であり、「N」ポジションは車両用駆動装置10の動力伝達が遮断されるニュートラル状態とするための中立ポジション(位置)であり、「D」ポジションは無段変速機18の変速を許容する変速範囲で自動変速モードを成立させて自動変速制御を実行させる前進走行ポジション(位置)であり、「L」ポジションは強いエンジンブレーキが作用させられるエンジンブレーキポジション(位置)である。
図3は、油圧制御回路100のうち無段変速機18のベルト挟圧力制御、変速比制御、およびシフトレバー74の操作に伴う前進用クラッチC1或いは後進用ブレーキB1の係合油圧制御に関する部分を示す要部油圧回路図であり、伝動ベルト48が滑りを生じないように出力側油圧シリンダ46cの油圧である挟圧力制御圧PBELTを調圧する挟圧力コントロールバルブ110、変速比γが連続的に変化させられるように入力側油圧シリンダ42cの油圧である変速制御圧PRATIOを調圧する変速比コントロールバルブUP116および変速比コントロールバルブDN118、前進用クラッチC1および後進用ブレーキB1が係合或いは解放されるようにシフトレバー74の操作に従って油路が機械的に切り換えられるマニュアルバルブ120を備えている。
上記マニュアルバルブ120において、入力ポート120aにはライン油圧Pを元圧として図示しないモジュレータバルブによって調圧された一定圧のモジュレータ油圧Pが供給される、すなわちモジュレータバルブによってモジュレータ油圧Pに調圧された作動油が供給される。
そして、シフトレバー74が「D」ポジション或いは「L」ポジションに操作されると、モジュレータ油圧Pが前進走行用出力圧として前進用出力ポート120fを経て前進用クラッチC1に供給され且つ後進用ブレーキB1内の作動油が後進用出力ポート120rから排出ポートEXを経て例えば大気圧にドレーン(排出)されるようにマニュアルバルブ120の油路が切り換えられ、前進用クラッチC1が係合させられると共に後進用ブレーキB1が解放させられる。
また、シフトレバー74が「R」ポジションに操作されると、モジュレータ油圧Pが後進走行用出力圧として後進用出力ポート120rを経て後進用ブレーキB1に供給され且つ前進用クラッチC1内の作動油が前進用出力ポート120fから排出ポートEXを経て例えば大気圧にドレーン(排出)されるようにマニュアルバルブ120の油路が切り換えられ、後進用ブレーキB1が係合させられると共に前進用クラッチC1が解放させられる。
また、シフトレバー74が「P」ポジションおよび「N」ポジションに操作されると、入力ポート120aから前進用出力ポート120fへの油路および入力ポート120aから後進用出力ポート120rへの油路がいずれも遮断され且つ前進用クラッチC1および後進用ブレーキB1内の作動油が何れもマニュアルバルブ120からドレーンされるようにマニュアルバルブ120の油路が切り換えられ、前進用クラッチC1および後進用ブレーキB1共に解放させられる。
変速比コントロールバルブUP116は、軸方向へ移動可能に設けられることにより入出力ポート116tおよび入出力ポート116iを開閉するスプール弁子116aと、そのスプール弁子116aを入出力ポート116tと入出力ポート116iとが連通する方向へ付勢する付勢手段としてのスプリング116bと、そのスプリング116bを収容し、スプール弁子116aに入出力ポート116tと入出力ポート116iとが連通する方向の推力を付与するために電子制御装置50によってデューティ制御されるソレノイド弁DS2の出力油圧である制御油圧PS2を受け入れる油室116cと、スプール弁子116aに入出力ポート116iを閉弁する方向の推力を付与するために電子制御装置50によってデューティ制御されるソレノイド弁DS1の出力油圧である制御油圧PS1を受け入れる油室116dとを備えている。
また、変速比コントロールバルブDN118は、軸方向へ移動可能に設けられることにより入出力ポート118tを開閉するスプール弁子118aと、そのスプール弁子118aを閉弁方向へ付勢する付勢手段としてのスプリング118bと、そのスプリング118bを収容し、スプール弁子118aに閉弁方向の推力を付与するために電子制御装置50によってデューティ制御されるソレノイド弁DS1の出力油圧である制御油圧PS1を受け入れる油室118cと、スプール弁子118aに開弁方向の推力を付与するために電子制御装置50によってデューティ制御されるソレノイド弁DS2の出力油圧である制御油圧PS2を受け入れる油室118dとを備えている。
ソレノイド弁DS1は、入力側油圧シリンダ42cへ作動油を供給してその油圧(変速制御圧PRATIO)を高め入力側可変プーリ42のV溝幅を小さくして変速比γを小さくする側すなわちアップシフト側へ制御するために制御油圧PS1を出力する。また、ソレノイド弁DS2は、入力側油圧シリンダ42cの作動油を排出して変速制御圧PRATIOを低め入力側可変プーリ42のV溝幅を大きくして変速比γを大きくする側すなわちダウンシフト側へ制御するために制御油圧PS2を出力する。
具体的には、制御油圧PS1が出力されると変速比コントロールバルブUP116に入力されたライン油圧Pが入力側油圧シリンダ42cへ供給されて変速制御圧PRATIOが連続的に制御され、制御油圧PS2が出力されると入力側油圧シリンダ42cの作動油が入出力ポート116tから入出力ポート116iさらに入出力ポート118tを経て排出ポート118xから排出されて変速制御圧PRATIOがな連続的に制御される。
例えば図4に示すようにアクセル開度Accをパラメータとして車速Vと無段変速機18の目標入力回転速度である目標入力軸回転速度NIN との予め記憶された関係(変速マップ)から実際の車速Vおよびアクセル開度Accで示される車両状態に基づいて設定される目標入力軸回転速度NIN と実際の入力軸回転速度(以下、実入力軸回転速度という)NINとが一致するように、それ等の回転速度差(偏差)ΔNIN(=NIN −NIN)に応じて無段変速機18の変速が実行される、すなわち入力側油圧シリンダ42cに対する作動油の供給および排出により変速制御圧PRATIOが調圧されて変速比γが連続的に変化させられる。
図4の変速マップは変速条件に相当するもので、車速Vが小さくアクセル開度Accが大きい程大きな変速比γになる目標入力軸回転速度NIN が設定されるようになっている。また、車速Vは出力軸回転速度NOUTに対応するため、入力軸回転速度NINの目標値である目標入力軸回転速度NIN は目標変速比に対応し、無段変速機18の最小変速比γmin と最大変速比γmax の範囲内で定められる。
挟圧力コントロールバルブ110は、軸方向へ移動可能に設けられることにより出力ポート110tを開閉するスプール弁子110aと、そのスプール弁子110aを開弁方向へ付勢する付勢手段としてのスプリング110bと、そのスプリング110bを収容し、スプール弁子110aに開弁方向の推力を付与するために電子制御装置50によってデューティ制御されるリニアソレノイド弁SLTの出力油圧である制御油圧PSLTを受け入れる油室110cと、スプール弁子110aに閉弁方向の推力を付与するために出力した挟圧力制御圧PBELTを受け入れるフィードバック油室110dとを備えており、リニアソレノイド弁SLTからの制御油圧PSLTをパイロット圧としてライン油圧Pを連続的に調圧制御して挟圧力制御圧PBELTを出力する。
例えば図5に示すように伝達トルクに対応するアクセル開度Accをパラメータとして変速比γと必要油圧PBELT (ベルト挟圧力に相当)とのベルト滑りが生じないように予め記憶された関係(挟圧力マップ)から実際の変速比γおよびアクセル開度Accで示される車両状態に基づいて決定された必要油圧PBELT が得られるように出力側油圧シリンダ46cの挟圧力制御圧PBELTが調圧され、この挟圧力制御圧PBELTに応じてベルト挟圧力すなわち可変プーリ42、46と伝動ベルト48との間の摩擦力が増減させられる。
図6は、電子制御装置50による制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図6において、目標入力回転設定手段82は、例えば図4に示すような予め記憶された変速マップから実際の車速Vおよびアクセル開度Accで示される車両状態に基づいて入力軸回転速度NINの目標入力軸回転速度NIN を設定する。
変速制御手段84は、実入力軸回転速度NINが前記目標入力回転設定手段82によって設定された目標入力軸回転速度NIN と一致するように、回転速度差ΔNIN(=NIN −NIN)に応じて無段変速機18の変速をフィードバック実行する。すなわち、入力側油圧シリンダ42cの変速制御圧PRATIOを調圧する油圧指令Sを油圧制御回路100へ出力して変速比γを連続的に変化させる。
油圧制御回路100は、その指令Sに従って、無段変速機18の変速が実行されるようにソレノイド弁DS1およびソレノイド弁DS2を作動させて変速制御圧PRATIOを調圧すると共に、リニアソレノイド弁SLTを作動させて挟圧力制御圧PBELTを調圧する
このように、変速制御手段84により回転速度差ΔNINに基づいて変速制御圧PRATIOがフィードバック制御されることにより変速が実行されるので、この回転速度差ΔNINが大きい程、変速速度が早くなって車両の加速度勾配が急となる。
そこで、目標入力回転設定手段82は、その加速要求の有無に基づいて目標入力軸回転速度NIN (以下、基本目標入力軸回転速度NIN という)に応じた過渡的な目標入力軸回転速度(以下、過渡目標入力軸回転速度NIN という)を設定する。そして、変速制御手段84は、実入力軸回転速度NINが前記目標入力回転設定手段82によって設定された過渡目標入力軸回転速度NIN と一致するように、回転速度差ΔNINP(=NIN −NIN)に応じて無段変速機18の変速を実行する。これにより、加速要求の有無に応じて変速速度が変化させられて運転者の加速要求が適切に反映される。
具体的には、車速判定手段86は、車速Vが所定車速V’以上であるか否かを判定する。
アクセル踏込判定手段88は、アクセル開度Accが所定アクセル開度Acc’以上であるか否かを判定する。
加速要求判定手段90は、前記車速判定手段86により車速Vが所定車速V’以上であると判定され、且つアクセル踏込判定手段88によりアクセル開度Accが所定アクセル開度Acc'以上であると判定された場合には、運転者の加速要求が有ると判定する。このように、加速要求判定手段90は、車速Vおよびアクセルペダル68の踏込操作に基づいて運転者の加速要求の有無を判定する。上記所定車速V’は、本目標回転速度設定制御の適用車速領域を判定するために設定された判定値であり、所定アクセル開度Acc’は、運転者の加速要求が有ることを判定する為の予め求められた加速要求判定値である。例えば、所定車速V’は20〜30km/h程度に設定され、所定アクセル開度Acc’は30〜40%程度に設定される。
前記目標入力回転設定手段82は、前記加速要求判定手段90により加速要求が有ると判定されないような車両状態である通常時の変速においては、加速要求が有ると判定されるような車両状態である加速要求時の変速に比較して、回転速度差ΔNINが小さくなって車両の加速度勾配が緩やかになるように、基本目標入力軸回転速度NIN に向かって漸増するような例えば基本目標入力軸回転速度NIN に対して一次遅れの過渡目標入力軸回転速度NIN を設定する。
上記一次遅れの過渡目標入力軸回転速度NIN は、一般的には、NIN (t)=1−ε−t/T(Tは時定数)で表され、時定数Tが小さい程過渡目標入力軸回転速度NIN の立ち上がりが早くなるすなわち応答が早くなる。例えば、この時定数Tは、変速ショックや変速の遅れ感が生じない程度の速度で変速が実行されるように、予め設定された一定値であっても良いし、予め記憶された関係からアクセル開度Accやその変化量ΔAccや車速Vなどのパラメータに基づいて変化させられても良い。例えば、アクセル開度変化量ΔAccが大きい程小さくなるように設定される。
また、前記目標入力回転設定手段82は、前記加速要求判定手段90により加速要求が有ると判定された場合である加速要求時の変速においては、前記通常時の変速に比較して、急変速区間において回転速度差ΔNINが大きくなって急な加速度勾配となると共に、それに続いて回転速度差ΔNINが小さくなって緩やかな加速度勾配となるように、過渡目標入力軸回転速度NIN を、ステップ状に増加させた第1の過渡目標入力軸回転速度NIN P1に所定の第1急変速区間保持し、その後の第2急変速区間においてその第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1よりも低い実入力軸回転速度NIN或いはその実入力軸回転速度NIN近傍から第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1に向かって漸増させた例えば第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1に到達する一次遅れ曲線状とした第2の過渡目標入力軸回転速度NIN P2に設定する。つまり、この急変速区間においては、実入力軸回転速度NINが非線形曲線例えば凸状の非線形曲線で変化するように、言い換えれば変速比γが非線形曲線で変化するように、過渡目標入力軸回転速度NIN が定められる。
そして、目標入力回転設定手段82は、上記第2過渡目標入力軸回転速度NIN P2に引き続いて、定速変速区間において基本目標入力軸回転速度NIN に向かって漸増するような例えば一定値を勾配として漸増するような定速過渡目標入力軸回転速度NIN PCを設定する。つまり、この定速変速区間においては、実入力軸回転速度NINが一定速度で変化するように、言い換えれば変速比γが一定速度で変化するように、定速過渡目標入力軸回転速度NIN PCが定められる。
なお、例えば回転速度差ΔNINが所定値より小さくなる上記定速変速区間後の通常変速区間においては、変速制御手段84により実入力軸回転速度NINが基本目標入力軸回転速度NIN と一致するように無段変速機18の変速が実行される。
このように、目標入力回転設定手段82は、加速要求時の変速中において適切な加速度勾配となって運転者の加速要求に応じた加速感が得られるように過渡目標入力軸回転速度NIN を設定する加速要求時設定手段として機能する。
より具体的には、目標入力回転設定手段82は、例えば図7に示すようなアクセル開度Accをパラメータとして車速Vと第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1との予め記憶された関係(変速マップ)から実際の車速Vおよびアクセル開度Accで示される車両状態に基づいて上記第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1を設定する。
図7の変速マップは前記図4の変速マップを別の観点で捉えた変速マップに相当するもので、車速Vが小さい程またアクセル開度Accが大きい程、大きな変速比γになる第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1が設定されるようになっている。
また、目標入力回転設定手段82は、例えば加速要求判定手段90による加速要求の判定から所定時間T1経過するまで上記第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1を設定する。この所定時間T1は、絶対的な加速度や動力性能重視の変速速度となる急変速が実行されるように、予め設定された一定値であっても良いし、予め記憶された関係からアクセル開度Accやその変化量ΔAccや車速Vなどのパラメータに基づいて変化させられても良い。例えば、アクセル開度変化量ΔAccが大きい程大きく(長く)なるように変化させられる。
そして、目標入力回転設定手段82は、第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1が設定されたことによる上記急変速に続いてそれ程の急変速とはならない程度の変速速度となる変速とが実行されるように、例えば所定時間T1経過後から第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1と実入力軸回転速度NINとの回転速度差ΔNINP1(=NIN P1−NIN)が所定値ΔNIN’以内となるまで上記第2過渡目標入力軸回転速度NIN P2を設定する。また、前記通常時の変速と同様に、例えば上記一次遅れの第2過渡目標入力軸回転速度NIN P2は、NIN P2(t)=1−ε−t/Tで表される。この時定数Tは、変速ショックや変速の遅れ感が生じない程度の速度で変速が実行されるように、予め設定された一定値であっても良いし、予め記憶された関係からアクセル開度Accやその変化量ΔAccや車速Vなどのパラメータに基づいて変化させられても良い。例えば、アクセル開度変化量ΔAccが大きい程小さくなるように設定される。
また、目標入力回転設定手段82は、前記加速要求判定手段90により加速要求が有ると判定された加速要求時であって急加速要求が予め設定された所定加速要求量以上となるような急加速要求時の変速においては、前記加速要求時の変速に比較して、加速度勾配が一層急となるように、前記急変速区間において、第2過渡目標入力軸回転速度NIN P2を設定せず、第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1を過渡目標入力軸回転速度NIN として保持する。この場合には、目標入力回転設定手段82は、所定時間T1経過するまで第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1を設定することに替えて、加速要求判定手段90による加速要求の判定から第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1と実入力軸回転速度NINとの回転速度差ΔNINP1(=NIN P1−NIN)が所定値ΔNIN’以内となるまでこの第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1を設定する。つまり、この急変速区間においては、実入力軸回転速度NINが非線形曲線例えば加速要求時の変速よりも変速速度が早い非線形曲線で変化するように、過渡目標入力軸回転速度NIN が定められる。このように、目標入力回転設定手段82は、急加速要求時の変速中において運転者の急加速要求に応じた加速感が得られるように過渡目標入力軸回転速度NIN を設定する。
より具体的には、前記アクセル踏込判定手段88は、前述した機能に加え、アクセル開度Accが第2所定アクセル開度Acc2’以上であるか否かを判定する。また、アクセル踏込判定手段88は、アクセル開度Accが所定アクセル変化率dAcc’以上で増加したか否かを判定する。
急加速要求判定手段92は、前記加速要求判定手段90に備えられたものであって、アクセル踏込判定手段88によりアクセル開度Accが第2所定アクセル開度Acc2'以上であると判定されるか、或いはアクセル踏込判定手段88によりアクセル開度Accが所定アクセル変化率dAcc’以上で増加したと判定された場合には、前記加速要求よりも大きな急加速要求が有る急加速要求時であると判定する。このように、急加速要求判定手段92は、アクセルペダル68の踏込操作に基づいて運転者の急加速要求の有無を判定する。上記第2所定アクセル開度Acc2’や所定アクセル変化率dAcc’は、アクセルペダル68の急踏込操作による運転者の急加速要求が有ることを判定する為の予め設定された急加速要求判定値である。例えば、第2所定アクセル開度Acc2’は70〜80%程度に設定され、所定アクセル変化率dAcc’は後述する図8のフローチャートにおける1サイクルタイムあたり数%〜十数%程度のアクセル開度変化量ΔAccに設定される。
また、急加速要求判定手段92は、運転者の急加速要求が有る急加速要求時であると判定した場合には変速速度ガードフラグをオフ(OFF)に設定し、運転者の急加速要求が有る急加速要求時でないと判定した場合には変速速度ガードフラグをオン(ON)に設定する。
前記目標入力回転設定手段82は、前記急加速要求判定手段92により変速速度ガードフラグがONに設定されたときには、加速要求時の変速が実行されるように急変速区間において第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1および第2過渡目標入力軸回転速度NIN P2を過渡目標入力軸回転速度NIN として設定する一方で、前記急加速要求判定手段92により変速速度ガードフラグがOFFに設定されたときには、急加速要求時の変速が実行されるように急変速区間において第2過渡目標入力軸回転速度NIN P2を設定せず第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1を過渡目標入力軸回転速度NIN として設定する。
図8は、電子制御装置50の制御作動の要部すなわち無段変速機18の変速の際に加速要求判定に基づいて目標入力軸回転速度NIN を適切に設定する為の制御作動を説明するフローチャートであり、例えば数msec乃至数十msec程度の極めて短いサイクルタイムで繰り返し実行されるものである。また、図9および図10は、図8のフローチャートに示す制御作動を説明するタイムチャートであって、図9は加速要求時の変速の場合を示し、図10は急加速要求時の変速の場合を示している。
先ず、前記車速判定手段86に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S1において、車速Vが所定車速V’以上であるか否かが判定される。また、前記アクセル踏込判定手段88に対応するS2において、アクセル開度Accが所定アクセル開度Acc’以上であるか否かが判定される。
上記S1の判断が否定されるか或いは上記S2の判断が否定される場合は本ルーチンが終了させられる。この場合には、前記加速要求判定手段90に対応する図示しないステップにおいて運転者の加速要求が無いと判定される。そして、前記目標入力回転設定手段82および前記変速制御手段84に対応する図示しないステップにおいて、基本目標入力軸回転速度NIN に向かって漸増するような例えば基本目標入力軸回転速度NIN に対して一次遅れの過渡目標入力軸回転速度NIN が設定され、実入力軸回転速度NINがその過渡目標入力軸回転速度NIN と一致するように無段変速機18の通常時の変速が実行される。これにより、変速ショックや変速の遅れ感が生じない程度の速度で変速が実行されて緩やか加速度勾配となり、運転者の加速要求が適切に反映される。
一方で、前記S1の判断が肯定され且つ前記S2の判断が肯定される場合は前記加速要求判定手段90に対応するS3において、運転者の加速要求が有ると判定される。
次いで、前記アクセル踏込判定手段88に対応するS4において、アクセル開度Accが第2所定アクセル開度Acc2’以上であるか否かが判定される。また、同じくアクセル踏込判定手段88に対応するS5において、アクセル開度Accが所定アクセル変化率dAcc’以上で増加したか否かが判定される。
上記S4の判断が否定され且つ上記S5の判断が否定される場合は前記急加速要求判定手段92に対応するS6において、運転者の急加速要求が無いと判定されると共に、変速速度ガードフラグがオン(ON)に設定される。
そして、前記目標入力回転設定手段82および前記変速制御手段84に対応する図示しないステップにおいて、過渡目標入力軸回転速度NIN として、前記S3における加速要求の判定から所定時間T1経過するまで一定の第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1が設定され、所定時間T1経過後から回転速度差ΔNINP1が所定値ΔNIN’以内となるまで第2過渡目標入力軸回転速度NIN P2が設定され、さらにこの第2過渡目標入力軸回転速度NIN P2に引き続いて基本目標入力軸回転速度NIN に向かって漸増するような例えば一定値を勾配として漸増するような定速過渡目標入力軸回転速度NIN PCが設定され、無段変速機18の加速要求時の変速が実行される。これにより、変速初期には急変速が実行されて急な加速度勾配となると共に、その急変速に続いてそれ程の急変速とはならない程度の変速速度となる変速とが実行されて緩やかな加速度勾配となり、運転者の加速要求に応じた加速感が得られてその加速要求が適切に反映される。
図9のt時点は、アクセルペダル68が踏込操作されて変速速度ガードフラグがオン(ON)に設定されたことを示している。そして、急変速区間に対応するt時点乃至t時点にて、一定の第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1とその第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1に到達する一次遅れ曲線状とした第2過渡目標入力軸回転速度NIN P2とが設定され、実入力軸回転速度NINがt時点から所定時間T1経過まではすなわち第1急変速区間は比較的早く上昇すると共に所定時間T1経過後からt時点まではすなわち第2急変速区間は比較的緩やかに上昇していることを示している。また、定速変速区間に対応するt時点乃至t時点以降にて、基本目標入力軸回転速度NIN に向かって一定値を勾配として漸増するような定速過渡目標入力軸回転速度NIN PCが設定され、実入力軸回転速度NINが定速過渡目標入力軸回転速度NIN PCに追随して比較的緩やかに上昇していることを示している。さらに、通常変速区間に対応するt時点以降にて、基本目標入力軸回転速度NIN に一致するように変速が実行されていることを示している。
前記S4の判断が肯定されるか或いは前記S5の判断が肯定される場合は前記急加速要求判定手段92に対応するS7において、運転者の急加速要求が有ると判定されると共に、変速速度ガードフラグがオフ(OFF)に設定される。
そして、前記目標入力回転設定手段82および前記変速制御手段84に対応する図示しないステップにおいて、過渡目標入力軸回転速度NIN として、前記S3における加速要求の判定から一定の第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1が設定され、加速要求時と異なり第2過渡目標入力軸回転速度NIN P2が設定されず、回転速度差ΔNINP1が所定値ΔNIN’以内となるまで第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1が保持され、さらにこの第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1に引き続いて基本目標入力軸回転速度NIN に向かって漸増するような例えば一定値を勾配として漸増するような定速過渡目標入力軸回転速度NIN PCが設定され、無段変速機18の急加速要求時の変速が実行される。これにより、変速初期から急変速が実行されて急な加速度勾配となり、運転者の急加速要求に応じた加速感が得られてその加速要求が適切に反映される。
図10のt時点は、アクセルペダル68が踏込操作されて変速速度ガードフラグがオフ(OFF)に設定されたことを示している。そして、急変速区間に対応するt時点乃至t時点にて、一定の第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1が設定され、実入力軸回転速度NINがt時点からt時点までは比較的早く上昇していることを示している。また、定速変速区間に対応するt時点乃至t時点以降にて、基本目標入力軸回転速度NIN に向かって一定値を勾配として漸増するような定速過渡目標入力軸回転速度NIN PCが設定され、実入力軸回転速度NINが定速過渡目標入力軸回転速度NIN PCに追随して比較的緩やかに上昇していることを示している。さらに、通常変速区間に対応するt時点以降にて、基本目標入力軸回転速度NIN に一致するように変速が実行されていることを示している。
上述のように、本実施例によれば、加速要求判定手段90によりアクセルペダル68の踏込操作に基づいて運転者の加速要求が有ると判定された場合には、加速要求時設定手段として機能する目標入力回転設定手段82により過渡目標入力軸回転速度NIN が、ステップ状に増加させた第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1に第1急変速区間保持され、その後の第2急変速区間において第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1よりも低い実入力回転速度NIN近傍からその第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1に向かって漸増させた第2過渡目標入力軸回転速度NIN P2に設定されるので、アクセル踏み込み操作による加速要求時には、絶対的な加速度や動力性能重視の変速速度となる急変速が実行されて急な加速度勾配となると共にその急変速に続いてそれ程の急変速とはならない程度の変速速度となる変速が実行されて緩やかな加速度勾配となるように、変速中は適切な加速度勾配となり、運転者の加速要求に応じた加速感が得られてその運転者の加速要求が適切に反映される。
一方、前記急加速要求が予め設定された急加速要求判定値以上である場合には、上記加速要求時と異なり目標入力回転設定手段82により第2過渡目標入力軸回転速度NIN P2が設定されず、第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1が過渡目標入力軸回転速度NIN として保持されるので、急加速要求判定値以上となるようなアクセルペダル68が急踏込操作される急加速要求時には、絶対的な加速度や動力性能重視の変速速度となる急変速が実行されて加速度勾配が急となり、運転者の急加速要求に応じた加速感が得られてその運転者の加速要求が一層適切に反映される。このように、加速要求時と急加速要求時とで過渡目標入力軸回転速度NIN の設定が切り換えられることにより、運転者の加速要求に応じた加速感を実現することができる。
また、本実施例によれば、目標入力回転設定手段82により第2過渡目標入力軸回転速度NIN P2が第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1に到達する一次遅れ曲線状となるように設定されるので、アクセル踏み込み操作による加速要求時には、絶対的な加速度や動力性能重視の変速速度となる急変速に続いてショックや変速の遅れ感が生じない程度の変速速度となるような変速が実行されて緩やかな加速度勾配が得られる。
また、本実施例によれば、前記一次遅れ曲線状の時定数Tは、アクセル開度変化量ΔAccが増加する程小さくされるので、アクセル踏み込み操作による加速要求時において、前記急変速に続く変速が加速要求が大きい程早い変速速度で実行される。よって、運転者の加速要求が一層適切に反映される。
また、本実施例によれば、第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1は、アクセル開度Accおよび車速Vに基づいて決定されるので、運転者の加速要求が一層適切に反映される。
また、本実施例によれば、第1急変速区間すなわち所定時間T1は、アクセル開度変化量ΔAccに基づいて決定されるものである。このようにすれば、運転者の加速要求が一層適切に反映される。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において実施例相互に共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
前述の実施例では、前記急加速要求判定手段92は、アクセル踏込判定手段88によりアクセル開度Accが第2所定アクセル開度Acc2'以上であると判定されるか、或いはアクセル踏込判定手段88によりアクセル開度Accが所定アクセル変化率dAcc’以上で増加したと判定された場合に、前記加速要求よりも大きな急加速要求が有る急加速要求時であると判定した。本実施例では、それに替えて、急加速要求判定手段92は、アクセル踏込判定手段88によりアクセル開度Accが第2所定アクセル開度Acc2'以上であると判定され、且つアクセル踏込判定手段88によりアクセル開度Accが所定アクセル変化率dAcc’以上で増加したと判定された場合には、前記加速要求よりも大きな急加速要求が有る急加速要求時であると判定する。
図11は、電子制御装置50の制御作動の要部すなわち無段変速機18の変速の際に加速要求判定に基づいて目標入力軸回転速度NIN を適切に設定する為の制御作動を説明するフローチャートであって、前記図8のフローチャートに相当する図であり、図8と相違するS4以降のステップを示した図である。
図11のS4およびS5において、それぞれ図8のS4およびS5にて実行された判断が同様に実行される。
上記S4の判断が否定されるか或いは上記S5の判断が否定される場合は前記急加速要求判定手段92に対応するS6’において、運転者の急加速要求が無いと判定されると共に、変速速度ガードフラグがオン(ON)に設定される。
前記S4の判断が肯定され且つ前記S5の判断が肯定される場合は前記急加速要求判定手段92に対応するS7’において、運転者の急加速要求が有ると判定されると共に、変速速度ガードフラグがオフ(OFF)に設定される。
上述のように、本実施例によれば、加速要求時と急加速要求時とで過渡目標入力軸回転速度NIN の設定が切り換えられることにより、運転者の加速要求に応じた加速感を実現することができるなど、前述の実施例と同様の効果が得られる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例の図4および図7の変速マップは、アクセル開度変化量ΔAccに基づいて複数種類設定されても良い。例えば、アクセル開度変化量ΔAccが大きくなる程、目標入力軸回転速度NIN や第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1が増加補正されるように変速マップが複数種類設定される。
また、前述の実施例において、目標入力回転設定手段82は、例えば図7に示すような変速マップから車両状態に基づいて第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1を設定したが、基本目標入力軸回転速度NIN と変速初期の実入力軸回転速度NIN0例えば前記加速要求判定手段90により加速要求が有ると判定されたときの実入力軸回転速度(初期入力軸回転速度)NIN0とに基づいて第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1を設定しても良い。例えば、基本目標入力軸回転速度NIN と初期入力軸回転速度NIN0との回転速度差ΔNINC0(=NIN −NIN0)の所定割合(K・ΔNINC0、Kは予め設定された所定値)を初期入力軸回転速度NIN0に加えた値(NIN0+K・ΔNINC0)を第1過渡目標入力軸回転速度NIN P1に設定する。
また、前述の実施例における入力軸回転速度NINやそれに関連する目標入力軸回転速度NIN 、基本目標入力軸回転速度NIN 、過渡目標入力軸回転速度NIN などは、それら入力軸回転速度NINなどに替えて、エンジン回転速度Nやそれに関連する目標エンジン回転速度N など、或いはタービン回転速度Nやそれに関連する目標タービン回転速度N などであっても良い。
また、前述の実施例において、流体伝動装置としてロックアップクラッチ26が備えられているトルクコンバータ14が用いられていたが、ロックアップクラッチ26は必ずしも設けられなくてもよく、またトルクコンバータ14に替えて、トルク増幅作用のない流体継手(フルードカップリング)などの他の流体式動力伝達装置が用いられてもよい。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明が適用された車両用駆動装置を説明する骨子図である。 図1の車両用駆動装置などを制御するために車両に設けられた電気的な制御系統の要部を説明するブロック線図である。 油圧制御回路のうち無段変速機のベルト挟圧力制御、変速比制御、およびシフトレバーの操作に伴う前進用クラッチ或いは後進用ブレーキの係合油圧制御に関する部分を示す要部油圧回路図である。 無段変速機の変速制御において目標回転速度を求める際に用いられる変速マップの一例を示す図である。 式無段変速機の挟圧力制御において変速比等に応じて必要油圧を求める必要油圧マップの一例を示す図である。 図2の電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 無段変速機の変速制御において第1過渡目標入力軸回転速度を求める際に用いられる変速マップの一例を示す図である。 図2の電子制御装置の制御作動の要部すなわち無段変速機の変速の際に加速要求判定に基づいて目標入力軸回転速度を適切に設定する為の制御作動を説明するフローチャートである。 図8のフローチャートに示す制御作動を説明するタイムチャートであって、加速要求時の変速の場合を示している。 図8のフローチャートに示す制御作動を説明するタイムチャートであって、急加速要求時の変速の場合を示している。 図2の電子制御装置の制御作動の要部すなわち無段変速機の変速の際に加速要求判定に基づいて目標入力軸回転速度を適切に設定する為の制御作動を説明するフローチャートであって、図8のフローチャートに相当する図であり、図8と相違するS4以降のステップを示した図である。
符号の説明
12:エンジン(走行用動力源)
18:無段変速機
24:駆動輪
50:電子制御装置(変速制御装置)
68:アクセルペダル
82:目標入力回転設定手段(加速要求時設定手段)
90:加速要求判定手段

Claims (5)

  1. 走行用動力源と駆動輪との間の動力伝達経路に無段変速機が配設された車両において、該無段変速機の実際の入力回転速度が車両状態に基づいて設定される目標入力回転速度となるように変速比を変更する無段変速機の変速制御装置であって、
    アクセルペダルの踏込操作に基づいて運転者の加速要求、および該加速要求よりも大きい急加速要求の有無を判定する加速要求判定手段と、
    該加速要求判定手段により前記加速要求が有ると判定された場合には、前記目標入力回転速度を、ステップ状に増加させた第1の目標入力回転速度に所定の第1急変速区間保持し、その後の第2急変速区間において該第1の目標入力回転速度よりも低い前記実際の入力回転速度近傍から該第1の目標入力回転速度に向かって漸増させた第2の目標入力回転速度に設定する一方で、前記急加速要求が予め設定された急加速要求判定値以上である場合には、前記第2の目標入力回転速度を設定せず、前記第1の目標入力回転速度を前記目標入力回転速度として保持する加速要求時設定手段と
    を、含むことを特徴とする無段変速機の変速制御装置。
  2. 前記加速要求時設定手段は、前記第2の目標入力回転速度を前記第1の目標入力回転速度に到達する一次遅れ曲線状となるように設定するものである請求項1の無段変速機の変速制御装置。
  3. 前記一次遅れ曲線状の時定数は、アクセル開度変化速度が増加する程小さくされるものである請求項2の無段変速機の変速制御装置。
  4. 前記第1の目標入力回転速度は、アクセル開度および車速に基づいて決定されるものである請求項1乃至3のいずれかの無段変速機の変速制御装置。
  5. 前記第1急変速区間は、アクセル開度変化速度に基づいて決定されるものである請求項1乃至4のいずれかの無段変速機の変速制御装置。
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