JP2007104166A - カラー画像複写装置、印刷制御データ生成装置、画像複写方法、印刷制御データ生成方法、補正データ生成方法、および対応テーブル設定方法 - Google Patents

カラー画像複写装置、印刷制御データ生成装置、画像複写方法、印刷制御データ生成方法、補正データ生成方法、および対応テーブル設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 経時変化等の影響を適切に補正してカラー画像原稿を正確な色彩で複写する。
【解決手段】 カラー画像原稿を読み取って得られたカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ色空間の座標データに変換する。次いで、明度に対応付けて記憶された補正データに基づいて、色空間内で座標データを補正した後、得られた座標データに基づいてカラー画像を印刷する。カラー画像原稿の複写に際しては、カラー画像原稿を読み取る段階とカラー画像を印刷する段階とに、それぞれ異なる特性の経時変化等が現れるが、色空間内で補正すれば、これらの経時変化等をまとめて且つ適切に補正することが出来るので、カラー画像原稿を正しい色彩で複写することが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、印刷されたカラー画像原稿を複写する技術に関し、詳しくは、カラー画像原稿の色彩を正確な色彩で複写できるように補正する技術に関する。
コンピュータに代表されるデジタル技術の進歩により、今日では、一般的な家庭の中でも高画質なカラー画像を手軽に印刷することが可能となってきた。例えば、コンピュータで作成した画像やデジタルカメラで撮影した画像を、家庭用のカラープリンタを使用して高画質のカラー印刷を行うことが可能となっている。
もっとも、コンピュータやデジタルカメラなど、カラー画像データを生成する側の機器と、カラープリンタのようにカラー画像を印刷する側の機器とでは、カラー画像を取り扱う形式が大きく異なっている。すなわち、コンピュータやデジタルカメラは、光の三原色と呼ばれるRGB各色の階調値を組み合わせたRGB画像データによってカラー画像を表現するのに対し、カラープリンタでは、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)、K(ブラック)のインクあるいはトナーを用いてカラー画像を印刷する。そこで、カラー画像を印刷するに際しては、RGB画像データに対してコンピュータ上で所定の画像処理を施すことによりCMYK各色による表現形式に変換した後、得られたデータをカラープリンタに供給することによってカラー画像を印刷している。
更に、近年では、カラープリンタ内に画像処理を行う機能を組み込むとともに、カラー画像原稿を読み取ってRGB画像データを生成するいわゆるスキャナ機能を搭載したカラープリンタも開発されている。このような複合機と呼ばれるカラープリンタでは、カラー画像原稿から読み取った画像データに画像処理を施してカラー画像を印刷することで、あたかもカラー複写機のような使い方をすることも可能となっている。
ここで、これら各種カラープリンタは何れも、RGB画像データに画像処理を施してCMYK各色のインクあるいはトナーの付着量を算出した後、インク滴を吐出したり静電気力を利用するなどの何らかの方法によって、算出した分量のインクあるいはトナーを印刷媒体上に付着させることでカラー画像を印刷している。従って、長年の使用の間に、算出した通りの分量でインクやトナーなどを付着させることが出来なくなり、算出量と実際の付着量との間にずれが生じると、もはや正しい色彩でカラー画像を印刷することは出来なくなってしまう。また、製造上のばらつきにより、厳密に言えば、カラープリンタの個体毎にインクやトナーなどの付着量も多少はばらついている。そこで、画像処理によって得られた算出量に対して補正を行うことにより、印刷媒体上に付着するインクあるいはトナーの分量を適切な値となるように修正する技術も各種提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2など)。
特開平9−172545号公報 特開平9−207388号公報
しかし、カラー画像原稿を複写する場合には、提案されている技術を適用して補正を行っても、常に正しい色彩でカラー画像原稿を複写可能なわけではないという問題があった。
この発明は、従来の技術における上述した課題を解決するためになされたものであり、カラー画像原稿を複写する場合でも、常に正しい色彩の複写画像が得られるように補正することが可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の第1のカラー画像複写装置は次の構成を採用した。すなわち、
カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施した後、該読み取ったカラー画像原稿に対応する画像を印刷するカラー画像複写装置であって、
前記カラー画像原稿を読み取ることによって得られたカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換する画像データ変換手段と、
前記得られた座標データを、明度に対応付けて記憶された補正データに基づいて、前記色空間内で補正する座標データ補正手段と、
前記補正された座標データに基づいてカラー画像を印刷することにより、前記読み取ったカラー画像原稿を複写する画像複写手段と
を備えることを要旨とする。
また、上述した第1のカラー画像複写装置に対応する本発明の第1のカラー画像複写方法は、
カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施した後、該読み取ったカラー画像原稿に対応する画像を印刷するカラー画像複写方法であって、
前記カラー画像原稿を読み取ることによって得られたカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換する画像データ変換工程と、
前記得られた座標データを、明度に対応付けて記憶された補正データに基づいて、前記色空間内で補正する座標データ補正工程と、
前記補正された座標データに基づいてカラー画像を印刷することにより、前記読み取ったカラー画像原稿を複写する画像複写工程と
を備えることを要旨とする。
かかる第1のカラー画像複写装置および第1のカラー画像複写方法においては、カラー画像原稿を読み取って得られたカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ色空間の座標データに変換し、かかる色空間内で補正を行う。また、補正に際しては、明度に対応付けた状態で補正データを予め記憶しておき、この補正データに基づいて補正を行う。こうして色空間内で補正された座標データに基づいてカラー画像を印刷することにより、カラー画像原稿を複写している。
カラー画像原稿を複写するに際しては、カラー画像原稿を読み取ってカラー画像データを生成する段階と、カラー画像を印刷する段階とに経時変化の影響が現れる。それぞれの段階で発生する経時変化は特性が互いに異なっているため、どちらかの段階で、各段階の経時変化をまとめて補正しようとしても困難である。同様に、画像複写装置の個体毎の特性のばらつきも、何れの段階に生じるかは個体毎に異なっており、各段階で発生する特性のばらつきをまとめて補正しようとしても困難である。これに対して、カラー画像データを一旦、色空間内の座標データに変換した後、色空間内で補正を行うこととすれば、各段階で生じる経時変化や個体ばらつきの影響をまとめて且つ適切に補正することが可能となり、延いては、カラー画像原稿を正しい色彩で複写することが可能となる。
加えて、真っ黒な画像や、用紙の地色に近い真っ白な画像では、経時変化や個体ばらつきの影響は比較的小さく、中間的な明るさの画像では比較的大きく現れる傾向がある。このため、明度に対応付けて記憶された補正データに基づいて補正を行うこととすれば、経時変化や個体ばらつきの影響をより適切に補正することが出来るので、カラー画像原稿を正確な色彩で複写することが可能となる。
かかる第1のカラー画像複写装置においては、補正データを次のような形態で記憶しておくこととしても良い。すなわち、座標データ中で、明度に相当する座標値を除いた残りの座標値である残余座標値について、該明度に対応付けて補正データを記憶しておく。そして、色空間内で座標データを補正するに際しては、座標データの中の残余座標値を、その残余座標値について記憶されている補正データに基づいて補正することとしてもよい。
色空間内の座標データは、明度を表す成分の座標値と、残余座標値とによって構成されているから、残余座標値について補正データを記憶しておけば、色空間内で座標データを簡単に補正することが出来る。また、このような方法によれば、残余座標値が複数存在する場合でも、各残余座標値に記憶された補正データを用いて、残余座標値毎に補正することができる。従って、補正内容をいたずらに複雑化させることなく、経時変化や個体ばらつきの影響を適切に補正することが可能となる。
また、こうした第1のカラー画像複写装置においては、明度に相当する座標値の上限値および下限値に対しては、補正を行わない旨の補正データを記憶していることとしてもよい。
経験上、経時変化や個体ばらつきの影響は、真っ黒な画像や、用紙の地色に近い真っ白な画像では、さほど現れることはないが、中間的な明るさの画像では比較的大きく現れる。従って、明度に相当する座標値の上限値および下限値では補正を行わないこととしても、補正の精度はほとんど低下することはない。その一方で、補正データを比較的単純な近似式で記述することが可能となるので、補正データを記憶しておくためのメモリ容量を大きく節約することが可能となって好ましい。
また、補正データを記憶するための近似式としては、明度を変数とする多次関数の形態で記憶しておくこととしても良い。
明度を変数とする多次関数の形態で記憶しておけば、経験上、比較的小さな次数(2次または3次)で補正データを十分な精度で近似することが出来るので、少ないメモリ容量で正確な補正データを記憶しておくことが可能となるので、特に好適である。
また、上述したカラー画像複写装置においては、次のようにして生成された補正データを記憶しておき、この補正データに基づいて画像データを補正することとしても良い。すなわち、予め記憶されているカラー画像データに基づいて、明度幅を有する所定の基準画像を印刷し、次いで、基準画像を読み取ることによって得られた基準画像データに基づいて、該基準画像の複写画像たる複写基準画像を印刷する。そして、この複写基準画像を読み取ることによって複写基準画像データを生成した後、基準画像データと複写基準画像データとを同一明度で比較することにより、残余座標値についての明度に応じた補正データを生成する。こうして生成した補正データを記憶することとしてもよい。
複写基準画像は基準画像を読み取って、得られたカラー画像データに基づいて印刷した画像であるから、基準画像データと複写基準画像データとの偏差は、カラー画像原稿を読み取る段階での経時変化や個体ばらつきと、カラー画像を印刷する段階での経時変化や個体ばらつきとが反映されたものとなっている。従って、基準画像データと複写基準画像データとを同一明度で比較することにより、明度に応じた補正データを生成しておき、この補正データに基づいてカラー画像データを補正すれば、カラー画像を複写する際に生じる経時変化や個体ばらつきの影響を適切に補正することが可能となり、延いては、カラー画像原稿を正確な色彩で複写することが可能となる。
また、このような方法で補正データを生成する際には、基準画像として、無彩色の画像を用いることとしてもよい。
無彩色の画像を読み取ると、RGBの全成分の出力が得られる。また、無彩色の画像を印刷するためには、CMYK全色が使用される。例えば、赤色の基準画像を用いたのでは、G成分およびB成分の出力はほとんど得られないから、カラー画像原稿を読み取る際の、G成分およびB成分についての経時変化や個体ばらつきの影響を知ることはできない。また、赤色の画像を印刷するためには、C(シアン色)のインクはほとんど使用しないから、カラー画像を印刷する際の、Cインクについての経時変化や個体ばらつきの影響を知ることはできない。これに対して、無彩色の基準画像であれば、カラー画像原稿を読み取る段階、あるいは、カラー画像を印刷する段階で生じ得る種々の経時変化や個体ばらつきの影響を知ることができるので、これらの影響を適切に補正することが可能となるので好ましい。
また、前述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の第2のカラー画像複写装置は、次の構成を採用した。すなわち、
カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施した後、該読み取ったカラー画像原稿を複写するカラー画像複写装置であって、
前記カラー画像原稿を読み取って、第1の表色系によるカラー画像データを生成するカラー画像原稿読取手段と、
第1の表色系によるカラー画像データと、第2の表色系によるカラー画像データとを対応付けた対応テーブルを参照することにより、前記カラー画像原稿から読み取った前記第1の表色系によるカラー画像データを、第2の表色系によるカラー画像データに変換するカラー画像データ変換手段と、
前記変換された第2の表色系のカラー画像データに基づいてカラー画像を印刷することにより、前記読み取ったカラー画像原稿に対応した複写画像を印刷する複写画像印刷手段と
を備え、
前記カラー画像データ変換手段によって参照される対応テーブルは、
前記第1の表色系によるカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換し、
得られた前記座標データを、予め明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正した後、該補正後の座標データを、前記第2の表色系によるカラー画像データに変換し、
得られた前記第2の表色系によるカラー画像データを、前記第1の表色系によるカラー画像データに対応付けて記憶することによって設定されたテーブルであることを要旨とする。
また、上記の第2のカラー画像複写装置に対応する本発明の第2のカラー画像複写方法は、
カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施した後、該読み取ったカラー画像原稿を複写するカラー画像複写方法であって、
前記カラー画像原稿を読み取って、第1の表色系によるカラー画像データを生成するカラー画像原稿読取工程と、
第1の表色系によるカラー画像データと、第2の表色系によるカラー画像データとを対応付けた対応テーブルを参照することにより、前記カラー画像原稿から読み取った前記第1の表色系によるカラー画像データを、第2の表色系によるカラー画像データに変換するカラー画像データ変換工程と、
前記変換された第2の表色系のカラー画像データに基づいてカラー画像を印刷することにより、前記読み取ったカラー画像原稿に対応した複写画像を印刷する複写画像印刷工程と
を備え、
前記カラー画像データ変換工程の中で参照される対応テーブルは、
前記第1の表色系によるカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換し、
得られた前記座標データを、予め明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正した後、該補正後の座標データを、前記第2の表色系によるカラー画像データに変換し、
得られた前記第2の表色系によるカラー画像データを、前記第1の表色系によるカラー画像データに対応付けて記憶することによって設定されたテーブルであることを要旨とする。
かかる第2のカラー画像複写装置および第2のカラー画像複写方法においては、カラー画像原稿を読み取って、第1の表色系によるカラー画像データを生成した後、対応テーブルを参照することにより、第1の表色系によるカラー画像データを第2の表色系によるカラー画像データに変換する。そして、得られた第2の表色系のカラー画像データに基づいてカラー画像を印刷することにより、カラー画像原稿に対応した複写画像を印刷する。ここで、カラー画像データの表色系を、第1の表色系から第2の表色系に変換する際に参照される対応テーブルは、次のようにして設定されている。先ず、第1の表色系によるカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換し、得られた座標データを、予め明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正した後、該補正後の座標データを、前記第2の表色系によるカラー画像データに変換する。こうして得られた第2の表色系のカラー画像データが、第1の表色系のカラー画像データに対応付けて記憶することによって設定されている。
このような対応テーブルを参照しながら、第1の表色系のカラー画像データを第2の表色系のカラー画像データに変換してやれば、カラー画像データの表色系を変換すると同時に、経時変化や個体ばらつきの影響も適切に補正することが可能となる。その結果、カラー画像原稿を、正しい色彩で迅速に複写することが可能となるので好ましい。
また、上述した本発明のカラー画像複写装置およびカラー画像複写方法が、カラー画像原稿を複写するに先立って、カラー画像を印刷するためのデータ(印刷制御データ)を、カラー画像原稿から読み取った画像データを変換することによって生成している点に着目すれば、本願発明は、次のように印刷制御データ生成装置、および印刷制御データ生成方法として把握することも可能である。すなわち、上述した第1のカラー画像複写装置に対応する本発明の第1の印刷制御データ生成装置は、
カラー画像を印刷可能な印刷部が該カラー画像の印刷を制御するために用いる印刷制御データを、カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施すことにより生成する印刷制御データ生成装置であって、
前記カラー画像原稿を読み取ることによって得られたカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換する画像データ変換手段と、
前記得られた座標データを、明度に対応付けて記憶された補正データに基づいて、前記色空間内で補正する座標データ補正手段と、
前記補正された座標データに対して所定の画像処理を施すことにより、前記印刷制御データを生成する印刷制御データ生成手段と
を備えることを要旨とする。
また、上記の印刷制御データ生成装置に対応する本発明の第1の印刷制御データ生成方法は、
カラー画像を印刷可能な印刷部が該カラー画像の印刷を制御するために用いる印刷制御データを、カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施すことにより生成する印刷制御データ生成方法であって、
前記カラー画像原稿を読み取ることによって得られたカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換する画像データ変換工程と、
前記得られた座標データを、明度に対応付けて記憶された補正データに基づいて、前記色空間内で補正する座標データ補正工程と、
前記補正された座標データに対して所定の画像処理を施すことにより、前記印刷制御データを生成する印刷制御データ生成工程と
を備えることを要旨とする。
これら第1の印刷制御データ生成装置および第1の印刷制御方法においては、カラー画像原稿から読み取って生成したカラー画像データを、明度に対応付けて記憶された補正データに従って、色空間内で補正した後、補正後のデータに基づいて印刷制御データを生成することが出来るので、経時変化や個体ばらつきの影響を適切に補正することができる。従って、こうして得られた印刷制御データに基づいてカラー画像を印刷すれば、カラー画像原稿を、正しい色彩で複写することが可能となる。
更に、上述した第2のカラー画像複写装置に対応する本発明の第2の印刷制御データ生成装置は、
カラー画像を印刷可能な印刷部が該カラー画像の印刷を制御するために用いる印刷制御データを、カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施すことにより生成する印刷制御データ生成装置であって、
前記カラー画像原稿を読み取って、第1の表色系によるカラー画像データを生成するカラー画像原稿読取手段と、
第1の表色系によるカラー画像データと、第2の表色系によるカラー画像データとを対応付けた対応テーブルを参照することにより、前記カラー画像原稿から読み取った前記第1の表色系によるカラー画像データを、第2の表色系によるカラー画像データに変換するカラー画像データ変換手段と、
前記変換された第2の表色系のカラー画像データに対して所定の画像処理を施すことにより、前記印刷制御データを生成する印刷制御データ生成手段と
を備え、
前記カラー画像データ変換手段によって参照される対応テーブルは、
前記第1の表色系によるカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換し、
得られた前記座標データを、予め明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正した後、該補正後の座標データを、前記第2の表色系によるカラー画像データに変換し、
得られた前記第2の表色系によるカラー画像データを、前記第1の表色系によるカラー画像データに対応付けて記憶することによって設定されたテーブルであることを要旨とする。
また、上記の第2の印刷制御データ生成装置に対応する本発明の第2の印刷制御データ生成方法は、
カラー画像を印刷する印刷部が該カラー画像の印刷を制御するために用いる印刷制御データを、カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施すことにより生成する印刷制御データ生成方法であって、
前記カラー画像原稿を読み取って、第1の表色系によるカラー画像データを生成するカラー画像原稿読取工程と、
第1の表色系によるカラー画像データと、第2の表色系によるカラー画像データとを対応付けた対応テーブルを参照することにより、前記カラー画像原稿から読み取った前記第1の表色系によるカラー画像データを、第2の表色系によるカラー画像データに変換するカラー画像データ変換工程と、
前記変換された第2の表色系のカラー画像データに対して所定の画像処理を施すことにより、前記印刷制御データを生成する印刷制御データ生成工程と
を備え、
前記カラー画像データ変換工程の中で参照される対応テーブルは、
前記第1の表色系によるカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換し、
得られた前記座標データを、予め明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正した後、該補正後の座標データを、前記第2の表色系によるカラー画像データに変換し、
得られた前記第2の表色系によるカラー画像データを、前記第1の表色系によるカラー画像データに対応付けて記憶することによって設定されたテーブルであることを要旨とする。
これら第2の印刷制御データ生成装置および第2の印刷制御方法においては、カラー画像原稿から読み取って生成したカラー画像データの表色系を、対応テーブルを参照して第1の表色系から第2の表色系に変換する。この時に参照される対応テーブルは、経時変化や個体ばらつきの影響を考慮して設定されているので、表色系の変換と同時に、経時変化や個体ばらつきの影響も補正することができる。従って、こうして得られた第2の表色系のカラー画像データに基づいて印刷制御データを生成し、得られた印刷制御データに基づいてカラー画像を印刷すれば、カラー画像原稿を、正しい色彩で複写することが可能となる。
また、上述した本発明における各種のカラー画像複写装置およびカラー画像複写装置、更には、印刷制御データ生成装置および印刷制御データ生成方法においては、カラー画像原稿を適切に複写するためには、予め適切な補正データを生成しておくことが大切となる。従って、本発明は、補正データを生成する方法として把握することも可能である。すなわち、本発明の補正データ生成方法は、
カラー画像原稿を読み取ってカラー画像データを生成し、該カラー画像データに基づいて該カラー画像原稿を複写する際に、該カラー画像データを補正するための補正データを生成する補正データ生成方法であって、
予め記憶されているカラー画像データに基づいて、明度幅を有する所定の基準画像を印刷する基準画像印刷工程と、
前記基準画像を読み取ることによって得られた基準画像データに基づいて、該基準画像の複写画像たる複写基準画像を印刷する複写基準画像印刷工程と、
前記複写基準画像を読み取ることによって複写基準画像データを生成する複写基準画像データ生成工程と、
前記基準画像データと前記複写基準画像データとを同一明度で比較することにより、明度に応じた補正データを生成する補正データ生成工程と、
前記明度に応じて生成された補正データを、該明度に対応付けて前記補正データとして記憶する補正データ記憶工程と
を備えることを要旨とする。
かかる本発明の補正データ生成方法においては、予め記憶されているカラー画像データに基づいて、明度幅を有する所定の基準画像を印刷し、次いで、基準画像を読み取ることによって得られた基準画像データに基づいて、該基準画像の複写画像たる複写基準画像を印刷する。そして、この複写基準画像を読み取ることによって複写基準画像データを生成した後、基準画像データと複写基準画像データとを同一明度で比較することにより、残余座標値についての明度に応じた補正データを生成する。
複写基準画像は基準画像を読み取って、得られたカラー画像データに基づいて印刷した画像であるから、基準画像データと複写基準画像データとの偏差は、カラー画像原稿を読み取る段階での経時変化や個体ばらつきと、カラー画像を印刷する段階での経時変化や個体ばらつきとが反映されたものとなっている。従って、基準画像データと複写基準画像データとを比較することによって補正データを生成すれば、カラー画像を複写する際に生じる経時変化や個体ばらつきの影響を適切に補正可能な補正データを生成することが可能となる。
尚、この時に使用する基準画像としては、明度幅を有する無彩色の画像を用いることとしても良い。
前述したように、無彩色の画像を基準画像として用いれば、カラー画像原稿を読み取る段階、あるいは、カラー画像を印刷する段階で生じ得る種々の経時変化や個体ばらつきの影響を知ることができるので、これらの影響を適切に補正することが可能となるので好ましい。
更に、上述した本発明の第2のカラー画像複写装置、第2のカラー画像複写装置、第2の印刷制御データ生成装置、および第2の印刷制御データ生成方法においては、対応テーブルを参照することにより、カラー画像データの表色系を変換すると同時に、経時変化や個体ばらつきの影響の補正を行っており、こうしたことを可能とするためには、予め適切な対応テーブルを設定しておくことが重要となる。従って、本発明は、対応テーブルを設定する方法として把握することも可能である。すなわち、本発明の対応テーブル設定方法は、
第1の表色系によるカラー画像データと、第2の表色系によるカラー画像データとを対応付けて記憶した対応テーブルの設定方法であって、
第1の表色系によるカラー画像データと、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データとの対応関係である第1の対応関係を記憶しておく第1の対応関係記憶工程と、
前記色空間内の座標データと、第2の表色系によるカラー画像データとの対応関係である第2の対応関係を記憶しておく第2の対応関係記憶工程と、
前記色空間内で前記座標データを補正するために用いられる補正データを、明度に対応付けて記憶しておく補正データ記憶工程と、
前記第1の表色系によるカラー画像データを、前記第1の対応関係に基づいて前記色空間内の座標データに変換する画像データ変換工程と、
前記変換によって得られた座標データを、前記明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正する座標データ補正工程と、
前記補正された座標データを、前記第2の対応関係に基づいて、前記第2の表色系のカラー画像データに変換する座標データ変換工程と、
前記得られた第2の表色系のカラー画像データを、前記第1の表色系のカラー画像データに対応付けて記憶する画像データ記憶工程と
を備えることを要旨とする。
かかる本発明の対応テーブル設定方法においては、第1の表色系のカラー画像データを第1の対応関係に基づいて色空間内の座標データに変換する。この色空間は、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間である。次いで、この座標データを、予め明度に対応付けて記憶しておいた補正データに基づいて補正した後、補正後の座標データを、第2の対応関係に基づいて変換することにより、第2の表色系の画像データに変換する。こうして得られた第2の表色系の画像データと、この画像データの元となった第1の表色系の画像データとを対応付けて記憶することによって、対応テーブルを設定する。
前述したように、カラー画像原稿を複写するに際しては、カラー画像原稿を読み取ってカラー画像データを生成する段階と、カラー画像を印刷する段階とに経時変化や個体ばらつきの影響が現れ、それぞれの段階で発生する経時変化や個体ばらつきは特性が互いに異なっている。このため、どちらかの段階で、各段階の経時変化や個体ばらつきをまとめて補正しようとしても困難であるが、色空間内で補正すれば、各段階で生じる経時変化や個体ばらつきの影響をまとめて且つ適切に補正することができる。従って、このような補正を行いながら、第1の表色系のカラー画像データと、第2の表色系のカラー画像データとを対応付けておけば、適切な対応テーブルを設定することが可能となる。
また、この時の用いる補正データは、次のようにして生成された補正データを用いることとしても良い。すなわち、予め記憶されているカラー画像データに基づいて、明度幅を有する所定の基準画像を印刷し、この基準画像を読み取ることによって得られた基準画像データに基づいて、基準画像の複写画像たる複写基準画像を印刷した後、得られた複写基準画像を読み取ることによって複写基準画像データを生成する。その後、基準画像データと複写基準画像データとを同一明度で比較することによって、明度に応じて生成された補正データを用いることとしても良い。
前述したように、複写基準画像は基準画像を複写した画像であるから、基準画像データと複写基準画像データとを比較することによって補正データを生成すれば、カラー画像を複写する際に生じる経時変化や個体ばらつきの影響を適切に補正可能な補正データを生成することができ、延いては、適切な対応テーブルを設定することが可能となる。
更に本発明は、上述した各種のカラー画像複写方法、各種の印刷制御データ生成方法、補正データ生成方法、あるいは対応テーブル設定方法を実現するためのプログラムをコンピュータに読み込ませ、所定の機能を実行させることにより、コンピュータを用いて実現することも可能である。従って、本発明は次のようなプログラム、あるいは該プログラムを記録した記録媒体としての態様も含んでいる。すなわち、上述した第1のカラー画像複写方法に対応する本発明のプログラムは、
カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施した後、該読み取ったカラー画像原稿に対応する画像を印刷するカラー画像複写方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
前記カラー画像原稿を読み取ることによって得られたカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換する画像データ変換機能と、
前記得られた座標データを、明度に対応付けて記憶された補正データに基づいて、前記色空間内で補正する座標データ補正機能と、
前記補正された座標データに基づいてカラー画像を印刷することにより、前記読み取ったカラー画像原稿を複写する画像複写機能と
をコンピュータを用いて実現させることを要旨とする。
また、上記のプログラムに対応する本発明の記録媒体は、
カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施した後、該読み取ったカラー画像原稿に対応する画像を印刷するプログラムを、コンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体であって、
前記カラー画像原稿を読み取ることによって得られたカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換する画像データ変換機能と、
前記得られた座標データを、明度に対応付けて記憶された補正データに基づいて、前記色空間内で補正する座標データ補正機能と、
前記補正された座標データに基づいてカラー画像を印刷することにより、前記読み取ったカラー画像原稿を複写する画像複写機能と
をコンピュータを用いて実現するプログラムを記録していることを要旨とする。
更に、上述した第2のカラー画像複写方法に対応する本発明のプログラムは、
カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施した後、該読み取ったカラー画像原稿を複写するカラー画像複写方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
前記カラー画像原稿を読み取って、第1の表色系によるカラー画像データを生成するカラー画像原稿読取機能と、
第1の表色系によるカラー画像データと、第2の表色系によるカラー画像データとを対応付けた対応テーブルを参照することにより、前記カラー画像原稿から読み取った前記第1の表色系によるカラー画像データを、第2の表色系によるカラー画像データに変換するカラー画像データ変換機能と、
前記変換された第2の表色系のカラー画像データに基づいてカラー画像を印刷することにより、前記読み取ったカラー画像原稿に対応した複写画像を印刷する複写画像印刷機能と
をコンピュータを用いて実現させるとともに、
前記カラー画像データ変換機能の中で参照される対応テーブルは、
前記第1の表色系によるカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換し、
得られた前記座標データを、予め明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正した後、該補正後の座標データを、前記第2の表色系によるカラー画像データに変換し、
得られた前記第2の表色系によるカラー画像データを、前記第1の表色系によるカラー画像データに対応付けて記憶することによって設定されたテーブルであることを要旨とする。
また、上記のプログラムに対応する本発明の記録媒体は、
カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施した後、該読み取ったカラー画像原稿を複写するプログラムを、コンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体であって、
前記カラー画像原稿を読み取って、第1の表色系によるカラー画像データを生成するカラー画像原稿読取機能と、
第1の表色系によるカラー画像データと、第2の表色系によるカラー画像データとを対応付けた対応テーブルを参照することにより、前記カラー画像原稿から読み取った前記第1の表色系によるカラー画像データを、第2の表色系によるカラー画像データに変換するカラー画像データ変換機能と、
前記変換された第2の表色系のカラー画像データに基づいてカラー画像を印刷することにより、前記読み取ったカラー画像原稿に対応した複写画像を印刷する複写画像印刷機能と
をコンピュータを用いて実現するプログラムを記録しているとともに、
前記カラー画像データ変換機能の中で参照される対応テーブルは、
前記第1の表色系によるカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換し、
得られた前記座標データを、予め明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正した後、該補正後の座標データを、前記第2の表色系によるカラー画像データに変換し、
得られた前記第2の表色系によるカラー画像データを、前記第1の表色系によるカラー画像データに対応付けて記憶することによって設定されたテーブルであることを要旨とする。
更に、上述した第1の印刷制御データ生成方法に対応する本発明のプログラムは、
カラー画像を印刷可能な印刷部が該カラー画像の印刷を制御するために用いる印刷制御データを、カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施すことにより生成する印刷制御データ生成方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
前記カラー画像原稿を読み取ることによって得られたカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換する画像データ変換機能と、
前記得られた座標データを、明度に対応付けて記憶された補正データに基づいて、前記色空間内で補正する座標データ補正機能と、
前記補正された座標データに対して所定の画像処理を施すことにより、前記印刷制御データを生成する印刷制御データ生成機能と
をコンピュータを用いて実現させることを要旨とする。
また、上記のプログラムに対応する本発明の記録媒体は、
カラー画像を印刷可能な印刷部が該カラー画像の印刷を制御するために用いる印刷制御データを、カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施すことにより生成するプログラムを、コンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体であって、
前記カラー画像原稿を読み取ることによって得られたカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換する画像データ変換機能と、
前記得られた座標データを、明度に対応付けて記憶された補正データに基づいて、前記色空間内で補正する座標データ補正機能と、
前記補正された座標データに対して所定の画像処理を施すことにより、前記印刷制御データを生成する印刷制御データ生成機能と
をコンピュータを用いて実現するプログラムを記録していることを要旨とする。
更に、上述した第2の印刷制御データ生成方法に対応する本発明のプログラムは、
カラー画像を印刷する印刷部が該カラー画像の印刷を制御するために用いる印刷制御データを、カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施すことにより生成する印刷制御データ生成方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
前記カラー画像原稿を読み取って、第1の表色系によるカラー画像データを生成するカラー画像原稿読取機能と、
第1の表色系によるカラー画像データと、第2の表色系によるカラー画像データとを対応付けた対応テーブルを参照することにより、前記カラー画像原稿から読み取った前記第1の表色系によるカラー画像データを、第2の表色系によるカラー画像データに変換するカラー画像データ変換機能と、
前記変換された第2の表色系のカラー画像データに対して所定の画像処理を施すことにより、前記印刷制御データを生成する印刷制御データ生成機能と
をコンピュータを用いて実現させるとともに、
前記カラー画像データ変換機能の中で参照される対応テーブルは、
前記第1の表色系によるカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換し、
得られた前記座標データを、予め明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正した後、該補正後の座標データを、前記第2の表色系によるカラー画像データに変換し、
得られた前記第2の表色系によるカラー画像データを、前記第1の表色系によるカラー画像データに対応付けて記憶することによって設定されたテーブルであることを要旨とする。
また、上記のプログラムに対応する本発明の記録媒体は、
カラー画像を印刷する印刷部が該カラー画像の印刷を制御するために用いる印刷制御データを、カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施すことにより生成するプログラムを、コンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体であって、
前記カラー画像原稿を読み取って、第1の表色系によるカラー画像データを生成するカラー画像原稿読取機能と、
第1の表色系によるカラー画像データと、第2の表色系によるカラー画像データとを対応付けた対応テーブルを参照することにより、前記カラー画像原稿から読み取った前記第1の表色系によるカラー画像データを、第2の表色系によるカラー画像データに変換するカラー画像データ変換機能と、
前記変換された第2の表色系のカラー画像データに対して所定の画像処理を施すことにより、前記印刷制御データを生成する印刷制御データ生成機能と
をコンピュータを用いて実現するプログラムを記録しているとともに、
前記カラー画像データ変換機能の中で参照される対応テーブルは、
前記第1の表色系によるカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換し、
得られた前記座標データを、予め明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正した後、該補正後の座標データを、前記第2の表色系によるカラー画像データに変換し、
得られた前記第2の表色系によるカラー画像データを、前記第1の表色系によるカラー画像データに対応付けて記憶することによって設定されたテーブルであることを要旨とする。
更に、上述した補正データ生成方法に対応する本発明のプログラムは、
カラー画像原稿を読み取ってカラー画像データを生成し、該カラー画像データに基づいて該カラー画像原稿を複写する際に、該カラー画像データを補正するための補正データを生成する補正データ生成方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
予め記憶されているカラー画像データに基づいて、明度幅を有する所定の基準画像を印刷する基準画像印刷機能と、
前記基準画像を読み取ることによって得られた基準画像データに基づいて、該基準画像の複写画像たる複写基準画像を印刷する複写基準画像印刷機能と、
前記複写基準画像を読み取ることによって複写基準画像データを生成する複写基準画像データ生成機能と、
前記基準画像データと前記複写基準画像データとを同一明度で比較することにより、明度に応じた補正データを生成する補正データ生成機能と、
前記明度に応じて生成された補正データを、該明度に対応付けて前記補正データとして記憶する補正データ記憶機能と
をコンピュータを用いて実現させることを要旨とする。
また、上記のプログラムに対応する本発明の記録媒体は、
カラー画像原稿を読み取ってカラー画像データを生成し、該カラー画像データに基づいて該カラー画像原稿を複写する際に、該カラー画像データを補正するための補正データを生成するプログラムを、コンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体であって、
予め記憶されているカラー画像データに基づいて、明度幅を有する所定の基準画像を印刷する基準画像印刷機能と、
前記基準画像を読み取ることによって得られた基準画像データに基づいて、該基準画像の複写画像たる複写基準画像を印刷する複写基準画像印刷機能と、
前記複写基準画像を読み取ることによって複写基準画像データを生成する複写基準画像データ生成機能と、
前記基準画像データと前記複写基準画像データとを同一明度で比較することにより、明度に応じた補正データを生成する補正データ生成機能と、
前記明度に応じて生成された補正データを、該明度に対応付けて前記補正データとして記憶する補正データ記憶機能と
をコンピュータを用いて実現するプログラムを記録していることを要旨とする。
更に、上述した対応テーブル設定方法に対応する本発明のプログラムは、
第1の表色系によるカラー画像データと、第2の表色系によるカラー画像データとを対応付けて記憶した対応テーブルの設定方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
第1の表色系によるカラー画像データと、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データとの対応関係である第1の対応関係を記憶しておく第1の対応関係記憶機能と、
前記色空間内の座標データと、第2の表色系によるカラー画像データとの対応関係である第2の対応関係を記憶しておく第2の対応関係記憶機能と、
前記色空間内で前記座標データを補正するために用いられる補正データを、明度に対応付けて記憶しておく補正データ記憶機能と、
前記第1の表色系によるカラー画像データを、前記第1の対応関係に基づいて前記色空間内の座標データに変換する画像データ変換機能と、
前記変換によって得られた座標データを、前記明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正する座標データ補正機能と、
前記補正された座標データを、前記第2の対応関係に基づいて、前記第2の表色系のカラー画像データに変換する座標データ変換機能と、
前記得られた第2の表色系のカラー画像データを、前記第1の表色系のカラー画像データに対応付けて記憶する画像データ記憶機能と
をコンピュータを用いて実現させることを要旨とする。
また、上記のプログラムに対応する本発明の記録媒体は、
第1の表色系によるカラー画像データと、第2の表色系によるカラー画像データとを対応付けて記憶した対応テーブルを設定するプログラムを、コンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体であって、
第1の表色系によるカラー画像データと、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データとの対応関係である第1の対応関係を記憶しておく第1の対応関係記憶機能と、
前記色空間内の座標データと、第2の表色系によるカラー画像データとの対応関係である第2の対応関係を記憶しておく第2の対応関係記憶機能と、
前記色空間内で前記座標データを補正するために用いられる補正データを、明度に対応付けて記憶しておく補正データ記憶機能と、
前記第1の表色系によるカラー画像データを、前記第1の対応関係に基づいて前記色空間内の座標データに変換する画像データ変換機能と、
前記変換によって得られた座標データを、前記明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正する座標データ補正機能と、
前記補正された座標データを、前記第2の対応関係に基づいて、前記第2の表色系のカラー画像データに変換する座標データ変換機能と、
前記得られた第2の表色系のカラー画像データを、前記第1の表色系のカラー画像データに対応付けて記憶する画像データ記憶機能と
をコンピュータを用いて実現するプログラムを記録していることを要旨とする。
これらのプログラムをコンピュータに読み込んで、上記の各種機能を実現させれば、カラー画像原稿を複写する際に生じる経時変化や個体ばらつきの影響を適切に補正して、カラー画像原稿を、正確な色彩で複写することが可能となる。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.実施例の概要:
B.装置構成:
B−1.全体構成:
B−2.内部構成:
B−2−1.スキャナ部の内部構成:
B−2−2.プリンタ部の内部構成:
C.画像複写処理の概要:
D.補正データ生成処理:
E.変形例:
E−1.第1の変形例 :
E−2.第2の変形例 :
A.実施例の概要 :
実施例の詳細な説明に入る前に、図1を参照しながら、実施例の概要について説明しておく。図1は、スキャナ20と印刷装置30とから構成される本実施例のカラー画像複写装置10の概要を示した説明図である。印刷装置30は、印刷媒体P上にCMYK各色のインク滴を吐出することによりインクドットを形成してカラー画像を印刷するいわゆるインクジェットプリンタである。また、印刷装置30にはCPUを中心とした各種の電子回路が搭載されており、印刷装置30の内部で所定の画像処理を実行可能に構成されている。スキャナ20は、カラー画像原稿を光学的に読み取ってRGB画像データを生成した後、印刷装置30に供給する。印刷装置30は、受け取ったRGB画像データに所定の画像処理を施して画像を印刷することで、カラー画像原稿の複写画像を得ることが可能となっている。
カラー画像原稿を複写するために印刷装置30の内部で行われる各種の機能に着目すると、本実施例の印刷装置30は、「画像データ変換モジュール」、「座標データ補正モジュール」、「画像複写モジュール」などの各モジュールから構成されていると考えることができる。「画像データ変換モジュール」は、スキャナ20がカラー画像原稿を読み取って生成したRGB画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換するモジュールである。こうした色空間としては、明度を表すL軸と、色彩を表すa軸、b軸によって構成されたLab色空間や、色相を表すH軸、彩度を表すS軸、明度を表すB軸によって構成されたHSB色空間などを用いることが出来る。図1に示した例では、RGB画像データを、Lab色空間の座標データに変換するものとして表示されている。
「座標データ補正モジュール」は、カラー画像原稿の色彩が正確に再現された複写画像を得るために、画像データ変換モジュールによって変換された座標データに対して補正を行うモジュールである。座標データを補正するために用いる補正データは、明度に対応付けて予め記憶されている。図1に示した例では、座標データのa成分についての補正値da、およびb成分についての補正値dbが、それぞれ明度Lに対応付けて記憶されている。もちろん、座標データがHSB色空間の座標データであれば、H(色相)成分についての補正値dH、およびS(彩度)成分についての補正値dSを明度Bに対応付けて記憶しておけば良い。尚、補正値は、必ずしも明度以外の全ての成分について記憶しておく必要はなく、例えば、H(色相)成分についての補正値dHのみを明度Bに対応付けて記憶しておくこととしても良い。「座標データ補正モジュール」は、このような補正データに基づいて座標データを補正すると、補正後の座標データを「画像複写モジュール」に供給する。
「画像複写モジュール」は、「座標データ補正モジュール」から供給された座標データに基づいてCMYK各色インクの吐出量を決定し、印刷媒体P上にインク滴を吐出することによって、スキャナ20で読み取ったカラー画像原稿の複写画像を印刷している。
本実施例のカラー画像複写装置10では、このように、カラー画像原稿を読み取って生成したRGB画像データを、一旦、色空間内の座標データに変換する。そして、明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて、色空間内で補正を行った後、カラー画像を印刷している。このため、カラー画像複写装置10が経時変化を起こした場合や、個体ばらつきを有する場合でも、カラー画像原稿を、いつまでも正確な色彩で複写することが可能となる。この点について若干、補足して説明する。
一般に、カラー画像原稿を複写する場合には、カラー画像原稿を読み取ってRGB画像データを生成する段階と、RGB画像データに対して所定の画像処理を施すことによってCMYK各色のインクの吐出量(あるいはトナーの付着量)を決定し、決定した分量のインクを吐出、あるいはトナーを付着させる段階とが含まれている。そして、カラー画像複写装置の使用に伴う経時変化や個体ばらつきは、これら何れの段階についても発生する。従って、最終的には、経時変化や個体ばらつきはインク吐出量(あるいはトナー付着量)の変化として現れるのではあるが、そのうちの何某かの割合は、カラー画像原稿からRGB画像データを生成する段階での経時変化や個体ばらつきがインク吐出量(あるいはトナー付着量)に反映されたものである。このため、インク吐出量(あるいはトナー付着量)を、経時変化した分だけ、あるいは個体ばらつきの分だけ補正しようとしても、十分に補正することは困難である。これに対して、本実施例のカラー画像複写装置10では、明度に対応付けて予め補正データを設定しておき、少なくとも明度を座標軸として含んだ色空間内で補正を行うこととしているので、カラー画像原稿からRGB画像データを生成する段階での経時変化や個体ばらつきと、決定した分量のインクを吐出、あるいはトナーを付着させる段階での経時変化や個体ばらつきとを、簡単に且つ十分な精度で補正することが可能となるのである。以下では、このようなカラー画像複写装置10について、実施例に基づいて詳しく説明する。
B.装置構成 :
B−1.全体構成 :
図2は、本実施例のカラー画像複写装置10の外観形状を示す斜視図である。図示されるように、本実施例のカラー画像複写装置10は、スキャナ部100と、プリンタ部200と、スキャナ部100およびプリンタ部200の動作を設定するための操作パネル300などから構成されている。スキャナ部100は、印刷されたカラー画像を読み込んでRGB画像データを生成するスキャナ機能を有しており、プリンタ部200は、RGB画像データを受け取って印刷媒体上に画像を印刷するプリンタ機能を有している。また、スキャナ部100で読み取ったカラー画像原稿をプリンタ部200から出力すれば、カラーコピー機能を実現することも可能である。すなわち、本実施例のカラー画像複写装置10は、単独でスキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能を実現可能な、いわゆるスキャナ・プリンタ・コピー複合装置(以下、SPC複合装置という)となっている。
図3は、印刷されたカラー画像原稿を読み込むために、カラー画像複写装置10の上部に設けられた原稿台カバー102を開いた様子を示す説明図である。図示されているように、原稿台カバー102を上に開くと、透明な原稿台ガラス104が設けられており、その内部には、スキャナ機能を実現するための後述する各種機構が搭載されている。印刷されたカラー画像原稿を読み込む際には、図示されているように原稿台カバー102を開いて原稿台ガラス104の上に印刷されたカラー画像を置き、原稿台カバー102を閉じてから操作パネル300上のボタンを操作する。こうすれば、カラー画像原稿を直ちにRGB画像データに変換することが可能である。
また、スキャナ部100は全体が一体のケース内に収納された構成となっており、スキャナ部100とプリンタ部200とは、カラー画像複写装置10の背面側でヒンジ機構204(図4参照)によって結合されている。このため、スキャナ部100の手前側を持ち上げることにより、ヒンジの部分でスキャナ部100のみを回転させることが可能となっている。
図4は、スキャナ部100の手前側を持ち上げて回転させた様子を示した斜視図である。図示するように、本実施例のカラー画像複写装置10では、スキャナ部100の手前側を持ち上げることで、プリンタ部200の上面を露出させることが可能である。プリンタ部200の内部には、プリンタ機能を実現するための後述する各種機構や、スキャナ部100を含めてカラー画像複写装置10全体の動作を制御するための後述する制御回路260、更には、スキャナ部100やプリンタ部200などに電力を供給するための電源回路(図示は省略)なども設けられている。また、図4に示されているように、プリンタ部200の上面には、開口部202が設けられており、インクカートリッジなどの消耗品の交換や、紙詰まりの処理、軽微な修理などを簡便に行うことが可能となっている。
B−2.内部構成 :
図5は、本実施例のカラー画像複写装置10の内部構成を概念的に示した説明図である。前述したように、カラー画像複写装置10にはスキャナ部100とプリンタ部200とが設けられており、スキャナ部100の内部にはスキャナ機能を実現するための各種構成が搭載され、プリンタ部200の内部にはプリンタ機能を実現するための各種構成が搭載されている。以下では、初めにスキャナ部100の内部構成について説明し、次いでプリンタ部200の内部構成について説明する。
B−2−1.スキャナ部の内部構成 :
スキャナ部100は、印刷されたカラー画像原稿をセットする透明な原稿台ガラス104と、セットされたカラー画像原稿を押さえておくための原稿台カバー102と、カラー画像原稿を読み込む読取キャリッジ110と、読取キャリッジ110を読取方向(主走査方向)に移動させる駆動ベルト120と、駆動ベルト120に動力を供給する駆動モータ122と、読取キャリッジ110の動きをガイドするガイド軸106などから構成されている。また、駆動モータ122や読取キャリッジ110の動作は、後述する制御回路260によって制御されている。
制御回路260の制御の下で駆動モータ122を回転させると、駆動ベルト120を介してその動きが読取キャリッジ110に伝達され、その結果、読取キャリッジ110は、ガイド軸106に導かれながら駆動モータ122の回転角度に応じて読取方向(主走査方向)に移動するようになっている。また、駆動ベルト120は、アイドラプーリ124によって絶えず適度に張力が付与された状態に調整されており、このため、駆動モータ122を逆回転させれば回転角度に応じた距離だけ読取キャリッジ110を逆方向に移動させることも可能となっている。
読取キャリッジ110の内部には、光源112や、レンズ114、ミラー116、CCDセンサ118などが搭載されている。光源112からの光は原稿台ガラス104に照射され、原稿台ガラス104の上にセットされたカラー画像原稿で反射する。この反射光は、ミラー116によってレンズ114に導かれ、レンズ114によって集光されてCCDセンサ118で検出される。CCDセンサ118は、光の強度を電気信号に変換するフォトダイオードが、読取キャリッジ110の移動方向(主走査方向)と直交する方向に列状に配置されたリニアセンサによって構成されている。このため、読取キャリッジ110を主走査方向に移動させながら、光源112の光をカラー画像原稿に照射し、CCD118によって反射光強度を検出すれば、カラー画像原稿に対応する電気信号を得ることができる。
また、光源112は、RGBの3色の発光ダイオードによって構成されており、所定の周期でR色、G色、B色の光を順次、照射することが可能となっており、これに応じてCCD118では、R色、G色、B色の反射光が順次、検出されることになる。一般に、画像の赤色の部分はR色の光を反射するが、G色やB色の光はほとんど反射しないから、R色の反射光は画像のR成分を表したものとなっている。同様に、G色の反射光は画像のG成分を表しており、B色の反射光は画像のB成分を表している。従って、RGB3色の光を所定の周期で切り替えながらカラー画像原稿に照射し、これに同期してCCD118で反射光強度を検出すれば、カラー画像原稿のR成分、G成分、B成分を検出することができ、カラー画像を読み込むことが可能となっている。尚、光源112が照射する光の色を切り替えている間も読取キャリッジ110は移動しているから、RGBの各成分を検出する画像の位置は、厳密には、読取キャリッジ110の移動量に相当する分だけ異なっているが、このずれは、各成分を読み込んだ後に、画像処理によって補正することが可能である。
B−2−2.プリンタ部の内部構成 :
次に、プリンタ部200の内部構成について説明する。プリンタ部200には、カラー画像複写装置10の全体の動作を制御する制御回路260と、印刷媒体上に画像を印刷するための印刷キャリッジ240と、印刷キャリッジ240を主走査方向に移動させる機構と、印刷媒体の紙送りを行うための機構などが搭載されている。
印刷キャリッジ240は、Kインクを収納するインクカートリッジ242と、Cインク,Mインク,Yインクの各種インクを収納するインクカートリッジ243と、底面側に設けられた印字ヘッド241などから構成されており、印字ヘッド241には、インク滴を吐出するインク吐出ヘッドがインク毎に設けられている。印刷キャリッジ240にインクカートリッジ242,243を装着すると、カートリッジ内の各インクは図示しない導入管を通じて、各色毎のインク吐出ヘッド244ないし247に供給される。尚、図5に示したプリンタ部200では、Cインク,Mインク,Yインクについては一つのインクカートリッジ243に一体に収納されているものとして説明したが、これらインクをそれぞれ別体に形成された専用のインクカートリッジに収納することも可能である。また、これらインクに加えて、濃度の低いCインク(LCインク)や、濃度の低いMインク(LMインク)、更には濃度の低いKインク(LKインク)などを搭載することも可能である。
印刷キャリッジ240を主走査方向に移動させる機構は、印刷キャリッジ240を駆動するためのキャリッジベルト231と、キャリッジベルト231に動力を供給するキャリッジモータ230と、キャリッジベルト231に絶えず適度な張力を付与しておくための張力プーリ232と、印刷キャリッジ240の動きをガイドするキャリッジガイド233と、印刷キャリッジ240の原点位置を検出する原点位置センサ234などから構成されている。後述する制御回路260の制御の下でキャリッジモータ230を回転させると、回転角度に応じた距離だけ印刷キャリッジ240を主走査方向に移動させることが可能である。また、キャリッジモータ230を逆回転させれば、印刷キャリッジ240を逆方向に移動させることも可能となっている。
印刷媒体の紙送りを行うための機構は、印刷媒体を裏面側から支えるプラテン236と、プラテン236を回転させて紙送りを行う紙送りモータ235などから構成されている。後述する制御回路260の制御の下で紙送りモータ235を回転させれば、回転角度に応じた距離だけ印刷媒体を副走査方向に紙送りすることが可能となっている。
制御回路260は、CPUを中心として、ROMや、RAM、デジタルデータをアナログ信号に変換するD/A変換器、更には、周辺機器との間でデータのやり取りを行うための周辺機器インターフェースPIFなどから構成されている。制御回路260は、カラー画像複写装置10全体の動作を制御しており、スキャナ部100に搭載された光源112や、駆動モータ122、CCD118とデータをやり取りしながら、これらの動作を制御している。
また、制御回路260は、キャリッジモータ230および紙送りモータ235を駆動して印刷キャリッジ240の主走査および副走査を行いながら、各色のインク吐出ヘッド244ないし247に駆動信号を供給してインク滴を吐出させる制御も行っている。インク吐出ヘッド244ないし247に供給する駆動信号は、コンピュータやデジタルカメラなどから画像データを読み込んで、後述する画像処理を行うことによって生成する。もちろん、スキャナ部100で読み込んだRGB画像データに画像処理を施すことにより、駆動信号を生成することも可能である。こうして制御回路260の制御の下で、印刷キャリッジ240を主走査および副走査させながら、インク吐出ヘッド244ないし247からインク滴を吐出して印刷媒体上に各色のインクドットを形成することによって、カラー画像を印刷することが可能となっている。もちろん、制御回路260内で画像処理を行うのではなく、画像処理が施されたデータをコンピュータから受け取って、このデータに従って印刷キャリッジ240の主走査および副走査を行いながらインク吐出ヘッド244ないし247を駆動することも可能である。
また、制御回路260は、操作パネル300ともデータをやり取り可能に接続されており、操作パネル300上に設けられた各種のボタンを操作することにより、スキャナ機能や、プリンタ機能の詳細な動作モードを設定することが可能となっている。更には、コンピュータから、周辺機器インターフェースPIFを介して詳細な動作モードを設定することも可能である。
図6は、各色のインク吐出ヘッド244ないし247に、インク滴を吐出する複数のノズルNzが形成されている様子を示した説明図である。図示するように、各色のインク吐出ヘッドの底面には、各色毎のインク滴を吐出する4組のノズル列が形成されており、1組のノズル列には、48個のノズルNzがノズルピッチkの間隔を空けて千鳥状に配列されている。制御回路260からは、これらノズルNzのそれぞれに駆動信号が供給され、各ノズルNzは駆動信号に従って、それぞれのインクによるインク滴を吐出することによって印刷媒体上にインクドットを形成する。
尚、インク吐出ヘッドからインク滴を吐出する方法には、種々の方法を適用することができる。すなわち、ピエゾ素子を用いてインクを吐出する方式や、インク通路に配置したヒータでインク通路内に泡(バブル)を発生させてインク滴を吐出する方法などを用いることができる。また、インクを吐出する代わりに、熱転写などの現象を利用して印刷用紙上にインクドットを形成する方式や、静電気を利用して各色のトナー粉を印刷媒体上に付着させる方式を採用することも可能である。
C.画像複写処理の概要 :
上述したように、プリンタ部200は、印刷媒体上にドットを形成することによって画像を印刷している。このため、本実施例のカラー画像複写装置10でカラー画像原稿を複写するためには、カラー画像原稿を読み取って生成した画像データに適切な画像処理を施すことにより、カラー画像原稿をドットによって表現したデータ形式に変換しておく必要がある。以下では、かかる処理(画像複写処理)の概要について説明する。尚、本実施例のカラー画像複写装置10では、プリンタ部200に組み込まれた制御回路260内で画像処理を行うが、外部に設けられたコンピュータで画像処理を行い、処理済みのデータを周辺機器インターフェースPIFから読み込んで、ドットを形成することも可能である。
図7は、カラー画像原稿を読み込んで画像を複写する画像複写処理の流れを示すフローチャートである。かかる処理は、カラー画像複写装置10のユーザーが、複写しようとするカラー画像原稿を原稿台ガラス104にセットして、操作パネル300から複写開始を指定すると、カラー画像複写装置10の制御回路260によって実行される処理である。以下、フローチャートに従って説明する。画像複写処理を開始すると、先ず初めに、原稿台ガラス104にセットされたカラー画像原稿を読み取って、RGB画像データを生成する処理を行う(ステップS100)。
次いで、読み込んだRGB画像データの解像度を、プリンタ部200が印刷するための解像度(印刷解像度)に変換する処理を行う(ステップS102)。読み込んだRGB画像データの解像度が印刷解像度よりも低い場合は、隣接する画素の間に補間演算を行って新たな画像データを設定することで、より高い解像度に変換する。逆に、読み込んだRGB画像データの解像度が印刷解像度よりも高い場合は、隣接する画素の間から一定の割合で画像データを間引くことによって、より低い解像度に変換する処理を行う。
こうして画像データの解像度を印刷解像度に変換したら、制御回路260は、RGB画像データをLabデータに変換する処理を行う(ステップS104)。Labデータとは、代表的な均等色空間であるLab色空間の座標値(L,a,b)で表されるデータであり、L成分によって明度を表し、a成分およびb成分によって色相と彩度とを表している。RGB画像データからLABデータへの変換は、周知の変換式を用いて行うことが出来る。このとき、スキャナ部の特性を示すプロファイルを参照して変換することとしても良い。ステップS104においては、印刷解像度に変換されたRGB画像データに対して変換式を適用することで、Labデータに変換する処理を行う。
次いで、制御回路260は、カラー画像複写装置10の経時変化や個体ばらつきの影響を補正して、カラー画像原稿を適切な色彩で複写するために、Labデータを補正する処理を行う(ステップS106)。
図8は、Labデータを補正する処理の詳細な内容を示したフローチャートである。Labデータ補正処理を開始すると、先ず初めに、処理対象とする画素を1つ選択して、その画素のLabデータを読み込む処理を行う(ステップS200)。ここで読み込むLabデータは、上述したようにRGB画像データを変換して得られたLab色空間内の座標値を表すデータであり、L成分は明度を、そしてa成分およびb成分は色相および彩度を表している。
次いで、読み込んだLabデータのa成分を補正するための補正値daを取得する(ステップS202)。ここでa成分の補正値daは、明度を表すL成分の階調値に対応付けて記憶されている。そこでステップS202では、読み込んだLabデータのL成分から、そのL成分の階調値に対応付けて記憶されている補正値daを取得する。
図9は、Labデータの補正値が、明度を表すL成分の階調値に対応付けて記憶されている様子を概念的に表した説明図である。尚、上述したようにLabデータは、明度を表すL成分と、色相および彩度を表すa成分およびb成分によって構成されていることから、本実施例のカラー画像複写装置10では、Labデータのa成分およびb成分をそれぞれ独立に補正することが可能となっている。このことに対応して補正値も、a成分およびb成分についてのそれぞれの補正値da、補正値dbが記憶されている。図9(a)には、a成分の補正値daが明度を表すL成分の階調値に対応付けて記憶されている様子が示されている。また、図9(b)には、b成分の補正値dbが明度を表すL成分の階調値に対応付けて記憶されている様子が示されている。
このような補正値daおよび補正値dbを設定する方法については後述するが、真黒な画像に対応する明度から真白な画像に対応する明度までの範囲で、任意の明度値L1を決定すると、その明度値L1に対応するa成分の補正値da、およびb成分の補正値dbを求めることが可能となっている。尚、これら補正値を記憶しておく態様としては、L成分の階調値毎にそれぞれの補正値da、補正値dbが対応付けられたテーブルの態様で記憶しておくこととしても良いし、あるいはそれぞれの補正値da、補正値dbを、L成分の階調値を変数とする関数の態様で記憶しておくこととしても良い。図8のステップS204では、LabデータのL成分の階調値に対して記憶されているa成分の補正値daを取得する処理を行う。
こうして、Labデータの中で明度を表すL成分の階調値に応じて、a成分の補正値daを取得したら、得られた補正値daを用いて、Labデータのa成分を補正する(ステップS204)。補正方法としては種々の方法を適用することができるが、ここでは最も単純な方法として、Labデータのa成分に補正値daを加算して補正するものとする。すなわち、補正値daが正の値を取る場合は、Labデータのa成分は増加する方向に補正され、逆に補正値daが負の値を取る場合は、a成分は減少する方向に補正されることになる。
以上のようにしてLabデータのa成分を補正したら、b成分についても同様にして補正を行う。すなわち、LabデータのL成分に応じて、b成分についての補正値dbを取得し(ステップS206)、取得した補正値dbを用いて、Labデータのb成分の値を補正する(ステップS208)。
こうして、選択した画素についてのa成分およびb成分の値を補正したら、全画素について、Labデータの補正を行ったか否かを判断する(ステップS210)。そして、未だ補正を行っていない画素が残っている場合は(ステップS210:no)、ステップS200に戻って新たな画素についてのLabデータを読み込んだ後、続く一連の処理を行う。こうした操作を繰り返すうちに、全画素について、a成分およびb成分の値を補正したと判断されたら(ステップS210:yes)、図8に示したLabデータ補正処理を終了して、図7の画像複写処理に復帰する。
図7の画像複写処理では、Labデータ補正処理から復帰すると、補正されたLabデータを、RGB画像データに変換する処理を行う(ステップS108)。前述したステップS104の処理では、所定の変換式に従って、RGB画像データをLabデータに変換したが、ステップS108の処理では、例えばプリンタ部200の特性を示すプロファイルの3−LUTを参照するなどして、プリンタ部200でそのLabデータの色彩を再現するようなRGB画像データに変換する。こうして得られたRGB画像データは、カラー画像原稿を読み取って得られたRGB画像データに対して、カラー画像複写装置10の経時変化や個体ばらつきによる影響を補正した画像データとなっている。
次いで、制御回路260は、色変換処理を開始する(ステップS110)。色変換処理とは、RGB画像データを、プリンタに搭載された各色インクの使用量に対応するデータに変換する処理である。前述したように、プリンタ部200では、C,M,Y,Kの4色のインクを用いて画像を印刷しているから、本実施例の色変換処理では、RGB画像データを、C,M,Y,Kの各色インクの使用量に対応する階調値のデータに変換する処理を行う。もちろん、C,M,Y,Kの4色に加えて、濃度の薄いCインク(LCインク)や、濃度の薄いMインク(LMインク)、あるいは濃度の薄いKインク(LKインク)などが搭載されている場合には、RGBカラー画像データを、これら淡インクを加えた各色のインク使用量に対応する階調値のデータに変換することとしても良い。
色変換処理は、色変換テーブル(LUT)と呼ばれる3次元の数表を参照することによって行われる。図10は、色変換処理のために参照される色変換テーブル(LUT)を概念的に示した説明図である。今、図10に示すように直交する3軸にR,G,B各色の階調値を取ったRGB色空間を考えて、RGB各色の階調値が0〜255の値を取り得るものとする。すると、全てのRGB画像データは、原点を頂点として一辺の長さが255の立方体(色立体)の内部の点に対応付けることができる。このことから、見方を変えて、色立体をRGB各軸に直角に格子状に細分してRGB色空間内に複数の格子点を生成すると、各格子点は、それぞれがRGB画像データに対応していると考えることができる。そこで、各格子点に、C,M,Y,Kなどの各色インクの使用量に対応する階調値の組合せを予め記憶しておく。こうすれば、格子点に記憶されている階調値を読み出すことによって、RGB画像データを、各色インクの使用量に対応するデータに迅速に変換することが可能となる。
例えば、画像データのR成分がRA、G成分がGA、B成分がBAであったとすると、この画像データは、RGB色空間内のA点に対応づけられる(図10参照)。そこで、色立体を細分する微細な立方体の中から、A点を内包する立方体dVを検出し、この立方体dVの各格子点に記憶されている各色インクの階調値を読み出してやる。そして、これら各格子点の階調値から補間演算すればA点での階調値を求めることができる。以上に説明したように、色変換テーブルLUTとは、RGB色空間内に設定された複数の格子点の各々に、C,M,Y,Kなどの各色インクの使用量に対応する階調値の組合せを記憶した3次元の数表と考えることができる。そして、色変換テーブルを参照することで、RGB画像データを迅速に色変換することが可能となる。尚、ここでは、説明を単純にするために、A点を内包する立方体dVを検出して補間演算を行うものとして説明したが、補間演算を簡素なものとするために、A点を内包する四面体を検出して、四面体の各頂点に記憶されているCMYK各色の階調値から、A点での階調値を補間演算することとしても良い。
以上のようにして色変換処理を終了すると、図7に示されているように画像複写処理では、ハーフトーン処理を行う(ステップS112)。ハーフトーン処理とは、次のような処理である。色変換処理によって得られたCMYK各色のインク使用量に対応する階調データは、画素毎に、階調値0から階調値255までの値を取り得るデータである。これに対してプリンタ部200では、ドットを形成することによって画像を印刷しているから、個々の画素に着目してみればドットを形成するか否かの状態しか取り得ない。そこで、256階調を有するCMYK階調データを、画素毎にドット形成の有無を表したデータ(ドットデータ)に変換しておく必要がある。ハーフトーン処理とは、このようにCMYK階調データをドットデータに変換する処理である。
ハーフトーン処理を行う手法としては、誤差拡散法やディザ法などの種々の手法を適用することができる。誤差拡散法は、ある画素についてドットの形成有無を判断したことでその画素に発生する階調表現の誤差を、周辺の画素に拡散するとともに、周囲から拡散されてきた誤差を解消するように、各画素についてのドット形成の有無を判断していく手法である。また、ディザ法は、ディザマトリックスにランダムに設定されている閾値とCMYK階調データとを画素毎に比較して、CMYK階調データの方が大きい画素にはドットを形成すると判断し、逆に閾値の方が大きい画素についてはドットを形成しないと判断することで、各画素についてのドットデータを得る手法である。
図11は、ディザマトリックスの一部を拡大して例示した説明図である。図示したマトリックスには、縦横それぞれ64画素、合計4096個の画素に、階調値0〜255の範囲から万遍なく選択された閾値がランダムに記憶されている。ここで、閾値の階調値が0〜255の範囲から選択されているのは、本実施例ではCMYK画像データが1バイトデータであり、階調値が0〜255の値を取り得ることに対応するものである。尚、ディザマトリックスの大きさは、図11に例示したように縦横64画素分に限られるものではなく、縦と横の画素数が異なるものも含めて、種々の大きさに設定することが可能である。
図12は、ディザマトリックスを参照しながら、画素毎にドット形成の有無を判断している様子を概念的に示した説明図である。尚、かかる判断は、CMYKの各色について行われるが、以下では説明が煩雑となることを避けるために、CMYK画像データの各色を区別することなく、単に画像データと称するものとする。
ドット形成有無の判断に際しては、先ず、判断の対象として着目している画素(着目画素)についての画像データの階調値と、ディザマトリックス中の対応する位置に記憶されている閾値とを比較する。図中に示した細い破線の矢印は、着目画素の画像データを、ディザマトリックス中の対応する位置に記憶されている閾値と比較していることを模式的に表したものである。そして、ディザマトリックスの閾値よりも着目画素の画像データの方が大きい場合には、その画素にはドットを形成するものと判断する。逆に、ディザマトリックスの閾値の方が大きい場合には、その画素にはドットを形成しないものと判断する。図12に示した例では、画像の左上隅にある画素の画像データは「97」であり、ディザマトリックス上でこの画素に対応する位置に記憶されている閾値は「1」である。従って、左上隅の画素については、画像データの方がディザマトリックスの閾値よりも大きいから、この画素にはドットを形成すると判断する。図12中に実線で示した矢印は、この画素にはドットを形成すると判断して、判断結果をメモリに書き込んでいる様子を模式的に表したものである。一方、この画素の右隣の画素については、画像データは「97」、ディザマトリックスの閾値は「177」であり、閾値の方が大きいので、この画素についてはドットを形成しないものと判断する。このように、画像データとディザマトリックスに設定された閾値とを比較することにより、ドットの形成有無を画素毎に決定することができる。ハーフトーン処理(図7のステップS112)では、C,M,Y,Kの各インクの使用量に対応する階調データ(CMYK画像データ)に対して上述したディザ法を適用することにより、画素毎にドット形成の有無を判断してドットデータを生成する処理を行う。
ハーフトーン処理を行うことにより、CMYK各色の階調データをドットデータに変換したら、今度は、インターレース処理を開始する(ステップS114)。インターレース処理とは、印字ヘッド241がドットを形成する順序でドットデータを並び替えて、各色のインク吐出ヘッド244ないし247に供給する処理である。すなわち、図6に示したように、インク吐出ヘッド244ないし247に設けられたノズルNzは副走査方向にノズルピッチkの間隔を空けて設けられているから、印刷キャリッジ240を主走査させながらインク滴を吐出すると、副走査方向にノズルピッチkの間隔を空けてドットが形成されてしまう。そこで全画素にドットを形成するためには、印刷キャリッジ240と印刷媒体との相対位置を副走査方向に移動させて、ノズルピッチkだけ隔たったドット間の画素に新たなドットを形成することが必要となる。このことから明らかなように、実際に画像を印刷する場合には、画像上で上方にある画素から順番にドットを形成しているわけではない。更に、主走査方向に同じ列にある画素についても、一回の主走査でドットを形成するのではなく、画質上の要請から、複数回の主走査に分けてドットを形成することとして、各回の主走査では飛び飛びの位置の画素にドットを形成することも広く行われている。
このように、実際に画像を印刷する場合には、画像上で画素の並びの順番に従ってドットを形成しているわけではないので、実際にドットの形成を開始する前に、C,M,Y,Kの各色毎に得られたドットデータを、インク吐出ヘッド244ないし247がドットを形成する順番に並び替えておく必要が生じる。このような処理が、インターレースと呼ばれる処理である。
画像複写処理では、インターレース処理を終了すると、インターレース処理によって得られたデータに基づいて、印刷媒体上に実際にドットを形成する処理(ドット形成処理)を開始する(ステップS116)。すなわち、キャリッジモータ230を駆動して印刷キャリッジ240を主走査させながら、順番を並び替えておいたドットデータ(印刷制御データ)をインク吐出ヘッド244ないし247に供給する。前述したように印刷制御データは、各画素にドットを形成するか否かを表したデータであるから、インク吐出ヘッド244ないし247は、印刷制御データに従ってインク滴を吐出すれば、各画素に適切にインクドットを形成することができる。
そして、一回の主走査が終了したら、今度は、紙送りモータ235を駆動して印刷媒体を副走査方向に紙送りした後、再びキャリッジモータ230を駆動して印刷キャリッジ240を主走査させつつ、順番を並べ替えておいたドットデータ(印刷制御データ)をインク吐出ヘッド244ないし247に供給してドットを形成する。このような操作を繰り返し行うことにより、印刷媒体上には、C,M,Y,Kの各色のドットが画像データの階調値に応じて適切な分布で形成されて、カラー画像原稿に対応する画像が複写されることになる。
以上に説明したように、本実施例のカラー画像複写装置10では、カラー画像原稿からRGB画像データを読み取ると、経時変化や個体ばらつきの影響を補正した後、得られたRGB画像データに基づいてカラー画像を印刷する。このため、カラー画像原稿を、常に正確な色彩で複写することが可能となる。更に、経時変化や個体ばらつきの影響を補正するに際しては、RGB画像データを、一旦、Lab色空間のデータに変換した後、Lab色空間内で補正を行っている。この結果、カラー画像原稿からRGB画像データを生成する段階での経時変化や個体ばらつきと、インクを吐出あるいはトナーを付着させる段階での経時変化や個体ばらつきとを、簡単に且つ十分な精度で補正することが可能となる。すなわち、前述したように、カラー画像複写装置10の経時変化や個体ばらつきは、カラー画像原稿を読み取ってRGB画像データを生成する段階と、RGB画像データに基づいて決定したインク量に従ってインクを吐出する段階とで発生する。そして、RGB画像データの生成段階における経時変化や個体ばらつきの影響はRGB画像データの変化として現れるし、インクを吐出する段階における経時変化や個体ばらつきの影響は吐出されたインク量の変化、逆から見れば、あたかもインク吐出量を表すCMYK階調値が変化したかのような態様で現れる。
ここで、RGB画像データの経時変化や個体ばらつきであれば、RGB画像データの段階で補正することは比較的容易であるが、CMYK画像データに変換した後では、補正は比較的困難となる。一方、インク吐出量の経時変化や個体ばらつきは、CMYK画像データに変換した後では比較的容易に補正することができるが、CMYKに変換する前のRGB画像データの段階で補正することは比較的困難である。このことから、何れの段階の経時変化や個体ばらつきも正確に補正しようとすれば、RGB画像データの段階および、CMYK画像データに変換した段階の両方で補正することが必要となる。これに対して、Lab色空間内で補正することとすれば、何れの段階での経時変化や個体ばらつきの影響も、同時に且つ適切に補正することが可能となる。
更に、Lab色空間内で画像データを補正するために用いる補正値は、明度に対応付けて設定されている。当然ながら、印刷用紙の地色そのままの部分(明度の値が最大値となる部分)では、カラー画像複写装置10の経時変化や個体ばらつきの影響は現れないと考えられるし、また、真黒の部分(明度の値が最小値となる部分)でも、経時変化や個体ばらつきの影響は比較的少ないと考えられる。そして、経時変化や個体ばらつきの影響が比較的大きく現れるのは、明度が中間的な値を取る部分であると考えられる。このように経時変化や個体ばらつきの補正値は明度に応じて異なっていることから、Lab色空間内で画像データを補正するに際しては、明度に対応付けられた補正値を用いて補正することにより、適切に補正することが可能となる。
更に加えて、a成分およびb成分を、それぞれ独立して補正することができるので、補正要素が増加する分だけ、より適切に補正することが可能となる。
尚、以上の説明では、RGB画像データを一旦、Lab色空間内のLabデータに変換した後、補正するものとして説明した。しかし、RGB画像データを補正するために変換する色空間は、明度に相当する座標軸を含む色空間であれば、必ずしもLab色空間に限られるものではなく、たとえばXYZ色空間(Y成分が明度に対応)や、HSB色空間(B成分が明度に対応)など、種々の色空間とすることも可能である。
もっとも、上述した画像複写処理によってカラー画像原稿を正確な色彩で複写するためには、経時変化や個体ばらつきを適切に補正し得る適切な補正データを記憶しておくことが前提となる。そこで、以下では、補正データを生成する処理について説明する。
D.補正データ生成処理 :
図13は、カラー画像複写装置10の経時変化や個体ばらつきを補正するための補正データを生成する処理の流れを示すフローチャートである。かかる処理も、図7に示した画像複写処理と同様に、カラー画像複写装置10に搭載された制御回路260によって実行される処理である。以下、フローチャートに従って、補正データ生成処理の内容について説明する。
制御回路260は、補正データ生成処理を開始すると先ず初めに、基準画像を印刷する(ステップS300)。ここで基準画像とは、カラー画像複写装置10の経時変化や個体ばらつきを補正するために用いられる専用の画像であり、制御回路260に搭載されたROM内に基準画像印刷用の専用画像データが予め記憶されている。ステップS300では、この専用の画像データに基づいて印刷媒体上に基準画像を印刷する。尚、本実施例のカラー画像複写装置10では、基準画像として、白色から黒色へと明度が変化する無彩色のグラデーション画像が印刷される。
次いで、印刷された基準画像を読み込むことにより、基準画像のRGB画像データを生成する(ステップS302)。前述したようにカラー画像複写装置10にはスキャナ機能が組み込まれているため、印刷された基準画像を原稿台ガラス104にセットして画像をスキャンすることにより、直ちにRGB画像データを生成することができる。尚、このようにして得られたRGB画像データを、本明細書中では「基準画像データ」と呼ぶものとする。
こうして得られた基準画像データを用いて、原稿台ガラス104にセットされた基準画像の複写画像(複写基準画像)を印刷する(ステップS304)。複写基準画像は、図7に示した画像複写処理とほぼ同様な処理を行うことによって印刷することができる。但し、図7の画像複写処理では、カラー画像複写装置10の経時変化や個体ばらつきを補正する処理(ステップS104ないしステップS108の処理)を行っていたが、ここでは、かかる処理中で用いる補正データを生成しようとしているのであるから、これらの処理は行わない。以下では、図7に示した画像複写処理を流用しながら、複写基準画像を印刷する処理(図13のステップS304)の内容について簡単に説明する。
先ず、基準画像データに対して印刷解像度を変換し(図7のステップS102相当)、次いで、色変換処理を行うことにより、基準画像データをCMYK各色のインク量に相当する画像データに変換する(ステップS110相当)。こうして得られたCMYK各色の画像データに対して、ハーフトーン処理を行って各画素についてのドット形成の有無を決定し(ステップS112相当)、得られたドットデータにインターレース処理を施した後(ステップS114相当)、実際に各色のインク滴を吐出してドットを形成する(ステップS116相当)。こうすることにより、印刷媒体上には、原稿台ガラス104にセットされた基準画像の複写画像に相当する複写基準画像が形成される。図13のステップS304では、このようにして複写基準画像を印刷する。
以上のようにして複写基準画像が獲られたら、この複写基準画像を原稿台ガラス104にセットして画像を読み込むことにより、複写基準画像のRGB画像データを生成する(ステップS306)。本明細書中では、このようにして複写基準画像を読み取ることによって生成されたRGB画像データを、「複写基準画像データ」と呼ぶものとする。
図14は、以上のようにして基準画像データおよび複写基準画像データを生成する様子を概念的に示した説明図である。上述したように、これらの画像データを生成するに際しては先ず初めに、カラー画像複写装置10を用いて基準画像を印刷する。図14では、カラー画像複写装置10が基準画像を印刷する様子が実線の矢印によって示されている。次いで、印刷した基準画像を読み取ることによって基準画像データを生成し、この基準画像データに基づいて基準画像の複写画像(複写基準画像)を印刷する。図14では、基準画像を読み取って基準画像データを生成し、この基準画像データに基づいて複写基準画像を印刷する様子が破線の矢印によって示されている。こうして得られた複写基準画像を読み取れば、複写基準画像データを生成することが出来る。このとき、基準画像データは、複写基準画像を印刷するために使用した基準画像データをそのまま使用することも出来るし、あるいは、複写基準画像を読み取る際に、基準画像も同時に読み取ることとして、複写基準画像データおよび基準画像データを同時に取得することとしても良い。図14では、複写基準画像(および基準画像)を読み取ることにより、複写基準画像データ(および基準画像データ)を生成する様子が、一点鎖線の矢印によって示されている。
図14に示されているように基準画像および複写基準画像を同時に読み取って、基準画像データおよび複写基準画像データを同時に生成することとすれば、基準画像および複写基準画像を全く同じ条件で読み取ることが出来る。このため、ノイズの混入が押さえられて、正確な補正データを生成することが可能となる。一方、基準画像データは、複写基準画像を印刷するために用いたデータをそのまま使用し、複写基準画像のみを読み取って複写基準画像データを生成することとすれば、基準画像の大きさを比較的大きなものとすることが出来る。後述する理由から、基準画像の大きさがあまりに小さいと、正確な補正データを得ることができないので、この意味からは、十分な大きさの基準画像を用いることが可能となれば、より正確な補正データを生成することが可能となる。
以上のようにして、基準画像データおよび複写基準画像データを取得したら、今度は、基準画像データをLab色空間内のデータ(Labデータ)に変換し、明度Lに対するa成分、およびb成分の近似曲線を生成する処理を行う(図13のステップS308)。これは次のような処理である。先ず、基準画像データは、画素毎にRGB画像データが設定されたデータであるから、この画像データに周知の変換式を適用すれば、画素毎のLabデータに変換することが出来る。このとき、スキャナ部の特性を示すプロファイルを参照して変換することとしても良い。次いで、各画素のLabデータを、L成分に対するa成分の散布図、およびL成分に対するb成分の散布図の形で整理して、L成分の階調値毎にa成分の平均値、b成分の平均値を算出する。その結果、明度Lの各階調値に対するa成分の平均値およびb成分の平均値を得ることができる。
図15は、このようにして明度Lに対するa成分の平均値が得られた様子を示す説明図である。図中では、明度Lに対するa成分の平均値が白丸によって表されている。図示されているように、a成分の平均値は大まかな傾向、すなわち明度Lが小さな値を取る部分(黒色の画像に相当する部分)および明度Lが大きな値を取る部分(白色の画像、すなわち用紙の地色に近い部分)では小さな値を取り、明度Lが中間的な値を取る部分では、比較的大きな値を取るという大まかな傾向は見られるものの、比較的大きくばらついている。このばらつきは、平均値を算出する際のサンプル数、すなわち画素数が多くなるほど小さくなるから、ある程度の画素数が確保できるように、基準画像の大きさもある程度の大きさが確保されていることが望ましい。
こうして明度Lの階調値に対するa成分の平均値が求められたら、これを、明度Lを変数とする近似曲線によって近似する。近似曲線の決定方法としては、最小二乗法など周知の方法を適用することが出来る。図15中に実線で示した曲線は、このようにして決定されたa成分の近似曲線を表している。b成分についても同様にして、明度Lに対するb成分の平均値を求め、これを、明度Lを変数とする近似曲線によって近似すればよい。図13のステップS308では、このようにして、明度Lに対するa成分、およびb成分の近似曲線を決定する処理を行う。
続いて、複写基準画像データについても同様にして、明度Lに対するa成分、およびb成分の近似曲線を決定する(ステップS310)。すなわち、複写基準画像データの各画素に設定されているRGB画像データをLabデータに変換し、L成分に対するa成分の散布図、およびL成分に対するb成分の散布図を作成する。次いで、各L成分でのa成分の平均値およびb成分の平均値を求めた後、それぞれの近似曲線を決定する。図15中に示した黒丸は、複写基準画像データから求められたa成分の平均値を表している。また、図15中に破線で示した曲線は、このようにして決定されたa成分の近似曲線を表している。b成分についても同様にして、明度Lに対する近似曲線を決定することが出来る。
以上のようにして、基準画像について得られたa成分の近似曲線およびb成分の近似曲線と、複写基準画像について得られたa成分の近似曲線およびb成分の近似曲線とを決定したら、各成分毎にこれら近似曲線を比較することによって補正値を決定する(ステップS312)。かかる処理について、図15を参照しながら説明する。
図15には、基準画像について得られたa成分の近似曲線と、複写基準画像について得られたa成分についての近似曲線とが示されている。前述したように、複写基準画像は、基準画像をスキャナで読み取って、得られたRGB画像データに基づいて印刷された画像である。従って、もし仮に、基準画像の色彩を完全に正確に読み取ってRGB画像データを生成し、更に、RGB画像データによって表現されている色彩を、完全に正確な色彩で印刷することができれば、複写基準画像について得られた近似曲線は、基準画像の近似曲線に重なるはずである。換言すれば、二つの近似曲線の偏差は、カラー画像複写装置10のスキャナ部100で発生した経時変化や個体ばらつきと、プリンタ部200で発生した経時変化や個体ばらつきとを反映したものとなっている。そこで、これら二つの近似曲線の偏差を求めておき、複写基準画像についての近似曲線(図15中に破線で示した曲線)を、基準画像の近似曲線(図15中に実線で示した曲線)に補正してやれば、スキャナ部100の経時変化や個体ばらつき、およびプリンタ部200の経時変化や個体ばらつきを同時に且つ正確に補正することが可能となる。
図16は、基準画像の近似曲線と複写基準画像の近似曲線との偏差から、明度Lの階調値での補正値を求めた様子を示す説明図である。図16(a)は、a成分について得られた補正値daを表しており、図16(b)は、b成分について得られた補正値dbを表している。また、補正値がプラスの値を取ることは、複写基準画像のa成分あるいはb成分が、基準画像のa成分あるいはb成分よりも、経時変化や個体ばらつきによって小さくなっていることを表しており、逆に、補正値がマイナスの値を取ることは、複写基準画像のa成分あるいはb成分が、基準画像のa成分あるいはb成分よりも、大きくなっていることを表している。従って、このようにして得られた補正値を用いてLabデータを補正する場合には、Labデータのa成分およびb成分のそれぞれに、対応する成分の補正値を加算してやればよい。
図13のステップS312では、以上のようにして、明度L毎に、a成分についての補正値daおよびb成分についての補正値dbを求め、得られた補正値を、制御回路260に内蔵されたRAMに記憶する処理を行う。
尚、各成分の補正値を記憶する形態としては、明度Lの階調値毎に、a成分の補正値daおよびb成分の補正値dbを記憶することとしても良いし、あるいは明度Lを変数とする近似式の形態で補正値daおよび補正値dbを記憶することとしても良い。図16に例示されているように、補正値は明度Lが取り得る上限値および下限値では何れも小さな値(ほとんど0)となり、中間的な明度Lになるに連れて次第に大きくなる傾向にある。本実施例のカラー画像複写装置10では、この点に着目して、次のような形態で補正値を記憶している。
図17は、本実施例のカラー画像複写装置10において、補正値daおよび補正値dbを記憶する方法を示した説明図である。補正値を記憶するに際しては、先ず初めに、補正値の絶対値が最大値となる明度の値Lmax を求める。次いで、この明度Lmax よりも大きな明度Lの領域と、小さな明度Lの領域とに分割し、それぞれの領域で明度Lを変数とする二次曲線によって補正値を近似する。近似に際しては、高明度側領域の二次曲線(図中では二次曲線Aと表示)も、低明度側領域の二次曲線(図中では二次曲線Bと表示)も、明度Lmax を示す直線が中心軸となるように設定する。加えて、明度Lの上限値(用紙地色に相当する部分)および明度Lの下限値(真黒な画像に相当する部分)では、経時変化や個体ばらつきの影響はほとんど現れないと考えられることから、明度Lの上限値および下限値での補正量は0であるものとする。従って、高明度側領域では、P点およびQ点を通り、明度Lmax を中心軸とするような二次曲線Aを決定することができ、低明度側領域では、P点およびR点を通り、明度Lmax を中心軸とするような二次曲線Bを決定することができる。
本実施例の制御回路260では、a成分についての補正値daも、b成分についての補正値dbも、このような二次の近似曲線の形態で記憶されている。こうした記憶形態は、明度Lの上限値および下限値ではほとんど0となり、中間的な明度Lに従って大きくなるという補正値の傾向を踏まえて選択されたものであるため、十分な精度を確保しているにも拘わらず、補正量を記憶しておくために必要なメモリ容量は僅かな容量とすることが可能となっている。
最後に、本実施例の補正データ生成処理においては、基準画像として無彩色のグラデーション画像が使用されている理由について説明する。基準画像として無彩色のグラデーション画像を用いれば、正確な補正データを効率よく生成することが可能となる。これは、次の理由によるものである。
先ず、無彩色のグラデーション画像を読み取る場合、スキャナ部100に搭載されたCCDセンサ118からは、RGB各成分がほぼ均等に出力されるので、それぞれの成分についての経時変化や個体ばらつきの影響を一度に且つ十分な精度で調べることが出来る。また、無彩色のグラデーション画像を印刷する際には、明度が高い領域(明るい領域)はCMY各色のインクをほぼ等量ずつ使用して印刷され、明度が低い領域(暗い領域)はKインクを使用して印刷される。従って、無彩色のグラデーション画像は、CMYKすべてのインクを用いて印刷されるので、各色のインクを吐出する際の経時変化や個体ばらつきの影響を一度に且つ十分な精度で調べることが出来る。結局、無彩色のグラデーション画像を基準画像として用いることで、スキャナ部100における経時変化や個体ばらつきと、プリンタ部200における経時変化や個体ばらつきとを、同時に且つ精度良く評価することが出来るので、正確な補正データを効率よく生成することが可能となるのである。
加えて、一般的に人間の視覚は、無彩色の画像(特に灰色の画像)で特に色彩のズレを敏感に認識する傾向にある。この観点からも、人間が最も敏感な無彩色の画像を基準画像に用いて補正データを生成してやれば、適切な補正データを効率よく生成することが可能となるので好適である。
E.変形例 :
上述した本実施例の画像複写処理には、種々の変形例が存在している。以下では、これらの変形例について簡単に説明する。
E−1.第1の変形例 :
以上に説明した実施例では、カラー画像原稿を読み取って画像を複写するたびに、Lab色空間内で画像データを補正し、補正後の画像データをRGB画像データに変換して画像を印刷するものとして説明した。しかし、カラー画像を印刷するに際しては、RGB画像データをCMYK各色の画像データに色変換する処理が必要となるから、色変換と同時に、経時変化や個体ばらつきの影響を補正することとしても良い。以下では、このような第1の変形例について説明する。
図18は、第1の変形例においてカラー画像原稿を複写する処理の流れを示したフローチャートである。かかる処理は、図7を用いて前述した画像複写処理に対して、カラー画像原稿を読み取って生成したRGB画像データをLabデータに変換することなく、色変換処理を行う中で、経時変化や個体ばらつきの影響も補正している点が大きく異なっている。以下では、かかる相違点を中心にして、第1の変形例の画像複写処理について簡単に説明する。
第1の変形例の画像複写処理においても、処理を開始すると、先ず初めに、原稿台ガラス104にセットされたカラー画像原稿を読み取って、RGB画像データを生成した後(ステップS400)、得られたRGB画像データの解像度を、プリンタ部200が印刷するための解像度(印刷解像度)に変換する(ステップS402)。
こうして画像データの解像度を印刷解像度に変換したら、第1の変形例の画像複写処理では、直ちに色変換処理を開始する(ステップS405)。色変換処理では、図7を用いて前述した画像複写処理と同様に、色変換テーブルを参照することによって、RGB画像データをCMYK各色のインク量に対応する画像データに変換する。但し、第1の変形例において参照される色変換テーブルは、正しい色彩のカラー画像を印刷することができるように、カラー画像複写装置10の経時変化や個体ばらつきを考慮して設定されている点で、前述した実施例の色変換処理とは大きく異なっている。このような色変換テーブルを設定する方法については後述する。
色変換処理を終了すると、後の処理は、図7を用いて前述した画像複写処理とほぼ同様である。すなわち、色変換処理によって得られたCMYK各色の画像データに対してハーフトーン処理を行って、画素毎にドットを形成するか否かを表したドットデータに変換する(ステップS406)。次いで、得られたドットデータに対してインターレース処理を施して、印字ヘッド241がドットを形成する順序にドットデータを並び替える処理を行う(ステップS408)。こうして得られたデータに基づいて、印刷媒体上に実際にドットを形成することにより(ステップS410)、カラー複写画像を得ることができる。
このように、第1の変形例の画像複写処理によれば、カラー画像原稿を読み込んで得られたRGB画像データをCMYK画像データに色変換すると同時に、カラー画像複写装置10の経時変化や個体ばらつきの影響も補正することが出来る。このため、カラー画像原稿を、正確な色彩で且つ迅速に複写することが可能となる。もっとも、こうしたことが可能となるためには、カラー画像複写装置10の経時変化や個体ばらつきの影響を、正確に補正可能な色変換テーブルが設定されていることが前提となる。そこで、以下では、このような色変換テーブルを設定する処理について説明する。
図19は、カラー画像複写装置10の経時変化や個体ばらつきの影響を考慮して色変換テーブルを設定する処理の流れを示すフローチャートである。かかる処理を行うためには、図16に例示した経時変化や個体ばらつきの影響を補正するための補正データが予め求められていることが前提となる。従って、図19に示す色変換テーブル設定処理は、図13に示した補正データ生成処理などを行って補正データを生成した後、カラー画像複写装置10の操作パネル300上で制御回路260に対して指示することによって実行される処理である。以下、図19のフローチャートに従って、色変換テーブル設定処理について説明する。
色変換テーブル設定処理を開始すると、先ず初めに、色変換テーブルに設定されている複数の格子点の中から任意の格子点を1つ選択し、その格子点の座標値(すなわちRGB画像データ)を取得する(ステップS500)。
次いで、取得したRGB画像データをLab色空間内のデータ(Labデータ)に変換する(ステップS502)。かかる変換は、図7に示した画像複写処理のステップS104と同様に、所定の変換式を用いて行うことが出来る。このとき、プリンタ部200の特性を示すプロファイルを参照して変換すれば、正確な色彩で印刷することができる。そして、予め求めておいた補正データに基づいて、Labデータを補正する(ステップS504)。補正データに基づいてLabデータを補正する処理は、図8を用いて前述した処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
こうして、Lab色空間内で補正されたLabデータをRGB画像データに変換する(ステップS506)。LabデータからRGB画像データへの変換は、S502における変換の逆変換を施すことによって実現することが出来る。このとき、スキャナ部の特性を示すプロファイルを参照して変換することとしても良い。こうすれば、より正確な色彩に変換することが可能である。
続いて、逆変換して得られたRGB画像データをCMYK画像データに変換する(ステップS508)。かかる変換は、現状の色変換テーブルを参照して行えばよい。そして、得られたCMYK各色の階調値を、選択した格子点に設定する(ステップS510)。すなわち、選択した格子点の座標値に対応するRGB画像データが、Lab色空間内で補正されることによって異なるRGB画像データに変換され、このRGB画像データに対応付けられて設定されているCMYK階調値を、選択した格子点に設定するのである。
こうして選択した格子点についてCMYK階調値を設定したら、色変換テーブルに設定されている全ての格子点についてCMYK階調値を設定したか否かを判断する(ステップS512)。そして、未だ設定していない格子点が残っている場合は(ステップS512:no)、ステップS500に戻って新たな格子点を1つ選択した後、上述した一連の処理を行う。こうした操作を繰り返すうちに、全ての格子点についてCMYK階調値を設定したと判断されたら(ステップS512:yes)、図19に示す色変換テーブル設定処理を終了する。
このようにして得られた色変換テーブルの各格子点には、補正データに基づいて補正されたCMYK階調値が設定されている。そして、この補正データは、カラー画像複写装置10の経時変化や個体ばらつきの影響を補正するために設定されたデータとなっている。このため、第1の変形例の画像複写処理においては、かかる色変換テーブルを参照して色変換を行うだけで、カラー画像複写装置10の経時変化や個体ばらつきの影響が適切に補正されて、カラー画像を正しい色彩で複写することが可能となる。
E−2.第2の変形例 :
また、以上に説明した各種実施例では、RGB画像データを一旦、Lab色空間のデータに変換し、a成分およびb成分のそれぞれについて画像データを補正するものとして説明した。これは、Lab色空間では、明度はL成分によって表されるものの、色相も彩度も、何れもa成分およびb成分の2つの成分の組合せによって表されることに対応したものである。しかし、色空間にも種々の色空間が知られており、その中には、色相や彩度をそれぞれ1つの成分で表すことが可能な色空間も存在する。例えばHSB色空間ではH成分が色相を表しており、S成分が彩度を表している。このような色空間で補正する場合は、色相を表すH成分についてのみ補正を行ったり、あるいは彩度を表すS成分についてのみ補正を行うこととしても良い。
カラー画像複写装置10の経時変化や個体ばらつきの影響は、彩度よりも色相に大きく現れる傾向があるので、こうすれば1つの成分について補正するだけで、カラー画像原稿を正しい色彩で複写することが可能となる。
以上、本実施例の印刷装置について説明したが、本発明は上記すべての実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。
本実施例のカラー画像複写装置の概要を示した説明図である。 本実施例のカラー画像複写装置の外観形状を示す斜視図である。 印刷されたカラー画像原稿を読み込むために印刷装置の上部に設けられた原稿台カバーを開いた様子を示す説明図である。 スキャナ部の手前側を持ち上げて回転させた様子を示した斜視図である。 本実施例のカラー画像複写装置の内部構成を概念的に示した説明図である。 インク吐出ヘッドにインク滴を吐出する複数のノズルが形成されている様子を示した説明図である。 カラー画像原稿を読み込んで画像を複写する画像複写処理の流れを示すフローチャートである。 Labデータを補正する処理の内容を示したフローチャートである。 Labデータの補正値が明度を表すL成分の階調値に対応付けて記憶されている様子を概念的に表した説明図である。 色変換処理のために参照される色変換テーブルを概念的に示した説明図である。 ディザマトリックスの一部を拡大して例示した説明図である。 ディザマトリックスを参照しながら画素毎にドット形成の有無を判断している様子を概念的に示した説明図である。 カラー画像複写装置の経時変化や個体ばらつきを補正するための補正データを生成する処理の流れを示すフローチャートである。 基準画像データおよび複写基準画像データを生成する様子を概念的に示した説明図である。 基準画像および複写基準画像について明度Lに対して得られたa成分の平均値を例示した説明図である。 基準画像の近似曲線と複写基準画像の近似曲線との偏差に基づいて、明度Lの階調値での補正値を求めた様子を示す説明図である。 本実施例のカラー画像複写装置において補正値daおよび補正値dbを記憶している方法を示した説明図である。 第1の変形例においてカラー画像原稿を複写する処理の流れを示したフローチャートである。 カラー画像複写装置10の経時変化や個体ばらつきの影響を考慮して色変換テーブルを設定する処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10…印刷装置、 12…インク吐出ヘッド、 100…スキャナ部、
200…プリンタ部、 240…印刷キャリッジ、 241…印字ヘッド、
242…インクカートリッジ、 243…インクカートリッジ、
260…制御回路、 300…操作パネル

Claims (23)

  1. カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施した後、該読み取ったカラー画像原稿に対応する画像を印刷するカラー画像複写装置であって、
    前記カラー画像原稿を読み取ることによって得られたカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換する画像データ変換手段と、
    前記得られた座標データを、明度に対応付けて記憶された補正データに基づいて、前記色空間内で補正する座標データ補正手段と、
    前記補正された座標データに基づいてカラー画像を印刷することにより、前記読み取ったカラー画像原稿を複写する画像複写手段と
    を備えるカラー画像複写装置。
  2. 請求項1に記載のカラー画像複写装置であって、
    前記座標データ補正手段は、
    前記座標データ中で、明度に相当する座標値を除いた残りの座標値である残余座標値のそれぞれについて、該明度に対応付けて補正データを記憶しておく補正データ記憶手段を備え、
    前記座標データを補正するに際しては、前記それぞれの残余座標値を、該残余座標値について記憶されている補正データに基づいて補正する手段であるカラー画像複写装置。
  3. 請求項2に記載のカラー画像複写装置であって、
    前記補正データ記憶手段は、前記明度に相当する座標値の上限値および下限値では、前記残余座標値の何れについても、補正を行わない旨の補正データを記憶している手段であるカラー画像複写装置。
  4. 請求項2に記載のカラー画像複写装置であって、
    前記補正データ記憶手段は、前記残余座標値の何れの補正データについても、明度を変数とする多次関数の形態で記憶している手段であるカラー画像複写装置。
  5. 請求項2に記載のカラー画像複写装置であって、
    前記補正データ記憶手段は、
    予め記憶されているカラー画像データに基づいて、明度幅を有する所定の基準画像を印刷し、
    前記基準画像を読み取ることによって得られた基準画像データに基づいて、該基準画像の複写画像たる複写基準画像を印刷し、
    前記複写基準画像を読み取ることによって複写基準画像データを生成した後、
    前記基準画像データと前記複写基準画像データとを同一明度で比較することにより、前記残余座標値のそれぞれについて明度に応じて得られた補正データを記憶している手段であるカラー画像複写装置。
  6. 請求項5に記載のカラー画像複写装置であって、
    前記補正データ記憶手段は、前記基準画像として、無彩色の画像を印刷することによって得られた補正データを記憶している手段であるカラー画像複写装置。
  7. カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施した後、該読み取ったカラー画像原稿を複写するカラー画像複写装置であって、
    前記カラー画像原稿を読み取って、第1の表色系によるカラー画像データを生成するカラー画像原稿読取手段と、
    第1の表色系によるカラー画像データと、第2の表色系によるカラー画像データとを対応付けた対応テーブルを参照することにより、前記カラー画像原稿から読み取った前記第1の表色系によるカラー画像データを、第2の表色系によるカラー画像データに変換するカラー画像データ変換手段と、
    前記変換された第2の表色系のカラー画像データに基づいてカラー画像を印刷することにより、前記読み取ったカラー画像原稿に対応した複写画像を印刷する複写画像印刷手段と
    を備え、
    前記カラー画像データ変換手段によって参照される対応テーブルは、
    前記第1の表色系によるカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換し、
    得られた前記座標データを、予め明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正した後、該補正後の座標データを、前記第2の表色系によるカラー画像データに変換し、
    得られた前記第2の表色系によるカラー画像データを、前記第1の表色系によるカラー画像データに対応付けて記憶することによって設定されたテーブルであるカラー画像複写装置。
  8. カラー画像を印刷可能な印刷部が該カラー画像の印刷を制御するために用いる印刷制御データを、カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施すことにより生成する印刷制御データ生成装置であって、
    前記カラー画像原稿を読み取ることによって得られたカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換する画像データ変換手段と、
    前記得られた座標データを、明度に対応付けて記憶された補正データに基づいて、前記色空間内で補正する座標データ補正手段と、
    前記補正された座標データに対して所定の画像処理を施すことにより、前記印刷制御データを生成する印刷制御データ生成手段と
    を備える印刷制御データ生成装置。
  9. カラー画像を印刷可能な印刷部が該カラー画像の印刷を制御するために用いる印刷制御データを、カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施すことにより生成する印刷制御データ生成装置であって、
    前記カラー画像原稿を読み取って、第1の表色系によるカラー画像データを生成するカラー画像原稿読取手段と、
    第1の表色系によるカラー画像データと、第2の表色系によるカラー画像データとを対応付けた対応テーブルを参照することにより、前記カラー画像原稿から読み取った前記第1の表色系によるカラー画像データを、第2の表色系によるカラー画像データに変換するカラー画像データ変換手段と、
    前記変換された第2の表色系のカラー画像データに対して所定の画像処理を施すことにより、前記印刷制御データを生成する印刷制御データ生成手段と
    を備え、
    前記カラー画像データ変換手段によって参照される対応テーブルは、
    前記第1の表色系によるカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換し、
    得られた前記座標データを、予め明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正した後、該補正後の座標データを、前記第2の表色系によるカラー画像データに変換し、
    得られた前記第2の表色系によるカラー画像データを、前記第1の表色系によるカラー画像データに対応付けて記憶することによって設定されたテーブルである印刷制御データ生成装置。
  10. カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施した後、該読み取ったカラー画像原稿に対応する画像を印刷するカラー画像複写方法であって、
    前記カラー画像原稿を読み取ることによって得られたカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換する画像データ変換工程と、
    前記得られた座標データを、明度に対応付けて記憶された補正データに基づいて、前記色空間内で補正する座標データ補正工程と、
    前記補正された座標データに基づいてカラー画像を印刷することにより、前記読み取ったカラー画像原稿を複写する画像複写工程と
    を備えるカラー画像複写方法。
  11. カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施した後、該読み取ったカラー画像原稿を複写するカラー画像複写方法であって、
    前記カラー画像原稿を読み取って、第1の表色系によるカラー画像データを生成するカラー画像原稿読取工程と、
    第1の表色系によるカラー画像データと、第2の表色系によるカラー画像データとを対応付けた対応テーブルを参照することにより、前記カラー画像原稿から読み取った前記第1の表色系によるカラー画像データを、第2の表色系によるカラー画像データに変換するカラー画像データ変換工程と、
    前記変換された第2の表色系のカラー画像データに基づいてカラー画像を印刷することにより、前記読み取ったカラー画像原稿に対応した複写画像を印刷する複写画像印刷工程と
    を備え、
    前記カラー画像データ変換工程の中で参照される対応テーブルは、
    前記第1の表色系によるカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換し、
    得られた前記座標データを、予め明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正した後、該補正後の座標データを、前記第2の表色系によるカラー画像データに変換し、
    得られた前記第2の表色系によるカラー画像データを、前記第1の表色系によるカラー画像データに対応付けて記憶することによって設定されたテーブルであるカラー画像複写方法。
  12. カラー画像を印刷可能な印刷部が該カラー画像の印刷を制御するために用いる印刷制御データを、カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施すことにより生成する印刷制御データ生成方法であって、
    前記カラー画像原稿を読み取ることによって得られたカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換する画像データ変換工程と、
    前記得られた座標データを、明度に対応付けて記憶された補正データに基づいて、前記色空間内で補正する座標データ補正工程と、
    前記補正された座標データに対して所定の画像処理を施すことにより、前記印刷制御データを生成する印刷制御データ生成工程と
    を備える印刷制御データ生成方法。
  13. カラー画像を印刷する印刷部が該カラー画像の印刷を制御するために用いる印刷制御データを、カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施すことにより生成する印刷制御データ生成方法であって、
    前記カラー画像原稿を読み取って、第1の表色系によるカラー画像データを生成するカラー画像原稿読取工程と、
    第1の表色系によるカラー画像データと、第2の表色系によるカラー画像データとを対応付けた対応テーブルを参照することにより、前記カラー画像原稿から読み取った前記第1の表色系によるカラー画像データを、第2の表色系によるカラー画像データに変換するカラー画像データ変換工程と、
    前記変換された第2の表色系のカラー画像データに対して所定の画像処理を施すことにより、前記印刷制御データを生成する印刷制御データ生成工程と
    を備え、
    前記カラー画像データ変換工程の中で参照される対応テーブルは、
    前記第1の表色系によるカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換し、
    得られた前記座標データを、予め明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正した後、該補正後の座標データを、前記第2の表色系によるカラー画像データに変換し、
    得られた前記第2の表色系によるカラー画像データを、前記第1の表色系によるカラー画像データに対応付けて記憶することによって設定されたテーブルである印刷制御データ生成方法。
  14. カラー画像原稿を読み取ってカラー画像データを生成し、該カラー画像データに基づいて該カラー画像原稿を複写する際に、該カラー画像データを補正するための補正データを生成する補正データ生成方法であって、
    予め記憶されているカラー画像データに基づいて、明度幅を有する所定の基準画像を印刷する基準画像印刷工程と、
    前記基準画像を読み取ることによって得られた基準画像データに基づいて、該基準画像の複写画像たる複写基準画像を印刷する複写基準画像印刷工程と、
    前記複写基準画像を読み取ることによって複写基準画像データを生成する複写基準画像データ生成工程と、
    前記基準画像データと前記複写基準画像データとを同一明度で比較することにより、明度に応じた補正データを生成する補正データ生成工程と、
    前記明度に応じて生成された補正データを、該明度に対応付けて前記補正データとして記憶する補正データ記憶工程と
    を備える補正データ生成方法。
  15. 請求項14に記載の補正データ生成方法であって、
    前記基準画像印刷工程は、前記基準画像として、明度幅を有する無彩色の画像を印刷する工程である補正データ生成方法。
  16. 第1の表色系によるカラー画像データと、第2の表色系によるカラー画像データとを対応付けて記憶した対応テーブルの設定方法であって、
    第1の表色系によるカラー画像データと、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データとの対応関係である第1の対応関係を記憶しておく第1の対応関係記憶工程と、
    前記色空間内の座標データと、第2の表色系によるカラー画像データとの対応関係である第2の対応関係を記憶しておく第2の対応関係記憶工程と、
    前記色空間内で前記座標データを補正するために用いられる補正データを、明度に対応付けて記憶しておく補正データ記憶工程と、
    前記第1の表色系によるカラー画像データを、前記第1の対応関係に基づいて前記色空間内の座標データに変換する画像データ変換工程と、
    前記変換によって得られた座標データを、前記明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正する座標データ補正工程と、
    前記補正された座標データを、前記第2の対応関係に基づいて、前記第2の表色系のカラー画像データに変換する座標データ変換工程と、
    前記得られた第2の表色系のカラー画像データを、前記第1の表色系のカラー画像データに対応付けて記憶する画像データ記憶工程と
    を備える対応テーブルの設定方法。
  17. 請求項16に記載の対応テーブルの設定方法であって、
    前記補正データ記憶工程は、
    予め記憶されているカラー画像データに基づいて、明度幅を有する所定の基準画像を印刷し、
    前記基準画像を読み取ることによって得られた基準画像データに基づいて、該基準画像の複写画像たる複写基準画像を印刷し、
    前記複写基準画像を読み取ることによって複写基準画像データを生成した後、
    前記基準画像データと前記複写基準画像データとを同一明度で比較することにより、前記残余座標値のそれぞれについて、明度に応じて得られた補正データを記憶している手段である対応テーブルの設定方法。
  18. カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施した後、該読み取ったカラー画像原稿に対応する画像を印刷するカラー画像複写方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
    前記カラー画像原稿を読み取ることによって得られたカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換する画像データ変換機能と、
    前記得られた座標データを、明度に対応付けて記憶された補正データに基づいて、前記色空間内で補正する座標データ補正機能と、
    前記補正された座標データに基づいてカラー画像を印刷することにより、前記読み取ったカラー画像原稿を複写する画像複写機能と
    をコンピュータを用いて実現させるプログラム。
  19. カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施した後、該読み取ったカラー画像原稿を複写するカラー画像複写方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
    前記カラー画像原稿を読み取って、第1の表色系によるカラー画像データを生成するカラー画像原稿読取機能と、
    第1の表色系によるカラー画像データと、第2の表色系によるカラー画像データとを対応付けた対応テーブルを参照することにより、前記カラー画像原稿から読み取った前記第1の表色系によるカラー画像データを、第2の表色系によるカラー画像データに変換するカラー画像データ変換機能と、
    前記変換された第2の表色系のカラー画像データに基づいてカラー画像を印刷することにより、前記読み取ったカラー画像原稿に対応した複写画像を印刷する複写画像印刷機能と
    をコンピュータを用いて実現させるとともに、
    前記カラー画像データ変換機能の中で参照される対応テーブルは、
    前記第1の表色系によるカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換し、
    得られた前記座標データを、予め明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正した後、該補正後の座標データを、前記第2の表色系によるカラー画像データに変換し、
    得られた前記第2の表色系によるカラー画像データを、前記第1の表色系によるカラー画像データに対応付けて記憶することによって設定されたテーブルであるプログラム。
  20. カラー画像を印刷可能な印刷部が該カラー画像の印刷を制御するために用いる印刷制御データを、カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施すことにより生成する印刷制御データ生成方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
    前記カラー画像原稿を読み取ることによって得られたカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換する画像データ変換機能と、
    前記得られた座標データを、明度に対応付けて記憶された補正データに基づいて、前記色空間内で補正する座標データ補正機能と、
    前記補正された座標データに対して所定の画像処理を施すことにより、前記印刷制御データを生成する印刷制御データ生成機能と
    をコンピュータを用いて実現させるプログラム。
  21. カラー画像を印刷する印刷部が該カラー画像の印刷を制御するために用いる印刷制御データを、カラー画像原稿を読み取って所定の画像処理を施すことにより生成する印刷制御データ生成方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
    前記カラー画像原稿を読み取って、第1の表色系によるカラー画像データを生成するカラー画像原稿読取機能と、
    第1の表色系によるカラー画像データと、第2の表色系によるカラー画像データとを対応付けた対応テーブルを参照することにより、前記カラー画像原稿から読み取った前記第1の表色系によるカラー画像データを、第2の表色系によるカラー画像データに変換するカラー画像データ変換機能と、
    前記変換された第2の表色系のカラー画像データに対して所定の画像処理を施すことにより、前記印刷制御データを生成する印刷制御データ生成機能と
    をコンピュータを用いて実現させるとともに、
    前記カラー画像データ変換機能の中で参照される対応テーブルは、
    前記第1の表色系によるカラー画像データを、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データに変換し、
    得られた前記座標データを、予め明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正した後、該補正後の座標データを、前記第2の表色系によるカラー画像データに変換し、
    得られた前記第2の表色系によるカラー画像データを、前記第1の表色系によるカラー画像データに対応付けて記憶することによって設定されたテーブルであるプログラム。
  22. カラー画像原稿を読み取ってカラー画像データを生成し、該カラー画像データに基づいて該カラー画像原稿を複写する際に、該カラー画像データを補正するための補正データを生成する補正データ生成方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
    予め記憶されているカラー画像データに基づいて、明度幅を有する所定の基準画像を印刷する基準画像印刷機能と、
    前記基準画像を読み取ることによって得られた基準画像データに基づいて、該基準画像の複写画像たる複写基準画像を印刷する複写基準画像印刷機能と、
    前記複写基準画像を読み取ることによって複写基準画像データを生成する複写基準画像データ生成機能と、
    前記基準画像データと前記複写基準画像データとを同一明度で比較することにより、明度に応じた補正データを生成する補正データ生成機能と、
    前記明度に応じて生成された補正データを、該明度に対応付けて前記補正データとして記憶する補正データ記憶機能と
    をコンピュータを用いて実現させるプログラム。
  23. 第1の表色系によるカラー画像データと、第2の表色系によるカラー画像データとを対応付けて記憶した対応テーブルの設定方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
    第1の表色系によるカラー画像データと、少なくとも明度に相当する座標値を含んだ複数の座標値によって記述される色空間内の座標データとの対応関係である第1の対応関係を記憶しておく第1の対応関係記憶機能と、
    前記色空間内の座標データと、第2の表色系によるカラー画像データとの対応関係である第2の対応関係を記憶しておく第2の対応関係記憶機能と、
    前記色空間内で前記座標データを補正するために用いられる補正データを、明度に対応付けて記憶しておく補正データ記憶機能と、
    前記第1の表色系によるカラー画像データを、前記第1の対応関係に基づいて前記色空間内の座標データに変換する画像データ変換機能と、
    前記変換によって得られた座標データを、前記明度に対応付けて記憶されている補正データに基づいて補正する座標データ補正機能と、
    前記補正された座標データを、前記第2の対応関係に基づいて、前記第2の表色系のカラー画像データに変換する座標データ変換機能と、
    前記得られた第2の表色系のカラー画像データを、前記第1の表色系のカラー画像データに対応付けて記憶する画像データ記憶機能と
    をコンピュータを用いて実現させるプログラム。
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