JP6318954B2 - 画像処理装置、および、コンピュータプログラム - Google Patents

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Description

本開示は、画像データを用いて印刷用のドット形成状態を決定する技術に関する。
従来から、色材(例えば、インク)のドットを用紙(印刷媒体の一例)に記録する印刷が行われている。また、複数の色成分(例えば、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)、K(ブラック))のそれぞれの多値画像データを用いて各色成分のドット形成状態を決定する処理(例えば、誤差拡散処法を用いるハーフトーン処理)を、処理対象の画素を移動させながら進行する技術が提案されている。
特開2011−131428号公報 特開平10−51638号公報
ドットを配置可能な位置の密度(すなわち、画素密度)を複数の色成分の間で異ならせることによって、種々の特性を有する印刷を実現可能である。例えば、Kの画素密度を、CMYの画素密度よりも高くすることによって、黒色の文字の精細さを向上したカラー画像の印刷が可能である。ところが、複数の色成分の間で画素密度が異なる場合、複数の色成分のドット形成状態を決定する処理が複雑化する可能性があった。
本開示は、ドット形成状態を決定する処理が複雑になることを抑制する技術を提供する。
本開示の態様によれば、例えば、以下の適用例が提供される。
[適用例1]
対象画像データを取得する取得部と、
前記対象画像データによって表される複数の画素のうちの注目画素の階調値と、前記注目画素の周辺に位置する周辺画素における階調値の誤差値と、を用いて、前記注目画素におけるドット形成状態と前記注目画素における階調値の誤差値とを決定する決定処理を実行する決定部と、
前記ドット形成状態を表すデータを印刷実行部に供給する供給部と、
を備え、
前記対象画像データは、第1方向の画素密度が第1画素密度であり第1色の階調値を表す第1色データと、前記第1方向の画素密度が前記第1画素密度よりも小さい第2画素密度であり第2色の階調値を表す第2色データと、を含み、
前記第1画素密度と前記第2画素密度との比率は、L:Nであり(Lは、2以上の整数。Nは、1以上L未満の整数。LとNとの最大公約数は、1)、
前記第1色データによって表される前記第1方向に垂直な第2方向に平行な画素ラインを第1色画素ラインとし、前記第2色データによって表される前記第2方向に平行な画素ラインを第2色画素ラインとし、前記第1方向に連続するL本の第1色画素ラインとN本の第2色画素ラインとによって表される領域を単位領域とする場合に、
前記決定部は、前記第1色データと前記第2色データとのそれぞれに対して、前記第2方向に平行な画素ラインの複数の画素の前記決定処理を前記第2方向に進行する順方向処理と、前記画素ラインの前記複数の画素の前記決定処理を前記第2方向とは反対の第3方向に進行する逆方向処理とを、前記第1方向に向かって交互に実行し、
前記決定部は、
1)前記第2色画素ラインの前記決定処理を実行せずに、前記第1色画素ラインの前記順方向処理を実行する第1ライン処理と、
2)前記第2色画素ラインの前記決定処理を実行せずに、前記第1色画素ラインの前記逆方向処理を実行する第2ライン処理と、
3)前記第1色画素ラインの前記順方向処理と、前記第2色画素ラインの前記順方向処理と、を含む処理を実行する第3ライン処理と、
4)前記第1色画素ラインの前記逆方向処理と、前記第2色画素ラインの逆方向処理と、を含む処理を実行する第4ライン処理と、
のうちの2つ以上のライン処理で構成されるL回のライン処理を1つずつ実行することによって、1つの単位領域に含まれるL本の第1色画素ラインとN本の第2色画素ラインとの前記決定処理を実行し、
第1の単位領域のための前記L回のライン処理の組合せと実行順とのパターンは、第1パターンであり、
前記第1の単位領域の次の処理対象の単位領域である第2の単位領域のための前記L回のライン処理の組合せと実行順とのパターンは、前記第1パターンとは異なる第2パターンである、
画像処理装置。
この構成によれば、一方向に進行する第1色画素ラインの決定処理と、反対方向に進行する第2色画素ラインの決定処理と、を含むライン処理が実行されることを避けつつ、第1色データと第2色データとのそれぞれに対して、順方向処理と逆方向処理とを第1方向に向かって交互に実行可能である。従って、誤差値が伝播する方向が1つの方向に偏ることを抑制しつつ、画素密度が互いに異なる第1色データと第2色データとを含む対象画像データを用いてドット形成状態を決定する処理が複雑になることを抑制できる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、画像処理方法および画像処理装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)、等の形態で実現することができる。
画像処理装置100を示す説明図である。 印刷ヘッド192のノズル面194の概略図である。 処理回路200の概略構成を示すブロック図である。 印刷処理のフローチャートである。 ビットマップ画像Im1と調整済画像Imk、Imcの概略図である。 印刷データの生成と画像の印刷とのフローチャートである。 ハーフトーン処理の概略図である。 調整済画像Imk、Imcの画素ラインと決定処理の進行方向との関係を示す説明図である。 ハーフトーン処理の手順を示すフローチャートである。 第2実施例の調整済画像Imk2、Imc2の画素ラインと決定処理の進行方向との関係を示す説明図である。 第3実施例の調整済画像Imk3、Imc3の画素ラインと決定処理の進行方向との関係を示す説明図である。
A.第1実施例:
図1は、第1実施例の画像処理装置100を示す説明図である。画像処理装置100は、例えば、複合機である。画像処理装置100は、プロセッサ110と、揮発性記憶装置120と、不揮発性記憶装置130と、表示部140と、操作部150と、印刷実行部190と、処理回路200と、を有している。
プロセッサ110は、データ処理を行う装置であり、例えば、CPUである。揮発性記憶装置120は、例えば、DRAMであり、不揮発性記憶装置130は、例えば、フラッシュメモリである。不揮発性記憶装置130は、プログラム132を格納している。プロセッサ110は、プログラム132を実行することによって、種々の機能を実現する(詳細は、後述)。また、プロセッサ110は、プログラム(例えば、プログラム132)の実行に利用される種々の中間データを、記憶装置(例えば、揮発性記憶装置120、または、不揮発性記憶装置130)に、一時的に格納する。
表示部140は、画像を表示する装置であり、例えば、液晶ディスプレイである。操作部150は、ユーザによる操作を受け取る装置であり、例えば、表示部140上に重ねて配置されたタッチパネルである。ユーザは、操作部150を操作することによって、後述する印刷処理の開始指示等の種々の指示を画像処理装置100に入力可能である。
印刷実行部190は、用紙(印刷媒体の一例)上に画像を印刷する装置である。印刷実行部190は、本実施例では、シアンCとマゼンタMとイエロYとブラックKのそれぞれのインクを用いるインクジェット式印刷装置である。印刷実行部190は、各インクのインク滴を用紙に吐出する印刷ヘッド192を有している。図示を省略するが、印刷実行部190は、さらに、搬送機構と、主走査機構と、を有している。搬送機構は、搬送モータを含み、搬送モータの動力で用紙を搬送する。主走査機構は、印刷ヘッド192が搭載されるキャリッジと、主走査モータと、を含み、主走査モータの動力でキャリッジ(すなわち印刷ヘッド192)を主走査方向に往復動(主走査)させる。
図2は、印刷ヘッド192のノズル面194の概略図である。本実施例では、ノズル面194には、用紙に向かってインク滴を吐出して用紙上にドットを形成する複数のノズルNzが設けられている。複数のノズルNzは、ブラックKのインク滴を吐出するブラックノズル群Nkと、シアンCのインク滴を吐出するシアンノズル群Ncと、マゼンタMのインク滴を吐出するマゼンタノズル群Nmと、イエロYのインク滴を吐出するイエロノズル群Nyと、に区分される。
図中の搬送方向Daは、印刷ヘッド192に対する用紙の搬送方向を示している。主走査方向Dbは、双方向の主走査の方向のうちの一方向を示している。本実施例では、主走査方向Dbは、搬送方向Daに垂直である。
ブラックインクのノズル群Nkの複数のノズルNzは、搬送方向Daに第1間隔P1をあけて並んでいる。有彩色インク(ここでは、C、M、Y)の各ノズル群Nc、Nm、Nyの複数のノズルNzは、搬送方向Daに第2間隔P2をあけて並んでいる。本実施例では、第1間隔P1は、第2間隔P2よりも小さい。具体的には、第1間隔P1は、第2間隔P2の半分である。
有彩色インクの3つのノズル群Nc、Nm、Nyの間では、複数のノズルNzの搬送方向Daの位置が同じである。各ノズル群Nc、Nm、Nyの複数のノズルNzは、搬送方向Daの特定範囲PA内に、第2間隔P2で配置されている。これらのノズル群Nc、Nm、Nyは、1回の主走査によって、特定範囲PA内で、第2間隔P2に対応する第2ドット密度で画像を印刷可能である(第2ドット密度は、搬送方向Daのドット密度である)。
ブラックノズル群Nkの複数のノズルNzは、特定範囲PA内に、第1間隔P1で配置されている。本実施例では、ブラックノズル群Nkの複数のノズルNzのうちの半分のノズルNzの搬送方向Daの位置は、有彩色インクのノズル群Nc、Nm、Nyの複数のノズルNzの搬送方向Daの位置と、同じである。ブラックノズル群Nkの残りの半分のノズルNzは、上記の半分のノズルNzの間に配置されている。ブラックノズル群Nkは、1回の主走査によって、特定範囲PA内で、第1間隔P1に対応する第1ドット密度で画像を印刷可能である(第1ドット密度は、搬送方向Daのドットの密度である)。第1ドット密度は、例えば、600dpi(dots per inch)である。なお、有彩色インクのノズル群Nc、Nm、Nyの複数のノズルNzの搬送方向Daの位置が、ブラックノズル群Nkの複数のノズルNzの搬送方向Daの位置とは異なる位置に、配置されてもよい。
処理回路200(図1)は、後述する画像処理を実行する。本実施例では、処理回路200は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)である。図3は、処理回路200の概略構成を示すブロック図である。処理回路200は、色変換部210と、解像度変換部220と、取得部230と、決定部240と、揮発性記憶装置260と、不揮発性記憶装置270と、を有している。決定部240は、入力部242と、4つの決定処理部244、245、246、247と、を有している。不揮発性記憶装置270は、ルックアップテーブル272(「第1テーブル272」とも呼ぶ)と、ドット階調値テーブル274(「第2テーブル274」とも呼ぶ)と、を格納している。処理回路200の詳細については、後述する。
図4は、印刷処理のフローチャートである。この印刷処理は、例えば、ユーザが、操作部150(図1)を通じて印刷処理の開始指示を入力した場合に、プロセッサ110によって開始される。プロセッサ110は、プログラム132に従って、印刷処理を制御する。以下、処理を示す符号として、文字「S」と、文字「S」に続く数字と、を組み合わせた符号を用いる。
S100では、プロセッサ110(図1)は、印刷対象のデータである入力データを取得する。本実施例では、入力データは、開始指示によって指定される。ユーザは、例えば、画像処理装置100の図示しない装置インタフェースを介して通信可能な他の装置に格納された画像データを、入力データとして指定する。装置インタフェースは、他の装置と通信するためのインタフェースである(例えば、USBインタフェース、有線LANインタフェース、IEEE802.11の無線インタフェース)。入力データを格納する装置としては、任意の装置を採用可能であり、例えば、フラッシュメモリ等の記憶装置、スマートフォン等の携帯端末、サーバ装置、などを採用可能である。入力データとしては、PDF形式等のPDL(page description language)で記述されたデータが用いられる。この代わりに、入力データとしては、JPEG形式等のビットマップデータを採用してもよい。
S110では、プロセッサ110は、入力データを用いて印刷用の処理解像度のビットマップデータを生成するラスタライズ処理を実行する。本実施例では、印刷用の処理解像度は、図1の第1間隔P1に対応付けられた解像度(すなわち、画素密度)と同じである。また、生成されるビットマップデータは、赤Rと緑Gと青Bとの3つの色成分の階調値(例えば、256階調)で複数の画素のそれぞれの色を表している。ただし、ビットマップデータの各画素の色は、他の色空間(例えば、YCbCr)で表されても良い。プロセッサ110は、生成したビットマップデータI1を、画像処理装置100の記憶装置(例えば、揮発性記憶装置120)に格納する。
図5は、生成されるビットマップデータI1によって表されるビットマップ画像Im1の概略図である。図示するように、ビットマップ画像Im1の複数の画素PXは、第1方向D1と第2方向D2とに沿ってマトリクス状に配置されている。第2方向D2は、第1方向D1に垂直な方向である。図5中の第3方向D3は、第2方向D2の反対方向である。第4方向D4は、第1方向D1の反対方向である。ビットマップ画像Im1が印刷実行部190によって印刷される場合、印刷される画像上の第1方向D1は、図2の搬送方向Daと反対の方向であり、第2方向D2は、主走査方向Dbと同じである。
上記の通り、ビットマップ画像Im1の第1方向D1の画素密度は、第1間隔P1(図2)に対応付けられた画素密度と同じである。ビットマップ画像Im1の第2方向D2の画素密度は、第1方向D1の画素密度と同じである。ただし、第2方向D2の画素密度が、第1方向D1の画素密度と異なっていても良い。
図4のS120では、ビットマップデータI1を用いて印刷データを生成する処理と、生成された印刷データを用いて画像を印刷する処理と、が実行される。図6は、印刷データの生成と画像の印刷とのフローチャートである。プロセッサ110(図1)は、処理回路200(図3)に、処理開始を指示する。この指示に応じて、処理回路200は、図6の処理を開始する。
なお、処理回路200(図3)は、外部の装置(例えば、プロセッサ110(図1))と情報をやりとりするための記憶装置として、揮発性記憶装置260と図示しないレジスタとを有している。プロセッサ110(図1)は、処理回路200の揮発性記憶装置260とレジスタとの少なくとも一方にデータを格納することによって、処理回路200に情報(例えば、指示)を供給できる。また、プロセッサ110は、処理回路200の揮発性記憶装置260とレジスタとの少なくとも一方からデータを読み込むことによって、処理回路200からの情報を取得できる。
図6のS200では、処理回路200(図3)の決定部240の入力部242は、フラグDMをゼロに初期化する(DM=0)。フラグDMの意味については、後述する。フラグDMを表すデータは、処理回路200の揮発性記憶装置に格納されている。
S210からS280の処理では、ビットマップ画像Im1(図5)の一部の領域である単位領域の処理が行われる。図5のビットマップ画像Im1の左側に記された頭文字「U」と数値とで構成される符号は、単位領域を示す符号である。また、ビットマップ画像Im1の左側に記された数値は、画素ラインの番号を示している(「ライン番号」とも呼ぶ)。画素ラインは、第2方向D2に並行な画素ラインである。ライン番号は、第1方向D1に向かって昇順に並ぶように、1から順番に割り当てられている。本実施例では、単位領域は、第1方向D1に連続する2本の画素ラインによって表される領域である。ビットマップ画像Im1は、第1方向D1に並ぶ複数の単位領域に区分される。単位領域の符号の数値は、単位領域の番号を示している。単位領域の番号は、第1方向D1に向かって昇順に並ぶように、1から順番に割り当てられている。例えば、第1単位領域U1は、1番と2番の画素ラインを含み、第2単位領域U2は、3番と4番の画素ラインを含んでいる。図6の処理では、未処理の単位領域を処理対象とするS210からS280の処理が繰り返されることによって、ビットマップ画像Im1の全体が処理される。
S210では、処理回路200(図3)の色変換部210は、1つの単位領域を注目単位領域として選択する。注目単位領域は、第1方向D1に向かって1個ずつ順番に選択される。そして、色変換部210は、注目単位領域に含まれる2本の画素ラインのデータを、画像処理装置100の記憶装置(例えば、揮発性記憶装置120)から取得する。例えば、色変換部210は、1回目のS210では、第1単位領域U1の画素ライン(1番と2番の画素ライン)のデータを取得し、2回目のS210では、第2単位領域U2の画素ライン(3番と4番の画素ライン)のデータを取得する。
S220では、色変換部210は、取得した2本の画素ラインの複数の画素の階調値を、RGBの階調値から、印刷用のインクの色成分に対応するCMYKの階調値に変換する。RGBとCMYKとの間の対応関係は、処理回路200の不揮発性記憶装置270に予め格納されたルックアップテーブル272(第1テーブル272)によって予め規定されている。色変換部210は、この第1テーブル272を参照して、色変換を実行する。色変換部210は、2本の画素ラインの複数の画素の色変換済の階調値を表すデータを、解像度変換部220に供給する。
S230では、解像度変換部220は、色変換済の画像データの各色成分の第1方向D1の画素密度を、印刷に適した画素密度に調整する。図5の調整済画像Imk、Imcは、画素密度が調整された調整済データによって表される画像の例を示している。左側の調整済画像Imkは、ブラックKの画像を示し、右側の調整済画像Imcは、シアンCの画像を示している。図中のこれらの調整済画像Imk、Imcを結ぶ点線は、単位領域の境界を示している。本実施例では、図2で説明したように、CMYの搬送方向Daのドット密度は、Kのドット密度の半分である。そこで、解像度変換部220は、Kの第1方向D1の画素密度を変更せずに、CMYの第1方向D1の画素密度を半分にする。以下、Kの第1方向D1の画素密度を「第1画素密度」と呼ぶ。CMYの第1方向D1の画素密度を「第2画素密度」と呼ぶ。本実施例では、第1画素密度は、第2画素密度の2倍である。
ブラック調整済画像Imkの画素PXkの階調値は、元のビットマップ画像Im1の同じ位置の画素PXのブラックK成分の階調値と同じである。また、図5のブラック調整済画像Imkの左側には、ライン番号が示されている。ブラック調整済画像Imkの画素ラインのライン番号は、元のビットマップ画像Im1の同じ位置の画素ラインのライン番号と同じである。
シアン調整済画像Imcの1つの画素PXcの領域は、元のビットマップ画像Im1の第1方向D1に並ぶ2つの画素PXを含んでいる。解像度変換部220は、これら2つの画素PXのシアンCの階調値を用いて、新たな画素PXcのシアンCの階調値を決定する。新たな画素PXcの階調値の決定方法としては、元の2つの画素PXの少なくとも1つの階調値を用いて1つの階調値を導出する任意の方法を採用可能である。例えば、2つの画素PXのうちの所定の1つの画素PX(例えば、第1方向D1側の画素PX)の階調値を、そのまま、新たな画素PXcの階調値として採用してもよい。この代わりに、2つの画素PXの平均階調値を、新たな画素PXcの階調値として採用してもよい。なお、図5のシアン調整済画像Imcの左側には、画素ラインの番号が示されている。この画素ラインの番号は、第1方向D1に向かって昇順に並ぶように、1から順番に割り当てられている。
なお、図示を省略するが、解像度変換部220は、マゼンタMとイエロYとの画素密度の調整も、シアンCと同じ方法に従って実行する。以下、画素密度が調整されたマゼンタMの画像を「マゼンタ調整済画像」と呼ぶ。同様に、画素密度が調整されたイエロYの画像を「イエロ調整済画像」と呼ぶ。
図5中のブラック調整済画像Imkとシアン調整済画像Imcとの間には、単位領域の符号が示されている。第1単位領域U1は、ブラック調整済画像Imkの1番と2番の画素ラインと、シアン調整済画像Imcとマゼンタ調整済画像とイエロ調整済画像との1番の画素ラインと、を含んでいる(マゼンタ調整済画像とイエロ調整済画像との図示は省略)。第2単位領域U2は、ブラック調整済画像Imkの3番と4番の画素ラインと、シアン調整済画像Imcとマゼンタ調整済画像とイエロ調整済画像との2番の画素ラインと、を含んでいる。このように、本実施例では、1つの単位領域は、Kの2本の画素ラインと、CMYのそれぞれの1本の画素ラインと、で構成されている。
図6のS240では、取得部230は、解像度が調整された注目単位領域の画像データを、解像度変換部220から取得する。以下、解像度(すなわち、画素密度)が調整された画像データを、「対象データ」と呼ぶ。取得部230は、取得した対象データを決定部240に供給する。決定部240は、受信した対象データを用いてハーフトーン処理を実行する。なお、後述するように、決定部240は、各色成分のハーフトーン処理を、1画素ずつ順番に、実行する。そこで、取得部230は、対象データのうちハーフトーン処理の対象の画素のデータを決定部240に供給する処理を、ハーフトーン処理の画素順と同じ順番で、1画素ずつ実行する。なお、S220、S230、S240の全体が、1画素ずつ実行されてもよい。
図7は、本実施例のハーフトーン処理の概略図である。ハーフトーン処理は、各画素位置のドットの形成状態を決定する処理である。本実施例では、ドットの形成状態は、「ドット無し」と「ドット有り」との2つの状態から選択される。ただし、3以上の状態から、ドット形成状態が選択されてもよい。例えば、「ドット無し」、「小ドット有り」、「中ドット有り」、「大ドット有り」の4つの状態から、ドット形成状態が選択されてもよい。ハーフトーン処理は、印刷用のインクの色成分毎に行われる。また、本実施例では、解像度が調整された画像の各画素毎に、ドット形成状態が決定される。
図7には、1つの色成分のハーフトーン処理の概略が示されている。このハーフトーン処理は、誤差拡散法に従った処理である。S500では、決定部240は、注目単位領域の複数の画素から1つの処理対象の画素を選択する(「注目画素」と呼ぶ)。注目単位領域が複数の画素ラインを含む場合、決定部240は、複数の画素ラインから、注目画素を選択するための画素ラインを選択する(「注目画素ライン」と呼ぶ)。そして、決定部240は、注目画素ラインの複数の画素から、注目画素を選択する。注目画素ラインは、第4方向D4側の端の画素ラインから第1方向D1に向かって1本ずつ順番に選択される。例えば、図5のブラック調整済画像Imkの第3単位領域U3が処理される場合には、5番、6番の順に注目画素ラインが選択される。また、後述するように、1本の注目画素ライン内では、注目画素は、第2方向D2に向かって1個ずつ順番に選択される場合と、反対の第3方向D3に向かって1個ずつ順番に選択される場合と、がある。
決定部240は、誤差マトリクスMXと誤差バッファEBとを用いて、注目画素に伝播する誤差値Etを算出する。誤差マトリクスMXは、予め決められたマトリクスである。誤差バッファEBは、揮発性記憶装置260(図3)の記憶領域の一部である。後述するように、誤差バッファEBは、各画素で生じた階調値の誤差値を格納している。誤差マトリクスMXは、注目画素の周辺の所定の相対位置に配置された画素に、ゼロより大きい重みを割り当てている(例えば、「Jarvis, Judice & Ninke」のマトリクス)。図7の誤差マトリクスMXでは、記号「+」が注目画素を表し、周辺の画素に重みa〜lが割り当てられている。重みa〜lの合計は1である。図7の誤差マトリクスMXは、注目画素が第2方向D2に向かって1個ずつ順番に選択される場合に用いられる。図示を省略するが、注目画素が第3方向D3に向かって1個ずつ順番に選択される場合に用いられるマトリクスは、この誤差マトリクスMXを左右反転させたマトリクスである(すなわち、第1方向D1に並行な軸の周りを180度回転させたマトリクス)。
決定部240は、この重みに従って、周辺の画素の誤差値の重み付き和を、注目画素に伝播する誤差値Etとして算出する。そして、決定部240は、誤差値Etと注目画素の階調値(以下、入力階調値Qinとも呼ぶ)との和を、対象階調値Qaとして算出する。
S510では、決定部240は、対象階調値Qaと閾値Qtとを比較する。S520では、決定部240は、比較結果に応じて注目画素のドット形成状態を決定する。本実施例では、入力階調値Qinは、ゼロから255の256段階で表される。閾値Qtは、入力階調値Qinの下限と上限との間の値(例えば、128)である。対象階調値Qaが閾値Qtを超える場合には、決定部240は、ドット形成状態を「ドット有り」に決定する。対象階調値Qaが閾値Qt以下である場合には、決定部240は、ドット形成状態を「ドット無し」に決定する。
S550では、決定部240(図3)は、決定されたドット形成状態に対応付けられた階調値(ドット階調値Qdと呼ぶ)を特定する。ドット階調値Qdは、ドット形成状態によって表される階調値を表している。「ドット有り」のドット階調値Qdは、例えば、「255」である。「ドット無し」のドット階調値Qdは、例えば、「ゼロ」である。本実施例では、ドット形成状態とドット階調値Qdとの対応関係は、不揮発性記憶装置270に予め格納されたドット階調値テーブル274(第2テーブル274)によって予め規定されている。決定部240は、この第2テーブル274を参照して、ドット階調値を特定する。ただし、ドット階調値が、動的に修正されてもよい。
S570では、決定部240は、注目画素で生じた誤差値Ea(「注目誤差値Ea」と呼ぶ)を算出する。注目誤差値Eaは、以下の式で表される。
注目誤差値Ea=対象階調値Qa−ドット階調値Qd
決定部240は、算出した注目誤差値Eaを、注目画素で生じた誤差値として、誤差バッファEBに登録する。なお、このように登録された注目誤差値Eaは、S500で、別の注目画素に対応する周辺の画素の誤差値として利用される。
以上のように、決定部240は、インクの色成分毎に、各画素のドット形成状態を決定する。以下、ドット形成状態を決定する処理を、単に「決定処理」とも呼ぶ。
図8は、調整済画像Imk、Imcの画素ラインと決定処理の進行方向との関係を示す説明図である。図中には、ブラック調整済画像Imkとシアン調整済画像Imcとが示されている。各調整済画像Imk、Imc中の複数の矩形は、複数の画素ラインを示し、各矩形に付された番号は、ライン番号を示している。これらの調整済画像Imk、Imcを結ぶ点線は、単位領域の境界を示している。ブラック調整済画像Imkの左側には、単位領域の符号が記されている。
各画素ラインに付された矢印は、決定処理の進行方向を示している。例えば、ブラック調整済画像Imkの1番の画素ラインでは、決定処理は、第2方向D2に進行し、2番の画素ラインでは、決定処理は、第3方向D3に進行する。また、シアン調整済画像Imcの1番の画素ラインでは、決定処理は、第2方向D2に進行し、2番の画素ラインでは、決定処理は、第3方向D3に進行する。
一般的には、各調整済画像Imk、Imcでは、決定処理を第2方向D2に進行する処理(「順方向処理」と呼ぶ)と、決定処理を反対の第3方向D3に進行する処理(「逆方向処理」と呼ぶ)とが、第1方向D1に向かって交互に実行される。この理由は、図7で説明した階調値の誤差値の伝播する方向が1つの方向に偏ることを抑制するためである。誤差値の伝播する方向が1つの方向に限定される場合、ドットの不均一な配置(ワームとも呼ばれる)が形成される場合がある。図8に示すように順方向処理と逆方向処理とを第1方向D1に向かって交互に実行すれば、そのようなワームが形成されることを抑制できる。なお、図示を省略するが、マゼンタ調整済画像とイエロ調整済画像とについても、シアン調整済画像Imcと同じく、順方向処理と逆方向処理とが第1方向D1に向かって交互に実行される。このように決定処理を進行する手順の詳細(すなわち、図6のS240の詳細)については、後述する。
図6のS240では、決定部240は、決定処理の結果、すなわち、注目単位領域の複数の画素のドット形成状態を表すデータ(「ドットデータ」と呼ぶ)を、プロセッサ110に供給する。例えば、決定部240は、ドットデータを、処理回路200の記憶装置(例えば、揮発性記憶装置260)に格納する。プロセッサ110は、揮発性記憶装置260からドットデータを取得可能である。このかわりに、決定部240は、ドットデータを、画像処理装置100の記憶装置(例えば、揮発性記憶装置120)に格納してもよい。この場合、プロセッサ110は、揮発性記憶装置120からドットデータを取得可能である。
図6のS250では、プロセッサ110は、処理回路200から取得したドットデータに応じて印刷データを生成する。印刷データは、注目単位領域のドット形成状態を、印刷実行部190によって解釈可能な形式で、表している。S260では、プロセッサ110は、生成した印刷データを、印刷実行部190に供給する。S270では、印刷実行部190は、受信した印刷データに従って、画像を印刷する。なお、印刷実行部190は、複数の単位領域の印刷データを受信したことに応じて、それら複数の単位領域をまとめて印刷してもよい。S280では、プロセッサ110は、未処理の単位領域が残っているか否かを判断する。未処理の単位領域が残っている場合(S280:Yes)、処理は、S210に戻る。そして、全ての単位領域の処理が完了するまで、S210からS280が繰り返される。全ての単位領域の処理が完了した場合(S280:No)、画像の印刷が完了し、図6の処理が終了する。これにより、図4の印刷処理が終了する。
図9は、本実施例のハーフトーン処理の手順を示すフローチャートである。S305では、決定部240(図3)の入力部242は、フラグDMに応じて処理を分岐する。後述するように、フラグDMは、注目単位領域が奇数番目の単位領域である場合に「ゼロ」であり、注目単位領域が偶数番目の単位領域である場合に「1」である。
DM=0である第1の場合、入力部242は、処理をS310に移行させる。そして、後述するS310、S320が実行される。S330では、入力部242は、フラグDMを「1」に設定し、そして、図9の処理を終了する。DM=1である第2の場合、入力部242は、処理をS340に移行させる。そして、後述するS340、S350が実行さえる。S360では、入力部242は、フラグDMを「ゼロ」に設定し、そして、図9の処理を終了する。このように、図9の処理が実行される毎に、フラグDMは、「ゼロ」と「1」との間で、切り替えられる。この結果、注目単位領域が奇数番目の単位領域である場合、DM=0であり、注目単位領域が偶数番目の単位領域である場合、DM=1である。
S310、S320、S340、S350は、いずれも、ドット形成状態の決定処理を、特定の方向に向かって進行する処理である(以下「ライン処理」とも呼ぶ)。S310、S320、S340、S350の4つのライン処理の間では、決定処理の対象の色成分と決定処理の進行方向との少なくとも1つが、互いに異なっている。具体的には、以下の通りである。
第1ライン処理(S340):色成分=K :進行方向=第2方向D2
第2ライン処理(S320):色成分=K :進行方向=第3方向D3
第3ライン処理(S310):色成分=KCMY:進行方向=第2方向D2
第4ライン処理(S350):色成分=KCMY:進行方向=第3方向D3
図8では、ブラック調整済画像Imkとシアン調整済画像Imcとの間に、順次実行されるライン処理の種類が示されている。1つの矩形は、1回のライン処理を示している。矩形内の最も左側の数値は、ライン処理の実行順を示し、括弧内の数値は、ライン処理の種類を示している(種類は、1、2、3、4のいずれか)。矩形内の右側に記された矢印は、進行方向を示している。矢印の数が1つであることは、Kの画素ラインのみが処理されることを示している。矢印の数が2つであることは、KとC(ひいては、M、Y)の画素ラインが処理されることを示している。各ライン処理は、点線で結ばれた画素ラインの決定処理を、1画素ずつ順番に進行する。例えば、1回目のライン処理は、第3ライン処理であり、Kの1番の画素ラインと、C(ひいては、M、Y)の1番の画素ラインを処理する。また、3回目のライン処理は、第1ライン処理であり、Kの3番の画素ラインのみを処理する。
決定部240(図3)は、上記の4種類のライン処理を実現するために、4つの決定処理部244、245、246、247を有している(以下、単に「処理部244、245、246、247」とも呼ぶ)。これらの処理部244、245、246、247は、いずれも、2つの色成分の決定処理を同じ方向に並行して進行するように構成されている。具体的には、以下の通りである。
第1処理部244:色成分=C、M:進行方向=D2
第2処理部245:色成分=Y、K:進行方向=D2
第3処理部246:色成分=C、M:進行方向=D3
第4処理部247:色成分=Y、K:進行方向=D3
これらの処理部244、245、246、247は、以下の処理を実行する。
1)対応する色成分の注目画素の入力階調値Qin(図7)と、対応する進行方向に対応付けられた誤差マトリクス(例えば、図7の誤差マトリクスMX)と、誤差バッファEBに格納された誤差値と、を用いて、対応する色成分の注目画素のドット形成状態を決定する。
2)決定したドット形成状態を表すドットデータを、記憶装置に格納する(例えば、処理回路200の揮発性記憶装置260、または、画像処理装置100の揮発性記憶装置120)。
3)注目誤差値Eaを誤差バッファEBに格納する
第1処理部244と第2処理部245との間では、対応付けられた色成分が異なるものの、進行方向と演算内容は共通である。従って、第1処理部244と第2処理部245との回路構成としては、共通の回路構成が用いられる。同様に、第3処理部246と第4処理部247と間では、進行方向と演算内容は共通である。従って、第3処理部246と第4処理部247との回路構成としては、共通の回路構成が用いられる。以上により、決定部240の回路構成を、容易に構築できる。
ライン処理と、ライン処理を実行する処理部と、の対応関係は、以下の通りである。
第1ライン処理(S340、K 、D2):第2処理部245
第2ライン処理(S320、K 、D3):第4処理部247
第3ライン処理(S310、KCMY、D2):第1処理部244と第2処理部245
第4ライン処理(S350、KCMY、D3):第3処理部246と第4処理部247
図9のS310では、第3ライン処理が実行される。図5、図8で説明したように、注目単位領域は、Kの2本の画素ラインと、CMYのそれぞれの1本の画素ラインと、を含んでいる。入力部242(図3)は、Kの2本の画素ラインのうちの1本目の画素ラインを注目画素ラインとして選択する。CMYについては、入力部242は、各色成分の1本の画素ラインを注目画素ラインとして選択する。そして、入力部242は、各注目画素ラインから注目画素を選択する。注目画素の第2方向D2の位置は、CMYKの間で同じである。入力部242は、取得部230から、対象データ(すなわち、注目単位領域のデータ)のうちの注目画素のCMYKの階調値を表すデータを取得し、CとMの階調値を表すデータを第1処理部244に供給し、YとKの階調値を表すデータを第2処理部245に供給する。第1処理部244は、受信した階調値に応じて、注目画素のCとMのドット形成状態を決定する。第2処理部245は、受信した階調値に応じて、注目画素のYとKのドット形成状態を決定する。これらの処理部244、245は、決定したドット形成状態を表すドットデータを、記憶装置(例えば、揮発性記憶装置120)に格納する。
S310では、入力部242は、注目画素ライン上の注目画素の位置を第3方向D3の端の画素位置から第2方向D2に1個ずつ移動させつつ、注目画素の階調値を処理部244、245に供給する処理を繰り返す。この結果、注目画素ラインの全ての画素の全ての色成分のドット形成状態が決定される。例えば、図8の5回目のライン処理によって、ブラックKの5番の画素ラインとCMYの3番の画素ラインとのドット形成状態が決定される。
図9のS320では、第2ライン処理が実行される。入力部242は、Kの2本の画素ラインのうちの2本目の画素ラインを注目画素ラインとして選択する。CMYの画素ラインは、注目画素ラインとして選択されない。入力部242は、注目画素ライン上の注目画素の位置を第2方向D2の端の画素位置から第3方向D3に1個ずつ移動させつつ、取得部230から注目画素のKの階調値を表すデータを取得して取得したデータを第4処理部247に供給する処理を繰り返す。この結果、注目画素ラインの全ての画素のKのドット形成状態が決定される。例えば、図8の6回目のライン処理によって、ブラックKの6番の画素ラインのドット形成状態が決定される。決定されたドット形成状態を表すドットデータは、記憶装置(例えば、揮発性記憶装置120)に格納される。
以上のように、S310、S320によって、1つの注目単位領域(ひいては、奇数番目の単位領域)の全ての画素の全ての色成分のドット形成状態が決定される。
図9のS340では、第1ライン処理が実行される。入力部242は、Kの2本の画素ラインのうちの1本目の画素ラインを注目画素ラインとして選択する。CMYの画素ラインは、注目画素ラインとして選択されない。入力部242は、注目画素ライン上の注目画素の位置を第3方向D3の端の画素位置から第2方向D2に1個ずつ移動させつつ、取得部230から注目画素のKの階調値を表すデータを取得して取得したデータを第2処理部245に供給する処理を繰り返す。この結果、注目画素ラインの全ての画素のKのドット形成状態が決定される。例えば、図8の7回目のライン処理によって、ブラックKの7番の画素ラインのドット形成状態が決定される。決定されたドット形成状態を表すドットデータは、記憶装置(例えば、揮発性記憶装置120)に格納される。
S350では、第4ライン処理が実行される。入力部242は、Kの2本の画素ラインのうちの2本目の画素ラインを注目画素ラインとして選択する。CMYについては、入力部242は、各色成分の1本の画素ラインを注目画素ラインとして選択する。そして、入力部242は、各色成分の注目画素ライン上の注目画素の位置を第2方向D2の端の画素位置から第3方向D3に1個ずつ移動させつつ、取得部230から注目画素のCMYKの階調値を表すデータを取得し、CとMの階調値を表すデータを第3処理部246に供給し、YとKの階調値を表すデータを第4処理部247に供給する処理を繰り返す。この結果、注目画素ラインの全ての画素の全ての色成分のドット形成状態が決定される。例えば、図8の8回目のライン処理によって、ブラックKの8番の画素ラインと、CMYの4番の画素ラインと、のドット形成状態が決定される。決定されたドット形成状態を表すドットデータは、記憶装置(例えば、揮発性記憶装置120)に格納される。
以上のように、S340、S350によって、1つの注目単位領域(ひいては、偶数番目の単位領域)の全ての画素の全ての色成分のドット形成状態が決定される。
なお、処理回路200の各処理部210、220、230、242、244、245、246、247の回路構成は、上記の対応する機能を実現するように構築されている。上記の機能から回路構成を構築する方法としては、公知の方法を採用可能である。
以上のように、本実施例では、図2で説明したように、印刷実行部190によってドットを配置可能な位置の密度が、KとCMYとの間で異なっている。具体的には、Kの搬送方向Daの画素密度と、CMYの搬送方向Daの画素密度と、の比率が、2:1である。このように、Kの画素密度がCMYの画素密度よりも高いので、黒色の文字の精細さを向上したカラー画像の印刷が可能である。また、このような印刷実行部190を用いる印刷を実現するために、解像度調整済の対象データにおいて、Kの第1方向D1の第1画素密度と、CMYの第1方向D1の第2画素密度と、の比率が、2:1である。従って、画像処理装置100は、印刷実行部190に適した印刷データを生成できる。
また、図8に示すように、決定部240(図3)は、CMYKのそれぞれの調整済データに対して、順方向処理と逆方向処理とを第1方向D1に向かって交互に実行する。従って、ワーム等の不具合を抑制できる。
また、決定部240は、図8に示すように、第1から第4の4種類のライン処理のうちの2種類のライン処理で構成される2回のライン処理を実行することによって、1つの単位領域のKの2本の画素ラインとCMYのそれぞれの1本の画素ラインとの決定処理を実行する。例えば、奇数番目の単位領域のドット形成状態は、第3ライン処理と第2ライン処理とによって決定される。偶数番目の単位領域のドット形成状態は、第1ライン処理と第4ライン処理とによって決定される。決定部240は、第3ライン処理、第2ライン処理、第1ライン処理、第4ライン処理を、この順番に繰り返し実行する。以上により、決定部240は、CMYKのそれぞれの調整済データに対して、順方向処理と逆方向処理とを第1方向D1に向かって交互に実行できる。
4種類のライン処理は、いずれも、1つの方向に向かって決定処理を進行する処理である。すなわち、1回のライン処理には、進行方向が異なる複数の画素ラインの決定処理が混在していない。従って、4種類のライン処理のそれぞれを、容易に実現できる。例えば、Kの画素ラインの決定処理を第2方向D2に進行する処理と、Cの画素ラインの決定処理を反対の第3方向D3に進行する処理とが、1回のライン処理に混在すると仮定する。この場合、注目画素の第2方向D2の位置と、注目画素の周辺の画素の位置と、誤差マトリクスMXと、決定処理の進行方向と、を含む情報(「処理情報」と呼ぶ)が、KとCとの間で異なる。従って、ライン処理において、Kに関する処理情報と、Cに関する処理情報とを、独立に管理することが必要である。この結果、1回のライン処理が複雑であり得る。しかし、本実施例では、注目画素の第2方向D2の位置等の処理情報は、CMYKの間で共通である。従って、ライン処理を簡素化できる。例えば、決定部240の入力部242(図3)は、注目画素の第2方向D2の位置等の処理情報を、CMYKに共通に利用する。印刷処理では、処理される画素の数が膨大である。従って、ライン処理の簡素化によって、印刷処理効率を大幅に向上可能である。例えば、印刷処理に要する時間と記憶装置の容量とを低減可能である。
また、図8、図9で説明したように、奇数番目の単位領域のための2回のライン処理の組合せと実行順は、第3ライン処理(S310)、第2ライン処理(S320)である(「第1パターン」と呼ぶ)。偶数番目の単位領域のための2回のライン処理の組合せと実行順は、第1ライン処理(S340)、第4ライン処理(S350)である(「第2パターン」と呼ぶ)。このように、第2パターンは、第1パターンと異なっている。従って、図8で説明したように、決定部240は、CMYKのそれぞれの調整済データに対して、順方向処理と逆方向処理とを第1方向D1に向かって交互に実行可能である。
B.第2実施例:
図10は、第2実施例のブラック調整済画像Imk2とシアン調整済画像Imc2との画素ラインと決定処理の進行方向との関係を示す説明図である。図8に示す第1実施例とは異なり、ブラック調整済画像Imk2の第1方向D1の画素密度と、シアン調整済画像Imc2の第1方向D1の画素密度と、の比率が、3:2である。この理由は、以下の通りである。図示を省略するが、第2実施例では、Kのノズル群の複数のノズルの搬送方向Daの第1間隔に対応する第1ドット密度と、CMYのノズル群の複数のノズルの搬送方向Daの第2間隔に対応する第2ドット密度と、の比率は、3:2である。例えば、Kの第1ドット密度は、600dpiであり、CMYの第2ドット密度は、400dpiである。このような印刷ヘッドを有する印刷実行部を用いる印刷を実現するために、解像度調整済の対象データにおいて、Kの第1方向D1の第1画素密度と、CMYの第1方向D1の第2画素密度と、の比率が、第1ドット密度と第2ドット密度との比率と同じである。図示を省略するが、マゼンタ調整済画像とイエロ調整済画像とのハーフトーン処理も、シアン調整済画像Imc2の処理と同様に、行われる。
第2実施例では、印刷処理に用いられる画像処理装置の構成のうち複数のノズルの配置以外の構成は、第1実施例の画像処理装置100の構成と、同じである。また、図6のS240は、図10に示す決定処理を実現するように、修正される。例えば、シアン調整済画像Imc2の1つの画素の領域は、元のビットマップ画像の第1方向D1に並ぶ2つの画素の領域と重なる。従って、シアン調整済画像Imc2の画素の階調値は、元のビットマップ画像の2つの画素の少なくとも1つの階調値を用いて決定される(例えば、平均階調値)。印刷処理のうちのS240以外の処理は、第1実施例の処理(図4、図6、図7)と同じである。
図示するように、第2実施例においても、決定部240(図3)は、CMYKのそれぞれの調整済データに対して、順方向処理と逆方向処理とを第1方向D1に向かって交互に実行する。従って、ワーム等の不具合を抑制できる。
また、1つの単位領域は、Kの3本の画素ラインと、CMYのそれぞれの2本の画素ラインと、で構成されている。1つの単位領域のドット形成状態の決定のために、3回のライン処理が実行される。奇数番目の単位領域のための3回のライン処理の組合せと実行順は、第3ライン処理、第4ライン処理、第1ライン処理である(「第1パターン」と呼ぶ)。偶数番目の単位領域のための3回のライン処理の組合せと実行順は、第2ライン処理、第3ライン処理、第4ライン処理である(「第2パターン」と呼ぶ)。このように、第2パターンは、第1パターンと異なっている。従って、図10に示すように、決定部240は、CMYKのそれぞれの調整済データに対して、順方向処理と逆方向処理とを第1方向D1に向かって交互に実行可能である。図6のS240では、奇数番目の単位領域のための3回のライン処理と、偶数番目の単位領域のための3回のライン処理とが、交互に繰り返される。
C.第3実施例:
図11は、第3実施例のブラック調整済画像Imk3とシアン調整済画像Imc3との画素ラインと決定処理の進行方向との関係を示す説明図である。図8に示す第1実施例とは異なり、ブラック調整済画像Imk3の第1方向D1の画素密度と、シアン調整済画像Imc3の第1方向D1の画素密度と、の比率が、3:1である。この理由は、以下の通りである。図示を省略するが、第3実施例では、Kのノズル群の複数のノズルの搬送方向Daの第1間隔に対応する第1ドット密度と、CMYのノズル群の複数のノズルの搬送方向Daの第2間隔に対応する第2ドット密度と、の比率は、3:1である。例えば、Kの第1ドット密度は、1200dpiであり、CMYの第2ドット密度は、400dpiである。このような印刷ヘッドを有する印刷実行部を用いる印刷を実現するために、解像度調整済の対象データにおいて、Kの第1方向D1の第1画素密度と、CMYの第1方向D1の第2画素密度と、の比率が、第1ドット密度と第2ドット密度との比率と同じである。図示を省略するが、マゼンタ調整済画像とイエロ調整済画像とのハーフトーン処理も、シアン調整済画像Imc3の処理と同様に、行われる。
第3実施例では、印刷処理に用いられる画像処理装置の構成のうち複数のノズルの配置以外の構成は、第1実施例の画像処理装置100の構成と、同じである。また、図6のS240は、図11に示す決定処理を実現するように、修正される。例えば、シアン調整済画像Imc3の1つの画素の領域は、元のビットマップ画像の第1方向D1に並ぶ3つの画素の領域と重なる。従って、シアン調整済画像Imc3の画素の階調値は、元のビットマップ画像の3つの画素の少なくとも1つの階調値を用いて決定される(例えば、平均階調値)。印刷処理のうちのS240以外の処理は、第1実施例の処理(図4、図6、図7)と同じである。
図示するように、第3実施例においても、決定部240(図3)は、CMYKのそれぞれの調整済データに対して、順方向処理と逆方向処理とを第1方向D1に向かって交互に実行する。従って、ワーム等の不具合を抑制できる。
また、1つの単位領域は、Kの3本の画素ラインと、CMYのそれぞれの1本の画素ラインと、で構成されている。1つの単位領域のドット形成状態の決定のために、3回のライン処理が実行される。奇数番目の単位領域のための3回のライン処理の組合せと実行順は、第3ライン処理、第2ライン処理、第1ライン処理である(「第1パターン」と呼ぶ)。偶数番目の単位領域のための3回のライン処理の組合せと実行順は、第2ライン処理、第1ライン処理、第4ライン処理である(「第2パターン」と呼ぶ)。このように、第2パターンは、第1パターンと異なっている。従って、図11に示すように、決定部240は、CMYKのそれぞれの調整済データに対して、順方向処理と逆方向処理とを第1方向D1に向かって交互に実行可能である。図6のS240では、奇数番目の単位領域のための3回のライン処理と、偶数番目の単位領域のための3回のライン処理とが、交互に繰り返される。
D.変形例:
(1)印刷に利用可能な複数の色成分の組合せとしては、CMYKに代えて、他の組合せ(例えば、CMY)を採用可能である。ここで、画素密度が印刷用に調整された対象データにおいて、第1方向D1の画素密度が比較的に高い色成分を「高密色」と呼び、第1方向D1の画素密度が比較的に低い色成分を「低密色」と呼ぶ。また、高密色の画素ラインを「高密画素ライン」と呼び、低密色の画素ラインを「低密画素ライン」と呼ぶ。高密色としては、ブラックKに代えて、他の色成分(例えば、シアンC)を採用してもよい。また、低密色としては、CMYに代えて、他の色成分(例えば、MYの2成分)を採用してもよい。
なお、高密画素ラインと低密画素ラインとを用いることによって、上記の4種類のライン処理は、以下のように言い換えることができる。
第1ライン処理:高密画素ラインの順方向処理を実行するライン処理
第2ライン処理:高密画素ラインの逆方向処理を実行するライン処理
第3ライン処理:高密画素ラインの順方向処理と低密画素ラインの順方向処理とを含むライン処理
第4ライン処理:高密画素ラインの逆方向処理と低密画素ラインの逆方向処理とを含むライン処理
ここで、第1ライン処理と第2ライン処理とは、高密画素ラインのみの決定処理を実行するライン処理である(以下「高密ライン処理」と呼ぶ)。第3ライン処理と第4ライン処理とは、高密画素ラインと低密画素ラインとの両方の決定処理を実行するライン処理である(以下「高低ライン処理」と呼ぶ)。
(2)画素密度が印刷用に調整された対象データにおいて、高密色(例えば、K)の第1方向D1の画素密度と、低密色(例えば、CMY)の第1方向D1の画素密度と、の比率としては、2:1(図8)、3:2(図10)、3:1(図11)に限らず、一般に、L:N(Lは、2以上の整数。Nは、1以上L未満の整数。LとNとの最大公約数は、1)を採用可能である。一般的には、印刷実行部によってドットを配置可能な位置の搬送方向Daの密度の比率(具体的には、高密色のドット密度と低密色のドット密度との比率)と同じ比率を採用可能である。いずれの場合も、1つの単位領域の全ての画素のドット形成状態の決定は、L回のライン処理で実現可能である。
(3)1つの単位領域のためのL回のライン処理に含まれる第1ライン処理と第2ライン処理との総数(すなわち、高密ライン処理の総数)は、(L−N)個であることが好ましい。例えば、図8の実施例では、1個(2−1)であり、図10の実施例では、1個(3−2)であり、図11の実施例では、2個(3−1)である。一般的に、1つの単位領域は、L本の高密画素ラインとN本の低密画素ラインとを含んでいる。従って、L回のライン処理のうち高密ライン処理の総数が(L−N)個であれば、1つの単位領域のためにL回を超えるライン処理が必要になる可能性を低減できる(例えば、低密画素ラインのみを処理するライン処理が必要になる可能性を低減できる)。そして、適切な決定処理を実現しつつ、ドット形成状態を決定する処理が複雑になることを抑制できる。
(4)決定部240は、各色成分に対して、処理対象の画素ライン(すなわち、注目画素ライン)を第1方向D1に向かって1本ずつ順番に選択しつつ、選択した注目画素ラインのライン処理を実行する。ここで、決定部240は、第3ライン処理と第4ライン処理(すなわち、高低ライン処理)で構成される複数回のライン処理を、周期的に繰り返すことが好ましい(「第1特定処理」と呼ぶ)。例えば、図8の実施例では、第4、第3ライン処理をこの順番に実行する第1特定処理と、他の2回のライン処理(第2、第1ライン処理)とが、交互に繰り返される。図10の実施例では、第3、第4、第3、第4ライン処理をこの順番に実行する第1特定処理と、他の2回のライン処理(第1、第2ライン処理)とが、交互に繰り返される。図11の実施例では、第4、第3ライン処理をこの順番に実行する第1特定処理と、他の4回のライン処理(第2、第1、第2、第1ライン処理)とが、交互に繰り返される。このように、第1特定処理を周期的に繰り返すことによって、不規則にライン処理の内容が決定される場合と比べて、ドット形成状態を決定する処理が複雑になることを抑制できる。
ここで、1回の第1特定処理の対象であり第1方向D1に連続する複数の高密画素ラインを第1方向D1に2等分した場合に、当該2等分した境界から第1方向D1に並ぶL本の高密画素ラインを含む単位領域を、第1種単位領域とする。例えば、図8、図10、図11の各実施例では、奇数番目の単位領域が第1種単位領域である。この第1種単位領域のL本目の高密画素ライン(すなわち、第1方向D1側の端の高密画素ライン)のライン処理は、第1ライン処理と第2ライン処理とのいずれか(すなわち、高密ライン処理)であることが好ましい。例えば、当該ライン処理は、図8の実施例では第2ライン処理であり、図10の実施例では第1ライン処理であり、図11の実施例では第1ライン処理である。このように、第1種単位領域の第4方向D4側の高密画素ラインが、高低ライン処理で処理され、第1種単位領域の第1方向D1側の高密画素ラインが、高密ライン処理で処理される。従って、高密色と低密色とのそれぞれに対して、順方向処理と逆方向処理とを、適切に、第1方向D1に向かって交互に実行可能である。この結果、ドット形成状態を決定する処理が複雑になることを抑制できる。
(5)上述した第1種単位領域の第4方向D4側の境界から第1方向D1に並ぶN本の高密画素ラインのためのN回のライン処理は、第3ライン処理と第4ライン処理との少なくとも一方(すなわち、高低ライン処理)で構成されていることが好ましい。例えば、これらN回のライン処理は、図8の実施例(N=1)では、第3ライン処理であり、図10の実施例(N=2)では、第3、第4ライン処理であり、図11の実施例(N=1)では、第3ライン処理である。これにより、第1種単位領域に含まれるN本の低密画素ラインの決定処理を、適切に実行できる。この結果、高密色と低密色とのそれぞれに対して、順方向処理と逆方向処理とを、適切に、第1方向D1に向かって交互に実行可能である。この結果、ドット形成状態を決定する処理が複雑になることを抑制できる。
(6)決定部240は、上記の第1特定処理と、高密ライン処理で構成される複数回のライン処理である第2特定処理と、を交互に実行することが好ましい。例えば、図8の実施例では、第2特定処理は、第2、第1ライン処理をこの順番に実行する処理である。図10の実施例では、第2特定処理は、第1、第2ライン処理をこの順番に実行する処理である。図11の実施例では、第2特定処理は、第2、第1、第2、第1ライン処理をこの順番に実行する処理である。このように、第1特定処理と第2特定処理とを交互に繰り返すことによって、不規則にライン処理の内容が決定される場合と比べて、ドット形成状態を決定する処理が複雑になることを抑制できる。
(7)第1種単位領域の次の処理対象の単位領域を、「第2種単位領域」と呼ぶ。例えば、図8、図10、図11の各実施例では、偶数番目の単位領域が、第2種単位領域である。ここで、上記の第1特定処理と第2特定処理とを交互に繰り返す場合に、第2種単位領域の第1方向D1に並ぶL本の高密画素ラインのうち1本目の高密画素ライン(すなわち、第4方向D4側の端の高密画素ライン)のライン処理は、第1ライン処理と第2ライン処理とのいずれか(すなわち、高密ライン処理)であることが好ましい。例えば、当該ライン処理は、図8の実施例では第1ライン処理であり、図10の実施例では第2ライン処理であり、図11の実施例では第2ライン処理である。これにより、第1特定処理と第2特定処理とを交互に繰り返す場合に、第1種単位領域の決定処理と第2種単位領域の決定処理とを適切に実現できる。具体的には、高密色と低密色とのそれぞれに対して、順方向処理と逆方向処理とを、適切に、第1方向D1に向かって交互に実行可能である。この結果、ドット形成状態を決定する処理が複雑になることを抑制できる。
ここで、第2種単位領域の第1方向D1に並ぶL本の高密画素ラインのうち、(L−N+1)本目からL本目までのN本の高密画素ラインのためのN回のライン処理が、第3ライン処理と第4ライン処理との少なくとも一方(すなわち、高低ライン処理)で構成されていることが好ましい。例えば、これらN回のライン処理は、図8の実施例(N=1)では、第4ライン処理であり、図10の実施例(N=2)では、第3、第4ライン処理であり、図11の実施例(N=1)では、第4ライン処理である。これにより、第2種単位領域に含まれるN本の低密画素ラインの決定処理を、適切に実行できる。従って、高密色と低密色とのそれぞれに対して、順方向処理と逆方向処理とを、適切に、第1方向D1に向かって交互に実行可能である。この結果、ドット形成状態を決定する処理が複雑になることを抑制できる。
(8)画素ラインとライン処理との対応関係としては、上述の対応関係(例えば、図8、図10、図11の対応関係)に代えて、他の種々の対応関係を採用可能である。例えば、上述の対応関係において、第1ライン処理と第2ライン処理とを交換し、かつ、第3ライン処理と第4ライン処理とを交換してもよい。この場合も、高密色と低密色とのそれぞれに対して、順方向処理と逆方向処理とを、適切に、第1方向D1に向かって交互に実行可能である。
一般的に、決定部240は、以下の2つの処理を交互に繰り返すことが好ましい
A)(L−N)回の第1ライン処理と(L−N)回の第2ライン処理とを交互に繰り返す(2×(L−N))回のライン処理
B)N回の第3ライン処理とN回の第4ライン処理とを交互に繰り返す(2×N)回のライン処理
これにより、高密色と低密色とのそれぞれに対して、順方向処理と逆方向処理とを、適切に、第1方向D1に向かって交互に実行可能である。
(9)決定部240の構成としては、図3に示す構成に代えて、他の種々の構成を採用可能である。例えば、全ての色成分の順方向処理を並行に実行する1つの決定処理部と、全ての色成分の逆方向処理を並行に実行する1つの決定処理部と、の2つの決定処理部が、決定部に設けられていても良い。また、色成分毎に異なる決定処理部が、決定部に設けられていても良い。例えば、CMYKの4色成分の順方向処理を実行する4つの決定処理部と、CMYKの4色成分の逆方向処理を実行する4つの決定処理部と、が決定部に設けられていても良い。
(10)印刷処理の手順としては、図4、図6、図9に示す手順に代えて、他の種々の手順を採用可能である。例えば、図6のS210からS280の一連の処理は、単位領域毎ではなく、画素毎に繰り返されてもよい。また、S210からS280の一連の処理に限らず、図4のS100からS120の一連の処理が、単位領域毎、または、画素毎に繰り返されても良い。また、1個の単位領域のためのL回のライン処理が複数回の高密ライン処理を含む場合に、複数回の高密ライン処理の一部と残りとの間に高低ライン処理が実行されてもよい。同様に、1個の単位領域のためのL回のライン処理が複数回の高低ライン処理を含む場合に、複数回の高低ライン処理の一部と残りとの間に高密ライン処理が実行されてもよい。いずれの場合も、決定部240は、高密色と低密色とのそれぞれに対して、順方向処理と逆方向処理とを、第1方向D1に向かって交互に実行すれば、ワーム等の不具合を抑制できる。
(11)印刷のための画像処理を実行する装置の構成としては、図1、図3に示す構成に代えて、他の種々の構成を採用可能である。例えば、印刷実行部190が画像処理装置100に接続された別の装置であってもよい。また、処理回路200の任意の一部、または、全部を省略し、プロセッサ110が、省略された部分の機能をプログラムに従って実行してもよい。逆に、ASIC等の専用のハードウェア回路が、印刷のための画像データ処理の任意の一部、または、全体(例えば、図4のS100、S110、S120と、図6のS200からS260、S280の全体)を、実行してもよい。また、取得部230は、対象データを、画像処理装置100とは別の装置(例えば、画像処理装置100にネットワークを介して接続されたサーバ)から取得してもよい。この場合、画像処理装置100とは別の装置(例えば、対象データを供給する装置)が、印刷処理の一部(例えば、図4のS110と図6のS220、S230)を、実行してもよい。いずれの場合も、対象データを取得し、決定処理を実行し、ドット形成状態を表すデータを印刷実行部に供給する処理を実行する装置(図1の実施例では、処理回路200)は、画像データ処理を制御する制御装置に対応する。
(12)図1の画像処理装置100は、複合機とは異なる種類の装置(例えば、パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、スキャナ、スマートフォン)であってもよい。また、ネットワークを介して互いに通信可能な複数の装置(例えば、コンピュータ)が、画像処理装置による画像データ処理の機能を一部ずつ分担して、全体として、画像データ処理の機能を提供してもよい(これらの装置を備えるシステムが画像処理装置に対応する)。
また、本発明の機能の一部または全部がコンピュータプログラムで実現される場合には、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)に格納された形で提供することができる。プログラムは、提供時と同一または異なる記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に格納された状態で、使用され得る。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、メモリーカードやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種ROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスクドライブ等のコンピュータに接続されている外部記憶装置も含んでいる。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
100...画像処理装置、110...プロセッサ、120...揮発性記憶装置、130...不揮発性記憶装置、132...プログラム、140...表示部、150...操作部、190...印刷実行部、192...印刷ヘッド、194...ノズル面、200...処理回路、210...色変換部、220...解像度変換部、230...取得部、240...決定部、242...入力部、244...第1決定処理部、245...第2決定処理部、246...第3決定処理部、247...第4決定処理部、260...揮発性記憶装置、270...不揮発性記憶装置、272...ルックアップテーブル(第1テーブル)、274...ドット階調値テーブル(第2テーブル)、Nc...シアンノズル群、Nk...ブラックノズル群、Nm...マゼンタノズル群、Ny...イエロノズル群、Nz...ノズル

Claims (8)

  1. 対象画像データを取得する取得部と、
    前記対象画像データによって表される複数の画素のうちの注目画素の階調値と、前記注目画素の周辺に位置する周辺画素における階調値の誤差値と、を用いて、前記注目画素におけるドット形成状態と前記注目画素における階調値の誤差値とを決定する決定処理を実行する決定部と、
    前記ドット形成状態を表すデータを印刷実行部に供給する供給部と、
    を備え、
    前記対象画像データは、第1方向の画素密度が第1画素密度であり第1色の階調値を表す第1色データと、前記第1方向の画素密度が前記第1画素密度よりも小さい第2画素密度であり第2色の階調値を表す第2色データと、を含み、
    前記第1画素密度と前記第2画素密度との比率は、L:Nであり(Lは、2以上の整数。Nは、1以上L未満の整数。LとNとの最大公約数は、1)、
    前記第1色データによって表される前記第1方向に垂直な第2方向に平行な画素ラインを第1色画素ラインとし、前記第2色データによって表される前記第2方向に平行な画素ラインを第2色画素ラインとし、前記第1方向に連続するL本の第1色画素ラインとN本の第2色画素ラインとによって表される領域を単位領域とする場合に、
    前記決定部は、前記第1色データと前記第2色データとのそれぞれに対して、前記第2方向に平行な画素ラインの複数の画素の前記決定処理を前記第2方向に進行する順方向処理と、前記画素ラインの前記複数の画素の前記決定処理を前記第2方向とは反対の第3方向に進行する逆方向処理とを、前記第1方向に向かって交互に実行し、
    前記決定部は、
    1)前記第2色画素ラインの前記決定処理を実行せずに、前記第1色画素ラインの前記順方向処理を実行する第1ライン処理と、
    2)前記第2色画素ラインの前記決定処理を実行せずに、前記第1色画素ラインの前記逆方向処理を実行する第2ライン処理と、
    3)前記第1色画素ラインの前記順方向処理と、前記第2色画素ラインの前記順方向処理と、を含む処理を実行する第3ライン処理と、
    4)前記第1色画素ラインの前記逆方向処理と、前記第2色画素ラインの逆方向処理と、を含む処理を実行する第4ライン処理と、
    のうちの2つ以上のライン処理で構成されるL回のライン処理を1つずつ実行することによって、1つの単位領域に含まれるL本の第1色画素ラインとN本の第2色画素ラインとの前記決定処理を実行し、
    第1の単位領域のための前記L回のライン処理の組合せと実行順とのパターンは、第1パターンであり、
    前記第1の単位領域の次の処理対象の単位領域である第2の単位領域のための前記L回のライン処理の組合せと実行順とのパターンは、前記第1パターンとは異なる第2パターンである、
    画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    1つの単位領域のための前記L回のライン処理に含まれる前記第1ライン処理と前記第2ライン処理との総数は、(L−N)個である、
    画像処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像処理装置であって、
    前記決定部は、前記第3ライン処理と前記第4ライン処理とで構成される複数回のライン処理である第1特定処理を周期的に実行し、
    1回の前記第1特定処理の対象であり前記第1方向に連続する複数の第1色画素ラインを前記第1方向に2等分した場合に、当該2等分した境界から前記第1方向に並ぶL本の第1色画素ラインを含む第1の単位領域のL本目の前記第1色画素ラインのライン処理は、前記第1ライン処理と前記第2ライン処理とのいずれかである、
    画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置であって、
    前記第1の単位領域の前記境界から前記第1方向に並ぶN本の第1色画素ラインのためのN回のライン処理は、前記第3ライン処理と前記第4ライン処理との少なくとも一方で構成されている、
    画像処理装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記決定部は、
    前記第3ライン処理と前記第4ライン処理とで構成される複数回のライン処理である第1特定処理と、
    前記第1ライン処理と前記第2ライン処理とで構成される複数回のライン処理である第2特定処理とを、交互に実行し、
    1回の前記第1特定処理の対象であり前記第1方向に連続する複数の第1色画素ラインを前記第1方向に2等分し、当該2等分した境界から前記第1方向に並ぶL本の第1色画素ラインを含む単位領域を前記第1の単位領域とした場合に、
    前記第2の単位領域の前記第1方向に並ぶL本の第1色画素ラインのうちの1本目の第1色画素ラインのライン処理は、前記第1ライン処理と前記第2ライン処理とのいずれかである、
    画像処理装置。
  6. 請求項5に記載の画像処理装置であって、
    前記第2の単位領域の前記第1方向に並ぶ(L−N+1)本目からL本目までのN本の第1色画素ラインのためのN回のライン処理は、前記第3ライン処理と前記第4ライン処理との少なくとも一方で構成されている、
    画像処理装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記Lが、2であり、
    前記Nが、1であり、
    前記第1の単位領域の前記第1方向に並ぶ2本の前記第1色画素ラインうち、
    1本目の第1色画素ラインのためのライン処理は、前記第3ライン処理と前記第4ライン処理とのいずれかであり、
    2本目の第1色画素ラインのためのライン処理は、前記第1ライン処理と前記第2ライン処理とのいずれかであり、
    前記第2の単位領域の前記第1方向に並ぶ2本の前記第1色画素ラインうち、
    1本目の第1色画素ラインのためのライン処理は、前記第1ライン処理と前記第2ライン処理とのいずれかであり、
    2本目の第1色画素ラインのためのライン処理は、前記第3ライン処理と前記第4ライン処理とのいずれかである、
    画像処理装置。
  8. コンピュータプログラムであって、
    対象画像データを取得する取得機能と、
    前記対象画像データによって表される複数の画素のうちの注目画素の階調値と、前記注目画素の周辺に位置する周辺画素における階調値の誤差値と、を用いて、前記注目画素におけるドット形成状態と前記注目画素における階調値の誤差値とを決定する決定処理を実行する決定機能と、
    前記ドット形成状態を表すデータを印刷実行部に供給する供給機能と、
    をコンピュータに実現させ、
    前記対象画像データは、第1方向の画素密度が第1画素密度であり第1色の階調値を表す第1色データと、前記第1方向の画素密度が前記第1画素密度よりも小さい第2画素密度であり第2色の階調値を表す第2色データと、を含み、
    前記第1画素密度と前記第2画素密度との比率は、L:Nであり(Lは、2以上の整数。Nは、1以上L未満の整数。LとNとの最大公約数は、1)、
    前記第1色データによって表される前記第1方向に垂直な第2方向に平行な画素ラインを第1色画素ラインとし、前記第2色データによって表される前記第2方向に平行な画素ラインを第2色画素ラインとし、前記第1方向に連続するL本の第1色画素ラインとN本の第2色画素ラインとによって表される領域を単位領域とする場合に、
    前記決定機能は、前記第1色データと前記第2色データとのそれぞれに対して、前記第2方向に平行な画素ラインの複数の画素の前記決定処理を前記第2方向に進行する順方向処理と、前記画素ラインの前記複数の画素の前記決定処理を前記第2方向とは反対の第3方向に進行する逆方向処理とを、前記第1方向に向かって交互に実行し、
    前記決定機能は、
    1)前記第2色画素ラインの前記決定処理を実行せずに、前記第1色画素ラインの前記順方向処理を実行する第1ライン処理と、
    2)前記第2色画素ラインの前記決定処理を実行せずに、前記第1色画素ラインの前記逆方向処理を実行する第2ライン処理と、
    3)前記第1色画素ラインの前記順方向処理と、前記第2色画素ラインの前記順方向処理と、を含む処理を実行する第3ライン処理と、
    4)前記第1色画素ラインの前記逆方向処理と、前記第2色画素ラインの逆方向処理と、を含む処理を実行する第4ライン処理と、
    のうちの2つ以上のライン処理で構成されるL回のライン処理を1つずつ実行することによって、1つの単位領域に含まれるL本の第1色画素ラインとN本の第2色画素ラインとの前記決定処理を実行し、
    第1の単位領域のための前記L回のライン処理の組合せと実行順とのパターンは、第1パターンであり、
    前記第1の単位領域の次の処理対象の単位領域である第2の単位領域のための前記L回のライン処理の組合せと実行順とのパターンは、前記第1パターンとは異なる第2パターンである、
    コンピュータプログラム。
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