JP5812670B2 - 画像処理装置、画像処理方法および画像記録装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および画像記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法および画像記録装置に関し、詳しくは、いわゆるマルチパス記録のための、マスクを用いた記録データ生成のための画像処理に関するものである。
いわゆるマルチパス記録は、記録ヘッドの複数回の走査で単位領域の記録を完成する記録方式であり、複数回の走査それぞれで用いる記録データは一般にはマスクを用いて生成される。具体的には、単位領域に記録すべき記録データは、複数回の走査に対応した、相互に補完関係にある複数のマスクパターンから構成されるマスクを用いて走査ごとの記録データに振り分けられる。そして、このマスクパターンは所望の記録特性の実現や記録品位低下の防止などを目的として様々な形態をとる。例えば、特許文献1には、複数回の走査で完成される上記単位領域の境界で生じることがある濃度むらの一種であるスジの低減を目的としたマスクパターンが記載されている。このマスクパターンは、ノズルの配列においてより中央部に位置するノズルほど記録比率が高く、より端部に位置するノズルほど記録比率が低くなるようにしたマスクパターンであり、所謂グラデーションマスクとして知られている。このようなグラデーションマスクを用いることにより、ノズル列端部のノズルの記録比率が低くなり上記記録を完成する領域の境界で生じ得るスジを目立たなくすることができる。
なお、以上の説明において「記録比率」とは、マスクパターンにおける、対応する画素の記録データをそのまま出力するマスクデータの割合を意味する。換言すれば、マスクパターンを構成するマスク要素のうち、対応する画素の記録データがその画素にインクによるドットを記録することを示すデータのときその記録データの記録を許容するマスク要素の割合を意味する。この記録比率は、マスクによって、ドットを記録することを示すデータをマスクする、つまり間引く割合を示す間引き率と逆数の関係にあるものである。
特開2002−96455号公報
しかしながら、上述したグラデーションマスクのようなノズルの配列に対する記録比率の分布が一様でないマスクパターンのマスクを用いると、複数回の走査で記録を完成する単位領域(以下、バンドともいう)内で濃度ムラないし色ムラを生じるという問題がある。
図1(a)および(b)はこの問題を説明する図であり、一例として、4回の走査(4パス)で記録を完成するマルチパス記録で用いる上述したグラデーションマスクパターンを示している。詳しくは、図1(a)は記録を許容するマスク要素(黒いドット)の分布を示し、図(b)は、記録ヘッド201のノズル列に対応させて上記記録を許容するマスク要素の割合(記録比率)を示している。
これら図において、記録を完成するバンドは、記録ヘッド201のノズル列を4つ分割したそれぞれのノズル群の幅(厳密には、分割した配列のノズル数×ノズル配列ピッチの長さ)を有するものである。そして、1回の走査ごとに記録ヘッド201に対して記録媒体を上記幅だけ搬送するとともに、1回目(1パス目)〜4回目(4パス目)の走査でそれぞれノズル群201a〜201dをこの順に用いて、上記幅のバンドの記録を完成する。この際、1パス目の走査ではノズル群201aに対応したマスクパターンを、2パス目の走査ではノズル群201bに対応したマスクパターンを用いる。さらに、3パス目の走査ではノズル群201cに対応したマスクパターンを、4パス目の走査ではノズル群201dに対応したマスクパターンを、それぞれ用いてその走査の記録データを生成する。
以上説明したような、記録比率の分布が一様でないマスクパターンのマスクを用いると、パスごとのマスクパターン内でも記録比率が一様でない分布となることがある。図1(b)に示す例では、パスごとのマスクパターンを、例えば2つに分けると、1パス目のマスクパターンは、パターン601−1とパターン601−2に分けられて、パターン601−1の記録比率の方がパターン601−2のそれよりも低いものとなる。2パス目のマスクパターンも同様に図中下側のパターンの記録比率の方が低くなる。3パス目は逆に、分けられた2つのパターンのうち上側のパターンの記録比率の方が低く、4パス目も同様である。この場合、4パスで記録を完成するときそのバンドを2つに分けた下側の領域は、パターン601−1、602−1、603−1、604−1を用いて記録データが生成され、この順序で記録される。一方、上側の領域は、パターン601−2、602−2、603−2、604−2を用いて記録データが生成され、この順序で記録される。ここで、図1(b)に示す例において、上記パターンごとの記録比率を、小さい順にp1、p2、p3、p4とすると、パターン601−1、602−1、603−1、604−1はそれぞれp1、p3、p4、p2となる。また、パターン601−2、602−2、603−2、604−2はそれぞれp2、p4、p3、p1となる。そして、これらのパターンの記録比率は、対応する領域に吐出されるインク量の指標となるものである。すなわち、記録が完成したバンドの下側の領域は、p1、p3、p4、p2のインク量で順に記録が行われ、一方、上側の領域は、p2、p4、p3、p1のインク量で順に記録が行われることになる。このように、記録が行われる順序に関して記録媒体に付与されるインク量が異なる場合には、例えば、前後のパスで付与されるインクが記録媒体に浸透する量が異なるなどの理由で最終的に得られる記録濃度が異なることがある。その結果、複数回の走査で記録を完成するバンド内で濃度ムラないし色ムラが生じ記録品位を低下させる。
本発明は、上記問題を解消し、記録比率が一様でないマスクを用いた場合に複数回の走査で記録が完成するバンド内で生じうる濃度ムラなどを低減することが可能な画像処理装置、画像処理方法および画像記録装置を提供することを目的とする。
そのために本発明では、インクを吐出するための複数のノズルが所定方向に配列されたノズル列を有する記録ヘッドを記録媒体に対して走査させ、前記記録媒体の単位領域に対する複数回の走査において前記複数回の走査それぞれに対応する複数の記録データのそれぞれにしたがって、前記ノズル列内の複数のノズルが群に分割されてなる複数のノズル群のそれぞれから前記単位領域にインクを吐出することにより前記単位領域に画像を記録するために、記録すべき画像を示す画像データに基づいて前記複数の記録データを生成する画像処理装置であって、前記画像データの入力値とインクの色に対応する多値データの出力値との対応関係を定める変換テーブルを用いて、前記画像データをインクの色に対応する多値データに変換する変換手段と、前記変換手段によって変換された前記多値データそれぞれに基づいて2値データを生成する生成手段と、前記複数回の走査のそれぞれに対応し、それぞれ記録を許容する記録許容画素および記録を許容しない非記録許容画素が配置された複数のマスクパターンに基づいて、前記生成手段により生成された前記2値データを前記複数回の走査それぞれによる記録に分配することにより、前記複数の記録データを生成する分配手段と、を有し、前記変換手段は、前記複数のノズル群のそれぞれにおいて互いに対応する位置に配置されたそれぞれ所定数の第1のノズルによる記録に用いられる画像データを、第1の前記変換テーブルを用いて前記多値データに変換し、かつ、前記複数のノズル群のそれぞれにおいて互いに対応する位置に配置され、かつ前記所定数の第1のノズルと前記所定方向において異なる位置に配置された所定数の第2のノズルによる記録に用いられる画像データを、前記第1の変換テーブルと異なる第2の前記変換テーブルを用いて前記多値データに変換し、前記複数のマスクパターンのうちの所定のマスクパターンは、前記第1のノズルに対応する領域における記録比率と、前記第2のノズルに対応する領域における記録比率と、が互いに異なるように定められており、前記第1のノズルに対応する前記画像データと、前記第2のノズルに対応する前記画像データと、が互いに同じ色信号を示す場合、前記分配手段により第1の前記2値データが前記複数回の走査のそれぞれに分配されることで生成された複数の記録データに基づいて前記第1のノズルからインクが吐出されて前記単位領域に記録された画像と、前記分配手段により第2の前記2値データが前記複数回の走査のそれぞれに分配されることで生成された複数の記録データに基づいて前記第2のノズルからインクが吐出されて前記単位領域に記録された画像と、の濃度の違いが抑制されるように、前記第1、第2の変換テーブルにおける対応関係が定められていることを特徴とする。
以上の構成によれば、記録比率が一様でないマスクを用いた場合に複数回の走査で記録が完成するバンド内で生じうる濃度ムラなどを低減することができる。
(a)および(b)は、マルチパス記録の記録データ生成に用いるグラデーションマスクを説明する図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置を示す斜視図である。 図2に示した記録装置とその記録制御を行うホスト機器を有した本実施形態に係る記録システムの制御構成を示すブロック図である。 図3に示したホスト機器で行われる記録データ生成処理と記録装置で用いられる記録データに関する処理を主に示すフローチャートである。 本発明の実施形態のドット配置パターンを説明する図である。 色分解テーブルを模式的に示す図である。 図4に示したプリンタドライバによる記録データ生成処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態のマスクを示す図である。 (a)および(b)は、本発明の第3の実施形態で用いるマスクを示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
なお、本明細書において、「記録」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。さらに、「インク」とは、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
(第1実施形態)
<装置の概略構成>
図2は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置を示す斜視図である。図2において、キャリッジ200は、キャリッジモータ210の駆動力によって移動することができ、これにより、記録ヘッドの記録媒体に対する走査が可能となる。キャリッジ200にはその底部に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のインクをそれぞれ吐出する記録ヘッド(不図示)が装着されている。また、キャリッジ200は、上記Y、M、C、Kインクを貯留したインクタンク202Y、202M、202C、202Kを着脱自在に搭載する。
図3は、図2に示した記録装置とその記録制御を行うホスト機器を有した本実施形態に係る記録システムの制御構成を示すブロック図である。本実施形態の記録システムでは、ホスト機器には例えばデジタルカメラ等の外部機器を接続しその撮像データを記録装置に記録させることができる。
図3に示すように、記録装置は、MPU、ROM、RAMなどで構成され記録装置全体を制御する主制御部701を有する。記録バッファ702は、記録ヘッド201(Y、M、C、Kインクを吐出する各記録ヘッドを代表的に示す)に転送する記録データをラスタ形式で格納する。この格納される記録データは、図4以降の図を参照して後述される処理によって生成されるものである。モータ制御部704は、キャリッジの駆動や記録媒体の給紙、排紙用のモータを制御する。データバッファ706は、インタフェース(I/F)部705を介してホスト機器から受信した記録データを一時的に格納する。また、システムバス707は、主制御部701と上述した各部とのデータ接続をする。一方、インクジェット記録装置に対して制御データや記録データを送信する、PC等のホスト機器は、MPU、ROM、RAM等で構成され画像データの生成や主な演算を司る主制御部708を有する。さらに、ホスト機器は、記録装置と通信を行なうためのインタフェース(I/F)部709と、メインメモリ710と、接続された外部機器と通信する外部I/F部711と、主制御部708と各部をデータ接続するシステムバス712とを有している。インクジェット記録装置とホスト機器とのインタフェース、及びホスト機器と外部機器とのインタフェースは、有線、無線を問わず様々な仕様のものが使用できる。代表的な仕様としては、セントロニクスインタフェース、USB(60及び2.0)、IEEE1394、IrDA、Bluetooth、有線及び無線の各種LAN規格などがあり、使用形態や装置の構成に合わせて適切なものが適宜選択される。
ホスト機器に外部機器などから入力された画像データや、ホスト機器のアプリケーションで作成された画像データ、ネットワークを介してダウンロードされた各種変換テーブル(後述の後段処理を行うテーブル)などは、メインメモリ710に格納される。画像データを記録するようにアプリケーションで指示されると、プリンタドライバが起動され、メインメモリ710に格納された画像データに対して、図4にて後述される画像処理を施して記録装置に送信する記録データを生成する。
<画像処理の手順>
図4は、図3に示したホスト機器で行われる記録データ生成処理と記録装置で用いられる記録データに関する処理を主に示すフローチャートである。本実施形態で適用するインクジェット記録装置は、上述したように、C、M、Y、Kの4色のインクを用いて記録を行うものであり、そのためにこれら4色のインクを吐出する記録ヘッドが用意されている。図4に示すように、ここに示す各処理は、記録装置とホスト機器としてのパーソナルコンピュータ(PC)によって行われるものである。
ホスト装置のオペレーティングシステムで動作するプログラムとしてアプリケーションやプリンタドライバがあり、アプリケーションJ0001は記録装置で記録される画像に対応した画像データを作成する処理を実行する。実際の記録時にはアプリケーションで作成された画像データがプリンタドライバに渡される。本実施形態のプリンタドライバはその処理として、前段処理J0002、後段処理J0003、γ補正J0004、多値量子化処理であるハーフトーニングJ0005、および記録データ作成J0006を有する。ここで前段処理J0002は色域(ガマット)のマッピングを行う。例えば、sRGB規格の画像データであれば、sRGB規格の画像データR、G、Bによって再現される色域を、記録装置によって再現できる色域内に写像するためのデータ変換を行う。具体的にはR、G、Bのそれぞれが8ビットで表現されたデータを、3次元ルックアップテーブル(3DLUT)を用いることにより、記録装置で表現可能な色域に依存したR、G、Bの8ビットデータに変換する。
後段処理J0003は、前段処理J0002で得られた8ビットの入力データR、G、Bを、このRGBデータが表す色を再現するインクの組み合わせに対応した色分解データ(ここでは、8ビットデータC、M、Y、K)に変換する処理を行う。ここでは、RGBデータとインクに対応したCMYKデータとが1対1に対応付けられた色分解テーブル(例えば、3次元ルックアップテーブル)を用いるにより、RGBデータをCMYKデータに変換する。詳しくは、3次元ルックアップテーブルにおいては、それぞれが8ビット(0〜255)で表現されるR、G、Bの値と、それぞれが8ビット(0〜255)で表現されるCMYKの値とが予め対応付けられており、
(R,G,B)=(0〜255,0〜255,0〜255)から(C,M,Y,K)=(0〜255,0〜255,0〜255,0〜255)への変換が行われる。
例えば、(R,G,B)=(0,0,0)であれば、(C,M,Y,K)=(0,0,0,255)に変換される。また、(R,G,B)=(255,255,255)であれば、(C,M,Y,K)=(0,0,0,0)に、(R,G,B)=(0,128,0)であれば、(C,M,Y,K)=(0,128,128,0)にそれぞれ変換される。なお、格子点以外の点(色)を示す入力データのときは、格子点およびその周囲の所定の格子点の格子点データを用いた補間処理によって色分解データ(出力データ)を求める。この補間方法としては、四面体補間や立方体補間など、知られているどのような補間方法をも用いることができる。なお、本実施形態では、図7にて後述されるように、この色分解テーブルが少なくとも2種類設けられており、所定の条件に応じて色分解テーブルを切り換えて用いる。
γ補正J0004は、後段処理J0003により得られた色分解データのインク色データごとにその階調値変換を行う。具体的には、記録装置の各色インクの階調特性に応じた1次元LUTを用いることにより、上記色分解データが記録装置の階調特性に線形的に対応づけられるような変換を行う。ハーフトーニングJ0005は、8ビットの色分解データY、M、C、Kそれぞれについて2ビットのデータに変換する量子化を行う。本実施形態では、多値の誤差拡散法を用いて256階調の8ビットデータを、3階調の2ビットデータに変換する。この2ビットデータは、記録装置で行われるドット配置パターン化処理における配置パターンを示すためのインデックスとなるデータである。最後に、記録データ作成処理J0006によって、上記2ビットのインデックスデータを内容とする記録イメージデータに記録制御情報を加えた記録データを作成する。ホスト機器は、この記録データを記録装置へ送信する。
記録装置では、ホスト機器から送信された記録データに対し、ドット配置パターン化処理J0007を行う。このドット配置パターン化処理J0007は、ハーフトーン処理部からの出力値である、画素ごとのレベル0〜2の3値のデータに対応したドット配置パターンを割当てる。これにより、1画素内の複数のエリア各々にドットのオン・オフを定義し、1画素内の各エリアに「1」または「0」の1ビットの吐出データを配置する。
図5は、本実施形態のドット配置パターンを説明する図である。同図に示すように、ドット配置パターンは、入力レベル0〜2それぞれに対応して、縦2画素×横1画素にドットの“記録”(「1」)または“非記録”(「0」)のデータを配置したものである。このパターンは、ハーフトーン処理で出力された、縦横ともに600ppiの1画素に対応して、縦が1200dpi、横が600dpiの解像度を有している。本実施形態の記録装置では、上記解像度に対応した、縦が約20μm、横が約40μmで表現される1つの画素に対し、所定量のインク滴が1つ記録されて所望の濃度が得られる様に設計されている。入力レベル1の場合、パターンは2種類用意されている。このように、同値の濃度レベルを表現できるパターンが複数存在することにより、記録画像におけるテクスチャーや擬似輪郭の発生を抑制することができる。
再び図4を参照すると、ドット配置パターン化処理が施された各色の2値データは、マスク処理J0008によってマスク処理が行われ、4パス記録の各走査で用いる記録データが生成される。すなわち、マルチパス記録モードでは、4パスで記録を完成する、ノズル配列長さの1/4の幅を有したバンドの記録を完成する。そのため、本実施形態では、図1(a)および(b)にて上述したグラデーションマスクを用いて、ドット配置パターン化処理で得られた記録データを4回の走査それぞれの記録データに振り分ける。本発明の一実施形態では、このグラデーションマスクのように記録比率が一様でない形態に応じて、後述されるように、後段処理J0003で用いる色分解テーブルの内容が定められている。ここで、「記録比率」とは、前述したように、マスクパターンにおける、対応する画素の記録データをそのまま出力するマスクデータの割合を意味する。なお、マルチパス記録モードでない、1パスで記録を完成するモードでは、マスク処理は行われず、ドット配置パターン化処理で得られた記録データがそのままヘッド駆動回路へ送られる。
1ビット2値の記録データが駆動回路J0009に入力されると、駆動回路J0009は、この記録データに基づいて、記録ヘッドの走査に伴う所定のタイミングで各インク色の記録ヘッドを駆動しインク吐出が行われる。
<色分解テーブル作成>
本発明の一実施形態に係る色分解テーブル(変換テーブル)は、マスク処理J0008で用いるマスクに応じて予め複数作成され、ホスト機器の所定のメモリに格納される。
図6は、色分解テーブルを模式的に示す図である。同図に示すように、色分解テーブルは、入力データR、G、Bによって規定される立方体における所定の位置(色)を格子点で表すとき、この格子点に対応して出力データ(色分解データ;変換パラメータ)Y、M、C、Kを規定したものである。このテーブルの作成では、先ず、格子点および格子点を結ぶライン上で規定される格子点それぞれに対応するインク色データY、M、C、Kの組み合わせに基づいて、γ補正処理以降の一連の処理を経て記録データを生成する。そして、この記録データをマスク処理J0008によって4パスの記録データとして、4パス記録によるそれぞれのパッチ画像を記録する。そして、以上のように記録されたパッチを測色し、それぞれの測定結果である測色値に基づいて、入力データR、G、Bに対する出力データY、M、C、Kの関係が所望の関係となるように、上記各格子点のデータY、M、C、Kを決定する。すなわち、本実施形態では、4パス記録で完成する単位領域内で濃度ムラないし色ムラが生じないように色分解テーブルを作成する。
具体的には、図1(a)および(b)にて上述したように各バンドを2つの領域に分け、4パスで記録が完成するバンドにおけるこの2つの領域の濃度ないし色に差が生じないように、2つの領域に対応させて2つの色分解テーブルを用意する。以下では、この2種類の色分解テーブルを色分解テーブルAと色分解テーブルBとする。2種類の色分解テーブルの決定は次のように行う。
図1(a)および(b)にて上述したように、グラデーションパターンのマスクのノズル配列に対応した各バンドをそれぞれ2分割する。そして、2分割されたマスクパターンのうち、パターン601−1、602−1、603−1、604−1の部分によって作成された記録データによる4パス記録でパッチを記録し、それに基づいて作成した色分解テーブルを色分解テーブルAとする。また、パターン601−2、602−2、603−2、604−2の部分によって作成された記録データによる4パス記録でパッチを記録し、それに基づいて作成した色分解テーブルを色分解テーブルBとする。より詳細には、後段処理J0003に入力するR、G、Bの同じ組み合わせに対して、それぞれ記録したパッチの測色値が同じになるように、色分解テーブルA、Bそれぞれの色分解データを定める。すなわち、上記R、G、Bの同じ組み合わせについて色分解テーブルA、Bそれぞれから得られる色分解データに基づいて2値のC、M、Y、Kデータを得る。そして、色分解テーブルAから得たC、M、Y、Kデータは、上記グラデーションマスクのパターン601−1、602−1、603−1、604−1の部分によって4パスの記録データとする。また、色分解テーブルBから得たC、M、Y、Kデータは、マスクのパターン601−2、602−2、603−2、604−2の部分によって4パスの記録データとする。このようにして得られた4パスそれぞれの記録データに基づき、分割した2つの領域に対応するそれぞれのパッチを4パスで記録する。このとき、パターン601−1、602−1、603−1、604−1と、パターン601−2、602−2、603−2、604−2は、前述したように記録比率に関して記録の順序が異なりそれによって4パスで完成する画像の濃度ないし色が異なるところ、それぞれのパッチの測色値が同じになるように色分解テーブルのデータを定めているので、同じ測色値を得ることができる。例えば、R、G、Bの同じ組み合わせに対して、バンドの2分割した領域のうち上側の領域の方が濃度が高くなる場合には、上側の領域に対応する色分解テーブルBの色分解データC、M、Y、Kの値を、色分解テーブルAにおけるR、G、Bの同じ組み合わせに対する色分解データC、M、Y、Kの値より小さく設定する。これにより、基本的にバンド内での濃度ムラないし色ムラの発生を防止することができる。
<色分解テーブルの切り換え処理>
記録の際には、以上のように作成された色分解テーブルを、記録ヘッドのノズル位置に応じて切り替えて用いる。
図7は、図4にて上述したプリンタドライバによる記録データ生成処理を示すフローチャートである。図7において、先ず、ステップS1101で、記録する8ビットのRGB画像データを入力する。次に、ステップS1102で、入力画像データをどの位置のノズルで記録するかに応じて色分解テーブルAおよび色分解テーブルBのいずれを使用するかを決定する。詳細には、先ず、入力画像データの画素位置に応じて、図1(b)に示したノズル群201a〜201dそれぞれの上半分または下半分のいずれを用いるかを判断する。つまり、各ノズル群の下半分はマスクのパターン601−1、602−1、603−1、604−1に対応し、上半分はマスクのパターン601−2、602−2、603−2、604−2に対応する。入力画像データの画素位置が各ノズル群の下半分を用いると判断したときは、色分解テーブルAを用いるよう設定する。一方、入力画像データの画素位置が各ノズル群の上半分を用いると判断したときは、色分解テーブルBを用いるよう設定する。
以上の処理の後、ステップS1103にて、上記色分解テーブルを用いて行う後段処理J0003を含む画像処理(図4で説明した前段処理J0002、後段処理0003、γ補正処理J0004、ハーフトーン処理J0005等)を行う。これにより、記録データを生成し、ステップS1104で生成された記録データを記録装置に送信する。
(第2実施形態)
本発明の第2の実施形態は、複数回の走査で記録を完成する単位領域であるバンドを3分割し、それに対応するグラデーションマスクを上記3分割した領域に対応した3分割したパターンに関する。図8は、本実施形態のマスクを示す図であり、第1実施形態に係る図1(a)および(b)に示すグラデーションマスクと同じものを示している。本実施形態では、各バンドに対応するマスクパターンを、パターン1201−1、1202−1、1203−1、1204−1と、パターン1201−2、1202−2、1203−2、1204−2と、パターン1201−3、1202−3、1203−3、1204−3、の3つに分け、この3つのパターン群に対応して色分解テーブルを作成する。
<使用する色分解テーブル>
すなわち、パターン1201−1、1202−1、1203−1、1204−1の部分を使用して作成した色分解テーブルを色分解テーブルAとする。また、パターン1201−2、1202−2、1203−2、1204−2の部分を使用して作成した色分解テーブルを色分解テーブルBとする。さらに、パターン1201−3、1202−3、1203−3、1204−3の部分を使用して作成した色分解テーブルを色分解テーブルCとする。
<色分解テーブルの切り換え処理>
色分解テーブルの切り替え処理は、第1実施形態と同様、図7に示す、プリンタドライバによる記録データ生成処理において行われる。すなわち、上述したように、図7のステップS1102で、3種の色分解テーブル中から、ノズル位置に応じた適切な色分解テーブルが選択される。
なお、上述した第1および第2実施形態では、2種類または3種類の色分解テーブルを用いる例について説明したが、ハード処理などの制約はあるものの、マスクを分割する数、つまり色分解テーブルの数をさらに多くしてもよい。
(第3実施形態)
本発明の第3の実施形態は、色分解テーブルもしくは色分解データを、1ノズルごとに定める形態に関する。
<使用する色分解テーブル>
図9(a)および(b)は、本実施形態で用いるマスクを示す図である。すなわち、本実施形態は、2つのマスクを用い、それに応じて2つの色分解テーブルを作成する。図9(a)に示すマスクAは、第1および第2実施形態に係るグラデーションマスクの各バンドに対応した領域のそれぞれ下端の記録比率をその領域内の一定の比率としたマスクである。また、図9(b)に示すマスクBは、上記グラデーションマスクの各バンドに対応した領域のそれぞれ上端の記録比率をその領域内の一定の比率としたマスクである。そして、色分解テーブルAはマスクAを使用して作成され、色分解テーブルBはマスクBを使用して作成される。
<色分解テーブルの切り替え処理>
図7のステップS1102の処理は次のように行われる。各記録ヘッドの配列するノズル数をm個とするとき、Nパス記録を行う場合は、1パス目で使用されるノズルは1番目のノズルからm/N番目のノズルまでである。そして、2パス目では(m/N+1)番目のノズル以降のm個のノズルを使用する。従って、マスクAのパターンのうち、1番目のノズル、(m/N+1)番目のノズル、(2m/N+1)番目のノズル…に対応するパターンを用いて色分解テーブルAを作成する。また、マスクBのパターンのうち、(m/N)番目のノズル、(2m/N)番目のノズル、(3m/N)番目のノズル…に対応するパターンを用いて色分解テーブルBを作成する。また、例えば、あるバンドに対応した、1番目からm/N番目の間で、上記のノズル以外のノズルに対応する色分解データは、次のように求められる。1番目のノズルに対応する色分解テーブルAの色分解データを(C1,M1,Y1,K1)とし、m/N番目のノズルに対応する色分解テーブルBの色分解データを(C2,M2,Y2,K2)とするとき、d(1<d<m/N)番目のノズルの色分解データ(Cd,Md,Yd,Kd)は、内分比を用いて次式により求められる。
Figure 0005812670
Figure 0005812670
Figure 0005812670
Figure 0005812670
(他の実施形態)
以上説明した実施形態では、グラデーションマスクおよび記録を完成するバンドに対応したマスク領域ごとに記録比率が異なるマスクを例に説明したが、本発明の適用はこのようなマスクに限られないことはもちろんである。ノズル列に対応した記録比率がノズル群間で一様でないマスクであればどのようなマスクであっても本発明を適用できることは以上の説明からも明らかである。また、複数回の走査に対応するマスクの記録比率の合計が、上述した例のように100%でなくてもよい。例えば、各ノズル群に対応したマスク領域間で記録を許容するマスク要素を重複させて記録比率を100%より多くしたマスクであってもよい。
また、上述した第1および第2実施形態は、バンドに対応したマスク領域の分割数を2または3としたが、この例に限られない。この分割数は、例えば、解消すべき濃度ムラないし色ムラに応じて、また、処理負荷に応じて、定めることができる。
(さらに他の実施形態)
以上説明した実施形態では、ホスト機器が、マスクパターンに応じて作成された色分解テーブルを用いて色分解処理を行うものとしたが、この形態に限られない。例えば、インクジェット記録装置において、色分解テーブルを用いて色分解処理を行ってもよい。ホスト機器およびインクジェット記録装置を含め、このように色分解テーブルを用いて色分解処理を行う装置を本明細書では、画像処理装置という。
201 記録ヘッド
701 主制御部
702 記録バッファ
706 データバッファ
708 主制御部
710 メインメモリ

Claims (12)

  1. インクを吐出するための複数のノズルが所定方向に配列されたノズル列を有する記録ヘッドを記録媒体に対して走査させ、前記記録媒体の単位領域に対する複数回の走査において前記複数回の走査それぞれに対応する複数の記録データのそれぞれにしたがって、前記ノズル列内の複数のノズルが群に分割されてなる複数のノズル群のそれぞれから前記単位領域にインクを吐出することにより前記単位領域に画像を記録するために、記録すべき画像を示す画像データに基づいて前記複数の記録データを生成する画像処理装置であって、
    前記画像データの入力値とインクの色に対応する多値データの出力値との対応関係を定める変換テーブルを用いて、前記画像データをインクの色に対応する多値データに変換する変換手段と、
    前記変換手段によって変換された前記多値データそれぞれに基づいて2値データを生成する生成手段と、
    前記複数回の走査のそれぞれに対応し、それぞれ記録を許容する記録許容画素および記録を許容しない非記録許容画素が配置された複数のマスクパターンに基づいて、前記生成手段により生成された前記2値データを前記複数回の走査それぞれによる記録に分配することにより、前記複数の記録データを生成する分配手段と、を有し、
    前記変換手段は、前記複数のノズル群のそれぞれにおいて互いに対応する位置に配置されたそれぞれ所定数の第1のノズルによる記録に用いられる画像データを、第1の前記変換テーブルを用いて前記多値データに変換し、かつ、前記複数のノズル群のそれぞれにおいて互いに対応する位置に配置され、かつ前記所定数の第1のノズルと前記所定方向において異なる位置に配置された所定数の第2のノズルによる記録に用いられる画像データを、前記第1の変換テーブルと異なる第2の前記変換テーブルを用いて前記多値データに変換し、
    前記複数のマスクパターンのうちの所定のマスクパターンは、前記第1のノズルに対応する領域における記録比率と、前記第2のノズルに対応する領域における記録比率と、が互いに異なるように定められており、
    前記第1のノズルに対応する前記画像データと、前記第2のノズルに対応する前記画像データと、が互いに同じ色信号を示す場合、前記分配手段により第1の前記2値データが前記複数回の走査のそれぞれに分配されることで生成された複数の記録データに基づいて前記第1のノズルからインクが吐出されて前記単位領域に記録された画像と、前記分配手段により第2の前記2値データが前記複数回の走査のそれぞれに分配されることで生成された複数の記録データに基づいて前記第2のノズルからインクが吐出されて前記単位領域に記録された画像と、の濃度の違いが抑制されるように、前記第1、第2の変換テーブルにおける対応関係が定められていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記複数のマスクパターンのそれぞれは、いずれも前記第1のノズルに対応する領域における記録比率と、前記第2のノズルに対応する領域における記録比率と、が互いに異なるように定められていることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記複数のマスクパターンは、前記複数のノズル群のうちの第1のノズル群に対応するマスクパターンにおける記録比率が、前記複数のノズル群のうちの前記第1のノズル群と前記所定方向に異なる位置に構成された第2のノズル群に対応するマスクパターンにおける記録比率よりも小さくなるように定められていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1のノズル群は、前記複数のノズル群内において前記第2のノズル群よりも前記所定方向における端部側に構成されていることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記複数のマスクパターンは、前記ノズル列内の複数のノズルのうちの前記所定方向における第1の位置に配置されたノズルに対応する領域における記録比率が、前記ノズル列内の複数のノズルのうちの前記所定方向において前記第1の位置よりも前記ノズル列の前記所定方向における端部から遠い第2の位置に配置されたノズルに対応する領域における記録比率よりも低くなるように定められていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記複数のマスクパターンは、前記ノズル列内の複数のノズルのうちの前記所定方向における前記第2の位置に配置されたノズルに対応する領域から前記所定方向における前記第1の位置に配置されたノズルに対応する領域まで位置が変わるにしたがって、記録比率が漸次的に低下するように定められていることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  7. 前記ノズル列内の前記第1のノズルと前記第2のノズルに共通に対応する測色用変換テーブルを用い、同じ色信号を示す所定の画像データを前記第1のノズルに対応する第1の測色用多値データと前記第2のノズルに対応する第2の測色用多値データのそれぞれに変換する第2の変換手段と、
    前記第2の変換手段により変換された前記第1、第2の測色用多値データそれぞれに基づいて、インクの色に対応する第1、第2の測色用2値データを生成する第2の生成手段と、
    前記複数のマスクパターンに基づいて、前記第2の生成手段により生成された前記第1、第2の測色用2値データを前記複数回の走査のそれぞれに分配することにより、複数の測色用記録データを生成する第2の分配手段と、
    前記第2の分配手段により生成された前記複数の測色用記録データにしたがってインクを吐出することにより、前記記録媒体上に測色画像を記録するように制御する記録制御手段と、
    前記記録制御手段により記録された前記測色画像に基づいて、前記第1、第2の変換テーブルを取得する取得手段と、を更に有し、
    前記変換手段は、前記取得手段によって取得された前記変換テーブルを用いて変換を行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記記録制御手段により記録された前記測色画像のうち、前記第1のノズルからインクが吐出されて記録された領域と、前記第2のノズルからインクが吐出されて記録された領域と、は互いに異なる濃度であることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  9. 前記複数のノズル群は、それぞれN個のノズルにより構成され、前記第1のノズルは、前記複数のノズル群のそれぞれにおいて一方の端部に配置されたそれぞれM(Mは1≦M≦N/2を満たす自然数)個のノズルにより構成され、前記第2のノズルは、前記複数のノズル群のそれぞれにおいて他方の端部に配置されたそれぞれM個のノズルにより構成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. インクを吐出するための複数のノズルが所定方向に配列されたノズル列を有する記録ヘッドを記録媒体に対して走査させ、前記記録媒体の単位領域に対する複数回の走査において前記複数回の走査それぞれに対応する複数の記録データのそれぞれにしたがって、前記ノズル列内の複数のノズルが群に分割されてなる複数のノズル群のそれぞれから前記単位領域にインクを吐出することにより前記単位領域に画像を記録するために、記録すべき画像を示す画像データに基づいて前記複数の記録データを生成する画像処理装置であって、
    前記画像データの入力値とインクの色に対応する多値データの出力値との対応関係を定める変換テーブルを用いて、前記画像データをインクの色に対応する多値データに変換する変換手段と、
    前記変換手段によって変換された前記多値データそれぞれに基づいて2値データを生成する生成手段と、
    前記複数回の走査のそれぞれに対応し、それぞれ記録を許容する記録許容画素および記録を許容しない非記録許容画素が配置された複数のマスクパターンに基づいて、前記生成手段により生成された前記2値データを前記複数回の走査それぞれによる記録に分配することにより、前記複数の記録データを生成する分配手段と、を有し、
    前記複数のマスクパターンは、前記複数のノズル群のうちの第1のノズル群に対応するマスクパターンにおける記録比率が、前記複数のノズル群のうちの前記第1のノズル群と前記所定方向に異なる位置に構成された第2のノズル群に対応するマスクパターンにおける記録比率よりも小さくなるように定められ、
    前記変換手段は、前記複数のノズル群のそれぞれにおいて互いに対応する位置に配置されたそれぞれ所定数の第1のノズルによる記録に用いられる画像データを、第1の前記変換テーブルを用いて前記多値データに変換し、かつ、前記複数のノズル群のそれぞれにおいて互いに対応する位置に配置され、かつ前記所定数の第1のノズルと前記所定方向において異なる位置に配置された所定数の第2のノズルによる記録に用いられる画像データを、前記第1の変換テーブルと異なる第2の前記変換テーブルを用いて前記多値データに変換し、
    前記第1のノズルに対応する前記画像データと、前記第2のノズルに対応する前記画像データと、が互いに同じ色信号を示す場合、前記分配手段により第1の前記2値データが前記複数回の走査のそれぞれに分配されることで生成された複数の記録データに基づいて前記第1のノズルからインクが吐出されて前記単位領域に記録された画像と、前記分配手段により第2の前記2値データが前記複数回の走査のそれぞれに分配されることで生成された複数の記録データに基づいて前記第2のノズルからインクが吐出されて前記単位領域に記録された画像と、の濃度の違いが抑制されるように、前記第1、第2の変換テーブルにおける対応関係が定められていることを特徴とする画像処理装置。
  11. インクを吐出するための複数のノズルが所定方向に配列されたノズル列を有する記録ヘッドを記録媒体に対して走査させ、前記記録媒体の単位領域に対する複数回の走査において前記複数回の走査それぞれに対応する複数の記録データのそれぞれにしたがって、前記ノズル列内の複数のノズルが群に分割されてなる複数のノズル群のそれぞれから前記単位領域にインクを吐出することにより前記単位領域に画像を記録するために、記録すべき画像を示す画像データに基づいて前記複数の記録データを生成する画像処理方法であって、
    前記画像データの入力値とインクの色に対応する多値データの出力値との対応関係を定める変換テーブルを用いて、前記画像データをインクの色に対応する多値データに変換し、
    変換された前記多値データそれぞれに基づいて2値データを生成し、
    前記複数回の走査のそれぞれに対応し、それぞれ記録を許容する記録許容画素および記録を許容しない非記録許容画素が配置された複数のマスクパターンに基づいて、生成された前記2値データを前記複数回の走査それぞれによる記録に分配することにより、前記複数の記録データを生成し、
    前記複数のノズル群のそれぞれにおいて互いに対応する位置に配置されたそれぞれ所定数の第1のノズルによる記録に用いられる画像データを、第1の前記変換テーブルを用いて前記多値データに変換し、かつ、前記複数のノズル群のそれぞれにおいて互いに対応する位置に配置され、かつ前記所定数の第1のノズルと前記所定方向において異なる位置に配置された所定数の第2のノズルによる記録に用いられる画像データを、前記第1の変換テーブルと異なる第2の前記変換テーブルを用いて前記多値データに変換し、
    前記複数のマスクパターンのうちの所定のマスクパターンは、前記第1のノズルに対応する領域における記録比率と、前記第2のノズルに対応する領域における記録比率と、が互いに異なるように定められており、
    前記第1のノズルに対応する前記画像データと、前記第2のノズルに対応する前記画像データと、が互いに同じ色信号を示す場合、第1の前記2値データが前記複数回の走査のそれぞれに分配されることで生成された複数の記録データに基づいて前記第1のノズルからインクが吐出されて前記単位領域に記録された画像と、第2の前記2値データが前記複数回の走査のそれぞれに分配されることで生成された複数の記録データに基づいて前記第2のノズルからインクが吐出されて前記単位領域に記録された画像と、の濃度の違いが抑制されるように、前記第1、第2の変換テーブルにおける対応関係が定められていることを特徴とする画像処理方法。
  12. 画像を記録するための画像記録装置であって、
    インクを吐出するための複数のノズルが所定方向に配列されたノズル列を有する記録ヘッドを記録媒体に対して走査させ、前記記録媒体の単位領域に対する複数回の走査において前記複数回の走査それぞれに対応する複数の記録データのそれぞれにしたがって前記ノズル列内の複数のノズルが群に分割されてなる複数のノズル群のそれぞれから前記単位領域にインクを吐出することにより、前記単位領域に画像を記録する記録手段と、
    画像データの入力値とインクの色に対応する多値データの出力値との対応関係を定める変換テーブルを用いて、記録すべき画像を示す画像データをインクの色に対応する多値データに変換する変換手段と、
    前記変換手段によって変換された前記多値データそれぞれに基づいて2値データを生成する生成手段と、
    前記複数回の走査のそれぞれに対応し、それぞれ記録を許容する記録許容画素および記録を許容しない非記録許容画素が配置された複数のマスクパターンに基づいて、前記生成手段により生成された前記2値データを前記複数回の走査それぞれによる記録に分配することにより、前記複数の記録データを生成する分配手段と、を有し、
    前記変換手段は、前記複数のノズル群のそれぞれにおいて互いに対応する位置に配置されたそれぞれ所定数の第1のノズルによる記録に用いられる画像データを、第1の前記変換テーブルを用いて前記多値データに変換し、かつ、前記複数のノズル群のそれぞれにおいて互いに対応する位置に配置され、かつ前記所定数の第1のノズルと前記所定方向において異なる位置に配置された所定数の第2のノズルによる記録に用いられる画像データを、前記第1の変換テーブルと異なる第2の前記変換テーブルを用いて前記多値データに変換し、
    前記複数のマスクパターンのうちの所定のマスクパターンは、前記第1のノズルに対応する領域における記録比率と、前記第2のノズルに対応する領域における記録比率と、が互いに異なるように定められており、
    前記第1のノズルに対応する前記画像データと、前記第2のノズルに対応する前記画像データと、が互いに同じ色信号を示す場合、前記分配手段により第1の前記2値データが前記複数回の走査のそれぞれに分配されることで生成された複数の記録データに基づいて前記第1のノズルからインクが吐出されて前記単位領域に記録された画像と、前記分配手段により第2の前記2値データが前記複数回の走査のそれぞれに分配されることで生成された複数の記録データに基づいて前記第2のノズルからインクが吐出されて前記単位領域に記録された画像と、の濃度の違いが抑制されるように、前記第1、第2の変換テーブルにおける対応関係が定められていることを特徴とする画像記録装置。
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