JP6307939B2 - 画像形成装置、及び、画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置、及び、画像形成方法に関する。
インクジェットプリンターは、例えば、所定のノズル並び方向へ並んだ複数のノズルと被印刷物(被記録物)とをノズル並び方向と直交する走査方向へ相対移動させ、画素毎にドットの有無を表す記録データに基づいてノズルからインク滴(液滴)を吐出して被印刷物にドットを形成する。被印刷物にモノクロ画像を形成する場合、ブラック用ノズルからブラック(K)のインク滴を吐出して被印刷物にKのドットを形成している。
特許文献1には、印字中にブラック用ヘッドの維持又は回復動作を行うとき、ブラックのドットをコンポジットブラックのドットに置き換えて印字するとともに、ブラック用ヘッドの維持又は回復動作を行うインクジェット記録装置が示されている。
特開2009−202491号公報
インクの滲み難い被印刷物を使用するなど印刷条件によっては被印刷物に高密度のドットを形成しても被印刷物の地色(例えば白)が目立つという「埋まりが悪い」現象が生じることがある。このような現象は、Kのドットによりモノクロ画像を形成する場合に目立ち易い。
また、ノズルからインク滴が吐出されると、近傍に気流(風)が生じる。ノズルから吐出されるインク滴の吐出密度が高いとき、近傍で吐出された別のインク滴による気流によりインク滴が若干流されて被印刷物に着弾する。このような現象が多くのインク滴に起こることにより、被印刷物に高密度のドットを形成したときにカーブ状の地色の筋が現れるという「風紋」現象が生じることがある。このような現象も、Kのドットによりモノクロ画像を形成する場合に目立ち易い。
特許文献1に記載のインクジェット記録装置は、ドットの密度に関係無くKのドットをコンポジットブラックのドットに置き換えるだけであり、被印刷物に高密度のドットを形成する場合に生じる上述の課題を解決することができない。
以上を鑑み、本発明の目的の一つは、モノクロ画像の画質を向上させることにある。
上記目的の一つを達成するため、本発明は、ブラックのインク滴を吐出するブラック用ノズルと、コンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出するカラー用ノズルと、を含む複数のノズルから記録データに基づいてインク滴を吐出してモノクロ画像を形成可能な画像形成装置であって、
前記記録データで表されるブラックのインクの記録濃度が所定濃度以上のときに、前記ブラック用ノズルからブラックのインク滴を吐出することに加えて前記カラー用ノズルからコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出してモノクロ画像を形成する制御部を備えた、態様を有する。
また、本発明は、ブラックのインク滴を吐出するブラック用ノズルと、コンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出するカラー用ノズルと、を含む複数のノズルから記録データに基づいてインク滴を吐出してモノクロ画像を形成する画像形成方法であって、
前記記録データで表されるブラックのインクの記録濃度が所定濃度以上のときに、前記ブラック用ノズルからブラックのインク滴を吐出することに加えて前記カラー用ノズルからコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出してモノクロ画像を形成する、態様を有する。
上述した態様は、記録データで表されるブラックインクの記録濃度が所定濃度以上のときに、コンポジットブラックを生成するカラーのインク滴のドットがモノクロ画像に形成されるので、ドットの被覆率が大きくなることにより被記録物の地色が目立たなくなり、風紋が抑制される。従って、上述した態様は、モノクロ画像の画質を向上させることができる。
さらに、本発明は、画像形成装置を含む印刷装置といった装置、画像形成方法を含む印刷方法といった方法、画像形成装置の構成要素に対応した機能をコンピューターに実現させる画像形成プログラム、この画像形成プログラムを含む印刷プログラムといったプログラム、これらのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な媒体、等に適用可能である。前述の装置は、分散した複数の部分で構成されてもよい。
Kインクの記録濃度が所定濃度(Tc)以上のときにコンポジットブラックを加える様子を模式的に例示する図。 画像形成装置1の構成例を模式的に示す図。 記録ヘッド61の構成例を模式的に示す図。 印刷処理の例を示すフローチャート。 色変換処理の例を示すフローチャート。 (a),(b)は取得データの構造を模式的に例示する図。 バンド印刷を模式的に例示する図。 疑似バンド印刷を模式的に例示する図。 インターレース印刷を模式的に例示する図。 ルックアップテーブルの構造を模式的に例示する図。 K使用量に対するCMY使用量の例を模式的に示す図。 (a),(b)は被記録物設定に応じてコンポジットブラックを加える割合を変える例を模式的に示す図。 複数のノズル64から被記録物400の搬送位置L1までの距離を模式的に例示する図。 (a),(b)は間隔設定に応じてコンポジットブラックを加える割合を変える例を模式的に示す図。 (a),(b)は走査設定に応じてコンポジットブラックを加える割合を変える例を模式的に示す図。 (a),(b)は解像度設定に応じてコンポジットブラックを加える割合を変える例を模式的に示す図。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
(1)本技術の概要:
まず、図1〜16を参照して本技術の概要を説明する。
本技術の複数のノズル64は、ブラックのインク滴67kを吐出するブラック用ノズル64kと、コンポジットブラックを生成するカラーのインク滴67coを吐出するカラー用ノズル64coと、を含む。本技術の画像形成装置1は、複数のノズル64から記録データ310に基づいてインク滴67を吐出してモノクロ画像330を形成可能である。本画像形成装置1の制御部U1は、前記記録データ310で表されるブラックのインクの記録濃度が所定濃度(Tc)以上のときに、前記ブラック用ノズル64kからブラックのインク滴67kを吐出することに加えて前記カラー用ノズル64coからコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴67coを吐出してモノクロ画像330を形成する。
記録データ310で表されるブラックインクの記録濃度が所定濃度(Tc)以上のときに、コンポジットブラックを生成するカラーのインク滴67coのドットDcoがモノクロ画像330に形成されるので、ドットDTの被覆率が大きくなることにより被記録物400の地色が目立たなくなり、風紋が抑制される。従って、本態様は、モノクロ画像330の画質を向上させることができる。
なお、風紋を回避するために凹凸を設けたりファンを設けたりすることは、物理的な設計変更となるため、設計変更が難しかったり、コストアップとなったりするデメリットがある。本技術は、上述した制御により風紋を抑制することができるため、設計変更が容易であり、コスト面でもメリットがある。
ここで、上記記録濃度は、画素PXに対してインク滴67(インク滴の量が可変であれば最大量に換算したインク滴)を吐出する割合を意味し、所定領域内で同じ記録濃度であれば所定領域内の画素PXの数に対して形成するドットDTの数の比を意味する。この記録濃度が所定濃度(Tc)以上であることには、所定濃度(Tc)よりも微小量小さい濃度よりも大きいことが含まれる。
上記コンポジットブラックを生成するカラーのインクには、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ライトシアン(lc)、ライトマゼンタ(lm)、ダークイエロー(DY)、レッド(R)、オレンジ(Or)、グリーン(Gr)、バイオレット(V)、等のインクが含まれる。コンポジットブラックを生成するカラーは、これらの色から選ばれる色の混合色を使用することができ、CMYの混合色が好ましいものの、CMYの混合色以外の色、例えば、CMの混合色等でもよい。
前記画像形成装置1は、第一の被記録物401にモノクロ画像330を形成する第一の被記録物設定521と、前記第一の被記録物401よりもインクが滲み易い第二の被記録物402にモノクロ画像330を形成する第二の被記録物設定522と、を含む複数の被記録物設定の中からいずれかの被記録物設定を入力する被記録物設定入力部U21を備えてもよい。図12(a),(b)に例示するように、前記制御部U1は、前記第二の被記録物設定522が入力されたとき、前記ブラック用ノズル64kからのブラックのインク滴67kに加える前記カラー用ノズル64coからのカラーのインク滴67coの割合を前記第一の被記録物設定521が入力されたときと比べて少なくするか、カラーのインク滴67coを加えないでモノクロ画像330を形成してもよい。
インクが滲み難い第一の被記録物401は、インクが滲み易い第二の被記録物402と比べてインク滴によるドットDTの被覆率が小さくなる。上記態様は、インクが滲み難い第一の被記録物401にモノクロ画像を形成する第一の被記録物設定521の場合にカラーのインク滴67coの割合が多くなるか、カラーのインク滴67coが加えられるかして、印刷において適切に埋まり、風紋が抑制される。一方、第二の被記録物設定522の場合には、インクの使用量が少なくて済む。従って、被記録物400の地色の目立ちが効率的に抑制され、モノクロ画像330の風紋が効率的に抑制され、モノクロ画像330の画質が向上する。
本画像形成装置1は、前記複数のノズル64から被記録物400の搬送位置L1まで第一の距離PG1であることを示す第一の間隔設定531と、前記複数のノズル64から被記録物400の搬送位置L1まで前記第一の距離PG1よりも長い第二の距離PG2であることを示す第二の間隔設定532と、を含む複数の間隔設定の中からいずれかの間隔設定を入力する間隔設定入力部U22を備えてもよい。図14(a),(b)に例示するように、前記制御部U1は、前記第一の間隔設定531が入力されたとき、前記ブラック用ノズル64kからのブラックのインク滴67kに加える前記カラー用ノズル64coからのカラーのインク滴67coの割合を前記第二の間隔設定532が入力されたときと比べて少なくするか、カラーのインク滴67coを加えないでモノクロ画像330を形成してもよい。
複数のノズル64から被記録物400の搬送位置L1までの距離PGが長い第二の間隔設定532である場合、複数のノズル64から被記録物400の搬送位置L1までの距離PGが短い第一の間隔設定531である場合と比べてインク滴67の着弾に気流の影響が出易い。上記態様は、距離PGが長い第二の間隔設定532の場合にカラーのインク滴67coの割合が多くなってドットDTの被覆率が大きくなるか、カラーのインク滴67coが加えられるかして、印刷において適切に埋まり、風紋が抑制される。一方、距離PGが短い第一の間隔設定531の場合には、インクの使用量が少なくて済む。従って、被記録物400の地色の目立ちが効率的に抑制され、モノクロ画像330の風紋が効率的に抑制され、モノクロ画像330の画質が向上する。
本画像形成装置1は、被記録物400に対して前記複数のノズル64を1回相対移動させることにより前記複数のノズル64の並びに対応する1バンド分の全ドットを形成する第一の走査設定541と、被記録物400に対して前記複数のノズル64を2回以上相対移動させることにより前記複数のノズル64の並びに対応する1バンド分の全ドットを形成する第二の走査設定542と、を含む複数の走査設定の中からいずれかの走査設定を入力する走査設定入力部U23を備えてもよい。図15(a),(b)に例示するように、前記制御部U1は、前記第二の走査設定542が入力されたとき、前記ブラック用ノズル64kからのブラックのインク滴67kに加える前記カラー用ノズル64coからのカラーのインク滴67coの割合を前記第一の走査設定541が入力されたときと比べて少なくするか、カラーのインク滴67coを加えないでモノクロ画像330を形成してもよい。
被記録物400に対して複数のノズル64を1回相対移動させることにより1バンド分の全ドットを形成する第一の走査設定541である場合、インク滴の着弾に気流の影響が出るとモノクロ画像330に風紋が生じることがある。被記録物400に対して複数のノズル64を2回以上相対移動させることにより1バンド分の全ドットを形成する第二の走査設定542である場合、インク滴の着弾に気流の影響が出ても2回目又はそれ以降のノズルの相対移動により被記録物400の地色部分がドットで被覆されてモノクロ画像330の風紋が抑制される。上記態様は、1回の相対移動で1バンド分の全ドットを形成する第一の走査設定541の場合にカラーのインク滴67coの割合が多くなるか、カラーのインク滴67coが加えられるかして、印刷において適切に埋まり、風紋が抑制される。一方、第二の走査設定542の場合には、インクの使用量が少なくて済む。従って、被記録物400の地色の目立ちが効率的に抑制され、モノクロ画像330の風紋が効率的に抑制され、モノクロ画像330の画質が向上する。
ここで、被記録物400に対してノズル64を相対移動させることには、シリアルプリンターのように被記録物400が移動しないでノズル64が相対移動方向へ移動すること、ラインプリンターのようにノズル64が移動しないで被記録物400が相対移動方向へ移動すること、及び、被記録物400とノズル64の両方が相対移動方向へ移動することが含まれる。
本画像形成装置1は、被記録物400に対する前記複数のノズル64の相対移動方向(主走査方向D2)において第一の解像度でモノクロ画像330を形成する第一の解像度設定551と、前記相対移動方向(D2)において前記第一の解像度よりも高い第二の解像度でモノクロ画像330を形成する第二の解像度設定552と、を含む複数の解像度設定の中からいずれかの解像度設定を入力する解像度設定入力部U24を備えてもよい。図16(a),(b)に例示するように、前記制御部U1は、前記第一の解像度設定551が入力されたとき、前記ブラック用ノズル64kからのブラックのインク滴67kに加える前記カラー用ノズル64coからのカラーのインク滴67coの割合を前記第二の解像度設定552が入力されたときと比べて少なくするか、カラーのインク滴67coを加えないでモノクロ画像330を形成してもよい。
被記録物400に対する複数のノズル64の相対移動方向(D2)における解像度が高い第二の解像度設定552である場合、前記相対移動方向(D2)における解像度が低い第一の解像度設定551である場合と比べてインク滴の吐出周波数(相対移動方向における吐出密度)が高いことからインク滴の着弾に気流の影響が出易い。上記態様は、解像度が高い第二の解像度設定552の場合にカラーのインク滴67coの割合が多くなるか、カラーのインク滴67coが加えられるかして、印刷において適切に埋まり、風紋が抑制される。一方、解像度が低い第一の解像度設定551の場合には、インクの使用量が少なくて済む。従って、被記録物400の地色の目立ちが効率的に抑制され、モノクロ画像330の風紋が効率的に抑制され、モノクロ画像330の画質が向上する。
前記制御部U1は、入力色の使用量と、前記複数のノズル64から吐出されるインクの記録濃度と、の対応関係を規定したルックアップテーブルLUTcoであって、ブラックのインクの記録濃度が前記所定濃度(Tc)以上のときにコンポジットブラックが加えられる対応関係を規定したルックアップテーブルLUTcoを参照して前記入力色で表される入力データ300を前記記録データ310に変換し、該記録データ310に基づいて前記複数のノズル64からインク滴67を吐出してモノクロ画像330を形成してもよい(図11に例示)。この態様は、入力色で表される入力データ300を記録データ310に変換する際にブラックのインクの記録濃度が所定濃度(Tc)以上であればコンポジットブラックが加えられるので、モノクロ画像330の画質を向上させる好適な例を提供することができる。
以下、ルックアップテーブルをLUTとも記載する。
(2)画像形成装置及び画像形成方法の具体例:
図1は、Kインクの記録濃度が所定濃度以上のときにコンポジットブラックを加える具体例を模式的に示している。図2は、画像形成装置1の構成例を模式的に示している。図3は、画像形成装置1としてシリアルプリンターの要部を模式的に例示している。これらの図中、符号D1はノズル64の並び方向、符号D2は記録ヘッド61の主走査方向、符号D2aは主走査方向D2の往方向、符号D2bは主走査方向D2の復方向、符号D3は被印刷物といった被記録物400の紙送り方向、符号D4は紙送り方向D3とは反対の副走査方向、を示している。主走査方向D2と残りの方向D1,D3,D4とは、互いに交わっていればよく、互いに直交するのみならず、直交しない場合も本発明に含まれる。誤差により厳密な直交からずれることは、直交することに含まれる。分かり易く示すため、各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。また、図1,7〜9,12,14〜16に示すドットはあくまでも説明のため模式的に示されたものであり、実際に形成されるドットの大きさや形状等はこれらの図の通りになるとは限らない。図2,3,7〜9に示す記録ヘッド61もあくまでも説明のため模式的に示されたものであり、実際の大きさや形状等はこれらの図の通りになるとは限らない。
なお、被印刷物(print substrate)とは、印刷画像を保持する素材のことである。形状は長方形のものが一般的であるが、円形(例えばCD−ROM、DVD等の光ディスク)、三角形、四角形、多角形などがあり、少なくとも、日本工業規格「JIS P0001:1998 紙・板紙及びパルプ用語」に記載の紙・板紙の品種及び加工製品の全てを含む。樹脂シート、金属板、立体物、等も被印刷物に含まれる。
図1に示す画像形成装置1は、まず、図10に示すようなルックアップテーブルLUTiのいずれかを参照することにより、入力色で表される入力データ300を、複数のノズル64から吐出(噴射)されるインク66の記録濃度を表す記録データ310に変換する。LUTiは、色変換テーブルとも呼ばれる。図1には、入力色の例として赤(R)、緑(G)、及び、青(B)の組合せを示し、インクの色の例としてシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及び、ブラック(K)の組合せを示している。この例では、CMYの混合色がコンポジットブラックである。入力データ300は、x方向(主走査方向D2)及びy方向(副走査方向D4)へそれぞれ整然と並んだ画素PX1のそれぞれについてRGBの濃度を256階調といった多階調で入力画像を表現したデータである。記録データ310は、x方向(主走査方向D2)及びy方向(副走査方向D4)へそれぞれ整然と並んだ画素PX2のそれぞれについてCMYKの濃度を256階調といった多階調で出力画像を表現したデータである。
Kインクだけを用いてモノクロ画像330を被記録物400に形成する際、Kのインク滴67kの吐出密度が高いと、近傍で吐出された別のインク滴67kによる気流によりインク滴67kが若干流されて被記録物400に着弾するという風紋現象が生じることがある。図1の括弧内には、Kインクだけを用いたときに被記録物に地色(例えば白色)が現れた様子が模式的に示されている。なお、図1では風紋をカーブして描いていないが、実際に生じる風紋はカーブ状等となる。本画像形成装置1は、記録データ310で表されるKインクの記録濃度が高いときに記録ヘッド61からKのインク滴67kを吐出することに加えてコンポジットブラックを生成するCMYのインク滴67coを吐出するように記録データ310を生成する。
図2に示す画像形成装置1は、コントローラー10、RAM(Random Access Memory)20、不揮発性メモリー30、機構部50、インターフェイス(I/F)71,72、操作パネル73、等を備える。コントローラー10、RAM20、不揮発性メモリー30、I/F71,72、及び、操作パネル73は、バス80に接続され、互いに情報を入出力可能とされている。
コントローラー10は、CPU(Central Processing Unit)11、解像度変換部41、色変換部42、ハーフトーン処理部43、ラスタライズ処理部44、等を備える。コントローラー10は、SoC(System on a Chip)等により構成することができる。
CPU11は、画像形成装置1における情報処理や制御を中心的に行う装置である。解像度変換部41は、ホスト装置100やメモリーカード90等からの入力画像(入力データ300)の解像度を設定解像度に変換する。色変換部42は、入力データ300の画素値(Ri,Gi,Biとする。)を画素毎に記録データ310の画素値(Ci,Mi,Yi,Kiとする。)に変換するものである。なお、ここでのiは、画素PXを識別する情報である。画素値Ri,Gi,Bi,Ci,Mi,Yi,Kiは、多階調の階調値、例えば、0〜255の256階調の整数値で表現される。ハーフトーン処理部43は、記録データ310を構成する各画素の階調値に対して例えばディザ法や誤差拡散法や濃度パターン法といった所定のハーフトーン処理を行って前記階調値の階調数を減らし、多値データを生成する。多値データは、ドットの形成状況を表すデータであり、ドットの形成有無を表す2値データでもよいし、大中小の各ドットといった異なるサイズのドットに対応可能な3階調以上の多値データでもよい。2値データは、例えば、ドット形成に1、ドット無しに0、を対応させるデータとすることができる。4値データとしては、例えば、大ドット形成に3、中ドット形成に2、小ドット形成に1、ドット無しに0、を対応させるデータとすることができる。ラスタライズ処理部44は、多値データを機構部50でドットが形成される順番に並べ替えてラスタデータ(パス単位のイメージデータ)を生成し、記録ヘッド61の駆動素子63に印加する電圧信号に対応した駆動信号をラスタデータから生成して駆動回路62へ出力する。例えば、多値データが「大ドット形成」であれば大ドット用のインク滴(液滴)67を吐出させる駆動信号を出力し、多値データが「中ドット形成」であれば中ドット用のインク滴67を吐出させる駆動信号を出力し、多値データが「小ドット形成」であれば小ドット用のインク滴67を吐出させる駆動信号を出力する。これらの各部41〜44は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成されてもよく、RAM20から処理対象のデータを直接読み込んだりRAM20に処理後のデータを直接書き込んだりしてもよい。
さらに、コントローラー10は、機構部50におけるキャリッジモーター51や紙送り機構53等も制御する。
コントローラー10に制御される機構部50は、キャリッジモーター51、タイミングベルト52、紙送り機構53、キャリッジ60、記録ヘッド61、等を備え、コントローラー10とともに制御部U1を構成する。キャリッジモーター51は、図示しない複数の歯車及びベルト52を介してキャリッジ60を主走査方向D2へ往復移動させる。紙送り機構53は、被記録物400を前記主走査方向D2と直交する紙送り方向D3へ搬送する。キャリッジ60には、例えばCMYKのインク滴67を吐出する記録ヘッド61が搭載されている。記録ヘッド61は、駆動回路62、駆動素子63、等を備える。駆動回路62は、コントローラー10から入力される駆動信号に従って駆動素子63に電圧信号を印加する。駆動素子63には、ノズル64に連通する圧力室内のインク66に圧力を加える圧電素子、熱により圧力室内に気泡を発生させてノズル64からインク滴67を吐出させる駆動素子、等を用いることができる。記録ヘッド61の圧力室には、インクカートリッジ65からインク66が供給される。インクカートリッジ65と記録ヘッド61の組合せは、例えば、CMYKのそれぞれに設けられる。圧力室内のインク66は、駆動素子63によってノズル64から被記録物400に向かってインク滴67として吐出される。これにより、被記録物400にインク滴67のドットが形成され、記録データ310に対応した出力画像(モノクロ画像330を含む。)が印刷される。多値データが4値データであれば、多値データで表されるドットサイズに応じたドットの形成により出力画像が印刷される。
RAM20は、大容量で揮発性の半導体メモリーであり、プログラムPRG2、LUTi、入力データ300、記録データ310、等が記憶される。プログラムPRG2は、画像形成装置1を制御部U1として機能させる制御機能、画像形成装置1を設定入力部U2として機能させる設定入力機能、等の機能を画像形成装置1に実現させる画像形成プログラムを含む。設定入力部U2には、被記録物設定入力部U21、間隔設定入力部U22、走査設定入力部U23、及び、解像度設定入力部U24が含まれる。
不揮発性メモリー30には、プログラムPRG2とLUTiに展開されるプログラムデータPRG1等が記憶されている。不揮発性メモリー30には、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクといった磁気記録媒体、等が用いられる。なお、プログラムデータPRG1を展開するとは、CPU11で解釈可能なプログラムとしてRAM20に書き込むことを意味する。
カードI/F71は、メモリーカード90にデータを書き込んだりメモリーカード90からデータを読み出したりする回路である。メモリーカード90は、データの書き込み及び消去が可能な不揮発性半導体メモリーであり、デジタルカメラといった撮影装置により撮影された画像等が記憶される。画像は、例えばRGB色空間の画素値Ri,Gi,Biで表され、RGBの各画素値は、例えば0〜255の8ビットの階調値で表される。
通信I/F72は、ホスト装置100の通信I/F172に接続され、ホスト装置100に対して情報を入出力する。通信I/F72,172には、USB(Universal Serial Bus)等を用いることができる。ホスト装置100には、パーソナルコンピューターといったコンピューター、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、スマートフォンといった携帯電話、等が含まれる。
操作パネル73は、出力部74、入力部75、等を有し、ユーザーが画像形成装置1に対して各種の指示を入力可能である。出力部74は、例えば、各種の指示に応じた情報や画像形成装置1の状態を示す情報を表示する液晶パネル(表示部)で構成される。出力部74は、これらの情報を音声出力してもよい。入力部75は、例えば、カーソルキーや決定キーといった操作キー(操作入力部)で構成される。入力部75は、表示画面への操作を受け付けるタッチパネル等でもよい。操作パネル73は、コントローラー10やI/F71,72とともに設定入力部U2を構成する。入力された設定を表す情報は、例えば、RAM20に記憶される。
図3に示す画像形成装置1は、記録ヘッド61を主走査方向D2へ往復移動させ、被記録物400を紙送り方向D3へ間欠的に搬送してモノクロ画像330といった出力画像を印刷する。被記録物400に示されるバンドB1は、被記録物400が搬送されていない状態で記録ヘッド61の主走査でドットを形成可能な領域を示す。図3の下部には記録ヘッド61のノズル面に形成されたノズル列68を例示している。この記録ヘッド61は、副走査方向D4に合わせた並び方向D1へN個のノズル64が並んだノズル列#1〜#8が主走査方向D2へ並んでいる。ノズル列#1〜#8は、順に、Yのノズル列、Cのノズル列、Mのノズル列、Kのノズル列、Kのノズル列、Mのノズル列、Cのノズル列、Yのノズル列、とされている。従って、記録ヘッド61におけるノズル列#1〜#8のインクの色は、ノズル列単位で見たときに主走査方向D2において対称となるように配置されている。むろん、インクの色の順序は様々な順序が可能であり、インクの色の組合せも様々な組合せが可能である。また、記録ヘッドは、CMYKのノズル列が1列ずつしかなく、ノズル列のインクの色が主走査方向において非対称に配置されたものでもよい。
図3に示すノズル列#1〜#8は、比較的近接した#1,2の組、比較的近接した#3,4の組、比較的近接した#5,6の組、比較的近接した#7,8の組、の4組に分かれている。各組のノズル列の各ノズル64は、並び方向D1に沿って互い違いにずれた「千鳥状」の配置とされている。その結果、Yのノズル列#1,8の組、Cのノズル列#2,7の組、Mのノズル列#3,6、Kのノズル列#4,5、のそれぞれの各ノズル64も、並び方向D1に沿って互い違いにずれた配置とされている。ノズル単位で見れば、各ノズル64は記録ヘッド61のノズル面の中心を基準として点対称に配置されていることとなる。ノズル列#1,3,5,7の各ノズルとノズル列#2,4,6,8の各ノズルとの並び方向D1におけるピッチをNpとすると、各ノズル列#1〜#8のノズル64のピッチは2×Npとなる。例えば、各ノズル列#1〜#8のノズルピッチが300dpi相当であれば、CMYKの色毎のノズルピッチNpは600dpi相当となる。むろん、ノズルピッチNpは、600dpi以外にも、720dpi等でもよい。
なお、ノズルが千鳥状に配置されたノズル列におけるノズルの並び方向D1は、千鳥状配置における列毎のノズルの並びの方向を意味するものとする。
図3に示す複数のノズル64には、Kのノズル列#4,5に配列されたK用ノズル64k、CMYのノズル列#1〜3,6〜8に配列されたカラー用ノズル64co、が含まれる。K用ノズル64kからは、Kのインク滴67kが吐出されて被記録物400にKのドットDkが形成される。カラー用ノズル64coからは、コンポジットブラックを生成するCMYのいずれかのインク滴67coが吐出されて被記録物400にCMYのいずれかのドットDcoが形成される。
(3)印刷処理の説明:
図4は、画像形成装置1で行われる印刷処理の例をフローチャートにより示している。図5は、図4のステップS106の色変換処理の例をフローチャートにより示している。以下、「ステップ」の記載を省略する。ここで、S102は、設定入力部U2、設定入力工程、及び、設定入力機能に対応している。S106〜S112は、制御部U1、制御工程、及び、制御機能に対応している。印刷処理は、電気回路により実現されてもよいし、プログラムにより実現されてもよい。
(3−1)印刷処理:
例えば、ホスト装置100から画像(印刷条件を含む。)及び印刷指示を受信すると、画像形成装置1は、受信した画像をRAM20に格納し、印刷処理を開始させる。メモリーカード90に記録された画像が操作パネル73で選択操作されると、画像形成装置1は、選択された画像及びをRAM20に格納し、印刷処理を開始させる。
印刷処理が開始されると、コントローラー10は、必要に応じて不揮発性メモリー30内のプログラムデータPRG1をRAM20に展開する等の前処理を行ったうえ、RAM20に格納された画像に関するデータを取得する(S102)。
図6(a),(b)は、S102で取得されるデータの構造を模式的に例示している。これらの取得データには、例えば、各画素PX1に256階調の画素値(Ri,Gi,Bi)を有するRGBデータ(解像度変換前の入力データ300)、及び、画像形成に関する各種印刷条件500が含まれる。印刷条件500には、モノクロ高発色モード511といった印刷モード510、光沢紙(第一の被記録物設定521)や再生紙(第二の被記録物設定522)といった被記録物設定520、片面印刷(第一の間隔設定531)や両面印刷(第二の間隔設定532)といった間隔設定530、バンド印刷(第一の走査設定541)や疑似バンド印刷(第二の走査設定542)といった走査設定540、主走査600dpi(第一の解像度設定551)や主走査1200dpi(第二の解像度設定552)といった解像度設定550、等が含まれる。被記録物設定520や間隔設定530や走査設定540や解像度設定550には、印刷モード510により決まる設定もある。各印刷条件の詳細は、後述する。
なお、画像形成装置1のためのドライバーがインストールされたホスト装置100では、印刷条件500の設定操作を行うことが可能である。例えば、ホスト装置100は、印刷の対象画像に対して印刷モード510の選択操作を受け付け、次に前記対象画像をモノクロ印刷するかカラー印刷するかの選択操作を受け付け、モノクロ印刷が選択された場合にモノクロ画像330を形成するように印刷条件500を決定し、カラー印刷が選択されても対象画像がモノクロであればモノクロ画像330を形成するように印刷条件500を決定する処理を行う。決定された印刷条件500は、RGBデータとともに画像形成装置1へ送信される。
図4のS104では、上記RGBデータを走査設定540及び解像度設定550に合わせる所定の解像度変換処理を解像度変換部41で行う。ここで、上記RGBデータの解像度をXdpi(主走査方向)×Ydpi(副走査方向)とする。走査設定540が図7に示すバンド印刷であり、主走査方向D2の画素ピッチXpが600dpi相当であり、副走査方向D4の画素ピッチYpが600dpi相当である場合、主走査方向D2の画素数が600/X倍となり、副走査方向D4の画素数が600/Y倍となる。走査設定540が図8に示す疑似バンド印刷となり、副走査方向D4の画素ピッチYpが1200dpi相当となると、副走査方向D4の画素数が1200/Y倍となる。主走査方向D2の画素ピッチXpが1200dpi相当となると、主走査方向D2の画素数が1200/X倍となる。
図4のS106では、解像度変換後の入力データ300を例えば各画素PX2に256階調の画素値(Ci,Mi,Yi,Ki)を有するCMYKデータ(記録データ310)に変換する所定の色変換処理を色変換部42で行う。S108では、記録データ310に対して所定のハーフトーン処理をハーフトーン処理部43で行って階調数を減らし、例えばCMYKそれぞれについて画素毎にドットの形成状況を表す多値データを生成する。この多値データは、ドットの形成有無を表す2値データでもよいし、大中小それぞれのドットを形成可能な4値データでもよいし、これら以外の多値データでもよい。S110では、多値データに対して所定のラスタライズ処理をラスタライズ処理部44で行って機構部50でドットが形成される順番に並べ替え、例えばCMYKそれぞれのラスタデータを生成する。S112では、ラスタデータに対応した上記駆動信号を生成して記録ヘッド61の駆動回路62に出力し、ラスタデータに合わせて駆動素子63を駆動させて記録ヘッド61のノズル64からインク滴67を吐出させて印刷を実行する。これにより、被記録物400上にドットの形成状況で表現された多値(例えば4値)の印刷画像(モノクロ画像330を含む。)が形成され、印刷処理が終了する。
(3−2)色変換処理:
次に、図5等を参照して色変換処理を説明する。色変換処理が開始されると、コントローラー10は、図4のS102で取得した印刷条件500に応じて処理を分岐させる(S202)。図5の例では、モノクロ画像330を形成することを前提として、印刷モード510が「デフォルトモード」であれば図10に示すデフォルト用LUT1を使用するように設定し(S204)、印刷モード510が「きれいモード」であればきれい用LUT2を使用するように設定し(S206)、印刷モード510が「高発色モード」であれば図10に示す高発色用LUT3を使用するように設定する(S208)ことが示されている。むろん、印刷モード510には、前述のモノクロモード以外のモノクロモードが含まれてもよいし、カラー画像を形成するカラーモードが含まれてもよい。
「デフォルトモード」は、デフォルト用LUT1を参照して生成した記録データ310に基づいて600dpi(主走査方向)×600dpi(副走査方向)の解像度でバンド印刷を行う印刷モードである。「きれいモード」は、きれい用LUT2を参照して生成した記録データ310に基づいて600dpi(主走査方向)×1200dpi(副走査方向)の解像度で疑似バンド印刷を行う印刷モードである。「高発色モード」は、高発色用LUT3を参照して生成した記録データ310に基づいて600dpi(主走査方向)×600dpi(副走査方向)の解像度でバンド印刷を行う印刷モードである。
図7は、バンド印刷(第一の走査設定541)を模式的に例示している。判り易く説明するため、記録ヘッド61は、並び方向D1へN=4個のノズル64が並んだノズル列68が1列のみ存在するものとしている。バンド印刷は、被記録物400に対して記録ヘッド61を主走査方向D2へ1回相対移動させることにより複数のノズル64の並びに対応する1バンド分の全ドットを形成する印刷方式である。図中、記録ヘッド61の右に付した数字は、記録ヘッド61が何回目の主走査であるかを示している。図7においてノズルピッチをNpとしたとき、図7の例では、双方向印刷(Bi−d印刷)を前提として、往方向D2aとなる1回目の主走査でバンドB11の全画素PXに対して形成すべき全ドットDTを形成し、被記録物400をノズルピッチNpのN倍の距離分紙送りした後に復方向D2bとなる2回目の主走査でバンドB12の全画素PXに対して形成すべき全ドットDTを形成し、被記録物400をN×Npの距離分紙送りした後に往方向D2aとなる3回目の主走査でバンドB13の全画素PXに対して形成すべき全ドットDTを形成し、以下同様であることが示されている。単方向印刷(Uni−d印刷)を行う場合には、奇数回目及び偶数回目のドット形成をともに往方向D2aの主走査のみで行えばよい。バンド印刷時の副走査方向D4の画素ピッチYpは、ノズルピッチNpとなる。図5のS204,S208では、画素ピッチYpが600dpi相当であることが示されている。
図8は、疑似バンド印刷(第二の走査設定542)を模式的に例示している。ここでも判り易く説明するため、記録ヘッド61は、並び方向D1へN=4個のノズル64が並んだノズル列68が1列のみ存在するものとしている。疑似バンド印刷は、被記録物400に対して記録ヘッド61を2回以上主走査方向D2へ相対移動させることにより複数のノズル64の並びに対応する1バンド分の全ドットを形成する印刷方式である。図8の例では、往方向D2aとなる1回目の主走査でバンドB21に含まれる画素PXの半分に対して形成すべきドットDTを形成し、被記録物400をノズルピッチNpの1/2の距離分紙送りした後に復方向D2bとなる2回目の主走査でバンドB21に含まれる残り半分の画素に対して形成すべきドットDTを形成し、被記録物400を{N−(1/2)}×Npの距離分紙送りした後に往方向D2aとなる3回目の主走査でバンドB22に含まれる画素PXの半分に対して形成すべきドットDTを形成し、被記録物400を(1/2)×Npの距離分紙送りした後に復方向D2bとなる4回目の主走査でバンドB22に含まれる残り半分の画素に対して形成すべきドットDTを形成し、被記録物400を{N−(1/2)}×Npの距離分紙送りした後に往方向D2aとなる5回目の主走査でバンドB23に含まれる画素PXの半分に対して形成すべきドットDTを形成し、以下同様であることが示されている。単方向印刷を行う場合には、奇数回目及び偶数回目のドット形成をともに往方向D2aの主走査のみで行えばよい。疑似バンド印刷時の副走査方向D4の画素ピッチYpは、例えば、(1/2)×Npとなる。図5のS206では、画素ピッチYpが1200dpi相当であることが示されている。記録ヘッドを3回以上主走査方向へ相対移動させることにより1バンド分の全ドットを形成する場合も、同様である。
なお、印刷方式としては、図9に例示するインターレース印刷等もある。インターレース印刷は、並び方向D1において隣り合うノズル64から吐出されるインク滴を副走査方向D4において隣り合わない画素PXに着弾させ、インク滴が着弾しない位置にある間の画素PXに対しては後の主走査でインク滴を着弾させる印刷方式である。図中、画素PXに付した数字は、何回目の主走査で画素PXにドットDTが形成されるかを示している。図9の例では、往方向D2aとなる1回目の主走査で画素ピッチYpの3倍のピッチで被記録物400にドットDTを形成し、被記録物400を画素ピッチYpの4倍の距離分紙送りした後に復方向D2bとなる2回目の主走査で被記録物400にドットDTを形成し、被記録物400を画素ピッチYpの4倍の距離分紙送りした後に往方向D2aとなる3回目の主走査で画素ピッチYpの3倍のピッチで被記録物400にドットDTを形成し、被記録物400を画素ピッチYpの4倍の距離分紙送りした後に復方向D2bとなる4回目の主走査で被記録物400にドットDTを形成し、以下同様であることが示されている。単方向印刷を行う場合には、奇数回目及び偶数回目のドット形成をともに往方向D2aの主走査のみで行えばよい。図9に示すノズルピッチNpは、3×Ypである。従って、風紋現象は比較的軽微で済むものの、高解像度化に伴って風紋が目立つようであれば高記録濃度のKにコンポジットブラックを加えてもよいし、高密度のドットを形成しても被記録物の地色が目立つようであれば高記録濃度のKにコンポジットブラックを加えてもよい。
モノクロ画像用のLUTiには、図10に示すように、CMYのインクを使用しないことを表すLUTkもあれば、高記録濃度のKにおいてCMYのインクを使用することを表すLUTcoもある。なお、図10に示した数値は、判り易く説明するための模式的な例示に過ぎない。例えば、デフォルト用LUT1は、RGBの使用量(階調値)とCMYKのインク使用量(階調値)との対応関係を規定しながらCMYのインクを使用しないことを表すLUTkである。ここで、Kのインク使用量は、被記録物400に対するKの記録濃度を意味する。きれい用LUT2も、RGB値とK値の対応関係がデフォルト用LUT1と異なるだけでCMYのインクを使用しないことを表すLUTkである。一方、高発色用LUT3は、Kのインク使用量が所定量(所定濃度Tc%)以上のときにCMYのインクが使用されるようにRGBの使用量(階調値)とCMYKのインク使用量(階調値)との対応関係を規定したLUTcoである。
図11は、高発色用LUT3においてK使用量(Kのインク使用量)に対するCMY使用量(CMYのインク使用量)の例を模式的に示している。図中、細い実線はK使用量に対するC使用量を示し、一点鎖線はK使用量に対するM使用量を示し、二点鎖線はK使用量に対するY使用量を示し、太い実線はK使用量に対するCMYの平均使用量を示している。図11に示すように、K使用量がTc%以上のときにCMY使用量が発生し、K使用量がTc%未満のときにCMY使用量が発生していないことが分かる。境界となる所定濃度Tcは、60〜70%とされているが、例えば50〜80%程度に設定してもよい。
また、C使用量とM使用量とY使用量は、最大でもTc%未満(図11の例では40%程度以下)となるようにされている。これにより、CMYについて、近傍で吐出された別のインク滴67coよる気流によりインク滴67coが若干流される「風紋」現象が抑制され、Kインクのみを使用したときの風紋現象による被記録物400の地色部分にCMYのインク滴67coが着弾する。従って、風紋が効果的に抑制され、良好な画質のモノクロ画像が得られる。
さらに、CMY使用量は、K使用量がTc%以上の場合において上に凸の曲線とされている。風紋現象による被記録物の地色の目立ちは主走査方向D2へ波打つように連なることが多いので、K使用量がTc%以上となったときにK使用量に対するCMY使用量が直線的に増えるよりもさらに増えることにより、風紋現象による被記録物の地色の目立ちが効果的に抑制される。
なお、C使用量とM使用量とY使用量の使用割合は、図10に示す高発色用LUT3のように1:1:1でもよいし、インクの性質等に応じて図11に示すように異ならせてもよい。
図5のS204〜S208で使用するLUTiを設定すると、コントローラー10は、図1に示すように入力データ300を構成する画素PX1の中から色変換の対象画素PX1iの画素値(Ri,Gi,Bi)を取得する(S210)。S212では、設定されたLUTiを参照することにより、入力画素値(Ri,Gi,Bi)を出力画素値(Ci,Mi,Yi,Ki)に変換し、画素値(Ci,Mi,Yi,Ki)を記録データ310の対象画素PX2iに格納する。画素値(Ri,Gi,Bi)がLUTiに格納されていない場合には、LUTiに格納されたRGBの使用量のうち画素値(Ri,Gi,Bi)に近い使用量に対応するCMYKのインク使用量を複数組用いて出力画素値(Ci,Mi,Yi,Ki)を補間してもよい。S214では、入力データ300の全ての画素PX1について画素値を変換する処理を行ったか否かを判断する。未処理の画素PX1が残っている場合、画像形成装置1は、S210〜S214の処理を繰り返す。この処理の繰り返しにより、記録データ310の複数の画素PX2の中から順次、設定される対象画素PX2iの出力画素値(Ci,Mi,Yi,Ki)が格納される。一方、全ての画素PX1について画素値を変換する処理が行われた場合、画像形成装置1は、色変換処理を終了させる。その後、コントローラー10は、図4のS108〜S112の処理を行い、記録データ310に基づいて複数のノズル64からインク滴67を吐出して被記録物400にモノクロ画像330を形成する。
(4)作用、及び、効果:
ここで、記録データ310で表されるK使用量が所定量(Tc)未満、すなわち、Kインクの記録濃度が所定濃度未満のとき、図1の「記録濃度が低いとき」の部分に示されるように、CMYのインク滴67coは吐出されず、CMYのドットDcoは形成されない。K使用量が少ないときは、近傍のインク滴吐出による気流の影響が小さく、また、被記録物の地色が多いことからも、風紋現象が見られない。従って、K使用量が少ないときは、CMYのインクを使用しなくても良好な画質の印刷画像を得ることができる。
一方、記録データ310で表されるK使用量が所定量(Tc)以上、すなわち、Kインクの記録濃度が所定濃度以上のとき、図1の「記録濃度が高いとき」の部分に示されるように、コンポジットブラックを生成するCMYのインク滴67coが吐出され、CMYのドットDcoが形成される。K使用量が多くなると、近傍のインク滴吐出による気流の影響が大きくなり、Kインクだけでは風紋現象が生じることがある。CMYのインク滴67coが吐出されることにより、インク使用量はCMYK合わせて最大400%まで増やすことが可能である。CMYのインク滴67coが吐出されることにより、風紋現象による被記録物400の地色部分にCMYのドットDcoが形成され、被記録物400の地色が目立たなくなり、風紋が抑制される。従って、本技術は、良好な画質のモノクロ画像を得ることができる。また、C使用量とM使用量とY使用量が最大でもTc%未満とされることにより、CMYのドットDcoについて「風紋」現象が抑制され、風紋が効果的に抑制された良好な画質のモノクロ画像が得られる。さらに、CMY使用量がK使用量(Tc)以上の場合において上に凸の曲線とされることによっても、風紋が効果的に抑制された良好な画質のモノクロ画像が得られる。
(5)変形例:
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、本技術を適用可能な画像形成装置は、ラインプリンター等でもよく、複写機、ファクシミリ、等も含まれる。
上述した処理は、順番を入れ替える等、適宜、変更可能である。例えば、図4の印刷処理において、解像度変換処理の前に色変換処理を行ってもよい。
Kインクの記録濃度が所定濃度以上の場合にCMYのインク滴を加える処理は、色変換処理以外にも、ハーフトーン処理後の多値データを記録データとして行うことも可能であるし、ラスタライズ処理後のラスタデータを記録データとして行うことも可能である。
上述した実施形態ではモノクロ画像印刷時にCMYのインク滴を加える場合とCMYのインク滴を加えない場合とを切り換えているが、Kインクの記録濃度が所定濃度以上の場合にCMYのインク滴を常に加える態様も本発明に含まれる。
なお、インクは、色を表現するための液体にとどまらず、光沢感を出す無着色の液体等、何らかの機能を付与する種々の液体が含まれる。従って、インク滴には、無着色の液滴等、種々の液滴が含まれる。
(5−1)被記録物の種類に応じて処理を変える例:
被記録物には、光沢紙のように比較的インクが滲み難いものもあれば、再生紙のように比較的インクが滲み易いものもある。図12(a)に示すように、インクが滲み難い第一の被記録物401(例えば光沢紙)は、ドットDkが小さくなる結果、高密度のドットDkを形成しても被記録物401の地色が見え易く、風紋が目立ち易い。一方、インクが滲み易い第二の被記録物402(例えば再生紙)は、ドットDkが大きくなる結果、高密度のドットDkを形成すると被記録物402の地色が見え難く、風紋が目立ち難い。そこで、図4のS102において、コントローラー10(被記録物設定入力部U21)は、インクが滲み難い第一の被記録物401にモノクロ画像330を形成する第一の被記録物設定521と、インクが滲み易い第二の被記録物402にモノクロ画像330を形成する第二の被記録物設定522と、を含む複数の被記録物設定の中からいずれかの被記録物設定を取得してもよい。
図12(a)は、第二の被記録物設定522が入力されたとき、Kのインク滴67kにカラーのインク滴67coを加えないでモノクロ画像330を形成する例を示している。ここで、LUTcoには、上述した高発色用LUT3等を用いることができる。LUTkには、上述したデフォルト用LUT1等を用いることができる。図4のS106において、コントローラー10は、第一の被記録物設定521が入力されたとき、K使用量が所定量(Tc)以上であればCMYのインクが使用されるLUTcoを参照してRGBデータ(300)をCMYKデータ(310)に変換する。この場合、画像形成装置1は、K使用量が多い場合にK用ノズル64kからKのインク滴67kを吐出することに加えてCMY用ノズル64coからCMYのインク滴67coを吐出してモノクロ画像330を被記録物401に形成する。これにより、被記録物401の地色が目立たなくなり、風紋が抑制される。一方、第二の被記録物設定522が入力されたとき、K使用量が所定量(Tc)以上であってもCMYのインクが使用されないLUTkを参照してRGBデータをCMYKデータに変換する。この場合、画像形成装置1は、K使用量が多くてもKインクのみを使用してモノクロ画像330を被記録物402に形成する。これにより、CMYのインクの使用量が少なくて済む。
図12(b)は、第二の被記録物設定522が入力されたとき、Kのインク滴67kに加えるカラーのインク滴67coの割合を第一の被記録物設定521が入力されたときと比べて少なくしてモノクロ画像330を形成する例を示している。図4のS106において、コントローラー10は、第一の被記録物設定521が入力されたとき、所定量(Tc)以上のK使用量において比較的多いCMYのインク滴67coが加えられるLUTc1を参照してRGBデータ(300)をCMYKデータ(310)に変換する。この場合、画像形成装置1は、図12(a)の場合と同様のモノクロ画像330を被記録物401に形成する。これにより、被記録物401の地色が目立たなくなり、風紋が抑制される。一方、第二の被記録物設定522が入力されたとき、所定量(Tc)以上のK使用量において比較的少ないCMYのインク滴67coが加えられるLUTc2を参照してRGBデータをCMYKデータに変換する。これにより、CMYのインクの使用量が少なくて済む。
いずれの場合も、被記録物の地色の目立ちが効率的に抑制され、モノクロ画像の風紋が効率的に抑制され、モノクロ画像の画質が向上する。
(5−2)複数のノズルから被記録物の搬送位置までの距離に応じて処理を変える例:
図13は、記録ヘッド61のノズル面(複数のノズル64)から被記録物400の搬送位置L1までの距離PG(図2参照)を模式的に例示している。被記録物400の搬送位置L1は、紙送り機構53(例えばプラテン)の位置で決まる。画像形成装置には、記録ヘッド61のノズル面と被記録物400の搬送位置L1との距離PGを調整する間隔調整機構54が設けられている。
被記録物400に対して両面印刷を行う場合、被記録物400の表側に画像を形成するとしみ込んだインクにより被記録物400が波打つ現象が生じることがある。この場合、ノズル面と搬送位置L1との距離が短いと、被記録物400の裏側に画像を形成するときにノズル面と被記録物400とが接触して被記録物400に汚れが生じる可能性がある。一方、被記録物400の片面だけに対して印刷を行う場合、ノズル面と搬送位置L1との距離が長いと、近傍のインク滴吐出による気流の影響が大きくなり、風紋現象が生じ易くなる。そこで、図4のS102において、コントローラー10(間隔設定入力部U22)は、複数のノズル64から被記録物400の搬送位置L1まで第一の距離PG1であることを示す片面印刷設定(第一の間隔設定531)と、複数のノズル64から被記録物400の搬送位置L1まで第一の距離PG1よりも長い第二の距離PG2であることを示す両面印刷設定(第二の間隔設定532)と、を含む複数の間隔設定の中からいずれかの間隔設定を取得してもよい。
図14(a)は、片面印刷設定が入力されたとき、Kのインク滴67kにカラーのインク滴67coを加えないでモノクロ画像330を形成する例を示している。ここで、LUTcoには、上述した高発色用LUT3等を用いることができる。LUTkには、上述したデフォルト用LUT1等を用いることができる。図4のS106において、コントローラー10は、両面印刷設定(第二の間隔設定532)が入力されたとき、K使用量が所定量(Tc)以上であればCMYのインクが使用されるLUTcoを参照してRGBデータ(300)をCMYKデータ(310)に変換する。この場合、画像形成装置1は、K使用量が多い場合にK用ノズル64kからKのインク滴67kを吐出することに加えてCMY用ノズル64coからCMYのインク滴67coを吐出してモノクロ画像330を被記録物400に形成する。これにより、被記録物400の地色が目立たなくなり、風紋が抑制される。一方、片面印刷設定(第一の間隔設定531)が入力されたとき、K使用量が所定量(Tc)以上であってもCMYのインクが使用されないLUTkを参照してRGBデータをCMYKデータに変換する。この場合、画像形成装置1は、K使用量が多くてもKインクのみを使用してモノクロ画像330を被記録物400に形成する。これにより、CMYのインクの使用量が少なくて済む。
図14(b)は、片面印刷設定が入力されたとき、Kのインク滴67kに加えるカラーのインク滴67coの割合を両面印刷設定が入力されたときと比べて少なくしてモノクロ画像330を形成する例を示している。図4のS106において、コントローラー10は、両面印刷設定(第二の間隔設定532)が入力されたとき、所定量(Tc)以上のK使用量において比較的多いCMYのインク滴67coが加えられるLUTc1を参照してRGBデータ(300)をCMYKデータ(310)に変換する。この場合、画像形成装置1は、図14(a)の場合と同様のモノクロ画像330を被記録物400に形成する。これにより、被記録物400の地色が目立たなくなり、風紋が抑制される。一方、片面印刷設定(第一の間隔設定531)が入力されたとき、所定量(Tc)以上のK使用量において比較的少ないCMYのインク滴67coが加えられるLUTc2を参照してRGBデータをCMYKデータに変換する。これにより、CMYのインクの使用量が少なくて済む。
いずれの場合も、被記録物の地色の目立ちが効率的に抑制され、モノクロ画像の風紋が効率的に抑制され、モノクロ画像の画質が向上する。
(5−3)走査設定に応じて処理を変える例:
走査設定540には、図7に示すようなバンド印刷設定(第一の走査設定541)、図8に示すような疑似バンド印刷設定(第二の走査設定542)、等がある。バンド印刷を行う場合、図7に示すように被記録物400に対して記録ヘッド61を1回相対移動させることにより1バンド分の全ドットを形成するため、インク滴の着弾に気流の影響が出ると風紋現象が生じることがある。疑似バンド印刷を行う場合、図8に示すように被記録物400に対して記録ヘッド61を2回以上相対移動させることにより1バンド分の全ドットを形成するため、インク滴の着弾に気流の影響が出ても2回目又はそれ以降のノズルの相対移動により被記録物400の地色部分がドットで被覆されて風紋現象が抑制される。そこで、図4のS102において、コントローラー10(走査設定入力部U23)は、バンド印刷設定と疑似バンド印刷設定とを含む複数の走査設定の中からいずれかの走査設定を取得してもよい。
図15(a)は、疑似バンド印刷設定が入力されたとき、Kのインク滴67kにカラーのインク滴67coを加えないでモノクロ画像330を形成する例を示している。ここで、LUTcoには、上述した高発色用LUT3等を用いることができる。LUTkには、上述したデフォルト用LUT1等を用いることができる。図4のS106において、コントローラー10は、バンド印刷設定(第一の走査設定541)が入力されたとき、K使用量が所定量(Tc)以上であればCMYのインクが使用されるLUTcoを参照してRGBデータ(300)をCMYKデータ(310)に変換する。この場合、画像形成装置1は、K使用量が多い場合にK用ノズル64kからKのインク滴67kを吐出することに加えてCMY用ノズル64coからCMYのインク滴67coを吐出してモノクロ画像330を被記録物400に形成する。これにより、被記録物400の地色が目立たなくなり、風紋が抑制される。一方、疑似バンド印刷設定(第二の走査設定542)が入力されたとき、K使用量が所定量(Tc)以上であってもCMYのインクが使用されないLUTkを参照してRGBデータをCMYKデータに変換する。この場合、画像形成装置1は、K使用量が多くてもKインクのみを使用してモノクロ画像330を被記録物400に形成する。これにより、CMYのインクの使用量が少なくて済む。
図15(b)は、疑似バンド印刷設定が入力されたとき、Kのインク滴67kに加えるカラーのインク滴67coの割合をバンド印刷設定が入力されたときと比べて少なくしてモノクロ画像330を形成する例を示している。図4のS106において、コントローラー10は、バンド印刷設定(第一の走査設定541)が入力されたとき、所定量(Tc)以上のK使用量において比較的多いCMYのインク滴67coが加えられるLUTc1を参照してRGBデータ(300)をCMYKデータ(310)に変換する。この場合、画像形成装置1は、図15(a)の場合と同様のモノクロ画像330を被記録物400に形成する。これにより、被記録物400の地色が目立たなくなり、風紋が抑制される。一方、疑似バンド印刷設定(第二の走査設定542)が入力されたとき、所定量(Tc)以上のK使用量において比較的少ないCMYのインク滴67coが加えられるLUTc2を参照してRGBデータをCMYKデータに変換する。これにより、CMYのインクの使用量が少なくて済む。
いずれの場合も、被記録物の地色の目立ちが効率的に抑制され、モノクロ画像の風紋が効率的に抑制され、モノクロ画像の画質が向上する。
なお、第二の走査設定542としては、図9に示すようなインターレース印刷を行う設定等でもよい。
(5−4)相対移動方向における走査設定に応じて処理を変える例:
主走査方向D2において比較的高解像度(例えば1200dpi)でモノクロ画像330を形成する場合、インク滴の吐出周波数が高いことから、インク滴の着弾に気流の影響が出て風紋現象が生じることがある。主走査方向D2において比較的低解像度(例えば600dpi)でモノクロ画像330を形成する場合、インク滴の吐出周波数が低くなることから、インク滴の着弾に気流の影響が少なくなって風紋現象が生じ難くなる。そこで、図4のS102において、コントローラー10(解像度設定入力部U24)は、記録ヘッド61の主走査方向D2において第一の解像度でモノクロ画像330を形成する低解像度設定(第一の解像度設定551)と、主走査方向D2において第一の解像度よりも高い第二の解像度でモノクロ画像330を形成する高解像度設定(第二の解像度設定552)と、を含む複数の解像度設定の中からいずれかの解像度設定を取得してもよい。
図16(a)は、低解像度設定が入力されたとき、Kのインク滴67kにカラーのインク滴67coを加えないでモノクロ画像330を形成する例を示している。ここで、LUTcoには、上述した高発色用LUT3等を用いることができる。LUTkには、上述したデフォルト用LUT1等を用いることができる。図4のS106において、コントローラー10は、高解像度設定(第二の解像度設定552)が入力されたとき、K使用量が所定量(Tc)以上であればCMYのインクが使用されるLUTcoを参照してRGBデータ(300)をCMYKデータ(310)に変換する。この場合、画像形成装置1は、K使用量が多い場合にK用ノズル64kからKのインク滴67kを吐出することに加えてCMY用ノズル64coからCMYのインク滴67coを吐出してモノクロ画像330を被記録物400に形成する。これにより、被記録物400の地色が目立たなくなり、風紋が抑制される。一方、低解像度設定(第一の解像度設定551)が入力されたとき、K使用量が所定量(Tc)以上であってもCMYのインクが使用されないLUTkを参照してRGBデータをCMYKデータに変換する。この場合、画像形成装置1は、K使用量が多くてもKインクのみを使用してモノクロ画像330を被記録物400に形成する。これにより、CMYのインクの使用量が少なくて済む。
図16(b)は、低解像度設定が入力されたとき、Kのインク滴67kに加えるカラーのインク滴67coの割合を高解像度設定が入力されたときと比べて少なくしてモノクロ画像330を形成する例を示している。図4のS106において、コントローラー10は、高解像度設定(第二の解像度設定552)が入力されたとき、所定量(Tc)以上のK使用量において比較的多いCMYのインク滴67coが加えられるLUTc1を参照してRGBデータ(300)をCMYKデータ(310)に変換する。この場合、画像形成装置1は、図16(a)の場合と同様のモノクロ画像330を被記録物400に形成する。これにより、被記録物400の地色が目立たなくなり、風紋が抑制される。一方、低解像度設定(第一の解像度設定551)が入力されたとき、所定量(Tc)以上のK使用量において比較的少ないCMYのインク滴67coが加えられるLUTc2を参照してRGBデータをCMYKデータに変換する。これにより、CMYのインクの使用量が少なくて済む。
いずれの場合も、被記録物の地色の目立ちが効率的に抑制され、モノクロ画像の風紋が効率的に抑制され、モノクロ画像の画質が向上する。
なお、解像度の高低は相対的なものであるため、例えば、高解像度設定が600dpiで画像を形成する設定でもよく、低解像度設定が300dpiで画像を形成する設定でもよい。
(6)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、モノクロ画像の画質を向上させることが可能な技術等を提供することができる。むろん、従属請求項に係る構成要件を有しておらず独立請求項に係る構成要件のみからなる技術等でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
1…画像形成装置、10…コントローラー、41…解像度変換部、42…色変換部、43…ハーフトーン処理部、44…ラスタライズ処理部、50…機構部、53…紙送り機構、54…間隔調整機構、60…キャリッジ、61…記録ヘッド、64,64k,64co…ノズル、67,67k,67co…インク滴、68…ノズル列、100…ホスト装置、300…入力データ、310…記録データ、330…モノクロ画像、400…被記録物、401…第一の被記録物、402…第二の被記録物、500…印刷条件、510…印刷モード、511…モノクロ高発色モード、520…被記録物設定、521…第一の被記録物設定、522…第二の被記録物設定、530…間隔設定、531…第一の間隔設定、532…第二の間隔設定、540…走査設定、541…第一の走査設定、542…第二の走査設定、550…解像度設定、551…第一の解像度設定、552…第二の解像度設定、B1,B11〜B13,B21〜B23…バンド、D1…並び方向、D2…主走査方向、D3…紙送り方向、D4…副走査方向、DT,Dk,Dco…ドット、L1…搬送位置、PX…画素、U1…制御部、U2…設定入力部、U21…被記録物設定入力部、U22…間隔設定入力部、U23…走査設定入力部、U24…解像度設定入力部、LUTco,LUTi,LUTk…ルックアップテーブル。

Claims (9)

  1. ブラックのインク滴を吐出するブラック用ノズルと、コンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出するカラー用ノズルと、を含む複数のノズルから記録データに基づいてインク滴を吐出してモノクロ画像を形成可能な画像形成装置であって、
    前記記録データで表されるブラックのインクの記録濃度が所定濃度以上のときに、前記ブラック用ノズルからブラックのインク滴を吐出することに加えて前記カラー用ノズルからコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出してモノクロ画像を形成する制御部と、
    第一の被記録物にモノクロ画像を形成する第一の被記録物設定と、前記第一の被記録物よりもインクが滲み易い第二の被記録物にモノクロ画像を形成する第二の被記録物設定と、を含む複数の被記録物設定の中からいずれかの被記録物設定を入力する被記録物設定入力部と、を備え、
    前記制御部は、前記第二の被記録物設定が入力されたとき、前記ブラック用ノズルからのブラックのインク滴に加える前記カラー用ノズルからのカラーのインク滴の割合を前記第一の被記録物設定が入力されたときと比べて少なくするか、カラーのインク滴を加えないでモノクロ画像を形成する、画像形成装置。
  2. ブラックのインク滴を吐出するブラック用ノズルと、コンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出するカラー用ノズルと、を含む複数のノズルから記録データに基づいてインク滴を吐出してモノクロ画像を形成可能な画像形成装置であって、
    前記記録データで表されるブラックのインクの記録濃度が所定濃度以上のときに、前記ブラック用ノズルからブラックのインク滴を吐出することに加えて前記カラー用ノズルからコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出してモノクロ画像を形成する制御部と、
    前記複数のノズルから被記録物の搬送位置まで第一の距離であることを示す第一の間隔設定と、前記複数のノズルから被記録物の搬送位置まで前記第一の距離よりも長い第二の距離であることを示す第二の間隔設定と、を含む複数の間隔設定の中からいずれかの間隔設定を入力する間隔設定入力部と、を備え、
    前記制御部は、前記第一の間隔設定が入力されたとき、前記ブラック用ノズルからのブラックのインク滴に加える前記カラー用ノズルからのカラーのインク滴の割合を前記第二の間隔設定が入力されたときと比べて少なくするか、カラーのインク滴を加えないでモノクロ画像を形成する、画像形成装置。
  3. ブラックのインク滴を吐出するブラック用ノズルと、コンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出するカラー用ノズルと、を含む複数のノズルから記録データに基づいてインク滴を吐出してモノクロ画像を形成可能な画像形成装置であって、
    前記記録データで表されるブラックのインクの記録濃度が所定濃度以上のときに、前記ブラック用ノズルからブラックのインク滴を吐出することに加えて前記カラー用ノズルからコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出してモノクロ画像を形成する制御部と、
    被記録物に対して前記複数のノズルを1回相対移動させることにより前記複数のノズルの並びに対応する1バンド分の全ドットを形成する第一の走査設定と、被記録物に対して前記複数のノズルを2回以上相対移動させることにより前記複数のノズルの並びに対応する1バンド分の全ドットを形成する第二の走査設定と、を含む複数の走査設定の中からいずれかの走査設定を入力する走査設定入力部と、を備え、
    前記制御部は、前記第二の走査設定が入力されたとき、前記ブラック用ノズルからのブラックのインク滴に加える前記カラー用ノズルからのカラーのインク滴の割合を前記第一の走査設定が入力されたときと比べて少なくするか、カラーのインク滴を加えないでモノクロ画像を形成する、画像形成装置。
  4. ブラックのインク滴を吐出するブラック用ノズルと、コンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出するカラー用ノズルと、を含む複数のノズルから記録データに基づいてインク滴を吐出してモノクロ画像を形成可能な画像形成装置であって、
    前記記録データで表されるブラックのインクの記録濃度が所定濃度以上のときに、前記ブラック用ノズルからブラックのインク滴を吐出することに加えて前記カラー用ノズルからコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出してモノクロ画像を形成する制御部と、
    被記録物に対する前記複数のノズルの相対移動方向において第一の解像度でモノクロ画像を形成する第一の解像度設定と、前記相対移動方向において前記第一の解像度よりも高い第二の解像度でモノクロ画像を形成する第二の解像度設定と、を含む複数の解像度設定の中からいずれかの解像度設定を入力する解像度設定入力部と、を備え、
    前記制御部は、前記第一の解像度設定が入力されたとき、前記ブラック用ノズルからのブラックのインク滴に加える前記カラー用ノズルからのカラーのインク滴の割合を前記第二の解像度設定が入力されたときと比べて少なくするか、カラーのインク滴を加えないでモノクロ画像を形成する、画像形成装置。
  5. 前記制御部は、入力色の使用量と、前記複数のノズルから吐出されるインクの記録濃度と、の対応関係を規定したルックアップテーブルであって、ブラックのインクの記録濃度が前記所定濃度以上のときにコンポジットブラックが加えられる対応関係を規定したルックアップテーブルを参照して前記入力色で表される入力データを前記記録データに変換し、該記録データに基づいて前記複数のノズルからインク滴を吐出してモノクロ画像を形成する、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. ブラックのインク滴を吐出するブラック用ノズルと、コンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出するカラー用ノズルと、を含む複数のノズルから記録データに基づいてインク滴を吐出してモノクロ画像を形成する画像形成方法であって、
    第一の被記録物にモノクロ画像を形成する第一の被記録物設定と、前記第一の被記録物よりもインクが滲み易い第二の被記録物にモノクロ画像を形成する第二の被記録物設定と、を含む複数の被記録物設定の中からいずれかの被記録物設定を入力する工程と、
    前記記録データで表されるブラックのインクの記録濃度が所定濃度以上のときに、前記ブラック用ノズルからブラックのインク滴を吐出することに加えて前記カラー用ノズルからコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出してモノクロ画像を形成する工程と備え、
    前記第二の被記録物設定が入力されたとき、前記ブラック用ノズルからのブラックのインク滴に加える前記カラー用ノズルからのカラーのインク滴の割合を前記第一の被記録物設定が入力されたときと比べて少なくするか、カラーのインク滴を加えないでモノクロ画像を形成する、画像形成方法。
  7. ブラックのインク滴を吐出するブラック用ノズルと、コンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出するカラー用ノズルと、を含む複数のノズルから記録データに基づいてインク滴を吐出してモノクロ画像を形成する画像形成方法であって、
    前記複数のノズルから被記録物の搬送位置まで第一の距離であることを示す第一の間隔設定と、前記複数のノズルから被記録物の搬送位置まで前記第一の距離よりも長い第二の距離であることを示す第二の間隔設定と、を含む複数の間隔設定の中からいずれかの間隔設定を入力する工程と、
    前記記録データで表されるブラックのインクの記録濃度が所定濃度以上のときに、前記ブラック用ノズルからブラックのインク滴を吐出することに加えて前記カラー用ノズルからコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出してモノクロ画像を形成する工程と、備え、
    前記第一の間隔設定が入力されたとき、前記ブラック用ノズルからのブラックのインク滴に加える前記カラー用ノズルからのカラーのインク滴の割合を前記第二の間隔設定が入力されたときと比べて少なくするか、カラーのインク滴を加えないでモノクロ画像を形成する、画像形成方法。
  8. ブラックのインク滴を吐出するブラック用ノズルと、コンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出するカラー用ノズルと、を含む複数のノズルから記録データに基づいてインク滴を吐出してモノクロ画像を形成する画像形成方法であって、
    被記録物に対して前記複数のノズルを1回相対移動させることにより前記複数のノズルの並びに対応する1バンド分の全ドットを形成する第一の走査設定と、被記録物に対して前記複数のノズルを2回以上相対移動させることにより前記複数のノズルの並びに対応する1バンド分の全ドットを形成する第二の走査設定と、を含む複数の走査設定の中からいずれかの走査設定を入力する工程と、
    前記記録データで表されるブラックのインクの記録濃度が所定濃度以上のときに、前記ブラック用ノズルからブラックのインク滴を吐出することに加えて前記カラー用ノズルからコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出してモノクロ画像を形成する工程と、備え、
    前記第二の走査設定が入力されたとき、前記ブラック用ノズルからのブラックのインク滴に加える前記カラー用ノズルからのカラーのインク滴の割合を前記第一の走査設定が入力されたときと比べて少なくするか、カラーのインク滴を加えないでモノクロ画像を形成する、画像形成方法。
  9. ブラックのインク滴を吐出するブラック用ノズルと、コンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出するカラー用ノズルと、を含む複数のノズルから記録データに基づいてインク滴を吐出してモノクロ画像を形成する画像形成方法であって、
    被記録物に対する前記複数のノズルの相対移動方向において第一の解像度でモノクロ画像を形成する第一の解像度設定と、前記相対移動方向において前記第一の解像度よりも高い第二の解像度でモノクロ画像を形成する第二の解像度設定と、を含む複数の解像度設定の中からいずれかの解像度設定を入力する工程と、
    前記記録データで表されるブラックのインクの記録濃度が所定濃度以上のときに、前記ブラック用ノズルからブラックのインク滴を吐出することに加えて前記カラー用ノズルからコンポジットブラックを生成するカラーのインク滴を吐出してモノクロ画像を形成する工程と、備え、
    前記第一の解像度設定が入力されたとき、前記ブラック用ノズルからのブラックのインク滴に加える前記カラー用ノズルからのカラーのインク滴の割合を前記第二の解像度設定が入力されたときと比べて少なくするか、カラーのインク滴を加えないでモノクロ画像を形成する、画像形成方法。
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