JP2011218600A - 印刷装置、印刷方法、印刷データ生成プログラム - Google Patents

印刷装置、印刷方法、印刷データ生成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】インクの吐出タイミングの違いに起因して生じるドットの位置ずれに伴う印刷画像のエッジのぼやけを抑制する。
【解決手段】印刷装置は、画像データを入力する入力部と、入力画像データに基づいて、エッジの少なくとも高濃度側を構成する画素をエッジ画素として検出する検出部と、入力画像データに基づいて、ドットの形成の有無を表すドットデータを生成するハーフトーン処理部と、ドットデータに基づいて、印刷媒体の共通の印刷領域に複数のタイミングで印刷ヘッドからインクを吐出してドットを形成し、複数のタイミングで形成されたドットが相互に組み合わせられることによって形成された印刷画像を出力する印刷部とを備えている。ハーフトーン処理部は、エッジ画素に対応する印刷媒体のドット形成位置において、複数のタイミングのいずれかに偏ってドットを形成するようにドットデータを生成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、印刷ヘッドからインクを印刷媒体に吐出して印刷を行う印刷技術に関する。
シリアル方式のインクジェット式プリンターでは、複数のノズルを備えた印刷ヘッドを印刷媒体に対して主走査方向および副走査方向に相対移動させながら、当該ノズルからインクを吐出して、印刷媒体上にドットを形成して印刷を行う。かかるインクジェット式プリンターでは、印刷ヘッドのノズルから吐出されたインクの印刷媒体への着弾位置が目標位置からずれる位置ずれを起こすことがある。例えば、印刷ヘッドの往動と復動のインク吐出タイミングが厳密に一定していないと、印刷ヘッドの往動で形成されるドット群と、復動で形成されるドット群との相対的な位置関係が目標位置からずれることとなる。あるいは、ある程度以上のインクを印刷媒体に吐出すると、紙が伸縮して波打つこと(いわゆるコックリング)により、印刷ヘッドと印刷媒体との距離が、往動と復動とで異なることになり、その結果、ドットが目標位置からずれて形成される。
このような位置ずれが生じると、文字や線図のエッジがぼやけることがあり、印刷品質を低下させる一因となっていた。かかる問題は、シリアル方式のインクジェット式プリンターに限らず、印刷媒体の共通の印刷領域に複数の異なるタイミングでインクを吐出してドットを形成し、当該複数のタイミングで形成されたドットが相互に組み合わせられることによって形成された印刷画像を出力する印刷装置に共通するものであった。例えば、複数の印刷ヘッドを印刷媒体の幅方向の全体に亘って千鳥形状に配列し、隣接する印刷ヘッド同士の一部をオーバーラップさせたラインプリンターでも、千鳥形状に配置された印刷ヘッドからのインクの吐出タイミングの違いから同様の問題が生じ得た。
特開2008−130003号公報
上述の問題の少なくとも一部を踏まえ、本発明が解決しようとする課題は、インクの吐出タイミングの違いに起因して生じるドットの位置ずれに伴う印刷画像のエッジのぼやけを抑制することである。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]印刷ヘッドからインクを印刷媒体に吐出して印刷を行う印刷装置であって、
画像を構成する画像データを入力する入力部と、
前記入力した画像データに基づいて、前記画像のエッジの少なくとも高濃度側を構成する画素をエッジ画素として検出する検出部と、
前記入力した画像データに基づいて、ドットの形成の有無を表すドットデータを生成するハーフトーン処理部と、
前記生成したドットデータに基づいて、前記印刷媒体の共通の印刷領域に、前記印刷媒体に対する前記インクの吐出位置を変えつつ、複数のタイミングで前記印刷ヘッドから該インクを吐出してドットを形成し、該複数のタイミングで形成されたドットが相互に組み合わせられることによって形成された印刷画像を出力する印刷部と
を備え、
前記ハーフトーン処理部は、前記エッジ画素に対応する前記印刷媒体のドット形成位置において、前記複数のタイミングのいずれかに偏ってドットを形成するように前記ドットデータを生成する
印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、エッジ画素を検出し、当該エッジ画素に対応するドット形成位置に、印刷媒体の共通の印刷領域にドットを形成する複数のタイミングのいずれかに偏ってドットを形成する。したがって、複数のタイミングの違いに起因して生じるドットの位置ずれを抑制することができる。その結果、印刷画像のエッジのぼやけを抑制することができる。なお、「入力した画像データに基づいて」とは、入力した画像データものものを用いる構成のほか、入力した画像データに所定の処理を施した画像データを用いる構成を含む。
[適用例2]前記ハーフトーン処理部は、前記複数のタイミングのうちの、前記共通の印刷領域に相対的に先に前記インクを吐出するタイミングに偏ってドットを形成するように前記ドットデータを生成する適用例1記載の印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、エッジ画素に対応するドット形成位置に、複数のタイミングのうちの、共通の印刷領域に相対的に先にインクを吐出するタイミングに偏ってドットを形成する。すなわち、共通の印刷領域にインクが吐出されていない状態において吐出するインク量が多くなるので、コックリングにより位置ずれが生じることを抑制することができる。その結果、印刷画像のエッジのぼやけを抑制することができる。
[適用例3]適用例1または適用例2記載の印刷装置であって、前記ハーフトーン処理部は、複数の閾値で構成されるディザマスクを用いて、ドットの有無を決定するディザ法によって前記ドットデータを生成し、前記ディザマスクは、前記複数のタイミングごとに形成されるドット群のいずれもと、該ドット群を組み合わせた全体のドット群とが、ブルーノイズ特性またはグリーンノイズ特性を有するように生成された印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、複数のタイミングごとに形成されるドット群のいずれもと、当該ドット群を組み合わせた全体のドット群とが、ブルーノイズ特性またはグリーンノイズ特性を有するように生成されたディザマスクを用いてドットデータを生成するので、複数のタイミングのいずれかに偏ってドットを形成しても、印刷画像全体として、ドットの分散性を好適に確保することができ、印刷画像の粒状性の悪化を抑制することができる。
[適用例4]前記ハーフトーン処理部は、前記エッジ画素の画像データが所定値よりも低階調である場合に、前記偏ってドットを形成する処理を禁止する適用例1ないし適用例3のいずれか記載の印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、低階調の印刷領域では、偏ってドットを形成する処理を禁止するので、ドットデータを生成する処理を高速化することが可能となる。しかも、低階調の印刷領域では、印刷画像のエッジは視認されにくいので、エッジのぼやけにより、印刷画質が大きく低下することがない。すなわち、処理の高速化と印刷画質の確保とを両立することができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれか記載の印刷装置であって、前記印刷部は、2種類以上のサイズのドットを形成可能であり、更に、前記入力した画像データに基づいて、前記2種類以上のサイズのドットの各々についての、該ドットを形成すべき密度を表す密度データを決定する密度データ決定部を備え、前記ハーフトーン処理部は、前記決定した密度データに基づいて、前記2種類以上のサイズのドットの各々の形成の有無を表すドットデータを生成し、前記密度データ決定部は、前記エッジ画素における、前記2種類以上のサイズのドットのうちの相対的に小さいサイズのドットの前記密度データが、前記エッジ画素ではない画素における該密度データよりも小さくなるように、前記密度データを決定する印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、エッジ画素における、2種類以上のサイズのドットのうちの相対的に小さいサイズのドットの密度データが、エッジ画素ではない画素における密度データよりも小さくなるように、密度データを決定する。小さいサイズのドットは、相対的にインク量が少ないので、入力した画像データの階調を表現するためには、相対的に多数のドットを形成することとなる。したがって、小さいサイズのドットについては、偏ってドットを形成する処理の自由度が制限されがちである。例えば、密度データが、密度データの取り得る最大値を複数のタイミングの数で除した数を超えると、複数のタイミングのうちの1つのみに偏ってドットを形成することができなくなる。また、密度データが、密度データの取り得る最大値になると、偏ってドットを形成する処理を行うことができない。一方、本適用例の構成によれば、このような制限を受けにくくなるので、偏ってドットを形成する処理を行いやすくすることができる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれか記載の印刷装置であって、前記印刷部は、2種類以上のサイズのドットを形成可能であり、更に、前記入力した画像データに基づいて、前記2種類以上のサイズのドットの各々についての、該ドットを形成すべき密度を表す密度データを決定する密度データ決定部を備え、前記ハーフトーン処理部は、前記決定した密度データに基づいて、前記2種類以上のサイズのドットの各々の形成の有無を表すドットデータを生成し、前記2種類以上のサイズのドットのうちの、前記複数のタイミングで形成されるドット間の相対位置が目標位置からずれやすい特性を相対的に有する方のサイズのドットに対してのみ、前記複数のタイミングのいずれかに偏ってドットを形成するドットデータを生成する印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、複数のタイミングで形成されるドット間の相対位置が目標位置からずれやすい特性を相対的に有する方のサイズのドットに対してのみ、偏ってドットを形成する処理を行うので、当該処理を全てのサイズのドットに対して行う場合と比べて、ドットデータを生成する処理を高速化することができる。しかも、目標位置からずれやすい特性を相対的に有する方のサイズのドットに対しては、偏ってドットを形成する処理を行うので、印刷画像のエッジのぼやけを抑制する効果を効率的に得ることができる。すなわち、処理の高速化と印刷画質の確保とを両立することができる。
[適用例7]適用例1ないし適用例6のいずれか記載の印刷装置であって、前記印刷部は、前記印刷ヘッドを前記印刷媒体に対して主走査方向及び副走査方向に相対移動させながら印刷を行い、前記複数のタイミングは、前記印刷ヘッドが前記主走査方向のうちの一方の方向に相対移動する往動のタイミングと、該一方の方向とは反対の方向に相対移動する復動のタイミングである印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、往動と復動の違いに起因して生じるドットの位置ずれを抑制して、エッジ画像を印刷することができる。往動と復動の違いは、位置ずれの主要因であるため、印刷画像のエッジのぼやけを好適に抑制することができる。
[適用例8]適用例7記載の印刷装置であって、前記ハーフトーン処理部は、前記主走査方向の1つの並びの前記画像データにおいて、N回目(Nは1以上の整数)に検出された前記高濃度側のエッジ画素に対して、前記往動及び復動のタイミングのうちの一方に偏ってドットを形成するように前記ドットデータを生成し、前記主走査方向の1つの並びの画像データにおいて、N+1回目に検出された前記高濃度側のエッジ画素に対して、前記往動及び復動のタイミングのうちの他方に偏ってドットを形成するように前記ドットデータを生成する印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、主走査方向における文字や線図の両端のエッジを構成するドットを異なる主走査で形成することができるので、往動と復動との間で位置ずれが生じた場合に、文字や線図の主走査方向の幅は、位置ずれの方向に応じて、大きく、または、小さくなる。したがって、印刷装置の位置ずれの特性に応じて、文字や線図の主走査方向の幅が小さくなるように、ドットの形成を偏らせる主走査を設定すれば、文字や線図の幅を小さくして、文字や線図をシャープに印字することができる。
また、本発明は、印刷装置のほか、適用例9の印刷方法、適用例10の印刷データ生成プログラム、当該プログラムを記録した記憶媒体等としても実現することができる。
[適用例9]印刷媒体の共通の印刷領域に、前記印刷媒体に対するインクの吐出位置を変えつつ、複数のタイミングで印刷ヘッドから前記インクを吐出してドットを形成し、該複数のタイミングで形成されたドットが相互に組み合わせられることによって形成された印刷画像を印刷装置で出力する印刷方法であって、画像を構成する画像データを入力し、該入力した画像データに基づいて、前記画像のエッジの少なくとも高濃度側を構成する画素をエッジ画素として検出し、前記入力した画像データに基づいて、前記エッジ画素に対応する前記印刷媒体のドット形成位置において、前記複数のタイミングのいずれかに偏ってドットを形成するように、ドットの形成の有無を表すドットデータを生成し、前記生成したドットデータに基づいて、前記印刷画像を出力する印刷方法。
[適用例10]印刷媒体の共通の印刷領域に、前記印刷媒体に対するインクの吐出位置を変えつつ、複数のタイミングで印刷ヘッドから前記インクを吐出してドットを形成し、該複数のタイミングで形成されたドットが相互に組み合わせられることによって形成された印刷画像を出力する印刷装置で印刷を行う印刷データを生成する印刷データ生成プログラムであって、画像を構成する画像データを入力する入力機能と、前記入力した画像データに基づいて、前記画像のエッジの少なくとも高濃度側を構成する画素をエッジ画素として検出する検出機能と、前記入力した画像データに基づいて、前記エッジ画素に対応する前記印刷媒体のドット形成位置において、前記複数のタイミングのいずれかに偏ってドットを形成するように、ドットの形成の有無を表すドットデータを生成するハーフトーン処理機能とをコンピューターに実現させる印刷データ生成プログラム。
本発明の第1実施例としてのプリンター20の概略構成図である。 プリンター20における印刷処理の流れを示すフローチャートである。 プリンター20におけるドット形成の仕組みを示す説明図である。 印刷画像を構成する往動ドット群と復動ドット群とを示す説明図である。 往動ドット群及び復動ドット群の第2の例を示す説明図である。 往動ドット群及び復動ドット群の第3の例を示す説明図である。 印刷処理におけるハーフトーン処理の流れを示すフローチャートである。 ハーフトーン処理で用いるLUTの第1の例を示す説明図である。 ハーフトーン処理で用いるLUTの第2の例を示す説明図である。 ハーフトーン処理で用いるLUTの第3の例を示す説明図である。 第2実施例としてのハーフトーン処理の流れを示すフローチャートである。 大ドット及び小ドットの密度データを決定するためのLUTの具体例を示す説明図である。 変形例としてのハーフトーン処理の内容を示す説明図である。
A.第1実施例:
本発明の第1実施例について説明する。
A−1.装置構成:
図1は、本発明の第1実施例としてのプリンター20の概略構成図である。プリンター20は、双方向印刷を行うシリアル式インクジェットプリンタであり、図示するように、プリンター20は、紙送りモータ74によって印刷媒体Pを搬送する機構と、キャリッジモータ70によってキャリッジ80をプラテン75の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ80に搭載された印刷ヘッド90を駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、これらの紙送りモータ74,キャリッジモータ70,印刷ヘッド90および操作パネル99との信号のやり取りを司る制御ユニット30とから構成されている。
キャリッジ80をプラテン75の軸方向に往復動させる機構は、プラテン75の軸と平行に架設され、キャリッジ80を摺動可能に保持する摺動軸73と、キャリッジモータ70との間に無端の駆動ベルト71を張設するプーリ72等から構成されている。
キャリッジ80には、カラーインクとして、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、イエロインク(Y)、ブラックインク(K)、ライトシアンインク(Lc)、ライトマゼンタインク(Lm)をそれぞれ収容したカラーインク用のインクカートリッジ82〜87が搭載される。キャリッジ80の下部の印刷ヘッド90には、上述の各色のカラーインクに対応するノズル列が形成されている。キャリッジ80にこれらのインクカートリッジ82〜87を上方から装着すると、各カートリッジから印刷ヘッド90へのインクの供給が可能となる。
制御ユニット30は、CPU40や、ROM51、RAM52、EEPROM53がバスで相互に接続されて構成されている。制御ユニット30は、ROM51やEEPROM53に記憶されたプログラムをRAM52に展開し、実行することにより、プリンター20の動作全般を制御するほか、入力部41、エッジ検出部42、ハーフトーン処理部43、印刷部44としても機能する。これらの機能部の詳細については後述する。
EEPROM53には、ディザマスクが記憶されている。ディザマスクは、組織的ディザ法による、ドット分散型のハーフトーン処理に用いるものであり、複数の閾値が、同数の格納要素にそれぞれ格納されて構成される。
制御ユニット30には、メモリカードスロット98が接続されており、メモリカードスロット98に挿入したメモリカードMCから画像データORGを読み込んで入力することができる。本実施例においては、メモリカードMCから入力する画像データORGは、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色の色成分からなるデータである。
以上のようなハードウェア構成を有するプリンター20は、キャリッジモータ70を駆動することによって、印刷ヘッド90を印刷媒体Pに対して主走査方向に往復動させ、また、紙送りモータ74を駆動することによって、印刷媒体Pを副走査方向に移動させる。制御ユニット30は、キャリッジ80が往復動する動き(主走査)や、印刷媒体の紙送りの動き(副走査)に合わせて、印刷データに基づいて適切なタイミングでノズルを駆動することにより、印刷媒体P上の適切な位置に適切な色のインクドットを形成する。こうすることによって、プリンター20は、印刷媒体P上にメモリカードMCから入力したカラー画像を印刷することが可能となっている。
A−2.印刷処理:
プリンター20における印刷処理について説明する。図2は、プリンター20における印刷処理の流れを示すフローチャートである。ここでの印刷処理は、ユーザーが操作パネル99等を用いて、メモリカードMCに記憶された所定の画像の印刷指示操作を行うことで開始される。印刷処理を開始すると、CPU40は、まず、入力部41の処理として、メモリカードスロット98を介してメモリカードMCから印刷対象であるRGB形式の画像データORGを読み込んで入力する(ステップS110)。
画像データORGを入力すると、CPU40は、EEPROM53に記憶されたルックアップテーブル(図示せず)を参照して、画像データORGについて、RGB形式をCMYKLcLm形式に色変換する(ステップS120)。
色変換処理を行うと、CPU40は、ハーフトーン処理部43の処理として、画像データを各色のドットのON/OFFデータに変換するハーフトーン処理を行う(ステップS130)。この処理は、本実施例においては、組織的ディザ法を用いて行う。すなわち、入力データと、ディザマスクを構成する複数の閾値のうちの、入力データに対応する位置の格納要素に格納された閾値とを比較し、入力データが閾値よりも大きければ、ドットONと判断し、入力データが閾値未満であればドットOFFと判断するものである。この処理で用いるディザマスクは、主走査方向および副走査方向に並ぶ各々の入力データに対して、主走査方向および副走査方向に繰り返し適用される。このハーフトーン処理の詳細については、後述する。なお、ハーフトーン処理は、ドットのON/OFFの2値化処理に限らず、大ドットおよび小ドットのON/OFFなど、多値化処理であってもよい。また、ステップS130に供する画像データは、解像度変換処理やスムージング処理などの画像処理が施されたものであってもよい。
ハーフトーン処理を行うと、CPU40は、プリンター20のノズル配置や紙送り量などに合わせて、1回の主走査単位で印画するドットパターンデータに並び替えるインターレース処理を行う(ステップS140)。インターレース処理を行うと、CPU40は、印刷部44の処理として、印刷ヘッド90、キャリッジモータ70、モータ74等を駆動させて、印刷を実行する(ステップS150)。
かかる印刷処理におけるドット形成の仕組みについて、図3を用いて以下に説明する。本実施例における印刷ヘッド90は、インクの色ごとに、10個のノズルNzを備えている。これらのノズルNzは、ノズル1個分の間隔を有して副走査方向に1列に並んでいる。
印刷画像の生成は印刷ヘッド90が主走査と副走査とを行いつつ、以下のように行われる。なお、以下の説明において、1つの主走査をパスともいい、各々の主走査を区別するために、バス番号を付して、パス1、パス2などともいう。また、主走査方向に沿ったドットの並びをラスターともいい、各々のラスターを区別するために、各ラスターにラスター番号を付して説明する。また、ラスターを構成する各ドットの形成位置を区別するために、各ラスターにおけるドット形成位置を、主走査方向に沿って付した画素位置番号で特定する。本実施例においては、印刷ヘッド90等の駆動制御の態様として、オーバーラップ数を「2」、ノズルピッチを「2」、紙送り量を「5」とし、印刷ヘッド90の往動時と復動時の両方でインクを吐出する双方向印刷を行うこととしている。オーバーラップ数とは、主走査方向に形成する1本のラスターをドットですべて埋めるために必要な主走査の回数のことをいう。また、ノズルピッチとは、副走査方向に隣り合うノズルの中心間のドット数であり、隣り合う2つのノズル間に存在するラスター(ドット)の数に値1を加えた数のことをいう。また、紙送り量とは、1回の主走査につき、印刷ヘッド90が副走査方向に搬送される量(ラスター数)のことをいう。
図3に示す1回目のパスであるパス1では、ラスター番号が1、3、5、7、9、11、13、15、17、19の10本のラスターのうちで、画素位置番号が1、3、5の画素(ドット形成位置)にドットが形成される。パス1は、印刷ヘッド90の往復動のうちの往動である。本実施例における往動は、往動と復動とのうちで、同一のラスターに相対的に先にインクを吐出する主走査である。図3に示す○印は、ドットの形成位置を示し、丸印の中に記載した数字は、パス番号である。
パス1の主走査が終了すると、副走査方向に紙送り量Ls(ここでは5)だけ、印刷媒体を移動させる(かかる移動を、副走査送りともいう)。なお、図3では、図示の都合上、印刷ヘッド90が副走査方向に移動したように示している。副走査送りが終了すると、2回目のパスであるパス2を行う。パス2では、ラスター番号が6、8、10、12、14、16、18、20、22、24の10本のラスターのうちで、画素位置番号が1、3、5の画素にドットが形成される。パス2は、印刷ヘッド90の往復動のうちの復動である。なお、ラスター番号が22、24の2本のラスターは、図示を省略している。
パス2が終了すると、前述と同様の副走査送りを行った後に、パス3を行う。パス3では、ラスター番号が11、13、15、17、19の主走査ラインを含む10本の主走査ラインのうちで、画素位置番号が2、4、6の画素にドットが形成される。パス3は、印刷ヘッド90の往復動のうちの往動である。
パス3が終了すると、前述と同様の副走査送りが行われた後に、パス4を行う。パス4では、ラスター番号が16、18、20の3本の主走査ラインを含む10本の主走査ラインのうちで、画素位置番号が2、4、6の画素にドットが形成される。パス4は、印刷ヘッド90の往復動のうちの復動である。
このようにして、印刷ヘッド90の往動と復動とを繰り返しながら、紙送りを行ってドットを形成すれば、ラスター番号が15以降の副走査位置に隙間なくドットを形成可能である。こうして生成される印刷画像を一定の領域に着目して観察する。例えば、ラスター番号が15〜20で画素位置番号が1〜6の領域を着目領域とし、当該着目領域を、往動と復動のうちのいずれによってドットが形成されるかの観点から観察すれば、着目領域の印刷画像は、図4に示すように、往動に対応する往動ドット群と、復動に対応する復動ドット群とにより形成されている。以上の説明からも明らかなように、プリンター20は、印刷媒体に対するインクの吐出位置を変えつつ、複数の異なるタイミングである往動と復動とで、それぞれインクを吐出してドットを形成し、往動ドット群と復動ドット群とが相互に組み合わせられることによって形成された印刷画像を出力する。
上述したドット形成の態様において、出力される印刷画像は、図4に示すように、1つのラスターを構成する画素の全てが、往動ドット群または復動ドット群のいずれか一方で形成され、かつ、往動ドット群と復動ドット群とが副走査方向に沿ってラスター単位で入れ替わって形成される。本実施例では、かかる往動ドット群及び復動ドット群による構成の印刷画像を出力するインターレース処理を、ラスター交互モードともいう。
印刷画像における往動ドット群及び復動ドット群の構成は、このようなラスター交互モードに限られるものではなく、インターレース処理の諸元の設定次第で、種々の態様で実現することができる。例えば、図5に示すように、同一の画素位置番号に属する画素の全てが、往動ドット群または復動ドット群のいずれか一方で形成され、かつ、往動ドット群と復動ドット群とが主走査方向に沿って画素位置単位で入れ替わって形成される態様とすることもできる。かかる構成の印刷画像を出力するインターレース処理を、カラム交互モードともいう。
あるいは、図6に示すように、往動ドット群の画素または復動ドット群の画素が、主走査方向及び副走査方向に沿って、交互に形成される態様とすることもできる。かかる構成の印刷画像を出力するインターレース処理を、タスキモードともいう。
A−3.ハーフトーン処理の詳細:
上述した印刷処理で実行されるハーフトーン処理の詳細について説明する。本実施例におけるハーフトーン処理の流れを図7に示す。このハーフトーン処理は、上記ステップS120で色変換された色ごとに実行される。図示するように、ハーフトーン処理が開始されると、CPU40は、まず、上記ステップS120で色変換処理がなされた画像データのうちから、1つの画素データを対象画素として選択し、対象画素データとして入力する(ステップS131)。
対象画素データを入力すると、CPU40は、エッジ検出部42の処理として、エッジ検出処理を行う(ステップS132)。本実施例においては、エッジ検出処理は、以下のようにして行う。まず、対象画素データそのものである画素データD0(x,y)(xは主走査方向の座標、yは副走査方向の座標を示す)と、画素データD0(x,y)に対してスムージング処理を施した画素データD1(x,y)との差分DEを次式(1)により求める。ここでは、画素データD1(x,y)は、次式(2)によって求めるものとした。すなわち、画素データD1(x,y)は、対象画素と、その上下左右の4画素との合計5画素の階調値の平均値とした。ただし、画素データD1(x,y)の算出方法は、特に限定するものではなく、例えば、対象画素と、その周辺8画素との合計9画素の階調値の平均値としてもよい。
DE=D0(x,y)−D1(x,y)・・・(1)
D1(x,y)={D0(x,y)+D0(x-1,y)+D0(x+1,y)+D0(x,y-1)+D0(x,y+1)}/5・・・(2)
エッジを構成しない画素(以下、非エッジ画素ともいう)では、対象画素と、その周辺の画素とでは、色階調値に大きな違いはないから、対象画素がエッジを構成しない場合には、対象画素の階調値と、スムージングを施した対象画素の階調値とでは、その値は大きくは変わらない。一方、エッジを構成する画素(以下、エッジ画素ともいう)では、その周辺の画素に対して、色階調値が急激に変化するので、対象画素がエッジであれば、対象画素の階調値と、スムージングを施した対象画素の階調値とでは、その値は、ある程度の差が生じる。したがって、差分DEの絶対値を閾値TH1と比較すれば、対象画素がエッジを構成するか否かを容易に判定することができる。すなわち、|DE|>TH1(TH1は、正の閾値)であれば、対象画素はエッジであると判定し、|DE|≦TH1であれば、対象画素はエッジを構成しないと判定することができる。
ここで、エッジを構成するエッジ画像には、そのエッジの一方側を構成する高濃度側のエッジと、その他方側のエッジを構成する低濃度側のエッジとが存在する。上述のエッジ画素の検出手法においては、差分DEが正の値であれば、対象画素は高濃度側のエッジ画素であると判定でき、差分DEが負の値であれば、対象画素は低濃度側のエッジ画素であると判定できる。したがって、高濃度側のエッジ画素のみを検出するためには、DE>TH1であるか否かを判断すればよい。DE>TH1であれば、高濃度側のエッジ画素であると判定できる。本実施例においては、ステップS132においては、上述した手法により、高濃度側のエッジ画素のみを検出するものとした。このように、高濃度側のエッジ画素のみを検出するのは、高濃度側のエッジは視認されやすいが、低濃度側のエッジは視認されにくいため、エッジのぼやけを抑制するために行うステップS134〜S137(後述)の処理の対象を、高濃度側のエッジ画素に限定するためである。こうすれば、ハーフトーン処理の高速化を図ることができる。ただし、低濃度側のエッジ画素も併せて検出してもかまわない。
上述の例では、2次元方向(主走査方向及び副走査方向とを組み合わせた方向)のエッジを検出する構成について示したが、エッジの検出は、1次元方向に限って行ってもよい。例えば、往動ドット群と復動ドット群との間の位置ずれが、主に主走査方向に生じる場合には、主走査方向と平行な方向のエッジのみを検出を行ってもよい。かかる場合、例えば、上記式(1)で用いる画素データD1(x,y)は、対象画素と、その左右の2画素との合計3画素の階調値の平均値などとしてもよい。要するに、位置ずれが生じやすい方向のエッジのみを検出してもよい。こうすれば、処理を高速化することができる。しかも、位置ずれが生じやすい方向のエッジを構成する画素では、ステップS134〜S137(後述)の処理が行われるのであるから、位置ずれに伴うエッジのぼやけを抑制する効果を十分に奏することができる。
ステップS132におけるエッジの検出方法は、上述の例に限定するものではなく、種々の公知の方法を用いることができる。例えば、階調値を微分することによりエッジを検出してもよい。また、エッジの検出は、必ずしもインク色ごとに行う必要はなく、本実施例のインク色であるC,M,Y,K,Lc,Lmのうちの少なくとも2色の階調値の平均値に基づいて行ってもよい。例えば、エッジや目立ちやすいC,M,Y,Kの階調値の平均値に基づいて行ってもよい。また、色変換処理前のRGB階調値の平均値に基づいて行ってもよい。これらの場合、エッジ検出の基礎とされた色成分に対して、後述するステップS134〜S137の処理を行ってもよい。
このようにエッジ検出処理を行うと、CPU40は、対象画素がエッジとして検出されたか否かを判断する(ステップS133)。この判断は、本実施例では、高濃度側のエッジ画素として検出されたか否かの判断である。その結果、エッジとして検出されなければ(ステップS133:NO)、CPU40は、2値化処理を行う(ステップS138)。本実施例においては、この2値化処理は、上述のとおり、組織的ディザ法によって行う。すなわち、ディザマスクを構成する複数の閾値のうちの対象画素に適用される閾値と、画素データD0(x,y)とを比較して、画素データD0(x,y)が閾値よりも大きければ、対象画素のドットをONと判断し、画素データD0(x,y)が閾値未満であればドットをOFFと判断する。なお、本実施例では、2値化処理には、往動ドット群と、復動ドット群と、往動ドット群及び復動ドット群を組み合わせた全体のドット群とが、ブルーノイズ特性またはグリーンノイズ特性を有するように生成されたディザマスクを用いることとした。
一方、対象画素がエッジとして検出されれば(ステップS133:YES)、CPU40は、走査方向検出処理を行う(ステップS134)。この処理は、対象画素のドットを形成する走査方向(往動または復動)を検出する処理である。本実施例では、ドット形成の態様として、ラスター交互モード(図4参照)を採用しているから、対象画素を形成する走査方向は、対象画素の座標値yが奇数であれば往動、座標値yが偶数であれば復動と判断することができる。なお、カラム交互モード(図5参照)を採用した場合には、対象画素を形成する走査方向は、対象画素の座標値xが奇数であれば往動、座標値xが偶数であれば復動と判断することができる。また、タスキモード(図6参照)を採用した場合には、対象画素を形成する走査方向は、対象画素の座標値x+yが偶数であれば往動、座標値x+yが奇数であれば復動と判断することができる。
走査方向検出処理の結果、対象画素のドットを形成する走査方向が往動であれば(ステップS135:往動)、CPU40は、ドット発生率増加処理を行う(ステップS136)。ドット発生率増加処理とは、2値化処理(ステップS138)において、対象画素のドットが形成される確率が高くなるようにするための処理である。本実施例においては、2値化処理の対象となる階調データとして、対象画素の階調値D0を増加させる処理である。具体的には、階調値D0をK倍(Kは1より大きい値)する演算によって求めた値を、2値化処理の対象となる階調データとして扱うこととした。Kの値は、固定でもよいが、本実施例においては、階調値に応じて異なる値を設定するものとした。なお、本実施例においては、階調値は値0〜255の256階調で表現するものとし、DOをK倍した値が値255よりも大きい場合には、クリッピング処理により、値255を2値化処理の対象となる階調データとした。こうして、ドット発生率増加処理を行うと、CPU40は、対象画素の階調値D0を増加させた値を用いて、上述した2値化処理を行う(ステップS138)。
一方、対象画素のドットを形成する走査方向が復動であれば(ステップS135:復動)、CPU40は、ドット発生率低減処理を行う(ステップS137)。ドット発生率低減処理とは、2値化処理(ステップS138)において、対象画素のドットが形成される確率が低くなるようにするための処理である。本実施例においては、2値化処理の対象となる階調データとして、階調値D0に応じて上記ステップS136で増加させる分だけ、同一の階調値D0が入力された際に、対象画素の階調値D0を減少させた値を演算によって求め、2値化処理の対象となる階調データとして扱うこととした。このように、上記ステップS136での増加分と、ステップS137での減少分とを同一の量に設定することにより、エッジ画像が往動と復動とで均等に形成される場合には、確率的には、エッジ画像全体としての平均階調値が変化しないので、エッジ画像を忠実に表現することができる。ただし、上記ステップS136での増加分と、ステップS137での減少分とは、異なる量で設定してもかまわない。こうして、ドット発生率低減処理を行うと、CPU40は、対象画素の階調値D0を減少させた値を用いて、上述した2値化処理を行う(ステップS138)。
このように2値化を行うと、CPU40は、画像データの全ての画素について上記ステップS131〜S138の処理を繰り返し(ステップS139)、ハーフトーン処理を終了する。
かかる構成のプリンター20は、エッジ画素を検出し、当該エッジ画素に対応するドット形成位置に、印刷媒体の共通の印刷領域にドットを形成する往動に偏ってドットを形成する。したがって、往動と復動の違いに起因して生じるドットの位置ずれを抑制することができる。その結果、印刷画像のエッジのぼやけを抑制することができる。しかも、往動と復動の違いは、位置ずれの主要因であるため、印刷画像のエッジのぼやけを好適に抑制することができる。なお、プリンター20は、上述の説明からも明らかなように、エッジを構成するインク色のみに対して、往動に偏ってドットを形成すれば、上述の効果を奏する。なお、往動に代えて、復動に偏ってドットを形成する構成としてもよい。
また、プリンター20は、エッジ画素に対応するドット形成位置に、往動と復動とのうちの、共通の印刷領域に相対的に先にインクを吐出する往動に偏ってドットを形成する。すなわち、共通の印刷領域にインクが吐出されていない状態において吐出するインク量が多くなるので、コックリングにより位置ずれが生じることを抑制することができる。その結果、印刷画像のエッジのぼやけを抑制することができる。
また、プリンター20は、往動ドット群と、復動ドット群と、往動ドット群及び復動ドット群を組み合わせた全体のドット群とが、ブルーノイズ特性またはグリーンノイズ特性を有するように生成されたディザマスクを用いてハーフトーン処理を行うので、往動に偏ってドットを形成しても、印刷画像全体として、ドットの分散性を好適に確保することができ、印刷画像の粒状性の悪化を抑制することができる。
上述した実施形態においては、ドット発生率増加処理及びドット発生率低減処理を演算によって行う構成について示したが、入力階調値と出力階調値(2値化に供する階調値)との対応関係を予め定めたLUT(Look up Table)を参照して行ってもよい。こうすれば、演算負荷を軽減することができる。かかるLUTの第1の具体例を図8に示す。なお、図8では、参考として、非エッジ画素における入力階調値と出力階調値との対応関係、すなわち、入力階調値と出力階調値とが同一となる対応関係を併せて示している。この例では、図示するように、ドット発生率増加処理で参照するLUTは、入力階調値が値0〜127の範囲では、出力階調値は値0〜255まで正比例的に増加している。また、入力階調が値128〜255の範囲では、出力階調値は値255で一定となっている。一方、ドット発生率低減処理で参照するLUTは、入力階調が値0〜127の範囲では、出力階調値は値0で一定となっている。また、入力階調が値128〜255の範囲では、出力階調値は値0〜255まで正比例的に増加している。
ドット発生率増加処理は往動に対応する画素に対して実行し、ドット発生率低減処理は、復動に対応する画素に対して実施するのであるから、図8の例では、入力階調値が値0〜127の範囲のエッジ画素では、常に往動のみでドットを形成し、入力階調値が値128以上の範囲のエッジ画素では、階調値の増加に応じて復動で形成されるドットを増加させることとなる。このように、階調値が値0〜127の範囲のエッジ画素において、往動のみでドットを形成すれば、この階調値の範囲では、往動で形成されるドットと復動で形成されるドットとの間での位置ずれが生じることがない。しかも、階調値が値0〜127の範囲は、往動及び復動の一方のみでドットを形成できる最大限の範囲であるから、位置ずれを防止できる効果を最大限に奏することができる。
LUTの第2の具体例を図9に示す。この例では、図示するように、階調値が値0〜63の範囲においては、ドット発生率増加処理、ドット発生率減少処理のいずれにおいても、入力階調値と出力階調値とは同一の値に設定されている。そして、そして、階調値が値64以上の範囲で、エッジ画素のドットの形成を往動に偏らせる構成となっている。この例では、低階調の印刷領域については、エッジは視認されにくいから、往動で形成されるドットと復動で形成されるドットとの間での位置ずれを許容しているのである。なお、このように、低階調領域で位置ずれを許容する場合には、図7に示したハーフトーン処理において、所定値以下の階調値を有する対象画素に対しては、上記ステップS132〜S137の処理を省略して、2値化処理(ステップS139)を行ってもよい。こうすれば、ハーフトーン処理を高速化することができる。また、図9の例では、階調値64以上の範囲において、エッジ画素のドットの形成を行う主走査の偏りを段階的に変化させる構成としている。かかる構成とすれば、階調値の微妙な変化によって位置ずれの状況が大きく変わることがないので、位置ずれの状況の変化が視認されにくくなる。以上の説明からも明らかなように、エッジ画素のドットは、階調値が値127以下であっても、往動のみで形成する必要はなく、往動で形成されるドットの数が、復動で形成されるドットの数よりも多ければよい。
また、上述した実施形態においては、2値化処理の対象となる階調値を増減することで、ドット発生率増加処理及びドット発生率低減処理を行う構成について示したが、階調値を増減することに代えて、2値化処理に用いるディザマスクの閾値を増減させる構成としてもよい。この場合、ドット発生率増加処理及びドット発生率低減処理で生成するディザマスクの閾値を、入力閾値(非エッジ画素で2値化に供する閾値)と出力閾値(エッジ画素で2値化に供する閾値)との対応関係を予め定めたLUTを参照して行ってもよい。かかるLUTの具体例を図10に示す。図10では、参考として、非エッジ画素における入力閾値と出力閾値との対応関係、すなわち、入力閾値と出力閾値とが同一となる対応関係を併せて示している。この例では、図示するように、ドット発生率増加処理で参照するLUTは、入力閾値が値0〜255の範囲で、出力閾値を値128〜255まで正比例的に増加させている。また、ドット発生率低減処理で参照するLUTは、入力閾値が値0〜255の範囲で、出力閾値を値0〜127まで正比例的に増加させている。このようにしても、エッジ画素の形成を往動に偏らせることができる。
また、ディザマスクの閾値を制御する場合、閾値のLUT変換に代えて、非エッジ画素用の第1のディザマスクと、ドット発生率を増加させるための第2のディザマスクと、ドット発生率を低減させるための第3のディザマスクとを記憶しておき、エッジ画素であるか否か、往動または復動のいずれに対応する画素であるかに応じて、2値化処理で用いるディザマスクを第1〜第3のディザマスクのうちから選択する構成としてもよい。例えば、第2のディザマスクでは、閾値の値を値0〜127の範囲で設定し、第3のディザマスクでは、閾値の値を値128〜256の範囲で設定すれば、上述のLUT変換を用いた2値化処理と同様の処理が可能である。
上述の実施形態においては、1種類のサイズのドットのみを形成するプリンター20の例について示したが、プリンター20が2種類以上のサイズのドットを形成可能な場合には、ドットの形成を往動または復動に偏らせるハーフトーン処理は、全てのサイズのドットに対して行ってもよいし、一部のサイズのドットに対してのみ行ってもよい。一部のサイズのドットに対してのみ行う場合には、位置ずれが生じやすいドットのみを対象に行ってもよい。例えば、ドットサイズによってインクの吐出速度が異なる場合、遅い吐出速度で形成されるドットは、インクが吐出されてから印刷媒体に着弾するまでに相対的に長時間を要するから、わずかな吐出タイミングのずれでも、位置ずれの距離が大きくなりがちである。あるいは、相対的に視認されやすいドット、すなわち、相対的に大きなドットのみを対象に行ってもよい。これらのように、一部のサイズのドットに対してのみ、ドットの形成を往動または復動に偏らせるハーフトーン処理を行えば、効率的に所定の効果を得つつ、処理を高速化することができる。
B.第2実施例:
本発明の第2実施例について説明する。第2実施例としてのプリンター20が第1実施例と異なる点は、2種類以上のサイズのインクを吐出可能である点と、ハーフトーン処理の内容が異なる点である。以下、第1実施例と異なる点についてのみ説明する。第2実施例としてのハーフトーン処理の流れを図11に示す。図11において、第1実施例と同様の処理については、図7と同様の符号を付して、詳しい説明を省略する。第2実施例としてのハーフトーン処理が開始されると、CPU40は、対象画素データを入力し、エッジ検出処理を行う(ステップS132)。
エッジ検出処理を行うと、CPU40は、密度データ決定部45(図示省略)の処理として、密度データ決定処理を行う(ステップS230)。密度データ決定処理とは、入力した対象画素データに基づいて、2種類以上のサイズのドットごとに密度データを決定する処理である。本実施例では、対象画素がエッジ画素である場合と、非エッジ画素である場合とで、異なる密度データを決定する。ここで、密度データとは、ドットをどの程度の密度で形成するかを表すデータである。密度データは、階調値が大きくなる程、ドットが高い密度で形成されることを表している。例えば、密度データの階調値「255」は、ドットの形成密度が100%、すなわち全ての画素にドットが形成されることを表しており、密度データの階調値「0」は、ドットの形成密度が0%、すなわち、いずれの画素にもドットが形成されないことを表している。
本実施例においては、非エッジ画素の密度データの決定は、入力階調値と密度データとの対応関係を予め定めたLUTを参照して行う。ただし、密度データは、所定の関数を用いて、演算により算出してもかまわない。かかるLUTの具体例を図12に示す。ここでは、プリンター20は、2種類のサイズのドットを形成するものとして説明する。この2種類のサイズのうちの相対的に大きいドットを大ドット、相対的に小さいドットを小ドットともいう。なお、大ドット、中ドット、小ドットなど、3種類以上のサイズのドットを形成してもかまわない。本実施例においては、大ドットのインク量は、小ドットのインク量の4倍に相当する。密度データを決定するLUTは、図示するように、入力階調値が値0〜64の範囲では、小ドットの密度データが値0から値255まで正比例的に増加し、大ドットの密度データは値0である。そして、入力階調値が値64〜128の範囲では、小ドットの密度データが値255から値0まで正比例的に減少し、大ドットの密度データは値0から値127まで正比例的に増加する。そして、入力階調値が値128〜値255の範囲では、小ドットの密度データは値0となり、大ドットの密度データは、値128〜値255まで正比例的に増加する。なお、この例では、小ドットの密度データと、大ドットの密度データとの合計値は、小ドットの密度データを大ドット換算(大ドットは小ドットの1/4)すれば、入力階調値と密度データの合計値(大ドット換算)とは、等しくなるように設定されている。つまり、このLUTは、入力階調値を表現するための小ドットと大ドットとの割合を規定している。
一方、エッジ画素の密度データは、非エッジ画素と同様にLUTを参照して、密度データを求め、所定のルールに基づいて、当該密度データを補正する。この処理は、非エッジ画素と比べて、小ドットの密度データの値を低減して、当該低減分を大ドットの密度データに上乗せする処理である。例えば、小ドットの密度データをLUTから求められる値の50%を低減して、その分(図12の例では、大ドット換算で12.5%)を大ドットに上乗せする。
このように密度データ決定処理を行うと、CPU40は、対象画素がエッジ画素である場合には(ステップS133:YES)、エッジ画素に対応する走査方向に応じて(ステップS134,S135)、ドット発生率増加処理(ステップS236)、または、ドット発生率低減処理(ステップS237)を行う。このステップS236,S237は、第1実施例のステップS136,S137と基本的には同じ処理であるが、第1実施例においては、入力階調値を増減したのに対して、ここでは、大ドット及び小ドットの密度データを増減する点が異なる。
ドット発生率増加処理、または、ドット発生率低減処理を行うと、CPU40は、増減した大ドット及び小ドットの密度データに基づいてそれぞれ2値化処理を行う(ステップS238)。なお、対象画素が非エッジ画素である場合には、上記ステップS230で決定された密度データが、2値化処理の対象となる(ステップS133:NO)。大ドットと小ドットの2値化処理は、公知(例えば、特開2007−142848)であるため、詳しい説明は省略するが、例えば、以下のようにして行うことができる。まず、大ドットの密度データとディザマスクの閾値とを比較して、密度データが閾値よりも大きければ、大ドットをONと判断する。密度データが閾値以下であれば、大ドットの密度データに小ドットの密度データを加算して、加算された値と閾値とを比較する。その結果、加算された値が閾値よりも大きければ、小ドットをONと判断する。一方、密度データが閾値以下であれば、対象画素は、ドットOFFとなる。
2値化処理を行うと、CPU40は、全ての画素に対して、上記ステップS131〜S238の処理を繰り返し(ステップS139)、ハーフトーン処理を終了する。
かかる構成のプリンター20は、エッジ画素における、2種類以上のサイズのドットのうちの相対的に小さいサイズのドットの密度データが、非エッジ画素のそれよりも小さくなるように、密度データを決定する。換言すれば、全体のドットに占める相対的に小さいドットの割合が、エッジ画素において、非エッジ画素よりも小さくなるように密度データを決定する。小ドットは、相対的にインク量が少ないので、入力した画像データの階調を表現するためには、相対的に多数のドットを形成することとなる。したがって、小ドットについては、偏ってドットを形成する処理の自由度が制限されがちである。例えば、密度データが値128以上の場合には、エッジ画素のドットを形成する主走査を往動または復動の一方のみに偏らせることはできない。さらに、密度データが値255の場合には、往動と復動のいずれかに偏らせることはできない。一方、上述の構成によれば、小ドットの密度データが大きい値の場合でも、このような制限を受けにくくなるので、エッジ画素のドットの形成を行う主走査を往動または復動に好適に偏らせることができる。密度データが値128以下になるように補正すれば、小ドットの形成を往動または復動のいずれか一方のみに完全に偏らせることができる。
上述の実施形態においては、全ての入力階調値に対して、小ドット及び大ドットの密度データを補正したが、所定の階調範囲においてのみ、このような処理を行ってもよい。例えば、小ドットの密度データが値128以上となる入力階調値の範囲でのみで行ってもよい。小ドットの密度データが値127以下の場合には、かかる補正を行わなくても、小ドットの形成を往動または復動のいずれか一方のみに完全に偏らせることができるからである。こうすれば、処理を高速化することができる。
また、上述の実施形態においては、エッジ画素においては、演算処理により、小ドット及び大ドットの密度データを補正したが、エッジ画素用のLUTを別途用意し、当該LUTを参照して、小ドット及び大ドットの密度データを求めてもよい。また、プリンター20が、大,中,小の3種類のドットを形成可能な場合には、小ドットのみに対して密度データを減じる補正を行ってもよいし、小ドット及び中ドットに対して密度データを減じる補正を行ってもよい。
C.変形例:
上述の実施形態の変形例について説明する。
C−1.変形例1:
上述の実施形態においては、ディザ法によってハーフトーン処理を行う構成について示したが、ハーフトーン処理は、他の手法を用いて行ってもよい。例えば、誤差拡散法を用いて、ハーフトーン処理を行ってもよい。この場合、ドット発生率増加処理においては、誤差拡散法でのドットのON/OFF判断に用いる閾値を小さくする処理を行えばよい。逆に、ドット発生率低減処理では、閾値を大きくする処理を行えばよい。勿論、閾値の増減に代えて、入力階調値を増減させてもよい。このような閾値や階調値の操作は、LUTを用いて行ってもよいし、演算によって行ってもよい。
上述の実施形態においては、エッジ画素のみに対して、往動または復動のいずれかに偏らせてエッジ画素のドットを形成する構成について示したが、かかる処理は、エッジ画素から、主走査方向及び/または副走査方向に沿った所定幅の範囲の画素で実行する構成としてもよい。この場合、偏りの程度を段階的に変化させる構成としてもよい。偏りの程度を変化させるためには、例えば、ドット発生率増加処理及びドット発生率低減処理における階調値等の増減量に調整係数を乗じればよい。こうすれば、往動ドット群と復動ドット群との割合の変化を緩和することができ、当該変化が目立ちにくい印刷画像を得ることができる。
C−2.変形例2:
上述の実施形態においては、全てのエッジ画素に対して、往動または復動のいずれか一方のみに偏らせてエッジ画素のドットを形成する構成について示したが、1つの文字や線図に係る一端側のエッジ画素と、他端側のエッジ画素とで、偏らせる主走査が異なるように構成してもよい。具体的には、主走査方向の1つの並びの画像データにおいて、N回目(Nは1以上の整数)に検出された高濃度側のエッジ画素に対して、往動及び復動のうちの一方に偏ってドットを形成させ、N+1回目に検出された高濃度側のエッジ画素に対して、往動及び復動の他方に偏ってドットを形成するように、ハーフトーン処理を行ってもよい。
かかる構成の具体例を図13に示す。図示する格子の各々は1つの画素を表している。この例では、空白で示した画素位置番号1,5の画素と、ハッチングで示した画素位置番号2〜4の画素とは、階調値が大きく異なる。つまり、画素位置番号2〜4の画素は、1つの線図を構成する。このため、クロスハッチングで示した画素位置番号2,4の画素は、エッジ画素として検出される。ここで、番号1のラスターにおいて、1回目に検出された高濃度側のエッジ画素(ラスター番号1,画素位置番号2)では、往動に偏ってドットを形成するハーフトーン処理を行う。一方、番号1のラスターにおいて、2回目に検出された高濃度側のエッジ画素(ラスター番号1,画素位置番号4)では、復動に偏ってドットを形成するハーフトーン処理を行う。番号2〜5のラスターにおいても、同様である。
このように、1つの線図の両端で、偏らせる主走査を反対に設定すれば、往動と復動とで位置ずれが生じた場合に、図13に示した線図の幅(主走査方向の幅)は、往動と復動とで均一にドットを形成する場合と比べて、位置ずれの方向に応じて、大きくなるか、小さくなるかのいずれかである。図13の例では、往動に対して復動が右にずれる位置ずれが生じれば、線図の幅は大きくなり、往動に対して復動が左にずれる位置ずれが生じれば、線図の幅は小さくなる。ここで、プリンター20の特性として、位置ずれが、往動に対して復動が右にずれるのか、それとも左にずれるのかを予め調べておき、線図の幅が小さくなるように、線図の両端の各々で偏らせる主走査を設定すれば、線図の幅を小さくして、線図をシャープに印字することも可能である。なお、プリンター20は、位置ずれの方向が所定の方向にずれやすいように作り込んでもよい。
C−3.変形例3:
上述の実施形態においては、往動または復動のいずれかに偏らせてエッジ画素のドットを形成する構成について示したが、当該偏りは、往動と復動との間に限るものではなく、インクを吐出する複数のタイミングのうちで、その少なくとも1つに偏らせるものであればよい。例えば、図3に示した着目領域は、複数のタイミングであるパス1〜4のいずれかで形成される4つのドット群が相互に組み合わせられて形成された画像と捉えることもできる。この場合、ハーフトーン処理は、例えば、パス1に偏ってドットを形成するように行ってもよい。こうすれば、上述の実施形態と同様に、ドットを形成する複数のタイミング間での位置ずれの発生を抑制することができる。あるいは、ハーフトーン処理は、パス1〜3に偏ってドットを形成するように行ってもよい。こうしても、一定程度の効果を奏することができる。
C−4.変形例4:
上述した実施形態においては、双方向印刷を行うシリアル方式のインクジェット式プリンターについて示したが、本発明は、印刷媒体の共通の印刷領域に複数のタイミングで印刷ヘッドからインクを吐出してドットを形成し、当該複数のタイミングで形成されたドットが相互に組み合わせられることによって形成された印刷画像を出力する印刷装置に広く適用することができる。例えば、複数の印刷ヘッドを印刷媒体の幅方向の全体に亘って千鳥形状に配列し、隣接する印刷ヘッド同士の一部をオーバーラップさせたラインプリンターにも適用することができる。この場合、ドットを形成する複数のタイミングは、紙送り方向に相対的に前に設置された印刷ヘッドと、相対的に後に設置された印刷ヘッドとにおけるインク吐出タイミングである。あるいは、ラインプリンターにおいて、印刷媒体の幅方向の全体に亘って設けられた1つの印刷ヘッドが備えるノズル列が、千鳥形状に配列されている場合にも適用することができる。この場合、ドットを形成する複数のタイミングは、紙送り方向に相対的に前に設置されたノズル列と、相対的に後に設置されたノズル列とにおけるインク吐出タイミングである。
C−5.変形例5:
上述した実施形態においては、プリンター20において、図2に示した印刷処理の全てを実行する構成としたが、プリンターとコンピューター(端末としてのコンピューター、プリントサーバーとしてのコンピューターなど)とが接続された印刷システム(広義の印刷装置)において印刷処理を行う場合には、印刷処理やハーフトーン処理の全部または一部が、コンピューターとプリンターとのうちのいずれで行われてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態における本発明の構成要素のうち、独立クレームに記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略、または、組み合わせが可能である。また、本発明はこうした実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば、本発明は、印刷装置としてのほか、印刷方法、印刷データ生成プログラム、当該プログラムを記録した記憶媒体等としても実現することができる。
20…プリンター
30…制御ユニット
40…CPU
41…入力部
42…エッジ検出部
43…ハーフトーン処理部
44…印刷部
51…ROM
52…RAM
53…EEPROM
70…キャリッジモータ
71…駆動ベルト
72…プーリ
73…摺動軸
74…紙送りモータ
75…プラテン
80…キャリッジ
82〜87…インクカートリッジ
90…印刷ヘッド
98…メモリカードスロット
99…操作パネル
P…印刷媒体
MC…メモリカード
Nz…ノズル

Claims (10)

  1. 印刷ヘッドからインクを印刷媒体に吐出して印刷を行う印刷装置であって、
    画像を構成する画像データを入力する入力部と、
    前記入力した画像データに基づいて、前記画像のエッジの少なくとも高濃度側を構成する画素をエッジ画素として検出する検出部と、
    前記入力した画像データに基づいて、ドットの形成の有無を表すドットデータを生成するハーフトーン処理部と、
    前記生成したドットデータに基づいて、前記印刷媒体の共通の印刷領域に、前記印刷媒体に対する前記インクの吐出位置を変えつつ、複数のタイミングで前記印刷ヘッドから該インクを吐出してドットを形成し、該複数のタイミングで形成されたドットが相互に組み合わせられることによって形成された印刷画像を出力する印刷部と
    を備え、
    前記ハーフトーン処理部は、前記エッジ画素に対応する前記印刷媒体のドット形成位置において、前記複数のタイミングのいずれかに偏ってドットを形成するように前記ドットデータを生成する
    印刷装置。
  2. 前記ハーフトーン処理部は、前記複数のタイミングのうちの、前記共通の印刷領域に相対的に先に前記インクを吐出するタイミングに偏ってドットを形成するように前記ドットデータを生成する請求項1記載の印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の印刷装置であって、
    前記ハーフトーン処理部は、複数の閾値で構成されるディザマスクを用いて、ドットの有無を決定するディザ法によって前記ドットデータを生成し、
    前記ディザマスクは、前記複数のタイミングごとに形成されるドット群のいずれもと、該ドット群を組み合わせた全体のドット群とが、ブルーノイズ特性またはグリーンノイズ特性を有するように生成された
    印刷装置。
  4. 前記ハーフトーン処理部は、前記エッジ画素の画像データが所定値よりも低階調である場合に、前記偏ってドットを形成する処理を禁止する請求項1ないし請求項3のいずれか記載の印刷装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか記載の印刷装置であって、
    前記印刷部は、2種類以上のサイズのドットを形成可能であり、
    更に、前記入力した画像データに基づいて、前記2種類以上のサイズのドットの各々についての、該ドットを形成すべき密度を表す密度データを決定する密度データ決定部を備え、
    前記ハーフトーン処理部は、前記決定した密度データに基づいて、前記2種類以上のサイズのドットの各々の形成の有無を表すドットデータを生成し、
    前記密度データ決定部は、前記エッジ画素における、前記2種類以上のサイズのドットのうちの相対的に小さいサイズのドットの前記密度データが、前記エッジ画素ではない画素における該密度データよりも小さくなるように、前記密度データを決定する
    印刷装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか記載の印刷装置であって、
    前記印刷部は、2種類以上のサイズのドットを形成可能であり、
    更に、前記入力した画像データに基づいて、前記2種類以上のサイズのドットの各々についての、該ドットを形成すべき密度を表す密度データを決定する密度データ決定部を備え、
    前記ハーフトーン処理部は、
    前記決定した密度データに基づいて、前記2種類以上のサイズのドットの各々の形成の有無を表すドットデータを生成し、
    前記2種類以上のサイズのドットのうちの、前記複数のタイミングで形成されるドット間の相対位置が目標位置からずれやすい特性を相対的に有する方のサイズのドットに対してのみ、前記複数のタイミングのいずれかに偏ってドットを形成するドットデータを生成する
    印刷装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか記載の印刷装置であって、
    前記印刷部は、前記印刷ヘッドを前記印刷媒体に対して主走査方向及び副走査方向に相対移動させながら印刷を行い、
    前記複数のタイミングは、前記印刷ヘッドが前記主走査方向のうちの一方の方向に相対移動する往動のタイミングと、該一方の方向とは反対の方向に相対移動する復動のタイミングである
    印刷装置。
  8. 請求項7記載の印刷装置であって、
    前記ハーフトーン処理部は、
    前記主走査方向の1つの並びの前記画像データにおいて、N回目(Nは1以上の整数)に検出された前記高濃度側のエッジ画素に対して、前記往動及び復動のタイミングのうちの一方に偏ってドットを形成するように前記ドットデータを生成し、
    前記主走査方向の1つの並びの画像データにおいて、N+1回目に検出された前記高濃度側のエッジ画素に対して、前記往動及び復動のタイミングのうちの他方に偏ってドットを形成するように前記ドットデータを生成する
    印刷装置。
  9. 印刷媒体の共通の印刷領域に、前記印刷媒体に対するインクの吐出位置を変えつつ、複数のタイミングで印刷ヘッドから前記インクを吐出してドットを形成し、該複数のタイミングで形成されたドットが相互に組み合わせられることによって形成された印刷画像を印刷装置で出力する印刷方法であって、
    画像を構成する画像データを入力し、
    該入力した画像データに基づいて、前記画像のエッジの少なくとも高濃度側を構成する画素をエッジ画素として検出し、
    前記入力した画像データに基づいて、前記エッジ画素に対応する前記印刷媒体のドット形成位置において、前記複数のタイミングのいずれかに偏ってドットを形成するように、ドットの形成の有無を表すドットデータを生成し、
    前記生成したドットデータに基づいて、前記印刷画像を出力する
    印刷方法。
  10. 印刷媒体の共通の印刷領域に、前記印刷媒体に対するインクの吐出位置を変えつつ、複数のタイミングで印刷ヘッドから前記インクを吐出してドットを形成し、該複数のタイミングで形成されたドットが相互に組み合わせられることによって形成された印刷画像を出力する印刷装置で印刷を行う印刷データを生成する印刷データ生成プログラムであって、
    画像を構成する画像データを入力する入力機能と、
    前記入力した画像データに基づいて、前記画像のエッジの少なくとも高濃度側を構成する画素をエッジ画素として検出する検出機能と、
    前記入力した画像データに基づいて、前記エッジ画素に対応する前記印刷媒体のドット形成位置において、前記複数のタイミングのいずれかに偏ってドットを形成するように、ドットの形成の有無を表すドットデータを生成するハーフトーン処理機能と
    をコンピューターに実現させる印刷データ生成プログラム。
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