JP5347517B2 - 印刷装置、ディザマスク及び印刷方法 - Google Patents
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Description
本発明の第1の形態は、
印刷ヘッドを印刷媒体に対して主走査方向及び副走査方向に相対移動させながら画像の印刷を行う印刷装置であって、
前記印刷ヘッドに設けられ、インクを吐出する複数のノズルを所定のノズルピッチで前記副走査方向に配列したノズル列と、
前記画像を構成する画像データを入力する入力部と、
前記入力した画像データをドットの形成の有無を表すドットデータに変換するハーフトーン処理部と、
前記ハーフトーン処理の結果に基づき、前記ノズル列の各ノズルのインクの吐出を制御して、印刷を行う印刷部と
を備え、
前記印刷ヘッドは、主走査における往動時と復動時の両方においてインクを吐出する両方向印刷を行うものであり、
前記複数のノズルのノズルピッチは、該複数のノズルのうちの前記副走査方向に隣り合うノズルの中心間のドット数と、前記隣り合うノズルのうちいずれか一方のノズルにより形成されるドットとを合算したドット数であり、
所定の範囲のインクデューティの印刷領域において、
前記ノズル列を構成するノズルであって、前記ノズルピッチの数に等しい数の、任意に選択した連続するラスタのいずれに対しても、該連続するラスタを形成するための所定回数の主走査のうちの最初の主走査でドットを形成するノズルである前端ノズルがインクを吐出する割合である前端ノズル使用率と、前記ノズル列を構成するノズルであって、前記連続するラスタのいずれに対しても、前記所定回数の主走査のうちの最後の主走査でドットを形成するノズルである後端ノズルがインクを吐出する割合である後端ノズル使用率とは、異なる値であり、
前記印刷ヘッドの前記副走査方向への相対的な送り量に相当するバンド毎に、前記前端ノズル使用率と前記後端ノズル使用率との大小関係が入れ替わる
印刷装置である。
前記印刷ヘッドに設けられ、インクを吐出する複数のノズルを所定のノズルピッチで前記副走査方向に配列したノズル列と、
前記画像を構成する画像データを入力する入力部と、
前記入力した画像データをドットの形成の有無を表すドットデータに変換するハーフトーン処理部と、
前記ハーフトーン処理の結果に基づき、前記ノズル列の各ノズルのインクの吐出を制御して、印刷を行う印刷部と
を備え、
前記複数のノズルのノズルピッチは、該複数のノズルのうちの前記副走査方向に隣り合うノズルの中心間のドット数であり、
所定の範囲のインクデューティの印刷領域において、
前記ノズル列を構成するノズルであって、前記ノズルピッチの数に等しい数の、任意に選択した連続するラスタのいずれに対しても、該連続するラスタを形成するための所定回数の主走査のうちの最初の主走査でドットを形成するノズルである前端ノズルがインクを吐出する割合である前端ノズル使用率と、前記ノズル列を構成するノズルであって、前記連続するラスタのいずれに対しても、前記所定回数の主走査のうちの最後の主走査でドットを形成するノズルである後端ノズルがインクを吐出する割合である後端ノズル使用率とは、異なる値であり、
前記印刷ヘッドが前記副走査方向に相対移動するたびに、前記前端ノズル使用率と前記後端ノズル使用率との大小関係が入れ替わる
印刷装置。
[適用例4]ディザマスクは、主走査方向のサイズが、ノズルパターンの繰返しの最小単位の正整数倍のサイズである適用例3記載の印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、ノズル使用率が印刷媒体上の主走査方向の位置に応じて段階的に変化するので、主走査方向における濃度変化を緩やかにして、印刷画質の低下を抑制することができる。
かかる印刷装置は、インクデューティが大きくなるほど、濃度ムラや色ムラを抑制し、インクデューティが小さくなるほど、ドットの位置ずれを抑制することができるので、インクデューティに応じて、印刷画質の低下を抑制することができる。
[適用例12]複数の閾値からなり、印刷ヘッドを印刷媒体に対して主走査方向及び副走査方向に相対移動させながら印刷を行うためのハーフトーン処理に用いるディザマスクであって、印刷媒体上の各位置のドットを、印刷ヘッドにおいて副走査方向に配列し、インクを吐出する複数のノズルのうちのいずれのノズルで形成するかを示すノズルパターンの繰返しの最小単位における各位置と、各位置に適用されるディザマスクの各々の閾値の値との対応関係が一定に定められ、複数のノズルを構成するノズルであって、ノズルピッチの数に等しい数の、任意に選択した連続するラスタのいずれに対しても、連続するラスタを形成するための所定回数の主走査のうちの最初の主走査でドットを形成するノズルである前端ノズルがインクを吐出する割合である前端ノズル使用率と、複数のノズルを構成するノズルであって、連続するラスタのいずれに対しても、所定回数の主走査のうちの最後の主走査でドットを形成するノズルである後端ノズルがインクを吐出する割合である後端ノズル使用率との大小関係が、印刷ヘッドが副走査方向に相対移動するたびに入れ替わるように、前端ノズル及び後端ノズルによりドットが形成されるドット形成位置に適用される閾値の値が設定されたディザマスク。
A.第1実施例:
A−1.装置構成:
図1は、本発明の実施例としてのプリンタ20の概略構成図である。プリンタ20は、シリアル式インクジェットプリンタであり、図示するように、プリンタ20は、紙送りモータ74によって印刷媒体Pを搬送する機構と、キャリッジモータ70によってキャリッジ80をプラテン75の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ80に搭載された印刷ヘッド90を駆動してインクの吐出及びドット形成を行う機構と、これらの紙送りモータ74,キャリッジモータ70,印刷ヘッド90及び操作パネル99との信号のやり取りを司る制御ユニット30とから構成されている。
プリンタ20における印刷処理について説明する。図3は、本実施形態における印刷処理のフローチャートである。ここでの印刷処理は、ユーザが操作パネル99等を用いて、メモリカードMCに記憶された所定の画像の印刷指示操作を行うことで開始される。印刷処理を開始すると、CPU40は、まず、入力部41の処理として、メモリカードスロット98を介してメモリカードMCから印刷対象であるRGB形式の画像データORGを読み込んで入力する(ステップS110)。
本実施例のプリンタ20は、印刷媒体P上の各位置のドットを印刷ヘッド90が備える複数のノズルのうちのいずれのノズルで形成するかを示すノズルパターンに周期性が現れる。以下、かかる周期性について説明する。
上述したプリンタ20が両方向印刷を行うことによって生じる課題について説明する。
A−4−1.ドット形成タイミングの違いによる濃度ムラ:
図6及び図7は、図4及び図5に示したノズルパターンについて、印刷媒体Pの主走査方向の両端における各ドットの形成タイミングを示している。ここでは、紙面の都合上、用紙幅は、ドット16列分としている。上述した局所領域に注目すると、印刷媒体Pの左端の局所領域、例えば、印刷媒体Pの左端の1行1列から2行2列までの局所領域では、−3回目の主走査(右向き)において、ノズル番号23のノズルにより最初のドットが形成される。そして、−2回目の主走査(左向き)において、ノズル番号15のノズルにより2番目のドットが形成される。かかるドットは、最初のドットが形成されてから、印刷ヘッド90の往復動時間を経過後に形成されるものであり、先のドットが形成されてから相対的に長時間経過後に形成されるドットであるから、本願ではロングドットLともいう。
図8は、局所領域の各ドットを形成する印刷ヘッド90の主走査方向を時系列的に示している。図6(c)で説明したように、1行1列から2行2列までの局所領域の4つのドットは、右方向、左方向、右方向、左方向の順の主走査で形成される。これを図8(c)では、ノズルパターンの右脇に主走査方向順序「→ ← → ←」として表示している。かかる主走査方向の順序は、上述したドット形成タイミングと同様に、印刷ヘッド90が副走査方向に移動するドット形成位置ごとに、副走査方向に沿って「→ ← → ←」と「← → ← →」とが入れ替わることとなる。なお、38行以降のノズルパターンは図示を省略している。
本発明は、上述した両方向印刷に起因する印刷画像のムラを、ノズルパターンの特性を利用して抑制するものであり、その原理を以下に説明する。プリンタ20のハーフトーン処理(図3、ステップS130参照)において用いるディザマスク62の主走査方向及び副走査方向のサイズは、上述したノズルパターンの繰返し最小単位RUの正整数倍となっている。ディザマスク62をこのようなサイズとすることで、容易に、繰返し最小単位RUの各ドット形成位置と、その位置でのドットのON/OFFの判断に適用されるディザマスク62の閾値の値との対応関係を一定に定めることができる。このようにすれば、ノズルパターンは繰返し最小単位RUの周期性を有しているので、ディザマスク62の閾値の値の設定次第で、ノズルごとのドット形成のされやすさを制御することができる。ただし、ディザマスク62のサイズは、ノズルパターンの繰返し最小単位RUの正整数倍に限るものではなく、ディザマスク62が、繰返し最小単位RUの各ドット形成位置と、その位置でのドットのON/OFFの判断に適用されるディザマスク62の閾値の値との対応関係を一定に定めることができるものであればよい。例えば、図4(c),図5(c)に示したノズルパターンのうち、ノズルパターンの繰返し最小単位RUの半分に相当する1行1列から30行2列までのノズルパターンは、31行2列から60行3列までのノズルパターンと同じであるから、各ドット形成位置に対して、ディザマスクを1列分ずつずらして副走査方向に敷き詰めるように適用するのであれば、ディザマスク62の副走査方向のサイズをノズルパターンの繰返し最小単位RUの2分の1のサイズとしてもよい。
本発明の第2実施例について説明する。第1実施例においては、ディザマスク62を用いた組織的ディザ法によるハーフトーン処理により、両方向印刷に起因する濃度ムラ及び色ムラを抑制する構成について示したが、第2実施例においては、所定のインターレース処理により同様の効果を奏する点が第1実施例と異なる。以下、異なる点について説明する。第2実施例としてのプリンタ20の構成及びプリンタ20による印刷処理は、基本的に第1実施例と同様であり、第1実施例と異なる点は、図2に示したノズル列92〜97がノズル番号0〜36の37個のノズルで構成されている点と、ステップS130のハーフトーン処理をどのような方法によってもよい点である。ノズル番号30〜36のノズルは、第1実施例でいう前端ノズルであるが、本実施例においては、後端ノズル(ノズル番号0〜6)のノズルと同一のドット形成位置にドットを形成する、すなわち、後端ノズルとドットの形成を分担するため、余剰ノズルともいう。まず、余剰ノズルを有する従来のプリンタ20の構成について、図18及び図19を用いて説明する。
本発明の第3実施例について説明する。第3実施例においては、特別な配慮を行った誤差拡散法を用いて上記ステップS130のハーフトーン処理を行う点が上述の第1実施例及び第2実施例と異なる。以下、第3実施例としてのステップS130の詳細について説明する。第3実施例としてのハーフトーン処理(ステップS130)の流れを図23に示す。この処理は、CPU40がハーフトーン処理部42の処理として実行する処理である。なお、かかる処理のうち、後述するステップS133及びS134以外は、従来の誤差拡散法によるハーフトーン処理の手順であり、従来手法の部分については説明を簡略化する。この処理が開始されると、CPU40は、まず、ステップS120で色変換処理が行われた画像データについて、注目画素位置の座標データn(x,y)と、注目画素データDnとを取得する(ステップS131)。
上述の実施形態の変形例について説明する。
D−1.変形例1:
上述の実施形態においては、各ドット形成位置の副走査方向の位置(バンド)と、当該ドット形成位置にドットを形成するノズル番号に応じて、ドットの形成のされやすさを制御して、印刷を行う構成について示したが、さらに、各ドット形成位置の主走査方向の位置に応じて、ドットの形成のされやすさを制御してもよい。以下に、かかる構成について説明する。
第2実施例に示した余剰ノズルを用いたインターレース処理について、変形例1と同様の効果を奏する構成について変形例2として説明する。変形例2では、インターレース処理により、ノズル使用率を図28のように制御する点が、第2実施例と異なる。要するに、印刷媒体Pの左端におけるノズル使用率は、偶数バンドでは、前端ノズル(ノズル番号30〜36)のノズル使用率をゼロとし、その他のノズルのノズル使用率は50%とし、奇数バンドでは、後端ノズル(ノズル番号0〜6)のノズル使用率をゼロとし、その他のノズルのノズル使用率を50%とする。
第3実施例に示した誤差拡散法によるハーフトーン処理について、変形例1と同様の効果を奏する構成について変形例3として説明する。変形例3におけるハーフトーン処理では、図24に示した閾値加算値Th_add算出処理が第3実施例と異なる。変形例3としての閾値加算値Th_add算出処理の流れを図29に示す。なお、図24と同様の処理については、図24と同一の符号を付して、説明を省略する。
Th_add=AD1×(Xmax−x)/Xmax・・・(1)
Th_add=AD1×x/Xmax・・・(2)
Th_add=AD2×(Xmax−x)/Xmax・・・(3)
Th_add=AD2×x/Xmax・・・(4)
上述の実施形態においては、所定のインクデューティ(実施例では50%)の印刷領域において、前端ノズルのノズル使用率と後端ノズルのノズル使用率との大小関係がバンドごとに入れ替わる構成について説明したが、かかる構成は、全てのインクデューティの印刷領域において上述の大小関係を入れ替える構成としてもよい。
上述の第2実施例では、余剰ノズルを用いたプリンタにおいて、前端ノズルと後端ノズルの分担率を制御することで、第1実施例と同様の効果を奏する例について示したが、余剰ノズルを用いたプリンタにおいても、第1実施例と同様の方法を用いてもよい。例えば、図18及び図19に示したノズルパターンであれば、繰返し最小単位RUは、第1列〜第4列及び第1行〜第60行からなるので、ディザマスク62の主走査方向及び副走査方向のサイズを、この繰返し最小単位RUの正整数倍として、第1実施例の方法を適用すれば、容易に、図21に示すノズル使用率に制御することができる。
上述した実施形態においては、プリンタ20が図2の印刷処理の全てを実行する構成としたが、プリンタ20にコンピュータが接続される場合には、印刷処理の一部を当該コンピュータが実行してもよい。かかる場合、コンピュータとプリンタ20とによって構成される印刷システムは、広義の印刷装置として捉えることができる。
30…制御ユニット
40…CPU
41…ハーフトーン処理部
42…印刷部
51…ROM
52…RAM
60…EEPROM
62…ディザマスク
70…キャリッジモータ
71…駆動ベルト
72…プーリ
73…摺動軸
74…紙送りモータ
75…プラテン
80…キャリッジ
82〜87…インクカートリッジ
90…印刷ヘッド
92〜97…ノズル列
98…メモリカードスロット
99…操作パネル
P…印刷媒体
MC…メモリカード
RU…繰返し最小単位
Claims (13)
- 印刷ヘッドを印刷媒体に対して主走査方向及び副走査方向に相対移動させながら画像の印刷を行う印刷装置であって、
前記印刷ヘッドに設けられ、インクを吐出する複数のノズルを所定のノズルピッチで前記副走査方向に配列したノズル列と、
前記画像を構成する画像データを入力する入力部と、
前記入力した画像データをドットの形成の有無を表すドットデータに変換するハーフトーン処理部と、
前記ハーフトーン処理の結果に基づき、前記ノズル列の各ノズルのインクの吐出を制御して、印刷を行う印刷部と
を備え、
前記印刷ヘッドは、主走査における往動時と復動時の両方においてインクを吐出する両方向印刷を行うものであり、
前記複数のノズルのノズルピッチは、該複数のノズルのうちの前記副走査方向に隣り合うノズルの中心間のドット数と、前記隣り合うノズルのうちいずれか一方のノズルにより形成されるドットとを合算したドット数であり、
所定の範囲のインクデューティの印刷領域において、
前記ノズル列を構成するノズルであって、前記ノズルピッチの数に等しい数の、任意に選択した連続するラスタのいずれに対しても、該連続するラスタを形成するための所定回数の主走査のうちの最初の主走査でドットを形成するノズルである前端ノズルがインクを吐出する割合である前端ノズル使用率と、前記ノズル列を構成するノズルであって、前記連続するラスタのいずれに対しても、前記所定回数の主走査のうちの最後の主走査でドットを形成するノズルである後端ノズルがインクを吐出する割合である後端ノズル使用率とは、異なる値であり、
前記印刷ヘッドの前記副走査方向への相対的な送り量に相当するバンド毎に、前記前端ノズル使用率と前記後端ノズル使用率との大小関係が入れ替わる
印刷装置。 - 請求項1記載の印刷装置であって、
前記ハーフトーン処理部は、複数の閾値からなるディザマスクの各閾値と前記画像データとを比較する組織的ディザ法によりハーフトーン処理を行い、
前記印刷媒体上の各位置のドットを前記複数のノズルのうちのいずれのノズルで形成するかを示すノズルパターンの繰返しの最小単位における各位置と、該各位置に適用される前記ディザマスクの各々の閾値の値との対応関係は一定に定まっており、
前記ディザマスクは、前記大小関係が入れ替わるように、前記前端ノズル及び前記後端ノズルによりドットが形成されるドット形成位置に適用される閾値の値が設定された
印刷装置。 - 前記ディザマスクは、前記副走査方向のサイズが、前記ノズルパターンの繰返しの最小単位の正整数倍のサイズである請求項2記載の印刷装置。
- 前記ディザマスクは、前記主走査方向のサイズが、前記ノズルパターンの繰返しの最小単位の正整数倍のサイズである請求項3記載の印刷装置。
- 請求項1記載の印刷装置であって、
前記ハーフトーン処理部は、誤差拡散法によりハーフトーン処理を行い、
前記前端ノズル及び前記後端ノズルによりドットが形成されるドット形成位置におけるドットの形成の有無の判断に用いる閾値の値を、該ドット形成位置に応じて相対的に増加させることで、前記大小関係を入れ替える
印刷装置。 - 請求項1記載の印刷装置であって、
前記前端ノズル及び前記後端ノズルは、前記印刷媒体上の同一のドット形成位置にドットを形成するノズルであり、
前記印刷部は、前記印刷ヘッドの前記副走査方向への相対的な送り量に相当するバンド毎に、前記同一のドット形成位置に前記前端ノズル及び前記後端ノズルのうちのいずれでドットを形成するかを示す分担率を変化させることで、前記大小関係を入れ替える
印刷装置。 - 所定のインクデューティにおける印刷時において、前記前端ノズル使用率及び前記後端ノズル使用率のいずれか一方の値はゼロである請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の印刷装置。
- 前記前端ノズル使用率及び前記後端ノズル使用率は、前記印刷媒体上の主走査方向の右端位置と左端位置とで、前記大小関係が入れ替わる請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の印刷装置。
- 前記前端ノズル使用率及び前記後端ノズル使用率は、前記印刷媒体上の主走査方向の位置に応じて段階的に変化する請求項8記載の印刷装置。
- 前記大小関係は、所定以上のインクデューティの印刷領域においてのみ入れ替わる請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の印刷装置。
- 少なくとも所定の範囲のインクデューティの印刷領域において、インクデューティが低い印刷領域ほど前記大小関係における比率が小さくなる請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載の印刷装置。
- 複数の閾値からなり、印刷ヘッドを印刷媒体に対して主走査方向及び副走査方向に相対移動させながら印刷を行うためのハーフトーン処理に用いるディザマスクであって、
前記印刷ヘッドは、主走査における往動時と復動時の両方においてインクを吐出する両方向印刷を行うものであり、
前記印刷媒体上の各位置のドットを、前記印刷ヘッドにおいて前記副走査方向に配列し、インクを吐出する複数のノズルのうちのいずれのノズルで形成するかを示すノズルパターンの繰返しの最小単位における各位置と、該各位置に適用される前記ディザマスクの各々の閾値の値との対応関係が一定に定められ、
所定の範囲のインクデューティの印刷領域において、
前記複数のノズルを構成するノズルであって、該複数のノズルのうちの前記副走査方向に隣り合うノズルの中心間のドット数と前記隣り合うノズルのうちいずれか一方のノズルにより形成されるドットとを合算したドット数であるノズルピッチの数に等しい数の、任意に選択した連続するラスタのいずれに対しても、該連続するラスタを形成するための所定回数の主走査のうちの最初の主走査でドットを形成するノズルである前端ノズルがインクを吐出する割合である前端ノズル使用率と、前記複数のノズルを構成するノズルであって、前記連続するラスタのいずれに対しても、前記所定回数の主走査のうちの最後の主走査でドットを形成するノズルである後端ノズルがインクを吐出する割合である後端ノズル使用率との大小関係が、前記印刷ヘッドの前記副走査方向への相対的な送り量に相当するバンド毎に入れ替わるように、前記前端ノズル及び前記後端ノズルによりドットが形成されるドット形成位置に適用される閾値の値が設定された
ディザマスク。 - 印刷ヘッドを印刷媒体に対して主走査方向及び副走査方向に相対移動させながら、前記印刷ヘッドに設けられ、インクを吐出する複数のノズルを前記副走査方向に配列したノズル列の各ノズルからのインクの吐出を制御して印刷を行う印刷装置を用いて印刷を行う方法であって、
前記印刷ヘッドは、主走査における往動時と復動時の両方においてインクを吐出する両方向印刷を行うものであり、
前記複数のノズルのノズルピッチは、該複数のノズルのうちの前記副走査方向に隣り合うノズルの中心間のドット数と、前記隣り合うノズルのうちいずれか一方のノズルにより形成されるドットとを合算したドット数であり、
所定の範囲のインクデューティの印刷領域において、
前記ノズル列を構成するノズルであって、前記ノズルピッチの数に等しい数の、任意に選択した連続するラスタのいずれに対しても、該連続するラスタを形成するための所定回数の主走査のうちの最初の主走査でドットを形成するノズルである前端ノズルがインクを吐出する割合である前端ノズル使用率と、前記ノズル列を構成するノズルであって、前記連続するラスタのいずれに対しても、前記所定回数の主走査のうちの最後の主走査でドットを形成するノズルである後端ノズルがインクを吐出する割合である後端ノズル使用率とが、前記印刷ヘッドの前記副走査方向への相対的な送り量に相当するバンド毎に、前記前端ノズル使用率と前記後端ノズル使用率との大小関係が入れ替わるように前記インクの吐出を制御して印刷を行う
印刷方法。
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