JP2001219560A - インクジェット式記録ヘッド - Google Patents

インクジェット式記録ヘッド

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JP2001219560A
JP2001219560A JP2000032285A JP2000032285A JP2001219560A JP 2001219560 A JP2001219560 A JP 2001219560A JP 2000032285 A JP2000032285 A JP 2000032285A JP 2000032285 A JP2000032285 A JP 2000032285A JP 2001219560 A JP2001219560 A JP 2001219560A
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JP
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ink
pressure generating
recording head
chambers
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JP2000032285A
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English (en)
Inventor
Takayuki Ishii
隆幸 石井
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドを小型化できて多色インクの使用
を可能にし、画質を低下させずノズルピッチを狭くでき
るインクジェット式記録ヘッドを提供する。 【解決手段】 圧力発生室2が列設され、上記各圧力発
生室2に連通するノズル開口3が列設され、上記各圧力
発生室2に圧力を発生させる圧電振動子6が設けられ、
1列の圧力発生室2の列に対し、圧力発生室2の列設方
向に延びる第1および第2インク貯留室4A,4Bを有
し、上記第1インク貯留室4Aと圧力発生室2を連通さ
せる第1インク供給口15Aの列と、第2インク貯留室
4Bと圧力発生室2を連通させる第2インク供給口15
Bの列とが、各圧力発生室2の一端側に並設されたこと
により、同一のノズル開口3の列内において異なる色の
インクを吐出するようにしため、記録ヘッド自体のサイ
ズを小型化でき、使用するインクの色数を増加させてイ
ンク貯留室の数が増えたとしても、記録ヘッド自体のサ
イズはそれほど大きくならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電振動子の振動
等によりノズル開口からインク滴を吐出させて画像や文
字を記録用紙に記録するインクジェット式記録ヘッドに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、たわみ振動モードの圧電振動子
が取り付けられたインクジェット式記録ヘッド(以下
「記録ヘッド」という)は、図7〜図9に示すように、
複数の圧力発生室2と各圧力発生室2に対応する圧電振
動子6とが形成されたアクチュエータユニット1と、ノ
ズル開口3およびインク貯留室4が形成され上記アクチ
ュエータユニット1の下面に貼着された流路ユニット5
とを備え、上記圧電振動子6のたわみ振動により圧力発
生室2に圧力を発生させ、ノズル開口3からインク滴を
吐出するようになっている。
【0003】上記アクチュエータユニット1は、圧力発
生室2を形成する空間が形成された圧力発生室形成基板
10と、この圧力発生室形成基板10の上面に位置して
上記空間の上面開口を塞ぐ振動板11とを備えている。
そして、上記圧力発生室2は、長穴状に形成され、一端
側がインク貯留室4に連通し、他端側がノズル開口3に
連通するようになっている。
【0004】上記流路ユニット5は、インク貯留室4を
形成する空間が形成された貯留室形成基板16と、ノズ
ル開口3が穿設され、上記貯留室形成基板16の下面に
位置するノズルプレート17と、上記貯留室形成基板1
6の上面に位置する供給口形成板18とから構成されて
いる。上記貯留室形成基板16には、ノズル開口3に連
通するノズル連通口9が形成されている。また、上記供
給口形成板18には、インク貯留室4から圧力発生室2
にインクを供給するインク供給口15が穿設されるとと
もに、圧力発生室2とノズル連通口9ならびにノズル開
口3とを連通させる連通口8が形成されている。図にお
いて、24はインクカートリッジ(図示せず)からイン
ク貯留室4にインクを導入するインク導入口である。
【0005】この例では、6色のインクを用いて印刷を
行う記録ヘッドを示している。この記録ヘッドでは、記
録紙の送り方向に圧力発生室2が並んでなる列が2列設
けられたアクチュエータユニット1が3組設けられ、上
記アクチュエータユニット1は、記録紙の幅方向(記録
ヘッドの走査方向)に並べて設けられている。また、流
路ユニット5には、上記各圧力発生室2の列に対応した
6つのインク貯留室4が記録紙の幅方向に並ぶように設
けられている。そして、各圧力発生室2の列に対応する
6列のノズル開口3の列からそれぞれ異なる色のインク
を吐出するようになっている。
【0006】上記アクチュエータユニット1の振動板1
1の上面には、下部電極19が形成されている。この下
部電極19は、それぞれ圧力発生室2の上部を覆う部分
に形成されている。そして、上記下部電極19の上面
に、それぞれ平板状の圧電振動子6が形成され、上記圧
電振動子6の上面には、上部電極20が形成されてい
る。
【0007】また、上記アクチュエータユニット1の上
面両端部には、各圧電振動子6の上部電極20に導通す
る端子21が形成されている。そして、上記端子21の
上面には、フレキシブル回路板22が張設され、端子2
1および上部電極20を介して圧電振動子6に駆動信号
を印加するようになっている。
【0008】上記記録ヘッドにおいて、圧電振動子6に
駆動信号が印加されると、図10に示すように、圧電振
動子6が横方向に収縮する。このとき、圧電振動子6の
振動板11に固定された下面側は収縮せずに上面側だけ
が収縮するため、圧電振動子6および振動板11が下方
にたわみ、圧力発生室2を圧縮する。そして、圧力発生
室2内の圧力上昇により、圧力発生室2内のインクがノ
ズル開口3からインク滴23として吐出され、記録紙等
にドットが形成されて印刷が行われる。ついで、圧電振
動子6が放電されて元の状態に戻ると、圧力発生室2内
が減圧され、インク貯留室4からインク供給口15を通
して圧力発生室2へ新しいインクが供給される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記記
録ヘッドでは、1つの圧力発生室2の列に対して1つの
インク貯留室4が対応し、1枚の貯留室形成基板16に
6つのインク貯留室4が形成され、6列のノズル開口3
の列からインクを吐出させるようになっている。そし
て、6つのインク貯留室4が記録ヘッドの横方向に並ん
でいるため、必然的に記録ヘッドの横方向サイズが大き
くなるという問題がある。また、最近では、印刷品質の
一層を向上を図るため、インクの色数を現行の6色より
も増加させることが検討されているが、現状以上に色数
を増やせば、それだけ記録ヘッドが大型化するうえ精度
面でも好ましくないため、実現できていないのが実情で
ある。
【0010】また、上記のような記録ヘッドでは、近
年、ノズル開口3の列内でのノズルピッチを狭くする傾
向にある。ノズルピッチを狭くすることにより、記録ヘ
ッドのサイズを小型化でき、記録ヘッドの組み付け時の
精度低下も小さくなり、紙送りが不安定になったときの
画質低下も少なくなるという多くの利点が生じるからで
ある。
【0011】しかしながら、ノズルピッチを狭くするこ
とにより、ノズルピッチ間の空白を一定ピッチのドット
で埋めることが困難になったり、ドットライン同士の間
に境目が生じて画質を低下させやすくなるという別の問
題が生じてくる。
【0012】すなわち、図11(a)に示すように、ノ
ズルピッチnが、ドットラインピッチpの8倍(例え
ば、n=8/720inch,p=1/720inc
h)に設定されている場合、紙送り量をm×n±p(m
は0以上の整数,m×n−pは正数、以下同じ)とする
と、1パス目のドットライン(図示の1;ドットを斜線
で示している)のつぎに2パス目のドットラインが印刷
され、ついで順次3パス目,4パス目…と印刷されて、
最初の一パス目のドットラインの直前に8パス目のドッ
トラインが印刷されて順次ノズルピッチ間の空白を埋め
ることになる。ところが、このようにドットラインを順
次印刷すると、8パス目と1パス目のドットラインの間
では、紙送り量の誤差が蓄積されて十分に空間を埋める
ことができなかったり、1パス目のインクが乾いた上に
8パス目が印刷されて境目が見えたりするという問題を
生じやすい。
【0013】そこで、図11(b)に示すように、紙送
り量をm×n±3p(またはm×n±5p)とすること
により、ノズルピッチ間の空白を一定間隔づつバラバラ
に埋めることが行われている。
【0014】ここで、ノズルピッチnを狭くして、ドッ
トラインピッチnの6倍(例えば、6/720inc
h)とした場合には、図12(a)に示すように、紙送
り量をm×n±2p(またはm×n±4p)とすると、
4パス目のドットラインが1パス目のドットラインと重
なってしまい、ノズルピッチ間の空白を埋めることがで
きない(紙送り量をm×n±3pとしても、3パス目の
ドットラインが1パス目のドットラインと重なって同様
の結果になる)。したがって、ノズルピッチnを狭く設
計した場合は、図12(b)に示すように、ドットライ
ンを順次印刷するほかなく、上述したように、十分に空
間を埋めることができなかったり、境目が見えたりする
という問題が生じやすい。
【0015】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、記録ヘッドを小型化できるうえ多種類のインク
の使用を可能にするとともに、画質を低下させることな
くノズルピッチを狭くすることができるインクジェット
式記録ヘッドの提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のインクジェット式記録ヘッドは、複数の圧
力発生室が列設され、上記各圧力発生室に供給されるイ
ンクを貯留するインク貯留室が設けられるとともに、上
記各圧力発生室に連通するノズルが列設され、上記各圧
力発生室に圧力を発生させて各ノズルからインク滴を吐
出させる圧力発生素子が設けられたインクジェット式記
録ヘッドであって、1列の圧力発生室列に対し、圧力発
生室の列設方向に延びる第1および第2インク貯留室を
有し、上記第1インク貯留室と圧力発生室を連通させる
第1インク供給口列と、第2インク貯留室と圧力発生室
を連通させる第2インク供給口列とが、各圧力発生室の
一端側に並設されることにより、同一のノズル列内にお
いて異なる種類のインクを吐出しうるようになっている
ことを要旨とする。
【0017】すなわち、本発明のインクジェット式記録
ヘッドは、1列の圧力発生室列に対し、圧力発生室の列
設方向に延びる第1および第2インク貯留室を有し、上
記第1インク貯留室と圧力発生室を連通させる第1イン
ク供給口列と、第2インク貯留室と圧力発生室を連通さ
せる第2インク供給口列とが、各圧力発生室の一端側に
並設されることにより、同一のノズル列内において異な
る種類のインクを吐出しうるようになっている。このよ
うに、1列の圧力発生室列から異なる2種類のインクを
吐出できるため、従来の1列の圧力発生室列から1色の
インクを吐出するものにくらべ、記録ヘッド自体のサイ
ズを大幅に小型化することができる。また、使用するイ
ンクの色数を増加させてインク貯留室の数が増えたとし
ても、記録ヘッド自体のサイズはそれほど大きくならな
いですむ。
【0018】本発明のインクジェット式記録ヘッドにお
いて、同一のノズル列内において、隣接するノズルが異
なる種類のインクを吐出するようになっている場合に
は、同一種類のインクを吐出するノズルが離れているた
め、ノズルピッチを狭くしたとしても、同一種類同士の
見かけ上のノズルピッチを十分に大きくとることができ
る。したがって、ノズルピッチを十分に小さくとること
ができ、記録ヘッドを小型化できて、記録ヘッドの組み
付け時の精度低下も小さくなり、紙送りが不安定になっ
たときの画質低下も少なくなる。しかも、十分に空間を
埋められなかったり境目が見えたりするという問題も生
じない。
【0019】本発明のインクジェット式記録ヘッドにお
いて、同一のノズル列内で吐出される異なる種類のイン
クが、異なる色のインクである場合には、記録ヘッドを
大型化せず、多色インクによる階調豊かな表現が可能に
なる。
【0020】本発明のインクジェット式記録ヘッドにお
いて、上記第1および第2インク貯留室等の平面形状
が、なめらかな曲線から構成されている場合には、流路
内に気泡が付着しにくく、気泡による吐出不良等が発生
しにくくなる。
【0021】本発明のインクジェット式記録ヘッドにお
いて、第1および第2インク貯留室にインクを導入する
インク導入口が形成され、上記インク導入口が、圧力発
生室列と直交する方向に1列に列設されている場合に
は、インクカートリッジ等からのインクの導入が容易に
行え、構造が複雑化しない。
【0022】本発明のインクジェット式記録ヘッドにお
いて、第1および第2インク供給口を通過したインクを
圧力発生室に導く第1および第2圧力発生室連通口を有
している場合には、第1および第2インク供給口を通過
したインクが、一旦第1および第2圧力発生室連通口を
介して圧力発生室に流入するため、インクの流れがスム
ーズになる。
【0023】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0024】図1および図2は、本発明のインクジェッ
ト式記録ヘッドを示す図である。この記録ヘッドは、基
本的には図7〜図9に示すものと同様であり、以下、同
様の部分には同じ符号を付して説明する。
【0025】上記記録ヘッドは、複数の圧力発生室2が
列設されるとともに、上記各圧力発生室2に対応する圧
電振動子6が設けられたアクチュエータユニット1と、
上記アクチュエータユニット1の下面に貼着され、上記
圧力発生室2に供給されるインクを貯留するインク貯留
室4A,4Bが形成されるとともに、上記圧力発生室2
に連通するノズル開口3が列設された流路ユニット5と
を備えている。そして、上記圧電振動子6のたわみ振動
により圧力発生室2に圧力を発生させ、ノズル開口3か
らインク滴を吐出させるようになっている。
【0026】上記アクチュエータユニット1は、圧力発
生室2を形成する空間が形成された圧力発生室形成基板
10と、この圧力発生室形成基板10の上面に位置して
上記空間の上面開口を塞ぐ振動板11とを備えている。
そして、上記圧力発生室2は、長穴状に形成され、一端
寄り部がインク貯留室4A,4Bに連通し、他端側がノ
ズル開口3に連通するようになっている。また、上記圧
力発生室2は、記録紙の送り方向に並んで2列の列をな
すように設けられている。
【0027】上記アクチュエータユニット1の振動板1
1の上面には、下部電極19が形成されている。この下
部電極19は、それぞれ圧力発生室2の上部を覆う部分
に形成されている。そして、上記下部電極19の上面
に、それぞれ平板状の圧電振動子6が形成され、上記圧
電振動子6の上面には、上部電極20が形成されてい
る。
【0028】上記流路ユニット5は、インク貯留室4
A,4Bを形成する空間が形成された貯留室形成基板1
6と、上記貯留室形成基板16の下面に位置するノズル
プレート17と、上記貯留室形成基板16の上面に位置
する供給口形成板18とが積層されて構成されている。
【0029】上記ノズルプレート17には、ノズル開口
3が、アクチュエータユニット1の圧力発生室2の列に
対応するよう2列に列設されている。
【0030】上記貯留室形成基板16には、各ノズル開
口3に連通するノズル連通口9が列設されるとともに、
第1および第2インク貯留室4A,4Bに対応する空間
が形成されている。上記第1および第2インク貯留室4
A,4Bは、いずれも圧力発生室2の列設方向に延び、
1列の圧力発生室2の列に対し、各圧力発生室2の一端
側において並設されている。また、上記第1および第2
インク貯留室4A,4Bは、一端側がインク導入部にな
っており、このインク導入部が、インク導入口24に連
通するようになっている。さらに、上記第1および第2
インク貯留室4A,4B等の平面形状は、なめらかな曲
線から構成されている。このようにすることにより、流
路内に気泡が付着しにくく、気泡による吐出不良等が発
生しにくくなる。
【0031】上記供給口形成板18には、第1インク貯
留室4Aから圧力発生室2にインクを供給する第1イン
ク供給口15Aが圧力発生室2の列設方向に列設される
とともに、第2インク貯留室4Bから圧力発生室2にイ
ンクを供給する第2インク供給口15Bが圧力発生室2
の列設方向に列設されている。上記第1インク供給口1
5Aの列と第2インク供給口15Bの列は、各圧力発生
室2の一端側において並設され、上記第1および第2イ
ンク供給口15A,15Bが、千鳥状に配設されるよう
になっている。そして、列設された圧力発生室2に、第
1および第2インク貯留室4A,4Bから交互に異なる
色のインクを供給するようになっている。
【0032】また、上記供給口形成板18には、圧力発
生室2とノズル開口3とを連通させる連通口8が形成さ
れ、列設されたノズル列3から、第1および第2インク
貯留室4A,4Bから供給された異なる色のインクを交
互に吐出するようになっている。さらに、上記供給口形
成板18には、インクカートリッジ(図示せず)から各
インク貯留室4A,4Bにインクを導入する4つのイン
ク導入口24が横方向(記録ヘッドの走査方向)に一列
に設けられている。このように、インク導入口24が圧
力発生室2の列と直交する方向に1列に列設されている
ため、インクカートリッジ等からのインクの導入が容易
に行え、構造が複雑化しない。
【0033】この記録ヘッドでは、1列の圧力発生室2
の列に対し、2つのインク貯留室4A,4Bが連通し、
1列で2色のインクを吐出し、記録ヘッド全体では4色
のインクを用いて印刷するようになっている。また、図
3に示すように、第1および第2インク貯留室4A,4
Bに連通して各色のインクを吐出するノズル開口3
(A,B)が、ABAB…と交互に並ぶとともに、同一
色のインクを吐出するノズル開口3のノズルピッチP
a,Pbが、一定ピッチになるように設けられている。
【0034】このように、上記記録ヘッドでは、1列の
圧力発生室2の列において、異なる2色のインクを吐出
するようになっているため、記録ヘッド自体のサイズを
大幅に小型化することができる。また、使用するインク
の色数を増加させてインク貯留室の数が増えたとして
も、記録ヘッド自体のサイズはそれほど大きくならない
ですむ。
【0035】また、上記記録ヘッドでは、同一のノズル
開口3の列内において、隣接するノズル開口3が異なる
色のインクを吐出するようになっているため、ノズルピ
ッチPnを狭くしたとしても、同一色同士のノズルピッ
チPa,Pbを十分に大きくとることができる。したが
って、ノズルピッチPnを十分に小さくとることがで
き、記録ヘッドを小型化できて、記録ヘッドの組み付け
時の精度低下も小さくなり、紙送りが不安定になったと
きの画質低下も少なくなる。しかも、従来のような、十
分に空間を埋められなかったり境目が見えたりするとい
う問題も生じない。
【0036】図4は、本発明の第2の実施の形態のイン
クジェット式記録ヘッドを示す図であり、(a)は第1
インク供給口15Aを通過する断面図、(b)は第2イ
ンク供給口15Bを通過する断面図である。この記録ヘ
ッドでは、アクチュエータユニット1と流路ユニット5
との間に、第1連通口15Aと圧力発生室2とに連通す
る第1圧力発生室連通口31Aと、第2連通口15Bと
圧力発生室2とに連通する第2圧力発生室連通口31B
とが形成された連通口形成板30が積層されている。図
において、32は、圧力発生室2とノズル開口3を連通
させる連通口である。それ以外は、図1および図2に示
すものと同様であり、同様の部分には同じ符号を付して
いる。
【0037】この記録ヘッドでは、第1および第2イン
ク供給口15A,15Bを通過したインクが、一旦第1
および第2圧力発生室連通口31A,31Bを介して圧
力発生室2に流入するため、インクの流れがスムーズに
なる。それ以外は、図1および図2に示すものと同様の
作用効果を奏する。
【0038】図5は、本発明の第3の実施の形態のイン
クジェット式記録ヘッドを示す。この記録ヘッドでは、
第1インク供給口15Aと第2インク供給口15Bとが
千鳥状に配設されているのではなく、1列の圧力発生室
2の列を2つのブロックに分けて、一方のブロックの圧
力発生室2が第1インク貯留室4Aと連通し、他方のブ
ロックの圧力発生室2が第2インク貯留室4Bと連通す
るように配設されている。それ以外は、図1および図2
に示すものと同様であり、同様の部分には同じ符号を付
している。
【0039】図6は、本発明の第4の実施の形態のイン
クジェット式記録ヘッドを示す。この記録ヘッドでは、
1列の圧力発生室2の列に、並設された第1および第2
インク貯留室4A,4Bが相対向するように2組設けら
れて、一列の圧力発生室2の列から4色のインクを吐出
するようになっている。それ以外は、図1および図2に
示すものと同様であり、同様の部分には同じ符号を付し
ている。
【0040】なお、上記各実施の形態では、本発明をた
わみ振動モードの圧電振動子を用いた記録ヘッドに適用
した例を示したが、これに限定するものではなく、圧力
発生素子として加熱素子を用いたいわゆるバブルジェッ
トタイプの記録ヘッドに適用することもできる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明のインクジェット
式記録ヘッドによれば、1列の圧力発生室列から異なる
2種類のインクを吐出できるため、従来の1列の圧力発
生室列から1色のインクを吐出するものにくらべ、記録
ヘッド自体のサイズを大幅に小型化することができる。
また、使用するインクの色数を増加させてインク貯留室
の数が増えたとしても、記録ヘッド自体のサイズはそれ
ほど大きくならないですむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のインクジェット式記録
ヘッドの分解斜視図である。
【図2】上記インクジェット式記録ヘッドの圧力発生室
とインク貯留室の位置関係を示す説明図である。
【図3】ノズル開口のピッチを示す説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のインクジェット式
記録ヘッドを示す断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態のインクジェット式
記録ヘッドの圧力発生室とインク貯留室の位置関係を示
す説明図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態のインクジェット式
記録ヘッドの圧力発生室とインク貯留室の位置関係を示
す説明図である。
【図7】従来のインクジェット式記録ヘッドを示す分解
斜視図である。
【図8】上記インクジェット式記録ヘッドの断面図であ
る。
【図9】上記インクジェット式記録ヘッドを示す斜視図
である。
【図10】上記インクジェット式記録ヘッドの作用を示
す説明図である。
【図11】インクジェット式記録ヘッドの印刷方法を示
す説明図である。
【図12】インクジェット式記録ヘッドの他の印刷方法
を示す説明図である。
【符号の説明】
2 圧力発生室 3 ノズル開口 6 圧電振動子 4A 第1インク貯留室 4B 第2インク貯留室 15A 第1インク供給口 15B 第2インク供給口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の圧力発生室が列設され、上記各圧
    力発生室に供給されるインクを貯留するインク貯留室が
    設けられるとともに、上記各圧力発生室に連通するノズ
    ルが列設され、上記各圧力発生室に圧力を発生させて各
    ノズルからインク滴を吐出させる圧力発生素子が設けら
    れたインクジェット式記録ヘッドであって、1列の圧力
    発生室列に対し、圧力発生室の列設方向に延びる第1お
    よび第2インク貯留室を有し、上記第1インク貯留室と
    圧力発生室を連通させる第1インク供給口列と、第2イ
    ンク貯留室と圧力発生室を連通させる第2インク供給口
    列とが、各圧力発生室の一端側に並設されることによ
    り、同一のノズル列内において異なる種類のインクを吐
    出しうるようになっていることを特徴とするインクジェ
    ット式記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 同一のノズル列内において、隣接するノ
    ズルが異なる種類のインクを吐出するようになっている
    請求項1記載のインクジェット式記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 同一のノズル列内で吐出される異なる種
    類のインクが、異なる色のインクである請求項1または
    2記載のインクジェット式記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 上記第1および第2インク貯留室の平面
    形状が、なめらかな曲線から構成されている請求項1〜
    3のいずれか一項に記載のインクジェット式記録ヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 第1および第2インク貯留室にインクを
    導入するインク導入口が形成され、上記インク導入口
    が、圧力発生室列と直交する方向に1列に列設されてい
    る請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット
    式記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 第1および第2インク供給口を通過した
    インクを圧力発生室に導く第1および第2圧力発生室連
    通口を有している請求項1〜5のいずれか一項に記載の
    インクジェット式記録ヘッド。
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