JP2005231038A - インクジェットヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】 共通インク通路の両側における剛性の差を極力小さくして、印字品質を向上させること。
【解決手段】 流路ユニット3は、インクを吐出する複数のノズル20と、一端が複数のノズル20に夫々接続された複数の圧力室21と、所定の一方向に沿って延在し且つ複数の圧力室21に連通した複数のマニホールド22とを有し、複数のマニホールド22のうちの通路幅方向の端側に位置するマニホールドよりもさらに幅方向外側の領域50,51、及び、部分的に大きな間隔を空けて配置されたマニホールド22の間の領域52に、前記所定の一方向に延在し且つ複数の圧力室21と隔絶した空洞部55,56,57が形成されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、記録媒体にインクを吐出して印刷を行うインクジェット記録装置に使用されるインクジェットヘッドに関する。
インクジェットヘッドは、インクタンクから供給されるインクを共通インク通路から複数の圧力室に分配し、各圧力室に選択的にパルス状の圧力波を付与することにより、各圧力室の容積を変化させて、各圧力室に連通するノズルからインクを吐出する。このようなインクジェットヘッドとして、複数の圧力室に連通し且つ所定の一方向に沿って延在する複数の共通インク通路が、等間隔に配列されたものがある(例えば、特許文献1,2参照)。このようなインクジェットヘッドにおいては、複数の圧力室が複数の共通インク通路の間の領域及び共通インク通路に対向する領域に配置されている。
また、平面形状が略菱形の複数の圧力室が、2方向(第1配列方向及び第2配列方向)に沿ってマトリクス状に配列されたインクジェットヘッドも提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特許第3231786号公報(図3) 特開2001−219560号公報(図2) 特開2003−311959号公報(図6)
前記特許文献1,2に記載のインクジェットヘッドにおいては、等間隔で並んだ複数の共通インク通路のうち、通路幅方向の端側に位置する共通インク通路の一方側(通路幅方向の内側)の領域は、他の共通インク通路に隣接しているのに対し、他方側(通路幅方向のさらに外側)の領域は、他の共通インク通路に隣接していない。従って、端側に位置する共通インク通路の幅方向外側の領域の剛性は、幅方向内側の領域と比較して大きくなり、圧力室が配置される共通インク通路の両側の領域の剛性がばらつくことになる。この剛性のばらつきによる影響は、ノズルからインクを吐出させる際の圧力室の容積変化の度合、言い換えれば、インク吐出速度やインク液滴量などのインク吐出特性の違いとなって表れるため、印字品質低下の大きな要因となる。
一方、前記特許文献3に記載のインクジェットヘッドにおいては、第1配列方向と第2配列方向で、隣接する2つの圧力室間の距離が異なっている。そのため、圧力室が配置される領域の剛性分布が不均一になり、圧力室の容積変化の度合が圧力室ごとに異なることになるため、印字品質が低下してしまう。
本発明の目的は、圧力室が配置される領域における剛性の分布を極力小さくして、印字品質を向上させることである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明のインクジェットヘッドは、インクを吐出する複数のノズルと、一端が前記複数のノズルに夫々接続された複数の圧力室と、所定の一方向に沿って延在し且つ複数の前記圧力室に連通した複数の共通インク通路とを有する流路ユニットを備え、前記複数の共通インク通路のうちの通路幅方向の端側に位置する共通インク通路よりもさらに前記幅方向外側の領域に、前記所定の一方向に延在し且つ複数の前記圧力室と隔絶した空洞部が形成されていることを特徴とするものである。
このインクジェットヘッドにおいては、圧力室に選択的にパルス状の圧力波を付与して圧力室の容積を変化させることにより、複数の共通インク通路を流れるインクを圧力室に接続されたノズルから吐出する。ここで、複数の共通インク通路は、所定の一方向に沿って延在している。そして、これら複数の共通インク通路のうちの通路幅方向の端側に位置する共通インク通路よりも、さらに幅方向外側の領域に空洞部が形成されている。この空洞部は、共通インク通路と同じく所定の一方向に延在しており、さらに、複数の圧力室と隔絶している。そのため、端側に位置する共通インク通路のさらに幅方向外側の領域はその共通インク通路と空洞部とに挟まれることになり、2本の共通インク通路の間に挟まれた、幅方向内側の領域と近い構造となるため、圧力室が配置される共通インク通路両側の領域間での剛性の差が小さくなる。従って、共通インク通路の両側の領域に配置された圧力室間での圧力室の容積変化の差が小さくなるし、複数の共通インク通路間でのインクの圧力差も小さくなることから、インクの吐出特性のばらつきが抑えられ、印字品質が向上する。
第2の発明のインクジェットヘッドは、インクを吐出する複数のノズルと、一端が前記複数のノズルに夫々接続された複数の圧力室と、所定の一方向に沿って延在し且つ複数の前記圧力室に連通した複数の共通インク通路とを有する流路ユニットを備え、前記複数の共通インク通路の一部が部分的に大きな間隔を空けて配置され、前記大きな間隔を空けて配置された共通インク通路の間の領域に、前記所定の一方向に延在し且つ複数の前記圧力室と隔絶した空洞部が形成されていることを特徴とするものである。
複数の共通インク通路の間隔が部分的に大きく空いている場合には、その大きく間隔が空いている部分の剛性が、他の部分(共通インク通路の間隔の狭い部分)と比較して局所的に大きくなってしまう。しかし、このような間隔が部分的に大きく空いている部分に、所定の一方向に延在する空洞部が形成されることにより、この間隔の空いた部分の剛性が小さくなる。そのため、この部分を隔てて互いに対向する2つの共通インク通路の両側の領域間での剛性の差が夫々小さくなり、印字品質が向上する。
第3の発明のインクジェットヘッドは、前記第2の発明において、複数種類のカラーインクが夫々流れる複数の共通インク通路と、ブラックのインクが流れる共通インク通路とが、大きな間隔を空けて配置されていることを特徴とするものである。カラーインク及びブラックインクの両方を吐出可能なインクジェットヘッドにおいては、ブラックインクのみを使用することの多いファクシミリ受信やコピー等を行うことにより、ブラックインクを吐出するノズルの使用頻度が、カラーインクを吐出するノズルの使用頻度よりも大きくなることが多い。この場合に、例えば、ブラックインクを吐出するノズルとカラーインクを吐出するノズルとに対して夫々別々のキャップを取り付ける等の理由から、ブラックインクを吐出するノズルの列とカラーインクを吐出するノズルの列の間隔をある程度空ける場合がある。このような構成では、ブラックインクが流れる共通インク通路と、カラーインクが流れる共通インク通路とが、ほぼ必然的に大きな間隔を空けて配置されることになり、共通インク通路の両側の領域間での剛性の差が大きくなってしまう。しかし、共通インク通路間の間隔が大きく空いている部分に、所定の一方向に延在する空洞部が形成されているため、圧力室が配置される共通インク通路両側の領域間での剛性の差が小さくなる。
第4の発明のインクジェットヘッドは、前記第1〜第3の何れかの発明において、前記共通インク通路の両側の領域に、複数の前記圧力室が共通インク通路に平行に配列されていることを特徴とするものである。従って、所定の一方向に延在する空洞部により、共通インク通路の両側の領域間における剛性の差が小さくなるため、その両側の領域に配列された圧力室間でインク吐出時の容積変化の差が小さくなり、印字品質が向上する。
第5の発明のインクジェットヘッドは、前記第1〜第4の何れかの発明において、前記複数の共通インク通路と前記空洞部とが、略均等な間隔を空けて並列配置されていることを特徴とするものである。従って、一方側が他の共通インク通路に隣接し、他方側が空洞部と隣接する共通インク通路において、その両側の領域間での剛性の差がさらに小さくなるため、印字品質が向上する。
第6の発明のインクジェットヘッドは、前記第1〜第5の何れかの発明において、前記空洞部は、前記共通インク通路と略同じ断面形状を有することを特徴とするものである。従って、一方側が他の共通インク通路に隣接し、他方側が空洞部と隣接する共通インク通路において、その両側の領域間での剛性の差がさらに小さくなるため、印字品質が向上する。
第7の発明のインクジェットヘッドは、前記第1〜第6の何れかの発明において、前記空洞部は、大気と連通していることを特徴とするものである。このように、空洞部が大気と連通して圧力室と確実に隔絶した状態であるため、共通インク通路の両側の領域間での剛性の差を小さくして、圧力室に接続されたノズルからのインクの吐出特性のばらつきを小さくすることができる。
第8の発明のインクジェットヘッドは、前記第1〜第7の何れかの発明において、前記空洞部は、前記共通インク通路と略同じ高さ位置に形成されていることを特徴とするものである。従って、一方側が他の共通インク通路に隣接し、他方側が空洞部と隣接する共通インク通路において、その両側の領域間での剛性の差がさらに小さくなるため、印字品質が向上する。
第9の発明のインクジェットヘッドは、前記第1〜第8の何れかの発明において、前記共通インク通路は、積層された複数枚のプレートにより形成され、これら複数枚のプレートのうちの、少なくとも最も前記圧力室側に位置するプレートに前記空洞部が形成されていることを特徴とするものである。共通インク通路が複数枚のプレートで形成されている場合に、インク吐出時の圧力室の容積変化に大きな影響を与える、最も圧力室側に位置するプレートの剛性が、そのプレートに形成された空洞部により共通インク通路の両側で略等しくなるため、印字品質が向上する。
第10の発明のインクジェットヘッドは、インクを吐出する複数のノズルと、一端が前記複数のノズルに夫々接続され且つ平面に沿って所定の一方向に配列された複数の圧力室と、前記所定の一方向に沿って延在し且つ複数の前記圧力室に連通した複数の共通インク通路とを有する流路ユニットを備え、前記圧力室は、4辺の長さが等しく且つ2本の対角線が直交する菱形の平面形状を有し、前記複数の圧力室は、前記菱形の隣り合う2辺と夫々平行な2方向に沿って等間隔空けて配列され、前記2方向に延在する圧力室列における前記圧力室の間隔が等しいことを特徴とするものである。
このような構成とすることにより、隣接する2つの圧力室間の距離が全て等しくなるため、剛性が均一に分布することになる。従って、ノズルからインクを吐出させる際の圧力室の容積変化の度合の差が小さくなり、印字品質が向上する。
第11の発明のインクジェットヘッドは、前記第10の発明において、各共通インク通路には4列の圧力室列に属する前記圧力室が連通しており、前記4列の圧力室列の一方側の2列の圧力室列に属する圧力室に接続されたノズルは、前記共通インク通路の幅方向外側の一方の領域に前記所定の一方向に沿って配列され、前記4列の圧力室列の他方側の2列の圧力室列に属する圧力室に接続されたノズルは、前記共通インク通路の幅方向外側の他方の領域に前記所定の一方向に沿って配列され、前記幅方向外側の一方の領域の2列のノズル列と、前記幅方向外側の他方の領域の2列のノズル列とは、前記共通インク通路に関して対称な位置に配置されていることを特徴とするものである。
このように、幅方向の両側に2列の圧力室列及び2列のノズル列が、共通インク通路に関して対称な位置に配置されているため、圧力室が配置される領域における剛性がより均一に分布することになり、印字品質が向上する。
第12の発明のインクジェットヘッドは、前記第11の発明において、前記一方の領域に配列されたノズルと前記他方の領域に配列されたノズルは、接続されている圧力室に対する位置が前記所定の一方向に関して互いに逆側の位置に配置され、各ノズル列に属するノズルが、前記所定の一方向に沿って所定のヘッド記録解像度に対応する間隔の4倍の間隔で配列されていることを特徴とするものである。
何れのノズル列においても、ノズルがヘッドの記録解像度に対応する間隔の4倍の間隔で規則的に配列されているため、圧力室が配置される領域における剛性がより均一に分布することになり、印字品質が向上する。
第13の発明のインクジェットヘッドは、前記第10〜第12何れかの発明において、前記流路ユニットは、前記共通インク通路から圧力室を経てノズルに至る複数の個別インク流路を有し、これら複数の個別インク流路の流路形状は全て同一形状に形成されており、前記複数の圧力室は、前記所定の一方向と平行な第1の方向と、前記平面に沿って所定の一方向と直交する第2の方向の2方向に夫々配列され、ある1つの圧力室を含む個別インク流路とこの圧力室と前記第1の方向に隣接する圧力室を含む個別インク流路は、前記平面に垂直な方向から見て、前記第1の方向への平行移動により重ねられる位置に配置され、前記1つの圧力室を含む個別インク流路とこの圧力室と前記第2の方向に隣接する圧力室を含む個別インク流路とは、前記平面に垂直な方向から見て、前記隣接する2つの圧力室の中心を結ぶ線分の中点に関して点対称の位置に配置されていることを特徴とするものである。
複数の個別インク流路の流路形状が全て同一形状に形成されており、さらに、複数の個別インク流路は、圧力室が配置された平面に垂直な方向から見て、回転あるいは平行移動により互いに重ね合わせることが可能な位置関係で配置されている。従って、各圧力室に誘起されるクロストークの大きさを全ての圧力室に関して均一にでき、さらに、圧力室が配置される領域における剛性もより均一に分布することになるため、印字品質がさらに向上する。
第14の発明のインクジェットヘッドは、前記第10〜第13の何れかの発明において、前記複数の圧力室が配列されている圧力室配列領域よりも外側の領域において、前記共通インク通路及び前記ノズルと隔絶した複数の空孔が、前記平面に沿って所定の一方向に配列され、前記空孔は、前記圧力室配列領域の縁部に配置された圧力室に対して、前記菱形の隣り合う2辺と夫々平行な2方向に沿って、前記圧力室の間隔に等しい間隔を空けて配列されていることを特徴とするものである。従って、圧力室が配列されている領域における剛性がより均一に分布することになり、印字品質がさらに向上する。
第15の発明のインクジェットヘッドは、前記第14の発明において、前記空孔は、前記圧力室と同一の菱形の平面形状を有することを特徴とするものである。従って、圧力室配列領域内の剛性がより均一に分布することになり、印字品質がさらに向上する。
第16の発明のインクジェットヘッドは、前記第14又は第15の発明において、前記圧力室配列領域は、前記平面に沿って所定の一方向と直交する方向に間隔を空けて配置された2以上の分割配列領域を有し、前記分割配列領域に挟まれた領域には、少なくとも2以上の偶数列の空孔の列が配置されていることを特徴とするものである。
分割配列領域の縁部においては、剛性が局所的に高くなってしまうが、分割配列領域の間の領域に偶数列の空孔が配置されているため、両側の分割配列領域の縁部に位置する圧力室近傍の剛性を偶数列の空孔により夫々均等に小さくして、剛性の均一化を図ることができる。
第17の発明のインクジェットヘッドは、前記第16の発明において、前記分割配列領域に挟まれた領域には、4列の前記空孔の列と、前記所定の一方向に延在し且つ前記圧力室及び前記空孔と隔絶した空洞部が形成されていることを特徴とするものである。間隔を空けて配置された分割配列領域の間に、1つの共通インク通路に連通する4列の圧力室列と同数の空孔の列が配置されており、さらに、空洞部も設けられているため、分割配列領域の剛性をより均一にすることができる。
第18の発明のインクジェットヘッドは、前記第17の発明において、前記共通インク通路は、積層された複数枚のプレートにより形成され、前記空洞部は、前記平面に対して垂直な方向から見て前記共通インク通路と同一の形状を有し、前記複数枚のプレートのうちの、少なくとも最も前記空孔側に位置するプレートに前記空洞部が形成されていることを特徴とするものである。
共通インク通路が複数枚のプレートで形成されている場合に、インク吐出時の圧力室の容積変化に大きな影響を与える、最も圧力室側に位置するプレートに、前記平面と垂直な方向から見て共通インク通路と同一の形状を有する空洞部が形成されているため、ヘッド全体の剛性を極力低下させずに、圧力室が配置される領域の剛性をより均一に分布させることができる。
本発明の実施の形態について説明する。第1実施形態のインクジェットヘッド1は、シリアル式のインクジェット記録装置(図示省略)に設けられて、搬送されてきた用紙に対して、マゼンタ、イエロー、シアン及びブラックの4色のインクを吐出して用紙に記録するものである。図1〜図3に示すように、インクジェットヘッド1は、4色のインクを夫々貯留する4つのインク室2a,2b,2c,2dが形成されたインクタンク2と、このインクタンク2の下方に配置されインク流路が形成された流路ユニット3と、この流路ユニット3の上面に接着されたアクチュエータユニット4とを備えている。
インクタンク2の内部には、4つのインク室2a,2b,2c,2dが図2の左方からマゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの順に走査方向に並んで形成されており、さらに、これら4つのインク室2a〜2dは、対応するインクカートリッジ(図示省略)と夫々チューブ5により接続され、インクカートリッジからインク室2a〜2dに各色のインクが供給されるようになっている。また、図2、図3に示すように、インクタンク2が平面視矩形状の補強板6に組み付けられて、この補強板6は、略直方体形状を有するホルダ7内に硬化剤8を用いて固定的に設けられている。インクタンク2の下端部には、4つのインク室2a〜2dに夫々連通する4つの開口9が形成され、一方、補強板6には、前記4つの開口9に夫々連なる平面視楕円形の4つの穴10が形成されている。
流路ユニット3及びアクチュエータユニット4は共に、複数の薄板を互いに接着させた積層構造に構成されており、これら流路ユニット3及びアクチュエータユニット4は、インクタンク2の下方に配置されている。図4に示すように、流路ユニット3の上面には、平面視楕円形の4つのインク供給穴11が形成されており、さらに、4つのインク供給穴11を覆うようにフィルタ12が取り付けられている。そして、インクタンク2に形成された4つの開口9、補強板6に形成された4つの穴10、及び4つのインク供給穴11を介してインク室2a〜2d内の4種類のインクが流路ユニット3内に供給されるようになっている。また、図2、図3に示すように、流路ユニット3は、補強板6の下面に接着された状態で、ホルダ7の下面に形成された開口部7aにインク吐出面を露出するようにして装着されている。これらホルダ7と流路ユニット3との間はシール材13によりシールされている。アクチュエータユニット4の上面には、給電部材であるフレキシブルプリント配線板14(FPC:Flexible Printed Circuit)が接着されて、上方へ引き出されている。また、FPC14上には、アルミプレートからなる保護プレート15が接着されている。そして、インクジェットヘッド1が組み立てられたときに、補強板6の肉厚に比べ、アクチュエータユニット4や保護プレート15の厚さが薄いために、インクタンク2の底面と保護プレート15との間に空間が形成される。これにより、アクチュエータユニット4が自由に変形できるようになっている。
アクチュエータユニット4に接着されたFPC14は、スポンジなどの弾性部材16を介してインクタンク2の側面に沿うように引き出されている。このFPC14上にドライバIC17が設置されている。FPC14は、ドライバIC17から出力された駆動信号をアクチュエータユニット4に伝達するように、両者とハンダ付けによって電気的に接合されている。
ホルダ7の側面のドライバIC17に対向する位置には、ドライバIC17で発生する熱をホルダ7の外に放散する為の開口部7bが形成されている。さらに、ドライバIC17とホルダ7の開口部7bとの間には、略直方体形状のアルミ板からなるヒートシンク18がドライバIC17に密着するように配置されており、これらヒートシンク18及び開口部7bにより、ドライバIC17で発生した熱を効率的に散逸させることができる。尚、ヒートシンク18に対するドライバIC17の密着性は、インクタンク2とFPC14との間に介装された弾性部材16の押圧力により確保されている。
次に、流路ユニット3及びアクチュエータユニット4について図4〜図8を参照して詳細に説明する。図4は、流路ユニット3及びアクチュエータユニット4の平面図、図5は、図4に描かれた一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。図4及び図5は、流路ユニット3における多数の圧力室21が配置された平面を、インク吐出面に対して垂直な方向から見た状態を示している。また、図6は図5のVI-VI線断面図、図7、図8は、図5の部分拡大図、図9は、図7のVIII-VIII線断面図である。
図4、図5に示すように、流路ユニット3は、インクを吐出する複数のノズル20と、一端が複数のノズル20に夫々接続され平面的に配置された複数の圧力室21と、水平面上で走査方向(図4の上下方向)と直交する方向(紙送り方向:図4の左右方向)に沿って延在し且つ複数の圧力室21に連通した4本のマニホールド22(22a,22b,22c,22d)とを有し、この流路ユニット3の下面は、多数のノズル20が配列されたインク吐出領域となっている。そして、この流路ユニット3の上面に平面形状が矩形のアクチュエータユニット4が各圧力室21に対応して接着されている。
図6、図9に示すように、各ノズル20は、先細形状に形成されており、菱形の平面形状を有する圧力室21とアパーチャ23とを介して共通インク通路としてのマニホールド22と連通している。そして、マニホールド22の出口から、アパーチャ23、圧力室21を経てノズル20に至る個別インク流路25が圧力室21ごとに形成されている。この流路ユニット3の内部には、圧力室21とマニホールド22との位置関係によって4種類の個別インク流路25が形成されている。一方、アクチュエータユニット4の接着領域に対向する流路ユニット3の上面には複数の圧力室21が隣接配置されている。図5、図7、図8に示すように、これら複数の圧力室21は、マニホールド22に平行な方向に並べて複数列に配列されている。そして、各マニホールド22には隣接する4列の圧力室列21a,21b,21c,21dを構成する複数の圧力室21が連通している。さらに、各マニホールド22に連通する4列の圧力室列21a〜21dのうち、内側の2列の圧力室列21b,21cが平面視でマニホールド22に対向する領域に配置され、一方、外側の2列の圧力室列21a,21dがマニホールド22の両側の領域に配置されている。各圧力室列21a〜21dに対応して配置されるノズル20は、マニホールド22を境にして互いに反対側の領域に位置している。このように、インク流路を構成する各構成要素の配置関係から4種類の個別インク流路25が形成されている。
また、図8に示すように、圧力室21は、4辺の長さが等しく且つ2本の対角線70,71が直交する菱形の平面形状を有する。そして、複数の圧力室21は、菱形の隣り合う2辺と夫々平行な2方向(配列方向A及び配列方向B)に沿って等間隔空けて配列されている。さらに、これら配列方向Aに延在する圧力室列21e及び配列方向Bに延在する圧力室列21fにおける、圧力室21の配置間隔(中心間距離L1,L2)は互いに等しくなっている(L1=L2)。このように配置することにより、必然的に、菱形形状の複数の圧力室21は、長い対角線70と平行な方向(走査方向)と短い対角線71と平行な方向(紙送り方向)に等間隔空けて夫々配列されることになる。さらに、紙送り方向に延在し互いに隣接する2列の圧力室列(例えば、圧力室列21a,21b)に属する圧力室21が千鳥状に配置されるとともに、走査方向に延在し互いに隣接する2列の圧力室列に属する圧力室21も千鳥状に配置される。
複数の圧力室21をこのように配置することにより、隣接する2つの圧力室21間の距離(L1,L2)が全て等しくなるため、圧力室21が配置される領域全体で剛性が均一に分布することになる。従って、複数の圧力室21に関して、ノズル20からインクを吐出させる際の容積変化の度合の差が小さくなり、印字品質が向上する。
また、図7〜図9に示す、マニホールド22から圧力室21を介してノズル20に至る個別インク流路25(圧力室21、アパーチャ23及びノズル20等を含む流路)の流路形状(平面形状及び断面形状等)は、全て同じ形状となっている。さらに、図8に示すように、ある1つの圧力室21(21A)を含む個別インク流路25と、この圧力室21(21A)と紙送り方向(第1の方向)に隣接する圧力室21(21B)を含む個別インク流路25とは、紙送り方向に平行移動させることにより重ねられる位置に配置されている。また、4列の圧力室列21a〜21dのうち、ある圧力室21Aが属する圧力室列とマニホールド22に対して同じ側(図8では下側)に配置された圧力室列に属する圧力室21(21C)であって、配列方向Bに隣接する圧力室21(21C)を含む個別インク流路25も、配列方向Bに平行移動させることにより重ねられる位置に配置されている。
一方、圧力室21(21A)を含む個別インク流路25と、この圧力室21(21A)と走査方向(第2の方向)に隣接する圧力室21(21D)を含む個別インク流路25との位置関係は、これら2つの圧力室21(21A,21D)の中心A,Dを結ぶ線分の中点Eに関して点対称となっている。従って、複数の個別インク流路25は、図8の紙面に垂直な方向から見て、回転あるいは平行移動により互いに重ね合わせることが可能な位置関係で配置されている。従って、各圧力室21に誘起されるクロストークの大きさを全ての圧力室21に関して同じにすることができる。また、圧力室21が配置される領域における剛性がより均一に分布することになる。
図5、図8に示すように、各マニホールド22に連通する4列の圧力室列21a〜21dに関し、図8の上側の2列の圧力室列21a,21bに属する圧力室21に接続されたノズル20は、マニホールド22の上側の領域にマニホールド22と平行な方向(紙送り方向)に沿って2列に配列され、一方、図8の下側の2列の圧力室列21c、21dに属する圧力室21に接続されたノズル20は、マニホールド22の下側の領域に紙送り方向に沿って2列に配列されている。そして、マニホールド22の上側の領域の2列のノズル20の列と、下側の領域の2列のノズル20の列とは、マニホールド22に関して互いに対称な位置に配置されている。さらに、マニホールド22の上側の領域に配列されたノズル20は、接続されている圧力室21の長い方の対角線70を延長した線75よりも図8の右側に配置され、一方、下側の領域に配列されたノズル20は、接続されている圧力室21の長い方の対角線70を延長した線75よりも図8の左側に配置されている。即ち、マニホールド22の上側の領域のノズル20と、下側の領域のノズル20とで、圧力室21に対する位置がマニホールド22と平行な紙送り方向に関して逆の位置になっている。このような構成にする理由は、圧力室が配列された領域(圧力室配列領域)の剛性をより均一に分布させるためである。
尚、本実施形態のインクジェットヘッド1においては、走査方向に隣接する2つの圧力室21に夫々接続されている2つのノズル20の間隔Lnは、ちょうどヘッドの記録解像度である150dpiとなっており、この間隔Lnでノズル20が規則的に配列されている。一方、紙送り方向には、ヘッドの記録解像度に対応する間隔の4倍の間隔(4Ln)でノズル20が規則的に配列されているおり、圧力室が配列された領域の剛性がの均一化に寄与する。
図4、図5に示すように、4本のマニホールド22a〜22dは、4つのインク供給穴11から圧力室列21a〜21dの末端まで延びている。また、4本のマニホールド22a〜22dは、夫々同じ幅を有し、且つ、同じ断面形状に形成されている。そして、これら4本のマニホールド22a〜22dのうち、図4の上側に位置する3本のマニホールド22a〜22cには、マゼンタ、イエロー及びシアンのカラーインクがインク室2a〜2c(図2参照)から夫々供給される。一方、図4の最も下側に位置するマニホールド22dには、ブラックのインクがインク室2d(図2参照)から供給される。
ところで、図示しないインクジェット記録装置がファクシミリの受信やコピー等を行う際には、ブラックのインクのみが使用されることが多いため、ブラックのインクの使用頻度がカラーインクと比較して多くなる。従って、ブラックのインクが流れるマニホールド22dや対応する個別インク流路25等のインク流路には、使用頻度の低いカラーインクが流れるインク流路に比べて、エアや乾燥により粘度の高くなったインクが貯留しにくい。一方、使用頻度が低いカラーインクに対しては、カラー印字を行う直前に、エアや粘度の高いインクを排出する為のパージ作業を行うことが必要となる。しかし、このパージ作業は、カラーインクが流れるインク流路に対してのみ行って、パージ作業に伴うブラックのインクの消費量を抑えるように構成されていることが好ましい。このような理由により、ブラックのインクを吐出するノズル20とカラーインクを吐出するノズル20に対して、夫々別々のパージ用のキャップを装着できるように、カラーインクが供給される3本のマニホールド22a〜22cと、ブラックのインクが供給されるマニホールド22dとが、部分的に大きな間隔(カラーインクが流れる3本のマニホールド22a〜22c間の間隔よりも大きな間隔)を空けて配置されている。
また、図9に示すように、流路ユニット3は、キャビティプレート30、ベースプレート31、アパーチャプレート32、サプライプレート33、マニホールドプレート34,35,36,37、ダンパープレート38及びノズルプレート39の合計10枚のプレートが積層された積層構造を有している。そして、複数の圧力室21が形成された、最上層のキャビティプレート30の上面に、各圧力室21に対応してアクチュエータユニット4が配置されている。
アクチュエータユニット4は、後ほど詳述するように、4枚の圧電シート41〜44(図10参照)が積層され且つ電極が配されることによってそのうちの最上層だけが電界印加時に活性層となる部分を有する層(以下、単に「活性層を有する層」という)とされ、残り3層が非活性層とされたものである。このうち、活性層部と対応する圧力室21とが位置合わせされて、アクチュエータユニット4が流路ユニット3に配置されることになる。
キャビティプレート30は、圧力室21に対応するほぼ菱形の開口が多数設けられた金属プレートである。ベースプレート31は、キャビティプレート30の1つの圧力室21について、圧力室21とアパーチャ23との連絡孔及び圧力室21からノズル20への連絡孔がそれぞれ設けられた金属プレートである。アパーチャプレート32は、キャビティプレート30の1つの圧力室21について、2つの孔とその間を結ぶハーフエッチング領域で形成されたアパーチャ23のほかに圧力室21からノズル20への連絡孔がそれぞれ設けられた金属プレートである。サプライプレート33は、キャビティプレート30の1つの圧力室21について、アパーチャ23とマニホールド22との連絡孔及び圧力室21からノズル20への連絡孔がそれぞれ設けられた金属プレートである。マニホールドプレート34〜37は、積層時に互いに連結してマニホールド22を構成する孔に加えて、キャビティプレート30の1つの圧力室21について、圧力室21からノズル20への連絡孔がそれぞれ設けられた金属プレートである。ダンパープレート38は、マニホールド22の床面を構成するとともに、マニホールド22中を伝播する圧力変動を吸収する為のダンパー室26を形成する金属プレートである。ノズルプレート30は、キャビティプレート30の1つの圧力室21について、ノズル20がそれぞれ設けられた金属プレートである。
ところで、図4、図5に示す、端側に位置するマゼンタインク用のマニホールド22a及びブラックインク用のマニホールド22dのさらに幅方向(図4の上下方向)外側の領域50,51や、大きな間隔を空けて配置された2本のマニホールドの間の領域52は、等間隔に配置されたカラーインク用のマニホールド22a〜22cの間に挟まれた領域53,54に比べ、マニホールド22との係り具合が弱く、その分、剛性は大きくなっている。そして、この状態のままでは、圧力室21が配置されるマニホールド22a,22c,22dの両側の領域間で剛性に違いが生じてしまうことになる。そして、この剛性の分布は、圧力室21の容積変化の度合、即ち、インク吐出速度やインク液滴量などインク吐出特性の場所による違いとなって表れ、印字品質低下の大きな要因となる。
そこで、流路ユニット3において、通路幅方向の端側に位置するマニホールド22a,22dよりもさらに幅方向外側の領域50,51と、大きな間隔を空けて配置された2本のマニホールド22c,22dの間の領域52に、4本のマニホールド22a〜22dと平行な方向(紙送り方向)に延在する空洞部55,56,57が夫々形成されている。これら空洞部55〜57は、マニホールド22a〜22dを形成する4枚のマニホールドプレート34〜37に形成され、夫々大気連通孔55a,56a,57aを介して大気と連通している。また、空洞部55〜57はマニホールド22と連通する複数の圧力室21とは隔絶している。このように、端側に位置するマニホールド22a,22dのさらに幅方向外側の領域50、51や、大きな間隔が空いた2本のマニホールド22c,22d間の領域52に対応して夫々空洞部55〜57が形成されることにより、領域50〜52の剛性が小さくなるため、各マニホールド22の両側の領域間での剛性の差が小さくなる。従って、ノズル20からインクを吐出するためにアクチュエータユニット4により圧力室21の容積を変化させるときの、マニホールド22の両側の領域に夫々配置された圧力室21間での圧力室21の容積変化の差が小さくなり、その圧力室21に接続されたノズル20からのインクの吐出特性のばらつきも小さくなるため、印字品質が向上する。
ここで、図4〜図6に示すように、空洞部55〜57の幅はマニホールド22の幅と同じであり、さらに、空洞部55〜57の断面形状は、マニホールド22の断面形状と略同じ形状に形成されている。また、空洞部55〜57の長さは、圧力室列21a〜21dの長さよりもやや長くなっている。さらに、図4、図5に示すように、4本のマニホールド22と、その外側の領域50,51及び間の領域52に形成された3本の空洞部55〜57とが、略均等な間隔を空けて並列配置されている。従って、一方側が他のマニホールド22に隣接し、他方側が空洞部55〜57の何れかと隣接するマニホールド22a,22c及び22dにおいて、その両側の領域の剛性が略等しくなるため、印字品質がより向上する。
尚、大きな間隔を空けて形成された2本のマニホールド22c,22dの間の領域52には、インクが流れるマニホールド22が存在しないために圧力室21も形成されていない。そのために、この領域52におけるキャビティプレート30の剛性が、他の領域に比べて多少大きくなる。そこで、図4、図5に示すように、圧力室21が配列されている領域(圧力室配列領域)の外側の領域において、マニホールドプレート34〜37に空洞部55〜57を形成したように、キャビティプレート30にも、圧力室21と同一の菱形の平面形状を有し且つ何れのマニホールド22及びノズル20とも隔絶された多数の空孔58であって、4列の圧力室列21a〜21dと同じようにマニホールド22と平行に配列された多数の空孔58を形成し、キャビティプレート30の、2本のマニホールド22b,22cの間の領域52における剛性と、他の領域における剛性との差を極力小さくすることが好ましい。尚、領域52に配設される空孔58は、圧力室21に対する剛性の均一化という観点から、マニホールド22とは隔絶されているが、ノズル20に対しては連通していてもよい。
圧力室配列領域は、カラーインク用のマニホールド22a〜22cに対応する図5の上側の領域と、ブラックインク用のマニホールド22dに対応する図5の下側の領域の、上下方向に間隔を空けて配置された2つの分割配列領域200,201からなっている。そして、これら分割配列領域200,201の剛性は、その縁部で局所的に高くなる。そのため、これら2つの分割配列領域200,201に挟まれた領域202に、前述の空洞部57に加えて4列の空孔58が配置されている。空孔58は、上側の分割配列領域200の下端側の縁部と、下側の分割配列領域201の上端側の縁部に配置された圧力室21に対して、圧力室21と同様に菱形の隣り合う2辺と夫々平行な2方向(配列方向A及び配列方向B)に沿って、2つの圧力室21の間隔に等しい間隔を空けて配列されている。
このように、分割配列領域200,201の間の領域202に1つのマニホールド22に連通する4列の圧力室列21a〜21dと同数の4列の空孔58の列が配置されているため、両側の分割配列領域200,201の縁部に位置する圧力室21の近傍の剛性を4列の空孔58により均等に小さくできる。加えて、領域202に空洞部57が設けられているため、分割配列領域200,201の剛性をより均一にすることができる。
尚、図10に示すように、分割配列領域200,201の領域202側の縁部に位置する圧力室21だけでなく、分割配列領域200,201の外周側の縁部に位置する圧力室21に対しても、外側に空孔58を配置することにより、外周側の縁部において分割配列領域200,201の剛性が局所的に高くなるのを防止して、剛性がより均一になるようにしてもよい。
次に、流路ユニット3における最上層のキャビティプレート30に積層された、アクチュエータユニット4の構成について説明する。図11(a)はアクチュエータユニット4と圧力室21との部分拡大断面図であり、図11(b)はアクチュエータユニット4の表面に接着された個別電極60の平面図である。
図11(a)に示すように、アクチュエータユニット4は、それぞれ厚みが15μm程度で同じになるように形成された4枚の圧電シート41、42、43、44を含んでいる。これら圧電シート41〜44は、流路ユニット3の1つのインク吐出領域内に形成された多数の圧力室21に跨って配置されるように連続した層状の平板(連続平板層)となっている。圧電シート41〜44が連続平板層として多数の圧力室21に跨って配置されることで、例えばスクリーン印刷技術を用いることにより圧電シート41上に個別電極60を高密度に配置することが可能となっている。そのため、個別電極60に対応する位置に形成される圧力室21をも高密度に配置することが可能となって、高解像度画像の印刷ができるようになる。圧電シート41〜44は、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料からなるものである。
最上層の圧電シート41上には、個別電極60が形成されている。最上層の圧電シート41とその下側の圧電シート42との間には、シート全面に形成された略2μmの厚みの共通電極62が介在している。なお、圧電シート42と圧電シート43の間に、電極は配置されていない。これら個別電極60及び共通電極62は共に、例えばAg−Pd系などの金属材料からなる。
個別電極60は、略1μmの厚みで、図11(b)に示すように、図4、図5に示した圧力室21とほぼ相似である略菱形の平面形状を有している。略菱形の個別電極60における鋭角部の一方は延出され、その先端に、個別電極60と電気的に接続された、略160μmの径を有する円形のランド部61が設けられている。ランド部61は、例えばガラスフリットを含む金からなり、図11(a)に示すように、個別電極60における延出部表面上に接着されている。また、ランド部61は、FPC14に設けられた接点と電気的に接合されている。
共通電極62は、図示しない領域において接地されている。これにより、共通電極62は、すべての圧力室21に対応する領域において等しくグランド電位に保たれている。また、個別電極60は、各圧力室21に対応するものごとに電位を制御することができるように、各個別電極60ごとに独立した個別のリード線を含むFPC14及びランド部61を介してドライバIC17に接続されている(図1〜図3参照)。
次に、アクチュエータユニット4の駆動方法について述べる。アクチュエータユニット4における圧電シート41の分極方向はその厚み方向である。つまり、アクチュエータユニット4は、上側(圧力室21と反対側)の1枚の圧電シート41を活性層が存在する層とし、且つ、下側(圧力室21側)の3枚の圧電シート42〜44を非活性層とした、いわゆるユニモルフタイプの構成となっている。従って、個別電極60を正又は負の所定電位とすると、例えば電界と分極とが同方向であれば圧電シート41中の電極に挟まれた電界印加部分が活性層として働き、圧電横効果により分極方向と直角方向に縮む。一方、圧電シート42〜44は、電界の影響を受けず、自発的には縮まないので、上層の圧電シート41と下層の圧電シート42〜44との間で、分極方向と垂直な方向への歪みに差を生じることとなり、圧電シート41〜44全体が非活性側に凸となるように変形しようとする(ユニモルフ変形)。このとき、図11(a)に示したように、圧電シート41〜44の下面は圧力室21を区画するキャビティプレート30の上面に固定されているので、結果的に圧電シート41〜44は圧力室21側へ凸になるように変形する。このため、圧力室21の容積が低下して圧力室21内のインクの圧力が上昇し、圧力室21に連通するノズル8からインクが吐出される。その後、個別電極60を共通電極62と同じ電位に戻すと、圧電シート41〜44は元の形状になって圧力室21の容積が元の容積に戻るので、インクをマニホールド22側から吸い込む。
以上説明したインクジェットヘッド1によれば、通路幅方向の端側に位置するマニホールド22a,22dよりもさらに幅方向外側の領域50,51と、部分的に大きな間隔を空けて配置された2本のマニホールド22c,22dの間の領域52に、4本のマニホールド22と平行に延在する空洞部55〜57が夫々形成されているため、各マニホールド22の両側の領域間での剛性の差が小さくなる。従って、各マニホールド22の両側の領域に夫々配置された圧力室21間での容積変化の差が小さくなり、4本のマニホールド22間のインクの圧力差も小さくなることから、ノズル20からのインクの吐出特性のばらつきが小さくなり、印字品質が向上する。
また、空洞部55〜57の幅はマニホールド22の幅と同じであり、さらに、空洞部55〜57の断面形状は、マニホールド22の断面形状と略同じ形状に形成されている。また、空洞部55〜57の長さは、4列の圧力室列21a〜21dの長さよりもやや長くなっている。さらに、4本のマニホールド22と3本の空洞部55〜57とが、何れも共通にマニホールドプレート34〜37を用いて形成されており、略均等な間隔を空けて並列配置されている。従って、一方側が他のマニホールド22に隣接し、他方側が空洞部55〜57の何れかと隣接するマニホールド22a,22c及び22dにおいて、その両側の領域の構造(剛性)が略等しくなるため、印字品質がより向上する。
次に、本発明の第2実施形態について図12を用いて説明する。図12は、前記第1実施形態における図5に対応し、この第2実施形態において、流路ユニット103における多数の圧力室121が配置された平面を、インク吐出面に対して垂直な方向から見た状態を示している。
図12に示すように、複数本のマニホールド122が紙送り方向に延在しており、流路ユニット103の上面には、マニホールド122に沿って複数の圧力室121が列状に隣接配置されている。さらに、流路ユニット103において、通路幅方向の端側に位置するマニホールド122a,122dよりもさらに外側の領域と、大きな間隔を空けて配置された2本のマニホールド122c,122dの間の領域には、マニホールド122に平行な方向(紙送り方向)に延在する空洞部155,156,157が夫々形成されている点は、前記第1実施形態と同様である。
この第2実施形態は、流路ユニット103に供給されるインクの色ごとに、2本のマニホールド122が配設されている点が、前記第1実施形態と異なる。これらマニホールド122に連結された圧力室121に、インク室2から供給されたインクが分配される。図示しないが、インクの色ごとに配設されたマニホールド122は、4つのインク供給穴11(図4参照)から延出する途中で2本に分岐した後に、圧力室121の列に沿ってその列の末端まで延びている。そして、図12に示すように、1本のマニホールド122の両側には、1本ずつの圧力室列が配置されている。これら圧力室列を構成する全ての圧力室121の、インクの吐出に関わる主要部が平面視でマニホールド122に対向するように配置されている。一方、圧力室121の、インクを吐出するノズル20に連通する鋭角部近傍がマニホールド122の外側に配置されている。そのため、マゼンダ、イエロー及びシアンのカラーインクが供給される圧力室領域の内側において、各圧力室121は、その主要部がマニホールド122に対して平面視で重なりを持って配置されているとともに、ノズル20に連通した鋭角部近傍には、別のマニホールド122が必ず隣接して延在している。また、ブラックのインクを供給する2つのマニホールド122dに挟まれた領域にある各圧力室121も同様の位置関係で配置されている。
さらに、通路幅方向の端側に位置するマニホールド122a,122dよりもさらに外側の領域と、大きな間隔を空けて配置された2本のマニホールド122c,122dの間の領域には、夫々のマニホールド122に隣接し且つマニホールド122と平行に延在する空洞部155,156,157が配置されている。これにより、これらの領域に配置されている各圧力室121は、インクの供給元であるマニホールド122に対して平面視で重なりをもって配置されるとともに、ノズル20に連通する鋭角部近傍は、空洞部155〜157の何れかに隣接している。圧力室121と隣接するマニホールド122との距離は、前述の特定の領域に配置されている各圧力室121と隣接する空洞部155〜157の何れかとの距離に等しくなっている。即ち、インクを吐出する上で重要な剛性が、何れの圧力室121に対しても略等しくなるように構成されているので、確実に印字品質の向上を図ることができる。
尚、この第2実施形態では、大きな間隔を空けて配置された2本のマニホールド122の内側の領域において、各マニホールド122に対応して、夫々1本の空洞部157が延設されている。さらに、圧力室121に対する均一な剛性を確保するという観点から、マニホールド122に対する各圧力室121の位置関係と同じ位置関係で、何れのマニホールド122とも隔絶されたダミー圧力室121aが、各空洞部155,156及び157に対向して配置されていてもよい。このような構成にすることで、全ての圧力室121に対する剛性が場所によらず略同じとなり、より確実に印字品質の向上を図ることができる。
次に、前述の第1、第2実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。尚、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]空洞部の形状(長さ、幅及び断面形状等)は前記実施形態の形状に限られるものではなく、種々の形状のものを採用することができる。前記第1、第2実施形態では、圧力室21,121とマニホールド22,122とが、流路ユニット3,103の深さ方向(プレートの積層方向)で互いに異なる深さ位置に形成されている。また、互いに積層された複数のマニホールドプレート34〜37によりマニホールド22,22が形成されている場合に、インク吐出時の圧力室21,121の容積変化に最も大きな影響を与えるのは、圧力室21,121とマニホールド22,122との間に存在する構造体の剛性である。そのため、通路幅方向の端側に位置するマニホールド22,122よりもさらに外側の領域と、大きな間隔を空けて配置された2本のマニホールド22,122の間の領域において、深さ方向で、少なくとも圧力室21,121側に位置する最上層のマニホールドプレート34に、マニホールド22,122の両側の剛性が略等しくなるような空洞部が形成されていることが好ましい。
最上層のマニホールドプレート34にのみ空洞部が形成されている場合、他のマニホールド35〜37には、空洞部が形成されていないため、インクジェットヘッド全体としては、比較的高い剛性を確保することができる。そのため、曲げや反りといった外部からの作用する応力に強いインクジェットヘッドが構成され、印字特性の向上に寄与する。もちろん、インクを吐出する上で重要な、圧力室21,121に対する剛性の均一性をも満足することができるため、印字品質も向上させることができる。
2]複数のマニホールドが全て等間隔で配置されたインクジェットヘッドに本発明を適用する場合には、端側のマニホールドのさらに幅方向外側の領域にのみ空洞部を設ければよい。
3]空洞部は、圧力室21と確実に隔絶されていており、圧力室21にインクを供給する為のものでない限り、特に大気と連通している必要はなく、例えば、密閉状に形成されていてもよい。また、空洞部には、空気の代わりにインク等の他の流体が充填されていてもよいし、弾性体等の柔軟な部材が詰め込まれていてもよい。
本発明の実施形態に係るインクジェットヘッドの全体斜視図である。 図1のII-II線断面図である。 インクジェットヘッド要部の斜視図である。 流路ユニットの平面図である。 図4の一点鎖線で囲んだ領域の拡大図である。 図5のVI-VI線断面図である。 図5の一部拡大図である。 図5の一部拡大図である。 図7のIX-IX線断面図である。 第1実施形態の変形例の図5相当図である。 アクチュエータユニットを示す図であり、(a)は断面図、(b)は個別電極の平面図である。 第2実施形態に係る流路ユニットを、インク吐出面に対して垂直な方向から見た一部拡大平面図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド
3,103 流路ユニット
4 アクチュエータユニット
20 ノズル
21,121 圧力室
22,122 マニホールド
25 個別インク流路
34 マニホールドプレート
38 ダンパープレート
39 ノズルプレート
55,56,57,155,156,157 空洞部
58 空孔
70,71 対角線
200,201 分割配列領域

Claims (18)

  1. インクを吐出する複数のノズルと、一端が前記複数のノズルに夫々接続された複数の圧力室と、所定の一方向に沿って延在し且つ複数の前記圧力室に連通した複数の共通インク通路とを有する流路ユニットを備え、
    前記複数の共通インク通路のうちの通路幅方向の端側に位置する共通インク通路よりもさらに前記幅方向外側の領域に、前記所定の一方向に延在し且つ複数の前記圧力室と隔絶した空洞部が形成されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. インクを吐出する複数のノズルと、一端が前記複数のノズルに夫々接続された複数の圧力室と、所定の一方向に沿って延在し且つ複数の前記圧力室に連通した複数の共通インク通路とを有する流路ユニットを備え、
    前記複数の共通インク通路の一部が部分的に大きな間隔を空けて配置され、
    前記大きな間隔を空けて配置された共通インク通路の間の領域に、前記所定の一方向に延在し且つ複数の前記圧力室と隔絶した空洞部が形成されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  3. 複数種類のカラーインクが夫々流れる複数の共通インク通路と、ブラックのインクが流れる共通インク通路とが、大きな間隔を空けて配置されていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記共通インク通路の両側の領域に、複数の前記圧力室が共通インク通路に平行に配列されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記複数の共通インク通路と前記空洞部とが、略均等な間隔を空けて並列配置されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のインクジェットヘッド。
  6. 前記空洞部は、前記共通インク通路と略同じ断面形状を有することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のインクジェットヘッド。
  7. 前記空洞部は、大気と連通していることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のインクジェットヘッド。
  8. 前記空洞部は、前記共通インク通路と略同じ高さ位置に形成されていることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のインクジェットヘッド。
  9. 前記共通インク通路は、積層された複数枚のプレートにより形成され、
    これら複数枚のプレートのうちの、少なくとも最も前記圧力室側に位置するプレートに前記空洞部が形成されていることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のインクジェットヘッド。
  10. インクを吐出する複数のノズルと、一端が前記複数のノズルに夫々接続され且つ平面に沿って所定の一方向に配列された複数の圧力室と、前記所定の一方向に沿って延在し且つ複数の前記圧力室に連通した複数の共通インク通路とを有する流路ユニットを備え、
    前記圧力室は、4辺の長さが等しく且つ2本の対角線が直交する菱形の平面形状を有し、
    前記複数の圧力室は、前記菱形の隣り合う2辺と夫々平行な2方向に沿って等間隔空けて配列され、
    前記2方向に延在する圧力室列における前記圧力室の間隔が等しいことを特徴とするインクジェットヘッド。
  11. 各共通インク通路には4列の圧力室列に属する前記圧力室が連通しており、
    前記4列の圧力室列の一方側の2列の圧力室列に属する圧力室に接続されたノズルは、前記共通インク通路の幅方向外側の一方の領域に前記所定の一方向に沿って配列され、
    前記4列の圧力室列の他方側の2列の圧力室列に属する圧力室に接続されたノズルは、前記共通インク通路の幅方向外側の他方の領域に前記所定の一方向に沿って配列され、
    前記幅方向外側の一方の領域の2列のノズル列と、前記幅方向外側の他方の領域の2列のノズル列とが、前記共通インク通路に関して互いに対称な位置に配置されていることを特徴とする請求項10に記載のインクジェットヘッド。
  12. 前記一方の領域に配列されたノズルと前記他方の領域に配列されたノズルは、接続されている圧力室に対する位置が前記所定の一方向に関して互いに逆側の位置に配置され、
    各ノズル列に属するノズルが、前記所定の一方向に沿って所定のヘッド記録解像度に対応する間隔の4倍の間隔で配列されていることを特徴とする請求項11に記載のインクジェットヘッド。
  13. 前記流路ユニットは、前記共通インク通路から圧力室を経てノズルに至る複数の個別インク流路を有し、
    これら複数の個別インク流路の流路形状は全て同一形状に形成されており、
    前記複数の圧力室は、前記所定の一方向と平行な第1の方向と、前記平面に沿って所定の一方向と直交する第2の方向の2方向に夫々配列され、
    ある1つの圧力室を含む個別インク流路とこの圧力室と前記第1の方向に隣接する圧力室を含む個別インク流路は、前記平面に垂直な方向から見て、前記第1の方向への平行移動により重ねられる位置に配置され、
    前記1つの圧力室を含む個別インク流路とこの圧力室と前記第2の方向に隣接する圧力室を含む個別インク流路とは、前記平面に垂直な方向から見て、前記隣接する2つの圧力室の中心を結ぶ線分の中点に関して点対称の位置に配置されていることを特徴とする請求項10〜12の何れかに記載のインクジェットヘッド。
  14. 前記複数の圧力室が配列されている圧力室配列領域よりも外側の領域において、前記共通インク通路及び前記ノズルと隔絶した複数の空孔が、前記平面に沿って所定の一方向に配列され、
    前記空孔は、前記圧力室配列領域の縁部に配置された圧力室に対して、前記菱形の隣り合う2辺と夫々平行な2方向に沿って、前記圧力室の間隔に等しい間隔を空けて配列されていることを特徴とする請求項10〜13の何れかに記載のインクジェットヘッド。
  15. 前記空孔は、前記圧力室と同一の菱形の平面形状を有することを特徴とする請求項14に記載のインクジェットヘッド。
  16. 前記圧力室配列領域は、前記平面に沿って所定の一方向と直交する方向に間隔を空けて配置された2以上の分割配列領域を有し、
    前記分割配列領域に挟まれた領域には、少なくとも2以上の偶数列の空孔の列が配置されていることを特徴とする請求項14又は15に記載のインクジェットヘッド。
  17. 前記分割配列領域に挟まれた領域には、4列の前記空孔の列と、前記所定の一方向に延在し且つ前記圧力室及び前記空孔と隔絶した空洞部が形成されていることを特徴とする請求項16に記載のインクジェットヘッド。
  18. 前記共通インク通路は、積層された複数枚のプレートにより形成され、
    前記空洞部は、前記平面に対して垂直な方向から見て前記共通インク通路と同一の形状を有し、
    前記複数枚のプレートのうちの、少なくとも最も前記圧力室側に位置するプレートに前記空洞部が形成されていることを特徴とする請求項17に記載のインクジェットヘッド。
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