JP4315236B2 - インクジェットヘッド - Google Patents

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本発明は、被記録媒体に対してインクを吐出するインクジェットヘッドに関する。
従来から、ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドとして、その内部にインク流路を含む流路ユニットが、積層状の複数枚のプレートにより構成されているものがある。例えば、特許文献1に記載のインクジェットヘッドは、マニホールドとこのマニホールドから圧力室を経てノズルに至る複数の個別インク流路を含む流路ユニットを備えている。さらに、この流路ユニットは積層状の複数枚の金属プレートからなり、これら複数枚の金属プレートは接着剤で互いに接合されている。ここで、プレートの接合時には、余分な接着剤がある程度個別インク流路内に流入してしまう。そこで、その接着剤の流入量を極力少なくするために、複数枚の金属プレートの接合面には、余分な接着剤を逃がす逃がし溝が、個別インク流路を形成する孔を取り囲むように形成されている。
特開2004−136668号公報(図5)
しかし、複数の逃がし溝に関して、逃がされる接着剤の量にばらつきがあると、逃がし溝に対応する孔から個別インク流路内に流入する接着剤の量が、個別インク流路ごとに異なってしまうことになる。すると、複数の個別インク流路の流路面積(流路抵抗)が互いに異なってしまうことになる。特に、ノズルに近い部分で流路面積がばらついてしまうと、ノズルから吐出されるインクの液滴速度等、インクの吐出特性が複数のノズルに関して大きくばらついてしまい、印字品質が低下する。
本発明の目的は、接着剤の個別インク流路への流入量のばらつきを抑制して、インク吐出特性の均一化を図ることである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明のインクジェットヘッドは、共通インク室と、この共通インク室から圧力室を経てノズルに至る複数の個別インク流路とを含む流路ユニットを備え、前記流路ユニットは、前記複数の個別インク流路の少なくとも一部が形成された積層状の複数枚のプレートを有し、前記複数枚のプレートに含まれる第1のプレートには、前記複数の個別インク流路の一部を夫々形成する複数の流路形成孔が、複数の流路形成孔群に分けられて配置され、この第1のプレートの一方の面に、別の第2のプレートを接着する接着剤を逃がす為の複数の環状逃がし溝が、前記複数の流路形成孔を夫々囲うように形成され、前記複数の流路形成孔群の全てに関して、各流路形成孔群に属する複数の前記流路形成孔に夫々対応する複数の前記環状逃がし溝が、互いに連通した状態で閉じていることを特徴とするものである。
このように、複数の流路形成孔群の全てに関して、各流路形成孔群に属する複数の流路形成孔に夫々対応する複数の環状逃がし溝が、互いに連通した状態で閉じているため、環状逃がし溝に接着剤が流れ込む条件が全ての環状逃がし溝に関してほぼ等しくなる。従って、複数の流路形成孔に関して流入する接着剤の量が均一化されるため、複数のノズルから吐出されるインクの吐出特性のばらつきを抑制できる。
第2の発明のインクジェットヘッドは、前記第1の発明において、前記流路形成孔の開口端とこの流路形成孔と対応する前記環状逃がし溝の開口端の内周とにより区画されて前記接着剤が塗布される接着領域は、前記流路形成孔を囲う環状に形成され、複数の前記流路形成孔に関して、環状の前記接着領域が全て同じ幅で形成されていることを特徴とするものである。この場合には、複数の流路形成孔を夫々囲う複数の接着領域に関して、塗布される接着剤の量がほぼ等しくなるため、流路形成孔内に流れ込む接着剤の量がより均一化される。
第3の発明のインクジェットヘッドは、前記第2の発明において、前記環状逃がし溝の幅は、環状の前記接着領域の幅よりも大きいことを特徴とするものである。この場合には、プレートの接着時に接着領域からはみ出る余分な接着剤の逃がし場所を十分に確保することができ、流路形成孔内に接着剤が流れ込むのをより抑制することができる。
ここで、流路形成孔が、インクを吐出するノズルに連なる孔である場合には、流路形成孔に流れ込む接着剤の量のばらつきは、径の小さなノズルからのインクの吐出特性に大きな影響を与えるため、前述の第1〜第3の何れかの発明を適用することにより、環状逃がし溝に接着剤が流れ込む条件を等しくすることが好ましい(第4の発明)。
また、第5の発明のインクジェットヘッドは、前記第4の発明において、前記流路ユニットは、前記第1のプレートの前記一方の面と反対側の面に、前記共通インク室が貫通形成された第3のプレートが積層して構成された積層体であって、前記第1のプレートにおいて、複数の前記流路形成孔が前記第1のプレートの長手方向に配列して構成された複数の孔列が、前記第1のプレートの短手方向に互いに間隔を開けられた複数の孔列群を構成し、前記第3のプレートにおいて、複数の前記共通インク室が、前記孔列群の間の領域に対向して形成されているとともに、前記長手方向に沿って延在し、前記複数のプレートの積層方向に関して、前記環状逃がし溝は、前記共通インク室と重ならないことを特徴とするものである。
これにより、平面視で共通インク室のすぐ外側に位置する流路形成孔の周囲の接着領域を広く確保することができるようになり、この部分におけるインクの漏れを防止することができる。
また、流路形成孔が、共通インク室と圧力室とを連通させる流路形成孔である場合には、ノズルからインクを吐出させるために圧力室内のインクを加圧したときに、圧力室内に生じる圧力波が共通インク室へ伝播しにくくなるように、この流路形成孔は、その流路面積は個別インク流路の他の部分に比べて小さく形成されていることが好ましい。しかし、このように、流路形成孔の流路面積が小さいと、流路形成孔に流入する接着剤の量がばらついたときに、流路形成孔内における流路抵抗が大きくばらついてしまうため、前述の第1〜第3の何れかの発明を適用することにより、環状逃がし溝に接着剤が流れ込む条件を等しくすることが好ましい(第6の発明)。
また、第7の発明のインクジェットヘッドは、前記第1〜第6の何れかの発明における前記第1のプレートの一方の面において、前記流路形成孔群が占める領域の外側の領域には、当該外側領域を格子状領域に分割する格子溝が形成され、前記格子溝は大気に連通していることを特徴とするものである。
これによれば、孔群の外側の領域に格子溝を形成し、この格子溝が大気に連通することで、流路形成孔群が占める領域の外側の領域における接着面に気泡が残留することを防いで、より確実な接着を確保することができる。
また、第8の発明のインクジェットヘッドは、前記第7の発明における前記第1のプレートの一方の面において、前記流路形成孔群に係わる複数の前記環状逃がし溝からなる逃がし溝群の全体を囲む包囲溝が形成され、前記包囲溝が前記格子溝と連通していることを特徴とするものである。
これによれば、包囲溝により、余剰接着剤の流入量をより規制することができる。
また、第9の発明のインクジェットヘッドは、前記第7又は第8の発明において、前記流路形成孔群が形成された領域から離れた位置であって、前記第1のプレートの端部付近には、前記第1のプレートを貫通する貫通孔が形成され、前記格子溝は前記貫通孔を介して大気と連通していることを特徴とするものである。
これによれば、貫通孔は、インクが流れる流路形成孔から離れた第1のプレートの端部付近に形成されているため、万が一、第1のプレートと第2のプレートとの間からインクが漏れてしまっても、貫通孔から外部へ流出しにくくすることができる。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、インクジェットヘッドの斜視図であり、図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。本実施形態のインクジェットヘッドは、インクジェットプリンタ(図示略)に設けられて、搬送されてきた用紙に対してインクを吐出して用紙に記録するものである。図1、図2に示すように、インクジェットヘッド1は、用紙に対してインクを吐出するための主走査方向に延在した矩形平面形状を有するヘッド本体70と、ヘッド本体70の上方に配置され且つヘッド本体70に供給されるインクの流路である2つのインク溜まり3が形成されたベースブロック71と、これらヘッド本体70とベースブロック71とを保持するホルダ72とを備えている。
ヘッド本体70は、その内部に個別インク流路32(図5参照)が形成された流路ユニット4と、この流路ユニット4の上面に接着された複数のアクチュエータユニット21とを含んでいる。これら流路ユニット4及びアクチュエータユニット21は共に、積層状の複数の薄板を互いに接合することにより形成された薄板の積層体からなる。また、図2に示すように、アクチュエータユニット21の上面にはフレキシブルプリント配線板(FPC:Flexible Printed Circuit)50が接着され、左右に引き出されている。ベースブロック71は、例えばステンレスなどの金属材料からなり、このベースブロック71内のインク溜まり3は、ベースブロック71の長手方向に沿って形成された略直方体の中空領域である。
ベースブロック71の下面73は、開口3bの近傍において周囲よりも下方に突出しており、ベースブロック71は、下面73の開口3bの近傍部分73aにおいてのみ流路ユニット4と接触している。そのため、ベースブロック71の下面73の開口3b近傍部分73a以外の領域は、ヘッド本体70から離隔しており、この離隔部分にアクチュエータユニット21が配設されている。つまり、ベースブロック71の下面において、開口3bの周囲の部分が突出しており、流路ユニット4と接触している。この突出部以外の領域では、流路ユニット4との間に形成された離隔部分にアクチュエータユニット21及びFPC50が所定の隙間空間を残して配設されている。
ホルダ72は、把持部72aと、把持部72aの上面から鉛直方向に延びる平板状の一対の突出部72bとを含んでいる。そして、ベースブロック71は、ホルダ72の把持部72aの下面側に形成された凹部内に接着固定されている。アクチュエータユニット21に接着されたFPC50は、スポンジなどの弾性部材83を介してホルダ72の突出部72bの表面に沿うようにそれぞれ配置されている。また、このFPC50上にはドライバIC80が設置されている。そして、FPC50は、ドライバIC80から出力された駆動信号をヘッド本体70のアクチュエータユニット21(後に詳述)に伝達するように、両者とハンダ付けによって電気的に接合されている。
ドライバIC80の外側表面には略直方体形状のヒートシンク82が密着状に配置されており、このヒートシンク80を介してドライバIC80で発生した熱が外部に放散される。また、ドライバIC80及びヒートシンク82の上方であって、FPC50の外側には、FPC50を介してドライバIC80と電気的に接続された基板81が配置されている。尚、ヒートシンク82の上面と基板81との間、および、ヒートシンク82の下面とFPC50との間には、インクジェットヘッド1内にゴミやインクが侵入するのを防止するためのシール部材84が介装されている。
図3はヘッド本体70の平面図である。図3に示すように、流路ユニット4は、一方向(主走査方向)に長い矩形の平面形状を有している。ベースブロック71(図2参照)に設けられた開口3bは、流路ユニット4に設けられた開口3aを介してマニホールド5に連通している。さらに各マニホールド5の先端部は分岐しており、この分岐位置から副マニホールド5a(共通インク室)が流路ユニット4の長手方向に延びている。
流路ユニット4には、複数の圧力室10及び複数のノズル8(図4参照)が配置された台形の領域が4つ設けられている。そして、それぞれの領域に対応して、流路ユニット4の上面に4つのアクチュエータユニット21が接着されている。これらのアクチュエータユニット21は、開口3aを避けるようにして千鳥状で2列に配列されている。各アクチュエータユニット21は台形の平面形状を有し、その平行対向辺(上辺及び下辺)が流路ユニット4の長手方向に沿うように配置されている。また、隣接するアクチュエータユニット21の斜辺同士が、流路ユニット4の幅方向(副走査方向)に部分的にオーバーラップしている。一方、複数の開口3aも、流路ユニット4の長手方向に沿って2列に配列されており、各列5個、計10個の開口3aがアクチュエータユニット21と干渉しない位置に設けられている。つまり、開口3aが作る各列は、それぞれ流路ユニット4の長辺に隣接するように形成されており、全体として、アクチュエータユニット21と同様に千鳥状に配置されている。また、開口3aに連通する計4つの副マニホールド5aが、各アクチュエータユニット21の下側(流路ユニット4内部)に互いに隣接して延在している。
図4は、図3の一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。ここでは、説明の都合上、本来実線で示すべきアクチュエータユニット21の外形は示していない。一方、流路ユニット4の内部にあって破線で示されるべきノズル8、アパーチャ12等のインク流路は実線で示されている。図4に示すように、流路ユニット4の上面(表面)には、複数の圧力室10が平面に沿ってマトリクス状に配列されている。そして、流路ユニット4の下面(裏面)は、複数の圧力室10に夫々連通する複数のノズル8がマトリクス状に配列されたインク吐出領域となっている。
図4に示すように、複数の圧力室10は、副マニホールド5aの延在方向(主走査方向)とこの延在方向から所定角度傾いた方向の、2つの方向にマトリクス状に配列されている。各圧力室10は、角部にアールが施された略菱形の平面形状を有しており、その長い方の対角線は流路ユニット4の幅方向に平行である。各圧力室10の一端はノズル8に連通しており、他端はアパーチャ12を介して共通インク室としての副マニホールド5aに連通している。さらに、平面視において各圧力室10と重なり合う位置には、圧力室10と相似でこれよりも一回り小さい平面形状を有するアクチュエータユニット21の個別電極35が配置されている。図4においては、図面を簡略にするために、多数の個別電極35の一部のみが示されている。
次に、ヘッド本体70の断面構造について図5を参照して説明する。図5は、図4のV−V線断面図である。図5に示すように、ノズル8は、圧力室10及びアパーチャ12を介して副マニホールド5aと連通している。つまり、ヘッド本体70には、副マニホールド5aから、アパーチャ12、圧力室10を経てノズル8に至る個別インク流路32が形成されている。この個別インク流路32は、本実施の形態では、流路ユニット4の表面に形成された圧力室10の一端部に向かい、その他端部から流路ユニット4の裏面のノズル8に連通している。そして、全体として、各個別インク流路32は、圧力室を頂部とする弓なり形状を有している。これにより、滑らかなインクの流れを実現している。
ヘッド本体70は、アクチュエータユニット21と、流路ユニット4とを有している。このうち、アクチュエータユニット21は、互いに積層された4枚の圧電シート41〜44(図11参照)を有する。これら圧電シート41〜44は、夫々、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料からなる。尚、後述するように、最上層の圧電シート41は電界が印加されて活性層となる部分を有する層(以下、単に「活性層を有する層」と記する)であるが、残りの3層の圧電シート42〜44は非活性層となっている。一方、流路ユニットは、キャビティプレート22、ベースプレート23、アパーチャプレート24、サプライプレート25、マニホールドプレート26、27、28、29、カバープレート30及びノズルプレート31の10枚のプレートとが積層された構造を有している。これら10枚のプレート22〜31は、夫々、ステンレス鋼等からなる金属プレートである。
キャビティプレート22には、複数の圧力室10がマトリクス状に形成されている。ベースプレート23には、圧力室10とアパーチャ12との連絡孔と、圧力室10からノズル8への連絡孔とが形成されている。アパーチャプレート24には、ハーフエッチングにより形成されたアパーチャ12と、圧力室10からノズル8への連絡孔が形成されている。また、サプライプレート25には、アパーチャ12と副マニホールド5aとの連絡孔と、圧力室10からノズル8への連絡孔とが形成されている。さらに、4枚のマニホールドプレート26〜29には、マニホールド5(図3、図4参照)及びマニホールド5から分岐した副マニホールド5aと、圧力室10からノズル8への連絡孔が形成されている。カバープレート30には、圧力室10からノズル8への連絡孔60が形成されている。また、ノズルプレート31には、マトリクス状に配列された複数のノズル8が形成されている。
そして、10枚の金属プレート22〜31は、図5に示すような個別インク流路32が形成されるように、互いに位置合わせして積層される。これにより、マニホールド5に供給されたインクは、これから分岐する副マニホールド5aから上方へ向かい、アパーチャ12において水平に流れる。それからさらに上方に向かい、圧力室10において再び水平に流れる。さらに、アパーチャ12から離れる方向に斜め下方に向かってから垂直下方のノズル8へと向かうように構成されている。
尚、図6に示すように、カバープレート30の下面(ノズルプレート31と接合される面)には、マニホールド5のうち、開口3a(図3参照)から連なる部分と対向する位置に、ダンパー室65となる凹部61が設けられている。この図において、凹部61は本来破線で示されるべきであるが、説明の利便性から実線で示してある。この凹部61は、ハーフエッチングで形成され、ノズルプレート31により封止されてダンパー室65を構成している。このダンパー室65は、後述のアクチュエータユニット21により圧力室10内のインクが加圧されたときに、圧力室10からマニホールド5に伝播した圧力変動を吸収するためのものである。このダンパー室65は、溝62及び大気連通孔63と、カバープレート30よりも上方に位置する8枚のプレート22〜29に夫々形成された大気連通孔(図示省略)を介して大気に連通しており、マニホールド5内のインクの圧力変動をダンパー室65によりさらに効果的に吸収することができるようになっている。
ところで、これら10枚のプレート22〜31は、各々の接合面に接着剤が塗布された状態で積層されて、互いに接合される。その際、積層状のプレート22〜31が加圧されたときに、個別インク流路32の一部を形成する孔(ノズル8、アパーチャ12、あるいは、ノズル8と圧力室10を繋ぐ連絡孔等)内へ接着剤が流れ込んでしまい、場合によっては個別インク流路32が部分的に塞がれてしまう虞もある。そこで、図5に示すように、プレート23〜30の下面には、連絡孔やアパーチャ12を夫々囲う環状逃がし溝23a,23b,24a,24b,25a,27a,27a,29a,29a,30a等の、多数の逃がし溝が形成されており、これらの逃がし溝により余分な接着剤を逃がすことができるようになっている。
しかし、各プレートに形成された複数の環状逃がし溝に関して、これら環状逃がし溝へ逃がされる接着剤の量がばらついてしまうと、プレートに形成された孔への接着剤の流入量もばらつくため、複数の個別インク流路32の流路抵抗が互いに異なってしまうことになる。特に、インクを吐出するノズル8は非常に径が小さい(例えば、20μm程度)。そのため、ノズル8が形成されたノズルプレート31(第2のプレート)とその上のカバープレート30(第1のプレート)とを接着剤で接合する際に、連絡孔60あるいはこれに連通するノズル8(図5参照)への接着剤の流入量がばらつくと、ノズル8から吐出されるインクの液滴速度など、インクの吐出特性がばらついてしまい、印字品質が低下してしまう。
そこで、本実施形態のインクジェットヘッド1は、カバープレート30に形成された連絡孔60、あるいは、ノズルプレート31のノズル8内へ流入する接着剤の量のばらつきを小さくするために、複数の連絡孔60を夫々囲う複数の環状逃がし溝30aにほぼ均一な量の接着剤が流れ込むように構成されている。その具体的な構成について以下詳細に説明する。
図7は図6の一点鎖線で囲まれた部分を裏側(ノズルプレート31側)から見た図である。さらに、図8は図7の一点鎖線で囲まれた部分の拡大図である。図6〜図8に示すように、カバープレート30には、複数の連絡孔60(流路形成孔)が、マトリクス状に配列された複数の圧力室10及び複数のノズル8(図4参照)に夫々対応して形成されている。つまり、これらの連絡孔60は、カバープレート30の長手方向(主走査方向)に沿って複数列に配列されている。また、これら複数列に配列された連絡孔60は、カバープレート30の短手方向に間隔を空けて配置された5つの群60a,60b,60c,60d,60eに分けられており、夫々、図7の上方(台形領域の下辺側)から順に配置された2列、4列、4列、4列、2列の連絡孔60の列からなる。
さらに、図6、図7に示すように、カバープレート30のノズルプレート31と接着される面(下面)には、複数の連絡孔60を夫々囲う複数の環状逃がし溝30aが、カバープレート30の長手方向に配列されている。そして、1つの連絡孔群60a〜60eに属する複数の連絡孔60に夫々対応する複数の環状逃がし溝30aは、隣接する環状逃がし溝30aとの間で連結溝30bを介して連通している。また、カバープレート30の下面には、5つの連絡孔群60a〜60eに夫々対応する環状逃がし溝30aの群の全体を囲う逃がし溝(包囲溝30c)も形成されており、これらの包囲溝30cは、格子状の逃がし溝(格子溝30d)を介して互いに連通している。つまり、各連通孔60から外側に向かって、環状逃がし溝30a及び連結溝30b、包囲溝30c、格子溝30dの順に、形状の異なる溝が内側にある孔や溝を包囲するように配設されている。何れの溝も余剰の接着剤を逃がすという点では共通している。しかし、連絡孔60に近い環状逃がし溝30aは、連絡孔60内への接着剤の流入量を規制して均一化する働きがある。一番外側の格子溝30dには、広い接着領域を所定面積の格子状領域に分割することで、接着面に気泡が残留することを防いで、確実な接着を確保する働きがある。また、中間に位置する包囲溝30cには、環状逃がし溝30aの働きを確実にするために、その外側領域から内側への余剰接着剤の流入量を規制する働きがある。尚、環状逃がし溝30a、連結溝30b、包囲溝30c、格子溝30dは、夫々ハーフエッチングで形成されている。
尚、10枚のプレート22〜31が積層された状態では、連絡孔群60a〜60eの間の領域は、カバープレート30の上方に位置する4枚のマニホールドプレート26〜29により形成された副マニホールド5aに対向する。そのため、10枚のプレート22〜31の各々の接合面に接着剤を塗布した状態で積層してから、10枚のプレート22〜31を加圧して一度に接合する場合に、副マニホールド5aと対向する領域が加圧されにくくなる。そこで、その連絡孔60に対応する環状逃がし溝30aの副マニホールド5a側の縁は、副マニホールド5aと平行な形状に形成されており、環状逃がし溝30aと副マニホールド5aとが重ならないようになっている。これにより、平面視で副マニホールド5aのすぐ外側に位置する連絡孔60の周囲の接着領域を広く確保することができるようになり、この部分におけるインクの漏れが防止される。
ところで、図8に示すように、カバープレート30の長手方向に配列された複数の環状逃がし溝30aのうちの最も端の位置(図8における左端)に位置する環状逃がし溝30aは、その外側の包囲溝30cに連通している。また、図7、図8に示すように、包囲溝30cは、ダンパー室65を形成する凹部61を囲う逃がし溝30e、及び、凹部61よりも長手方向外側の領域に形成された格子状の逃がし溝30fにも連通している。さらに、格子状の逃がし溝30fは、複数の連絡孔60が形成された領域から離れたカバープレート30の端部付近に形成された大気連通孔30gに連通している。さらに、この大気連通孔30gは、カバープレート30よりも上方に位置する他のプレート22〜29に夫々形成された大気連通孔(図示省略)を介して大気に連通している。即ち、複数の連絡孔60に夫々対応して設けられた複数の環状逃がし溝30aは、逃がし溝30c,30e,30f及び大気連通孔30gを介して、全て大気に連通している。そのため、カバープレート30とノズルプレート31の接着時に、環状逃がし溝30aに接着剤が流れ込む条件が全ての環状逃がし溝30aに関して等しくなっている。従って、複数の連絡孔60に関して、それぞれの内側に流入する接着剤の量がほぼ均一になるため、複数のノズル8から吐出されるインクの吐出特性のばらつきが小さくなる。
尚、図7に示すように、大気連通孔30gは、インクが流れる連絡孔60から離れた、カバープレート30の端部付近に形成されているため、万が一、カバープレート30とノズルプレート31との間からインクが漏れてしまっても、そのインクが環状逃がし溝30a等の逃がし溝を通って大気連通孔30gから外部へ流出しにくくなっている。
また、図8、図9に示すように、カバープレート30の連絡孔60の周囲において接着剤が塗布される接着領域64は、連絡孔60の開口端と、この連絡孔60に対応する環状逃がし溝30aの開口端の内周により区画された環状の領域とされている。ここで、複数の連絡孔60に関して、環状の接着領域64は全て同じ幅に形成されている。そのため、複数の連絡孔60を夫々囲う複数の接着領域64において、塗布される接着剤66の量はほぼ等しくなるため、連絡孔60に流入する接着剤の量をさらに均一にすることができる。尚、このような環状の接着領域64が全て同じ幅を有していることで、連絡孔60内への接着剤の流れ込み量が均一化する効果は、環状逃がし溝30aが大気と連通していなくても得られるものである。ただ、環状逃がし溝30aが大気に連通している場合に比べて、その流れ込み量は多少多くなる傾向がある。
尚、図10に示すように、環状逃がし溝30aの幅B1は、環状の接着領域64の幅B2よりも大きく、環状逃がし溝30a内の容積が接着領域64に塗布される接着剤66の量よりも大きくなっている。従って、プレート22〜31を加圧したときに接着領域64からはみ出る余分な接着剤66の逃がし場所を十分に確保することができ、環状逃がし溝30aで逃がしきれなかった接着剤66が連絡孔60内に流入してしまうことがない。つまり、連絡孔60内に接着剤が流れ込むとしても、その量は、接着領域64の幅とこの上面に塗布される接着剤66の量(厚さ)により決まることになり、接着剤66の流入量をさらに確実に均一にすることができる。
次に、アクチュエータユニット21の構造について図11を参照して説明する。図11(a),(b)に示すように、アクチュエータユニット21は、複数の圧力室10に跨って延在する4枚の圧電シート41〜44と、最上層の圧電シート41上において複数の圧力室10に夫々対向する位置に配置された複数の個別電極35と、複数の個別電極35と共に最上層の圧電シート41を挟む共通電極34とを有する。
圧電シート41〜44は略同じ厚さ(例えば、15μm程度)を有し、これら圧電シート41〜44は、多数の圧力室10に亙って連続的に配置されて、キャビティプレート22に接着されている。尚、スクリーン印刷技術等を用いることにより圧電シート41上に複数の個別電極35が高密度に形成されている。また、圧電シート41〜44は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料などの強誘電性を有する圧電材料からなる。
図11に示すように、個別電極35は、圧力室10と略相似で且つ圧力室10よりも1回り小さい菱形の平面形状を有する。各個別電極35は、最上層の圧電シート41上面の、平面視で圧力室10内に収まる領域に形成されており、圧力室10と同様にマトリクス状に配置されている。個別電極35における鋭角部の一方は全て同方向に延出され、図11(b)に示すように、この鋭角部にランド部36が設けられている。ランド部36は、略160μmの径を有する円形形状を有し、例えばガラスフリットを含む金からなる。また、ランド部36はFPC50(図1及び図2参照)に設けられた接点と電気的に接合されて、ドライバIC80(図1及び図2参照)からランド部36を介して個別電極35に圧力室10の容積を変化させる為の駆動信号が入力される。
共通電極34は、最上層の圧電シート41とその下側の圧電シート42との間においてシート全面に形成されている。尚、この共通電極34の厚みは、例えば略2μm程度である。この共通電極34は、図示しない領域において接地されており、すべての圧力室10に対向する領域において等しくグランド電位に保たれている。
尚、個別電極35と共通電極34は、共に、例えばAg−Pd系などの金属材料からなる。
次に、アクチュエータユニット21の駆動方法について述べる。アクチュエータユニット21における圧電シート41の分極方向はその厚み方向である。つまり、アクチュエータユニット21は、上側(つまり、圧力室10とは離れた)1枚の圧電シート41を活性層が存在する層とし且つ下側(つまり、圧力室10に近い)3枚の圧電シート42〜44を非活性層とした、いわゆるユニモルフタイプの構成となっている。従って、個別電極35を正又は負の所定電位とすると、例えば電界と分極とが同方向であれば圧電シート41中の電極に挟まれた電界印加部分が活性層として働き、圧電横効果により分極方向と直角方向に縮む。一方、圧電シート42〜44は、電界の影響を受けないため自発的には縮まないので、上層の圧電シート41と下層の圧電シート42〜44との間で、分極方向と垂直な方向への歪みに差を生じることとなり、圧電シート41〜44全体が非活性側に凸となるように変形しようとする(ユニモルフ変形)。このとき、図11(a)に示すように、圧電シート41〜44の下面は圧力室10を区画するキャビティプレート22の上面に固定されているので、結果的に圧電シート41〜44は圧力室側へ凸になるように変形する。このため、圧力室10の容積が低下して、インクの圧力が上昇し、ノズル8からインクが吐出される。その後、個別電極35を共通電極34と同じ電位に戻すと、圧電シート41〜44は元の形状になって圧力室10の容積が元の容積に戻るので、インクをマニホールド5側から吸い込む。
なお、他の駆動方法として、予め個別電極35を共通電極34と異なる電位にしておき、吐出要求があるごとに個別電極35を共通電極34と一旦同じ電位とし、その後所定のタイミングにて再び個別電極35を共通電極34と異なる電位にすることもできる。この場合は、個別電極35と共通電極34とが同じ電位になるタイミングで、圧電シート41〜44が元の形状に戻ることにより、圧力室10の容積は初期状態(両電極の電位が異なる状態)と比較して増加し、インクがマニホールド5側から圧力室10内に吸い込まれる。その後再び個別電極35を共通電極34と異なる電位にしたタイミングで、圧電シート41〜44が圧力室10側へ凸となるように変形し、圧力室10の容積低下によりインクへの圧力が上昇し、インクが吐出される。
以上説明したインクジェットヘッド1においては、カバープレート30の複数の連絡孔60に夫々対応して設けられた複数の環状逃がし溝30aは、全て大気に連通しているため、カバープレート30とノズルプレート31の接着時に、環状逃がし溝30aに接着剤が流れ込む条件が全ての環状逃がし溝30aに関して等しくなっている。従って、複数の連絡孔60に関して流入する接着剤の量がほぼ均一になるため、複数のノズル8から吐出されるインクの吐出特性のばらつきを小さく抑えることができる。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]図12に示すように、カバープレート30に形成された5つの連絡孔群60a〜60eの全てに関して、各連絡孔群に属する複数の連絡孔60に夫々対応する複数の環状逃がし溝30aが連結溝30bを介して互いに連通してはいるが、その外側を囲う包囲溝30cには連通しておらず、複数の環状逃がし溝30aが互いに連通した状態で閉じていてもよい。この場合でも、カバープレート30とノズルプレート31との接着時に、環状逃がし溝30aに接着剤が流れ込む条件が全ての環状逃がし溝30aに関してほぼ等しくなり、複数の連絡孔60に関して流入する接着剤の量がほぼ均一になるため、複数のノズル8から吐出されるインクの吐出特性のばらつきを抑えることができる。
2]前記実施形態(図8参照)及び前述の変更形態(図12参照)は、カバープレート30に形成された連絡孔60を囲う環状逃がし溝30aに本発明を適用した一例であるが、流路ユニット4を構成する他のプレートに形成された孔を囲う環状逃がし溝23a〜29a(図5参照)に本発明を適用してもよい。例えば、カバープレート30の上面に接着されるマニホールドプレート29(図5参照)に形成された連絡孔を囲う環状逃がし溝29aにも本発明を適用し、これら複数の環状逃がし溝29aが全て大気に連通する、あるいは、複数の連絡孔群ごとに互いに連通した状態で閉じるように構成することで、連絡孔内に流入する接着剤の量を均一にして、ノズル8から吐出されるインクの吐出特性のばらつきを小さくすることができる。
また、副マニホールド5aと圧力室10とを連通させるアパーチャ12は、アクチュエータユニット21により圧力室10内のインクを加圧したときに圧力室10内に生じる圧力波が副マニホールド5aへ伝播しにくくなるように流路を絞るためのものであり、このアパーチャ12の流路面積は個別インク流路の他の部分に比べて比較的小さくなっている。しかし、アパーチャプレート24とサプライプレート25との接着時にアパーチャ12に流入する接着剤の量がばらつくと、アパーチャ12の流路面積が小さいことから、このアパーチャ12における流路抵抗は大きく変動する。そこで、このような流路面積の小さいアパーチャ12を囲う環状逃がし溝24bに本発明を適用して、複数のアパーチャ12を囲う複数の環状逃がし溝24bが全て連通する、あるいは、複数のアパーチャ12の群ごとに互いに連通した状態で閉じるように構成してもよい。この場合には、複数のアパーチャ12に流入する接着剤の量を均一にすることができ、アパーチャ12における流路抵抗のばらつきを抑えることができる。
本発明の実施形態に係るインクジェットヘッドの斜視図である。 図1のII-II線断面図である。 ヘッド本体の平面図である。 図3の一点鎖線で囲まれた部分の拡大図である。 図4のV-V線断面図である。 カバープレートの平面図である。 図6のカバープレートの一点鎖線で囲まれた部分を裏側から見た図である。 図7の一点鎖線で囲まれた部分の拡大図である。 図8の環状逃がし溝を含む部分の拡大図である。 図9のX-X線断面図である。 (a)はアクチュエータユニットの部分拡大断面図、(b)は個別電極及びランド部の平面図である。 変更形態の図8相当図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド
4 流路ユニット
5a 副マニホールド
8 ノズル
10 圧力室
30 カバープレート
30a 環状逃がし溝
31 ノズルプレート
60 連通孔
60a〜60e 連絡孔群
64 接着領域

Claims (9)

  1. 共通インク室と、この共通インク室から圧力室を経てノズルに至る複数の個別インク流路とを含む流路ユニットを備え、
    前記流路ユニットは、前記複数の個別インク流路の少なくとも一部が形成された積層状の複数枚のプレートを有し、
    前記複数枚のプレートに含まれる第1のプレートには、前記複数の個別インク流路の一部を夫々形成する複数の流路形成孔が、複数の流路形成孔群に分けられて配置され、
    この第1のプレートの一方の面に、別の第2のプレートを接着する接着剤を逃がす為の複数の環状逃がし溝が、前記複数の流路形成孔を夫々囲うように形成され、
    前記複数の流路形成孔群の全てに関して、各流路形成孔群に属する複数の前記流路形成孔に夫々対応する複数の前記環状逃がし溝が、互いに連通した状態で閉じていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記流路形成孔の開口端とこの流路形成孔と対応する前記環状逃がし溝の開口端の内周とにより区画されて前記接着剤が塗布される接着領域は、前記流路形成孔を囲う環状に形成され、
    複数の前記流路形成孔に関して、環状の前記接着領域が全て同じ幅で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記環状逃がし溝の幅は、環状の前記接着領域の幅よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記第1のプレートに形成された前記流路形成孔は、前記第2のプレートに形成された前記ノズルに連なる孔であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記流路ユニットは、前記第1のプレートの前記一方の面と反対側の面に、前記共通インク室が貫通形成された第3のプレートが積層して構成された積層体であって、
    前記第1のプレートにおいて、
    複数の前記流路形成孔が前記第1のプレートの長手方向に配列して構成された複数の孔列が、前記第1のプレートの短手方向に互いに間隔を開けられた複数の孔列群を構成し、
    前記第3のプレートにおいて、
    複数の前記共通インク室が、前記孔列群の間の領域に対向して形成されているとともに、前記長手方向に沿って延在し、
    前記複数のプレートの積層方向に関して、前記環状逃がし溝は、前記共通インク室と重ならないことを特徴とする請求項4に記載のインクジェットヘッド。
  6. 前記第1のプレートに形成された前記流路形成孔は、
    前記共通インク室と前記圧力室とを連通させる連通孔であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
  7. 前記第1のプレートの一方の面において、
    前記流路形成孔群が占める領域の外側の領域には、当該外側領域を格子状領域に分割する格子溝が形成され、前記格子溝は大気に連通していることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
  8. 前記第1のプレートの一方の面において、
    前記流路形成孔群に係わる複数の前記環状逃がし溝からなる逃がし溝群の全体を囲む包囲溝が形成され、前記包囲溝が前記格子溝と連通していることを特徴とする請求項7に記載のインクジェットヘッド。
  9. 前記流路形成孔群が形成された領域から離れた位置であって、前記第1のプレートの端部付近には、前記第1のプレートを貫通する貫通孔が形成され、
    前記格子溝は前記貫通孔を介して大気と連通していることを特徴とする請求項7又は8に記載のインクジェットヘッド。
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