JP2005028661A - 濃淡画像を印刷するための画像処理装置 - Google Patents

濃淡画像を印刷するための画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画像データを迅速に変換することで単色画像を迅速に印刷する。
【解決手段】第1の表色系を構成する各色の階調値の組合せによって表現された濃淡画像データを受け取り、第2の表色系を構成する各色を少なくとも含んだ複数の色毎の、大きさの異なる複数種類のドットについて、ドット形成の有無によって表現されたデータに変換する。変換に際しては、輝度の階調値毎に、前記各種ドットについての形成密度を記憶した形成密度テーブルを予め記憶しておく。そして、形成密度テーブルを参照することで、濃淡画像データを輝度に応じた各種ドットの形成密度のデータに変換し、得られたデータを各種ドットの形成有無によって表現されたドットデータに変換する。こうすれば、濃淡画像データをドットデータに迅速に変換することができるので、単色画像を迅速に印刷することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像データを、互いに大きさの異なる各種ドットの形成有無によって表現されたデータに変換する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷媒体上に各色のインクによるドットを形成することによってカラー画像を印刷可能な印刷装置は、コンピュータで作成した画像やデジタルカメラで撮影した画像を出力するための機器として広く使用されている。これら印刷装置でより高画質な画像を得ようとする場合には、形成するドットの大きさを幾段階かに切り換え可能とし、画像データに応じて、これらドットを適切な割合で形成しながら印刷することが行われている(例えば、特許文献1など)。このように大きさの異なるドットを形成可能な印刷装置を、本明細書中では「バリアブルドットプリンタ」と呼ぶことにする。
【0003】
コンピュータで作成した画像データやデジタルカメラで撮影した画像データなど、バリアブルドットプリンタに入力される画像データは、通常はRGB画像データとなっており、バリアブルドットプリンタはこの画像データを、プリンタに備えられたインクによるドットの形成有無によって表現されたデータに一旦変換し、かかるデータに基づいて画像の印刷を行う。画像データの変換は、プリンタドライバと呼ばれる専用のプログラムを用いて、大まかには次のような手順によって行われる。先ず、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)の各色によって表現されたRGB画像データを、プリンタに装着されたインクの色によって表現された画像データに変換する処理を行う。プリンタには、通常、C(シアン色)、M(マゼンタ色)、Y(イエロ色)、K(ブラック色)の各色のインクが装着されている。これらインクに加えて、LC(淡シアン色)およびLM(淡マゼンタ色)のインクが装着される場合もある。かかる処理は、通常、色変換処理と呼ばれる。色変換処理は、色変換テーブル(LUT)を参照することによって行われる。色変換テーブルとは、R軸,G軸,B軸を直交3軸とする色空間内に格子状に設定しておいた複数の座標点に、CMYKなどの各色の階調値を記憶した3次元の数表である。RGB画像データは色空間上の座標点として扱うことができるから、色変換テーブルの格子点に、該格子点のRGB画像データを変換すべきCMYK階調値を記憶しておけば、色変換テーブルを参照することによって迅速に色変換処理を行うことができる。
【0004】
次いで、得られたCMYK各色の画像データを、プリンタが形成可能な各種大きさのドットについての形成密度のデータに変換する処理を行う。すなわち、バリアブルドットプリンタは、複数種類の大きさのドットを形成可能であるから、RGB画像データを単にCMYK各色の画像データに変換しただけでは足らず、各色毎に画像データを、更に、各種大きさのドットについての形成密度に変換する処理を行う。理解の便宜から、ここではバリアブルドットプリンタが大中小の3種類のドットを形成可能であるものとして説明すれば、Cの画像データを、C色の大ドット,C色の中ドット,C色の小ドットの各ドットについての形成密度のデータに変換することになる。M,Y,Kの画像データについても同様に、各色毎に、大中小の各ドットについての形成密度のデータに変換する。こうして、各色毎に大中小の各ドットについての形成密度のデータが得られたら、これらデータに基づいて、各ドットの形成有無を判断し、該判断に従って、CMYK各色についての大中小ドットを印刷媒体上に形成することによって画像を印刷する。
【0005】
以上に説明したように、バリアブルドットプリンタでは、RGB画像データを一旦、CMYK各色の画像データに変換し、得られた各色の画像データを大中小の各ドットの形成密度のデータに変換している。このように2段階の変換を行うのでは変換に時間がかかってしまうので、CMYK各色の階調値に代えて、各色の大中小ドットの形成密度のデータを色変換テーブルの格子点に記憶しておくことが考えられる。RGB画像データを受け取ったら、こうしたテーブルを参照しながら色変換処理を行うことにより、CMYK各色の大中小ドットについての形成密度のデータに直接に変換してしまう。こうすれば、RGB画像データをCMYK各色の大中小ドットについての形成密度のデータに迅速に変換することが可能である。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−320761号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、色変換テーブルに、大きさの異なる各種ドットについての形成密度のデータを記憶しようとすると、たいへんに大きな記憶容量が必要になると言う問題がある。例えば、プリンタが形成可能なドットの大きさが大中小の3種類とした場合でも、それだけで色変換テーブルに記憶されるデータ数は、格子点数の3倍ものデータ数になってしまう。色変換テーブルを記憶するためにあまりに多くの記憶容量が必要となったのでは、RGB画像データを変換する処理自体で使用可能なメモリ量を圧迫して、逆に処理速度を低下させてしまうおそれが生じる。
【0008】
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、バリアブルドットプリンタにおいてRGB画像データを、大きさの異なる各種ドットについての形成密度に関するデータに、迅速に変換する技術の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の画像処理装置は、次の構成を採用した。すなわち、
第1の表色系を構成する各色の階調値の組合せによって表現された濃淡画像データを、第2の表色系を構成する各色を少なくとも含んだ複数の色毎の、大きさの異なる複数種類のドットについて、ドット形成の有無によって表現されたデータに変換する画像処理装置であって、
前記濃淡画像データを、前記ドットの大きさおよび色の組合せが異なる各種ドットについての形成密度を表すデータたるドット密度データに変換する濃淡画像データ変換手段と、
前記変換されたドット密度データを前記各種ドットの形成有無によって表現されたドットデータに変換するドット密度データ変換手段とを備え、
前記濃淡画像データ変換手段は、
前記濃淡画像データの輝度に応じて、前記各種ドットについての形成密度を記憶している形成密度テーブルと、
前記形成密度テーブルを参照することにより、前記濃淡画像データから前記各種ドットについてのドット密度データを生成するドット密度データ生成手段とを備えていることを要旨とする。
【0010】
また、上記の画像処理装置に対応する本発明の画像処理方法は、
第1の表色系を構成する各色の階調値の組合せによって表現された濃淡画像データを、第2の表色系を構成する各色を少なくとも含んだ複数の色毎の、大きさの異なる複数種類のドットについて、ドット形成の有無によって表現されたデータに変換する画像処理方法であって、
前記濃淡画像データを、前記ドットの大きさと色との組合せが異なる各種ドットについての形成密度を表すデータたるドット密度データに変換する第1の工程と、
前記変換されたドット密度データを前記各種ドットの形成有無によって表現されたドットデータに変換する第2の工程と、を備え、
前記第1の工程は、前記各種ドットについての形成密度を前記濃淡画像データの輝度に応じて記憶している形成密度テーブルを参照することにより、該濃淡画像データを該各種ドットについてのドット密度データに変換する工程であることを要旨とする。
【0011】
かかる画像処理装置および画像処理方法においては、形成密度テーブルを参照することにより、濃淡画像データをドット密度データに変換する。ここで、ドット密度データとは、ドットの大きさと色との組合せが異なる各種ドットについての形成密度を表すデータである。ドットの色としては、第2の表色系を構成する各色を少なくとも含んだ複数の色とすることができる。また、形成密度テーブルには、濃淡画像データの輝度に応じて、該各種ドットについての形成密度が記憶されている。尚、ここで言う大きなドットは、小さなドットを複数個形成することによって形成することも可能である。
【0012】
こうして形成密度テーブルを参照しながら変換すれば、濃淡画像データをドット密度データに迅速に変換することが可能となり、延いては、画像データを該各種ドットの形成有無によって表現されたドットデータに、迅速に変換することが可能となる。
【0013】
もちろん、画像データの変換に際しては形成密度テーブルを記憶しておかなければならない。かかる形成密度テーブルには、ドットの大きさや色の各種組合せ毎に、ドットの形成密度を記憶しておく必要がある。しかし、これらドット密度データは、濃淡画像データの輝度に応じて記憶しておくだけで足りる。すなわち、形成密度テーブルは、高々、1次元の数表に過ぎず、このため、ドットの大きさや色の各種組合せ毎に形成密度を記録しても、さほど大きなデータ量とはならない。このことから、形成密度テーブルを利用して画像データを変換することとすれば、画像処理装置の記憶容量を圧迫して処理速度が低下すると言った問題が生じるおそれがない。
【0014】
加えて、かかる方法によれば、画像データの変換精度を容易に向上させることができるという利点もある。すなわち、変換精度を向上させるためには、ドット密度データが記憶されている輝度の点数を増やしてやることが効果的である。しかし、輝度を表す階調値の点数を増やせば、それに伴って、形成密度テーブルのデータ量が増加する。形成密度テーブルのデータ量があまりに大きくなると、画像処理装置の記憶容量を圧迫して画像データの変換に支障をきたすおそれがある。例えば、テーブルが3次元のテーブルであるとした場合は、次元毎に階調値の点数を2倍に増やしただけで、全体のデータ量は8倍にも増加してしまう。しかし前述したように、形成密度テーブルは高々、1次元の数表に過ぎず、ドット密度データを記憶している輝度の点数を増やしても、テーブルのデータ量はさほど大きくならない。このことから、ドット密度データを記憶している輝度の階調値の点数を増やしてやることで、画像データの変換精度を容易に向上させることが可能である。
【0015】
こうした画像処理装置においては、第1の表色系を構成する各色の階調値の組合せによって表現された画像データから、濃淡画像データを生成することとしても良い。
【0016】
画像データは必ずしも濃淡画像データとして表現されているとは限らないから、画像データを一旦、濃淡画像データに変換することにより、ドット密度データを迅速に得ることが可能となって好ましい。
【0017】
また、濃淡画像データは、画像データを構成する各色の階調値に所定の演算を施すことによって生成することができる。所定の演算としては、例えば、各階調値の算術平均を行うなどの種々の方法を適用することができるが、もっとも簡便には、画像データを構成する各色の中の所定色の階調値に基づいて、該濃淡画像データを生成することとしてもよい。
【0018】
こうすれば、画像データを極めて迅速に濃淡画像データに変換することができる。その結果として、画像データを変換する処理を迅速に行うことが可能となる。また、画像データが単色画像である場合には、第1の表色系を構成する各色の階調値は、互いに一致しているか、あるいは所定に比率となっている。このことから、かかる方法によれば、単色画像を表現した画像データを、迅速に且つ精度良くドットデータに変換することが可能である。
【0019】
ここで、画像データが単色画像か否かは、次のようにして判断することができる。すなわち、該画像データを構成する各色についての階調値が、常に同じ比率である場合に、該画像データが単色画像を表現しているものと判断しても良い。尚、ここで各色の階調値が常に同じ比率とは、これら階調値が常に互いに等しい場合も含まれる。こうした方法によれば、画像データが単色画像を表現していることを適切且つ迅速に、しかも簡便に判断することが可能となる。
【0020】
上述の画像処理装置においては、画像データの変換に先立ち、次のようにして前記形成密度テーブルを生成することとしてもよい。先ず、前記濃淡画像データの輝度と、前記第2の表色系を構成する各色の階調値の組合せとを対応付けて予め記憶しておく。ここで、該濃淡画像データは、第1の表色系を構成する各色の階調値の組合せよって表現されている。そして、該濃淡画像データの輝度を表す階調値を、記憶されている該組合せを参照することによって、前記第2の表色系を構成する各色の階調値の組合せに変換する。ここで、該記憶されている組合せに、第2の表色系の各色階調値に加えて他色の階調値も記憶されている場合には、前記濃淡画像データは、これら複数色の階調値の組合せに変換されることになる。
【0021】
こうして得られた第2の表色系の各色についての階調値を、前記大きさの異なる複数種類のドットについての形成密度に変換する。かかる変換には、例えば予め定めておいた所定の演算式を用いて行うなど、種々の方法を適用することができる。また、階調値を変換して得られる形成密度が各色毎に異なる場合には、かかる変換は各色毎に行うが、階調値を変換して得られる形成密度が色によって異ならない場合は、かかる変換は1つの色について行うこととしても良い。こうして得られた形成密度を、前記濃淡画像データの輝度に対応付けて記憶することによって、前記形成密度テーブルを生成することとしてもよい。
【0022】
以上のようにして、画像データの変換に先立ち、必要に応じて形成密度テーブルを生成することとすれば、形成密度テーブルを常に記憶しておく必要がなくなる。このため、画像処理装置の記憶容量を節約することができ、節約した容量を他の処理に活用することで、より高度な画像処理を行ったり、あるいは画像処理をより迅速に行うことが可能となるので好ましい。
【0023】
形成密度テーブルの生成に際しては、濃淡画像データに付与しようとする色調の設定を検出し、次にようにして検出結果を反映させることとしても良い。すなわち、形成密度テーブルの生成に際して参照される前記各色階調値の組合せを、検出した色調の設定に応じて修正し、かかる修正された組合せを参照しながら、該濃淡画像データを、第2の表色系を構成する各色の階調値の組合せに変換することとしてもよい。
【0024】
こうすれば、濃淡画像データを迅速に変換して、所望の色調が付与されたドットデータを得ることが可能となるので好ましい。
【0025】
形成密度テーブルを生成可能な、かかる画像処理装置においては、前記第2の表色系を構成する各色の階調値を、前記大きさの異なる複数種類のドットについての形成密度に、次のようにして変換することとしても良い。すなわち、前記大きさの異なる複数種類のドットについての形成密度を、前記第2の表色系を構成する各色の階調値に対応づけて、形成密度対応表として予め記憶しておく。そして、前記第2の表色系の各色階調値が得られたら、かかる形成密度対応表を参照することにより、該階調値を形成密度に変換することとしても良い。
【0026】
こうすれば、第2の表色系の各色階調値を、大きさの異なる複数種類のドットについての形成密度に迅速に変換することができるので、形成密度テーブルを迅速に生成することができる。また、前記形成密度対応表に適切な形成密度を記憶しておけば、適切な形成密度テーブルを簡便に生成することが可能となるので好ましい。
【0027】
上述した各種の画像処理装置は、前記第1の表色系として赤色(R)と緑色(G)と青色(B)とによって構成される表色系によって表現された画像データを、前記第2の表色系として少なくともシアン色(C)とマゼンタ色(M)とイエロ色(Y)とを含む各色によって構成される表色系によるデータに変換する画像処理装置としても良い。
【0028】
画像データを印刷する場合など、RGB表色系によって表現されたデータを、CMY表色系を構成する各色のドット形成の有無により表現されたデータに変換しなければならない場合は少なくない。尚、ここで言うCMY表色系とは、少なくともC,M,Yを含んだ各色による表色系である。こうした場合に、かかる画像処理装置を用いれば、RGB表色系の画像データを、CMY表色系の各色による各種ドットの形成有無によって表現されたデータに、迅速に変換することが可能となるので好適である。
【0029】
また、上述した各種の画像処理装置は、第1の表色系を構成する各色の階調値の組合せによって表現された画像データを、第2の表色系を構成する各色を少なくとも含んだ各色による前記複数種類のドットについての、ドット形成の有無によって表現されたデータに迅速に変換することが可能である。従って、かかる画像処理装置を、複数種類のインクを用いて大きさの異なるドットを形成することで画像を印刷する印刷装置に適用すれば、画像データを迅速に変換することによって、画像印刷の迅速化を図ることが可能となるので好ましい。
【0030】
更に本発明は、上述した画像処理方法を実現するプログラムをコンピュータに読み込ませ、コンピュータを用いて実現することも可能である。従って、本発明は次のようなプログラム、あるいは該プログラムを記憶した記録媒体としての態様も含んでいる。すなわち、上述の画像処理方法に対応する本発明のプログラムは、
第1の表色系を構成する各色の階調値の組合せによって表現された濃淡画像データを、第2の表色系を構成する各色を少なくとも含んだ複数の色毎の、大きさの異なる複数種類のドットについて、ドット形成の有無によって表現されたデータに変換する方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
前記濃淡画像データを、前記ドットの大きさと色との組合せが異なる各種ドットについての形成密度を表すデータたるドット密度データに変換する第1の機能と、
前記変換されたドット密度データを前記各種ドットの形成有無によって表現されたドットデータに変換する第2の機能と、を実現させるとともに、
前記第1の機能は、前記各種ドットについての形成密度を前記濃淡画像データの輝度に応じて記憶している形成密度テーブルを参照することにより、該濃淡画像データを該各種ドットについてのドット密度データに変換する機能であることを要旨とする。
【0031】
また、上述の画像処理方法に対応する本発明の記録媒体は、
第1の表色系を構成する各色の階調値の組合せによって表現された濃淡画像データを、第2の表色系を構成する各色を少なくとも含んだ複数の色毎の、大きさの異なる複数種類のドットについて、ドット形成の有無によって表現されたデータに変換する方法を実現するためのプログラムを、コンピュータに読み取り可能に記録した記録媒体であって、
前記濃淡画像データを、前記ドットの大きさと色との組合せが異なる各種ドットについての形成密度を表すデータたるドット密度データに変換する第1の機能と、
前記変換されたドット密度データを前記各種ドットの形成有無によって表現されたドットデータに変換する第2の機能と、を実現させるとともに、
前記第1の機能は、前記各種ドットについての形成密度を前記濃淡画像データの輝度に応じて記憶している形成密度テーブルを参照することにより、該濃淡画像データを該各種ドットについてのドット密度データに変換する機能であるプログラムを記録した記録媒体であることを要旨とする。
【0032】
こうしたプログラム、あるいは記録媒体に記録されているプログラムをコンピュータに読み込ませ、該コンピュータを用いて上述の各種機能を実現すれば、第1の表色系によって表現された前記画像データを、第2の表色系を構成する各色を少なくとも含んだ各色による前記複数種類のドット形成の有無によって表現されたデータに、迅速に変換することが可能となるので好ましい。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の作用・効果をより明確に説明するために、本発明の実施の形態を、次のような順序に従って以下に説明する。
A.発明の概要:
B.装置構成:
C.第1実施例の画像データ変換処理:
D.第2実施例の画像データ変換処理:
【0034】
A.発明の概要:
図1を参照しながら、本発明の概要について説明する。図1は、印刷システムを例にとって、本発明の概要を示した説明図である。図1に示した印刷システムは、画像処理装置としてのコンピュータ10と、カラープリンタ20等から構成されている。コンピュータ10は、デジタルカメラやカラースキャナなどの画像機器から濃淡画像データを受け取ると、このデータを、カラープリンタ20で印刷可能な各色ドットの形成有無により表現された印刷データに変換する。濃淡画像データは、RGBカラー画像データの形式で表現されていても、あるいは単色のグレースケールデータの形式で表現されているものであっても良い。濃淡画像データの変換は、プリンタドライバ12と呼ばれる専用のプログラムを用いて行われる。
【0035】
図1に例示したカラープリンタ20は、印刷媒体上に形成するドットの大きさを幾段階かに切り換え可能なバリアブルドットプリンタである。ここでは、各色毎に大ドット、中ドット、および小ドットの3種類のドットを形成可能であるものとして説明する。これに対応してプリンタドライバ12は、濃淡画像データを、各色毎に大中小ドットについての形成有無によって表現されたデータに変換した後、印刷データとしてカラープリンタ20に供給する。
【0036】
プリンタドライバ12は、濃淡画像データを受け取ると、このデータを、CMYK各色についての大中小ドットの形成密度のデータに一括して変換する。かかる変換に際しては、濃淡画像データの輝度に対応付けて、CMYK各色についての大ドット、中ドット、小ドットの形成密度を記憶した1次元の数表(1D−LUT)を参照することによって行う。
【0037】
以上のようにして、CMYK各色についての大中小ドットの形成密度のデータが得られたら、このデータにハーフトーン処理を行うことにより、各種ドットの形成有無によって表現されたデータに変換し、次いで、カラープリンタ20がドットを形成する順番を考慮して各種ドットを並べ変える処理(インターレース処理)を行う。こうして得られたデータを、印刷データとしてプリンタ20に出力する。尚、ここでは濃淡画像のみを印刷するものとして説明するが、もちろん、カラー画像も印刷可能として、濃淡画像印刷とカラー画像印刷とを切り換え可能としても構わない。
【0038】
このようにして濃淡画像データを印刷データに変換すれば、画像データを各色の大中小ドットについての形成密度のデータに一括して変換することができるので、画像を迅速に変換することが可能となる。
【0039】
もちろん、濃淡画像データを、大中小ドットについての形成密度のデータに一括して変換するためには、1次元の数表(1D−LUT)に大中小の各ドットの形成密度を記憶しておく必要がある。しかし、いわゆる色変換の際に参照する3次元の数表とは異なり、濃淡画像データの変換の際に参照する数表は1次元の数表なので、大中小の各ドットについての形成密度を記憶しても、多くの記憶容量が必要となることはない。こうした画像処理装置は、種々の態様を取ることができる。以下では、これら各種態様の画像処理装置について、実施例に基づき詳細に説明する。
【0040】
B.装置構成:
図2は、本実施例の画像処理装置としてのコンピュータ100の構成を示す説明図である。コンピュータ100は、CPU102を中心に、ROM104やRAM106などを、バス116で互いに接続して構成された周知のコンピュータである。
【0041】
コンピュータ100には、フレキシブルディスク124やコンパクトディスク126などからデータを読み込むためのディスクコントローラDDC109や、周辺機器とデータの授受を行うための周辺機器インターフェースPIF108、CRT114を駆動するためのビデオインターフェースVIF112等が接続されている。PIF108には、後述するカラープリンタ200や、ハードディスク118等が接続されている。また、デジタルカメラ120や、カラースキャナ122等をPIF108に接続すれば、デジタルカメラ120やカラースキャナ122で取り込んだ画像を印刷することも可能である。また、ネットワークインターフェースカードNIC110を装着すれば、コンピュータ100を通信回線300に接続して、通信回線に接続された記憶装置310に記憶されているデータを取得することもできる。
【0042】
図3は、第1実施例のカラープリンタ200の概略構成を示す説明図である。カラープリンタ200はシアン,マゼンタ,イエロ,ブラックの4色インクのドットを形成可能なインクジェットプリンタである。もちろん、これら4色のインクに加えて、染料濃度の低いシアン(淡シアン)インクと染料濃度の低いマゼンタ(淡マゼンタ)インクとを含めた合計6色のインクドットを形成可能なインクジェットプリンタを用いることもできる。尚、以下では場合によって、シアンインク,マゼンタインク,イエロインク,ブラックインク,淡シアンインク,淡マゼンタインクのそれぞれを、Cインク,Mインク,Yインク,Kインク,LCインク,LMインクと略称するものとする。
【0043】
カラープリンタ200は、図示するように、キャリッジ240に搭載された印字ヘッド241を駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、このキャリッジ240をキャリッジモータ230によってプラテン236の軸方向に往復動させる機構と、紙送りモータ235によって印刷用紙Pを搬送する機構と、ドットの形成やキャリッジ240の移動および印刷用紙の搬送を制御する制御回路260とから構成されている。
【0044】
キャリッジ240には、Kインクを収納するインクカートリッジ242と、Cインク,Mインク,Yインクの各種インクを収納するインクカートリッジ243とが装着されている。キャリッジ240にインクカートリッジ242,243を装着すると、カートリッジ内の各インクは図示しない導入管を通じて、印字ヘッド241の下面に設けられた各色毎のインク吐出用ヘッド244ないし247に供給される。各色毎のインク吐出用ヘッド244ないし247は、こうして供給されたインクを用いてインク滴を吐出して、印刷媒体上にインクドットを形成する。
【0045】
制御回路260は、CPU261とROM262とRAM263等から構成されており、キャリッジモータ230および紙送りモータ235の動作を制御することによってキャリッジ240の主走査と副走査とを制御する。また、各色毎のインク吐出用ヘッド244ないし247の各ノズルからインク滴が適切なタイミングで吐出されるように、コンピュータ100から供給される印刷データに基づいてノズルの駆動タイミングを制御する処理も司っている。こうして、制御回路260の制御の下、印刷媒体上の適切な位置に各色のインクドットを形成することによって、カラープリンタ200はカラー画像を印刷することができる。
【0046】
尚、各色のインク吐出ヘッドからインク滴を吐出する方法には、種々の方法を適用することができる。すなわち、ピエゾ素子を用いてインクを吐出する方式や、インク通路に配置したヒータでインク通路内に泡(バブル)を発生させてインク滴を吐出する方法などを用いることができる。また、インクを吐出する代わりに、熱転写などの現象を利用して印刷用紙上にインクドットを形成する方式や、静電気を利用して各色のトナー粉を印刷媒体上に付着させる方式のプリンタを使用することも可能である。
【0047】
図4は、各色のインク吐出用ヘッド244ないし247の底面に、インク滴を吐出するノズルが形成されている様子を示した説明図である。図示するように、各色のインク吐出用ヘッドの底面には、各色毎のインク滴を吐出する4組のノズル列が形成されており、1組のノズル列は、48個のノズルがノズルピッチkの間隔を空けて千鳥状に配列されている。
【0048】
カラープリンタ200は、吐出するインク滴の大きさを制御することにより、印刷用紙上に形成されるインクドットの大きさを制御することができる。以下、カラープリンタ200で大きさの異なるインクドットを形成している方法について説明するが、その準備として、先ず、各色インクを吐出するノズルの構造について説明する。
【0049】
図5(a)は各色インクを吐出するノズルの内部構造を示した説明図である。各色のインク吐出用ヘッド244ないし247には、このようなノズルが複数設けられている。図示するように、各ノズルにはインク通路255と、インク室256と、インク室の上にピエゾ素子PEとが設けられている。キャリッジ240にインクカートリッジ242,243を装着すると、カートリッジ内のインクがインクギャラリ257を経由して、インク室256に供給される。ピエゾ素子PEは、周知のように電圧を印加すると、結晶構造が歪んで極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定波形の電圧を印加することで、インク室256の側壁を変形させる。その結果、インク室256の容積が減少し、容積の減少分に相当するインクがインク滴IpとなってノズルNzから吐出される。このインク滴Ipがプラテン236に装着された印刷用紙Pに染み込むことで、印刷用紙上にインクドットが形成される。
【0050】
図5(b)は、ピエゾ素子PEに印加する電圧波形を制御することで、吐出するインク滴の大きさを変更する原理を示した説明図である。ノズルからインク滴Ipを吐出するためには、ピエゾ素子PEに負の電圧を印加してインクギャラリ257からインク室256内に一旦インクを吸入し、その後、ピエゾ素子PEに正電圧を印加してインク室容積を減少させて、インク滴Ipを吐出させる。ここで、インクの吸引速度が適正であればインク室容積の変化量に相当するインクが流入するが、吸引速度が速すぎると、インクギャラリ257とインク室256との間には通路抵抗があるためにインクギャラリ257からのインクの流入が間に合わなくなる。その結果、インク通路255のインクがインク室内に逆流して、ノズル付近のインク界面が大きく後退した状態となる。図5(b)に実線で示した電圧波形aは、適正な速度でインクを吸引する波形を示し、破線で示した電圧波形bは適正速度より大きな速度で吸引する波形の一例を示している。
【0051】
充分なインクがインク室256内に供給された状態で、ピエゾ素子PEに正電圧を印加すると、インク室256の容積減少に相当する体積のインク滴IpがノズルNzから吐出される。これに対して、インクの供給量が不足してインク界面が大きく後退した状態で正電圧を印加すると、吐出されるインク滴は小さなインク滴となる。このように、本実施例のカラープリンタ200では、インク滴の吐出前に印加する負の電圧波形を制御してインクの吸引速度を変更することで、吐出するインク滴の大きさを制御し、大ドット,中ドット、小ドットの3種類のインクドットを形成することが可能となっている。
【0052】
もちろん、3種類に限らずより多種類のドットを形成することも可能である。更には、微細なインク滴を一度に複数吐出して、吐出するインク滴の数を制御するといった方法を用いて、印刷用紙上に形成されるインクドットの大きさを制御してもよい。
【0053】
以上のようなハードウェア構成を有するカラープリンタ200は、キャリッジモータ230を駆動することによって、各色のインク吐出用ヘッド244ないし247を印刷用紙Pに対して主走査方向に移動させ、また紙送りモータ235を駆動することによって、印刷用紙Pを副走査方向に移動させる。制御回路260は、印刷データに従って、キャリッジ240の主走査および副走査を繰り返しながら、適切なタイミングでノズルを駆動してインク滴を吐出する。こうして、各色インクのドットを、印刷用紙上の適切な位置に形成することによって、カラープリンタ200は印刷用紙上にカラー画像を印刷している。
【0054】
C.第1実施例の画像データ変換処理:
図6は、本実施例の画像処理装置としてのコンピュータ100が、受け取ったRGB画像データに所定の画像処理を加えることにより、印刷データに変換する処理の流れを示すフローチャートである。かかる処理は、コンピュータ100のオペレーティングシステムがプリンタドライバ12を起動することによって開始される。以下、図6に従って、第1実施例の画像データ変換処理について説明する。
【0055】
プリンタドライバ12は、画像データ変換処理を開始すると、先ず初めに、変換すべきRGBカラー画像データの読み込みを開始する(ステップS100)。次いで、取り込んだ画像データの解像度を、カラープリンタ200が印刷するための解像度に変換する(ステップS102)。カラー画像データの解像度が印刷解像度よりも低い場合は、線形補間を行うことで隣接画像データ間に新たなデータを生成し、逆に印刷解像度よりも高い場合は、一定の割合でデータを間引くことによって画像データの解像度を印刷解像度に変換する。
【0056】
こうして解像度を変換すると、モノクロ印刷を行う設定になっているか否かを判断する(ステップS104)。モノクロ印刷、すなわち単色の画像を印刷しようとする場合は、プリンタの操作者がコンピュータ100の画面上からプリンタドライバ12に予めその旨を設定しておく。設定内容はRAM106の所定番地に記憶されており、プリンタドライバ12はRAM106から設定内容を読み出して、モノクロ印刷を行う設定になっているか否かを判断する。
【0057】
モノクロ印刷を行う設定になっていない場合(ステップS104:no)は、通常のカラープリンタと同様にしてRGB画像データを印刷データに変換する。これに対してモノクロ印刷を行う設定になっている場合(ステップS104:yes)は、RGB画像データを後述する方法を用いて印刷データに変換することにより、迅速な変換を可能としている。以下では、モノクロ印刷時の変換方法およびかかる変換方法を採用することによって迅速な変換が可能となる理由について説明するが、その準備として、先ず通常のカラー印刷を行う場合に処理について簡単に説明しておく。
【0058】
(1)カラー印刷の場合:
ステップS104において、モノクロ印刷を行う設定になっていないと判断された場合は、RGB画像データに対して色変換処理を行う(ステップS106)。色変換処理とは、次のような処理である。RGB画像データは、いわゆる光の三原色と呼ばれるR(赤色),G(緑色),B(青色)の3色の画像を合成することによってカラー画像を表現している。これに対して、通常のカラープリンタは、インクの三原色と呼ばれるC(シアン色),M(マゼンタ色),Y(イエロ色)の3色を基本として、これにK(ブラック色)など他の色を適宜組み合わせることによってカラー画像を表現する。本実施例のカラープリンタ200では、C,M,Y,Kの4色のインクを用いてカラー画像を表現している。このように入力された画像データとプリンタに出力すべき画像データとでは、カラー画像を表現するための基本となる色の組合せ(いわゆる表色系)が異なっていることから、カラー画像データの表色系を変換してやる必要が生じる。このような表色系を変換する処理は、色変換処理と呼ばれている。
【0059】
表色系の変換は非線形性の強い変換であり、解析的に変換しようとするとたいへん大きな計算量が必要となる。そこで、通常は、色変換テーブルと呼ばれる3次元の数表を参照しながら変換する方式が採用されている。図7は、3次元の色変換テーブル(3D−LUT)を概念的に示した説明図である。図7に示すように、色変換テーブルは、R軸,G軸,B軸を直交3軸とする色空間内に取った一辺の長さが「255」の色立体を格子状に細分し、各格子点にC,M,Y,K各色の階調値を記憶したテーブルと考えることができる。尚、ここでは、各格子点に記憶されているデータは、C,M,Y,K各色の階調値であるものとして説明するが、カラープリンタ200にLC,LMなどのインクが搭載されている場合は、各格子点にこれらLC,LMなどの階調値を記憶可能であることは言うまでもない。
【0060】
色変換処理では、このような色変換テーブルを参照しつつ、必要に応じて補間演算を行うことによって、RGB階調値で表現された画像データを、C,M,Y,Kの各色階調値で表現された画像データに色変換する。例えば、R画像の階調値がRA、G画像の階調値がGA、B画像の階調値がBAであるようなRGB画像データを色変換する場合は、色空間上の座標値(RA,GA,BA)の周囲にある格子点を検出し、これら格子点に記憶されているC,M,Y,K各色の階調値を読み出す。こうして読み出した階調値から補間演算することによって、RGB画像データに対応するCMYKの画像データを得ることができる。
【0061】
こうして色変換処理を行うことにより、RGB画像データはC,M,Y,K各色の階調値のデータに変換される。そこで、こうして得られた階調データに基づいて、大ドット,中ドット,小ドットの形成密度のデータに変換する処理を行う(ステップS108)。すなわち、前述したように本実施例のカラープリンタ200は、C,M,Y,Kの各色毎に大中小の3種類のドットを形成可能であることから、これらドットをどのような密度で形成すればよいかを、各色階調値に基づいて決定する処理を行うのである。
【0062】
CMYK各色の階調値を大中小ドットの形成密度のデータに変換する処理は、形成密度テーブルを参照することによって行う。図8は、形成密度テーブルを概念的に示した説明図である。図示するように形成密度テーブルには、各色の階調値に対して、大中小の各種ドットの形成密度のデータが記憶されている。こうしたテーブルを参照することで、CMYKの階調値を大中小の各種ドットについての形成密度のデータに変換することができる。例えば、Cの階調値が「da」であったとすると、形成密度テーブルを参照することにより、小ドットの形成密度を「sa」と求めることができる。また、階調値「da」に対する中ドット、大ドットの形成密度はいずれも「0」となる。Cの階調値が「db」である場合は、小ドットの形成密度「sb」、中ドットの形成密度「mb」、大ドットの形成密度「0」と求めることができる。M,Y,Kなどの他色についても全く同様にして階調データを形成密度のデータに変換することができる。また、C,M,Y,K各色の形成密度テーブルは、全く同じものを用いることができる。もちろん、各色毎に専用のテーブルを用いて変換することとしても構わない。
【0063】
以上のようにして、C,M,Y,K各色の階調データを、大中小の各種ドットについての形成密度のデータに各色毎に変換したら、階調数変換処理を行う(ステップS114)。すなわち、ドットの形成密度のデータは、「0」から「255」までの値を取る256階調のデータである。これに対して、カラープリンタ200は、大中小のいずれのドットについても、ドットを「形成する」か「形成しない」かの2つの状態しか取り得ない。そこで、256階調を有する形成密度のデータを、各種ドットの形成有無に対応した2階調のデータに変換する必要がある。階調数変換処理では、このように256階調の形成密度のデータを、ドットの形成有無に対応した2階調のデータに変換する処理を行う。こうした階調数変換の手法には、誤差拡散法やディザ法などの種々の手法が知られており、本実施例ではいずれの手法も適用することができる。
【0064】
階調数変換処理に続いて、インターレース処理を行う(ステップS116)。インターレース処理とは、大中小の各種ドットの形成有無を表す形式に変換された画像データを、ドットの形成順序を考慮しながらカラープリンタ200に転送すべき順序に並べ替える処理である。こうして最終的に得られたデータを、プリンタドライバ12は、印刷データとしてカラープリンタ200に出力する(ステップS118)。カラープリンタ200は、印刷データに従って、各色のインクドットを印刷媒体上に形成する。その結果、画像データに対応したカラー画像が印刷用紙上に印刷される。
【0065】
(2)モノクロ印刷の場合:
図6のステップS104において、モノクロ印刷を行う設定になっていると判断された場合は、RGB画像データを次のようにして変換する。こうすることにより、CMYK各色毎に大中小の各種ドットの形成有無によって表現されたデータに迅速に変換することが可能となる。以下、図6のフローチャートに従って説明する。
【0066】
ステップS104においてモノクロ印刷を行う設定になっていると判断された場合は(ステップS104:yes)、RGB画像データから濃淡画像データを生成する処理を行う(ステップS110)。濃淡画像データは、R,G,Bの各色階調値の平均値を算出することにより、あるいは各色階調値に所定の演算を施すことによって、RGB画像データから簡単に生成することができる。また、RGB画像データが白黒画像のデータとなっている場合には、R,G,B各色の階調値は同じ値となっているので、いずれか1色の階調値をそのまま濃淡画像データと読み替えることも可能である。更には、RGB画像データが白黒画像ではないが、所定の色相を有する単色画像となっている場合も、R,G,B各色の階調値は同じ比率をとる。従って、この場合もいずれか1色の階調値を濃淡画像データとして読み替えることが可能である。このように、いずれか1色の階調値を濃淡画像データと読み替えることとすれば、各色の平均値を算出する必要がないので、画像データから濃淡画像データを迅速に生成することができる。これに対して、RGB各色の平均値を算出することとすれば、RGB画像データがカラー画像を表現したデータである場合にも、適切な濃淡画像データを生成することができ、延いては適切なモノクロ画像を印刷することが可能となる。
【0067】
次いで、生成した濃淡画像データを、大中小の各種ドットの形成密度のデータに変換する処理を行う(ステップS112)。濃淡画像データから各種ドットの形成密度データへの変換は、プリンタドライバ12に予め記憶されている1次元の変換テーブルを参照することによって行う。図9は、変換に際して参照する変換テーブルを概念的に示した説明図である。図9では、変換テーブルの一部を拡大して表示している。図示するように、変換テーブルには、C,M,Y,K各色について大中小の各種ドットの形成密度のデータが、濃淡画像データの輝度を示す階調値(輝度階調値)に対応付けて記憶されている。例えば、輝度階調値「1」に対しては、K色の大ドットの形成密度として階調値「247」が記憶され、K色の中ドットの形成密度として階調値「8」が、小ドットの形成密度としては階調値「0」が記憶されている。また、C,M,Yの各色については、中ドットの形成密度は階調値「5」が記憶され、大ドットおよび小ドットについては、階調値「0」が記憶されている。同様に、例えば輝度階調値「254」に対しては、C,M,Yの各色の中ドットの形成密度として階調値「4」が記憶され、大ドットおよび小ドットの形成密度としては階調値「0」が記憶されている。また、K色の大中小の各ドットについては、いずれも階調値「0」が記憶されている。
【0068】
図10は、変換テーブルに設定されている各種ドットの形成密度が、濃淡画像データの輝度階調値に応じて変化する様子を概念的に示した説明図である。図示するように、濃淡画像データの輝度階調値が大きい場合(すなわち、画像が明るい場合)には、C,M,Y各色の小ドットのみを形成する。輝度階調値が最大値255である場合は、いずれのドットも形成しない。輝度階調値が小さくなるにつれて(画像が暗くなるにつれて)、C,M,Y各色の小ドットの形成密度が増加していき、形成密度が階調値「255」に達したら、今度は中ドットの形成が開始される。ここで、形成密度の階調値「255」とは、全ての画素にドットが形成されている状態を意味している。中ドットの形成密度を大きくして行くにつれて、小ドットの形成密度を減少させていく。こうして小ドットを中ドットに置き換えていけば、画像を暗く(輝度の階調値を小さく)していくことができる。
【0069】
C,M,Y各色の中ドットの形成密度がある程度まで増加したら、今度はK色の小ドットの形成を開始する。K色の小ドットの形成を開始するに伴って、C,M,Yの中ドットの形成密度は次第に減少していくが、小ドットの形成密度は再び増加し始める。輝度データの階調値が小さくなるに従って、K色の小ドットの形成密度は次第に増加して行き、最大値255に達したら、K色の小ドットの形成密度は減少に転じて、代わりに中ドットの形成が開始される。K色の中ドットについて小ドットと同様に、輝度の階調値が小さくなるにつれて形成密度が増加し、最大値255に達したら減少に転じて、今度はK色の大ドットの形成が開始される。こうして、輝度の階調値が「0」、すなわち画像が最も暗くなった時点でK色の大ドットの形成密度は階調値「255」に達する。一方、C,M,Y各色の小ドットについては、輝度の階調値が小さくなるに従って形成密度が増加して行く。そして、最大値255に達したら今度は減少に転じ、輝度の階調値が255に達した時点で、C,M,Y各色の形成密度の階調値は「0」となる。図9に示した変換テーブルには、CMYK各色毎に焼酎代の各種ドットについての形成密度が、輝度階調値の変化に伴って図10に示したごとく増減するような階調値として記憶されている。
【0070】
こうした1次元の変換テーブルは、次のようにして設定されている。図11は、輝度階調値に対して各種ドットの形成密度データを対応付けて記憶した1次元変換テーブルを設定する方法を示した説明図である。先ず初めに、輝度の階調値に対してインク量のデータを設定する。すなわち、輝度が大きいとき(画像が明るいとき)には、少しだけインクを使用する。こうすれば印刷用紙の地色が勝って、明るい画像を表現することができる。インク量を増やしていけば、次第に画像は暗く、従って輝度の階調値は小さくなる。また、C,M,Yインクに代えてKインクを使用すれば、更に輝度の小さい(暗い)画像を表現することができる。図11(a)には、各色のインク量を示す階調データが、輝度の階調値に対して設定されている様子を示している。
【0071】
こうして輝度の階調値からインク量を決めてやると、このインク量から、大中小の各種ドットについての形成密度を決めることができる。すなわち、ドットが目立たない画質の良好な画像を得るためには、図8を用いて前述したように、インク量が少ないときにはドットの目立ち難い小さなドットのみを使用し、インク量が多くなるにつれて中ドットの使用量を増やしていき、インク量が更に多くなると大ドットの使用量を増やしていくことが効果的である。このことから、図11(a)を参照することによって輝度の階調値に応じたインク量の階調データを決定し、次いで図8を参照することによりインク量の階調データに応じた各種ドットの形成密度データを決定することができる。
【0072】
例えば、輝度の階調値が「255」付近の大きな値を取る場合を考えると、図11(a)を参照することにより、C,M,Y各色のインク量を示す階調データは階調値「0」付近の小さな値となる。次いで、図8を参照すれば、こうして求められた階調値に対する各種ドットの形成密度を求めることができる。このように、小さな階調値に対しては小ドットのみが形成される。また、輝度の階調値が「128」付近の値を取る場合は、C,M,Y各色のインク量を示す階調値は、図11(a)を参照して、階調値128付近の値となる。次いで、図8を参照することにより、こうした階調値に対する各種ドットの形成密度を求めることができる。結局、輝度の階調値が「128」付近の値を取る場合は、小ドットと中ドットとが混在して形成されることになる。参考として、図11(a)の右側には、このようにインク量を示す階調値に応じて、小ドット、中ドット、大ドットの組合せを切り換えていく様子を示した。
【0073】
図11(b)および図11(c)は、このようにして図8を参照しながら、図11(a)に示す階調データを大中小ドットの形成密度のデータに変換した結果を示している。図11(b)は、輝度階調値に対して、C,M,Yインクの大中小ドットについての形成密度を示しており、図11(c)は、Kインクの大中小ドットについての形成密度を示している。ここでは代表例として、図11(b)について説明する。輝度の階調値が大きい場合は、インク量の階調データは小さな値を取るので、小ドットのみが形成される。小ドットの形成密度は、輝度の階調値が小さく(画像が暗く)なるにつれて増加する。輝度階調値の減少に伴ってインク量の階調データが増加し、ある階調値に達すると小ドットに置き換わるようにして中ドットが形成され始める。中ドットの形成密度は、輝度階調値の減少に従って増加していく。このように、輝度の階調値が減少するに従ってインク量の階調データは増加し、これに伴ってドットの形成密度が増加しながら、形成するドットの種類が小ドットから中ドットへと切り替わっていく。
【0074】
ところが輝度がある階調値まで減少すると、Kインクが使用され始める。Kインクが使用され始めると、C,M,Y各色のインク量を示す階調データは、今度は、輝度の階調値が減少するにつれて減少していく。これに伴って、ドットの形成密度は次第に減少しながら、形成するドットが中ドットから小ドットへと切り替わっていく。このようにして、輝度階調値に対するインク量の階調データを求め、この階調データから各種ドットについての形成密度データを求めていけば、図11(b)に示すような、輝度の階調値に対する各種ドットの形成密度データを、C,M,Y各色毎に求めてやることができる。Kインクについても全く同様にして、輝度の階調値に対する各種ドットの形成密度データを求めることができる。
【0075】
図6のステップS112では、こうした1次元の変換テーブルを参照することにより、輝度階調値をCMYK各色の大中小ドットについての形成密度のデータに変換する。こうして、C,M,Y,K各色の大中小ドットについての形成密度データが得られたら、後はカラー印刷の場合と同様にして印刷データを得ることができる。すなわち、階調数変換処理(ステップS114)を行って、各種ドットについてドットの形成有無により表現されたデータに変換し、次いでプリンタでドットが形成される順序を考慮してドットを並べ替える処理を行った後(ステップS116)、得られたデータを印刷データとしてカラープリンタ200に出力する(ステップS118)。
【0076】
以上に説明した第1実施例の画像データ変換処理においては、画像データから濃淡画像データを生成した後、図9および図10に示した1次元の変換テーブルを参照することによって、濃淡画像データを各種ドットの形成密度データに変換する。ドットの種類は、C,M,Y,Kの各色毎に大中小ドットの3種類ずつ、すなわち全部で12種類にもなるが、変換テーブルを参照することにより、濃淡画像データを、これら各種ドットについての形成密度データに一度に変換することができる。これに対して、モノクロ印刷する場合も、カラー印刷の場合と同様に、RGB画像データを色変換してCMYK各色の画像データに一旦変換し、得られた画像データを各色毎に大中小ドットの形成密度のデータに変換していたのでは、変換に長い時間がかかってしまう。もちろん、第1実施例の画像データ変換処理においても、RGB画像データから濃淡画像データを生成する処理が必要となるが、こうした処理は極めて迅速に行うことができる。従って、本実施例によれば、画像データをドットデータに迅速に変換することができ、延いては、モノクロ印刷を迅速に行うことが可能となる。
【0077】
尚、1次元の変換テーブルに記憶されているドットの種類は、C,M,Y,Kの各色毎に大中小ドットの3種類ずつ、すなわち全部で12種類にもなる。また、図8に示すように変換テーブルには、階調値0から階調値255までの全ての輝度階調値に対して、12種類のドットについての形成密度が記憶されている。このように、1次元の変換テーブルには多数の形成密度が記憶されているが、所詮は1次元のテーブルであって、図7に示した色変換テーブルのような3次元のテーブルに比べれば、全体のデータ量は遙かに小さなものとすることができる。
【0078】
C−1.第1実施例の変形例:
上述した第1実施例では、もっぱら白黒の単色画像を印刷するものとして説明したが、いわゆるクール調あるいはウォーム調などの色調が付与された単色画像を印刷することも可能である。以下では、こうした変形例の画像データ変換処理について説明する。
【0079】
図12は、第1実施例の変形例の画像データ変換処理の流れを示すフローチャートである。変形例の画像データ変換処理は図6を用いて前述した第1実施例の画像データ変換処理に対して、印刷画像に付与しようとする色調に応じて、変換テーブルを選択する点が大きく異なっている。以下、かかる相違点を中心として変形例の処理について説明する。
【0080】
変形例の画像データ変換処理においても前述した第1実施例と同様に、先ず初めに、変換すべきRGBカラー画像データの読み込み(ステップS200)、次いで解像度の変換を行う(ステップS202)。
【0081】
その後、プリンタドライバ12の設定を読み出して、モノクロ印刷を行う設定になっているか否かを判断する(ステップS204)。プリンタドライバ12には、モノクロ印刷を行うか否かを示す情報や、モノクロ印刷する場合には色調を付与するのか否か、どのような色調を付与するかといった情報が予め設定されている。図13は、コンピュータ100の画面上からプリンタドライバ12に対して、カラー印刷を行うのかモノクロ印刷を行うのか、モノクロ印刷を行う場合は、色調を付与するか否か、あるいはどのような色調を付与するのかを設定している様子を例示したものである。図13に示した例では、カラー画像を印刷する場合は「カラー印刷」を選択する。モノクロ画像を印刷する場合は「モノクロ印刷」を選択するとともに、色調についての設定を行う。すなわち、色調を付与しない場合は「白黒」を選択し、色調を付与する場合は予め設定されている色調の中から所望の色調を選択する。図13に示した例では、「クール調」、「セピア調」、「ウォーム調」の3つの色調が設定されており、この中から「クール調」が選択されている様子を示している。
【0082】
ステップS204で、プリンタドライバ12に対してカラー印刷を行う旨が設定されていると判断された場合は(ステップS204:no)、通常のカラープリンタと同様にしてRGB画像データを印刷データに変換する。かかる変換は、図6を用いて前述した第1実施例と全く同様であり、ここでは説明を省略する。
【0083】
ステップS204において、モノクロ印刷を行う旨が設定されていると判断された場合は(ステップS204:yes)、付与する色調に応じて適切な変換テーブルを選択する(ステップS210)。すなわち、プリンタドライバ12には、「白黒」,「クール調」,「セピア調」,「ウォーム調」の各色調に応じて、対応する変換テーブルが予め記憶されている。
【0084】
図14には、プリンタドライバ12内に、各色調に対応した変換テーブルが記憶されている様子を概念的に示している。図14に「白黒」と示した変換テーブルには、図9を用いて前述した変換テーブルと同じテーブル、すなわち色調が付与されていない状態の変換テーブルが記憶されている。「クール調」と示した変換テーブルには、このテーブルよりもC色のドットの形成密度データが大きめの値に設定されているとともに、その分だけ、他色(M,Y,K)のドットの形成密度データが若干小さめの値に設定されている。また、「セピア調」と示した変換テーブルには、「白黒」のテーブルよりも、M色およびY色のドットの形成密度データが大きめの値に設定され、その分、他色(C,K)のドットの形成密度データが小さめの値に設定されている。「ウォーム調」と示した変換テーブルは、M色およびY色のドットのデータが「白黒」のテーブルよりも大きめの値に設定され、その分だけC色およびK色のドットの形成密度データが小さめに設定されている点では「セピア調」のテーブルと同様だが、M色とY色との比率が「セピア調」の変換テーブルとは若干異なった値に設定されている。図12のステップS210では、モノクロ画像に付与するべく予め設定しておいた色調に応じて、複数記憶されている変換テーブルの中から適切な変換テーブルを選択する処理を行う。
【0085】
こうして、付与しようとする色調に応じた適切な変換テーブルを選択した後、RGB画像データから濃淡画像データを生成し(ステップS212)、生成した濃淡画像データを、大中小の各種ドットについての形成密度のデータに変換する処理を行う(ステップS214)。これらの処理は、前述した第1実施例の画像データ変換処理に対して、色調に応じて選択した変換テーブルを参照する点のみが異なり、他の処理内容は同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0086】
こうして、各種ドットについての形成密度のデータが得られたら、前述した第1実施例の画像データ変換処理と同様に、階調数変換処理(ステップS216)、インターレース処理(ステップS218)を施して、得られた印刷データをカラープリンタ200に出力する(ステップS220)。
【0087】
以上に説明した変形例の画像データ変換処理によれば、プリンタドライバ12に予め色調を設定しておくことにより、所望の色調が付与された高画質なモノクロ画像を迅速に印刷することが可能となる。
【0088】
D.第2実施例の画像データ変換処理:
上述した第1実施例の画像データ変換処理においては、輝度データを各種ドットについての形成密度に変換する際に参照する変換テーブルは、プリンタドライバ12に予め記憶されているものとして説明した。しかし、変換テーブルは予め記憶しておく必要はなく、単色画像を印刷する際に合成することとしても良い。以下では、こうした第2実施例の画像データ変換処理について説明する。
【0089】
図15は、第2実施例の画像データ変換処理の流れを示すフローチャートである。第2実施例の画像データ変換処理は図6を用いて前述した第1実施例の画像データ変換処理に対して、画像に付与しようとする色調に応じた変換テーブルを、変換処理中で生成する点のみが異なっている。以下、この相違点を中心として第2実施例の画像データ変換処理について説明する。
【0090】
第2実施例の画像データ変換処理においても前述した第1実施例と同様に、先ず初めに、変換すべきRGBカラー画像データの読み込み(ステップS300)、解像度の変換を行った後(ステップS302)、モノクロ印刷を行う設定になっているか否かを判断する(ステップS304)。プリンタドライバ12には、カラー印刷を行うのか、モノクロ印刷を行うのかについての情報が予め設定されている。そして、モノクロ印刷を行う場合には、色調を付与するのか否か、そして色調を付与する場合にはどの程度付与するのかと言った情報も予め設定可能となっている。
【0091】
図16は、コンピュータ100の画面上からプリンタドライバ12に対して、付与する色調と付与する程度を設定している様子を例示した説明図である。図16に示した例では、画面上でノブ140の位置を動かすことによって、これらを設定する。例えば、ノブ140の位置を「白黒」と表示された位置に合わせた場合には、色調を付与しない旨が設定される。また、ノブ140の位置を「クール調」と表示された方向に移動させるとクール調の色調が付与される。ノブ140の移動量が多くなるほど、色調を付与する程度が大きくなる。同様に、「セピア調」と表示された方向に移動させるセピア調の色調が付与され、移動量が多くなるほど色調を付与する程度が大きくなる。
【0092】
ステップS304において、モノクロ印刷を行う設定になっていないと判断された場合は、通常のカラープリンタと同様にしてRGB画像データを印刷データに変換する。すなわち、色変換処理を行ってRGBカラー画像データをCMYK各色についての階調データに変換した後(ステップS306)、得られた階調画像データを、大中小ドットの形成密度データに各色毎に変換する(ステップS308)。
【0093】
一方、モノクロ印刷を行う設定になっていると判断された場合は(ステップS304:yes)、付与された色調に応じて変換テーブルを生成する処理を行う(ステップS310)。
【0094】
図17は、変換テーブルを生成する処理の流れを示すフローチャートである。変換テーブルを生成する処理を開始すると、先ず初めに、付与する色調に関する設定値を読み込む(ステップS350)。付与する色調に関する設定値とは、図16を用いて説明したように、画像に付与しようとする色調に関する設定を表す数値である。本実施例では、色調に関する設定値として、CMY各色インクの階調データを修正するための次のような修正係数を使用する。
Ccr=Kc ×Cbw
Mcr=Km ×Mbw
Ycr=Ky ×Ybw
ここで、Cbw,Mbw,Ybwは、図11(a)を用いて前述したような、色調を付与しない場合のC,M,Y各色インクのインク量に相当する階調データである。また、Kc はCインクについての修正係数であり、Km はMインクについての、Ky はYインクについての修正係数である。C,M,Y各色インクについての階調データに、これら修正係数を乗算することにより、付与する色調を考慮した各色インクについての階調データが得られるようになっている。これら修正係数は、画像の印刷に先立ってプリンタドライバ12に対して色調を設定することに連動して設定される。図16に示した例を用いて説明すると、ノブ140を「白黒」と表示されている位置にあわせた場合は、C,M,Y各色についての修正係数Kc ,Km ,Ky はそれぞれ「1.0」に設定される。ノブ140を「クール調」と表示された方向に移動させるにつれて、Kc (Cについての修正係数)は次第に増加し、Km ,Ky (MおよびYについての修正係数)は次第に減少していく。逆に、ノブ140を「セピア調」と表示された方向に移動させると、Km ,Ky の値が次第に増加し、Kc の値が次第に減少していく。このように、本実施例では、プリンタドライバ12に色調を設定するノブ140の位置に連動して、CMY各色についての適切な修正係数Kc ,Km ,Ky の値が予め記憶されており、図17のステップS350では、これら修正係数Kc ,Km ,Ky を読み出すのである。
【0095】
次いで、読み出した修正係数を用いて、各色インクについての階調データを修正する処理を行う(ステップS352)。すなわち、色調を付与しない場合のCMY各色の階調データに、修正係数Kc ,Km ,Ky を乗算して、設定された色調が付与された階調データを算出するのである。図18(a)は、こうして階調データを修正した様子を例示した説明図である。図示した例では、「クール調」の色調を付与するべく、Cインクの階調データが大きめに修正され、MインクおよびYインクの階調データが小さめに修正されている。
【0096】
尚、図18(a)に示されているように、本実施例では、色調を付与した場合でもKインクの階調データは変化しないものとして説明する。これは、色調の付与に伴ってCMYインクの階調データはそれぞれ変化するが、これら階調データの合計値は変化しないものとしているためである。もちろん、色調に応じてCMY各色階調データの合計値が変化する場合は、合計値の変動を打ち消すように、Kインクの階調データを修正することとしても構わない。
【0097】
次いで、輝度階調値を「0」に設定し(ステップS354)、輝度階調値「0」に対する修正された階調データを各色インク毎に読み出す(ステップS356)。次いで、図8に示した形成密度テーブルを参照することにより、階調データに対応する大中小ドットについての形成密度データを各色毎に決定する(ステップS358)。図18(b)および図18(c)には、こうして決定された形成密度データを示している。図18(b)はC色の各種ドットについての形成密度データを示し、図18(c)はM色およびY色の各種ドットについての形成密度データを示している。図18(a)に示すように、Cインクのインク量が多めに修正され、M,Yインクのインク量が少なめに修正されていることに対応して、C色と、M色およびY色とでは、ドットの形成パターン、すなわち、大中小各ドットの形成密度や、ドットの大きさが切り変わる階調値などが異なったものとなっている。尚、Kドットについての形成密度データは、図11(c)に示したデータと同様であることから、表示の煩雑化を避けるために図18では図示を省略している。
【0098】
このようにして得られた形成密度データを、輝度階調値に対応付けて、一時的に記憶しておく(ステップS360)。次いで、輝度階調値の値が「255」に達したか否かを判断する(ステップS358)。輝度階調値が「255」に達していない場合は、変換テーブルの生成が終わっていないと考えられる。そこで、輝度階調値を所定値だけ増加させた後(ステップS364)、ステップS354に戻って続く一連の処理を行う。
【0099】
こうして、輝度階調値が「255」になるまで以上の処理を繰り返した後、輝度階調値が「255」に達したら、形成密度データを補間する処理を開始する(ステップS366)。すなわち、ステップS364において、輝度階調値を所定値ずつ増加させていることに対応して、ステップS354ないしステップS360までの処理では、各種ドットについての形成密度データは、階調値が所定値ずつの間隔で飛び飛びに記憶されている。そこで、ステップS366で一時的に記憶しておいたこれらのデータを補間することにより、輝度階調値「0」から階調値「255」までの全ての階調値に対して、各種ドットについての形成密度データを算出するのである。補間に際しては、線形補間などの種々の補間方法を適用することができる。こうして、階調値0から階調値255までの全ての階調値に対して得られた形成密度のデータを、最終的な1次元の変換テーブルとして記憶した後、図17に示す変換テーブル生成処理を抜けて、図15に示した第2実施例の画像データ変換処理に復帰する。
【0100】
こうして1次元の変換テーブルを生成した後は、第2実施例の画像データ変換処理も、前述した第1実施例の画像データ変換処理と同様の処理を行う。すなわち、RGB画像データから濃淡画像データを生成する(ステップS312)。そして、先に生成した変換テーブルを参照することにより、濃淡画像データを、大中小の各種ドットの形成密度のデータに変換する(ステップS314)。次いで、得られた形成密度のデータに従って、各種ドットについてのドット形成の有無を判断し(ステップS316)、インターレース処理(ステップS318)を施して、得られた印刷データをカラープリンタ200に出力する(ステップS320)。
【0101】
以上に説明した第2実施例の画像データ変換処理においては、必要になったときに、図9の変換テーブルを生成してモノクロ印刷を行う。すなわち、予め変換テーブルを記憶しておく必要がないので、メモリを節約することができる。節約したメモリを活用することで、画像処理を迅速化したり、あるいはより高度な処理を行って画質を改善することが可能となる。
【0102】
もちろん、モノクロ印刷を行う場合には変換テーブルを生成する処理が必要となるが、かかる処理はモノクロ印刷の開始に先立って一回だけ生成すればよい。このため、画像の印刷者にはほとんど負担を感じさせることなく、高画質なモノクロ画像を印刷することが可能である。
【0103】
以上、各種の実施例について説明してきたが、本発明は上記すべての実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。
【0104】
例えば、上述した各種の実施例では、各色毎の大中小ドットの形成密度データは、1次元の変換テーブルに記憶されているものとして説明した。しかし、これを3次元に拡張することも可能である。すなわち、RGB色空間内に比較的少ない格子点を設定し、これら格子点の座標に、大中小ドットの形成密度データを各色毎に記憶しておくこととしても良い。前述したように、格子点の数が多いと、変換テーブルに記憶すべきデータ量が膨大なものとなってしまうが、比較的少ない格子点を設定しておけば、変換テーブルを3次元に拡張した場合でもデータ量がそれほど大きくなるといった弊害は生じない。
【0105】
また、上述の機能を実現するソフトウェアプログラム(アプリケーションプログラム)を、通信回線を介してコンピュータシステムのメインメモリまたは外部記憶装置に供給し実行するものであってもよい。もちろん、CD−ROMやフレキシブルディスクに記憶されたソフトウェアプログラムを読み込んで実行するものであっても構わない。
【0106】
更に、上述した各種実施例では、画像データ変換処理はコンピュータ内で実行されるものとして説明したが、画像データ変換処理の一部あるいは全部をプリンタ側、あるいは専用の画像処理装置を用いて実行するものであっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を例示した印刷システムの概略構成図である。
【図2】本実施例の画像処理装置としてのコンピュータの構成を示す説明図である。
【図3】本実施例の画像表示装置としてのプリンタの概略構成図である。
【図4】インク吐出用ヘッドの底面にノズルが配置されている様子を示した説明図である。
【図5】本実施例のプリンタが大きさの異なるドットを形成する原理を示す説明図である。
【図6】本実施例の画像処理装置で行われる第1実施例の画像データ変換処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】色変換を行うために参照される3次元の変換テーブルを概念的に示した説明図である。
【図8】カラー印刷のために参照される形成密度テーブルを概念的に示した説明図である。
【図9】モノクロ印刷を行う際に参照される1次元の変換テーブルの一部を拡大して示した説明図である。
【図10】モノクロ印刷を行う際に参照される1次元の変換テーブルを概念的に示した説明図である。
【図11】第1実施例で参照される1次元の変換テーブルを設定している様子を示す説明図である。
【図12】第1実施例の変形例の画像データ変換処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】プリンタドライバに対して付与する色調を設定している様子を例示した説明図である。
【図14】第1実施例の変形例の画像データ変換処理中で、付与する色調に応じて選択される1次元の変換テーブルを概念的に示した説明図である。
【図15】第2実施例の画像データ変換処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】プリンタドライバに対して付与する色調と付与する程度を設定している様子を例示した説明図である。
【図17】第2実施例の画像データ変換処理中において、付与する色調に応じた変換テーブルを生成する処理の流れを示したフローチャートである。
【図18】付与する色調に応じて階調データを修正し、修正した階調データに応じて各色ドットの形成密度データを設定している様子を例示した説明図である。
【符号の説明】
10…コンピュータ
12…プリンタドライバ
20…カラープリンタ
100…コンピュータ
102…CPU
104…ROM
106…RAM
108…周辺機器インターフェースPIF
109…ディスクコントローラDDC
110…ネットワークインターフェースカードNIC
112…ビデオインターフェースVIF
114…CRT
116…バス
118…ハードディスク
120…デジタルカメラ
122…カラースキャナ
124…フレキシブルディスク
126…コンパクトディスク
140…ノブ
200…カラープリンタ
230…キャリッジモータ
235…紙送りモータ
236…プラテン
240…キャリッジ
241…印字ヘッド
242,243…インクカートリッジ
242…インクカートリッジ
243…インクカートリッジ
244…インク吐出用ヘッド
255…インク通路
256…インク室
257…インクギャラリ
260…制御回路
261…CPU
262…ROM
263…RAM
300…通信回線
310…記憶装置

Claims (10)

  1. 第1の表色系を構成する各色の階調値の組合せによって表現された濃淡画像データを、第2の表色系を構成する各色を少なくとも含んだ複数の色毎の、大きさの異なる複数種類のドットについて、ドット形成の有無によって表現されたデータに変換する画像処理装置であって、
    前記濃淡画像データを、前記ドットの大きさおよび色の組合せが異なる各種ドットについての形成密度を表すデータたるドット密度データに変換する濃淡画像データ変換手段と、
    前記変換されたドット密度データを前記各種ドットの形成有無によって表現されたドットデータに変換するドット密度データ変換手段とを備え、
    前記濃淡画像データ変換手段は、
    前記濃淡画像データの輝度に応じて、前記各種ドットについての形成密度を記憶している形成密度テーブルと、
    前記形成密度テーブルを参照することにより、前記濃淡画像データから前記各種ドットについてのドット密度データを生成するドット密度データ生成手段とを備えている画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置であって、
    前記第1の表色系を構成する各色の階調値の組合せによって表現された画像データを受け取って、該画像データから前記濃淡画像データを生成する濃淡画像データ生成手段を備える画像処理装置。
  3. 請求項2記載の画像処理装置であって、
    前記濃淡画像データ生成手段は、前記第1の表色系を構成する各色の中の所定色の階調値に基づいて、前記濃淡画像データを生成する手段である画像処理装置。
  4. 請求項1記載の画像処理装置であって、
    前記濃淡画像データの変換に先立って、前記形成密度テーブルを生成する形成密度テーブル生成手段を備え、
    前記形成密度テーブル生成手段は、
    前記濃淡画像データの輝度と、前記第2の表色系を構成する各色の階調値の組合せとを対応付けて記憶している組合せ記憶手段と、
    前記濃淡画像データの輝度を表す階調値を、前記記憶されている組合せを参照することによって、前記第2の表色系を構成する各色の階調値の組合せに変換する表色系変換手段と、
    前記第2の表色系を構成する各色についての階調値を、前記大きさの異なる複数種類のドットについての形成密度に変換する各色階調値変換手段と、
    前記変換によって得られた形成密度を、前記輝度の階調値に対応付けて記憶する形成密度記憶手段とを備えている画像処理装置。
  5. 請求項4記載の画像処理装置であって、
    前記濃淡画像データに付与する色調の設定を検出する付与色調検出手段と、
    前記組合せ記憶手段に記憶されている前記各色階調値の組合せを、前記検出した色調の設定に応じて修正する組合せ修正手段とを備えており、
    前記表色系変換手段は、前記修正された組合せを参照することによって、前記第2の表色系を構成する各色の階調値の組合せに変換する手段である画像処理装置。
  6. 請求項4記載の画像処理装置であって、
    前記各色階調値変換手段は、
    前記第2の表色系を構成する各色の階調値に対応づけて、前記大きさの異なる複数種類のドットについての形成密度を記憶している形成密度対応表を備えるとともに、
    前記形成密度対応表を参照することによって、前記第2の表色系を構成する各色についての階調値を、前記大きさの異なる複数種類のドットについての形成密度に変換する手段である画像処理装置。
  7. 請求項1記載の画像処理装置であって、
    前記第1の表色系は、赤色(R)と緑色(G)と青色(B)とによって表現される表色系であり、
    前記第2の表色系は、少なくともシアン色(C)とマゼンタ色(M)とイエロ色(Y)とを含む各色によって表現される表色系である画像処理装置。
  8. 第1の表色系を構成する各色の階調値の組合せによって表現された濃淡画像データを受け取り、第2の表色系を構成する各色を少なくとも含んだ複数種類のインクにより、大きさの異なる複数種類のドットを形成することで印刷媒体上に画像を印刷する印刷装置であって、
    前記濃淡画像データを、前記ドットの大きさとインク種類との組合せが異なる各種ドットについての形成密度を表すデータたるドット密度データに変換する画像データ変換手段と、
    前記変換されたドット密度データを前記各種ドットの形成有無によって表現されたドットデータに変換するドット密度データ変換手段と、
    前記ドットデータに従って、前記複数種類のインクを用いて前記各種ドットを前記印刷媒体上に形成するドット形成手段とを備え、
    前記濃淡画像データ変換手段は、
    前記濃淡画像データの輝度に応じて、前記各種ドットについての形成密度を記憶している形成密度テーブルと、
    前記形成密度テーブルを参照することにより、前記濃淡画像データから前記各種ドットについてのドット密度データを生成するドット密度データ生成手段とを備えている印刷装置。
  9. 第1の表色系を構成する各色の階調値の組合せによって表現された濃淡画像データを、第2の表色系を構成する各色を少なくとも含んだ複数の色毎の、大きさの異なる複数種類のドットについて、ドット形成の有無によって表現されたデータに変換する画像処理方法であって、
    前記濃淡画像データを、前記ドットの大きさと色との組合せが異なる各種ドットについての形成密度を表すデータたるドット密度データに変換する第1の工程と、
    前記変換されたドット密度データを前記各種ドットの形成有無によって表現されたドットデータに変換する第2の工程と、を備え、
    前記第1の工程は、前記各種ドットについての形成密度を前記濃淡画像データの輝度に応じて記憶している形成密度テーブルを参照することにより、該濃淡画像データを該各種ドットについてのドット密度データに変換する工程である画像処理方法。
  10. 第1の表色系を構成する各色の階調値の組合せによって表現された濃淡画像データを、第2の表色系を構成する各色を少なくとも含んだ複数の色毎の、大きさの異なる複数種類のドットについて、ドット形成の有無によって表現されたデータに変換する方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
    前記濃淡画像データを、前記ドットの大きさと色との組合せが異なる各種ドットについての形成密度を表すデータたるドット密度データに変換する第1の機能と、
    前記変換されたドット密度データを前記各種ドットの形成有無によって表現されたドットデータに変換する第2の機能と、を実現させるとともに、
    前記第1の機能は、前記各種ドットについての形成密度を前記濃淡画像データの輝度に応じて記憶している形成密度テーブルを参照することにより、該濃淡画像データを該各種ドットについてのドット密度データに変換する機能であるプログラム。
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