JP3922052B2 - 単色プリンタ、および画像処理装置 - Google Patents

単色プリンタ、および画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3922052B2
JP3922052B2 JP2002062091A JP2002062091A JP3922052B2 JP 3922052 B2 JP3922052 B2 JP 3922052B2 JP 2002062091 A JP2002062091 A JP 2002062091A JP 2002062091 A JP2002062091 A JP 2002062091A JP 3922052 B2 JP3922052 B2 JP 3922052B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
dots
dot
color
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002062091A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002331693A (ja
Inventor
世辛 周
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002062091A priority Critical patent/JP3922052B2/ja
Publication of JP2002331693A publication Critical patent/JP2002331693A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3922052B2 publication Critical patent/JP3922052B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Color, Gradation (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、高画質の単色画像を表示する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷媒体上に各色インクによるインクドットを形成してカラー画像を表示可能なカラープリンタが広く使用されている。これらカラープリンタにおいては高画質化の要請に応えるべく種々の技術が開発され、今日ではきわめて高画質のカラー画像を印刷することが可能となっている。
【0003】
一方、モノクロ画像は、色相に関する情報は含まれていないものの、カラー画像に比べて濃度分解能が高く、その意味では表現力に富んでいることから、カラープリンタの高画質化が進んだ今日においても依然として使用されている。また、モノクロ画像は、古い写真を連想させるなどして、独特の雰囲気を持った画像を表現することが可能であるため、カラー画像を敢えてモノクロ画像に変換して印刷することも行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したようにカラープリンタの高画質化が進んだ今日では、従来の単色プリンタで得られる画像は、カラープリンタで得られる印刷画像に比べて画質が相対的に見劣りするものとなっていた。
【0005】
この発明は従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、より高画質なモノクロ画像を表現可能な技術の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の印刷装置は、次の構成を採用した。すなわち、
単色画像を印刷する印刷装置において、
濃度の異なる複数種類の無彩色インクと、少なくとも1種類の有彩色インクとを収容するインク収容体と、
前記単色画像を表す画像データに基づいて、印刷媒体上に前記インク収容体からの供給を受けて前記無彩色インクによる各種ドットを形成する無彩色ドット形成手段と、
前記インク収容体からの供給を受けて前記有彩色インクによるドットを、前記無彩色インクのドットと混在させて、前記画像データに含まれる明度の情報に応じた所定密度で形成する有彩色ドット形成手段と
を備えることを特徴とする。
【0007】
かかる印刷装置においては、濃度の異なる複数種類の無彩色インクのドットを形成して単色画像を印刷する際に、該無彩色インクのドットに混在させて、画像の明度に応じた所定密度で有彩色インクのドットを形成する。こうして無彩色インクのドットと有彩色インクのドットとを形成すれば、画像の明度に応じて色相が付与されることになり、それだけ高画質の単色画像を表現することが可能となる。
【0008】
かかる印刷装置において、前記インク収容体は、互いに色相の異なる第1の有彩色インクと第2の有彩色インクとを収容し、該第1の有彩色インクによるドットの密度と、該第2の有彩色インクによるドットの密度との比率が略一定値となるように、該第1の有彩色インクのドットおよび該第2の有彩色インクのドットを形成することとしてもよい。
【0009】
こうして第1の有彩色インクのドットと第2の有彩色インクのドットとを、互いの密度が略一定の比率で形成すれば、単色画像に色相を均一に付与することができるので好適である。
【0010】
尚、本明細書中で単色画像とは、色相が単一の画像を意味しており、単一のインクで形成されている画像に限定されないことは、言うまでもない。例えば、複数種類のインクのドットを、ほぼ同じ比率で形成して得られた画像であっても、結果として単一の色相を呈しているものであれば、本明細書中の単色画像に該当する。
【0011】
上記の第1の有彩色インクおよび第2の有彩色インクとしては、マゼンタインクおよびイエロインクを備えることとしても良い。こうすれば、いわゆるセピア調あるいはウォーム調のモノクロ画像を印刷することができるので好適である。
【0012】
同様に、上記の第1の有彩色インクおよび第2の有彩色インクとしては、マゼンタインクおよびシアンインクを備えることとしても良い。こうすれば、いわゆるクール調のモノクロ画像を印刷することができるので好適である。
【0013】
上述した本発明の印刷装置においては、前記有彩色インクとして、シアンインクとマゼンタインクとイエロインクとを備えることとしても良い。
【0014】
前記無彩色インクのドットに加えて、これらインクのドットを適切な比率で形成すれば、モノクロ画像に種々の色相を付与することが可能となるので好適である。更に、かかる印刷装置においては、シアン、マゼンタ、イエロの各種インクのドットを混在させて形成することで、カラー画像を印刷することも可能となるので好ましい。
【0015】
これら複数の有彩色インクによるドットを形成可能な印刷装置においては、無彩色インクによるドットを形成する無彩色ドット形成手段および有彩色ドット形成手段を、次のような構成としても良い。先ず、印刷媒体上にドットを形成するドット形成部をインクの種類毎に設けておく。これらドット形成部は、ドットを形成するための電力が供給されている状態で駆動信号を受け取ったときにドットの形成を行う。そして、無彩色ドット形成手段および有彩色ドット形成手段に設けられたドット形成部の各々に電力を供給するとともに、少なくとも有彩色ドット形成手段に設けられた各ドット形成部には該電力を同系統で供給することとしてもよい。
【0016】
無彩色ドット形成手段および有彩色ドット形成手段が電力を用いてドットを形成している場合、各ドット形成部に供給している電力にばらつきが生じると、ドットの形成能力が各インク毎に異なってしまう。有彩色インクによるドットは、インク間でのドットの形成比率によって色相を表現しているために、有彩色インク毎にドットの形成能力がばらついてしまうと、色相を正確に再現することが難しくなって、画質の悪化を引き起こすおそれがある。そこで、少なくとも有彩色ドット形成手段に設けられたドット形成部には同系統で電力を供給することとしておけば、これら有彩色のドット間では、供給する電力がばらつくことを回避することができる。何故なら、例え供給電力が変動した場合でも、有彩色については全てのドット形成部が同時に変動することになり、有彩色ドット間でばらつくことはないからである。この結果、常に安定した色相を表現することが可能となり、延いては高画質の画像を印刷することが可能となる。
【0017】
もちろん、有彩色インクについてのドット形成部と、無彩色インクについてのドット形成部とに別系統で電力を供給した場合には、有彩色ドットに対する無彩色ドットの形成割合がばらつくことになる。同様に、無彩色インクのドット形成部間で電力の供給を別系統で行った場合にも、無彩色ドット間でのドット形成割合がばらつくことになる。しかし、このように無彩色ドットの形成割合がばらついたとしても、画像の明度が変動するだけであり、有彩色ドット間でドットの形成割合が変動するほどには、画質に与える影響は大きくない。このことから、例えば、第1の有彩色インクのドット形成部および第2の有彩色インクのドット形成部には同系統で電力を供給し、無彩色インクのドット形成部には、別系統で電力を供給することとしても良い。あるいは、シアンインクとマゼンタインクとイエロインクの各ドット形成部には同系統で電力を供給し、無彩色インクのドット形成部には別系統で電力を供給することとしても良い。こうすれば、安定した画質の画像を印刷することが可能となる。
【0018】
上述した印刷装置において、前記インク収容体は、複数種類の無彩色インクとして互いに濃度の異なる3種類の無彩色インクを収容することとしても良い。更には、シアンインク、マゼンタインク、イエロインクに加えて、互いに濃度の異なる3種類の無彩色インクを収容することとしても良い。
【0019】
これら複数種類の無彩色インクのドットを形成すれば、ドットの目立たない画像を形成することが可能であり、これら無彩色インクのドットに加えて、シアンインク、マゼンタインク、イエロインクのドットを適宜形成することで、所望の色相が付与された高画質のモノクロ画像を印刷することが可能となるので好ましい。
【0020】
もちろん、シアンインクのドットとマゼンタインクのドットとイエロインクのドットをほぼ等量ずつ混在させて形成すれば、モノクロ画像を表現することが可能であるが、これらドットを混在させて表現したモノクロ画像は、光源の種類によっては意図せぬ色相が画像に表れるという、いわゆる光源依存性の問題が発生することがある。また、シアン,マゼンタ,イエロの各ドットが形成される密度のずれた部分があると、その部分でモノクロ画像に意図せぬ色相が表れるという、いわゆる色ネジレと呼ばれる問題が発生することがある。これに対して、上述の印刷装置においては、複数の無彩色インクのドットを用いてモノクロ画像を表現しているため、光源依存性の問題や色ネジレが生ずることがなく、それだけ高画質のモノクロ画像を表現することが可能である。
【0021】
また、無彩色インクとして3種類のインクを備えることとすれば、シアンインク,マゼンタインク,イエロインクの3種類の有彩色インクとあわせて、合計6種類のインクを備えることになる。このようにインク種類の合計を6種類としておけば、いわゆる6色カラープリンタ、すなわち、シアンインク,マゼンタインク,イエロインク,黒色インク,濃度の薄いシアンインク,濃度の薄いマゼンタインクの合計6種類のインクを備えたカラープリンタに対して、インクを変更することで、高画質のモノクロ画像を容易に実現することが可能となって好ましい。
【0022】
上述した本発明の印刷装置において、前記インク収容体は、前記複数種類の無彩色インクとして、有彩色インクの種類と同数、あるいは、有彩色インクの種類よりも多数のインクを収容することとしても良い。
【0023】
多種類のインクを備え、これらインクのドットを適切に形成すれば、それだけ高画質の画像を印刷することが可能となるが、インクの種類が多くなるほど、収容するための空間が必要となったり、印刷装置が大型化したりするので、インクの種類には自ずから制約がある。このようなインクの種類の制約の下で、無彩色インクの種類を、有彩色インクの種類と同数、あるいは有彩色インクの種類より多種類とすれば、画像の品質を効率よく向上させることが可能となるので好ましい。
【0024】
また、上述した印刷装置では、インクの供給を受けてドットを形成しており、供給するインクが変わると印刷媒体上に形成されるドットも異なってしまう。したがって、本発明は次のように、印刷装置に供給インクを収容したインク収容体として把握することもできる。このように、インク収容体として把握された本発明は、
単色画像を印刷する上述の印刷装置に備えられるインク収容体であって、
前記複数種類の無彩色インクと前記1種類以上の有彩色インクとをそれぞれ分離して収容し、
前記有彩色インクの種類は、前記無彩色インクの種類と同数もしくはこれよりも少ない
一体型のインク収容体であることを要旨とする。
【0025】
更に、このインク収容体は、
前記無彩色インクとして、互いに濃度の異なる3種類の無彩色インクを収容し、
前記有彩色インクとして、シアンインクとマゼンタインクとイエロインクとを収容するものとしてもよい。
【0026】
こうしたインク収容体を印刷装置に装着すれば、該印刷装置は、無彩色インクによるドットおよび有彩色インクによるドットを形成して、高画質のモノクロ画像を印刷することが可能となる。
【0027】
また、上記インク収容体は、前記複数種類の無彩色インクの中で最も濃度の薄いインクについては、他の該無彩色インクよりも多量のインクを収容可能としてもよい。
【0028】
濃度の異なる複数の無彩色インクによるドットを形成して画像を印刷する場合には、最も濃度の薄い無彩色インクが、他のインクに比べて多量に使用される傾向がある。したがって、上記構成のように、最も濃度の薄い無彩色インクについて、他の無彩色インクよりも多量に収容可能としておけば、かかる無彩色インクだけを早く使い切ってしまうことがないので好ましい。
【0029】
従来技術についての前述した課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の画像処理装置は、次の構成を採用した。すなわち、
単色画像を、複数種類のドットの形成有無による表現形式に変換する画像処理装置において、
濃度の異なる複数種類の無彩色ドットについての形成有無を、前記単色画像を表す画像データに基づいて判断する無彩色ドット形成判断手段と、
少なくとも1種類の有彩色ドットを、前記無彩色ドットと混在させて、前記画像データに含まれる明度の情報に応じた所定密度で生成する有彩色ドット生成手段と
を備えることを特徴とする。
【0030】
また、上記の画像処理装置に対応する本発明の画像処理方法は、
単色画像を、複数種類のドットの形成有無による表現形式に変換する画像処理方法において、
濃度の異なる複数種類の無彩色ドットについての形成有無を、前記単色画像を表す画像データに基づいて判断する工程と、
少なくとも1種類の有彩色ドットを、前記無彩色ドットと混在させて、前記画像データに含まれる明度の情報に応じた所定密度で生成する工程と、
を備えることを特徴とする。
【0031】
かかる画像処理装置および画像処理方法においては、画像データを、濃度の異なる複数種類の無彩色ドットについてのドット形成有無による表現形式に変換すると共に、画像の明度に応じて所定密度で有彩色ドットを生成する。
【0032】
こうして変換された画像データに基づいて、媒体上に各種のドットを形成すれば、所望の色相の付与された高画質のモノクロ画像を表現することが可能となるので好ましい。
【0033】
かかる画像処理装置においては、色相の異なる第1の有彩色ドットと第2の有彩色ドットとを、互いの密度の比率が略一定になるように生成することとしても良い。こうして得られた画像データに基づいて、媒体上に各種ドットを形成すれば、均一に色彩の付与されたモノクロ画像を表現することが可能となって好適である。
【0034】
かかる画像処理装置においては、前記第1の有彩色ドットの密度と前記第2の有彩色ドットの密度との密度比を設定可能とするとともに、該第1の有彩色ドットおよび該第2の有彩色ドットを、該設定された密度比で生成することとしても良い。
【0035】
こうして得られた画像データに基づいて各種ドットを形成すれば、密度比の設定により、モノクロ画像に付与する色彩を変更することが可能となるので好ましい。
【0036】
同様に、かかる画像処理装置においては、画像の明度に応じて前記有彩色ドットを生成させるための前記所定密度を設定可能としても良い。こうして得られた画像データに基づいて各種ドットを形成すれば、該所定密度の設定により、モノクロ画像に色彩を付与する程度を変更することが可能となるので好ましい。
【0037】
上述した本発明の画像処理装置においては、シアンドット、マゼンタドット、イエロドットの各ドットの密度について、互いの比率を設定可能とし、該設定された比率で、前記シアンドット、前記マゼンタドット、前記イエロドットを生成することとしてもよい。
【0038】
シアンドット、マゼンタドット、イエロドットは、互いに組み合わせることで種々の色彩を表現することができるので、こうして得られた画像データに基づいて、媒体上に各種のドットを形成すれば、所望の色相の付与された高画質のモノクロ画像を表現することが可能となるので好ましい。
【0039】
また、本発明の画像処理方法は、所定の機能を実現するプログラムをコンピュータに組み込むことで、コンピュータを用いて行うことも可能である。従って、本発明は次のような態様も含んでいる。すなわち、本発明の画像処理方法に対応する記録媒体は、
単色画像を、複数種類のドットの形成有無による表現形式に変換するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
濃度の異なる複数種類の無彩色ドットについての形成有無を、前記単色画像を表す画像データに基づいて判断する機能と、
少なくとも1種類の有彩色ドットを、前記無彩色ドットと混在させて、前記画像データに含まれる明度の情報に応じた所定密度で生成する機能と、
をコンピュータに実現させるプログラムを記憶していることを特徴とする。
【0040】
同様に、本発明の画像処理方法に対応するプログラムは、
単色画像を、複数種類のドットの形成有無による表現形式に変換するプログラムであって、
濃度の異なる複数種類の無彩色ドットについての形成有無を、前記単色画像を表す画像データに基づいて判断する機能と、
少なくとも1種類の有彩色ドットを、前記無彩色ドットと混在させて、前記画像データに含まれる明度の情報に応じた所定密度で生成する機能と
をコンピュータに実現させるプログラムである。
【0041】
これらプログラムをコンピュータに読み込ませ、得られた画像データに基づいて各種ドットを形成することで、高画質のモノクロ画像を表現することが可能となる。
【0042】
【発明の実施の形態】
本発明の作用・効果をより明確に説明するために、以下では、本発明の実施の形態を次のような順序に従って説明する。
A.第1実施例:
A−1.装置構成:
A−2.画像処理:
A−3.変形例:
B.第2実施例:
B−1.装置構成:
B−2.画像処理:
【0043】
A.第1実施例:
A−1.装置構成:
図1は、本発明に関わる印刷装置および画像処理装置からなる印刷システムの構成を示す説明図である。図示するように、この印刷システムは、コンピュータ80にプリンタ20が接続された構成となっており、コンピュータ80に所定のプログラムがロードされて実行されると、コンピュータ80とプリンタ20とが全体として一体の印刷システムとして機能する。印刷しようとする画像は、コンピュータ80上で各種のアプリケーションプログラム91によって作成された画像が使用される。また、コンピュータ80に接続されたスキャナ21を用いて取り込んだ画像や、あるいはデジタルカメラ(DSC)28で撮影した画像をメモリカード27を経由して取り込んで使用することも可能である。これらの画像のデータORGは、コンピュータ80内のCPU81によって、プリンタ20が印刷可能な画像データに変換され、印刷データFNLとしてプリンタ20に出力される。プリンタ20が、この印刷データFNLに従って、印刷用紙上にインクドットの形成を制御すると、最終的に、印刷用紙上に画像が印刷されることになる。
【0044】
コンピュータ80は、各種の演算処理を実行するCPU81や、データを一時的に記憶するRAM83、各種のプログラムを記憶しておくROM82,ハードディスク26等から構成されている。また、SIO88をモデム24を経由して公衆電話回線PNTに接続すれば、外部のネットワーク上にあるサーバSVから必要なデータやプログラムをハードディスク26にダウンロードすることが可能となる。
【0045】
プリンタ20は、濃度の異なる複数の無彩色インクを備え、これら無彩色インクのドットを形成することで、印刷用紙上に高画質のモノクロ画像を印刷するプリンタである。本実施例のプリンタ20では、無彩色インクの他に少なくとも1つの有彩色インクを備えており、後述するように、無彩色インクのドットに加えて有彩色インクのドットを形成することによって、更に高画質のモノクロ画像を印刷することが可能となっている。
【0046】
また、プリンタ20は、ピエゾ素子を用いてインクを吐出することによって印刷用紙上にインクドットを形成する方式を採用している。尚、本実施例で使用したプリンタ20では、ピエゾ素子を用いてインクを吐出する方式を採用しているが、他の方式によりインクを吐出するノズルユニットを備えたプリンタを用いるものとしてもよい。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する泡(バブル)によってインクを吐出する方式のプリンタに適用するものとしてもよい。また、インクを吐出する代わりに、熱転写などの現象を利用して、印刷用紙上にインクドットを形成する方式のプリンタであっても構わない。
【0047】
図2は、本実施例の画像処理装置の機能を実現するための、コンピュータ80のソフトウェアの構成を概念的に示すブロック図である。コンピュータ80においては、すべてのアプリケーションプログラム91はオペレーティングシステムの下で動作する。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ90やプリンタドライバ92が組み込まれていて、各アプリケーションプログラム91から出力される画像データは、ビデオドライバ90で所定の信号変換が行われた後、モニタ23で表示される。
【0048】
また、アプリケーションプログラム91が印刷命令を発すると、コンピュータ80のプリンタドライバ92は、アプリケーションプログラム91から画像データを受け取って所定の画像処理を行い、プリンタが印刷可能な印刷データFNLに変換した後、変換した印刷データFNLをプリンタ20に出力する。画像処理の内容については後述する。
【0049】
図3は、本実施例のプリンタ20の概略構成を示す説明図である。このプリンタ20は、図示するように、キャリッジ40に搭載された印字ヘッド41を駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、このキャリッジ40をキャリッジモータ30によってプラテン36の軸方向に往復動させる機構と、紙送りモータ35によって印刷用紙Pを搬送する機構と、制御回路60とから構成されている。
【0050】
キャリッジ40をプラテン36の軸方向に往復動させる機構は、プラテン36の軸と並行に架設されたキャリッジ40を摺動可能に保持する摺動軸33と、キャリッジモータ30との間に無端の駆動ベルト31を張設するプーリ32と、キャリッジ40の原点位置を検出する位置検出センサ34等から構成されている。
【0051】
印刷用紙Pを搬送する機構は、プラテン36と、プラテン36を回転させる紙送りモータ35と、図示しない給紙補助ローラと、紙送りモータ35の回転をプラテン36および給紙補助ローラに伝えるギヤトレイン(図示省略)とから構成されている。印刷用紙Pは、プラテン36と給紙補助ローラの間に挟み込まれるようにセットされ、プラテン36の回転角度に応じて所定量だけ送られる。
【0052】
制御回路60は、CPU61とROM62とRAM63等から構成されており、プリンタ20の各種機構を制御する。すなわち、制御回路60は、キャリッジモータ30と紙送りモータ35の動作を制御することによってキャリッジ40の主走査と副走査とを制御するとともに、コンピュータ80から供給される画像データFNLに基づいて、各ノズルでのインク滴の吐出を制御している。この結果、印刷用紙上の適切な位置にインクドットが形成される。
【0053】
キャリッジ40には、複数の無彩色インクを搭載するインクカートリッジ42と、有彩色インクを搭載するインクカートリッジ43とが装着されている。無彩色インクを搭載するインクカートリッジ42には、黒色インクと、黒色インクよりも明度の高い灰色インクと、灰色インクよりも更に明度の高い淡灰色インクとの、合計3種類の無彩色インクが搭載されている。有彩色インクを搭載するインクカートリッジ43には、マゼンタインクとイエロインクとが搭載されている。もちろん、各種インクを搭載する組み合わせはこれに限られものではなく、また、これら全てのインクを1つのカートリッジに収納しても構わない。尚、以下では場合によって、黒色インク,灰色インク,淡灰色インク,マゼンタインク,イエロインクのそれぞれを、K1インク,K2インク,K3インク,Mインク,Yインクと略称するものとする。
【0054】
図4は、インクカートリッジの各種態様を例示した説明図である。図4(a)は、本実施例のプリンタ20に装着されるインクカートリッジの態様を示している。図示するように、インクカートリッジ42には、K1インク,K2インク,K3インクの3種類の無彩色インクが収容されており、インクカートリッジ43には、YインクおよびMインクの2種類の有彩色インクが収容されている。ここで、インクカートリッジ42は、無彩色インク中で最も薄いインクであるK3インクを、他のインクに比べて多く収容可能となっている。これは、詳細には後述するが、K3インクは他の無彩色インクに比べてインクの消費量が多い傾向があるので、K3インクだけが早く使い切ってしまうことの無いように、K3インクの収容量を他のインクよりも多くしているのである。尚、図4(a)では、YインクとMインクとは、インク収容量はほぼ同程度となっているが、Mインクに比べてYインクはインク消費量が多い傾向があることから、YインクをMインクよりも多く収容するようにしても構わない。
【0055】
プリンタ20は、インクカートリッジ42,43の2つのカートリッジを装着するものとしているが、これらカートリッジを一体にまとめた1つのカートリッジとすることも可能である。図4(b)には、こうした一体型のインクカートリッジが例示されている。図4(b)に示したインクカートリッジでは、K3インクに加えてYインクも、他のインクに比べてインク収容量が多くなっている。更には、後述するように、プリンタが有彩色インクのドットとしてC,M,Yの各色インクによるドットを形成可能な場合は、図4(c)に示すようにC,M,Y,K1,K2,K3の各色インクを一体に収容したインクカートリッジとすることもできる。あるいは、図4(d)に示すように、1つのインク(例えばK1インク)を単独のカートリッジに収容し、他の無彩色インク(例えばK2,K3インク)と有彩色インク(C,M,Yインク)を一体のカートリッジ収容することとしても良い。こうした場合でも、K3インクの収容量を最も大きくしておくことが望ましい。もちろん、最も収容量の多いK3インクを単独のカートリッジとすることも可能である。このように、複数のインクを1つのカートリッジに収納可能とすれば、インクカートリッジをコンパクトに構成することができる。また、各インクを単独のインクカートリッジに収容することとしてもよい。こうすれば、それぞれのインクを単独で交換することが可能になるという利点がある。
【0056】
キャリッジ40にインクカートリッジ42,43を装着すると、カートリッジ内の各インクは図示しない導入管を通じて、各色毎のインク吐出用ヘッド44ないし48に供給される。各ヘッドに供給されたインクは、制御回路60の制御の下でインク吐出用ヘッド44ないし48から吐出される。
【0057】
図5は、インク吐出用ヘッド44ないし48におけるインクジェットノズルNzの配列を示す説明図である。図示するように、インク吐出用ヘッドの底面には、K1,K2,K3,M,Yの各色のインクを吐出する5組のノズル列が形成されており、1組のノズル列あたり48個のノズルNzが、一定のノズルピッチkで配列されている。
【0058】
前述したように、プリンタ20では、ピエゾ素子を駆動することによってインク滴を吐出しており、駆動のための電力は2系統で供給されている。すなわち、K1,K2,K3インクの各インク吐出用ヘッドに電力を供給する系統と、MインクおよびYインクに電力を供給する系統の2つの系統が設けられている。インク吐出ヘッドに供給される電力にばらつきが生じると、インクの吐出量が変動するので、画質の悪化を引き起こすおそれがある。特に、複数の有彩色インクを吐出する場合、電力供給量がばらつくと、有彩色インク間でインク吐出量が変わってしまうので、色相が変動して画質の悪化が懸念される。インク吐出ヘッドへの電力は、電力供給回路から供給されており、この回路の製造ばらつきなどの影響で、各ヘッドへの電力供給量がばらついてしまうことがある。そこで、有彩色インクのインク吐出用ヘッドには、1つの系統から電力を供給することとすれば、例え供給電力が変動したとしても、有彩色インクの吐出量が同時に変動することになる。このため、色相の変動によって画質が悪化することを回避することが可能である。もちろん、無彩色インクについても、同じ系統から電力を供給してやれば、例え電力の供給量がばらついた場合でも、これら無彩色インク間で吐出量が変動することがないので、画質の悪化を抑制することができる。
【0059】
以上のようなハードウェア構成を有するプリンタ20は、キャリッジモータ30を駆動することによって、各色のインク吐出用ヘッド44ないし48を印刷用紙Pに対して主走査方向に移動させ、また紙送りモータ35を駆動することによって、印刷用紙Pを副走査方向に移動させる。制御回路60の制御の下、キャリッジ40の主走査および副走査を繰り返しながら、適切なタイミングでノズルを駆動してインク滴を吐出することによって、プリンタ20は印刷用紙上にモノクロ画像を印刷している。
【0060】
A−2.画像処理:
図6は、本実施例の画像処理装置としてのコンピュータ80が、画像データに所定の画像処理を加えることにより、印刷データに変換する処理の流れを示すフローチャートである。かかる処理は、コンピュータ80のオペレーティングシステムがプリンタドライバ92を起動することによって開始される。以下、図6に従って、本実施例の画像処理について簡単に説明する。
【0061】
プリンタドライバ92は、画像処理ルーチンを開始すると、先ず初めに、変換すべき画像データの読み込みを開始する(ステップS100)。本実施例のプリンタ20はモノクロ画像を印刷するプリンタであり、画像データはカラー画像データあるいは白黒画像データのいずれとすることもできるが、ここではRGBカラー画像データを読み込むものとして説明する。
【0062】
次いで、取り込んだ画像データの解像度を、プリンタ20が印刷するための解像度に変換する(ステップS102)。画像データの解像度が印刷解像度よりも低い場合は、線形補間を行うことで隣接画像データ間に新たなデータを生成し、逆に印刷解像度よりも高い場合は、一定の割合でデータを間引くことによって画像データの解像度を印刷解像度に変換する。
【0063】
こうして解像度を変換したら、明度変換処理を開始する(ステップS104)。明度変換処理では、画像データを、画像の明度を表す明度データに一旦変換した後、得られた明度データを、K1,K2,K3の各無彩色インクについて、ドットの形成密度を表すドット密度データに変換する。以下、順番に説明する。
【0064】
ステップS100で読み込んだRGBカラー画像データには、色彩に関する情報と明度に関する情報とが、R,G,B各色の階調データに分散して含まれている。そこで、先ず、これら各色の階調データに含まれている明度の情報を抽出して、画像データを、画像の明度を表す明度データに変換する。具体的には、R,G,B各色データの階調値を加算することにより、明度データを求めることができる。こうして得られた明度データは、値が大きくなるほど画像の明度が高い(明るい)ことを示しており、値が小さくなるほど画像の明度が低い(暗い)ことを示すデータとなっている。もちろん、明度情報の抽出は周知な他の方法を適用することも可能であり、例えば、R,G,Bの各色データの階調値に各色ごとに異なる重みをつけて加算することによって明度データを求めてもよい。尚、ステップS100において、白黒画像の画像データや、Lab形式で表現されたカラー画像データのように、明度が分離された画像データを読み込んでいる場合は、明度データに変換する処理は省略することができる。
【0065】
こうして得られた明度データを、K1(黒色),K2(灰色),K3(淡灰色)の各無彩色インクについてのドット密度データに変換する。ドット密度データとは、単位面積当たりにドットを形成する密度に関する指標である。かかる変換は、ドット密度テーブルと呼ばれる変換表を参照することで容易に行うことができる。図7は、ドット密度テーブルを参照して、明度データを、各無彩色インクについてのドット密度データに変換している様子を示す説明図である。
【0066】
図示するように、ドット密度テーブルには、明度データに対して、K1,K2,K3の各無彩色インクについてのドット密度データが設定されており、かかるテーブルを参照することによって、明度データをドット密度データに変換することができる。例えば、明度データの階調値が「A」であるとすると、ドット密度データを参照することにより、この明度データは、K1インクのドット密度データはDA1、K2インクのドット密度データはDA2と変換される。尚、ドット密度データの階調値「0」は、印刷用紙上にドットが全く形成されていないことを示しており、ドット密度データの階調値「255」は、いわゆるベタ状態、すなわち印刷用紙上にドットが万遍なく形成されていることを示している。また、明度データについては、前述したように、明度データの階調値「255」は最も明るい画像、すなわち印刷用紙の地色のままの画像を示しており、明度データの階調値「0」は最も暗い画像、すなわち真っ黒の画像を示している。
【0067】
また、図7に示されているように、K1インクのドットは明度データの階調値が「0」付近の領域でしか形成されず、また、K2インクのドットは明度データの階調値が「0」から中間階調までの領域でしか形成されない。これに対して、K3インクによるドットは、低階調から階調値「255」までの広い領域で形成される。このように、K3インクのドットは最も頻繁に形成されるドットである。このようなことを考慮して、プリンタ20に装着されるインクカートリッジは、最もインク消費量が多いと考えられるK3インクの収容量が、他のインクよりも多めとなるように設定されている(図4参照)。
【0068】
以上のようにして明度変換処理を終了したら、続いて、色調付与処理を開始する(ステップS106)。色調付与処理は、予め設定しておいた色調をモノクロ画像に付与する処理である。すなわち、本実施例のプリンタ20は、無彩色のモノクロ画像に限らず、セピア調やウォーム調のような有彩色のモノクロ画像を印刷することも可能である。モノクロ画像にどのような色彩をどの程度付与するかは、印刷開始前に予め設定しておく。色調付与処理では、かかる設定に基づいて、有彩色インクのドットについてのドット密度データを発生させる処理を行う。色調付与処理について説明する準備として、先ず初めに、モノクロ画像に付与する色彩を設定する処理について説明する。
【0069】
モノクロ画像に付与する色彩は、プリンタドライバ92に対して予め設定しておく。図8は、付与する色彩を、コンピュータ80のモニタ23上からプリンタドライバ92に対して予め設定している様子を示した説明図である。図示されているように、プリンタドライバ92の色調設定画面を開くと、画面上部には、モノクロ画像に付与する色調を設定するボックスが表示され、画面下部には、色調の付与量を設定するボックスが表示される。
【0070】
先ず、画面上部のボックスを用いて色調を設定する処理について説明する。前述したように本実施例のプリンタ20には、有彩色インクとしてMインクとYインクとが備えられていることに対応して、マゼンタ色からイエロ色に至るまでの任意の色調をモノクロ画像に付与することができる。例えば、ボックス中に表示されている矢印を「マゼンタ」と表示されている位置に合わせれば、モノクロ画像にマゼンタの色調が付与される。また、ボックス中の矢印を「セピア調」と表示されている位置の付近に合わせれば、矢印の位置に応じたセピア調の色調をモノクロ画像に付与することができる。
【0071】
画面下部のボックスでは、画面上部のボックスで設定した色調の付与量を設定する。色調の付与量は、ボックス中の矢印を移動させることにより所望の付与量に設定することができる。例えば、矢印の位置を「付与せず」と表示されている位置に合わせれば、色調が全く付与されていない白黒画像を設定したことになる。矢印の位置を少しずつ右側に動かして行くにつれて、モノクロ画像は、白黒画像から次第に色調を帯びた画像に変化していく。こうして、矢印を適切な位置に設定することで、モノクロ画像に付与する色調の付与量を、所望の値に設定することが可能となっている。
【0072】
図6に示した色調付与処理(ステップS106)では、このような色調の設定に基づいて、Mドットのドット密度データと、Yドットのドット密度データとを発生させる。
【0073】
図9は、画像の明度データに応じて、Mドットのドット密度データとYドットのドット密度データとを発生させている様子を例示した説明図である。図示するように、明度データの階調値が「255」の時には、MドットあるいはYドットのいずれのドット密度データも階調値「0」をとり、明度データが減少するにつれて直線的に増加して、明度データの階調値が「0」の時に最大値となっている。
【0074】
Mドットのドット密度データとYドットのドット密度データとの比率は、明度データの値によらず一定に保たれており、この比率の値は、図8を用いて前述したようにプリンタドライバ92に予め設定されている色調に依存する。すなわち、図8の設定例では、モノクロ画像に「セピア調」の色調を付与するよう設定されており、これに対応して、図9に示した例では、Yドットのドット密度データがMドットのドット密度データよりも大きな値となっている。また、図8で「ウォーム調」の色調を付与するよう設定した場合は、Yドットのドット密度データとMドットのドット密度データとが、ほぼ同じ大きさの値となる。
【0075】
図8で説明した色調の付与量の設定は、MドットまたはYドットのドット密度データのうち、大きな値をとる方のドット密度データについて、明度データの値「0」における絶対値を決定する。例えば、図8の設定例では、色調の付与量を設定する矢印がほぼ中央に設定されており、このことに対応して、図9に示した例では、大きな値をとる方のドット密度データ(ここではYドットのドット密度データ)は、明度データ「0」の位置において階調値「128」前後の値となっている。仮に、図8中に細い破線で示したように、色調の付与量を設定する矢印の位置が「大」と表示された位置にある場合は、Yドットのドット密度データは、図9中に細い破線で示すような値に設定される。Mドットのドット密度データは、こうして設定されたYドットのドット密度データに対して所定の比率を保つように設定される。
【0076】
図6のステップS106に示した色調付与処理では、以上のようにして、予め設定されている色調および色調の付与量に応じて、Mドットのドット密度データと、Yドットのドット密度データとを発生させる。尚、図9では、MドットおよびYドットのドット密度データは、明度データの減少に応じて直線的に増加するように設定されているものとして説明したが、必ずしも直線的に増加させる必要はなく、より好ましいモノクロ画像が得られるように、MドットおよびYドットのドット密度データを、互いの比率を一定に保ちながら曲線的に増加させることとしても構わない。
【0077】
こうして色調付与処理を終了すると、続いて、階調数変換処理を開始する(ステップS108)。階調数変換処理とは次のような処理である。前述したように、ドット密度データは階調値0から255の256階調を有するデータであるが、実際には、印刷用紙上にドットを「形成する」か「形成しない」かのいずれかの状態しか取り得ない。そこで、256階調を有するドット密度データを、ドットの形成有無に対応する2階調のデータに変換する必要がある。このように階調数変換処理とは、256階調のドット密度データをドットの形成有無を示す画像データに変換する処理である。階調数変換処理を行う手法としては種々の方法が知られているが、本実施例では、誤差拡散法と呼ばれる手法を用いて階調数変換処理を行う。もちろん、他の周知の方法を用いても構わない。
【0078】
階調数変換処理に続いて、インターレース処理を行う(ステップS110)。インターレース処理とは、ドットの形成有無を表す形式に変換された画像データを、プリンタが実際にドットを形成する順番を考慮しながら、プリンタ20に転送すべき順序に並べ替える処理である。プリンタドライバは、インターレース処理を行って最終的に得られた画像データを、印刷データとしてプリンタ20に出力する(ステップS112)。プリンタ20は、印刷データに従って、各種のインクドットを印刷用紙上に形成する。その結果、画像データに対応したモノクロ画像が印刷用紙上に印刷される。
【0079】
以上に説明したように、本実施例の印刷システムは、無彩色インクのドットに加えて、MインクおよびYインクのドットを所定の比率で形成することにより、セピア調やウォーム調を初めとして、所望の色調を有するモノクロ画像を印刷することができる。もちろん、プリンタ20は、無彩色インクとして、互いに濃度の異なったK1インク,K2インク,K3インクの3つのインクを備えていることから、これらインクのドットを形成することでドットの目立たない高画質の白黒画像を印刷することが可能である。本実施例の印刷システムは、このような高画質の白黒画像に所望の色調を付与することで、更に高画質のモノクロ画像を印刷することが可能となっている。
【0080】
A−3.変形例:
上述した第1実施例のプリンタ20には、有彩色インクとして、MインクとYインクとが備えられているものとして説明したが、もちろん、これに限定されるものではなく、例えば、CインクとMインクとを組み合わせたり、あるいはCインク、Mインク,Yインクなど、単一の有彩色インクを備えることとしても良い。更には、緑色のインクや、セピア色のインクなど、いわゆる特色インクを有彩色インクとして備えることとしても構わない。
【0081】
また、有彩色インクについても濃度の異なる複数のインクを備えることとして、画像の明度が高い(明るい)領域では、濃度の低いインクを用いてドットを形成することとしても良い。こうすれば、例えば、有彩色インクのドットが目立ち易い領域では、濃度の薄いインクを用いてドットを形成することで、有彩色インクのドットが目立って画質を悪化させることを回避することが可能になり、より高画質のモノクロ画像を印刷することができる。
【0082】
B.第2実施例:
第1実施例のプリンタ20では、K1,K2,K3の3種類の無彩色インクと、MインクおよびYインクの2つの有彩色インクとが備えられていたが、第2実施例のプリンタ120では、有彩色インクとして、Cインク,Mインク,Yインクの3つのインクを備えている部分が大きく異なっている。以下、このような第2実施例のプリンタ120について説明する。
【0083】
B−1.装置構成:
第2実施例のプリンタ120は、K1インク,K2インク,K3インクの3つの無彩色インクと、Cインク,Mインク,Yインクの3つの有彩色インクとを備えており、これら無彩色インクはインクカートリッジ42に、有彩色インクはインクカートリッジ43にそれぞれ収納されている。また、インク吐出用ヘッドは、K1,K2,K3,M,Yの各色用のインク吐出用ヘッド44ないし48に、C色用のインク吐出用ヘッド49が追加された構成となっている。
【0084】
図10は、第2実施例のプリンタ120のノズル配列を示す説明図である。図示するように、インク吐出用ヘッドの底面には、K1,K2,K3,M,Y,Cの各色のインクを吐出する6組のノズル列が形成されており、1組のノズル列あたり48個のノズルNzが、一定のノズルピッチkで配列されている。
【0085】
B−2.画像処理:
上述したように、第2実施例のプリンタ120は、前述した第1実施例のプリンタ20に対して、新たな有彩色インクとしてCインクが追加されている。その分だけ、付与する色調をより広い範囲から選択することができ、高画質のモノクロ画像を印刷することができる。また、第2実施例のプリンタ120には、C,M,Yの各色のインクが備えられていることから、これら有彩色インクのドットを適切な密度で混在させて形成することにより、通常のカラープリンタとして使用することも可能である。以下では、このような第2実施例の印刷システムにおける画像処理について説明する。
【0086】
図11は、第2実施例の画像処理の流れを示すフローチャートである。第2実施例の画像処理は、カラー画像を印刷する場合にも対応可能な部分が、前述した第1実施例の画像処理に対して大きく異なっており、かかる部分を中心にして処理の内容を説明する。
【0087】
第2実施例においても、画像処理ルーチンを開始すると、先ず初めに、変換すべき画像データの読み込み(ステップS200)、次いで、読み込んだ画像データの解像度を、プリンタ120が印刷するための解像度に変換する(ステップS202)。
【0088】
こうして解像度を変換したら、印刷しようとしている画像がモノクロ画像か否かを判断する(ステップS204)。画像を、モノクロ画像あるいはカラー画像のいずれかで印刷するかが、プリンタドライバに予め設定されており、ステップS204では、かかる設定に基づいて判断する。モノクロ画像で印刷する旨が設定されている場合は(ステップS204:yes)、前述した第1実施例と同様に、明度変換処理(ステップS206)および色調付与処理(ステップS208)を行う。モノクロ画像を印刷する場合は、第2実施例の印刷システムにおいても第1実施例の場合と同様に、モノクロ画像に付与する色調は予め設定しておく。尚、第2実施例の印刷システムでは、C,M,Yの3種類の有彩色インクを用いることから、その分だけ、第1実施例の印刷システムよりも色調の設定自由度が増大しており、次のようにして、モノクロ画像に付与する色調を設定する。
【0089】
図12は、第2実施例の印刷システムにおいて、モノクロ画像に付与する色調を設定している様子を示す説明図である。第2実施例においても、プリンタドライバ92の色調設定画面を開くと、画面上部には、モノクロ画像に付与する色調を設定するボックスが表示され、画面下部には、色調の付与量を設定するボックスが表示される。前述の第1実施例の画面に対しては、画面上部のボックスのみが異なっているので、かかるボックスを用いた設定について以下に説明する。
【0090】
図8を用いて前述したように、第1実施例の色調設定画面では、色調を設定するための矢印を「マゼンタ」と「イエロ」との間の適切な位置におくことで、モノクロ画像に付与する色調を設定した。これに対して、第2実施例では、矢印の位置を「シアン」,「マゼンタ」,「イエロ」の間のいずれの位置にも設定することが可能となっている。図12に示した例では、矢印は「シアン」と「マゼンタ」との間の「シアン」よりの位置に設けられていることから、モノクロ画像に付与する色調としては、少しだけマゼンタがかったシアン色の色調が設定されていることになる。図12に示されているように、モノクロ画像に付与されるこのような色調は、通常、クール調と呼ばれている。
【0091】
第2実施例の画像処理ルーチンにおける色調付与処理(図11のステップS208)では、図12に示すような画面を用いて設定された色調、および色調の付与量に応じて、Cドット,Mドット,Yドットのドット密度データを発生させる。ドット密度データを発生させる処理については、Cドットが追加されている部分を除いて前述した第1実施例の処理と同様であり、ここでは説明を省略する。
【0092】
一方、図11のステップS204において、印刷しようとする画像がモノクロ画像ではないと判断した場合は(ステップS204:no)、色変換処理を行う(ステップS210)。色変換処理とは、先にステップS200で読み込んだRGB画像データを、C,M,Yなどプリンタに備えられているインクの各色による階調データに変換する処理である。本実施例の色変換処理で参照するLUTには、R,G,Bの各色の階調値の組合せで表現された色を、C,M,Y,K1,K2,K3の各色を用いて表現するための、各色インクについてのドット密度データが記憶されている。図11のステップS204の処理では、かかるLUTを参照することで、RGB画像データを、C,M,Y,K1,K2,K3の各色についてのドット密度データに迅速に変換することができる。
【0093】
以上のようにして、色調付与処理(ステップS208)あるいは色変換処理(ステップS210)を終了すると、階調数変換処理(ステップS212)およびインターレース処理(ステップS214)を行った後、得られたデータを印刷データとしてプリンタ120に出力する(ステップS216)。階調数変換処理およびインターレース処理は、前述した第1実施例と同様であり、ここでは説明を省略する。プリンタ120は、こうして得られた印刷データに従って、各色のインクドットを形成することで、モノクロ画像あるいはカラー画像のいずれの画像も印刷することが可能となっている。
【0094】
以上に説明したように、第2実施例の印刷システムでは、有彩色インクとしてC,M,Yの3つのインクを備えているために、モノクロ画像に付与する色調の選択自由度が第1実施例の印刷システムに比べて大幅に向上しており、その分だけ高画質のモノクロ画像を印刷することができる。また、C,M,Yの各色インクを備えていることから、これら各色インクのドットを適切な密度で混在させて形成することにより、通常のカラープリンタのようにカラー画像を印刷することも可能となっている。
【0095】
以上、各種の実施例について説明してきたが、本発明は上記すべての実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。例えば、上述の機能を実現するソフトウェアプログラム(アプリケーションプログラム)を、通信回線を介してコンピュータシステムのメインメモリまたは外部記憶装置に供給し実行するものであってもよい。もちろん、CD−ROMやフレキシブルディスクに記憶されたソフトウェアプログラムを読み込んで実行するものであっても構わない。
【0096】
また、上述した各種実施例では、印刷用紙上に形成するドットの大きさは一定であるものとして説明したが、いわゆるバリアブルドットプリンタ等のように、印刷用紙上に形成されるドットの大きさを制御可能なプリンタに適用することもできる。
【0097】
更に、上述した各種実施例では、画像データ変換処理はコンピュータ内で実行されるものとして説明したが、画像データ変換処理の一部あるいは全部をプリンタ側、あるいは専用の画像処理装置を用いて実行するものであっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の印刷システムの概略構成図である。
【図2】本実施例の画像処理装置としてのコンピュータにおけるソフトウェア構成を示す説明図である。
【図3】本実施例のプリンタの概略構成図である。
【図4】各種インクカートリッジを例示する説明図である。
【図5】第1実施例のプリンタのノズル配列を例示する説明図である。
【図6】第1実施例の画像処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図7】第1実施例の明度変換処理中で、無彩色インクのドットについてのドット密度データを算出している様子を概念的に示した説明図である。
【図8】第1実施例においてモノクロ画像に付与する色調を設定している様子を例示する説明図である。
【図9】第1実施例の色調付与処理において有彩色インクのドットを発生させている様子を概念的に示す説明図である。
【図10】第2実施例のプリンタのノズル配列を例示する説明図である。
【図11】第2実施例の画像処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図12】第2実施例においてモノクロ画像に付与する色調を設定している様子を例示する説明図である。
【符号の説明】
20…プリンタ
21…スキャナ
23…モニタ
24…モデム
26…ハードディスク
27…メモリカード
30…キャリッジモータ
31…駆動ベルト
32…プーリ
33…摺動軸
34…位置検出センサ
35…紙送りモータ
36…プラテン
40…キャリッジ
41…印字ヘッド
42,43…インクカートリッジ
44〜49…インク吐出用ヘッド
60…制御回路
61…CPU
62…ROM
63…RAM
80…コンピュータ
81…CPU
82…ROM
83…RAM
88…SIO
90…ビデオドライバ
91…アプリケーションプログラム
92…プリンタドライバ
120…プリンタ

Claims (16)

  1. 単色画像を印刷する印刷装置において、
    濃度の異なる複数種類の無彩色インクと、少なくとも1種類の有彩色インクとを収容するインク収容体と、
    前記単色画像を表す画像データに基づいて、印刷媒体上に前記インク収容体からの供給を受けて前記無彩色インクによる各種ドットを形成する無彩色ドット形成手段と、
    前記インク収容体からの供給を受けて前記有彩色インクによるドットを、前記無彩色インクのドットと混在させて、前記画像データに含まれる明度の情報に応じた所定密度で形成する有彩色ドット形成手段と
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記インク収容体は、互いに色相の異なる第1の有彩色インクと第2の有彩色インクとを収容し、
    前記有彩色ドット形成手段は、前記第1の有彩色インクによるドットの密度と前記第2の有彩色インクによるドットの密度との比率が略一定値となるように、該第1の有彩色インクのドットおよび該第2の有彩色インクのドットを形成する手段である印刷装置。
  3. 前記有彩色インクは、シアンインクとマゼンタインクとイエロインクである請求項1記載の印刷装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の印刷装置であって、
    前記無彩色ドット形成手段および前記有彩色ドット形成手段は、前記印刷媒体上のドットを形成するドット形成部を各インク毎に備えており、
    前記ドット形成部は、ドットを形成するための電力が供給されている状態で駆動信号を受け取ったときに該ドットの形成を行う形成部であり、
    前記各インク毎に設けられた前記ドット形成部に電力を供給するとともに、少なくとも前記有彩色ドット形成手段に含まれている前記ドット形成部の各々には、該電力を同系統で供給する電力供給手段を備える印刷装置。
  5. 前記インク収容体は、前記複数種類の無彩色インクとして、互いに濃度の異なる3種類のインクを収容する請求項1記載の印刷装置。
  6. 前記インク収容体は、前記複数種類の無彩色インクとして、前記有彩色インクの種類と同数、あるいは、前記有彩色インクの種類よりも多数のインクを収容する請求項1記載の印刷装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の印刷装置であって、
    更に、前記無彩色ドット形成手段による各種ドットの形成に先立って、カラー画像データを入力し、該カラー画像データを、前記単色画像を表す画像データに変換する明度変換手段を備える印刷装置。
  8. 単色画像を、複数種類のドットの形成有無による表現形式に変換する画像処理装置において、
    濃度の異なる複数種類の無彩色ドットについての形成有無を、前記単色画像を表す画像データに基づいて判断する無彩色ドット形成判断手段と、
    少なくとも1種類の有彩色ドットを、前記無彩色ドットと混在させて、前記画像データに含まれる明度の情報に応じた所定密度で生成する有彩色ドット生成手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項8記載の画像処理装置であって、
    前記有彩色ドット生成手段は、色相の異なる第1の有彩色ドットと第2の有彩色ドットとを、互いの密度の比率が略一定値となるように生成する手段である画像処理装置。
  10. 請求項9記載の画像処理装置であって、
    前記第1の有彩色ドットの密度と前記第2の有彩色ドットの密度との前記比率を設定する密度比設定手段を備え、
    前記有彩色ドット生成手段は、前記第1の有彩色ドットおよび前記第2の有彩色ドットを、前記設定された比率で生成する手段である画像処理装置。
  11. 請求項8記載の画像処理装置であって、
    前記有彩色ドットを生成するための前記所定密度の値を設定する生成密度設定手段を備え、
    前記有彩色ドット生成手段は、前記設定された所定密度で前記有彩色ドットを生成する手段である画像処理装置。
  12. 請求項8記載の画像処理装置であって、
    シアンドット、マゼンタドット、イエロドットの各色ドットについて、ドットを形成する密度の互いの比率を設定する密度比設定手段を備え、
    前記有彩色ドット生成手段は、前記設定された比率で、前記シアンドット、前記マゼンタドット、前記イエロドットを生成する手段である画像処理装置。
  13. 請求項8ないし請求項12のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    更に、前記無彩色ドット形成判断手段による前記無彩色ドットについての形成有無の判断に先立って、カラー画像データを入力し、該カラー画像データを、前記単色画像を表す画像データに変換する明度変換手段を備える画像処理装置。
  14. 単色画像を、複数種類のドットの形成有無による表現形式に変換する画像処理方法において、
    濃度の異なる複数種類の無彩色ドットについての形成有無を、前記単色画像を表す画像データに基づいて判断する工程と、
    少なくとも1種類の有彩色ドットを、前記無彩色ドットと混在させて、前記画像データに含まれる明度の情報に応じた所定密度で生成する工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  15. 単色画像を、複数種類のドットの形成有無による表現形式に変換するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    濃度の異なる複数種類の無彩色ドットについての形成有無を、前記単色画像を表す画像データに基づいて判断する機能と、
    少なくとも1種類の有彩色ドットを、前記無彩色ドットと混在させて、前記画像データに含まれる明度の情報に応じた所定密度で生成する機能と、
    をコンピュータに実現させるプログラムを記憶していることを特徴とする記録媒体。
  16. 単色画像を、複数種類のドットの形成有無による表現形式に変換するプログラムであって、
    濃度の異なる複数種類の無彩色ドットについての形成有無を、前記単色画像を表す画像データに基づいて判断する機能と、
    少なくとも1種類の有彩色ドットを、前記無彩色ドットと混在させて、前記画像データに含まれる明度の情報に応じた所定密度で生成する機能と
    をコンピュータに実現させるプログラム。
JP2002062091A 2001-03-07 2002-03-07 単色プリンタ、および画像処理装置 Expired - Fee Related JP3922052B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002062091A JP3922052B2 (ja) 2001-03-07 2002-03-07 単色プリンタ、および画像処理装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001063548 2001-03-07
JP2001-63548 2001-03-07
JP2002062091A JP3922052B2 (ja) 2001-03-07 2002-03-07 単色プリンタ、および画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002331693A JP2002331693A (ja) 2002-11-19
JP3922052B2 true JP3922052B2 (ja) 2007-05-30

Family

ID=26610782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002062091A Expired - Fee Related JP3922052B2 (ja) 2001-03-07 2002-03-07 単色プリンタ、および画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3922052B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4797322B2 (ja) * 2003-09-24 2011-10-19 セイコーエプソン株式会社 印刷装置及び印刷方法
US7936481B2 (en) 2004-01-30 2011-05-03 Canon Kabushiki Kaisha Method, system and program for forming an image
JP4325575B2 (ja) 2005-03-18 2009-09-02 セイコーエプソン株式会社 モノトーン画像のための基準色調設定
JP4837937B2 (ja) 2005-04-26 2011-12-14 セイコーエプソン株式会社 インクジェットプリンタ及びプリンタドライバ
JP5110780B2 (ja) * 2005-07-28 2012-12-26 キヤノン株式会社 画像処理方法及び画像処理装置
JP4679478B2 (ja) * 2006-09-19 2011-04-27 株式会社リコー 画像形成装置、プログラム、記憶媒体、画像形成方法
JP5094269B2 (ja) * 2006-12-07 2012-12-12 株式会社リコー 画像処理方法、プログラム、記憶媒体、画像処理装置、画像形成装置
JP2010162882A (ja) * 2008-12-19 2010-07-29 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP5538858B2 (ja) * 2009-12-15 2014-07-02 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
JP2011079322A (ja) * 2010-11-17 2011-04-21 Canon Inc 画像処理方法及び画像処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002331693A (ja) 2002-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6351320B1 (en) Memory-saving printer driver
JP4038998B2 (ja) 色の光源依存性を抑えた印刷
US8529043B2 (en) Printing apparatus
CN101659146B (zh) 打印装置、打印方法、程序及打印品
US6669319B2 (en) Ink Jet printer and printing method
JP4608008B2 (ja) 画像プリント方法
US20080158281A1 (en) Image forming apparatus and control method thereof
JP3922052B2 (ja) 単色プリンタ、および画像処理装置
US7436543B2 (en) Color separation based on ink characteristics
JP2005238835A (ja) 画像形成方法、プログラム及び画像形成システム
JP3711441B2 (ja) 印刷制御装置
US7253922B2 (en) Monochromatic printer and image processing apparatus
US20050052671A1 (en) Method of generating color separation data and image processing apparatus
JP4240210B2 (ja) 印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム
US20050052670A1 (en) Method of generating color separation data and image processing apparatus
JP2006346997A (ja) 印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム
JP4186486B2 (ja) 色調を付与可能な単色プリンタ、および画像処理装置
JP2012101455A (ja) 印刷装置、色変換方法、プログラム及び記録媒体
JP4183167B2 (ja) 単色画像を印刷するための画像処理装置
JP4208911B2 (ja) 画像処理装置及びその方法、並びに、コンピュータプログラムおよび記録媒体
JP2009241609A (ja) 印刷制御装置、印刷装置、および印刷制御方法
JP2007118380A (ja) 印刷装置及び印刷方法
JP2001277552A (ja) 印刷制御装置、印刷制御方法、印刷装置、および記録媒体
JP4243836B2 (ja) 印刷制御装置、印刷制御プログラムおよび印刷制御方法
JP4350734B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法、並びに、コンピュータプログラムおよび記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060407

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060801

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060831

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20061012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3922052

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100302

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140302

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees