JP2006346997A - 印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム - Google Patents
印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ドットの記録密度に関係なく印刷媒体上に印刷される色の色再現性を向上させることを課題とする。
【解決手段】印刷媒体上に重ね合わせられるインクのドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に色変換前の色を表現する入力データDA11と当該印刷領域でCMYKのインクにより色再現される色を表現する出力データDA12との対応関係を規定した各色変換LUT14bの中から前記ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に対応する色変換LUTを参照することにより、前記色変換前の色を表現したRGBデータDA3をCMYKのインクにより色再現される色を表現したCMYKデータDA4に変換し、CMYKデータDA4に対応するインクのドットをプリンタ20に対して印刷媒体上に形成させる制御を行う。
【選択図】図1
【解決手段】印刷媒体上に重ね合わせられるインクのドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に色変換前の色を表現する入力データDA11と当該印刷領域でCMYKのインクにより色再現される色を表現する出力データDA12との対応関係を規定した各色変換LUT14bの中から前記ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に対応する色変換LUTを参照することにより、前記色変換前の色を表現したRGBデータDA3をCMYKのインクにより色再現される色を表現したCMYKデータDA4に変換し、CMYKデータDA4に対応するインクのドットをプリンタ20に対して印刷媒体上に形成させる制御を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、印刷媒体上に色の異なる複数種類のインクのドットを適宜重ね合わせながら形成する印刷装置を制御する印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラムに関する。
従来、インクジェットプリンタは、主走査と副走査を繰り返し行いながら印刷ヘッドの複数のノズルから色の異なる複数種類のインクを吐出し、印刷媒体上にインクのドットを適宜同じ画素に重ね合わせながらカラー画像を形成して印刷を行っている。
図5に示すように、印刷ヘッドには、インクの色毎に、副走査方向DSへ複数並べられたインクジェットノズルNzが設けられている。図では、インクの色について左右非対称に4色のそれぞれのノズルアレイが設けられた印刷ヘッドユニットHU1,HU2を示しているが、5色以上のインク滴を吐出する場合には色数に合わせた数のノズルアレイを組み合わせた印刷ヘッドユニットを用意すればよい。図の上段のユニットHU1では色毎にノズルが一直線上に配置され、図の下段のユニットHU2では色毎にノズルが千鳥状に配置されている。ノズルアレイの加工精度の向上に伴い、各ノズルアレイについて副走査方向のノズル間のピッチkは小さくなってきている。
また、印刷をなるべく短時間で済ませるため、主走査方向へ往復動する印刷ヘッドから主走査方向の往復双方向で複数種類のインクを吐出してドットを形成する双方向印字が行われている。
上述したプリンタを接続するコンピュータは、プリンタドライバがインストールされて実行され、プリンタに対する印刷制御を行っている。
図5に示すように、印刷ヘッドには、インクの色毎に、副走査方向DSへ複数並べられたインクジェットノズルNzが設けられている。図では、インクの色について左右非対称に4色のそれぞれのノズルアレイが設けられた印刷ヘッドユニットHU1,HU2を示しているが、5色以上のインク滴を吐出する場合には色数に合わせた数のノズルアレイを組み合わせた印刷ヘッドユニットを用意すればよい。図の上段のユニットHU1では色毎にノズルが一直線上に配置され、図の下段のユニットHU2では色毎にノズルが千鳥状に配置されている。ノズルアレイの加工精度の向上に伴い、各ノズルアレイについて副走査方向のノズル間のピッチkは小さくなってきている。
また、印刷をなるべく短時間で済ませるため、主走査方向へ往復動する印刷ヘッドから主走査方向の往復双方向で複数種類のインクを吐出してドットを形成する双方向印字が行われている。
上述したプリンタを接続するコンピュータは、プリンタドライバがインストールされて実行され、プリンタに対する印刷制御を行っている。
また、特許文献1には、プリンタに印刷ヘッドを搬送する主走査を双方向に行わせつつ印刷媒体上にドットを形成して印刷を行わせる印刷制御装置であって、所定のインクのドットの記録密度が所定値以下であるときにはプリンタに往路または復路の一方においてのみ所定のインクのドットの形成を行わせる印刷制御装置が記載されている。
特開2005−47071号公報
印刷時間をさらに短縮するため、ノズルピッチを小さくするとともに、印刷ヘッドに副走査方向へ並べられた複数のノズルの主走査位置に対応する印刷媒体上のバンド毎に印刷媒体を副走査方向へ送りながらドットを一度に形成するバンド送りの検討が行われている。しかし、上述した印刷ヘッドユニットを用いると、印刷媒体上に形成される画像のうち、主走査の往方向で印刷される領域と主走査の復方向で印刷される領域とで再現される色に微妙な違いが生じることがあった。
特許文献1記載の技術でも、ドットの記録密度が所定値より大きければ、往方向で印刷される領域と復方向で印刷される領域とで再現される色に微妙な違いが生じることになる。
特許文献1記載の技術でも、ドットの記録密度が所定値より大きければ、往方向で印刷される領域と復方向で印刷される領域とで再現される色に微妙な違いが生じることになる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、ドットの記録密度に関係なく印刷媒体上に印刷される色の色再現性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、印刷媒体上に色の異なる複数種類のインクのドットを適宜重ね合わせながら形成する印刷装置を制御する印刷制御装置であって、前記印刷媒体上に重ね合わせられるインクのドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に色変換前の色を表現する入力データと当該印刷領域で前記複数種類のインクにより色再現される色を表現する出力データとの対応関係を規定した各色変換データの中から前記ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に対応する色変換データを参照することにより、前記色変換前の色を表現した画像データを前記複数種類のインクにより色再現される色を表現した画像データに変換する色変換手段と、変換後の画像データに対応するインクのドットを前記印刷装置に対して前記印刷媒体上に形成させる制御を行う印刷制御手段とを備えることを特徴とする。
色変換前の色を表現した画像データは、色変換手段により、各色変換データの中からドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に対応する色変換データに従って、複数種類のインクにより色再現される色を表現した画像データに変換される。印刷装置は、印刷制御手段により、変換後の画像データに対応するインクのドットを印刷媒体上に形成させる制御が行われる。ここで、ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に対応する色変換データが用いられて画像データが変換されるので、ドットの記録密度が大きくても、インクドットの重なりに応じて適切な色変換を行うことができる。その結果、高精度な色変換が実現され、インクドットの重ね合わせ順の異なる印刷領域毎に色が適切に再現される。従って、ドットの記録密度に関係なく印刷媒体上に印刷される色の色再現性を向上させることが可能になる。
上記複数種類のインクにより色再現される色を表現する出力データは、インクの各色の階調をそれぞれ表現するデータでもよいし、色の濃淡を分版することを前提としてインクの種類数よりも少ない各要素色の階調をそれぞれ表現するデータでもよい。
上記入力データで表現される色変換前の色は、RGB(赤、緑、青)を各要素色とする色、CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)を各要素色とする色、CMYを各要素色とする色、CIE L*a*b*色空間の各色成分L*,a*,b*を各要素色とする色、等が考えられる。以下、「*」の記載を省略する。
上記入力データや上記出力データは、要素色毎に要素色の階調を数値化した階調値等とすることができる。
上記色変換データは、情報テーブル形式の色変換LUT(色変換テーブル)、色変換前の各要素色の階調値から色変換後の各要素色の階調値を求める関数を表すデータ、等とすることができる。
前記各色変換データを記録したデータ記録領域をさらに設けてもよい。すると、画像データの色変換を容易にさせることができ、容易にドットの記録密度に関係なく印刷媒体上に印刷される色の色再現性を向上させることが可能になる。前記データ記録領域は、データを書き換え可能に記憶するメモリ等の記憶領域、データを書き換え不可能に記録した記録媒体、等とすることができる。
上記入力データで表現される色変換前の色は、RGB(赤、緑、青)を各要素色とする色、CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)を各要素色とする色、CMYを各要素色とする色、CIE L*a*b*色空間の各色成分L*,a*,b*を各要素色とする色、等が考えられる。以下、「*」の記載を省略する。
上記入力データや上記出力データは、要素色毎に要素色の階調を数値化した階調値等とすることができる。
上記色変換データは、情報テーブル形式の色変換LUT(色変換テーブル)、色変換前の各要素色の階調値から色変換後の各要素色の階調値を求める関数を表すデータ、等とすることができる。
前記各色変換データを記録したデータ記録領域をさらに設けてもよい。すると、画像データの色変換を容易にさせることができ、容易にドットの記録密度に関係なく印刷媒体上に印刷される色の色再現性を向上させることが可能になる。前記データ記録領域は、データを書き換え可能に記憶するメモリ等の記憶領域、データを書き換え不可能に記録した記録媒体、等とすることができる。
前記印刷装置が印刷ヘッドに副走査方向へ並べられた複数のノズルの主走査位置に対応する前記印刷媒体上の単位領域毎に前記印刷媒体を副走査方向へ送りながら当該印刷ヘッドから前記複数種類のインクを吐出して前記単位領域にドットを形成する装置である場合、前記データ記録領域には、前記単位領域の単位とされた前記ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に前記入力データと当該印刷領域で前記複数種類のインクにより色再現される色を表現する出力データとの対応関係を規定した各色変換データを記録してもよい。
複数のノズルの主走査位置に対応する単位領域毎にインクドットが形成される場合、同一の色変換データで画像データを変換して印刷を行うと、単位領域の単位でドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域間に再現色の微妙な違いが生じ、色の違いが目立ちやすい。このように再現色の違いが目立ちやすい場合に、色再現性を向上させて色の違いを無くすることができるので、本発明の適用場面として好適な例を提供することができる。
上記印刷装置は、印刷ヘッドを主走査方向へ往復動させる装置でも、印刷媒体を主走査方向へ往復動させる装置でも、印刷ヘッドと印刷媒体の双方を主走査方向へ往復動させる装置でもよい。
複数のノズルの主走査位置に対応する単位領域毎にインクドットが形成される場合、同一の色変換データで画像データを変換して印刷を行うと、単位領域の単位でドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域間に再現色の微妙な違いが生じ、色の違いが目立ちやすい。このように再現色の違いが目立ちやすい場合に、色再現性を向上させて色の違いを無くすることができるので、本発明の適用場面として好適な例を提供することができる。
上記印刷装置は、印刷ヘッドを主走査方向へ往復動させる装置でも、印刷媒体を主走査方向へ往復動させる装置でも、印刷ヘッドと印刷媒体の双方を主走査方向へ往復動させる装置でもよい。
前記印刷装置が印刷ヘッドから走査方向の往復双方向で前記複数種類のインクを吐出して前記印刷媒体上にドットを形成するとともに各ラスタのドット全てを前記往復双方向のいずれかの走査で形成する装置である場合、前記色変換手段は、往方向印刷領域では往方向用色変換データを参照して画像データの変換を行う一方、復方向印刷領域では復方向用色変換データを参照して画像データの変換を行ってもよい。
走査の往方向でインクドットが形成される往方向印刷領域と走査の復方向でインクドットが形成される副方向印刷領域とでは、インクドットの重なり順が異なるため、同一の色変換データで画像データを変換して印刷を行うと再現色の微妙な違いが生じ、色の違いが目立ちやすい。このように再現色の違いが目立ちやすい場合に、色再現性を向上させて色の違いを無くすることができるので、本発明の適用場面として好適な例を提供することができる。
走査の往方向でインクドットが形成される往方向印刷領域と走査の復方向でインクドットが形成される副方向印刷領域とでは、インクドットの重なり順が異なるため、同一の色変換データで画像データを変換して印刷を行うと再現色の微妙な違いが生じ、色の違いが目立ちやすい。このように再現色の違いが目立ちやすい場合に、色再現性を向上させて色の違いを無くすることができるので、本発明の適用場面として好適な例を提供することができる。
前記印刷装置が全ラスタのうち少なくとも一部の各ラスタのドット全てを複数の走査で形成する装置である場合、前記色変換手段は、前記各色変換データの中から前記ラスタのドット全てを形成する各走査の方向の組み合わせに対応する色変換データを参照することにより前記画像データの変換を行ってもよい。ラスタのドット全てを形成する各走査の方向が異なる各印刷領域では、インクドットの重なり順が異なるため、同一の色変換データで画像データを変換して印刷を行うと再現色の微妙な違いが生じ、色の違いが目立ちやすい。このように再現色の違いが目立ちやすい場合に、色再現性を向上させて色の違いを無くすることができるので、本発明の適用場面として好適な例を提供することができる。
前記印刷装置が印刷する画像の画質設定を表す画質設定情報に応じた走査で画像データに対応する前記複数種類のインクのドットを形成する装置である場合、前記印刷装置にて印刷される画像の画質設定を表す画質設定情報の入力を受け付ける画質設定手段をさらに備え、前記色変換手段は、前記変換前の画像データを構成する画素が前記ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域のうち何れの印刷領域に属するかを前記画質設定情報に基づいて判別し、当該判別した印刷領域に対応する色変換データを参照してもよい。すると、画質設定に応じてドットを形成する走査を変更する印刷装置で印刷媒体上に印刷される色の色再現性を向上させることができる。
前記印刷装置が画像データに応じた走査で画像データに対応する前記複数種類のインクのドットを形成する装置である場合、前記色変換手段は、前記変換前の画像データを構成する画素が前記ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域のうち何れの印刷領域に属するかを前記変換前の画像データに基づいて判別し、当該判別した印刷領域に対応する色変換データを参照してもよい。すると、画像データに応じてドットを形成する走査を変更する印刷装置で印刷媒体上に印刷される色の色再現性を向上させることができる。
前記各色変換データが全データのうち単位面積当たりのドットの形成量を所定の形成量より大きくさせるデータのみ互いに異なるデータ構造を有していてもよい。インクドットの形成量が少ない印刷領域ではドットの重なりが無いか僅かであるので、各色変換データの全データのうちドットの形成量を所定の形成量以下にさせるデータを共通にしてもドットの重ね合わせ順の異なる印刷領域間で再現色の違いは生じないか無視できる。これにより、ドットの形成量を所定の形成量以下にさせるデータを色変換データ毎に作成する必要が無くなるので、印刷制御装置用の色変換データを作成する手間を軽減させることができる。
上述した印刷制御装置は、ある機器に組み込まれた状態で他の方法とともに実施されることもある等、各種の態様を含む。例えば、印刷装置を備える印刷システムとしても適用可能である。また、上記印刷制御装置の構成に対応した工程を有する制御方法や、上記印刷制御装置の構成に対応した機能をコンピュータに実現させるプログラムとしても適用可能であり、印刷制御方法や印刷制御プログラムの発明も、同様の作用、効果を奏する。さらに、印刷制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としても適用可能である。むろん、請求項2〜8に記載した構成も、前記方法や前記システムや前記プログラムや前記記録媒体に適用可能である。
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)印刷システムの構成:
(2)色変換データの作成方法:
(3)印刷制御装置が行う処理:
(4)第二の実施形態:
(5)第三の実施形態:
(1)印刷システムの構成:
(2)色変換データの作成方法:
(3)印刷制御装置が行う処理:
(4)第二の実施形態:
(5)第三の実施形態:
(1)印刷システムの構成:
図1は本発明の第一の実施形態に係る印刷制御装置が印刷装置を制御する様子を模式的に示す図、図2は本印刷制御装置U0の構成を模式的に示すブロック図、図3は本印刷制御装置U0を含む印刷システムの構成の概略を示すブロック図である。本印刷システムは、本発明の印刷制御装置となるパーソナルコンピュータ(PC)10、カラー印刷可能なインクジェットプリンタ(印刷装置)20等から構成されている。むろん、本発明に用いられるコンピュータは、PCに限定されない。
PC10では、CPU11がシステムバス10aを介してPC全体を制御する。同バス10aには、ROM12、データを書き換え可能な半導体メモリ(RAM13)、各種ドライブ15,16、各種インターフェイス(I/F)17a〜e等が接続され、ハードディスクドライブを介してハードディスク(磁気ディスク)14も接続されている。ハ本発明の印刷制御プログラム14aは、ハードディスク(HD)14に記憶され、CPU11によってRAM13に転送され、実行される。また、HD14は、複数の色変換テーブル(色変換データ)14b、印刷領域を表す印刷領域情報14c、設定可能な各種画質設定情報14d,e、等を記憶(記録)した所定の記憶領域(データ記録領域)とされている。RAM13には、一時的に、色変換前の画像データ13a、色変換後の画像データ13b、各種画質設定情報13c、d、等が格納される。
図1は本発明の第一の実施形態に係る印刷制御装置が印刷装置を制御する様子を模式的に示す図、図2は本印刷制御装置U0の構成を模式的に示すブロック図、図3は本印刷制御装置U0を含む印刷システムの構成の概略を示すブロック図である。本印刷システムは、本発明の印刷制御装置となるパーソナルコンピュータ(PC)10、カラー印刷可能なインクジェットプリンタ(印刷装置)20等から構成されている。むろん、本発明に用いられるコンピュータは、PCに限定されない。
PC10では、CPU11がシステムバス10aを介してPC全体を制御する。同バス10aには、ROM12、データを書き換え可能な半導体メモリ(RAM13)、各種ドライブ15,16、各種インターフェイス(I/F)17a〜e等が接続され、ハードディスクドライブを介してハードディスク(磁気ディスク)14も接続されている。ハ本発明の印刷制御プログラム14aは、ハードディスク(HD)14に記憶され、CPU11によってRAM13に転送され、実行される。また、HD14は、複数の色変換テーブル(色変換データ)14b、印刷領域を表す印刷領域情報14c、設定可能な各種画質設定情報14d,e、等を記憶(記録)した所定の記憶領域(データ記録領域)とされている。RAM13には、一時的に、色変換前の画像データ13a、色変換後の画像データ13b、各種画質設定情報13c、d、等が格納される。
周辺機器I/F17a(例えばUSB I/F)には、デジタルカメラ、カラースキャナ、カラー測色機50、等が接続可能である。CRT I/F17bにはカラー画像データに基づいて当該データに対応する画像を表示するディスプレイ18aが接続され、入力I/F17cにはキーボード18bやマウス18cが操作用入力機器として接続され、プリンタI/F17eには例えばシリアルI/Fケーブルを介してプリンタ20が接続される。
本実施形態のプリンタ20は、CMYKの各色に対応してそれぞれ設けられた4個のインクカートリッジ28に充填された4色のインクを印刷ヘッド29a〜dから吐出して、印刷用紙等の印刷媒体にインクを付着させてドットを形成することにより、カラー画像を表現した印刷データに対応する画像を印刷するものとする。むろん、プリンタ20には、レッド、バイオレット、ライトシアン、ライトマゼンタ、ライトブラック、ダークイエロー、無着色インク、等も使用するプリンタ、CMYKのいずれかのインクを使用しないプリンタ、インク通路内に泡を発生させてインクを吐出するバブル方式のプリンタのような各種インク噴射式プリンタ、トナーインクを使用して印刷媒体上に画像を形成するレーザープリンタ、等も採用可能である。印刷装置が使用するインクは、液体でも固体でもよい。本実施形態の各インクは、水性の溶媒に微細な顔料からなる色材を混合したインクであるものとするが、染料からなる色剤を混合したインク、油性の溶媒を用いたインクでもよい。
印刷媒体には、光沢紙等が含まれる塗被紙の印刷媒体、普通紙や再生紙等が含まれる非塗被紙の印刷媒体がある。
印刷媒体には、光沢紙等が含まれる塗被紙の印刷媒体、普通紙や再生紙等が含まれる非塗被紙の印刷媒体がある。
本プリンタ20では、CPU21、ROM22、RAM23、通信I/O24、コントロールIC25、ASIC26、I/F27、等がバス20aを介して接続され、CPU21がROM22に書き込まれたプログラムに従って各部を制御する。
キャリッジ機構27aにて主走査方向に往復動するキャリッジには、各インクカートリッジ28をそれぞれ所定の装着箇所にて装着可能なカートリッジホルダ32が設けられているとともに、印刷ヘッドユニット29が搭載されている。本実施形態のホルダ32は、全4種類のインクのそれぞれに対応する4箇所の装着箇所が形成されているものとする。各カートリッジ28は、対応する色のインクを充填可能な所定の充填室が形成され、ホルダ32の各装着箇所に対して着脱可能に装着される。印刷ヘッドユニット29は、CMYKのインク毎に設けられた印刷ヘッド29a〜dを備えている。
プリンタ20は、PCのプリンタI/F17eと接続された通信I/O24を介して、PC10から送信される色別のラスタデータを受信したり、各種情報をPC10に対して出力したりすることが可能である。本プリンタ20は、印刷時の解像度や、画像を印刷するドットサイズ等を選択可能であり、PC10から解像度やドットサイズ等の設定情報を入手し、RAM23にこれらの設定情報を記憶する。そして、プリンタ20は、これらの設定情報23aを記憶することにより解像度やドットサイズ等を設定可能であり、設定(選択)された解像度に応じたドット単位で、設定(選択)されたドットサイズで印刷を実行可能である。前記設定情報23aは印刷画像の画質設定(印刷モード)を表す画質設定情報であり、本プリンタ20は、設定情報23aに応じた主走査および副走査で画像データに対応する複数種類のインクのドットを形成する。
キャリッジ機構27aにて主走査方向に往復動するキャリッジには、各インクカートリッジ28をそれぞれ所定の装着箇所にて装着可能なカートリッジホルダ32が設けられているとともに、印刷ヘッドユニット29が搭載されている。本実施形態のホルダ32は、全4種類のインクのそれぞれに対応する4箇所の装着箇所が形成されているものとする。各カートリッジ28は、対応する色のインクを充填可能な所定の充填室が形成され、ホルダ32の各装着箇所に対して着脱可能に装着される。印刷ヘッドユニット29は、CMYKのインク毎に設けられた印刷ヘッド29a〜dを備えている。
プリンタ20は、PCのプリンタI/F17eと接続された通信I/O24を介して、PC10から送信される色別のラスタデータを受信したり、各種情報をPC10に対して出力したりすることが可能である。本プリンタ20は、印刷時の解像度や、画像を印刷するドットサイズ等を選択可能であり、PC10から解像度やドットサイズ等の設定情報を入手し、RAM23にこれらの設定情報を記憶する。そして、プリンタ20は、これらの設定情報23aを記憶することにより解像度やドットサイズ等を設定可能であり、設定(選択)された解像度に応じたドット単位で、設定(選択)されたドットサイズで印刷を実行可能である。前記設定情報23aは印刷画像の画質設定(印刷モード)を表す画質設定情報であり、本プリンタ20は、設定情報23aに応じた主走査および副走査で画像データに対応する複数種類のインクのドットを形成する。
ASIC26は、CPU21と所定の信号を送受信しつつヘッド駆動部26aに対してラスタデータに対応する印加電圧データを出力する。同ヘッド駆動部26aは、同印加電圧データから印刷ヘッド29a〜dに内蔵されたピエゾ素子への印加電圧パターンを生成し、印刷ヘッド29a〜dに4色のインク滴をドット単位で吐出させる。その際、印刷媒体上にインクのドットを適宜同じ画素に重ね合わせながらカラー画像を形成させる。また、大きいドットでは印刷媒体上で解像度に応じた1画素からドットがはみ出して形成されるため、隣接する画素に形成されるインクドットの一部が重ね合わされることもある。
I/F27に接続されたキャリッジ機構27aや紙送り機構27bは、印刷ヘッドユニット29を主走査させたり、適宜改ページ動作を行いながらシート状の印刷媒体を順次送り出して副走査を行ったりする。
印刷ヘッド29a〜dには色毎に複数個のインクジェットノズルが設けられ、同ノズルのそれぞれに対応してピエゾ素子が配置されている。特開2003-182120号公報(特に段落0024-0025)や特開2003-291327号公報に記載されているように、ピエゾ素子に印加される電圧の駆動波形の電圧差が大きいほど、ドットは大きくなる。
I/F27に接続されたキャリッジ機構27aや紙送り機構27bは、印刷ヘッドユニット29を主走査させたり、適宜改ページ動作を行いながらシート状の印刷媒体を順次送り出して副走査を行ったりする。
印刷ヘッド29a〜dには色毎に複数個のインクジェットノズルが設けられ、同ノズルのそれぞれに対応してピエゾ素子が配置されている。特開2003-182120号公報(特に段落0024-0025)や特開2003-291327号公報に記載されているように、ピエゾ素子に印加される電圧の駆動波形の電圧差が大きいほど、ドットは大きくなる。
図4の上段に示すように、印刷ヘッドユニット29には、色毎に複数個のインクジェットノズルNzが設けられるとともに、同ノズルNzのそれぞれに対応してピエゾ素子PEが配置されている。ピエゾ素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路29zに接する位置に設置され、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギーの変換を行う。ピエゾ素子PEは、両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧が印加されると、図の下段に示すように伸張し、インク通路29zの一側壁を変形させる。ピエゾ素子PEの伸張に応じた収縮分に相当するインクがインク滴IpとなってノズルNzの先端から印刷媒体上へ高速に吐出され、インクのドットが形成されて印刷が行われる。
複数のノズルNzは、色毎にインクを吐出する4組のノズルアレイ(印刷ヘッド29a〜d)から構成されている。図4に示す印刷ヘッドユニット29は、図5の上段に示すユニットHU1のように、各ノズルアレイの複数のノズルNzが印刷媒体の移動方向である副走査方向DSへ所定のノズルピッチkで一直線上に並べられている。同ユニット29は、ノズルアレイ間のノズルNzが主走査方向DMにも一直線上となるように配置されているが、ノズルアレイ間のノズルNzが主走査方向へ千鳥状に配置されたユニットでもよい。また、印刷ヘッドユニットは、図5の下段に示すように、各ノズルアレイの複数のノズルNzが副走査方向DSへ所定のピッチkで千鳥状に並べられていてもよい。
本プリンタ20は、なるべく短時間で印刷を行うため、1パス双方向印字で印刷を行うものとする。すなわち、本プリンタ20は、印刷ヘッド29a〜dから走査方向の往復双方向DI1,DI2で複数種類のインクを吐出して印刷媒体上にドットを形成するとともに、各ラスタRaのドット全てを往復双方向のいずれかの走査で形成する。
複数のノズルNzは、色毎にインクを吐出する4組のノズルアレイ(印刷ヘッド29a〜d)から構成されている。図4に示す印刷ヘッドユニット29は、図5の上段に示すユニットHU1のように、各ノズルアレイの複数のノズルNzが印刷媒体の移動方向である副走査方向DSへ所定のノズルピッチkで一直線上に並べられている。同ユニット29は、ノズルアレイ間のノズルNzが主走査方向DMにも一直線上となるように配置されているが、ノズルアレイ間のノズルNzが主走査方向へ千鳥状に配置されたユニットでもよい。また、印刷ヘッドユニットは、図5の下段に示すように、各ノズルアレイの複数のノズルNzが副走査方向DSへ所定のピッチkで千鳥状に並べられていてもよい。
本プリンタ20は、なるべく短時間で印刷を行うため、1パス双方向印字で印刷を行うものとする。すなわち、本プリンタ20は、印刷ヘッド29a〜dから走査方向の往復双方向DI1,DI2で複数種類のインクを吐出して印刷媒体上にドットを形成するとともに、各ラスタRaのドット全てを往復双方向のいずれかの走査で形成する。
ノズルアレイの加工精度の向上に伴い、ノズルピッチkは、例えば720dpi等、非常に小さくなっている。そこで、副走査方向の解像度をノズルピッチkに合わせ、図1に示すように、印刷媒体M1上のバンド(単位領域)RU1毎に印刷媒体M1を副走査方向へバンドRU1分ずつ送りながらドットを一度に形成するバンド送りで印刷を行うことが検討されている。ここで、バンドRU1は、印刷ヘッド29a〜dに副走査方向へ並べられた複数のノズルNzの主走査位置に対応する印刷領域とされ、主走査方向へは全範囲、副走査方向へはノズルピッチkにノズルNzの数Nnを乗じた範囲Nn×kの領域とされる。しかし、主走査の往方向で印刷される領域R1と主走査の復方向で印刷される領域R2とで共通の色変換テーブルを用いると、両領域R1,R2間に微妙な違いが生じることがある。
図6に示すように、プリンタ20は、印刷媒体M1上に色の異なる複数種類のインクのドットDOを適宜重ね合わせながら形成する。ここで、印刷ヘッドユニット29に設けられた各色用のノズルNzは、インクの色について主走査方向DMへ非対称に設けられている。このため、往方向の走査でドットDOが形成される往方向印刷領域R1でドットの記録密度が大きい領域では、図の上段に示すように、Kインクのドットの上にCインク、その上にMインク、さらにその上にYインクが重ね合わされる。一方、復方向の走査でドットDOが形成される復方向印刷領域R2でドットの記録密度が大きい領域では、図の下段に示すように、Yインクのドットの上にMインク、その上にCインク、さらにその上にKインクが重ね合わされる。なお、同図はインクに顔料という固形分を含む顔料インクを用いた場合の様子を示してあり、顔料インクでは最後に重ね合わされるドットの色が他の種類の色よりも強く現れると推察される。
以上の例のように、インクのドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に各色の発色の度合いが微妙に異なるため、本印刷制御装置は、発色の違いを調整する処理を行っている。
以上の例のように、インクのドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に各色の発色の度合いが微妙に異なるため、本印刷制御装置は、発色の違いを調整する処理を行っている。
本印刷制御プログラムは、オペレーティングシステム(OS)、アプリケーションプログラム(APL)、OSとAPL、のいずれにより構成されてもよい。同プログラムを記録した媒体は、HD14以外にも、CD−ROM15a、フレキシブルディスク、半導体メモリ、等でもよい。また、通信I/F17dをインターネット網に接続し、所定のサーバから本発明のプログラムをダウンロードして実行してもよい。
図7は、HD14に記憶された各色変換テーブル(色変換LUT)14bのデータ構造を模式的に示している。各色変換LUTは、色変換前の色を要素色RGB毎の階調データで表現する入力データDA11と、印刷媒体上で上記複数種類のインクにより色再現される色をCMYK毎の階調データで表現する出力データDA12と、の対応関係を複数の参照点について規定した情報テーブルとされている。具体的には、各色変換LUTは、RGB毎に例えば17段階の階調値を設定してRGB毎の各段階の階調値を組み合わせた173個の格子点を参照点として、各参照点に対応するCMYK毎の階調値が格納されたデータ構造とされている。図示の各色変換LUTは、説明のため、印刷媒体上で単位面積当たりのドットの形成率Rd(ドットの形成量)について大きさの順に並べて示している。ここで、ドット形成率Rdは、印刷媒体の単位面積にある画素の数Np(Npは正の整数)に対する該単位面積内の画素に形成されるドットの数Nd(Ndは0以上の整数)の比Nd/Npであるとする。ただし、1画素に複数色のドットが重ね合わされることがあり、CMYK毎の形成ドット数をNdc,Ndm,Ndy,Ndk(いずれも0以上Np以下の整数)とすると、Nd=Ndc+Ndm+Ndy+Ndkとなる。
各色変換LUTは、印刷媒体上に重ね合わせられるインクのドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に設けてある。図1に示す走査を行うプリンタを制御する場合、往方向印刷領域R1の再現色を表現する出力データを格納したLUT1と、復方向印刷領域R2の再現色を表現する出力データを格納したLUT2とを用意すればよい。なお、図1で各バンドRU1内に示した矢印は、主走査の方向を示している。
各色変換LUTは、印刷媒体上に重ね合わせられるインクのドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に設けてある。図1に示す走査を行うプリンタを制御する場合、往方向印刷領域R1の再現色を表現する出力データを格納したLUT1と、復方向印刷領域R2の再現色を表現する出力データを格納したLUT2とを用意すればよい。なお、図1で各バンドRU1内に示した矢印は、主走査の方向を示している。
各色変換LUTに格納する出力データDA12は、色変換LUTを参照して変換した画像データに対応するインクのドットをプリンタに対して印刷媒体上に形成させたときに印刷媒体上に印刷される色の違いを無くすように(少なくさせるように)決められたデータである。例えば、色の重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に該印刷領域に印刷されたパッチ(色票)をCIE Lab色空間で測色してLab色空間で定義される測色値L,a,bを取得し、該測色値L,a,bを取得したパッチを印刷させたCMYK毎の階調データと該測色値L,a,bとなるRGB毎の階調データとを印刷領域毎に対応づけることにより、印刷領域毎の色変換LUTを作成することができる。
また、ある印刷領域に合わせた色変換LUTを従来の手法で作成しておき、該印刷領域に印刷されたパッチをLab色空間で測色してLab色空間で定義される測色値L1,a1,b1を取得し、色の重ね合わせ順が異なる印刷領域に印刷されたパッチをLab色空間で測色してLab色空間で定義される測色値L2,a2,b2を取得し、前記色の重ね合わせ順が異なる印刷領域に印刷されるパッチの測色値が最もL1,a1,b1に近づくように測色値L1,a1,b1および測色値L2,a2,b2に基づいて出力データDA12の各出力階調値を修正することによっても、該印刷領域に対応する色変換LUTを作成することができる。
また、ある印刷領域に合わせた色変換LUTを従来の手法で作成しておき、該印刷領域に印刷されたパッチをLab色空間で測色してLab色空間で定義される測色値L1,a1,b1を取得し、色の重ね合わせ順が異なる印刷領域に印刷されたパッチをLab色空間で測色してLab色空間で定義される測色値L2,a2,b2を取得し、前記色の重ね合わせ順が異なる印刷領域に印刷されるパッチの測色値が最もL1,a1,b1に近づくように測色値L1,a1,b1および測色値L2,a2,b2に基づいて出力データDA12の各出力階調値を修正することによっても、該印刷領域に対応する色変換LUTを作成することができる。
また、各色変換データは、全データのうち印刷媒体上の単位面積当たりのドット形成率Rdを所定のドット形成率dm(所定の形成量)以上にさせるデータのみ互いに異なるデータ構造を有している。以下、図7の例を用いて説明する。各LUT1,2で入力データDA11の各入力階調値ri,gi,bi(nを2以上の整数としてiは1〜nの整数)に対応する出力データDA12の各出力階調値をci,mi,yi,ki、ドット形成率Rdをdi%として、ドット形成率diの昇順に入力データDA11と出力データDA12とを並べたとする。1<m<nとして、iがm以下であるときの色変換LUTのデータ構造はLUT1,2間で同一とする一方、iがmよりも大きいときの色変換LUTのデータ構造はLUT1,2間で異ならせている。
ドット形成率dmは、印刷媒体上に形成されるインクドットの重なりの違いにより再現色に無視できない違いが生じるか否かの境目のドット形成量としてある。ここで、各色変換LUTの全データのうち全色合計のドット形成率を50%など固定値とされた所定のドット形成率より大きくさせるデータのみ互いに異ならせてもよい。また、各色変換LUTの全データのうち色毎のドット形成率Rdiの中で最も大きいmaxRdiを50%など所定値とされた所定のドット形成率より大きくさせるデータのみ互いに異ならせてもよい。この場合、所定のドット形成率は色毎に異なっていてもよい。
ドット形成率Rdが小さい印刷媒体上の印刷領域ではインクドットの重なりが無いか僅かであるので、各色変換データの全データのうちドット形成率Rdを所定のドット形成率dm以下にさせるデータを共通にしてもドットの重ね合わせ順の異なる印刷領域間で再現色の違いは生じないか無視できる。これにより、ドット形成率Rdを所定のドット形成率dm以下にさせるデータを色変換LUT毎に作成する必要が無くなるので、色変換LUTを作成する手間が軽減される。
ドット形成率dmは、印刷媒体上に形成されるインクドットの重なりの違いにより再現色に無視できない違いが生じるか否かの境目のドット形成量としてある。ここで、各色変換LUTの全データのうち全色合計のドット形成率を50%など固定値とされた所定のドット形成率より大きくさせるデータのみ互いに異ならせてもよい。また、各色変換LUTの全データのうち色毎のドット形成率Rdiの中で最も大きいmaxRdiを50%など所定値とされた所定のドット形成率より大きくさせるデータのみ互いに異ならせてもよい。この場合、所定のドット形成率は色毎に異なっていてもよい。
ドット形成率Rdが小さい印刷媒体上の印刷領域ではインクドットの重なりが無いか僅かであるので、各色変換データの全データのうちドット形成率Rdを所定のドット形成率dm以下にさせるデータを共通にしてもドットの重ね合わせ順の異なる印刷領域間で再現色の違いは生じないか無視できる。これにより、ドット形成率Rdを所定のドット形成率dm以下にさせるデータを色変換LUT毎に作成する必要が無くなるので、色変換LUTを作成する手間が軽減される。
図2に示すように、本印刷制御装置U0は、各部U1〜U8を備え、色の重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に最適な色変換LUTを選択して色変換を行い、プリンタ20に対する印刷制御を行う。
複数の色変換LUT14bを記録したデータ記録領域U6は、HD14に設けられている。また、設定(選択)可能な解像度の一覧を表す解像度情報14dや、設定(選択)可能な印刷媒体の種類の一覧を表す媒体種類情報14eといった、印刷画像の画質設定を表す画質設定情報を記録した情報記録領域U8も、HD14に設けられている。
画質設定部(画質設定手段)U7は、プリンタにて印刷される画像の画質設定を表す画質設定情報の入力を受け付ける。
複数の色変換LUT14bを記録したデータ記録領域U6は、HD14に設けられている。また、設定(選択)可能な解像度の一覧を表す解像度情報14dや、設定(選択)可能な印刷媒体の種類の一覧を表す媒体種類情報14eといった、印刷画像の画質設定を表す画質設定情報を記録した情報記録領域U8も、HD14に設けられている。
画質設定部(画質設定手段)U7は、プリンタにて印刷される画像の画質設定を表す画質設定情報の入力を受け付ける。
画像入力部U1は、画像データDA1を入力し、画像をRGB(第一要素色)毎の複数の画素で階調表現した画像データであるRGBデータDA2に変換する。解像度変換部U2は、画質設定部U7にてプリンタ20に印刷させる解像度として入力を受け付けた設定解像度となるように、RGBデータDA2の解像度を変換し、RGBデータDA3を生成する。色変換部(色変換手段)U3は、データ記録領域U6に記録された各色変換LUT14bの中からドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に対応する色変換LUTを参照して、色変換前の色を表現したRGBデータDA3を、複数種類のインクにより色再現される色をCMYK(第二要素色)毎の複数の画素で階調表現した画像データであるCMYKデータDA4に変換する。ハーフトーン処理部(印刷制御手段の一部)U4は、CMYKデータDA4に対して所定のハーフトーン処理を行い、色毎のハーフトーンデータDA5を生成する。ラスタライズ処理部(印刷制御手段の一部)U5は、ハーフトーンデータDA5に対して所定のラスタライズ処理を行い、色毎のラスタデータDA6を生成してプリンタに送出する。これらの各部U4,U5が行う処理により、CMYKデータDA4に対応するインクのドットをプリンタに対して印刷媒体上に形成させる制御が行われる。
すると、プリンタ20は、CMYKデータDA4に対応するインクのドットを印刷媒体M1上に形成し、色の重ね合わせ順の違う印刷領域毎に色再現性の良好な印刷画像I1を印刷する。
すると、プリンタ20は、CMYKデータDA4に対応するインクのドットを印刷媒体M1上に形成し、色の重ね合わせ順の違う印刷領域毎に色再現性の良好な印刷画像I1を印刷する。
(2)色変換データの作成方法:
図8は印刷領域毎に色変換LUTを作成する様子を模式的に示す図、図9はPCが行う色変換LUT作成処理を示すフローチャートを示している。なお、図3に示した印刷システムにおいて、I/F17aにカラー測色機50を接続すると、当該測色機50でパッチを測色して測色データを取得することができる。この測色機50は、色彩計とも呼ばれ、測色する対象に色検出部50aを向けることにより、CIE(1976)Lab表色系に基づく複数の色成分L,a,bの色成分量を検出して検出量に対応する測色値(測色結果)L,a,bを生成可能であり、生成した測色値をPC10に対して出力可能である。ここで、Lab色空間は、複数の色成分L,a,bを色成分量とするデバイスに依存しない均等色空間である。むろん、測色する色空間は、CIE XYZ色空間、CIE Luv色空間、RGB色空間、等であってもよい。測色の際、印刷媒体に印刷されたカラーチャートの各パッチ上に測色機の検出部50aを当てて測色する。
図8は印刷領域毎に色変換LUTを作成する様子を模式的に示す図、図9はPCが行う色変換LUT作成処理を示すフローチャートを示している。なお、図3に示した印刷システムにおいて、I/F17aにカラー測色機50を接続すると、当該測色機50でパッチを測色して測色データを取得することができる。この測色機50は、色彩計とも呼ばれ、測色する対象に色検出部50aを向けることにより、CIE(1976)Lab表色系に基づく複数の色成分L,a,bの色成分量を検出して検出量に対応する測色値(測色結果)L,a,bを生成可能であり、生成した測色値をPC10に対して出力可能である。ここで、Lab色空間は、複数の色成分L,a,bを色成分量とするデバイスに依存しない均等色空間である。むろん、測色する色空間は、CIE XYZ色空間、CIE Luv色空間、RGB色空間、等であってもよい。測色の際、印刷媒体に印刷されたカラーチャートの各パッチ上に測色機の検出部50aを当てて測色する。
色変換LUT作成処理を開始すると、まず、RGB色空間で各軸に沿って略等間隔に離れたm(mは正の整数)の3乗個の格子点からなる立方格子を規定するデータを作成する(ステップS102。以下、ステップの記載を省略)。例えば、RGBそれぞれの階調値から0と255とを含めて代表的な階調値を17段階、例えば、0,16,…,240,255を選択する。次に、PCにて、格子点のRGBデータをsRGBの定義に従ってLab色空間の各色成分量(Lab値)に変換する(S104)。さらに、RGBデータとLab値とをRAM13等の所定の記憶領域に格納することにより、RGBデータとLab値との入力側対応関係を規定する入力側データDA21を作成する(S106)。これにより、RGBデータとLab値とを対応付けることができる。
その後、ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域の中から色変換LUTを作成する対象の印刷制領域を設定する(S108)。例えば、各印刷領域Riに対応させた数値iを格納するポインタの値を更新等することにより、複数の印刷領域の中から色変換LUT作成対象の印刷領域を設定する。
ここで、各色変換LUTの全データのうち所定のドット記録率dm%以下のデータについては共通にするため、既にドット記録率dm%以下のデータを作成したか否かを判断し(S110)、条件成立時には既に作成された色変換LUTからドット記録率dm%以下のデータを取得し、これから作成する色変換LUTのデータを格納するRAM等の所定の記憶領域に格納する(S112)。
ここで、各色変換LUTの全データのうち所定のドット記録率dm%以下のデータについては共通にするため、既にドット記録率dm%以下のデータを作成したか否かを判断し(S110)、条件成立時には既に作成された色変換LUTからドット記録率dm%以下のデータを取得し、これから作成する色変換LUTのデータを格納するRAM等の所定の記憶領域に格納する(S112)。
次に、PCにて、CMYK色空間で各軸に沿って略等間隔に離れたnの4乗個の格子点を規定するデータを作成する(S114)。ここで、CMYKそれぞれについて階調値0と255とを含めて代表的な階調値、例えば、0,64,128,192,255を選択する。さらに、図10に示すように、プリンタに対して、印刷媒体上の設定した印刷領域に、各格子点のCMYKデータに対応した複数のパッチからなるカラーチャートを印刷させる(S116)。すなわち、PCでは、設定された印刷領域上に各パッチを印刷させる各格子点のCMYKデータに対してハーフトーン処理とラスタライズ処理を行い、生成したラスタデータをプリンタ20に送信する。すると、プリンタでは、ラスタデータを受信し、印刷ヘッドを駆動してインクを吐出させてCMYKデータに対応するドットを前記設定された印刷領域上に形成し、各格子点に対応した複数のパッチを印刷する。
図1に示した走査を行うプリンタを制御する場合、往方向印刷領域R1で参照される往方向色変換データLUT1を作成するときには、図10の左欄に示すように、往方向印刷領域R1のみに複数のパッチI2からなるカラーチャートCH1を印刷させる。一方、復方向印刷領域R2で参照される復方向色変換データLUT2を作成するときには、図10の右欄に示すように、復方向印刷領域R2のみに複数のパッチI3からなるカラーチャートCH2を印刷させる。
むろん、測色時点でどの印刷領域にあるかが明確であれば、複数の印刷領域に対して同時にカラーチャートを印刷してもよい。
図1に示した走査を行うプリンタを制御する場合、往方向印刷領域R1で参照される往方向色変換データLUT1を作成するときには、図10の左欄に示すように、往方向印刷領域R1のみに複数のパッチI2からなるカラーチャートCH1を印刷させる。一方、復方向印刷領域R2で参照される復方向色変換データLUT2を作成するときには、図10の右欄に示すように、復方向印刷領域R2のみに複数のパッチI3からなるカラーチャートCH2を印刷させる。
むろん、測色時点でどの印刷領域にあるかが明確であれば、複数の印刷領域に対して同時にカラーチャートを印刷してもよい。
その後、PCの操作者は、設定された印刷領域に印刷させた複数のパッチI2に対して所定の光源(例えば、D50光源)のもとで測色機50により測色を行うことになる。すなわち、操作者は、パッチI2の一つ一つに測色機の色検出部50aを押し当てて、順次測色を行う。PCでは、複数のパッチ全てについての各Lab値から構成される測色結果を取得し、RAM等の所定の記憶領域に記憶させる(S118)。すなわち、各色と各階調値の全ての組み合わせについてのパッチのLab値を取得する。ここで、USBI/F17aを介して測色機50からLab値を読み込んでもよいし、Lab値を一旦フレキシブルディスクに記憶させて該フレキシブルディスクから読み込んでもよいし、キーボード18bによる操作入力を受け付けてLab値を取得してもよい。
そして、図8に示すように、入力側対応関係を規定するデータDA21と測色結果DA22,DA23とを複数の参照点について対応付けるマッピングを行い、色変換LUTを作成する(S120)。すなわち、RGBデータに対応するLabデータをデータDA21から取得し、取得したLabデータと同じ値のCMYKデータを測色結果DA22,DA23から取得するか、または、取得したLabデータに近い複数のLabデータに対応するCMYKデータを測色結果DA22,DA23から取得して補間演算によりCMYKデータを決定すると、色変換LUTを作成することができる。ここで、往方向印刷領域R1に印刷されたパッチから得られた測色結果DA22と入力側データDA21とから往方向用色変換データLUT1が作成され、復方向印刷領域R1に印刷されたパッチから得られた測色結果DA23と入力側データDA21とから復方向用色変換データLUT2が作成される。
その後、全印刷領域を設定したか否かを判断し(S122)、条件不成立時にはS108〜S122を繰り返し、条件成立時には色変換LUT作成処理を終了する。
なお、解像度毎に色変換LUTを作成する場合には、各解像度について色の重ね合わせ順の異なる印刷領域毎に色変換LUTを作成すればよい。印刷媒体の種類毎に色変換LUTを作成する場合には、印刷媒体の各種類について色の重ね合わせ順の異なる印刷領域毎に色変換LUTを作成すればよい。プリンタに設定可能なドットサイズ毎に色変換LUTを作成する場合には、各ドットサイズについて色の重ね合わせ順の異なる印刷領域毎に色変換LUTを作成すればよい。
その後、全印刷領域を設定したか否かを判断し(S122)、条件不成立時にはS108〜S122を繰り返し、条件成立時には色変換LUT作成処理を終了する。
なお、解像度毎に色変換LUTを作成する場合には、各解像度について色の重ね合わせ順の異なる印刷領域毎に色変換LUTを作成すればよい。印刷媒体の種類毎に色変換LUTを作成する場合には、印刷媒体の各種類について色の重ね合わせ順の異なる印刷領域毎に色変換LUTを作成すればよい。プリンタに設定可能なドットサイズ毎に色変換LUTを作成する場合には、各ドットサイズについて色の重ね合わせ順の異なる印刷領域毎に色変換LUTを作成すればよい。
(3)印刷制御装置が行う処理:
以下、バンドRU1毎に印刷媒体M1を副走査方向DSへバンドRU1分ずつ送りながら印刷ヘッド29a〜dから主走査方向DMの往復双方向DI1,DI2でCMYKのインクを吐出してバンドRU1にドットを形成するプリンタ20に対して印刷制御を行う場合について、印刷制御装置が行う処理を説明する。なお、同プリンタ20は、各ラスタRaのドット全てを往復双方向DI1,DI2のいずれかの走査で形成する1パス双方向印字仕様でバンド送り仕様の印刷装置、すなわち、往方向の主走査、1バンド分の紙送り、復方向の主走査、1バンド分の紙送りを繰り返す印刷装置であるものとする。そして、データ記録領域U6には、バンドRU1の単位とされて往方向DI1の走査でドットが形成される往方向印刷領域R1で参照される往方向用色変換データLUT1と、同じくバンドRU1の単位とされて復方向DI2の走査でドットが形成される復方向印刷領域R2で参照される復方向用色変換データLUT2とが記録されているものとする。
以下、バンドRU1毎に印刷媒体M1を副走査方向DSへバンドRU1分ずつ送りながら印刷ヘッド29a〜dから主走査方向DMの往復双方向DI1,DI2でCMYKのインクを吐出してバンドRU1にドットを形成するプリンタ20に対して印刷制御を行う場合について、印刷制御装置が行う処理を説明する。なお、同プリンタ20は、各ラスタRaのドット全てを往復双方向DI1,DI2のいずれかの走査で形成する1パス双方向印字仕様でバンド送り仕様の印刷装置、すなわち、往方向の主走査、1バンド分の紙送り、復方向の主走査、1バンド分の紙送りを繰り返す印刷装置であるものとする。そして、データ記録領域U6には、バンドRU1の単位とされて往方向DI1の走査でドットが形成される往方向印刷領域R1で参照される往方向用色変換データLUT1と、同じくバンドRU1の単位とされて復方向DI2の走査でドットが形成される復方向印刷領域R2で参照される復方向用色変換データLUT2とが記録されているものとする。
図11は、PC10が行う印刷制御処理を示すフローチャートである。本処理を行うPCは印刷制御装置を構成し、S204が画質設定手段、S208〜S216が色変換手段、S218〜S222が印刷制御手段に対応している。以下、図1〜図3も参照して説明する。
まず、PC10は、画素別とされて複数の要素色に対応した階調データから構成された画像データDA1を入力し、画像をRGB毎の複数の画素で階調表現した広域RGB色空間内のRGBデータDA2に変換する(S202)。その際、データを部分的に読み込んでもよいし、データの受け渡しに利用されるバッファ領域を表すポインタの受け渡しだけでもよい。画像データDA1は、ドットマトリクス状に配置された多数の画素で画像を階調表現したデータであり、sRGB色空間で定義されるRGB毎の階調データで構成された画像データや、YUV表色系で定義されるYUV毎の階調データで構成された画像データ、等がある。画像データDA1を構成する階調データも様々な階調数とされているので、sRGBやYUV表色系等の定義に従って、画像データをRGB各256階調のRGBデータに変換する。
まず、PC10は、画素別とされて複数の要素色に対応した階調データから構成された画像データDA1を入力し、画像をRGB毎の複数の画素で階調表現した広域RGB色空間内のRGBデータDA2に変換する(S202)。その際、データを部分的に読み込んでもよいし、データの受け渡しに利用されるバッファ領域を表すポインタの受け渡しだけでもよい。画像データDA1は、ドットマトリクス状に配置された多数の画素で画像を階調表現したデータであり、sRGB色空間で定義されるRGB毎の階調データで構成された画像データや、YUV表色系で定義されるYUV毎の階調データで構成された画像データ、等がある。画像データDA1を構成する階調データも様々な階調数とされているので、sRGBやYUV表色系等の定義に従って、画像データをRGB各256階調のRGBデータに変換する。
次に、フロー中に示した画質設定画面91をディスプレイ18aに表示し、プリンタ20にて印刷される画像の画質設定を表す画質設定情報の選択入力を受け付ける(S204)。同画面91では、各種選択欄91a,bやボタン91cを表示し、解像度選択欄91aではHD14に記憶された解像度情報14dに含まれる各解像度をマウス18cの操作に応じて表示可能であり、媒体種類選択欄91bではHD14に記憶された媒体種類情報14eに含まれる印刷媒体の各種類をマウス18cの操作に応じて表示可能である。解像度選択欄91aでは設定可能な解像度の中から画像を印刷する解像度の選択入力を受け付け、媒体種類選択欄91bでは設定可能な印刷媒体の種類の中から画像を印刷する印刷媒体の種類の選択入力を受け付け、OKボタン91cがマウスにて操作されると、選択された解像度を表す解像度設定情報13cや、選択された印刷媒体の種類を表す媒体種類設定情報13dを取得して、RAM13に格納するとともに、プリンタに送信する。すると、プリンタ20は、これらの画質設定情報13d,eを取得して、RAM23に格納する。
さらに、解像度選択情報13cで表される設定解像度となるようにRGBデータDA2の解像度を変換し、該設定解像度とされたRGBデータDA3を生成する(S206)。
さらに、解像度選択情報13cで表される設定解像度となるようにRGBデータDA2の解像度を変換し、該設定解像度とされたRGBデータDA3を生成する(S206)。
その後、RGBデータを構成する各画素の中から、色変換対象の対象ラスタを設定する(S208)。例えば、RGBデータの各ラスタ(主走査方向に連なる画素各1行)に対応させた数値jを格納するポインタの値を更新等することにより、複数のラスタの中からRGBデータをCMYKデータに変換する対象のラスタを順次移動させながら設定する。次に、インクドットの重ね合わせ順が異なる各印刷領域のうち、対象ラスタが属する印刷領域を判別する(S210)。
図12に示すように、HD14には印刷媒体上の各ラスタがどの印刷領域iになるかを表す印刷領域情報14cが画質設定毎(例えば解像度毎)に記憶されている。S210では、画質設定情報13c,dに対応する印刷領域情報14cを参照して、対象ラスタに対応する印刷領域iを表す情報を取得する。図12の左欄の印刷領域情報14cでは、0〜r−1のラスタの画素が印刷領域1(R1)に属し、r〜2r−1のラスタの画素が印刷領域2(R2)に属することが示されている。このようにして、変換前のRGBデータを構成する画素がドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域のうち何れの印刷領域に属するかが判別される。
そして、対象ラスタを構成する各画素の中から色変換対象の対象画素を順次移動させながら、HD14に記憶された複数の色変換LUT14bの中から上記取得した印刷領域iに対応する色変換LUTを参照して、対象画素のRGBデータをCMYKデータに変換する(S212)。入力したRGBデータのRGB毎の階調データに一致するCMYKデータが色変換LUTに格納されていない場合には、当該RGB毎の階調データに近い複数のRGB毎の階調データに対応するCMYKデータのCMYK毎の階調データを取得し、体積補間等の補間演算により入力したRGB毎の階調データに対応するCMYK毎の階調データに変換する。CMYKデータDA4は、RGBデータDA2,DA3と同じくドットマトリクス状に配置された多数の画素で画像を階調表現した画像データであり、画素毎の階調データはプリンタが印刷ヘッドから吐出する各インクの使用量を表すCMYK各256階調のデータであるとする。
なお、解像度毎に色変換LUTが設けられている場合には、S204で入力を受け付けた解像度に対応する複数の色変換LUTの中から上記取得した印刷領域iに対応する色変換LUTを参照すればよい。印刷媒体の種類毎に色変換LUTが設けられている場合には、S204で入力を受け付けた印刷媒体の種類に対応する複数の色変換LUTの中から上記取得した印刷領域iに対応する色変換LUTを参照すればよい。プリンタに設定可能なドットサイズ毎に色変換LUTが設けられている場合には、S204でドットサイズの入力を受け付けて入力されたドットサイズに対応する複数の色変換LUTの中から上記取得した印刷領域iに対応する色変換LUTを参照すればよい。
そして、対象ラスタを構成する各画素の中から色変換対象の対象画素を順次移動させながら、HD14に記憶された複数の色変換LUT14bの中から上記取得した印刷領域iに対応する色変換LUTを参照して、対象画素のRGBデータをCMYKデータに変換する(S212)。入力したRGBデータのRGB毎の階調データに一致するCMYKデータが色変換LUTに格納されていない場合には、当該RGB毎の階調データに近い複数のRGB毎の階調データに対応するCMYKデータのCMYK毎の階調データを取得し、体積補間等の補間演算により入力したRGB毎の階調データに対応するCMYK毎の階調データに変換する。CMYKデータDA4は、RGBデータDA2,DA3と同じくドットマトリクス状に配置された多数の画素で画像を階調表現した画像データであり、画素毎の階調データはプリンタが印刷ヘッドから吐出する各インクの使用量を表すCMYK各256階調のデータであるとする。
なお、解像度毎に色変換LUTが設けられている場合には、S204で入力を受け付けた解像度に対応する複数の色変換LUTの中から上記取得した印刷領域iに対応する色変換LUTを参照すればよい。印刷媒体の種類毎に色変換LUTが設けられている場合には、S204で入力を受け付けた印刷媒体の種類に対応する複数の色変換LUTの中から上記取得した印刷領域iに対応する色変換LUTを参照すればよい。プリンタに設定可能なドットサイズ毎に色変換LUTが設けられている場合には、S204でドットサイズの入力を受け付けて入力されたドットサイズに対応する複数の色変換LUTの中から上記取得した印刷領域iに対応する色変換LUTを参照すればよい。
図1の例では、印刷ヘッドに副走査方向へ並べられた複数のノズルNzの主走査位置に対応する往方向印刷領域R1のRGBデータが往方向用色変換データLUT1に基づいてCMYKデータに変換され、同じく印刷ヘッドに副走査方向へ並べられた複数のノズルNzの主走査位置に対応する復方向印刷領域R2のRGBデータが復方向用色変換データLUT2に基づいてCMYKデータに変換される。
その後、印刷媒体上にドットが形成される全ラスタを設定したか否かを判断し(S214)、条件不成立時にはS210〜S214を繰り返し、条件成立時にはS216に進む。
その後、印刷媒体上にドットが形成される全ラスタを設定したか否かを判断し(S214)、条件不成立時にはS210〜S214を繰り返し、条件成立時にはS216に進む。
S216では、CMYKデータDA4を構成する画素毎に、CMYKデータに対して誤差拡散法やディザ法や濃度パターン法といった所定のハーフトーン処理を行っていき、CMYKデータDA4の画素数と同じ画素数であるCMYK毎のハーフトーンデータDA5を生成する(S216)。ハーフトーンデータは、ドットの形成状況をドットの形成有無として表すデータであり、例えば階調値「1」をドット形成有り、階調値「0」をドット形成無しに対応させて二値化した2階調の二値化データとすることができる。むろん、4階調等のデータとしてもよい。
また、ハーフトーンデータDA5に対して所定のラスタライズ処理を行ってプリンタで使用される順番に並べ替え、CMYK毎のラスタデータDA6を生成し(S218)、プリンタ20に対して出力して(S220)、印刷制御処理を終了する。すると、プリンタ20は、ラスタデータDA6を入手し、当該ラスタデータDA6に基づいて、RAM23に格納された設定情報23aに応じた主走査および副走査でCMYKデータDA4に対応するCMYKインクの各ドットを適宜重ね合わせながら形成し、印刷媒体M1上でドットの重ね合わせ順の異なる印刷領域毎に色再現性の良好な印刷画像I1を印刷する。
上記S216〜S220により、プリンタに対してCMYKデータに対応する画像を印刷媒体上に印刷させる制御を行うことができる。
また、ハーフトーンデータDA5に対して所定のラスタライズ処理を行ってプリンタで使用される順番に並べ替え、CMYK毎のラスタデータDA6を生成し(S218)、プリンタ20に対して出力して(S220)、印刷制御処理を終了する。すると、プリンタ20は、ラスタデータDA6を入手し、当該ラスタデータDA6に基づいて、RAM23に格納された設定情報23aに応じた主走査および副走査でCMYKデータDA4に対応するCMYKインクの各ドットを適宜重ね合わせながら形成し、印刷媒体M1上でドットの重ね合わせ順の異なる印刷領域毎に色再現性の良好な印刷画像I1を印刷する。
上記S216〜S220により、プリンタに対してCMYKデータに対応する画像を印刷媒体上に印刷させる制御を行うことができる。
なお、ハーフトーン処理を実行可能なプリンタであれば多階調のCMYKデータをプリンタに送出し、当該CMYKデータに基づく印刷を実行させるようにすればよい。
また、CMYKデータDA4からハーフトーンデータDA5を生成する際、CMYK毎かつドットの大きさ別にドット形成量を振り分けるための所定のドット振分テーブルを参照してCMYKデータDA4をドットの大きさ毎にドット形成量が表された各ドット量データに変換し、当該各ドット量データからドットの大きさ毎にハーフトーンデータを生成してもよい。
また、CMYKデータDA4からハーフトーンデータDA5を生成する際、CMYK毎かつドットの大きさ別にドット形成量を振り分けるための所定のドット振分テーブルを参照してCMYKデータDA4をドットの大きさ毎にドット形成量が表された各ドット量データに変換し、当該各ドット量データからドットの大きさ毎にハーフトーンデータを生成してもよい。
以上説明したように、インクドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に対応する色変換LUTが用いられて画像データが変換されるので、ドットの記録密度が大きくても、インクドットの重なりに応じて適切に画像データを色変換することができる。その結果、高精度な色変換が実現され、インクドットの重ね合わせ順の異なる印刷領域毎に色が適切に再現される。従って、ドットの記録密度に関係なく印刷媒体上に印刷される色の色再現性を向上させることが可能になる。
なお、本発明の印刷制御装置を含む印刷システムは、様々な構成が可能である。例えば、印刷装置は、コンピュータと一体化されたものでもよい。単色画像のみ印刷する印刷装置でもよい。また、印刷装置は、印刷媒体を主走査方向へ往復動させる装置でも、印刷ヘッドと印刷媒体の両方を主走査方向へ往復動させる装置でもよい。上述したフローについては、一部または全部を印刷装置、専用の画像処理装置、外部のサーバ、等で実行してもよい。
色変換前の画像データは、YUVデータ、CMYデータ、CMYKデータ、Lab色空間の各色成分量L,a,bからなるLabデータ、Luv色空間の各色成分量L,u,vからなるLuvデータ、等でもよい。色変換後の画像データは、CMYの階調の一部をKに分版することを前提としてインクの種類数よりも少ないCMY毎の階調をそれぞれ表現するCMYデータでもよい。
上記色変換データは、色変換前の要素色毎の階調値から色変換後の要素色毎の階調値を求める関数を表すデータでもよい。
ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域は、印刷ヘッドに副走査方向へ並べられた複数のノズルの主走査位置に対応する印刷領域より大きくても小さくてもよい。
また、例えば特開2004-160863号公報に記載されるようにマイクロウィーブによりドットを形成する印刷装置を制御する場合でも、ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域が存在すれば、本発明を適用可能である。
図2で示した画像入力部U1や解像度変換部U2を備えていない印刷制御装置でも本発明の基本的な作用、効果が得られるし、さらに画質設定部U7や情報記録領域U8を備えていない印刷制御装置でも本発明の基本的な作用、効果が得られる。
図11で示した印刷制御処理において、S208ではRGBデータを構成する各画素の中から色変換対象の対象画素を設定し、S210では色の重ね合わせ順が異なる各印刷領域のうち対象画素が属する印刷領域iを判別し、S212では印刷領域iに対応する色変換LUTを参照して対象画素のRGBデータをCMYKデータに変換してもよい。
色変換前の画像データは、YUVデータ、CMYデータ、CMYKデータ、Lab色空間の各色成分量L,a,bからなるLabデータ、Luv色空間の各色成分量L,u,vからなるLuvデータ、等でもよい。色変換後の画像データは、CMYの階調の一部をKに分版することを前提としてインクの種類数よりも少ないCMY毎の階調をそれぞれ表現するCMYデータでもよい。
上記色変換データは、色変換前の要素色毎の階調値から色変換後の要素色毎の階調値を求める関数を表すデータでもよい。
ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域は、印刷ヘッドに副走査方向へ並べられた複数のノズルの主走査位置に対応する印刷領域より大きくても小さくてもよい。
また、例えば特開2004-160863号公報に記載されるようにマイクロウィーブによりドットを形成する印刷装置を制御する場合でも、ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域が存在すれば、本発明を適用可能である。
図2で示した画像入力部U1や解像度変換部U2を備えていない印刷制御装置でも本発明の基本的な作用、効果が得られるし、さらに画質設定部U7や情報記録領域U8を備えていない印刷制御装置でも本発明の基本的な作用、効果が得られる。
図11で示した印刷制御処理において、S208ではRGBデータを構成する各画素の中から色変換対象の対象画素を設定し、S210では色の重ね合わせ順が異なる各印刷領域のうち対象画素が属する印刷領域iを判別し、S212では印刷領域iに対応する色変換LUTを参照して対象画素のRGBデータをCMYKデータに変換してもよい。
顔料インクのように最後に形成するドットの色が強く現れる場合、印刷媒体上で最後に形成するドットの色のみを少なくさせるように各色変換データを作成してもよい。図7を参照して説明すると、往方向印刷領域R1ではYインクが最後に重ね合わされるので、往方向用色変換データLUT1のYの階調値y1iを復方向用色変換データLUT2のYの階調値y2iよりも若干小さく、すなわち、0<y1i/y2i<1(例えば0.5<y1i/y2i<1)としてもよい。一方、復方向印刷領域R2ではKインクが最後に重ね合わされるので、0<k2i/k1i<1(例えば0.5<k2i/k1i<1)としてもよい。そして、c1i=c2i、m1i=m2iとしてもよい。なお、LUT1,2の全データのうち所定のドット形成率Rd以下のデータについても、印刷媒体上で最後に形成するドットの色のみを少なくさせるデータとしてもよい。
上記インクでは最後に重ね合わされるドットの色が他の種類の色よりも強く現れるので、ドットの記録密度に関係なく印刷媒体上に印刷される色の色再現性を向上させることができる。
上記インクでは最後に重ね合わされるドットの色が他の種類の色よりも強く現れるので、ドットの記録密度に関係なく印刷媒体上に印刷される色の色再現性を向上させることができる。
図13に示すように、各色用のノズルNzがインクの色について主走査方向DMへ対称に設けられた印刷ヘッドユニットHU3を用いて印刷を行う印刷装置でも、インクドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に色変換データを設け、ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に対応する色変換データを参照して画像データを変換してもよい。このような場合でも、ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に対応する色変換データが用いられて画像データが変換されるので、ドットの記録密度に関係なく印刷媒体上に印刷される色の色再現性を向上させることができる。
上述した各種変形例は、第二の実施形態以下にも適用可能である。
上述した各種変形例は、第二の実施形態以下にも適用可能である。
(4)第二の実施形態:
図14は本発明の第二の実施形態に係る印刷制御装置が印刷装置を制御する様子を模式的に示す図である。なお、各1/2バンドRU2内に示した矢印は、主走査の方向を示し、上から順に各主走査が行われることを示している。本実施形態の印刷制御装置も、図2で示した印刷制御装置U0の構成を備え、図3、図4で示したハードウェア構成を備えている。
本実施形態のプリンタも、印刷ヘッドから主走査方向DMの往復双方向DI1,DI2でCMYKのインクを吐出して印刷媒体M1上にドットを形成する。ただし、本プリンタは、バンド(単位領域)を副走査方向DSへ半分にした1/2バンドRU2毎に印刷媒体M1を副走査方向DSへ1/2バンドRU2分ずつ送りながらバンド単位でドットを形成する。また、本プリンタは、全ラスタのうち一部の各ラスタのドット全てを複数の主走査で形成するマルチパス双方向印字仕様の印刷装置、すなわち、往方向の主走査、1/2バンド分の紙送り、復方向の主走査、1/2バンド分の紙送りを繰り返す印刷装置であるものとする。ここで、印刷媒体上の最も上の1/2バンドと最も下の1/2バンドとは、主走査の単方向のみでドットを形成する印刷領域とされ、本実施形態では往方向DI1のみでドットを形成する印刷領域であるものとする。従って、ラスタのドット全てを形成する各主走査の方向の組み合わせが異なる1/2バンドRU2には、往方向DI1のみの走査でドットが形成される印刷領域R11と、往方向DI1の走査でドットが形成された後に復方向DI2の走査でさらにドットが形成される印刷領域R12と、復方向DI2の走査でドットが形成された後に往方向DI1の走査でさらにドットが形成される印刷領域R13と、が存在する。各印刷領域R11,R12,R13は、互いにパスの形成順が異なる印刷領域とされ、互いに色の重ね合わせ順が異なる印刷領域とされている。
図14は本発明の第二の実施形態に係る印刷制御装置が印刷装置を制御する様子を模式的に示す図である。なお、各1/2バンドRU2内に示した矢印は、主走査の方向を示し、上から順に各主走査が行われることを示している。本実施形態の印刷制御装置も、図2で示した印刷制御装置U0の構成を備え、図3、図4で示したハードウェア構成を備えている。
本実施形態のプリンタも、印刷ヘッドから主走査方向DMの往復双方向DI1,DI2でCMYKのインクを吐出して印刷媒体M1上にドットを形成する。ただし、本プリンタは、バンド(単位領域)を副走査方向DSへ半分にした1/2バンドRU2毎に印刷媒体M1を副走査方向DSへ1/2バンドRU2分ずつ送りながらバンド単位でドットを形成する。また、本プリンタは、全ラスタのうち一部の各ラスタのドット全てを複数の主走査で形成するマルチパス双方向印字仕様の印刷装置、すなわち、往方向の主走査、1/2バンド分の紙送り、復方向の主走査、1/2バンド分の紙送りを繰り返す印刷装置であるものとする。ここで、印刷媒体上の最も上の1/2バンドと最も下の1/2バンドとは、主走査の単方向のみでドットを形成する印刷領域とされ、本実施形態では往方向DI1のみでドットを形成する印刷領域であるものとする。従って、ラスタのドット全てを形成する各主走査の方向の組み合わせが異なる1/2バンドRU2には、往方向DI1のみの走査でドットが形成される印刷領域R11と、往方向DI1の走査でドットが形成された後に復方向DI2の走査でさらにドットが形成される印刷領域R12と、復方向DI2の走査でドットが形成された後に往方向DI1の走査でさらにドットが形成される印刷領域R13と、が存在する。各印刷領域R11,R12,R13は、互いにパスの形成順が異なる印刷領域とされ、互いに色の重ね合わせ順が異なる印刷領域とされている。
そこで、HD14には、各印刷領域R11,R12,R13で参照される色変換LUT11,12,13を記憶させておけばよい。各LUTの出力データは、第一の実施形態で述べた手法で、色変換LUTを参照して変換した画像データに対応するインクのドットをプリンタに対して印刷媒体上に形成させたときに印刷媒体上に印刷される色の違いを無くすように(少なくさせるように)決定すればよい。これにより、データ記録領域U6には、ラスタのドット全てを形成する各主走査の方向の組み合わせ毎に入力データと当該組み合わせでドットが形成される印刷領域でCMYKのインクにより色再現される色を表現する出力データとの対応関係を規定した各色変換データが記録される。
上記プリンタの印刷制御を行う際、PCでは図11で示した印刷制御処理を行えばよい。S208ではRGBデータを構成する各画素の中から色変換対象の対象ラスタを設定し、S210では各印刷領域R11,R12,R13のうち対象ラスタが属する印刷領域を判別し、S212では、対象ラスタを構成する各画素の中から色変換対象の対象画素を順次移動させながら、HD14に記憶された複数の色変換LUTの中から上記組み合わせに対応する色変換LUTを参照して、対象画素のRGBデータをCMYKデータに変換すればよい。
ラスタのドット全てを形成する各主走査の方向が違う各印刷領域では、ドットの重なり順が異なるため、共通の色変換LUTを用いると再現色の微妙な違いが生じ、色の違いが目立ちやすい。本実施形態では、ラスタの全ドットを形成する各主走査の方向が異なる各印刷領域間で再現色の違いを少なくさせるように画像データがが色変換されるので、色再現性を向上させて色の違いを無くすか、少なくとも少なくさせることができる。
なお、図15に示すように、全ラスタについて各ラスタのドット全てを複数の主走査で形成するマルチパス双方向印字仕様のプリンタを制御する場合でも、同様のことが言える。この例では、各主走査の方向の組み合わせが異なる1/2バンドRU2には、往方向DI1の走査でドットが形成された後に復方向DI2の走査でさらにドットが形成される印刷領域R12と、復方向DI2の走査でドットが形成された後に往方向DI1の走査でさらにドットが形成される印刷領域R13と、が存在する。そこで、HD14に上記印刷領域R12,R13で参照される色変換LUT12,13を記憶させ、図11で示した印刷制御処理を行えばよい。
(5)第三の実施形態:
図16は本発明の第三の実施形態に係る印刷制御装置が印刷装置を制御する様子を模式的に示す図である。本実施形態の印刷制御装置も、図2で示した印刷制御装置U0の構成を備え、図3、図4で示したハードウェア構成を備えている。
本実施形態のプリンタは、1パス双方向印字仕様でバンド送り仕様の印刷装置であるが、バンドRU1内にドットが形成されないときには当該バンドの主走査を行わずに紙送りだけする印刷装置であるものとする。図16の例では、印刷領域R3にドットが全く形成されないため、印刷領域R3では主走査を行わず1バンド分の紙送りをすることが示されている。そして、印刷領域R3から下のバンドRU1では、図1に示した場合と比べて、主走査の向きが逆になることが示されている。このように本プリンタは、画像データに応じた主走査および副走査で画像データに対応するCMYKのインクのドットを形成する。
なお、バンドRU1には、ドットの無い印刷領域R3の他、往方向DI1のみの主走査でドットを形成する往方向印刷領域R1と、復方向DI2のみの主走査でドットを形成する復方向印刷領域R2と、が存在する。そこで、HD14には、各印刷領域R1,R2で参照される色変換LUT1,2を記憶させておけばよい。
図16は本発明の第三の実施形態に係る印刷制御装置が印刷装置を制御する様子を模式的に示す図である。本実施形態の印刷制御装置も、図2で示した印刷制御装置U0の構成を備え、図3、図4で示したハードウェア構成を備えている。
本実施形態のプリンタは、1パス双方向印字仕様でバンド送り仕様の印刷装置であるが、バンドRU1内にドットが形成されないときには当該バンドの主走査を行わずに紙送りだけする印刷装置であるものとする。図16の例では、印刷領域R3にドットが全く形成されないため、印刷領域R3では主走査を行わず1バンド分の紙送りをすることが示されている。そして、印刷領域R3から下のバンドRU1では、図1に示した場合と比べて、主走査の向きが逆になることが示されている。このように本プリンタは、画像データに応じた主走査および副走査で画像データに対応するCMYKのインクのドットを形成する。
なお、バンドRU1には、ドットの無い印刷領域R3の他、往方向DI1のみの主走査でドットを形成する往方向印刷領域R1と、復方向DI2のみの主走査でドットを形成する復方向印刷領域R2と、が存在する。そこで、HD14には、各印刷領域R1,R2で参照される色変換LUT1,2を記憶させておけばよい。
本プリンタの印刷制御を行う際、PCでは例えば図17に示す印刷制御処理を行えばよい。なお、S202〜S206,S216〜S220では、第一の実施形態と同じ処理を行う。本印刷制御処理では、色の重ね合わせ順の異なる印刷領域のうち何れの印刷領域に属するかを判別するために、RAM13内に逆転フラグfを設けている。この逆転フラグは、0(非反転状態)または1(反転状態)とされ、所定の反転処理により0と1とが入れ替わるようになっている。
S206でRGBデータの解像度変換を行うと、上記逆転フラグfをリセット、すなわち、fに0を代入する(S302)。次に、変換後のRGBデータを構成する各画素の中から、ドット有無判別対象の対象バンドを設定する(S304)。例えば、RGBデータの各バンドに対応させた数値kを格納するポインタの値を更新等することにより、複数のバンドの中からドットの形成有無を判別する対象のバンドを順次移動させながら設定する。そして、対象バンドにドットが無いか否かを判断する(S306)。例えば、ハーフトーン処理に各画素の階調値の誤差を拡散しないディザ法や濃度パターン法を用いる場合、対象バンドを構成する各画素の中からドット有無判別対象の対象画素を順次移動させながら、対象画素のRGBデータがドット無しに相当する(255,255,255)であるか否かを判断し、対象バンド内の全画素が(255,255,255)である場合に対象バンドにドットが無いと判断することができる。ハーフトーン処理に誤差拡散法を用いる場合には、対象バンド内に誤差を拡散する対象バンド外の画素も含めて全画素が(255,255,255)であるときに対象バンドにドットが無いと判断すればよい。
条件成立時、逆転フラグfを反転させて(S308)、S310に進む。すなわち、fが0のときにはfを1にし、fが1のときにはfを0にする。S306で条件不成立時には、S308をスキップする。
S206でRGBデータの解像度変換を行うと、上記逆転フラグfをリセット、すなわち、fに0を代入する(S302)。次に、変換後のRGBデータを構成する各画素の中から、ドット有無判別対象の対象バンドを設定する(S304)。例えば、RGBデータの各バンドに対応させた数値kを格納するポインタの値を更新等することにより、複数のバンドの中からドットの形成有無を判別する対象のバンドを順次移動させながら設定する。そして、対象バンドにドットが無いか否かを判断する(S306)。例えば、ハーフトーン処理に各画素の階調値の誤差を拡散しないディザ法や濃度パターン法を用いる場合、対象バンドを構成する各画素の中からドット有無判別対象の対象画素を順次移動させながら、対象画素のRGBデータがドット無しに相当する(255,255,255)であるか否かを判断し、対象バンド内の全画素が(255,255,255)である場合に対象バンドにドットが無いと判断することができる。ハーフトーン処理に誤差拡散法を用いる場合には、対象バンド内に誤差を拡散する対象バンド外の画素も含めて全画素が(255,255,255)であるときに対象バンドにドットが無いと判断すればよい。
条件成立時、逆転フラグfを反転させて(S308)、S310に進む。すなわち、fが0のときにはfを1にし、fが1のときにはfを0にする。S306で条件不成立時には、S308をスキップする。
S310では、逆転フラグfを参照して、ドットの重ね合わせ順が異なる各印刷領域のうち、対象バンドが属する印刷領域を判別する。ここで、画質設定情報13c,dに対応する印刷領域情報14cを参照して対象バンドに対応する印刷領域iを表す情報(1または2)を取得し、逆転フラグfが1の場合には印刷領域を表す情報を逆、すなわち、該情報が1のときには2にし、該情報が2のときには1にする。
以上のようにして、色変換前のRGBデータを構成する各画素がドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域のうち何れの印刷領域に属するかを色変換前のRGBデータに基づいて判別する。
以上のようにして、色変換前のRGBデータを構成する各画素がドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域のうち何れの印刷領域に属するかを色変換前のRGBデータに基づいて判別する。
そして、対象バンドを構成する各画素の中から色変換対象の対象画素を順次移動させながら、HD14に記憶された複数の色変換LUT14bの中から上記取得した印刷領域iに対応する色変換LUTを参照して、対象画素のRGBデータをCMYKデータに変換する(S312)。
以上のようにして、データ記録領域に記録された各色変換LUTの中から判別した印刷領域に対応する色変換LUTを参照することにより、画像データの変換を行う。
その後、印刷媒体上にドットが形成される全バンドを設定したか否かを判断し(S314)、条件不成立時にはS304〜S314を繰り返し、条件成立時にはS216に進む。
以上のようにして、データ記録領域に記録された各色変換LUTの中から判別した印刷領域に対応する色変換LUTを参照することにより、画像データの変換を行う。
その後、印刷媒体上にドットが形成される全バンドを設定したか否かを判断し(S314)、条件不成立時にはS304〜S314を繰り返し、条件成立時にはS216に進む。
本実施形態でも、色の重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に対応する色変換データが用いられて画像データが変換されるので、ドットの記録密度が大きくても、ドットの重なりに応じて適切な色変換を行うことができる。従って、画像データに応じてドットを形成する走査を変更するプリンタで印刷媒体上に印刷される色の色再現性を向上させることができる。
本発明によると、種々の態様により、ドットの記録密度に関係なく印刷媒体上に印刷される色の色再現性を向上させることが可能になる。
本発明によると、種々の態様により、ドットの記録密度に関係なく印刷媒体上に印刷される色の色再現性を向上させることが可能になる。
10…パーソナルコンピュータ、13…RAM、13c,d…画質設定情報、14…ハードディスク(データ記録領域)、14b…色変換テーブル(色変換データ)、14c…印刷領域情報、20…インクジェットプリンタ(印刷装置)、23…RAM、26a…ヘッド駆動部、27a…キャリッジ機構、27b…紙送り機構、29…印刷ヘッドユニット、29a〜d…印刷ヘッド、DA11…入力データ、DA12…出力データ、DM…主走査方向、DI1…往方向、DI2…復方向、DS…副走査方向、HU1,HU2,HU3…印刷ヘッドユニット、I1…印刷画像、M1…印刷媒体、Nz…インクジェットノズル、Ra…ラスタ、R1…往方向印刷領域(印刷領域)、R2…復方向印刷領域(印刷領域)、RU1…バンド(単位領域)、U0…印刷制御装置、U1…画像入力部、U2…解像度変換部、U3…色変換部(色変換手段)、U4,U5…印刷制御部(印刷制御手段)、U6…データ記録領域、U7…画像設定部(画像設定手段)、U8…情報記録領域
Claims (10)
- 印刷媒体上に色の異なる複数種類のインクのドットを適宜重ね合わせながら形成する印刷装置を制御する印刷制御装置であって、
前記印刷媒体上に重ね合わせられるインクのドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に色変換前の色を表現する入力データと当該印刷領域で前記複数種類のインクにより色再現される色を表現する出力データとの対応関係を規定した各色変換データの中から前記ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に対応する色変換データを参照することにより、前記色変換前の色を表現した画像データを前記複数種類のインクにより色再現される色を表現した画像データに変換する色変換手段と、
変換後の画像データに対応するインクのドットを前記印刷装置に対して前記印刷媒体上に形成させる制御を行う印刷制御手段とを備えることを特徴とする印刷制御装置。 - 前記各色変換データを記録したデータ記録領域をさらに備え、
前記色変換手段は、前記データ記録領域に記録された各色変換データの中から前記ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に対応する色変換データを参照することを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。 - 前記印刷装置は、印刷ヘッドに副走査方向へ並べられた複数のノズルの主走査位置に対応する前記印刷媒体上の単位領域毎に前記印刷媒体を副走査方向へ送りながら当該印刷ヘッドから前記複数種類のインクを吐出して前記単位領域にドットを形成する装置とされ、
前記データ記録領域には、前記単位領域の単位とされた前記ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に前記入力データと当該印刷領域で前記複数種類のインクにより色再現される色を表現する出力データとの対応関係を規定した各色変換データが記録されていることを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。 - 前記印刷装置は、印刷ヘッドから走査方向の往復双方向で前記複数種類のインクを吐出して前記印刷媒体上にドットを形成するとともに各ラスタのドット全てを前記往復双方向のいずれかの走査で形成する装置とされ、
前記データ記録領域には、前記走査方向の往方向の走査でドットが形成される往方向印刷領域で参照される往方向用色変換データと、前記走査方向の復方向の走査でドットが形成される復方向印刷領域で参照される復方向用色変換データとが記録され、
前記色変換手段は、前記往方向印刷領域では前記往方向用色変換データを参照して前記画像データの変換を行う一方、前記復方向印刷領域では前記復方向用色変換データを参照して前記画像データの変換を行うことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の印刷制御装置。 - 前記印刷装置は、印刷ヘッドから走査方向の往復双方向で前記複数種類のインクを吐出して前記印刷媒体上にドットを形成するとともに全ラスタのうち少なくとも一部の各ラスタのドット全てを複数の走査で形成する装置とされ、
前記データ記録領域には、前記ラスタのドット全てを形成する各走査の方向の組み合わせ毎に前記入力データと当該組み合わせでドットが形成される印刷領域で前記複数種類のインクにより色再現される色を表現する出力データとの対応関係を規定した各色変換データが記録され、
前記色変換手段は、前記各色変換データの中から前記組み合わせに対応する色変換データを参照することにより前記画像データの変換を行うことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の印刷制御装置。 - 前記印刷装置は、走査方向へ往復動する印刷ヘッドから前記複数種類のインクを吐出して前記印刷媒体上にドットを形成するとともに印刷する画像の画質設定を表す画質設定情報に応じた走査で画像データに対応する前記複数種類のインクのドットを形成する装置とされ、
前記印刷装置にて印刷される画像の画質設定を表す画質設定情報の入力を受け付ける画質設定手段をさらに備え、
前記色変換手段は、前記変換前の画像データを構成する画素が前記ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域のうち何れの印刷領域に属するかを前記画質設定情報に基づいて判別し、前記データ記録領域に記録された前記各色変換データの中から当該判別した印刷領域に対応する色変換データを参照することにより、前記画像データの変換を行うことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の印刷制御装置。 - 前記印刷装置は、印刷ヘッドから前記複数種類のインクを吐出して前記印刷媒体上にドットを形成するとともに画像データに応じた走査で画像データに対応する前記複数種類のインクのドットを形成する装置とされ、
前記色変換手段は、前記変換前の画像データを構成する画素が前記ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域のうち何れの印刷領域に属するかを前記変換前の画像データに基づいて判別し、前記データ記録領域に記録された前記各色変換データの中から当該判別した印刷領域に対応する色変換データを参照することにより、前記画像データの変換を行うことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の印刷制御装置。 - 前記各色変換データは、全データのうち単位面積当たりのドットの形成量を所定の形成量より大きくさせるデータのみ互いに異なるデータ構造を有していることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の印刷制御装置。
- 印刷媒体上に色の異なる複数種類のインクのドットを適宜重ね合わせながら形成する印刷装置を制御する印刷制御方法であって、
前記印刷媒体上に重ね合わせられるインクのドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に色変換前の色を表現する入力データと当該印刷領域で前記複数種類のインクにより色再現される色を表現する出力データとの対応関係を規定した各色変換データの中から前記ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に対応する色変換データを参照することにより、前記色変換前の色を表現した画像データを前記複数種類のインクにより色再現される色を表現した画像データに変換する色変換工程と、
変換後の画像データに対応するインクのドットを前記印刷装置に対して前記印刷媒体上に形成させる制御を行う印刷制御工程とを備えることを特徴とする印刷制御方法。 - 印刷媒体上に色の異なる複数種類のインクのドットを適宜重ね合わせながら形成する印刷装置を制御する機能をコンピュータに実現させる印刷制御プログラムであって、
前記印刷媒体上に重ね合わせられるインクのドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に色変換前の色を表現する入力データと当該印刷領域で前記複数種類のインクにより色再現される色を表現する出力データとの対応関係を規定した各色変換データの中から前記ドットの重ね合わせ順が異なる印刷領域毎に対応する色変換データを参照することにより、前記色変換前の色を表現した画像データを前記複数種類のインクにより色再現される色を表現した画像データに変換する色変換機能と、
変換後の画像データに対応するインクのドットを前記印刷装置に対して前記印刷媒体上に形成させる制御を行う印刷制御機能とを実現させることを特徴とする印刷制御プログラム。
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