JP6579968B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、量子化処理を行って記録媒体に画像を形成するための画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
擬似階調法を用いて画像を記録する場合、多値の画像データを量子化する必要があるが、この際に利用される量子化法としては誤差拡散法やディザ法が知られている。特に、予め記憶されている閾値と多値データの階調値とを比較してドットの記録または非記録を決定するディザ法は、誤差拡散法に比べて処理負荷が小さく、多くの画像処理装置で有用されている。このようなディザ法では、特に低階調領域におけるドットの分散性が課題となるが、好適なドット分散性を得るための閾値マトリクスとして、ブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスが提案されている。
図10(a)〜(c)は、ブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスを用いたディザ処理を説明するための図である。図10(a)は、10画素×10画素領域に入力される画像データ例を示している。ここでは全ての画素に階調値「36」が入力された状態を示している。図10(b)は、上記10画素×10画素領域に対応して用意された閾値マトリクスを示している。個々の画素には0〜254のいずれかの閾値が対応づけられている。ディザ法の場合、多値の画像データが示す階調値が閾値よりも大きい場合、当該画素はドットの記録「1」と指定される。一方、多値の画像データが示す階調値が閾値以下の場合、当該画素はドットの非記録「0」と指定される。図10(c)は、上記ディザ法による量子化の結果を示している。記録「1」を示す画素をグレーで、非記録「0」となる画素を白で示している。図10(c)に見るような記録「1」画素の分布は、閾値マトリクスにおける閾値の配置によって変化する。ブルーノイズ特性を有する図10(b)のような閾値マトリクスを用いれば、図10(a)のように所定の領域に等しい多値データが入力された場合にも図10(c)のように記録「1」画素が分散性の高い状態で配置される。
図11(a)および(b)は、ブルーノイズ特性および明視距離250mmにおける人間の視覚特性(VTF)を示す図である。両図において、横軸は周波数(cycles/mm)であり、グラフの左に行くほど低周波、右に行くほど高周波であることを示している。一方、縦軸はそれぞれの周波数に対応する強度(パワー)を示している。
図11(a)を参照するに、ブルーノイズ特性には、低周波成分が抑えられていること、急激な立ち上がりを持っていること、高周波成分が平らであること、などの特徴がある。以後、急激な立ち上がりを伴うピークに相当する周波数fgをプリンシパル周波数と称す。一方、図11(b)に示す人間の視覚特性では、低周波領域に高い感度を持ち、高周波領域の感度は低い。すなわち、低周波成分は目につきやすいが、高周波成分は目につきにくい。ブルーノイズ特性は、このような視覚特性を鑑みたものであり、視覚特性において、感度の高い(目に見えやすい)低周波領域はほとんどパワーを持たず、感度の低い(目に見えにくい)高周波領域にパワーを持つようになっている。このため、ブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスを用いて量子化処理を行った画像を人間が目視した場合、ドットの偏りや周期性が感知され難く、快適な画像として認識される。
ここで、プリンシパル周波数fgは、所定数のドットをなるべく均一に分散させた時の平均的な周波数となるが、このプリンシパル周波数fgはドットの密度すなわち階調に依存する。
図12は、ドットの密度とプリンシパル周波数fgの関係を示す図である。図において、横軸はグレーレベルg(すなわちドット密度)、縦軸は個々のグレーレベルに対するプリンシパル周波数fgを示している。グレーレベルgについては、画像領域の全画素にドットが置かれた状態を1、全画素にドットが置かれない状態を0、半数の画素にドットが置かれた状態を1/2としている。このときのプリンシパル周波数fgは、式1で表すことが出来る。
式1において、uは、画素間隔の逆数である。図12および式1から分かるように、プリンシパル周波数fgは、グレーレベルg=1/2のとき、すなわち全画素領域のうち50%の画素にドットが配置されたときに、最大値 fg=√(1/2)|u|となる。そして、グレーレベルgが1/2から離れるに従って、プリンシパル周波数fgも徐々に低周波側にシフトして行く。
ディザ処理を行う場合、特に視覚的感度の高いドット密度が低い低階調で、周波数特性のピークをプリンシパル周波数に近づけることで、ドット分布を、ブルーノイズ特性を有する形態に近づけることが出来る。つまり、ドットが均一に配置され、局所的にドットが集中することのない視覚的に好ましい状態を実現することができる。
以上説明したようなブルーノイズ特性については、非特許文献1をはじめとして、多くの文献で定義され説明されている。また、ブルーノイズ特性を含め、周波数成分をコントロールしながら閾値マトリクスを作成する方法については、void−and−cluster方式を採用することが出来る。void−and−cluster方式を用いた閾値マトリクスの作成方法は非特許文献2に開示されている。
しかしながら、ブルーノイズ特性を有するディザマトリクスを使用した場合でも、複数の色材を用いた場合には、粒状感が目立ってしまう場合があった。具体的には、個々の色材(すなわち単色)ではディザマトリクスに基づいた好ましい分散性が得られるものの、複数の色材(すなわち混色)で画像を記録する場合には、分散性が損なわれ粒状感が目立ってしまう場合があった。これは、色材ごとに用意される閾値マトリクスが、互いになんら相関性を有していないことに起因していた。
特許文献1では、このような課題を解消するためのディザ法が開示されている。具体的には、図10(b)のような好適な分散性を有する1つの共通ディザマトリクスを用意し、複数の色間で互いの閾値をオフセットさせながら量子化処理を行う方法が開示されている。このような特許文献1によれば、低階調部において異なる色のドット同士は互いに排他的かつ分散性の高い状態で記録されるので、混色画像においても好適な画質を実現することが出来る。
US6867884号公報
Robert Ulichney, Digital Halftoning, The MitPress Cambridge, Massachusetts London, England Rovert Ulichney, The void-and-cluster method for dither array generation, Proccedings SPIE, Human Vsion, Visual Processing, Digital Displyas IV, vol.1913, pp.332-343, 1993.
しかしながら、ブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスを用いて特許文献1の方法を採用した場合、色材のそれぞれに着眼すると、分散性すなわちブルーノイズ特性にどうしても多少の差異が生じる。これは、ディザマトリクスの閾値をオフセットすることなくそのまま使用する第1色ではディザマトリクスのブルーノイズ特性をそのまま享受できるが、閾値をオフセットして使用する第2色以降ではブルーノイズ特性が多少崩れてしまうからである。
ところで、色材としてインク(液体)を用いるインクジェット記録装置の場合、個々のドットの発色性すなわち目立ち方は、記録媒体に付与する色材の順番に影響を受けることが知られている。
図14(a)〜(d)は、記録媒体に対する色材の付与順序と浸透の様子を説明するための模式図である。ここでは、第1の色材550を含む先行インク530と第2の色材560を含む後続インク540が、この順番で記録媒体500の略同じ位置に付与される状態を示している。記録媒体Sの内部には、複数の吸着材520が配置して吸着層を形成している。記録媒体Sがインクジェット専用紙の場合、吸着材520はアルミナやシリカ等となる。記録媒体Sが普通紙の場合、吸着材520は紙の繊維となる。
図14(a)は、先行インク530が記録媒体Sの紙面510に接触する直前の様子を示している。図14(b)は先行インク530が紙面510に接触した直後の様子を示している。紙面510に接触した先行インク530は、紙面510上で水平方向に広がり、その後深さ方向に浸透して行く。
図14(c)は先行インク530が紙面510に浸透し、後続インク540が紙面510に接触した直後の様子を示している。先行インク530に含まれる色材550は紙面510近傍の吸着材520に吸着し、色材550以外の水分や溶剤成分は深さ方向に浸透して行く。一方、紙面510に接触した後続インク540は、紙面510上で広がり深さ方向に浸透して行く。
図14(d)は後続インク540が記録媒体Sに浸透した様子を示している。後続インク540が浸透するタイミングにおいて、紙面510近傍に位置する吸着材520は、第1の色材550によって殆ど覆われている。よって後続インク540の色材560は、ここに吸着することは出来ず、液体成分と共に更に周辺に進行する。そして、第1の色材550が吸着した吸着材520を超えて、その周囲にある吸着材520に吸着する。結果、第2の色材560は第1の色材550に比べて紙面510に残り難く、記録媒体500を表面から観察した場合、第1の色材550に比べて発色が弱くドットが目立ち難い。
このように、インクジェット方式で記録された画像において、個々のドットの目立ち方は記録媒体Sに対するインクの付与順序に依存する。つまり、先行インクの分散性の方が後続インクの分散性よりも粒状感に大きく影響を与えることになる。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものである。よってその目的とするところは、個々の色材のドットパターンについても、複数の色材のドットパターンの和についても、粒状感が感知され難い高画質な画像を出力することが可能な画像処理装置および画像処理方法を提供することである。
そのために本発明は、複数のインクのうち記録媒体の同一領域に先行して付与される第1の有色インクに対応する第1の多値データと、前記複数のインクのうち前記同一領域に前記第1の有色インクよりも遅れて付与される第2の有色インクに対応する第2の多値データを取得する取得手段と、前記第1の多値データを量子化して前記第1の有色インクによるドットの記録または非記録を示す第1の量子化データを生成し、前記第2の多値データを量子化して前記第2の有色インクによるドットの記録または非記録を示す第2の量子化データを生成する量子化手段とを備え、前記複数のインクを用いて前記記録媒体に画像を記録するためのデータ処理を行う画像処理装置であって、前記第1の有色インクを吐出する吐出口列と前記第2の有色インクを吐出する吐出口列を有する記録ヘッドを前記記録媒体に対して走査する記録走査と、前記記録媒体を前記記録走査と交差する方向に搬送する搬送動作が交互に行われることにより、前記記録媒体に画像が記録され、前記第1の有色インクの吐出口列は前記第2の有色インクの吐出口列よりも前記搬送の方向において上流に位置し、前記同一領域において、前記第2の有色インクは前記第1の有色インクよりも記録媒体の深さ方向に浸透し、前記量子化手段は、複数の閾値が配列して構成される閾値マトリクスを用いることにより前記第1の多値データおよび前記第2の多値データを量子化し、前記量子化手段は、前記同一領域において前記第1の多値データが中間の階調を示し前記第2の多値データが中間の階調を示し、且つ前記第1の有色インクと前記第2の有色インクのドットの少なくとも一部が互いに重複する場合に、前記同一領域における前記第1の量子化データに基づいて記録されるドットの分散性が前記第2の量子化データに基づいて記録されるドットの分散性よりも高くなるように、前記第1の多値データおよび前記第2の多値データを量子化することを特徴とする。
本発明によれば、混色画像において、個々の色材のドットパターンについても、複数の色材のドットパターンの和についても、粒状感が感知され難い高画質なカラー画像を出力することが可能となる。
インクジェット記録システムの制御の構成を示すブロック図である。 画像データの処理を説明するためフローチャートである。 量子化処理の詳細を説明するためのブロック図である。 (a)および(b)は色間処理部の構成および処理工程を説明する図である。 各色について、記録(1)と判断される閾値の範囲を示す図である。 (a)および(b)は、インクジェット記録装置と記録ヘッドの構成図である。 実施例2における画像データの処理を説明するためフローチャートである。 実施例3で使用する記録ヘッドの構成図である。 実施例4で使用する記録ヘッドの構成図である。 (a)〜(c)は、閾値マトリクスを用いたディザ処理の説明図である。 (a)および(b)は、ブルーノイズ特性と視覚特性の比較図である。 階調値とプリンシパル周波数の関係を示す図である。 第1色と第2色の単色および混色の周波数特性を比較する図である。 (a)〜(d)は、色材の付与順序と浸透の様子を説明する模式図である。 実施例5で使用するフルライン型の記録装置の上面図である。 実施例6における色間処理部の構成を説明する図である。 (a)および(b)は色材の付与順序と浸透の様子を説明する模式図である。
(実施例1)
図1は本発明に適用可能なインクジェット記録システムの制御の構成を示すブロック図である。本実施例におけるインクジェット記録システムは、画像供給デバイス3、画像処理装置2およびインクジェット記録装置1(以下、単に記録装置とも言う)から構成されている。画像供給デバイス3より供給された画像データは、画像処理装置2にて所定の画像処理が施された後、記録装置1に送られ、記録される。
記録装置1において、記録装置主制御部101は記録装置1全体を制御するためのものであり、CPU、ROM、RAMなどによって構成されている。記録バッファ102は、記録ヘッド103に転送する前の画像データを、ラスタデータとして格納することができる。記録ヘッド103は、インクを滴として吐出可能な複数の記録素子を有するインクジェット方式の記録ヘッドであり、記録バッファ102に格納された画像データに従って、各記録素子からインクを吐出する。本実施例では、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色分の記録素子列が、記録ヘッド103上に配列するものとする。記録ヘッドの構成については後に詳しく説明する。
給排紙モータ制御部104は記録媒体の搬送や給排紙の制御を行う。記録装置インタフェイス(I/F)105は、画像処理装置2との間でデータ信号の授受を行う。I/F信号線113は両者を接続する。I/F信号線113の種類としては、例えばセントロニクス社の仕様のものを適用することができる。データバッファ106は、画像処理装置2から受信した画像データを一時的に格納する。システムバス107は記録装置1の各機能を接続する。
一方、画像処理装置2において、画像処理装置主制御部108は、画像供給デバイス3から供給された画像に対し様々な処理を行って記録装置1が記録可能な画像データを生成するためのものであり、CPU、ROM、RAM等を備えている。後述する図3や図4(a)に示した本発明の特徴的な構成も画像処理装置主制御部108に備えられており、図2や図4(b)で説明するフローチャートは画像処理装置主制御部108のCPUが実行するものである。また、図2や図7で説明するようなルックアップテーブルは、記録媒体の種類や印刷モードごとにも画像処理装置主制御部108内のROMに予め記憶されている。画像処理装置インタフェイス(I/F)109は、記録装置1との間でデータ信号の授受を行う。外部接続インタフェイス(I/F)113は、外部に接続された画像供給装置3との間で、画像データなどの授受を行う。表示部110は、ユーザに対し様々な情報を表示し、例えばLCDなどを適用することが出来る。操作部111は、ユーザがコマンド操作を行うための機構であり、例えばキーボードやマウスを適用することが出来る。システムバス112は、画像処理装置主制御部108と各機能とを結ぶ。
図2は、画像処理装置制御部108が行う画像データの処理を説明するためフローチャートである。 本処理は、画像処理装置制御部108に備えられたCPUが、ROMに記憶されたプログラムに従って実行する。図2において、画像供給デバイス3より注目画素の画像データが入力されると(ステップS200)、画像処理装置制御部108は、まずステップS201において色補正を実行する。画像処理装置2が画像供給装置3より受信する画像データは、sRGB等の規格化された色空間を表現するための、R(レッド)、G(グリーン)およびB(ブルー)の8bit輝度データである。ステップS201では、これら輝度データを記録装置固有の色空間に対応するRGB12bitの輝度データに変換する。信号値を変換する方法は、予めROMなどに格納されたルックアップテーブル(LUT)を参照する等の公知の方法を採用することが出来る。
ステップS202において、画像処理装置制御部108は、変換後のRGBデータを、記録装置のインク色である、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)およびK(ブラック)それぞれの16bit階調データ(濃度データ)に分解する。この段階で、16bitのグレー画像が4チャンネル分(4色分)生成される。インク色分解処理においても、色補正処理と同様、予めROMなどに格納されたルックアップテーブル(LUT)を参照することが出来る。
ステップS203において、画像処理装置制御部108は、インク色のそれぞれに対応する16bit階調データに対し所定の量子化処理を行い、数ビットの量子化データに変換する。例えば3値に量子化する場合、16bit階調データをレベル0〜レベル2の2bitデータに変換する。当該量子化処理については、後に詳しく説明する。
続くステップS204において、画像処理装置制御部108はインデックス展開処理を行う。具体的には、個々の画素に記録するドットの数と位置を定めた複数のドット配置パターンの中から、1つのドット配置パターンを、ステップS203で得られたレベルに対応づけて選出する。そして、このドットデータを2値データとして出力する(ステップS205)。以上で本処理が終了する。
図3は、図2のステップS203で実行される量子化処理の詳細を説明するためのブロック図である。本発明の量子化処理はディザ法によって行われる。本実施例の量子化処理においては、まず入力値に関する処理が施され、次に閾値に関する処理が施され、最後に量子化処理が施される。これら一連の処理は色ごと(チャンネルごと)に並列処理される。以下、図3を参照しながら個々の処理を詳しく説明する。
画像データ取得部301は、個々の画素の濃度を示す16bitの階調データを取得する。本実施形態の画像データ取得部301は、最大16bitの信号を8色分受信することが出来るものとする。図では、第1色〜第4色それぞれの16bitデータが入力される状態を示している。
ノイズ付加処理部302は、16bitの階調データに所定のノイズを付加する。ノイズを付加することにより、同レベルの階調データが連続して入力された場合も、同一パターンが連続配置される状態を回避し、すじやテクスチャ等を緩和することが出来る。ノイズ付加処理部302では、所定のランダムテーブルと、固定強度と、入力値に応じた変動強度を掛け合わせることにより、個々の画素ごとにノイズが生成され入力値に付加される。ここで、ランダムテーブルはノイズの正負を設定するテーブルであり、画素位置ごとに正、ゼロまたは負を設定している。本実施例のランダムテーブルは最大8面有することが出来、それぞれのテーブルサイズは任意に設定可能としている。固定強度はノイズ量の強さを示し、その大きさによってノイズの大小が決まる。本実施例では、画像の粒状度とすじやテクスチャの度合い等に応じ、印刷モードごとに最適なランダムテーブルや固定強度を設定することによって、ノイズ量を適切に調整することが可能になっている。
正規化処理部303は、16bitで表される個々の画素の階調値を、ステップS204でインデックス展開が可能なレベル値に対応づけた後、個々のレベルのレンジを12ビットに正規化する。以下、具体的に説明する。ステップS204におけるインデックス展開処理がレベル0〜レベル(n−1)のn値に対応する処理の場合、正規化処理部303は、16bitで表される65535階調を(n−1)等分する。更に、それぞれのレベルに対応するレンジを、12bit(4096階調)に正規化する。これにより、個々の画素について、レベル0〜レベル(n−1)のいずれかに対応づけられた状態の12bitデータが得られる。
例えば、インデックス展開処理がレベル0、レベル1、レベル2の3値に対応する場合、正規化処理部303は、16bitで表される65535階調を2等分する。そして、それぞれのレンジである、階調値0〜32767と、階調値32768〜65535を12bit(0〜4095階調)に正規化する。第1レンジである入力階調値0〜32767の画素は、後段の量子化処理によりレベル0またはレベル1が出力され、第2レンジである入力階調値32768〜65535の画素は、後段の量子化処理によりレベル1またはレベル2が出力される。以上の制御により、量子化数(n)がいくつであっても、後段の量子化処理を同様の処理で行うことができる。
以上説明した画像データ取得部301〜正規化部303の処理は、各色の階調データについて並列に行われる。すなわち、本実施例の場合は、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローについての12bitデータが生成され、ディザ処理部311に入力される。
ディザ処理部311において、量子化すべき12bitデータ(処理対象データ)はそのまま量子化処理部306に送信される。一方、処理対象データ以外の色の12bitデータは、参照データとして色間処理部304に入力される。色間処理部304は、閾値取得部305が取得した閾値に対し、参照データに基づいて所定の処理を施し最終的な閾値を決定し、これを量子化処理部306に送信する。量子化処理部306は、処理対象データを、色間処理部304より入力された閾値と比較することにより、記録(1)または非記録(0)を決定する。
閾値取得部305は、ROMなどのメモリに記憶されているディザパタン310より、処理対象データの画素位置に対応した閾値を取得する。本実施形態において、ディザパタン310は、0〜4095の閾値がブルーノイズ特性を有するように配列して形成された、すなわち、低周波領域のパワーが高周波領域のパワーよりも抑えられるように形成されている閾値マトリクスである。そして、512×512画素、256×256画素、512×256画素、など様々なサイズや形状を呈することが出来る。すなわち、メモリには、このようなサイズや形状の異なる複数の閾値マトリクスが予め格納されており、閾値格納部305は、この中から印刷モードに対応した閾値マトリクスを選択する。そして、選択された閾値マトリクスに配列する複数の閾値の中から、処理対象データの画素位置(x,y)に対応する閾値を色間処理部に提供する。
以下、色間処理部304における閾値の決定方法について詳しく説明する。
図4(a)および(b)は、色間処理部304における処理の構成および工程を説明するためのブロック図およびフローチャートである。色間処理部304は、処理対象データ以外の色に対応する12bitデータを参照データとし、これら参照データを用いて閾値取得部305が取得した閾値に所定の処理を施し、処理対象データを量子化するための閾値を算出する。例えば、処理対象データがブラックの12bitデータの場合、参照データはシアン、マゼンタ、イエローの12bitデータとなる。図3および図4では、処理対象データをIn1(x,y)、参照データを In2(x,y)、In3(x,y)およびIn4(x,y)として示している。ここで、(x,y)は画素位置を示し、閾値取得部305が閾値マトリクスの中から処理対象データの画素位置に対応する閾値を選出するための座標パラメータとなる。
図4(a)を参照するに、色間処理部304に入力された参照データIn2(x,y)〜In4(x,y)は、まず、閾値オフセット量算出部308に入力される(ステップS401)。すると、閾値オフセット量算出部308は、これら参照データを用いて処理対象データIn1(x,y)に対する閾値オフセットOfs_1(x,y)を算出する(ステップS402)。本実施形態において、閾値オフセット値Ofs_1(x,y)は(式2)で算出される。
Ofs_1(x,y) = Σi[Ini(x,y)] ・・・(式2)
ここで、iは、参照データIn2(x,y)〜In4(x,y)のうち、処理対象データIn1に対する閾値を求めるために利用される参照データ(以下実参照データと称す)を個別に示すためのパラメータである。このような実参照データの数および種類は、処理対象データごとに予め指定されている。
本実施例では、処理対象データがIn1(x,y)(第1色)である場合の実参照データは無し(null)とし、処理対象データがIn2(x,y)(第2色)である場合の実参照データをIn1(x,y)としている。また、処理対象データがIn3(x,y)である場合の実参照データをIn1(x,y)およびIn2(x,y)とし、処理対象データがIn4(x,y)である場合の実参照データをIn1(x,y)、In2(x,y)およびIn3(x,y)としている。よって、個々の処理対象データIn1(x,y)〜In4(x,y)に対するオフセットOfs_1(x,y) 〜Ofs_4(x,y)は、(式2)より以下のように表すことが出来る。
Ofs_1(x,y) = Σi[In(x,y)]
=0 ・・・(式2−1)
Ofs_2(x,y) = Σi[In(x,y)]
=In1(x,y) ・・・(式2−2)
Ofs_3(x,y) = Σi[In(x,y)]
=In1(x,y)+In2(x,y) ・・・(式2−3)
Ofs_4(x,y) = Σi[In(x,y)]
=In1(x,y)+In2(x,y) +In3(x,y)
・・・(式2−4)
このように、閾値オフセット値Ofs_1(x,y)〜Ofs_4(x,y)が算出されると、これらは閾値オフセット部オフセット部309に入力される。一方、閾値オフセット部309は、処理対象データIn(x,y)の座標(x,y)に対応する閾値Dthを閾値取得部305より取得する(ステップS403)。
ステップS404において、閾値オフセット量加算部309は、閾値取得部305より入力された閾値Dth(x,y)から、閾値オフセット量算出部308より入力された閾値オフセット値Ofs_1(x,y)を減算し、量子化閾値Dth´(x,y)を得る。
Dth´(x,y)=Dth(x,y) − Ofs_1(x,y) ・・・(式3)
この際、Dth´(x,y)が負の値となった場合は、Dth_max(ディザパタンが有する閾値の最大値)をを加算して量子化閾値Dth´(x,y)とする。これにより、常に量子化閾値Dth´はDth´=0〜Dth_maxとなる。
すなわち、
Dth´(x,y)<0のとき
Dth´(x,y)=Dth´(x,y)+Dth_max ・・・(式4)
とする。
(式3)または(式4)により量子化閾値Dth´(x,y)が得られると、量子化処理部306は、処理対象データIn1(x,y)と量子化閾値Dth´(x,y)を比較し、画素位置(x,y)に対するドットの記録(1)または非記録(0)を決定する。以上で本処理が終了する。
その後は、図2のフローチャートで説明したように、数ビットで表される量子化データOut1(x,y)に対しインデックス展開処理が施され、画素位置(x,y)に記録するドットパターンが決定される。この際、画素位置(x,y)に記録されるドットの数は、例えばレベル値が1の場合は1ドット、レベル値が2の場合は2ドットというように、レベル値に対応する数に設定されている。
図5は、第1色〜第4色それぞれに対し第1〜第4の多値データ(In1〜In4)が入力された場合に、ディザパタン310に配置された複数の閾値0〜Dth_maxのうち、記録(1)と判断される閾値の範囲を示す図である。横軸は閾値0〜4094であり、1710はDth_max(ディザパターンのもつ閾値の最大値)である。それぞれの線はドットが配置される閾値の場所を示している。本実施例の場合、第1色については、(式2-1)よりOfs_1=0である。よって、0〜Dth_maxのうち0〜In1(1702〜1703)の閾値に対応する画素位置が記録(1)に設定される。
第2色については、(式2-2)よりOfs_2=In1である。よって(式3)および(式4)に従って求めた閾値Dth´で量子化すると、ディザパタン310に配列された閾値0〜Dth_maxのうち、In1〜In1+In2(1705〜1706)の閾値が記録(1)に設定される。
第3色については、(式2-3)よりOfs_3=In1+In2である。よって、(式3)および(式4)に従って求めた閾値Dth´で量子化すると、ディザパタン310に配列された閾値0〜Dth_maxのうち、In1+In2〜In1+In2+In3(1708〜1709)が記録(1)に設定されることになる。但し本例では、In1+In2+In3がDth_maxを超えているものとする。この場合、Dth_maxを超えた領域については、(In1+In2+In3)をDth_maxで除算した余りに相当する領域、すなわち0〜In1+In2+In3−Dth_maxの閾値が記録(1)に設定されるようにする。すなわち、記録(1)と判定される閾値の範囲は、In1+In2〜Dth_max(1708〜1710)と0〜In1+In2+In3−Dth_max(1707〜1711)となる。
第4色については、式(2-4)よりOfs_4=In1+In2+In3である。よって(式3)および(式4)に従って求めた閾値Dth´で量子化すると、ディザパタン310に配列された閾値0〜Dth_maxのうち、In1+In2+In3〜In1+In2+In3+In4が記録(1)に設定される閾値となる。但し本例では、In1+In2+In3〜In1+In2+In3+In4の全ての領域がDth_maxを超えてしまっている。よって、(In1+In2+In3+In4)をDth_maxで除算した余りに相当する領域、すなわちIn1+In2+In3−Dth_max〜In1+In2+In3+In4−Dth_max(1713〜1714)の閾値が記録(1)に設定される。
このように、本実施例では、共通の閾値Dthを利用しながらも、互いの入力値をオフセット値とすることにより、各色で固有の量子化閾値Dth´を求めている。そして、その新たに求めた量子化閾値Dth´を量子化処理で用いることにより、複数の色が混在したドット記録パターンがブルーノイズ特性となるようにドットを配置することができる。ところで、既に説明したように、本実施形態で使用するディザパタンはブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスである。すなわち、閾値が小さい画素から順番にドットを配置して行った場合に、いずれの階調においても好適な分散性が得られるように、閾値が配置されている。このため、第1色のように閾値0の画素から順番にドットが配置されるドットパターンについては、ブルーノイズ特性を有し好ましい分散性が得られる。また、第1色〜第4色の和についても、結果的に閾値0の画素から順番にドットが配置されるようなドットパターンが得られ、ブルーノイズ特性は実現され、好ましい分散性が得られる。このように、中間調の濃度を再現する場合、本実施例ではブルーノイズ特性に係る恩恵を存分に受けることができる。他の階調においても好適であることはもちろんである。
しかしながら、第2色〜第4色それぞれ単色のドットパターンに着眼した場合には、低い閾値を有する画素にはドットが配置されず、ある程度高い閾値から順番にドットが配置されている。つまり、第2色〜第4色夫々の周波数特性は図13のようになり、十分なブルーノイズ特性は得られず、第1色に比べて粒状感が感知されやすくなる。従って、画像全体の粒状感を抑制するためには、個々のドットが目立ちやすい色材を、なるべく閾値のオフセットを伴わない第1色に設定することが望まれる。一方、既に図14(a)〜(d)を用いて説明したように、個々のドットの目立ち方は記録媒体Sに対するインクの付与順序に依存する。このため、本実施例では、記録装置の構成上、最初に記録媒体の同一画像領域に付与されるインクを第1色に設定する。
但し、次に該同一画像領域に付与されるインクである第2色〜第4色の間でも、付与順序に伴うドットの目立ち方の差は現れる。以下、3色のインクを順番に付与した場合について説明する。
図17(a)および(b)は、記録媒体に対する3種の色材の付与順序と浸透の様子を説明するための模式図である。ここでは、第1の色材550を含む先行インク530と第2の色材560を含む中間インク540と、更に第3の色材580を含む後行インク570が、この順番で記録媒体Sの略同じ位置に付与される状態を示している。記録媒体Sの内部には、複数の吸着材520が配置して吸着層を形成しているのは図14(a)〜(d)で説明したのと同様である。
図17(a)は、先行インク530が記録媒体Sの紙面510に接触する直前の様子を示している。先行インク530が最初に記録媒体Sに接着し、紙面から記録媒体内部に浸透する。続いて中間インク540、後続インク570が順番に記録媒体に接触し、内部に浸透する。
図17(b)は、複数のインクが浸透し、色材が吸着する様子を示している。図14(a)〜(d)で説明したように、まず、先行インク530の色材550が紙面510近傍に位置する吸着材520に吸着する。次に、中間インク540の色材560は、すでに色材550が吸着した吸着材520を避け、その周辺の吸着材520に吸着する。更に後続インク570の色材580は、先行インク530の色材550、および中間インク540の色材560が吸着した吸着材520を避け、その周辺の吸着材に吸着する。
ここで、中間インク540の色材560と後続インク570の色材580に着眼すると、後続インク570の色材580のほうが中間インク540の色材560よりも、深く浸透している分発色が弱くなり、ドットが目立ちにくくなる。このため、画像全体の粒状感を低減するためには、よりドットが目立ち易い中間インク540の分散性をよりドットが目立ち難い後続インク570の分散性よりも高めておくこととよいが好ましい。
すなわち、最初に記録媒体に付与されるインクでなくても、相対的に先行して付与されるインクについては、これよりも後に付与されるインクよりも記録データの分散性が高く設定されていることが好ましい。特に、中間インクよりも先に記録されるインクの記録データが低階調の場合、すなわち、そのようなインクが殆ど付与されない場合、記録媒体上でドットが最も目立つのは中間インクとなり、中間インクの分散性が画像全体の粒状感に大きく影響を与える。
このような状況を鑑みた場合、上記量子化処理における第1色〜第4色の順番をインクの付与順序に合わせておくことは有効である。
図13は、このような第1色と第2色それぞれ単色についてのドットパターンの周波数特性と、第1色と第2色の混色のドットパターンの周波数特性を比較する図である。いずれのドットパターンも、低周波成分が抑えられている、急激な立ち上がりを持っている、高周波成分が平らである、というブルーノイズ特性はある程度有している。しかし、第2色の単色ドットパターンについては、第1色の単色ドットパターンや第1色と第2色の混色ドットパターンに比べて、低周波成分の抑えが弱く立ち上がりも緩やかでブルーノイズ特性は崩れている。このため、第2色単色のドットパターンは、第1色単色のドットパターン比べて分散性が低く、粒状感が感知されやすくなる。以上のことより、画像全体の粒状感を抑制するためには、個々のドットが目立ちやすい色材については、なるべく閾値のオフセットを伴わない第1色に設定することが望まれる。
すなわち、図17(a)および(b)で示した例においては、先行インク530を他の色を参照しない第1色とし、中間インク540を先行インク530の値のみを参照する第2色とすれば良い。また、後続インク570を先行インク530および中間インク540の値を参照する第3色とすれば良い。こうすることで画像全体の分散性を高め、混色時の粒状感の増大を防ぐことができる。
図6(a)および(b)は、本実施例で使用するインクジェット記録装置と記録ヘッドの構成図である。図6(a)を参照するに、本実施形態で採用するインクジェット記録装置はシリアルのカラーインクジェット記録装置である。インクを吐出する記録ヘッド103を搭載したキャリッジ120を図のX方向に移動する記録走査と、記録走査による記録幅に応じた距離だけ記録媒体SをY方向に搬送する搬送動作を間欠的に行うことによって、記録媒体Sに段階的に画像を記録する。
図6(b)は、記録ヘッド103を吐出口面側から観察した図である。記録ヘッド103には、ブラックインクを吐出する吐出口列600K、シアンインクを吐出する吐出口列600C、マゼンタインクを吐出する吐出口列600M、イエローインクを吐出する吐出口列600Yが、主走査方向(X方向)に並列配置している。各吐出口列には、それぞれのインクを滴として吐出する吐出口610がY方向に1200dpiのピッチで配列している。
このような構成において、記録ヘッド103はキャリッジ120がX方向に移動する最中に、記録データに従った出動動作を実行する。よって記録媒体Sの同一画像領域には、常に主走査の前方に位置するブラックから順に、すなわちブラック→シアン→マゼンタ→イエローの順にインクが付与される。このときの同一画像領域は1度の走査で記録される領域である。このため、本実施形態では、ブラックを量子化処理の第1色(第1の有色インク)として設定する。そして、シアンを第2色(第2の有色インク)、マゼンタを第3色、イエローを第4色として設定する。このようにすれば、先行して付与され、より顕著に発色するブラックドットのブルーノイズ特性を、後続して付与される他のインクよりも高めることが出来る。結果、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの4色を用いる混色画像において、個々の色材のドットパターンについても、複数の色材のドットパターンの和についても、粒状感が感知され難い高画質なカラー画像を出力することが可能となる。
なお、記録装置で使用するインクの色数もCMYKの4色に限らない。LC(ライトシアン)やLM(ライトマゼンタ)、Gray(グレー)などの同系色で濃度の違うもの、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)などの特色を有することも出来る。このような記録装置の場合は、図6(b)で示す吐出口列をインク色に対応した分だけ用意し、使用インク色に対応するプレーン数で上述したような処理を行えば良い。いずれにせよ、先行して記録されるインク色の記録データの分散性を後続して記録される他の色よりも良好にしておくことにより、混色時の粒状感の増大を防ぐことができる。
上述した実施形態は、特に先行して付与されるインクの多値データと後続して付与されるインクの多値データが共に中間調(中間的濃度)を示す場合に特に好適である。ここで中間調とは、例えば両方の色の多値データIn1、In2が共に多値データInが取りえる最大値の15−60%の値である場合のように、2色間では有る程度のドット重なりが生じ得る階調を意味する。この場合、先行して付与されるインクの多値データIn1に基づくドットは、後続して付与される多値データIn2に基づくドットよりも好ましく分散される。特に、両方の色の多値データIn1およびIn2が共に多値データInの取りえる最大値の25−50%の値である場合、2色のドットの重なりが生じる中において、ドット分散性は記録画像の画質のために更に重要となり、本実施形態はより好適に利用される。記録媒体上のX方向について複数画素分相当の長さと記録媒体上のY方向について複数画素分相当の長さの領域内で、それぞれの色の各画素の中間調を示す多値データの値は必ずしも一様でなくとも、上述の効果は得られる。
(実施例2)
本実施例においても、図1〜5で説明したインクジェット記録システムおよび量子化処理を実行し、図6(a)および(b)で示したインクジェット記録装置を用いる。但し、図6(a)を参照するに、実施例1では、+X方向にキャリッジが移動する最中のみにインクを吐出する片方向記録を行っていたが、本実施例では+X方向と-X方向の両方でインクを吐出する両方向記録を行うものとする。すなわち、+X方向への記録走査→Y方向への搬送動作→−X方向への記録走査→Y方向への搬送動作を順番に繰り返すことにより、記録媒体Sに画像を記録する。
この場合、記録媒体Sにはブラック→シアン→マゼンタ→イエローの順にインクが付与される第1領域とイエロー→マゼンタ→シアン→ブラックの順にインクが付与される第2領域が、Y方向に交互に配置される。そして、第1領域ではブラックのドットが最も表面に位置するが、第2領域ではイエローのドットが最も表面に位置することになる。
このため、本実施例の色間処理部304では、第1色〜第4色の夫々にセットするインクを第1領域と第2領域とで異ならせる。具体的には、ブラック→シアン→マゼンタ→イエローの順にインクが付与される第1領域ではブラックドットの粒状感が最も目立つのでブラックを量子化処理の第1色に設定する。一方、イエロー→マゼンタ→シアン→ブラックの順にインクが付与される第2領域ではイエロードットの粒状感が最も目立つのでイエローを量子化処理の第1色に設定する。すなわち、本実施形態では、第1領域と第2領域で異なる量子化処理を実行する。
加えて、同一領域に対するインクの付与順序が異なる第1領域と第2領域では、既に図14(a)〜(d)で説明したように、記録媒体の表層近傍における各色材の積層の順番が逆転し、発色性も異なる傾向がある。よって、本実施例では図2で説明した色補正処理やインク分解処理も第1領域と第2領域で独立に行うこととする。
図7は、本実施例において、画像処理装置制御部108が行う画像データの処理を説明するためフローチャートである。本処理についても、実施例1と同様、画像処理装置制御部108に備えられたCPUが、ROMに記憶されたプログラムやルックアップテーブルに従って実行する。
図7において、画像供給デバイス3より注目画素の画像データが入力されると(ステップS600)、画像処理装置制御部108は、まずステップS601において、1回分の記録走査で記録可能な1バンド分の画像データを取得する。そして、続くステップS602で、当該画像データ往路方向(+X方向)の記録走査で記録されるか復路方向(−X方向)の記録走査で記録されるかを判断する。
ステップS602で往路方向の記録走査と判断した場合は、ステップS603に進み、1バンド分の画像データに対し往路走査専用の色補正Aを実行する。具体的には、予めROMなどに格納された往路走査専用のルックアップテーブル(LUT)を参照し、RGBの8bitの輝度データを12bitの輝度データに変換する。次に、ステップS604に進み、往路走査専用のインク色分解処理Aを実行する。具体的には、予めROMなどに格納された往路走査専用のルックアップテーブル(LUT)を参照し、RGBの12bitの輝度データをCMYKの16bitの濃度データに変換する。
更に、ステップS605に進み、往路走査専用の量子化処理Aを実行する。具体的には、再度図4を参照するに、閾値取得部305が取得した閾値マトリクスを用い、ブラックを第1色(In1)に、シアン、マゼンタおよびイエローを第2色〜第4色(In2〜In4)のそれぞれに設定した上で実施例1と同様の量子化処理を実行する。これにより、各色について数ビットの量子化データが得られる。
一方、ステップS602で復路方向の記録走査と判断した場合、画像処理装置制御部108はステップS606に進み、復路走査専用の色補正Bを実行する。具体的には、予めROMなどに格納された復路走査専用のルックアップテーブル(LUT)を参照し、RGBの8bitの輝度データを12bitの輝度データに変換する。次に、ステップS607に進み、復路走査専用のインク色分解処理Bを実行する。具体的には、予めROMなどに格納された復路走査専用のルックアップテーブル(LUT)を参照し、RGBの12bitの輝度データをCMYKの16bitの濃度データに変換する。
更に、ステップS608に進み、復路走査専用の量子化処理Bを実行する。具体的には、ステップS605で使用する閾値マトリクスと同じ閾値マトリクスを用い、イエローを第1色(In1)に、マゼンタ、シアンおよびブラックを第2色〜第4色(In2〜In4)にそれぞれ設定した上で、実施例1と同様のディザ処理を実行する。これにより、各インク色について数ビットの量子化データが得られる。
続くステップS609において、画像処理装置制御部108は実施例1と同様のインデックス展開処理を行う。すなわち、予め定められた複数のドット配置パターンの中から、1つのドット配置パターンを、ステップS605またはS608で得られたレベルに対応づけて選出する。そして、このドットデータを2値データとして記録装置1へ出力する(ステップS610)。
ステップS611において、画像処理装置制御部108は今回の処理が最終バンドに対する処理であるかを判断する。まだ処理すべきバンドが残っていると判断した場合は、次のバンドの画像データに対する処理を行うため、ステップS601に戻る。一方、処理すべきバンドは残っていないと判断した場合は、本処理を終了する。
以上説明した本実施例によれば、双方向記録を行う場合であっても、夫々の走査方向に応じた量子化処理を行うことが出来る。すなわち、往路走査と復路走査の夫々で、最もドットが目立ちやすいインクを、閾値のオフセットを伴わない第1色に設定した上で、ブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスを用いたディザ処理を行うことが出来る。結果、双方向記録においても、実施例1と同様、粒状感が感知され難い高画質なカラー画像を出力することが可能となる。
なお、以上では、色補正処理やインク分解処理については往路走査用のルックアップテーブルと復路走査用のルックアップテーブルを用意し、インデックス展開処理については共通のドット配置パターンを用いて処理を行った。しかし、同じドット配置パターンを用いた場合でも往路走査と復路走査で何らかの差異が現れる場合は、これを補償するようにそれぞれ個別のドット配置パターンを用意しても良い。
また、上記フローチャートでは、処理後の2値データを1バンドずつ記録装置1に出力したが、1ページ分の画像処理を全て完了させてから1ページ分の2値データをまとめて記録装置1に出力する形態としても良い。
(実施例3)
本実施例においても、図1〜5で説明したインクジェット記録システムおよび量子化処理を実行し、図6(a)で示したインクジェット記録装置を用いる。但し、記録ヘッド103における吐出口列の配列構成は、上記実施例とは異なる構成とする。
図8は、本実施例で使用する記録ヘッド103を吐出口面側から観察した図である。本実施例において、ブラックの吐出口列700Kは、シアンの吐出口列700C、マゼンタの吐出口列700M、イエローの吐出口列700Yに対し、Y方向(搬送方向)の上流の位置に配置している。ここでは、シアンの吐出口列700C、マゼンタの吐出口列700M、イエローの吐出口列700YのY方向の長さは同じ、ブラックの吐出口列700KのY方向の長さはシアン、マゼンタ、イエローについてのそれと同じあるいはそれより長い。本形態では他の形態と同様にX方向への記録ヘッド103の走査を行う度にY方向への記録媒体の搬送が行われる。1回の記録媒体の搬送の長さは例えばカラーインク(シアン、マゼンタ、イエロー)の吐出口列の長さ相当あるいはそれ未満である。このような構成の記録ヘッド103を用いてX方向の記録走査を行うと、片方向記録であろうと双方向記録であろうと、記録媒体Sの同一領域には常にブラックインクが最初に付与される。上述の形態の場合、記録媒体Sの同一領域のY方向の長さは1回の記録媒体の搬送に相当する長さであり、X方向の長さは記録媒体が走査する領域に相当する。このため、本実施例では、ブラックを量子化処理の第1色として設定する。そして、シアン、マゼンタ、イエローの夫々を第2色〜第4色のいずれかに設定する。このようにすれば、最初に付与され、個々のドットが目立ちやすいブラックドットのブルーノイズ特性を、遅れて付与される他のインクよりも高めることが出来る。結果、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの4色を用いる混色画像において、個々の色材のドットパターンについても、複数の色材のドットパターンの和についても、粒状感が感知され難い高画質なカラー画像を出力することが可能となる。
本構成において、常にKインクが先に付与され、その後CMYインクが付与される。このためキャリッジの双方向記録を行ってスループットの向上をした際にも、常にKインクとそれ以外の色インクの付与順序が変わらず、実施例2で言及したような、印刷色の違いは発生しない。
(実施例4)
上記実施例では、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色のインクを用いるインクジェット記録システムについて説明した。これに対し本実施例では、さらにライトシアンおよびライトマゼンタインクも使用する形態について説明する。その上で、上記実施例と同様に先行して付与されるインクの粒状感を積極的に緩和するような量子化処理を行う。なお、本実施例においても、図1〜5で説明したインクジェット記録システムおよび量子化処理を実行し、図6(a)で示したインクジェット記録装置を用いる。
図9は、本実施例で使用する記録ヘッド103を吐出口面側から観察した図である。シアンの吐出口列800C、マゼンタの吐出口列800Mおよびイエローの吐出口列800Yは、ブラックの吐出口列800K、ライトシアンの吐出口列700Lcおよびライトマゼンタの吐出口列800Lmに対し、Y方向(搬送方向)の上流に配置している。このような構成の記録ヘッド103を用いて記録走査を行うと、片方向記録であろうと双方向記録であろうと、記録媒体Sの同一領域には常にシアン、マゼンタおよびイエローインクが、ブラック、ライトシアンおよびライトマゼンタによりも先行して付与される。この際、本実施例では、シアンとライトシアン、マゼンタとライトマゼンタ、およびブラックとイエローをそれぞれセットとし、シアン、マゼンタおよびイエローを各セット内の第1色として設定する。そして、ライトシアン、ライトマゼンタおよびブラックを各セット内の第2色に設定する。このようにすれば、記録媒体の同一領域に対し先行して付与され、より顕著に発色するシアン、マゼンタ、イエロードットの分散性を、後続して付与されるライトシアン、ライトマゼンタ、ブラックドットのよりも高めることが出来る。
なお、セットの組み方や数は上記に限定されるものではない。例えばシアン、ライトシアンおよびライトマゼンタを1つのセットとした上で、シアンを第1色に設定しライトシアンおよびライトマゼンタを第2色または第3色に設定しても良い。
また、インクの種類も上記実施例に限定されるものではない。レッドインク、グリーンインク、ブルーインクのような特色インクをさらに加える形態としても良い。無論、ライトシアンやライトマゼンタのほかグレーインクのように、含有する色材濃度が異なるインクを更に追加することも出来る。実施例1や2のように同じ記録走査内であれ、実施例3や4のように異なる記録走査間であれ、相対的に先行して記録されるインクを第1色とし、後続して記録されるインクを第2色以降に設定すれば、上述したような本発明の効果を得ることは出来る。
(実施例5)
以上では図6(a)を参照しシリアル型のインクジェット記録装置を例に説明してきたが、本発明はフルライン型のインクジェット記録装置にも応用することが出来る。
図15は、本実施例で使用するフルライン型の記録装置の上面図である。記録ヘッド100には、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローを夫々吐出する4列の吐出口列101K〜101YがY方向に並列配置しており、吐出口列101K〜101Yのそれぞれには記録媒体Sの幅Wに相当する分だけ複数の吐出口が配列されている。このような構成のもと、記録ヘッド100は装置内に固定された状態で記録データに従って所定の周波数でインクを吐出し、記録媒体Sは当該吐出周波数に対応する一定速度で吐出口の配列方向と交差するY方向に移動する。これにより、記録媒体Sに1ページ分の画像が形成される。
図において、記録媒体Sの同一領域には、搬送方向(Y方向)の最も上流に位置する吐出口列101Kから吐出されるブラックインクが最初に付与される。そして、吐出口列101Cのシアンインク、吐出口列101Mのマゼンタインク、吐出口列101Yのイエローインクが、これに続いて付与される。このため、本実施例では、最も上流に位置する吐出口列101Kが吐出するブラックインクを第1色に設定し、その他のインクを第2色以降に設定する。これにより、先行して付与され、個々のドットが目立ちやすいブラックドットのブルーノイズ特性を、後続して付与される他のインクよりも高めることが出来る。結果、個々の色材のドットパターンについても、複数の色材のドットパターンの和についても、粒状感が感知され難い高画質なカラー画像を出力することが可能となる。
(実施例6)
量子化処理部306における記録(1)または非記録(0)の結果は、処理対象データと閾値の相対比較によるものであるから、上記実施例で行ったオフセット処理は、閾値ではなく処理対象データに施すこともできる。
図16は、本実施例の色間処理部における処理の構成および工程を説明するためのブロック図である。本実施例の色間処理部1600は、処理対象データ以外の参照データを用いて処理対象データに所定の処理を施し、補正データを算出する。具体的には、まず、入力データオフセット量算出部1501が、参照データIn2(x,y)〜In4(x,y)に基づいたオフセット量Ofs_1(x,y)を算出する。この際、オフセット量Ofs_1(x,y)は上記実施例で説明したオフセット量Ofs_1(x,y)と同値とすることが出来る。入力データオフセット部1502は、処理対象データ(x,y)に対し、オフセット量Ofs_1(x,y)を加算することにより、補正データIn1´(x,y)を生成し、これを量子化処理部306に送信する。量子化処理部306は、補正データIn1´(x,y)を、閾値取得部305が取得した閾値Dth(x,y)と比較することにより、記録(1)または非記録(0)を決定する。
実施例1〜5では、閾値取得部305が取得した閾値より閾値オフセット値Ofs_1(x,y)を減算し、ここから得られる補正後の閾値と処理対象データとを比較している。これに対し、本実施例では、閾値はそのままとし、処理対象データに対しデータオフセット量を加算処理した後の補正データを、上記閾値と比較している。このような本実施例においても、量子化処理における閾値と処理対象データとの相対関係およびここから得られる記録(1)または非記録(0)の結果は、上記実施例と同等にすることができる。すなわち、複数の色が混在したドット記録パターンにおいても、ブルーノイズ特性を有するドット配置を実現することができる。
また、以上では、閾値にオフセットをかける実施例1と処理対象データにオフセットをかける実施例6を別の実施例として説明したが、オフセット量算出部が算出したオフセット量は、閾値と処理対象データの両方に分配することもできる。いずれにしても、処理対象データと閾値との相対的な関係に、参照データに基づいた適切な量のオフセットをかけることができれば、本発明の効果を得ることはできる。
なお、以上では量子化処理にて16bitデータを数レベルに量子化した後、インデックス展開処理によって、レベルに応じたドットパターンを対応づける内容で説明したが、多値レベルの表現方法はインデックス展開に限るものではない。複数サイズのドットを記録可能な場合や、複数段階の濃度のインクを吐出可能な場合には、各レベルにドットサイズやインク濃度を対応づけて記録することも出来る。どのような方法で量子化後のレベル値を表現したとしても、ドットの配列状態は、オリジナルのディザパタンの閾値配列状態に依存させることが出来る。つまり、どのような方法で量子化後のレベル値を表現するにせよ、先行して記録媒体の同一領域に付与されるインクを、最も低い閾値領域を有する第1の有色インクのチャンネルに設定すれば、本発明の効果は十分に得ることが出来る。
加えて、ステップS203で実行する量子化処理については、必ずしも数bitの多値データに変換する多値量子化処理でなくても良い。すなわち、ステップS203の量子化処理は、16bitの階調データをディザ処理によって直接1bitの2値データに変換しても良い。この場合、ステップS204で示したインデックス展開処理は省略され、ステップS203で得られた2値データはそのまま記録装置1に出力されることになる。
なお、以上の実施例では、図2で示した全工程が画像処理装置2で実行される内容で説明したが、上記処理のそれぞれは図1で示した本実施形態のインクジェット記録システムで行われれば、いずれのデバイスで処理されても構わない。例えば、ステップS203の量子化までを画像処理装置2が行い、ステップS204のインデックス処理は記録装置1で行われる形態としても良い。また、記録装置1が以上説明した画像処理装置2の機能を備えるものとし、ステップS201以降の全ての工程を記録装置1で実行するようにしても良い。この場合は記録装置1が本発明の画像処理装置となる。
また、上述した各ステップにおける入出力データのbit数は、上述した実施例に限定されるものではない。精度を保持するために出力のbit数を入力のbit数よりも多くしてよく、bit数は用途や状況に応じて様々に調整して構わない。
なお、上記実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも本発明は実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
S 記録媒体
2 画像処理装置
301 画像データ取得部
306 量子化処理部
311 ディザ処理部
530 先行インク(第1のインク)
540 後続インク(第1のインク)

Claims (37)

  1. 複数のインクのうち記録媒体の同一領域に先行して付与される第1の有色インクに対応する第1の多値データと、前記複数のインクのうち前記同一領域に前記第1の有色インクよりも遅れて付与される第2の有色インクに対応する第2の多値データを取得する取得手段と、
    前記第1の多値データを量子化して前記第1の有色インクによるドットの記録または非記録を示す第1の量子化データを生成し、前記第2の多値データを量子化して前記第2の有色インクによるドットの記録または非記録を示す第2の量子化データを生成する量子化手段と
    を備え、前記複数のインクを用いて前記記録媒体に画像を記録するためのデータ処理を行う画像処理装置であって、
    前記第1の有色インクを吐出する吐出口列と前記第2の有色インクを吐出する吐出口列を有する記録ヘッドを前記記録媒体に対して走査する記録走査と、前記記録媒体を前記記録走査と交差する方向に搬送する搬送動作が交互に行われることにより、前記記録媒体に画像が記録され、前記第1の有色インクの吐出口列は前記第2の有色インクの吐出口列よりも前記搬送の方向において上流に位置し、
    前記同一領域において、前記第2の有色インクは前記第1の有色インクよりも記録媒体の深さ方向に浸透し、
    前記量子化手段は、複数の閾値が配列して構成される閾値マトリクスを用いることにより前記第1の多値データおよび前記第2の多値データを量子化し、
    前記量子化手段は、前記同一領域において前記第1の多値データが中間の階調を示し前記第2の多値データが中間の階調を示し、且つ前記第1の有色インクと前記第2の有色インクのドットの少なくとも一部が互いに重複する場合に、前記同一領域における前記第1の量子化データに基づいて記録されるドットの分散性が前記第2の量子化データに基づいて記録されるドットの分散性よりも高くなるように、前記第1の多値データおよび前記第2の多値データを量子化することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記量子化手段は、前記閾値と前記第2の多値データの相対差を変更し、変更された前記相対差において前記第2の多値データを量子化することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記量子化手段は、前記第1の多値データを用いて前記第1の多値データの量子化に用いられる閾値をオフセットすることにより前記閾値と前記第2の多値データの相対差を変更することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 処理対象画素の複数のインクのうち第1の有色インクに対応する第1の多値データと、処理対象画素の前記複数のインクのうち第2の有色インクに対応する第2の多値データを取得する取得手段と、
    複数の閾値が配列された閾値マトリクスの処理対象画素に対応する閾値を用いて前記第1の多値データを量子化することにより前記第1の有色インクによるドットの記録または非記録を示す第1の量子化データを生成し、前記第1の多値データに基づいて前記閾値と前記第2の多値データの相対差を変更し、変更された前記相対差において前記第2の多値データを量子化して前記第2の有色インクによるドットの記録または非記録を示す第2の量子化データを生成する量子化手段と、
    を備えた記録媒体に画像を記録するためのデータ処理を行う画像処理装置であって、
    前記第1の有色インクを吐出する吐出口列と前記第2の有色インクを吐出する吐出口列を有する記録ヘッドを前記記録媒体に対して走査する記録走査と、前記記録媒体を前記記録走査と交差する方向に搬送する搬送動作が交互に行われることにより、前記記録媒体に画像が記録され、前記第1の有色インクの吐出口列は前記第2の有色インクの吐出口列よりも前記搬送の方向において上流に位置し、
    前記記録媒体の同一領域に対して、前記第2の有色インクは前記第1の有色インクよりも遅れて付与され、前記第1の有色インクよりも記録媒体の深さ方向に浸透することを特徴とする画像処理装置。
  5. 前記量子化手段は、前記第1の多値データを用いて前記第1の多値データの量子化に用いられる閾値をオフセットすることにより前記閾値と前記第2の多値データの相対差を変更することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記量子化手段は、前記第1の多値データを前記閾値マトリクスの処理対象画素に対応する閾値と比較することによって前記第1の多値データに対する量子化処理を行い、前記変更された前記相対差において前記第2の多値データに対する量子化処理を行うことを特徴とする請求項4または5に記載の画像処理装置。
  7. 前記閾値マトリクスは、前記第1の多値データおよび前記第2の多値データが中間の階調を表す場合に前記第1の量子化データおよび前記第2の量子化データに従って記録されるドットパターンにおいて、低周波領域のパワーが高周波領域のパワーよりも抑えられるように形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記閾値マトリクスはブルーノイズ特性を有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1の多値データを量子化するために用いる前記閾値マトリクスは、前記第2の多値データを量子化するために用いる閾値マトリクスと同じであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記量子化手段は、
    (i)処理対象画素に対応する前記第1の多値データの値が前記閾値マトリクスの前記処理対象画素に対応する閾値よりも大きい場合は、量子化後のデータが前記処理対象画素に前記第1の有色インクの記録を示し、(ii)前記処理対象画素に対応する前記第1の多値データの値が前記閾値マトリクスの前記処理対象画素に対応する閾値よりも小さい場合は、量子化後のデータが前記処理対象画素に前記第1の有色インクの非記録を示すように、前記第1の多値データを量子化し、
    (iii)処理対象画素に対応する前記第2の多値データの値が、前記閾値マトリクスの前記処理対象画素に対応する閾値と前記処理対象画素に対応する前記第1の多値データの値から得られる値よりも大きい場合は、量子化後のデータが前記処理対象画素に前記第2の有色インクの記録を示し、(iv)前記処理対象画素に対応する前記第2の多値データの値が、前記閾値マトリクスの前記処理対象画素に対応する閾値と前記処理対象画素に対応する前記第1の多値データの値から得られる値よりも小さい場合は、量子化後のデータが前記処理対象画素に前記第2の有色インクの非記録を示すように、前記第2の多値データを量子化することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記量子化手段は、前記第2の多値データを量子化する工程において、処理対象画素に対応する前記第1の多値データの値を前記処理対象画素に対応する閾値から減算し、減算した後の前記閾値マトリクスに基づいて前記第2の多値データを量子化することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記量子化手段は、前記第2の多値データを量子化する工程において、処理対象画素に対応する前記第1の多値データの値を前記処理対象画素に対応する前記第2の多値データの値に加算し、加算した後の前記第2の多値データを前記閾値マトリクスに基づいて量子化することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 前記量子化手段は、前記第1の多値データおよび前記第2の多値データのそれぞれを3値以上の第1の量子化データおよび前記第2の量子化データに量子化することを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  14. 前記第1の有色インクの吐出口列は前記第2の有色インクの吐出口列よりも前記記録走査の方向において前方に位置していることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記記録ヘッドと前記搬送動作を実行する搬送手段とを更に備えることを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  16. 前記第1の有色インクは前記複数のインクのうち前記記録媒体の前記同一領域に最初に付与されることを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  17. 前記第1の有色インクはブラックインクであり、前記第2の有色インクは有彩色のカラーインクであることを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  18. 前記複数のインクは、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、グレーインク、レッドインク、グリーンインク、ブルーインク、およびこれらインクと含有する色材濃度が異なるインクのいずれか複数のインクであることを特徴とする請求項1ないし17のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  19. 処理対象画素の複数のインクのうち第1の有色インクに対応する第1の多値データと、処理対象画素の前記複数のインクのうち第2の有色インクに対応する第2の多値データを取得する取得手段と、
    複数の閾値が配列された閾値マトリクスの処理対象画素に対応する閾値を用いて前記第1の多値データを量子化することにより前記第1の有色インクによるドットの記録または非記録を示す第1の量子化データを生成し、前記第1の多値データに基づいて前記閾値と前記第2の多値データの相対差を変更し、変更された前記相対差において前記第2の多値データを量子化して前記第2の有色インクによるドットの記録または非記録を示す第2の量子化データを生成する量子化手段と、
    を備えた記録媒体に画像を記録するためのデータ処理を行う画像処理装置であって、
    前記第1の有色インクを吐出する吐出口が前記記録媒体の幅に相当する距離だけ配列されて成る吐出口列と、前記第2の有色インクを吐出する吐出口が前記記録媒体の幅に相当する距離だけ配列されて成る吐出口列を有する記録ヘッドに対し、前記記録媒体を前記配列の方向と交差する方向に搬送する搬送動作を行うことにより前記記録媒体に画像が記録され、前記第1の有色インクの吐出口列は前記第2の有色インクの吐出口列よりも前記搬送の方向において上流に位置しており、
    前記第1の有色インクはブラックインクであり、前記第2の有色インクは有彩色のカラーインクであり、
    前記記録媒体の同一領域に対して、前記第2の有色インクは前記第1の有色インクよりも遅れて付与され、前記第1の有色インクよりも記録媒体の深さ方向に浸透することを特徴とする画像処理装置。
  20. 処理対象画素の複数のインクのうちブラックインクに対応する第1の多値データと、処理対象画素の前記複数のインクのうち有色インクに対応する第2の多値データを取得する取得手段と、
    複数の閾値が配列された閾値マトリクスの処理対象画素に対応する閾値を用いて前記第1の多値データを量子化することにより前記ブラックインクによるドットの記録または非記録を示す第1の量子化データを生成し、前記第1の多値データに基づいて前記閾値と前記第2の多値データの相対差を変更し、変更された前記相対差において前記第2の多値データを量子化して前記有色インクによるドットの記録または非記録を示す第2の量子化データを生成する量子化手段と、
    を備えた記録媒体に画像を記録するためのデータ処理を行う画像処理装置であって、
    前記記録媒体の同一領域に対して、前記有色インクは前記ブラックインクよりも遅れて付与されることを特徴とする画像処理装置。
  21. 前記量子化手段は、前記第1の多値データを用いて前記第1の多値データの量子化に用いられる閾値をオフセットすることにより前記閾値と前記第2の多値データの相対差を変更することを特徴とする請求項20に記載の画像処理装置。
  22. 前記量子化手段は、前記第1の多値データを前記閾値マトリクスの処理対象画素に対応する閾値と比較することによって前記第1の多値データに対する量子化処理を行い、前記変更された前記相対差において前記第2の多値データに対する量子化処理を行うことを特徴とする請求項20または21に記載の画像処理装置。
  23. 前記閾値マトリクスは、前記第1の多値データおよび前記第2の多値データが中間の階調を表す場合に前記第1の量子化データおよび前記第2の量子化データに従って記録されるドットパターンにおいて、低周波領域のパワーが高周波領域のパワーよりも抑えられるように形成されていることを特徴とする請求項20ないし22のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  24. 処理対象画素の複数のインクのうち第1の有色インクに対応する第1の多値データと、処理対象画素の前記複数のインクのうち第2の有色インクに対応する第2の多値データを取得する取得手段と、
    複数の閾値が配列された閾値マトリクスの処理対象画素に対応する閾値を用いて前記第1の多値データを量子化することにより前記第1の有色インクによるドットの記録または非記録を示す第1の量子化データを生成し、前記第1の多値データに基づいて前記閾値と前記第2の多値データの相対差を変更し、変更された前記相対差において前記第2の多値データを量子化して前記第2の有色インクによるドットの記録または非記録を示す第2の量子化データを生成する量子化手段と、
    を備えた記録媒体に画像を記録するためのデータ処理を行う画像処理装置であって、
    前記記録媒体の同一領域に対して、前記第2の有色インクは前記第1の有色インクよりも遅れて付与され、
    前記第1の有色インクを吐出する吐出口列と前記第2の有色インクを吐出する吐出口列を有する記録ヘッドを前記記録媒体に対して走査する記録走査と、前記記録媒体を前記記録走査と交差する方向に搬送する搬送動作が交互に行われることにより、前記記録媒体に画像が記録され、
    前記第1の有色インクの吐出口列は前記第2の有色インクの吐出口列よりも前記記録走査の方向において前方に位置していることを特徴とする画像処理装置。
  25. 処理対象画素の複数のインクのうち第1の有色インクに対応する第1の多値データと、処理対象画素の前記複数のインクのうち第2の有色インクに対応する第2の多値データを取得する取得手段と、
    複数の閾値が配列された閾値マトリクスの処理対象画素に対応する閾値を用いて前記第1の多値データを量子化することにより前記第1の有色インクによるドットの記録または非記録を示す第1の量子化データを生成し、前記第1の多値データに基づいて前記閾値と前記第2の多値データの相対差を変更し、変更された前記相対差において前記第2の多値データを量子化して前記第2の有色インクによるドットの記録または非記録を示す第2の量子化データを生成する量子化手段と、
    を備えた記録媒体に画像を記録するためのデータ処理を行う画像処理装置であって、
    前記記録媒体の同一領域に対して、前記第2の有色インクは前記第1の有色インクよりも遅れて付与され、
    前記第1の有色インクを吐出する吐出口列と前記第2の有色インクを吐出する吐出口列を有する記録ヘッドを前記記録媒体に対して走査する記録走査と、前記記録媒体を前記記録走査と交差する方向に搬送する搬送動作が交互に行われることにより、前記記録媒体に画像が記録され、
    前記第1の有色インクを吐出するための吐出口列は前記第2の有色インクを吐出するための吐出口列よりも前記搬送の方向において上流に位置していることを特徴とする画像処理装置。
  26. 複数のインクのうち記録媒体の同一領域に先行して付与される第1の有色インクに対応する第1の多値データと、前記複数のインクのうち前記同一領域に前記第1の有色インクよりも遅れて付与される第2の有色インクに対応する第2の多値データを取得する取得工程と、
    前記第1の多値データを量子化して前記第1の有色インクによるドットの記録または非記録を示す第1の量子化データを生成し、前記第2の多値データを量子化して前記第2の有色インクによるドットの記録または非記録を示す第2の量子化データを生成する量子化工程と、
    を有し、複数のインクを用いて前記記録媒体に画像を記録するための画像処理方法であって、
    前記第1の有色インクを吐出する吐出口列と前記第2の有色インクを吐出する吐出口列を有する記録ヘッドを前記記録媒体に対して走査する記録走査と、前記記録媒体を前記記録走査と交差する方向に搬送する搬送動作が交互に行われることにより、前記記録媒体に画像が記録され、前記第1の有色インクの吐出口列は前記第2の有色インクの吐出口列よりも前記搬送の方向において上流に位置し、
    前記同一領域において、前記第2の有色インクは前記第1の有色インクよりも記録媒体の深さ方向に浸透し、
    前記量子化工程は、複数の閾値が配列して構成される閾値マトリクスを用いることにより前記第1の多値データおよび前記第2の多値データを量子化し、
    前記量子化工程は、前記同一領域において前記第1の多値データが中間の階調を示し前記第2の多値データが中間の階調を示し、且つ前記第1の有色インクと前記第2の有色インクのドットの少なくとも一部が互いに重複する場合に、前記同一領域における前記第1の量子化データに基づいて記録されるドットの分散性が前記第2の量子化データに基づいて記録されるドットの分散性よりも高くなるように、前記第1の多値データおよび前記第2の多値データを量子化することを特徴とする画像処理方法。
  27. 前記量子化工程は、前記閾値と前記第2の多値データの相対差を変更し、変更された前記相対差において前記第2の量子化データを生成することを特徴とする請求項26に記載の画像処理方法。
  28. 前記量子化工程は、前記第1の多値データを用いて前記第1の多値データの量子化に用いられる閾値をオフセットすることにより前記閾値と前記第2の多値データの相対差を変更することを特徴とする請求項27に記載の画像処理方法。
  29. 処理対象画素の複数のインクのうち第1の有色インクに対応する第1の多値データと、処理対象画素の前記複数のインクのうち第2の有色インクに対応する第2の多値データを取得する取得工程と、
    複数の閾値が配列された閾値マトリクスの処理対象画素に対応する閾値を用いて前記第1の多値データを量子化することにより前記第1の有色インクによるドットの記録または非記録を示す第1の量子化データを生成し、前記第1の多値データに基づいて前記閾値と前記第2の多値データの相対差を変更し、変更された前記相対差において前記第2の多値データを量子化して前記第2の有色インクによるドットの記録または非記録を示す第2の量子化データを生成する量子化工程と、
    を有する記録媒体に画像を記録するためのデータ処理を行う画像処理方法であって、
    前記第1の有色インクを吐出する吐出口列と前記第2の有色インクを吐出する吐出口列を有する記録ヘッドを前記記録媒体に対して走査する記録走査と、前記記録媒体を前記記録走査と交差する方向に搬送する搬送動作が交互に行われることにより、前記記録媒体に画像が記録され、前記第1の有色インクの吐出口列は前記第2の有色インクの吐出口列よりも前記搬送の方向において上流に位置し、
    前記記録媒体の同一領域に対して、前記第2の有色インクは前記第1の有色インクよりも遅れて付与され、前記第1の有色インクよりも記録媒体の深さ方向に浸透することを特徴とする画像処理方法。
  30. 前記量子化工程は、前記第1の多値データを用いて前記第1の多値データの量子化に用いられる閾値をオフセットすることにより前記閾値と前記第2の多値データの相対差を変更することを特徴とする請求項29に記載の画像処理方法。
  31. 前記同一領域において前記第1の多値データが中間の階調を表し前記第2の多値データが中間の階調を表す場合、前記量子化工程は、前記記録媒体の前記同一領域における前記第1の量子化データに基づいて記録されるドットの分散性が前記第2の量子化データに基づいて記録されるドットの分散性よりも高くなるように、前記第1の多値データおよび前記第2の多値データを量子化することを特徴とする請求項29に記載の画像処理方法。
  32. 前記閾値マトリクスは、前記第1の多値データおよび前記第2の多値データが中間の階調を表す場合に前記第1の量子化データおよび前記第2の量子化データに従って記録されるドットパターンにおいて、低周波領域のパワーが高周波領域のパワーよりも抑えられるように形成されていることを特徴とする請求項26ないし31のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  33. 前記閾値マトリクスはブルーノイズ特性を有することを特徴とする請求項26ないし31のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  34. 前記第1の有色インクは前記複数のインクのうち前記記録媒体の同一領域に最初に付与されることを特徴とする請求項26ないし33のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  35. 前記量子化工程は、前記第1の多値データおよび前記第2の多値データのそれぞれを3値以上の第1の量子化データおよび前記第2の量子化データに量子化することを特徴とする請求項26ないし34のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  36. 処理対象画素の複数のインクのうちブラックインクに対応する第1の多値データと、処理対象画素の前記複数のインクのうち有色インクに対応する第2の多値データを取得する取得工程と、
    複数の閾値が配列された閾値マトリクスの処理対象画素に対応する閾値を用いて前記第1の多値データを量子化することにより前記ブラックインクによるドットの記録または非記録を示す第1の量子化データを生成し、前記第1の多値データに基づいて前記閾値と前記第2の多値データの相対差を変更し、変更された前記相対差において前記第2の多値データを量子化して前記有色インクによるドットの記録または非記録を示す第2の量子化データを生成する量子化工程と、
    を有し、記録媒体に画像を記録するためのデータ処理を行う画像処理方法であって、
    前記記録媒体の同一領域に対して、前記有色インクは前記ブラックインクよりも遅れて付与されることを特徴とする画像処理方法。
  37. 請求項1ないし25のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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