JP6391456B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、量子化処理を行った後の画像データを、インクジェット記録ヘッドを用いて記録媒体に記録するための画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
インクジェット記録装置では、インクジェット記録ヘッドの個々の記録素子がインクを吐出する際、主滴のほかに副滴やさらに小さなミストが吐出されることがある。この時、実際に画像形成に使用される主滴は記録媒体上の着弾位置や吐出量を制御することが出来るが、副滴やミストについては、発生自体も突発的で、その大きさや量をコントロールすることは難しい。以下、副滴やミストが記録媒体に着弾することによって形成される小さなドットを、本明細書においては総じてサテライトと称す。サテライトは、画像とは無関係なドットであるため、多くのインクジェット記録装置において、画像を劣化させる要因の一つと認識されている。
特許文献1や特許文献2などには、突発的に発生してしまうサテライトをなるべく目立たせないようにするための記録方法や吐出口配列構成が開示されている。
特開2007−168202号公報 特開2006−168180号公報
Rovert Ulichney, The void-and-cluster method for dither array generation, Proccedings SPIE, Human Vsion, Visual Processing, Digital Displyas IV, vol.1913, pp.332-343, 1993.
ところで、サテライトの発生や目立ち方の程度は、インクの種類や色によって様々である。また、同じインクを吐出する場合であっても、その使用環境によってサテライトの状態は様々に変化する。しかしながら、上記特許文献は、発生してしまうサテライトをなるべく目立たせないようにするための方法を開示するのみであって、サテライト発生のメカニズムや使用状況への依存性を鑑みてサテライトの発生自体を抑制しようとするものではなかった。従って、記録する画像やインクによっては、発生するサテライトがどうしても目立ってしまい、高品位な画像を出力することが出来ない場合があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものである。よってその目的とするところは、画像によらず、いずれのインクについてもサテライトの発生を抑え、高画質な画像を安定して出力することが可能な画像処理装置および画像処理方法を提供することである。
そのために本発明は、第1のインクと第2のインクを吐出する記録手段を用いて記録媒体に画像を記録するためのデータを処理する画像処理装置であって、前記第1のインクに対応する多値データを量子化して第1の量子化データを生成する第1の量子化手段と、前記第2のインクに対応する多値データを量子化して第2の量子化データを生成する第2の量子化手段と、を備え、前記記録手段が前記第1のインクを吐出した際に主滴とは別に吐出される副滴が形成するサテライトは、前記記録手段が前記第2のインクを吐出した際に主滴とは別に吐出される副滴が形成するサテライトよりも発生しやすく、前記第1の量子化データに従って前記記録媒体に記録された第1のドットパターンは前記第2の量子化データに従って前記記録媒体に記録された第2のドットパターンよりも分散性が高いことを特徴とする。
本発明によれば、画像によらず、いずれのインクについてもサテライトを目立たせること無く、分散性に優れた画像を安定して出力することが出来る。
インクジェット記録システムの制御の構成を示すブロック図である。 記録装置の概観斜視図である。 画像データの処理を説明するためフローチャートである。 記録ヘッドを吐出口側から見た透視図である。 (a)および(b)は、インク吐出状態を説明するための図である。 実施例1の量子化処理の詳細を説明するためのブロック図である。 (a)および(b)は、色間処理部を説明するための図である。 記録と判断される閾値の範囲をインク色ごとに示す図である。 (a)〜(d)は、ブルーノイズ特性と人間の視覚特性を示す図である。 (a)〜(c)は、ディザ処理を説明するための図である。 (a)〜(c)は、ドットパターンとその周波数特性を示す図である。 (a)および(b)は、第1と第2のインクの周波数特性を示す図である。 インク色分解処理の一例を説明する図である。 (a)および(b)は、インク色分解処理の別例を説明する図である。
(実施例1)
図1は本発明に使用可能なインクジェット記録システムの制御の構成を示すブロック図である。本実施例におけるインクジェット記録システムは、画像供給デバイス3、画像処理装置2およびインクジェット記録装置1(以下、単に記録装置とも言う)から構成されている。画像供給デバイス3より供給された画像データは、画像処理装置2にて所定の画像処理が施された後、記録装置1に送られ、記録ヘッド103によって記録される。
記録装置1において、記録装置主制御部101は記録装置1全体を制御するためのものであり、CPU、ROM、RAMなどによって構成されている。記録バッファ102は、記録ヘッド103に転送する前の画像データを、ラスタデータとして格納することができる。記録ヘッド103は、インクを滴として吐出可能な複数の吐出口を有するインクジェット方式の記録ヘッドであり、記録バッファ102に格納された画像データに従って、各吐出口からインクを吐出する。本実施例では、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色分の吐出口列が、記録ヘッド103上に配列するものとする。
給排紙モータ制御部104は記録媒体の搬送や給排紙の制御を行う。記録装置インタフェイス(I/F)105は、画像処理装置2との間でデータ信号の授受を行う。I/F信号線114は両者を接続する。I/F信号線114の種類としては、例えばセントロニクス社の仕様のものを適用することができる。データバッファ106は、画像処理装置2から受信した画像データを一時的に格納する。システムバス107は記録装置1の各機能を接続する。操作部114は、ユーザに対し様々な情報を表示するLCDや、ユーザがコマンド操作を行うためのボタンを備えている。
図2は、記録装置1の概観斜視図を示す。外装面には、図1で説明した操作部114が配備されている。給紙トレイ1007には複数枚の記録媒体を載置することが可能であり、記録コマンドが入力されると最上位にある1枚が装置本体1002内部に搬入される。搬入された記録媒体には、内部に配備された記録ヘッド103がZ方向にインクを吐出しながらX方向に移動することにより、1走査分の画像が記録される。1回分の記録走査が終了すると、記録媒体は記録ヘッド103による記録幅に相当する距離だけY方向に搬送される。このような記録ヘッド103による記録走査と、記録媒体の搬送動作を繰り返すことにより、記録媒体には段階的に画像が形成されていく。記録が完了した記録媒体は排紙トレイ1004に排出される。
図1に戻る。画像処理装置2において、画像処理装置主制御部108は、画像供給デバイス3から供給された画像に対し様々な処理を行って記録装置1が記録可能な画像データを生成するためのものであり、CPU、ROM、RAM等を備えている。後述する図6や図7(a)に示す構成も画像処理装置主制御部108に備えられており、図3や図7(b)で説明するフローチャートは画像処理装置主制御部108のCPUが実行する。画像処理装置インタフェイス(I/F)109は、記録装置1との間でデータ信号の授受を行う。外部接続インタフェイス(I/F)113は、外部に接続された画像供給装置3との間で、画像データなどの授受を行う。表示部110は、ユーザに対し様々な情報を表示し、例えばLCDなどを適用することが出来る。操作部111は、ユーザがコマンド操作を行うための機構であり、例えばキーボードやマウスを適用することが出来る。システムバス112は、画像処理装置主制御部108と各機能とを結ぶ。
図3は、本実施例の 画像処理装置主制御部108が行う画像データの処理を説明するためフローチャートである。 本処理は、 画像処理装置主制御部108に備えられたCPUが、ROMに記憶されたプログラムに従って実行する。図3において、画像供給デバイス3より注目画素の画像データが入力されると(ステップS200)、 画像処理装置主制御部108は、まずステップS201において色補正を実行する。画像処理装置2が画像供給装置3より受信する画像データは、sRGB等の規格化された色空間を表現するための、R(レッド)、G(グリーン)およびB(ブルー)の8bit輝度データである。ステップS201では、これら輝度データを記録装置固有の色空間に対応するRGB12bitの輝度データに変換する。信号値を変換する方法は、予めROMなどに格納されたルックアップテーブル(LUT)を参照する等の公知の方法を採用することが出来る。
ステップS202において、 画像処理装置主制御部108は、変換後のRGBデータを、記録装置のインク色である、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)およびK(ブラック)それぞれの16bit階調データ(濃度データ)に分解する。この段階で、16bitのグレー画像が4チャンネル分(4色分)生成される。インク色分解処理においても、色補正処理と同様、予めROMなどに格納されたルックアップテーブル(LUT)を参照することが出来る。
ステップS203において、 画像処理装置主制御部108は、インク色のそれぞれに対応する16bit階調データに対し所定の量子化処理を行い、数ビットの量子化データに変換する。例えば3値に量子化する場合、16bit階調データをレベル0〜レベル2の2bitデータに変換する。当該量子化処理については、後に詳しく説明する。
続くステップS204において、 画像処理装置主制御部108はインデックス展開処理を行う。具体的には、個々の画素に記録するドットの数と位置を定めた複数のドット配置パターンの中から、1つのドット配置パターンを、ステップS203で得られたレベルに対応づけて選出する。そして、このドットデータを2値データとして出力する(ステップS205)。以上で本処理が終了する。
図4は、本実施例の記録ヘッド103を吐出口側から見た透視図である。共通液室1110に充填されているインクは、液体供給口1106から流路1107を通り、個々の圧力室1101へと導かれている。各流路1107の間には、壁1109が形成されている。個々の圧力室1101には電気熱変換体1105が配備されており、電気熱変換体1105に対向する位置には吐出口1102が形成されている。記録信号に従って電気熱変換体1105に電圧が印加されると、圧力室1101内のインクに膜沸騰が生じ、発生した泡の成長エネルギによって吐出口1102からインクが滴として吐出される仕組みになっている。本実施例において、複数の吐出口1102はY方向に600dpiの密度すなわち42.3μmの間隔で配列する。
吐出動作を行った直後、圧力室1101内のインクは無くなるが、流路1107の毛管力によって新たなインクが共通液室1110より供給され、吐出口1102の近傍でメニスカスを形成する。このようなメニスカスについては、正常な吐出を行うための好ましい状態(位置や形状)があり、次の吐出を行う迄に正常な状態に戻っていることが望まれる。このため、記録装置においては、このようなメニスカスの形成時間を考慮に入れて記録ヘッドの駆動周波数が設定されている。
図5(a)および(b)は、1つの電気熱変換体1105に駆動電圧が印加された時の吐出口1102からのインク吐出状態を説明するための図である。図5(a)はサテライトが発生しない場合、同図(b)はサテライトが発生する場合をそれぞれ示している。発生した泡の成長に伴って吐出口1102から押し出されるインクは、インク柱1203を形成しながらZ方向に延びる。この際、インク柱1203の途中にはインクの延びとともに細くなる括れが形成され、ある程度まで延びたところでインク柱は切断される。切断されたときに切断部よりも+Z方向に位置する部分が吐出される液滴となり、記録媒体上でドットを形成する。
以上のような切断が、括れの1箇所でのみ起これば図12(a)のように主滴のみが生成されサテライトは発生しない。しかしながら、インクの粘度が低い場合などは切断の影響が広範囲に及び、図5(b)のように主滴のほかに副滴が生成され、サテライトが生成される。図では副滴が1つだけ生成される場合を示したが、さらに多くのさらに小さな副滴が発生する場合もある。特に、インクの粘度が低い場ほど、多くの副滴やサテライトが発生する傾向が確認されている。すなわち、1つの記録装置で複数種類のインクを用いると、サテライトの発生状態はインクの種類によって異なる。
一方、このようなサテライトの発生の有無または状態は、上述したようにメニスカス状態にも依存する。再度図4を参照する。本実施形態のように多数の吐出口が高密度に配備されている記録ヘッドでは、個々の圧力室1101で形成されるメニスカスは、当該圧力室での吐出動作のみでなく近傍の圧力室の吐出動作にも影響を受ける。1つの共通液室に充填されているインクを、近距離に配備された複数の流路1107に同等に供給しているので、1つの流路1107に供給されるインクの流圧が周辺の流路や吐出口にも伝搬するからである。そして、このようなメニスカスの変位は、吐出時のインク柱の長さや速度を不安定にし、結果、サテライトの発生にも大きく影響を与えるのである。このように、1つの吐出口の吐出動作に伴う流圧が周りの吐出口の吐出動作に影響を与える現象をクロストークと言う。
クロストークの影響を最小限に抑えメニスカスを安定させるためには、個々の吐出口における連続吐出や、近傍の吐出口間における同時あるいは連続する吐出動作をなるべく抑えることが有効である。言い換えると、吐出動作させる吐出口の位置やタイミングを、流圧が届かない程度の距離や時間をおいて分散させれば、クロストークを抑制しメニスカスを安定させサテライトを抑制することが出来る。本実施例では、このように吐出動作させる吐出口の位置やタイミングをなるべく分散させる手段として、量子化処理を利用する。
本実施例のインクジェット記録装置のように、ドットの記録または非記録によって画像濃度を表現する記録装置においては、多値の濃度データを記録装置が可能な低レベルのデータに量子化する必要がある。従来、このような量子化法としては、誤差拡散法やディザ法が知られている。特に、カラーの写真画像を出力する場合には、低階調領域におけるドットの分散性が重視されるので、インク色ごとに別々の量子化処理を行い、異なる色のドット同士が互いに異なる位置に記録されるようにしている。この際、記録媒体に記録されるドットパターンにおいては、採用する量子化処理の特徴がある程度現れる。つまり、インク色ごとに別々の量子化処理を行う場合には、色間でドットパターンの特徴が異なる。
本発明者らは、以上説明したような状況を鑑み、以下のような知見に到った。すなわち、記録装置が採用する複数の量子化処理の中でも、相対的に分散性の高いドットパターンが得られる量子化処理を、相対的にサテライトが発生しやすいインクに設定する。一方、相対的に分散性の低いドットパターンが得られる量子化処理を、相対的にサテライトが発生し難いインクに設定する。
以下、本実施例で採用する量子化処理すなわち図3のステップS203で実行される量子化処理について詳しく説明する。
図6は、本実施例の量子化処理の詳細を説明するためのブロック図である。本発明の量子化処理はディザ法によって行われる。本実施例の量子化処理においては、まず入力値に関する処理が施され、次に閾値に関する処理が施され、最後に量子化処理が施される。これら一連の処理は色ごと(チャンネルごと)に並列処理される。以下、図6を参照しながら個々の処理を詳しく説明する。
画像データ取得部301は、個々の画素の濃度を示す16bitの階調データを取得する。本実施形態の画像データ取得部301は、最大16bitの信号を8色分受信することが出来るものとする。図では、第1〜第4のインクそれぞれの16bitデータが入力される状態を示している。
ノイズ付加処理部302は、16bitの階調データに所定のノイズを付加する。ノイズを付加することにより、同レベルの階調データが連続して入力された場合も、同一パターンが連続配置される状態を回避し、すじやテクスチャ等を緩和することが出来る。ノイズ付加処理部302では、所定のランダムテーブルと、固定強度と、入力値に応じた変動強度を掛け合わせることにより、個々の画素ごとにノイズが生成され入力値に付加される。ここで、ランダムテーブルはノイズの正負を設定するテーブルであり、画素位置ごとに正、ゼロまたは負を設定している。本実施例のランダムテーブルは最大8面有することが出来、それぞれのテーブルサイズは任意に設定可能としている。固定強度はノイズ量の強さを示し、その大きさによってノイズの大小が決まる。本実施例では、画像の粒状度とすじやテクスチャの度合い等に応じ、印刷モードごとに最適なランダムテーブルや固定強度を設定することによって、ノイズ量を適切に調整することが可能になっている。
正規化処理部303は、16bitで表される個々の画素の階調値を、ステップS204でインデックス展開が可能なレベル値に対応づけた後、個々のレベルのレンジを12ビットに正規化する。以下、具体的に説明する。ステップS204におけるインデックス展開処理がレベル0〜レベル(n−1)のn値に対応する処理の場合、正規化処理部303は、16bitで表される65535階調を(n−1)等分する。更に、それぞれのレベルに対応するレンジを、12bit(4096階調)に正規化する。これにより、個々の画素について、レベル0〜レベル(n−1)のいずれかに対応づけられた状態の12bitデータが得られる。
例えば、インデックス展開処理がレベル0、レベル1、レベル2の3値に対応する場合、正規化処理部303は、16bitで表される65535階調を2等分する。そして、それぞれのレンジである、階調値0〜32767と、階調値32768〜65535を12bit(0〜4095階調)に正規化する。第1レンジである入力階調値0〜32767の画素は、後段の量子化処理によりレベル0またはレベル1が出力され、第2レンジである入力階調値32768〜65535の画素は、後段の量子化処理によりレベル1またはレベル2が出力される。以上の制御により、量子化数(n)がいくつであっても、後段の量子化処理が同様の処理で行うことができる。
以上説明した画像データ取得部301〜正規化処理部303の処理は、各色の階調データについて並列に行われる。すなわち、本実施例の場合は、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローについての12bitデータが生成され、ディザ処理部311に入力される。
ディザ処理部311において、量子化すべき12bitデータ(処理対象データ)はそのまま量子化処理部306に送信される。一方、処理対象データ以外の色の12bitデータは、参照データとして色間処理部304に入力される。色間処理部304は、閾値取得部305が取得した閾値に対し、参照データに基づいて所定の処理を施し最終的な閾値を決定し、これを量子化処理部306に送信する。量子化処理部306は、処理対象データを、色間処理部304より入力された閾値と比較することにより、記録(1)または非記録(0)を決定する。
閾値取得部305は、ROMなどのメモリに記憶されているディザパタン310より、処理対象データの画素位置に対応した閾値を取得する。本実施形態において、ディザパタン310は、0〜4095の閾値がブルーノイズ特性を有するように配列して形成された閾値マトリクスであり、512×512画素、256×256画素、512×256画素、など様々なサイズや形状を呈することが出来る。すなわち、メモリには、このようなサイズや形状の異なる複数の閾値マトリクスが予め格納されており、閾値取得部305は、この中から印刷モードに対応した閾値マトリクスを選択する。そして、選択された閾値マトリクスに配列する複数の閾値の中から、処理対象データの画素位置(x,y)に対応する閾値を色間処理部に提供する。以下、色間処理部304における閾値の決定方法について詳しく説明する。ブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスの特徴については後に詳しく説明する。
図7(a)および(b)は、色間処理部304における処理の構成および工程を説明するためのブロック図およびフローチャートである。色間処理部304は、処理対象データ以外の色に対応する12bitデータを参照データとし、これら参照データを用いて閾値取得部305が取得した閾値に所定の処理を施し、処理対象データを量子化するための閾値を算出する。例えば、処理対象データがブラックの12bitデータの場合、参照データはシアン、マゼンタ、イエローの12bitデータとなる。図6および図7では、処理対象データをIn1(x,y)、参照データを In2(x,y)、In3(x,y)およびIn4(x,y)としている。ここで、(x,y)は画素位置を示し、閾値取得部305が閾値マトリクスの中から処理対象データの画素位置に対応する閾値を選出するための座標パラメータとなる。
図7(a)を参照するに、色間処理部304に入力された参照データIn2(x,y)〜In4(x,y)は、まず、閾値オフセット量算出部308に入力される(ステップS401)。すると、閾値オフセット量算出部308は、これら参照データを用いて処理対象データIn1(x,y)に対する閾値オフセットOfs_1(x,y)を算出する(ステップS402)。本実施形態において、閾値オフセット値Ofs_1(x,y)は(式2)で算出される。
Ofs_1(x,y) = Σi[In(x,y)] ・・・(式2)
ここで、iは、参照データIn2(x,y)〜In4(x,y)のうち、処理対象データIn1に対する閾値を求めるために利用される参照データ(以下実参照データと称す)を個別に示すためのパラメータである。このような実参照データの数および種類は、処理対象データごとに予め指定されている。
本実施例では、処理対象データがIn1(x,y)である場合の実参照データは無し(null)とし、処理対象データがIn2(x,y)である場合の実参照データをIn1(x,y)としている。また、処理対象データがIn3(x,y)である場合の実参照データをIn1(x,y)およびIn2(x,y)とし、処理対象データがIn4(x,y)である場合の実参照データをIn1(x,y)、In2(x,y)およびIn3(x,y)としている。よって、個々の処理対象データIn1(x,y)〜In4(x,y)に対するオフセットOfs_1(x,y) 〜Ofs_4(x,y)は、(式2)より以下のように表すことが出来る。
Ofs_1(x,y) = Σi[In(x,y)]
=0 ・・・(式2−1)
Ofs_2(x,y) = Σi[In(x,y)]
=In1(x,y) ・・・(式2−2)
Ofs_3(x,y) = Σi[In(x,y)]
=In1(x,y)+In2(x,y) ・・・(式2−3)
Ofs_4(x,y) = Σi[In(x,y)]
=In1(x,y)+In2(x,y) +In3(x,y)
・・・(式2−4)
このように、閾値オフセット値Ofs_1(x,y)〜Ofs_4(x,y)が算出されると、これらは閾値オフセット量加算部309に入力される。一方、閾値オフセット量加算部309は、処理対象データIn(x,y)の座標(x,y)に対応する閾値Dtを閾値取得部305より取得する(ステップS403)。
ステップS404において、閾値オフセット量加算部309は、閾値取得部305より入力された閾値Dth(x,y)から、閾値オフセット量算出部308より入力された閾値オフセット値Ofs_1(x,y)を減算し、量子化閾値Dth´(x,y)を得る。
Dth´(x,y)=Dth(x,y) − Ofs_1(x,y) ・・・(式3)
この際、Dth´(x,y)が負の値となった場合は、Dth__max(ディザパタンのもつ閾値の最大値)をを加算して量子化閾値Dth´(x,y)とする。これにより、常に量子化閾値Dth´はDth´=0〜Dth_maxとなる。すなわち、
Dth´(x,y)<0のとき
Dth´(x,y)=Dth´(x,y)+Dth_max ・・・(式4)
とする。
(式3)または(式4)により量子化閾値Dth´(x,y)が得られると、量子化処理部306は、処理対象データIn1(x,y)と量子化閾値Dth´(x,y)を比較し、画素位置(x,y)に対するドットの記録(1)または非記録(0)を決定する。以上で本処理が終了する。
その後は、図3のフローチャートで説明したように、数ビットで表される量子化データOut1(x,y)に対しインデックス展開処理が施され、画素位置(x,y)に記録するドットパターンが決定される。この際、画素位置(x,y)に記録されるドットの数は、例えばレベル値が1の場合は1ドット、レベル値が2の場合は2ドットというように、レベル値に対応する数に設定されている。
図8は、第1〜第4のインクそれぞれに対し第1〜第4の多値データ(In1〜In4)が入力された場合に、ディザパタン310に配置された複数の閾値0〜Dth_maxのうち、記録(1)と判断される閾値の範囲を示す図である。横軸は閾値0〜4094であり、1710はDth_max(ディザパターンのもつ閾値の最大値)である。それぞれの線はドットが配置される閾値の場所を示している。本実施例の場合、第1のインクについては、(式2−1)よりOfs_1=0である。よって、0〜Dth_maxのうち0〜In1(1702〜1703)の閾値に対応する画素位置が記録(1)に設定される。
第2のインクについては、(式2−2)よりOfs_2=In1である。よって(式3)および(式4)に従って求めた閾値Dth´で量子化すると、ディザパタン310に配列された閾値0〜Dth_maxのうち、In1〜In1+In2(1705〜1706)の閾値が記録(1)に設定される。
第3のインクについては、(式2−3)よりOfs_3=In1+In2である。よって、(式3)および(式4)に従って求めた閾値Dth´で量子化すると、ディザパタン310に配列された閾値0〜Dth_maxのうち、In1+In2〜In1+In2+In3(1708〜1709)が記録(1)に設定されることになる。但し本例では、In1+In2+In3がDth_maxを超えているものとする。この場合、Dth_maxを超えた領域については、(In1+In2+In3)をDth_maxで除算した余りに相当する領域、すなわち0〜In1+In2+In3−Dth_maxの閾値が記録(1)に設定されるようにする。すなわち、記録(1)と判定される閾値の範囲は、In1+In2〜Dth_max(1708〜1710)と0〜In1+In2+In3−Dth_max(1707〜1711)となる。
第4のインクについては、式(2−4)よりOfs_4=In1+In2+In3である。よって(式3)および(式4)に従って求めた閾値Dth´で量子化すると、ディザパタン310に配列された閾値0〜Dth_maxのうち、In1+In2+In3〜In1+In2+In3+In4が記録(1)に設定される閾値となる。但し本例では、In1+In2+In3〜In1+In2+In3+In4の全ての領域がDth_maxを超えてしまっている。よって、(In1+In2+In3+In4)をDth_maxで除算した余りに相当する領域、すなわちIn1+In2+In3−Dth_max〜In1+In2+In3+In4−Dth_max(1713〜1714)の閾値が記録(1)に設定される。
このように、本実施例では、共通の閾値Dthを利用しながらも、互いの入力値をオフセット値とすることにより、各色で固有の量子化閾値Dth´を求めている。そして、その新たに求めた量子化閾値Dth´を量子化処理で用いることにより、複数の色が混在したドット記録パターンがブルーノイズ特性となるようにドットを配置することができる。
次に、本実施例が使用する閾値マトリクスの特徴について説明する。本実施例で採用する閾値マトリクスはブルーノイズ特性を有するものとする。ここでまず、ブルーノイズ特性について説明する。
図9(a)〜(d)は、ブルーノイズ特性および明視距離250mmにおける人間の視覚特性(VTF)を示す図である。図9(a)および(b)において、横軸は周波数(cycles/mm)であり、グラフの左に行くほど低周波、右に行くほど高周波であることを示している。一方、縦軸はそれぞれの周波数に対応する強度(パワー)を示している。
図9(a)を参照するに、ブルーノイズ特性には、低周波成分が抑えられていること、急激な立ち上がりを持っていること、高周波成分が平らであること、などの特徴がある。以後、急激な立ち上がりを伴うピークに相当する周波数fgをプリンシパル周波数と称す。一方、図9(b)に示すように、人間の視覚特性では、低周波領域に高い感度を持ち、高周波領域の感度は低い。すなわち、低周波成分は目につきやすいが、高周波成分は目につきにくい。ブルーノイズ特性は、このような視覚特性を踏まえたものであり、視覚特性において、感度の高い(目に見えやすい)低周波領域はほとんどパワーを持たず、感度の低い(目に見えにくい)高周波領域にパワーを持つようになっている。このため、ブルーノイズ特性を有する画像を人間が目視した場合、ドットの偏りや周期性は感知され難く、快適な画像として認識される。
ところで、図9(a)で説明したブルーノイズ特性において、プリンシパル周波数fgは、所定数のドットをなるべく均一に分散させた時の平均的な周波数となるが、このプリンシパル周波数fgはドットの密度すなわち階調に依存する。
図9(c)において、横軸はグレーレベルg(すなわちドット密度)、縦軸は個々のグレーレベルに対するプリンシパル周波数fgを示している。グレーレベルgについては、画像領域の全画素にドットが置かれた状態を1、全画素にドットが置かれない状態を0、半数の画素にドットが置かれた状態を1/2としている。このときのプリンシパル周波数fgは、式1で表すことが出来る。
式1において、uは、画素間隔の逆数である。図9(c)および式1から分かるように、プリンシパル周波数fgは、グレーレベルg=1/2のとき、すなわち全画素領域のうち50%の画素にドットが配置されたときに、最大値 fg=√(1/2)|u|となる。そして、グレーレベルgが1/2から離れるに従って、プリンシパル周波数fgも徐々に低周波側にシフトして行く。
図9(d)は、ブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスを用いて量子化処理を行った場合の、グレーレベルがg=1/2よりも低い4階調における周波数特性を、視覚特性VTFとともに示した図である。第1階調のグレーレベルが最も低く、第2、第3、第4とグレーレベルが上がる場合を示している。いずれの階調においても、低周波成分が抑えられ、その後プリンシパル周波数fgにてピークを有する、というブルーノイズ特性は共通している。すなわち、どの階調においてもドットの偏りや周期性が感知され難く、快適な画像として認識される。
図10(a)〜(c)は、ブルーノイズ特性を実現する閾値マトリクスを用いたディザ処理を説明するための図である。図10(a)は、本実施例で使用する512画素×512画素領域に対応するブルーノイズ特性を実現する閾値マトリクスである。個々の画素には0〜4095のいずれかの閾値が対応づけられている。ディザ法の場合、多値の画像データが示す階調値In1(〜In4)が閾値Dth´よりも大きい場合、当該画素はドットの記録「1」と指定される。一方、多値の画像データが示す階調値が閾値以下の場合、当該画素はドットの非記録「0」と指定される。図10(b)は、全画素に同値の画像データが入力された場合の上記ディザ法による量子化の結果を示している。記録「1」を示す画素を黒で、非記録「0」となる画素を白で示している。ドットの偏りや周期性が感知され難く、滑らかな画像として認識される。図10(c)は、図10(b)で示したドットパターンの周波数分布を示す図である。低周波成分が抑えられていること、急激な立ち上がりを持っていること、高周波成分が平らであること、など図9(a)で示したブルーノイズ特性の特徴を有している。
以上説明したように、本実施例では、図10(a)〜(c)で説明したようなブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスを用いながら、図8に示すように色ごとに異なるオフセットをかけて各色の量子化処理を行っている。このため、特に低階調領域において、異色同士のドットが重複して記録されることは無く、分散性の高い混色画像を得ることが出来る。
ところで、図8の第1のインク〜第4のインクの記録結果を実際に比較してみると、これらインクの間に分散性の違いが確認される。以下、このような分散性の違いについて詳しく説明する。
図11(a)〜(c)は、第1のインクと第2のインク夫々について同値の多値データ(34/255)が入力された場合の、ドットパターンと当該ドットパターンの周波数特性を示す図である。第1のインクに対し多値データ(34/255)が入力された際、0〜254の閾値が配列される閾値マトリクスのうち、0〜33の閾値が配置された画素位置が記録(1)と判定される。そして、複数の吐出口がY方向に配列する記録ヘッドがX方向に移動しながら、当該記録データに従ってインクを吐出することにより、記録媒体には図11(a)に示すようなドットパターンが形成される。
一方、第2のインクに対し多値データ(34/255)が入力された際、(式2−2)に従い閾値には第1のインクに対し多値データ(34/255)の分だけオフセットがかけられる。つまり、第2のインクについては、0〜254の閾値のうち、34〜66の閾値が配置された画素位置が記録(1)と判定される。結果、記録媒体には図11(b)に示すようなドットパターンが形成される。
ここで、図11(a)に示すドットパターンと図11(b)に示すドットパターンを比較すると、前者には2つのドットが隣接して記録される箇所が存在しないのに対し、後者には2つのドットが隣接して記録される箇所が存在することが分かる。すなわち、図11(a)に示すドットパターンの方が図10(b)に示すドットパターンよりも粒状感が低く感知される。
図11(c)は、これら2つのドットパターンの周波数特性を比較する図である。いずれのドットパターンも、低周波成分が抑えられている、急激な立ち上がりを持っている、高周波成分が平らである、というブルーノイズ特性は有しているが、第1のインクの方が第2のインクよりも、より上記特徴が強く現れている。
図12(a)および(b)は、第1のインクおよび第2のインクのそれぞれについて、グレーレベルが低い4階調における周波数特性を、図9(d)と同様に示した図である。図12(a)は第1のインクについての周波数特性、同図(b)は第2のインクについての周波数特性を示している。ブルーノイズ特性を有する第1のインクでは、いずれの階調においても、低周波成分のパワーはほとんど0に抑えられ、プリンシパル周波数fgにてピークを有している。すなわち、階調によらず好ましい分散性が得られる。
一方、ブルーノイズ特性が抑えられた第2のインクでは、いずれの階調においても、低周波領域から高周波領域に向かって緩やかに単調増加しておりピークを有することもない。以上のことより、閾値0の画素から順番にドットが配置される第1のインクのほうが、ある程度高い閾値から順番にドットが配置される第2インクに比べ、典型的なブルーノイズ特性を有し、高い分散性が得られることが分かる。
本実施例では、色材、水溶性溶剤、浸透剤等々から組成されている4種類のインク、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックを用いるが、これらインクの物性値は組成物の量や配分、作成方法によって異なる。また、記録媒体に記録した際のドットのコントラストすなわち目立ちやすさも、特に色材の種類や含有量によって異なる。このため、本実施例では、これら4種類のインクの中でも相対的にサテライトが目立ちやすいインクを、第1のインクに設定する。そして、相対的にサテライトが目立ち難いインクを、第2〜第4いずれかのインクに設定する。より詳しくは、相対的に粘度の低いインクや色材の明度が低いインクは相対的にサテライトが目立ちやすい傾向があるので、このようなインクを第1のインクに設定する。そして、相対的に粘度の高いインクや色材の明度が高いインクは相対的にサテライトが目立ち難い傾向があるので、このようなインクは第2〜第4のインクに設定する。
このようにすれば、サテライトが目立ち易いインクについては、吐出動作させる吐出口の位置やタイミングをなるべく分散させることが出来、吐出口近傍におけるメニスカスを安定させ、サテライトを抑制することが出来る。結果、画像によらず、いずれのインクについてもサテライトを目立たせること無く、分散性に優れた画像を安定して出力することが出来る。
この際、例えばブラックインクの粒状感やサテライトが特に目立つような場合には、以下のようなインク色分解処理を行って、より画像品位を向上させることが出来る。
図13は、図3のステップS202で実行する本実施例のインク色分解処理の特徴を説明する図である。インク色分解処理では、R(レッド)、G(グリーン)およびB(ブルー)で表される様々な色を、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色で表現するような信号値変換を行う。図7では、R(レッド)、G(グリーン)およびB(ブルー)で表されるグレーラインを、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの16bitに変換する様子を示している。横軸はグレーの階調レベルであり、0は白、4096は黒を示している。本実施例のインク色分解処理において、0から中間濃度領域まではブラックインクの出力値を0に抑えている。すなわち、白から中濃度の明度の高いグレー色領域では、シアン、マゼンタ、イエローの3色でグレーを表現し、ブラックドットは記録しない。そして、中濃度を超えた辺りからブラックの出力値を徐々に増加させ、シアン、マゼンタおよびイエローの出力値を減少させる。最高濃度(4096)ではブラックのみを記録するようにし、シアン、マゼンタおよびイエローの出力値は0にしている。ここでは、グレーラインを例に説明したが、いずれの色相についても、少なくともハイライトから中間濃度まではブラックの出力値を0に抑えるようなインク色変換を行う。このため、ブラックドットについては、白紙領域に疎らに記録されるような状況は発生しない。ブラックドットが疎らに記録されるような階調では、必ず他のインクが比較的多量に記録されている。つまり、ブラックドットが疎らに記録されるような状態でも、ブラックドットのコントラスト自体が目立たず、たとえブラックドットの粒状感やサテライトが特に目立つような場合でもこれら弊害は問題になり難い。
また、上述したようなシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色に加えて、さらにグレーインクも使用する場合でも、上記色分解処理は有効である。
図14(a)および(b)は、図3のステップS202で実行するインク色分解処理の特徴を説明するための図である。ここでも、図12と同様、グレーラインを、各インク色の16bit階調データに変換する様子を示している。図14(a)は、グレーラインを、グレーインクとブラックインクのみを用いて表現する場合を示している。0から中間濃度領域までは、グレーインクのみを用い、ブラックインクの出力値は0に抑えている。そして、中濃度を超えた辺りからブラックの出力値を徐々に増加させるとともにグレーの出力値を減少させ、最高濃度(4096)ではブラックのみの出力としている。
一方、図14(b)は、グレーラインを、グレーインクとブラックインクのほか、シアン、マゼンタおよびイエローインクを用いて表現する場合を示している。0から中間濃度領域までは、グレー、シアン、マゼンタおよびイエローインクを用い、ブラックインクの出力値は0に抑えている。そして、中濃度を超えた辺りからブラックの出力値を徐々に増加させるとともに他色の出力値を減少させ、最高濃度(4096)ではブラックのみの出力としている。
このように、グレーインクを用いて、図14(a)または(b)のようなインク色分解処理を行った場合においても、ブラックドットが疎らに記録される階調では、必ず他のインクが比較的多量に記録されている。結果、ブラックドットの粒状感やサテライトを目立たせること無く、滑らかな画像を出力することが出来る。
(実施例2)
実施例1では全方向に均等に周波数成分をコントロールしたブルーノイズ特性を有する閾値マトリクスを使用したが、本実施例では特定の方向における周波数成分をコントロールした閾値マトリクスを使用する。ブルーノイズ特性を含め、周波数成分をコントロールしながら閾値マトリクスを作成する場合、void−and−cluster方式を採用することが出来る。void−and−cluster方式の詳細については、非特許文献1に開示されている。
void−and−cluster方式では、まず、閾値マトリクスに相当する画素領域に対応して任意の階調のドットパターンを決定する。そして、個々の画素位置におけるドット密度を計算する。ドット密度のパラメータとしては、ドット密度が高いほど大きく、ドット密度が低いほど小さく現れるような、フィルタ出力の強度和を用いる。そして、上記任意の階調よりも1段階大きな次の階調のために、算出したドット密度が最も低い位置を検索し、当該位置に次の階調のための閾値を設定する。このような閾値設定工程を、全閾値が設定されるまで繰り返すことにより、所望の閾値マトリクスが生成される。
この際、個々の画素位置(x、y)のドット密度を算出する時の重み付け係数を、X方向とこれに交差するY方向で異ならせることが出来る。既に説明したように、個々の吐出口におけるメニスカスを不安定にする要因として、周辺吐出口の吐出動作に伴うクロストークと、自身の連続する吐出動作とが挙げられる。この際、クロストークによる影響のほうが連続吐出による影響よりも大きい場合には、吐出口配列方向(Y方向)における分散性をX方向よりも重視し、Y方向の重み付け係数を大きくすれば良い。反対に、連続吐出による影響のほうがクロストークによる影響よりも大きい場合は、連続吐出方向(X方向)における分散性をY方向よりも大きくすれば良い。この際、吐出口間の距離が離れるほどクロストークの影響が小さくなったり、吐出間隔が広がるほど連続吐出による影響が小さくなったりすることから、注目画素からの距離に応じて重み付け係数を小さくしても良い。いずれにせよ、void−and−cluster方式を採用すれば、サテライトの発生状況に応じて適切な分散性が得られるような閾値マトリクスを作成することが出来る。
本実施例においても上記閾値マトリクスを用いながら、図6および図7で説明したような各色で閾値にオフセットをかけた状態で量子化処理を行うことにより、実施例1と同様の効果を得ることが出来る。すなわち、サテライトが発生しやすいインクについては、吐出動作させる吐出口の位置やタイミングをなるべく分散させることが出来、吐出口近傍におけるメニスカスを安定させて、サテライトを抑制することが出来る。そして、画像によらず、いずれのインクについてもサテライトを目立ち難くし、分散性に優れた画像を安定して出力することが可能となる。
(その他の実施例)
以上の実施例では、粘度の低いインクがサテライトを発生しやすい傾向にあることを鑑み、相対的に粘度の低いインクに対し相対的に分散性の高い量子化処理を設定する内容で説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。図5で説明したようなサテライト発生の要因としては、インクの粘度のみでなく、インク密度のような物性のほか、吐出口の大きさや吐出速度など様々なものが挙げられる。また、同程度のサテライトが発生する場合であっても、イエローのように明度の高いインクはブラックのように明度の低いインクに比べてサテライトは目立ち難い。どのような色のインクのサテライトがどのような要因で発生するにせよ、相対的に分散性の高い量子化処理が、相対的にサテライトが目立ちやすいインクに対して設定されれば、本発明は有効となる。
また、以上の実施例では、各色で共通する閾値マトリクスを一つ用意し、当該マトリクスの閾値に対し異なるオフセットをかけながら各色それぞれで量子化処理を行う形態で説明したが、本発明はこのような形態に限定されるものでもない。閾値マトリクスは、始めからインク色ごとに独立に用意しても良い。この場合、複数の閾値マトリクスのうち最も分散性の高い閾値マトリクスを、最もサテライトが現れ易いインクに対して設定すれば、上記実施例と同様の効果を得ることが出来る。更に言えば、本発明はディザ処理に限定されるものでもない。例えば拡散係数を異ならせた複数の誤差拡散処理を用意し、これら複数の処理の中で最も分散性が高い処理を最もサテライトが目立つインクに使用することも出来る。いずれにせよ、サテライトの目立ち方が異なる複数のインク色のそれぞれについて異なる量子化処理が行われる形態であれば、本発明に適用することが出来る。
さらに、以上では基本的にシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックを使用するインクジェット記録システムについて説明してきたが、無論本発明はこのようなインクの組み合わせに限定されるものでもない。グレーインクのほか、レッド、グリーン、ブルーのような特色インクや、シアンやマゼンタよりも色材濃度が低いライトシアンやライトマゼンタインクをさらに加える形態とすることも出来る。
また、以上では量子化処理にて16bitデータを数レベルに量子化した後、インデックス展開処理によって、レベルに応じたドットパターンを対応づける内容で説明したが、多値レベルの表現方法はインデックス展開に限るものではない。複数サイズのドットを記録可能な場合や、複数段階の濃度のインクを吐出可能な場合には、各レベルにドットサイズやインク濃度を対応づけて記録することも出来る。どのような方法で量子化後のレベル値を表現したとしても、ドットの配列状態は、量子化処理の結果に依存する。つまり、どのような方法で量子化後のレベル値を表現するにせよ、相対的にサテライトが目立ちやすいインクを、相対的に分散性の高い量子化処理に設定すれば、本発明の効果は十分に得ることが出来る。
加えて、ステップS203で実行する量子化処理については、必ずしも数bitの多値データに変換する多値量子化処理でなくても良い。すなわち、ステップS203の量子化処理は、16bitの階調データをディザ処理によって直接1bitの2値データに変換しても良い。この場合、ステップS204で示したインデックス展開処理は省略され、ステップS203で得られた2値データはそのまま記録装置1に出力されることになる。無論、図2における他のステップにおける入出力データのbit数も、上述した実施例に限定されるものではない。精度を保持するために出力のbit数を入力のbit数よりも多くしてよく、bit数は用途や状況に応じて様々に調整して構わない。
さらに、上記実施例では図2に示すシリアル型の記録装置を用いて説明したが、本発明はフルライン型の記録装置にも対応することが出来る。また、図3で示した全工程が画像処理装置2で実行される内容で説明したが、上記処理のそれぞれは図1で示した本実施形態のインクジェット記録システムで行われれば、いずれのデバイスで処理されても構わない。例えば、ステップS203の量子化までを画像処理装置2が行い、ステップS204のインデックス処理は記録装置1で行われる形態としても良い。また、記録装置1が以上説明した画像処理装置2の機能を備えるものとし、ステップS201以降の全ての工程を記録装置1で実行するようにしても良い。この場合は記録装置1が本発明の画像処理装置となる。
更にまた、上記実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも本発明は実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
2 画像処理装置
103 記録ヘッド
108 画像処理装置主制御部
306 量子化処理部
310 ディザパタン
1204 主滴
1205 副滴(サテライト)

Claims (18)

  1. 第1のインクと第2のインクを吐出する記録手段を用いて記録媒体に画像を記録するためのデータを処理する画像処理装置であって、
    前記第1のインクに対応する多値データを量子化して第1の量子化データを生成する第1の量子化手段と、
    前記第2のインクに対応する多値データを量子化して第2の量子化データを生成する第2の量子化手段と、
    を備え、
    前記記録手段が前記第1のインクを吐出した際に主滴とは別に吐出される副滴が形成するサテライトは、前記記録手段が前記第2のインクを吐出した際に主滴とは別に吐出される副滴が形成するサテライトよりも発生しやすく、
    前記第1の量子化データに従って前記記録媒体に記録された第1のドットパターンは前記第2の量子化データに従って前記記録媒体に記録された第2のドットパターンよりも分散性が高いことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の量子化手段および前記第2の量子化手段は、前記第1のインクに対応する多値データおよび前記第2のインクに対応する多値データを夫々の閾値と比較することにより、ドットの記録または非記録を示す前記第1の量子化データおよび前記第2の量子化データを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の量子化手段と前記第2の量子化手段は、複数の閾値が配列された同一の閾値マトリクスを参照し、前記第1の量子化手段は前記第1のインクに対応する多値データを前記閾値マトリクスに記憶されている閾値と比較して量子化処理を行い、前記第2の量子化手段は前記第2のインクに対応する多値データを前記第1の量子化手段が比較する前記閾値にオフセットをかけた閾値と比較して量子化処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の量子化手段と前記第2の量子化手段は、複数の閾値が配列された異なる閾値マトリクスを参照し、前記第1のインクに対応する多値データおよび前記第2のインクに対応する多値データそれぞれの量子化処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記閾値マトリクスはブルーノイズ特性を有することを特徴とする請求項3または4に記載の画像処理装置。
  6. 前記閾値マトリクスは、前記第1のドットパターンおよび第2のドットパターンにおいて、低周波のパワーが高周波のパワーよりも抑えられるように形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の画像処理装置。
  7. 前記記録手段は、インクを吐出する複数の吐出口が配列された吐出口列を用いて、前記第1の量子化データおよび前記第2の量子化データに従って前記第1のインクおよび前記第2のインクを記録し、前記第1のドットパターンは、前記配列の方向の分散性が前記配列の方向と交差する方向の分散性よりも高いことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記記録手段は、インクを吐出する複数の吐出口が配列された吐出口列を用いて、前記第1の量子化データおよび前記第2の量子化データに従って前記第1のインクおよび前記第2のインクを記録し、前記第1のドットパターンは前記配列の方向と交差する方向の分散性が、前記配列の方向の分散性よりも高いことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1のインクは前記第2のインクよりも粘度が低いことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記第1のインクは前記第2のインクよりも明度が低いことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 第1のインクと第2のインクを吐出する記録手段を用いて記録媒体に画像を記録するための画像処理方法であって、
    前記第1のインクに対応する多値データを量子化して第1の量子化データを生成する第1の量子化工程と、
    前記第2のインクに対応する多値データを量子化して第2の量子化データを生成する第2の量子化工程と、
    前記第1の量子化データに従って前記第1のインクを記録し、前記第2の量子化データに従って前記第2のインクを記録する記録工程と
    を有し、
    前記記録手段が前記第1のインクを吐出した際に主滴とは別に吐出される副滴が形成するサテライトは、前記記録手段が前記第2のインクを吐出した際に主滴とは別に吐出される副滴が形成するサテライトよりも発生しやすく、
    前記第1の量子化データに従って前記記録媒体に記録された第1のドットパターンは前記第2の量子化データに従って前記記録媒体に記録された第2のドットパターンよりも分散性が高いことを特徴とする画像処理方法。
  12. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  13. 第1のインクと第2のインクを吐出する記録手段を用いて記録媒体に画像を記録するための画像処理装置であって、
    前記第1のインクに対応する多値データを量子化して第1の量子化データを生成する第1の量子化手段と、
    前記第2のインクに対応する多値データを量子化して第2の量子化データを生成する第2の量子化手段と、
    を備え、
    前記記録手段が前記第1のインクを吐出した際に主滴とは別に吐出される副滴が形成するサテライトは、前記記録手段が前記第2のインクを吐出した際に主滴とは別に吐出される副滴が形成するサテライトよりも発生しやすく、
    前記第1の量子化手段は、前記第1のインクに対応する多値データを複数の閾値が配列された所定の閾値マトリクスに記憶されている閾値と比較することにより、ドットの記録または非記録を示す前記第1の量子化データを生成し、
    前記第2の量子化手段は、前記第2のインクに対応する多値データを前記所定の閾値マトリクスに記憶され前記第1の量子化手段が比較する前記閾値にオフセットをかけた閾値と比較することにより、ドットの記録または非記録を示す前記第2の量子化データを生成することを特徴とする画像処理装置。
  14. 前記閾値マトリクスはブルーノイズ特性を有することを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 前記閾値マトリクスは、前記第1の量子化データに従って前記記録媒体に記録された第1のドットパターンおよび前記第2の量子化データに従って前記記録媒体に記録された第2のドットパターンにおいて、低周波のパワーが高周波のパワーよりも抑えられるように形成されていることを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  16. 前記第1のインクは前記第2のインクよりも粘度が低いことを特徴とする請求項13ないし15のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  17. 前記第1のインクは前記第2のインクよりも明度が低いことを特徴とする請求項13ないし15のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  18. 第1のインクと第2のインクを吐出する記録手段を用いて記録媒体に画像を記録するための画像処理方法であって、
    前記第1のインクに対応する多値データを量子化して第1の量子化データを生成する第1の量子化工程と、
    前記第2のインクに対応する多値データを量子化して第2の量子化データを生成する第2の量子化工程と、
    を有し、
    前記記録手段が前記第1のインクを吐出した際に主滴とは別に吐出される副滴が形成するサテライトは、前記記録手段が前記第2のインクを吐出した際に主滴とは別に吐出される副滴が形成するサテライトよりも発生しやすく、
    前記第1の量子化工程は、前記第1のインクに対応する多値データを複数の閾値が配列された所定の閾値マトリクスに記憶されている閾値と比較することにより、ドットの記録または非記録を示す前記第1の量子化データを生成し、
    前記第2の量子化工程は、前記第2のインクに対応する多値データを前記所定の閾値マトリクスに記憶され前記第1の量子化工程が比較する前記閾値にオフセットをかけた閾値と比較することにより、ドットの記録または非記録を示す前記第2の量子化データを生成することを特徴とする画像処理方法。
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